JP2003038238A - ヘアキャップ - Google Patents

ヘアキャップ

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JP2003038238A JP2001227315A JP2001227315A JP2003038238A JP 2003038238 A JP2003038238 A JP 2003038238A JP 2001227315 A JP2001227315 A JP 2001227315A JP 2001227315 A JP2001227315 A JP 2001227315A JP 2003038238 A JP2003038238 A JP 2003038238A
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Mitsuo Hori
光男 堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雑菌の繁殖を防止し又は抑制可能なヘアキャッ
プを提供する。 【解決手段】人の頭部Hに被せて気密な内部空間を区画
形成するヘアキャップCは、外部の真空ポンプP1,P
2に選択的に接続されることで前記内部空間を減圧可能
に構成されている。このヘアキャップCを用いた真空減
圧操作により、毛穴から過酸化皮脂等の老廃物が吸い出
される。ヘアキャップの本体10には、外光を内部に採
り入れるための採光窓11が設けられている。ここから
採り入れた光により老廃物で汚れたヘアキャップの内部
を殺菌し、雑菌の繁殖を防止又は抑制する。更にヘアキ
ャップ本体10の内壁面に、光触媒作用のある酸化チタ
ン系コーティングを施すことで内部の殺菌力又は抗菌力
が増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育毛及び発毛ある
いは頭皮の健康増進等を図るための減圧処理に使用する
ヘアキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平10−229912号公
報(特許第2818935号)には、育毛及び発毛のた
めの真空含浸法が開示されている。その真空含浸法で
は、被施術者の頭部にヘアキャップを取り付けて頭皮と
ヘアキャップとの間に気密な内部空間を形成し、その内
部空間の真空減圧→内部空間内への育毛剤の噴霧→真空
状態の開放という一連の工程を採用している。この方法
によれば、頭皮の毛穴から皮脂等の老廃物を確実に吸い
出すと共に、霧化した育毛剤を毛穴の奧にまで浸透させ
ることができ、毛根を効果的に活性化することができ
る。
【0003】ヘアキャップで形成した内部空間の真空減
圧操作を行った際に、毛穴から吸い出された皮脂等の老
廃物は、毛髪を伝わってヘアキャップ内部に設けられた
皮脂捕集用フィルタや網状の支持部材(ネット)にまで
到達するが、その後に真空状態を開放してもフィルタや
ネットに付着した皮脂が直ちに元の毛穴に戻るわけでは
ない。つまり一旦吸い出された皮脂が、真空状態の開放
時に表面張力の作用によってネット、フィルタ及び毛髪
の表面を伝わって頭皮や毛穴に戻る(即ち逆流する)に
しても相応の時間が必要となる。このため、強制的な真
空減圧による吸い出しを完了してから常圧下で自然逆流
に要する時間差を考慮しながら、上記真空減圧から真空
開放までの一連の操作を所定の時間間隔で繰り返すと共
に、適度なタイミングでフィルタを交換すれば、吸い出
した皮脂等が毛穴に逆流する事態を防止しつつ、霧化し
た育毛剤を毛穴の奧にまで浸透させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記真空含
浸法が目論見通りうまく実施されると、ヘアキャップの
内部に設けられたフィルタやネットには短時間のうちに
多量の皮脂が集められ、その結果、それらの表面には常
に皮脂等の油分が付着した状態となる。又、そのような
油分の表面張力により、フィルタ及びネットからヘアキ
ャップの内壁面にも皮脂が広がったりする。しかしなが
ら、かかる状態は衛生上好ましいものではない。特に、
皮脂が酸化されてできる過酸化皮脂では雑菌が繁殖しや
すく、ヘアキャップ本体及びその付属部品(ネット等)
を連続使用すると、ヘアキャップの内部が雑菌の巣窟に
なってしまう虞がある。そうなると、上記真空含浸法に
よる育毛効果にも悪影響が及ぶ。
【0005】他方、ヘアキャップ内での雑菌の繁殖を防
止又は抑制するために、ヘアキャップ本体及びその付属
部品を1度使用するごとに、毎回、洗浄や蒸気消毒を繰
り返すという対策もあり得るが、そのような作業は極め
