JP3809795B2 - カートリッジ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体となる標準的大きさの第1の記録媒体より小型の第2の記録媒体を収納し、記録及び/又は再生装置に装着することができるカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば光ディスクは、信号記録面に塵埃、指紋等の異物が付着するとデータの記録再生を確実に行うことができなくなることから、ディスクカートリッジに収納されて用いられている。このディスクカートリッジは、例えば、カートリッジ本体内に光ディスクを回転可能に収納し、カートリッジ本体に設けられた記録再生用の開口部をシャッタ部材で閉塞し、専用の記録及び/又は再生装置に装填したときに限って、シャッタ部材が移動し記録再生用の開口部を開放するようになっている。
【0003】
また、このディスクカートリッジとフォーマットを共通とした光ディスクは、ディスクカートリッジに収納することなく、単体で専用の記録及び/又は再生装置に装填され、データの記録及び/又は再生が行われることがある。単体で用いられる光ディスクには、標準的な大きさの(直径が例えば12cm)第1の光ディスクと、この第1の光ディスクより小径の(直径が例えば8cm)第2の光ディスクとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスクカートリッジの専用の記録及び/又は再生装置では、第2の光ディスクを単体で装着しデータの記録をし、また、再生を行うことができない。ディスクカートリッジの専用の記録及び/又は再生装置で第2の光ディスクの記録及び/又は再生を行うには、第2の光ディスクをアダプタ装置となるカートリッジに装着して記録及び/又は再生装置に装填する必要がある。
【0005】
本発明の目的は、第1の記録媒体より小型の第2の記録媒体を着脱可能とすることで、記録媒体単体で取り扱われる第2の記録媒体を、第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジの記録及び/又は再生装置を用いて記録及び/又は再生を行うことができるようにするカートリッジを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジと略同じ組立工程で組み立てることができるようにすることで、容易に組み立てることができる第2の記録媒体の着脱可能なカートリッジを提供することにある。
【0007】
更に、本発明の他の目的は、記録媒体保持部に保持した第2の記録媒体が脱落することを防止する第2の記録媒体の着脱可能なカートリッジを提供することにある。
【0008】
更に、本発明の目的は、第2の記録媒体を容易に着脱することができないようにすることで、第2の記録媒体の信号記録面が汚損することを防止することができるカートリッジを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカートリッジは、上述した課題を解決すべく、第1の記録媒体より小さい第2の記録媒体が装着される上記第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジと同じ大きさのカートリッジであって、主面部に少なくとも上記第2の記録媒体より大きい上記第2の記録媒体が挿脱される挿脱口が設けられた上シェルに、第1の開口部が設けられた下シェルを突き合わせてなるカートリッジ本体と、主面部が上記挿脱口より外部に臨まされると共にこの主面部に上記第1の開口部に対応した第2の開口部が設けられ、上記カートリッジ本体内に回転可能に収納される中シェルと、上記下シェル側に位置するように上記中シェルに取り付けられ、上記中シェルが回転し上記第1の開口部と上記第2の開口部とが一致したとき、上記第1の開口部と上記第2の開口部とを開放するシャッタ部材とを備える。そして、上記中シェルの主面部には、上記第2の記録媒体に対応した大きさで、この第2の記録媒体を回転可能な状態で保持する記録媒体保持部が上記中シェルの主面部より低い位置に設けられている。すなわち、このカートリッジは、挿脱口よりユーザが第2の記録媒体を記録媒体保持部に装着し、記録及び/又は再生装置に装填される。このカートリッジは、上シェルに挿脱口を設け、中シェルに第2の記録媒体の記録媒体保持部を設ける他は、シャッタ部材等記録媒体交換の行うことができない第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジと構成を共通とすることで、第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジの記録及び/又は再生装置に装填することができる。
【0010】
ここで、記録媒体保持部は、中シェルの主面部に第2の開口部に連続して設けられたシャッタ部材を外部に臨ませる第3の開口部により構成される。
【0011】
なお、このカートリッジには、記録媒体保持部に保持した第2の記録媒体が脱落することを防止するため、記録媒体保持部の周囲に脱落防止機構を設けるようにしてもよい。例えば、この脱落防止機構は、第2の記録媒体の記録媒体保持部への挿入をガイドする記録媒体挿入ガイド部が設けられていると共に記録媒体保持部に保持された第2の記録媒体が脱落することを防止する脱落防止片が、記録媒体保持部の径方向に弾性変位する弾性変位部を介して設けられてなる。この脱落防止機構は、記録媒体保持部の周縁部に複数設けるようにしてもよい。
【0012】
また、このカートリッジは、脱落防止機構として次のようなものを設けるようにしてもよい。すなわち、この脱落防止機構は、記録媒体保持部に保持された第2の記録媒体が脱落することを防止する脱落防止部材が中シェルに配設されてなる。そして、脱落防止部材は、記録媒体保持部に保持された第2の記録媒体の脱落を防止する脱落防止片と、一端に係止部が設けられる弾性変位片と、脱落防止片を、記録媒体保持部に保持された第2の記録媒体の脱落を防止する脱落防止位置と第2の記録媒体の挿脱を行う挿脱位置とに亘って移動する操作片とが設けられている。そして、この脱落防止機構は、脱落防止部材を脱落防止位置に保持するとき、係止部を中シェルに設けられた第1の係止凹部に係止させ、脱落防止部材を挿脱位置に保持するとき、係止部を中シェルに設けられた第2の係止凹部に係止させる。この脱落防止機構は、誤操作で第2の記録媒体が記録媒体保持部より脱落してしまうことを防止するため、記録媒体保持部の周囲に複数に設けるようにしてもよい。
【0013】
更に、カートリッジには、脱落防止機構として、挿脱口を開閉する蓋体を設けるようにしてもよい。更に、このカートリッジには、蓋体を閉状態にロックするためのロック機構を設けるようにしてもよい。このロック機構は、例えば、シェルの挿脱口の周縁部に設けられた収納部に配設される開閉操作部材を有する。この開閉操作部材は、蓋体の係止片に係止されるロック部が先端部に設けられた第1の弾性変位片と、一端に係止部が設けられた第2の弾性変位片と、開閉操作部材を、ロック部が係止片に係止されたロック位置とロック部が係止片に係止されていないロック解除位置とに亘って移動させる操作部とを有し、収納部には、開閉操作部材をロック位置に保持するとき係止部が係止される第1の係止凹部と、開閉操作部材をロック解除位置に保持するとき係止部が係止される第2の係止凹部が設けられている。このロック機構は、誤操作で蓋体のロックが解除され、蓋体が挿脱口を開放し、記録媒体が脱落してしまうことを防止するために、挿脱口の周縁部に複数設けるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたカートリッジについて、図面を参照して説明する。
【0015】
図1乃至図3に示すように、本発明が適用されたカートリッジ1は、光ディスクを収納するキャディとして用いられるものであり、標準的大きさの光ディスクを対象としたカートリッジと同じ大きさに形成されている。この本発明が適用されたカートリッジ1は、カートリッジ本体2の内部に、中シェルとなるインナーロータ4と、一対のシャッタ部材5a,5bとを収納してなる。このカートリッジ本体2は、互いに組み合わされる一組の上シェル6と下シェル7とを有し、記録媒体となる光ディスク3を着脱することができるようになっている。
