JP2003036029A - 糊残りのない感熱性粘着ラベルおよびこれを用いた容器 - Google Patents

糊残りのない感熱性粘着ラベルおよびこれを用いた容器

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JP2003036029A
JP2003036029A JP2001223567A JP2001223567A JP2003036029A JP 2003036029 A JP2003036029 A JP 2003036029A JP 2001223567 A JP2001223567 A JP 2001223567A JP 2001223567 A JP2001223567 A JP 2001223567A JP 2003036029 A JP2003036029 A JP 2003036029A
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heat
bottle
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Masayuki Yokoi
正之 横井
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Gunze Ltd
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House Foods Corp
Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】夏期長期間保管しても使用時にはスムーズに巻
きほぐすことができ、80〜120℃のラベル装着温度
で高速自動ラベル装着機での容器への巻回貼付が可能
で、容器から剥離する際に粘着剤が容器に残らない、リ
サイクルの対象となる容器に好適なラベルを提供する。 【解決手段】感熱性粘着ラベルにおいて、ブロッキング
度が0.5N/15mm以下で、80〜120℃の熱風
を0.5秒間吹き付けることにより粘着性が発現する
層、例えば酢酸ビニル含有量が25〜35モル%、メル
トインデックスが5〜200のエチレンー酢酸ビニル共
重合体に低分子量炭化水素系樹脂を1〜15重量%含有
する層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱して容器表面
の全周に巻回貼付する感熱性粘着ラベル、特に、リサイ
クルの対象となる容器用に好適で、わずかな時間で粘着
性を発現する感熱粘着層を有し、かつ剥離時には粘着剤
が容器に転移しない感熱性粘着ラベルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物量の低減、資源の有効利用
の観点から、使用後の容器をリサイクルする動きが定着
しつつある。ガラス瓶、ペットボトル、紙パック等に代
表される各種容器には、容器破損保護、内容物に関する
表示、意匠性の点から通常、各種のラベルが貼付されて
いる。これらは、リサイクルの際に容易に容器から分離
できるものが好ましいため、それに好適なラベルやその
ラベルを貼付した容器が種々提案されている。例えば、
特開平4−279454号公報では、プラスチックボト
ルの胴周外周に、印刷を施したプラスチックフィルムか
らなる矩形のラベルを巻きつけ、上記ラベル裏面の先端
部分をボトルの表面に、後端部分を巻かれたラベルの表
面にそれぞれホットメルト剤により接着し、プラスチッ
クボトルとホットメルト剤の接着強度が、ホットメルト
剤とラベルの接着強度より小さいことを特徴とするプラ
スチックボトルが開示されている。また、本発明者も特
開2001−42775号公報の通り、粘着剤が容器に
付着しない感熱性粘着ラベルの研究を重ねてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ
は、特開平4−279454号公報に記載の発明の場合
空気中、即ち酸素存在下で、150〜200℃という高
温でホットメルト剤を溶融して使用するため(一般的に
ホットメルト剤はこのような温度で使用される)、ホッ
トメルト剤の一部熱分解による異臭がラベルに残り易
い、熱によりプラスチックフィルムが変形し易い、さら
には、ホットメルト剤塗布作業開始前の準備や作業終了
後のホットメルト剤塗布ローラを含む塗布装置の掃除に
