JP2003036531A - 垂直磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
垂直磁気記録媒体の製造方法Info
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Abstract
換特性を示し、熱安定性、生産性に優れた垂直磁気記録
媒体の製造方法および該製造方法により製造された垂直
磁気記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の一態様は、非磁性基板上に少な
くとも軟磁性裏打ち層、中間層、CoCr系合金結晶質
膜からなる第1磁気記録層および希土類−遷移金属合金
非晶質膜からなる第2磁気記録層を含む二層磁気記録
層、保護層および液体潤滑層を順次積層して垂直磁気記
録媒体を製造する方法において、前記第1磁気記録層の
成膜前に非磁性基板を加熱する加熱工程と、加熱した状
態で前記第1磁気記録層を成膜する第1磁気記録層の成
膜工程と、非磁性基板を冷却する冷却工程と、前記冷却
工程に引き続いて前記第2磁気記録層を成膜する第2磁
気記録層の成膜工程とを含む垂直磁気記録媒体の製造方
法である。
Description
載される垂直磁気記録媒体の製造方法、および該製造方
法により製造される垂直磁気記録媒体に関する。
て、磁気記録媒体の高記録密度化の要求が高まってい
る。従来の磁気記録方式としては、長手磁気記録方式が
主流であるが、最近磁気記録の高密度化を実現する技術
として、垂直磁気記録方式が注目されつつある。
記録層と、この記録層への記録に用いられる磁気ヘッド
が発生する磁束を集中させる役割を担う軟磁性材料で形
成される裏打ち層を構成要素に含んでいる。垂直磁気記
録媒体用の磁気記録層用材料としては、現在主にCoC
r系合金結晶質膜が使用されている。今後の更なる高密
度化に対し、このCoCr系結晶粒の微細化、粒径分布
の低減、粒間の相互作用の制御等の試みが行われてい
る。
いる希土類−遷移金属合金非晶質膜は、大きな垂直磁気
異方性定数Kuを有し、熱安定性に非常に優れているた
め、垂直磁気記録媒体の磁気記録層材料として非常に有
望である。
料として現在主に使用されているCo系合金結晶質磁気
記録材料の場合、膜厚方向に結晶粒が成長して柱状構造
を形成しており、これが記録再生の際に、媒体に起因し
たノイズの主要原因の1つとなる。今後の記録の高密度
化に伴い、この結晶粒界が記録信号に及ぼす影響がます
ます大きくなる。これに対し、結晶粒界を微細化する等
により影響を低減しようとする試みも行われてはいる
が、結晶粒界が小さくなりすぎると記録された信号の熱
安定性が急激に劣化し、場合によっては記録された信号
が消えてしまうという、いわゆる熱揺らぎの問題が発生
する。
用した場合、非晶質であるために結晶粒界というものは
存在しないため、上記のような問題は発生しない。しか
し、結晶粒界が存在しないために、書き込まれた信号を
その場にとどめておくための核となるものが存在せず、
信号がシフトしたり、消えてしまうという現象が起こる
場合がある。特に、この現象は高い周波数での記録時に
発生しやすく、高記録密度化を目指す垂直磁気記録媒体
用材料としてはあまり好ましくない。
好な電磁変換特性を示し、なおかつ熱安定性に非常に優
れ、さらに生産性に優れた垂直磁気記録媒体の製造方法
を提供することを目的とする。また、本発明には、この
ような製造方法により製造された磁気記録媒体が含まれ
る。
明により解決される。
方法に関する。この製造方法の第1の態様は、非磁性基
板上に少なくとも軟磁性裏打ち層、中間層、CoCr系
合金結晶質膜からなる第1磁気記録層および希土類−遷
移金属合金非晶質膜からなる第2磁気記録層を含む二層
磁気記録層、保護層および液体潤滑層を順次積層して垂
直磁気記録媒体を製造する垂直磁気記録媒体の製造方法
において、前記第1磁気記録層の成膜前に非磁性基板を
加熱する加熱工程と、加熱した状態で前記第1磁気記録
層を成膜する第1磁気記録層の成膜工程と、非磁性基板
を冷却する冷却工程と、前記冷却工程に引き続いて前記
第2磁気記録層を成膜する第2磁気記録層の成膜工程と
を含む垂直磁気記録媒体の製造方法である。
基板上に少なくとも配向制御層、磁区制御層、軟磁性裏
打ち層、中間層、CoCr系合金結晶質膜からなる第1
磁気記録層および希土類−遷移金属合金非晶質膜からな
る第2磁気記録層を含む二層磁気記録層、保護層および
液体潤滑層を順次積層して垂直磁気記録媒体を製造する
垂直磁気記録媒体の製造方法において、前記第1磁気記
録層の成膜前に非磁性基板を加熱する加熱工程と、加熱
