JP2003035447A - 空気調和機の省エネルギシステム - Google Patents

空気調和機の省エネルギシステム

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JP2003035447A JP2001221390A JP2001221390A JP2003035447A JP 2003035447 A JP2003035447 A JP 2003035447A JP 2001221390 A JP2001221390 A JP 2001221390A JP 2001221390 A JP2001221390 A JP 2001221390A JP 2003035447 A JP2003035447 A JP 2003035447A
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恭士 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の空気調和機を使用することを有効に
利用し、従来よりも快適で、省エネルギ効果が高い空気
調和機の省エネルギシステムを提供する。 【解決手段】 同一の空調対象の部屋12に調和空気を
供給する複数台の空気調和機AC1〜4と、それらの空
気調和機からの空気を部屋12に供給する複数本のメイ
ンダクト13〜16と、それぞれのメインダクトから分
岐され、先端の送風口18が前記エリア内に分布されて
いる複数の送風ダクト17と、各空気調和機の運転を、
交互に、または循環的に停止・再起動させる制御装置と
を備えているシステム。前記メインダクト13〜16は
連結ダクト19で閉ループを構成するように連結されて
いる。メインダクトと各空気供給源との間に、メインダ
クトから空気供給源側への逆流を防止する逆流防止ダン
パ20が介在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の省エネ
ルギシステムに関する。さらに詳しくは、フロア面積が
広いビルの空気調和を、快適性を維持しながら低コスト
で運転することができる空気調和機の省エネルギシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機による室温の制御方法として
は、空気調和装置から室内に空気を送るファンを間欠的
に運転したり、熱媒体としての冷水や温水、蒸気の流量
を制御する制御弁を間欠的に開閉する方法などがある。
また、送風ファンなどを間欠的に運転するほか、インバ
ータ制御により、比例制御に近似させた段階的な制御を
行う場合もある。しかしインバータ制御は省エネルギ効
果があるものの、初期コストが高い。そのためON/O
FF制御による省エネルギ運転の制御方法が提案されて
いる。
【0003】たとえば特開2000−257941号公
報は、従来の技術の欄で、室温を測定し、目標温度との
差が±1℃程度の許容範囲になるように空気調和機をO
N/OFF制御する方法や、冷水用操作弁や温水用操作
弁の開度をON/OFFする制御方法を提示すると共
に、さらに省エネルギ化を図るため、制御パラメータテ
ーブルに格納されている間欠運転用パラメータに応じ
て、操作弁の開度を間欠的にON/OFFする運転方法
を提案している。
【0004】また、特開平8−61751号公報には、
空気調和の対象となる互いに区分された複数のゾーンご
とに、別個の空気調和機および送風機を配置して、各ゾ
ーンごとに空気調和制御するゾーン制御、および空気調
和機の運転中に、戻り空気の温度に応じて、空気調和機
の運転を停止させる間欠運転制御により、省エネルギ化
を図ることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フロア面積が広いビル
など、空調ゾーンが広い場合は、機械室の大きさや配
置、および天井内のダクトの納まりの関係で、空気調和
機を数台に分割し、それぞれ分担するエリアを定めて空
気調和作用を行わせることがある。その場合、各フロア
では、図6に示すように、それぞれの空気調和機101