手間取る、等の問題がある。また、特開2001―42
775号公報に記載の発明の場合、前記の課題は解決し
たものの、感熱粘着剤層の粘着性発現に時間がかかるた
め高速自動ラベル装着機での装着には更なる改良が求め
られていた。
【0004】本発明が解決しようとする第1の課題は、
リサイクルにより好適な感熱性粘着ラベルを提供するこ
とにある。第2の課題は、高速自動ラベル装着機で装着
可能な感熱性粘着ラベルを提供することにある。第3の
課題は、リサイクルに好適な容器を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する手
段として本発明は、加熱して容器の全周に巻回貼付する
感熱性粘着ラベルにおいて、ブロッキング度が0.5N
/25mm以下である感熱性粘着剤層が前もってプラス
チックフィルムに積層されてなり、感熱性粘着剤層側に
80〜120℃の熱風を0.5秒間吹き付けることによ
り粘着性が発現し、貼付後容器から剥離する際には粘着
剤が容器に転移しない感熱性粘着ラベルであることを特
徴とする。
【0006】前記感熱性粘着ラベルを貼付した容器であ
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態についてより
具体的に説明する。
【0008】本発明の感熱性粘着ラベルとは、プラスチ
ックフィルムと感熱性粘着剤層の少なくとも2層からな
るものである。本発明の感熱性粘着ラベルの容器への装
着方法の1例を示すと、以下の通りである。まず、ロー
ル状に巻かれた長尺ラベルを巻きほぐしながら、感熱性
粘着剤層を加熱し、粘着性を有した感熱性粘着剤層をラ
ベルの先端部分から後端部分に向かって容器に巻き付け
貼付する。ラベルの先端部分に容器を1周巻回したラベ
ルの後端部分を重ね合わせ、ラベル1枚の所定の寸法に
裁断する。
【0009】本発明の感熱性粘着ラベルとは、室温では
粘着性がないが、加熱すると粘着性が発現する粘着剤を
予めプラスチックフィルムに積層されてなるラベルであ
る。本発明のラベルは、プラスチックフィルムの粘着剤
非積層面と粘着剤積層面とのブロッキング度(即ち、ラ
ベルの表面と裏面とのブロッキング度)が、後記する条
件下で0.5N/25mm以下のものである。0.5N
/25mmを越える場合、粘着剤を積層した長尺の感熱
性粘着ラベルをロール状で保管するとブロッキングが発
生する(特に室温が高い夏場に発生しやすい)ので、容
器に巻回貼付する際スムーズに巻きほぐすことができな
いという問題が発生する。
【0010】本発明のラベルは、容器の全周に巻回貼付
する際には、貼付直前に感熱粘着層側に80〜120
℃、好ましくは90〜120℃、より好ましくは95〜
120℃の熱風を0.5秒間吹き付けることにより粘着
性が発現するため、ラベルが熱変形を起こすことなく、
300〜500bpmの速度の高速自動ラベル装着機で
好適に装着できる。
【0011】本発明のラベルは、容器から剥離する際、
粘着剤が容器に転移しない。容器に粘着剤が転移する
と、リサイクル工程で容器とラベルとを剥離した後、粘
着剤を取り除かなくてはならないので、非常に手間がか
かり、好ましくない。
【0012】容器に本発明のラベルを加熱貼付した状態
図を図1に示す。容器1に感熱性粘着ラベル2を巻回
し、ラベルの4の部分では、感熱性粘着剤層が容器に貼
付され、ラベルの3の部分(ラベルの先端部と後端部が
重なり合う部分)では感熱性粘着層はラベルの表面、す
なわちプラスチックフィルムの粘着剤非積層面に貼付さ
れている。
【0013】ラベルと容器との剥離強度は好ましくは
0.01N〜1N/15mm、ラベル裏面とラベル表面
との(図1に示す3の部分)剥離強度は好ましくは1N
/15mmを越え、5N/15mm以下であるのが望ま
しい。各部の剥離強度をこのような範囲にすると、容器
(商品)の流通段階等においてラベルがずれたり剥離し
たりすることが無く、しかも、リサイクル工程で容器か
らラベルを容易に剥離することができる。
【0014】プラスチックフィルムと感熱性粘着剤層と
の間に印刷インキ層を設けると、更に有意なラベルとな
る。何故ならば、商品名や内容物に関する表示の印刷、
他社同種商品との差別化を図るための意匠性付与等が図
れるからである。印刷インキ層はプラスチックフィルム
の全面でもよいし、部分的であってもよい。用いる印刷
インキは、使用するプラスチックフィルムと適用するバ
