JP2003038333A - タフテッドカーペット - Google Patents

タフテッドカーペット

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JP2003038333A
JP2003038333A JP2001236228A JP2001236228A JP2003038333A JP 2003038333 A JP2003038333 A JP 2003038333A JP 2001236228 A JP2001236228 A JP 2001236228A JP 2001236228 A JP2001236228 A JP 2001236228A JP 2003038333 A JP2003038333 A JP 2003038333A
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fabric
secondary base
woven fabric
fibers
base fabric
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JP2001236228A
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English (en)
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Shozo Kawabata
省三 川端
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Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タフテッドパイル原反の裏面に接着剤により
貼合される不織布層の厚さが大きく形成されていても速
やかに乾燥を行うことのできる、防音性、保温性、クッ
ション性に優れたタフテッドカーペットを提供する。 【解決手段】 一次基布2にパイル3がタフティングさ
れてなるタフテッドパイル原反5の裏面に、接着剤6を
介して不織布からなる二次基布7が貼り合わされたタフ
テッドカーペットにおいて、二次基布7を構成する不織
布の構成繊維のうちの30重量%以上が22〜88デシ
テックスの極太繊維からなる構成とし、二次基布7の目
付を300〜500g/m2 とし、二次基布7の厚さを
4〜10mmに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば床敷物等
として用いられるクッション性、保温性、防音性に優れ
たタフテッドカーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一次基布にパイルがタフティ
ングされてなるタフテッドパイル原反の裏面に、樹脂又
はゴムラテックスを塗布して形成される接着剤層を介し
て不織布(2次基布)が貼り合わされた構成のタフテッ
ドカーペットが知られている。このようなタフテッドカ
ーペットは、前記タフテッドパイル原反の裏面に接着剤
を介して不織布を貼り合わせた後、これを熱風乾燥機に
通して接着剤の溶媒(例えばラテックスであれば水分)
を乾燥させることによって製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、住宅
やマンション等においては住環境の向上が求められる傾
向が強くなってきており、このような背景からカーペッ
トにおいても防音性、保温性、クッション性(良好な歩
行感等)に優れていることが求められるようになってき
ている。
【0004】上記構成のタフテッドカーペットにおい
て、このような防音性、保温性、クッション性向上の要
請に応えるためには、2次基布の不織布層の厚さを増大
させれば良い。しかしながら、2次基布の不織布層を厚
くすると、前記熱風乾燥機による接着剤の溶媒(例えば
水分)の乾燥工程において接着剤が乾かない、即ち不織
布の貼合一体化ができないという問題を抱えていたこと
から、上記構成のタフテッドカーペットにおいては2次
基布の不織布を厚く形成させることはできず、該不織布
の目付としては60〜80g/m2 程度のものが多く採
用されており、厚いものでも200g/m2 程度が限界
であり、従って上記構成のタフテッドカーペットにおい
て防音性、保温性、クッション性に優れたものはこれま
でなかったのが実状である。
