JP2003036812A - 放電ランプおよびランプ装置 - Google Patents
放電ランプおよびランプ装置Info
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Abstract
たりしても、配線部材の溶接部分などの酸化等による断
線を防止でき、ランプの長寿命化や不良率の低下を図る
ことができる高圧蒸気放電ランプおよびランプ装置を提
供する。 【解決手段】 発光物質が封入される管内に一対の電極
が対向して配置された発光管と、発光管から延在する一
対の封止部とを備えた放電ランプと、放電ランプの発し
た光を反射する反射鏡と、反射鏡の開口部を覆い、反射
鏡との間の空間に放電ランプを収容する透明部材と、放
電ランプの電極に電気的に接続された配線部材の溶接箇
所の温度上昇を抑制する過昇温抑制手段とを備える。
Description
向する一対の放電電極を有し、水銀および希ガス等が封
入された放電ランプ、およびそのような放電ランプが反
射鏡の内部に組み込まれて構成されたランプ装置に関す
るものである。このランプ装置は、例えば映像プロジェ
クタ用の光源などとして用いられる。
光源などとして、凹面状の反射鏡内に高圧水銀蒸気放電
ランプ等の放電ランプを設けたランプ装置が用いられて
いる。放電ランプは、発光管の内部に、対向する一対の
放電電極を備えるとともに水銀および希ガス等が封入さ
れて構成されている放電電極には、発光管の内部を気密
に保つために、発光管の両側に設けられた封止部に封入
され溶接等によって接続された配線部材を介して電力が
供給されるようになっている。また、放電電極間の距離
は比較的短く設定され、アーク長の短いアーク(ショー
トアーク)を形成させることにより、所定の光学系に投
射光を効率よく供給して明るい映像をスクリーンに投写
し得るようになっている。
発光管が非常に高温になるという特徴を有している。具
体的には、例えばランプ電力が100〜150Wクラス
の一般的なショートアーク高圧水銀蒸気放電ランプで
は、発光管の最高温度(発光管上部の管壁内面側)は約
900〜1,000℃になる。また、封止部の温度も5
00℃程度、すなわち上記最高温度よりは低いが、やは
りかなり高温になる。そこで、封止部内に配される配線
部材は、モリブデン等の高融点金属からなる。しかしな
がら、この封止部の温度が上昇しすぎると、封止部内や
封止部近傍にある配線部材の溶接部分の酸化腐食が進む
などして断線に至り、ランプが不点灯になるおそれがあ
る。そこで、通常のプロジェクタでは、本体内に冷却フ
ァンを設け、放電ランプや反射鏡の過度な温度上昇を抑
制するようになっている。なお、上記のような配線部材
の溶接部分の酸化等による断線を防止するためには、上
記溶接部分の温度を例えばハロゲンランプについての規
定である「IEC(国際電気標準会議)60357 T
ungsten halogen lamps」や「J
IS(日本工業規格) C 7527ハロゲン電球」に
記載されている温度(350℃)を目安として設定する
ことが考えられ、高くとも400℃以下程度に抑えるこ
とが好ましい。
内部の圧力が非常に高圧になるという特徴も有してい
る。具体的には、例えば上記のようにランプ電力が10
0〜150Wクラスの一般的な放電ランプでは、発光管
内部の圧力(動作圧力)が200気圧近くに達する。こ
のため、ランプの点灯時に発光管が破損した場合、大き
な破裂音がしたり、ガラス片が飛散したりしがちであ
る。このような破裂音やガラス片の飛散が生じること
は、例えば特に家庭用のプロジェクタに適用される場合
などには、商品価値を低下させる要因となる。そこで、
反射鏡の開口部を前面ガラスによって塞ぎ、破裂音やガ
ラス片の飛散を低減するようにしたランプ装置が多く用
いられている。ここで、反射鏡と前面ガラスとによって
それらの間に完全な密閉空間を形成すると、放電ランプ
の温度上昇が顕著になる。一方、放電ランプを冷却する
ために反射鏡または前面ガラスに切り欠き等を設け、内
部に外気を流通させると、発光管が破損した際の破裂音
を大幅に低減したり、ガラス片の飛散や霧散する水銀蒸
気の放出を確実に防止することが困難である。
ェクタの小型化への要求が高まりつつある。しかしなが
