JP2003035673A - 清浄度測定装置および清浄度改善システム - Google Patents

清浄度測定装置および清浄度改善システム

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JP2003035673A
JP2003035673A JP2001221544A JP2001221544A JP2003035673A JP 2003035673 A JP2003035673 A JP 2003035673A JP 2001221544 A JP2001221544 A JP 2001221544A JP 2001221544 A JP2001221544 A JP 2001221544A JP 2003035673 A JP2003035673 A JP 2003035673A
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Takashi Oikawa
貴史 及川
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Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象ごと、現場ごとに評価基準値を設定
し、この評価基準値に基づいて、測定された清浄度の評
価をする清浄度測定装置および、複数の現場からの測定
データに基づき新たな評価基準値を清浄度測定装置に設
定し、清浄度の改善を促進する清浄度改善システムを提
供すること。 【解決手段】 測定対象ごとに評価基準値およびこの評
価基準値に加えて補助評価基準値を設定する基準値設定
部26と、測定値と測定対象に対応する評価基準値およ
び補助評価基準値とを比較して評価を出力する比較・評
価部27とを備える清浄度測定装置11を提供する。さ
らに、複数の清浄測定装置からの測定データに基づい
て、中央衛生管理コンピュータ80が新たな評価基準値
を測定対象ごとに設定し、この新たな評価基準値を当該
清浄測定装置に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象から拭き
取って得た試料と発光試薬との作用により試料中のアデ
ノシンリン酸エステル類を発光させ、この発光量を測定
することによって、測定対象の汚染度・清浄度を測定
し、その清浄度を評価することが可能な清浄度測定装置
および、清浄度の改善を支援する清浄度改善システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】バクテリア、大腸菌、酵母菌、乳酸菌及
びその他の生物細胞の測定は、食品衛生、バイオ、臨床
検査、医学などの分野において非常に重要である。一般
に生物細胞の測定は、血球計算盤による顕微鏡下での計
測法(顕鏡法)、濁度測定法、重量測定法、パックド・
ボリウム(packed volume)測定法及びコロニ−計測法
(以下混釈培養法という)等が知られている。しかしな
がら、検鏡法、濁度測定法、重量測定法及びパックド・
ボリウム測定法は、感度が低く、死菌体と生菌体の区別
ができない問題を有し、混釈培養法は細胞の培養を必要
とするので、測定に通常1日以上の時間を要し、迅速に
結果を得ることができないという問題がある。
【0003】上記分野における細胞数測定には、迅速か
つ高感度の測定が要求され、例えば食品衛生の分野で
は、製品出荷前に製品の微生物汚染の検査は必要不可欠
である。従来、微生物汚染の検査は混釈培養法により行
なわれていたが、検査に1日以上を要するために、結果
が出るまで製品を倉庫に保管しておかなければならな
い。このため流通効率の点で問題があるだけでなく、牛
乳などの製品では保管時間が長くなるにつれて微生物汚
染の可能性が高くなる。また食品で汚染を問題にする微
生物濃度は総じて低濃度であるため、高感度な検査が要
求されていた。さらに、微生物汚染だけでなく食物等に
よる汚染を含めた汚染度を迅速かつ高感度に測定する測
定装置が要求されていた。
【0004】また、食品衛生の分野では、食堂や厨房内
の設備、食器、調理器具等の清浄度を高感度に測定する
ことも要求されていた。清浄度の測定とは、例えば、食
品残さ、手垢や埃等の、前記設備等への付着の有無を測
定することである。そこで、従来より、測定対象に付着
したアデノシンリン酸エステル類を指標とする測定法が
知られており、特に、アデノシンリン酸エステル類の一
種であるアデノシン三リン酸(ATP)を発光反応法に
より測定する方法が普及している。発光反応法において
は、まず、発光試薬であるホタルルシフェラーゼ、ルシ
フェリンおよびマグネシウムイオンを、試料と接触させ
る。試料中にATPが存在する場合には、発光が生じる
ので、この発光を測定することにより、測定対象の汚染
度や清浄度が測定可能となる。
【0005】上記の要望に応じて、本出願人は特開平9
−182600号公報において「ATP消去剤、ATP
消去法、それを用いた生物細胞測定試薬及び生物細胞測
定法」を、特開平9−234099号公報において「生
物発光試薬及びその試薬を用いたアデノシンリン酸エス
テルの定量法並びにその試薬を用いたATP変換反応系
に関与する物質の定量法」を、特開2000−2455
00号公報において「発光による試料の測定方法及び装
置」を出願している。
【0006】微生物内に必ず存在するATPを指標にし
て微生物濃度を測定するためには、食品に由来する遊離
ATPと微生物に由来する生物ATPを区別して測定す
る必要がある。このため、特開平9−182600号公
報では、遊離ATPレベルを低下させるATP消去剤と
これを用いた微生物濃度測定方法として、生物細胞測定
試薬及び生物細胞測定法が開示されている。これによ
り、微生物による汚染度を高感度かつ迅速に測定する。
【0007】また、特開平9−234099号公報で
は、ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ(Pyruva
te orthophospate dikinase、以下PPDKという)等の
ATP再生酵素を含有する試薬で発光試薬を構成し、こ
の発光試薬による発光反応で高感度に、生物ATP以外
の食物由来のATPやADP、AMP、RNA等のアデ
ノシンリン酸エステル類を検出する方法が開示されてい
る。この発光試薬を用いて試料中のアデノシンリン酸エ
ステル類の量を測定する装置は、ルミノメータと呼ばれ
ている。ルミノメータは、通常、試料の収納部、試料と
発光試薬との反応により生じた光を検知する受光部(光
検出装置ともいう)、受光部からの電気信号を処理する
