JP2003037360A - ペースト充填装置及びペースト充填方法 - Google Patents

ペースト充填装置及びペースト充填方法

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JP2003037360A
JP2003037360A JP2001307670A JP2001307670A JP2003037360A JP 2003037360 A JP2003037360 A JP 2003037360A JP 2001307670 A JP2001307670 A JP 2001307670A JP 2001307670 A JP2001307670 A JP 2001307670A JP 2003037360 A JP2003037360 A JP 2003037360A
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paste
substrate
filling
supply port
exhaust
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JP2001307670A
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English (en)
Inventor
Toshio Kobayashi
利夫 小林
Seiji Oka
誠次 岡
Hirofumi Fujioka
弘文 藤岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造で、基板に設けられた微細
な非貫通孔の充填を可能としたペースト充填装置を提供
する。 【解決手段】 基板の非貫通孔にペーストを充填するペ
ースト充填装置であって、基板に設けられた非貫通孔内
の気体を排気する排気手段と、供給口を基板の表面に対
向配置して、ペースト加圧手段により加圧されて供給口
から押し出されたペーストを非貫通孔内に充填するペー
スト供給手段とを含み、排気手段により真空状態にした
非貫通孔に、ペースト供給手段によりペーストを充填す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト充填装置
及びペースト充填方法に関し、特に、プリント配線板の
非貫通孔にペーストを充填するペースト充填装置及びペ
ースト充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型、軽量化、高機能
化に伴い、ビルドアップ法により形成された多層配線板
(図10参照。以下、「ビルドアップ配線板」とい
う。)が普及している。特に、高集積化に適した、ビア
が直線状に接続されたスタックビア構造のビルドアップ
配線板では、非貫通孔を導電性ペーストで埋め込み、多
層化された配線間の接続が行なわれる。
【0003】非貫通孔への導電性ペーストの埋め込みに
は、例えば図14に示すような、一般的なスクリーン印
刷法が用いられる。図14(a)では、絶縁板551
と、その表面に設けられたPET等からなる保護フィル
ム553と、その裏面に設けられた銅箔552とからな
る基板500が準備される。次に、図14(b)に示す
ように、保護フィルム553、絶縁板551をエッチン
グして、非貫通孔554が形成される。続いて、図14
(c)に示すように、一般的なスクリーン印刷法を用い
て、導電性のペーストが非貫通孔554に充填されてビ
ア555が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーン印刷法を用いて、大気圧下で非貫通孔に導電性ペー
ストを充填した場合、非貫通孔内に空気が残るために、
図14(c)に示すような非充填部556が形成され
る。かかる非充填部556は、ビア555の断線の原因
となり、ビルドアップ配線板の信頼性を低下させてい
た。特に、高集積化により、非貫通孔554の直径が1
00μm程度又はそれ以下に微細化された場合、非充填
部556が発生しやすく問題となっていた。
【0005】これに対して、例えば、特開平7−249
866号公報には、導電性ペーストをスクリーン印刷し
た後に、導電性ペーストに機械的振動を与えて充填率を
向上させる方法が記載されている。しかしながら、非貫
通孔554が微細化された場合、かかる方法では十分な
充填を行うことが困難であるとともに、装置が大型とな
り、配線板の信頼性、製造コストの点で問題があった。
【0006】また、例えば、特開平11−298138
号公報には、真空状態の装置内に配置した基板500
に、真空下でスクリーン印刷を行い、その後加圧するこ
とにより、導電性ペーストを非貫通孔554に差圧充填
する方法が記載されている。しかしながら、かかる方法
では、装置全体を真空状態にする必要があるとともに、
絶縁板551の両面に非貫通孔554がある場合には、
真空状態を解除して基板500を裏返す必要が生じ、製
造工程が煩雑になり、製造コストの増加、製造時間の増
大等の問題があった。
【0007】そこで、本発明は、比較的簡単な構造の装
置で、微細な非貫通孔の充填を可能にしたペースト充填
