JP2003038560A - 吸収性物品取り付け用補助パッド - Google Patents

吸収性物品取り付け用補助パッド

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JP2003038560A
JP2003038560A JP2001241361A JP2001241361A JP2003038560A JP 2003038560 A JP2003038560 A JP 2003038560A JP 2001241361 A JP2001241361 A JP 2001241361A JP 2001241361 A JP2001241361 A JP 2001241361A JP 2003038560 A JP2003038560 A JP 2003038560A
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聡 水谷
Koichi Yamaki
孝一 八巻
Yuki Noda
祐樹 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用者の内股との密着性を維持しながら、
装着ズレを起こした場合であっても、体液のモレの発生
を低減できる衛生用品を提供する。 【解決手段】 着用者の内股に密着的に位置して体液を
吸収する吸収シート体5と、吸収シート体5と接合シー
ト体7とを繋ぐ連結茎体9と、粘着剤6が塗布された接
合シート体7と、から成る吸収性物品取り付け用補助パ
ッド2を、生理用ナプキン10に取り付けて、生理用品
1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキン等
の吸収性物品の位置ズレに伴う体液のモレを防止する吸
収性物品取り付け用補助パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、体液を吸収する衛生用品とし
て、生理用ナプキンのような吸収体を内包させた吸収性
物品が広く使用されている。ここで、特に需要層の厚い
生理用ナプキンに対しては、経血のモレを防ぐべく、多
大なる努力が払われている。また、装着位置のズレを防
止すべく、様々な工夫も施されてきている。
【0003】しかしながら、生理用ナプキンとは、元来
下着に取り付けられるものであり、着用者の内股と密着
して装着されるものではないことから、膣口とナプキン
との間に隙間が生じて経血が漏れ出しやすい。この点、
生理用ナプキンの経血吸収を補助するものとして、実開
平1−119631号公報においては生理用ナプキンと
重ねて使用される小型ナプキンが開示されており、特開
平10−127692号公報においては臀部に挟み込ん
で生理用ナプキンと併用使用される棒状の補助吸収体が
開示されている。これらの補助具は、いずれも、着用者
の内股とナプキンとの間に生じる隙間を埋めるものであ
るため、ナプキン単独で使用する場合と比較して、経血
のモレ防止機能が高いと言える。
【0004】ところが、これらの補助具は、歩行等の着
用者の身体の動きに伴う圧縮や長時間の着用による湿潤
によって型崩れが生じることがあり、補助具の身体に接
する面が着用者の股間に密着してフィットしなくなるお
それがある。かかる場合には、補助具と身体との間に隙
間が生じ、そこから経血のモレが生じやすくなるため、
生理用ナプキンを補助してモレを防止する、という機能
が十分に発揮されないこととなる。
【0005】このような補助具の着用後の変形に対する
改善を図ったものとして、内部を中空とした弾性層から
成る棒状のパッドが特開2000−325395号公報
において開示されている。しかし、この補助具は、単に
弾性部材を中空に配した構造のものにすぎないため、着
用時には弾性層がつぶれるおそれがあり、そうなってし
まった場合には、吸収能力が低下して、経血のモレ防止
が十分に図れないこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかも、上述の補助具
は、いずれも生理用ナプキンに固着して用いられるのが
前提となっていることから、着用者の活動に応じて生理
用ナプキンに位置ズレやヨレ等の変形が生じた場合に
は、一緒に位置ズレや変形を起こしてしまうことにもな
る。
【0007】更に、上述の補助具は、生理用ナプキンに
固着されているために、生理用ナプキンが汚れていない
場合であっても、補助具のみならず生理用ナプキンまで
取り替えなくてはならないという事態が生じ、却って着
用者の負担を増加させてしまうという問題もある。
【0008】以上のようなことから、上述のような従来
の吸収性物品用の補助具は、装着ズレに伴う体液のモレ
発生の低減や内股への密着性を十分に確保するまでには
至っていないのが現状である。
【0009】本発明は、以上のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、着用者の内股との密着性
を維持しながらにして、装着ズレを起こした場合であっ
ても、体液のモレの発生を低減できるような衛生用品を
提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、着用者の大腿部によ
る圧力によって生じるつぶれや変形に左右されずに、適
格に経血のモレ防止を図ることができる衛生用品を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明においては、補助具を小さくすると
共に、これをフレキシブルに動けるようにしたことによ
り、吸収体による吸収効率を向上させると共に、着用者
の動きに追従して補助具が自在に動けるようにしたこと
によって、体液のモレ発生のおそれを著しく低減させた
こと、より具体的には、股間に密着的に位置する吸収シ
ート体が連結茎体を介して吸収性物品に取り付けられる
ようにしたことを特徴とする。
【0012】そして、前記連結茎体を着脱自在とするこ
とにより、吸収性物品をそのままに補助具のみを取り替
え可能としたことをも特徴とする。
【0013】より具体的には、本発明は、以下のような