て煩雑であり、育毛サービスの生産性を低下させる要因
となる。ネットのような小物ならば、毎回取り外して洗
浄・消毒することも不可能ではないが(尚、フィルタは
使い捨て可)、ヘアキャップ本体のような大物について
まで洗浄・消毒を毎回行うとなると、大変な負担増とな
ってしまう。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
である。
【0006】本発明の目的は、雑菌の繁殖を防止し又は
抑制することが可能なヘアキャップを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、人の
頭部に被せて気密な内部空間を区画形成すると共に、外
部調圧機構により前記内部空間を減圧可能に構成したヘ
アキャップであって、当該ヘアキャップの本体には、外
光を内部に採り入れるための採光手段が設けられている
ことを特徴とする。
【0008】このヘアキャップによれば、採光手段を介
して外光がヘアキャップの内部に採り入れられるため、
外光の殺菌作用によってヘアキャップ内での雑菌の繁殖
が防止又は抑制される。このことは、ヘアキャップ内部
の衛生状態を長時間良好に保つことを可能とし、ヘアキ
ャップ本体の洗浄・消毒が必要となるまでのインターバ
ル(時間間隔)を長くしてサービスの効率アップに貢献
する。
【0009】なお、前記採光手段は、ヘアキャップ本体
に設けられた採光窓であることは好ましい(請求項
2)。
【0010】請求項3の発明は、人の頭部に被せて気密
な内部空間を区画形成すると共に、外部調圧機構により
前記内部空間を減圧可能に構成したヘアキャップであっ
て、当該ヘアキャップの本体は、その全部又は一部が光
透過性の素材で構成されていることを特徴とする。
【0011】このヘアキャップによれば、全部又は一部
が光透過性の素材で構成されたヘアキャップ本体そのも
のを介して外光がヘアキャップの内部に採り入れられる
ため、外光の殺菌作用によってヘアキャップ内での雑菌
の繁殖が防止又は抑制される。その結果、前記請求項1
と同様の作用効果が得られる。
【0012】請求項4の発明は、人の頭部に被せて気密
な内部空間を区画形成すると共に、外部調圧機構により
前記内部空間を減圧可能に構成したヘアキャップであっ
て、当該ヘアキャップの本体には、ヘアキャップの内部
に光を照射するための内部光源が設けられていることを
特徴とする。
【0013】このヘアキャップによれば、ヘアキャップ
本体に設けられた内部光源によってヘアキャップの内部
が光(可視光又は不可視光)で照射され、その光の殺菌
作用によってヘアキャップ内での雑菌の繁殖が防止又は
抑制される。その結果、前記請求項1と同様の作用効果
が得られる。なお、「外部光源」としては、殺菌力の高
い紫外線発光体を例示することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載のヘアキャップにおいて、前記内部空間の減圧
時に人の頭皮の毛穴から吸い出された被除去物を捕捉す
るための捕捉部材が設けられていることを特徴とする。
【0015】このような捕捉部材を備えたヘアキャップ
にあっては、内部空間の減圧時に人の頭皮の毛穴から吸
い出された被除去物が捕捉部材によって捕捉され、そこ
で雑菌の繁殖が起きる可能性が高いことから、本発明適
用の必要性が高い。なお、「捕捉部材」としては、通気
性の支持部材(例えば、ネットや網状体)や皮脂捕捉用
のフィルタを例示することができる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載のヘアキャップにおいて、前記ヘアキャップ本
体の内壁面には抗菌性のコーティングが施されているこ
とを特徴とする。
【0017】この構成によれば、前述のようなヘアキャ
ップ内部への光の採り入れや内部光源による光の照射と
の相乗効果により、ヘアキャップ内での雑菌の繁殖が更
に一層防止又は抑制される。
【0018】なお、前記抗菌性のコーティングは、光触
媒作用によって抗菌力を発揮するコーティングであるこ
とは好ましい。又、前記抗菌性のコーティングは、酸化
チタン系のコーティング又は銀を含有したコーティング
であること(請求項7)は更に好ましい。即ち、ヘアキ
ャップ本体内壁面の抗菌性コーティングが酸化チタン系
コーティングの場合には、内部に採り入れられた又は照
射された光によって酸化チタンの光触媒作用が活性化さ
れ、殺菌力又は抗菌力が向上する。又、抗菌性コーティ
ングが銀を含有したコーティングの場合も、抗菌作用が
向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、育毛・発毛用の真空含浸
