JP2003037961A

JP2003037961A - 小型モータ

Info

Publication number: JP2003037961A
Application number: JP2001223779A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Mori; 栄之森
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-07-25
Filing date: 2001-07-25
Publication date: 2003-02-07

Abstract

(57)【要約】【課題】ブラシノイズ除去用のコンデンサチップをエ
ンドカバーの略占有領域内に収めて、エンドカバー周辺
を簡素にまとめ、モータ本体の形状を全体的に小型化可
能にする。【解決手段】モータケース１の一端を塞ぐエンドカバ
ー２上に設けられて、モータブラシに電気的に繋る一対
の導電部材７、８と、これらの導電部材７、８に支承さ
れるとともに、これらの導電部材７、８にプリントパタ
ーンを介して電気的に接続されるブラシノイズ除去用の
コンデンサチップ１４を有するプリント回路基板１３
と、前記エンドカバー２上に一端がねじ固定され、他端
が前記プリント回路基板１３上の係止孔１３ａに係合す
ることにより、このプリント回路基板１３の前記支承状
態を保持するプリント回路基板保持部材１８とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばラジコン等
に使用する小型モータに関する。

【０００２】

【従来の技術】無線によるリモートコントロールによっ
て走行または飛行する玩具用の車両や飛行機は、小型モ
ータを動力源として備える。また、この小型モータはバ
ッテリを電源として駆動されるため、直流モータが用い
られる。

【０００３】この直流モータは、バッテリから供給する
電流を、モータブラシを介してこれに摺接する半円形の
整流子に伝え、さらに導体に導いて、この導体（回転
子）の半回転ごとにその電流の方向を切り換えながら、
同一方向の回転トルクを得るというものである。

【０００４】このため、このような直流モータでは、モ
ータブラシと整流子との接触、非接触動作によるブラシ
ノイズを発生するところから、これが周辺の電気機器や
通信機器、無線機器に対して雑音誘導の悪影響を及ぼ
す。そこで、従来は、前記のような小型の直流モータで
も、ノイズ防止用のコンデンサをモータブラシに繋る回
路に接続することにより、ブラシノイズをこのコンデン
サに吸収させるようにしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の小型モータにあっては、モータブラシに繋る回路
に接続されるコンデンサが、リード線を介してモータの
エンドカバー外部のプリント基板上に取り付けられた
り、リード線に直付け接続されて取り付けられたりして
いるために、コンデンサ本体、リード線、プリント基盤
などの占有空間相当分、モータ本体の形状が大きくなっ
たり、エンドカバー外部の配線が繁雑化したりするほ
か、コンデンサ本体の接続作業能率が極めて悪いなどの
問題があった。

【０００６】本発明は前記課題を解決するものであり、
ブラシノイズ除去用のコンデンサチップをエンドカバー
の占有空間内に収めて、エンドカバー周辺を簡素にまと
め、モータ本体の形状を全体的に小型化できるようにす
るほか、コンデンサチップのモータブラシに対する接続
を簡単な構成にて容易、迅速に行えるようにした小型モ
ータを得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
請求項１の発明にかかる小型モータは、モータケースの
一端を塞ぐエンドカバー上に設けられて、モータブラシ
に電気的に繋る一対の導電部材と、これらの導電部材に
支承されるとともに、これらの導電部材にプリントパタ
ーンを介して電気的に接続されるブラシノイズ除去用の
コンデンサチップを有するプリント回路基板と、前記エ
ンドカバー上に一端がねじ固定され、他端が前記プリン
ト回路基板上の係止孔に係合されることにより、前記プ
リント回路基板の前記支承状態を保持するプリント回路
基板保持部材とを設けたものである。これにより、プリ
ント回路基板上の各コンデンサチップをモータブラシに
対し、プリント回路基板の簡単な取付作業のみで確実か
つ能率的に、電気的に接続することができる。

【０００８】また、請求項２の発明にかかる小型モータ
は、モータケースの一端を塞ぐエンドカバー上に、モー
タブラシを保持する導電材料からなる一対のモータブラ
シ保持部材を設け、前記エンドカバー上に、前記モータ
ブラシ保持部材にプリントパターンを介して電気的に接
続されるブラシノイズ除去用のコンデンサチップを有す
るプリント回路基板を、ねじ固定したものである。これ
により、モータブラシ部材の取り付けによって、モータ
ブラシとプリント回路基板上のコンデンサチップとの電
気的接続を簡単に行うことができる。