ものを提供する。
【0014】(1)液体を吸収する吸収体と当該吸収体
を被覆するカバーシートとから成る吸収シート体と、吸
収性物品に取り付けるための粘着層を有する接合シート
体と、前記吸収シート体と前記接合シート体とを繋ぐ連
結茎体と、から成る吸収性物品取り付け用補助パッドで
あって、前記連結茎体は、前記吸収シート体と前記吸収
性物品との連動を遮断し得る柔軟性を備えたものである
ことを特徴とする吸収性物品取り付け用補助パッド。
【0015】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、体液を吸収するための吸収シ
ート体と、該吸収シート体を吸収性物品に保持するため
の接合シート体とが、これらの間の連動を遮断し得る柔
軟性を備えた連結茎体によって繋げられており、吸収シ
ート体が吸収性物品に直接固着されていない。このた
め、下着に取り付けられた吸収性物品が、着用者の歩行
等の活動により移動しても、吸収シート体がそれに伴っ
て一緒に動いてしまうというようなことがない。
【0016】即ち、前記連結茎体は柔軟性を有している
ため、吸収シート体は吸収性物品の移動に追動するとい
うようなこともなく、股間内に留まることができる。更
に言えば、吸収性物品が着用者の内股に対して相対的な
位置ズレを起こしてしまったとしても、連結茎体のみが
フレキシブルに変形するだけなのであり、吸収シート体
までもが位置ズレを起こしてしまうというようなことは
ないのである。このため、吸収シート体は着用者の内股
に密着して位置付けられた状態を維持することができ、
吸収性物品の装着ズレに伴う体液のモレの発生を著しく
低減することができる。
【0017】また、本発明によれば、連結茎体の存在に
より、吸収性物品の身体側面において、吸収シート体が
密着した状態とはなっていない。
【0018】この点、従来例においては、実質的には吸
収体が密着的に二枚重ねになっているにすぎないため、
身体側に面する補助具の表面が飽和状態に達してしまっ
た場合には、補助具が固着されている部分において、吸
収性物品に体液は吸収されないこととなり、体液吸収効
率の向上という観点からは二枚重ねが無意味となってい
る。
【0019】これに対し、本発明は、マクロ的な視野か
ら見れば、吸収体が二枚重ねとなっているということで
あっても、ミクロ的な視野から見れば、吸収性物品と補
助パッドとが密着させられていないことから、従来のよ
うに吸収性物品に補助具が直接取り付けられている場合
と比較して、吸収性物品の体液吸収可能範囲が広くなっ
ている。このため、補助パッド及び吸収性物品の双方
が、効率良く体液を吸収できるのである。
【0020】本発明に係る補助パッドは、吸収性物品と
一体形成されているわけではないので、接合シート体に
塗布される粘着剤を吸収性物品の表面の毛羽立を抑えて
剥がすことが可能な素材とすることにより、着脱自在と
することができる。このようにした場合には、流出する
体液の量が少ないときには、吸収性物品をそのままに、
本発明に係る補助パッドのみを交換することが可能とな
る。これにより、着用者は、補助パッドのみを予備とし
て持ち歩けばよく、携帯の上で便利である。
【0021】「連結茎体」の長手方向の長さ寸法は、吸
収シート体の長手方向と同等の長さ寸法を有したもので
あってもよいが、少なくとも吸収シート体に対して全長
の2/3以上であれば、吸収シート体より短い寸法であ
っても構わない。なお、この寸法を有するのであれば、
一連に設けるほか、部分的に設けることも可能である。
また、「連結茎体」の短手方向の寸法は、素材の厚みに
もよるが、0.5mmから30mmの範囲とするのが好
ましい。このような長さ寸法とすることにより、着用者
の動作に応じて適切な変形が可能となる。
【0022】「吸収シート体」の外観形状は、長方形
状、長楕円形状、砂時計型形状などから着用者の股間に
好適に装着できるものを適宜選択することが可能であ
る。
【0023】吸収シート体の長手方向の全長寸法は、6
0から200mm程度の範囲とするのが好ましく、より
好ましくは80から150mmの範囲とするのがよい。
また、短手方向の寸法は10から50mmの範囲が好ま
しく、より好ましくは15から40mmの範囲である。
吸収シート体の嵩は、好適な吸収能力を有する吸収体の
含有量を考慮した場合には、3から30mmの範囲が好
ましく、より好ましくは10から20mmの範囲とする
のがよい。
【0024】「吸収シート体」において、吸収体をカバ
ーシートが内包する構造としては、吸収体が離脱しない
ように封入されていれば特に限定されるものではなく、
カバーシートが吸収体の全体を包むように包囲した「封
入タイプ」や、吸収体の周縁において上面と下面とに二
枚のカバーシートを配置して両者を接合した「貼り合わ
せタイプ」の構造などを、適宜採用することが可能であ
る。
【0025】「カバーシート」は、直接に着用者の肌に
接するものであるため、柔軟で着用感を阻害しない液透
過性のものが使用される。例えば、繊維シート、開孔繊
維シート、開孔フォームフィルム等から選択することが
できる。具体的には、PE/PP構造を有する2.2d
texの親水性処理を施した繊維を、25g/mの目
付でシート化したスルーエアシートを使用するのが好ま
しい。なお、吸収シート体に「貼り合わせタイプ」の構
造を採用した場合には、身体側面に液透過性素材を、反
身体側面に液不透過性素材を使用することも可能であ
る。
【0026】「吸収体」の形態は、特に限定されるもの
ではなく、その断面形態を板状、円状、角状、三角形
状、筒状、あるいは中空状等、いずれも採用することが
できる。最大嵩寸法は、3から30mmの範囲とするの
が好ましく、より好ましくは10から20mmとするの
がよい。なお、吸収体の中央部は端部より厚く若干隆起
した中央部を有するようにすることにより、吸収効率及
び着用感が優れた吸収シート体を形成することができ
る。
【0027】接合シート体の長手方向の長さ寸法は、吸
収シート体2の長手方向の全長と同等の寸法とすること
もできるが、粘着剤塗布域を考慮し、少なくとも吸収シ
ート体に対して2/3以上の長さ寸法を有するのであれ
