JP4591922B2 - 温風乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、吹出し口と吸込み口とを備える本体ケース内の通風路に、送風用のファン、ファン駆動用のモーター、およびヒーターが配置されている温風乾燥機に関する。本発明に係る温風乾燥機は、ヘアードライヤーのほか、洗面用のハンドドライヤー、足用のドライヤー、ボディドライヤー、ペット用のドライヤーなどに適用できる。
本発明では、有機物を分解し、あるいは菌類を殺菌するために、温風乾燥機の送風用ファンの表面に光触媒を設けるとともに、ファンの近傍に該光触媒を励起するための光源を設けているが、このように光触媒作用を利用して殺菌を行う電気機器は公知である(特許文献1、2参照)。特許文献1は、電気かみそりを適用対象にして、その外刃、内刃などの、かみそりヘッドの毛屑室に臨む部品の表面に光触媒膜を設けて、各部品の表面に付着する毛屑や皮脂の酸化、腐敗を防止し、あるいは雑菌などを殺菌できるようにしている。
特許文献2は、水洗後の手を乾燥するためのハンドドライヤーにおいて、ハンドドライヤーを構成する透明のケースと、ケース内部の送風ファンのそれぞれに光触媒層を形成している。ハンドドライヤーは。光触媒を励起させる光源を内蔵しておらず、ハンドドライヤーが設置される室内の照明機器を励起用の光源としている。
特開平11−216276号公報(段落番号0038、図1) 特開2001−361号公報(段落番号0020、図1)
近年、室内空気に含まれる花粉、ダニの死骸、かび、雑菌などのアレルゲンや、空中に浮遊するちり、ほこり、ペット動物の毛、繊維屑などのマイクロダストによって、各種のアレルギー疾患を生じることが問題となっている。特許文献1、2の電気機器によれば、機器内部の部品に付着する有機物などを光触媒によって分解し、あるいは雑菌類を殺菌できるので、アレルギー疾患の発病を防止できる。
しかし、一般的なヘアードライヤーにおいては、ファンの送風効率を高める必要上、吸込み口は通風抵抗が小さな、例えばパンチングメタル製のグリルで覆う程度で、殆ど防塵機能を備えていない。そのため、ドライヤー本体の内部に光触媒を配置したとしても、吸い込み空気に含まれる繊維屑、髪の毛、あるいはマイクロダストなどが、ファンのブレードに付着して堆積しやすく、光触媒の表面が堆積層で覆われ、あるいは堆積層にアレルゲンが捕捉されて蓄積するのを避けられない。
このように、ファンの表面にアレルゲンやマイクロダストが堆積すると、光触媒による殺菌作用や、有機物の分解作用が著しく低下するのはもちろん、堆積物と接触したほこりくさい空気や、腐敗臭を伴う空気が乾燥風として送給されるのを避けられない。また、長時間にわたってヘアードライヤーを使用するような場合には、結果的にアレルゲンやマイクロダストが繰り返し頭部に吹き付けられることとなり、最悪の場合にはアレルギー症を発症する一因になるおそれがある。このような状況に対処するには、ドライヤー本体を分解して、ファンの表面に付着した堆積物を除去するのが効果的であるが、一般ユーザーにとって分解し清掃したドライヤー本体を正しく組み立てることは難しく、ヘアードライヤーの分解清掃をユーザーに依存することに無理がある。
本発明の目的は、ファンの表面を清潔な状態に維持し、さらに乾燥風に含まれる異物を殺菌することにより、衛生的でクリーンな乾燥風を吹き出し送給できる、ヘアードライヤーに代表される温風乾燥機を提供することにある。
本発明は、図1、図2および図9に示すごとく、吹出し口17と吸込み口16を備える本体ケース1内の通風路Rに、送風ユニット3とヒーター5が配置されている温風乾燥機である。図1、図4、図5、および図7に示すごとく、送風ユニット3は、送風用のファン32とファン駆動用のモーター33と含み、これらをファンケース35内に組み付けてなるものである。図5に示すごとく、ファン32の少なくともファンブレード53の表面には、光触媒92が設けられている。そして、光触媒92に向かって励起光を照射する光源61が、ファンケース35に装着されていることを特徴とする。図示例では、本体ケース1は、前端に吹出し口17、後端に吸込み口16を備える筒体としているが、当該本体ケース1の形態はこれに限られず、例えば、吸込み口が上下にあるものであってもよい(実開昭58−169801号公報参照)。また、当該請求項におけるファン32の形態としては、図1等に示す遠心ファンのほか、図13に示すような軸流型ファンであってもよい。
図1および図5および図7に示すごとく、ファンケース35には、複数個の光源61(61a〜61d)を装着することができる。この場合には、図5に示すごとく、ファンブレード53の異なる部分に対して、これらの各光源61(61〜61d)から照射される励起光が照射されるようにすることが好ましい。当該請求項におけるファン32の形態としては、図1等に示す遠心ファンのほか、図13に示すような軸流型ファンであってもよい。
図5および図7に示すごとく、ファン32は、モーター33からの駆動力を受けて回転する円リング状のベース片52と、該ベース片52の両盤面から立設状に張り出し形成された複数個のファンブレード53とを備える遠心ファンとすることができる。これらベース片52とファンブレード53の表面に光触媒92を設ける。ファンケース35には、複数個の光源61を装着する。そして、図5に示すごとく、これら各光源61から照射される励起光の照射位置が、一枚のファンブレード53上における、ベース片52からのファンブレード53の張り出し方向である、ファンブレード53の幅方向の異なる部分となるようにすることができる。
