JP2003035629A - 光ファイバコードの試験方法 - Google Patents

光ファイバコードの試験方法

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JP2003035629A
JP2003035629A JP2001221859A JP2001221859A JP2003035629A JP 2003035629 A JP2003035629 A JP 2003035629A JP 2001221859 A JP2001221859 A JP 2001221859A JP 2001221859 A JP2001221859 A JP 2001221859A JP 2003035629 A JP2003035629 A JP 2003035629A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber cord
mandrel
bending
curvature
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JP2001221859A
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Osamu Kato
修 加藤
Keiji Ohashi
圭二 大橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバコードの曲げ癖を定量化して評価
するための光ファイバコードの試験方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバコード1をマンドレル2に巻
き付け、所定の時間固定したのち、マンドレル2から解
放し、次いで、該光ファイバコード1の曲げ癖の曲率半
径R1を測定し、その測定値から、光ファイバコード1
の曲げ癖の付きやすさを定量化する。また、光ファイバ
コード1をマンドレル2から解放したのち、該光ファイ
バコード1を所定の時間放置し、次いで、該光ファイバ
コード1の曲げ癖の曲率半径R2を測定し、式(R2−R
1)/R1で表される値を算出して、この算出値を光ファ
イバコードの曲げ癖の取れやすさの指標とすることがで
きる。光ファイバコード1をマンドレル2に巻き付け、
所定の時間固定する際、恒温槽4中で加熱するのが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光ファイバコード
の試験方法に関し、曲げ癖が付きにくく、布設性の高い
光ファイバコードを選別するための、あるいは製造する
ための試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】局内の光機器内で利用される光ファイバ
コードには、図4に示すように、光ファイバ心線7の周
囲にアラミド繊維などからなる抗張力繊維8を配置し、
さらにその上に外被9を設けて、引張り強度と機械的耐
久性を高めたものが一般に使用されている。
【0003】このような光ファイバコードにおいては、
実使用時、例えば多数本が配線架に収納されて配線され
ていることがある。この場合、一定の大きさの配線架の
中に多数の光ファイバコードが配置されているので、光
ファイバコードにはかなりの曲げが加えられており、前
記外被9の材料によっては曲げ癖が付くことがある。
【0004】一旦配線された光ファイバコードの配線を
変更することはしばしばあるが、光ファイバコードに曲
げ癖が付いていると、周辺で複数の光ファイバコードが
輻輳し、配線の変更が困難になり、また、手でしごくな
どして無理に曲げを戻せば内部の光ファイバが損傷する
おそれがある。このため、曲げ癖耐性に優れ、布設性の
高い光ファイバコードの開発が行われているが、この
際、光ファイバコードの曲げ癖を定量化して評価する指
標がないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、光ファイバコードの曲げ癖を定量化して評価するた
めの光ファイバコードの試験方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、光ファイバ
コードをマンドレルに巻き付け、所定の時間固定したの
ち、マンドレルから解放し、次いで、該光ファイバコー
ドの曲げ癖の曲率半径を測定し、その測定値から、光フ
ァイバコードの曲げ癖の付きやすさを定量化することに
よって解決される。
【0007】また、光ファイバコードをマンドレルに巻
き付け、所定の時間固定したのち、マンドレルから解放
し、次いで、該光ファイバコードを所定の時間放置し、
次いで、該光ファイバコードの曲げ癖の曲率半径を測定
し、その測定値の経時変化から、光ファイバコードの曲
げ癖の取れやすさを定量化することができる。
【0008】前記光ファイバコードの曲げ癖の取れやす
さは、前記マンドレルから解放した直後の光ファイバコ
