JP2003039200A - 基板プレス装置 - Google Patents

基板プレス装置

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JP2003039200A
JP2003039200A JP2001229063A JP2001229063A JP2003039200A JP 2003039200 A JP2003039200 A JP 2003039200A JP 2001229063 A JP2001229063 A JP 2001229063A JP 2001229063 A JP2001229063 A JP 2001229063A JP 2003039200 A JP2003039200 A JP 2003039200A
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pressing
substrate
fluid
press
layer substrate
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Application number
JP2001229063A
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English (en)
Inventor
Noriya Wada
憲也 和田
Hisayoshi Ichikawa
久賀 市川
Shinji Sugizaki
真二 杉崎
Hideaki Kataho
秀明 片保
Hiroyuki Shiozawa
博幸 塩澤
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二層基板のプレスを行うに当って、二層基板
全体を均等に加熱及び加圧することができ、プレス時に
上下の基板間がずれるのを防止する。 【解決手段】 シール材を介して接合された上下の基板
1,2からなる二層基板6をプレス装置20の上下のプ
レス部材間で加熱下で加圧する際に、上部側プレス部材
のプレス盤40には、弾性板ヒータ41,クッション材
42及び保護シート43を設け、下部側プレス部材31
のプレス盤44にはカバーシート46で覆われた流体プ
ール45が形成され、流体プール内には加熱油が供給さ
れて、二層基板は下部側プレス部材により実質的にフロ
ーティング状態にして支持され、剛体からなる上部側プ
レス部材によって、加熱下で加圧接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶セル等
のように、上下2枚の基板の間にシール材を介在させた
二層基板を加熱下で加圧することによって、上下の基板
間に厳格に管理されたギャップを形成すると共に、シー
ル材を硬化させて、両基板間を固着するための基板プレ
ス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラーTFT(Thin Film Tran
sistor)液晶表示パネルを構成する液晶セルは、それぞ
れ透明な部材からなるTFT基板とCF(Color Filte
r)基板との二層からなる貼り合わせ基板であり、これ
ら上下の基板間には液晶が封入される。従って、この種
の貼り合わせ基板間にはギャップ(一般に、液晶セルに
おいてはセルギャップと呼ばれている)が形成される。
TFT基板とCF基板との間に適正なセルギャップを持
たせ、かつ液晶封入空間を区画形成するために、一方の
基板表面の外周近傍に所定の厚みのシール材を供給して
おき、相手方の基板に対して位置合わせを行った後、シ
ール材を所定量圧縮して、その間にセルギャップを形成
する。
【0003】従って、まず上下2枚の基板を上下に配置
してアライメント(両基板間の位置合わせ)を行った上
で、両基板を貼り合わせると共に仮圧着することにより
二層基板を得る。この二層基板をプレス手段により上下
から加熱下で加圧することによりギャップ形成が行われ
る。このために用いられる基板プレス装置は、上下に加
熱したプレス部材を有し、二層基板を上下のプレス部材
間に配置して、上下から加圧してシール材を圧縮すると
共に、このシール材を加熱して硬化させる。
【0004】プレス時における二層基板に対する加熱・
加圧条件は極めて重要である。急激な加圧を行うと、上
下の基板間のシール材により囲まれた空間から空気が円
滑に排出されず、この空間内の圧力上昇によりシール材
の一部が破断する、所謂シールパスが発生する。一方、
プレス部材は加熱されて一定の温度に保たれている。プ
レス部材を加熱するのは、シール材を硬化するためであ
るから、シール材が硬化する温度乃至それ以上に設定さ
れる。この温度条件下でシールパスが発生しないように
低速プレスを行うと、適正なギャップが形成される前に
シール材が硬化することになる。その結果、上下の基板
間に形成したギャップの寸法にばらつきが生じることに
なる。
【0005】プレスは1段で行うのが望ましいが、以上
の点を勘案して、少なくとも加熱条件を変えて複数段で
プレスするように構成するのが一般的である。例えば、
第1段目のプレスでは、シール材の硬化温度以下の温度
を作用させて、所定の加圧力を基板に作用させる。次い
で、第2段目でシール材の硬化温度以上の温度を与え
る。また、シール材に多量の溶剤が含まれている場合
や、より厳格なギャップ形成を行う場合等にあっては、
加熱条件若しくは加圧条件を変えて、3段階乃至それ以
上の多段でプレスを行うこともある。