【０００９】また、請求項３の発明にかかる小型モータ
は、モータケースの一端を塞ぐエンドカバーに一体に突
設されて、回転子軸の軸受を有する軸受突起と、該軸受
突起上に形成された切欠と、該切欠内に嵌合されて、ブ
ラシノイズ除去用のコンデンサチップを有するプリント
回路基板と、前記エンドカバー上に一端がねじ固定さ
れ、他端が前記プリント回路基板上の係止孔に係合され
ることにより、前記プリント回路基板の前記嵌合状態を
保持するプリント基板保持部材とを設けたものである。
これにより、コンデンサチップを持ったプリント回路基
板を、エンドカバー上に大きな空間を占めることなく、
安定的に収納できる。

【００１０】また、請求項４の発明にかかる小型モータ
は、モータケースの一端を塞ぐエンドカバーに一体に突
設されて、回転子軸の軸受を有する軸受突起と、該軸受
突起上に載置されて、ブラシノイズ除去用のコンデンサ
チップを有するプリント回路基板と、前記エンドカバー
上に取り付けられて、モータブラシに前記プリント回路
基板上のコンデンサチップを該プリント回路基板上のプ
リントパターンを介して接続する一対の導電部材と、前
記エンドカバー上に一端がねじ固定され、他端が前記プ
リント回路基板上の係止孔に係合することにより、この
プリント回路基板の前記載置状態を保持するプリント回
路基板保持部材とを設けたものである。これによって、
軸受突起上のプリント回路基板上に配置した各コンデン
サチップを、導電部材を介して簡単にモータブラシに電
気的に接続することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
について説明する。図１は本発明の小型モータの要部を
示す斜視図であり、ここではモータ本体のエンドカバー
側のみを示してある。

【００１２】同図において、１はモータ本体の円筒状の
モータケースで、このモータケース１内には界磁コイル
を持った固定子および電機子コイルを持った回転子など
が配置されている。また、前記モータケース１の一端に
は、これの一端を塞ぐようにエンドカバー２が取り付け
られている。

【００１３】このエンドカバー２は、図２の分解斜視図
に示すようなモータ軸（回転軸）の貫通孔３を中心に有
するリング状の取付板４と、この取付板４の中央部に一
体に突設されて、前記モータ軸を回転自在に支持する軸
受５を持った平側面形の軸受突起６とからなる。なお、
この軸受突起６は全体として略矩形状をなす。

【００１４】また、前記軸受突起６の一対の側面には、
図２に示すような、放熱用のヒートシンクとしての各一
の導電部材７、８がそれぞれ組み付けられている。これ
らの導電部材７、８はそれぞれ円弧部を持つ金属板をＬ
字状に折曲して形成され、それぞれ基部片７ａ、８ａお
よび起立片７ｂ、８ｂとされている。各基部片７ａ、８
ａには２個ずつの取付孔Ｈ１、Ｈ２が設けられ、各起立
片７ｂ、８ｂには傾斜する各一対の凹部９、１０が設け
られている。

【００１５】さらに、各起立片７ｂ、８ｂの互いに対向
する部位であって、軸受突起６の側面より食み出した部
位には、図２に示すように上方に開口する縦スリット１
１、１２が設けられている。これらの縦スリット１１、
１２には、図３にも示すように、プリント回路基板１３
が上方より挿し込まれて保持されている。なお、このプ
リント回路基板１３には三つの領域に分けて導電膜のプ
リントパターンＰ１、Ｐ２、Ｐ３が施され、これらの各
プリントパターンＰ１、Ｐ２、Ｐ３間にブラシノイズ除
去用のコンデンサチップ１４、１５、１６が接続されて
いる。

【００１６】そして、プリント回路基板１３の前記縦ス
リット１１、１２における保持状態にあっては、プリン
トパターンＰ１、Ｐ２が、それぞれ導電部材７、８に対
し電気的に接続される。なお、各コンデンサチップ１
４、１５、１６は、必要に応じてプリント回路基板１３
の厚み内に設置することもできる。

