JP2003036976A - 発光素子 - Google Patents
発光素子Info
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Abstract
を提供する。 【解決手段】基板上に設けた一対の電極間に発光層を有
し、該発光層に少なくとも一種の下記一般式(I)で表
される化合物と、さらに少なくとも1種の三重項発光材
料及びホスト材料とを含有し、該三重項発光材料は一般
式(I)で表される化合物の吸収スペクトルに重なる発
光スペクトルを有し、かつ一般式(I)で表される化合
物にエネルギー移動する材料であることを特徴とする発
光素子。 一般式(I) 【化1】 式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、各々水素原子
又は置換基を表す。Xは酸素原子、硫黄原子、N−RY1
を表し、RY1は水素原子又は置換基を表す。Lは共役結
合からなる連結基を表す。Z1は5ないし6員環を形成
するに必要な原子群を表す。また、一般式(I)で表さ
れる化合物は金属錯体を形成したものでもよい。
Description
ラットパネルディスプレイ、照明光源、表示素子、電子
写真、有機半導体レーザー、記録光源、露光光源、読み
取り光源、標識、看板、光通信デバイスなどの分野に利
用可能な発光素子に関するものである。
に行われているが、その中で有機電界発光(EL)素子
は、超薄型・軽量性、高速応答性、広視野角性、低電圧
駆動などの特長を有しており、有望な発光素子として注
目されている。一般に有機EL素子は、発光層及び該層を
挟んだ一対の対向電極から構成されており、陰極から注
入された電子と陽極から注入された正孔が再結合し、生
成した励起子からの発光を利用するものである。
子はTangらにより示された積層構造を有するもので
ある(アプライド フィジックス レターズ、51巻、
913頁、1987年)。この素子は電子輸送兼発光材
料と正孔輸送材料を積層させることにより高輝度の緑色
発光を得ており、6〜7Vの直流電圧で、輝度は数千c
d/m2まで達している。しかし、フルカラーディスプ
レイ、光源としての利用を考えると、実用上は三原色あ
るいは白色発光が必要であるが、上記素子では発光材料
として8−キノリノールのアルミニウム錯体を用いてお
り、発光色は緑色に限られるため、他の発光色の発光素
子の開発が望まれている。これまで緑色より長波に発光
するものとして4−(ジシアノメチレン)−2−メチル
−(4−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン(D
CM)やその誘導体、ナイルレッド誘導体、Eu(II
I)錯体などの発光材料が開発されているが、色純度が
悪い、発光輝度、発光効率が低い、耐久性が低いなどの
問題があった。
11−335661記載の化合物のように環状酸性核を
含有する化合物を用いた素子を作成評価したところ、赤
色色純度、発光輝度、発光効率および耐久性に優れるこ
とを見出した。しかしながら、中サイズや大サイズディ
スプレイや照明光源への展開を考えると、発光効率は十
分でなく、更なる高効率化が望まれている。また近年、
発光効率の観点から三重項発光材料が注目されており、
オルトメタル化イリジウム錯体(Ir(ppy)3:Tris-Orth
o-Metalated Complex of Iridium(III) with 2-Phenylp
yridine)からの発光を利用した発光素子が報告されて
いる(Applied Physics Letters,75,4(1999).)。従来の
発光素子の外部量子効率については5%が限界であると
言われていたが、前記文献に記載の発光素子の外部量子
効率は8%に達し、従来の限界を超えるものである。ま
た、赤色発光素子への展開として、DCM2を併用した
発光素子が報告(Nature,750,403(2000))されているが
発光効率、耐久性とも十分でなく更なる性能向上が望ま
れていた。
純度、発光効率、耐久性に優れた発光素子を提供するこ
とにある。
達成された。 (1)基板上に設けた一対の電極間に発光層を有し、該
発光層に少なくとも一種の下記一般式(I)で表される
化合物と、さらに少なくとも1種の、三重項発光材料及
びホスト材料を含有し、該三重項発光材料は一般式
(I)で表される化合物の吸収スペクトルに重なる発光
スペクトルを有し、一般式(I)で表される化合物にエ
ネルギー移動することを特徴とする発光素子。 一般式(I)
それぞれ水素原子または置換基を表す。Xは酸素原子、
硫黄原子、またはN−RY1を表し、RY1は水素原子また
は置換基を表す。Lは共役結合からなる連結基を表す。
Z1は5ないし6員環を形成するに必要な原子群を表
す。また、一般式(I)で表される化合物は金属錯体を
形成したものでもよい。 (2)(1)記載の発光素子の発光スペクトルが、主に
一般式(I)で表される化合物の発光スペクトル由来で
あることを特徴とする発光素子。 (3)一般式(I)記載の化合物が一般式(II)で表さ
れる化合物であることを特徴とする(1)ないし(2)
に記載の発光素子。 一般式(II)
R32、R33およびR34は、それぞれ水素原子または置換
基を表す。Xは酸素原子、硫黄原子、またはN−RY1を
表し、RY1は水素原子または置換基を表す。Z2は5な
いし6員環を形成するに必要な原子群を表す。L21およ
びL22は同一または互いに異なってもよく、それぞれメ
チン基、置換メチン基または窒素原子を表す。nは0な
いし3の整数を表す。(4)一般式(II)記載の化合物
が一般式(III)で表される化合物であることを特徴と
する(3)に記載の発光素子。 一般式(III)
R32、R33、R34、R41、R42、R4 3およびR44は、そ
れぞれ水素原子または置換基を表す。RA1およびR
A2は、それぞれ水素原子または置換基を表し、可能な場
合にはRA1とRA2またはその他の置換基と連結して環を
形成してもよい。
する。本発明は、一般式(I)で表される化合物および
三重項発光材料の各々一種をドーパント(ダブルドーパ
ント)として含有し、該三重項発光材料と一般式(I)
との関係を規定した発光素子に関する。本発明の発光素
子は、陽極及び陰極の両電極間に発光層もしくは発光層
を含む複数の有機化合物層を形成した素子であり、発光
層の他にホール注入層、ホール輸送層、電子注入層、電
子輸送層、保護層などを有しても良く、またこれらの各
層はそれぞれ他の機能を備えたものであっても良い。
合物について説明する。R1、R2、R3、R4およびR5
は、同一または互いに異なっていてもよく、それぞれ水
素原子または置換基を表す。R1、R2で表される置換基
としては、例えばアルキル基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭
素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、iso−プ
ロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシ
ル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等が挙げられる。)、アルケニル基
(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2
〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばビ
ニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等が挙げ
られる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜2
0、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭
素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニ
ル等が挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数
6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好まし
くは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチ
ルフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、
ピレニル等が挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭
素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好
ましくは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベン
ゾイル、ホルミル、ピバロイル等が挙げられる。)、ア
ルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、よ
り好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2
〜12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニ
ル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素
数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜10であり、例
えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、
スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好
ましくは炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜1
2であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイ
ル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイル
等が挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ま
しくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカ
ルバモイル等が挙げられる。)、スルホニル基(好まし
くは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、
特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシル、
トシル等が挙げられる。)、スルフィニル基(好ましく
は炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特
に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスル
フィニル、ベンゼンスルフィニル等が挙げられる。)、
イミノ基、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜30、よ
り好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子として
は、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含むもので
あり具体的には例えばイミダゾリル、ピリジル、キノリ
ル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベン
ゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリ
ル、カルバゾリル、アゼピニル等が挙げられる。)等が
挙げられる。これらの置換基は更に置換されても良い。
また置換基が二つ以上ある場合は、同一でも異なってい
ても良い。また、可能な場合には互いに連結して環を形
成していても良い。R1、R2として好ましくは水素原
子、脂肪族炭化水素基、アリール基、ヘテロ環基、Lと
アルキレン基で連結して5または6員環を形成したも
の、R1とR2が連結して5ないし7員環を形成したもの
であり、より好ましくは水素原子、アルキル基、アリー
ル基、Lとアルキレン基で連結して5または6員環を形
成したもの、R1とR2が連結して5ないし7員環を形成
したものであり、更に好ましくは炭素数1〜5のアルキ
ル基、Lとアルキレン基で連結して5または6員環を形
成したもの、R1とR2が連結して5ないし7員環を形成
したものであり、特に好ましくはメチル基、エチル基、
Lとアルキレン基で連結して5または6員環を形成した
もの、R1とR2が連結して5ないし7員環を形成したも
のである。
ばアルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より好まし
くは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であ
り、例えばメチル、エチル、iso−プロピル、ter
t−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデ
シル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル等が挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素
数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ま
しくは炭素数2〜8であり、例えばビニル、アリル、2
−ブテニル、3−ペンテニル等が挙げられる。)、アル
キニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは
炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、
例えばプロパルギル、3−ペンチニル等が挙げられ
る。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より
好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜
12であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナ
フチル、アントリル、フェナントリル、ピレニル等が挙
げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、
より好ましくは炭素数0〜12、特に好ましくは炭素数
0〜6であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ、ジベンジ
ルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシ基(好ましく
は炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特
に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメトキシ、エ
トキシ、ブトキシ等が挙げられる。)、アリールオキシ
基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数
6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例え
ばフェニルオキシ、2−ナフチルオキシ等が挙げられ
る。)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数2〜2
0、より好ましくは炭素数3〜16、特に好ましくは炭
素数4〜12であり、例えばピリジノオキシ、ピリミジ
ノオキシ、ピリダジノオキシ、ベンズイミダゾリルオキ
シ等が挙げられる。)、シリルオキシ基(好ましくは炭
素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好
ましくは炭素数3〜20であり、例えばトリメチルシリ
ルオキシ、t−ブチルジメチルオキシ等が挙げられ
る。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好
ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜1
2であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピ
バロイル等が挙げられる。)、アルコキシカルボニル基
(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2
〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等が挙げられ
る。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素
数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ま
しくは炭素数7〜10であり、例えばフェニルオキシカ
ルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ま
しくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜1
6、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセ
トキシ、ベンゾイルオキシ等が挙げられる。)、アシル
アミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは
炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であ
り、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等が挙げ
られる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましく
は炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特
に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカ
ルボニルアミノ等が挙げられる。)、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜20、より好
ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜1
2であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノ等が
挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ま
しくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニル
アミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等が挙げられ
る。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜2
0、より好ましくは炭素数0〜16、特に好ましくは炭
素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルス
ルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスル
ファモイル等が挙げられる。)、カルバモイル基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカル
バモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、フェニルカルバモイル等が挙げられる。)、アルキ
ルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは
炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であ
り、例えばメチルチオ、エチルチオ等が挙げられ
る。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜20、
より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数
6〜12であり、例えばフェニルチオ等が挙げられ
る。)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数4〜20、
より好ましくは炭素数4〜16、特に好ましくは炭素数
4〜12であり、例えばピリジノチオ、ピリミジノチ
オ、ピリダジノチオ、ベンズイミダゾリルチオ、チアジ
アゾリルチオ等が挙げられる。)、スルホニル基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシ
ル、トシル等が挙げられる。)、スルフィニル基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタ
ンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル等が挙げられ
る。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜20、より
好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜
12であり、例えばウレイド、メチルウレイド、フェニ
ルウレイド等が挙げられる。)、リン酸アミド基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばジエ
チルリン酸アミド、フェニルリン酸アミド等が挙げられ
る。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子
(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ
基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、
イミノ基、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜30、よ
り好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子として
は、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含むもので
あり具体的には例えばイミダゾリル、ピリジル、キノリ
ル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベン
ゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリ
ル、カルバゾリル、アゼピニル等が挙げられる。)、シ
リル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭
素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、
例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリル等が挙げ
られる。)等が挙げられる。これらの置換基は更に置換
されても良い。また置換基が二つ以上ある場合は、同一
でも異なっていても良い。また、可能な場合には互いに
連結して環を形成していても良い。R3として好ましく
は水素原子、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、
シアノ基であり、より好ましくは水素原子、アルキル基
であり、さらに好ましくは水素原子である。R4として
好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、芳香族
ヘテロ環基、R5と連結して環を形成したものであり、
より好ましくは水素原子、アルキル基であり、更に好ま
しくは水素原子である。R5として好ましくは水素原
子、アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基、R4
と連結して環を形成したものであり、より好ましくはア
ルキル基(好ましくは炭素数2以上20以下のアルキル
基、より好ましくは炭素数3以上20以下の分岐または
環状アルキル基、更に好ましくは炭素数4以上12以下
の4級炭素を持つ分岐または環状アルキル基、特に好ま
しくはtert−ブチル基である。)、アリール基(好
ましくはo-位に置換基のあるアリール基、より好ましく
は炭素数7以上30以下のo-位に置換基のあるアルキル
置換フェニル基、更に好ましくは2,6−ジメチル置換フ
ェニル基、特に好ましくは2,4,6−トリメチルフェニ
ル基である。)であり、特に好ましくはtert−ブチ
ル基、2,4,6−トリメチルフェニル基であり、最も
好ましくはtert−ブチル基である。
し、RY1は水素原子または置換基を表す。RY1で表され
る置換基としては、例えばアルキル基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ま
しくは炭素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、i
so−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n
−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アル
ケニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは
炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、
例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル
などが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素
数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ま
しくは炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−
ペンチニルなどが挙げられる。)、アリール基(好まし
くは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、
特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニ
ル、p−メチルフェニル、ナフチルなどが挙げられ
る。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好
ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜1
2であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピ
バロイルなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数
2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例え
ばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが挙げ
られる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは
炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に
好ましくは炭素数7〜10であり、例えばフェニルオキ
シカルボニルなどが挙げられる。)、スルファモイル基
(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0
〜16、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えば
スルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスル
ファモイル、フェニルスルファモイルなどが挙げられ
る。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、
より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数
1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイルな
どが挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好まし
くは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシルなど
が挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好まし
くは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニ
ル、ベンゼンスルフィニルなどが挙げられる。)、ヘテ
ロ環基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭
素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素
原子、酸素原子、硫黄原子、具体的には例えばイミダゾ
リル、ピリジル、フリル、ピペリジル、モルホリノ、ベ
ンズオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾ
リルなどが挙げられる。)などが挙げられる。これらの
置換基は更に置換されてもよい。また、置換基が二つ以
上ある場合は、同じでも異なってもよい。また、可能な
場合には連結して環を形成してもよい。RY1で表される
置換基として好ましくは、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基であり、より好
ましくは、アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基
であり、更に好ましくはアルキル基、アリール基であ
る。Xとして好ましくは酸素原子、N−RY1であり、よ
り好ましくは酸素原子である。
る連結基として好ましくは、C、N、O、S、Se、T
e、Si、Geなどで形成される共役結合性連結基であ
り、より好ましくはアルケニレン、アルキニレン、アリ
ーレン、二価の芳香族ヘテロ環(好ましくはアジン、ア
ゾール、チオフェン、フラン環から形成される芳香族へ
テロ環である。)およびNとこれらの組み合わせから成
る基であり、更に好ましくはアルケニレン、アリーレ
ン、二価の芳香族へテロ環およびNとこれらの組み合わ
せから成る基であり、特に好ましくはアルケニレンと炭
素数6〜30のアリーレン、炭素数2〜30の二価の芳
香族ヘテロ環の組合せから成る基であり、最も好ましく
はアルケニレンと炭素数6〜30のアリーレンとの組合
せから成る基である。Lで表される連結基の具体例とし
ては、例えば以下のものが挙げられる。
もよく、置換基としては例えばR1〜R5で表される置換
基として挙げたものが適用できる。Lの置換基として好
ましくはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル
基、ハロゲン原子、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基、
であり、より好ましくはアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、ハロゲン原子、シアノ基、芳香族へテロ環基であ
り、更に好ましくはアルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、芳香族へテロ環基である。
原子群を表し、形成される環としては通常メロシアニン
色素で酸性核として用いられるものが好ましく、その具
体例としては例えば以下のものが挙げられる。 (a)1,3−ジカルボニル核:例えば1,3−インダ
ンジオン核、1,3−シクロヘキサンジオン、5,5−
ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、1,3−ジ
オキサン−4,6−ジオンなど。 (b)ピラゾリノン核:例えば1−フェニル−2−ピラ
ゾリン−5−オン、3−メチル−1−フェニル−2−ピ
ラゾリン−5−オン、1−(2−ベンゾチアゾイル)−
3−メチル−2−ピラゾリン−5−オンなど。 (c)イソオキサゾリノン核:例えば3−フェニル−2
−イソオキサゾリン−5−オン、3−メチル−2−イソ
オキサゾリン−5−オンなど。 (d)オキシインドール核:例えば1−アルキル−2,
3−ジヒドロ−2−オキシインドールなど。 (e)2,4,6−トリケトヘキサヒドロピリミジン
核:例えばバルビツル酸または2−チオバルビツル酸お
よびその誘導体など。誘導体としては例えば1−メチ
ル、1−エチル等の1−アルキル体、1,3−ジメチ
ル、1,3−ジエチル、1,3−ジブチル等の1,3−
ジアルキル体、1,3−ジフェニル、1,3−ジ(p−
クロロフェニル)、1,3−ジ(p−エトキシカルボニ
ルフェニル)等の1,3−ジアリール体、1−エチル−
3−フェニル等の1−アルキル−1−アリール体、1,
3−ジ(2―ピリジル)等の1,3位ジヘテロ環置換体
等が挙げられる。 (f)2−チオ−2,4−チアゾリジンジオン核:例え
ばローダニンおよびその誘導体など。誘導体としては例
えば3−メチルローダニン、3−エチルローダニン、3
−アリルローダニン等の3−アルキルローダニン、3−
フェニルローダニン等の3−アリールローダニン、3−
(2−ピリジル)ローダニン等の3位ヘテロ環置換ロー
ダニン等が挙げられる。 (g)2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン(2−
チオ−2,4−(3H,5H)−オキサゾールジオン
核:例えば3−エチル−2−チオ−2,4−オキサゾリ
ジンジオンなど。 (h)チアナフテノン核:例えば3(2H)−チアナフ
テノン−1,1−ジオキサイドなど。 (i)2−チオ−2,5−チオゾリジンジオン核:例え
ば3−エチル−2−チオ−2,5−チアゾリジンジオン
など。 (j)2,4−チオゾリジンジオン核:例えば2,4−
チアゾリジンジオン、3−エチル−2,4−チアゾリジ
ンジオン、3−フェニル−2,4−チアゾリジンジオン
など (k)チアゾリン−4−オン核:例えば4−チアゾリノ
ン、2−エチル−4−チアゾリノンなど。 (l)4−チアゾリジノン核:例えば2−エチルメルカ
プト−5−チアゾリン−4−オン、2−アルキルフェニ
ルアミノ−5−チアゾリン−4−オンなど。 (m)2,4−イミダゾリジンジオン(ヒダントイン)
核:例えば2,4−イミダゾリジンジオン、3−エチル
−2,4−イミダゾリジンジオンなど。 (n)2−チオ−2,4−イミダゾリジンジオン(2−
チオヒダントイン)核:例えば2−チオ−2,4−イミ
ダゾリジンジオン、3−エチル−2−チオ−2,4−イ
ミダゾリジンジオンなど。 (o)イミダゾリン−5−オン核:例えば2−プロピル
メルカプト−2−イミダゾリン−5−オンなど。 (p)3,5−ピラゾリジンジオン核:例えば1,2−
ジフェニル−3,5−ピラゾリジンジオン、1,2−ジ
メチル−3,5−ピラゾリジンジオンなど。 (q)ベンゾチオフェンー3−オン核:例えばベンゾチ
オフェンー3−オン、オキソベンゾチオフェンー3−オ
ン、ジオキソベンゾチオフェンー3−オンなど。 (r)インダノン核:例えば1−インダノン、3−フェ
ニルー1−インダノン、3−メチルー1−インダノン、
3,3−ジフェニルー1−インダノン、3,3−ジメチ
ルー1−インダノンなど。
3−ジカルボニル核、ピラゾリノン核、2,4,6−ト
リケトヘキサヒドロピリミジン核(チオケトン体も含
む)、2−チオ−2,4−チアゾリジンジオン核、2−
チオ−2,4−オキサゾリジンジオン核、2−チオ−
2,5−チアゾリジンジオン核、2,4−チアゾリジン
ジオン核、2,4−イミダゾリジンジオン核、2−チオ
−2,4−イミダゾリジンジオン核、2−イミダゾリン
−5−オン核、3,5−ピラゾリジンジオン核、ベンゾ
チオフェンー3−オン核、インダノン核であり、更に好
ましくは1,3−ジカルボニル核、2,4,6−トリケ
トヘキサヒドロピリミジン核(チオケトン体も含む)、
3,5−ピラゾリジンジオン核、ベンゾチオフェンー3
−オン核、インダノン核であり、特に好ましくは1,3
−ジカルボニル核、2,4,6−トリケトヘキサヒドロ
ピリミジン核(チオケトン体も含む)であり、最も好ま
しくは1,3−インダンジオン核である。Z1で形成さ
れる環は置換基を有してもよく、置換基としては例えば
R1〜R5の置換基として挙げたものが適用できる。ま
た、置換基同士が連結して環を形成してもよい。
ましくは一般式(II)で表される化合物である。式
(II)中、R1、R2、R3、R4、R5およびXはそれ
ぞれ一般式(I)におけるそれらと同義であり、また、
好ましい範囲も同様である。R31、R32、R 33およびR
34は、それぞれ水素原子または置換基を表す。R31から
R34で表される置換基としては、例えばR1〜R5の置換
基として挙げたものが適用できる。更に、R32とR1、
R34とR2はそれぞれ互いに連結して環(5ないし6員
環)を形成してもよい。Z2 は5ないし6員環を形成す
るに必要な原子群を表す。
れる環のうち、1,3−ジカルボニル構造を環内に持つ