ら、これらの要求に伴なうランプ電力の増大や反射鏡サ
イズの小型化は、一層、放電ランプの温度上昇を招くた
めに困難であった。そこで、高まる投写映像の高輝度化
やプロジェクタの小型化の要求に充分に応えるために
は、出力の増大や反射鏡の小型化に伴うランプ装置の温
度上昇、とりわけその配線部材の溶接部分における温度
上昇の効果的な抑制が求められていた。
鑑み、ランプ電力を増大させたり反射鏡を小型化したり
しても、配線部材の溶接部分などの酸化等による断線を
防止でき、ランプの長寿命化や不良率の低下を図ること
ができる高圧蒸気放電ランプおよびランプ装置の提供を
目的としている。併せて、本発明は、発光管の破裂音を
低減し、ガラス片の飛散や水銀蒸気の放出を確実に防止
できるランプ装置の提供を目的としている。
ための本発明は、発光物質が封入される管内に一対の電
極が対向して配置された発光管および発光管から延在す
る(すなわち発光管と連結されている)一対の封止部と
を備えた放電ランプと、放電ランプの発した光を反射す
る反射鏡と、反射鏡の開口部を覆い、反射鏡との間の空
間に放電ランプを収容する透明部材と、放電ランプの電
極に電気的に接続された配線部材の溶接箇所の温度上昇
を抑制する過昇温抑制手段とを備えたランプ装置であ
る。
鏡とそれを覆う透明部材により構成される空間部に収容
されたランプ装置において、ランプの発光に伴なう発熱
による配線部材やそれらの溶接箇所の温度上昇を抑制す
るための手段を設ける。これにより配線部材の溶接箇所
の熱劣化を抑制することができ、その箇所における断線
を防止し、ランプの長寿命化や不良率の低下を図ること
が可能になる。また、要望されているランプ電力の増大
や、反射鏡の小型化に容易に対応することが可能にな
る。
することが好ましい。本発明は、広く用いられているい
わゆる箔封止構造の放電ランプに有用である。箔封止構
造の放電ランプでは、封止部を構成するガラスとの間で
熱衝撃のダメージや両者の熱膨張率の違いに関わらず密
着性を維持して、電極等が配された空間部の密閉度が維
持されるよう、封止部中の配線部材として大きな接触面
積を確保することができる金属箔が用いられている。金
属箔の一端は、封止部の端部において、外部電源に接続
された導電部材と溶接により接続される。過昇温抑制手
段を設けることで、この高温になる封止部中の金属箔と
配線部材との溶接箇所において過度の温度上昇を抑制す
ることができる。また、封止部外でその近傍に位置する
配線部材の溶接箇所においても温度上昇を抑制すること
ができる。
止部に封止した放電ランプや、電極が封止部を貫通した
放電ランプなど、箔封止構造を有さない放電ランプを用
いたランプ装置においても、これらと他の配線部材との
溶接箇所において断線を防止することができる。
よび透明部材の内部が気密に密閉されていることが好ま
しい。これにより、発光管が破損した場合に、破裂音を
大幅に低減することができ、また、ガラス片の飛散や霧
散する水銀蒸気の放出を確実に防止することができる。
さを有し、過昇温抑制手段は、透明部材側に長い方の封
止部を、反射鏡の底部側に短い方の封止部を配置してな
ることが好ましい。より具体的には、透明部材側に配置
される封止部の端部が透明部材の近傍に位置するように
設定されることが好ましい。
部は反射鏡の底部側の封止部に比べてより高温になるこ
とから、透明部材側の封止部にある配線部材の溶接箇所
は、他方の封止部にある配線部材の溶接箇所よりも熱に
よる劣化が生じやすい。また、箔封止構造の放電ランプ
においては、より温度が高くなる金属箔と放電電極との
溶接箇所よりも、金属箔と外部電源に接続された側の導
電部材との溶接箇所の方が、気密性が低いことから熱に
よる劣化が生じやすい。そこで、上記のように封止部の
長さを設定することにより、透明部材側の封止部の先端
部から発光部までの距離が他方のそれよりも長くなるの
で、透明部材側の封止部の先端部の温度を低く抑えるこ
とができ、透明部材側の封止部先端やその近傍に位置す
る配線部材の溶接部などの酸化等による断線を防止する
ことができる。
に配置された封止部の熱をランプ装置の外側に伝導する
導熱手段であることが好ましい。導熱手段としては、例
えば一端を封止部に巻きつけ、他端をランプ装置の外部
