JP2003317221A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

垂直磁気記録媒体

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JP2003317221A JP2002113638A JP2002113638A JP2003317221A JP 2003317221 A JP2003317221 A JP 2003317221A JP 2002113638 A JP2002113638 A JP 2002113638A JP 2002113638 A JP2002113638 A JP 2002113638A JP 2003317221 A JP2003317221 A JP 2003317221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高記録密度においても良好な電磁変換特性を
有しかつ熱安定性に優れさらに生産性に優れた垂直磁気
記録媒体を提供すること。 【解決手段】 非磁性基板1上に、少なくとも、中間層
6と、多層磁気記録層と、保護層10及び液体潤滑剤層
11を順次積層し、この多層磁気記録層を、グラニュラ
ー構造を有するCoCr系合金膜の第1の磁気記録層7
と、非グラニュラー構造を有するCoCr系合金膜の第
2の磁気記録層8と、希土類−遷移金属合金非晶質膜の
第3の磁気記録層9とを有する少なくとも3層の多層磁
気記録層とし、これらの磁気記録層の膜厚を最適化し
た。また、中間層6をRuあるいはRu系合金膜とする
ことにより、第1の磁気記録層7の結晶配向を好適に制
御することができ、また、中間層6の下層にシード層5
を備えることにより、中間層6の結晶配向を制御するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直磁気記録媒体
に関し、より詳細には、高記録密度においても良好な電
磁変換特性を有しかつ熱安定性に優れさらに生産性に優
れた垂直磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の高密度化を実現する技術とし
て、従来の長手磁気記録方式に代えて、垂直磁気記録方
式が注目されつつある。垂直磁気記録媒体用の磁気記録
層用材料としては、現在では主として、六方最密充填構
造(hcp構造)をもつCoCr系合金結晶質膜が検討
されており、そのc軸が膜面に垂直(すなわちc面が膜
面に平行)になるように結晶配向を制御して垂直磁気記
録させている。また、磁気記録媒体の今後の更なる高密
度化に対応するために、このCoCr系合金結晶質膜を
構成する結晶粒の微細化、粒径分布の低減、粒間の磁気
的な相互作用の低減等に対する取り組みがなされてい
る。
【0003】一方、長手磁気記録媒体の高密度化のため
の磁性層構造制御の一方式として、一般にグラニュラー
磁性層と呼ばれる、磁性結晶粒の周囲を酸化物や窒化物
のような非磁性非金属物質で囲んだ構造をもつ磁性層
が、例えば特開平8−255342号公報や米国特許
5,679,473号明細書で提案されている。このよ
うなグラニュラー磁性膜は、非磁性非金属の粒界相が磁
性粒子を物理的に分離するため、磁性粒子間の磁気的な
相互作用が低下し、記録ビットの遷移領域に生じるジグ
ザグ磁壁の形成を抑制するので、低ノイズ特性が得られ
ると考えられている。
【0004】そして、これらの技術を組み合わせ、垂直
磁気記録媒体の記録層として、グラニュラー磁性層を用
いることが提案されている。例えば、IEEE Tra
ns.,Mag.,Vol.36,2393(200
0)には、Ruを下地層とし、グラニュラー構造をもつ
CoPtCrO合金を磁性層とした垂直磁気記録媒体が
記載されており、グラニュラー磁性層の下地層であるR
u層の膜厚を増加させるにしたがってc軸配向性が向上
し、それに伴い、優れた磁気特性と電磁変換特性とが得
られている。
【0005】さらに、垂直磁気記録媒体の磁気記録層用