図1に示すごとく、ファン32は、風を発生させる上流側においてはファンケース35の内面との対向間隔寸法が小さく、風を吹き出す下流側においてはファンケース35の内面との対向間隔寸法が大きくなるような偏寄位置に、ファンケース35内において配置されており、光源61が、少なくともファン32とファンケース35の内面との対向間隔寸法が小さな上流側に配置されている形態を採ることができる。なお、図示例では、図1に示すごとく、ファンケース35内の右側の偏寄位置にファン32を配置してある。ファン32は、上方視で反時計周りに回転するものであり、ファンケース35との対向間隔寸法が小さな右側を風を発生させる上流側、ファンケース35との対向間隔寸法が大きな左側を下流側として、ファンケース35の前方の開口35から空気を吹き出すものである。そして、風を発生させる上流側であるファンケース35の右側に、二つの光源61a・61bを配置している。尤も、図示例では、下流側であるファンケース35の左側にも、二つの光源61c・61dを配置してある。
図1に示すごとく、ファン32は、ファンブレード53がファン32の回転方向に対して凸型に湾曲したターボファンとすることができる。この場合には、ファンブレード53の空気との接触面側に設けられた光触媒92に対して、光源61からの励起光を照射するようにすることが好ましい。
図7に示すごとく、ファンケース35は、一対の半割り型のケース35a・35bを蓋合わせ状に接合してなるものとすることができる。この場合において、一方のケース35a・35bの側壁の開口周縁に、係合片58を張り出し形成し、他方のケース35b・35aの側壁の開口周縁に、該係合片58の挿入を許す係合溝59を凹み形成して、これら係合片58と係合溝59を雄雌状に係合させることで、両ケース35a・35bを接合できるようにすることができる。そのうえで、係合溝59の凹み寸法は、係合片58の突出寸法よりも大きく形成して、両ケース35a・35bを接合させた状態において、該係合溝59の奥端部と係合片58の突出端とで区画形成される通孔60に、光源61が装着されるような形態を採ることができる。
本発明に係る温風乾燥機においては、ファン32の少なくともファンブレード53の表面に光触媒92を設けて、これをファンケース35に組み付けられた光源61からの光で励起させ、その酸化還元反応によって有機物を分解し、雑菌類を殺菌するので、ファン32を清潔な状態に維持して衛生的にクリーンな乾燥風を吹き出し供給できる。光源61から照射される紫外線によって、乾燥風に含まれる雑菌などを直接殺菌できる利点もある。
とくに、少なくともファンブレード53に光触媒92を設けると、ファンブレード53の回転軌跡に向かって光源から励起光を照射すればよく、より少ない数の光源61で光触媒92を励起できるので、光触媒92および光源61を備えた温風乾燥機の構造を簡素化できる。何よりも、空気との接触機会が最も多いファンブレード53の表面に光触媒92を設けるので、乾燥風に含まれるマイクロダストや有機物などを光触媒92と接触させて、これらを効果的に殺菌および分解して、よりクリーンな乾燥風で髪乾燥を行える。
ファン32を内蔵するファンケース35に光源61を装着してあると、ファン32に近接対向する位置から励起光を照射することが容易で、ファンブレード53上の光触媒92に対して、より多くの光エネルギーを供給することができる。したがって、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能などを効果的に発揮させることができる。本体ケース1内などに特別な装着構造を設ける場合に比べて、光源61の取り付け構造を簡素化できるので、部品点数がいたずらに増えて、温風乾燥機の組み立てコストが増加するのを解消できる点でも優れている。
図5に示すごとく、ファンケース35に複数個の光源61(61a〜61b)を装着して、これらの各光源61から照射される励起光が、ファンブレード53の異なる部分に対して照射されるようにしてあると、単一の光源で拡散的に励起光を照射する場合に比べて、より強い光をファンブレード53に向かって照射することができる。これにより、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能が良好に得ることができる。
図5に示すごとく、ファン32を、円リング状のベース片52と、該ベース片52の両盤面から立設状に張り出し形成された複数個のファンブレード53とを備える遠心ファンとするとともに、複数個の光源61から照射される励起光の照射位置を、一枚のファンブレード53上における幅方向(図示例では上下方向)の異なる部分となるようにすることができる。これによれば、単一の光源で拡散的に励起光を照射する場合に比べて、より強い光をファンブレード53に向かって照射できることはもちろんのこと、ファンブレード53上の光触媒92だけでなく、ベース片52の表面に形成された光触媒92に対しても、励起光を照射することができるので、送風ユニット3内に吸い込まれた空気と励起された光触媒92との接触機会を可及的に多くすることができる。これにて、光触媒92の分解・殺菌能により、ファン32の表面にマイクロダスト等が付着することを効果的に防ぐことができる。また、空気に含まれる有機物やマイクロダストなども、効果的に分解・殺菌することができる。