【0006】プレスを1段で行うにしろ、複数段で行う
にしろ、上下のプレス部材は二層基板に均等な加圧力を
作用させるために、厳格な平面性が要求される。そし
て、加圧状態でも平面性が確保されなければならないこ
と等から、各プレス部材を構成するプレス盤は金属材等
の剛体で形成される。ただし、液晶セル等のようにガラ
ス製の基板をプレスする際に、プレス盤を直接二層基板
に当接させると、基板が損傷することになる。このため
に、上下のプレス部材には少なくともそれらの加圧面に
はゴム等の弾性部材からなるクッション材を貼り付け
て、プレス時にはこのクッション材が基板に対して弾性
的に当接させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、プレ
ス部材の加圧面にクッション材を貼着すると、加圧時に
クッション材が圧縮されて撓むことになる。個々のクッ
ション材にはそれぞれ撓み方向に癖があり、多かれ少な
かれ歪みながら撓むことになり、しかもこの撓み時にお
ける歪みの方向はクッション材により一定しない。プレ
ス時には、シール材は未硬化の状態にあり、クッション
材の撓む際における歪み方向によっては、真直ぐに加圧
しているにも拘らず、上下の基板を相互にずらすことに
なる。とりわけ、近年においては、ファインピッチ化と
いう要請等から許容誤差範囲が著しく小さくなる傾向に
あり、このためにプレス時に上下の基板間に僅かなずれ
があっても重大な問題となる。
【0008】以上のことから、何らかの方法で、クッシ
ョン材の撓みによる基板のずれを補正しなければならな
い。例えば、プレス時の基板のずれを見越して、両基板
を貼り合わせる際に、このずれと反対方向にオフセット
させるようにする等の手法が採用される。しかしなが
ら、プレス時にクッション材が加熱されることから、熱
により早期に劣化する。その結果、ずれ特性が経時的に
変化することがある。また、劣化の度合いが大きくなる
と、クッション材を交換しなければならないが、クッシ
ョン材の撓み特性は常に変化することから、その都度基
板のずれの補正量を調整しなければならず、その作業は
極めて煩わしいものであり、また補正の完全性を期すこ
とはできない場合も生じる等といった問題点がある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、二層基板のプレスを
行うに当って、二層基板全体を均等に加熱及び加圧する
ことができ、プレス時に上下の基板間がずれるのを確実
に防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、シール材を介して接合された上下の
基板からなる二層基板を上下のプレス部材間で加熱下で
加圧することによって、前記二層基板を構成する上下の
基板間に所定のギャップを形成すると共に、このシール
材を硬化させるようにするものであって、下部側プレス
部材の加圧面には加熱流体が供給される流体プールを形
成すると共に、この流体プールの上面に可撓性を有する
カバーシートを装着し、また上部側プレス部材の加圧面
には弾性シートの内部に加熱手段を装着した弾性板ヒー
タを装着する構成としたことをその特徴とするものであ
る。
【0011】上下のプレス部材にクッション材を装着し
て、二層基板のプレス時にこれらクッション材を撓ませ
るように構成した場合でも、両クッション材が真直ぐ加
圧方向に撓むのであれば、二層基板を構成する上下の基
板にずれが生じない。しかしながら、クッション材が撓
む際に、多少なりとも歪み、つまり加圧方向以外の斜め
方向あるいは回転方向に撓むのを防止できない。また、
クッション材が撓む際に、歪みが生じるのを防止できな
いとして、上下のプレス部材に装着したクッション材の
歪み特性、つまり歪み方向と歪み量がほぼ一致すれば、
上下の基板間にずれが生じないか、ずれを最小限に抑制
できる。従来技術においては、このように基板間のずれ
を最小限に抑制するために、上下のプレス部材のクッシ
ョン材の歪み特性を一致させるために、クッション材を
多数形成して、特性の合ったものを選択して用いるよう
にしていたのである。
【0012】クッション材を用いるか否かは別として、
二層基板に対して加圧力を作用させる際に、上下いずれ
かのプレス部材側でこの二層基板に対して歪み方向の力
が作用したとしても、他方のプレス部材側でこの歪みを
吸収できる構成とすれば、上下の基板間がずれないか、
若しくはずれを最小限に抑制することができる。そこ
で、本発明においては、未硬化のシール材を介して貼り
合わされている二層基板をプレスする際に、この二層基
板を下部側プレス部材にフローティング状態にして載置
する構成とした。
【0013】上部側プレス部材にクッション材を貼着し
た場合等に起因して、二層基板の加圧時にこの上部側プ
レス部材により多少歪み方向に押圧力が作用したとして
も、下部側プレス部材でフローティング状態で支持され
ている二層基板全体がこの歪みに倣うようになる。その
結果、二層基板の全体にわたって均等な加圧力が作用す
ることになり、加圧時に上下の基板間にずれが生じるの
を防止できる。このように、下部側プレス部材で二層基
板をフローティング状態に支持するために、この下部側
プレス部材に流体プールを設けて、この流体プール内に
加熱流体を充填し、この流体プールを可撓性を有するカ
バーシートで覆うように構成した。
【0014】流体プール内の流体はプレス時の設定温度
にまで加熱させるが、この流体は非圧縮性流体、つまり
液体を用いるのが望ましい。ただし、カバーシートの構