にまで延ばした銅板やヒートパイプなどを用いることが
できる。このような導熱手段を介して、封止部の熱がラ
ンプ装置の外部に放熱されるので、やはり、封止部の先
端部の温度を低く抑えることができ、配線部材の溶接部
などの酸化等による断線を防止することができる。
に配置された封止部が透明部材と一体化されてなること
が好ましい。これにより、封止部の先端部の熱は透明密
閉部材の外面等から放熱されるため、やはり、封止部の
先端部の温度を低く抑えることができ、配線部材の溶接
部などの酸化等による断線を防止することができる。
に配置された封止部の先端部が透明部材の外側に突出し
てなることが好ましい。これにより、封止部の先端部は
外気によって冷却されるので、やはり、封止部の先端部
の温度を低く抑えることができ、配線部材の溶接部など
の酸化等による断線を防止することができる。
伝導した熱を放熱または吸熱する冷却手段を備えること
が好ましい。冷却手段としては、例えば冷却ファンや、
放熱フィン、ペルチェ素子冷却モジュールなどを用いる
ことができる。これにより、導熱手段によって伝導した
熱や、透明密閉部材の表面や周辺部に伝導した熱、また
は突出した封止部の先端部の熱を効率よく放熱すること
ができるので、封止部の先端部の温度を容易に低く抑え
ることができる。
対の電極が対向して配置された発光管と、発光管から延
在する一対の封止部とを備え、一対の封止部は、互いに
異なる長さを有する高圧蒸気放電ランプである。このよ
うな高圧蒸気放電ランプを用いることにより、封止部の
先端部の温度を低く抑えて配線部材の溶接部などの酸化
等による断線を防止し得るランプ装置を構成することが
できる。
態として、高圧水銀蒸気放電ランプを用いたランプ装置
の例を図面を用いて詳細に説明する。
形成された高圧水銀蒸気放電ランプ、および上記放電ラ
ンプを用いたランプ装置について説明する。ランプ装置
10は、図1に示すように、例えば楕円面状の反射面1
1aを有し、開口部の直径が80mmの反射鏡11を有
する。反射鏡11の内部には、例えばランプ電力(定格
電力)が200Wの放電ランプ21が配されている。反
射鏡11の開口部は前面ガラス12によって密閉され、
放電ランプ21が破損した場合でも、大きな破裂音や、
ガラス片の飛散、水銀蒸気の放出などが確実に防止され
るようになっている。
れぞれ連結された一対の封止部23および24を有す
る。封止部23および24は長さが互いに異なり、前面
ガラス12側の封止部23は他方の封止部24よりも長
い。また、封止部23の先端が前面ガラス12の近傍に
位置するように設定されている。発光管22の内部に
は、例えばタングステンから成るコイル状または棒状の
1対の放電電極25が設けられるとともに、水銀26お
よび希ガス等(図示せず)の発光物質が封入されてい
る。なお、放電ランプ21としては、上記のような高圧
水銀蒸気放電ランプに限らず、封入物質として、さら
に、ハロゲンガスやハロゲン化金属などが封入されたも
のや、水銀を含まないものなどでもよい。
5に電気的に接続されたモリブデン等の高融点金属から
なる金属箔27および28と発光管22から延ばされた
ガラス管とを有し、金属箔27および28とガラス管と
の箔封止によって発光管22の放電空間の気密性が保持
されている。一対の放電電極25は、それぞれ、封止部
23および24の内部に封止されたたとえばモリブデン
からなる金属箔27および28の一端部に溶接されてい
る。金属箔27および28の他端部は、図2に示すよう
に、端部が封止部23および24の外部に露出したモリ
ブデンからなる金属ロッド29および30に溶接部29
aおよび30aで溶接されている。金属ロッド29はリ
ード線31に溶接部31aで溶接されている。一方、金
属ロッド30は封止部24の端部を覆う口金32に溶接
されている。上記のように封止部23および24内に封
止された金属箔27および28を介して放電電極25と
金属ロッド29および30とが接続されているのは、発
光管22内部の密閉度を高めて高圧状態が維持されるよ
うにするためである。すなわち、金属ロッド29および
30は、ガラスとの熱膨張率の相違等から、封止部23
および24との密着性を高めることが必ずしも容易では
ない。これに対して、金属箔27および28は非常に薄
