JP2003035210A - 気化器 - Google Patents

気化器

Info

Publication number
JP2003035210A
JP2003035210A JP2001223050A JP2001223050A JP2003035210A JP 2003035210 A JP2003035210 A JP 2003035210A JP 2001223050 A JP2001223050 A JP 2001223050A JP 2001223050 A JP2001223050 A JP 2001223050A JP 2003035210 A JP2003035210 A JP 2003035210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
main nozzle
main
venturi portion
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001223050A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Nishiuchi
祐一 西内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP2001223050A priority Critical patent/JP2003035210A/ja
Publication of JP2003035210A publication Critical patent/JP2003035210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインノズルにおける燃料の噴出開始時にお
いて、この燃料の微粒化を良好に行うことのできる気化
器を提供することを目的とする。 【解決手段】 燃料を霧化するベンチュリ部11bに、
前記燃料を噴出するメインノズル12が挿入され、この
メインノズルの先端が閉塞されているとともに、前記ベ
ンチュリ部内に突出しない位置に位置させられ、前記メ
インノズルの先端部外周面とこのメインノズルが挿入さ
れる挿入孔11cとの間に環状の隙間Gが形成され、前
記メインノズルの先端部側壁に、前記隙間に連通する燃
料噴出孔18が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気化器に係わり、特
に、固定ベンチュリ型の気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固定ベンチュリ型の気化器とし
て、図3に示す構造のものが知られている。この図にお
いて符号1で示す気化器は、内部に給気通路2aが形成
されたメインボディ2と、前記給気通路2aの途中に設
けられ、燃料を霧化するベンチュリ部2bと、このメイ
ンボディ2の、前記ベンチュリ部2bに対応する位置に
貫通して設けられ、前記ベンチュリ部2bの中央部分に
突出させられたメインノズル3と、前記メインボディ2
の下部に設けられ、所定量の燃料が貯留されるフロート
室4と、このフロート室4内の燃料中に沈められた状態
で設置されるとともに、前記メインノズル3へ連通さ
れ、前記メインノズル3へ供給する燃料を計量するメイ
ンジェット5と、前記メインボディ2の内部で、前記ベ
ンチュリ部2bの下流側に回動可能に配設されたバタフ
ライ弁からなるスロットルバルブ6とを備えている。
【0003】この気化器1は、前記フロート室4内の燃
料が、前記ベンチュリ部2bにおいて発生させられる負
圧によって、メインジェット5を経てメインノズル3へ
吸い込まれた後に、このメインノズル3の先端から、前
記ベンチュリ部2bの中央部に噴出されるようになって
いる。
【0004】また、図4に示すように、前記メインジェ
ット5によって計量された燃料は、前記メインノズル3
へ至る経路の途中において分岐されるとともに、パイロ
ットジェット7によって再計量されたのちに、前記給気
通路2aの内壁で、前記スロットルバルブ6近傍に開口
されたバイパスポート8およびパイロットアウトレット
9を介して、前記給気通路2a内へ噴出されるようにな
っている。ここで、前記メインジェット5とメインノズ
ル3とによってメイン系の燃料噴出系(以下、メイン系
と略称する)Mが構成され、また、パイロットジェット
7、バイパスポート8、および、パイロットアウトレッ
ト9によって、スロー系の燃料噴出系(以下、スロー系
と略称する)Sが構成されており、前記スロー系Sがメ
イン系Mから分岐された形式の、いわゆる同系統型の通
路構成となっている。
【0005】そして、前記スロットルバルブ6の開度が
小さい領域においては、スロー系Sから燃料の噴出がな
され、スロットルバルブ6の開度がある開度に至った際
に、燃料の噴出が、前記スロー系Sからメイン系Mへ切
り替わるようになっている。
【0006】このような燃料の噴出量の関係を、図5に
曲線Aと曲線Bとによって示した。ここで、曲線Aがス
ロー系Sによる燃料噴出量の変化を示し、曲線Bがメイ
ン系Mによる燃料噴出量の変化を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の気化器1においては、つぎのような改善すべき問題
点が残されている。すなわち、前述したメイン系Mとス
ロー系Sが連通させられた同系統型気化器では、燃焼の
噴出がスロー系Sからメイン系Mに切り替わる領域は、
ベンチュリ部2bにかかる負圧も弱く、常に不安定な負
圧脈動がメインノズル3の先端にかかり、メイン系Mか
らの燃料噴出が途切れてしまうことがある。これは、メ
イン系Mとスロー系Sとの燃料の引き合いによるもの
で、したがって、メイン系Mの燃料噴出初期には、燃料
が霧化されず、比較的粒径の大きな燃料流となり、これ
が、しばしば失火の原因となっていた。一方、スロー系
Sを比較的高開度まで噴出させるようにしても、メイン
系Mスロー系Sの同系統型であると、何れかのスロット
ル開度位置においてスロー系Sからメイン系Mへの切り
換えが行われるので、メイン系Mからの燃料噴出初期で
の燃料の微粒化問題は発生する。そして、前述した失火
が発生するとエンジンに回転変動が発生し、たとえば、
くすぶりによるプラグ劣化といった不具合が生じる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、メインノズルにおける燃料の噴出開
始時において、この燃料の微粒化を良好に行うことので