造等によっては、気体を用いることもできる。また、高
粘度流体やゲル状の流体を流体プール内に充填すること
もできる。液体を用いる場合には、プレス時の設定温度
以上の沸点のものとし、かつ流体の温度変化を抑制する
ために、熱伝導率の低いものが良い。このためには、油
を流体として用いるのが最も都合が良い。流体プールの
上部を覆うカバーシートは、二層基板をフローティング
状態で支持させるために、可撓性を有することは必要で
ある。ただし、上部側プレス部材からの加圧力を有効に
受承できるようにするために、弾性及び伸縮性の小さい
ものを用いる。しかも、流体プール内の加熱流体からの
熱を二層基板に効率的に伝達するために、できるだけ薄
いシートを用いる。
【0015】プレス時には二層基板を加熱するが、下部
側では流体プール内の流体により二層基板を加熱する。
従って、少なくともプレス時には流体が設定温度に保持
されるようにしなければならない。流体プール内に流体
を滞留させていると、この流体の温度が変化してしま
う。流体を加熱するために、加熱手段を備えた加熱流体
貯留タンクに流体を貯留しておき、プレスを実行する時
以外は流体をこの加熱流体貯留タンクと流体プールとの
間で循環させることによって、設定温度に維持すること
ができる。この流体の循環に代えて、またより厳格な温
度管理を行う等のためには、流体を循環させると共に、
流体プールまたはプレス盤にヒータを装着して、流体の
温度制御を行うようにすることもできる。
【0016】上部側プレス部材には弾性板ヒータを設け
て、この弾性板ヒータを熱源として二層基板を加熱す
る。ここで、弾性板ヒータは上部側プレス部材を構成す
る剛体からなるプレス盤の下面に貼着されるが、厳格な
平面度を確保する必要がある。弾性板ヒータは、例えば
シリコンゴム等のゴム材または軟性の合成樹脂からなる
薄板にヒータを内蔵させたものが用いられる。この弾性
板ヒータは加熱すると柔らかくなるので、クッション機
能を発揮させることも可能である。従って、弾性板ヒー
タを直接二層基板に作用させることもできる。ただし、
ガラス等の脆弱な基板を用いる場合には、その保護の完
全性を図るために、この弾性板ヒータの下面にはクッシ
ョン材を設けるのが望ましい。下部側プレス部材では二
層基板に対して流体圧を作用させているので、上部側プ
レス部材による加圧時に、たとえクッション材が歪みな
がら撓んだとしても、下部側では二層基板がフローティ
ング状態となり、かつ均等な力が作用するようになり、
クッション材の歪みにより上下の基板間をずらす方向の
力が作用することはなく、しかも二層基板の全面にわた
る均圧プレスが達成される。
【0017】また、プレス時に二層基板をより有効に保
護するために、下部側プレス部材のカバーシートの表面
及び弾性板ヒータの表面、乃至この弾性板ヒータにクッ
ション材が貼着されている場合には、このクッション材
に、可撓性を有する薄膜の保護シートを設ける構成とす
るのがさらに望ましい。
【0018】さらに、上部側プレス部材の二層基板への
加圧面は、少なくともこの二層基板の外形より大きい寸
法を有するものとなし、また下部側プレス部材の流体プ
ールは、上部側プレス部材の加圧面とほぼ同じか、また
はそれより大きい寸法とすることにより、二層基板全体
にわたって均等な加圧及び加熱を行う上で最も有利にな
る。
【0019】プレス圧を作用させるには、少なくとも上
下いずれかのプレス部材を可動にする。下部側プレス部
材を固定しておき、上部側プレス部材を下降させること
によって、二層基板にプレス圧を作用させることができ
る。また、下部側プレス部材を上昇させることによって
も、同様に、二層基板をプレスすることができる。下部
側プレス部材には流体プールが設けられているので、あ
まり大きな昇降ストロークを持たせるのは好ましくはな
い。そこで、上部側プレス部材を二層基板と接触する状
態にまで下降させた後に、下部側プレス部材を押し上げ
る方向に荷重を作用させるようにすることもできる。そ
して、下部側プレス部材を、プレス盤に流体プールを上
下動可能に装着し、この流体プールをその下部側から押
し上げる方向に加圧手段を設けるようにしても良い。こ
の場合、加圧手段はガス圧を作用させるものとすると、
プレス時に二層基板に急激な加圧力が作用するのを防止
でき、しかも連続的に昇圧できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態を説明する。図1に二層基板を構成する2枚
の基板を上下に配置した状態を示し、また図2にこの2
枚の基板を貼り合わせた状態の断面を示す。図中におい
て、1は例えばTFT基板等からなる下基板、2は例え
ばCF基板等の上基板である。これら下基板1,上基板
2は、下基板1側に設けたシール材3を介して貼り合わ
されて、加熱下による加圧でシール材3を硬化させるこ
とにより接合状態に固定されて、両基板1,2間に所定
のセルギャップGを有する二層の貼り合わせ基板4が形
成される。その後に、シール材3により囲まれた空間内
に液晶が封入され、液晶の封入口を閉じることによっ
て、液晶を密閉状態に保持する。
【0021】この二層貼り合わせ基板4は、図3に示し
た工程を経て形成される。同図から明らかなように、第
一段階は、下基板1に上基板2を重ねて、相対位置合わ
せを行うアライメント工程10である。このアライメン
ト工程10では、一方の基板に紫外線硬化樹脂5を所定
の位置にスポット的に塗布し、かつアライメントを行っ
た状態で両基板1,2間を重ね合わせて二層基板6を形