光源61を、ファン32とファンケース35の内面との対向間隔寸法が小さな上流側に配置してあると、ファン32に近接対向する位置から励起光を照射することができるので、下流側に光源61を配置する場合に比べて、ファンブレード53上の光触媒92に対して、より多くの光エネルギーを供給できる。したがって、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能がより良好に発揮される。
ファン32をファンブレード53がファン32の回転方向に対して凸型に湾曲したターボファンとして、ファンブレード53の空気との接触面側に設けられた光触媒92に対して、光源61からの励起光を照射するようにしてあると、空気との接触機会が最も多い部位に存する光触媒92を励起できるので、乾燥風に含まれるマイクロダストや有機物などを効果的に殺菌および分解して、よりクリーンな乾燥風で髪乾燥を行える。
ファンケース35を、一対の半割り型のケース35a・35bを蓋合わせ状に接合してなるものとして、図12に示すごとく、ケース35a・35bの開口周縁に形成された係合片58と係合溝59とを係合させたときに形成される通孔60に、光源61を装着するようにしてあると、光源31を支持するための構造を別途設ける必要がない分だけ、温風乾燥機の内部構造を簡素化できるうえ、通風抵抗を減少できる。
図1ないし図12は、本発明に係る温風乾燥機をヘアードライヤーに適用した実施形態を示す。図2においてヘアードライヤーは、横長筒状の本体ケース1と、その後端部に連設されて掌で握り持つためのグリップ部2とを基体にして、これらの内部に送風ユニット3、ヒーター5、イオン発生装置6などを収容してなる。グリップ部2は、本体ケース1の後端下部に設けられた軸7を中心に、本体ケース1から下方向に伸びる使用姿勢と、図2において仮想線で示す、本体ケース1に沿う不使用姿勢との間で変位可能に連結される。
グリップ部2内には、電源のオン・オフと風量制御とを兼ねるメインスイッチ9と、ヒーター5の駆動を止めて、冷風を出すためのクールスイッチ10とが組み付けられており、その前面には、メインスイッチ9のスイッチノブ11と、クールスイッチ10のスイッチボタン12とが上下スライド可能に設けられている。具体的には、スイッチノブ11を下端の電源オフ位置から上方向にスライド操作することで、ヘアーセット、ヘアーケアー、ドライといったような、風量および加熱温度の異なる三種の温風を送給できるようにしている。また、クールスイッチ10のスイッチボタン12を押し込み操作することで、ヒーターユニット5の駆動を止めて、冷風を送給できるようにしている。さらにスイッチボタン12を上方のロック位置にスライド操作すると、クールスイッチ10がオン状態のまま保留されて、冷風の送給が持続されるようにしてある。
図3に示すように、乾燥風の風導体となる本体ケース1は、左右一対の半割り型の分割ケース1a・1bを突き合せてなるものであり、両分割ケース1a・1bを突き合せた状態で、前方から円筒形の外ケース13を外嵌装着するとともに、その後方からリング状の枠体15を係合装着することで、両分割ケース1a・1bを不離一体的に接合してなる。かかる両分割ケース1a・1bの接合状態において、本体ケース1の後端には吸込み口16が開口され、前端には吹出し口17が開口している。左右の分割ケース1a・1bの下面のそれぞれには、グリップ部2用の連結枠19が一体に形成されている。吹出し口17には、プレス成形した吹出しグリル20と、乾燥風を扁平に絞り込むノズル21(図2参照)が装着されている。
本体ケース1の前端は、吹出し口17の側へ向かって漸次開口寸法が小さくなる、先窄まりのテーパー状と呈しており、その外面には、先の外ケース13の外嵌装着を許す、肉厚寸法の小さな嵌合面22が、段付き状に切り欠き形成されている。嵌合面22は、その上方における前後の幅寸法が小さく、下方に行くに従って前後の幅寸法が大きくなるように形成されている。外ケース13は、本体ケース1と同様に吹出し口17の側に向かって先窄まり状に形成した透明プラスチック材製のテーパー筒体である。外ケース13の外形形状は、先の嵌合面22と一致するような形状とされている。つまり、外ケース13は、上方における前後の幅寸法が小さく、下方に行くに従って前後の幅寸法が大きな異形筒体とされている。
以上のように、本体ケース1の前端は、その嵌合面22と外ケース13とで内外二重構造とされているが、そのことを利用して、両ケース1・13の間に装飾シート23を配置し、外観上の装飾性アップを図っている(図1および図4参照)。装飾シート23は、嵌合面22の展開形状と一致するように切断された軟性樹脂製の着色シートからなり、外ケース13の外嵌装着に先立って、嵌合面22に巻き付け装着されている。これにて、外ケース13を介して装飾シート23を見ることにより、深みのある呈色状態が得られる。必要に応じて色や模様が異なる装飾シート23を容易しておくことにより、デザイン上の印象が異なる複数主のヘアードライヤーをシリーズ商品化することもできる。
図2および図9に示すごとく、本体ケース1で囲まれる通風路Rの内部には、吸込み口16から吹出し口17の側に向かって送風ユニット3、ヒーター5およびイオン発生装置6が配置されている。図3および図4に示すように、本体ケース1内に組み付けられる送風ユニット3の前端には、鋼板製の保護筒25が装着されており、該保護筒25の内部にヒーター5とイオン発生装置6とが組み付けられている。具体的には、保護筒25の内部に装着した円筒状のケース26内に、イオン発生装置6のトランスユニット27とが収容され、該ケース26の前端に装着された電極ホルダー28に、左右一対の電極ユニット29・29が収容されている。ヒーター5は、ケース26の周囲に十字状に配置固定される四枚の絶縁枠30と、該絶縁枠30の突端縁に螺旋状に巻き付け装着されたヒーター線31とで構成してある。この保護筒25は、ヒーター線31が発する熱を筒壁全体に均等に伝えて、熱が局部的に集中するのを防止し、さらに、本体ケース1との間の隙間に形成される空気層によって断熱効果を得るために設けてある。