演算装置等から構成される。受光部には、光電子増倍管
(フォトマルチプライヤ)、アバランシェフォトダイオ
ードが使用されている。
【0008】さらに、特開2000−245500号公
報では高電圧、高電流の電源を不要とし、温度に影響を
受けないシリコンフォトダイオードを受光部に用いるこ
とにより、発光試薬によるアデノシンリン酸エステル類
の発光を測定する方法および装置が開示されている。高
電圧、高電流の電源を不要としたため、測定装置の小型
化、軽量化が実現した。
【0009】上記特開平9−234099号公報と特開
2000−245500号公報の発明によれば、生物A
TP以外の食物由来のATPやADP(アデノシン二リ
ン酸)、AMP(アデノシン一リン酸)等のアデノシン
リン酸エステル類、あるいはRNA(リボ核酸)も測る
ことができ、かつ省電力で検査を行えるように構成した
ため、精度良くかつ正確・迅速に微生物汚染をも含む汚
染度を測定することができる。なお、ATPをはじめと
するアデノシンリン酸エステル類を指標として、汚染度
・清浄度を測る検査を、「ATP拭き取り検査」という
こととする。
【0010】上述の発明によれば、簡単な方法および装
置で汚染度・清浄度を数値として正確に得ることができ
るので、清浄の度合、清浄度改善の度合等が容易に判断
できる。また、清浄効果がその場で数値化されて示され
るので、明快な指導を行うことができる。このATP拭
き取り検査用の測定装置によれば、目視による判断では
なく、数値によって正確に汚染度、清浄度の判断が可能
となる。さらに、清浄前、清浄後の数値を確認すること
で、清浄度の改善が数量的に実施できる。
【0011】特に、HACCP(Hazard Analysis Crit
ical Control Point)による品質管理においては、目視
による経験や勘に基づく判断ではなく、科学的に裏付け
られた判断が求められている。このため、ATP拭き取
り検査用の測定装置による上述の数値化された情報は非
常に役に立つものである。ここで、HACCPとは、製
造および品質に関する科学的な衛生管理方法であり、H
A(危害分析)とCCP(重要管理点監視)で構成さ
れ、食品・医薬品等の安全性を確保するための科学的な
衛生管理方法のことである。危害の発生、すなわち食品
とともに口から入った時に腹をこわしたり熱を出したり
する原因となるものの発生を予測し(HA)、その危害
が起こらないように重要な管理点を監視する(CCP)
というのが、基本的な考え方である。なお、HACCP
による品質管理が行われている現場には、食品工場やス
ーパーマーケット、給食センタ、レストランチェーン等
がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなATP拭
き取り検査用の測定装置によって汚染度・清浄度を数値
で知ることは、HACCPの観点からも有用である。し
かし、それぞれの現場において測定対象である包丁、ま
な板、シンク等の製品の使用目的・材質が異なるので、
単に数値で示されただけでは、判断を行うことが困難で
ある。つまり、使用者は示された数値を見て、経験によ
って当該測定対象ごとに判断をしなければいけない。ま
た、測定対象が異なるため、固定された一定の評価基準
値によって判断することも困難である。例えば、まな板
などの傷がつきやすい材質のものは、その傷の凸凹に汚
れが染み込み残ることもあり、それ故まな板の使用履歴
によっては一定の評価基準値による数値的管理や経験に
よる管理が困難である。
【0013】また、レストラン等の複数の食品提供店舗
の衛生管理をしなければならない衛生管理部(本社等に
設置されている)や食品工場、給食センタ等の衛生管理
を行う保健所は、衛生管理下に置かれているそれぞれの
現場の環境、状況等を考慮し、一定水準以上の清浄度を
保つ努力をしなければならない。そこで、予めそれぞれ
の現場ごと、測定対象ごとの危害分析(Hazard Analysi
s)の結果から、科学的根拠に基づいた評価基準値を決
める必要がある。また、現場での衛生管理に使用されて
いる検査に、この評価基準値等を反映することが望まれ
る。
【0014】本発明の目的は、上記の要望に応えるもの
であり、測定対象ごと、現場ごとに評価基準値を設定
し、この評価基準値に基づいて、測定された清浄度の評
価をする清浄度測定装置および、複数の現場からの測定
データに基づき新たな評価基準値を清浄度測定装置に設
定し、清浄度の改善を促進する清浄度改善システムを提
供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、評価基準値に基づい
て補助的な評価基準値を設定し、これらと測定値との比
較から評価を得て、清浄度(汚れの程度)の精密な評価
および清浄度の容易な判断を行うことができる清浄度測
定装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
清浄度測定装置は、上記目的を達成するために、次のよ
うに構成される。
【0017】本発明に係る第1の清浄度測定装置(請求
項1に対応)は、ATP拭き取り検査用の清浄度測定装
置において、清浄度に係る測定値を数値化して出力する
処理演算部と、測定対象ごとに評価基準値を異ならしめ
て設定する基準値設定手段と、測定値と測定対象に対応
する評価基準値とを比較して評価を出力する比較・評価
手段とを備えることを特徴とする。本発明に係る清浄度
測定装置によれば、木やステンレス等のように材質が異
なる製品、例えばまな板と包丁等、またその製品の使用
目的、例えば肉切り用包丁、野菜切り用包丁等のように
測定対象ごとに評価基準値を設定しておき、測定対象ご
とに測定値と当該評価基準値とを比較して評価を出力す
る。清浄度に係る測定値は、例えば、試料と発光試薬と
の作用によって生じた発光を測定することにより得られ
る。試料と発光試薬とを作用させる方法の一例として、
ホタルルシフェラーゼ、ルシフェリンおよびマグネシウ
ムイオンを含む発光試薬と試料とを溶液中で接触させる
方法が挙げられる。試料中にATPが存在する場合には
発光が生じるので、これを清浄度測定装置の受光部で検
知して電気信号に変換する。
【0018】本発明に係る第2の清浄度測定装置(請求
項2に対応)は、上記構成において、好ましくは、基準
値設定手段が、測定対象ごとに前記評価基準値に加えて
少なくとも1つの補助評価基準値を設定し、比較・評価
手段が、評価基準値および補助評価基準値と測定値とを
比較して評価を出力することを特徴とする。本発明に係
る清浄度測定装置によれば、測定対象ごとに設定された
評価基準値に加えて複数の補助評価基準値を設定する。
比較・評価手段は、測定の比較・評価を行う際に、評価
