JP2003038087A - 製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法 - Google Patents

製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法

Info

Publication number
JP2003038087A
JP2003038087A JP2001231854A JP2001231854A JP2003038087A JP 2003038087 A JP2003038087 A JP 2003038087A JP 2001231854 A JP2001231854 A JP 2001231854A JP 2001231854 A JP2001231854 A JP 2001231854A JP 2003038087 A JP2003038087 A JP 2003038087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
confectionery
bread
improving agent
quality improving
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001231854A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Miyamoto
圭一 宮本
Takanori Kawai
隆範 河合
Yuuri Yokota
有里 横田
Keiichi Kondo
圭一 近藤
Takashi Haneki
貴志 羽木
Akifusa Kawai
昭房 川合
Nagahiro Yamazaki
長宏 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kagaku KK filed Critical Taiyo Kagaku KK
Priority to JP2001231854A priority Critical patent/JP2003038087A/ja
Publication of JP2003038087A publication Critical patent/JP2003038087A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学合成品の代替となるような製菓・製パン
用の品質改質剤及び前記の製菓・製パン用品質改良剤を
添加することを特徴とする菓子類又はパン類の製造法の
確立が望まれているなか、菓子類又はパン類の食味を損
なうことなく、しっとりとした口溶けの良い食感で、ボ
リューム感等の外観にも優れており、保管中の老化を抑
制する製菓・製パン用の品質改良剤を提供することを目
的とする。 【解決手段】 卵白の酵素加水分解物を含有させること
により上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製菓、製パン用品
質改良剤及び菓子類又はパン類の製造法に関する。さら
に詳しくは、卵白の酵素加水分解物を含有する製菓・製
パン用品質改良剤及び前記の品質改良剤を添加すること
を特徴とする菓子類又はパン類を提供する製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】小麦粉、穀粉、澱粉、砂糖、油脂(ショ
ートニング)を主原料に牛乳又は乳製品、卵、膨張剤、
食塩、香料、着色料や乳化剤等を混捏して成形した後、
焙焼等の加熱を行う焼き菓子や小麦粉、穀粉、澱粉、酵
母、食塩、油脂(ショートニング)等を主原料に糖類や
乳製品を混捏し発酵させ、仕上げ、ほいろ、焼成を行う
パン等は、食感の改良や老化の防止、容積の増加、機械
適正の向上等の目的で、従来より小麦粉の選択や加工澱
粉やショートニング等が利用されるとともに、化学合成
品である乳化剤等の品質改良剤が添加されてきた。しか
しながら近年、消費者の健康志向が高まり、化学的合成
品を含まない製菓・製パン用の品質改良剤が望まれるよ
うになった。例えば、アルファ化した米を粉砕し微粉状
にしたものをベーカリー製品に添加する方法(特許第3
033828号)や部分加熱変性ホエー蛋白質をケーキ
に添加する方法(特開平2000−189040)等が
挙げられる。しかしながら、天然物の品質改良剤では、
化学合成品のような十分な品質改良効果が得られず、化
学合成品の代替となるような製菓・製パン用の品質改質
剤及び前記の製菓・製パン用品質改良剤を添加すること