【００１７】前記エンドカバー２には外周部近傍に、図
２に示すような取付孔１７が設けられ、この取付孔１７
上にプリント回路基板保持部材としての保持金具１８、
ワッシャ１９、スプリングワッシャ２０を載せ、これら
にねじ２１を挿通して、モータケース１側にねじ込むこ
とにより、エンドカバー２をモータケース１側に固定す
ることができる。

【００１８】ここで、前記保持金具１８はワイヤ材から
なり、下端に前記ねじ２１を挿通するリング部１８ａを
有し、上端はＬ字状に屈曲されて、プリント回路基板１
３の保持部１８ｂとなっている。この保持部１８ｂは前
記のように縦スリット１１、１２に保持されたプリント
回路基板１３上の係止孔１３ａに係止されて、このプリ
ント回路基板１３の縦スリット１１、１２からの自由な
脱抜を阻止している。

【００１９】前記各導電部材７、８の基部片７ａ、８ａ
上には、図２および図３に示すように、略半円形で、し
かも略Ｕ字形に曲折されたブラシ取付部材２２、２３が
載置されている。これらのブラシ取付部材２２、２３は
中央部に、図５に示すように側方から見て凸形をなすブ
ラシ支持部２２ａ、２３ａをそれぞれ有し、両端部の各
立上り片２２ｂ、２２ｃには縦スリット２４、２５が形
成されている。

【００２０】そして、各ブラシ取付部材２２、２３にお
けるブラシ支持部２２ａと立上り片２２ｂとの間の底片
２２ｃと、ブラシ支持部２３ａと立上り片２３ｂとの間
の底片２３ｃには、これらのブラシ取付部材２２、２３
をエンドカバー２に固定する取付ねじ２６、２７挿通用
の取付孔２８、２９が穿設されている。なお、取付ねじ
２６はカラー３０を介して取付孔２８に挿通されて、さ
らにエンドカバー２にねじ込まれる。

【００２１】かかる構成になる小型モータにあっては、
直流電源の電圧が前記ブラシ支持部２２ａ、２３ａに保
持されたブラシ（図示しない）に対して印加されると、
回転子が回転するが、このときブラシと整流子との間で
発生するブラシノイズが、ブラシ取付部材２２、２３お
よび導電部材７、８と、縦スリット１１、１２において
導電部材７、８と電気的に接続されたプリント回路基板
１３上のプリントパターンＰ１、Ｐ２とを通じて、三つ
のコンデンサチップ１４、１５、１６により吸収され
る。

【００２２】そして、プリント回路基板１３は薄い板状
をなして一対の導電部材７、８間に収められているた
め、実質的にエンドカバー上に余分に大きな空間を占め
ることがない。また、このプリント回路基板１３上の回
路と導電部材７、８との電気的な接続は、半田接続など
の煩わしい作業をすることなく、前記縦スリット１１、
１２内に挿し込むことで、ワンタッチにて簡単、迅速に
行われる。

【００２３】なお、このような構成において、プリント
回路基板１３が縦スリット１１、１２かせ何らかの外力
により脱抜することが考えられ、このため、本発明で
は、エンドカバー２上にねじ固定した保持金具１８の保
持部１８ｂをプリント回路基板１３の係止孔１３ａに係
止してホールドすることにより、前記脱抜を完全に防止
することができる。なお、保持金具１８はアース電位保
持用のアース端子として利用される。

【００２４】図６乃至図８は本発明の実施の他の形態を
示す。この実施の形態では、前記プリント回路基板１３
と略同一のプリント回路基板１３Ａが、エンドカバー２
の上面に一体に形成した低い支持台３１上に実装されて
いる。このプリント回路基板１３Ａは、三つの領域にプ
リントパターンＰ１、Ｐ２、Ｐ３を有し、各プリントパ
ターンＰ１、Ｐ２、Ｐ３間には各一のコンデンサチップ
１４、１５、１６が接続されている。

【００２５】そして、このプリント回路基板１３Ａは支
持台３１上に載せられて、このプリント回路基板１３Ａ
に設けられた取付孔３２にワッシャ３３、スプリングワ
ッシャ３４を介して止めねじ３５が挿入され、さらにエ
ンドカバー２上の取付孔１７を通してモータケース１側
にねじ込まれている。これにより、プリント回路基板１
３Ａはエンドカバー２上に緩みなく固定される。