した状態で前記第1磁気記録層を成膜する第1磁気記録
層の成膜工程と、非磁性基板を冷却する冷却工程と、前
記冷却工程に引き続いて前記第2磁気記録層を成膜する
第2磁気記録層の成膜工程とを含む垂直磁気記録媒体の
製造方法である。
法においては、前記加熱工程における、前記第1磁気記
録層を成膜する直前の非磁性基板の表面温度(本明細書
では、単に基板温度と称することもある。)が150℃
以上350℃以下であることが好ましい。本発明では、
この範囲の温度で第1磁気記録層を成膜することが好ま
しい。
製造方法においては、前記冷却工程における、前記希土
類−遷移金属合金非晶質膜を成膜する直前の非磁性基板
の表面温度が150℃以下であることが好ましい。
第2の態様で製造された磁気記録媒体を包含する。
方法であり、その一態様は、非磁性基板上に少なくとも
軟磁性裏打ち層、中間層、CoCr系合金結晶質膜から
なる第1磁気記録層および希土類−遷移金属合金非晶質
膜からなる第2磁気記録層を含む二層磁気記録層、保護
層および液体潤滑層を順次積層して垂直磁気記録媒体を
製造する垂直磁気記録媒体の製造方法において、前記第
1磁気記録層の成膜前に非磁性基板を加熱する加熱工程
と、加熱した状態で前記第1磁気記録層を成膜する第1
磁気記録層の成膜工程と、非磁性基板を冷却する冷却工
程と、前記冷却工程に引き続いて前記第2磁気記録層を
成膜する第2磁気記録層の成膜工程とを含む。具体的に
は、本発明の第1の態様に係る垂直磁気記録媒体の製造
方法は、非磁性基板上に軟磁性裏打ち層を設ける工程、
該軟磁性裏打ち層上に中間層を設ける工程、第1磁気記
録層および第2磁気記録層からなる二層磁気記録層を設
ける工程、保護層を設ける工程および液体潤滑層を設け
る工程とを具備し、前記二層磁気記録層を設ける工程の
前のいずれかの段階で非磁性基板を加熱する工程を含
み、二層磁気記録層の第2磁気記録層を成膜する前に非
磁性基板を冷却する工程を含む。
媒体の製造方法の第1の形態について具体的に説明す
る。なお、図1は、本発明の例示のために示すものであ
り、本発明はこれらに限定されない。
記録媒体の製造方法により製造される垂直磁気記録媒体
の断面模式図である。この垂直磁気記録媒体は非磁性基
板1上に軟磁性裏打ち層4、中間層5、二層磁気記録層
6、および保護層7が順に成膜された構造を有してお
り、更にその上に液体潤滑剤層8が成膜されている。
録媒体の製造方法を以下に説明する。
述のように非磁性基板1上に、軟磁性裏打ち層4を成膜
する工程と、中間層5を成膜する工程と、二層磁気記録
層6の第1磁気記録層9を成膜する工程と、二層磁気記
録層6の第2磁気記録層10を成膜する工程と、保護層
7を成膜する工程と、液体潤滑剤層8を成膜する工程と
を含む。本発明においては、磁気記録層6の第1磁気記
録層を成膜する前に、非磁性基板1を所定温度に加熱す
る工程と、第1磁気記録層の成膜後であって、第2磁気
記録層の成膜前に非磁性基板1を所定の温度以下に冷却
する工程を含む。
を所定温度で成膜できれば、第1磁気記録層を成膜する
前のいずれの段階において開始してもよく、制限されな
い。加熱の効率、加熱時間など生産効率を考慮し、最適
な加熱時期を選択すればよい。例えば、中間層を成膜す
る前に加熱を開始してもよく、または、第1磁気記録層
を成膜する直前から加熱を開始してもよい。
℃以上350℃以下である。より好ましくは200℃か
ら300℃である。なお、本明細書において、基板を加
熱する場合の基板の温度は、基板の表面温度を意味す
る。
定の温度に上昇されるものであればいかなるものでもよ
く、特に限定されないが、生産性の観点からはランプヒ
ーターを用いることが好ましい。このランプヒーター
は、温度制御が簡単であるという観点からも好ましい。
後であって第2磁気記録層の成膜前に、加熱された非磁
性基板を所定温度まで冷却する。冷却は、非磁性基板を
所定温度に冷却できるものであり、後の工程に支障を来
さないものであればいずれの方法で行ってもよい。例え
ば、一例として、第1磁気記録層を成膜した後、装置内
に導入された金属片に冷却されたガスを流すことにより
該金属片を冷却し、間接的に非磁性基板を冷却する方法
を挙げることができる。該金属片を冷却するガス(冷
媒)は、Heガスを用いることができる。Heガスを冷
媒として非磁性基板を間接的に冷却する方法が大量生産
に適している。
板を150℃以下、好ましくは100℃以下に冷却す
る。冷却時間は特に限定されないが、生産効率を考慮す
れば、できるだけ早く所定温度以下、すなわち150℃
以下、好ましくは100℃以下に冷却することが好まし
い。なお、本明細書において、基板を冷却する場合の温