送風ユニット3は、送風用のファン32とファン駆動用のモーター33とを含み、これらをファンケース35内に組み付けてなる。ファンケース35は、上下一対の半割り型のケース35a・35bを蓋合わせ状に接合してなるものであり、その前面に風を吹き出すための開口36を備える。この開口36の周縁に、先の保護筒25が装着されている。ファンケース35内への空気の吸込み口として、上ケース35aの上面には、格子状の開口部37を形成してあり、下ケース35bの下面には、放射状の開口部39を部分的に形成してある。図8に示すように、本体ケース1内に送風ユニット3を組み付けたとき、送風ユニット3の後端部は本体ケース1の吸込み口16から大きく膨出しており、かかる膨出部分を覆うように、フィルター40、次いで後グリル41を装着してある。これらフィルター40および後グリル41については、後述する。
図5に示すごとく、ファンケース35の下ケース35bの下面には、送風ユニット3の全体を支持するための脚42が下方に向かって、一体に張り出し形成されている。図4および図8に示すごとく、本体ケース1の連結枠19の軸7の上方には、脚42の下端を受け止めて、送風ユニット3を下支えするねじボス45が左右方向に取り付けられている。脚42の下端形状とねじボス45の外形形状とは一致している。つまり、脚42の下端は、ねじボス45の外周面と一致する半円弧状に凹み形成されている。
図6において、符号43は、連結枠19から内方向に張り出し形成されて、脚42を前後方向から挟持保持するリブを、符号44は左右方向から脚42を挟持保持するリブを示しており、送風ユニット3を本体ケース1内へ組み付けたとき、これらリブ43・44により、脚42は前後および左右に揺動不能に挟持保持されるようにしてある。このように、送風ユニット3の略全重量を、グリップ部2に至る連結枠19に設けたねじボス45で受け止めるようにしてあると、該グリップ部2を握って本体ケース1を動かしたときに生じる回転モーメントの上昇を最小限に抑えることができるので、使用者が感じる重量感の増加は僅かとなり、ヘアードライヤーを使った整髪作業を支障なく軽滑に行うことができる。
図3において符号46は、送風ユニット3の左右方向の揺動を防ぐことを目的として、本体ケース1を構成する分割ケース1a・1bの内面に内向きに張り出し形成されたリブを示す。リブ46の張り出し端の形状は、送風ユニット3の外面形状と一致するような、曲面状に形成してある。
図5に示すように、モーター32は、下方に開口を有する筒状のモーターケース47内に、その出力軸49が上方に向くような姿勢状態で内嵌状に装填したうえで、該モーターケース47の開口周縁に形成された装着片50(図7参照)に挿通したビス51を下ケース35bの底面にねじ込むことにより、ファンケース35内に揺動不能に一体化されている。
図5および図7に示すように、送風用のファン32は、モーター33からの駆動力を受けて回転する円リング状のベース片52と、該ベース片52の両盤面から上下方向に立設状に張り出し形成された、翼断面状の12枚のファンブレード53と、モーター33の出力軸49に装着されるハブ55と、該ハブ55の四箇所から水平方向に張り出し形成されて、ハブ55とベース片52とを繋ぐL字型の支持片56とを含み、これらを一体に成形したプラスチック成形品である。ベース片52からの各ファンブレード53の上下の張り出し寸法は、略同一寸法とされている。換言すれば、ベース片52からのファンブレード53の張り出し方向を「ファンブレード53の幅方向」と規定したとき(図5参照)、ベース片52はファンブレード53の該幅方向の中央位置に存している。つまり、このベース片52によって、一枚のファンブレード53はその幅方向の中央部分で仕切られている。
ハブ55にモーター33の出力軸49を装着したとき、ベース片52はモーター33の上下方向の中央部分に位置している。したがって、ファンブレード53はモーター33まわりに回転する。本実施形態に係るファン32は、ファンブレード53がファン32の回転方向(反時計方向(図1参照))に対して凸型に湾曲したターボファンである。
図1に示すごとく、ファン32は、ファンケース35内において、風を発生させる上流側においてはファンケース35の内面との対向間隔寸法が小さく、風を吹き出す下流側においてはファンケース35の内面との対向間隔寸法が大きくなるような偏寄位置に配置してある。図示例では、上方視で反時計周りに回転するファン32を、ファンケース35内で右寄りに配置してある。これにて、上下ケース35a・35bの開口部37・39から吸い込んだ空気を、ファンブレード53で圧縮しながら、ファンケース35の内面とファン32との間に形成される渦巻き状の加圧風路R′を介して、前方の開口36から吹き出すことができる。