装置及びペースト充填方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の非貫通
孔にペーストを充填するペースト充填装置であって、
a)内部が排気されて真空状態になる排気手段であっ
て、該排気手段が排気口を有し、該排気口を基板の表面
に対向配置して、該基板に設けられた非貫通孔内の気体
を排気する該排気手段と、b)ペーストが保持されたペ
ースト供給手段であって、該ペースト供給手段が供給口
とペースト加圧手段とを有し、該供給口を基板の表面に
対向配置して、該ペースト加圧手段により加圧されて該
供給口から押し出された該ペーストを該非貫通孔内に充
填する該ペースト供給手段とを含み、該ペースト充填装
置を該基板に対して相対的に移動させて、該排気手段に
より真空状態にした該非貫通孔に該ペースト供給手段に
より該ペーストを充填することを特徴とするペースト充
填装置である。このように、ペースト充填装置が、非貫
通孔中の気体(空気)を排気する機構と、ペーストを加
圧しながら非貫通孔に押し出す機構とを有することによ
り、非貫通孔にペーストを完全に充填することができ
る。これにより、信頼性の高いビルドアップ配線板の製
造が可能となる。また、かかるペースト充填装置は真空
槽を有しないため、装置の小型化が可能となる。なお、
ペースト供給手段は、供給口の近傍にペーストを保持す
るものであっても、供給口と離れたペースト供給源を有
するものであってもかまわない。
【0009】上記排気手段の上記排気口と、上記ペース
ト供給手段の上記供給口は、それぞれ略矩形のスリット
からなることが好ましい。
【0010】上記排気口と上記供給口とは、隣接して設
けられたことが好ましい。非貫通孔内の気体を排気口か
ら排気し、非貫通孔内を真空状態に保持した状態で、供
給口から非貫通孔内にペーストを充填できるからであ
る。
【0011】また、本発明は、2つの上記排気口と1つ
の上記供給口を含み、該供給口の両側に隣接して該排気
口がそれぞれ設けられたことを特徴とするペースト充填
装置でもある。かかるペースト充填装置を用いることに
より、複数回の印刷工程を短時間に行うことができる。
【0012】上記非貫通孔の直径が100μm以下の場
合に、スリット状の上記供給口の長さは500μm以下
であることが好ましい。かかる寸法とすることにより、
微細な非貫通孔にもペーストを完全に充填できるように
なる。
【0013】上記排気口及び/又は上記供給口が、その
周囲に上記基板の表面と接する弾性体の封止部を含むも
のであっても良い。非貫通孔内を真空状態に保持し易く
するためである。
【0014】上記排気手段内部の真空度は、10−4
700Torrであることが好ましい。
【0015】更に、上記基板を載置して、該基板を移動
させる移動手段を含むものであっても良い。
【0016】更に、上記基板の表面に付着した上記ペー
ストを回収する回収手段を含むことが好ましい。かかる
回収手段を含むことにより、基板上のペーストの回収が
可能となり、多層配線板等の製造コストを低減できる。
【0017】上記回収手段は、上記基板の表面に接触し
ながら該基板に対して相対的に移動するスキージからな
ることが好ましい。
【0018】また、本発明は、基板の非貫通孔にペース
トを充填するペースト充填方法であって、非貫通孔が形
成された基板を準備する工程と、所定の該非貫通孔の内
部の気体を排気し、真空状態にする排気工程と、真空状
態の該非貫通孔に、ペーストを加圧しながら充填する充
填工程とを含むことを特徴とするペースト充填方法でも
ある。かかる充填方法を用いることにより、微細な非貫
通孔へのペーストの充填が可能となり、信頼性の高いビ
ルドアップ配線板の製造が可能となる。
【0019】上記基板を所定の方向に移動させながら、
該移動方向に略垂直な方向に並置された複数の上記非貫
通孔に対して同時に、上記排気工程と上記充填工程とを
順次行うものであっても良い。かかるスクリーン印刷工
程は、量産工程に適している。
【0020】上記基板に設けられた複数の上記非貫通孔
から、所定の非貫通孔を選択し、選択された該非貫通孔
に対して、上記排気工程と上記充填工程とを順次行うも
のであっても良い。必要な非貫通孔を選択してペースト
を充填することにより、ペーストの無駄を防止できる。
【0021】また、上記非貫通孔が上記基板の表面及び
裏面に設けられ、上記排気工程と上記充填工程が、該基
板の該表面及び該裏面に対して同時に行なうものであっ
ても良い。両面同時印刷を行うことにより、製造工程の
短縮が可能となる。
【0022】上記充填工程は、上記ペーストを略0.1
mg/分〜略3kg/分の排出速度でスリットから排出
して、上記非貫通孔に該ペーストを充填する工程である
ことが好ましい。
【0023】上記排気工程が、排気手段に含まれた排気
口を上記基板の表面に押し付けて排気する工程を含み、
上記充填工程が、ペースト供給手段に含まれたペースト
供給口を該基板の表面に押し付けてペーストを充填する
工程を含み、該排気口及び該供給口を該基板の表面に押
し付ける圧力が、略0.1〜100kg/cmの範囲
から選択されることが好ましい。
【0024】更に、上記基板の表面に付着した上記ペー
ストを回収する回収工程を含むことが好ましい。かかる