材料としては、従来から光磁気ディスク等に用いられて
いる、例えばTbFeCo合金などの希土類−3d遷移
金属合金からなる非晶質膜も検討されている。
【0006】このようなグラニュラー垂直磁気記録媒体
においては、比較的良好な磁気特性と電磁変換特性とが
得られているものの、さらなる高記録密度化のために
は、結晶粒径を微細化し、かつ、粒界に析出される酸化
物の量を増やすことによって磁性粒子間の磁気的な相互
作用を極力低減してゆく必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結晶粒
径の微細化と粒間相互作用の低減を進めると、記録され
た信号の熱安定性が急激に劣化し、場合によっては、記
録された信号が消失してしまうという、いわゆる「熱揺
らぎ」の問題が急浮上してくる。
【0008】一方、希土類−遷移金属合金非晶質膜は、
非常に高い垂直磁気異方性K値を有し、かつ、非晶質
であるために結晶粒界というものが存在せず、上述の熱
安定性は非常に高いという特長の反面、結晶粒界が存在
しないために書き込まれた信号をその場所に止めておく
ための核となるものが存在せず、信号がシフトしたり消
失したりしてしまうことがある。特に、この現象は高い
周波数での記録時に発生し易く、高記録密度化を目指す
垂直磁気記録用材料としては好ましくない。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高記録密度におい
ても良好な電磁変換特性を有し、かつ、熱安定性に優
れ、さらに生産性に優れた垂直磁気記録媒体を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、非磁性
基体上に、少なくとも、中間層と、磁気記録層と、保護
層と、液体潤滑剤層とが順次積層された垂直磁気記録媒
体であって、前記磁気記録層は、グラニュラー構造の合
金膜からなる第1の磁気記録層と、非グラニュラー構造
の合金膜からなる第2の磁気記録層と、希土類−遷移金
属合金非晶質膜からなる第3の磁気記録層の少なくとも
3層の磁気記録層を順次積層した多層磁気記録層である
ことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の垂直磁気記録媒体において、前記第1および第
2の磁気記録層が、CoCr系合金膜からなることを特
徴とする。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の垂直磁気記録媒体において、前記第1の
磁気記録層の膜厚が10nm以上30nm以下、前記第
2の磁気記録層の膜厚が1nm以上5nm以下、前記第
3の磁気記録層の膜厚が2nm以上15nm以下である
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体において、
前記中間層が、RuまたはRuを含む合金からなること
を特徴とする。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
乃至4のいずれかに記載の垂直磁気記録媒体において、
前記非磁性基体と前記中間層との間に、シード層を備え
ることを特徴とする。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の垂直磁気記録媒体において、前記非磁性基体と
前記シード層との間に、軟磁性裏打ち層を備えることを
特徴とする。
【0016】さらに、請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の垂直磁気記録媒体において、前記非磁性基体と
前記軟磁性裏打ち層との間に、1層または複数層の下地
層と磁区制御層とを積層して備えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0018】図1は、本発明の垂直磁気記録媒体の第1
の構成例を説明するための断面図で、この垂直磁気記録