成する。このアラインメントを行うために、基板1,2
には、それぞれ所定の箇所にアラインメントマークM
1,M2が設けられている。重ね合わせた2枚の基板
1,2を上下から加圧することによって、シール材3を
密着させるようにしてこの二層基板6を仮圧着する。こ
こで、紫外線硬化樹脂5の塗布及び二層基板6の仮圧着
を行うのは、後続の工程に搬入する際等にアライメント
した二層基板6を構成する基板1,2間がずれないよう
にするためである。
【0022】アライメントされた二層基板6は、次にプ
レス工程11に送り込まれて、このプレス工程11で両
基板1,2を加熱下で加圧する。ここで、二層基板6の
段階で、両基板1,2間のシール材3を上下から圧縮す
ることによりに正確なセルギャップGが形成されると共
に、加熱によりシール材3が硬化される。ただし、この
プレス工程11での硬化の度合いはなお不完全な状態で
ある。
【0023】プレス工程11から送り出された二層基板
6は、次いで検査工程12に送り込まれる。ここで、検
査工程12における検査項目は両基板1,2間にずれが
あるか否かの、所謂位置ずれ検出を含むものである。位
置ずれ検出は、基板1,2にはそれぞれ設けたアライメ
ントマークM1,M2を基準として行うものであり、こ
のために、検査工程12には周知の画像認識手段が設け
られる。
【0024】検査工程12で両基板1,2間に許容範囲
以上の位置ずれ等があると、この段階で不良品として排
出される。一方、良品と判定された二層基板6は、さら
に硬化工程13に搬入されて、両基板1,2間に介在さ
せたシール材3を完全に硬化させる。これによって、基
板1,2間が完全に接合された貼り合わせ基板4が得ら
れる。プレス工程11では二層基板6は加熱下で加圧さ
れるが、硬化工程13ではプレス工程11での加熱温度
より高い温度とした硬化炉が設けられる。
【0025】以上の各工程を経ることによって、貼り合
わせ基板4が形成されるが、プレス前の段階では、基板
1,2間にはシール材3の厚みに応じた隙間gが存在し
ており、プレス工程11で適正なセルギャップGが形成
される。このセルギャップGを正確に形成するために、
図2から明らかなように、好ましくはシール材3内にス
ペーサ部材7が混入されており、またシール材3により
囲まれた領域内に多数の微小ビーズ8を分散させてい
る。
【0026】プレス工程11の概略構成を図4に示す。
プレス工程11は二層基板6を加熱下で上下から加圧す
るためのものであり、プレスは1段乃至複数段で行われ
る。従って、プレス工程11では1乃至複数のプレス装
置が設けられるが、本実施の形態では、それぞれ4箇所
のプレス装置20が左右に2列配列されている。左右の
プレス装置20の列間の位置には、2本のリニアガイド
21,21が配設されており、これら各リニアガイド2
1には搬送シャトル22が走行するようになっている。
各プレス装置20には、リニアガイド21側に向けて二
層基板6の搬入・搬出口20aが形成されており、搬送
シャトル22は、この搬入・搬出口20aに対面する位
置で、二層基板6をプレス装置20との間で受渡するよ
うになっている。
【0027】搬送シャトル22とプレス装置20との概
略構成を図5に示す。図中において、23は基板搬送ユ
ニットであり、この基板搬送ユニット23は、リニアガ
イド21に沿って走行可能な走行ブラケット24上に昇
降テーブル25を取り付けたものからなり、昇降テーブ
ル25の左右両側には支持壁25aが立設されており、
これら両支持壁25a間には二層基板6をプレス装置2
0に出し入れするために、それぞれ独立のモータで駆動
される移載用コンベア26,27が上下2段に設けられ
ている。昇降テーブル25をエアシリンダ等の昇降手段
28により走行ブラケット24に設けた昇降ガイド29
に沿って昇降させることによって、上下の移載用コンベ
ア26,27は二層基板6がプレス装置20との間で授
受されることになる。
【0028】左右にそれぞれ4箇所設けたプレス装置2
0の構成は全て同じものである。プレス装置20には、
上部側プレス部材30と、下部側プレス部材31とが設
けられており、上部側プレス部材30は、ボールねじ,
シリンダ等からなる加圧手段32により昇降可能な可動
プレス部材である。下部側プレス部材31上には、二層
基板6を搬入したり、搬出したりするための搬送ベルト
33が走行するようになっている。
【0029】下部側プレス部材31の前後の位置には巻
取りローラ34,35が装着されており、搬送ベルト3
3はこれら巻取りローラ34,35に所定長さ巻回され
ている。そして、両巻取りローラ34,35は、それぞ
れモータ(図示せず)により回転駆動されるものであ
る。巻取りローラ34,35の上部位置にはそれぞれガ
イドローラ36,37が設けられており、搬送ベルト3
3は、これら両ガイドローラ36,37にガイドされて
往復移動することになる。従って、搬送ベルト33のガ
イドローラ36,37間を走行する面が二層基板6の搬
送路である。
【0030】二層基板6の搬送時には、搬送ベルト33
は下部側プレス部材31に対して非接触状態となり、プ
レス時には下部側プレス部材31の上面に搬送ベルト3
3を当接させる。このために、ガイドローラ36,37
を昇降可能とすることもできるが、本実施の形態では、
下部側プレス部材31は固定されており、図示は省略す
るが、搬送ベルト33及びガイドローラ36,37、さ
らには巻取りローラ34,35を上下動させることがで
きるように構成されている。従って、二層基板6が所定
