JP2003036648A - ディスクカートリッジ及びドライブ装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ及びドライブ装置

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JP2003036648A
JP2003036648A JP2001376664A JP2001376664A JP2003036648A JP 2003036648 A JP2003036648 A JP 2003036648A JP 2001376664 A JP2001376664 A JP 2001376664A JP 2001376664 A JP2001376664 A JP 2001376664A JP 2003036648 A JP2003036648 A JP 2003036648A
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JP
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opening
shutter member
disk
shutter
case
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JP2001376664A
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English (en)
Inventor
Kengo Oishi
健吾 大石
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵埃等の侵入を防止できるディスクカートリ
ッジと、ディスクメディアに付着した塵埃等を除去でき
るドライブ装置の提供を課題とする。 【解決手段】 円盤状のディスクメディア20を回転可
能に収容したケース30と、ケース30に設けられたデ
ィスクメディア20へのアクセス用の開口14を開閉す
るシャッター部材110、120と、ケース30との間
にシャッター部材110、120を収容する被覆部材3
6とを備えたディスクカートリッジ10において、ケー
ス30の外面や被覆部材36の内面に、シャッター部材
110、120を払拭するクリーニング部材63、10
8を設ける。また、そのディスクメディア20に対し、
情報の記録又は再生を行うドライブ装置150におい
て、ディスクメディア20を保持したスピンドル軸14
2が、その記録面24をケース30の内面に設けられた
クリーニング部材82に接触させながら所定数回転する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジと、そのディスクカートリッジを装填し
て、情報の記録又は再生を行うドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、可搬性を有するコンピューター
用の記録再生媒体として光ディスクや光磁気ディスク等
の円盤状のディスクメディアが用いられている。このよ
うなディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、
ドライブ装置に装填された状態で回転されつつ記録面へ
レーザー光が照射されることで、記録面の色素層分解に
よるピット形成や相変化、磁化等によって情報の記録が
なされ、又はレーザー光の反射率や偏光角の相違に基づ
いて記録された情報の再生が行われるようになってい
る。
【0003】また、このようなディスクメディアでは、
記録容量を高めるために記録面へ照射するレーザー光の
波長を短くすることが提案されている。この短波長のレ
ーザー光(例えば、青紫色レーザー)を用いて情報の記
録又は再生を行う場合、ディスクメディアの記録面を保
護するカバー層によるレーザー光の減衰を抑制するため
に、このカバー層の厚みを薄くする必要がある。このよ
うにカバー層の厚みを薄くすると、カバー層の表面(外
部への露出面)におけるレーザー光の口径が小さくな
り、カバー層表面に付着する塵埃等の影響を無視できな
くなる。
【0004】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジは、ディスクメディアの中心部に設
けられたセンターホール部(センターコア部)及び記録
面(カバー層)の一部を外部に露出させるための開口
と、この開口を開閉するシャッター部材とを備えて構成
されている。
【0005】これにより、ディスクカートリッジでは、
ディスクメディアの非使用時にはシャッター部材により
開口を閉塞することでディスクカートリッジ内への塵埃
等の侵入、即ちディスクメディアへの塵埃等の付着を防
止し、ディスクメディアを使用する際にはドライブ装置
への装填に伴って開口を開放することで、センターホー
ル部(センターコア部)の回転スピンドル軸による保持
及び記録面へのレーザーヘッドの近接(レーザー光の照
射)が可能とされている。
【0006】しかしながら、このようなディスクカート
リッジでは、上記した開口の開放状態においてシャッタ
ー部材を収容するスペースを確保する必要があり、ディ
スクカートリッジの小型化が困難であるという問題があ
った。
【0007】そこで、小型化を図るために、シャッター
部材を2分割したディスクカートリッジが、例えば特開
2000−30394公報で提案されている。この公報
記載のディスクカートリッジでは、レーザーヘッド挿入
(近接)用の開口部分を主に閉塞する第1のシャッター
部材と、回転スピンドル軸挿入用の開口部分を主に閉塞
する第2のシャッター部材とが、互いにその端面を突き
当てた状態で開口全体を閉塞する構成になっている。
【0008】このディスクカートリッジ(ディスクメデ
ィア)を使用する際には、ドライブ装置へ装填(挿入)
される。そして、この装填に伴って、アームガイド溝内
に配置されたロック解除レバーが操作されるとともに、
第1のシャッター部材に連結された移動操作部がアーム
ガイド溝に沿って移動され、第1のシャッター部材が開
口の開放方向へ回動される。また、この回動に伴って、
第2のシャッター部材がその係合部に当接する第1のシ
ャッター部材の凸部に押圧され、第1のシャッター部材
とは異なる開口開放方向へ回動するようになっている。
【0009】そして、これにより、第1のシャッター部
材及び第2のシャッター部材は、円盤状のディスクメデ
ィアの投影面積に略対応する収容スペース内に収容され
るようになっている。このため、このディスクカートリ
ッジでは、ディスクメディアへの塵埃等の付着を防止し
つつ、小型化及び薄型化が図られている。
【0010】しかしながら、このような従来のディスク
カートリッジでは、例えば大気中での保存や開口の開閉
動作に伴う摩擦帯電によって、第1のシャッター部材及
び第2のシャッター部材やケースカバーの内面等には塵
埃等が付着する。この塵埃等が第1のシャッター部材及
び第2のシャッター部材による開口の開閉動作に伴って
ディスクカートリッジ内に侵入し、ディスクメディアの
記録面に付着すると、記録又は再生信号の欠落(所謂ド
ロップアウト)の原因となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記事実を考慮し、シャッター部材を経由した塵埃等の侵
入を防止でき、防塵性の良好なディスクカートリッジ
と、ディスクメディアに付着してしまった塵埃等を好適
に除去できるドライブ装置を得ることを目的とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容し
たケースと、前記ケースに設けられた前記ディスクメデ
ィアへのアクセス用の開口と、前記開口を開閉するシャ
ッター部材と、前記開口に対応する開口を有し、前記ケ
ースとの間に前記シャッター部材を収容する被覆部材
と、を備えたディスクカートリッジにおいて、前記ケー
スの外面に、前記シャッター部材による前記開口の開閉
動作に伴ってそのシャッター部材を払拭するクリーニン
グ部材を設けたことを特徴としている。
【0013】この請求項1に記載のディスクカートリッ
ジでは、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容さ
れたケースに、そのディスクメディアへアクセスするた
めの開口が設けられており、ディスクメディアの非使用
時には、この開口がシャッター部材により閉塞され、ケ
ース内への塵埃等の侵入が防止される。そして、ディス
クメディアの使用時(例えば、ドライブ装置への装填時
や装填完了後)には、シャッター部材がケースの開口形
成面に沿って移動して前記開口を開放し、この開口及び
被覆部材の開口を通じてディスクメディアへのアクセス
が可能となる。これにより、これらの開口からディスク
メディアが操作(例えば、回転スピンドル軸による回転
やレーザーヘッドによるレーザー光の照射)されて情報
の記録や再生が行われる。なお、ディスクメディアへア
クセスするための開口は、ケースの片面に設けられるの
みならず、両面に設けられてもよいことは言うまでもな
い。
【0014】ここで、ケースの外面には、シャッター部
材に接触可能なクリーニング部材が設けられており、こ
のクリーニング部材がシャッター部材による開口の開閉
動作に伴ってそのシャッター部材を払拭するため、開口
の開閉動作(特に、開放動作)によってシャッター部材
に付着した塵埃等が除去される。このため、シャッター
部材を経由したケース(ディスクカートリッジ)内への
塵埃等の侵入が防止される。このように、請求項1に記
載のディスクカートリッジでは、シャッター部材を経由
した塵埃等の侵入を防止できるので、防塵性が良好とな
る。
【0015】また、請求項2に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容し
たケースと、前記ケースに設けられた前記ディスクメデ
ィアへのアクセス用の開口と、前記開口を開閉するシャ
ッター部材と、前記開口に対応する開口を有し、前記ケ
ースとの間に前記シャッター部材を収容する被覆部材
と、を備えたディスクカートリッジにおいて、前記被覆
部材の内面に、前記シャッター部材による前記開口の開
閉動作に伴ってそのシャッター部材を払拭するクリーニ
ング部材を設けたことを特徴としている。
【0016】この請求項2に記載のディスクカートリッ
ジも、上記と同様に、ディスクメディアの非使用時に
は、シャッター部材により開口が閉塞され、ケース内へ
の塵埃等の侵入が防止される。そして、ディスクメディ
アの使用時(例えば、ドライブ装置への装填時や装填完
了後)には、シャッター部材がケースの開口形成面に沿
って移動して前記開口を開放し、この開口及び被覆部材
の開口を通じてディスクメディアへのアクセスが可能と
なる。
【0017】ここで、被覆部材の内面には、シャッター
部材に接触可能なクリーニング部材が設けられ、このク
リーニング部材がシャッター部材による開口の開閉動作
に伴ってそのシャッター部材を払拭するため、開口の開
閉動作(特に、開放動作)によってシャッター部材に付
着した塵埃等が除去される。このため、シャッター部材