ードの曲げ癖の曲率半径をR1、光ファイバコードを所
定の時間放置したのちの光ファイバコードの曲げ癖の曲
率半径をR2としたとき、式(R2−R1)/R1で表され
る値によって表すことができる。
【0009】さらに本発明においては、光ファイバコー
ドをマンドレルに巻き付けて固定する際、該光ファイバ
コードを、40〜60℃に加温し、光ファイバコードの
曲がりを促進させることによって、特に曲げ癖が付きに
くい光ファイバコードを選別することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明が適用される光ファイバコ
ードとしては、例えば、外径が0.5mm、0.9mm
などである光ファイバ心線の外周に、アラミド繊維、カ
ーボン繊維、ガラス繊維などからなる抗張力繊維を縦添
えして、その上にナイロンエラストマー、ポリエステル
エラストマー、ポリ塩化ビニルなどを被覆して、外径を
0.9mm、1.1mm、1.7mmなどとしたものが
挙げられる。
【0011】本発明における光ファイバコードの曲げ癖
とは、光ファイバコードに曲げを加え、次いでその曲げ
を除去したとき、光ファイバコードに残留している円弧
状の歪みをいう。また、光ファイバコードの曲げ癖の付
きやすさとは、前記曲げ除去直後に光ファイバコードに
残留している曲げ癖の大きさをいい、光ファイバコード
の曲げ癖の取れやすさとは、前記曲げ除去後の曲げ癖の
減少しやすさをいう。
【0012】次に、図面を参照して、本発明を詳しく説
明する。図1は、本発明の光ファイバコードの試験方法
を説明する図であり、図1において、符号1は光ファイ
バコードである。
【0013】まず、図1(a)に示すように、光ファイ
バコード1をマンドレル2に巻き付けて固定する。この
際、例えば、マンドレル2の径を60mm、巻き付け回
数を5回とする。光ファイバコード1は、あらかじめマ
ンドレル2の径と巻き付け回数とに応じて、不必要な余
りが出ない長さに切っておくのが好ましい。巻き付けは
均一な最小ピッチにて行い、巻き付け中に不必要な引張
り応力が発生しないように注意する。また、テープ、接
着剤、ゴム輪などの固定具3を用いて、光ファイバコー
ド1の両端をマンドレル2に固定する。
【0014】この光ファイバコードを固定する時間は、
例えば、15分とする。この固定の際、該光ファイバコ
ード1を40〜60℃に加温し、光ファイバコード1の
曲がりを促進させることによって、巻き付けの効果を強
め、特に曲げ癖が付きにくい光ファイバコード1を選別
することができる。前記加温は、比較対象のすべての光
ファイバコード1で一定とするのが好ましく、そのた
め、図1(b)に示すように、加熱装置5を備える恒温
槽4を用い、空気中にて加熱するのが好ましい。
【0015】前記固定時間が経過したのち、マンドレル
2から光ファイバコード1を解放するが、上述のように
巻き付け時に光ファイバコード1を加温していた場合、
曲がりが戻りやすくなるのを防止するため、室温まで放
冷してから光ファイバコード1を解放するのが好まし
い。
【0016】次いで、光ファイバコード1の曲げ癖の曲
率半径を測定する。光ファイバコードの曲げ癖の曲率半
径は、図1(c)に示すように、該光ファイバコード1
を平坦部に静かに置き、該光ファイバコード1の巻きを
概略円形とみなし、この円の直径を2Rとしたとき、前
記直径の半分Rとして求めることができる。光ファイバ
コード1の曲げ癖の付きやすさは、前記曲げ癖の曲率半
径を用いて、前記曲げ癖の曲率半径が小さいほど曲げ癖
が付きやすく、逆に、大きいほど、曲げ癖が付きにくい
と評価することができる。
【0017】さらに、光ファイバコード1を所定の時間
放置したのち、前記光ファイバコード1の曲げ癖の曲率
半径を測定する。放置する時間は、例えば、1時間、6
時間、24時間などとする。前記曲げ癖の曲率半径の経
時変化から、光ファイバコード1の曲げ癖の取れやすさ
を定量化することができる。具体的には、前記マンドレ
ル2から解放した直後の光ファイバコード1の曲げ癖の
曲率半径をR1、光ファイバコード1を所定の時間放置
したのちの光ファイバコード1の曲げ癖の曲率半径をR
2としたとき、式(R2−R1)/R1で表される値を算出
し、この値を光ファイバコード1の曲げ癖の取れやすさ
の指標とすることができる。
【0018】前記放置は、図1(d)に示すように、光
ファイバコード1の一端をテープ6などで固定して吊り
下げるのが好ましい。このようにすると、光ファイバコ
ード1に側方から不必要な応力が掛からず、放置中、光
ファイバコード1の置かれた状態にバラツキが生じるの
を抑制することができる。所定の時間経過後、吊り下げ
から下ろして、前記図1(c)に示すように曲げ癖の曲
率半径を測定する。前記放置と前記曲げ癖の曲率半径の
測定とは、必要な回数繰り返すことができる。
【0019】次に、本発明の実施例について説明する。
この実施例において、光ファイバコード1としては、直