媒体は、非磁性基体である非磁性基板1上に、中間層6
と、第1の磁気記録層7と、第2の磁気記録層8と、第
3の磁気記録層9と、保護層10とが順次積層され、さ
らに、保護層10の上に液体潤滑剤層11が設けられて
いる。
【0019】非磁性基板1としては、通常の磁気記録媒
体に用いられるNiPメッキを施したAl合金や強化ガ
ラス、あるいは、結晶化ガラス等を用いることができ
る。
【0020】中間層6は、第1の磁気記録層7の結晶配
向性、結晶粒径、および、粒界偏析を好適に制御するた
めのもので、第1の磁気記録層7の結晶配向を好適に制
御するためには、その材料として、hcpの結晶構造を
有するRuまたはRuを含む合金であることが特に望ま
しい。また、中間層6の膜厚に特に制限はないが、記録
再生分解能と生産性の観点から、第1の磁気記録層7の
結晶構造制御のために必要最小限の膜厚とすることが望
ましい。
【0021】第1の磁気記録層7は、強磁性を有する結
晶粒とそれを取り巻く非磁性粒界とからなり、かつ、そ
の非磁性粒界が、金属の酸化物または窒化物からなる、
いわゆるグラニュラー磁性層である。このような構造の
磁気記録層は、例えば、非磁性粒界を構成する酸化物を
含有する強磁性金属をターゲットとするスパッタリング
や、酸素を含有するArガス雰囲気中での強磁性金属を
ターゲットとする反応性スパッタリングにより成膜可能
である。なお、この場合には、グラニュラー磁性層とし
て良好な特性を得るために、成膜時のガス圧を10mT
orr以上にすることが望ましい。
【0022】第1の磁気記録層7の強磁性を有する結晶
粒を構成する材料としては、CoCr系合金が好適に用
いられ、特に、CoCr合金に、Pt、Ni、Ta、B
のうちの少なくとも1つの元素を添加した合金とするこ
とが、優れた磁気特性と記録再生特性を得るためには望
ましい。また、第1の磁気記録層7の非磁性粒界を構成
する材料としては、Cr、Co、Si、Al、Ti、T
a、Hf、Zrのうちの少なくとも1つの元素の酸化物
を用いることが、安定なグラニュラー構造を形成するた
めには望ましい。
【0023】第1の磁気記録層7の膜厚は、10nm以
上30nm以下であることが望ましい。膜厚が10nm
よりも薄い場合には磁気記録層としての特性が充分に得
られず、記録再生分解能を高めるためには30nmより
も薄くする必要があるためである。
【0024】第2の磁気記録層8は、第3の磁気記録層
9に含有される希土類元素が、第1の磁気記録層7中に
含有されている酸素、窒素、あるいは酸化物、窒化物に
より酸化あるいは窒化されるのを防止するとともに、第
1の磁気記録層7と第3の磁気記録層9との間の磁気的
結合を制御するために設けられる。第2の磁気記録層8
は、第1の磁気記録層7で用いられているグラニュラー
磁性層と異なり、非磁性粒界に金属の酸化物や窒化物を
含まないCoCr系合金結晶質膜であり、その材料例と
しては、CoCr、CoCrTa、CoCrPt、Co
CrPtTa、CoCrPtB等が挙げられるがこれら
に限定されるものではない。
【0025】また、第2の磁気記録層8の膜厚は、垂直
磁気記録媒体として良好な特性を得るためには、1nm
以上5nm以下であることが望ましい。膜厚が1nmよ
りも薄い場合には希土類元素の酸化防止機能が充分に得
られず、また、5nmよりも厚い場合には記録再生特性
を劣化させてしまう結果となるためである。
【0026】第3の磁気記録層9は、第1の磁気記録層
7であるグラニュラー磁性層の熱安定性を向上させるた
めに用いられるもので、垂直磁気異方性の大きな、希土
類−遷移金属合金の非晶質膜である。この膜は、少なく
ともTbを含む希土類元素と、Fe、Coのうち少なく
とも1種類の遷移金属を含むことが好ましく、その材料
例としては、TbCo、TbFeCo、TbFe、Tb
GdCo等が挙げられるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0027】また、第3の磁気記録層9の膜厚は、2n