く、かつ、封止部23および24との接触面積が大き
く、密着性を容易に高めることができるため、発光管2
2の内部を容易に高圧に保つことができる。
ギャップ(アーク発光部)が反射鏡11の楕円面におけ
る第1焦点に位置するように配置され、口金32の部分
で、反射鏡11の底部に形成されたランプ固定穴11b
にセメント33を介して密封固定されている。また、放
電ランプ21のリード線31は、反射鏡11の壁面に形
成されたリード線穴11cを介して反射鏡11の外部に
取り出されている。上記リード線穴11cもセメント3
4によって密封されている。
3が口金32側の封止部24よりも長く形成されること
により、金属箔27と金属ロッド29との溶接部29a
と、放電ランプ21の発光部との距離が長くなるため、
上記溶接部29aの温度上昇を抑えることができる。実
際に温度を測定したところ、封止部23および24の長
さがいずれも25mmである放電ランプ21を200W
のランプ電力で点灯させた場合、発光管22の最高温度
(発光管上部の管壁内面側)が1,000℃近くに達す
ると、溶接部29aの温度は507℃まで上昇したのに
対し、封止部23の長さを35mmとし、封止部24の
長さを25mmとした放電ランプ21の場合には、溶接
部29aの温度は最高388℃であった。この温度は、
ハロゲンランプについての規定であるIEC60357
に記載されている温度(350℃)よりは高いが、金属
箔27や金属ロッド29、およびこれらの溶接部29a
の酸化腐食等を防止するためには十分に低い温度であ
る。それゆえ、金属ロッド29と封止部23との密着性
が低下して上記溶接部29a等がランプ装置10内の空
気に触れたとしても、酸化腐食等による断線を防止する
ことができる。同様に、金属ロッド29とリード線31
との溶接箇所31aにおける温度上昇も抑制することが
でき、溶接箇所31aにおける断線も防止することがで
きる。したがって、図1に示す箔封止構造の放電ランプ
を用いたランプ装置に限らず、金属箔27および金属ロ
ッド29に代えて単一のロッド状配線部材を用いた場合
や、金属箔27を用いずに電極25を直接それぞれ封止
部23を貫通させ、その端部を外部に露出させた場合に
おいても、これらとリード線31との溶接箇所における
断線を防止することができる。
円面鏡を用いて第1焦点の近傍に発光部を設ける場合、
反射鏡11で反射された光は第2焦点に集光するため、
封止部23の先端部が第2焦点に近づくほど反射光によ
る加熱作用は大きくなると考えられる。しかし、通常
は、封止部23の先端部が発光部から遠ざかることによ
る温度低下作用の方が大きいため、上記のように封止部
23の先端部の温度を低く抑えることができる。なお、
封止部23の全長にわたって、または封止部23の先端
部もしくは溶接部29a付近などにおける封止部23の
外周に反射層を形成して、上記反射光による加熱作用を
低減し、より封止部23の先端部の温度を低く抑え得る
ようにしてもよい。また、放電ランプ21のランプ電力
が小さい場合など、反射光による加熱作用を低減するだ
けで封止部23の先端部の温度を低く抑え得る場合に
は、必ずしも封止部23を封止部24よりも長くしなく
てもよい。
の熱を反射鏡の外部に放熱する手段を備えたランプ装置
の例を説明する。なお、以下の実施の形態において、実
施の形態1等のランプ装置と同様の機能を有する構成要
素については同一の番号を付して説明を省略する。この
ランプ装置10には、図3〜図5に示すように、放電ラ
ンプ21の封止部23付近の熱を反射鏡11の外部に放
熱する放熱装置41が設けられている。この放熱装置4
1は、熱伝導率の高い材料例えば銅板から成り、封止部
23にほぼ全長にわたって巻きつけられた吸熱部41a
と、吸熱部41aの熱を反射鏡11の外部に導く導熱部
41bと、導かれた熱を放熱する放熱部41cとから構
成されている。
て構成された吸熱部41aでも所定の効果は得られる
が、より大きな効果を得るためには、吸熱部41aと封
止部23を密着させる。例えば封止部23よりも低融点
のガラス粉を介在させて銅板を巻きつけた後に加熱して
密着させる。また、吸熱部41aは、封止部23との密
着面積(密着長さ)が大きいほど吸熱効果が高いが、封