の位置にまで搬送されると、搬送ベルト33が下降し
て、この搬送ベルト33が下部側プレス部材31の上面
に当接することになる。
【0031】図6にプレス装置20の要部の断面構造を
示す。上部側プレス部材30は、金属等の剛体からなる
プレス盤40を有し、このプレス盤40が加圧手段32
に連結される。プレス盤40の下面には弾性板ヒータ4
1が装着されており、この弾性板ヒータ41の下面には
クッション材42が貼着されている。弾性板ヒータ41
は、例えばシリコンゴムや合成樹脂等の薄板に電熱線を
埋設する構成としたものである。弾性板ヒータ41を構
成するシリコンゴム等は加熱により柔軟になるので、必
ずしもクッション材42をこの弾性板ヒータ41に積層
する必要はないが、弾性板ヒータ41より柔軟な部材で
あるクッション材42を貼着することによって、二層基
板6の保護機能を高めるようにしている。ここで、クッ
ション材42は軟性のシリコンゴム等で形成される。さ
らに、クッション材42は薄膜の保護シート43で覆わ
れており、二層基板6に直接当接するのはこの保護シー
ト43である。保護シート43はフッ素樹脂等の摩擦係
数の低いシートであり、二層基板6に接離する際に、実
質的に摩擦が生じないようにしている。また、下部側プ
レス部材31の上部に位置する搬送ベルト33の搬送面
も同様に、摩擦係数の低いものとなっている。
【0032】下部側プレス部材31は金属等の剛体から
なるプレス盤44を有し、このプレス盤44の上面には
比較的底の浅い凹部が形成されて、流体プール45が形
成されている。流体プール45の上部位置はカバーシー
ト46で覆われている。カバーシート46は、例えばフ
ッ素樹脂の薄いシート等のように、可撓性を有するが、
弾性及び伸縮性が最小限の部材で構成される。カバーシ
ート46はプレス盤44の上面に固着されて、流体プー
ル45は密閉空間となっている。
【0033】プレス盤44には流体供給路47が接続さ
れており、この流体供給路47の他端は加熱流体貯留タ
ンク48に接続されている。ここで、加熱流体として
は、プレス圧を有効に受承させるという観点から、非圧
縮性流体である液体を用いるのが望ましく、しかもプレ
ス温度より沸点が高い液体を用いる。プレス温度はシー
ル材3の硬化温度に依存するものであり、例えばシール
材3の硬化温度が130℃〜150℃程度であれば、加
熱流体の沸点は少なくとも200℃より高いものを用い
るのが望ましい。また、加熱流体の温度の均一性を確保
するために、熱伝導率の低い液体、例えば加熱油が好適
である。
【0034】加熱流体貯留タンク48にヒータ(図示せ
ず)を装着することによって、所定の温度となるように
管理された加熱油が貯留されている。この加熱流体貯留
タンク48から加熱油を流体プール45に供給するため
に、流体供給路47の途中にはポンプ49と開閉弁50
が設けられている。開閉弁50を開いた状態で、ポンプ
49を作動させることにより加熱油が流体プール45内
に供給される。流体プール45内の加熱油は所定の設定
温度状態に維持されなければならない。このために、流
体プール45と加熱流体貯留タンク48との間には、さ
らに流体還流路51が接続されて、流体プール45内の
加熱油を循環させるようにしている。また、この流体還
流路51の途中にも開閉弁52が設けられている。
【0035】上部側プレス部材30を構成するプレス盤
40に設けた弾性板ヒータ41及びクッション材42か
らなる積層部材は上部側の加圧面を構成するものであ
る。一方、下部側プレス部材31の加圧面は、流体プー
ル45を形成した部位である。二層基板6は、プレス時
には、これら上部側,下部側プレス部材30,31の加
圧面と全面で当接する必要がある。このために、両加圧
面は二層基板6より広い面としている。また、上部側プ
レス部材30の加圧面は、流体圧が作用する下部側プレ
ス部材31の加圧面からはみ出さないようにするのが望
ましい。従って、下部側プレス部材31の加圧面を構成
する流体プール45のサイズは上部側プレス部材31の
加圧面とほぼ同じか、またはそれより広くなっている。
【0036】次に、以上のように構成されるプレス装置
20を用いて予めアラインメントされた二層基板6をプ
レスする方法について説明する。プレスは1段乃至複数
段で行われるが、8箇所設けたプレス装置20において
は、それぞれ加圧条件及び温度条件が設定されている。
複数段でプレスする場合には、これらの条件を変えるよ
うにするが、1段でプレスする場合には、全て同じ条件
に設定される。
【0037】まず、温度は上部側プレス部材30では弾
性板ヒータ41により与えられ、また下部側プレス部材
31では流体プール45内に供給される加熱油により与
えられる。従って、これら弾性板ヒータ41及び流体プ
ール45内の加熱油の温度管理を厳格にする。このため
に、温度センサ53,54を適宜の箇所に設けておくの
が望ましい。上部側プレス部材30に連結した加圧手段
32の作動により加圧力を作用させるが、流体プール4
5の内圧を検出することにより適正な加圧力が作用して
いるか否かを判定できる。このために、流体プール45
には圧力センサ55を設けておく。
【0038】搬送シャトル22に二層基板6を載置し
て、当該の二層基板6をプレスするプレス装置20に送
り込む。ここで、プレス装置20において、プレスが終
了した二層基板6が位置している場合には、このプレス
装置20内の二層基板6を搬送シャトル22の移載用コ
ンベア26または27上に移行させることによって、プ
レスが終了した後の二層基板6を取り出した後に、次の