きる気化器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の気化器は、前述した目的を達成するために、燃料を霧
化するベンチュリ部に、前記燃料を噴出するメインノズ
ルが挿入された気化器であって、前記メインノズルの先
端が閉塞されているとともに、前記ベンチュリ部内に突
出しない位置に位置させられ、前記メインノズルの先端
部外周面と、このメインノズルが挿入されるとともに前
記ベンチュリ部へ開口された挿入孔との間に環状の隙間
が形成され、前記メインノズルの先端部側壁に、前記隙
間に連通する燃料噴出孔が形成されていることを特徴と
する。本発明の請求項2に記載の気化器は、請求項1に
記載の前記メインノズルに形成される燃料噴出孔が複数
形成されているとともに、前記ベンチュリ部の下流側へ
向けて開口されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1を参照して説明する。図1において符号10
は、本実施形態に係わる気化器を示し、この気化器10
は、給気通路11aが形成されたメインボディ11と、
前記給気通路11aの途中に設けられたベンチュリ部1
1bと、前記メインボディ11の、前記ベンチュリ部1
1bに対応した位置に設けられ、このベンチュリ部11
bに開口された挿入孔11cと、この挿入孔11cに装
着された燃料噴出用のメインノズル12と、前記メイン
ボディ11の下方に設けられ、燃料が所定量貯留される
フロート室13と、前記挿入孔11cの下端部に装着さ
れ、前記フロート室13内に貯留された燃料内に沈み込
むようにして配設されたメインジェット14と、前記給
気通路11a内で、前記ベンチュリ部11bよりも下流
側に回動可能に装着されたバタフライ弁からなるスロッ
トルバルブ15と、前記給気通路11aの内壁で、前記
スロットルバルブ15の近傍に開口されたバイパスポー
ト16およびパイロットアウトレット17とによって構
成され、前記挿入孔11cの、前記メインジェット14
とメインノズル12との間に位置する部分には、前記バ
イパスポート16およびパイロットアウトレット17へ
連通された分岐路19が開口されている。
【0011】そして、前記メインノズル12は、その先
端が閉塞されているとともに、前記ベンチュリ部11b
内に突出しない位置に位置させられ、前記メインノズル
12の先端部外周面と前記挿入孔11cとの間に環状の
隙間Gが形成されている。
【0012】また、前記メインノズル12の先端部の側
壁には、前記隙間Gに連通させられた燃料噴出孔18が
複数形成されている。
【0013】このように構成された本実施形態に係わる
気化器10においては、エンジンが始動されて給気通路
11a内に空気の流れが発生する。ここで、前記スロッ
トルバルブ15の開度が小さい、いわゆる低開度領域に
おいては、スロー系Sの燃料噴出孔であるバイパスポー
ト16およびパイロットアウトレット17から、燃料が
高い負圧によって噴出される。
【0014】そして、スロットルバルブ15がさらに開
かれて中開度領域になると、前記ベンチュリ部11bに
かかる負圧が大きくなってくる。ここで、前記負圧は、
前記ベンチュリ部11bの中央部分において最も大き
く、前記ベンチュリ部11bの内壁面に近付くほど小さ
くなることが知られている。本実施形態においては、前
記メインノズル12に形成された燃料噴出孔18が、隙
間Gによって、前記ベンチュリ部11bからさらに後退
した位置に位置させられていることにより、前記燃料噴
出孔18に作用する負圧がさらに小さく抑えられる。本
実施形態においては、この現象を利用して、メイン系M
における燃料の噴出始めを遅らせるように、前記メイン
ノズル12の先端部位に改良を施したものである。
【0015】すなわち、前述したように、本実施形態に
おいては、前記燃料噴出孔18に作用する負圧がさらに
小さく抑えられていることにより、この燃料噴出孔18
から燃料を噴出させるためには、スロットルバルブ15
の開度を大きくして、前記ベンチュリ部11bの負圧を
さらに高める必要があり、図5に曲線Dで示すように、
メイン系Mの燃料噴出時期が、スロットル開度に対して
遅延させられる。そして、前記燃料噴出孔18に作用す
る負圧が、この燃料噴出孔18から燃料を吸い出すのに
十分な大きさになった場合、前記ベンチュリ部11bを
流れる空気の流速は大きく高められている。この結果、
前記燃料噴出孔18から噴出される燃料が十分に霧化さ
れて、その粒径が効率よく微細化される。
【0016】このように、メインノズル12における燃
料噴出の初期段階から、この燃料を十分に霧化ならびに
微細化することができ、これによって、エンジンの失火
を防止して、エンジン性能を十分に発揮させることがで
きる。
【0017】なお、前記実施形態において示した各構成
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。たとえば、図2に示すよう
に、前記燃料噴出孔18を、前記ベンチュリ部11bの
下流側へ向けて開口させることも可能である。このよう
な構成とすることによって、前記燃料噴出孔18に負圧
を有効に作用させて、燃料の噴出を良好にするとともに
その霧化を促進することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる気
化器によれば、メインノズルから燃料を噴出する際に、
その噴出初期から燃料の霧化を促進し、この燃料を微粒
化することができる。したがって、前記燃料が供給され
るエンジンの失火を防止することができるとともに、エ
ンジンの性能を良好に引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示すもので、要部の拡
大縦断面図である。
【図3】一従来例を示す縦断面図である。
【図4】燃料供給系を示す概略図である。
【図5】従来および本実施形態におけるメイン系やスロ
ー系の燃料噴出量とスロットル開度との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 気化器 2 メインボディ 2a 給気通路 2b ベンチュリ部 3 メインノズル 4 フロート室 5 メインジェット 6 スロットルバルブ 7 パイロットジェット 8 バイパスポート 9 パイロットアウトレット 10 気化器 11 メインボディ 11a 給気通路 11b ベンチュリ部 11c 挿入孔 12 メインノズル 13 フロート室 14 メインジェット 15 スロットルバルブ 16 バイパスポート 17 パイロットアウトレット 18 燃料噴出孔 19 分岐路 G 隙間 M メイン系 S スロー系