【0016】
このカートリッジ1には、図1に示すように、標準的な大きさの光ディスク、例えば直径が120mmの光ディスクに対して小型の光ディスク、例えば直径が80mmの光ディスク3が装着される。この光ディスク3は、中心部に、記録再生装置側のディスク回転駆動機構が係合されるセンタ孔3aが形成されている。なお、記録媒体としては、この他に、光磁気ディスク、磁気ディスク等を用いてもよい。また、記録媒体としては、その他、再生専用の光ディスク等の記録媒体を用いるようにしてもよい。更に、記録媒体としては、ディスク状のものに限定されるものではなく、例えばカード型のものであってもよい。
【0017】
上シェル6は、図4に示すように、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。この上シェル6は、全体略矩形状の主面のうち、記録再生装置への挿入端側となる前面が略円弧形状とされている。また、この上シェル6には、カートリッジ本体2の側面をなす外周壁8が主面の外周縁部に沿って立設されている。
【0018】
外周壁8には、前面側の中央部に位置して、記録再生装置70側の光ピックアップを進入させるための第1のピックアップ進入用凹部9が切り欠き形成されている。また、外周壁8には、背面側の中央部に位置して、下シェル7との位置決めを行うための位置決め用凹部10とが切り欠き形成されている。
【0019】
また、外周壁8の内周側には、光ディスク3を回転可能に収納するディスク収納部を構成する略円環状の内周壁11が外周壁8に内接するようにして立設されている。この内周壁11には、前面側の中央部に位置して、後述する記録再生装置70の光ピックアップ75を進入させるための第2のピックアップ進入用凹部12が切り欠き形成されている。また、この内周壁11は、図14に示すように、後述するインナーロータ4の主面とで、光ディスク3を回転可能に収納するディスク収納部11aを構成する。
【0020】
また、内周壁11と外周壁8との間には、この内周壁11を囲むようにして更に立ち上がり壁が立設され、内周壁11とこの立ち上がり壁とで略円環状のガイド溝13が形成されている。このガイド溝13には、インナーロータ4が回動可能に係合される。また、ガイド溝13の底面部には、前面側の中央部及び背面側の中央部に位置して、インナーロータ4を上シェル6から離間する方向に移動させるための一対のリフトアップ用凸部14が突出形成されている。
【0021】
また、上シェル6には、各コーナ部6a,6b,6c,6dのうち、シャッタ部材5a,5bをロックするロック部材を収納するロック収納部を形成する前面側の一方コーナ部6aを除く、残りのコーナ部6b,6c,6dに位置して、内部に塵埃等の侵入を防止するための上側コーナ壁15がそれぞれ立設されている。この上側コーナ壁15は、外周壁8とガイド溝13との間で周囲を囲むようにして形成されている。また、この上側コーナ壁15と外周壁8との間には、第1の溝部16が形成されており、この上側コーナ壁15とガイド溝13との間には、第2の溝部17が形成されている。
【0022】
また、上シェル6には、背面側の一方コーナ部6cに、誤記録防止部材が収納される収納部を構成する上側立ち上がり壁18が立設されている。また、この上側立ち上がり壁18と上側コーナ壁15との間には、第3の溝部19が形成されている。
【0023】
また、上シェル6には、各コーナ部6a,6b,6c,6dの近傍に、下シェル7を結合するための結合ピン20が形成されており、これら結合ピン20は、中心部に、ねじ止めするためのねじ孔が形成されている。
【0024】
ところで、この上シェル6の主面部には、図1、図2及び図4に示すように、ディスク収納部11aに収納した光ディスク3の交換を行うことができるように、光ディスク3の挿脱口2aが設けられている。この挿脱口2aは、上シェル6の主面部に略内接する大きさに略円形に形成されている。具体的に、この挿脱口2aは、上シェル6の内面に設けられた内周壁11の内側に、この内周壁11に沿って設けられている。なお、この挿脱口2aの大きさは、挿脱される光ディスク3の直径に合わせて設けられればよく、光ディスク3の挿脱を円滑に行うことができるように光ディスク3の直径よりやや大きい大きさ以上であれば、特に限定されない。
【0025】
以上のように構成される上シェル6に結合される下シェル7は、図2、図3及び図5に示すように、上述した上シェル6と同様に、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。この下シェル7は、全体略矩形状の主面のうち、記録再生装置に挿入される前面側が略円弧形状とされている。この下シェル7には、カートリッジ本体2の側面をなす外周壁21が主面の外周縁に沿って立設されている。
【0026】
また、外周壁21の背面側には、上述した上シェル6側の位置決め用凹部10に係合されることによって、上シェル6と下シェル7との位置決めを行う位置決め壁22が形成されている。また、外周壁21の背面側には、上述した上シェル6側の第1の溝部16に係合されることによって、上シェル6と下シェル7との間から塵埃等が内部に侵入するのを防止する防塵壁23が形成されている。
【0027】
この下シェル7には、外周壁21の前面側の中央部が光ピックアップやディスクテーブルが進入できるように開放された開口部24が設けられている。この開口部24は、前面側の開放端から光ディスク3の信号記録面の一部を内外周に亘って外方へ臨ませる略矩形状の記録再生用の開口部24aと、開口部24aと連続した光ディスク3の中心孔3aを外部に臨ませる回転駆動用の開口部24bとから構成されている。すなわち、記録再生用の開口部24aは、記録再生装置の光ピックアップをカートリッジ本体2の内部に進入させるのに足る大きさに形成されており、回転駆動用の開口部24bは、記録再生装置70のディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルをカートリッジ本体2の内部へと進入させるのに足る大きさに形成されている。
【0028】
また、下シェル7には、各コーナ部7a,7b,7c,7dのうち、ロック収納部を形成する前面側の一方コーナ部7aに、ロック部材29を回動可能に支持する支軸25が突設されている。また、この前面側の一方コーナ部7aを除く、残りの各コーナ部7b,7c,7dには、上述した上シェル6の第2の溝部17に係合する略円弧状の下側コーナ壁26が立設されている。更に、背面側の一方コーナ部7cには、上述した上シェル6の第3の溝部19に係合される下側立ち上がり壁27が立設されている。また、下シェル7には、上述した上シェル6の結合ピン20にと嵌合される略円筒状の結合用キャップ28が突出形成されており、この結合用キャップ28の中央部には、止めねじが挿通される貫通孔が形成されている。
【0029】
上シェル6と下シェル7とを結合するとき、上シェル6側の位置決め用凹部10と下シェル7側の位置決め壁22とが係合され、また、上シェル6側の結合ピン20と下シェル7側の結合用キャップ28とが嵌合され、更に、上シェル6側の第1の溝部16、第2の溝部17及び第3の溝部19には、下シェル7側の防塵壁23、下側コーナ壁26及び下側立ち上がり壁27がそれぞれ係合される。そして、この結合ピン20のねじ孔に結合用キャップ28の貫通孔を通して止めねじが螺合される。
【0030】
また、カートリッジ本体2には、図14に示すように、上シェル6と下シェル7とが重ね合わされることによって、カートリッジ本体2の側面に略内接するようにして内周壁11とインナーロータ4の主面部とでディスク収納部11aが設けられ、また、前面側の一方コーナ部に、ロック部材29が回動可能に収納される収納部と、背面側の一方コーナ部に、誤記録防止部材30がスライド可能に収納される収納部とが形成される。
【0031】