二層基板6をプレス装置20に送り込む。搬送シャトル
22から二層基板6が送り出されると、プレス装置20
側の搬送ベルト33に移行し、この搬送ベルト33を駆
動することによって、この二層基板6が所定の位置にま
で搬送され、その位置で停止する。また、二層基板6が
所定の位置に配置された後に、搬送ベルト33を下降さ
せて、下部側プレス部材31に当接させる。
【0039】下部側プレス部材31には加熱油を貯留す
る流体プール45が設けられているので、この熱が二層
基板6に作用することになる。そこで、加圧手段32を
作動させることにより、上部側プレス部材30を下降さ
せて、上部側から二層基板6を加圧する。この上部側プ
レス部材30も弾性板ヒータ41により加熱されている
ので、二層基板6のシール材3が加熱下で加圧されるこ
とになる。
【0040】二層基板6を上下から加圧するに当って、
上部側はクッション材42を設けているものの、このク
ッション材42は弾性板ヒータ41を介してプレス盤4
0に固定されており、実質的に剛体プレスとなってい
る。そして、二層基板6は下部側プレス部材31の流体
プール45の上部に位置するカバーシート46上に載置
されており、カバーシート46は可撓性部材で形成され
ているので、二層基板6は実質的にフローティング状態
となっている。その結果、図7に示したように、上部側
プレス部材30の下降により二層基板6を加圧した時
に、たとえクッション材42が歪みながら撓んだとして
も、フローティング状態にある下部側がこれに追従する
ので、同図に矢印で示したように、二層基板6の全面に
わたって均一な加圧力が作用することになり、しかも両
基板1,2間でずれが生じることがなく、真直ぐに加圧
される。そして、プレス盤40及び弾性板ヒータ41及
びクッション材42を正確に平面度を出しておくことに
よって、加圧力の均等性をさらに高めることができる。
【0041】下部側プレス部材31の流体プール45内
には、非圧縮性の加熱油が貯留されており、しかも可撓
性を有するが、非伸縮部材であるカバーシート46が設
けられている。開閉弁50,52を閉じておくと、流体
プール45内の加熱油は封じ込め状態となる。従って、
上部側プレス部材30の下降に応じて、流体プール45
内の圧力(静圧)が上昇することになり、二層基板6は
流体により支承されているものの、この二層基板6には
確実にプレス圧が作用することになる。また、これと共
に二層基板6は上下から加熱され、正確に設定された圧
力及び温度が二層基板6に作用して、上下の基板1,2
間に適正なギャップGが形成されると共に、シール材3
が硬化することになる。
【0042】ここで、流体プール45の内圧は圧力セン
サ55により常にモニタリングされているので、この圧
力センサ55の検出圧をフィードバックして加圧手段3
2の加圧力を調整することによって、圧力管理を極めて
高精度に行うことができる。また、上部側プレス部材3
0では、クッション材42が弾性板ヒータ41に貼着さ
れているので、この弾性板ヒータ41の熱を確実にクッ
ション材42を介して二層基板6に作用させることがで
きる。しかも、この弾性板ヒータ41は温度センサ53
により検出される温度によりフィードバック制御を行う
ようにすることによって、正確な温度管理が可能とな
る。一方、下部側プレス部材31の熱源は流体プール4
5内の加熱油であるが、この加熱油は熱伝導率の低いも
のであるから、温度の均一性が確保される。しかも、加
熱油と二層基板6との間には、薄いカバーシート46が
介在しているだけであるので、熱伝導率が低い油を用い
ているが、二層基板6に対して確実に熱を伝達できる。
そして、流体プール45内の加熱油の温度が低下する
と、開閉弁50,52を開いて、ポンプ49を作動させ
ることによって、高温の加熱油を加熱流体貯留タンク4
8から取り込み、温度低下した流体プール45内の加熱
油は流体還流路51から排出されるので、この流体プー
ル45内の温度を常に一定に保持できる。なお、加熱油
の循環は、プレスを行っていない時に行う。
【0043】次に、図8及び図9は本発明の第2の実施
の形態を示す。この第2の実施の形態においては、プレ
ス装置120における上部側プレス部材130は、前述
した第1の実施の形態のものと格別差異はない。即ち、
上部側プレス部材130は、プレス盤140を有し、こ
のプレス盤140の下面には弾性板ヒータ141が装着
され、さらにこの弾性板ヒータ141の下面にはクッシ
ョン材142が貼着されている。さらに、クッション材
142の下面は保護シート143で覆われるようになっ
ている。
【0044】一方、下部側プレス部材131はプレス盤
144を有し、このプレス盤144には流体プール14
5が設けられており、この流体プール145の上部には
可撓性を有するが、弾性及び伸縮性の少ない部材からな
るカバーシート146で覆われており、流体プール14
5内には加熱された流体として、加熱油が封入されてい
る。ここで、流体プール145はプレス盤144と一体
に形成されるのではなく、プレス盤144にはその表面
側、つまり上部側プレス部材130と対向する側に開口
する凹部144aが形成されており、流体プール145
はこの凹部144a内に所定のストローク分だけ昇降可
能に装着されている。
【0045】従って、流体プール145は、周胴部14
5aと、底部145bとを有する容器で構成され、この
容器は、カバーシート146で覆われて、密閉空間とな
った加熱流体充填部150となっている。加熱流体充填