工程を備えることにより、ペーストの回収が可能とな
り、製造コストの低減が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本実施の形態にかかる、
全体が100で表されるペースト充填装置の概略図であ
り、図2は、図1のI−I方向における断面図である。
ペースト充填装置100は、ペースト供給部1と排気部
2とを含む。ペースト供給部1には供給管3が設けら
れ、供給管3を通してペースト5が供給される。一方、
排気部2には排気管4が設けられ、例えばロータリーポ
ンプを用いて排気部2内が真空状態に排気される。
【0026】また、ペースト充填装置100には、開口
部7が設けられている。開口部7は、ペースト供給部1
に設けられた供給口30と、排気部2に設けられた排気
口40とを含む。供給口30、排気口40は、共に略矩
形のスリットからなり、隣接するように設けられてい
る。開口部7の周囲には、例えばゴムのような弾性体か
らなる封止部6が設けられ、開口部7の周囲と基板50
との間を封止している。更に、図2に示すように、封止
部6は、供給口30と排気口40との間に設けられても
良い。封止部6を基板50の表面に押し付ける圧力は、
略0.1〜100kg/cm の範囲から選択される。
かかる圧力が0.1kg/cmより小さい場合には、
供給口30に設けられた封止部6と基板50との隙間か
らペーストが漏れる量が多くなる。一方、かかる圧力が
100kg/cmより大きい場合には、封止部6が基
板50の表面上を滑らかに移動できなくなる。なお、封
止部6を設けることなく、供給口30や排気口40を、
直接、基板50の表面に接触させてペーストを充填する
ことも可能である。
【0027】ペースト供給部1に保持されたペースト5
は、供給管3を通して圧力される。ペースト5に加える
圧力は、通常、1〜50kg/cm程度であるが、か
かる範囲に限定されるものではなく、ペースト5の種類
によって調整することが好ましい。ペースト5に加える
圧力は、ペースト5に少しずつ圧力を加えて行き、供給
口30からペースト5が押し出された時の圧力を最低圧
力とする。そして、ペースト5を充填する印刷工程で
は、かかる最低圧力よりやや高い圧力を加える。具体的
には、供給口30からのペースト5の排出速度が、略
0.1mg/分〜略3kg/分であることが好ましい。
ここで、排出速度は、供給口30からペースト5が垂れ
流された状態における1分あたりのペースト5の排出量
であり、実際の印刷工程におけるペースト5の消費量と
は異なる。
【0028】図2では、ペースト供給部1に保持された
ペースト5を直接加圧する構造を示したが、ペースト供
給部1とは別にペースト供給源を設けて、加圧されたペ
ーストを供給口6に供給しても良い。図3〜5に、全体
が200、210、220でそれぞれ表されるペースト
供給源を示す。ペースト供給源200では、ペースト2
03が入った容器202がタンク201内に配置されて
いる。管204を通してタンク201内を加圧すること
により、管205からペースト203が押し出される。
押し出されたペースト203は、供給管3を介してペー
スト供給部1に入り、供給口30から押し出される。ペ
ースト供給源200、210、220を用いる場合、ペ
ースト供給部1にペーストを保持しないため、ペースト
供給部1の容積は図2の場合より小さくなる。供給口3
0から押し出されるペーストの圧力は、管204を通し
てタンク201内の圧力を調整することにより制御され
る。通常、ペーストは容器に入った状態で販売、供給さ
れるため、ペースト供給源200では、購入した容器を
そのままタンク201内に配置して使用できる。
【0029】ペースト供給源210では、タンク211
内にペースト212を入れて、管213でペースト21
2を加圧することにより、管214を介してペースト2
12が供給される。管214は供給管3に接続され、ペ
ースト供給部1を介して供給口30からペースト202
が押し出される。
【0030】ペースト供給源220では、シリンダ22
1内にペースト222が入れられ、ピストン223によ
りペースト222を加圧することにより、管224を介
してペースト222が供給される。管224は供給管3
に接続され、ペースト供給部1を介して供給口30から
ペースト222が押し出される。なお、ペースト供給源
は、図3〜5に示したものに限定されるものではなく、
ペーストの種類、使用量、交換頻度、更にはタンク等の
洗浄し易さ等を考慮して選択することが好ましい。ま
た、ペースト供給源200、210、220と供給管3
との間の配管には、SUS、ポリテトラフルオロエチレ
ン(登録商標名:テフロン)、シリコン等のようなペー
ストと反応しない材料が使用される。
【0031】ペースト供給部1内等で加圧されたペース
ト5は、供給口30から押し出されて、基板50上に供
給される。図6は、図2に示す供給口30を下方から見
た図である。図6の横方向が、図2において紙面に垂直
な方向に相当する。このように、供給部30は、略矩形
のスリットからなる。
【0032】供給口30に代えて、図7、8に示すよう
な供給口31、32を用いても構わない。図中、符号3
5、36は、メッシュ状、ストライプ状に設けた細線で