基準値に加えて、複数の補助評価基準値とも比較し、評
価を行う。
【0019】本発明に係る第3の清浄度測定装置(請求
項3に対応)は、上記構成において、好ましくは、基準
値設定手段が、評価基準値に基づいて、測定対象ごとに
評価基準値より大きな値を持つ1つの補助評価基準値を
設定し、比較・評価手段が、測定値が評価基準値以下の
場合に良評価を出力し、測定値が評価基準値と補助評価
基準値の間の場合に可評価を出力し、測定値が補助評価
基準値以上の場合に不可評価を出力することを特徴とす
る。本発明に係る清浄度測定装置によれば、測定対象ご
とに評価基準値より大きな値を持つ補助評価基準値を設
定し、評価を出力するので、3段階で評価を出力する。
【0020】本発明に係る第4の清浄度測定装置(請求
項4に対応)は、上記構成において、好ましくは、補助
評価基準値が、評価基準値の倍数値、評価基準値に測定
する季節に応じた係数を掛けた値、評価基準値に測定対
象の清浄度合を維持管理する者の熟練度に応じた係数を
掛けた値のいずれかであることを特徴とする。本発明に
係る清浄度測定装置における補助評価基準値は、特に限
定されないが、例えば、評価基準値の倍数値、評価基準
値に測定する季節に応じた係数を掛けた値、評価基準値
に測定対象の清浄度合を維持管理する者の熟練度に応じ
た係数を掛けた値等が採用できる。「評価基準値の倍数
値」は、例えば1.1〜2倍に設定すればよい。また
「評価基準値に測定する季節に応じた係数を掛けた値」
は、季節毎、例えば、夏と冬との微生物増殖速度の違い
等に応じた相応の係数を掛けた値を設定すればよい。さ
らに、「評価基準値に測定対象の清浄度合を維持管理す
る者の熟練度に応じた係数を掛けた値」は、例えば厨房
や調理器具の清掃に従事あるいは管理する者の、作業に
対する熟練度に応じて相応の係数を掛けた値を設定すれ
ばよい。
【0021】本発明に係る第5の清浄度測定装置(請求
項5に対応)は、上記構成において、好ましくは、測定
対象が、材質、製品、食材のいずれかであることを特徴
とする。本発明に係る清浄度測定装置によれば、評価基
準値を、材質、製品、食材ごとに設定する。ここで、材
質とは木、ステンレス、鉄、テフロン(登録商標)、プ
ラスチック等のことであり、製品とは包丁、まな板、冷
蔵庫、シンク等のことであり、食材とは肉、野菜、魚、
穀物類等のことである。
【0022】本発明に係る第1の清浄度改善システム
(請求項6に対応)は、上記構成の清浄度測定装置であ
って、さらに通信手段を備えた複数の清浄度測定装置
と、これら複数の清浄度測定装置の各々と通信回線を介
して個別に通信可能な通信手段を備えた中央衛生管理コ
ンピュータから成り、中央衛生管理コンピュータが、複
数の清浄度測定装置の各々で測定された測定値および出
力された評価を測定データとして巡回して回収する測定
データ回収手段と、複数の清浄度測定装置から回収した
測定データに基づいて新たな評価基準値を算出する基準
値算出手段と、測定対象ごとに算出された新たな評価基
準値を複数の清浄度測定装置へ送信し、各々の清浄度測
定装置の基準値設定手段に設定する基準値・対象設定手
段とを備えることを特徴とする。本発明に係る清浄度改
善システムによれば、複数の現場に設置された清浄度測
定装置の各々から測定データを巡回して回収し、回収し
た測定データを基に新たな評価基準値を算出する。算出
された新たな評価基準値は、複数の現場に設置された清
浄度測定装置へ送信され、設定される。
【0023】本発明に係る第2の清浄度改善システム
(請求項7に対応)は、上記構成において、好ましく
は、中央衛生管理コンピュータが、測定データを回収し
た後に、清浄度測定装置が格納している測定データを消
去する測定データ消去手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る清浄度改善システムによれば、中央衛生管
理コンピュータが、複数の現場に設置された清浄度測定
装置に格納されている測定データを消去する。
【0024】本発明に係る第3の清浄度改善システム
(請求項8に対応)は、上記構成において、好ましく
は、測定装置に備えられた通信手段と中央衛生管理コン
ピュータに備えられた通信手段による通信に専用のモデ
ムを使用し、電話回線を介して行うことを特徴とする。
本発明に係る清浄度改善システムによれば、専用のモデ
ムを通じて、安全な通信を行う。
【0025】本発明に係る第6の清浄度測定装置(請求
項9に対応)は、ATP拭き取り検査用の清浄度測定装
置において、清浄度に係る測定値を数値化して出力する
処理演算部と、清浄度に係る測定値を評価するための評
価基準値およびこの評価基準値に加えて少なくとも1つ
の補助評価基準値を設定する基準値設定手段と、評価基
準値および少なくとも1つの補助評価基準値と測定値と
を比較して評価を出力する比較・評価手段とを備えるこ
とを特徴とする。本発明に係る清浄度測定装置によれ
ば、設定された評価基準値に加えて、複数の補助評価基
準値が設定される。比較・評価手段は、測定の比較・評
価を行う際に、評価基準値に加えて、補助評価基準値と
も比較し、評価を行う。
【0026】本発明に係る第7の清浄度測定装置(請求
項10に対応)は、上記構成において、好ましくは、基
準値設定手段が、評価基準値に基づいて評価基準値より
大きな値を持つ1つの補助評価基準値を設定し、比較・
評価手段が、測定値が評価基準値以下の場合に良評価を
出力し、測定値が評価基準値と補助評価基準値の間の場
合に可評価を出力し、測定値が補助評価基準値以上の場
合に不可評価を出力することを特徴とする。本発明に係
る清浄度測定装置によれば、評価基準値より大きな値を
持つ補助評価基準値を設定し、評価を出力するので、3
段階で評価を出力する。
【0027】本発明に係る第8の清浄度測定装置(請求
項11に対応)は、上記構成において、好ましくは、補
助評価基準値が、評価基準値の倍数値、評価基準値に測
定する季節に応じた係数を掛けた値、評価基準値に測定
対象の清浄度合を維持管理する者の熟練度に応じた係数
を掛けた値のいずれかであることを特徴とする。本発明
に係る清浄度測定装置における補助評価基準値は、特に
限定されないが、例えば、評価基準値の倍数値、評価基
準値に測定する季節に応じた係数を掛けた値、評価基準
値に測定対象の清浄度合を維持管理する者の熟練度に応
じた係数を掛けた値等が採用できる。「評価基準値の倍
数値」、「評価基準値に測定する季節に応じた係数を掛
けた値」、「評価基準値に測定対象の清浄度合を維持管
理する者の熟練度に応じた係数を掛けた値」は、上述し