止部23のほぼ全長にわたって巻きつけるものに限ら
ず、溶接部29a付近の温度上昇を抑制し得る範囲で部
分的に巻きつけたものなどでもよい。
なわち投射光の影になる部分が小さくなるように、銅板
面が前面ガラス12と垂直になるように設けられてい
る。また、反射鏡11における導熱部41bが外部に導
出される部分は、例えば図3に示すようにセメント42
によって密封されている。導熱部41bの幅は、図3に
おいては吸熱部41aの幅よりも狭く設定されている例
を示しているが、吸熱部41aと同じ幅にするなどして
もよい。放熱部41cには、例えば放熱フィンなどの冷
却装置43が設けられている。なお、冷却装置43とし
て、放熱フィンに代えて、冷却ファン、ペルチェ素子を
用いた冷却モジュール、水冷の冷却装置などを用いるこ
ともできる。熱伝導性の高い筐体を冷却装置43として
用いてもよい。また、冷却装置43としてこれらを組み
合わせてもよい。また、反射鏡11と前面ガラス12に
より囲まれた空間部の気体を外部に配されたラジエータ
との間で循環させて、ランプ装置内を冷却するようにし
てもよい。
部から熱伝導などによって封止部23に伝わった熱は、
吸熱部41aから導熱部41bを介して、反射鏡11の
外側の放熱部41cに伝導され、放熱される。それゆ
え、封止部23の温度を低く保つことができ、金属ロッ
ド29と金属箔27との溶接部29aの酸化腐食等によ
る断線を防止することができる。また、少なくとも封止
部23の先端部付近に吸熱部41aが設けられる場合に
は、金属ロッド29とリード線31との溶接部31aの
酸化腐食等による断線の防止効果をより一層高めること
ができる。
に銅板に限らず、比較的熱伝導率の大きい材料であれば
同様の冷却効果を得ることができる。また、導熱部41
bなどにヒートパイプや冷媒を強制的に循環させる細管
等を用いるようにしてもよい。この場合には、上記ヒー
トパイプや細管をリード線31に添わせて、反射鏡11
の外部に引き出すようにしてもよく、特に、ヒートパイ
プや細管とリード線31とを同軸構造にすることによ
り、これらによって遮られる投射光を少なく抑えること
が容易にできる。また、導熱部41bは1か所だけに設
けるものに限らず、例えば図6に示すように複数箇所に
設けて、より放熱量が大きくなるようにしてもよい。ま
た、図3の例においては、封止部23と封止部24の長
さが等しく設定された例を示しているが、これに限ら
ず、実施の形態1と同様に封止部23の方が長くなるよ
うにしてもよいし、また、放熱装置41による放熱効果
が十分得られる場合には、封止部23の方が短くなるよ
うにしてもよい。
と一体的に形成して、封止部の先端が外気に触れるよう
に構成されたランプ装置の例を説明する。図7に示すよ
うに、放電ランプ21は、封止部23の端部が前面ガラ
ス12と一体的に形成され、金属ロッド29の先端部と
リード線31との溶接部31aは前面ガラス12の外面
側に露出している。また、前面ガラス12の近傍には、
12の外面に外気を吹き付ける冷却ファン51が設けら
れている。上記のように構成されていることにより、封
止部23の先端部の熱は前面ガラス12の外面等から放
熱されるため、金属箔27と金属ロッド29との溶接部
29a付近の温度は低く抑えられ、溶接部29aなどの
酸化腐食等による断線が防止される。
ガラス12の外周部付近に、投射光を遮らないように放
熱フィンやペルチェ素子を用いた冷却モジュールなどを
設けたり、また、これらを組み合わせるなどしてもよ
い。さらに、前面ガラス12の外面付近の自然対流など
によって溶接部29a付近の温度が十分に低く抑えられ
る場合には、冷却ファン51などを設けなくてもよい。
また、図7の例においては、封止部23の先端は前面ガ
ラス12の表面よりもわずかに突出しているだけだが、
ランプ装置10の全長(光軸方向の長さ)が長くてもよ
い場合には、図8に示すように、さらに突出させるよう
にしてもよい。このように溶接部29aが前面ガラス1
2の表面よりもほぼ外方側に位置するようにすれば、さ
らに溶接部29a付近の温度を低く抑えることが容易に
できる。
長さは実施の形態1と同様に封止部24よりも長く設定
された例を示しているが、これに限るものではない。す