からメインダクト(給気ダクト)103を延ばし、その
途中から多数の送風ダクト108を分岐し、それらの送
風ダクトの先端に送風口109を設けている。前記メイ
ンダクト103および送風ダクト108はそれぞれ天井
内に配設しており、送風口109は天井に開口してい
る。なお、通常は各フロアのそれぞれのエリアを担当す
る給気系統はそれぞれ上下ダクトで連通している(図3
参照)。
【0006】このような複数台の空気調和機の運転制御
方法には、前述のような単独の空気調和機を制御する方
法をそのまま採用しうる。すなわち、各空気調和機が担
当するエリアを定め、それぞれのエリアごとに別個に温
度調節する方法が採られる。たとえば各系統のリターン
ダクトの温度を検出し、対応する空気調和機101のフ
ァンをON/OFF制御したり、空気調和機自体をON
/OFF制御したり、あるいはインバータ制御でファン
の回転数を変化させることにより、いわばフィードバッ
ク式の温度調節を行なうことができる。
【0007】しかし複数台の空気調和機を別個独立にO
N/OFF制御する場合は、室内の温度変化が不規則に
変動し、また一斉にON/OFF制御する場合は温度変
化が大きくなり、快適性が損なわれる。すなわち各ゾー
ンごとに設定温度が異なる場合は、複数台の空気調和機
で別個にON/OFF制御する方法は利点となるが、広
い部屋の全体を同じレベルに制御する場合は場所によっ
て温度が異なることは欠点となる。また、インバータ制
御の場合は、イニシャルコストが増大する問題がある。
本発明は、複数台の空気調和機を使用することを有効に
利用し、前述のゾーン制御の考え方とは逆に、広い室内
をできるだけ均一に空気調和制御することができ、しか
も省エネルギ効果が高い空気調和機の省エネルギシステ
ムを提供することを技術課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機の省
エネルギシステムは、同一の空調対象エリアに空気を供
給する複数台の空気調和機と、前記空気調和機からの空
気をそれぞれ対象エリアに供給する複数本のメインダク
トと、それぞれのメインダクトから分岐され、先端の送
風口が前記エリア内に分布されている複数の送風ダクト
と、各空気調和機の運転を、交互に、または循環的に停
止・再起動させる制御装置とを備えていることを特徴と
している。
【0009】このようなシステムでは、前記メインダク
ト同士を連結するのが好ましい。その場合、複数本のメ
インダクトが閉ループを構成するように連結するのが一
層好ましい。また、前記メインダクトと各空気供給源と
の間に、メインダクトから空気供給源側への逆流を防止
する逆流防止ダンパを介在させるのが好ましい。
【0010】
【作用および発明の効果】本発明の省エネルギシステム
では、同一の空調対象エリアに対し、複数台の空気調和
機から空気を送る。そして空気調和機は交互に、または
循環的に停止・再起動させるので、停止させている時間
の分だけ、確実に省エネルギ効果がある。なお、前述の
ゾーン制御の場合は、複数台の空気調和機で複数のゾー
ンを個別に間欠運転していくが、本発明では、1個所の
空調対象エリアを複数台の空気調和機により、それぞれ
順番に休ませながら、共同して空調作業を行う。そして
対象エリアが同じであるので、1台の空気調和機を休ま
せても、他の空気調和機からそのメインダクトを通じて
空気が送られる。そのため、対象とする空調エリアの空
調作業が常時継続されており、室内環境の快適性が維持
される。
【0011】このような省エネルギシステムにおいてメ
インダクト同士を連結する場合は、稼働中の空気調和機
から送られる空気がそれに接続されているメインダクト
に入り、そのメインダクトから分岐している送風ダクト
を通じて室内(空調対象エリア)に空気を送る。同時
に、休止中の空気調和機と接続されている他のメインダ
クトにも空気が送られ、そのメインダクトの送風ダクト
からも室内に空気が送られる。したがって空調対象エリ
アが広く、送風ダクトの送風口の分布が偏っている場合
でも、快適性が維持される。
【0012】さらに複数本のメインダクト同士を閉ルー
プ状に連結する場合は、一個所からの空気供給が左右に