度は、基板の表面温度を意味する。
程に沿って説明する。
裏打ち層4を成膜する工程である。この工程において用
いる非磁性基板1は、通常の磁気記録媒体用に用いられ
るNiPメッキを施したAl合金、強化ガラス、または
結晶化ガラスなどを用いることができる。非磁性基板1
上に積層が行われていくため、非磁性基板1表面は平滑
および汚れのない状態が好ましい。
うときは、上記第1の工程で使用する基板1自体を示す
場合と、該基板1上に軟磁性裏打ち層4、二層磁気記録
層6のような少なくとも1つの更なる層が設けられた基
板を示す場合がある。
にスパッタリング法またはメッキ法によって、軟磁性裏
打ち層4を成膜する。軟磁性裏打ち層4は、非晶質のC
o合金、NiFe合金、センダスト(FeSiAl)合
金などを用いることができる。特に非晶質のCo合金、
例えばCoNbZr、CoTaZrなどを用いることに
より良好な電磁変換特性を得ることができる。軟磁性裏
打ち層4の膜厚は、記録に使用する磁気ヘッドの構造や
特性によって最適値が変化するが、生産性を考慮する
と、10nm以上300nm以下の膜厚であることが望
ましい。
工程である。この工程では、スパッタリング法によって
中間層5を成膜する。
体の加熱をこの段階から開始し、非磁性基板を所定の温
度にしてから中間層5を形成してもよい。
記録層6とを磁気的に分離するため、ならびに二層磁気
記録層6の第1磁気記録層9であるCoCr系合金結晶
質膜の特性を制御するために用いられる。中間層5の材
料としては、Ti、Ruなどの非磁性元素、またはTi
Cr若しくはCoCrのようなCoCr系合金などの非
磁性合金が適宜用いられる。中間層5は、5から30n
mの膜厚を有することが好ましい。
膜する工程である。この二層磁気記録層6は、第1磁気
記録層9および第2磁気記録層10により構成されるの
で、これらの層を順次成膜する。まず、第1磁気記録層
9はCoCr系合金結晶質をターゲットとして用いるス
パッタリング法により形成される。この第1磁気記録層
は、CoCr系合金結晶質を材料とし、これには、例え
ばCoCr、CoCrTa、CoCrPt、CoCrP
tX(X=B、Ta、Zr、Nbなど)などの合金系が
含まれる。本発明のスパッタリング法は、所望の組成の
結晶質膜を形成できるターゲットを用いて行うことが可
能である。
厚は、10nm以上30nm以下が好ましい。10nm
未満の膜厚では良好な磁気特性が得られず、SNRは低
下し、30nmより厚い膜厚では、膜厚が厚くなったこ
とによりノイズが増加するためにSNRは低下するため
である。スパッタリングの条件は、例えば、スパッタリ
ングに一般に用いられるArガスを使用し、Arガスの
流量を調整するか、あるいは真空ポンプとの間に設けら
れているバルブの開閉度を調節することによりガス圧を
2mTorrから10mTorr程度とすることが好ま
しい。
ては、第1磁気記録層であるCoCr系合金結晶質膜を
成膜する前までにヒーター等を用いて、非磁性基板を加
熱する必要がある。加熱成膜を行うことにより、CoC
r系合金結晶膜中の結晶粒の偏析が促進され、垂直磁気
記録媒体として良好な特性を得ることができる。なお、
加熱の条件、加熱装置、加熱の段階などは先に説明した
とおりである。
10を成膜する。
質膜は、加熱成膜することにより良好な特性が得られる
が、同様な温度で第2磁気記録層である希土類−遷移金
属合金非晶質膜を成膜した場合、非磁性基板が高温のま
まであるので、希土類−遷移金属合金非晶質膜としての
良好な特性を得ることができない。希土類−遷移金属合
金非晶質膜としての良好な特性を得るためには、非磁性
基板を所定温度まで冷却する必要がある。そこで、本発
明においては、第1磁気記録層の成膜後であって、第2
磁気記録層の成膜前に装置内で非磁性基板を冷却する。
所定温度、冷却方法などは先に説明したとおりである。
の成膜を、例えばRE−TMターゲット(希土類元素
(RE)=Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm/遷移金属(TM)
=Co、Fe、Ni)を用いてスパッタリング法により
行う。希土類−遷移金属合金非晶質膜は、少なくとも1
0原子%以上35原子%以下のPr、Nd、Gd、T
b、Dy、Hoのうち、少なくとも1種類以上の元素を
含み、残部にNi、Fe、Coのうち少なくとも1種類
以上の遷移金属を含んでいることが好ましい。希土類−
遷移金属合金非晶質膜には例えば、TbCo、TbFe
Co、TbCoCrなどが含まれる。
御することにより所望の組成の希土類−遷移金属合金非
晶質膜を形成する。例えば、前記希土類−遷移金属合金