なわち、放電ランプ21の発光部と溶接部29aとの距
離が短い場合でも、溶接部29a付近の温度は前面ガラ
ス12の表面からの放熱によって低く抑えられるので、
図9に示すように封止部23が封止部24と同じ長さ
か、または短くなるように設定することもできる。それ
ゆえ、反射鏡11の大きさに比べて比較的大きなサイズ
の放電ランプ21を用いたランプ装置10を構成するこ
とも容易にできる。また、上記のように放電ランプと前
面ガラスとを一体的に形成した構成に加えて、実施の形
態3で示した放熱装置41を設けるようにしてもよい。
放電ランプを前面ガラスと一体的に形成して、封止部の
先端が外気に触れるように構成されたランプ装置の他の
例を説明する。図10に示すように、前面ガラス12に
は、中央部に穴12aが形成され、封止部23の端部が
貫通するように設けられている。封止部23と穴12a
との間の隙間は、例えば前面ガラス12および封止部2
3とは異なる材料の充填剤52によって接着、密封され
ている。充填剤は、より具体的には、例えば前面ガラス
12や封止部23よりも融点の低いガラスなどの透光性
材料であることが好ましい。
を別途形成した後、両者を接合することで、前面ガラス
12と一体化された発光管21を用いる実施の形態3の
ランプ装置と比べて製造工程がより容易になる。上記の
ように構成されている場合にも、実施の形態3と同様
に、封止部23の先端部の熱は前面ガラス12の外面等
から放熱されるため、やはり、金属箔27と金属ロッド
29との溶接部29a付近の温度は低く抑えられ、溶接
部29aなどの酸化腐食等による断線が防止される。な
お、本実施の形態においても、実施の形態3で説明した
のと同様な種々の変形が適用可能である。
鏡として楕円面鏡を用いた例を示したが、これに限らず
放物面鏡などの凹面鏡を用いてもよい。なお、上記実施
の形態では、いずれも動作圧力が約200気圧の放電ラ
ンプを用いた例について説明したが、本発明は、より低
圧、例えば100気圧以下で動作する放電ランプを用い
たランプ装置にも適用することができる。また、本発明
は、実施の形態で説明した箔封止構造の放電ランプを用
いたランプ装置に限らず、放電ランプの近傍に高温によ
り熱劣化が懸念される配線部材の溶接箇所が配されたあ
らゆる放電ランプを用いたランプ装置に適応可能であ
る。また、ランプ装置内の気体については特に記載して
いないが、空気を封入してもよいし、アルゴンガスなど
の不活性ガスを封入してもよい。また、上記各構成に加
えて、または上記各構成に代えて、ランプ装置内の気体
を外部のラジエータとの間で流通させて、ランプ装置内
を冷却するようにしてもよい。
を低く抑えることができ、配線部材の溶接部などの酸化
等による断線を防止することができるので、ランプの長
寿命化や不良率の低下を図ることができる。さらにラン
プ電力を増大させたり反射鏡を小型化したりすることも
容易にできる。また、本発明によると、ランプ装置を密
閉しても装置内部の過度の温度上昇を抑制することがで
きることから、発光管の破裂音を抑制することができ、
さらにガラス片の飛散や水銀蒸気の放出を確実に防止す
ることができる。
る。
図である。
る。
る。
ある。
る。
である。
断面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 発光物質が封入される管内に一対の電極
が対向して配置された発光管および前記発光管から延在
する一対の封止部を備えた高圧水銀蒸気放電ランプと、 前記放電ランプの発した光を反射する反射鏡と、 前記反射鏡の開口部を覆い、前記反射鏡との間の空間に
前記放電ランプを収容する透明部材と、を具備するラン
プ装置であって、 前記反射鏡は、前記透明部材で密閉されており、 前記透明部材側に配置された前記封止部が前記透明部材
と一体化されてなる、ランプ装置。 - 【請求項2】 前記高圧水銀蒸気放電ランプは、略20
0気圧である、請求項1に記載のランプ装置。 - 【請求項3】 前記透明部材側に配置された前記封止部
における前記透明部材の外面に伝導された熱を除去する
冷却手段をさらに具備する請求項1または2に記載のラ
ンプ装置。
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