部150内には加熱流体としての加熱油が充填される
が、この加熱油の温度を一定に保つために、流体プール
145内にはプレートヒータ151が設けられている。
ここで、プレートヒータ151は、上部側プレス部材1
30側に設けた弾性板ヒータ141のように、弾性を持
たせる必要はない。なお、第1の実施の形態と同様、加
熱流体充填部150に加熱油等の加熱流体を循環させる
ように構成した場合には、プレートヒータ151は設け
る必要はない。また、本実施例においても、また第1の
実施の形態においても同様であるが、加熱流体を循環さ
せると共に、流体プールの内部にヒータを設けるように
構成した場合には、ヒータにより加熱流体の温度微調整
を行うことができるので、さらに温度管理の精度が向上
する。
【0046】プレス盤144に装着された流体プール1
45は加圧手段により昇降駆動されるものである。この
加圧手段としては、プレス盤144の凹部144aの内
部において、流体プール145の下部位置に空気圧室1
52を形成し、この空気圧室152にエアポンプ(空気
圧縮機)153から加圧エアを供給することによって、
流体プール145を上方に押し上げて、二層基板6を上
部側プレス部材130に押圧するようにしている。ま
た、流体プール145の周胴部145aの上端部には円
環状のフランジ145cが設けられており、空気圧室1
52内に加圧エアを供給しない状態では、このフランジ
部145cがプレス盤131の上面と当接している。こ
れによって、空気圧室151が所定の容積を有する状態
に保持される。この状態からエアポンプ153を作動さ
せると、空気圧室152内の圧力が上昇し、この圧力が
流体プール145の底部145bに作用して、流体プー
ル145の周胴部145aがプレス盤144の凹部14
4a内壁と摺動しながら、この流体プール145全体が
押し上げられることになる。なお、図中において、15
4は凹部144aに装着されて、この凹部144aの内
壁と流体プール145の周胴部145a外周面との間に
介装したシール部材である。
【0047】以上のように構成することによって、搬送
ベルト133により二層基板6がプレス装置120内に
搬入されて、このプレス装置120の下部側プレス部材
131の上に載置される。この状態から、まず上部側プ
レス部材130を作動させて、クッション材142の表
面を覆っている保護シート143が上基板2に当接する
位置にまで下降させる。上部側プレス部材130はこの
位置で停止する。そして、この時まではエアポンプ15
3を非作動状態に保って、空気圧室152内には圧力が
生じないようにする。
【0048】そこで、エアポンプ153を駆動して、空
気圧室152内に加圧エアを送り込むようにする。その
結果、空気圧室152内の圧力が流体プール145の底
部145bに作用して、この流体プール145をプレス
盤144から押し上げるようにする。これによって、ま
ず上部側プレス部材130のクッション材142が撓め
られる。勿論、二層基板6は流体プール145のカバー
シート146上に載置されているので、この二層基板6
は実質的にフローティング状態に支持されることにな
り、たとえクッション材142が歪みながら撓んだとし
ても、未硬化のシール材3を介して接合されている上下
の基板1,2間でずれが生じるおそれはない。
【0049】エアポンプ153のポンプ圧を上昇させる
ことによって、クッション材142が所定量撓められる
と、二層基板6の加圧が開始されることになり、ポンプ
圧の上昇に応じて加圧力が増大することになり、図9に
示したように、最高プレス圧まで加圧力が上昇すると、
一定の時間だけこのプレス圧状態を維持することによっ
て、二層基板6のプレスが行われる。
【0050】ここで、プレス圧は空気圧室152内の圧
力により得られるものであるから、プレス圧は弾性的に
作用することになる。従って、二層基板6に急激に過大
な圧力が作用するのを防止できる。その結果、プレス時
に二層基板6に対するストレスを最小限に抑制できると
共に、シールパスの発生をより確実に防止できる。しか
も、エアポンプ153による加圧エアの作用でプレスを
行うことから、プレス圧を無理なく連続的に上昇させる
ことができるだけでなく、またエアポンプ153の駆動
制御によりプレス圧の上昇カーブを任意に調整できる。
従って、プレス圧の制御性を向上させることができるよ
うになる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、二
層基板のプレスを行うに当って、二層基板全体を均等に
加熱及び加圧することができ、プレス時に上下の基板間
がずれるのを確実に防止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】二層基板を、貼り合わせる前の状態にして示す
外観図である。
【図2】二層基板の貼り合わせ状態での断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す貼り合わせ基
板の形成工程を示すブロック図である。
【図4】プレス工程の構成説明図である。
【図5】プレス装置と、このプレス装置に二層基板を受
渡及び受取を行う搬送シャトルの構成説明図である。
【図6】プレス装置の要部構成を示す断面図である。
【図7】プレス装置の作動説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すプレス装置の
要部構成を示す断面図であって、プレス開始前の状態を
示す図である。