ば、吸収シート体より短い寸法としても構わない。短手
方向の長さ寸法は、5から50mmの範囲が好ましく、
より好ましくは10から40mmの範囲とするのがよ
い。
【0028】接合シート体の反身体側面に塗布される
「粘着剤」には、SBS(スチレン‐ブタジェン‐スチ
レンブロック共重合体)、SIS(スチレン‐イソプレ
ン‐スチレンブロック共重合体)などの合成ゴムを主体
としたホットメルトから選ぶことが望ましい。このよう
な粘着剤は、面状、筋状、ドット状、螺旋状などのパタ
ーンで、反身体側面のほぼ全面にわたって塗布される。
【0029】本発明における吸収性物品には、生理用ナ
プキンのほか、産後用ナプキン、術後用ナプキン等、体
液吸収を目的とする衛生用品に対して広く利用すること
ができる。
【0030】(2)前記連結茎体は、前記吸収性物品取
り付け用補助パッドのほぼ中央に位置するように取り付
けられていることを特徴とする(1)記載の吸収性物品
取り付け用補助パッド。
【0031】本発明に係る吸収性物品取り付け用補助パ
ッドよれば、吸収シート体の短手方向のほぼ中央におい
て、長手方向に延在するように連結茎体が取り付けられ
ている。このため、装着時においても吸収シート体が左
右いずれかに傾くというようなことがなく、安定した状
態で吸収性物品上に支持される。このため、吸収性物品
が、着用者の身体に対して位置ズレを生じたとしても、
当該吸収シート体の内股に対して良好な接触状態を維持
することができる。
【0032】(3)前記連結茎体は、高さ寸法が1から
15mmの範囲の長さ寸法であること、より好ましくは
3から10mmの範囲の長さ寸法であることを特徴とす
る(1)又は(2)記載の吸収性物品取り付け用補助パ
ッド。
【0033】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、連結茎体の高さ寸法が1から
15mmの範囲の長さ寸法となっている。仮に、連結茎
体の高さ寸法が1mmより短い場合には、吸収シート体
が吸収性物品の移動に追従してしまい、上記従来例のよ
うに密着的に吸収シート体を取り付けた場合と同様の結
果となってしまう。一方、15mmより長い場合には、
連結茎体がその形状をある程度維持しながら吸収シート
体を支えることが難しく、折れ曲がりやすくなる。ま
た、着用感を害するおそれもある。
【0034】この点、本発明によれば、吸収シート体に
対する吸収性物品の位相量が大きくなってしまった場合
でも、吸収シート体が着用者の内股に対して確実に接触
した状態を維持し得るため、体液のモレをより一層低減
することが可能となる。
【0035】(4)前記連結茎体は、弾性伸縮部材を含
有することを特徴とする(1)から(3)いずれか記載
の吸収性物品取り付け用補助パッド。
【0036】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、連結茎体が、弾性伸縮部材を
含有するため、適度な剛軟性を保有することが可能とな
っている。このため、吸収性物品の移動に伴って連結茎
体が変形しても、装着時の形状に戻ることが容易となっ
ている。
【0037】本発明に使用できる「弾性伸縮部材」とし
ては、SEBS(スチレン‐エチレン・ブタジエン‐ス
チレンブロック共重合体)、SIS(スチレン‐イソプ
レンースチレンブロック共重合体)、ポリウレタン、S
EPS(スチレン‐エチレン・プロピレン‐スチレンブ
ロック共重合体)等の合成ゴムを主体としたフィルム、
不織布又は天然ゴムから得られる帯状、糸状のものを用
いることができる。
【0038】連結茎体における弾性伸縮部材の附設域
は、連結茎体と同等の長さを有するようにしてもよい
が、少なくとも連結茎体において50%以上の附設長さ
が設けられるのであれば、連結茎体よりも短い範囲であ
っても構わない。このような範囲で弾性伸縮部材を附設
することにより、上述のような変形回復機能を担保する
ことができる。
【0039】なお、弾性伸縮部材は、1.1〜1.5倍
に伸張して固定し、かかる伸張時における応力が300
から1000mNになることが好ましい。この弾性伸縮
部材の応力は、弾性伸縮材料をテンシロン引張試験機に
てチャック間隔100mmにセットし、速度100mm
/minで引張り、前記の伸張倍率になった時点の荷重
を読み取ることにより確認できる。弾性伸縮部材の固定
方法は、弾性伸縮部材の表面または連結茎体の内面側
に、コーターあるいは霧状・網目状・Ω状のスプレイで
接着剤を塗布し、ニップ圧を加え、互いを接着すること
により行う。以上のような伸張倍率、応力、固定方法を
用いることにより、連結茎体が過度な変形を起こすこと
を防止することができる。
【0040】(5)前記連結茎体は、連結シートから成
ることを特徴とする(1)から(4)いずれか記載の吸
収性物品取り付け用補助パッド。
【0041】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、連結茎体は繊維状の連結シー
トを1枚又は複数枚重ねることにより形成される。即
ち、本発明によれば、連結茎体とカバーシートが異なる
シートから成るため、カバーシートとは無関係に、連結
茎体に相応しい素材の連結シートを適宜選択することが
可能となる。
【0042】本発明に使用できる連結シートとしては、
円柱状、角状、板状又は積層状の繊維シート又はフォー
ムシートを使用することができる。これらのシートは、
吸収材として機能することができるように、親水性処理
を施したものとするのが好ましい。
【0043】繊維シートとしては、例えば、PE/P
P、PE/PET等の芯鞘構造であり、かつ、二次元若
しくはクリンプ状の倦縮を施した1.1から3.3dt
exの太さを有する繊維から選ばれるものを使用するこ
とができる。特に、バルキー性に優れた剛直感を与えな
い製造方法によるもの、具体的には、スルーエア方式で
形成された不織布が好ましい。
【0044】不織布のシートは、単体若しくは重ね合わ
せて使用され、1から15mmの嵩を有するように調整
される。例えば、PE/PETで2.2dtexの太さ