非晶質膜の成膜時において使用するガスは、スパッタリ
ングに一般に用いられるArガスを使用し、Arガスの
流量を調整、あるいは真空ポンプとの間に設けられてい
るバルブの開閉度を調節することによりガス圧を10m
Torr以上200mTorr以下、好ましくは20m
Torr以上100mTorr以下に調整することが好
ましい。このような範囲とするのは、10mTorr未
満のガス圧では膜中の交換結合が非常に強いために、特
に高周波領域において信号が位相シフトあるいは消滅す
ることにより、SNRが5dB程度の小さな値となるか
らであり、また200mTorrより高圧のガス圧では
面内磁化膜となり、特性が急激に悪化するためである。
は2nm以上15nm以下の膜厚を有することが好まし
い。これは、2nm未満の膜厚では、希土類−遷移金属
非晶質膜としての特性が得られず、15nmより厚い膜
厚では希土類−遷移金属非晶質膜としての特性が強くな
りすぎ、書き込まれた信号に揺らぎが生じることにより
SNRが低下するためである。
および第2磁気記録層10の成膜工程の2つの工程によ
り二層磁気記録層6を成膜する。
る。保護層7を成膜する方法としてはスパッタリング
法、CVD法およびカソディック・アーク法が挙げられ
る。これらの方法によって保護層7が二層磁気記録層6
上に成膜される。保護層7は、従来より使用されている
材料を用いて成膜することができる。使用できる材料は
例えば、カーボンを主体とする材料から形成することが
できる。保護層7の膜厚等の条件は、通常の磁気記録媒
体で用いられる諸条件をそのまま用いることができる。
う場合、成膜時のガス圧は、希土類−遷移金属合金非晶
質膜の成膜時において使用するガスの圧力以外は全て2
mTorrから10mTorr程度に調整することが好
ましい。ガス圧の調整法は希土類−遷移金属合金非晶質
膜の成膜時のガス圧調整法と同様である。また、これ以
外の、温度などの条件は、各層の成膜の条件に合わせて
適宜選択すればよい。
タリング法を主に使用することができる。この方法は、
一連の反応を真空装置内で一括して行うことができるの
で好ましい。しかし本発明では、上記の二層磁気記録層
6を含む製造工程の加熱および冷却条件を満足する限
り、他の従来法を使用することができる。
空装置から取り出し、最後に液体潤滑剤層8を成膜す
る。
料を用いて成膜することができる。使用できる材料は例
えば、パーフルオロポリエーテル系の潤滑剤を用いるこ
とができる。液体潤滑層8は上記潤滑剤を所定の溶剤に
溶かした溶液を、ディップ法、スプレー法、スピンコー
ト法などによって先の工程で得られた磁気記録媒体上に
成膜すればよい。液体潤滑剤層8の膜厚等の条件は、通
常の磁気記録媒体で用いられる諸条件をそのまま用いる
ことができる。
磁気記録媒体の製造方法を以下に説明する。第2の形態
の垂直磁気記録媒体の製造方法は、非磁性基板上に少な
くとも配向制御層、磁区制御層、軟磁性裏打ち層、中間
層、CoCr系合金結晶質膜からなる第1磁気記録層お
よび希土類−遷移金属合金非晶質膜からなる第2磁気記
録層を含む二層磁気記録層、保護層および液体潤滑層を
順次積層して垂直磁気記録媒体を製造する垂直磁気記録
媒体の製造方法において、前記第1磁気記録層の成膜前
に非磁性基板を加熱する加熱工程と、加熱した状態で前
記第1磁気記録層を成膜する第1磁気記録層の成膜工程
と、非磁性基板を冷却する冷却工程と、前記冷却工程に
引き続いて前記第2磁気記録層を成膜する第2磁気記録
層の成膜工程とを含むことを特徴とする垂直磁気記録媒
体の製造方法である。具体的には、非磁性基板上に、配
向制御層を成膜する工程と、磁区制御層を成膜する工程
と、軟磁性裏打ち層を成膜する工程と、中間層を成膜す
る工程と、二層磁気記録層の第1磁気記録層を成膜する
工程と、二層磁気記録層の第2磁気記録層を成膜する工
程と、保護層を成膜する工程と、液体潤滑剤層を成膜す
る工程とを含む方法であり、前記二層磁気記録層を設け
る工程の前のいずれかの段階で非磁性基板を加熱する工
程を含み、二層磁気記録層の第2磁気記録層を成膜する
前に非磁性基板を冷却する工程を含む。
を説明する。なお、図2は本発明の例示のために示すも
のであり、本発明はこれに限定されない。
記録媒体の製造方法により製造される垂直磁気記録媒体
の断面模式図である。図2に示されるように、この垂直
磁気記録媒体は非磁性基板1上に配向制御層2、磁区制
御層3、軟磁性裏打ち層4、中間層5、二層磁気記録層
6、および保護層7が順に成膜された構造を有してお
り、更にその上に液体潤滑剤層8が成膜されている。
および磁区制御層3を非磁性基板1上に設ける以外、上