ファンケース35を構成する上下ケース35a・35bを、不離一体的に接合することを目的として、上下ケース35a・35bの左右位置に一対の係合構造57を設けてある(図7参照)。左右の各係合構造57は、上下ケース35a・35bのそれぞれの左右側壁から上下方向に向かって張り出し形成された上下各二本の係合片58・58と、これら係合片58・58と向かい合う左右側壁に凹み形成された上下各二本の係合溝59・59とで構成されており、これら係合片58・58と係合溝59・59とを雄雌状に係合させることにより、両ケース35a・35bは不離一体的に接合されている。このように、係合溝59・59と係合片58・58との係合関係で、上下ケース35a・35bを接合するようにしてあると、位置ズレするおそれなく、両者35a・35bを一体化できる点でも優れている。係合溝59の凹み寸法は、係合片58の突出寸法よりも大きく形成してあり、図12に示すごとく、両ケース35a・35bを接合させた状態において、該係合溝59の奥端部と係合片58の突出端との間には、通孔60が形成されるようにしてある。
かかる通孔60に、ファン32の表面に形成された光触媒92(図5参照)に対して励起光を照射するための光源61(61a〜61d:図1、図5および図7参照)が装着される。つまり、ファンケース35には、左右二個ずつ計四個の通孔60が設けられており、該通孔60を装着部62として、各装着部62に一つずつ光源61a〜61dが組み付けられる。
図12に示すように、左右それぞれの係合構造57における二つの装着部62a・62bの上下の高さ位置は異なっている。つまり、図7に示すごとく、ファンケース35の右側に形成された装着部62に組み付けられた二つの光源61a・61bを「右側の光源群63a」としたとき、該光源群63aを構成する光源61a・61bは、上下の高さ位置の異なる部位に配設されている。同様に、ファンケース35の左側に形成された装着部62に組み付けられた二つの光源を「左側の光源群63b」と規定したとき、該光源群63bを構成する光源61c・61dは、上下の高さ位置の異なる部位に配設されている。上方の光源61a・61cの高さ位置、および下方の光源61b・61dの高さ位置は、同じである。
図1に示すごとく、右側の係合構造57は、前方の開口36の周縁近傍に設けられており、左側の係合構造57は、ファンケース35の左側壁の前後方向の中央部分に設けられている。したがって、右側の光源群63aを構成する光源61a・61bは、先に述べたように、ファンケース35内の右寄りの偏寄位置に配置されたファン32の回転周面と近接対向する位置に存しており、強力な励起光をファン32に向けて照射する。つまり、ファン32の上流側に位置するファンブレード53に向かって、多くの光エネルギーを供給することができる。一方、左側の光源群63bを構成する光源61c・61dは、加圧風路R′を介して幾分離れた位置からファン32に向けて励起光を照射する。このため、該光源群63bからのファンブレード53に対する光エネルギーは、先の右側の光源群63aのそれに比べて若干小さい。
上記のヘアードライヤーにおいては、空気中に浮遊するアレルゲンやマイクロダストが乾燥風に含まれるのを防止するために、図8に示すごとく、本体ケース1の吸込み口16にフィルター40を装着し、その外面を後グリル41で覆っている。
図3に示すごとく、フィルター41は、皿状の後端面65と、後端面65の周縁から前方に向かって張り出し形成された枠体66とを含み、これら後端面65と枠体66とを一体にプラスチック成形してなる籠状のフィルター枠67と、フィルター枠67の枠体66の外面に密着固定したフィルターエレメント69とで構成してある。フィルター枠67は、送風ユニット3のファンケース35の後端に被せ付けている。
ファンケース35に被せ付けたフィルター68を分離不能にロック固定するために、ファンケース35とフィルター68との間にロック構造を設けてある。かかるロック構造は、図3、図8および図10に示すごとく、フィルター枠67の後端面65に開設された楕円状の開口70と、フィルターケース35の後端から後方に向かって突設された楕円柱状のボス71と、ボス71に装着したロック体72とからなる。
図1、図4、図7および図10に示すごとく、ロック体72は、開口70の内径形状と略一致するような楕円盤状のロック腕73と、ロック腕73の長さ方向の中央部から前方に向かって延びる円柱状の軸75と、軸の前端に形成された円盤状の抜け止め片76とを、一体に成形してなるプラスチック成形品である。図4に示すごとく、ボス71は、上下ケース35a・35bの後端周縁から後方に向かって突設された上下一対の装着片77を対向状に接合してなるものである。各装着片77の左右方向の中央部には、軸75を受け入れるための長溝79が前後方向に刻設されており、該長溝79の前端には、抜け止め片76の受け入れを許す左右方向に長い横溝80が、該長溝79に連続して刻設されている。下ケース35bの装着片77の長溝79および横溝80内に軸75と抜け止め片76とを落とし込んだ状態で、下ケース35bに上ケース35aを蓋合わせ状に接合することにより、ロック体72を長溝79まわりに回転可能に装着することができる。
かかる装着状態において、ロック体72は、その延び方向が開口70の長軸方向と一致するアンロック姿勢(図8)と、開口70の長軸方向と直交するロック姿勢(図10、図4および図1参照)との間にわたって、長溝79まわりに回動操作することができる。尤も、ロック体72の軸75の外形形状と長溝79の内径寸法とは略一致しており、不用意にロック体72がアンロック姿勢とロック姿勢との間で姿勢変位することはない。これにて、ロック体72をアンロック姿勢とすると、フィルター枠67をファンケース35から簡単に抜き外し操作することができる。また、フィルター枠67をファンケース35の後端に組み付けた状態で、ロック体72をロック姿勢とすれば、該ロック体72のロック腕73の前面がフィルター枠67の開口70の周縁に係合する。これにてファンケース35に対してフィルター枠67を分離不能に装着固定することができる。