を経由したケース(ディスクカートリッジ)内への塵埃
等の侵入が防止される。このように、請求項2に記載の
ディスクカートリッジでも、シャッター部材を経由した
塵埃等の侵入を防止できるので、防塵性が良好となる。
【0018】また、請求項3に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容し
たケースと、前記ケースに設けられた前記ディスクメデ
ィアへのアクセス用の開口と、前記開口を開閉するシャ
ッター部材と、前記開口に対応する開口を有し、前記ケ
ースとの間に前記シャッター部材を収容する被覆部材
と、を備えたディスクカートリッジにおいて、前記ケー
スの外面と前記被覆部材の内面に、前記シャッター部材
による前記開口の開閉動作に伴ってそのシャッター部材
を払拭するクリーニング部材を設けたことを特徴として
いる。
【0019】この請求項3に記載のディスクカートリッ
ジも、上記と同様に、ディスクメディアの非使用時に
は、シャッター部材により開口が閉塞され、ケース内へ
の塵埃等の侵入が防止される。そして、ディスクメディ
アの使用時(例えば、ドライブ装置への装填時や装填完
了後)には、シャッター部材がケースの開口形成面に沿
って移動して前記開口を開放し、この開口及び被覆部材
の開口を通じてディスクメディアへのアクセスが可能と
なる。
【0020】ここで、ケースの外面と被覆部材の内面に
は、シャッター部材に接触可能なクリーニング部材が設
けられ、このクリーニング部材がシャッター部材による
開口の開閉動作に伴ってそのシャッター部材を払拭する
ため、開口の開閉動作(特に、開放動作)によってシャ
ッター部材に付着した塵埃等がより一層除去される。こ
のため、シャッター部材を経由したケース(ディスクカ
ートリッジ)内への塵埃等の侵入が確実に防止される。
このように、請求項3に記載のディスクカートリッジで
は、シャッター部材を経由した塵埃等の侵入を確実に防
止できるので、防塵性がきわめて良好となる。
【0021】また、請求項4に記載のディスクカートリ
ッジは、請求項1乃至3の何れかに記載のディスクカー
トリッジにおいて、前記シャッター部材が、前記ディス
クメディアの非使用時には互いに端面を当接して前記開
口を閉塞し、前記ディスクメディアの使用時には互いに
異なる方向へ移動して前記開口を開放する第1シャッタ
ー部材及び第2シャッター部材で構成され、前記クリー
ニング部材が、前記第1シャッター部材及び第2シャッ
ター部材の各移動方向に対応して設けられていることを
特徴としている。これによれば、クリーニング部材の各
部分において保持される塵埃量の偏在が緩和され(塵埃
等の保持量が平均化し)、クリーニング部材が長寿命化
する。
【0022】また、請求項5に記載のディスクカートリ
ッジは、請求項1乃至4の何れかに記載のディスクカー
トリッジにおいて、前記クリーニング部材が、前記開口
の周縁部に沿って設けられていることを特徴としてい
る。これによれば、シャッター部材の開口閉塞状態で外
部に露出されている部分が、ケースと被覆部材との間に
収容される際に確実に払拭されるので、塵埃等の侵入を
確実に防止できる。
【0023】また、請求項6に記載のディスクカートリ
ッジは、請求項1乃至5の何れかに記載のディスクカー
トリッジにおいて、前記クリーニング部材が、前記シャ
ッター部材の移動を妨げない程度に接触することを特徴
としている。これによれば、シャッター部材の移動がク
リーニング部材によって妨げられることはなく、シャッ
ター部材はスムーズに移動できる。
【0024】また、請求項7に記載のディスクカートリ
ッジは、請求項1乃至6の何れかに記載のディスクカー
トリッジにおいて、前記クリーニング部材が、その設置
面と前記シャッター部材との隙間を閉塞可能に構成され
ていることを特徴としている。この請求項7に記載のデ
ィスクカートリッジでは、クリーニング部材の設置面、
即ち被覆部材の開口周縁部内面及び/又はケースの開口
周縁部外面とシャッター部材との隙間は、クリーニング
部材を設けることで閉塞されるため、シャッター部材の
開閉動作を伴わない塵埃等の侵入(例えば、ディスクカ
ートリッジ保存時における塵埃等の侵入)も確実に防止
される。
【0025】また、請求項8に記載のディスクカートリ
ッジは、請求項1乃至7の何れかに記載のディスクカー
トリッジにおいて、前記クリーニング部材が、非発塵性
材料にて構成されていることを特徴としている。これに
よれば、シャッター部材に付着した塵埃等を好適に除去
できるとともに、クリーニング部材から塵埃等が発生す
ることはないので、ケース内における塵埃量を減少させ
ることができる。
【0026】また、請求項9に記載のディスクカートリ
ッジは、請求項1乃至7の何れかに記載のディスクカー
トリッジにおいて、前記クリーニング部材が、不織布に
て構成されていることを特徴としている。これによれ
ば、シャッター部材に付着した塵埃等を好適に除去する
ことができるとともに、除去した塵埃等を好適に保持で
きるので、ケース内における塵埃量を減少させることが
できる。
【0027】また、請求項10に記載のディスクカート
リッジは、請求項9に記載のディスクカートリッジにお
いて、前記不織布が、複数層で構成され、少なくとも前
記シャッター部材と接触する側が、塵埃等の除去性を備
えた層であり、その層よりも前記ケース側又は前記被覆
部材側が、除去した塵埃等の保持性を備えた層であるこ
とを特徴としている。この請求項10に記載のディスク
カートリッジでは、シャッター部材と接触する側に塵埃
等の除去性が良好な材質の繊維(又はその組合せ)より
成る層が配設されるとともに、ケース又は被覆部材側に
除去した塵埃等の保持性が良好な材質の繊維(又はその
組合せ)より成る層が配設されているので、シャッター
部材に付着した塵埃等の除去性(クリーニング性)及び
保持性(離脱防止性)が共に向上し、好適になる。
【0028】また、請求項11に記載のディスクカート
リッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容
したケースと、前記ケースの少なくとも片面に形成され
たスピンドル軸とヘッドが挿入される開口と、前記開口
を開閉するシャッター部材と、を備えたディスクカート
リッジにおいて、前記ケースの内面に、前記ディスクメ
ディアの記録面を払拭するクリーニング部材を設けたこ
とを特徴としている。
【0029】この請求項11に記載のディスクカートリ
ッジでは、スピンドル軸挿入孔及びヘッド挿入孔が設け
られたケースの内面に、ディスクメディアの記録面を払
拭するクリーニング部材が設けられているので、ディス
クメディアの記録面に付着した塵埃等をそのクリーニン
グ部材で除去することが可能となる。したがって、記録
・再生時におけるエラー(ドロップアウト)の発生を低
減することができる。
【0030】また、請求項12に記載のディスクカート
リッジは、請求項11に記載のディスクカートリッジに
おいて、前記クリーニング部材が、非発塵性材料にて構
成されていることを特徴としている。これによれば、シ
ャッター部材に付着した塵埃等を好適に除去できるとと
もに、クリーニング部材から塵埃等が発生することはな
いので、ケース内における塵埃量を減少させることがで
きる。
【0031】また、請求項13に記載のディスクカート
リッジは、請求項11に記載のディスクカートリッジに
おいて、前記クリーニング部材が、不織布にて構成され
ていることを特徴としている。これによれば、シャッタ
ー部材に付着した塵埃等を好適に除去できるとともに、
除去した塵埃等を好適に保持できるので、ケース内にお
ける塵埃量を減少させることができる。
【0032】また、請求項14に記載のディスクカート
リッジは、請求項13に記載のディスクカートリッジに
おいて、前記不織布が、複数層で構成され、少なくとも
前記ディスクメディアの記録面と接触する側が、塵埃等
の除去性を備えた層であり、その層よりも前記ケース側
が、除去した塵埃等の保持性を備えた層であることを特
徴としている。この請求項14に記載のディスクカート
リッジでは、ディスクメディアの記録面と接触する側に
塵埃等の除去性が良好な材質の繊維(又はその組合せ)
より成る層が配設されるとともに、ケース側に除去した
塵埃等の保持性が良好な材質の繊維(又はその組合せ)
より成る層が配設されているので、ディスクメディアの
記録面に付着した塵埃等の除去性(クリーニング性)及
び保持性(離脱防止性)が共に向上し、好適になる。
【0033】また、請求項15に記載のディスクカート
リッジは、請求項13又は14に記載のディスクカート
リッジにおいて、前記不織布の毛先の並びが、前記ディ
スクメディアの記録面の径方向に沿っていることを特徴
としている。これによれば、ディスクメディアが回転す
ることにより、その記録面を好適に払拭(クリーニン
グ)することができる。
【0034】また、請求項16に記載のディスクカート
リッジは、請求項11乃至15の何れかに記載のディス
クカートリッジにおいて、前記クリーニング部材が、前
記開口を除いて、前記ディスクメディアの記録面とほぼ
同じ大きさに形成されていることを特徴としている。こ
れによれば、ディスクメディアの記録面を簡単かつ確実
に払拭(クリーニング)することができる。
【0035】また、請求項17に記載のドライブ装置
は、請求項11乃至16の何れかに記載のディスクカー
トリッジが装填され、前記ディスクメディアに対し、情
報の記録又は再生を行うドライブ装置であって、前記デ
ィスクカートリッジが装填されるバケットと、前記バケ
ットに装填されたディスクカートリッジ内のディスクメ
ディアを保持して回転させるスピンドル軸と、を備え、
前記スピンドル軸が、前記ディスクメディアの記録面を
前記クリーニング部材に接触させながら所定数回転する
ように構成されていることを特徴としている。
【0036】この請求項17に記載のドライブ装置へデ
ィスクカートリッジが装填されると、ディスクメディア
は、スピンドル軸によって保持され、クリーニング部材
にその記録面が接触させられて、そのまま所定数回転さ
せられる。これにより、ディスクメディアの記録面に付
着している塵埃等が好適に集塵されて除去される。した
がって、ディスクカートリッジをドライブ装置に装填し
た際、ディスクカートリッジ内に侵入した塵埃等がディ
スクメディアに付着しても、クリーニング部材によって
好適に除去でき、記録・再生時におけるエラー(ドロッ
プアウト)の発生を低減することができる。
【0037】また、請求項18に記載のドライブ装置
は、請求項17に記載のドライブ装置において、前記ス
ピンドル軸が、前記ディスクメディアの記録面を前記ク
リーニング部材に接触させて所定数回転した後、その記
録面とクリーニング部材とを非接触にして定常回転する
ことを特徴としている。この請求項18に記載のドライ
ブ装置では、記録・再生時において、ディスクメディア
はクリーニング部材と非接触状態になる位置に保持され
る。したがって、クリーニング部材で捕捉した塵埃等が
再度ディスクメディアに付着するような不具合は起きな
い。
【0038】また、請求項19に記載のドライブ装置