【００２６】なお、前記プリント回路基板１３Ａは、図
７に示すように、その一側部がエンドカバー２の外周よ
り外へ突出しないように、円弧状に形成されている。さ
らにエンドカバー２上の固定状態において、前記一対の
プリント回路基板１３Ａが各ブラシ取付部材２２、２３
の一方の立上り片２２ｂ、２３ｂによって、上方に浮き
上がることがないように保持されている。

【００２７】すなわち、この立上り片２２ｂ、２３ｂの
基部にはそれぞれ切欠部ａが設けられ、これらの切欠部
ａによって、これらの切欠部ａに嵌まり込むようにプリ
ント回路基板１３Ａの左右端部が上方からホールドされ
ている。従って、このとき、これらの立上り片２２ｂ、
２３ｂとプリント回路基板１３Ａ上のプリントパターン
Ｐ１、Ｐ２とは電気的接触状態を保ち、三つのコンデン
サチップ１４、１５、１６は、ブラシ取付部材２２、２
３を介して図示しない前記各ブラシに接続されることに
なる。従って、ブラシノイズの吸収が可能になる。

【００２８】この実施の形態にあっては、プリント回路
基板１３Ａがエンドカバー２の占有領域内に収まり、プ
リント回路基板１３Ａの厚みを僅か超えるのみであるた
め、エンドカバー２の全体構造が大きくなることはな
い。また、この実施の形態ではプリント回路基板１３Ａ
を、エンドカバー２をモータケース１に固定するねじ３
５を用いて同時に固定できること、およびブラシ取付部
材２２、２３の取り付けにより同時に保持できるため、
プリント回路基板の取付構造は簡素となり、取付作業能
率の向上と取付作業コストの低減を共に図ることができ
る。

【００２９】図９乃至図１１は本発明の実施の別の形態
を示す。この実施の形態では、前記プリント回路基板１
３、１３Ａと同一機能のプリント回路基板１３Ｂが、軸
受突起６の上面に形成した浅い切欠３６内に収められて
いる。なお、この切欠３６の上部には、この切欠３６内
にプリント回路基板１３Ｂを側方から挿入可能とする
も、上方への自由な脱抜を防止する一対の突出片３７が
一体に突設されている。

【００３０】また、エンドカバー２には取付孔１７が設
けられており、この取付孔１７上に保持金具３８下端の
リング部３８ａ、リングワッシャ３９が載置され、これ
らと前記取付孔１７とにねじ４０を通して、モータケー
ス１にねじ込まれている。これにより、保持金具３８は
エンドカバー２上に安定に起立し、上端部のコ字状に屈
曲された保持部３８ｂ端が、前記切欠３６上のプリント
回路基板１３Ｂに形成された係止孔４１に、図１２に示
すように係止される。従って、プリント回路基板１３Ｂ
は切欠３６内において自由に脱抜することなく、安定保
持されることとなる。

【００３１】この実施の形態にあっても、プリント回路
基板１３Ｂは軸受突起６の肉厚内に収まるため、エンド
カバー２の形状が大きくならず、しかも突出片３７およ
び保持金具３８などの簡単な構成の保持手段により、プ
リント回路基板１３Ｂがワンタッチの組付作業のみで安
定保持される。なお、コンデンサチップ１４、１５、１
６のプリント回路基板１３Ｂ上の取り付けは前記の場合
と全く同様である。

【００３２】図１３乃至図１５は本発明の実施のさらに
他の形態を示す。この実施の形態では、図１乃至図１２
に示すような導電部材７、８の各立上り片７ｂ、８ｂが
軸受突起６よりも幾分高めに位置するように、つまり軸
受突起６の高さを幾分低めに形成してある。また、立上
り片７ｂ、８ｂの上縁には、互いに対向する位置に、Ｌ
字状に屈曲した二対の保持片４２、４３を一体に設けて
ある。また、前記軸受突起６の上面であって、軸受５の
周辺には、リング状に嵌合突起４４が形成されている。