を有する繊維を、スルーエア方式で50g/cmの目
付で嵩2.2mm程度のシートとし、接着剤を介して五
枚重ねることにより、約10mmの連結シートを形成す
ることができる。
【0045】フォームシートしては、PEとEVAの混
合、SEBS(スチレン‐エチレン‐ブタジエンースチ
レンブロック共重合体)あるいはポリウレタン等の樹脂
を、10から30倍の倍率で発泡させた独立気泡又は連
続気泡のシートから選ばれるものを使用することができ
る。具体的にはPEとEVAの混合物を15倍に発泡さ
せた嵩4.2mm程度のシートを、接着剤を介して三枚
重ねることにより、約12mmの連結茎体としての連結
シートとすることができる。
【0046】本発明においては、吸収シート体に対して
面部分が接するように連結シートを複数枚重ねて連結茎
体を構成することができる。このような構成とした場合
には、吸収シート体に対して垂直に1枚のシート体を位
置付けて連結茎体を構成する場合に比べ、連結茎体の剛
性の微妙な調整が可能となる。
【0047】(6)前記吸収シート体は、複数の層から
成り、それらの少なくとも1つは弾性回復シートである
ことを特徴とする(1)から(5)いずれか記載の吸収
性物品取り付け用補助パッド。
【0048】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、吸収シート体が弾性回復シー
トを内包している。このため、本発明に係る補助パッド
を装着後、着用者の活動に伴って身体側に接する吸収シ
ート体に傾きや曲がり、あるいはよじれといった変形が
生じた場合であっても、吸収シート体が装着時の形状へ
と戻りやすくなっている。このような構成から、吸収シ
ート体は股間に対して安定した接触状態を維持しやすく
なり、使用感を損うことなく、より向上したフィット性
が維持されることとなるのである。特に、吸収体の厚み
が薄くなってしまうような場合には、着用者にモレの不
安を感じさせてしまう場合があるが、本発明によれば、
安心感を与える程度の厚みを回復させることができるの
である。
【0049】「弾性回復シート」は、好ましくはJIS
L−1018、カンチレバーA法での測定値が20m
mから100mm、より好ましくは30mmから70m
mの範囲がよい。このようにすることにより、着用感を
損なわず、フィット性を維持することができる。
【0050】吸収体と弾性回復シートとは単に重ね合わ
せるだけでもよいが、これを更に折り曲げたり、円筒状
に巻き上げるようにしてもよい。なお、吸収シート体
に、コイル状に捲縮した繊維を含むようにした場合に
は、シートの圧縮回復性をより向上させることが可能と
なる。
【0051】(7)前記吸収シート体は、当該吸収シー
ト体が折曲形成された切妻屋根状の山状部を有すること
を特徴とする(6)記載の吸収性物品取り付け用補助パ
ッド。
【0052】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、吸収シート体が身体側に頂部
を形成するように切妻屋根状に折り曲げられている。こ
のため、臀部の隙間など、着用者の内股における凹形状
部分に吸収シート体を密着的に接触させることができ
る。特に、体液が尻部の割れ目から背中を伝って流れ出
ることにより生じる後方へのモレを、効果的に防止する
ことができるようになる。なお、山状部の頂部を丸みを
帯びた湾曲状とすることにより、吸収シート体が着用者
の身体にソフトに接触するようにすることも可能であ
る。
【0053】(8)前記山状部の長手方向の両裾部に
は、折曲の広がりを規制する規制シートが取り付けられ
ていることを特徴とする(7)の吸収性物品取り付け用
補助パッド。
【0054】このような本発明に係る吸収性物品取り付
け用補助パッドによれば、山状部の長手方向において、
一方裾部から他方裾部にまたがるようにして、規制シー
トが取り付けられている。このため、着用前に折り曲げ
られた吸収シート体が広がってしまうのが防止され、着
用者は特段の注意を要することなく山状部の形状を本発
明に係る補助パッドを着用するまで保つことができる。
また、着用時においても、着圧などにより山状部が押し
つぶされて平坦状に変形することが抑制され、使用が長
時間に及んでもその形状が維持されやすくなる。
【0055】規制シートは、吸収体の全長に対し、少な
くとも1/5以上の長さ範囲とするのが好ましい。この
ような寸法とすることにより、折り曲げられた吸収シー
ト体の広がりを確実に防止することが可能となる。
【0056】「規制シート」としては、伸縮性シート又
は非伸縮性シートのいずれを使用することも可能である
が、伸縮性シートを採用するのが好ましい。伸縮性シー
トとしては、SEBS(スチレン‐エチレン・ブタジエ
ン‐スチレンブロック共重合体)、SIS(スチレン‐
イソプレン‐スチレンブロック共重合体)、ポリウレタ
ン、SEPS(スチレン‐エチレン・プロピレン‐スチ
レンブロック共重合体)等の合成ゴムを主体としたフィ
ルム、不織布又は天然ゴムから得られる帯状、糸状のも
のが挙げられる。このような伸縮シートは、短手方向に
1.1〜1.8倍に伸張した状態で用いられる。この場
合、伸縮シートの応力は2mNから8mNになることが
好ましい。前記の応力は、弾性伸縮材料をテンシロン引
張試験機にてチャック間隔100mmにセットし、速度
100mm/minで引張り、前記の伸張倍率になった
時点の荷重を読み取ることで確認できる。このような構
造とすることにより、着圧を受けた場合でも伸縮材料の
伸縮挙動に伴ってより速やかな形態の回復性が得られ
る。
【0057】(9)体液吸収を行うものとしての一般的
な使用に供され得る一般吸収性物品と、この一般吸収性
物品よりも体液吸収能が小さく、当該一般吸収性物品と
共に使用されてその体液吸収能を補助するものとして機
能する特殊吸収性物品と、を繋ぐ連結茎体であって、前
記一般吸収性物品と前記特殊吸収性物品との連動を遮断
し得る柔軟性を備えたものであることを特徴とする連結
茎体。
【0058】本発明によれば、連結茎体は、生理用ナプ
キン等の一般吸収性物品とこの一般吸収性物品の体液吸
収を補助する特殊吸収性物品とのいずれにも接続される