を特徴とする菓子類又はパン類の製造法の確立が望まれ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、菓子類又は
パン類の食味を損なうことなく、しっとりとした口溶け
の良い食感で、ボリューム感等の外観にも優れており、
保管中の老化を抑制する製菓・製パン用の品質改良剤を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、菓子類又
はパン類の食味を損なうことなく、しっとりとした口溶
けの良い食感で、ボリューム感等の外観にも優れてお
り、保管中の老化を抑制する製菓・製パン用の品質改良
剤及び菓子類又はパン類の製造法について鋭意研究した
結果、卵白の酵素加水分解物を添加することにより、非
常に優れた効果が得られることを見い出し、本発明を完
成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における卵白とは、全卵よ
り卵黄を除去したもののことであるが、殻付卵を割卵し
たもの、凍結卵白を解凍したもの及びこれらを濃縮した
もの、卵白粉末を水で戻したもののいずれであっても良
く、特に限定されるものではないが、加工性の点から生
卵白液又は冷凍卵白液が好ましい。一般的に原料蛋白質
が大豆、小麦、乳等卵白以外の蛋白質の場合、その酵素
加水分解物が強い苦味を呈し、菓子類又はパン類の食味
を著しく劣化させることから好ましくない。本発明で用
いる酵素は、植物、動物又は細菌由来のプロテアーゼ
(蛋白分解酵素)であれば特に限定されるものではない
が、Bacillus属の菌体より抽出されたプロテア
ーゼが苦味の生成が少なく好ましい。さらに好ましく
は、酵素がBacillus lichennifor
mis, Bacillus thermoprote
olyticus Rokko, Bacillus
subtills からなる群より選ばれる1種以上の
菌体より抽出されたプロテアーゼが良い。
【0006】プロテアーゼ処理の条件は特に限定するも
のではないが、pH7以上10以下で加水分解温度が5
5℃以上65℃以下であることが好ましい。酵素加水分
解物の分解度は特に限定するものではないが、好ましく
はアミノ基量が原料蛋白質の7倍以上20倍以下になる
まで分解されており、且つ酵素加水分解物の平均アミノ
酸鎖長が2以上で、遊離アミノ酸含量が20%以下のも
のが好ましい。さらに好ましくは、酵素加水分解物の平
均アミノ酸鎖長が2以上15以下が良い。アミノ基量が
原料蛋白質の7倍未満又は20倍を越えると、菓子類又
はパン類の品質改良効果が弱くなる。また、本発明でい
うアミノ基量とは、蛋白又は蛋白加水分解物の末端及び
リジン残基のアミノ基量である。アミノ基量及び平均ア
ミノ酸鎖長、遊離アミノ酸含量はホルモール滴定法、T
NBS発色法、又はニンヒドリン発色法等により測定す
ることができる。一般に調味料用途等で用いられる蛋白
質の塩酸加水分解物は、遊離アミノ酸の含量が高く、菓
子類又はパン類の食味を著しく損ねるという点で問題が
ある。本発明の品質改良剤は、食感の改良、老化の防
止、容積の増大及び機械適正の向上等の効果を有し、特
に食感の改良、老化の防止、容積の増大の効果に優れ、
食感改良剤、老化防止剤、容積増大剤として使用でき
る。
【0007】本発明の製菓・製パン用品質改良剤とは、
蛋白質の酵素加水分解物を有効成分として含有するもの
で、該分解物単品もしくは必要に応じて他の品質改良剤
と併用することができる。他の品質改良剤としては、通
常、用いられる製菓・製パン用の品質改良剤であれば特
に限定されるものではないが、好ましくは卵白、卵黄、
卵黄加水分解物、鶏卵(全卵)、鶏卵(全卵)加水分解
物、ホエー蛋白、カゼイン、カゼインナトリウム、乳蛋
白、コラーゲン、ゼラチン、血漿蛋白、小麦蛋白、小麦
蛋白加水分解物、グルテニン、グリアジン、大豆蛋白、
エンドウ豆蛋白より選ばれる蛋白素材、キサンタンガ
ム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ローカ
ストビーンガム、カラギーナン、グァーガム、グルコマ
ンナン、カードラン、ペクチン、タマリンドシードガ
ム、アラビアガム、カラヤガム、ガティガム、サイリウ
ムシードガム、タラガム、プルラン、結晶セルロース、
CMC、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロー
ス、大豆多糖類より選ばれる多糖類及びこれらの分解
物、さらに澱粉、加工澱粉、澱粉分解物、グリセリン脂
肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ステアロ