インダー(例えば、ポリウレタン系、塩素化ポリプロピ
レン系、ポリアミド系等)を含む公知のインキを用いれ
ばよい。
【0015】粘着剤層が積層されるプラスチックフィル
ムとは、特に限定されるものではなく、例えば、各種ポ
リエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の樹脂からなる延伸、無延伸のフィ
ルムが例示できる。これらのなかでも、透明性、光沢、
適度な腰などの観点から、とりわけ、2軸延伸ポリプロ
ピレンが好ましい。
【0016】本発明の感熱性粘着剤とは、ブロッキング
度が0.5N/25mm以下であり、ラベル装着温度が
80〜120℃で加熱貼付後、容器から剥離する際粘着
剤が容器に転移しないものであれば、特に限定するもの
でなく、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン―酢酸ビニル共
重合体などが例示できる。
【0017】これらの中でも、粘着剤の厚さによって、
ラベル表面との剥離強度、及び容器との剥離強度がコン
トロールし易い、さらには臭気が少ないという点から、
とりわけ、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体の中でもより好ましく
は、酢酸ビニル含有量25〜35モル%、且つメルトイ
ンデックス5〜200のものが望ましい。
【0018】酢酸ビニルの含有量が25%未満の場合、
メルトインデックスが前記適正範囲であっても、加熱貼
付後の容器との剥離強度が0.01N/15mm未満、
ラベル表面との剥離強度が1N/15mm以下になりや
すく、ラベル表面および容器への粘着力が十分でない為
に、ラベル表面からの剥離や容器からの脱落が発生する
可能性があり、ラベルとしての機能が不十分であり好ま
しくない傾向にある。
【0019】酢酸ビニルの含有量が35モル%を超えた
場合、メルトインデックスが前記適正範囲であっても、
ブロッキング度が0.5N/25mmを超える。そのた
め、ラベルをロール状態で保管した際に粘着剤非積層面
へのブロッキングが生じやすく、巻きほぐすことが著し
く困難になるため、低温下で保管したり、粘着面へ剥離
紙を配する必要がでてくる。更に、80〜120℃で加
熱貼付後粘着剤や印刷インキが容器上に残り好ましくな
い傾向にある。
【0020】一方、酢酸ビニルの含有量が25〜35モ
ル%で、メルトインデックスが200を超える場合、加
熱貼付後の容器との剥離強度が0.01N/15mm未
満、ラベル表面との剥離強度が1N/15mm以下にな
ったりするため、その調整が困難であり好ましくない傾
向にある。メルトインデックスが5未満の場合、ブロッ
キング度が0.5N/25mmを超える。そのため、ラ
ベルをロール状態で保管した際に粘着剤非積層面へのブ
ロッキングが生じやすくなる。
【0021】更に、粘着剤に低分子量炭化水素系樹脂を
添加するのがより好ましい。低分子量炭化水素系樹脂を
添加することにより、粘着剤の粘着性発現を早くするこ
とができ、即ち高速自動ラベル装着機でのラベル装着を
可能にし、高い生産性を維持する効果を有する。本発明
の低分子量炭化水素系樹脂とは、代表的なものとして、
ロジン、ロジン誘導体、テルペン樹脂、テルペンフェノ
ール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水素化テルペン樹
脂、炭化水素樹脂(脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭
化水素樹脂、共重合系炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹
脂)などがあげられる。
【0022】これらの中でも、取り扱いのしやすさ、粘
着性発現速度の調整のしやすさの点から、とりわけ、炭
化水素樹脂が好ましい。炭化水素樹脂の中でもより好ま
しくは、軟化点が90℃以上および数平均分子量800
以上のものが好ましい。これは軟化点が90℃未満の場
合、または数平均分子量が800未満の場合、容器から
ラベルを剥がした際に、粘着剤が転写するので好ましく
ない傾向にあるからである。
【0023】また、低分子量炭化水素系樹脂の添加量は
粘着剤の1〜15重量%が好ましい。添加量が1重量%
未満の場合、粘着剤の粘着性発現に時間がかかるため高
速自動ラベル装着機でのラベル装着ができない傾向にあ