ものであり、例えば1,3−シクロペンタンジオン、
1,3−シクロヘキサンジオン、1,3−インダンジオ
ン、3,5−ピラゾリジンジオン、2,4,6−トリケ
トヘキサヒドロピリミジン核などが挙げられ、好ましく
は1,3−インダンジオン、3,5−ピラゾリジンジオ
ン、バルビツル酸または2−チオバルビツル酸およびそ
の誘導体であり、より好ましくは1,3−インダンジオ
ン、1,2−ジアリール−3,5−ピラゾリジンジオン
であり、更に好ましくは1,3−インダンジオン、1,
2−ジフェニル−3,5−ピラゾリジンジオンであり、
特に好ましくは1,3−インダンジオンである。Z2で
形成される環は置換基を有してもよく、置換基としては
例えばR1〜R5の置換基として挙げたものが適用でき
る。また、置換基同士が連結して環を形成してもよい。
てもよく、それぞれメチン基、置換メチン基または窒素
原子を表し、また置換メチン基の置換基を介してL21も
しくはL22同士で、またはL21とL22は連結して4ない
し6員環を形成してもよい。更に可能な場合にはL21、
L22は、R3、R31もしくはR33と連結して環を形成し
てもよい。置換メチン基の置換基としては例えばR1〜
R5で表される置換基として挙げたものが適用でき、好
ましくはアルキル基、アリール基、アラルキル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、シアノ基、ハロゲン原子であり、より好まし
くはアルキル基、アルコキシ基であり、更に好ましくは
低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜4)である。L
21およびL22として好ましくは無置換メチン基、アルキ
ル置換メチン基、アルコキシ置換メチン基であり、より
好ましくは無置換メチン基、またはL22がR 31もしくは
R33と連結して5または6員環を形成したものであり、
更に好ましくは無置換メチン基である。nは0ないし3
の整数を表し、好ましくは0、1または2であり、より
好ましくは0または1であり、更に好ましくは1であ
る。
り好ましくは一般式(III)で表される化合物である。
式中、R1、R2、R3、R4、R5およびXはそれぞれ一
般式(I)におけるそれらと同義であり、また、好まし
い範囲も同様である。R31、R32、R33およびR34は一
般式(II)におけるそれらと同義であり、また、好まし
い範囲も同様である。R41、R42、R43およびR44は、
それぞれ水素原子または置換基を表す。R41、、R42、
R43およびR44で表される置換基としては、例えば一般
式(I)におけるR1〜R5で表される置換基として挙げ
たものが適用できる。また、R41、R42、R43、R44は
それぞれ可能な場合には連結して環を形成してもよい。
R 41〜R44として好ましくは、水素原子、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1
〜12、更に好ましくは炭素数1〜8がある。)、アリ
ール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭
素数6〜20、更に好ましくは炭素数6〜12があ
る。)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数2〜30、より
好ましくは炭素数2〜20、更に好ましくは炭素数2〜
12がある。)、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ
基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数
1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8がある。)、ア
リールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ま
しくは炭素数6〜20、更に好ましくは炭素数6〜12
がある。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、更に好ま
しくは炭素数1〜8がある。)、アリールオキシカルボ
ニル基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭
素数6〜20、更に好ましくは炭素数6〜12があ
る。)、R42とR43が連結してベンゼン環または芳香族
アゾール環を形成したものであり、より好ましくは水素
原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン
原子、シアノ基、R42とR43が連結してベンゼン環を形
成したものであり、更に好ましくは水素原子、フッ素原
子、塩素原子、R42とR43が連結してベンゼン環を形成
したものであり、特に好ましくは水素原子である。
は置換基を表し、可能な場合にはR A1とRA2またはその
他の置換基(例えば、R3、R31、R33)と連結して環
を形成してもよい。RA1、RA2で表される置換基として
は、例えば一般式(I)におけるR1〜R5で表される置
換基として挙げたものが適用できる。RA1、RA2として
好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、アラル
キル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、シアノ基、ハロゲン原子であ
り、より好ましくは水素原子、アルキル基、アルコキシ
基であり、更に好ましくは水素原子、低級アルキル基
(好ましくは炭素数1〜4)である。
分子であっても良いし、残基がポリマー主鎖に接続され
た高分子量化合物(好ましくは質量平均分子量1000
〜5000000、より好ましくは5000〜2000
000、更に好ましくは10000〜1000000)
もしくは、一般式(I)で表される化合物を主鎖に持つ
高分子量化合物(好ましくは質量平均分子量1000〜
5000000、より好ましくは5000〜20000
00、更に好ましくは10000〜1000000)で
あっても良い。高分子量化合物の場合はホモポリマーで
あっても良いし、他のポリマーとの共重合体であっても
良く、共重合体である場合はランダム共重合体であって
も、ブロック共重合体であっても良い。本発明で用いる
化合物としては、好ましくは低分子量化合物である。ま
た、一般式(I)で表される化合物は、金属キレートを
形成した状態で含有されてもよい。
具体例としては例えば特開平11−292875号、特
開平11−335661号、特開平11−335368
号、特開2000−351774(特願平11−161
130号)、特開2001−81451(特願平11−
264380号)、特願2001−16980号等に記
載ものが挙げられ、より好ましくは下記の具体例が挙げ
られるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
形成したものであっても良い。
は、例えば特開平11−335661号、特開平11−
292875号、特開平11−335368号、特開2
000−351774(特願平11−161130
号)、特開2001−81451(特願平11−264
380号)、特願2001−16980号等などに記載
の方法を参考にして合成できる。
(I)以外の発光材料について説明する。本発明の発光
層には一般式(I)以外の発光材料を含有しており、少
なくとも一種の三重項励起状態からの遷移による発光ス
ペクトルを有する発光材料(三重項発光材料)である。
該三重項発光材料の発光スペクトルは一般式(I)で表
される化合物の吸収スペクトルに重なり、該発光スペク
トルの極大は好ましくは450nm〜560nmの間で
あり、より好ましくは450nm〜510nmの間であ
り、特に好ましくは450nm〜500nmの間であ
る。また該三重項発光材料は一般式(I)で表される化
合物にエネルギー移動させて、発光素子の高効率発光に
寄与する。三重項発光材料としては、好ましくは常温で
三重項発光するものであり、重原子を含有する芳香族炭
素環ないし芳香族ヘテロ環であり、好ましくは、芳香族
炭素環ないし芳香族ヘテロ環を配位子として持つ遷移金
属錯体である。遷移金属原子としては特に限定しない
が、好ましくは、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
タングステン、レニウム、イリジウム、白金であり、よ
り好ましくはルテニウム、レニウム、イリジウム、白金
である。遷移金属錯体の配位子としては例えば、G.Wilk
inson等著、「Comprehensive Coordination Chemistry」,
Pergamon Press社1987年発行、 H.Yersin著「Photochem
istry and Photophysics of Coordination Compounds」
Springer-Verlag社1987年発行、山本明夫著「有機
金属化学−基礎と応用−」裳華房社 1982年発行等
に記載の配位子が挙げられ、好ましくは、ハロゲン配位
子(好ましくは塩素配位子)、含窒素ヘテロ環配位子
(例えばフェニルピリジン、ベンゾキノリン、キノリノ
ール、ビピリジル、フェナントロリンなど)、ジケトン
配位子(例えばアセチルアセトンなど)、カルボン酸配
位子(例えば酢酸配位子など)、一酸化炭素配位子、イ
ソニトリル配位子、シアノ配位子である、遷移金属錯体
としては、オルトメタル化金属錯体が好ましく、オルト
メタル化金属錯体とは、例えば「有機金属化学−基礎と