たように設定すればよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に従って説明する。なお、実施形態で説明さ
れるATP拭き取り検査用の測定装置、測定対象、数
値、構成については、本発明が理解・実施できる程度に
例示的に示したものにすぎない。従って本発明は、以下
に説明される実施形態に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限
り様々な形態に変更することができる。
【0029】図1は本発明の一実施形態における清浄度
測定装置の外観斜視図である。清浄度測定装置11は、
測定値、評価等を表示する表示部12と、評価基準値の
設定、入力、検査の操作を行う操作部13と、発光試薬
容器を収納する収納室15と、外部インターフェース1
7とを備え、内部には、発光試薬容器の中の試料からの
光を検知し電気信号に変換する受光部であるフォトダイ
オード16と、この電気信号を増幅するアンプ18と、
増幅された信号を処理する処理制御部20が備えられて
いる。操作部13には、操作ボタン13a〜13eが配
置されており、13aは電源ボタン、13b,13cは
選択ボタン、13dはファンクションボタン、13eは
ENTERボタン(決定ボタン)である。14は、収納
室15に発光試薬容器を装着する際に開閉を行う蓋であ
る。測定の際には、蓋14を開け、収納室15に発光試
薬容器を装着し、蓋14を閉めた後にENTERボタン
を押す。以下に、図2に基づいて、拭取検査用器具の構
成と、これを用いて測定対象から拭き取って得た試料の
清浄度をどのように測定するかを説明する。
【0030】図2は、清浄度測定装置で使用する拭取検
査用器具の縦断面図である。拭取検査用器具40は、主
に検体採取部41と発光試薬容器42から成る。発光試
薬容器42の中には、粉末状とした発光試薬、例えば、
ホタルルシフェラーゼ、ルシフェリンおよびマグネシウ
ムイオンが入っている。また、測定感度を向上させるた
めに、上記発光試薬にATP再生酵素の一種であるPP
DK、ホスホエノールピルビン酸およびピロリン酸を加
えてもよい。その他、発光試薬に防腐剤、pH調整剤等
を加えてもよい。検体採取部41は、検体拭取具43
と、抽出液容器45と、管状をした採取具本体46より
構成される。試験管状をした発光試薬容器42の開口部
47は、アルミ箔等で形成されたシール材48で閉鎖さ
れ密封されている。検体拭取具43は、綿棒49と、こ
の綿棒49を保持する保持部材50より構成されてお
り、この綿棒49は、棒状の綿軸51とこの下端部の卵
状に形成されている綿部52から成る。
【0031】保持部材50は、下段の小径部53と上段
の大径部54を有している。小径部53と大径部54の
境界は段部55となっている。この段部55は、採取具
本体46の上端部56に当接し、検体拭取具43が採取
具本体46において下動する際に、常時一定の位置で停
止させる。検体拭取具43は、採取具本体46に着脱自
在に装着される。この検体拭取具43は、測定対象の表
面を綿棒49で拭き取った後に、汚れを採取するため採
取具本体46に装着される。
【0032】抽出液容器45には、測定対象を拭くこと
によって付着した綿棒49の綿部52の汚れを抽出する
ための抽出液57が封入されている。抽出液57は、純
水あるいは適当な緩衝液であればよく、例えば、蒸留
水、生理的食塩水、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、酢酸
ナトリウム緩衝液等が使用できる。また、試料中の微生
物を測定する場合には、微生物細胞からATPを抽出す
るための抽出剤を含む溶液であることが好ましい。抽出
剤としては、界面活性剤、具体的には塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム等が使用できる。抽出液容器
45は、上下端部をシール材58,59で閉鎖され密封
されている。このシール材58,59は、綿棒49の押
圧により容易に破れる程度のものであり、例えばアルミ
箔で形成される。
【0033】検体採取具41の採取具本体46は、上下
端部が開放された管状の部材から構成されている。この
採取具本体46の下方の内壁面には、環状をした突起部
60が設けられており、さらにこの突起部60の下方に
は、突起部60と一体的に形成された飛散防止部材61
が延設されている。発光試薬容器42を突き上げること
により、飛散防止部材61の鋭角部62によりシール材
48が突き破られ、綿部52により抽出された汚れが抽
出液57と共に発光試薬容器42に落下送出され、発光
試薬63と反応する。次に、拭取検査用器具と清浄度測
定装置を使用して、どのように測定対象から拭き取って
得た試料の清浄度を測定するかを説明する。
【0034】検体拭取具43を採取具本体46より引き
抜き、綿部52により測定対象表面を拭き、汚れを採取
する。次に、汚れを採取した検体拭取具43を採取具本
体46に挿入した後、発光試薬容器42を突き上げて発
光試薬容器のシール材48を飛散防止部材61の鋭角部
62に押し当ててシール材48を突き破る。
【0035】次いで、検体拭取具43を押し下げると、
まず綿棒49によりシール材59を破り、綿部52は抽
出液容器45の内部に入る。さらに、検体拭取具43を
保持部材50の段部55と、採取具本体46の上端部5
6とが当接するまで押し下げ、シール材58を綿棒52
により破る。
【0036】その後、拭取検査用器具40全体を上下方
向に軽く振ることにより、発光試薬容器42内に抽出液
57が落下送出される。発光試薬63とバクテリアや汚
れを含んだ抽出液57とが混合し、発光反応によりこの
部分が光る。清浄度測定装置11の蓋14を開け、拭取
検査用器具40の発光試薬容器42を収納室15に装着
する。蓋14を閉め、清浄度測定装置11の操作部13
のENTERボタンを押し、発光量すなわち汚染度・清
浄度を測定する。
【0037】以上、測定対象の拭取りの例を示したが、
その他の例として、ホタルルシフェラーゼ、ルシフェリ
ンおよびマグネシウムイオンに加えてPPDK等のAT
P再生酵素を含有する発光試薬が収納された試験管に検
査対象となる液体、固形物、粉粒体等を投入して、その
汚染度・清浄度を測定するようにしてもよい。なお、本
発明にかかる清浄度測定装置によれば、発光試薬を替え
ることによって、試料の生物発光だけではなく、化学発
光あるいは蛍光によるものも測定できる。
【0038】図3は、清浄度測定装置の処理制御部とこ
れに関連する部分のブロック図である。収納室15に装
着された発光試薬容器42からの光がフォトダイオード
16で検知され、電気信号に変換される。変換された電