イル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、レ
シチン、酵素分解レシチン、酵素処理レシチン、融点が
20℃以上の牛脂、豚脂等の動物性油脂を乳化被覆膜剤
でO/W型に乳化した後、噴霧乾燥することにより得ら
れる動物性粉末油脂、パーム油、ヤシ油、大豆油、綿実
油等の植物性油脂を乳化被覆膜剤でO/W型に乳化した
後、噴霧乾燥することにより得られる植物性粉末油脂、
アミラーゼ、セルラーゼ、グルコースオキシダーゼの酵
素等が挙げられ、さらに好ましくは、卵白、卵黄、卵黄
加水分解物、全卵、全卵加水分解物、乳蛋白、ホエー蛋
白、カゼインナトリウム、小麦蛋白、小麦蛋白、グルテ
ニン、グリアジンより選ばれる蛋白素材、キサンタンガ
ム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ローカ
ストビーンガム、カラギーナン、グァーガム、グルコマ
ンナン、カードラン、サイリウムシードガム、ペクチ
ン、タラガムより選ばれる糊料及びその分解物、グリセ
リン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステル、レシチン、酵素分解レシチンより
選ばれる乳化剤、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンス
ターチ、ワキシコーンスターチ、米澱粉より選ばれる澱
粉及びその加工品及びその分解物、融点が20℃以上の
牛脂又は豚脂を乳化被覆膜剤でO/W型に乳化した後、
噴霧乾燥することにより得られる動物性粉末油脂、パー
ム油又はヤシ油又は大豆油を乳化被覆膜剤でO/W型に
乳化した後、噴霧乾燥することにより得られる植物性粉
末油脂、アミラーゼ、セルラーゼより選ばれる酵素が良
い。さらに、これらの品質改良剤の1種又は2種以上を
本発明の蛋白質の酵素加水分解物と併用することができ
るものである。本発明における製菓・製パン用品質改良
剤の剤形は特に限定されるものではなく、粉末混合物、
液体混合物のいずれでもよく、スプレードライ品、平皿
乾燥品、フリーズドライ品、それらのブレンド品、水溶
液等のいずれであっても良く、好ましくはスプレードラ
イ品、平皿乾燥品、フリーズドライ品等の粉末乾燥品が
良く、さらに好ましくはスプレードライ品が良い。
【0008】本発明において、菓子とは、小麦粉を使用
する菓子であれば、特に限定されるものではないが、ま
んじゅう、蒸しようかん、カステラ、どら焼き、今川焼
き、たい焼き、きんつば、ワッフル、栗まんじゅう、月
餅、ボーロ、八つ橋、せんべい、かりんとう、ドーナ
ツ、スポンジケーキ、ロールケーキ、エンゼルケーキ、
パウンドケーキ、バウムクーヘン、フルーツケーキ、マ
ドレーヌ、シュークリーム、エクレア、ミルフィユ、ア
ップルパイ、タルト、ビスケット、クッキー、クラッカ
ー、蒸しパン、プレッツェル、ウエハース、スナック菓
子、ピザパイ、クレープ、スフレー、ベニェ等が挙げら
れる。パンとは、小麦粉、水、発酵原料、食塩を原料と
するものであれば、特に限定されるものではないが、食
パン、コッペパン、フルーツブレッド、コーンブレッ
ド、バターロール、ハンバーガーバンズ、フランスパ
ン、ロールパン、菓子パン、スイートドウ、乾パン、マ
フィン、ベーグル、クロワッサン、デニッシュペースト
リー等が挙げられる。菓子又はパンの形態は特に限定さ
れるものではないが、常温流通されるもの、冷蔵流通さ
れるもの、冷凍流通されるもののいずれであってもよ
い。本発明における卵白の酵素加水分解物が製菓・製パ
ン用品質改良剤中に有効成分として添加される量は、小
麦粉等の粉体原料に対して0.01〜10重量%、好ま
しくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.3〜2
重量%が良い。この範囲未満では、菓子類又はパン類の
品質改良効果が不十分であり、この範囲を越えると食感
がパサつき、えぐ味が発生し著しく菓子類又はパン類の
食味を低下させる。以下実施例を挙げて本発明を具体的
に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例中の%は特記しない限り重量
%を示す。
【0009】
【実施例】実施例1 液卵白1000gに3N−クエン酸溶液を添加してpH
8.5に調整し、オリエンターゼ22BF(Bacil
lus subtillus由来:阪急バイオインダス
トリー(株)製)を7g添加し60℃にて10時間反応
した。90℃15分加熱して酵素を失活し、pHを7.