ことなく、独立している。このため、着用者は、一般吸
収性物品と特殊吸収性物品とをそれぞれ別々に選択して
自由に組み合わせ、自己に好適な衛生用品とすることが
できる。
【0059】(10)体液吸収を行うものとしての一般
的な使用に供され得る一般吸収性物品と、この一般吸収
性物品よりも体液吸収能が小さく、当該一般吸収性物品
と共に使用されてその体液吸収能を補助するものとして
機能する特殊吸収性物品と、前記一般吸収性物品と前記
特殊吸収性物品とを繋ぐ連結茎体と、から成り、前記一
般吸収性物品及び前記特殊吸収性物品は、それぞれ単独
もしくは組み合わせて使用されるものであり、かつ、前
記連結茎体と適宜組み合わせて使用されるものである衛
生用品セット。
【0060】本発明によれば、生理用ナプキン等、一般
的に使用されている吸収性物品と、その体液吸収機能を
補助してモレ防止効果を高めるための特殊吸収性物品と
が、一組のセットとなっている。このため、着用者は、
自己の体液の流出量に応じて、あるいは、その日の気分
や体調に合わせて様々な組み合わせを楽しんで、本発明
に係る衛生用品セットを使用することができる。例え
ば、女性の着用者が、経血の量に合わせて、一般吸収性
物品単独で通常の生理用ナプキンと同様に使用したり、
特殊吸収性物品等を適宜組み合わせてモレ防止効果の高
い生理用品として使用したりすることができる。
【0061】このように、本発明に係る衛生用品セット
は、既成の吸収性製品の性能による束縛から開放され
た、多様化された性能を有する衛生用品として利用する
ことができる。
【0062】また、着用者は、本発明に係る衛生用品セ
ットを持ってさえいれば、その場その場で最適な吸収性
物品を構築することができる。このことは、外出に備え
て予めそれにふさわしい吸収性物品を選択するという煩
わしさから着用者を開放することになり、着用者の活動
領域やアクティビティを拡大するという効果をもたらす
こととなる。
【0063】
【発明の実施の形態】次に、本発明の吸収性物品取り付
け用補助パッドの実施形態について、図を参照しつつ説
明する。
【0064】図1は、本実施形態における吸収性物品取
り付け用補助パッド2を説明するための概略上面図であ
る。図2は、本実施形態における吸収性物品取り付け用
補助パッド2を示す概略斜視図である。図3は、本実施
形態の吸収性物品取り付け用補助パッド2を示す図2に
おけるA−A視断面図である。図4は、本実施形態にお
いて生理用ナプキン10に装着した状態の吸収性物品取
り付け用補助パッド2を示す概略斜視図である。図5
は、本実施形態における生理用ナプキン10に装着した
状態の吸収性物品取り付け用補助パッド2を示す図4の
B−B視断面図である。
【0065】本実施形態の吸収性物品取り付け用補助パ
ッド2は、体液を吸収する吸収シート体5と、生理用ナ
プキン10と接着するための接合シート体7と、吸収シ
ート体5と接合シート体7とを連結する連結茎体9と、
から成る。この吸収性物品取り付け用補助パッド2を身
体側から見た場合には、図1に示されるように、吸収シ
ート体5のみが見えることとなる。この吸収シート体5
に対しては、図2に示されるように、それと平行するよ
うに平坦状の接合シート体7が設けられている。接合シ
ート体7は、その反身体側面に粘着剤6が塗布されてお
り、ここでは図示しない生理用ナプキンに取り付けるよ
うになっている。この接合シート体7と吸収シート体5
とは、連結茎体9によって連結されている。
【0066】連結茎体9は、吸収性物品取り付け用補助
パッド2と生理用ナプキンとの連動を遮断し得る柔軟性
を備えている。このため、吸収性物品取り付け用補助パ
ッド2を生理用ナプキンに取り付けて使用した着用者が
活動した場合に、その活動に伴って着用者の陰唇に対し
て相対的な位置ズレが生理用ナプキンに生じたとして
も、連結茎体9がその柔軟性をもって変形するだけなの
であり、生理用ナプキンのズレに吸収シート体5が追従
して位置ズレを起こしてしまうということが防止され
る。即ち、本発明に係る吸収性物品取り付け用補助パッ
ド2においては、生理用ナプキンと着用者の陰唇との間
にズレが生じた場合でも、生理用ナプキンに対して位相
変化が起こるだけで済み、吸収シート体5は陰唇に密着
したままの状態が維持されるのである。
【0067】図3に示されるように、吸収シート体5
は、ほぼ縦長の形態の体液を吸収する吸収体3と、この
吸収体3を被覆するカバーシート4とから成り、この吸
収シート体5と接合シート体7とを繋ぐ連結茎体9が、
吸収シート体5の短手方向におけるほぼ中央部分におい
て長手方向に沿って延びるように設けられている。この
ため、吸収シート体5はここでは図示しない生理用ナプ
キンに対して安定した状態で支持されることとなり、着
用時における生理用ナプキンの左右の位置ずれに対して
も、着用者の股間に対して好的な接触状態を維持するこ
とができる。
【0068】吸収体3は、図3に示されるように、1枚
のカバーシート4により身体面側から左右両側面を介し
て反身体面側へと回り込んで吸収体3全体を包むように
覆われている。このカバーシート4は、吸収体3の裏面
側においてその左右両端部の裏面が互いに貼り合わされ
た状態で接合され、そのまま下方に延出している。そし
て、かかる延出部分において連結茎体9が形成される。
【0069】連結茎体9を形成したカバーシート4は、
その左右両端縁部を各々左右両側に平坦状に広げ、その
平坦状に広がった部分の反身体側面において粘着剤6が
塗布される。かかる平坦部分において接合シート体7が
形成される。
【0070】このように、本実施形態に係る吸収性物品
取り付け用補助パッド2においては、カバーシート4
は、連結茎体9及び接合シート体7を兼用しているので
あり、それらは一体的に形成されていることになる。こ
のため、それぞれを別々に製造してから接着する場合に
比べて、接続強度が大幅に向上することになる。
【0071】そして、上述のような構造を有する吸収性
物品取り付け用補助パッド2は、図4に示すように、生
理用ナプキン10に貼着され、生理用品1として用いら
れることになる。