【0005】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、タフテッドパイル原反の裏面に接
着剤により貼合される不織布層の厚さが大きく形成され
ていても速やかに乾燥を行うことができて、このような
大きな厚さの不織布層の貼合により防音性、保温性、ク
ッション性に優れたタフテッドカーペットを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来構成のタフテッ
ドカーペットにおいて、二次基布を構成する不織布の厚
さが大きくなった場合に乾燥工程において接着剤が乾か
ないのは、熱風乾燥機による熱風が不織布に遮られる格
好になってこの熱風がラテックス等の接着剤にまで到達
しないためと考えられた。
【0007】そこで、本発明者は鋭意研究した結果、二
次基布を構成する不織布の構成繊維のうちの30重量%
以上を22〜88デシテックスの極太繊維からなるもの
とすることによって、二次基布を構成する不織布層の厚
さが大きく形成されていても接着剤の乾燥を速やかに行
うことができることを見出すに至り、この発明を完成し
たものである。
【0008】即ち、この発明に係るタフテッドカーペッ
トは、一次基布にパイルがタフティングされてなるタフ
テッドパイル原反の裏面に、接着剤を介して不織布から
なる二次基布が貼り合わされたタフテッドカーペットに
おいて、前記二次基布を構成する不織布の構成繊維のう
ちの30重量%以上が22〜88デシテックスの極太繊
維からなり、該二次基布の目付が300〜500g/m
2 であり、かつ該二次基布の厚さが4〜10mmである
ことを特徴とするものである。
【0009】二次基布を構成する不織布の構成繊維とし
て22〜88デシテックスの極太繊維を30重量%以上
用いているので、不織布の通気性が向上し、乾燥のため
の熱風がラテックス等の接着剤にまで十分に到達するも
のとなり、これにより接着剤の乾燥が速やかに行われる
ものとなる。また、二次基布の目付が300〜500g
/m2 で、その厚さが4〜10mmであるので、防音
性、保温性に優れるのみならず、クッション性にも優れ
て良好な歩行感が確保されるものとなる。なお、従来の
タフテッドカーペットにおいて二次基布の不織布に用い
られる繊維の太さは3〜9デシテックスが主流であり、
太いものでもせいぜい11デシテックス程度までであっ
た。
【0010】上記極太繊維の太さは44〜66デシテッ
クスであるのが好ましく、このような太さのものを用い
れば接着剤の乾燥性を一層向上させつつ、より保温性、
防音性に優れたものを提供できる。
【0011】二次基布を構成する不織布における極太繊
維の含有率は30〜65重量%であるのが好ましく、こ
れにより不織布の通気性を十分に確保しつつ触感の良好
な(ごわごわ感のない)不織布層を形成できる。
【0012】中でも、二次基布を構成する不織布の構成
繊維として少なくとも前記極太繊維及び3〜9デシテッ
クスの細繊維が用いられ、該不織布における極太繊維の
含有率が30〜65重量%であり、3〜9デシテックス
の細繊維の含有率が5〜70重量%の範囲に設定されて
いるのがより好ましく、これにより不織布の通気性を十
分に確保しつつ、触感のより一層良好な(ごわごわ感の
ない)不織布層を形成できるし、コストも低減できる。
この場合、不織布の構成繊維として極太繊維と3〜9デ
シテックスの細繊維だけを用いるものとしても良いし、
これらの太さ範囲を逸脱する太さ(例えば15デシテッ
クス)の繊維を併用するものとしても良い。
【0013】二次基布を構成する不織布の厚さは5〜8
mmであるのが、保温性を一層向上できる点で、好まし
い。
【0014】二次基布を構成する不織布において極太繊
維は分散状態に配置されているのが好ましい。分散状態
に配置されることで、不織布のいずれの部位においても
均一な通気性が確保されるものとなるので、接着剤の乾
燥がより速やかに行われると共に乾燥の不十分な箇所の
残存を確実に防止できて貼合強度を一段と向上させるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明に係るタフテッドカーペ
ットの一実施形態を図1に示す。この発明のタフテッド
カーペット(1)は、一次基布(2)にパイル(3)が
タフティングされてなるタフテッドパイル原反(5)の
裏面に、接着剤(6)を介して不織布からなる二次基布