分かれて広く均等に送風される。そのため空調対象エリ
アの全体について、一層均等に快適性が維持される。す
なわち1本のダクトラインであれば、入口部と末端部の
送風口近辺の環境に差が生じがちであるが、閉ループに
することにより、末端がなくなり、空調対象の環境の均
質化が図れる。
【0013】メインダクトと各空気供給源との間に、メ
インダクトから空気供給源側への逆流を防止する逆流防
止ダンパを介在させる場合は、停止中の空気調和機側に
空気が漏れていくのが防止される。それにより、空調作
用の効率が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の省エネルギシステム(以下、単にシステムという)の
実施の形態を説明する。図1aは本発明のシステムの一
実施形態を示すダクト系統図、図1bはそのシステムの
運用パターンの一実施形態を示すタイミングチャート、
図2a〜cはそれぞれそのシステムの運用パターンの他
の実施形態を示すタイミングチャート、図3は本発明の
システムの他の実施形態を示す概略斜視図、図4a〜c
はそれぞれ本発明のシステムのさらに他の実施形態を示
す概略ダクト系統図、図5a〜bはそれぞれ本発明のシ
ステムのさらに他の実施形態を示す概略ダクト系統図で
ある。
【0015】図1aに示すシステム10は、建物11の
屋上や地下室、いずれかの階、あるいは各階の機械室な
どに配置された4台の空気調和機AC1〜4と、それぞ
れ空気調和機と連結されると共に部屋12の天井内に配
設される4本のメインダクト13、14、15、16
と、それらのメインダクトから分岐される送風ダクト1
7と、各送風ダクトの先端に設けられ、天井で室内に開
口される送風口18とを備えている。この実施形態では
それぞれのメインダクトは途中で分岐してT字状に配設
されている。そして第1〜4メインダクト13〜16の
先端は、それぞれ隣接するメインダクトの先端と連結ダ
クト19で連結されており、全体として四角形の閉ルー
プ状に構成されている。また、第1〜4空気調和機AC
1〜4と、それらと対応するメインダクト13〜16と
の間に、それぞれ逆流防止ダンパ20が介在されてい
る。還気用のダクトおよび空気取り入れ口は図示を省略
している。空気調和機AC1〜4、メインダクト13〜
16、送風ダクト17、送風口18などの要素について
は、従来公知のものを使用することができる。この実施
形態では、空調対象である1個所の部屋12に複数台の
空気調和機およびメインダクトを使用していること、連
結ダクト19を採用していることなどが特徴である。ま
た、逆流防止ダンパ20としては、開閉の切り換えを電
気的に制御するモータダンパなどを使用しうる。
【0016】図1bのタイミングチャートは、上記の4
台の空気調和機AC1〜4の運転状態(運用パターン)
を示している。この実施形態では、1サイクルT0の時
間帯を4つの時間区分T1〜4に分割し、4台の空気調
和機AC1〜4を順に1区分ずつ停止させている。ハッ
チングを施していない範囲Sが停止させている区分であ
り、ハッチングを施している範囲Wが可動している区分
である。たとえば第1の区分T1では、第1空気調和機
AC1を停止させ、他の第2〜4空気調和機AC2〜4
は稼働させている。第2区分では第1空気調和機AC1
を再稼働させると共に、第2空気調和機AC2を停止さ
せ、他の空気調和機AC3〜4の稼働は継続させてい
る。このように、この実施形態では、いわばプログラム
制御により、常時1台の空気調和機を強制的に停止させ
ているので、実質的には全体を稼働させる場合の75%
の電力だけが消費される。すなわち空気調和機の冷房、
暖房あるいは空気清浄作用などの空調作用に要するエネ
ルギがその分だけ省かれる。そして停止させる空気調和
機が順に循環するので、図1aの部屋12の一部の環境
が極端に低下することがない。それによって省エネルギ
と快適な環境の維持とを両立させることができる。
【0017】また、この実施形態では、メインダクト1
3〜16同士を連結ダクト19で連結して閉ループ状に
なっているので、たとえば第1空気調和機ACが停止し