【0072】本実施形態に係る吸収性物品取り付け用補
助パッド2を使用するに際しては、生理用ナプキン10
のほぼ中央部分に貼着させることが好ましい。これによ
り、生理用ナプキン10が着用者の身体に対して左右い
ずれに横ズレを生じたとしても、着用者の股間に密着し
た吸収シート体5が股間内に維持されやすくなる。
【0073】図5に示されるように、吸収性物品取り付
け用補助パッド2は、接合シート体7の裏面の粘着剤6
を介して生理用ナプキン10に取り付けて使用される。
この場合において、身体側面から見ると、吸収シート体
5と生理用ナプキン10とは重なり合うようになってい
るが、その間には連結茎体9が存在しているため、両者
は直接には接続されていない。このため、生理用ナプキ
ン10が上下方向及び横方向へと動いたとしても、吸収
シート体5が継続的に着用者の内股に密着することがで
きる。
【0074】次に、連結茎体9の取り付け状況について
説明する。図6は、本実施形態に係る吸収性物品取り付
け用補助パッド2を反身体側から見た図(A)とその断
面図(B)であり、図7は、他の実施形態に係る吸収性
物品取り付け用補助パッド2を反身体側から見た図
(A)とその断面図(B)である。
【0075】本実施形態に係る吸収性物品取り付け用補
助パッド2は、反身体側面から見た場合には図6(A)
に示されるように、連結茎体9は長手方向に連続して形
成されている。そして、X−X視断面図である図6
(B)に示されるように、連結茎体9の数量は1つであ
る。この連結茎体9は、取り付け方向を異なるようにす
ることも可能であり、また、必要に応じて複数設けるよ
うにすることも可能である。例えば、図7(A)に示す
ように、吸収シート体5に対して連結茎体9を垂直に位
置付け、図7(B)に示すように、2本の連結茎体9を
設けることも可能である。このようにすることにより、
連結茎体9の引張り強度を強めることができる。かかる
構造によれば、柔軟性を確保しつつも、激しい変形に対
応可能な連結茎体9とすることができる。
【0076】[連結茎体の構成]連結茎体9は様々な構
成方法により形成することが可能であり、以下にそれぞ
れについて具体的に説明する。
【0077】図8に示される吸収性物品取り付け用補助
パッド11においては、吸収シート体16は、吸収体1
2をその身体側に位置するカバーシート13と反身体側
に位置するカバーシート14とによって挟み込むように
して接合することにより一体的に形成されている。そし
て、この吸収シート体16の反身体側に連結茎体18が
配置されている。吸収体12とカバーシート13及び1
4とは、全面、筋状、螺旋状あるいは繊維状に塗布され
た所謂感圧型ホットメルトにより接着されている。ま
た、カバーシート14と連結茎体18とがホットメルト
からなる接着剤17により接着されている。このような
構造によれば、吸収シート体16、連結茎体18、接合
シート体15を並行して製造することができるため、カ
バーシート13及び14や連結茎体18について、それ
ぞれ適切な異なる素材を組み合わせることができること
となる。
【0078】図9に示される吸収性物品取り付け用補助
パッド20においては、カバーシート22が吸収体21
を全面的に包囲し、カバーシート22の両端部が吸収体
21の反身体側で上下に重なり合うようにして接合する
ことにより吸収シート体23を形成している。そして、
カバーシート22が互いに重なり合った部分において、
板状の連結シート24が接着剤25を介して接合され
る。接合シート体26は、不織布、フィルム、ラミネー
ト紙等から成り、上述した連結シート24と接着剤27
により固着されている。
【0079】図10に示される吸収性物品取り付け用補
助パッド30においては、吸収体31を被覆するカバー
シート32が、その両端部が吸収体31の裏面側で重な
り合うように吸収体31を包囲させるようにすることに
より、吸収シート体33を形成している。そして、連結
茎体36には吸収シート体33に接合するために粘着剤
塗布領域35が設けられている。この粘着剤塗布領域3
5に接着剤34を塗布することにより、連結茎体36と
吸収シート体33が接合されている。
【0080】粘着剤塗布領域35、連結茎体36、接合
シート体37は、一連の二枚のシートを屈曲することに
より形成されている。この二枚のシートが貼り合わせさ
れた部分において連結茎体36が形成され、貼り合わさ
れていない部分において身体側に粘着剤塗布領域35
が、反身体側に接合シート体37がそれぞれ形成され
る。
【0081】粘着剤塗布領域35は、カバーシート32
が互いに重なり合って厚み寸法が増した部分において、
吸収シート体33と貼着されている。このようにするこ
とにより、吸収シート体33と連結茎体36の連結部位
が、上述の図8の実施形態と比較して強く、破損するお
それが低減される。
【0082】図11(A)に示される吸収性物品取り付
け用補助パッド40においては、連結茎体41内に弾性
伸縮部材42が附設されている。このため、接合シート
体43を介して取り付けられた生理用ナプキン(図示せ
ず)が着用者の身体に対して左右前後に移動したとして
も、連結茎体41は着用者の活動に伴う生理用ナプキン
の移動に対し、適度な位置修正を行なうことができる。
このような構成から、吸収シート体44が生理用ナプキ
ンの移動につられて移動してしまうことに対する抑制が
強められ、モレ防止機能が一層高められることとなる。
なお、接合シート体43の吸収シート体44に対する配
置は、図11(A)の斜視図である図11(B)から明
らかなように、吸収シート体44に対して平行となって
いる。
【0083】[吸収シート体の構成]次に、吸収シート
体の構成について説明する。
【0084】図12は、吸収体51をカバーシート52
で被覆した吸収シート体53を説明するための説明図で
ある。本実施形態においては、吸収体51には従来の吸
収製品の吸収体の構成材料として知られる材料若しくは
複合材料が用いられている。例えば、粉砕パルプ、粒状
又は繊維状、フォーム状の高分子吸収剤、再生セルロー
ス繊維、天然セルロース繊維、エアレイドパルフ、ティ
ッシュ、合成繊維等を、単独若しくは混合して使用する