ロック部材29は、インナーロータ4がカートリッジ本体2の開口部24を閉塞する閉塞位置にあるときに、このインナーロータ4の回転を係止するためのものである。このロック部材29は、図2に示すように、本体に設けられた下シェル7の支軸25に回動可能に係合される係合孔31と、この係合孔31からカートリッジ本体2の一方側面部に向かって延長された操作片32と、この係合孔31からディスク収納部に向かって延長されたストッパ片33と、この係合孔31からカートリッジ本体2の前面側の内側面に向かって延長されたバネ片34とを有している。操作片32の先端部には、カートリッジ本体2の一方側面部に形成されたロック用開口部35aから外部に臨む操作突部32aが設けられている。また、ストッパ片33の先端部には、インナーロータ4のリング部43と摺接するストッパ突部33aが設けられている。バネ片34は、弾性変位した状態でカートリッジ本体2の前面側の内側面と当接されている。したがって、バネ片34の弾性力により操作片32の操作突部32aは、ロック用開口部35aから突出する方向に付勢され、また、ストッパ片33のストッパ突部33aは、インナーロータ4のリング部43に当接される方向に付勢され、インナーロータ4の第2の係合凹部42に係合される。そして、このロック部材29は、操作片32の操作突部32aが押圧されることによって、バネ片34の付勢力に抗してストッパ片33がインナーロータ4のリング部43から離間する方向に移動され、ストッパ突部33aは、第2の係合凹部42との係合状態が解除される。
【0032】
また、誤記録防止部材30は、カートリッジ本体2の背面に設けられた操作孔30aより操作部が外部に臨まされ、背面部に沿って操作されることによって、例えば検出孔を開放する記録可能位置と検出孔を閉塞する記録禁止位置とに亘って移動する。
【0033】
また、カートリッジ本体2の一方の側面部には、図3に示すように、カートリッジ1の記録再生装置への誤挿入を防止するためのガイド溝36が前面側から背面側に亘って形成されている。このガイド溝36の底面部には、前面側から順に、上述したロック部材29の操作突部32aを外部に臨ませるロック用開口部35aと、インナーロータ4の外周部の一部を外部に臨ませるロータ用開口部35bとが形成されている。また、下シェル7が構成するカートリッジ本体2の下面には、図3に示すように、記録再生装置70に装着した際の位置決めを行う複数の位置決め用凹部38が設けられている。また、カートリッジ本体2の両側面部には、記録再生装置70側のカートリッジ1を装着部に引き込むローディング用アーム係合される複数の切欠部39が設けられている。
【0034】
インナーロータ4は、図6及び図7に示すように、例えばポリオキシメチレン(POM)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。このインナーロータ4の主面部は、図14に示すように、カートリッジ本体2内に配設されたとき、上シェル6の内周壁11と開口部44aより外部に臨まされたシャッタ部材5a,5bの一方の主面とでディスク収納部11aを構成する。このインナーロータ4は、略円形に形成されており、その外周縁部には、上述した上シェル6のガイド溝13に係合されるリング部43が立設されている。そして、このインナーロータ4は、上シェル6のガイド溝13にリング部43が係合されることによって、カートリッジ本体2に対して回動可能に支持されている。インナーロータ4の主面部には、下シェル7に設けられた開口部24と略同じ大きさの開口部44が形成されている。また、インナーロータ4の主面部には、この開口部44に連続して光ディスク3を保持するための略円形の開口部44aが設けられている。この開口部44aは、光ディスク3の着脱を円滑に行うことができるように、光ディスク3の直径よりやや大きくなるように形成されている。また、開口部44が設けられた領域のリング部43は、連結部43aによって連結されている。これら開口部44,44aは、シャッタ部材5a,5bに開閉される。なお、インナーロータ4の主面部は、開口部44aで光ディスク3を確実に保持できる程度の厚さに形成されている。
【0035】
また、リング部43の外周面には、インナーロータ4を回動させるためのギヤ部45が形成されている。このギヤ部45は、図8に示すインナーロータ4が下シェル7の開口部24の閉塞位置にあるときに、上述したロータ用開口部35bの前面側から外部に臨む位置と、図9に示すインナーロータ4が下シェル7の開口部24を開放した開放位置にあるときに、上述したロータ用開口部35bの背面側から外部に臨む位置との間の領域に亘って形成されている。
【0036】
このギヤ部45の一方の側には、記録再生装置側のシャッタ開放機構を構成するシャッタ開放部材の第1の係合突起が係合される第1の係合凹部41が形成され、ギヤ部45の他方の側には、シャッタ開放部材の第2の係合突起が係合される第2の係合凹部42が形成されている。これら係合凹部41,42は、ギヤ部45と共にロータ用開口部35bより外部に臨まされる。第1の係合凹部41は、カートリッジ1を記録再生装置に装填したとき、最初にシャッタ開放部材の第1の係合突起が係合される。第2の係合凹部42は、シャッタ部材5a,5bが閉塞位置にあるとき、ロック部材29のストッパ突部33aが係合されると共に、シャッタ部材5a,5bが開口部24,44の開放位置に移動したとき、シャッタ開放部材の第2の係合突起が係合される。
【0037】
また、リング部43の外周面には、インナーロータ4の回動量を規制するための一対の回動規制突部46a,46bが互いに所定の間隔を有して突出形成されている。一方、上シェル6には、ガイド溝13と上側コーナ壁15との間に位置して、回動規制突部46a,46bと当接される一対の規制部47a,47bが形成されている。図9に示すように、インナーロータ4が開口部24を開放する方向に回転することによって、一方の回動規制突部46aが一方の規制部47aと係合し、インナーロータ4の更なる回転が阻止される。この方向のインナーロータ4の回動が規制されたとき、インナーロータ4は、開口部24の開放位置にあり、インナーロータ4の開口部44とカートリッジ本体2の開口部24とが略一致した状態となる。一方、図8に示すように、インナーロータ4が開口部24を閉塞する方向に回転することによって、他の回動規制突部46bが他の規制部47bと係合し、インナーロータ4の更なる回転が阻止される。この方向のインナーロータ4の回動が規制されたとき、インナーロータ4は、開口部24の閉塞位置にあり、インナーロータ4の開口部44がカートリッジ本体2の開口部24に対して最も傾いた状態となる。
【0038】
また、リング部43の先端面には、図8及び図9に示すように、上述したガイド溝13の一対のリフトアップ用凸部14と摺接される一対のリフトアップ用凸部48が突出形成されている。そして、インナーロータ4が開口部24の閉塞位置の直近に位置するときには、このリフトアップ用凸部48がガイド溝13のリフトアップ用凸部14と摺接しながら乗り上げることによって、インナーロータ4が上シェル6から離間する方向に持ち上げられる。
【0039】
また、インナーロータ4には、図6乃至図9に示すように、リング部43が突出する側とは反対側の主面に、一対のシャッタ部材5a,5bをそれぞれ回動可能に支持する一対の支軸49a,49bが突出形成されている。この一対の支軸49a,49bは、インナーロータの中心部に対して点対称な位置、すなわち互いに180゜の位相差を有して配置されている。
【0040】
このようなインナーロータ4に取り付けられる開口部44,44aを開閉するシャッタ部材5a,5bは、図10及び図11に示すように、互いに対称な形状を有しており、インナーロータ4の一対の支軸49a,49bを中心に、180゜の位相差を有して回動可能に取り付けられる。なお、一対のシャッタ部材5a,5bにおける同等な部位については、シャッタ部材5としてまとめて説明すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
【0041】
このシャッタ部材5a,5bは、上述したインナーロータ4と同様に、例えばポリオキシメチレン(POM)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。このシャッタ部材5は、略半円平板状に形成されており、基端部には、上述したインナーロータ4の支軸49a,49bに回動可能に係合される係合孔50a,50bが形成されている。
【0042】