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を霧化するベンチュリ部に、前記燃
    料を噴出するメインノズルが挿入された気化器であっ
    て、前記メインノズルの先端が閉塞されているととも
    に、前記ベンチュリ部内に突出しない位置に位置させら
    れ、前記メインノズルの先端部外周面と、このメインノ
    ズルが挿入されるとともに前記ベンチュリ部へ開口され
    た挿入孔との間に環状の隙間が形成され、前記メインノ
    ズルの先端部側壁に、前記隙間に連通する燃料噴出孔が
    形成されていることを特徴とする気化器。
  2. 【請求項2】 前記メインノズルに形成される燃料噴出
    孔が複数形成されているとともに、前記ベンチュリ部の
    下流側へ向けて開口されていることを特徴とする請求項
    1に記載の気化器。
JP2001223050A 2001-07-24 2001-07-24 気化器 Pending JP2003035210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223050A JP2003035210A (ja) 2001-07-24 2001-07-24 気化器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223050A JP2003035210A (ja) 2001-07-24 2001-07-24 気化器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003035210A true JP2003035210A (ja) 2003-02-07

Family

ID=19056445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001223050A Pending JP2003035210A (ja) 2001-07-24 2001-07-24 気化器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003035210A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103925117A (zh) * 2013-01-15 2014-07-16 陈俭敏 一种主油系结构及具有该结构的化油器
CN106000677A (zh) * 2016-07-15 2016-10-12 康璇 燃油预雾化器、燃油雾化接头及其燃油预雾化器制造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103925117A (zh) * 2013-01-15 2014-07-16 陈俭敏 一种主油系结构及具有该结构的化油器
CN103925117B (zh) * 2013-01-15 2016-07-06 陈俭敏 一种主油系结构及具有该结构的化油器
CN106000677A (zh) * 2016-07-15 2016-10-12 康璇 燃油预雾化器、燃油雾化接头及其燃油预雾化器制造方法
CN106000677B (zh) * 2016-07-15 2022-05-24 陕西华远动力科技有限公司 燃油预雾化器、燃油雾化接头及其燃油预雾化器制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4306656B2 (ja) 燃料噴射弁
US5694898A (en) Injector with fuel-dispersing skirt
JP2003035210A (ja) 気化器
US6045054A (en) Air shroud for air assist fuel injector
JP3132283B2 (ja) 液体噴射弁
JPH07310628A (ja) 燃料噴射弁
JP2529082Y2 (ja) 多孔式インジェクタ
JPH05340326A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPS58586B2 (ja) 燃料噴射弁
JPH0141886Y2 (ja)
JPH06257536A (ja) 燃料噴射弁
CN116892469A (zh) 内燃机
JP2605532B2 (ja) 可変ベンチュリ型キャブレタ
KR830000215B1 (ko) 연료 분사장치를 위한 연료 제어장치
KR200252304Y1 (ko) 나사산형 통로를 갖는 에어쉬라우드 인젝터
JP2906895B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPH07332204A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2005139987A (ja) 直噴式内燃機関及び多孔式燃料噴射弁
JPS5810154A (ja) 燃料噴射式火花点火内燃機関のサ−ジタンク装置
JPH05157027A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPH0238059Y2 (ja)
JP2002349353A (ja) ピストン型気化器
JP2020122414A (ja) 直噴式内燃機関
JPS6017259A (ja) 気化器の燃料吐出機構
KR19990019178U (ko) 가변분무각을 갖는 직접분사식 연료분사밸브