ある。このような細線35、36を設けることにより、
見かけ上の供給口の幅を小さくできるとともに、供給口
の機械的強度を向上させることができる。ここで、図6
〜8において、供給口の幅とは、図示された供給口の左
右方向の寸法をいい、供給口の長さとは、図示された供
給口の上下方向の寸法をいう。なお、供給口は、ペース
トをライン状に供給することを目的としているため、他
の形状の供給口を用いても構わない。また、供給口の幅
は、非貫通孔にペーストを充填する基板の幅よりやや小
さいことが好ましい。これは、供給口から供給されたペ
ーストが、基板以外の装置部品に付着してこれを汚染す
るのを防止するためである。
【0033】供給口の長さ(スリット長)は、通常、3
mm以下に設定されるが、ペーストが充填される非貫通
孔の直径に合わせて選択できる。非貫通孔の直径に比べ
てスリット長を十分に大きく設計した場合、非貫通孔へ
のペーストの充填が不十分になる傾向が認められる。特
に、非貫通孔が微細化されて、その直径が100μm程
度の場合には、供給口のスリット長は500μm以下と
することが好ましい。
【0034】供給口30に隣接して設けられた排気口4
0も、供給口30と同様に、図6〜8に示すよう形状で
あることが好ましい。特に、排気口40を図7、8のよ
うな形状にした場合、排気口40の機械的強度が向上す
るとともに、排気口40へのペーストの回り込みや、異
物の混入を防止できる。排気口のスリット長は、通常、
100mm以下であり、好適には10mm以下である。
また、スリット幅は、供給部30のスリット幅と同程度
になることが好ましい。
【0035】排気部2は、排気管4を介して、ロータリ
ーポンプ等の真空ポンプに接続され、排気部2は、10
−4〜700torr程度の真空度に保持される。
【0036】ペースト充填装置100では、非貫通孔5
4の中の空気を排気口40から排気して非貫通孔54の
中を真空状態にした後に、かかる非貫通孔54にペース
トを充填する。排気口40は、ペーストの供給口30の
前方(進行方向8側)に設けられ、両者の間隔は狭いほ
うが好ましい。図2では、両者が隣接するように設けら
れている。図2に示すように、供給口30と排気口40
とは、開口部7として一体化して設けることが好まし
い。
【0037】次に、図2を参照しながら、本実施の形態
にかかるペーストの充填方法について説明する。まず、
基板50が準備される。基板50は絶縁板51を含む。
絶縁板51には、プリント配線板に使用される公知の基
板が使用される。例えば、ガラスエポキシ樹脂系基板、
フェノール樹脂系基板、ポリイミド樹脂系基板、テフロ
ン(登録商標)樹脂系基板、ドライフィルム、有機不織
布(アラミド、液晶ポリマー)等である。絶縁板51の
裏面には、銅箔52が設けられ、一方、絶縁板51の表
面には、PET(polyethylene terephthalate)膜53
が設けられている。また、絶縁板51には、表面から非
貫通孔54が設けられている。非貫通孔54は、炭酸ガ
スレーザ、エキシマレーザ又はYAGレーザを用いて形
成させる。穴あけ速度は、炭酸ガスレーザの方が、エキ
シマレーザより速い。穴あけにレーザを用いるため、微
小な孔の形成も可能である。また、穴の中のスミアは、
アルゴンプラズマや酸素プラズマでデスミア処理を施す
ことが好ましい。
【0038】次に、図2に示すように、ペースト充填装
置100の下方に基板50が配置される。基板50の表
面(非貫通孔54の形成側)が、ペースト充填装置10
0の開口部7に対向するように配置される。
【0039】基板50の表面と開口部7との間隔は、0
〜500μmの範囲で設定される。間隔を小さく設定し
た方が、供給口30から押し出されたペーストに加えた
圧力が、非貫通孔54の深さ方向により大きく加わるた
め、非貫通孔54の充填が容易かつ完全になる。このた
め、基板50の表面と開口部7とが接触した状態で、非
貫通孔54へのペーストの充填工程(印刷工程)を行う
ことが好ましい。この場合、開口部7の周囲には、ゴム
等の封止部6が設けられているため、基板50の表面に
傷はつき難い。仮に、基板50の表面に傷が発生して
も、印刷工程後にPET膜53を剥がすことにより傷は
なくなる。
【0040】また、開口部7の幅は、基板50の幅よ
り、若干狭くなるように設計されている。かかる開口部
7を用いることにより、基板50の幅方向に並置された
複数の非貫通孔54に対して、同時にペーストを充填す
ることができる。なお、開口部7の幅を基板の幅より狭
くしておき、基板50上の任意の非貫通孔54を選択し
てペーストを充填することも可能である。
【0041】かかる状態で、印刷工程が行なわれる。印
刷工程は、ペースト充填装置100を基板50に対して
矢印8の方向に移動させながら行なわれる。ペースト充
填装置100、基板50のいずれを移動させても構わな
いが、基板50を移動させる方が簡単である。ペースト
充填装置100と基板50との相対的な移動速度は、
0.1〜300mm/sec.の範囲で任意に選択でき
る。なお、移動速度を速くした方が、生産性は向上す
る。
【0042】印刷工程では、まず、非貫通孔54の中の
空気を排気口40から排気して非貫通孔54の中を真空