る。また、添加量が15重量%を越える場合、ロールラ
ベルで保管中にも粘着性が発現するためロールラベルが
ブロッキングする傾向にある。
【0024】プラスチックフィルムに積層する粘着剤層
の厚みは、ラベル表面との剥離強度、容器との剥離強
度、およびブロッキング度が前記の範囲であれば、特に
制限されるものないが、通常1〜50μm、好ましくは
2〜30μm、より好ましくは3〜15μmが例示でき
る。プラスチックフィルムに粘着剤層を前もって積層す
る方法は特に限定するものでなく、例えば、押出法、各
種コーティング法、各種印刷法等公知の方法によればよ
い。(但し、ホットメルト法のような空気中での高温加
熱が不可欠なものは、前記理由から避けたほうがよい)
【0025】とりわけ、グラビア印刷による方法が好ま
しい。その理由は以下による。即ち、ラベルには文字や
図柄がグラビア印刷されるのが一般的であるので、感熱
性粘着剤を積層するのにグラビア印刷法を用いると、1
台のグラビア印刷機で、文字や図柄の印刷に引き続いて
感熱性粘着剤を塗布することができ、極めて効率的であ
るからである。さらにはグラビア版のメッシュや版深度
を適宜選定することにより、所望の厚さの感熱性粘着剤
層を精度よく得ることができるからである。
【0026】又、ラベルを容器から剥離する際、粘着剤
が容器に転移しないようにする(具体的には、ラベルと
容器との剥離強度を0.01〜1N/15mm、ラベル
裏面とラベル表面との(図1で示す3の部分)剥離強度
を1N/15mmを越え、5N/15mm以下とす
る。)ために、カットされた1枚のラベルにおいて、粘
着剤層の厚みがラベルの先端部分と後端部分、すなわ
ち、ラベル裏面と表面が重なり合う部分で厚く、容器に
巻回する部分で薄く形成するのも、1つの好ましい形態
である。さらに好ましくは、ラベルの裏面と表面が重な
る部分において、ラベルが容器に貼付される先端部分よ
りラベルの表面に貼付される後端部分の粘着剤層を厚く
するほうが好ましい。これは容器に貼付される部分の剥
離強度は、リサイクルの際に粘着剤層を容器上に残さな
い程度でかつ、ラベル巻回時の張力でずれの生じない程
度であればよいが、一方、ラベルの表面に貼付される部
分の剥離強度はラベルを容器上で保持しなくてはならな
いため容器に貼付される部分より剥離強度が大きいのが
好ましいからである。
【0027】
【実施例】次に本発明の代表的な実施例を挙げて説明す
る。本発明において使用した物性値の測定方法及び評価
方法は次の通りである。
【0028】(ブロッキング度)10cm×10cmに
切り取ったラベルを粘着剤積層面と粘着剤非積層面とが
重なるように10枚重ね合わせ、更にその上に100g
/cmの荷重を乗せ、40℃ドライの環境下で24時
間保管した。その後、23℃の環境下で新東科学株式会
社製T型剥離試験機HEIDON−17で JIS P
8139に記載の測定方法に基づいて剥離強度を測定し
た。評価1として、この剥離強度が0.5N/25mm
以下のものを良好とした。
【0029】(ラベル表面との剥離強度)15mm×1
00mmに切り取った2枚のラベルを粘着剤積層面と粘
着剤非積層面(つまりラベル表面)が重なるように重ね
合わせ、温度=80℃、時間=0.5秒、圧力=60k
Pa、面積=10×25mmで東洋精機製ヒートシーラ
ーを用いて接着し、23℃の環境下で新東科学株式会社
製T型剥離試験機HEIDON−17で JIS P8
139に記載の測定方法に基づいて剥離強度を測定し
た。評価2として、この剥離強度が、1N/15mmを
越え、5N/15mm以下のものを良好とした。
【0030】(容器との剥離強度)15mm×100m
mに切り取ったラベルの粘着剤積層面とポリエチレンテ
レフタレートシート上に粘着剤積層面が接するように重
ね合わせ、温度=100℃、時間=0.5秒、圧力=6
0kPa、面積=10×25mmで東洋精機製ヒートシ
ーラーを用いて接着し、23℃の環境下で新東科学株式
会社製T型剥離試験機HEIDON−17で JIS
P8139に記載の測定方法に基づいて剥離強度を測定
した。評価3として、この剥離強度が、0.01〜1N
/15mmのものを良好とした。
【0031】(実施例1)厚み50μmの2軸延伸ポリ
プロピレンフィルム上に、グラビア印刷にて印刷層(1
色)と感熱性粘着剤層を形成した。この際の感熱性粘着
剤層は、酢酸ビニル含有量30モル%、メルトインデッ