(7)が貼り合わされてなるものであり、二次基布
(7)を構成する不織布として以下に詳述する構成のも
のを採用したものである。
【0016】二次基布(7)を構成する不織布として
は、その構成繊維のうちの30重量%以上が22〜88
デシテックスの極太繊維からなるものを用いる。このよ
うな太さの極太繊維を30重量%以上用いることによっ
て、不織布の通気性が向上し、乾燥のための熱風がラテ
ックス等の接着剤にまで十分に到達するものとなり、接
着剤の乾燥が速やかに行われるものとなる。30重量%
未満の使用量では、不織布の通気性が十分に向上せず、
従って接着剤の乾きが非常に遅いものとなる又は殆ど乾
かない。また、極太繊維の太さが22デシテックス未満
では同様に通気性が十分に向上せず、接着剤の乾きが非
常に遅いものとなる又は殆ど乾かない。。一方、極太繊
維の太さが88デシテックスを超えると不織布の形態安
定性が低下する。中でも極太繊維の太さは44〜66デ
シテックスであるのが好ましい。
【0017】また、二次基布(7)を構成する不織布に
おける極太繊維の含有率は30〜65重量%であるのが
好ましい。30重量%未満では不織布の通気性向上効果
が少し低下するので好ましくないし、65重量%を超え
ると不織布の触感がごわごわ感の強いものとなるので好
ましくない。
【0018】より好ましいのは、二次基布(7)を構成
する不織布の構成繊維として少なくとも前記極太繊維及
び3〜9デシテックスの細繊維が用いられ、該不織布に
おける極太繊維の含有率が30〜65重量%であり、3
〜9デシテックスの細繊維の含有率が5〜70重量%の
範囲に設定された構成である。極太繊維と組み合わせる
繊維として3〜9デシテックスの細繊維を採用し、かつ
その含有率を5〜70重量%の範囲に設定されるので、
より一層触感の良好な(ごわごわ感のない)不織布層を
形成できると共に、コストの低減も図ることができる。
特にこのましいのは二次基布(7)を構成する不織布の
構成繊維における極太繊維の含有率を35〜55重量%
とし、3〜9デシテックスの細繊維の含有率を15〜6
5重量%とする構成である。
【0019】また、二次基布(7)を構成する不織布に
おいて極太繊維の配置態様は、特に限定されない。例え
ば極太繊維が分散状態に配置されていても良いし、或い
は極太繊維からなる不織布層と、これより太さの細い繊
維からなる不織布層とが交互に積層された形態のもので
あっても良い。これら種々の配置形態の中でも、極太繊
維は不織布において分散状態に配置されているのが好ま
しい。このような配置態様を採用すれば、不織布のいず
れの部位においても均一な通気性を確保できるので、接
着剤の乾燥速度を一層向上できるし、乾燥の不十分な箇
所の残存を確実に防止できて貼合強度の一段と向上した
耐久性に優れたカーペット(1)を提供できる。
【0020】前記二次基布(7)を構成する不織布の厚
さ(見かけ厚さ)は、4〜10mmに設定する。4mm
未満では十分な保温性、防音性、クッション性を確保で
きないし、一方10mmを超えても求められる保温性、
防音性の確保には十分であり、徒にコストの増大を招く
だけであるし、カーペットの厚さも大きくなり過ぎて実
用性に乏しいものとなる。中でも、二次基布(7)を構
成する不織布の厚さは、5〜8mmに設定するのが好ま
しい。なお、前記防音性に関して、この発明のタフテッ
ドカーペット(1)によれば、床衝撃音を遮音できる効
果と、床衝撃音そのものを低減できる効果の相乗効果に
よって優れた防音性を発揮できるものと考えられる。
【0021】前記二次基布(7)を構成する不織布の目
付は、300〜500g/m2 に設定する。300g/
2 未満では十分な保温性、防音性、クッション性を確
保できないし、一方500g/m2 を超えても求められ
る保温性、防音性の確保には十分であり、徒にコストの
増大を招く。
【0022】前記二次基布(7)を構成する不織布とし
ては、ニードルパンチ不織布、或いは織基布をコアにし
てその上下に配置された綿をニードルパンチして得られ
た不織布等いかなる形態であっても良いが、これらの中
でもニードルパンチ不織布を用いるのが好ましい。ま
た、この不織布の構成素材としては、特に限定されるも
のではないが、例えばポリプロピレン、ポリエステル等
が挙げられる。
【0023】なお、二次基布(7)の下面(敷設床面と
の接触面)に3〜9デシテックス程度の繊維を用いるも
のとすれば、例えば床面に塗られたワックス等の表面に