状態にする。続いて、基板が移動することにより、真空
状態の非貫通孔54に、加圧しながらペースト5が充填
され、ビア55が形成される。このように、非貫通孔5
4の中の空気を排気すること、及び加圧しながらペース
ト5を充填することにより、図14に示すような非充填
部556が形成されることなく、非貫通孔54内にペー
スト5が完全に充填されたビア55を形成することがで
きる。
【0043】なお、ペースト5には、一般的な印刷工程
に使用されるペーストを用いることができる。例えば、
銀、金、カーボン、銅、銀コート銅などの導電性フィラ
ーをエポキシ樹脂やフェノール樹脂などのバインダー樹
脂に分散したものである。ペースト5には、溶剤を含む
ペースト(溶剤含有ペースト)も使用できるが、溶剤含
有ペーストを使用した場合、体積収縮によってビア中に
ボイドやクラックが発生し易い。このため、溶剤を含有
しないペーストを使用することが好ましい。また、ペー
スト5に、ホルマリンなどの還元剤を含有させると、非
貫通孔54の底の銅箔52の表面に形成された酸化皮膜
を還元し、導通抵抗値を低減させることができる。これ
により、ビア55による配線接続の信頼性が向上する。
なお、ペースト5の体積抵抗値は、10−3Ω・cm以
下、特に10−5Ω・cm以下であることが好ましい。
【0044】印刷工程の回数は、任意に選択できる。印
刷工程の回数は、通常1回であるが、使用するペースト
の種類によって、回数を変えることが好ましい。例え
ば、溶剤含有ペーストを使用した場合、溶剤が蒸発する
ことにより体積収縮が起きるため、印刷工程を複数回行
うことにより、体積収縮を補うことが好ましい。
【0045】ここでは、非貫通孔54が片面のみに形成
された基板50を用いる場合について説明したが、非貫
通孔が両面に形成された基板(図示せず)を用いること
もできる。この場合、一方の面に設けられた非貫通孔に
ペーストを充填した後に、基板を裏返して、他方の面に
設けられた非貫通孔にペーストを充填しても良い。ま
た、基板の表面側と裏面側とに、それぞれペースト充填
装置100を対向配置し、その間に基板を通しながら、
表面と裏面の両面に対して同時にペーストを充填しても
構わない。
【0046】上述の特開平11−298138号公報に
記載された真空スクリーン印刷法では、基板を裏返す場
合に、一旦、装置の真空状態を解除して基板を裏返した
後に、再度装置内の真空引きが必要となり、製造工程が
煩雑化、長期化していた。また、真空状態のままで基板
を裏返すためには、付加的な装置が必要となり、製造コ
ストが高くなっていた。これに対して、本実施の形態に
かかるペースト充填装置100では、基板の裏返しが容
易に行えるとともに、2つのペースト充填装置100を
対向配置して、両面に設けられた非貫通孔に同時にペー
ストを充填することにより、製造工程を大幅に短縮する
ことができる。
【0047】次に、図9、10を参照しながら、本実施
の形態にかかるペースト充填方法を用いたビルドアップ
配線板の製造工程について説明する。まず、上述のよう
に、裏面に銅箔52、表面にPET膜53が設けられた
絶縁板51からなる基板50を準備し(図9(a))、
レーザ光を用いて所定の部分に非貫通孔54を形成する
(図9(b))。次に、ペースト充填装置100を用い
て非貫通孔54にペーストを充填して、ビアを形成する
(図9(c))。続いて、PET膜53を除去する(図
9(d))。更に、絶縁板51の表面にも銅箔56を形
成し(図9(e))、最後に、銅箔52、56のパター
ニングを行い、配線層57、58を形成する(図9
(f))。
【0048】次に、図10に示すように、図9(a)〜
(f)の工程を用いてそれぞれ作製した基板50、6
0、70、80、90を重ねた後、プレス工程を行って
各基板を圧着する。これにより、6層の配線層を有する
ビルドアップ配線板が完成する。図10に示す、全体が
300で表されるビルドアップ配線板は、非貫通孔にペ
ーストを充填して形成されたビア55が重ねられた、ス
タックビア構造となっている。かかるスタックビア構造
では、ビア55が縦方向に重なっているため、配線層5
7、58等の設計の自由度が大きくなる。即ち、本実施
の形態にかかるペースト充填方法を用いてビルドアップ
配線板を作製することにより、非貫通孔の上に非貫通孔
を重ねたスタックビア構造を用いることができ、配線層
の設計性に優れたビルドアップ配線板を得ることができ
る。
【0049】次に、このようにして作製したビルドアッ
プ配線板300について信頼性試験を行った。試験条件
は、20℃で20秒間の保持、260℃で5秒間の保持
からなる組を500サイクル繰り返して行った。この結
果、配線層やビアの接続不良や高抵抗化は起きず、試験
後も良好な電気特性が得られた。かかる多層プリント配
線板の製造方法を用いることにより非貫通孔の上に非貫
通孔を重ねることが可能となり、配線設計に優れた多層
プリント配線板の製造方法を提供することが可能となっ
た。
【0050】次に、本実施の形態にかかるペースト充填
装置100を用いて、異なる直径を有する非貫通孔にペ
ーストを充填し、その充填状態を調べた。以下にその結
果を述べる。
【0051】実験に用いた基板は、ガラス転移温度17