記第1の形態の垂直磁気記録媒体の製造方法と実質的に
同様である。したがって、この2工程について以下に説
明する。なお、他の工程は上記第1の形態の垂直磁気記
録媒体の製造方法と同じである。
板1をスパッタ装置内に導入し、スパッタリング法によ
り配向制御層2を成膜することにより行うことができ
る。配向制御層2の材料は、次の工程で成膜される磁区
制御層3にMn合金系の反強磁性膜を用いる場合には、
Cu、Irなどの面心立方体構造を有する非磁性単金属
あるいはNiFeCrなどの非磁性合金などを用いるこ
とが望ましい。その場合非磁性基板1と前記配向制御層
2との間に、該配向制御層2の微細構造を制御するため
に、Ta、Zr、Nbなどの下地層を設けてもよい。該
下地層は3〜30nm、好ましくは5〜10nmの膜厚
を有することが好ましい。下地層は、スパッタ法などの
従来法により成膜できる。また磁区制御層3に硬質磁性
膜を用いた場合には、配向制御層2は、CrMo、Cr
WなどのCr合金などを用いることができる。この場合
にも、非磁性基板1と前記配向制御層2との間に、該配
向制御層2の微細構造を制御するために前記と同様の条
件の下地層を設けてもよい。
有することが好ましい。
パッタリング法を用いて行うことができる。スパッタリ
ングの条件としては、磁区制御層3として硬質磁性膜を
用いる場合にはランプヒーター等で基板表面温度を25
0℃に加熱し、CoCrPtターゲットを用いて成膜す
る例を挙げることができる。
からなるPtMn、IrMnなどの反強磁性膜、あるい
は非磁性基板1の半径方向に磁化を配向させたCoCr
Ta、CoCrPt、CoCrPtBなどの硬質磁性膜
を用いることができる。該磁区制御層3は5〜300n
m程度の膜厚を有することが好ましい。
層を設ける場合には、該下地層はTa、Zr,Nbなど
のような材料を用い、3〜30nm、好ましくは5〜1
0nmの膜厚とすることができる。
録層6、保護層7、および液体潤滑剤層8の材料等は、
本発明における第1の形態の磁気記録媒体の製造方法に
おいて説明されているものと同様である。
る。本発明における第2の発明は、上記製造方法により
製造される垂直磁気記録媒体に関する。本発明における
第2の発明の垂直磁気記録媒体は、上記の本発明におけ
る第1の発明の第1の形態および第2の形態と同様の構
成を有する。
の第2に係る垂直磁気記録媒体について説明する。
は、例えば図1に示すような構造を有する。すなわち、
非磁性基板1上に軟磁性裏打ち層4、中間層5、二層磁
気記録層6、および保護層7が順に成膜された構造を有
しており、更にその上に液体潤滑剤層8が成膜されてい
る垂直磁気記録媒体である。
磁気記録媒体用に用いられるNiPメッキを施したAl
合金、強化ガラス、あるいは結晶化ガラスなどを用いる
ことができる。
NiFe合金、センダスト(FeSiAl)合金などを
用いることができる。特に非晶質のCo合金、例えばC
oNbZr、CoTaZrなどを用いることにより良好
な電磁変換特性を得ることができる。軟磁性裏打ち層4
の膜厚は、記録に使用する磁気ヘッドの構造や特性によ
って最適値が変化する。生産性を考慮すると、軟磁性裏
打ち層4は10nm以上300nm以下の膜厚を有する
ことが望ましい。
打ち層4と二層磁気記録層6とを磁気的に分離するた
め、ならびに二層磁気記録層6の第1磁気記録層である
CoCr系合金結晶質膜の特性を制御するために用いら
れる。中間層5の材料としては、Ti、Ruなどの非磁
性元素あるいはTiCr、CoCrなどの非磁性合金が
適宜用いられる。中間層5は、5から30nmの膜厚を
有することが好ましい。
層6を設ける。この二層磁気記録層は、第1磁気記録層
9および第2磁気記録層10からなる二層構造を有す
る。
CoCr系合金結晶質を原料とする磁性層であり、第2
磁気記録層10は、希土類−遷移金属合金非晶質を原料
とする磁性層である。本発明の垂直磁気記録媒体では、
CoCr系合金結晶質膜として使用できる好ましい材料
の例は、CoCr、CoCrTa、CoCrPt、Co
CrPtX(X=B、Ta、Zr、Nbなど)などのC
oCr合金系である。
質膜は10nm以上30nm以下の膜厚を有することが
好ましい。これは、10nm未満の膜厚では良好な磁気
特性が得られず、SNR(電磁変換特性の信号とノイズ
の比)が低下し、30nmより厚い膜厚では、膜厚が厚
くなったことによりノイズが増加し、SNRが低下する
ためである。
磁気記録層10の膜は、少なくとも10原子%以上35
原子%以下のPr、Nd、Gd、Tb、Dy、Hoのう
ち、少なくとも1種類以上の元素を含むことが好まし
い。この第2磁気記録層の膜の残部はNi、Fe、Co