繊維の接触跡を残すことを効果的に防止できる。
【0024】前記タフテッドパイル原反(5)を構成す
る一次基布(2)としては、特に限定されず、例えば織
布、編布、不織布等が用いられる。中でも、一次基布
(2)としては、プラスチックヤーンを用いて織成され
た織布を用いるのが好ましい。一次基布(2)が非多孔
質のプラスチックヤーンで構成されることで、接着剤
(6)がこの一次基布(2)に浸透することがないの
で、一次基布(2)が接着剤(6)によって硬くなるこ
とがない。前記プラスチックヤーンの素材としては、特
に限定されないが、例えばポリプロピレン、ポリエステ
ル、ナイロン等が挙げられる。
【0025】また、前記タフテッドパイル原反(5)を
構成するパイル(3)としては、その形態は特に限定さ
れず、例えばループパイルであっても良いし、カットパ
イルであっても良い。また、パイル(3)素材として
は、特に限定されず、例えばポリプロピレン、ポリエス
テル、ナイロン、アクリル、ウール、綿等が挙げられ
る。なお、パイル糸の形態としては、多数の繊維からな
る多孔質状態に構成されたものを用いるのが好ましい。
このような多孔質状態であれば接着剤がバックステッチ
層により十分に浸透できるので、パイル抜糸強度を一層
向上できるとともに、パイル遊び毛も一層少ないものと
できる。
【0026】前記接着剤(6)としては、ゴムおよび合
成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分
を含有した接着剤を用いる。前記高分子成分としては、
特に限定されないが、例えばSBR(スチレン−ブタジ
エン共重合体)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体)、MBR(メタクリル酸メチル−ブタジエ
ン共重合体)、CR(クロロプレンラバー)、アクリル
樹脂、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、天然
ゴムなどが挙げられる。これらの中でも、エマルジョン
タイプの接着剤を用いるのが好ましく、この場合には例
えば店頭陳列や保管等の目的のためにタフテッドカーペ
ット(1)を巻き取って長棒状にした際に、ゴワゴワし
て角張ったりすることがなくてスムーズにかつ外周を円
形状の美麗な状態に巻くことができる利点がある。
【0027】接着剤(6)の塗布方法としては、特に限
定されるものではないが、例えばロールコーター法、ダ
イレクトコート法、ナイフコート法、スプレーコート法
等が挙げられる。
【0028】前記接着剤(6)には、必要に応じて、充
填剤、抗菌剤、防虫剤、消臭剤、静電防止剤、防炎剤等
の各種添加剤を配合することもできる。前記充填剤とし
ては、例えば炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム等を例示できる。
【0029】なお、前記パイル(3)、一次基布
(2)、二次基布(7)には必要に応じて静電気防止
剤、消臭剤、防炎剤、防虫剤、抗菌剤、芳香剤、ホルマ
リン捕捉剤等の各種添加剤を配合しても良い。パイル
(3)に添加するものとしては、その他に、撥水剤、防
汚剤、紫外線吸収剤等を例示できる。
【0030】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
【0031】<実施例1>ポリプロピレンフラットヤー
ンからなる平織り織布(一次基布:目付88g/m2
にアクリル/ポリエステル混紡繊維からなるパイル糸
(4番三子糸)がタフティングされてなるタフテッドパ
イル原反(パイル長8mm、パイル目付500g/
2 )の裏面に、SBRラテックスエマルジョン(固形
分濃度70重量%)を、その乾燥後の固形分塗布量が4
90g/m2 となるようにロールコーター法により塗布
した後、ポリエステルニードルパンチ不織布(二次基
布:目付400g/m2 )を圧接して貼り合わせ、次い
で140℃の条件下で加熱乾燥(10分間)させて、タ
フテッドカーペットを得た。
【0032】二次基布を構成するポリエステル不織布の
構成繊維のうちの40重量%が55デシテックスの極太
繊維であり、残りの60重量%が7デシテックスの繊維
であった。また、このポリエステル不織布において極太
繊維は分散状態に配置されていた。
【0033】<実施例2〜10、比較例3〜8>二次基
布(ポリエステル不織布)の構成を表1に示すような構