0℃、厚さ60μm、大きさ500mm角のガラスエポ
キシ系プリプレグの絶縁板を有する。絶縁板の一方の面
には、真空ラミネータ装置で銅箔を形成し、他方の面に
はPETフィルムをラミネートした。次に、発振周波数
100Hzの条件で炭酸ガスレーザを用いて、PETフ
ィルムを形成した面から直径100μmの穴あけを行っ
た。レーザのショット数は1回とした。次に、図3に示
すペースト供給源200を用い、タンク201に5kg
/cm の圧力を加えてペースト203を加圧した。ペ
ースト203には、無溶剤タイプの銀フィラーを含有し
たエポキシ系樹脂のペーストを使用した。ペースト20
3の硬化時の体積抵抗値は、3×10−5Ω・cmであ
る。
【0052】ペースト充填装置100には、図1に示す
ような、供給口30と排気口40とが隣接して一体に設
けられたペースト充填装置を用いた。ペースト供給源2
00で加圧されたペースト203は、150μmのスリ
ット長を有する供給口30に搬送され、押し出されて基
板の非貫通孔に充填される。非貫通孔中に気体(空気)
は、ペーストの充填前に、排気口40から排気される。
【0053】印刷速度、即ち、基板に対するペースト充
填装置100の移動速度は、20mm/sec.とし
た。非貫通孔にペーストを充填した後、基板に対して8
0℃の熱処理を行ってPETフィルムを剥離し、更に、
160℃の熱処理を行ってペーストを硬化させた。ペー
スト充填工程では、非貫通孔以外の領域、即ちPETフ
ィルム上にもペーストが付着するが、これは、PETフ
ィルムを基板から剥離することにより除去できる。
【0054】ここで、更に製造コストを削減するために
は、PETフィルム上のペーストを回収することが好ま
しい。図11は、全体が20で表される、ペースト回収
手段の概略図である。ペースト回収手段20は、例えば
ウレタンからなるスキージ22(平スキージ)と、スキ
ージ22を固定するスキージホルダ21からなる。図1
2(a)は、かかるペースト回収手段20の側面図であ
る。スキージ22の幅(横方向の長さ)は略10mm、
高さ(上下方向の長さ)は略50mm、奥行き(紙面に
垂直方向の長さ)は、基板50の幅と同程度であること
が好ましい。図11に示すように、ペースト回収手段2
0は、基板50の表面に接触しながら、矢印23の方向
に移動し、PETフィルム上に付着したペースト24を
回収する。ペースト回収手段20は、ペースト充填装置
100に取り付けても良いし、ペースト充填装置100
とは別個の機構としても構わない。図12(b)(c)
は、他のスキージ20の側面図である。スキージホルダ
21に取り付けられるスキージ22は、図12(b)の
ような角ステージでも、図12(c)のような剣先スキ
ージでも構わない。また、スキージの代わりにヘラを用
いても構わない。このように、PETフィルム上に付着
したペーストの少なくとも一部を回収することにより、
多層配線板等の製造コストの削減が可能となる。
【0055】次に、充填したペーストと基板裏面の銅箔
との導通状態、及び非貫通孔の断面観察から、非貫通孔
の充填状態を調べた例1〜10では、供給口30のスリ
ット長、非貫通孔の直径を変えてペーストの充填を行
い、その充填結果を評価した。なお、例2では、両面に
非貫通孔が形成された基板を用い、両面同時印刷を行っ
た。また、例10のみ、印刷回数を2回とした。
【0056】一方、比較例として、ペースト充填装置1
00を用いて、排気口から非貫通孔の中の気体を排気せ
ずに、即ち、排気部2を大気圧に維持しながら、非貫通
孔の充填を行って、充填結果を調べた。表1に、例1〜
10、及び比較例1の結果を示す。
【0057】
【表1】
【0058】表1から、本実施の形態にかかるペースト
充填装置100を用いて非貫通孔の充填を行うことによ
り、良好な充填結果が得られることが分かる。比較例1
では十分な充填結果が得られていないことから、排気口
40を用いて予め非貫通孔中の気体を排気することが、
良好な充填結果を得るために有効なことが分かる。特
に、例4に示すように、直径70μmのような微細構造
の非貫通孔でも良好にペーストを充填できることがわか
る。また、例2に示すように、両面同時印刷を行った場
合も、両面とも良好な充填結果が得られた。
【0059】但し、例8に示すように、非貫通孔の直径
が100μmで、ペーストを押し出す供給口30のスリ
ット長が700μmの場合、充填が不十分な非貫通孔が
存在することもわかった。充填が不十分な非貫通孔の存
在は、歩留まりや信頼性の低下の原因となる。このた
め、供給口30のスリット長は、500μm以下とする
ことが好ましい。なお、例10で示すように、印刷回数
を2回とした場合、1回目の印刷でペーストの充填が少
し不十分であっても、2回目の印刷でその箇所を補うこ
とができる。即ち、スリット長700μmの供給口30
を用いた場合であっても、複数回の印刷を行うことによ
り、直径100μmの非貫通孔に対して、ペーストを良
好に充填できることが分かる。
【0060】また、大きさ500mm角の基板に対する
印刷時間は25秒で、非常に生産性が高く、コンパクト
な装置で非貫通孔への良好な充填が可能となることが分
かる。
【0061】図13は、本実施の形態にかかる他のペー