応用−」p150,232裳華房社山本明夫著1982
年発行、「Photochemistry and Photophysics of Coord
ination Compounds」 p71-p77,p135-p146 Springer-Ver
lag社 H.Yersin著1987年発行等に記載されている化
合物群の総称である。特に好ましくはオルトメタル化イ
リジウム錯体(orthometalated Ir Complexes)からな
る発光素子材料である。
ムの価数は特に限定しないが、3価が好ましい。オルト
メタル化イリジウム錯体の配位子は、オルトメタル化錯
体を形成し得る物であれば特に問わないが、例えば、ア
リール基置換含窒素ヘテロ環誘導体(アリール基の置換
位置は含窒素ヘテロ環窒素原子の隣接炭素上であり、ア
リール基としては例えばフェニル基、ナフチル基、アン
トリル基、フェナントリル基、ピレニル基などが挙げら
れ、さらに炭素環、ヘテロ環と縮環を形成しても良い。
含窒素ヘテロ環としては、例えば、ピリジン、ピリミジ
ン、ピラジン、ピリダジン、キノリン、イソキノリン、
キノキサリン、フタラジン、キナゾリン、ナフチリジ
ン、シンノリン、ペリミジン、フェナントロリン、ピロ
ール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、オキ
サジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ベンズ
イミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾー
ル、フェナントリジンなどが挙げられる)、ヘテロアリ
ール基置換含窒素ヘテロ環誘導体(ヘテロアリール基の
置換位置は含窒素ヘテロ環窒素原子の隣接炭素上であ
り、ヘテロアリール基としては例えば前記の含窒素ヘテ
ロ環誘導体を含有する基、チエニル基、フリル基などが
挙げられる)、7,8−ベンゾキノリン、ホスフィノア
リール、ホスフィノヘテロアリール、ホスフィノキシア
リール、ホスフィノキシヘテロアリール、アミノメチル
アリール、アミノメチルヘテロアリールおよびこれらの
誘導体等が挙げられる。アリール基置換含窒素芳香族ヘ
テロ環、ヘテロアリール基置換含窒素芳香族ヘテロ環、
7,8−ベンゾキノリンおよびこれらの誘導体が好まし
く、フェニルピリジン、チエニルピリジン、7,8−ベ
ンゾキノリン、ベンジルピリジン、フェニルピラゾー
ル、フェニルイソキノリン、窒素原子を2つ以上有する
アゾールのフェニル置換体及びこれらの誘導体がさらに
好ましく、電子吸引性基を持つアリール基が置換した芳
香族ヘテロ環及びその誘導体が特に好ましい。
いてもよい。例えば本発明の一般式(I)で表される化
合物の他、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、
ベンゾチアゾール、スチリルベンゼン、ポリフェニル、
ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、ナ
フタルイミド、クマリン、ペリレン、ペリノン、ルブレ
ン、オキサジアゾール、アルダジン、ピラリジン、シク
ロペンタジエン、ビススチリルアントラセン、キナクリ
ドン、ピロロピリジン、チアジアゾロピリジン、スチリ
ルアミン、トリアリールアミン化合物、芳香族ジメチリ
ディン化合物、8−キノリノール金属錯体やそれらの誘
導体、有機金属錯体や希土類錯体に代表される各種金属
錯体や上記の誘導体、ポリチオフェン、ポリフェニレ
ン、ポリフェニレンビニレンなどのポリマー化合物など
が挙げられ、好ましくは、スチリルベンゼン、ポリフェ
ニル、クマリン、ペリレン、ルブレン、キナクリドン、
スチリルアミン、トリアリールアミン化合物及び上記の
誘導体、8−キノリノール金属錯体、遷移金属錯体であ
る。また、本発明の発光層に含まれる複数の発光材料は
同一層にあっても異なった層にあっても良い。
材料は、発光材料を含有し発光層を形成するものであ
り、電界印加時に陽極または正孔注入層、正孔輸送層か
ら正孔を注入することができると共に陰極または電子注
入層、電子輸送層から電子を注入することができる機能
や、注入された電荷を移動させる機能、正孔と電子の再
結合の場を提供して発光させる機能を有する層を形成す
ることができるものであればなんでも良い。ホスト材料
に用いる化合物としては、例えばベンゾオキサゾール、
ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、カルバゾー
ル、インドール、スチリルベンゼン、ポリフェニル、ジ
フェニルブタジエン、フルオレン、芳香族縮環炭素環化
合物(ナフタレン、アントラセン、ピレン等)、テトラ
フェニルブタジエン、ナフタルイミド、クマリン、ペリ
レン、ペリノン、オキサジアゾール、アルダジン、ピラ
リジン、シクロペンタジエン、ビススチリルアントラセ
ン、キナクリドン、ピロロピリジン、チアジアゾロピリ
ジン、スチリルアミン、芳香族ジメチリディン化合物、
トリアリールアミン化合物、8−キノリノール誘導体の
金属錯体、有機金属錯体や希土類錯体に代表される各種
金属錯体や上記の誘導体、ポリチオフェン、ポリフェニ
レン、ポリフェニレンビニレンなどのポリマー化合物な
どが挙げられる。本発明の一般式(I)で表される化合
物は一般に緑色領域に吸収を持ち、ホスト材料からのエ
ネルギー移動により高効率発光させるためにはホスト材
料の発光スペクトルが発光材料の吸収スペクトルとマッ
チングすることが必要であること、また、本発明は一般
式(I)の表す化合物の吸収スペクトルに重なる発光ス
ペクトルを有する発光材料の吸収スペクトルは緑色から
紫外域に吸収を有することから、本発明で用いられるホ
スト材料の発光スペクトルは好ましくは紫外から緑色域
に発光を有するものである。該ホスト材料は好ましくは
カルバゾール、インドール、ベンズイミダゾール、ポリ
フェニル及びこれらの誘導体もしくは有機金属錯体であ
る。
る。本発明の発光素子は一般式(I)の化合物、三重項
発光材料及びホスト材料からの発光を利用するものであ
ればシステム、駆動方法、利用形態などは特に問わな
い。代表的な発光素子として本発明の前記発光層を含有
するEL素子に関して説明する。本発明の一般式(I)
化合物を含有する発光素子の有機層の形成方法は、特に
限定されるものではないが、抵抗加熱蒸着、電子ビー
ム、スパッタリング、分子積層法、コーティング法、イ
ンクジェット法、印刷法、転写法などの方法が用いら
れ、特性面、製造面を考えると抵抗加熱蒸着、コーティ
ング法が好ましい。
電極間に発光層、もしくは発光層を含む複数の有機化合
物薄膜を形成した素子であり、発光層のほか正孔注入
層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、保護層など
を有してもよく、またこれらの各層はそれぞれ他の機能
を備えたものであっても良い。各層の形成にはそれぞれ
種々の材料を用いることができる。
どに正孔を供給するものであり、金属、合金、金属酸化
物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物などを用
いることができ、好ましくは仕事関数が4eV以上の材
料である。具体例としては酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イ
ンジウム、酸化インジウムスズ(ITO)などの導電性
金属酸化物、あるいは金、銀、クロム、ニッケル等の金
属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合
物、または積層物、ヨウ化銅、留化銅などの無機導電性
物質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールな
どの有機導電性材料、およびこれらとITOとの積層物
などが挙げられ、好ましくは、導電性金属酸化物であ
り、特に、生産性、高伝導性、透明性などの観点からI
TOが好ましい。陽極の膜厚は材料により適宜選択可能
であるが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好まし
く、より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ま
しくは100nm〜500nmである。
カリガラス、透明樹脂基板などの上に層形成したものが
用いられる。ガラスを用いる場合、その材質について
は、ガラスからの溶出イオンを少なくするため、無アル
カリガラスを用いることが好ましい。また、ソーダライ
ムガラスを用いる場合、シリカなどのバリアコートを施
したものを使用することが好ましい。基板の厚みは機械
的強度を保つのに充分な厚みであれば特に制限はない
が、ガラスを用いる場合には、通常0.2mm以上、好
ましくは0.7mm以上のものを用いる。陽極の作製に
は材料によって種々の方法が用いられるが、例えばIT
Oの場合、電子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱
蒸着法、化学反応法(ゾル−ゲル法など)、ITOの分
散物の塗布などの方法で膜形成される。陽極は洗浄その
他の処理により、素子の駆動電圧を下げたり、発光効率
を高めることも可能である。例えばITOの場合、UV
−オゾン処理、プラズマ処理などが効果的である。
どに電子を供給するものであり、電子注入層、電子輸送
層、発光層などの陰極と隣接する層との密着性やイオン
化ポテンシャル、安定性などを考慮して選ばれる。陰極
の材料としては金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化