成とした以外は、実施例1と同様にしてタフテッドカー
ペットを得た。
【0034】<実施例11>前記二次基布として、50
デシテックスの極太繊維からなる層と、7デシテックス
の繊維からなる層とが積層配置された2層構造のポリエ
ステル不織布を用いた以外は、実施例1と同様にしてタ
フテッドカーペットを得た。
【0035】<実施例12>二次基布(ポリエステル不
織布)の構成繊維のうちの40重量%が55デシテック
スの極太繊維であり、50重量%が5デシテックスの細
繊維であり、10重量%が15デシテックスの繊維であ
る構成とした以外は、実施例1と同様にしてタフテッド
カーペットを得た。
【0036】<比較例1>前記二次基布として、9デシ
テックスの繊維からなるポリエステル不織布を用いた以
外は、実施例1と同様にしてタフテッドカーペットを得
た。
【0037】<比較例2>前記二次基布として、110
デシテックスの繊維からなるポリエステル不織布を用い
た以外は、実施例1と同様にしてタフテッドカーペット
を得た。
【0038】上記のようにして得られた各タフテッドカ
ーペットに対して下記評価法により性能評価を行った。
その結果を表1〜3に示す。
【0039】<通気度試験法>二次基布の通気度を測定
した。即ち、JIS L1096−1990の6.27.1
のA法に準拠して通気度(cm3/cm2・秒)を測定し
た。
【0040】<接着剤の乾燥状態評価法>10分間加熱
乾燥した後のタフテッドカーペットにおいて、二次基布
がタフテッドパイル原反に強固に接着一体化されていた
ものを「○」とし、僅かな力で二次基布とタフテッドパ
イル原反とが容易に剥離してしまったもの「×」とし
た。
【0041】<巻き取り性評価法>タフテッドカーペッ
トを巻き取って長棒状にした際に、ゴワゴワして角張っ
たところが多数生じたものを「×」、角張ったところが
あまりなかったものを「△」、角張ったりすることが全
くなくてスムーズにかつ外周を円形状の美麗な状態に巻
くことができたものを「○」とした。
【0042】<防音性評価法>JIS A1418−
1:2000「建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法第
1部:標準軽量衝撃源による方法」に準拠して床衝撃音
遮断性能を測定し、遮音等級(L値)が40以下を
「○」とし、45以上を「×」とした。
【0043】<コスト評価>コストを低く抑えることが
できるものを「○」、コストの増大を招くものを「×」
とした。
【0044】<二次基布の形態安定性評価法>触手によ
り二次基布の形態安定性を評価した。即ち、手で擦った
際に形態が容易に崩れてしまうものを「×」とし、手で
擦っても形態に変化がなく形態安定性に優れているもの
を「○」とした。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】表1から明らかなように、この発明の実施
例1〜12のタフテッドカーペットは、二次基布の通気
性が良く接着剤を速やかに乾燥させることができると共
に、巻き取り性が良好であり、低コストで防音性にも優
れており、また二次基布の形態安定性も良好であった。
【0049】これに対し、二次基布(不織布)の構成繊
維の太さが9デシテックスである比較例1では、接着剤
が乾燥しなかったし、同太さが110デシテックスであ
る比較例2では二次基布の形態安定性に劣っていた。ま
た、55デシテックスの極太繊維の含有率が低い比較例
3では、接着剤が乾燥しなかった。また、比較例4、6
では十分な防音性が得られず、比較例5、7ではコスト
の増大を招来した。
【0050】
【発明の効果】この発明のタフテッドカーペットは、二
次基布を構成する不織布の構成繊維として22〜88デ
シテックスの極太繊維を30重量%以上用いているの
で、不織布の通気性が向上し、乾燥のための熱風がラテ
ックス等の接着剤にまで十分に到達するものとなり、こ
れにより接着剤の乾燥が速やかに行われるものとなる。
また、二次基布の目付が300〜500g/m2 で、そ
の厚さが4〜10mmであるので、防音性、保温性に優
れるのみならず、クッション性にも優れて良好な歩行感
も確保できる。
【0051】極太繊維の太さが44〜66デシテックス
である場合には、接着剤の乾燥を一層速やかに行わせる
ことができると共に、保温性、防音性もより向上でき
る。
【0052】二次基布を構成する不織布における極太繊