また、一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面となる弦線部分には、中央部から基端部に向かって第1の係合部51と、中心部から先端部に向かって第2の係合部52とが形成されている。このうち、第1の係合部51は、下シェル7側が傾斜面とされており、第2の係合部52は、上シェル6側が傾斜面とされている。そして、一対のシャッタ部材5a,5bは、図12及び図13に示すように、インナーロータ4の支軸49a,49bを中心として、互いに近接離間する方向に回動されることによって、一方のシャッタ部材5aの第1の係合部51と他方のシャッタ部材5bの第2の係合部52とが係合されると共に、他方のシャッタ部材5bの第1の係合部51と一方のシャッタ部材5aの第2の係合部52とが係合される。
【0043】
また、シャッタ部材5a,5bには、図7に示す下シェル7の内面に突出形成された一対のガイドピン53とそれぞれ係合されるガイド孔54が形成されている。ガイド孔54は、シャッタ部材5a,5bが開口部44,44aの閉塞位置と開放位置との間で回動されるように、弧線部分の中途部から係合孔50a,50bに向かって所定の長さで形成されている。また、ガイド孔54の外周側の端部には、シャッタ部材5a,5bが閉塞位置にあるときに、下シェル7のガイドピン53が係合される係合部55と、この係合部55に係合されたガイドピン53を押圧する弾性を有する押圧片56とが形成されている。
【0044】
ところで、下シェル7の開口部24の周縁部には、図5に示すように、内部に塵埃等が侵入することを防止するための防塵リブ57が設けられている。この防塵リブ57には、下シェル7の前面側及び背面側の外周壁21とそれぞれ連結する部分が高くなるように補助リブ57a,57b,57c,57dが設けられている。この防塵リブ57は、シャッタ部材5a,5bが開口部44を閉塞するとき、シャッタ部材5a,5bに設けられた防塵溝58に係合される。また、インナーロータ4には、図12及び図13に示すように、一対の支軸49a,49bの近傍に、防塵リブ57と防塵溝58との係合状態を解除する解除用凸部59が突出形成されている。この解除用凸部59は、防塵リブ57と略同等の高さで形成されており、シャッタ部材5が開口部44の閉塞位置から開放位置へと移動する際に、この防塵リブ57と防塵溝58との係合を解除する。
【0045】
また、シャッタ部材5a,5bには、図10及び図11に示すように、一対のシャッタ部材5a,5bが閉塞位置にあるときに、防塵リブ57の一部である補助リブ57a,57cと係合する第1の係合片60aと、補助リブ57b,57dと係合される第2の係合片60bとが形成されている。更に、シャッタ部材5a,5bには、第2の係合部52の先端部側に、一対のシャッタ部材5a,5bが開放位置にあるときに、防塵リブ57の一部を構成する補助リブ57b及び補助リブ57dが係合する切欠部61が形成されている。
【0046】
次に、以上のように構成されるカートリッジ1の組み立て方法について説明すると、先ず、上シェル6の内面側を上方に向けた状態で配置し、インナーロータ4のリング部43を上シェル6のガイド溝13に係合させる。また、インナーロータ4の開口部44と上シェル6の第1及び第2のピックアップ進入用凹部9,12とが一致するように、上シェル6に対するインナーロータ4の位置合わせを予め行っておく。
【0047】
次に、このインナーロータ4に一対のシャッタ部材5a,5bを取り付ける。具体的には、一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面を互いに対向させた状態で、係合孔50a,50bをインナーロータ4の支軸49a,49bに係合させる。これにより、一対のシャッタ部材5a,5bがインナーロータ4の支軸49a,49bを中心に回動可能に取り付けられる。また、インナーロータ4の開口部44,44aの端縁部に一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面が沿うように、インナーロータ4に対する一対のシャッタ部材5a,5bの位置合わせを予め行っておく。更に、これと同時或いは前後して、ロック部材29の係合孔31に支軸25を挿通しロック部材29を取り付けると共に、誤記録防止部材30を配設する。
【0048】
次に、この上シェル6に下シェル7を結合する。すなわち、上シェル6と下シェル7の外周壁8,21を突き合わせ、上シェル6側の位置決め用凹部10と下シェル7側の位置決め壁22とを係合させる。また、上シェル6側の位置決めピン20と下シェル7側の位置決めキャップ28とが嵌合される。また、上シェル6側の第1の溝部16、第2の溝部17及び第3の溝部19には、下シェル7側の防塵壁23、下側コーナ壁26及び下側立ち上がり壁27がそれぞれ係合される。
【0049】
また、シャッタ部材5a,5bのガイド孔54には、下シェル7側のガイドピン53が係合される。このとき、上述したインナーロータ4に対する一対のシャッタ部材5a,5bの位置合わせを予め行っておくことによって、下シェル7と一対のシャッタ部材5a,5bとの位置合わせを容易に行うことができる。そして、位置決めピン20のねじ孔に位置決めキャップ28の貫通孔を通して止めねじを螺合する。これにより、上シェル6に下シェル7が結合され、カートリッジ本体2が構成される。このとき、インナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bは、開口部24,44の開放位置にある。
【0050】
次に、この状態からギヤ部45を操作して、インナーロータ4を開口部24,44を閉塞する方向に回転させることによって、一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の開口部24を閉塞した状態とする。以上により、カートリッジ1が組み立て作業が完了する。このように、本発明を適用したカートリッジ1では、使用される構成部品の数が少なく、しかも極めて簡単に組み立て作業を行うことができる。また、カートリッジ1は、構成部品にバネを用いないことから組み立て作業が容易となる。また、このカートリッジ1は、このディスクカートリッジと同じ組立工程を経て組み立てられるものであるから、ディスクカートリッジの組み立てラインを用いることができ、組み立て作業が容易となる。
【0051】
なお、上シェル6に対する下シェル7の固定方法としては、上述した止めねじ等の手段に限らず、接着剤、超音波溶着等を用いて上シェル6と下シェル7とを接合一体化するようにしてもよい。上述したような構成を有するカートリッジ1が記録再生装置に装着される前には、図1及び図15に示すような状態になっている。すなわち、一対のシャッタ部材5a,5bは、インナーロータ4の第2の係合凹部42にロック部材29のストッパ突部33aが係合され、開口部24,44の閉塞位置にロックされている。このとき、インナーロータ4の第1の係合凹部41は、ロータ用開口部35より外部に臨まされ、ロック部材29の操作突部32aは、ロック用開口部35aより外部に臨まされ、記録再生装置に装填されたとき、記録再生装置側のシャッタ開放機構がシャッタロックを解除し、シャッタ部材5a,5bを回動操作することができるようになっている。このとき、図16に示すように、リフトアップ用凸部14にリフトアップ用凸部48が乗り上げた状態となり、一対のシャッタ部材5a,5bは、インナーロータ4と下シェル7とによって両側から挟持された状態となる。したがって、一対のシャッタ部材5a,5bは、非使用時において、開口部24,44を確実に閉塞する。この状態で、カートリッジ1は、上シェル6に設けられた挿脱口2aよりディスク収納部11aからの光ディスク3の出し入れを行うことができる。
【0052】
また、カートリッジ1は、図14に示すように、カートリッジ本体2内に、上シェル6の挿脱口2aにより開放された光ディスク3が収納されるディスク収納部11aが構成される。ディスク収納部11aには、光ディスク3を保持するディスク保持部11bが設けられる。ディスク保持部11bは、インナーロータ4の主面部より低い位置に、開口部44aの側壁とシャッタ部材5a,5bとで構成されている。
【0053】