のうち少なくとも1種類以上の遷移金属を含む。第2磁
気記録層に使用できる材料の例は、TbCo、TbFe
Co、TbCoCr等といったTb合金系がある。
m以上15nm以下の膜厚を有することが好ましい。こ
れは、2nm未満の膜厚では、希土類−遷移金属非晶質
膜としての特性が得られず、15nmより厚い膜厚では
希土類−遷移金属非晶質膜としての特性が強くなりす
ぎ、書き込まれた信号に揺らぎが生じることによりSN
Rが低下するためである。
を用いて成膜することができる。例えば、カーボンを主
体とする材料から形成することができる。保護層7の膜
厚等の条件は、通常の磁気記録媒体で用いられる諸条件
をそのまま用いることができる。
いる材料を用いることができる。例えば、パーフルオロ
ポリエーテル系の潤滑剤を用いることができる。液体潤
滑剤層8の膜厚等の条件は、通常の磁気記録媒体で用い
られる諸条件をそのまま用いることができる。
記録媒体の断面模式図である。磁気記録媒体は非磁性基
板1上に配向制御層2、磁区制御層3、軟磁性裏打ち層
4、中間層5、二層磁気記録層6、および保護層7が順
に成膜された構造を有しており、更にその上に液体潤滑
剤層8が成膜されている。
た垂直記憶媒体と同様の材料を用いることができる。
るPtMn、IrMnなどの反強磁性膜、あるいは非磁
性基板1の半径方向に磁化を配向させたCoCrTa、
CoCrPt、CoCrPtBなどの硬質磁性膜を用い
ることができる。該磁区制御層3は5〜300nm程度
の膜厚を有することが好ましい。
系の反強磁性膜を用いる場合には、面心立方体構造を有
するCu、Irなどの非磁性単金属、あるいはNiFe
Crなどの非磁性合金などを用いることが望ましい。そ
の場合非磁性基板1と前記配向制御層2との間に、該配
向制御層2の微細構造を制御するために、3nm〜30
nm、好ましくは5〜10nmの膜厚を有するTa、Z
r、Nbなどの下地層を設けてもよい。また磁区制御層
3に硬質磁性膜を用いた場合には、配向制御層2は、C
rMo、CrWなどのCr合金などを用いることができ
る。この場合にも、非磁性基板1と前記配向制御層2と
の間に、該配向制御層2の微細構造を制御するために前
記と同様の条件の下地層を設けてもよい。配向制御層2
は3nm〜30nmの膜厚を有することが好ましい。
録層6、保護層7、および液体潤滑剤層8は、上記第1
の形態で説明した垂直記憶媒体と同様の材料を用いるこ
とができる。
明するが、これらの実施例はあくまで例示であり、本発
明の制限を意味しない。
(例えばHOYA社製、N−5ガラス基板)を用い、こ
れを洗浄後スパッタ装置内に導入し、CoZrNb非結
晶軟磁性裏打ち層を200nm成膜し、引き続いてラン
プヒーターを用いて基板加熱を行った後、TiCr中間
層を15nm、CoCrPtターゲットを用いて第1磁
気記録層を20nm成膜した。引き続いて、Heガスを
導入することにより基板冷却を行い、連続してTbCo
ターゲットを用い、第2磁気記録層を10nm成膜し
た。次にカーボンからなる保護層5nmを成膜し、真空
装置から取り出した。第2磁気記録層の成膜は、20m
Torrのガス圧下において行った。また、TbCo以
外の各層の成膜は、5mTorrのガス圧下においてD
Cマグネトロンスパッタリング法により行った。最後
に、パーフルオロポリエーテルからなる液体潤滑剤層2
nmをディップ法により形成し、垂直磁気記録媒体とし
た。基板加熱温度は、ランプヒーターに投入する電力を
調整することにより25から400℃まで変化させた。
また、基板の冷却は、予め導入してある金属片にHeガ
スを導入する時間を変更して、400℃から25℃まで
変化させて垂直磁気記録媒体を作成した。
(例えばHOYA社製、N−5ガラス基板)を用い、こ
れを洗浄後スパッタ装置内に導入し、Ta下地層を5n
m、NiFeCr配向制御層を5nm、IrMn磁区制
御層10nm、およびCoZrNb非晶質軟磁性裏打ち
層を200nm成膜した。引き続いてランプヒーターを
用いて、基板加熱を行った後、TiCr中間層15nm
を成膜し、CoCrPtターゲットを用いて第1磁気記
録を20nm成膜した。引き続き、Heガスを導入して
基板を冷却し、次いでTbCoターゲットを用いて第2
磁気記録層10nmを成膜した。次に、カーボンからな
る保護層5nmを成膜し、基板を真空装置から取り出し
た。第2磁気記録層の成膜は、20mTorrのガス圧
下において行った。また、TbCo以外の各層の成膜
は、5mTorrガス圧下においてDCマグネトロンス
パッタリング法により行った。最後に、パーフルオロポ
リエーテルからなる液体潤滑剤層2nmをディップ法に