m以上15nm以下であることが望ましい。膜厚が2n
mよりも薄いとグラニュラー磁性層の熱安定性を向上さ
せるための充分な特性が得られず、15nmよりも厚い
と希土類−遷移金属合金非晶質膜としての特性が強くな
り過ぎ、特に、高記録密度での記録再生特性が劣化して
しまうためである。なお、第3の磁気記録層9を成膜す
る場合には、成膜時のガス圧を20mTorr以上10
0mTorrとすることが好ましい。
【0028】保護層10は、従来から一般的に使用され
ている保護膜、例えば、カーボンを主体とする保護膜を
用いることができ、その膜厚等の条件は、通常の磁気記
録媒体で用いられる諸条件をそのまま用いることができ
る。
【0029】液体潤滑剤層11もまた、従来より一般的
に使用されている材料、例えば、パーフルオロポリエー
テル系の潤滑剤を用いることができ、その膜厚等の条件
は、通常の磁気記録媒体で用いられる諸条件をそのまま
用いることができる。
【0030】本発明の垂直磁気記録媒体では、少なくと
も3層の磁気記録層で多層磁気記録層を構成し、第1の
磁気記録層7をグラニュラー構造を有するCoCr系合
金膜、第2の磁気記録層8を非グラニュラー構造を有す
るCoCr系合金膜、第3の磁気記録層9を希土類−遷
移金属合金非晶質膜とし、これらの層の厚みを最適化す
ることとしているので、第3の磁気記録層9に含有され
る希土類元素の酸化あるいは窒化が防止されるととも
に、第1の磁気記録層7と第3の磁気記録層9との間の
磁気的結合が制御され、第1の磁気記録層7であるグラ
ニュラー磁性層の熱安定性が向上し、その結果、高記録
密度においても良好な電磁変換特性を示し、かつ、熱安
定性に非常に優れた垂直磁気記録媒体が得られる。
【0031】少なくとも3層の磁気記録層で多層磁気記
録層を構成する本発明の垂直磁気記録媒体の構成は、図
1に示した構成に限定されるものではなく多くのバリエ
ーションが考えられる。
【0032】以下に、図2〜図4を用いて、本発明の垂
直磁気記録媒体の他の構成を例として示す。なお、理解
を容易にするために、これらの図においては、磁気記録
媒体を構成する各層について、図1で用いたのと同じ符
号を用いることとする。
【0033】図2は、本発明の垂直磁気記録媒体の第2
の構成例を説明するための断面図で、磁気記録媒体は非
磁性基板1上に、シード層5と、中間層6と、第1の磁
気記録層7と、第2の磁気記録層8と、第3の磁気記録
層9と、保護層10とが順次積層され、さらに、保護層
10の上に、液体潤滑剤層11が設けられている。すな
わち、この垂直磁気記録媒体は、図1に示した構成にお
いて、非磁性基板1と中間層6との間にシード層5をさ
らに備える構成とされている。
【0034】シード層5は、中間層6の結晶配向性、結
晶粒径、および、粒界偏析を好適に制御するために用い
られるもので、その材料としては、面心立方(fcc)
構造あるいは六方最密充填(hcp)構造を有する単金
属膜あるいは合金膜が好ましい。特に、シード層5とし
てNiFe系合金のような軟磁性材料を用いることとす
れば、2層垂直磁気記録媒体とした場合に、磁気記録ヘ
ッドと軟磁性裏打ち層との距離を広げることなく中間層
6の結晶構造制御が可能となるという利点がある。な
お、シード層5の膜厚に特に限定はないが、中間層6の
結晶構造制御のために必要最小限の膜厚とすることが好
ましい。
【0035】図3は、本発明の垂直磁気記録媒体の第3
の構成例を説明するための断面図で、この垂直磁気記録
媒体は、非磁性基板1上に、軟磁性裏打ち層4と、シー
ド層5と、中間層6と、第1の磁気記録層7と、第2の
磁気記録層8と、第3の磁気記録層9と、保護層10と
が順次積層されており、さらに、保護層10の上に液体
潤滑剤層11が設けられている。すなわち、この垂直磁
気記録媒体は、図2に示した構成において、非磁性基板
1とシード層5との間に軟磁性裏打ち層4をさらに備え
る構成とされている。
【0036】軟磁性裏打ち層4は、磁気ヘッドが発生す
