JP2003034983A - 二重鋼管型耐震性構造材 - Google Patents

二重鋼管型耐震性構造材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張と圧縮とを短時間のうちに繰り返し受け
ても、弾塑性座屈を起こすことなく大きな塑性変形を呈
する耐震性の高いブレース材を得ること。 【解決手段】 構造材1は、管体部2とその両端に設け
られて鋼構造物に接合できるようにするための接合部3
A,3Bとを備える。管体部2は、軸力管として機能す
る外管4と、補剛管として機能する内管5とを有する。
外管4の各開口端はその周囲を溶接することによって各
接合部3A,3Bに固定されるが、内管5は一方の開口
端のみ溶接によって接合部3Bに固定されるにすぎな
い。その内管5の固定されない接合部3Aには、内管5
の開口部5bに嵌入して補剛管の軸方向変位をのみを許
容する摺動式支持材6が設けられる。補剛管5は外管4
によって全長が覆われ、軸力が導入されることのない状
態で内部から軸力管4の弾塑性座屈を抑止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二重鋼管型耐震性構
造材に係り、詳しくは、鋼構造物を形成するための鉄骨
構造の枠組に介在されるブレース用等の構造材であっ
て、軸方向に引張と圧縮とが繰り返して作用しても弾塑
性座屈を起こすことのないようにした耐震性の高い構造
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼構造物を耐震補強する場合、図7の
(b)に示す鋼構造物61にブレース62を用いること
が多い。ところが、一般に使用されるブレースでは、図
7の(c)に示すように圧縮側ブレース62Aが座屈す
ると、取付部位63が下方に引っ張られる。もし、梁6
4が崩壊することになれば、構造物に所要の水平耐力を
与えておくことはできなくなる。
【0003】このような梁の崩壊を防止するためには、
梁自体を剛強なものとしておくか、細長比が非常に小さ
く断面径を大きくした太くて短いブレース材を用いて座
屈を避けるといったことを行わざるを得なくなる。しか
し、いずれの手段による場合も、梁あるいはブレースの
断面を非常に大きくしておく必要があり、デザイン上の
観点からも好ましくない。
【0004】勿論、ブレースの断面積を大きくするとブ
レース自体の剛性が高くなりすぎ、結果としてこのブレ
ースに応力が集中することになる。従って、最終的には
ブレースが取りつけられる基礎部分に、過大な強度を与
えておかなければならなくなる。
【0005】このような問題を回避するための構造とし
て、特開平4−149345号公報にトラス用二重鋼管
型構造部材が提案されている。これは外管と内管とで構
成され、外部から作用した軸力によって外管が座屈して
曲がろうとするのを、自由状態にあって軸力の伝達され
ない真直な状態を維持した内管の曲げ抵抗力により抑え
るようにしたものである。
【0006】このような二重鋼管型構造部材の外管は軸
力管であり、内管は外管の軸方向変形を許容できるよう
に外管よりは予め決められた長さだけ短くされている。
その内管は、外管に挿入された後外管内で位置ずれしな
いように軸方向の例えば中央位置でプラグ溶接される。
そして、内管の外径は外管との間で僅かな隙間が残る程
度に選定され、外管に発生する曲げが内管によって可及
的早期に阻止されるように配慮されている。
【0007】二重鋼管型構造部材は、極めて大きい軸圧
縮力が作用しても、外管を座屈させることなく内管に沿
った軸対称塑性変形をさせることを期待している。しか
し、地震によって短時間のうちに外管に圧縮と引張とが
繰り返し作用すれば、内管を保持するプラグ溶接部の劣
化が早まり、二重管としての機能を損なわせる。加え
て、プラグ溶接痕は外管の美感を著しく低下させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラグ溶接
の欠点を解消しようとすれば、内管もエンド部材の一方
に固定するようにすればよい。これは既に知られている
構造であるというのではないが、その一例として図8の