システムで使用するヘアキャップの一実施形態を図面を
参照して説明する。
【0020】図1〜図3に示すように、真空含浸システ
ムの主要な構成要素であるヘアキャップCは、ヘルメッ
ト形のヘアキャップ本体10に、網状の頭部支持部材2
1と、略円筒状の遮蔽部材22とを金属バンド23を用
いて固定することにより構成されている。
【0021】ヘアキャップ本体10は、金属又は硬質樹
脂材料によってヘルメット形状に形成されている。この
ヘアキャップ本体10の側壁部分には、採光手段として
の複数の採光窓11が設けられている。図3に示すよう
に、この採光窓11は、ヘアキャップ本体10の側壁部
分に複数の孔12を穿設し、これらの孔12の上から透
明な樹脂片13を貼り付けることによって構成されてい
る。透明な樹脂片13は各孔12を完全に塞いでヘアキ
ャップの気密性を維持する。又、このような採光窓付き
のヘアキャップ本体10は、減圧操作時にも十分な剛性
(機械的強度)を保持する。
【0022】ヘアキャップ本体10の内壁面には、抗菌
性のコーティングが施されている。抗菌性のコーティン
グとしては、酸化チタン配合の白色塗料や、銀含有の塗
料を例示することができる。酸化チタンについては、そ
の光触媒作用により、悪臭や汚れ(ヤニや油類の汚れを
含む)の分解除去効果及び細菌(カビを含む)の繁殖防
止効果がある。特にアナターゼ型結晶構造の酸化チタン
は、光を受けて活性酸素(及び水分解時には水素)を生
成し、その活性酸素等によって強力な抗菌力(殺菌力)
を発揮する。また、銀含有の塗料についても抗菌作用が
ある。
【0023】図1及び図2に示すように、ヘアキャップ
本体10の頂部には、ジョイント14が設けられてい
る。このジョイント14には、吸引口15、注入口16
及び脱気口17が形成され、これら各口15〜17には
後述のホース31〜33がそれぞれ接続される。注入口
16の先端(下端)には、多数の細孔が貫通形成された
板状の噴霧ノズル18が取り付けられている。
【0024】頭部支持部材21は、ヘアキャップ本体1
0の開口端(下端)に取り付けられた金属製又は樹脂製
の網状体である。より具体的には、金属製又は樹脂製の
円板に四角形状の連通孔(10〜50mm角)を多数形
成して、ネットのような形状としたものが頭部支持部材
21である。この頭部支持部材21は、被施術者がヘア
キャップCを被ったときに、被施術者の頭部Hが吸引口
等に直接接触するのを防止すると共に、被施術者の頭部
Hとヘアキャップ本体10の内壁面との間に所定の内部
空間Sを確保できるよう頭部上方にヘアキャップCを支
持するための部材である。また、この網状の頭部支持部
材21は、真空減圧時に吸い出された皮脂等の老廃物を
捕捉するための捕捉部材としても機能する。
【0025】遮蔽部材22は、ヘアキャップ本体10の
開口端と被施術者の頭部Hとの間に配設されると共に、
ヘアキャップ本体10及び頭部Hの周縁を取り囲んでヘ
アキャップの内部空間Sを外部から隔離遮蔽するための
部材である。遮蔽部材22は柔軟な素材(例えばシリコ
ンゴム)で作られている。このため、ヘアキャップ本体
10の外周部に遮蔽部材22をしっかりと嵌め合わすこ
とができると共に、真空減圧時には、頭部Hの周縁にし
っかりと密着してヘアキャップの内部空間Sの気密性を
確保する。
【0026】遮蔽部材22の周囲には、エアバンド24
が巻き付けられている。このエアバンド24は、例えば
網糸に覆われた耐圧チューブから構成され、このチュー
ブ内に圧縮機等から加圧空気を充填することにより、遮
蔽部材22に対する締め付け圧力を発揮する。即ち、遮
蔽部材22内に被施術者の頭部Hを入れ、遮蔽部材22
の外周部をエアバンド24で締め付けることにより、ヘ
アキャップの内部空間Sの気密性を更に高めることがで
きる。
【0027】更に、頭部支持部材21の下側にはフィル
タ25が設けられている。このフィルタ25は、例えば
吸油性に優れた紙パルプ製又は繊維性の不織布で作られ
ている。被施術者がヘアキャップCを装着したとき、フ
ィルタ25は被施術者の頭皮と頭部支持部材21との間
に介在し、真空減圧によって吸い出された皮脂等の老廃
物を最初に吸収する。つまり、フィルタ25もまた、内
部空間Sの減圧時に人の頭皮の毛穴から吸い出された被
除去物を捕捉するための捕捉部材である。ただし、フィ
ルタ25に関しては、使い捨ての消耗品として位置づけ
られている。
【0028】図1に示すように、真空含浸システムは、
ヘアキャップCの他に、外部調圧機構としての2台の真
空ポンプP1,P2、薬液貯留器M及び複数本のホース
31〜33を備えている。ホースには、排気ホース3
1、薬液供給ホース32及び吸気ホース33の少なくと