合物、またはこれらの混合物を用いることができ、具体
例としてはアルカリ金属(例えばLi、Na、K、Cs
など)またはそのフッ化物、その酸化物、アルカリ土類
金属(例えばMg、Caなど)またはそのフッ化物、そ
の酸化物、金、銀、鉛、アルミニウム、ナトリウム−カ
リウム合金、またはそれらの混合金属、リチウム−アル
ミニウム合金、またはそれらの混合金属、マグネシウム
−銀合金、またはそれらの混合金属、インジウム、イッ
テルビウムなどの希土類金属が挙げられ、好ましくは仕
事関数が4eV以下の材料であり、より好ましくはアル
ミニウム、リチウム−アルミニウム合金、またはそれら
の混合金属、マグネシウム−銀合金、またはそれらの混
合金属などである。陰極の膜厚は材料により適宜選択可
能であるが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ま
しく、より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好
ましくは100nm〜1μmである。陰極の作製には電
子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着法、コー
ティング法などの方法が用いられ、金属を単体で蒸着す
ることも、二成分以上を同時に蒸着することもできる。
さらに、複数の金属を同時に蒸着して合金電極を形成す
ることも可能であり、またあらかじめ調整した合金を蒸
着させても良い。陽極および陰極のシート抵抗は低い方
が好ましく、数百Ω/□以下が好ましい。
ト材料からなる。発光層の膜厚は特に限定されるもので
はないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好まし
く、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に好まし
くは10nm〜500nmである。
はないが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリン
グ、分子積層法、コーティング法(スピンコート法、キ
ャスト法、ディップ法など)、LB法、インクジェット
法、印刷法、転写法などの方法が用いられ、特性面、製
造面を考えると好ましくは抵抗加熱蒸着法、コーティン
グ法である。
ら正孔を注入する機能、正孔を輸送する機能、陰極から
注入された電子を障壁する機能のいずれかを有している
ものであれば良い。その具体例としては、カルバゾー
ル、イミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、オキ
サジアゾール、ポリアリールアルカン、ピラゾリン、ピ
ラゾロン、フェニレンジアミン、アリールアミン、アミ
ノ置換カルコン、スチリルアントラセン、フルオレノ
ン、ヒドラゾン、スチルベン、シラザン、芳香族第三級
アミン化合物、スチリルアミン、芳香族ジメチリディン
化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、
ポリ(N−ビニルカルバゾール)、アニリン系共重合
体、チオフェンオリゴマーおよびポリマー、ポリチオフ
ェンなどの導電性高分子オリゴマーおよびポリマー、カ
ーボン膜や上記の誘導体などが挙げられる。正孔注入
層、正孔輸送層の膜厚は材質により特に限定されるもの
ではないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好まし
く、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に好まし
くは10nm〜500nmである。正孔注入層、正孔輸
送層は上述した材料の1種または2種以上からなる単層
構造であっても良いし、同一組成または異種組成の複数
層からなる多層構造であっても良い。正孔注入層、正孔
輸送層の形成方法としては、真空蒸着法やLB法、イン
クジェット法、印刷法、転写法、前記正孔注入材料、正
孔輸送材料を溶媒に溶解、または分散させてコーティン
グする方法(スピンコート法、キャスト法、ディップコ
ート法など)が用いられる。コーティング法の場合、樹
脂成分と共に溶解または分散することができ、樹脂成分
としては例えば、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステ
ル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタ
ジエン、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、炭化水素樹
脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチル
セルロース、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン、
メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。
ら電子を注入する機能、電子を輸送する機能、陽極から
注入され得た正孔を障壁する機能のいずれかを有してい
るものであれば良い。その具体例としては、ヘテロ原子
を2つ以上含むヘテロ環骨格、オキサジアゾール、フル
オレノン、アントラキノジメタン、アントロン、ジフェ
ニルキノン、チオピランジオキシド、カルボジイミド、
フルオレニリデンメタン、ジスチリルピラジン、ナフタ
レンペリレンなどの芳香環テトラカルボン酸無水物、フ
タロシアニン、8−キノリノール誘導体の金属錯体やメ
タルフタロシアニン、ベンゾオキサゾールやベンゾチア
ゾールを配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯
体や上記の誘導体などが挙げられる。ヘテロ原子を2つ
以上含むヘテロ環骨格としては、少なくとも2つ以上の
ヘテロ原子を含むヘテロ環化合物としては炭素原子、水
素原子以外の原子を基本骨格内に2つ以上有する化合物
であり、単環または縮環であっても良い。ヘテロ環骨格
としては、好ましくはN、O、S原子から選ばれる原子
を2つ以上有するものであり、更に好ましくは少なくと
も一つN原子を骨格内に有する芳香族ヘテロ環であり、
特に好ましくはN原子を骨格内に2つ以上有する芳香族
ヘテロ環である。また、ヘテロ原子は縮合位置にあって
も、非縮合位置にあってもよい。例えばピラゾール、イ
ミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾー
ル、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピラジン、ピ
リミジン、インダゾール、プリン、フタラジン、ナフチ
リジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテ
リジン、ペリミジン、フェナントロリン、ピロロイミダ
ゾール、ピロロトリアゾール、ピラゾロイミダゾール、
ピラゾロトリアゾール、ピラゾロピリミジン、ピラゾロ
トリアジン、イミダゾイミダゾール、イミダゾピリダジ
ン、イミダゾピリジン、イミダゾピラジン、トリアゾロ
ピリジン、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール、
ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、ベンゾチア
ゾール、ナフトチアゾール、ベンゾトリアゾール、テト
ラザインデン、トリアジンなどが挙げられ、好ましくは
トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、イ
ミダゾピリダジン、イミダゾピリジン、イミダゾピラジ
ン、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール、ベンゾ
オキサゾール、ナフトオキサゾール、ベンゾチアゾー
ル、ナフトチアゾール、トリアジンであり、より好まし
くはイミダゾピリジン、イミダゾピラジン、ベンゾイミ
ダゾール、ナフトイミダゾールであり、更に好ましくは
イミダゾピリジン、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダ
ゾール、トリアジンである。電子注入層、電子輸送層と
して特に好ましくは発光層を形成する材料より高いT1
レベルを有する化合物である。電子注入層、電子輸送層
の膜厚は特に限定されるものではないが、通常1nm〜
5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5nm
〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜500nm
である。電子注入層、電子輸送層は上述した材料の1種
または2種以上からなる単層構造であっても良いし、同
一組成または異種組成の複数層からなる多層構造であっ
ても良い。電子注入層、電子輸送層の形成方法として
は、真空蒸着法やLB法、インクジェット法、印刷法、
転写法、前記電子注入材料、電子輸送材料を溶媒に溶
解、または分散させてコーティングする方法(スピンコ
ート法、キャスト法、ディップコート法など)が用いら
れる。コーティング法の場合、樹脂成分と共に溶解また
は分散することができ、樹脂成分としては例えば、正孔
注入・輸送層の場合に例示したものが適用できる。
子劣化を促進するものが素子内に入る事を抑止する機能
を有しているものであれば良い。その具体例としては、