図14に示すように、光ディスク3は、挿脱口2aよりディスク収納部11a内に収納されると、インナーロータ4の主面部に設けられた開口部44aとシャッタ部材5a,5bとで構成されたディスク保持部11bに回転可能な状態で保持される。すなわち、ディスク保持部11bは、光ディスク3に対応した大きさであり、光ディスク3をインナーロータ4の開口部44aより外部に臨まされたシャッタ部材5a,5bで支持し、開口部44aを構成する側壁で光ディスク3が水平方向にがたつかないように保持する。
【0054】
そして、カートリッジ1は、ユーザにより光ディスク3が装着された後、記録再生装置に装填されることになる。
【0055】
以上のように構成されるカートリッジ1では、図17に示すような記録再生装置70が用いられる。この記録再生装置70は、上シェル6の挿脱口2aが設けられておらず、標準的大きさ、例えば直径が120mmの光ディスクを内部に収納したディスクカートリッジの記録再生装置であり、本発明が適用されたカートリッジ1は、この記録再生装置70に装填することができるようになっている。
【0056】
ここで、この記録再生装置70について図17を用いて説明すると、この記録再生装置70は、内部にカートリッジ1の装着部等が設けられた本体部が配設される外装ケース71を有する。この外装ケース71の前面部には、カートリッジ1が挿入される挿入口72が設けられ、この挿入口72は、開閉蓋73により閉塞されている。この開閉蓋73は、カートリッジ1の前面部により押圧されることによって、内方に回動し挿入口72を開放し、カートリッジ1か外装ケース71内の装着部に装着することができるようにする。
【0057】
図18に示すように、外装ケース71内に配設された本体部は、カートリッジ1を装着部に装着するためのローディング機構が設けられており、このローディング機構は、挿入口72よりカートリッジ1が前面側を挿入端として挿入されると、このカートリッジ1を装着部まで自動的に引き込む。この装着部には、光ディスク3をCLV(constant linear velocity)、CAV(constant angular velocity)又はこれらの組み合わせで回転するディスク回転駆動機構74や光ピックアップ75が設けられている。ディスク回転駆動機構74は、スピンドルモータの駆動軸に一体的に回転するように取り付けられたディスクテーブル76や、光ディスク3を回転するため光ディスク3をディスクテーブル76とで回転可能に挟持するクランピングプレート等を有している。カートリッジ1が装着部に位置決めされた状態で装着されると、ディスクテーブル76は、光ディスク3のセンタ孔3aに係合すると共に、クランピングプレートとで光ディスク3を回転可能に保持する。そして、スピンドルモータが駆動することによって、ディスクテーブル76は、光ディスク3をCLV、CAV等で回転する。
【0058】
光ピックアップ75は、半導体レーザより出射された波長が400nm程度の光ビームを対物レンズで集光し、光ディスク3の信号記録面に照射し、この信号記録面で反射された戻りの光ビームを検出することによって、光ディスク3にデータを記録し、又は、光ディスク3に記録されたデータの読み出しを行う。
【0059】
また、この装着部には、カートリッジ1が装着されるとき、インナーロータ4を回転し、シャッタ部材5a,5bを回動操作するシャッタ開放機構を構成するシャッタ開放部材80が設けられている。このシャッタ開放部材80は、図19に示すように、インナーロータ4のギヤ部45に噛合されるラック部81と、このラック部81の先端側に設けられた初期動作用の第1の係合突部82と、ラック部81の基端側に設けられたストッパ用の第2の係合突部83等を備えている。ラック部81は、ギヤ部45と略同数の歯を有している。
【0060】
第1の係合突部82は、ラック部81の先端側に設けられた第1の弾性片84の先端部に設けられ、第2の係合突部83は、ラック部81の他端側に設けられた第2の弾性片85の先端側に設けられ、インナーロータ4の係合凹部41,42に確実に係合できるようになっている。このようなシャッタ開放部材80は、カートリッジ1が装着部に装着されたとき、カートリッジ1に対して直線移動し、シャッタ部材5a,5bの操作をするようにしてもよく、また、本体側に固定しておき、カートリッジ1の装着部までの移動によってシャッタ部材5a,5bを操作するようにしてもよい。
【0061】
そして、図18示すように、カートリッジ1は、前面を挿入端として、開閉蓋73を押圧するようにして挿入口に挿入され、シャッタ部材5a,5bの開放動作が開始すると、先ず、図20に示すように、シャッタ開放部材80は、カートリッジ1のガイド溝36に係合し、第1の係合突部82は、ガイド溝36に設けられているロック用開口部35aより外部に臨まされているロック部材29の操作突部32aを押圧する。これにより、ロック部材29は、支軸25を中心に回動し、ストッパ突部33aは、インナーロータ4の第2の係合凹部42との係合状態が解除される。この結果、インナーロータ4は、ロックが解除され、回転可能な状態となる。
【0062】
更に、シャッタ開放部材80がカートリッジ1の前方に進むと、ラック部81がロック部材29の操作突部32aを押圧し続けることで、インナーロータ4のロック状態を解除した状態を保持する。そして、図22に示すように、第1の係合突部82は、インナーロータ4のロータ用開口部35bより外部に臨まされている第1の係合凹部41に係合し、インナーロータ4を回動可能な状態にし、更にシャッタ開放部材80がカートリッジ1の前方に進むことでインナーロータ4を回動する。このとき、図21に示すように、リフトアップ用凸部14,48の相互の係合は解除され、インナーロータ4は、摩擦力が低減することで、弱い力で円滑に回転するようになる。そして、図22に示すように、シャッタ開放部材80のラック部81は、ロータ用開口部35bより外部に臨まされているギヤ部45に噛合する。
【0063】
更にシャッタ開放部材80がカートリッジ1の前方に進むと、インナーロータ4のギヤ部45にラック部81が噛合しているシャッタ開放部材80は、図23に示すように、インナーロータ4を回転する。これによって、インナーロータ4のガイドピン53にガイド孔54が係合され、支軸49a,49bに軸支されたシャッタ部材5a,5bは、支軸49a,49bを回動支点として、開口部24,44を開放する方向に回動する。図24に示すように、シャッタ開放部材80のラック部81とインナーロータ4のギヤ部45との噛合状態が終了すると、シャッタ部材5a,5bの回動動作が停止し、次いで、シャッタ開放部材80の第2の係合突部83は、インナーロータ4の第2の係合凹部42と係合する。これによって、シャッタ部材5a,5bは、開口部24,44を完全に開放した状態が保持されることになる。
【0064】
この後、開口部24bからは、ディスク回転駆動機構74を構成するディスクテーブル76が進入し、このディスクテーブル76は、光ディスク3のセンタ孔3aに係合すると共にクランピングプレートとで光ディスク3を回転可能にクランプする。また、開口部24aからは、光ピックアップ75が進入する。そして、光ディスク3は、ディスク回転駆動機構74によって回転駆動され、信号記録面に光ピックアップ75から出射された光ビームが照射され、光ピックアップ75が信号記録面で反射された戻りの光ビームを検出することで、データの記録を行い、また、光ディスク3に記録されたデータの読み出しを行う。
【0065】
一方、この記録再生装置70からカートリッジ1を排出する際は、例えば記録再生装置70の操作部を構成する排出ボタンを操作する。これにより、ローディング機構が排出動作を行い、カートリッジ1は、挿入口72側に移動し、上述したシャッタ開放部材80が相対的にカートリッジ1より後退することになる。このシャッタ開放部材80が後退することによって、インナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bが上述したディスク挿入時とは逆の動作、すなわちインナーロータ4が他の方向に回転し、一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の開口部24,44を閉塞する。
【0066】