ている間でも、第2メインダクト14および第4メイン
ダクト16から連結ダクト19を通じて第1メインダク
ト13内に空気が流れてくる。そのため、第1メインダ
クト13に連結されている送風ダクト17および送風口
18からも、調和空気が室内に送られる。したがって第
1メインダクト13の下側にいる人たちも、快適な状態
が維持される。すなわちフロアが広い場合でも、快適さ
のレベルが平準化される。
【0018】さらにこの実施形態では、各空気調和機A
C1〜4の停止と、それらに連結されている逆流防止ダ
ンパ20の閉止とが連動するように制御している。それ
により、調和済みの空気が停止中の空気調和機側に逆流
することがない。このように逆流を防止することによ
り、無駄なエネルギの消耗を避けることができる。な
お、図1aでは、連結ダクト19と各メインダクト13
〜16とを別個のものとして説明している。これは既設
の設備を改修する場合を念頭に置いたものであり、新規
に設置する場合は、もちろん1本の連続したダクトとす
ることができる。また図1aでは、メインダクトが建物
の外壁を貫通するように示しているが、実際は天井ある
いは床を貫通して、屋上や地下室、あるいは他の階に設
置される空気調和機まで達する。
【0019】図1bに示すタイミングチャートに合わせ
て空気調和機AC1〜4の運転の起動・停止を行わせる
には、たとえば中央監視室に設置したプログラマブルコ
ントローラやタイマなどの制御機器あるいはコンピュー
タを用いる。なお、監視室に設けた手動でON/OFF
を切り替えるスイッチ類で行うこともできる。それらは
請求項1における制御装置である。
【0020】図1bは説明のために、1台の空気調和機
の停止している範囲Sを1区分とした典型的な例を示し
ているが、空気調和機の能力が高い場合あるいは季節的
な要因によって、図2aに示すように、停止時間Taを
区分T1を超えて継続させたり、図2bのように区分T
1に満たない時間で稼働を再開させることができる。た
とえば初夏や夏の終わり、あるいは夏でも夕方には、周
囲の温度が低くなるので、冷房作用を低下させてもよ
い。その場合は図2aのように、停止している時間Ta
を延ばし、稼働時間Tbを短くすることにより、一層エ
ネルギを節約する。また、とくに盛夏には、図2bのよ
うに停止時間Taを短くし、稼働時間Tbを長くする。
それにより空調対象エリアの快適性を維持しうる。この
ように停止時間Taと稼働時間Tbの比率は連続的な数
値をとることができるので、複数台の空気調和機を順に
運転することにより、ON/OFF制御であっても、同
一の空調対象エリア内に対する空調能力を連続的に変化
させることができる。
【0021】図1bの標準的なタイミングチャートを採
用するか、あるいは図2aや図2bの低稼働率あるいは
高稼働率のタイミングチャートを採用するかは、季節や
時間帯によってあらかじめ設定しておくのが好ましい。
さらにコンピュータを用いた学習機能を適用することに
よって、システムを設置している地域的に特有の温度変
化に対応させるのが好ましい。なお、図2aの場合は一
時的に2台の空気調和機が停止し、図2bの場合は一時
的にすべての空気調和機が稼働するが、それらも請求項
1における「循環的に停止・稼働させる」に含まれる。
【0022】図2cは4台の空気調和機AC1〜4を第
1空気調和機AC1と第4空気調和機AC4からなる第
1グループと、第2空気調和機AC2と第3空気調和機
AC3とからなる第2グループに分け、第1グループと
第2グループとを交互に停止・稼働させるタイミングチ
ャートを示している。この場合は実効稼働率が50%
で、さらに省エネルギで運転することができる。ただし
この場合でも、図2a、図2bの場合と同様に、各グル
ープの停止時間を区分を超えて延長したり、短縮するこ
とができる。
【0023】図2cの運用パターンにおいて第1空気調
和機AC1と第3空気調和機AC3とで第1グループを
構成し、第2空気調和機AC2と第4空気調和機AC4
とで第2グループを構成したのは、図1aのように部屋
12が横に長い場合は、たとえば左側の第1空気調和機
と第3空気調和機を同時に停止すると、左側のエリアの