図3に示すごとく、フィルターエレメント69は、不織布やろ紙を帯状に切断したものであり、図4に示すように、フィルター枠67の枠体66の外周面に周回状に溶着固定されている。図3に示すごとく、後グリル41は、球殻の横半分を上下方向に押し潰した外観形状のプラスチック成形品であり、その外周面の殆どの部分に前後方向に連続する放物線状のリブ81を形成してあり、各リブ81の間に吸込み口82を有する。
後グリル41は、凹凸係合構造とグリルロック構造とを介して本体ケース1に固定保持してある。図4において、凹凸係合構造は、左右の分割ケースの下面側接合縁に形成される突起83と、この突起83に対応して後グリル41の前開口縁の下面中央に形成される係合凹部85とを含み、突起83に係合凹部85を係止した状態で、後グリル41を本体ケース1の吸込み口16に嵌め込む。
図4および図8において、グリルロック機構は、本体ケース1の上面に装着された表示パネル86の後部に配置したロックボタン87と、ロックボタン87をロック付勢するばね89と、ロックボタン87に対応して後グリル41の前開口縁の上面中央に形成した爪受部90とからなる。ロックボタン87の後端にはロック爪91を一体に形成してあり、このロック爪91が爪受部90に内面側から係合することにより、後グリル41を分離不能に固定保持できる。ばね89の押上げ力に抗してロックボタン87を押し込み操作すると、ロック爪91と爪受部90との係合状態が解除されて、後グリル41を本体ケース1から取り外すことができる。
さらに、この実施形態に係るヘアードライヤーにおいては、図5に示すごとく、繊維屑などのマイクロダストが堆積しやすいファン32の表面に光触媒92を設け、ファン32の回転周面と対向するファンケース35の側面に、光触媒92を励起するための光源61a〜61dを配置している。ここでは、光触媒92は、ファンブレード53やベース片52を含むファン32の表面の全てを覆う状態で薄膜状に形成した。より詳しくは、銀の微粉末を二酸化チタンに担持させ、その微粉末を溶解樹脂中に混合して処理原液を形成し、この処理原液にファン32を浸漬させたのち、溶解樹脂を固化することにより、ファン32の表面全体に、光触媒92を薄膜状に形成した。尤も、光触媒(酸化チタン微粉末)を混入した樹脂を用いて、ファン32を成形してもよい。
光源61a〜61dは指向性のある紫外線発光LEDからなり、先に述べたファンケース35の装着部62に装着固定されて、ファンブレード53およびベース片52に向かって励起光である紫外光を照射し、照射範囲に設けられた光触媒92を励起させる。図7に示すように、各光源61a〜61dは、一端から紫外光を発する円柱状の発光部93と、該発光部93の他端側に形成された鍔部95とを備える。発光部93の外周面が、ファンケース35の係合溝59の奥端部と係合片58の突端とで挟持保持されるとともに、鍔部95がファンケース35の外面に係合することで、装着部62に抜け止め状に装着固定されている。ここでは、両ケース35a・35bを組み付けたときにできる通孔60に、光源61をファンケース35の外側から圧入した。なお、図12に示すように、係合溝59の奥端部、および係合片58の突端は、発光部93の円筒壁の外周形状と一致するような円弧状に形成してある。
そのうえで本実施形態においては、図5に示すごとく、左右の各光源群63b・63aを構成する光源61a〜61bから照射される励起光が、一枚のファンブレード53上の異なる部分に対して照射されるようにしてある点が着目される。つまり、左右の各光源群63b・63aを構成する上下一対の光源61a・61b、および光源61c・61dから照射される励起光の照射位置が、一枚のファンブレード53上における幅方向の異なる部分となるようにしてある点が着目される。なお、ここで言う「幅方向」とは、図5に示すように、上下方向を意味する。
図1および図5を使ってより詳しく説明すると、右側の光源群63aを構成する上方側の光源61aは、上流側(右側)に位置するファンブレード53の上方側、およびベース片52の上面に形成された光触媒92に対して、励起光を照射する。右側の光源群63bを構成する下方側の光源61bは、上流側(右側)に位置するファンブレード53の下方側、およびベース片52の下面に形成された光触媒92に対して、励起光を照射する。左側の光源群63bを構成する上方側の光源61cは、下流側(左側)に位置するファンブレード53の上方側、およびベース片52の上面に形成された光触媒92に対して、加圧風路R′を介して励起光を照射する。左側の光源群63bを構成する下方側の光源61dは、下流側(左側)に位置するファンブレード53の下方側、およびベース片52の下面に形成された光触媒92に対して、加圧風路R′を介して励起光を照射する。
加えて、各光源61a〜61dは、ファンブレード53の空気との接触面側、すなわち、ファン32の回転方向(反時計方向)に対して凸型に湾曲した面側に設けられた光触媒92に対して、励起光を照射するようにしてある(図1参照)。