は、請求項17又は18に記載のドライブ装置におい
て、前記スピンドル軸が、前記ディスクメディアを保持
する保持位置と、前記ディスクメディアの記録面を前記
クリーニング部材に接触させる接触位置と、前記ディス
クメディアを定常回転させるドライブ位置へ移動可能に
構成されていることを特徴としている。このような構成
にすると、スピンドル軸を所定の位置まで上昇・下降さ
せるだけで、目的とするディスクメディアの記録面の払
拭(クリーニング)ができるので、そのための機構が簡
単で済むという利点がある。
【0039】また、請求項20に記載のドライブ装置
は、請求項17乃至19の何れかに記載のドライブ装置
において、前記スピンドル軸が、前記ディスクメディア
の記録面を前記クリーニング部材に接触させたとき、少
なくとも前記開口に対応する領域を払拭する程度に回転
することを特徴としている。これによれば、ディスクメ
ディアの記録面に付着した塵埃等を好適に除去できるの
はもちろん、ディスクメディアの記録面を傷つけること
がない。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ディスクカートリッジ10を図1乃至図9に示す実施例
を基に詳細に説明する。なお、図1乃至図9において、
矢印FR、矢印RE、矢印UP、矢印LO、矢印LE、
矢印RIが示されている場合は、それぞれディスクカー
トリッジ10のドライブ装置150への装填(挿入)方
向を向いて見た場合のディスクカートリッジ10の前方
向(装填方向)、後方向、上方向、下方向、左方向、右
方向を示すものとし、以下、単に上下前後左右を示す場
合は上記各矢印方向に対応している。
【0041】なお、これらの各方向は便宜上示すもので
あり、ディスクカートリッジ10を使用する際の方向を
限定するものではないことは言うまでもない。したがっ
て、ディスクカートリッジ10は、使用に際して、例え
ば水平に配置されてもよく、鉛直に配置されてもよい。
【0042】まず、ディスクカートリッジの概要につい
て説明する。図1(A)には、ディスクカートリッジ1
0を斜め上方より見た外観が斜視図にて示されており、
図1(B)には、ディスクカートリッジ10を斜め下方
より見た外観が斜視図にて示されている。これらの図に
示されるように、ディスクカートリッジ10は、全体と
して扁平ケース状に形成されており、その内部には後述
する情報記録再生媒体としての円盤状のディスクメディ
ア20が収容されている。
【0043】このディスクカートリッジ10は、前端部
10Aが円弧状に湾曲されるとともに、後端部10Bは
要求機能により、その左右の角部を切り欠かれた多角形
状とされている。また、このディスクカートリッジ10
の前後寸法は左右寸法に対して若干大きくされている。
これらにより、ディスクカートリッジ10では、ドライ
ブ装置150(図4乃至図7参照)への装填方向が外観
から容易に認識可能とされるとともに、誤った方向から
のドライブ装置150への装填が許容されない構成とな
っている。
【0044】また、ディスクカートリッジ10の左右の
側面にはそれぞれ第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝
12Bが設けられており、ドライブ装置150への装填
時の案内用とされている。第1ガイド溝12Aには、後
述するロック解除レバー136及びシャッター係合部1
14が突出している。
【0045】更に、ディスクカートリッジ10の下面中
央部から前端部10Aの前壁部の左右方向中央部にかけ
て開口14が設けられており、ディスクメディア20使
用時のディスクメディア20へのアクセス用とされてい
る。すなわち、ディスクメディア20の使用時には、こ
の開口14からドライブ装置150の回転スピンドル軸
142(図11参照)及び記録再生ヘッド(例えば、レ
ーザーヘッド)144(図7参照)が挿入、近接される
構成である。
【0046】この開口14は、ディスクメディア20の
非使用時には、ディスクカートリッジ10内に収容され
た後述する第1シャッター部材110及び第2シャッタ
ー部材120により閉塞されており、ディスクカートリ
ッジ10内への塵埃等の侵入が防止されている。また、
ディスクカートリッジ10の下面の後端部10B近傍に
は、2つの位置規制用穴16が設けられており、ドライ
ブ装置150内におけるディスクカートリッジ10の位
置規制(検出)用とされている。
【0047】このディスクカートリッジ10は、第1ガ
イド溝12A及び第2ガイド溝12Bにおいてドライブ
装置150に案内されつつ前方(矢印FR方向)からド
ライブ装置150へ装填され、開口14が開放されると
ともに、位置規制用穴16においてドライブ装置150
に位置検出及び位置決めされた状態で、ドライブ装置1
50内でディスクメディア20への情報の記録やディス
クメディア20に記録された情報の再生が行われるよう
になっている。
【0048】次に、ディスクカートリッジ10の詳細構
成について説明すると、図2、図3の分解斜視図で示さ
れるように、ディスクカートリッジ10は、ディスクメ
ディア20を備えている。ディスクメディア20は、中
心部にセンター孔22を有する円盤状に形成され、その
下面24に形成された記録面がカバー層(何れも図示省
略)にて被覆保護されている。このディスクメディア2
0のセンター孔22には、環状のセンターコア部26が
接着等により取り付けられている。このセンターコア部
26は、ドライブ装置150の回転スピンドル軸142
の先端部に係合保持又は吸着保持されるようになってい
る。
【0049】ディスクメディア20は、ケース30内に
収容されている。ケース30は、下シェルとしてのベー
ス板部32と上シェルとしての上面板部34との接合に
より形成されている。また、ケース30(ベース板部3
2)の下方は、被覆部材としての下面板部36により被
覆されており、このケース30(ベース板部32)と下
面板部36との間に、後述する第1シャッター部材11
0及び第2シャッター部材120が収容される構成であ
る。
【0050】ベース板部32は、前部が半円状に形成さ
れるとともに後部が残余の半円部分に外接する略矩形状
に形成された薄板より成るベース底部38を備えてお
り、このベース底部38には前方の半円部分と同軸同径
の円筒壁40が上方へ向けて立設されている。そして、
円筒壁40の内径は、ディスクメディア20の外径より
若干大径とされている。
【0051】また、ベース底部38の後部外周には、円
筒壁40の略後半部分を囲むように平面視で略「コ」字
状の周壁42が形成されている。この周壁42の後壁4
4は、平面視で左右角部を折り曲げられた折線形状とさ
れてディスクカートリッジ10の後端部10Bに対応し
ており、ベース底部38の上面38Aからの高さが円筒
壁40より低位とされるとともにベース底部38の下面
38Bより下方へも突出している(図3参照)。
【0052】また、周壁42の左壁46は、外面が円筒
壁40の前後方向に平行な接線に沿って形成され、前端
面が円筒壁40の外周面に沿ってこれと接する左内壁4
6Aと、左内壁46Aの外側(左側)に設けられ、円筒
壁40の前後方向中央部より若干前方まで延設された左
外壁46Bとで構成されている。この左内壁46Aはベ
ース底部38の上面38A側のみに立設されて後壁44
と同高位とされており、左外壁46Bは上面38A側で
は左内壁46Aより低位とされるとともに、下面38B
側では後壁44と同高位とされている。また、この左外
壁46Bと左内壁46A及び円筒壁40との間には、上
方が開口された細溝46Cが形成されている。
【0053】一方、周壁42の右壁48も左壁46と同
様の構成であるが、右壁48側には細溝は形成されてい
ない。これにより、周壁42は、ベース底部38の上面
38A側においては、後壁44と左内壁46Aと右内壁
48Aとが同高位の平面視略「コ」字状を形成し、上面
板部34の周壁88との当接部位となり、ベース底部3
8の下面38B側においては、後壁44と左外壁46B
と右外壁48Bとが同高位の平面視略「コ」字状を形成
し、下面板部36との嵌合部位となる構成である。
【0054】また、左内壁46Aの外面(左側面)がデ
ィスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A後部の底
面下部になるとともに、左外壁46Bの上端面が第1ガ
イド溝12A後部の下側壁面となり、右内壁48Aの外
面(右側面)がディスクカートリッジ10の第2ガイド
溝12B後部の底面下部になるとともに、右外壁48B
の上端面が第2ガイド溝12B後部の下側壁面となる構
成である。
【0055】また、この円筒壁40と周壁42との間に
おけるベース底部38の上面38Aの後端両角部には、
それぞれ円筒状突起50が立設されている。この円筒状
突起50は、周壁42の後壁44と同高位とされてい
る。なお、図示は省略するが、円筒状突起50の内部に
は、透孔及び固定用ビスの頭部に対応したコニカル状の
ビス受け部が形成されている。
【0056】そして、左側の円筒状突起50の近傍に
は、シャッター軸孔52が設けられており、後述する第
2シャッター部材120の軸支用とされている。更に、
シャッター軸孔52近傍には、ばね保持部53が設けら
れており、後述するトーションばね126の一端保持用
とされている。
【0057】また、ベース板部32には、ディスクカー
トリッジ10の開口14を構成する開口54が形成され
ている。この開口54は、ディスクメディア20のセン
ターコア部26の外径より大径とされた円形状のハブ孔
56と、ベース底部38の半円部分の半径方向に沿って
左右対称にその外周前端部へ至るとともに円筒壁40を
も切り欠いた略矩形状の記録再生ヘッド用窓部58とが
連設して構成されている。
【0058】記録再生ヘッド用窓部58の左右方向の幅
寸法は、ハブ孔56との連設部近傍を除いてハブ孔56
の直径よりも大きくなるように、左右それぞれ拡幅され
ており、右左の拡幅部58A、58Bを設けることで、
大型の記録再生ヘッド144(図7参照)の挿入を可能
としている。また、ベース底部38のハブ孔56回りに
は、上面38A側が厚肉とされたリブ60が設けられて
いる。
【0059】更に、ベース底部38のハブ孔56近傍に
は、シャッター案内孔62が設けられている。このシャ
ッター案内孔62は、シャッター軸孔52と同軸の2つ
の円弧とシャッター軸孔52の軸心を通る2直線で囲ま
れた円弧状孔の前方角部が前方へ向けて延設された形状
とされている。
【0060】一方、図3に示されるように、ベース板部
32(ベース底部38)の下面38Bには凹部38Cが
形成されており、後述する第1シャッター部材110の
シャッター本体112及び第2シャッター部材120の
作動及び収容空間形成用とされている。すなわち、ベー
ス板部32の下面38B側においては、ベース底部38
の下面38Bを基準として、周壁42の下端面が下方に
突出するとともに、凹部38Cが上方に凹んでいる。
【0061】これにより、下面板部36が下面38Bと
当接した状態で周壁42に嵌合されることで、下面板部
36と凹部38Cとの間に扁平空間が形成される構成で