【００３３】一方、１３Ｃは前記したものと略同一回路
のプリントパターンを持ったプリント回路基板であり、
このプリント回路基板１３Ｃは中心部に円形の嵌合孔４
６を持つ。従って、前記プリント回路基板１３Ｃは、前
記軸受突起６上に載置されると、嵌合突起４４に嵌合孔
４６が嵌まり込む。また、前記保持片４２、４３の先端
部が治具により互いに対向する方向にＬ字状に折り曲げ
られて、プリント回路基板１３Ｃの対向する二組の端縁
部分を、上方からホールドする。これにより、プリント
回路基板１３Ｃは軸受突起６上に安定保持される。

【００３４】なお、このプリント回路基板１３Ｃの上面
には、三つの領域に分けて前記同様のプリントパターン
Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３が施され、これらの間にコンデンサチ
ップ１４、１５、１６が接続されている。そして、これ
らのプリントパターンＰ１、Ｐ２が前記保持片４２、４
３に電気的に接触して、各コンデンサチップ１４、１
５、１６がブラシ取付部材２２、２３を介して各ブラシ
に電気的に接続される。

【００３５】また、エンドカバー２の対向する二箇所に
は取付孔１７が設けられており、これらの取付孔１７に
は、保持金具４７下端のリング部４７ａが載置され、図
１５に示すように、このリング部４７ａと前記取付孔１
７とにねじ４８を通してモータケース１側にねじ込まれ
ている。これにより保持金具４７はエンドカバー２上に
安定に起立し、上端部のコ字状に屈曲された保持部４７
ｂ端が、前記プリント回路基板１３Ｃに設けられた係止
孔４９に係止する。

【００３６】この実施の形態においては、プリント回路
基板１３Ｃが低目に形成した軸受突起６の上面に載置さ
れているため、実質的にエンドカバー２全体の厚みが大
きくならず、また、プリント回路基板１３Ｃの設置およ
びこれによるコンデンサチップ１４、１５、１６のブラ
シの電気的接続を、簡単な構成にて迅速かつ確実に行う
ことができる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モータ
ケースの一端を塞ぐエンドカバー上に設けられてモータ
ブラシに電気的に繋る一対の導電部材と、これらの導電
部材に支承されるとともに、これらの導電部材にプリン
トパターンを介して電気的に接続されるブラシノイズ除
去用のコンデンサチップを有するプリント回路基板と、
前記エンドカバー上に一端がねじ固定され、他端が前記
プリント回路基板上の係止孔に係合されることにより、
このプリント回路基板の前記支承状態を保持するプリン
ト回路基板保持部材とを設けたので、プリント回路基板
上の各コンデンサチップをモータブラシに対し、半田付
けなどの煩わしい作業を実施することなくプリント回路
基板の簡単な取付作業のみで、確実かつ能率的に電気的
に接続することができるという効果が得られる。

【００３８】また、モータケースの一端を塞ぐエンドカ
バー上に、モータブラシを保持する導電材料からなる一
対のモータブラシ保持部材を設け、前記エンドカバー上
に、前記モータブラシ保持部材にプリントパターンを介
して電気的に接続されるブラシノイズ除去用のコンデン
サチップを有するプリント回路基板を、ねじ固定したの
で、モータブラシ部材の利用によって、モータブラシと
プリント回路基板上のコンデンサチップとの電気的接続
を極めて簡単に行うことができる。

【００３９】さらに、軸受突起上に形成された切欠内に
嵌合されて、ブラシノイズ除去用のコンデンサチップを
有するプリント回路基板と、前記エンドカバー上に一端
がねじ固定され、他端が前記プリント回路基板上の係止
孔に係合されることにより、前記プリント回路基板の前
記嵌合状態を保持するプリント基板保持部材とを設けた
ことで、コンデンサチップを持ったプリント回路基板
を、エンドカバー上に大きな空間を占めることなく、安
定的に収納できる。

【００４０】また、回転子軸の軸受を有する軸受突起上
に載置されて、ブラシノイズ除去用のコンデンサチップ
を有するプリント回路基板と、エンドカバー上に取り付
けられて、モータブラシにプリント回路基板上のコンデ
ンサチップを該プリント回路基板上のプリントパターン
を介して接続する一対の導電部材と、前記エンドカバー
上に一端がねじ固定され、他端が前記プリント回路基板
上の係止孔に係合されることにより、このプリント回路
基板の前記載置状態を保持するプリント回路基板保持部
材とを設けたことで、軸受突起上のプリント回路基板上
に配置した各コンデンサチップを、導電部材を介して簡
単にモータブラシに電気的接続することができるという
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態による小型モータ全体の
斜視図である。