気信号は、その強弱に応じてアンプ18で電圧に変換さ
れ増幅される。この電圧信号は、処理制御部20へ送ら
れる。処理制御部20は、電圧信号をディジタル化する
A/D変換部21と、処理・演算を行うCPU22と測
定発光量と評価を測定データとして格納する測定データ
メモリ23と、測定対象ごとの評価基準値を格納する基
準値・対象設定メモリ24と、基準値を設定する基準値
設定部26および比較・評価部27を有するプログラム
メモリ25とから構成される。
【0039】処理制御部20に送られた電圧信号は、A
/D変換部21によってディジタル化され、CPU22
へ送信される。CPU22は、信号を受け数値化して、
数値を測定発光量または清浄度として表示部12へ出力
する。ここで、数値化され表示される汚染度の表示とし
て、測定発光量または清浄度としたが、例示的に示した
ものにすぎず、これに限定されるものではない。例え
ば、測定発光量をATP量に換算した量や、ATP濃度
等を表示できる。また、発光試薬により、微生物ATP
のみを測定することもできる。
【0040】プログラムメモリ25の比較・評価部27
が、基準値・対象設定メモリ24に格納された当該測定
対象に対応する評価基準値と測定発光量を比較し、評価
する。ここで、評価基準値とは、測定対象ごとに設定さ
れるものであり、プログラムメモリ25の基準値設定部
26で設定され、基準値・対象設定メモリ24に格納さ
れている値である。測定発光量と評価は、処理制御部2
0のCPU22を介して、表示部12へ表示される。同
時に、測定発光量と評価は、測定データとして測定デー
タメモリ23へ格納される。
【0041】使用者は、表示部12を見ながら、操作部
13を操作することによって、対象ごとに評価基準値を
基準値・対象メモリ24に格納させる。外部インターフ
ェース17は、モデム31、プリンタ32、PC(パー
ソナルコンピュータ)33等と接続するためのインター
フェースである。モデム31は、後述する清浄度改善シ
ステムにおいて、用いるものである。プリンタ32は、
測定された測定発光量、評価、対応策等を紙等の媒体に
印刷するためのものである。PC33は、測定されたデ
ータを、取り込んで加工するためのものである。
【0042】図4は、清浄度測定装置での検査前に測定
対象ごとの評価基準値を設定するフローのフローチャー
トを示す図である。このフローは、プログラムメモリ2
5の基準値設定部26によって行われる。使用者は、表
示部12を見ながら操作部13の選択ボタン13b,1
3cおよびENTERボタン13eを操作して、対象ご
とに評価基準値を設定する。評価基準値は、HACCP
の観点から、重要管理点とされた測定対象の管理基準に
基づき設定する。なお、後述するように、清浄度改善シ
ステムによれば、他の複数の現場の同じ測定対象に係る
測定データから新たな評価基準値が中央の衛生管理部等
によって自動的に設定される。以下、図4のフローチャ
ートに従って、評価基準値の設定について説明する。こ
こで、説明される測定対象とは、測定対象の材質・使用
目的や使用場所等をも含む概念である。
【0043】ステップS101では、評価基準値を設定
しようとする測定対象を選択する。つまり、測定しよう
とする対象を予め登録しておく。例えば、材質で選択す
る場合は、ステンレス、鉄、木、プラスチック等、製品
で選択する場合は、包丁、まな板、はさみ、バット、ボ
ール等、食材(製品の使用目的)で選択する場合は、
肉、魚、野菜等がある。ステップS102では、選択し
た測定対象に応じて評価基準値1を設定する。測定対象
の選択、評価基準値1の設定は、操作部13の各操作ボ
タン13a〜13eで行う。
【0044】ステップS103では、基準値設定部26
によって、設定された評価基準値1の例えば2倍の値が
評価基準値2として設定される。ここで、評価基準値2
を設定する際に、自動的に評価基準値1の2倍と設定す
る他、対象ごとに評価基準値2の値を変えることもでき
る。つまり、評価基準値1に対して評価基準値2の値
を、評価基準値1の1.2倍や1.5倍等に設定するこ
とも可能である。以上において、評価基準値1は厳密な
基準値となる評価基準値であり、評価基準値2は評価基
準値1を少し緩和しこれを補う補助的な評価基準値であ
る。
【0045】なお、評価基準値1に対する補助的な評価
基準値の設定は、上記のような評価基準値の倍数値だけ
でなく、評価基準値2として「評価基準値1に測定する
季節に応じた係数を掛けた値」や、「評価基準値1に測
定対象の清浄度合を維持管理する者の熟練度に応じた係
数を掛けた値」を設定することもできる。「評価基準値
1に測定する季節に応じた係数を掛けた値」は、例え
ば、夏には気温も湿度も高く、微生物増殖速度が速いの
で、これに応じて相応の係数を設定すればよい。また、
「評価基準値1に測定対象の清浄度合を維持管理する者
の熟練度に応じた係数を掛けた値」は、例えば、厨房や
調理器具の清掃に従事あるいは管理する者の、作業に対
する熟練度に応じて相応の係数を設定すればよい。つま
り、状況・環境等に応じた厳しい補助評価基準値を設定
することによって、使用者の清浄度に対する意識を高め
ることができる。
【0046】ステップS104では、設定した評価基準
値1と評価基準値2を測定対象に対応させて、基準値・
対象設定メモリへ登録する。この登録により、測定対象
と当該測定対象に対する評価基準値1および評価基準値
2が設定される。測定前に予め評価基準値1および評価
基準値2を設定しておくことで、当該測定対象から拭き
取って得た試料から当該測定対象の清浄度の精密な評価
を行うことができる。
【0047】本実施形態では、補助評価基準値として1
つの評価基準値を設定したが、補助評価基準値を複数設
定することも可能である。評価基準値1を基に複数の補
助評価基準値を設定した場合、評価をより精密に出力す
ることができ、使用者にとって容易に清浄度を判断させ
ることができる。
【0048】図5は、清浄度測定装置を使用する際のフ
ローチャートを示す図である。清浄度測定装置は、従来
のような、単に測定値を数値化して出力するマニュアル
モードと、本発明に係る測定対象ごとに設定された評価
基準値に基づいた評価と測定値を出力するプランモード
を備えている。ステップS201では、プランモードで
測定するか、マニュアルモードで測定するかを選択す
る。マニュアルモードを選択すると、測定装置は測定可
能な状態となる。試料が入った発光試薬容器42を収納
室15に装着し測定する。ステップS202では、測定
対象から拭き取って得た試料から発光する発光量が測定
される。ステップS203で、測定発光量が表示部12
に結果として出力される。