より形成し、垂直磁気記録媒体とした。基板加熱温度
は、ランプヒーターに投入する電力を調整することによ
り25から400℃まで変化させた。また、基板の冷却
は、Heガスを導入している時間を変更して、400℃
から25℃まで変化させて垂直磁気記録媒体を作成し
た。
気特性は、上記実施例1においては軟磁性裏打ち層4を
成膜せずに作製した試料に対して、上記実施例2におい
ては配向制御層3ならびに軟磁性裏打ち層4を成膜せず
に作製した試料に対して、磁化曲線を振動試料型磁力計
にて測定し、算出した。上記実施例に示した方法におい
て全層成膜した垂直磁気記録媒体の電磁変換特性は、ス
ピンスタンドテスターを用い、GMRヘッドにより測定
を行った。
記録媒体、および実施例2の方法において作製した垂直
磁気記録媒体において、後述する諸特性に関する差異は
認められなかったため、結果は実施例1に示した垂直磁
気記録媒体の特性を代表とした。ただし、実施例2に示
した層構成にすることにより、軟磁性裏打ち層4に形成
された磁壁に起因するスパイクノイズを完全に抑制する
ことができる。
rPt膜を成膜する直前の基板の表面温度に対する保磁
力並びに記録密度300kCIでのSNR値(磁気変換
特性での出力信号とノイズの比)を示す。第2磁気記録
層を成膜する直前の基板の表面温度はいずれも100℃
とした。加熱温度が低い条件においては、保磁力は10
00Oe以下の低い値を示している。しかし、基板の表
面温度の上昇と共に保磁力は急激に上昇し、150℃以
上の温度において4000Oe以上の高い値が得られて
いる。一方、基板の表面温度が400℃以上になると保
磁力は急激に低下し、3200Oe程度の値となる。基
板の表面温度の上昇に伴い、保磁力が増加するのは、C
oCrPt結晶粒の偏析が促進たれるためである。但
し、基板の表面温度が高くなり過ぎると、今度は結晶構
造が乱れてしまうため、保磁力は低下する。この保磁力
の変化に伴い、4000Oe以上の高い保磁力が得られ
る150℃以上350℃以下の範囲の基板の表面温度に
おいて15dB以上の良好なSNR値が得られている。
したがって、第1磁気記録層であるCoCr系合金結晶
質膜を成膜する直前の非磁性基板の表面温度は150℃
以上350℃以下にする必要があることがわかる。
気記録層の材料を変更した場合における、第1磁気記録
層を成膜する直前の基板温度に対する記録密度300k
FCIでのSNR値を示した。第2磁気記録層を成膜す
る直前の基板の表面温度はいずれの場合も100℃とし
た。第1磁気記録層にCoCrTa膜、第2磁気記録層
にTbFeCoを用いた場合、第1磁気記録層にCoC
rPtB膜、第2磁気記録層にDyFeCo膜を用いた
場合、そして第1磁気記録層にCoCr膜、第2磁気記
録層にTbGdCoを用いた場合のいずれの場合でも、
第1磁気記録層を成膜する直前の基板の表面温度が15
0℃以上350℃以下の温度範囲において、15dB以
上の良好なSNR値が得られた。
直前の非磁性基板の表面温度を250℃に固定して、第
2磁気記録層である希土類−遷移金属合金非晶質膜を成
膜する直前の非磁性基板の表面温度を変化させたときの
保磁力並びに記録密度300kFCIでのSNR値を表
2−1に示した。冷却を行わない場合(基板温度250
℃)には、保磁力は2000Oe以下まで低下する。こ
れは、非晶質である希土類−遷移金属合金膜を加熱成膜
したためである。これに対し、冷却を行い、成膜直前の
基板表面温度を下げることにより、保磁力は上昇し、1
50℃以下の基板表面温度にすることにより、4000
Oe以上の高い保磁力が得られていることがわかる。こ
の場合にも4000Oe以上の高い保磁力が得られてい
る基板の表面温度範囲において、15dB以上の良好な
SNR値が得られている。このように、希土類−遷移金
属合金非晶質膜を成膜する前には、非磁性基板を十分に
冷却し、150℃以下にしなければならないことがわか
る。
料を変更した場合において、第2磁気記録層を成膜する
直前の非磁性基板の温度を変化させたときの記録密度3
00kFCIでのSNR値を表2−2に示した。第1磁
気記録層を成膜する直前の非磁性基板の表面温度はいず
れの場合も250℃に固定した。第1磁気記録層にCo
CrPtZr膜、第2磁気記録層にPrCoを用いた場
合、第1磁気記録層にCoCrPtNb膜、第2磁気記
録層にTbCoCr膜を用いた場合、そして第1磁気記
録層にCoCrPt膜、第2磁気記録層にNdFeNi
を用いた場合のいずれの場合においても第2磁気記録層
を成膜する直前の非磁性基板の表面温度を150℃以下
にすることにより15dB以上の良好なSNR値が得ら
れた。