ある。また、ベース底部38の下面38Bの円筒状突起
50に対応する位置には、ビス及び工具を挿入可能に、
円筒状突起50の内部と同軸的に連通された円筒状突起
51が下方へ向けて立設され、その外周が下面板部36
の位置決め用とされるとともに、その内部が上述したデ
ィスクカートリッジ10の位置規制用穴16とされてい
る。
【0062】また、ベース板部32の凹部38Cには、
開口54の周縁部に沿って、クリーニング部材としての
ライナー63が設けられており、後述する第1シャッタ
ー部材110及び第2シャッター部材120のクリーニ
ング用とされている。ライナー63は2層構造の不織布
より成り、接着により凹部38Cに固定されている。こ
のライナー63を構成する不織布は、下層(第1シャッ
ター部材110及び第2シャッター部材120への接触
側の層)がクリーニング性の良好な繊維を多く含有して
(例えば、レーヨン繊維を30重量パーセント以上含有
して)構成され、上層(凹部38Cへの接着側の層)が
塵埃等の保持性が良好な繊維(例えば、アクリル繊維や
ポリエステル繊維)で構成されている。これにより、ラ
イナー63は、塵埃等のクリーニング性(除去性)が良
好で、かつ除去した塵埃等の離脱が少ない構成になって
いる。
【0063】以上のようなベース板部32の円筒壁40
の内側には、ディスクメディア20が収容される。ディ
スクメディア20は、そのセンターコア部26がハブ孔
56内に挿入された状態でリブ60上に載置され、ベー
ス底部38の上面38A及び円筒壁40との接触が防止
されている。この状態で、ベース板部32の上方は、上
面板部34により被覆されている。
【0064】上面板部34は、矩形状の平板の前端部が
円弧状に湾曲されるとともに、後端部が左右の角部を切
り欠かれて多角形状とされた平板部64を備えている。
平板部64の前後寸法は左右寸法に対して若干大きくさ
れている。この平板部64の下面64Aの中央部には、
ベース板部32のリブ60に対応した環状突起66が設
けられており、ディスクメディア20の下面64Aへの
接触防止用とされている。
【0065】また、平板部64の下面64Aには、ベー
ス板部32の円筒壁40に対応した環状溝68が形成さ
れている。環状溝68は、全体として円筒壁40を挿入
可能に形成されるとともに、ベース板部32の左外壁4
6B及び右外壁48Bより前方の部分の外径が若干大径
とされており(幅広とされており)、円筒壁40と共
に、後述する第1シャッター部材110の円弧状ガイド
壁部118が挿入可能とされている。
【0066】更に、平板部64の前部外周には、環状溝
68の前半部分を囲むように平面視で略「コ」字状に形
成された外壁70が下方へ向けて立設されている。外壁
70は、ディスクカートリッジ10の全厚さに対応した
高さとされており、前壁72と左壁74と右壁76とで
構成されている。
【0067】前壁72は、平板部64前端の湾曲形状に
対応して湾曲しており、その左右方向中央部には下方が
開口して切り欠かれた矩形状の窓部78が形成されてい
る。窓部78は、その左右方向の幅寸法がベース板部3
2の記録再生ヘッド用窓部58の幅寸法に対応してお
り、ディスクカートリッジ10の開口14の一部を構成
するようになっている。そして、この前壁72がディス
クカートリッジ10の前端部10Aを構成している。
【0068】また、左壁74及び右壁76は、それぞれ
前壁72の左右端部から後方へ向けて延び、ベース板部
32の左外壁46B、右外壁48Bの前端部に対応する
位置が後端部とされている。すなわち、組付状態におい
て上面板部34の左壁74、右壁76の各後端面下部と
ベース板部32の左外壁46B、右外壁48Bの前端面
とが当接するようになっている。
【0069】この外壁70の内側には、その左右角部内
面に沿ってそれぞれ形成された内壁80A、80Bが設
けられている。これらの内壁80A、80Bの下端面
は、外壁70の下端面よりも若干上方に位置して(ディ
スクカートリッジ10の内部側へ凹んで)おり、外壁7
0の内面に嵌合される下面板部36の上面との当接面と
されている。
【0070】また、外壁70の左壁74の外面には、そ
の前後方向に沿って横溝74Aが形成されており、その
底部は内壁80Aに至っている。そして、この横溝74
Aがディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12Aの
前部を構成している。また、内壁80Aには、横溝74
A底部と内壁80A内側とを連通するロック解除レバー
孔84が設けられている。更に、ロック解除レバー孔8
4近傍の平板部64の下面64Aには、後述するロック
レバー132軸支用の支軸86Aと、トーションばね1
28の一端保持用の保持孔86Bが設けられている。
【0071】一方、外壁70の右壁76も左壁74と同
様に構成され、第2ガイド溝12Bの前部を構成し、底
部が内壁80Bまで至る横溝76Aが形成されている。
なお、右壁76(内壁80B)側には、ロック解除レバ
ー孔、支軸及び保持孔は設けられていない。
【0072】更に、平板部64の外壁70より後方の外
周には、ベース板部32の周壁42に対応した周壁88
が下方へ向けて立設されている。すなわち、周壁88
は、それぞれベース板部32の後壁44、左壁46、右
壁48に対応する後壁90、左壁92、右壁94を備え
ている。後壁90は、ベース板部32の後壁44と当接
してディスクカートリッジ10の後端部10Bを構成す
るようになっている。
【0073】また、左壁92は、左内壁92Aがベース
板部32の左内壁46Aと当接するとともに、左外壁9
2B及び細溝92Cがそれぞれベース板部32の左外壁
46B及び細溝46Cと対向し、ディスクカートリッジ
10の後部左側壁及び第1ガイド溝12Aの後部を構成
するようになっている。なお、互いに対向する細溝46
C、92Cが後述する第1シャッター部材110のシャ
ッター引出部116が挿入されるシャッター案内溝96
を構成するようになっている。
【0074】このシャッター案内溝96(細溝92C)
は、左内壁92Aの前端部近傍において環状溝68と連
通されている。すなわち、シャッター案内溝96は、そ
の前端部近傍においてはベース板部32の細溝46Cと
環状溝68の外側壁近傍部分とが対向して形成されてい
る。一方、右壁94も左壁92と同様に、右内壁94A
がベース板部32の右内壁48Aと当接するとともに、
右外壁94Bがベース板部32の右外壁48Bと対向
し、ディスクカートリッジ10の後部右側壁及び第2ガ
イド溝12Bの後部を構成するようになっている。
【0075】また、周壁88と環状溝68との間におけ
るベース板部32の各円筒状突起50に対応する位置に
は、それぞれ円柱98が設けられている。この円柱98
は、周壁88の後壁90と同高位とされ、それぞれ下端
面がベース板部32の円筒状突起50の上端面に当接す
るようになっている。また、円柱98の中心部には螺子
孔98Aが設けられており、この螺子孔98Aにベース
板部32の円筒状突起50内部のビス受け部に頭部を係
合されたビスが螺合されて、上面板部34に対する位置
規制用穴16(円筒状突起51)の位置が決められる構
成である。
【0076】また、上記螺合によって、上面板部34が
ベース板部32の上方を被覆した状態でベース板部32
に接続保持され、ディスクメディア20を回転可能に収
容したケース30が形成される構成である。この状態
で、ベース板部32の円筒壁40が上面板部34の環状
溝68内に挿入されるとともに、ベース板部32の周壁
42が上面板部34の周壁88の対応する部分と当接し
ている。
【0077】一方、ベース板部32の下方には下面板部
36が配置されている。下面板部36は、外形の形状が
上面板部34の平板部64と略同形状の平板状に形成さ
れており、その外周が平板部64より若干小さくされる
ことで、上面板部34の外壁70及びベース板部32の
周壁42(後壁44、左外壁46B、右外壁48B)の
内周面に嵌合可能とされている。
【0078】また、下面板部36には、ベース板部32
の開口54と略同形状の開口100が開口54に対応す
る位置に形成されている。すなわち、開口100は、ハ
ブ孔56に対応したハブ孔102と、記録再生ヘッド用
窓部58に対応した記録再生ヘッド用窓部104及び右
左の拡幅部104A、104Bとで構成されており、デ
ィスクカートリッジ10の開口14を構成するようにな
っている。
【0079】更に、下面板部36には、ベース板部32
の円筒状突起51外径に対応した透孔106が円筒状突
起51に対応した位置に設けられている。また、下面板
部36の上面には、開口100の周縁部に沿ってクリー
ニング部材としてのライナー108が設けられており、
後述する第1シャッター部材110及び第2シャッター
部材120のクリーニング用とされている。ライナー1
08は、上述したライナー63と同様に構成され、接着
により下面板部36の上面に固定されている。
【0080】この下面板部36は、透孔106にベース
板部32の円筒状突起51が挿通されるとともに、上面
がベース板部32の下面38B(凹部38Cを除く部
分)並びに上面板部34の内壁80A、80Bに当接さ
れた状態で、ベース板部32の周壁42(後壁44、左
外壁46B、右外壁48B)並びに上面板部34の外壁
70の内周面に嵌合保持される。
【0081】以上により、ディスクメディア20を収容
したケース30の下方が下面板部36により被覆される
構成である。この下方を被覆されたケース30には、上
記の通り、ディスクカートリッジ10の前端部10A、
後端部10B、第1ガイド溝12A、第2ガイド溝12
B、2つの位置規制用穴16が設けられている他、ベー
ス板部32の開口54と上面板部34の窓部78と下面
板部36の開口100とが連通したディスクカートリッ
ジ10の開口14が形成されている。
【0082】そして、このケース30にはシャッター機
構が設けられる。シャッター機構は開口14を閉塞又は
開放するようになっている。なお、以下においてシャッ
ター機構の各構成要素を前後左右の方向を用いて説明す
るときは、基本的に開口14の閉塞状態における方向に
基づくものとする。
【0083】シャッター機構は第1シャッター部材11
0を備えており、第1シャッター部材110はベース板
部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に閉塞するシャ
ッター本体112を備えている。シャッター本体112
は、平面視において略台形状(前後寸法がベース板部3
2の円筒壁40の半径と略同一で幅寸法が記録再生ヘッ
ド用窓部58の幅寸法より若干大きい長方形が、前端部
を円筒壁40に対応した円弧状とされるとともに右後角
部を切り欠かれた形状)の薄平板にて形成されている。
シャッター本体112の厚さ寸法は、ベース板部32の
下面38Bから凹部38C(下面板部36の上面)まで
の高さより小さくされ、ライナー63、108に軽度
(シャッター本体112の移動を妨げない程度、以下同
じ)に接触するようになっている。
【0084】そして、シャッター本体112の斜辺部の
端面(図2乃至図4参照)が、後述する第2シャッター