も3種類があり、それぞれがヘアキャップ本体の吸引口
15、注入口16及び脱気口17に接続されている。
【0029】排気ホース31は、ヘアキャップの内部空
間Sを真空ポンプP1,P2に接続する。この排気ホー
ス31には、前記内部空間Sの内圧を測定するための圧
力計34と、真空保持バルブ35と、三方弁36とが設
けられている。三方弁36の切替え操作に応じて、低真
空用の真空ポンプP1及び高真空用の真空ポンプP2の
いずれか一方が選択的にヘアキャップの内部空間Sと連
通する。
【0030】薬液供給ホース32は、薬液貯留器Mを前
記内部空間Sに接続する。この薬液供給ホース32に
は、薬液バルブ37が設けられている。薬液貯留器Mに
は育毛剤等の薬液が貯留されており、薬液バルブ37の
操作に応じて、貯留器M内の薬液がホース32及び噴霧
ノズル18を介して内部空間Sに供給される。吸気ホー
ス33は、外気をヘアキャップ内部空間Sに導入するた
めの吸気用通路であり、その途中には、真空開放バルブ
38が設けられている。
【0031】次に、上記システムを用いた育毛・発毛目
的の真空含浸法の施術手順について説明する。
【0032】(1).先ず、被施術者の頭部Hに研磨剤
入りのシャンプーを塗布してマッサージし、頭皮の被除
去物(老廃物等)をある程度洗い落とす。洗浄後はタオ
ル等で頭皮の水分を拭き取っておく。(2).その後、
被施術者の頭部Hにフィルタ25を載せ、ヘアキャップ
Cを取り付けて頭皮を密閉状態とする。そして、額から
後頭部にかけて遮蔽部材22の上からエアバンド24を
巻付け固定し、エアバンド24内に空気を圧送する。
【0033】(3).真空ポンプP1,P2を順番に作
動させて内部空間Sから空気を排気する。例えば、まず
真空ポンプP1で補助排気を行い、1気圧(101.3
kPa)から60Torr(8.0kPa)程度にまで
減圧し、そこで真空ポンプP2に切り替えて、内部空間
Sの内圧を10Torr(1.3kPa)以下の高減圧
状態とする。すると、頭皮の毛穴から被除去物が吸い出
され、髪の毛を伝わってフィルタ25に付着・吸収され
る。(4).その後、内圧が所定の真空圧に達したこと
を圧力計34で確認し、真空保持バルブ35を閉じた
後、真空開放バルブ38を開いて内部空間Sに外気を送
り大気圧に戻す。(5).上記手順(3)及び(4)を
十回程度繰り返した後、頭部HからヘアキャップCを外
して、被除去物が付着したフィルタ25を取り除く。
【0034】(6).その後、頭部HにヘアキャップC
を装着して再び前記内部空間Sを所定の真空圧まで減圧
し、そこで真空保持バルブ35を閉じた後に薬液バルブ
37を開いて、薬液をヘアキャップの内部空間S内に噴
霧する。薬液バルブ37を開いたとたん、薬液が瞬間的
に微粒子と化して拡散する。(7).次いで、真空開放
バルブ38を開いて内部空間Sに外気を導入し、その内
圧を瞬間的に大気圧にまで戻す。すると、内部空間Sに
拡散していた薬液の一部が空気と共に毛穴に吸い込ま
れ、その結果、薬液が毛穴の奧の毛根にまで浸透する。
(8).上記手順(6)及び(7)を三十回程度繰り返
した後、頭部HからヘアキャップCを外し、温風スチー
マーで頭皮を乾燥させる。
【0035】以上の手順(1)〜(8)を施すことによ
り、毛穴から過酸化皮脂等の老廃物を効果的に取り除く
共に、毛穴の奧の毛根に薬剤を効果的に浸透させること
ができる。
【0036】本実施形態によれば以下のような効果を得
ることができる。このヘアキャップCによれば、被施術
者の頭部Hに装着する使用時も不使用時も、採光窓11
を通して外光がヘアキャップCの内部に採り入れられて
頭部支持部材21に照射される。また、ヘアキャップ内
で乱反射した光がヘアキャップの内壁面に照射される。
このため、そのような光の殺菌又は抗菌作用によってヘ
アキャップC内での雑菌の繁殖が防止又は抑制される。
特に、内部空間Sの減圧時に毛穴から吸い出されて網状
の頭部支持部材21等に不可避的に付着する過酸化皮脂
等の老廃物を光で殺菌できることから、ヘアキャップC
内の衛生状態を比較的長きにわたって良好に保つことが
できる。
【0037】また、図1に示すように、ヘアキャップC
の採光窓11に向けて光を照射する外部光源を設けるこ
とは好ましく、この場合には、ヘアキャップCに採光窓
11を設けた趣旨がより一層活かされる。なお、外部光
源としては、例えば殺菌力の高い紫外線光源を例示する
ことができる。
【0038】更に、ヘアキャップ本体10の内壁面に抗
菌性のコーティングを施したことでヘアキャップC内で
の雑菌の繁殖を更に一層抑制することができる。特に、
内部コーティングが酸化チタン系のものである場合に