快適性が損なわれるからである。そしてたとえば対角同
士を同じグループとすることにより、全体の快適性を高
めることができる。同じ意味で、図1bのチャートにお
ける停止させる順番も、第1、第2、第3、第4の空気
調和機の順のように、文字のZを描く順番で停止させて
片側を連続して停止させないのが好ましい。ただし第
1、第2、第4、第3の順のように、いわば円を描くよ
うに停止させていくようにしてもよい。
【0024】つぎに図3を参照して、具体的なシステム
の実施形態を説明する。図3は図1のシステム10を3
階建てのビル、たとえば通年冷房するデパートなどに適
用する場合の全体の構成を立体的に示している。各空気
調和機AC1〜4は建物の屋上に設置されている。空気
調和機内の送風機には、送風量を変化させるために(吹
出量調整)、スクロールダンパを設置している。各空気
調和機から1本ずつ、下方向に各階を貫通する空気供給
用縦ダクト21〜24が延びている。そしてそれらの縦
ダクト21〜24の途中から各フロアのメインダクト1
3〜16が分岐し、逆流防止ダンパ20を介してループ
状のダクトライン25〜27に連結されている。逆流防
止ダンパ20は空調機停止時には閉状態となる。また、
各空気調和機AC1〜4の還気部から下方に還気用縦ダ
クト29〜32が延びており、途中から各フロアの還気
口33に達している。還気ダクト29〜32の上端近辺
には、還気送風機34が介在されている。なお、逆流防
止ダンパ20として、ダンパ開度が連続的に変化し、風
量がその開度と比例する比例ダンパを用いてもよい。そ
の場合は、温度に基づいて風量を制御する場合などに利
用することができる。
【0025】前記フロアには、室温を検出する温度セン
サTが設けられている。それらの温度センサTは、許容
温度の上限値や下限値を定めておき、それを超えた場合
に検出して、前述の複数台の空気調和機のタイミングチ
ャートを高稼働率のものに変更して快適性を維持するた
めに使用する。すなわち前述の運用パターンに基づくプ
ログラム制御では、フィードバックをせずに強制的にO
N/OFF動作をさせるため、エネルギの消費が少ない
利点はあるが、外気温度の大きい変動に対して追従しな
い。そのため、室内の温度を検出して、所定の上限およ
び下限を許容範囲を超えた場合に稼働率を変動させた
り、一時的に停止時間を短くするなど、快適性を維持す
るべく運転モードを変えるようにしている。さらにそれ
らの温度センサTは、学習制御のためのデータを採るた
めなどにも使用しうる。
【0026】各空気調和機AC1〜4には、前記間欠運
転を制御するためのコントローラ40が連結されてい
る。コントローラは温度センサTからの取得データを記
憶することができるものであり、たとえば年間の室温の
温度変化のデータを記憶させる。システムを設置した初
年度はデータがないので、初期設定の運用パターンに従
って運転し、次年度からは前年度のデータに基づいて、
後述する運用パターンから自動的に選択させて、それに
基づいて運転させる。
【0027】前記実施形態では4台の空気調和機を採用
しているが、空気調和機の台数は3台以下でも、また5
台以上でもよい。図4aは2台の場合のシステムのダク
ト系統の実施形態を示している。このダクト系統50で
は、ダクトライン51を矩形状の閉ループに構成してお
り、空気調和機AC1、AC2は対角位置に配置してい
る。このシステムの運転のタイミングは、たとえば図2
cのように2台の空気調和機AC1、AC2を交互に停
止させ、また稼働させる。その場合の全体の稼働率は5
0%である。このシステムにおいても、図2aや図2b
の場合と同じように、停止時間を延長させて稼働率を5
0%以下にすることができ、また停止時間を短縮して稼
働率を50%以上にすることもできる。ただし空気調和
機が2台であるので、通常は50%以上にする。
【0028】図4bのシステムは、細長い部屋12に直
線状のダクトライン53を設け、両端に空調機AC1、
AC2を連結したダクト系統を採用している。すなわち
このように幅が狭い部屋12では、1本のメインダクト
から送風しても、空調後の空気が充分に行き渡る。その