以上のようなカートリッジ1は、上シェル6の主面に設けられた挿脱口2aを用いて、ユーザが光ディスク3の交換を自由に行うことができる。カートリッジ1は、挿脱口2aより挿入される光ディスク3が信号記録面を下側にして収納されることから、取り扱い時に光ディスク3の信号記録面に指紋等が付着することを防止することができる。そして、このカートリッジ1は、インナーロータ4、シャッタ部材5a,5b、ロック部材29等光ディスク3の交換が不可能なディスクカートリッジの記録再生装置70に装着することができる。また、このカートリッジ1は、このディスクカートリッジと同じ組立工程を経て組み立てられるものであるから、ディスクカートリッジの組み立てラインを用いることができ、組み立て作業が容易となる。
【0067】
ところで、ディスク収納部11bを構成するインナーロータ4の開口部44aの周囲には、図25に示すように、ディスク保持部11bが保持した光ディスク3がディスク保持部11bから脱落しないようにするための脱落防止機構91を設けるようにしてもよい。この脱落防止機構91は、挿脱口2aの周囲に3つ設けられている。各脱落防止機構91は、図26に示すように、インナーロータ4の主面部と一体的に設けられており、部品点数が増えないようにしている。このような脱落防止機構91は、ディスク保持部11bが保持した光ディスク3の脱落を防止する脱落防止片92と、この脱落防止片92とインナーロータ4の主面部とを連結する弾性片93,93とを備える。脱落防止片92は、挿脱口2a側に突出するように設けられ、ディスク保持部11bに保持した光ディスク3の外周部を係止できるようになっている。また、この脱落防止片92の先端側上面には、テーパ面が設けられており、ここに、光ディスク3をディスク保持部11bに挿入する際のガイドとなる挿入ガイド部94が設けられている。このような脱落防止片92の両側には、インナーロータ4の主面部とを連結する弾性片93,93が設けられている。この弾性片93,93は、光ディスク3の挿入時、ディスク保持部11bの外周側に変位し、脱落防止片92が開口部44aの外周側に移動することで光ディスク3を開口部44a内に収納することができるようになっている。
【0068】
図27に示すように、光ディスク3が挿入されるとき、光ディスク3の外周部で挿入ガイド部94が押圧されると、弾性片93,93は変位し、脱落防止片92は、弾性片の弾性力に抗してディスク保持部11bの外周側に一時的に移動する。これによって、光ディスク3は、ディスク保持部11bに保持されることになる。
【0069】
ところで、光ディスク3は、余りに多くの回数交換がされると、これらの作業の中で信号記録面が汚損してしまうことがあることから、一度ディスク保持部11bに収納された光ディスク3は、取り出しにくい方がよい。このため、この脱落防止機構91は、上面側に挿入ガイド部93を構成するテーパ面を設け、光ディスク3を係止する側の面を光ディスク3と平行となる平坦面で構成し、一度光ディスク3をディスク保持部11bで保持した後は、脱落防止片92を弾性片93,93の弾性力に抗してディスク保持部11bの外周側に変位しづらくし、容易に光ディスク3をディスク保持部11bより取り出すことができないようにしている。
【0070】
なお、以上の例では、脱落防止機構91を3つ設けた例を説明したが、脱落防止機構の数は、1つでもよいが、光ディスク3の脱落を確実に防止するため複数箇所設けるようにしてもよい。
【0071】
また、ディスク保持部11bに保持された光ディスク3の脱落防止機構は、図28乃至図30のようにしてもよい。この脱落防止機構101は、ディスク保持部11bの周囲に3つ設けられている。各脱落防止機構101は、開口部44aの周縁部に設けられた配設部102に、脱落防止部材103を収納してなる。
【0072】
この脱落防止部材103は、ディスク保持部11bに保持した光ディスク3の外周部を係止し、ディスク保持部11bから光ディスク3が脱落する脱落防止片104と、脱落防止部材103の位置を規制する弾性変位片105,105と、脱落防止部材103を操作する操作片106とから構成されている。また、弾性変位片105,105は、内方側に弾性変位するように形成されており、その先端部には、係止部107,107が設けられている。
【0073】
このような脱落防止部材103を収納する配設部102は、脱落防止片104がディスク保持部11b側に突出し、ディスク保持部11bに保持された光ディスク3の外周部を係止する脱落防止位置と脱落防止片104がディスク保持部11bより待避し光ディスク3の挿脱が可能な挿脱位置とに亘って移動できる大きさに形成されている。そして、配設部102に収納された脱落防止部材103は、操作片106を、インナーロータ4の主面部に設けられた操作孔108より外部に臨ませている。また、弾性変位片105,105の係止部107,107は、収納部102内に設けられた第1の係止凹部109と第2の係止凹部110に選択的に係止される。第1の係止凹部109と第2の係止凹部110の間には、突起111が設けられ、突起111は、係止部107が乗り越えるとき、クリック感を発生するようになっている。
【0074】
このような脱落防止機構101は、光ディスク3の挿脱を行うとき、操作孔108より外部に臨まれた操作片106をディスク保持部11bの外周側に移動操作し、第2の係止凹部110に係止部107を係止させる。これによって、脱落防止部材103は、脱落防止片104がディスク保持部11bより待避した光ディスク3の挿脱位置に保持される。この状態で光ディスク3は、挿脱される。光ディスク3をディスク保持部11bに保持するとき、操作孔108より外部に臨まれた操作片106を挿脱口2aの内周側に移動操作すると、係止部107は、第2の係止凹部110から第1の係止凹部109に移動する。係止部107が突起111を乗り越えるとき、クリック感を発生させることができる。そして、係止部107が第1の係止凹部109に係止されることによって、脱落防止部材103は、ディスク保持部11bに突出した脱落防止位置に保持される。なお、この脱落防止機構101は、複数箇所に設けることによって、誤って一の脱落防止部材103が挿脱位置に移動してしまったときにも、他の脱落防止部材103が脱落防止位置にあるようにすることで、光ディスク3が誤ってディスク保持部11bより脱落してしまうことを防止することができる。
【0075】
また、カートリッジ1には、ディスク保持部11bに保持された光ディスク3がディスク保持部11bより脱落することを防止するため、挿脱口2aを閉塞する蓋体をカートリッジ本体2に設けるようにしてもよい。具体的に、図31及び図32に示すように、カートリッジ本体2の上シェル6側には、蓋体116が取り付けられる。蓋体116は、挿脱口2aと略同じ大きさに形成されており、その周囲には、立ち上がり壁117が設けられている。このような蓋体116は、カートリッジ本体2の背面側に設けられた支軸118に軸支されることによってカートリッジ本体2に回動可能に支持される。蓋体116が挿脱口2aを閉塞したとき、内周壁11と立ち上がり壁117とが重なるようにすることで、ディスク収納部11a内に塵埃等の異物が入りにくくなるようにしている。この蓋体116は、バネ等の付勢手段で挿脱口2aを開放する方向に付勢するようにしてもよい。この蓋体116は、挿脱口2aを閉塞するようにすることで、光ディスク3がディスク保持部11bより脱落することを防止する。
【0076】
なお、蓋体116には、ディスク収納部11aのディスク保持部11bに保持された光ディスク3を見ることができるように窓部134を設けるようにしてもよく、また、カートリッジ1の記録再生装置70への挿入方向を示す矢印等からなる挿入方向表示部135を設けるようにしてもよい。
【0077】
また、図31乃至図34に示すように、カートリッジ1には、蓋体116が挿脱口2aを閉塞した位置に保持するロック機構121が設けられている。このロック機構121は、挿脱口2aの周囲に2つ設けられている。各ロック機構121は、挿脱口2aの周縁部に設けられた収納部122に、蓋体116の開閉操作部材123を収納してなる。
【0078】
この開閉操作部材123は、ユーザによって操作される操作部124と、蓋体116をロックするための第1の弾性変位片125と、開閉操作部材123を所定位置に保持するための第2の弾性変位片126とを備える。
【0079】