In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、N
iなどの金属、MgO、SiO、SiO2、Al2O3、
GeO、NiO、CaO、BaO、Fe2O3、Y2O3、
TiO2などの金属酸化物、SiNx、SiNxOyなどの
窒化物、MgF2、LiF、AlF3、CaF2などの金
属フッ化物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリイミド、ポリウレア、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、ポリジクロロジフルオロエチレン、クロロトリフル
オロエチレンとジクロロジフルオロエチレンの共重合
体、テトラフルオロエチレンと少なくとも1種のコモノ
マーを含むモノマー混合物を共重合させて得られる共重
合体、共重合主鎖に環状構造を有する含フッ素共重合
体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水率0.1%以下
の防湿性物質などが挙げられる。保護層の形成方法につ
いても特に限定はなく、例えば真空蒸着法、スパッタリ
ング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピ
タキシー)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレ
ーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレ
ーティング法)、プラズマCVD法、レーザーCVD
法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コーティング
法、インクジェット法、印刷法、転写法を適用できる。
て説明するが、本発明はこれらの例により限定されるも
のではない。 比較例1.25mm×25mm×0.7mmのガラス基
板上にITOを150nmの厚さで製膜したもの(東京
三容真空(株)製)を透明支持基板とした。この透明支
持基板をエッチング、洗浄後、蒸着装置に入れ、10-3
〜10-4Paの真空中で、基板温度室温の条件下、TP
D(N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(m−トリ
ル)−ベンジジン)を50nm蒸着した。次に比較例赤
色発光材料(DCM2)及びホスト材料CBPをそれぞ
れ蒸着速度0.004nm/秒、0.4nm/秒で膜厚
が100nmとなるように共蒸着し、発光層を形成し
た。さらにBCPを20nm、Alqを30nm蒸着
し、有機薄膜上にパターニングしたマスク(発光面積が
4mm×5mmとなる)を装着し、フッ化リチウムを5
nm蒸着した後、アルミニウムを500nmを蒸着し、
引き続き素子を封止しEL素子を作製した(素子No―
101)。つぎに赤色発光材料をD−14に変更し、同
様の素子を作成した(素子No―102) 比較例2.比較例1と同様の操作を行いITO上にTP
Dを50nm蒸着した。次に比較例赤色発光材料(DC
M2)及びホスト材料CBPをそれぞれ蒸着速度0.0
04nm/秒、0.4nm/秒で膜厚が10nmとなる
ように共蒸着した上に三重項発光材料Ir(ppy)3および
ホスト材料CBPをそれぞれ蒸着速度0.04nm/
秒、0.4nm/秒で膜厚が10nmとなるように共蒸
着し、さらに同様の操作を4回繰り返し総計100nm
の発光層を形成した。さらにBCPを20nm、Alq
を30nm蒸着し、有機薄膜上にパターニングしたマス
ク(発光面積が4mm×5mmとなる)を装着し、フッ
化リチウムを5nm蒸着した後、アルミニウムを500
nmを蒸着し、引き続き素子を封止しEL素子を作製し
た(素子No―103)。 実施例 比較例2の赤色発光材料を本発明化合物D−14に変更
した素子を比較例2と同様の方法で作成した(素子No
―104)。また、赤色発光材料を本発明化合物D−1
4に変更し、BCPとAlq層の替わりに電子輸送層と
してE−1を40nm蒸着し、それ以外は比較例2と同
様の素子を作成した(素子No−105)。さらに素子
No−103の三重項発光材料をIr(ppy)3より短波な発
光を示すT−1に変更した素子を作成した(素子No―
106)。次に以下のようにして各素子を評価した。有
機薄膜上に東陽テクニカ製ソースメジャーユニット24
00を用いて、直流定電流をEL素子に印加し、比較例お
よび本発明の素子を発光させ、その輝度をトプコン社の
輝度計BM−8、発光波長を浜松ホトニクス社製スペク
トルアナライザーPMA−11を用いて測定し発光効率
を求めた。また、素子を初期輝度100cd/m2で定
電流駆動し、輝度半減時間を測定した。その結果を表1
に示す。
料として本発明化合物を用いると、発光効率および輝度
半減寿命が改善されることが、また、三重項発光材料と
して500nmより短波に発光極大を有するものを用い
た素子では更に発光効率が優れることが判る。また、電
子輸送材料としてBCPやAlqより高T1であるE−
1を用いた素子では発光効率が優れる。
性に優れた発光素子が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】基板上に設けた一対の電極間に発光層を有
し、該発光層に少なくとも一種の下記一般式(I)で表
される化合物と、さらに少なくとも1種の、三重項発光
材料及びホスト材料とを含有し、該三重項発光材料は一
般式(I)で表される化合物の吸収スペクトルに重なる
発光スペクトルを有し、かつ一般式(I)で表される化
合物にエネルギー移動する材料であることを特徴とする
発光素子。 一般式(I) 【化1】 式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、それぞれ水素
原子または置換基を表す。Xは酸素原子、硫黄原子、ま
たはN−RY1を表し、RY1は水素原子または置換基を表
す。Lは共役結合からなる連結基を表す。Z1は5ない
し6員環を形成するに必要な原子群を表す。また、一般
式(I)で表される化合物は金属錯体を形成したもので
もよい。 - 【請求項2】請求項1記載の発光素子の発光スペクトル
が、主に一般式(I)で表される化合物の発光スペクト
ル由来であることを特徴とする発光素子。 - 【請求項3】一般式(I)で表される化合物が一般式
(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項
1または2に記載の発光素子。 一般式(II) 【化2】 式中、R1、R2、R3、R4、R5、R31、R32、R33お
よびR34は、それぞれ水素原子または置換基を表す。X
は酸素原子、硫黄原子、またはN−RY1を表し、RY1は
水素原子または置換基を表す。Z2は5ないし6員環を
形成するに必要な原子群を表す。L21およびL22は同一
または互いに異なってもよく、それぞれメチン基、置換
メチン基または窒素原子を表す。nは0ないし3の整数
を表す。 - 【請求項4】一般式(II)で表される化合物が一般式
(III)で表される化合物であることを特徴とする請求
項3に記載の発光素子。 一般式(III) 【化3】 式中、R1、R2、R3、R4、R5、R31、R32、R33、
R34、R41、R42、R4 3およびR44は、それぞれ水素原
子または置換基を表す。RA1およびRA2は、それぞれ水
素原子または置換基を表し、可能な場合にはRA1とRA2
またはその他の置換基と連結して環を形成してもよい。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001219911A JP2003036976A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | 発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001219911A JP2003036976A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | 発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003036976A true JP2003036976A (ja) | 2003-02-07 |
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---|---|---|---|
JP2001219911A Pending JP2003036976A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | 発光素子 |
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JP (1) | JP2003036976A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006066562A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Japan Science & Technology Agency | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
-
2001
- 2001-07-19 JP JP2001219911A patent/JP2003036976A/ja active Pending
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