0に調整後、噴霧乾燥して本発明品を得た。本発明品の
アミノ基量をTNBS法にて測定した結果、分解前の1
7.6倍であった。次に、強力粉700gに対し、イー
スト25g、イーストフード1g、水400gを配合
し、5分間ミキサーで混捏後、4時間発酵させ中種の生
地を得た。強力粉300gに対し、上記で得られた本発
明品を5g、砂糖30g、食塩20g、脱脂粉乳20
g、ショートニング50g、水260gを配合し、15
分間ミキサーで混捏後、430gに分割し、型に入れ、
38℃で50分間ホイロした後、200℃で40分間焼
成し、室温で1時間冷却を行ってワンローフブルマン型
の食パンを得た。
【0010】比較例1 実施例1の食パンの製造に際し、実施例の本発明品を添
加しない以外は、同様にして食パンを得た。
【0011】比較例2 実施例1の食パンの製造に際し、実施例1の本発明品の
代わりに未分解の卵白粉末5gを添加すること以外は、
同様にして食パンを得た。
【0012】比較例3 大豆蛋白(フジプロR:不二製油(株)製)100gを
900gの水に溶解してpH8.0に調整し、アルカラ
ーゼ(Bacillus inchenniformi
s 由来:ノボノルディスクバイオインダストリー
(株)製)を4g添加し65℃にて12時間反応した。
87℃30分加熱して酵素失活し、pHを7.0に調整
後、噴霧乾燥し比較品4を得た。比較品3のアミノ基量
はTNBS法にて測定した結果、分解前の乾燥大豆蛋白
の15.5倍であった。実施例1の食パンの製造に際
し、実施例1の本発明品の代わりに、上記で得られた比
較品3の大豆蛋白の酵素加水分解物を添加すること以外
は、同様にして食パンを得た。
【0013】(評価方法)上記の実施例1及び比較例1
〜3で得られた食パンについて、24時間室温保管後の
食感及び食味、72時間室温保管後の食感を評価した。
食味の評価は、極めて良いものを10点、かなり良いも
のを9点、やや良いものを8点、普通を7点、やや悪い
ものを6点、かなり悪いものを5点、極めて悪いものを
4点とし、パネラー20人の平均値で示した。また、比
較例1の食パンの容積を100%としたときの実施例1
及び比較例1〜3の食パンの容積を測定した。その結果
を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように本発明品を配合し
た食パンは比較品に比べ、柔らかく良好な組織の食パン
が得られ、3日後もその食感を維持したことより、パン
の食感改善効果や老化防止効果に優れていることが認め
られた。さらに、容積増大効果にも極めて優れているこ
とが認められ、食味についても良好であった。
【0016】実施例2 薄力粉190gに対して、実施例1で得られた本発明品
を1.9g、砂糖36.7g、ブドウ糖5g、食塩1.