は、その光触媒作用により、殺菌・抗菌効果のみなら
ず、悪臭や汚れの分解除去効果をも得ることができる。
【0039】ヘアキャップC内での雑菌の繁殖を防止等
できることは、ヘアキャップ内部の衛生状態を長時間良
好に保つことを可能とし、ヘアキャップ本体10の洗浄
・消毒が必要となるインターバル(時間間隔)を長く
し、育毛発毛サービスの効率アップを図ることを可能と
する。
【0040】(変更例)本発明の実施形態を以下のよう
に変更してもよい。 ・上記実施形態(図1〜図3)では各採光窓11の形を
丸形としたが、図4に示すように、相応の透過面積を有
する矩形状の採光窓11としてもよい。
【0041】・上記実施形態ではヘアキャップ本体10
の一部に複数の孔12を形成し各孔12を採光窓11に
転化させたが、ヘアキャップ本体10の全部又は一部を
光透過性の素材で構成することにより、外光を内部空間
Sに採り入れるようにしてもよい。なお、「光透過性の
素材」とは文字通り光透過性であれば足り、必ずしも透
明であることまでも要しない。
【0042】・あるいは図5に示すように、ヘアキャッ
プCの内側に内部光源を設置してもよい。内部光源が減
圧操作に耐えることができ且つヘアキャップの内部空間
Sの気密性を低下させるものでなければ、内部光源の種
類は問わない。なお、内部光源としては、殺菌力の大き
い紫外線光源が好ましい。
【0043】・本発明のヘアキャップは、育毛又は発毛
の目的以外に、頭皮の健康増進を図る目的での減圧処理
に使用されてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように各請求項に記載のヘ
アキャップによれば、ヘアキャップの内部に光を導く等
することで、雑菌の繁殖を防止し又は抑制することがで
きる。また、雑菌が繁殖し難くくなるため、ヘアキャッ
プの洗浄・消毒処理のインターバルを長期化することが
でき、減圧処理サービスの提供効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】育毛・発毛用の真空含浸システムの概要を示す
図。
【図2】ヘアキャップの内部を示す断面図。
【図3】ヘアキャップ本体の正面図。
【図4】ヘアキャップ本体の変更例の正面図。
【図5】ヘアキャップの変更例の内部を示す断面図。
【符号の説明】
10…ヘアキャップ本体、11…採光窓(採光手段)、
21…頭部支持部材(捕捉部材)、25…フィルタ(捕
捉部材)、C…ヘアキャップ、H…頭部、S…内部空
間、P1,P2…真空ポンプ(外部調圧機構)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人の頭部に被せて気密な内部空間を区画形
    成すると共に、外部調圧機構により前記内部空間を減圧
    可能に構成したヘアキャップであって、 当該ヘアキャップの本体には、外光を内部に採り入れる
    ための採光手段が設けられていることを特徴とするヘア
    キャップ。
  2. 【請求項2】前記採光手段は、ヘアキャップ本体に設け
    られた採光窓であることを特徴とする請求項1に記載の
    ヘアキャップ。
  3. 【請求項3】人の頭部に被せて気密な内部空間を区画形
    成すると共に、外部調圧機構により前記内部空間を減圧
    可能に構成したヘアキャップであって、 当該ヘアキャップの本体は、その全部又は一部が光透過
    性の素材で構成されていることを特徴とするヘアキャッ
    プ。
  4. 【請求項4】人の頭部に被せて気密な内部空間を区画形
    成すると共に、外部調圧機構により前記内部空間を減圧
    可能に構成したヘアキャップであって、 当該ヘアキャップの本体には、ヘアキャップの内部に光
    を照射するための内部光源が設けられていることを特徴
    とするヘアキャップ。
  5. 【請求項5】前記内部空間の減圧時に人の頭皮の毛穴か
    ら吸い出された被除去物を捕捉するための捕捉部材が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のヘアキャップ。
  6. 【請求項6】前記ヘアキャップ本体の内壁面には抗菌性
    のコーティングが施されていることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のヘアキャップ。
  7. 【請求項7】前記抗菌性のコーティングは、酸化チタン
    系のコーティング又は銀を含有したコーティングである
    ことを特徴とする請求項6に記載のヘアキャップ。
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