ため、広い範囲をカバーする閉ループ状にダクトライン
を構成する必要がなく、直線状のダクトラインでも充分
である。なおこのシステムでも、図4aのシステムと同
様に交互に空調機AC1、AC2を停止させればよい。
【0029】図4cは、比較的狭い部屋12に各空調機
AC1、AC2のメインダクト13、14を平行に配置
したダクト系統を示している。既設の空調設備の場合
は、このようなダクトライン設計もある。このようにメ
インダクト13、14同士が接近して延びている場合
は、両方のメインダクト13、14同士を接続したり、
閉ループ状にする必要はなく、そのままのダクト系統を
利用することもできる。その場合は各空調機AC1、A
C2の制御装置だけを改造すればよい。
【0030】図5aのシステムでは、2台の空調機AC
1、AC2同士が比較的近い位置にあり、それらの送風
部同士を直接1本の連結ダクト19で連結している。こ
のシステムでは、片方の空調機が停止している場合で
も、他方の空調機からの空気が両方の給気ダクトを通じ
て部屋12に送られる。また図5bのシステムでは、メ
インダクト同士ではなく、送風ダクト17同士が連結さ
れ、送風口18は共用にしている。これらのシステム
も、前述のシステムと同様の省エネルギ効果があり、同
程度の快適性を維持しうる。
【0031】なお、図1aや図5aなどでは、1本の送
風ダクト17に1個所の送風口18を設けているが、広
い部屋の場合、実際には送風ダクト17をさらに分岐
し、それぞれの分岐したダクトに送風口18を設ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aは本発明のシステムの一実施形態を示
すダクト系統図、図1bはそのシステムの運用パターン
の一実施形態を示すタイミングチャートである。
【図2】 図2a〜cはそれぞれそのシステムの運用パ
ターンの他の実施形態を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】 本発明のシステムの他の実施形態を示す概略
斜視図である。
【図4】 図4a〜cはそれぞれ本発明のシステムのさ
らに他の実施形態を示す概略ダクト系統図である。
【図5】 図5a〜bはそれぞれ本発明のシステムのさ
らに他の実施形態を示す概略ダクト系統図である。
【図6】 従来の空調システムの一例を示すダクト系統
図である。
【符号の説明】
10 省エネルギシステム 11 建物 12 部屋 AC1、AC2、AC3、AC4 空気調和機(空調
機) 13、14、15、16 メインダクト 17 送風ダクト 18 送風口 19 連結ダクト 20 逆流防止ダンパ 21、22、23、24 給気用縦ダクト 29、30、31、32 還気用縦ダクト 33 還気口 34 還気送風機 T 温度センサ 40 コントローラ 50 ダクト系統 51、53 ダクトライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の空調対象エリアに空気を供給する
    複数台の空気調和機と、前記空気調和機からの空気をそ
    れぞれ対象エリアに供給する複数本のメインダクトと、
    それぞれのメインダクトから分岐され、先端の送風口が
    前記エリア内に分布されている複数の送風ダクトと、各
    空気調和機の運転を、交互に、または循環的に停止・再
    起動させる制御装置とを備えている空気調和機の省エネ
    ルギシステム。
  2. 【請求項2】 前記メインダクト同士が連結されている
    請求項1記載の省エネルギシステム。
  3. 【請求項3】 前記複数本のメインダクトが閉ループを
    構成するように連結されている請求項2記載の省エネル
    ギシステム。
  4. 【請求項4】 前記メインダクトと各空気調和機との間
    に、メインダクトから空気調和機側への逆流を防止する
    逆流防止ダンパが介在されている請求項1、2または3
    記載の省エネルギシステム。
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