ことができる。特に、着用中に吸収性材料が破損しない
湿潤強度を有するようにするために、具体的には、粉砕
パルプを100g/cmの目付けで積層したポリアク
リル酸ソーダの高分子吸収材を30g/cmの割合で
混合し、結合材を散布してからシート化し、嵩1.5m
mに調整されたエアレイド吸収材料を三枚積層すること
により得られた吸収性材料が好ましい。各エアレイド吸
収材料は、円筒状を形成するよう何重か巻き込むことに
より形成することもできる。
【0085】図13は、吸収体62の下面側に弾性回復
シート63を重ねた構造を有する吸収シート体61を説
明するための説明図である。この構造によれば、体液を
吸収する吸収体62の反身体側に弾性回復シート63が
重ねられ、吸収体62及び弾性回復シート63を全体と
してカバーシート64が覆うように包囲している。この
ように吸収シート体61は2つの層から成り、このうち
の1層は弾性回復シート63であるので、吸収シート体
61はその変形に対して元の形状に戻そうとする力が付
加されていることとなる。このため、図12の場合のよ
うに吸収体のみから構成される場合と比較して、吸収シ
ート体62に折れ曲がりやへこみなどの変形を生じた際
にも、股間などへの安定した接触を維持しやすく、か
つ、着用感を損なうことなく、より向上したフィット性
を維持することが可能となる。
【0086】なお、図13においては、上述の通り吸収
シート体61は2つの層から成り、そのうち1つの層が
弾性回復シート63とされているものが示されている
が、これに限定されるものではなく、例えば、吸収体6
2を2つとし、その間に弾性回復シート63を挟み込む
ような構造とすることも可能である。
【0087】図14は、吸収体71と弾性回復シート7
2とを平面的に重ね合わせて構成された吸収シート体7
3を説明するための説明図である。この構造によれば、
吸収体71の内側面と弾性回復シート72の表側面が貼
り合わされ、吸収体71が弾性回復シート72を内包す
るようになっている。このため、吸収シート体73のど
の部分に対する圧力に対しても吸収体71の形状を維持
することが可能となり、身体側からの圧力に対応する図
13に示される吸収シート体61より一層吸収シート体
73の変形を低減することが可能となる。なお、図14
においてはカバーシートを省略する。
【0088】図15は、吸収体81と弾性回復シート8
2とを、カバーシート83と共に吸収シート体89にお
ける短手方向の中央部で折り曲げて山状部80を形成し
た吸収シート体89を説明するための説明図である。本
実施形態によれば、吸収体81の反身体側面と弾性回復
シート82の身体側面が重ね合わせられ、カバーシート
83と共に折り曲げて、肌当接面側に向けて切妻屋根状
の山状部80が形成されている。山状部80に対応する
底面にはカバーシート83の端部が重ね合わせられ、接
着剤83aで貼着されている。このカバーシート83が
重ね合わさっている部分において、接着剤84によって
連結茎体としての連結シート85が接合されており、こ
の連結シート85が接着剤86によって、接合シート体
87と接合されている。
【0089】隆起した吸収シート体89の下面側には、
山状部80に対応する部分において、連結茎体としての
連結シート85と、粘着剤88を塗布された接合シート
体87とが、接着剤86により固定されている。このよ
うな構造によれば、装着時において、着用者が、臀部の
隙間などの凹形状部分に吸収シート体89を面状に接触
させやすくなるため、後方モレなどを抑制するために非
常に有効である。
【0090】図16は、吸収体91及びこの裏面に貼着
された弾性回復シート92が山状部90の底面側に隆起
構造の両側縁を繋ぐ規制シート93を介在させた吸収シ
ート体95を説明するための説明図である。本実施形態
によれば、吸収体91及びこの裏面に貼着された弾性回
復シート92の山状部90に対応する部分において、規
制シート93が山状部90の両側縁を繋ぐようにして取
り付けられている。そして、吸収体91、弾性回復シー
ト92及び規制シート93の全体をくるむようにして、
カバーシート94が配置されており、規制シート93の
反身体側面において、カバーシート94の端部が重ね合
わせられ、接着剤94aで貼着されることにより、吸収
シート体95が形成されている。このような構造によれ
ば、折り曲げられた吸収シート体95と弾性回復シート
92が広がってしまうのが防止され、山状部90の形態
保持性が高められる。
【0091】
【発明の効果】以上のような本発明に係る吸収性物品取
り付け用補助パッドによれば、着用者の活動に伴って吸
収性物品に着用者の身体に対する位置ズレが生じた場合
であっても、吸収性物品の体液吸収を補助して、体液の
モレを効果的に防止することができる。
【0092】また、着用が長時間に及んだ場合にもフィ
ット感が好ましく、携帯に便利な吸収性物品用の補助具
とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における吸収性物品取り付け用補
助パッドを説明するための概略上面図である。
【図2】 本実施形態における吸収性物品取り付け用補
助パッドを示す概略斜視図である。
【図3】 本実施形態の吸収性物品取り付け用補助パッ
ドの吸収体を示す図2におけるA−A視断面図である。
【図4】 本実施形態において吸収性物品取り付け用補
助パッドを生理用ナプキンに取り付けた状態を示す概略
斜視図である。
【図5】 本実施形態の吸収性物品取り付け用補助パッ
ドを生理用ナプキンに取り付けた状態を示す図4のB−
B視断面図である。
【図6】 本実施形態に係る吸収性物品取り付け用補助
パッドを反身体側から見た図とその断面図である。
【図7】 他の実施形態に係る吸収性物品取り付け用補
助パッドを反身体側から見た図とその断面図である。
【図8】 本実施形態の連結茎体の一例を示す図であっ
て、カバーシートにより吸収体を挟み込んで被覆するこ
とにより形成される吸収シート体に連結茎体を取り付け
ているものである。
【図9】 本実施形態の連結茎体の一例を示す図であっ
て、連結茎体が連結シートで構成されているものであ