部材120との突当部112Aとされている。また、シ
ャッター本体112の左後角部には、上方へ向けて立設
された押圧片112Bが設けられており、後述する第2
シャッター部材120の押圧用とされている。
【0085】更に、第1シャッター部材110は、円弧
状ガイド壁部118を備えている。円弧状ガイド壁部1
18は、平面視でその内周面がベース板部32の円筒壁
40の外周面に対応した円弧状に形成され、シャッター
本体112の前端部から上方へ向けて立設されている。
また、円弧状ガイド壁部118は、組付状態における上
端部の高位が円筒壁40の上端面と対応するように高さ
が決められている(図8(A)参照)。これにより、円
弧状ガイド壁部118は、ベース板部32の円筒壁40
の外周面に沿って摺動可能で、かつベース板部32の記
録再生ヘッド用窓部58の一部(円筒壁40前部の切り
欠き部分)を閉塞可能となっている。
【0086】また、円弧状ガイド壁部118は、シャッ
ター本体112の左方への張出部118Aが短く、右方
への張出部118Bが長く設けられている。この右方へ
の張出部118Bには下方が開口した窓部118Cが設
けられており、上面板部34の窓部78に対応してい
る。そして、シャッター機構による開口14の開放状態
においては、この窓部118Cが前方に位置するように
各部の寸法が決められている。
【0087】一方、円弧状ガイド壁部118の左方への
張出部118Aの先端部の内面近傍には、シャッター引
出部116が連結されている。このシャッター引出部1
16は、円弧状ガイド壁部118より充分薄肉の板状と
されており、その先端部には小ブロック状に形成された
シャッター係合部114が取り付けられている。
【0088】図8(B)に示されるように、シャッター
引出部116及びシャッター係合部114の上下方向の
幅寸法は、それぞれシャッター案内溝96の上下寸法及
び第1ガイド溝12Aの上下寸法に対応している。ま
た、円弧状ガイド壁部118の張出部118A左端部の
シャッター引出部116との連結位置より外面側部分
が、後述するロック手段130のロック爪138と係合
可能なロック係合部118Dとされている。
【0089】また、第1シャッター部材110は、シャ
ッター本体112(押圧片112Bを含む)と円弧状ガ
イド壁部118とが樹脂成形にて一体に形成されてい
る。この樹脂材料は、例えばPOM等の低摩擦係数を有
するとともに、耐磨耗性の良好な材料とされている。一
方、円弧状ガイド壁部118に連結されるシャッター引
出部116は、金属の薄板等より成り、厚み方向に弾性
変形可能とされている。
【0090】また、図4(下面板部36を取り除いた底
面図)及び図8(A)に示されるように、この第1シャ
ッター部材110は、円弧状ガイド壁部118がベース
板部32の円筒壁40と共に上面板部34の環状溝68
内に挿入されて円筒壁40の外周部に沿って摺動可能に
配置された状態で、シャッター本体112がベース板部
32の凹部38Cと下面板部36の上面との間に配置さ
れており、通常は開口14の一部(主に記録再生ヘッド
用窓部58)を閉塞している。
【0091】この状態で、シャッター本体112の押圧
片112Bがベース板部32のシャッター案内孔62内
に挿入され、その前方に位置している。また、この状態
では、シャッター引出部116の先端部が上面板部34
の環状溝68と連通されたシャッター案内溝96の前端
部に位置するとともに、シャッター係合部114が第1
ガイド溝12A内の略中央部(上面板部34の左壁74
後方)に位置して外部に露出している。これにより、外
部からシャッター係合部114を後方に移動させること
で、シャッター引出部116を介して円弧状ガイド壁部
118が円筒壁40の外周面に沿って摺動され、シャッ
ター本体112が回動されるようになっている(図4乃
至図7参照)。
【0092】更に、この状態では、図9及び図4に示さ
れるように、第1シャッター部材110のシャッター本
体112の上下面は、ベース板部32の開口54、及び
下面板部36の開口100の左側周縁部近傍(即ち、拡
幅部58B、104Bの左外部)において、それぞれラ
イナー63、108と軽度に接触している。
【0093】また、シャッター機構は、第1シャッター
部材の回動を規制するためのロック手段130を備えて
いる。ロック手段130は、平面視で略「く」字状のロ
ックレバー132を備えている。ロックレバー132
は、中央部に設けられ、上面板部34の支軸86Aに回
動自在に支持される円筒軸134と、一端部に設けら
れ、ロック解除レバー孔84から第1ガイド溝12A
(横溝74A)内に突出するロック解除レバー136
と、他端部に設けられ、第1シャッター部材110のロ
ック係合部118Dに係合可能なロック爪138とで構
成されている。
【0094】更に、ロックレバー132にはトーション
ばね128の一端部が係止され、このトーションばね1
28の他端部は上面板部34の保持孔86Bに挿入保持
されている。これにより、ロックレバー132は、トー
ションばね128によってロック爪138が第1シャッ
ター部材110のロック係合部118Dに係合する方向
へ付勢され、通常は開口14の閉塞状態を維持するよう
になっている。
【0095】一方、ロック解除レバー136が後方へ押
圧されると、トーションばね128の付勢力に抗してロ
ックレバー132が円筒軸134回りに回動され、ロッ
ク爪138と第1シャッター部材110のロック係合部
118Dとの係合状態が解除されるようになっている。
【0096】更にまた、このシャッター機構は、ベース
板部32のハブ孔56を主に閉塞する第2シャッター部
材120を備えている。第2シャッター部材120は、
例えばステンレス鋼等の金属材料にて構成され、平面視
において略台形状(左右に位置する平行線分がオフセッ
トされ、この平行線分間が長い台形状)の薄平板にて形
成されている。そして、第2シャッター部材120の厚
さ寸法は、第1シャッター部材110のシャッター本体
112と同等とされている。
【0097】また、第2シャッター部材120前端の斜
辺部の端面が、第1シャッター部材110のシャッター
本体112の突当部112Aとの突当部120Aとされ
ている。そして、この突当部120Aのシャッター本体
112の押圧片112Bに対応する位置には、被押圧片
120Bが上方(ケース30内)へ向けて立設されてい
る。この被押圧片120Bは、ベース板部32のシャッ
ター案内孔62の円弧部分に対応しており、シャッター
本体112の回動範囲(シャッター案内孔62で規制さ
れる押圧片112Bの移動範囲)内において常に押圧片
112Bと当接する幅寸法とされている。
【0098】また、第2シャッター部材120は、その
右後端部に上方へ向けて立設された回動軸122を備え
ている。この回動軸122はベース板部32のシャッタ
ー軸孔52に対応しており、上端部にはすりわり124
が形成されている。なお、回動軸122は、樹脂材料等
より成り、嵌合や接着等によって、第2シャッター部材
120に固定保持されるように構成してもよい。
【0099】この第2シャッター部材120は、回動軸
122がベース板部32のシャッター軸孔52に挿通さ
れるとともに、被押圧片120Bがシャッター案内孔6
2内に挿入された状態で、ベース板部32の凹部38C
と下面板部36の上面との間に配置されている。この状
態で、回動軸122のすりわり124にはトーションば
ね126の一端部が係止され、このトーションばね12
6の他端部がベース板部32のばね保持部53に係止さ
れることで、第2シャッター部材120は常時第1シャ
ッター部材110との突き当て方向に付勢されている。
【0100】これにより、第2シャッター部材120
は、通常はその突当部120Aが第1シャッター部材1
10の突当部112Aとの突き当て状態とされ、この状
態で主にベース板部32のハブ孔56を閉塞する構成で
ある。すなわち、第1シャッター部材110及び第2シ
ャッター部材120は、通常図1(B)に示されるよう
に、互いの突当部112A、120Aを突き当てた状態
でディスクカートリッジ10の開口14を閉塞するよう
になっている。
【0101】なお、この状態で、第1シャッター部材1
10の押圧片112B及び第2シャッター部材120の
被押圧片120Bは、それぞれベース板部32のシャッ
ター案内孔62の前部内縁に係合しており、突当部11
2A、120Aの突き当て状態を維持するようになって
いる。また、この状態で、図9及び図4に示されるよう
に、第2シャッター部材120の上下面は、ベース板部
32の開口54及び下面板部36の開口100における
右側(拡幅部58A、104Aの右外部)及びハブ孔5
6、102周りの周縁部近傍において、それぞれライナ
ー63、108と軽度(第2シャッター部材120の移
動を妨げない程度、以下同じ)に接触している。
【0102】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成のディスクカートリッジ10では、ディス
クメディア20の非使用時には、開口14が第1シャッ
ター部材110及び第2シャッター部材120によって
閉塞されている。すなわち、図4に示されるように、第
1シャッター部材110の突当部112Aと第2シャッ
ター部材120の突当部120Aとが互いに突き当てら
れ(当接され)、第1シャッター部材110がベース板
部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に閉塞するとと
もに、第2シャッター部材120がベース板部32のハ
ブ孔56を主に閉塞している。
【0103】このとき、第1シャッター部材110は、
ロック手段130のロック爪138が円弧状ガイド壁部
118のロック係合部118Dに係合されることによ
り、開口14の開放方向の回動が規制され、上記の閉塞
状態を維持する。一方、第2シャッター部材120は、
トーションばね126によって第1シャッター部材11
0との突き当て方向に付勢され、上記の閉塞状態を維持
する。これにより、ディスクメディア20の非使用時に
おけるディスクカートリッジ10内への塵埃等の侵入、
即ちディスクメディア20の下面(記録面)24への塵
埃等の付着が防止されている。
【0104】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20へ記録された
情報を再生する際)には、ドライブ装置150へ装着さ
れる。ディスクカートリッジ10をドライブ装置150
へ装着するにあたっては、その前端部10Aを先頭にし
てドライブ装置150の挿入口146(図4乃至図7参
照)に挿入する。
【0105】この挿入に伴って、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bに
は、それぞれドライブ装置150の案内凸部148が挿
入される。第1ガイド溝12Aに挿入された案内凸部1
48は、ディスクカートリッジ10の更なる挿入に伴っ
て第1ガイド溝12Aの後方へ向けて相対移動し、第1
ガイド溝12A内に位置するロック解除レバー136に
当接して、これを後方へ押圧する。
【0106】ロック解除レバー136が後方へ押圧され