スト充填装置110の断面図であり、かかるペースト充
填装置110では、2方向の印刷が可能となる。ペース
ト充填装置110では、ペースト17を保持するペース
ト供給部11の両側に排気部12、13が設けられてい
る。また、開口部19は、供給口30と、供給口を挟む
ように設けられた2つの排出口41、42を含む。開口
部19の周囲等には、ゴム等の封止部18が設けられて
いる。また、ペースト供給部11には供給管14が、排
気部12、13には排気管15、16がそれぞれ設けら
れている。他の構造は、上述のペースト充填装置100
と、ほぼ同様である。ペーストを充填する基板50に
は、図2で使用した基板と同じ基板が使用される。な
お、ペーストは、図3〜5に示すペースト供給源を用い
て供給しても構わない。
【0062】次に、図13を参照しながら、ペースト充
填装置110を用いたペーストの充填工程について説明
する。まず、基板50に対してペースト充填装置110
を右方向の移動させながら印刷工程を行う。この場合、
非貫通孔54の中の気体を、排気口42を用いて排気
し、かかる非貫通孔54に、供給口30を用いて加圧さ
れたペーストを充填する。かかる工程では、排気口41
からの排気は行わない。
【0063】基板50の左端部から右端部まで印刷を行
った後に、続いて、基板50の左端部から右端部に向け
て印刷を行う。この工程では、基板50に対してペース
ト充填装置110を左方向に移動させる。非貫通孔54
からの気体の排気には排気口42を用い、排気口41か
らは排気を行わない。
【0064】このように、ペースト充填装置110を用
いることにより、複数回の印刷を、短時間で行うことが
でき、生産性が向上する。例えば、上述の溶剤含有ペー
ストを使用した場合、溶剤が蒸発することにより体積収
縮が起きるため、ペースト充填装置110を用いて印刷
工程を複数回行い、体積収縮を補うことが好ましい。
【0065】このように、非貫通孔中の気体(空気)を
排気する機構と、ペーストを加圧しながら非貫通孔に押
し出す機構とを有するペースト充填装置100、110
を用いることにより、非貫通孔にペーストを完全に充填
することができる。また、ペースト充填装置100、1
10は真空槽を有しないため、従来構造の真空スクリー
ン印刷装置(例えば、特開平11−298138号公
報)よりも大幅に小型となり、また、生産性にも優れて
いる。更に、ペースト充填装置110を用いることによ
り、複数回の印刷工程を短時間に行うことができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるペースト充填装置及びペースト充填方法を用い
ることにより、信頼性の高いビルドアップ配線板を提供
できる。また、ビルドアップ配線板を安価に提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態にかかるペースト充填装置の概
略図である。
【図2】 本実施の形態にかかるペースト充填装置の断
面図である。
【図3】 本実施の形態にかかるペースト供給源であ
る。
【図4】 本実施の形態にかかる他のペースト供給源で
ある。
【図5】 本実施の形態にかかる他のペースト供給源で
ある。
【図6】 本実施の形態にかかるペースト充填装置の供
給口である。
【図7】 本実施の形態にかかるペースト充填装置の他
の供給口である。
【図8】 本実施の形態にかかるペースト充填装置の他
の供給口である。
【図9】 本実施の形態にかかるビルドアップ配線板の
製造工程図である。
【図10】 本実施の形態にかかるビルドアップ配線板
の断面図である。
【図11】 本実施の形態にかかるペースト回収手段の
概略図である。
【図12】 本実施の形態にかかるペースト回収手段の
側面図である。
【図13】 本実施の形態にかかる他のペースト充填装
置の断面図である。
【図14】 従来のビルドアップ配線板の製造工程図で
ある。
【符号の説明】
1 ペースト供給部、2 排気部、3 供給管、4 排
気管、5 ペースト、6 封止部、8 移動方向、30
供給口、40 排気口、50 基板、51絶縁板、5
2 銅箔、53 PET膜、54 非貫通孔、55 ビ
ア、100ペースト充填装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 弘文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2C035 AA05 FA27 FD01 FD15 FD19 FD35 FD37 FD43 5E317 AA24 BB02 BB14 CC23 CC25 GG11 GG16 5E346 AA43 CC04 CC09 CC32 EE31 FF18 GG15 HH07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の非貫通孔にペーストを充填するペ
    ースト充填装置であって、 a)内部が排気されて真空状態になる排気手段であっ
    て、該排気手段が排気口を有し、該排気口を基板の表面
    に対向配置して、該基板に設けられた非貫通孔内の気体
    を排気する該排気手段と、 b)ペーストが保持されたペースト供給手段であって、