操作部124は、上シェル6の上面に設けられた略矩形の操作孔127より外部に臨まされている。また、第1の弾性変位片125には、先端部に、蓋体116の立ち上がり壁117に設けられた係合孔128に係合されるロック部129が形成されてる。また、第2の弾性変位片126には、先端部に、係合部130が設けられている。係合部130は、収納部122に設けられた開閉操作部材123を、ロック部129と係合孔128とが係合したロック位置を保持するための第1の係合凹部131と蓋体116のロックを解除したロック部129と係合孔128とが係合していないロック解除位置に保持するための第2の係合凹部132に選択的に係合される。第1の係合凹部131と第2の係合凹部132の間には、突部133が設けられ、係合部130がこの突部133を乗り上げるとき、クリック感が発生するようにしている。
【0080】
蓋体116が挿脱口2aを閉塞した状態にロックしているとき、図33に示すように、第1の弾性変位片125のロック部129は、蓋体116の立ち上がり壁117の係合孔128に係合された状態にあり、第2の弾性変位片126の係合部130は、第1の係合凹部131に係合し、開閉操作部材123をロック位置に保持した状態にある。そして、蓋体116のロックを解除するとき、操作孔127より外部に臨まされた操作部124を図33中矢印の方向に操作すると、図34に示すように、係合部130は、第2の弾性変位片126の弾性力に抗して、突部133を乗り上げ第2の係合凹部132に係合すると共に、ロック部9は、第1の弾性変位片125が操作部124側に変位し係合孔128とのロック状態が解除された状態となる。このとき、係合部130は、突部133を乗り上げることで、クリック感を発生させる。これによって、ユーザは、開閉操作部材123の位置が切り換わったことを知ることができる。なお、このロック機構121は、複数箇所に設けることによって、誤って一の開閉操作部材123をロック位置からロック解除位置に操作してしまったときにも、他の開閉操作部材123がロック位置にあるようにすることで、誤って蓋体116が挿脱口2aを開放してしまい、光ディスク3がディスク保持部11bより脱落してしまうことを防止することができる。なお、操作孔127の近傍には、例えばロックを解除する方向に操作する際等の開閉操作部材123の操作方向を示す操作方向表示部136を設けるようにしてもよい。また、開閉操作部材123の操作方向は、図示した方向とは逆方向であってもよい。
【0081】
なお、以上の例では、カートリッジ本体2の前面から中央部に亘って開口部24を設けた例を説明したが、本発明は、図35乃至図37に示すようなカートリッジ140に適用することもできる。このカートリッジ140は、記録再生装置70への挿入方向と略平行に、前面から背面側に亘って開口部141が設けられている。具体的に、この開口部141は、下面側であって、前面略中央部から背面略中央部に亘って略矩形状に設けられている。そして、この開口部141の前面側と背面側は、光ピックアップが進入する記録再生用の開口部141a,141bとして用いられ、中央部は、ディスク回転駆動機構が進入する駆動用の開口部141cとして用いられる。また、このカートリッジ140に用いられるインナーロータ142は、径方向に開口部141に対応して略同じ大きさの開口部143が設けられている。また、この開口部143の略中央部には、光ディスク3を保持するための開口部144が設けられている。なお、このカートリッジ140は、他の構成を上述したカートリッジ1と共通とするため、詳細な説明は省略する。
【0082】
このカートリッジ140では、カートリッジ内に上シェル6の挿脱口2aにより開放された光ディスク3が収納されるディスク収納部11aが構成される。そして、光ディスク3、挿脱口2aよりディスク収納部11a内に収納されると、インナーロータ142の主面部に設けられた開口部144とシャッタ部材5a,5bとで構成されたディスク保持部11bに回転可能な状態で保持される。すなわち、ディスク保持部11bは、光ディスク3をインナーロータ4の開口部144より外部に臨まされたシャッタ部材5a,5bで支持し、開口部144を構成する側壁で光ディスク3が水平方向にがたつかないように保持する。
【0083】
このカートリッジ140は、記録再生装置に装填されると、記録再生装置側のシャッタ開放機構によりシャッタ部材5a,5bが操作されることにより開口部141が開放され、光ディスク3が外部に臨まされる。そして、光ディスク3は、開口部141cよりカートリッジ内に進入した記録再生装置側のディスク回転駆動機構によりクランプされ、回転される。また、開口部141a,141bのそれぞれには、光ピックアップが進入する。そして、それぞれの光ピックアップは、光ディスク3に光ビームを照射し、光ディスク3の信号記録面で反射された戻りの光ビームを検出することによって、光ディスク3にデータを記録し、また、光ディスク3に記録されているデータの読み出しを行う。このカートリッジ141では、記録再生時、2つの光ピックアップを用いてデータの記録再生が行われることから、記録再生に要する時間の短縮を図ることができる。
【0084】
以上、インナーロータ4に光ディスク3を保持するディスク保持部11bを構成する開口部44aを設けた例を説明したが、このインナーロータ4は、ディスク保持部11bを有底の凹部で構成するようにしてもよい。すなわち、図38に示すように、インナーロータ4の主面部には、上シェル6側の面に、光ディスク3を保持するための略円形の凹部からなるディスク保持部150が設けられている。このディスク保持部150を構成する凹部は、光ディスク3の着脱を円滑に行うことができるように、光ディスク3の直径よりやや大きくなるように形成されている。また、このインナーロータ4の主面部の厚さは、ディスク保持部150を構成する凹部が光ディスク3を確実にガイドできる深さになるようにするため、上述したカートリッジ1,140のインナーロータ4の主面部よりやや厚く形成されている。なお、他の部分については、上述したインナーロータ4と同じため詳細は省略する。
【0085】
このようなインナーロータ4を備えたカートリッジ1は、図39に示すように、カートリッジ本体2内に、上シェル6の挿脱口2aにより開放された光ディスク3が収納されるディスク収納部11aが構成される。そして、ディスク収納部11aには、中心を一致させて光ディスク3を保持するディスク保持部11bが設けられる。ディスク保持部11bは、インナーロータ4の上シェル6側の面に設けられた凹部により構成されている。
【0086】
図39に示すように、光ディスク3は、挿脱口2aよりディスク収納部11a内に収納されると、インナーロータ4の主面部に設けられた凹部で構成されたディスク保持部11bに回転可能な状態で保持される。すなわち、ディスク保持部11bは、光ディスク3を凹部の底面で支持し、その側壁で光ディスク3が水平方向にがたつかないように保持する。
【0087】
なお、このインナーロータ4には、ディスク保持部150を構成する凹部の周囲に、上記図25乃至図27に示す脱落防止機構91や上記図28乃至図30に示す脱落防止機構101を設けるようにし、ディスク保持部11bに保持した光ディスク3が脱落することを防止するようにしてもよい。また、上記図31乃至図34に示す蓋体116及びこの蓋体116のロック機構121を設けたときには、ディスク保持部11bに保持した光ディスク3の脱落を防止することができる。また、本発明は、このインナーロータ4を上記カートリッジ140に適用するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、上シェルの主面に設けられた挿脱口より第1の記録媒体より小型の第2の記録媒体の出し入れを自由に行うことができ、したがって、記録媒体保持部に第2の記録媒体を装着することで、記録及び/又は再生装置に装填し、第2の記録媒体に対してデータを記録し、また、第2の記録媒体に記録されたデータの読み出しを行うことができる。また、本発明に係るカートリッジは、シャッタ部材等第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジと同じ構成となっていることから、記録媒体カートリッジの記録及び/又は再生装置に装填することもできる。更に、このカートリッジは、第1の記録媒体を対象とした第1の記録媒体の交換ができない記録媒体カートリッジと略同様な構成を有することから、組み立てラインを共通にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカートリッジを上シェル側から見た斜視図である。