ると、図5に示されるように、ロックレバー132が円
筒軸134(支軸86A)回りに回動し、ロック解除レ
バー136がロック解除レバー孔84内へ後退されると
ともに、ロック爪138と円弧状ガイド壁部118のロ
ック係合部118Dとの係合状態が解除される。これに
より、第1シャッター部材110のロック状態が解除さ
れ、第1シャッター部材110は回動自在とされる。
【0107】ドライブ装置150の案内凸部148が第
1ガイド溝12A内を更に後方へ相対移動すると、この
案内凸部148は上記のロック解除状態を維持しつつ第
1ガイド溝12A内に位置するシャッター係合部114
に係合し、これを後方へ向けて押圧する。シャッター係
合部114が後方へ押圧されると、図6に示されるよう
に、ロック状態が解除された第1シャッター部材110
が回動する。
【0108】すなわち、シャッター係合部114の後方
への移動に伴って、シャッター引出部116が円筒壁4
0の接線方向に延びるシャッター案内溝96内を後方へ
移動することで、円弧状ガイド壁部118が円筒壁40
の外周面に沿って摺動しつつ回動する。この円弧状ガイ
ド壁部118の回動に伴って、これと一体のシャッター
本体112が円筒壁40に沿って(円筒壁40の軸心回
りに)回動する。
【0109】また、第1シャッター部材110の回動に
伴って、シャッター本体112の押圧片112Bがシャ
ッター案内孔62内を略後方へ移動する(円筒壁40の
軸心と離間して設けられた押圧片112Bが円筒壁40
の軸心回りに回動する)。押圧片112Bが略後方へ移
動すると、これと当接配置された第2シャッター部材1
20の被押圧片120Bが略後方へ押圧されつつシャッ
ター案内孔62の円弧状部分に沿って移動する。この被
押圧片120Bの移動に伴って、第2シャッター部材1
20は、トーションばね126の付勢力に抗して回動軸
122回りに第1シャッター部材110との離間方向へ
回動する。
【0110】ドライブ装置150の案内凸部148がシ
ャッター係合部114と係合しつつ(シャッター係合部
114を後方へ押圧しつつ)、第1ガイド溝12A内を
更に後方へ相対移動すると、図7に示されるように、第
1シャッター部材110(シャッター本体112及び円
弧状ガイド壁部118)及び第2シャッター部材120
が更に回動し、記録再生ヘッド用窓部58及びハブ孔5
6が開放される。この状態で、円弧状ガイド壁部118
の窓部118Cがディスクカートリッジ10の前部に位
置し、上面板部34の窓部78を通して記録再生ヘッド
用窓部58の前方も開放される。すなわち、ディスクカ
ートリッジ10の開口14が開放される。
【0111】以上により、第1シャッター部材110と
第2シャッター部材120とが互いの突当部112A、
120Aを離間させつつ互いに異なる方向へ移動(回
動)することで、シャッター移動エリアを小さくしつつ
ディスクカートリッジ10の大きな開口14を開放でき
る。
【0112】そして、このディスクカートリッジ10
は、ドライブ装置150の所定位置まで挿入されると、
位置規制用穴16にドライブ装置150の位置決め機構
が挿入されて正確に位置決めされる。これにより、ディ
スクカートリッジ10のそれ以上の挿入ができなくなる
とともに、トーションばね126の付勢力による開口1
4の閉塞やディスクカートリッジ10の排出方向(挿入
口146側)への移動も阻止される。
【0113】この状態で、閉塞状態が解除された開口1
4のハブ孔56に対応する部分から回転スピンドル軸1
42(図11参照)が挿入される。この回転スピンドル
軸142は、先端部においてディスクメディア20のセ
ンターコア部26を係合や吸着等により保持し、ディス
クメディア20を軸心回りに回転させる。また、開口1
4の記録再生ヘッド用窓部58に対応する部分からは記
録再生ヘッド144が挿入され、ディスクメディア20
の記録面に情報を記録し、又は記録面に記録された情報
を再生する。
【0114】一方、ディスクカートリッジ10は、ドラ
イブ装置150から排出される際には、位置決め機構が
位置規制用穴16から抜き出され、排出方向(挿入口1
46側)への移動が可能となる。この状態で、ディスク
カートリッジ10は、トーションばね126の付勢力又
はドライブ装置150により付与される排出方向の押圧
力によって、後端部10Bを先頭にして移動される。こ
の移動に伴ってシャッター係合部114には、ドライブ
装置150の案内凸部148が係合しつつも、この案内
凸部148を介した押圧力が作用しなくなり、第1シャ
ッター部材110が回動可能状態となる。
【0115】この状態で、ディスクカートリッジ10
は、上記のように、排出方向へ移動しつつ開口14を閉
塞する。すなわち、第2シャッター部材120は、トー
ションばね126の付勢力によって、被押圧片120B
において第1シャッター部材110の押圧片112Bを
略前方へ押圧しつつ開口14の閉塞方向へ回動する。ま
た、押圧片112Bにおいて略前方へ押圧される第1シ
ャッター部材110は、この押圧により開口14の閉塞
方向へ回動する。
【0116】第1シャッター部材110及び第2シャッ
ター部材120がそれぞれ回動して初期位置に復帰する
と、開口14が閉塞される。初期位置に復帰した第1シ
ャッター部材110の押圧片112Bはシャッター案内
孔62前部内縁に係合し、第1シャッター部材110、
及び被押圧片120Bにおいて押圧片112Bに当接す
る第2シャッター部材120のトーションばね126の
付勢力によるそれ以上の回動を阻止する。
【0117】なお、第1シャッター部材110及び第2
シャッター部材120の初期位置を超える回動は、第2
シャッター部材120の被押圧片120Bを初期位置に
おいてシャッター案内孔62の周縁部に係合させること
で阻止してもよく、第1シャッター部材110の円弧状
ガイド壁部118の張出部118B先端部を初期位置に
おいて環状溝68の幅広端部と係合させることで阻止し
てもよい。また、第1シャッター部材110は、シャッ
ター係合部114がドライブ装置150に押圧されるこ
とで初期位置に復帰してもよい。
【0118】ディスクカートリッジ10が更に排出方向
へ移動されて、案内凸部148が第1ガイド溝12Aの
ロック解除レバー孔84より前方まで移動されると、ト
ーションばね128の付勢力によってロックレバー13
2が回動し、ロック解除レバー136が第1ガイド溝1
2A内に突出するとともに、ロック爪138が第1シャ
ッター部材110のロック係合部118Dに係合する。
これにより、ディスクカートリッジ10は、ドライブ装
置150への装填前の状態に復帰し、第1シャッター部
材110の回動が阻止されて開口14の閉塞状態が維持
される。
【0119】この状態で、ディスクカートリッジ10は
保管あるいは運搬等されるが、これに伴って、例えば大
気中の塵埃等が第1シャッター部材110のシャッター
本体112及び第2シャッター部材120の各下面に付
着することがある。しかしながら、下面板部36の上面
には、第1シャッター部材110のシャッター本体11
2及び第2シャッター部材120に軽度に接触した状態
のライナー108が固定されて設けられているため、ド
ライブ装置150へ再度装填した際には、開口14の開
放動作に伴ってそれぞれ回動する第1シャッター部材1
10のシャッター本体112及び第2シャッター部材1
20の各下面が、そのライナー108によって払拭(ク
リーニング)される。
【0120】すなわち、保管時や運搬時等に第1シャッ
ター部材110のシャッター本体112及び第2シャッ
ター部材120の各下面に付着した塵埃等はライナー1
08により除去され、第1シャッター部材110のシャ
ッター本体112及び第2シャッター部材120を経由
したディスクカートリッジ10(ケース30)内への塵
埃等の侵入が防止される。このように、本実施の形態に
係るディスクカートリッジ10では、第1シャッター部
材110のシャッター本体112及び第2シャッター部
材120を経由した塵埃等の侵入を防止でき、防塵性が
良好となる。
【0121】また、このディスクカートリッジ10で
は、ベース板部32の凹部38Cにも、第1シャッター
部材110のシャッター本体112及び第2シャッター
部材120に軽度に接触した状態のライナー63が固定
されて設けられているため、開口14の開放動作に伴っ
てそれぞれ回動する第1シャッター部材110のシャッ
ター本体112及び第2シャッター部材120の各上面
が、そのライナー63によって払拭(クリーニング)さ
れる。これにより、ディスクカートリッジ10内に僅か
に存在し、第1シャッター部材110のシャッター本体
112及び第2シャッター部材120の各上面に付着し
た塵埃等も除去されるので、防塵性が一層向上する。
【0122】更に、ライナー63、108による払拭
(クリーニング)は、開口14の閉塞動作時にも行われ
るため、開口14が開放状態とされるドライブ装置15
0内で侵入し、第1シャッター部材110のシャッター
本体112及び第2シャッター部材120の上下面に付
着した塵埃等も除去される。しかも、ライナー63、1
08は、それぞれ開口54、100の周縁部に沿って設
けられているため、第1シャッター部材110のシャッ
ター本体112及び第2シャッター部材120の開口1
4閉塞状態で外部に露出されている部分(即ち、塵埃等
が付着しやすい部分)が、ベース板部32の凹部38C
と下面板部36上面との間に収容される際に確実に払拭
(クリーニング)される。
【0123】また、開口54、100の周縁部に沿って
設けられたライナー63、108によって、第1シャッ
ター部材110のシャッター本体112及び第2シャッ
ター部材120の上面と、ベース板部32の凹部38C
との隙間、並びに第1シャッター部材110のシャッタ
ー本体112及び第2シャッター部材120の下面と、
下面板部36上面との隙間が、それぞれ閉塞される。こ
のため、開口14の開閉動作を伴わない上記各隙間から
の塵埃等の侵入(例えば、ディスクカートリッジ10の
保存時や運搬時における塵埃等の侵入)も防止される。
したがって、ディスクカートリッジ10内に残留する塵
埃量をきわめて低減することができる。
【0124】しかも、第1シャッター部材110のシャ
ッター本体112及び第2シャッター部材120に対す
るライナー63、108の接触状態は軽度なので、これ
ら第1シャッター部材110及び第2シャッター部材1
20の回動が、そのライナー63、108によって妨げ
られることはなく、第1シャッター部材110及び第2
シャッター部材120は、スムーズに回動する。
【0125】更にまた、そのライナー63、108は不
織布にて構成されているため、第1シャッター部材11
0のシャッター本体112及び第2シャッター部材12
0の上下面に付着した塵埃等のクリーニング性(除去
性)及び除去した塵埃等の離脱防止性(保持性)が共に
良好である。特に、この不織布は、第1シャッター部材
110のシャッター本体112及び第2シャッター部材
120との接触側の層が除去性の良好な繊維(その組合
せを含む、以下同じ)で構成され、接着側の層が保持性
の良好な繊維で構成された2層構造であるため、上記の