    該ペースト供給手段が供給口とペースト加圧手段とを有
    し、該供給口を基板の表面に対向配置して、該ペースト
    加圧手段により加圧されて該供給口から押し出された該
    ペーストを該非貫通孔内に充填する該ペースト供給手段
    とを含み、 該ペースト充填装置を該基板に対して相対的に移動させ
    て、該排気手段により真空状態にした該非貫通孔に該ペ
    ースト供給手段により該ペーストを充填することを特徴
    とするペースト充填装置。
  2. 【請求項2】 上記排気手段の上記排気口と、上記ペー
    スト供給手段の上記供給口が、それぞれ略矩形のスリッ
    トからなることを特徴とする請求項1に記載のペースト
    充填装置。
  3. 【請求項3】 上記排気口と上記供給口とが、隣接して
    設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のペ
    ースト充填装置。
  4. 【請求項4】 2つの上記排気口と1つの上記供給口を
    含み、該供給口の両側に隣接して該排気口がそれぞれ設
    けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のペー
    スト充填装置。
  5. 【請求項5】 上記非貫通孔の直径が100μm以下の
    場合に、スリット状の上記供給口の長さを500μm以
    下としたことを特徴とする請求項2に記載のペースト充
    填装置。
  6. 【請求項6】 上記排気口及び/又は上記供給口が、そ
    の周囲に上記基板の表面と接する弾性体の封止部を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のペースト充填装置。
  7. 【請求項7】 上記排気手段内部の真空度が、10−4
    〜700Torrであることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のペースト充填装置。
  8. 【請求項8】 更に、上記基板を載置して、該基板を移
    動させる移動手段を含むことを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載のペースト充填装置。
  9. 【請求項9】 更に、上記基板の表面に付着した上記ペ
    ーストを回収する回収手段を含むことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載のペースト充填装置。
  10. 【請求項10】 上記回収手段が、上記基板の表面に接
    触しながら該基板に対して相対的に移動するスキージか
    らなることを特徴とする請求項9に記載のペースト充填
    装置。
  11. 【請求項11】 基板の非貫通孔にペーストを充填する
    ペースト充填方法であって、 非貫通孔が形成された基板を準備する工程と、 所定の該非貫通孔の内部の気体を排気し、真空状態にす
    る排気工程と、 真空状態の該非貫通孔に、ペーストを加圧しながら充填
    する充填工程とを含むことを特徴とするペースト充填方
    法。
  12. 【請求項12】 上記基板を所定の方向に移動させなが
    ら、該移動方向に略垂直な方向に並置された複数の上記
    非貫通孔に対して同時に、上記排気工程と上記充填工程
    とを順次行うことを特徴とする請求項11に記載のペー
    スト充填方法。
  13. 【請求項13】 上記基板に設けられた複数の上記非貫
    通孔から、所定の非貫通孔を選択し、選択された該非貫
    通孔に対して、上記排気工程と上記充填工程とを順次行
    うことを特徴とする請求項11に記載のペースト充填方
    法。
  14. 【請求項14】 上記非貫通孔が上記基板の表面及び裏
    面に設けられ、上記排気工程と上記充填工程が、該基板
    の該表面及び該裏面に対して同時に行なわれることを特
    徴とする請求項11に記載のペースト充填方法。
  15. 【請求項15】 上記充填工程が、上記ペーストを略
    0.1mg/分〜略3kg/分の排出速度でスリットか
    ら排出して、上記非貫通孔に該ペーストを充填する工程
    を含むことを特徴とする請求項11に記載のペースト充
    填方法。
  16. 【請求項16】 上記排気工程が、排気手段に含まれた
    排気口を上記基板の表面に押し付けて排気する工程を含
    み、 上記充填工程が、ペースト供給手段に含まれたペースト
    供給口を該基板の表面に押し付けてペーストを充填する
    工程を含み、 該排気口及び該供給口を該基板の表面に押し付ける圧力
    が、略0.1〜100kg/cmの範囲から選択され
    ることを特徴とする請求項11に記載のペースト充填方
    法。
  17. 【請求項17】 更に、上記基板の表面に付着した上記
    ペーストを回収する回収工程を含むことを特徴とする請
    求項11に記載のペースト充填方法。
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