(a)のようなものを挙げることができる。図から分か
るように、一方のエンド部材32Aには外管4が外周溶
接されているだけであるが、他方のエンド部材32Bに
は段違い部が二重に設けられ、外側の段違い部32aに
外管4が、内側の段違い部32bに内管5Aが溶接され
ている。
【0009】このブレース材62にも外管4を座屈させ
ることなく内管5Aに沿った軸対称塑性変形を期待する
が、軸方向に同一の肉厚を有する外管は簡単には内管の
長さまで塑性変形しなく、結局は外管4が内管5Aの存
在しない箇所において、図中のA部のように座屈するこ
とは避けられない。
【0010】これとは逆に、図9の(a)のように、軸
力管としての内管71と、この内管の全てを覆い一端部
が溶接73aでエンド部材72Aに固定されるが、自由
状態に置かれた他端ではエンド部材72Bの外周と相対
的変位可能に摺接する補剛管としての外管73とを備え
るブレース材74がある。
【0011】さらには、特開平11−193570号公
報にも、図9の(b)に示したようなブレース材75が
提案されている。これは、軸力管としての内管76に厚
肉部76Aと薄肉部76Bとを形成して塑性変形を容易
にしようとしているが、外管77をやはり一方側で溶接
77aにより固定した補剛管としている。
【0012】いずれにしても、外管に補剛管の機能を持
たせており、内管を補剛管とする場合よりも座屈補剛の
効率がよい。そして、プラグ溶接もなく、見栄えも改善
される。しかし、外管の溶接側を上にすれば雨水の浸入
は少なく防錆処理を軽減できるとしても、非溶接側に通
気性がある限りは腐食の進行を防止し難い。これは、と
りわけ屋外で使用されるブレースに適用したとき致命的
となる。なお、シールを施したとしても完全は期し難
く、またその点検や保守作業に多くの負担が強いられる
ことになる。
【0013】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、その目的は、パイプ材によるシンプルな幾何学的
線形をとりながら機能美も漂わせて鉄骨構造の美化を助
長するブレース材を得ることができること、ブレース材
として弾塑性座屈を起こすことなく軸方向の引張と圧縮
とを短時間のうちに繰り返し受けても大きな塑性変形を
呈して耐震性に優れた鉄骨構造枠組の構築を可能にする
こと、軸力管を外管にして雨水の浸入を一切排除し防錆
処理の大幅な軽減により製作の容易化を図ることを実現
しようとする二重鋼管型耐震性構造材を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼構造物を形
成する鉄骨構造の枠組に介在され、軸方向に引張と圧縮
とが繰り返して作用するブレース等のための耐震性構造
材に適用される。その特徴とするところは、図1を参照
して、構造材1が管体部2とその両端に設けられて鋼構
造物に接合できるようにするための接合部3A,3Bと
を備える。管体部2は、軸力管として機能する外管4
と、この外管4によって全長が覆われ軸力が導入される
ことのない状態で内部から外管4の弾塑性座屈を阻止す
べく補剛管として機能する内管5とを有する。外管4の
両開口端はその周囲を溶接することによって各接合部3
A,3Bに固定され、内管5は一方の開口端のみが溶接
によって接合部3Bに固定される。そして、内管5が固
定されない接合部3Aには、内管5の開口部5bに嵌入
して補剛管5の軸方向変位をのみを許容する摺動式支持
材6が固定されていることである。
【0015】摺動式支持材6の内管5に対する嵌入量L
i は、内管5の内径Di 分以上としておく。なお、摺動
式支持材6の接合部3A,3Bに対する固定は、支持材
6の端部に形成したねじ6bを接合部3Aに設けたねじ
孔31bに螺合させるようにしておけばよい。
【0016】外管4には降伏点の低い鉄製パイプを採用
し、内管5は普通鋼製パイプとしておく。その際、降伏
点の低い鉄製パイプは極低降伏点鋼製もしくは純鉄製と
しておくことが好ましい。
【0017】接合部3A,3Bは、鋼構造物側に取りつ
けられたガセットプレート33(図2の(a)を参照)
に接合されるクレビスアイとしての接合装置31と、外