除去性及び保持性が一層向上され、好適である。
【0126】また、ライナー63、108は、第1シャ
ッター部材110のシャッター本体112及び第2シャ
ッター部材120の各回動方向に対応して設けられてい
るため、換言すれば、第1シャッター部材110のシャ
ッター本体112がライナー63、108の左側部分で
払拭され、第2シャッター部材120がライナー63、
108の右側部分及び円弧部分(ハブ孔56、102周
りの部分)で払拭されるため、ライナー63、108の
各部分において保持される塵埃量の偏在が緩和され(塵
埃等の保持量が平均化され)、ライナー63、108が
長寿命化する。
【0127】なお、上記の実施の形態では、ベース板部
32の凹部38C、下面板部36の上面にそれぞれライ
ナー63、108を設けた構成としたが、本発明はこれ
に限定されず、例えばベース板部32の凹部38C、及
び下面板部36の上面の何れか一方のみにライナー63
又はライナー108を設けた構成としてもよい。この場
合、ディスクメディア20の非使用時(保存時等)に外
部に露出する第1シャッター部材110等の外面を払拭
すべく、下面板部36の上面のみにライナー108を設
ける構成が望ましい。
【0128】また、上記の実施の形態では、ライナー6
3、108を開口54、100周縁部に設けた好ましい
構成としたが、本発明はこれに限定されず、ライナー6
3、108は、第1シャッター部材110のシャッター
本体112及び第2シャッター部材120を払拭可能で
あれば、どこに設けてもよい。また、ライナー63、1
08は開口54、100周縁部に沿って連続的に設けら
れることに限定されず、適宜分割して設けることも可能
である。
【0129】更に、上記の実施の形態では、ライナー6
3、108を2層構造の不織布にて構成された好ましい
構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えばライ
ナー63、108が単層や3層以上の不織布にて構成さ
れてもよい。また、適宜不織布以外の材料にてライナー
63、108を構成してもよいが、不織布のように、そ
れ自体から塵埃等が出ない非発塵性材料の方が、ディス
クカートリッジ10内における塵埃量を減少させること
ができるので、好ましい。
【0130】更にまた、上記の実施の形態では、第1シ
ャッター部材110及び第2シャッター部材120で開
口14を開閉する構成としたが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば開口14が1つのシャッター部材により開
閉される構成としてもよい。また、第1シャッター部材
110及び第2シャッター部材120をそれぞれ構成す
る材料が、上記実施の形態に示した樹脂材料、金属材料
に限定されることもない。したがって、例えば第1シャ
ッター部材(シャッター本体112等の一部を含む)を
金属材料で構成してもよく、第2シャッター部材120
を樹脂材料で構成してもよい。
【0131】また、上記の実施の形態では、ディスクメ
ディア20が片面記録タイプとされ、開口14が下方
(前方を含む)に設けられた構成としたが、本発明はこ
れに限定されず、例えばディスクメディア20を両面記
録タイプとして開口14を上方にも設けた構成とし、上
下の開口を開閉するシャッター部材をそれぞれ配置する
ことも可能である。また、開口14は、ハブ孔56と記
録再生ヘッド用窓部58とが連設された構成に限定され
ることはなく、これらが別個に形成されていてもよいこ
とは言うまでもない。更に、ディスクメディア20がセ
ンターコア部26を有する構成に限定されることはな
く、ディスクメディア20がセンター孔22において回
転スピンドル軸142に保持される構成としてもよい。
【0132】以上、説明したように、ディスクカートリ
ッジ10はドライブ装置150へ装填され、ディスクメ
ディア20への情報の記録や、ディスクメディア20に
記録された情報の再生が行われるようになっているが、
次に、そのディスクメディア20の記録面(下面)24
に付着している塵埃等を除去可能なドライブ装置と、そ
れに適用されるディスクカートリッジ10について説明
をする。
【0133】本発明に係るドライブ装置150は、図
7、図11で示すように、回転スピンドル軸142と記
録再生ヘッド(例えば、レーザーヘッド)144とバケ
ット140を備えており、ディスクメディア20の使用
時には、バケット140に保持されたディスクカートリ
ッジ10の開口14から、回転スピンドル軸142が挿
入されるとともに、記録再生ヘッド144が近接され、
ディスクメディア20に対し、情報の記録あるいは再生
を行うようになっている。
【0134】そして、この回転スピンドル軸142は、
ディスクメディア20のセンターコア部26を吸着又は
係合により保持する保持位置と、ディスクメディア20
の記録面(下面)24をクリーニング部材としてのライ
ナー82に接触させる接触位置と、ディスクメディア2
0を定常回転させるドライブ位置に移動可能なように構
成されている。
【0135】また、このドライブ装置150に好適に適
用し得るディスクカートリッジ10は、図10で示すよ
うに、ベース板部32の上面38A上にクリーニング部
材としてのライナー82が貼設されたディスクカートリ
ッジ10であって、このライナー82は、上記したライ
ナー63、108と同様の不織布で構成される。そし
て、そのライナー82の毛先の並びが、ディスクメディ
ア20の記録面(下面)24の径方向に沿うようになっ
ている。しかして、図示のライナー82は、記録再生ヘ
ッド用窓部58に臨む領域を除くディスクメディア20
の記録面(下面)24とほぼ同じ大きさに(円筒壁40
内側の上面38Aの略相似形状で、それよりも若干小さ
く)形成されている。
【0136】なお、ライナー82は、上記した不織布で
構成されるものに限定されるものではなく、塵埃等を吸
着等により好適に除去及び保持可能に構成されていれ
ば、その条件を満たす織布などで構成してもよい。何れ
にせよ、このライナー82は、それ自体から塵埃等が出
ない、不織布などの非発塵性材料で構成されたものが最
適である。
【0137】また、このライナー82は、ディスクメデ
ィア20の記録・再生時には、その記録面(下面)24
と非接触になるような厚さ(高さ)に構成されている。
すなわち、ディスクメディア20は、記録・再生時に
は、回転スピンドル軸142によって上昇位置に保持さ
れるが、このとき、ライナー82が、その記録面(下
面)24と非接触状態になるような厚さ(高さ)に構成
されている。したがって、ライナー82で捕捉した塵埃
等が再度ディスクメディア20に付着するような不具合
は起きない。
【0138】ここで、そのライナー82によってディス
クメディア20の記録面(下面)24を好適にクリーニ
ングするドライブ装置150の作用について、図11を
基に説明する。まず、ディスクカートリッジ10内のデ
ィスクメディア20は、図11(A)で示すように、自
重により、ライナー82の上に載置されている。そし
て、ドライブ装置150にディスクカートリッジ10が
装填されると、上記した工程により、開口14が開放さ
れ、ハブ孔102、56から挿入された回転スピンドル
軸142の先端が、ディスクメディア20のセンターコ
ア部26を係合あるいは吸着により保持する。
【0139】このとき、回転スピンドル軸142は、図
11(B)で示すように、ディスクメディア20を若干
持ち上げながら保持位置にて保持するが、持ち上げずに
保持するように構成してもよい。そして、この後、通常
ならば情報の記録あるいは再生を行うように、ドライブ
位置に保持されて所定速度で定常回転するが、本発明で
は、図11(C)で示すように、ディスクメディア20
を保持したまま回転スピンドル軸142が一旦下降す
る。すなわち、ベース板部32の上面38Aに貼設され
たライナー82にディスクメディア20の記録面(下
面)24が充分に接触するように、ディスクメディア2
0を最下位置(接触位置)まで強制的に下降させる。
【0140】そして、その後、回転スピンドル軸142
によって、ディスクメディア20を所定回数、適当な速
度で回転させ、ディスクメディア20の記録面(下面)
24に付着している塵埃等をライナー82で払拭して除
去する。この払拭(ワイピング)による記録面(下面)
24のクリーニングは非常に効果的であり、その記録面
(下面)24に付着している塵埃等は好適に除去され
る。こうして、ディスクメディア20の記録面(下面)
24をクリーニングしたら、回転スピンドル軸142に
よってディスクメディア20を上昇させ、図11(D)
で示すように、ドライブ位置に保持して、ライナー82
と非接触状態にする。
【0141】その後、ディスクメディア20に対し、情
報の記録あるいは再生を行う場合には、通常通り、この
状態でディスクメディア20を所定の速度で定常回転さ
せ、記録再生ヘッド144をその記録面(下面)24に
近接させて、それによる情報の記録あるいは再生を行え
ばよい。何れにせよ、この記録・再生時には、ディスク
メディア20の記録面(下面)24に塵埃等が付着して
いないので、塵埃等によるエラー(ドロップアウト)の
発生はきわめて低減する。
【0142】また、上記の実施の形態では、回転スピン
ドル軸142が上昇・下降するようになっているが、デ
ィスクカートリッジ10を保持するバケット140が上
昇・下降するものであっても同様な効果が得られること
は言うまでもない。また、回転スピンドル軸142やバ
ケット140を上下動させる手段は公知の手段を用いれ
ばよく、このように回転スピンドル軸142やバケット
140を上下動させるだけで、目的とするディスクメデ
ィア20の記録面(下面)24の払拭(クリーニング)
ができるので、そのための機構等が簡単で済む利点があ
る。
【0143】更に、その回転スピンドル軸142の回転
数等も適当な手段によって制御すればよい。すなわち、
回転スピンドル軸142の回転数はディスクメディア2
0の記録面(下面)24の径方向に沿って設けられるラ
イナー82の幅によるもので、図10で示すように、記
録再生ヘッド用窓部58に臨む領域を除くディスクメデ
ィア20の記録面(下面)24とほぼ同じ大きさに形成
されている場合には、少なくともその記録再生ヘッド用
窓部58に臨む領域を払拭可能な程度の僅かな回転数
(半回転未満)で、充分かつ簡単に記録面(下面)24
全面をクリーニングできるが、図4乃至図7で示すライ
ナー108、63と同程度の幅であれば、記録面(下
面)24全面を好適にクリーニングするのに、少なくと
も1回転程度は必要となる。
【0144】つまり、ライナー82は、その幅にもよる
が、ディスクメディア20が最大でも1回転すれば、そ
の記録面(下面)24に付着している塵埃等をすべて払
拭(クリーニング)することができる。このように、デ
ィスクメディア20は、少なくとも記録再生ヘッド用窓
部58に対応する領域を払拭できる回転数以上、1回転
以下で、充分かつ確実にその記録面(下面)24全面を
クリーニングできるので、ライナー82によってその記
録面(下面)24を傷つけるような不具合は起きない。