【0049】一方、ステップS201でプランモードを
選択すると、測定対象を選択する画面が表示部12に表
示される。この測定対象の選択によって、基準値・対象
設定メモリ24から当該測定対象に係る評価基準値が呼
び出される。プログラムメモリ25の比較・評価部27
における測定値と当該評価基準値との比較・評価可能状
態となり、測定可能な状態となる。ここで、評価基準値
として、評価基準値に加えて補助評価基準値が呼び出さ
れる。例えば、前述した通り当該測定対象に係る評価基
準値1と評価基準値1の2倍の値の評価基準値2が呼び
出される。
【0050】ステップS205では、当該測定対象から
拭き取って得た試料が入った発光試薬容器42を収納室
15に装着し測定する。試料からの光は、受光部である
フォトダイオード16で検知され、電気信号に変換さ
れ、その強弱に応じてアンプ18で電圧に変換され増幅
される。この電圧信号に対応するディジタル化された信
号に基づいて、CPU22が測定発光量を演算し、数値
化して出力する。
【0051】比較・評価部27では、測定値である測定
発光量と、基準値・対象設定メモリ24から呼び出され
た評価基準値とを比較し、評価を出力する。ステップS
207では、測定発光量と評価基準値1が比較される。
測定発光量が評価基準値1以下であった場合には、ステ
ップS208へ進む。ステップS209では、測定発光
量とステップS208の清浄度の評価「A」が表示部1
2に表示される。評価「A」は「良」という意味であ
る。
【0052】ステップS209で、測定発光量と評価基
準値1を比較した結果、測定発光量が評価基準値1より
大きかった場合、ステップS210で評価基準値1より
大きな値の評価基準値2と測定発光量が比較される。測
定発光量が評価基準値2より小さな値の場合には、ステ
ップS211へ進み、測定発光量が評価基準値2以上の
場合には、ステップS212へ進む。ステップS211
へ進んだ場合は、ステップS209で測定発光量とステ
ップS211の清浄度の評価「B」が表示部12に表示
される。ステップS212へ進んだ場合は、ステップS
209で測定発光量とステップS212の清浄度の評価
「C」が表示部12に表示される。上記の評価「B」は
「可」の意味であり、評価「C」は「不可」の意味であ
る。
【0053】ステップS213で、測定発光量と評価
は、測定データとして測定データメモリ23へ格納され
る。以下に、具体的な画面を示して、本発明に係る清浄
度測定装置の全体の流れを説明する。
【0054】図6〜図12は、清浄度測定装置の表示部
に表示される画面を示す図である。以下、図5のフロー
チャートと適宜対応させて、図6〜図12に示された具
体的な画面を示す図を説明する。
【0055】図6は、モードを選択する画面を示す図で
ある。図6は、図5のステップS201に対応し、この
画面でプランモードかマニュアルモードかを選択する。
選択は、操作部13の選択ボタン13b,13cを操作
し、※印を動かすことで行う。ここで、マニュアルモー
ドを選択し、測定を行うと図7に示されるような画面が
表示される。選択の決定は、操作部13のENTERボ
タン13eで行う。♯1は、試料の番号を示すものであ
る。RLUは相対発光量(Relative Light Unit)の意
味であり、試料からの発光の量を示す量である。図7で
示された画面では200RLUとなっている。
【0056】モード選択の画面で、プランモードを選択
すると、図8に示されるような画面が表示される。図8
は、図5のステップS204に対応する。♯1は、試料
の番号を示すものであり、この番号に対応して測定対象
が示される。ここでは、測定対象としてステンレスが選
択されている。測定前であるため、0RLUとなってい
る。測定対象であるステンレスの評価基準値1「10
0」と評価基準値2「200」が呼び出されている。こ
の値は、測定対象を選択した際に、基準値・対象設定メ
モリ24から読み出され、表示されるものである。
【0057】測定対象を選択し、測定を行うと、図9に
示されるような画面が表示される。この図は、図5のス
テップS209に対応する。♯1−1は、試料番号1、
つまり測定対象ステンレスを拭き取って得た試料に対す
る1回目の測定であることを示す。発光測定量は、20
0RLUとなっている。発光測定量「200」と評価基
準値1「100」および評価基準値2「200」との比
較の結果、評価が「C」となっている。この評価「C」
と測定発光量の値「200」から、当該測定対象である
ステンレスは、汚れていると判断される。そこで、この
汚れを除去すべく洗浄を行う。洗浄後に再びステンレス
表面を拭き取って得た試料の清浄度を測定する。
【0058】図10は、ステンレスに対して行った2回
目の測定結果を示す画面を示した図である。♯1−2か
ら、2回目の測定であることがわかる。発光測定量は、
90RLUとなっている。発光測定量「90」と評価基
準値1「100」および評価基準値2「200」との比
較の結果、評価が「A」となっている。この評価「A」
と測定発光量の値「90」から、洗浄によってステンレ
スの清浄度が改善されたことがわかる。
【0059】図11は、プランモードで、他の測定対象
を選択し、測定した結果を示す画面を示した図である。
♯2−1から、試料番号2に対応する測定対象は木であ
り、1回目の測定であることがわかる。さらに、木の評
価基準値1は200であり、評価基準値2は400であ
ることがわかる。測定発光量は120RLUなので、評
価基準値1および評価基準値2との比較の結果、評価
「A」が出力されている。このことから、木は120R
LUであっても、きれいな状態であることがわかる。
【0060】図12は、プランモードで、さらに他の測
定対象を選択し、測定した結果を示す画面を示した図で
ある。♯11−1から、試料番号11に対応する測定対
象はまな板であり、このまな板が野菜に使われるもので
あることがわかる。また、♯11−1から、1回目の測
定であることがわかる。さらに、まな板の評価基準値1
は200であり、評価基準値2は350であることがわ
かる。このことから、評価基準値1に対して評価基準値
2は、評価基準値1の1.5倍に設定されていることが
わかる。測定発光量は340RLUなので、評価基準値
1および評価基準値2との比較の結果、評価「B」が出
力されている。このことから、野菜切り用のまな板を、
再び洗浄する必要があることがわかる。
【0061】図13は、清浄度改善システムの全体的構
成を概略的に示した図である。上述した清浄度測定装置
11は、清浄度改善システムにおいて複数の現場に置か
れた複数の清浄度測定装置端末11a,11bとして使
用され、システムに組み込まれる。清浄度測定装置端末