励起光を受けた光触媒92は、その表面で発生する酸化還元反応によって有機物を分解し、雑菌類を殺菌する。これにて、ファン32の表面にマイクロダスト等が付着するのを効果的に防ぐことができ、該ファン32を長期にわたって清潔な状態に維持することができる。また、乾燥風中に浮遊する微小有機物や雑菌類などを、励起光である紫外光によって直接殺菌することができる。光触媒92が励起することによって、その表面からラジカルなOH基が発生し、それが頭皮に吹き付けられるので、頭皮をラジカルOH基で殺菌できる。二酸化チタンに担持された銀は、不使用状態においてファン32の表面に付着した有機物を殺菌する。
その際、上記のように空気との接触機会が最も多いファンブレード53の表面に光触媒92を設けてあると、乾燥風に含まれるマイクロダストや有機物などを光触媒92と接触させて、これらを効果的に殺菌および分解して、よりクリーンな乾燥風で髪乾燥を行える。当該作用効果は、とくにファンブレード53の空気との接触面側に設けられた光触媒92に対して、光源61からの励起光を照射するようにした場合に、良好に得られるものである。また、図5に示すごとく、複数個の光源61a〜61bから照射される励起光が、ファンブレード53の異なる部分に対して照射されるようにしてあると、単一の光源で拡散的に励起光を照射する場合に比べて、より強い光をファンブレード53に向かって照射することができるので、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能が良好に発揮される。
加えて本実施形態のように、ファンブレード53の表面はもちろん、ベース片52の表面をも励起光に晒すようにしてあると、送風ユニット3内に吸い込まれた空気と、励起された光触媒92との接触機会を可及的に多くすることができるので、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能が良好に発揮される。ベース片52の表面にマイクロダスト等が堆積することも効果的に防ぐことができる。図1に示すごとく、ファン32とファンケース35の内面との対向間隔寸法が小さな上流側に、光源61a・61bを配置してあると、ファン32に近接対向する位置から励起光を照射することができるので、多くの光エネルギーをファン32の表面の光触媒92に供給でき、したがって、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能がより良好に発揮される。
ファンケース35に光源61(61a〜61d)を装着してあると、ファン32に近接対向する位置から励起光を照射することが容易で、ファンブレード53上の光触媒92に対して、より多くの光エネルギーを供給することができる。したがって、光触媒92の有機物に対する分解能や雑菌類に対する殺菌能などを効果的に発揮させることができる。加えて、本実施形態のように、ケース35a・35bの開口周縁に形成された係合片58と係合溝59とを係合させたときに形成される通孔60に、光源61を装着するようにしてあると、光源31を支持するための構造を別途設ける必要がない分だけ、ヘアードライヤーの内部構造を簡素化できるうえ、通風抵抗を減少できる。
図2ないし図4に示すごとく、本体ケース1の上面に装着された表示パネル86には、前側から順に、イオンの送給状態を表示する第1表示灯96と、イオン発生装置6への通電状態を切り換えるスライドノブ97と、目詰まり表示用の第2表示灯98と、グリルロック機構のロックボタン87が記載順に組み込んである。表示パネル86の裏面には、スライドノブ97で切り換え操作されるイオンスイッチ99や、第1・第2の両表示灯用のLED100a・100bなどが実装された回路基板101を配置してある。
長期使用に伴って、フィルター40が目詰まりすると、目詰まりした分だけ吸い込み空気量が減少する。その結果、ヒーター5で過熱された空気の温度が上昇するので、この温度上昇をバイメタル102(図11参照)で検知し、第2表示灯98のLED100bを赤色に点滅表示させる。これにて、フィルター40の清掃あるいは交換の必要があることを使用者に警告する。
図1において、符号103は、光源61a〜61dと同期して点燈する、可視光照射のLEDを示す。かかるLED103は、ファンケース35の右側面に装着された回路基板104上に組み付けられている。図3に示すように、LED103と対向する本体ケース1の右側面には、段付き受け面105を有する凹部106を形成して、該凹部106に表示パネル107が嵌め込み装着されている。この表示パネル107は、透明プラスチック材のレンズとして形成してあり、LED103からの照明光を集光し、本体ケース1の外へ放射する。符号108は、受け面105に設けられた通孔を示し、該通孔108を介して、LED103は表示パネル107に向けて光を照射する。
光源61から発せられる励起光である紫外線光を、直接的に本体ケース1の外側へ放射させる形態を採ることも考えられるが、その場合には、紫外線光が人体皮膚に作用するおそれがあるため、安全上問題がある。その点、本実施形態のように、光源61a〜61dと同期して点燈する可視光照射の通常のLED103を設けて、このLED103を点燈させることにより、間接的に光源61が照射状態(駆動状態)にあることを使用者に認識させるようにしてあると、安全上の問題が生じることはなく、その点で実用利便性に優れたヘアードライヤーを提供できる。