維の含有率が30〜65重量%である場合には、通気性
を十分に確保しつつ、二次基布の触感を良好なものとな
し得る。
【0053】更に、二次基布を構成する不織布の構成繊
維として少なくとも極太繊維及び3〜9デシテックスの
細繊維が用いられ、該不織布における極太繊維の含有率
が30〜65重量%であり、3〜9デシテックスの細繊
維の含有率が5〜70重量%の範囲に設定されている場
合には、通気性を十分に確保できると共に、二次基布の
触感をより一層良好なものとなし得、しかもコストも低
減できる。
【0054】二次基布を構成する不織布の厚さが5〜8
mmである場合には、防音性、保温性、クッション性を
一層向上できる。
【0055】二次基布を構成する不織布において極太繊
維が分散状態に配置されている場合には、接着剤の乾燥
がより速やかに行われると共に貼合強度を一段と向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るタフテッドカーペ
ットを示す断面図である。
【符号の説明】
1…タフテッドカーペット 2…一次基布 3…パイル 5…タフテッドパイル原反 6…接着剤 7…二次基布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 17/00 D06M 17/00 C Fターム(参考) 3B120 AA01 AA05 AA16 AA19 AA21 AA24 CA03 DB01 EB11 4F100 AK07 AK27 AK42 AK73 AN02 BA02 BA07 CB00G DG01 DG11A DG15B EC09A GB81 YY00B 4L032 AA05 AA07 AB04 AB05 AC01 BA02 BD03 CA03 CA04 DA00 EA00 4L044 CB09 CC02 4L047 AA14 AA21 AA28 AB07 BA03 CA07 CA19 CB03 CB06 CB08 CB10 CC16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次基布にパイルがタフティングされて
    なるタフテッドパイル原反の裏面に、接着剤を介して不
    織布からなる二次基布が貼り合わされたタフテッドカー
    ペットにおいて、 前記二次基布を構成する不織布の構成繊維のうちの30
    重量%以上が22〜88デシテックスの極太繊維からな
    り、該二次基布の目付が300〜500g/m 2 であ
    り、かつ該二次基布の厚さが4〜10mmであることを
    特徴とするタフテッドカーペット。
  2. 【請求項2】 前記極太繊維の太さが44〜66デシテ
    ックスである請求項1に記載のタフテッドカーペット。
  3. 【請求項3】 前記二次基布を構成する不織布における
    極太繊維の含有率が30〜65重量%である請求項1ま
    たは2に記載のタフテッドカーペット。
  4. 【請求項4】 前記二次基布を構成する不織布の構成繊
    維として少なくとも前記極太繊維及び3〜9デシテック
    スの細繊維が用いられ、該不織布における極太繊維の含
    有率が30〜65重量%であり、3〜9デシテックスの
    細繊維の含有率が5〜70重量%の範囲に設定されてい
    る請求項1または2に記載のタフテッドカーペット。
  5. 【請求項5】 前記二次基布を構成する不織布の厚さが
    5〜8mmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    タフテッドカーペット。
  6. 【請求項6】 前記二次基布を構成する不織布において
    極太繊維が分散状態に配置されている請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載のタフテッドカーペット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009112358A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Daiwa:Kk ズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキング及びその製造方法

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