【図9】最高プレス圧とした状態を示す図8と同様の断
面図である。
【符号の説明】 1 下基板 2 上基板 3 シール材 6 二層基板 20 プレス装置 22 搬送シャトル 30,130 上部側プレス部材 31,131 下部側プレス部材 32 加圧手段 33,133 搬送ベルト 40,44,140,144 プレス盤 41,141 弾性板ヒータ 42,142 クッション材 43,143 保護シート 45,145 流体プール 46,146 カバーシート 47 流体供給路 48 加熱流体貯留タンク 51 流体還流路 150 加熱流体充填部 151 プレートヒータ 152 空気圧室 153 エアポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉崎 真二 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 片保 秀明 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 塩澤 博幸 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E090 AA01 AA08 AB01 DA03 DA09 HA07 HA10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール材を介して接合された上下の基板
    からなる二層基板を上下のプレス部材間で加熱下で加圧
    することによって、前記二層基板を構成する上下の基板
    間に所定のギャップを形成すると共に、このシール材を
    硬化させるようにした基板プレス装置において、 下部側プレス部材の加圧面には加熱流体が供給される流
    体プールを形成すると共に、この流体プールの上面に可
    撓性を有するカバーシートを装着し、 また上部側プレス部材の加圧面には弾性シートの内部に
    加熱手段を装着した弾性板ヒータを装着する構成とした
    ことを特徴とする基板プレス装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性板ヒータの下側面にクッション
    材を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    基板プレス装置。
  3. 【請求項3】 前記クッション材の表面を、可撓性を有
    する薄膜の保護シートで覆うように構成したことを特徴
    とする請求項2記載の基板プレス装置。
  4. 【請求項4】 前記流体プール内には、沸点が前記プレ
    ス部材の加熱温度よりも高い液体から構成したことを特
    徴とする請求項1記載の基板プレス装置。
  5. 【請求項5】 前記流体プールには、ヒータにより所定
    の温度に加熱された流体が貯留されている加熱流体貯留
    タンクが接続され、この加熱流体貯留タンクから前記流
    体プールに加熱された流体を循環させる構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の基板プレス装置。
  6. 【請求項6】 前記流体プールの底面に、この流体プー
    ル内の流体を加熱するヒータを装着する構成としたこと
    を特徴とする請求項1または請求項5記載の基板プレス
    装置。
  7. 【請求項7】 前記上部側プレス部材の前記二層基板へ
    の加圧面は、少なくともこの二層基板の外形より大きい
    寸法を有するものであり、また前記下部側プレス部材の
    流体プールは、前記上部側プレス部材の加圧面とほぼ同
    じか、またはそれより大きい寸法を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の基板プレス装置。
  8. 【請求項8】 前記上下のプレス部材のうち、上部側プ
    レス部材を昇降可能となし、かつこの上部側プレス部材
    には前記二層基板を加圧するための加圧手段を設ける構
    成としたことを特徴とする請求項1記載の基板プレス装
    置。
  9. 【請求項9】 前記上下のプレス部材のうち、下部側プ
    レス部材を昇降可能となし、かつこの上部側プレス部材
    には前記二層基板を加圧するための加圧手段を設ける構
    成としたことを特徴とする請求項1記載の基板プレス装
    置。
  10. 【請求項10】 前記上下のプレス部材は共に昇降可能
    とすると共に前記下部側プレス部材に加圧手段を設け
    て、前記二層基板の加圧時には、前記上部側プレス部材
    は前記下部側プレス部材上に設置されている前記二層基
    板に当接する位置まで下降するようになし、前記加圧手
    段により前記下部側プレス部材を押し上げるようにして
    前記二層基板を加圧する構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の基板プレス装置。
  11. 【請求項11】 前記下部側プレス部材は、プレス盤
    と、このプレス盤に所定ストロークだけ昇降可能に装着
    した流体プールとから構成し、前記加圧手段はこの流体
    プールを下部側から押し上げるようにガス圧を作用させ
    るガス圧発生手段で構成したことを特徴とする請求項1
    0記載の基板プレス装置。
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