直磁気記録媒体の磁気記録層を磁性層を積層した二層の
磁性層とすることにより高密度記録における良好なSN
R値を得ることができる。特に、本発明のように第1磁
気記録層をCoCr系合金結晶質膜で構成し、第2磁気
記録層を希土類−遷移金属合金非晶質膜で構成し、少な
くとも第1磁気記録層であるCoCr系合金結晶質膜を
成膜する前に、成膜装置内で非磁性基板を150℃以上
350℃以下に加熱した後、このCoCr系合金結晶質
膜を成膜し、次いで得られた非磁性基板を150℃以下
に冷却し、引き続いて希土類−遷移金属合金非晶質膜を
形成することにより、SNR特性などの高記録密度化に
必要な特性を改善することができる。
置をそのまま使用することができる。更に、本発明の製
造方法によれば、簡単な操作により良好な特性を有する
垂直磁気記録媒体が得られるため、大量生産にも適した
優れた方法である。
態様で製造される磁気記録媒体の概略断面図である。
態様で製造される磁気記録媒体の概略断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性基板上に少なくとも軟磁性裏打ち
層、中間層、CoCr系合金結晶質膜からなる第1磁気
記録層および希土類−遷移金属合金非晶質膜からなる第
2磁気記録層を含む二層磁気記録層、保護層および液体
潤滑層を順次積層して垂直磁気記録媒体を製造する垂直
磁気記録媒体の製造方法において、前記第1磁気記録層
の成膜前に非磁性基板を加熱する加熱工程と、加熱した
状態で前記第1磁気記録層を成膜する第1磁気記録層の
成膜工程と、非磁性基板を冷却する冷却工程と、前記冷
却工程に引き続いて前記第2磁気記録層を成膜する第2
磁気記録層の成膜工程とを含むことを特徴とする垂直磁
気記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】 非磁性基板上に少なくとも配向制御層、
磁区制御層、軟磁性裏打ち層、中間層、CoCr系合金
結晶質膜からなる第1磁気記録層および希土類−遷移金
属合金非晶質膜からなる第2磁気記録層を含む二層磁気
記録層、保護層および液体潤滑層を順次積層して垂直磁
気記録媒体を製造する垂直磁気記録媒体の製造方法にお
いて、前記第1磁気記録層の成膜前に非磁性基板を加熱
する加熱工程と、加熱した状態で前記第1磁気記録層を
成膜する第1磁気記録層の成膜工程と、非磁性基板を冷
却する冷却工程と、前記冷却工程に引き続いて前記第2
磁気記録層を成膜する第2磁気記録層の成膜工程とを含
むことを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の垂直磁気記録
媒体の製造方法において、前記加熱工程における、前記
第1磁気記録層を成膜する直前の非磁性基板の表面温度
が150℃以上350℃以下であることを特徴とする垂
直磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の垂直磁気記録
媒体の製造方法において、前記冷却工程における、前記
希土類−遷移金属合金非晶質膜を成膜する直前の非磁性
基板の表面温度が150℃以下であることを特徴とする
垂直磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の製造
方法により製造される垂直磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224864A JP2003036531A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 垂直磁気記録媒体の製造方法 |
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---|---|
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JP2001224864A Pending JP2003036531A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 垂直磁気記録媒体の製造方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2003036531A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001224864A patent/JP2003036531A/ja active Pending
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