管4が固定されてそのクレビスアイ31が螺着されるエ
ンド部材32とを備えるものとしておけばよい。
【0018】摺動式支持材6は、クレビスアイ31Aの
管体部側に固定してもよいが、図2の(b)のように、
エンド部材32Aの管体部側に固定させるようにしてお
いてもよい。
【0019】図1のように、一方のエンド部材32Aに
螺着されるクレビスアイ31Aの基部外面に設けられた
ねじ部31aA を、他方のエンド部材32Bに螺着され
るクレビスアイ31Bの基部外面に設けたねじ部31a
B とは逆方向螺旋としておくとよい。
【0020】図5に示すように、接合部は鋼構造物に取
りつけられる接合装置41とエンド部材42とを有した
ものとしておくこともできる。その接合装置41は、ノ
ード部材45のねじ孔45aに螺着され軸部中間部位で
半径方向に突出する係合用ボス部43mを備える接合ボ
ルト43と、係合用ボス部43mに嵌着してその接合ボ
ルト43を回転させつつ接合ボルトに相対的に摺接変位
することができるスリーブ44とを備え、スリーブを回
転させることによって接合ボルト43をノード部材45
のねじ孔45aに進出させることができるようになって
いる。エンド部材42は、接合ボルト43を管体部2に
取りつけかつ軸方向に摺接変位可能に支持して、軸力を
外管4に導入することができる。この場合、摺動式支持
材6は、エンド部材42の管体部側に固定される。
【0021】このような接合部に限らず、図6に示すよ
うに、鋼構造物側に設けたガセットプレート53に取り
つけられる剛的固定構造継手51を採用することもでき
る。なお、摺動式支持材6Cは、剛的固定構造継手51
の管体部側に固定される。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、外管によって全長が覆
われ軸力が導入されることのない状態で内部から外管の
座屈を阻止すべく補剛管として機能する内管が、接合部
に固定されない側においては摺動式支持材によって軸方
向変位をのみを許容するように支持されているので、圧
縮と引張の繰り返し荷重を受けて軸力管が降伏しても左
右端の接合部は補剛管の軸線上に維持され、従って軸力
管の弾塑性座屈を可及的に回避して大きな塑性変形が実
現される。その結果、地震によるエネルギは効率よく吸
収されて耐震補強材として優れた効果を発揮する。
【0023】管体部の表面にプラグ溶接痕が残ることも
なく、パイプ材による幾何学的線形の機能美溢れた鉄骨
構造を造りあげることができる。また、補剛管を軸力管
で覆うようにしているので、管体部の左右端外周面を溶
接して内部の気密性を保つことができ、従って雨水の浸
入を許さず手間の要する防錆処理もおおいに軽減される
ようになる。
【0024】なお、摺動式支持材の内管に対する嵌入量
を内管の内径分以上にしておけば、支持材による補剛管
の真直な姿勢の維持が確実になされ、ひいては軸力管で
ある外管の変形を安定なものにすることができる。
【0025】摺動式支持材の接合部に対する固定は、支
持材端に形成したねじを接合部に設けたねじ孔に螺合さ
せて行うことにしておけば、管体部の各端で摺動式支持
材の有無の違いがあっても、左右の接合部における構成
品の共通化もしくは半完成品段階での共通化等を依然と
して図っておくことができる。
【0026】外管として降伏点の低い鉄製パイプを採用
し、内管として普通鋼製パイプを使用すれば、大きな歪
を発生させることができる二重鋼管型耐震性構造材の製
作が容易となる。そのうち、降伏点の低い鉄製パイプを
極低降伏点鋼製もしくは純鉄製としておけば、圧縮と引
張の繰り返しにより耐力の自然増強が得られ、制震性能
の優れたブレース材とすることができる。
【0027】鋼構造物側に取りつけられたガセットプレ
ートに接合するクレビスアイと、外管に固定されてクレ
ビスアイを螺着させるエンド部材とで接合部を構成して
おけば、ピン接合式の構造材となり、補剛管による軸力
管の弾塑性座屈の回避もしくは抑止の効果が高められ
る。
【0028】摺動式支持材をクレビスアイの管体部側に
固定させたりエンド部材の管体部側に固定するようにし
ておけば、摺動式支持材が存在するにもかかわらず、ク