3g、炭酸水素アンモニウム0.9g、炭酸水素ナトリ
ウム0.9g、マーガリン26.7g、脱脂粉乳4g、
水50gを配合し、ミキサーで混捏後、常法により直径
30mm、厚さ1mmに成形後焼成し、ハードビスケッ
ト得た。
【0017】比較例4 実施例2のハードビスケットの製造に際し、実施例1の
本発明品を添加しない以外は、同様にしてハードビスケ
ットを得た。
【0018】比較例5 実施例2のハードビスケットの製造に際し、本発明品の
代わりに比較例2で用いた未分解の卵白を添加すること
以外は、同様にしてハードビスケットを得た。
【0019】比較例6 実施例2のハードビスケットの製造に際し、本発明品の
代わりに比較品3を添加すること以外は、同様にしてハ
ードビスケットを得た。 (評価方法)上記の実施例2及び比較例4〜6で得られ
たハードビスケットについて、12時間室温保管後の食
感、食味を評価した。その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように本発明品を配合し
たハードビスケットは比較品に比べ、食感が優れている
ことが認められた。また、食味についても良好であっ
た。
【0022】本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙
げれば以下のとおりである。 (1)卵白の酵素加水分解物を含有することを特徴とす
る製菓・製パン用品質改良剤。 (2)酵素がBacillus属の菌体より抽出された
プロテアーゼである(1)記載の製菓・製パン用品質改
良剤。 (3)酵素がBacillus lichennifo
rmis, Bacillus thermoprot
eolyticus Rokko,Bacillus
subtills からなる群より選ばれる1種以上の
菌体より抽出されたプロテアーゼである(1)記載の製
菓・製パン用品質改良剤。 (4)卵白の酵素加水分解物のアミノ基量が、原料卵白
の7倍以上20倍以下である(1)〜(3)いずれか記
載の製菓・製パン用品質改良剤。 (5)平均アミノ酸鎖長が2以上である(1)〜(4)
いずれか記載の製菓・製パン用品質改良剤。 (6)平均アミノ酸鎖長が2以上15以下である(1)
〜(4)いずれか記載の製菓・製パン用品質改良剤。 (7)プロテアーゼによる加水分解温度が55℃以上6
5℃以下、反応時のpHが7以上10以下である(1)
〜(6)いずれか記載の製菓・製パン用品質改良剤。 (8)(1)〜(7)いずれか記載の菓子類又はパン類
の製造の際に添加する卵白の酵素加水分解物と併用して
配合することのできる他の品質改良剤としては、卵白、
卵黄、卵黄加水分解物、全卵、全卵加水分解物、乳蛋
白、ホエー蛋白、カゼインナトリウム、小麦蛋白、小麦
蛋白、グルテニン、グリアジンより選ばれる蛋白素材、
キサンタンガム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン
酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、ローカストビーンガム、カラギーナン、グァーガ
ム、グルコマンナン、カードラン、サイリウムシードガ
ム、ペクチン、タラガムより選ばれる糊料及びその分解
物、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステル、レシチン、酵素分解レ
シチンより選ばれる乳化剤、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱
粉、コーンスターチ、ワキシコーンスターチ、米澱粉よ
り選ばれる澱粉及びその加工品及びその分解物、融点が
20℃以上の牛脂又は豚脂を乳化被覆膜剤でO/W型に
乳化した後、噴霧乾燥することにより得られる動物性粉
末油脂、パーム油又はヤシ油又は大豆油を乳化被覆膜剤
でO/W型に乳化した後、噴霧乾燥することにより得ら
れる植物性粉末油脂、アミラーゼ、セルラーゼより選ば
れる酵素等がある。 (9)(1)〜(7)いずれか記載の製菓・製パン用品
質改良剤を添加することを特徴とする菓子類又はパン類
の製造法。 (10)卵白の酵素加水分解物が製菓・製パン用品質改
良剤中に有効成分として添加される量は、小麦粉等の粉
体原料に対して0.01〜10重量%である(1)〜
(7)いずれか記載の製菓・製パン用品質改良剤及び
(9)記載の菓子類又はパン類の製造方法。 (11)卵白の酵素加水分解物が製菓・製パン用品質改
良剤中に有効成分として添加される量は、小麦粉等の粉
体原料に対して0.1〜5重量%である(1)〜(7)
いずれか記載の製菓・製パン用品質改良剤及び(9)記
載の菓子類又はパン類の製造方法。 (12)卵白の酵素加水分解物が製菓・製パン用品質改
良剤中に有効成分として添加される量は、小麦粉等の粉
体原料に対して0.3〜2重量%である(1)〜(7)
いずれか記載の製菓・製パン用品質改良剤及び(9)記
載の菓子類又はパン類の製造方法。
【0023】
【発明の効果】本発明は、菓子類又はパン類の食味を損
なうことなく、しっとりとした口溶けの良い食感で、ボ
リューム感等の外観にも優れており、保管中の老化を抑
制する製菓・製パン用の品質改良剤を提供するものであ
り、本発明は菓子類又はパン類の加工適性、調理適性の
改善に効果が大であり、食品産業に大いに貢献できるも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 近藤 圭一 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 羽木 貴志 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 川合 昭房 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 山崎 長宏 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GG10 GG15 4B032 DB01 DK49 DK51 DL01 DL08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】卵白の酵素加水分解物を含有することを特