11a,11bは、専用のモデム31a,31bと外部
インターフェース17を介して接続される。モデム31
a,31bは携帯電話34aや固定電話機34bを介し
て通信回線70と接続される。一方、複数の清浄度測定
装置端末11a,11bと通信回線70を介して接続す
る中央衛生管理コンピュータ80も専用のモデム58と
接続され、携帯電話89や固定電話機90を介して通信
回線70に接続される。なお、中央衛生管理コンピュー
タ80は、汎用されているパーソナルコンピュータでよ
い。なお、図13では、清浄度測定装置端末を2台しか
示していないが、中央衛生管理コンピュータ80が管理
する規模に応じて、実際には多数の清浄度測定装置端末
を管理することができる。
【0062】中央衛生管理コンピュータ80は、表示部
81と操作部82と測定データを回収する測定データ回
収部83と、清浄度測定装置端末11a,11bの測定
データメモリの測定データを消去する測定データ消去部
84と、回収した測定データから新たな評価基準値を算
出する基準値算出部85と、新たな評価基準値を分散し
て配置される複数の清浄度測定装置端末11a,11b
に設定する基準値・対象設定部86と、これらを制御す
るCPU87とを備える。以下に、中央衛生管理コンピ
ュータ80と複数の清浄度測定装置端末11a,11b
から成る清浄度改善システムを説明する。
【0063】図14は、清浄度改善システムでのデータ
送受信について示した図である。清浄度測定装置端末1
1a,11bでは、測定対象を選択し測定を行い(ステ
ップS301)、測定発光量と評価を測定データとして
測定データメモリ23に格納する(ステップS30
2)。中央衛生管理コンピュータ80が、通信回線70
を介して清浄度測定装置端末11a,11bの測定デー
タを回収できるように、各現場の清浄度測定装置使用者
は、清浄度測定装置端末11a,11bに専用モデム3
1a,31bを接続し、清浄度測定装置端末11a,1
1bを回収待ち受けの設定にする(ステップS30
3)。
【0064】一方、中央衛生管理コンピュータ80の使
用者は、表示部81を見ながら、操作部82を操作し
て、回収先の設定と回収先の清浄度測定装置端末11の
通信条件を設定する(ステップS401)。中央衛生管
理コンピュータ80の測定データ回収部83は、例え
ば、設定された或る時刻に、清浄度測定装置端末11の
測定データの回収を開始する(ステップS402)。
【0065】回収待ち受け状態の清浄度測定装置端末1
1a,11bの測定データは、中央衛生管理コンピュー
タ80から自動的に回収される(ステップS304)。
【0066】中央衛生管理コンピュータ80の測定デー
タ消去部84は、回収先の清浄度測定装置端末11の測
定データの回収が終わると、清浄度測定装置端末11の
測定データメモリ23の測定データを消去する(ステッ
プS403)。
【0067】清浄度測定装置端末11a,11bの測定
データメモリ23の測定データは、中央衛生管理コンピ
ュータ80の測定データ消去部84からの消去信号によ
って消去される(ステップS305)。
【0068】中央衛生管理コンピュータ80の基準値算
出部85は、複数の清浄度測定装置端末11a,11b
から回収した測定データから新たな評価基準値を算出す
る(ステップS404)。新たな評価基準値の算出時
に、それまでの過去のデータを基に統計的に算出するこ
とも可能である。基準値・対象設定部86は、算出した
新たな評価基準値を清浄度測定装置端末11a,11b
に設定する(ステップS405)。清浄度測定装置端末
11a,11bへの設定の際、新たな評価基準値だけで
なく、新たな測定対象とこれに対応する評価基準値を設
定することもできる。つまり、他の現場の清浄度測定装
置端末11において、新たな測定対象を設定し、測定を
行った結果、重要な管理ポイントであることがわかった
場合などである。また、清浄度測定装置が設置されてい
る現場ごとに、評価基準値を異ならしめて設定すること
もできる。これは、現場の環境や測定対象の使用履歴の
違いからである。
【0069】清浄度測定装置端末11a,11bでは、
基準値・対象設定部86からの新たな評価基準値と測定
対象が設定される(ステップS306)。評価基準値を
各現場に反映し、この評価基準値に基づいて清浄度の評
価を行うことができる。このため、各現場の清浄度を一
定水準以上に保つように衛生管理を行うことができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、測定対象ごとに評価基準値を設定するので、測定
対象ごとに容易に評価をすることができる。また、評価
基準値に加えて補助評価基準値、例えば、評価基準値1
に対して2倍の値や、季節または清浄度合を維持管理す
る者の熟練度を考慮した値の評価基準値2を設定するた
め、細かい評価を出力することができる。これにより、
使用者は清浄度を容易に判断することができる。
【0071】さらに、分散して設置される複数の清浄度
測定装置から収集された測定データから、測定対象ごと
に新たな評価基準値を算出し、この評価基準値を当該清
浄測定装置に反映することができるので、各現場で測定
対象ごとに新たな評価基準値に基づいた評価を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における清浄度測定装置の
外観斜視図である。
【図2】本発明に係る清浄度測定装置で使用する拭取検
査用器具の縦断面図である。
【図3】本発明に係る清浄度測定装置の処理制御部とこ
れに関連する部分のブロック図である。
【図4】本発明に係る清浄度測定装置での検査前に測定
対象ごとの評価基準値を設定するフローのフローチャー
トである。
【図5】本発明に係る清浄度測定装置を使用する際のフ
ローチャートである。
【図6】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示さ
れる画面を示す図である。
【図7】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示さ
れる画面を示す図である。
【図8】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示さ
れる画面を示す図である。
【図9】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示さ
れる画面を示す図である。
【図10】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示
される画面を示す図である。