る磁束を集中させ多層磁気記録層に急峻な磁場勾配を形
成するためのもので、この軟磁性裏打ち層4には、Ni
Fe系合金、センダスト(FeSiAl)合金等を用い
ることができるが、非晶質のCo合金、例えば、CoN
bZr、CoTaZrなどを用いることにより良好な電
磁変換特性を得ることができる。また、軟磁性裏打ち層
4の膜厚の最適値は、磁気記録に使用する磁気ヘッドの
構造や特性に依存するが、生産性の観点からは、10n
m以上300nm以下であることが望ましい。
【0037】図4は、本発明の垂直磁気記録媒体の第4
の構成例を説明するための断面図で、この垂直磁気記録
媒体は、非磁性基板1上に、1層あるいは複数層の層を
含む下地層2と、磁区制御層3と、軟磁性裏打ち層4
と、シード層5と、中間層6と、第1の磁気記録層7
と、第2の磁気記録層8と、第3の磁気記録層9と、保
護層10とが順次積層され、保護層10の上に液体潤滑
剤層11が設けられている。すなわち、この垂直磁気記
録媒体は、図3に示した構成において、非磁性基板1と
軟磁性裏打ち層4との間に、下地層2と磁区制御層3と
をさらに備える構成とされ、この磁区制御層3を備える
ことにより、軟磁性裏打ち層4の磁壁形成に起因するス
パイクノイズを抑制することが可能となる。
【0038】磁区制御層3としては、Mnを含む合金系
からなる反強磁性膜、あるいは、非磁性基板1の半径方
向に磁化を配向させた硬質磁性膜を用いることができ、
磁区制御層3の膜厚としては5〜300nm程度である
ことが好ましい。
【0039】下地層2としては、磁区制御層3としてM
n合金系の反強磁性膜を用いる場合には、fcc構造を
有する非磁性単金属あるいは非磁性合金等を用いること
が望ましい。この場合、非磁性基体1と下地層2との間
に、下地層2の微細構造を制御するために図示しない下
地層を更に設けてもよい。
【0040】また、磁区制御層3として硬質磁性膜を用
いた場合には、下地層2としてCr合金等を用いること
ができる。この場合にも、下地層2の微細構造を制御す
るために、非磁性基体1と下地層2との間に1層又は複
数層の図示しない下地層をさらに設けてもよい。
【0041】以下に、本発明の実施例を説明するが、以
下の実施例は、本発明を好適に説明するための例に過ぎ
ず、本発明をなんら限定するものではない。
【0042】[実施例1]図3に示した垂直磁気記録媒体
の構成において、非磁性基板1として、表面が平滑な化
学強化ガラス基板(例えば、HOYA社製N‐5ガラス
基板)を用い、これを洗浄後、スパッタ装置内に導入
し、先ずCoZrNbターゲットを用いて軟磁性裏打ち
層4を200nm成膜し、次にNiFeNbターゲット
を用いてシード層5を10nm成膜後、さらに、Ruタ
ーゲットを用いて中間層6を30nm成膜した。
【0043】この中間層6の上に、CoCrPt−Si
ターゲットを用いて第1の磁気記録層7、CoCr
Ptターゲットを用いて第2の磁気記録層8、TbCo
ターゲットを用いて第3の磁気記録層9を連続してRF
スパッタ法により成膜し、さらに、カーボンからなる保
護層5nmを成膜後、真空装置から取り出した。
【0044】その後、パーフルオロポリエーテルからな
る液体潤滑剤層2nmをディップ法により形成して垂直
磁気記録媒体とした。
【0045】本実施例においては、第1の磁気記録層7
の膜厚を5nm〜45nmまで変化させ、第2の磁気記
録層8の膜厚を1nm〜8nmまで変化させ、さらに、
第3の磁気記録層9の膜厚を1nm〜20nmまで変化
させて垂直磁気記録媒体を作製した。なお、第1の磁気
記録層7は20mTorr、第3の磁気記録層9は30
mTorr、それ以外の層は全て5mTorrの条件下
にて成膜を行なった。
【0046】[比較例1]実施例1において、第2の磁気
記録層8および第3の磁気記録層9の成膜を行なわず、
第1の磁気記録層7のみの単層磁気記録層としたこと以
外は、実施例1に示したのと同様の条件で垂直磁気記録
媒体を作製した。なお、この垂直磁気記録媒体の第1の
磁気記録層7の膜厚は15nmとした。