【0145】以上、何れにしても、ディスクメディア2
0の記録面(下面)24に付着している塵埃等を好適に
集塵して除去できるようになっていれば、図示のものに
限定されるものではなく、ディスクメディア20の記録
面(下面)24をクリーニングするための回転スピンド
ル軸142の回転数や、ライナー82の大きさ、材質等
は適宜設計変更して構わないものである。
【0146】
【発明の効果】本発明に係るディスクカートリッジは、
シャッター部材を経由した塵埃の侵入を防止でき、防塵
性が良好であるという優れた効果を有する。また、本発
明に係るドライブ装置は、ディスクカートリッジが装填
されて、記録・再生が行われる際、ディスクメディアに
付着している塵埃等を好適に集塵して除去することがで
きるので、記録・再生時におけるエラー(ドロップアウ
ト)の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係るディスクカートリッジを斜
め前上方より見た斜視図 (B)本発明に係るディスクカートリッジを斜め前下方
より見た斜視図
【図2】本発明に係るディスクカートリッジを斜め上方
より見た分解斜視図
【図3】本発明に係るディスクカートリッジを斜め下方
より見た分解斜視図
【図4】本発明に係るディスクカートリッジの開口閉塞
状態における全体構成を示し、下面板部を取り外すとと
もに一部を切り欠いた底面図
【図5】本発明に係るディスクカートリッジのロック解
除状態を示す図4に対応した図
【図6】本発明に係るディスクカートリッジの開口の開
放過程を示す図4に対応した図
【図7】本発明に係るディスクカートリッジの開口の開
放状態を示す図4に対応した図
【図8】(A)図4のF−F線矢視断面図、(B)図4
のD−D線矢視断面図
【図9】図4のE−E線矢視断面図
【図10】本発明に係る別実施例ディスクカートリッジ
のベース板部を示す斜視図
【図11】本発明に係るドライブ装置によってクリーニ
ングされるディスクカートリッジの概略説明図
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ 14 開口 20 ディスクメディア 24 下面(記録面) 30 ケース 32 ベース板部 34 上面板部 36 下面板部(被覆部材) 63 ライナー(クリーニング部材) 82 ライナー(クリーニング部材) 108 ライナー(クリーニング部材) 110 第1シャッター部材 120 第2シャッター部材 140 バケット 142 回転スピンドル軸 144 記録再生ヘッド 146 挿入口 148 案内凸部 150 ドライブ装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容したケースと、 前記ケースに設けられた前記ディスクメディアへのアク
    セス用の開口と、 前記開口を開閉するシャッター部材と、 前記開口に対応する開口を有し、前記ケースとの間に前
    記シャッター部材を収容する被覆部材と、を備えたディ
    スクカートリッジにおいて、 前記ケースの外面に、前記シャッター部材による前記開
    口の開閉動作に伴ってそのシャッター部材を払拭するク
    リーニング部材を設けたことを特徴とするディスクカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容したケースと、 前記ケースに設けられた前記ディスクメディアへのアク
    セス用の開口と、 前記開口を開閉するシャッター部材と、 前記開口に対応する開口を有し、前記ケースとの間に前
    記シャッター部材を収容する被覆部材と、を備えたディ
    スクカートリッジにおいて、 前記被覆部材の内面に、前記シャッター部材による前記
    開口の開閉動作に伴ってそのシャッター部材を払拭する
    クリーニング部材を設けたことを特徴とするディスクカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容したケースと、 前記ケースに設けられた前記ディスクメディアへのアク
    セス用の開口と、 前記開口を開閉するシャッター部材と、 前記開口に対応する開口を有し、前記ケースとの間に前
    記シャッター部材を収容する被覆部材と、を備えたディ
    スクカートリッジにおいて、 前記ケースの外面と前記被覆部材の内面に、前記シャッ
    ター部材による前記開口の開閉動作に伴ってそのシャッ
    ター部材を払拭するクリーニング部材を設けたことを特
    徴とするディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記シャッター部材は、前記ディスクメ
    ディアの非使用時には互いに端面を当接して前記開口を
    閉塞し、前記ディスクメディアの使用時には互いに異な
    る方向へ移動して前記開口を開放する第1シャッター部
    材及び第2シャッター部材で構成され、 前記クリーニング部材は、前記第1シャッター部材及び
    第2シャッター部材の各移動方向に対応して設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    ディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング部材は、前記開口の周
    縁部に沿って設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至4の何れかに記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング部材は、前記シャッタ
    ー部材の移動を妨げない程度に接触することを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れかに記載のディスクカートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部材は、その設置面と
    前記シャッター部材との隙間を閉塞可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記クリーニング部材は、非発塵性材料
    にて構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の
    何れかに記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記クリーニング部材は、不織布にて構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載のディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記不織布は、複数層で構成され、少
    なくとも前記シャッター部材と接触する側が、塵埃等の
    除去性を備えた層であり、その層よりも前記ケース側又
    は前記被覆部材側が、除去した塵埃等の保持性を備えた
    層であることを特徴とする請求項9に記載のディスクカ
    ートリッジ。
  11. 【請求項11】 円盤状のディスクメディアを回転可能
    に収容したケースと、 前記ケースの少なくとも片面に形成されたスピンドル軸
    とヘッドが挿入される開口と、 前記開口を開閉するシャッター部材と、を備えたディス
    クカートリッジにおいて、 前記ケースの内面に、前記ディスクメディアの記録面を
    払拭するクリーニング部材を設けたことを特徴とするデ
    ィスクカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記クリーニング部材は、非発塵性材
    料にて構成されていることを特徴とする請求項11に記
    載のディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記クリーニング部材は、不織布にて
    構成されていることを特徴とする請求項11に記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記不織布は、複数層で構成され、少
    なくとも前記ディスクメディアの記録面と接触する側
    が、塵埃等の除去性を備えた層であり、その層よりも前
    記ケース側が、除去した塵埃等の保持性を備えた層であ
    ることを特徴とする請求項13に記載のディスクカート
    リッジ。
  15. 【請求項15】 前記不織布の毛先の並びは、前記ディ
    スクメディアの記録面の径方向に沿っていることを特徴
    とする請求項13又は14に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  16. 【請求項16】 前記クリーニング部材は、前記開口を
    除いて、前記ディスクメディアの記録面とほぼ同じ大き
    さに形成されていることを特徴とする請求項11乃至1
    5の何れかに記載のディスクカートリッジ。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16の何れかに記載の
    ディスクカートリッジが装填され、前記ディスクメディ
    アに対し、情報の記録又は再生を行うドライブ装置であ
    って、 前記ディスクカートリッジが装填されるバケットと、 前記バケットに装填されたディスクカートリッジ内のデ
    ィスクメディアを保持して回転させるスピンドル軸と、
    を備え、 前記スピンドル軸が、前記ディスクメディアの記録面を
    前記クリーニング部材に接触させながら所定数回転する
    ように構成されていることを特徴とするドライブ装置。
  18. 【請求項18】 前記スピンドル軸は、前記ディスクメ
    ディアの記録面を前記クリーニング部材に接触させて所
    定数回転した後、その記録面とクリーニング部材とを非
    接触にして定常回転することを特徴とする請求項17に
    記載のドライブ装置。
  19. 【請求項19】 前記スピンドル軸は、前記ディスクメ
    ディアを保持する保持位置と、前記ディスクメディアの
    記録面を前記クリーニング部材に接触させる接触位置
    と、前記ディスクメディアを定常回転させるドライブ位
    置へ移動可能に構成されていることを特徴とする請求項
    17又は18に記載のドライブ装置。
  20. 【請求項20】 前記スピンドル軸は、前記ディスクメ
    ディアの記録面を前記クリーニング部材に接触させたと
    き、少なくとも前記開口に対応する領域を払拭する程度
    に回転することを特徴とする請求項17乃至19の何れ
    かに記載のドライブ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006244587A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性記録媒体用カートリッジ

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