る。
【図10】 本実施形態の連結茎体の一例を示す図であ
って、カバーシートの両端部が吸収体の裏面側で重なり
合う部分に連結茎体が取り付けられているものである。
【図11】 本実施形態において、連結茎体に弾性伸縮
部材を附設した事例を説明するための説明図である。
【図12】 本実施形態の吸収シート体の一例を示す図
であって、吸収体をカバーシートで被覆したものであ
る。
【図13】 本実施形態の吸収シート体の一例を示す図
であって、吸収体の下面側に弾性回復シートを重ねたも
のである。
【図14】 本実施形態の吸収シート体の一例を示す図
であって、吸収体と弾性回復シートとを平面的に重ね合
わせ、これを円筒状に巻き上げたものである。
【図15】 本実施形態の吸収シート体の一例を示す図
であって、吸収体の下面と弾性回復シートの上面とを重
ね、カバーシートを底面側に延在させ重なり部分を接着
剤で固定し肌当接面側に向けて突状に隆起させたもので
ある。
【図16】 本実施形態吸収シート体の一例を示す図で
あって、吸収体及びこの裏面に貼着された弾性回復シー
トの隆起構造の底面側に隆起構造の両側縁を繋ぐ規制シ
ートを介在させたものである。
【符号の説明】
1 生理用品 2、11、20、30、40 吸収性物品取り付け用補
助パッド 3、12、21、31、51、62、71、81、91
吸収体 4、13、14、22、32、52、64、83、94
カバーシート 5、16、23、33、44、53、61、73、8
9、95 吸収シート体 6,88 粘着剤 17、25、27、34、83a、84、86、94a
接着剤 7、15、26、37、43、87 接合シート体 9、18、36、41 連結茎体 10 生理用ナプキン 24、85 連結シート(連結茎体) 35 粘着剤塗布領域 42 弾性伸縮部材 63、72、82、92 弾性回復シート 80、90 山状部 93 規制シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/539 (72)発明者 八巻 孝一 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 (72)発明者 野田 祐樹 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 Fターム(参考) 3B029 BA01 BA05 BF00 4C003 AA02 DA08 4C098 AA09 CC03 CC08 CC15 CD10 DD10 DD22 DD25 DD26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吸収する吸収体と当該吸収体を被
    覆するカバーシートとから成る吸収シート体と、吸収性
    物品に取り付けるための粘着層を有する接合シート体
    と、前記吸収シート体と前記接合シート体とを繋ぐ連結
    茎体と、から成る吸収性物品取り付け用補助パッドであ
    って、 前記連結茎体は、前記吸収シート体と前記吸収性物品と
    の連動を遮断し得る柔軟性を備えたものであることを特
    徴とする吸収性物品取り付け用補助パッド。
  2. 【請求項2】 前記連結茎体は、前記吸収性物品取り付
    け用補助パッドのほぼ中央に位置するように取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品取
    り付け用補助パッド。
  3. 【請求項3】 前記連結茎体は、高さ寸法が1から15
    mmの範囲の長さ寸法であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の吸収性物品取り付け用補助パッド。
  4. 【請求項4】 前記連結茎体は、弾性伸縮部材を含有す
    ることを特徴とする請求項1から3いずれか記載の吸収
    性物品取り付け用補助パッド。
  5. 【請求項5】 前記連結茎体は、連結シートから成るこ
    とを特徴とする請求項1から4いずれか記載の吸収性物
    品取り付け用補助パッド。
  6. 【請求項6】 前記吸収シート体は、複数の層から成
    り、それらの少なくとも1つは弾性回復シートであるこ
    とを特徴とする請求項1から5いずれか記載の吸収性物
    品取り付け用補助パッド。
  7. 【請求項7】 前記吸収シート体は、当該吸収シート体
    が折曲形成された切妻屋根状の山状部を有することを特
    徴とする請求項6記載の吸収性物品取り付け用補助パッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記山状部の長手方向の両裾部には、折
    曲の広がりを規制する規制シートが取り付けられている
    ことを特徴とする請求項7記載の吸収性物品取り付け用
    補助パッド。
  9. 【請求項9】 体液吸収を行うものとしての一般的な使
    用に供され得る一般吸収性物品と、この一般吸収性物品
    よりも体液吸収能が小さく、当該一般吸収性物品と共に
    使用されてその体液吸収能を補助するものとして機能す
    る特殊吸収性物品と、を繋ぐ連結茎体であって、 前記一般吸収性物品と前記特殊吸収性物品との連動を遮
    断し得る柔軟性を備えたものであることを特徴とする連
    結茎体。
  10. 【請求項10】 体液吸収を行うものとしての一般的な
    使用に供され得る一般吸収性物品と、この一般吸収性物
    品よりも体液吸収能が小さく、当該一般吸収性物品と共
    に使用されてその体液吸収能を補助するものとして機能
    する特殊吸収性物品と、前記一般吸収性物品と前記特殊
    吸収性物品とを繋ぐ連結茎体と、から成り、 前記一般吸収性物品及び前記特殊吸収性物品は、それぞ
    れ単独もしくは組み合わせて使用されるものであり、か
    つ、前記連結茎体と適宜組み合わせて使用されるもので
    ある衛生用品セット。
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