【0047】[比較例2]実施例1において、第2の磁気
記録層8を成膜せず、第1の磁気記録層7と第3の磁気
記録層9からなる2層磁気記録層としたこと以外は、実
施例1に示したのと同様の条件で垂直磁気記録媒体を作
製した。なお、この垂直磁気記録媒体の第1の磁気記録
層7の膜厚は15nm、第3の磁気記録層9の膜厚は5
nmとした。
【0048】多層磁気記録層の各層の膜厚を変化させて
作製した実施例1の垂直磁気記録媒体(サンプル番号
〜○12)、および、比較例1と比較例2の垂直磁気記録
媒体について、線記録密度400kFCIにおけるSN
R(電磁変換特性での信号とノイズの比)と熱安定性を
表1にまとめた。
【0049】
【表1】
【0050】これらの垂直磁気記録媒体の電磁変換特性
は、スピンスタンドテスターを用い、GMR素子を有す
る単磁極ヘッドにより測定を行なった。また、熱安定性
の評価は、信号書込みを1回行なった後、再生波形の読
込みを1000秒間連続して行ない、信号書込み直後の
出力値に対する出力の変動分から算出した。
【0051】比較例1に示した、第1の磁気記録層のみ
の単層磁気記録層構成の垂直磁気記録媒体は、SNRは
10.2dBの良好な特性を示すが、熱安定性は2.1
%/decadeであり熱減磁を生じている。
【0052】また、比較例2に示した、第1の磁気記録
層と第3の磁気記録層からなる2層磁気記録層構成の垂
直磁気記録媒体は、第1の磁気記録層と第3の磁気記録
層との界面付近において、第3の磁気記録層に含まれて
いる希土類元素が酸化されてしまうため、希土類−遷移
金属合金非晶質膜としての本来の特性が得られず熱安定
性の向上が認められず、更に、SNRも比較例1の磁気
記録媒体に比較して劣っている。
【0053】これに対し、第1〜第3の磁気記録層から
なる3層の多層磁気記録層を有する垂直磁気記録媒体で
は、SNR、熱安定性共に良好であり、特に、熱安定性
に関しては大幅な改善効果が見られ、熱減磁は殆ど観測
されない。
【0054】10dB以上のSNRと1.0%/dec
ade以下の熱安定性を基準とし、SNRと熱安定性と
が両立する磁気記録層の膜厚範囲は、第1の磁気記録層
は10nm以上30nm以下、第2の磁気記録層は1n
m以上5nm以下、第3の磁気記録層は2nm以上15
nm以下である。
【0055】[実施例2]図2に示した垂直磁気記録媒体
の構成において、非磁性基板1として、表面が平滑な化
学強化ガラス基板(例えばHOYA社製N−5ガラス基
板)を用い、これを洗浄後スパッタ装置内に導入し、N
iFeCrターゲットを用いてシード層5を10nm、
RuあるいはRu系合金ターゲットを用いて中間層6を
30nm成膜した後、CoCrPt−SiOターゲッ
トを用い第1の磁気記録層7を15nm、CoCrPt
ターゲットを用い第2の磁気記録層8を3nm、TbC
oターゲットを用い第3の磁気記録層9を5nm、RF
スパッタ法により連続して成膜を行ない、さらに、カー
ボンからなる保護層5nmを成膜後、真空装置から取り
出した。
【0056】その後、パーフルオロポリエーテルからな
る液体潤滑剤層2nmをディップ法により形成して垂直
磁気記録媒体とした。なお、第1の磁気記録層7は20
mTorr、第3の磁気記録層9は30mTorr、そ
れ以外の層は全て5mTorrの条件下にて成膜を行な
った。
【0057】[比較例3]実施例2に示した垂直磁気記録
媒体の構成において、シード層5を成膜せずに、非磁性
基板1上に直接Ruの中間層6を成膜した以外は、実施
例2に示したのと同様の条件で垂直磁気記録媒体を作製
した。
【0058】シード層を備える実施例2の垂直磁気記録
媒体(サンプル番号)およびシード層を備えない比較
例3の垂直磁気記録媒体の各々に対する、保磁力(H
c)ならびにロッキングカーブの半値幅(Δθ50)の
値を表2にまとめた。
【0059】なお、保磁力Hcは、磁化曲線を振動試料
型磁力計にて測定し算出した。また、CoCr系結晶粒
の配向性は、X線回折法によりhcp(002)面から