    徴とする製菓・製パン用品質改良剤。
  2. 【請求項2】酵素がBacillus属の菌体より抽出
    されたプロテアーゼである請求項1記載の製菓・製パン
    用品質改良剤。
  3. 【請求項3】卵白の酵素加水分解物のアミノ基量が、原
    料卵白の7倍以上20倍以下である請求項1又は2記載
    の製菓・製パン用品質改良剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれか記載の品質改良剤を
    添加することを特徴とする菓子類又はパン類の製造法。
JP2001231854A 2001-07-31 2001-07-31 製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法 Pending JP2003038087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231854A JP2003038087A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231854A JP2003038087A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003038087A true JP2003038087A (ja) 2003-02-12

Family

ID=19063854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001231854A Pending JP2003038087A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003038087A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088043A1 (ja) * 2005-02-15 2006-08-24 Fuji Oil Company, Limited パンの製造法
CN111213707A (zh) * 2019-12-23 2020-06-02 安徽鲜森绿色食品有限公司 一种家禽冷冻保鲜的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088043A1 (ja) * 2005-02-15 2006-08-24 Fuji Oil Company, Limited パンの製造法
CN111213707A (zh) * 2019-12-23 2020-06-02 安徽鲜森绿色食品有限公司 一种家禽冷冻保鲜的方法
CN111213707B (zh) * 2019-12-23 2023-04-11 安徽鲜森绿色食品有限公司 一种家禽冷冻保鲜的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6461649B1 (en) Improving quality of flour-baked compositions
JP4862759B2 (ja) 澱粉含有食品の製造方法及び澱粉含有食品改質用の酵素製剤
EP0686348A1 (en) Bread quality-improving composition and bread producing process using the same
JPH11243843A (ja) パン類の製造方法及びパン類製造用酵素製剤
JP3534401B2 (ja) 電子レンジ加熱食品用の食感改良剤
JP2008263833A (ja) 酵素処理風味材及びこれを使用するパン類の製造法
JP6661117B2 (ja) パン類品質改良剤およびそれを用いたパン類の製造方法
JP6083730B2 (ja) 米粉パン用添加剤、米粉パン用米粉組成物、米粉パン用パン生地及び米粉パンの製造方法
JP6761631B2 (ja) ベーカリー食品用混合物
JP2006504421A (ja) 熱安定性α−アミラーゼを含むフラワー系食品
JP2006345803A (ja) 穀物粉食品用品質改良剤及び穀物粉食品の製造方法
JPH06292505A (ja) 水中油型乳化組成物及びその製造方法
JP2003325140A (ja) 菓子又はパン用品質改良剤及び菓子又はパン
JP6661116B2 (ja) パン類品質改良剤およびそれを用いたパン類の製造方法
JP6893368B2 (ja) ほぐれの改良された穀類加工食品、その製造方法およびほぐれ改良剤
JP2007325515A (ja) パン用品質改良剤ならびにそれを配合してなるパンおよびその製造方法
JP4688335B2 (ja) ベーカリー製品用生地
JP2003038087A (ja) 製菓・製パン用の品質改良剤及び製造法
JP4942719B2 (ja) パン類の製造方法
JP6812725B2 (ja) 製パン用油脂組成物
JPH07184529A (ja) ベーカリー類の製造方法
JP2003038088A (ja) 製菓・製パン用品質改良剤及び菓子・パン類の製造法
JP2020191812A (ja) パン類用品質向上剤、パン類の品質向上方法およびパン類の製造方法
JP7484168B2 (ja) ベーカリー食品の製造方法及びベーカリー食品改質用酵素製剤
JP3631704B2 (ja) パン類及び菓子類の品質改良剤、該品質改良剤を含有するパン類及び菓子類

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100106