径0.5mmの光ファイバ心線に、抗張力繊維として1
95デニールのアラミド繊維4本を縦添えし、エラスト
マーを被覆したものを用いた。前記エラストマーとして
は、2種類のポリエステルエラストマーと、1種類のナ
イロンエラストマーを用い、合わせて3種類の光ファイ
バコードを用意した。
【0020】まず、光ファイバコード1を、径60mm
のマンドレル2に5回巻き付け、テープ3を用いて固定
したのち、60℃の恒温槽4に入れ、15分間加熱し
た。次いで、光ファイバコード1を恒温槽4から取り出
し、マンドレル2に巻き付けたまま室温まで放冷した。
次いで、光ファイバコードをマンドレルから解放した。
次いで、マンドレル2から解放した直後の光ファイバコ
ード1の曲げ癖の曲率半径R1を測定した。次いで、光
ファイバコード1の一端をテープ6を用いて固定し、一
定時間吊り下げて放置した。次いで、所定の時間が経過
するごとに、光ファイバコード1を吊り下げから降ろし
て、光ファイバコード1の曲げ癖の曲率半径R2を測定
した。
【0021】図2は、前記光ファイバコード1の曲げ癖
の曲率半径の一例を示す図表であり、図3は、前記式
(R2−R1)/R1で表される値の算出値の一例を示す
図表である。図2に示すように、光ファイバコード1の
曲げ癖の曲率半径は、小さい順に、ナイロンエラストマ
ー、ポリエステルエラストマー(1)、ポリエステルエ
ラストマー(2)となっており、この順に曲げ癖が付き
やすいということができる。また、図3に示すように、
前記(R2−R1)/R1の値は、大きい順に、ポリエス
テルエラストマー(1)、ポリエステルエラストマー
(2)、ナイロンエラストマーとなっており、この順に
曲げ癖が取れやすいということができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バコードの試験方法によれば、光ファイバコードの曲げ
癖の付きやすさおよび取れやすさを定量化して評価する
ことが可能になる。これによって、曲げ癖耐性に優れ、
布設性の高い光ファイバコードを選別することが容易に
なる。しかも本発明は、特殊な装置や機器を必要とせ
ず、容易に実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を説明する図であ
る。
【図2】 本発明の実施例における光ファイバコードの
曲げ癖の曲率半径の関係の一例を示す図表である。
【図3】本発明の実施例における式(R2−R1)/R1
で表される値の算出値の一例を示す図表である。
【図4】 従来の光ファイバコードの一例の概略断面図
である。
【符号の説明】
1…光ファイバコード、2…マンドレル、4…恒温槽、
5…加熱装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F069 AA53 BB40 CC09 RR09 2G061 AA07 AB01 BA20 CA07 CA14 CB05 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバコードをマンドレルに巻き付
    け、所定の時間固定したのち、マンドレルから解放し、
    次いで、該光ファイバコードの曲げ癖の曲率半径を測定
    し、その測定値から、光ファイバコードの曲げ癖の付き
    やすさを評価することを特徴とする光ファイバコードの
    試験方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバコードをマンドレルに巻き付
    け、所定の時間固定したのち、マンドレルから解放し、
    次いで、該光ファイバコードを所定の時間放置し、次い
    で、該光ファイバコードの曲げ癖の曲率半径を測定し
    て、その測定値の経時変化から、光ファイバコードの曲
    げ癖の取れやすさを評価することを特徴とする光ファイ
    バコードの試験方法。
  3. 【請求項3】 マンドレルから解放した直後の光ファイ
    バコードの曲げ癖の曲率半径をR1、光ファイバコード
    を所定の時間放置したのちの光ファイバコードの曲げ癖
    の曲率半径をR2としたとき、式(R2−R1)/R1で表
    される値を算出し、この値を光ファイバコードの曲げ癖
    の取れやすさの指標とすることを特徴とする請求項2に
    記載の光ファイバコードの試験方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバコードをマンドレルに巻き付
    け、所定の時間固定する際、該光ファイバコードを40
    〜60℃に加熱することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の光ファイバコードの試験方法。
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