の回折線のロッキングカーブの半値幅Δθ50により評
価した。
【0060】
【表2】
【0061】シード層を備えない比較例3に示した層構
成の垂直磁気記録媒体においては、Hcは、3170O
e、Δθ50は6.4度であるが、シード層を備える層
構成の垂直磁気記録媒体では、Hcが4530Oe、Δ
θ50が5.0度となり、シード層がない場合に比較し
て特性が向上することが分かる。
【0062】[比較例4]実施例2に示した垂直磁気記録
媒体の構成において、中間層6を成膜しなかった以外
は、実施例2に示したのと同様の条件で垂直磁気記録媒
体を作製した。
【0063】表3は、実施例2に示した、中間層がRu
あるいはRuWで構成されている垂直磁気記録媒体(サ
ンプル番号、)、および、比較例4の垂直磁気記録
媒体の各々の保磁力(Hc)ならびにロッキングカーブ
の半値幅(Δθ50)の値をまとめたものである。
【0064】
【表3】
【0065】RuあるいはRuWの中間層を備える垂直
磁気記録媒体では、Hcは4530Oeあるいは436
0Oeという高い値が得られている。さらに、Δθ50
も5.0度あるいは4.9度という比較的小さい値とな
っている。
【0066】これに対して、中間層を備えない構成の垂
直磁気記録媒体では、Δθ50が22.6度というかな
り大きな値となっており、磁気記録層内の結晶配向性が
低いことが分かる。そのため、Hcも2410OeとR
uの場合と比較してかなり低い値となってしまってい
る。
【0067】[実施例3]図4に示した垂直磁気記録媒体
の構成において、下地層2を第1の下地層と第2の下地
層からなる2層の下地層構成とする垂直磁気記録媒体を
作製した。具体的には、非磁性基板1として表面が平滑
な化学強化ガラス基板(例えばHOYA社製N−5ガラ
ス基板)を用い、これを洗浄後スパッタ装置内に導入
し、軟磁性裏打ち層4を成膜する前に、第1の下地層と
してTa膜を5nm、第2の下地層としてNiFeCr
を5nm、磁区制御層3としてIrMnを10nm成膜
した。これらの層以外は、実施例1と同様の条件で垂直
磁気記録媒体を作製した。なお、この垂直磁気記録媒体
において、第1の磁気記録層7の膜厚は15nm、第2
の磁気記録層8の膜厚は3nm、第3の磁気記録層9の
膜厚は5nmとした。
【0068】図5は、このようにして作製した垂直磁気
記録媒体をスピンスタンドテスターにより評価した1周
分の出力波形である。また、比較のため、下地層と磁区
制御層とを備えない構成の実施例1に示した垂直磁気記
録媒体の出力波形も図中に示した。下地層と磁区制御層
とを備えない場合には、全周に渡り不均一にスパイクノ
イズが発生しているのに対し、下地層と磁区制御層とを
備えることによりスパイクノイズは全く発生していない
ことが分かる。これは、下地層2と磁区制御層3の存在
により、軟磁性裏打ち層4に磁壁が形成されないためで
ある。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
磁性基板上に、少なくとも、中間層と、多層磁気記録層
と、保護層及び液体潤滑剤層を順次積層し、この多層磁
気記録層を、グラニュラー構造を有するCoCr系合金
膜の第1の磁気記録層と、非グラニュラー構造を有する
CoCr系合金膜の第2の磁気記録層と、希土類−遷移
金属合金非晶質膜の第3の磁気記録層とを有する少なく
とも3層の多層磁気記録層とし、これらの磁気記録層の
膜厚を最適化したので、高記録密度においても良好な電
磁変換特性を示し、かつ、熱安定性に非常に優れた垂直
磁気記録媒体を提供することが可能となる。
【0070】ここで、中間層をRuあるいはRu系合金
膜とすることにより、第1の磁気記録層の結晶配向を好
適に制御することができ、また、中間層の下層にシード
層を備えることにより、中間層の結晶配向を制御するこ
とが可能となる。
【0071】また、非磁性基板とシード層との間に軟磁
性裏打ち層をさらに備えることにより、磁気ヘッドが発