【図11】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示
される画面を示す図である。
【図12】本発明に係る清浄度測定装置の表示部に表示
される画面を示す図である。
【図13】本発明に係る清浄度改善システムの全体的構
成を概略的に示した構成図である。
【図14】本発明に係る清浄度改善システムでのデータ
送受信について示した手順図である。
【符号の説明】
11 清浄度測定装置 23 測定データメモリ 24 基準値・対象設定メモリ 42 発光試薬容器 63 発光試薬 70 通信回線 80 中央衛生管理コンピュータ 83 測定データ回収部 84 測定データ消去手段 85 基準値算出部 86 基準値・対象設定部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象から拭き取って得た試料と発光
    試薬との作用により試料中のアデノシンリン酸エステル
    類を発光させ、この発光量を測定することによって、前
    記測定対象の清浄度を測定するATP拭き取り検査用の
    清浄度測定装置において、 前記清浄度に係る測定値を数値化して出力する処理演算
    部と、 前記測定対象ごとに評価基準値を異ならしめて設定する
    基準値設定手段と、 前記測定値と前記測定対象に対応する評価基準値とを比
    較して評価を出力する比較・評価手段と、 を備えることを特徴とする清浄度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記基準値設定手段が、測定対象ごとに
    前記評価基準値に加えて少なくとも1つの補助評価基準
    値を設定し、 前記比較・評価手段が、前記評価基準値および前記補助
    評価基準値と前記測定値とを比較して評価を出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載の清浄度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記基準値設定手段が、前記評価基準値
    に基づいて、測定対象ごとに前記評価基準値より大きな
    値を持つ1つの前記補助評価基準値を設定し、 前記比較・評価手段が、前記測定値が前記評価基準値以
    下の場合に良評価を出力し、前記測定値が前記評価基準
    値と前記補助評価基準値の間の場合に可評価を出力し、
    前記測定値が前記補助評価基準値以上の場合に不可評価
    を出力することを特徴とする請求項2記載の清浄度測定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補助評価基準値が、前記評価基準値
    の倍数値、前記評価基準値に測定する季節に応じた係数
    を掛けた値、前記評価基準値に測定対象の清浄度合を維
    持管理する者の熟練度に応じた係数を掛けた値のいずれ
    かであることを特徴とする請求項2または3記載の清浄
    度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記測定対象が、材質、製品、食材のい
    ずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の清浄度測定装置。
  6. 【請求項6】 通信手段を備えた複数の請求項1〜5項
    のいずれかに記載された清浄度測定装置と、これら複数
    の清浄度測定装置の各々と通信回線を介して通信可能な
    通信手段を備えた中央衛生管理コンピュータとから成
    り、 前記中央衛生管理コンピュータが、前記複数の清浄度測
    定装置の各々で測定された測定値および出力された評価
    を測定データとして回収する測定データ回収手段と、 前記複数の清浄度測定装置から回収した前記測定データ
    に基づいて新たな評価基準値を算出する基準値算出手段
    と、 測定対象ごとに算出された前記新たな評価基準値を前記
    複数の清浄度測定装置の各々へ送信し、前記基準値設定
    手段に設定する基準値・対象設定手段と、 を備えることを特徴とする清浄度改善システム。
  7. 【請求項7】 前記中央衛生管理コンピュータが、前記
    測定データを回収した後に、前記清浄度測定装置が格納
    している前記測定データを消去する測定データ消去手段
    を備えることを特徴とする請求項6記載の清浄度改善シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記清浄度測定装置に備えられた前記通
    信手段と前記中央衛生管理コンピュータに備えられた前
    記通信手段による通信に専用のモデムを使用し、電話回
    線を介して行うことを特徴とする請求項6または7記載
    の清浄度改善システム。
  9. 【請求項9】 測定対象から拭き取って得た試料と発光
    試薬との作用により試料中のアデノシンリン酸エステル
    類を発光させ、この発光量を測定することによって、前
    記測定対象の清浄度を測定するATP拭き取り検査用の
    清浄度測定装置において、 前記清浄度に係る測定値を数値化して出力する処理演算
    部と、 前記清浄度に係る測定値を評価するための評価基準値お
    よびこの評価基準値に加えて少なくとも1つの補助評価
    基準値を設定する基準値設定手段と、 前記評価基準値および前記補助評価基準値と前記測定値
    とを比較して評価を出力する比較・評価手段と、 を備えることを特徴とする清浄度測定装置。
  10. 【請求項10】 前記基準値設定手段が、前記評価基準
    値に基づいて、前記評価基準値より大きな値を持つ1つ
    の前記補助評価基準値を設定し、 前記比較・評価手段が、前記測定値が前記評価基準値以
    下の場合に良評価を出力し、前記測定値が前記評価基準
    値と前記補助評価基準値の間の場合に可評価を出力し、
    前記測定値が前記補助評価基準値以上の場合に不可評価
    を出力することを特徴とする請求項9記載の清浄度測定
    装置。
  11. 【請求項11】 前記補助評価基準値が、前記評価基準
    値の倍数値、前記評価基準値に測定する季節に応じた係
    数を掛けた値、前記評価基準値に測定対象の清浄度合を
    維持管理する者の熟練度に応じた係数を掛けた値のいず
    れかであることを特徴とする請求項9または10記載の
    清浄測定装置。
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