図13に、本発明に係る温風乾燥機の別実施形態を示す。そこではファン32を、軸流型のファンとしている点が、先の図1等に示した実施形態と相違する。ファンケース35に前端内面の上下に2個の光源61・61を配置して、これら光源61・61からファンブレード53へ向かって後ろ向きに、光触媒92の励起光となる紫外線光を照射できるようにした。先と同様に、各光源61は、ファンブレード53の幅方向の異なる部分に対して、励起光を照射するものとした。具体的には、上側の光源61がファンブレード53の先端側に向けて、下側の光源61がファンブレード53の基端側に向けて紫外線光を照射するものとした。それ以外の点は、先と同様であるので、実質的な同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
かかる形態によれば、単一の光源で拡散的に励起光を照射する場合に比べて、より強い光をファンブレード53に向かって照射できる。加えて、ファンブレード53の後側の翼面に比べて、空気との接触機会が多い前側の翼面に紫外線光を照射するので、励起された光触媒92に接触する空気量が多くなり、その分だけ有機物や雑菌などを効果的に殺菌・分解できる。
上記実施形態においては、光源61としては、紫外線発光LEDを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、リング状に曲げられた蛍光灯管状の小型のブラックライトを光源61として適用できる。
本発明に係るヘ温風乾燥機の横断平面図である。 温風乾燥機の側面図である。 温風乾燥機の分解斜視図である。 本体ケースの縦断側面図である。 図1のA−A線断面図である。 本体ケースの下部の横断平面図である。 送風ユニットの分解斜視図である。 温風乾燥機の後部の分解側面図である。 温風乾燥機の平面図である。 ファンケースとフィルターとの間に設けられたロック構造を説明するための図である。 温風乾燥機を構成する電装品の概念図である。 ファンケースの係合構造を説明するための図である。 別実施形態に係る温風乾燥機の縦断側面図である。
符号の説明
1 本体ケース
3 送風ユニット
5 ヒーター
16 吸込み口
17 吹出し口
32 ファン
33 モーター
35 ファンケース
35a・35b ファンケースを構成するケース
52 ベース片
53 ファンブレード
58 係合片
59 係合溝
60 通孔
61(61a〜61d) 光源
92 光触媒

Claims (5)

  1. 吹出し口(17)と吸込み口(16)とを備える本体ケース(1)内の通風路(R)に、送風ユニット(3)とヒーター(5)が配置されているヘアードライヤーであって、
    送風ユニット(3)は、送風用のファン(32)とファン駆動用のモーター(33)と含み、これらをファンケース(35)内に組み付けてなるものであり、
    ファン(32)の少なくともファンブレード(53)の表面には、光触媒(92)が設けられており、
    光触媒(92)に向かって励起光を照射する光源(61)が、ファンケース(35)に装着されており、
    ファン(32)は、風を発生させる上流側においてはファンケース(35)の内面との対向間隔寸法が小さく、風を吹き出す下流側においてはファンケース(35)の内面との対向間隔寸法が大きくなるような偏寄位置に、ファンケース(35)内において配置されており、
    光源(61)が、少なくともファン(32)とファンケース(35)の内面との対向間隔寸法が小さな上流側に配置されていることを特徴とする温風乾燥機。
  2. ファンケース(35)には、複数個の光源(61)が装着されており、
    ファンブレード(53)の異なる部分に対して、これらの各光源(61)から照射される励起光が照射されるようにしてある請求項1記載の温風乾燥機。
  3. ファン(32)は、モーター(33)からの駆動力を受けて回転する円リング状のベース片(52)と、該ベース片(52)の両盤面から立設状に張り出し形成された複数個のファンブレード(53)とを備える遠心ファンであり、
    これらベース片(52)とファンブレード(53)の表面には、光触媒(92)が設けられており、
    ファンケース(35)には、複数個の光源(61)が装着されており、
    これら各光源(61)から照射される励起光の照射位置が、一枚のファンブレード(53)上における、ベース片(52)からのファンブレード(53)の張り出し方向である、ファンブレード(53)の幅方向の異なる部分となるようにしてある請求項1記載の温風乾燥機。
  4. ファン(32)は、ファンブレード(53)がファン(32)の回転方向に対して凸型に湾曲したターボファンであり、
    ファンブレード(53)の空気との接触面側に設けられた光触媒(92)に対して、光源(61)からの励起光を照射するようにしてある請求項3記載の温風乾燥機。
  5. ファンケース(35)は、一対の半割り型のケース(35a・35b)を蓋合わせ状に接合してなるものであり、
    一方のケース(35a・35b)の側壁の開口周縁には、係合片(58)が張り出し形成されており、他方のケース(35b・35a)の側壁の開口周縁には、該係合片(58)の挿入を許す係合溝(59)が凹み形成されており、これら係合片(58)と係合溝(59)を雄雌状に係合させることで、両ケース(35a・35b)を接合できるようにしてあり、
    係合溝(59)の凹み寸法は、係合片(58)の突出寸法よりも大きく形成されており、
    両ケース(35a・35b)を接合させた状態において、該係合溝(59)の奥端部と係合片(58)の突出端とで区画形成される通孔(60)に、光源(61)が装着されている請求項1ないし4のいずれかに記載の温風乾燥機
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