生する磁束を集中させることができ、多層磁気記録層に
急峻な磁場勾配を形成することができる。これにより、
更に記録再生特性を良好なものとすることが可能であ
る。
【0072】また、非磁性基板と軟磁性裏打ち層の間
に、1層あるいは複数層の下地層、および、磁区制御層
をさらに備えることにより、軟磁性裏打ち層の磁壁形成
に起因するスパイクノイズを完全に抑制することが可能
となる。
【0073】さらに、本発明の垂直磁気記録媒体は、既
存の製造装置を用いて製造可能であるため、生産性に優
れる大容量垂直磁気記録媒体を提供することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の垂直磁気記録媒体の第1の構成例を説
明するための断面図である。
【図2】本発明の垂直磁気記録媒体の第2の構成例を説
明するための断面図である。
【図3】本発明の垂直磁気記録媒体の第3の構成例を説
明するための断面図である。
【図4】本発明の垂直磁気記録媒体の第4の構成例を説
明するための断面図である。
【図5】本発明の垂直磁気記録媒体をスピンスタンドテ
スターにより評価した1周分の出力波形である。
【符号の説明】
1 非磁性基板 2 下地層 3 磁区制御層 4 軟磁性裏打ち層 5 シード層 6 中間層 7 第1の磁気記録層 8 第2の磁気記録層 9 第3の磁気記録層 10 保護層 11 液体潤滑剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 10/16 H01F 10/16 Fターム(参考) 5D006 BB01 BB02 BB07 BB08 CA01 CA03 CA05 CA06 DA03 DA08 EA03 FA09 5E049 AA04 AC05 BA08 DB12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に、少なくとも、中間層
    と、磁気記録層と、保護層と、液体潤滑剤層とが順次積
    層された垂直磁気記録媒体であって、 前記磁気記録層は、グラニュラー構造の合金膜からなる
    第1の磁気記録層と、非グラニュラー構造の合金膜から
    なる第2の磁気記録層と、希土類−遷移金属合金非晶質
    膜からなる第3の磁気記録層の少なくとも3層の磁気記
    録層を順次積層した多層磁気記録層であることを特徴と
    する垂直磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の磁気記録層が、C
    oCr系合金膜からなることを特徴とする請求項1に記
    載の垂直磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第1の磁気記録層の膜厚が10nm
    以上30nm以下、前記第2の磁気記録層の膜厚が1n
    m以上5nm以下、前記第3の磁気記録層の膜厚が2n
    m以上15nm以下であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記中間層が、RuまたはRuを含む合
    金からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記非磁性基体と前記中間層との間に、
    シード層を備えることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記非磁性基体と前記シード層との間
    に、軟磁性裏打ち層を備えることを特徴とする請求項5
    に記載の垂直磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記非磁性基体と前記軟磁性裏打ち層と
    の間に、1層または複数層の下地層と磁区制御層とを積
    層して備えることを特徴とする請求項6記載の垂直磁気
    記録媒体。
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