クス60のエチレン―酢酸ビニル共重合体に、低分子量
炭化水素系樹脂として脂肪族系炭化水素樹脂(軟化点1
00℃、分子量1200)を10重量%添加し、濃度1
5重量%でトルエンに溶解し、乾燥後の塗布厚が7μm
になるように深度を調整したグラビア版で形成し、乾燥
した。
【0032】(実施例2)厚み50μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に、グラビア印刷に
て印刷層(1色)と感熱性粘着剤層を形成した。この際
の感熱性粘着剤層は、酢酸ビニル含有量25モル%、メ
ルトインデックス150のエチレン―酢酸ビニル共重合
体に低分子量炭化水素系樹脂として脂肪族系炭化水素樹
脂(軟化点100℃、分子量1200)を10重量%添
加し、これを、濃度15重量%でトルエンに溶解し、1
つのラベルの図柄において、乾燥後の塗布厚が、ラベル
が重なり合う両端10mm幅の部分で、容器と貼付する
端側は7μm、ラベルの表面に貼付する端側は10μ
m、容器に巻回する部分は3μmになるように深度を調
整したグラビア版で形成し、乾燥した。
【0033】(実施例3)感熱性粘着剤として、エチル
アクリレート含有量25モル%、メルトインデックス5
のエチレンーアクリル酸共重合体を使用する以外は実施
例1と同じように調製した。
【0034】(実施例4)低分子量炭化水素系樹脂とし
て、テルペン樹脂(軟化点120℃、分子量1200)
を使用する以外は実施例1と同じように調製した。
【0035】(比較例1)感熱性粘着剤として、酢酸ビ
ニル含有量10モル%、メルトインデックス2のエチレ
ン―酢酸ビニル共重合体を使用する以外は実施例1と同
じように調製した。
【0036】(比較例2)感熱性粘着剤として、酢酸ビ
ニル含有量43モル%、メルトインデックス350のエ
チレン―酢酸ビニル共重合体を使用する以外は実施例1
と同じように調製した。
【0037】(比較例3)低分子量炭化水素系樹脂とし
て脂肪族系炭化水素樹脂(軟化点80℃、分子量800
を20%添加する以外は実施例1と同じように調製し
た。
【0038】前記実施例1から比較例3までの評価結果
を表1にまとめた。
【0039】(表1)
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のような構成からなるの
で、以下に記載する効果を奏す。
【0041】本発明の感熱性粘着ラベルは、容器から剥
離する際粘着剤が容器に転移しないので、リサイクルの
対象となる容器用に好適なラベルである。ブロッキング
度が0.5N/15mm以下であるので、夏場長時間保
管しても、使用時にはスムーズに巻きほぐすことができ
る。容器に巻回貼付するためのラベルの粘着性発現速度
が早いので、高速自動ラベル装着機によるラベル装着に
好適である。常温で感熱性粘着剤層を形成するので高温
による異臭発生やプラスチックフィルムの熱変形がな
い。
【0042】プラスチックフィルムに粘着剤層を積層す
る方法としてグラビア印刷法を採用すると、厚み精度が
よく、且つ、効率的に生産することができる。さらには
粘着剤層の厚さを部分的に変更することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例2の感熱性粘着ラベルの断面図で
ある。
【図2】本発明にかかわる感熱性粘着ラベルを加熱貼付
した状態図である。
【符号の説明】
1 容器 2 感熱性粘着ラベル 3 ラベル両端重ね合わせ部 4 容器との貼付部 5 感熱性粘着剤層 6 印刷インキ層 7 プラスチックフィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱して容器の全周に巻回貼付する感熱
    性粘着ラベルにおいて、ブロッキング度が0.5N/2
    5mm以下である感熱性粘着剤層が前もってプラスチッ
    クフィルムに積層されてなり、感熱性粘着剤層側に80
    〜120℃の熱風を0.5秒間吹き付けることにより粘
    着性が発現し、貼付後容器から剥離する際には粘着剤が
    容器に転移しないことを特徴とする感熱性粘着ラベル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の感熱性粘着ラベルを貼
    付した容器。
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