【図2】上記カートリッジの分解斜視図である。
【図3】上記カートリッジを下シェル側から見た斜視図である。
【図4】上記カートリッジを構成する上シェルの内面側の平面図である。
【図5】上記カートリッジを構成する下シェルの内面側の平面図である。
【図6】インナーロータの斜視図である。
【図7】インナーロータの斜視図である。
【図8】インナーロータが下シェル7の開口部を閉塞した状態を示す平面図である。
【図9】インナーロータが下シェルの開口部を開放した状態を示す平面図である。
【図10】シャッタ部材を上シェル側から見た斜視図である。
【図11】シャッタ部材を下シェル側から見た斜視図である。
【図12】インナーロータの開口部をシャッタ部材が開放している状態を示す斜視図である。
【図13】インナーロータの開口部をシャッタ部材が閉塞している状態を示す斜視図である。
【図14】小径の光ディスクをディスク保持部に保持したときのカートリッジの断面図である。
【図15】シャッタ部材が下シェルの開口部を閉塞している状態のカートリッジを示す平面図である。
【図16】インナーロータ側のリフトアップ用凸部と上シェル側のリフトアップ用凸部との係合状態を示す要部断面図である。
【図17】カートリッジに用いられる記録再生装置の外観斜視図である。
【図18】上記記録再生装置の装着部を説明する斜視図である。
【図19】シャッタ開放部材の斜視図である。
【図20】シャッタ部材の開放初期状態を示す平面図である。
【図21】インナーロータ側のリフトアップ用凸部と上シェル側のリフトアップ用凸部との係合状態が解除した状態を示す要部断面図である。
【図22】シャッタ開放部材のラック部とインナーロータのギヤ部とが噛合する状態を示す平面図である。
【図23】シャッタ部材が開口部を開放している途中の状態を示す平面図である。
【図24】シャッタ部材が開口部を開放した状態を示す平面図である。
【図25】ディスク保持部の周囲に設けられた光ディスクの脱落防止機構が設けられたカートリッジの平面図である。
【図26】上記脱落防止機構の要部平面図である。
【図27】上記脱落防止機構の要部断面図である。
【図28】ディスク保持部の周囲に設けられた光ディスクの脱落防止機構が設けられたカートリッジの平面図である。
【図29】上記脱落防止機構の要部平面図である。
【図30】上記脱落防止機構の要部断面図である。
【図31】蓋体を備えたカートリッジの平面図である。
【図32】蓋体が挿脱口を開放した状態を示すカートリッジの側面図である。
【図33】ロック機構が蓋体をロックした状態を示す要部平面図である。
【図34】ロック機構が蓋体のロックを解除した状態を示す要部平面図である。
【図35】本発明が適用されたカートリッジの他の例を説明する分解斜視図である。
【図36】上記カートリッジを下面側から見た斜視図である。
【図37】開口部をシャッタ部材が開放した状態のカートリッジの斜視図である。
【図38】インナーロータの他の例を説明する斜視図である。
【図39】小径の光ディスクをディスク保持部に保持したときのカートリッジの断面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 2 カートリッジ本体、2a 挿脱口、3 光ディスク、4インナーロータ、5 シャッタ部材、6 上シェル、7 下シェル、8 上シェルの外周壁、9 第1のピックアップ進入用凹部、11 内周壁、12 第2のピックアップ進入用凹部、13 ガイド溝 21 下シェルの外周壁、24 カートリッジ本体の開口部、29 ロック部材、44 インナーロータの開口部、44a 光ディスクを保持する開口部、70 記録再生装置、80 シャッタ開放部材
Claims (10)
- 第1の記録媒体より小さい第2の記録媒体が装着される上記第1の記録媒体を対象とした記録媒体カートリッジと同じ大きさのカートリッジであって、
主面部に少なくとも上記第2の記録媒体より大きい上記第2の記録媒体が挿脱される挿脱口が設けられた上シェルに、第1の開口部が設けられた下シェルを突き合わせてなるカートリッジ本体と、
主面部が上記挿脱口より外部に臨まされると共にこの主面部に上記第1の開口部に対応した第2の開口部が設けられ、上記カートリッジ本体内に回転可能に収納される中シェルと、
上記下シェル側に位置するように上記中シェルに取り付けられ、上記中シェルが回転し上記第1の開口部と上記第2の開口部とが一致したとき、上記第1の開口部と上記第2の開口部とを開放するシャッタ部材とを備え、
上記中シェルの主面部には、上記第2の記録媒体に対応した大きさで、この第2の記録媒体を回転可能な状態で保持する記録媒体保持部が上記中シェルの主面部より低い位置に設けられているカートリッジ。 - 上記記録媒体保持部は、上記中シェルの主面部に上記第2の開口部に連続して設けられた上記シャッタ部材を外部に臨ませる第3の開口部により構成される請求項1記載のカートリッジ。
- 上記記録媒体保持部は、上記中シェルの主面部に設けられた上記第2の記録媒体よりやや大きい凹部よりなる請求項1記載のカートリッジ。
- 上記記録媒体保持部の周縁部には、上記記録媒体保持部に保持した上記第2の記録媒体が脱落することを防止する脱落防止機構が設けられ、
上記脱落防止機構は、上記第2の記録媒体の上記記録媒体保持部への挿入をガイドする記録媒体挿入ガイド部が設けられていると共に上記記録媒体保持部に保持された上記第2の記録媒体が脱落することを防止する脱落防止片が、上記記録媒体保持部の径方向に弾性変位する弾性変位部を介して設けられてなる請求項1記載のカートリッジ。 - 上記脱落防止機構は、上記記録媒体保持部の周縁部に複数設けられている請求項4記載のカートリッジ。
- 上記記録媒体保持部の周縁部には、上記記録媒体保持部に保持した上記第2の記録媒体が脱落することを防止する脱落防止機構が設けられ、
上記脱落防止機構は、上記記録媒体保持部に保持された上記第2の記録媒体が脱落することを防止する脱落防止部材が上記中シェルに配設されてなり、上記脱落防止部材は、上記記録媒体保持部に保持された上記第2の記録媒体の脱落を防止する脱落防止片と、一端に係止部が設けられる弾性変位片と、上記脱落防止片を、上記記録媒体保持部に保持された第2の記録媒体の脱落を防止する脱落防止位置と上記第2の記録媒体の挿脱を行う挿脱位置とに亘って移動する操作片とが設けられ、
上記脱落防止部材を上記脱落防止位置に保持するとき、上記係止部を上記中シェルに設けられた第1の係止凹部に係止させ、上記脱落防止部材を上記挿脱位置に保持するとき、上記係止部を上記中シェルに設けられた第2の係止凹部に係止させる請求項1記載のカートリッジ。 - 上記脱落防止機構は、上記記録媒体保持部の周縁部に複数設けられている請求項6記載のカートリッジ。
- 上記カートリッジ本体には、上記挿脱口を開閉する蓋体が設けられている請求項1記載のカートリッジ。
- 更に、上記蓋体を、上記蓋体が上記挿脱口を閉塞した位置にロックするロック機構を備え、
上記ロック機構は、上記上シェルの上記挿脱口の周縁部に設けられた収納部に配設される開閉操作部材を有し、
上記開閉操作部材は、上記蓋体の係止片に係止されるロック部が先端部に設けられた第1の弾性変位片と、一端に係止部が設けられた第2の弾性変位片と、上記開閉操作部材を、上記ロック部が上記係止片に係止されたロック位置と上記ロック部が上記係止片に係止されていないロック解除位置とに亘って移動させる操作部とを有し、
上記収納部には、上記開閉操作部材を上記ロック位置に保持するとき上記係止部が係止される第1の係止凹部と、上記開閉操作部材を上記ロック解除位置に保持するとき上記係止部が係止される第2の係止凹部が設けられている請求項8記載のカートリッジ。 - 上記ロック機構は、上記上シェルの上記挿脱口の周縁部に、複数箇所設けられている請求項9記載のカートリッジ。
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