【図２】図１における小型モータの要部を分解して示す
分解斜視図である。

【図３】図１における小型モータの要部を一部破断して
示す斜視図である。

【図４】図１における小型モータの要部を一部破断して
示す平面図である。

【図５】図１における小型モータの要部を一部破断して
示す側面図である。

【図６】本発明の実施の他の形態による小型モータの要
部を分解して示す分解斜視図である。

【図７】図６における小型モータの要部を一部破断して
示す平面図である。

【図８】図６における小型モータの要部を示す側面図で
ある。

【図９】本発明の実施の他の形態による小型モータの要
部を分解して示す分解斜視図である。

【図１０】図９における小型モータの要部を一部破断し
て示す平面図である。

【図１１】図９ににおける小型モータの要部を示す正面
図である。

【図１２】図９におけるプリント回路基板の保持構造を
示す斜視図である。

【図１３】本発明の実施の他の形態による小型モータの
要部を示す斜視図である。

【図１４】図１３における小型モータの要部を分解して
示す分解斜視図である。

【図１５】図１３における小型モータを示す側面断面図
である。

【符号の説明】

１モータケース２エンドカバー６軸受突起７、８導電部材１３、１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃプリント回路基板１３ａ、４１、４９係止孔１４、１５、１６コンデンサチップ１８、３８、４７保持金具（プリント回路基板保持部
材）２１、３５、４０、４８ねじ２２、２３モータブラシ保持部材３６切欠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０５Ｋ 7/14 Ｈ０２Ｋ 11/00 ＸＦターム(参考） 5E348 AA02 AA07 AA21 AA32 CC06 CC08 CC09 EF04 FF03 5H611 AA03 BB01 BB03 PP01 QQ09 TT06 UA04 5H613 AA02 BB24 GA13 GA17 GB01 KK17 PP03 SS08 5H623 AA03 JJ06 JJ11 LL02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】モータケースの一端を塞ぐエンドカバー
上に設けられて、モータブラシに電気的に繋る一対の導
電部材と、これらの導電部材に支承されるとともに、こ
れらの導電部材にプリントパターンを介して電気的に接
続されるブラシノイズ除去用のコンデンサチップを有す
るプリント回路基板と、前記エンドカバー上に一端がね
じ固定され、他端が前記プリント回路基板上の係止孔に
係合されることにより、前記プリント回路基板の前記支
承状態を保持するプリント回路基板保持部材とを備えた
ことを特徴とする小型モータ。
【請求項２】モータケースの一端を塞ぐエンドカバー
上に設けられて、モータブラシを保持する導電材料から
なる一対のモータブラシ保持部材と、前記エンドカバー
上にねじ固定されるとともに、前記モータブラシ保持部
材にプリントパターンを介して電気的に接続されるブラ
シノイズ除去用のコンデンサチップを有するプリント回
路基板とを備えたことを特徴とする小型モータ。
【請求項３】モータケースの一端を塞ぐエンドカバー
に一体に突設されて回転子軸の軸受を有する軸受突起
と、該軸受突起上に形成された切欠と、該切欠内に嵌合
されて、ブラシノイズ除去用のコンデンサチップを有す
るプリント回路基板と、前記エンドカバー上に一端がね
じ固定され、他端が前記プリント回路基板上の係止孔に
係合されることにより、前記プリント回路基板の前記嵌
合状態を保持するプリント基板保持部材とを備えたこと
を特徴とする小型モータ。
【請求項４】モータケースの一端を塞ぐエンドカバー
に一体に突設されて回転子軸の軸受を有する軸受突起
と、該軸受突起上に載置されて、ブラシノイズ除去用の
コンデンサチップを有するプリント回路基板と、前記エ
ンドカバー上に取り付けられて、モータブラシに前記プ
リント回路基板上のコンデンサチップを該プリント回路
基板上のプリントパターンを介して接続する一対の導電
部材と、前記エンドカバー上に一端がねじ固定され、他
端が前記プリント回路基板上の係止孔に係合することに
より、このプリント回路基板の前記載置状態を保持する
プリント回路基板保持部材とを備えたことを特徴とする
小型モータ。