レビスアイをエンド部材に一体化させたり、クレビスア
イとエンド部材との螺着量を変えてアイ間距離を変更で
きるようにしている場合などにおいても、その操作上支
障が生じるということはない。
【0029】エンド部材に螺着されるクレビスアイのね
じ部が左右で逆の螺旋となっていれば、管体部を回転さ
せることによってアイ間距離を随意に変更することが容
易となる。また、回転量を過不足させることによって軸
力管に予張力を与えておいたり予圧縮しておくこともで
きるようになる。
【0030】接合部に、ノード部材のねじ孔に螺着して
進退する接合ボルトを持ったものや高力ボルト摩擦接合
板を用いる剛的固定構造継手などの接合装置を採用して
も、軸力管を補剛する内管を摺動式支持材によって支持
しておくことができ、接合メカニズムが異なっても耐震
性の高い構造材を得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る二重鋼管型
耐震性構造材を、その実施の形態を表した図面をもとに
して詳細に説明する。図1は、軸方向の引張力PT と圧
縮力PC とが繰り返して作用する耐震性構造材1の両端
部の縦断面を表したものである。これは、管体部2とそ
の両端の接合部3A,3Bとを備え、図7の(b)に示
した鋼構造物61の鉄骨枠組のブレース材として適用す
べく接合できるようになっている。
【0032】管体部2は外管4とこの外管によって全長
が覆われる内管5とを有しており、前者は接合部3A,
3Bに固定されて軸力管として機能し、後者は軸力が導
入されることのない状態で内部から外管4の弾塑性座屈
を防止すべく補剛管として機能するようにしたものであ
る。
【0033】外管4の各開口端はその周囲を溶接するこ
とによって各接合部3A,3Bに固定され、外管内へは
雨水等の浸入のないようにして構造材1に高い水密性を
与えている。内管5は一方の開口端が溶接によって例え
ば接合部3Bに固定され、他方の開口端は接合部3Aに
届くことなく、従ってこの状態では内管に軸力が伝達さ
れることがないように取りつけられる。
【0034】図1の例では、接合部3A,3Bは、クレ
ビスアイとしての接合装置31とクレビスアイが螺着さ
れるエンド部材32とを備えている。クレビスアイ31
は鋼構造物側に取りつけられた図2の(a)に示すガセ
ットプレート33にピン34でもって接合されるもので
あり、図1に示した溶接ビード4a,4aを介して外管
4を止めているエンド部材32A,32Bは、クレビス
アイ31A,31Bから導入された軸力を外管4に伝え
るように機能する。このような接合支持方式を採用すれ
ば、鋼構造物から構造材1に作用するのは理想的に軸力
のみとなり、無用の曲げが生じるのを回避しておくこと
ができる。
【0035】接合部3Bのエンド部材32Bには、外管
4を固定するための外側の段違い部32aが設けられる
ほかに、内管内へ少し突入した小径部に内管5の先端を
溶接ビード5aでもって固定するための段違い部32b
も形成されている。
【0036】一方、接合部3Aのエンド部材32Aとし
てエンド部材32Bと同じものを使用してもよいが、こ
のエンド部材32Aにおいては少なくとも外管4を固定
する段違い部32aが形成されていれば十分である。各
クレビスアイはエンド部材に予め一体成形しておいても
よい(図示せず)が、図1のようにエンド部材32の反
管体部側にねじ孔32cを刻設しておき、クレビスアイ
31の基部に形成したねじ部31aを螺着させるように
している。
【0037】なお、一方のエンド部材32Aに螺着され
るクレビスアイ31Aの基部外面に設けられたねじ部3
1aA を、他方のクレビスアイ31Bのねじ部31aB
とは逆方向螺旋(例えば前者を右ねじ、後者を左ねじ)
にしておくとよい。左右のクレビスアイのアイ間距離L
B の調節が管体部2を回転させるだけで無段階に操作で
き、組立作業の円滑化が図られるからである。また、そ
のねじ込み量によっては、構造材1に予張力を与えてお
いたり予圧縮しておくこともでき、極めて都合がよい。
【0038】構造材1の左端部を表した図1の上部分の
断面図を参照して、内管5が固定されない接合部3Aに
は、内管の開口部5bから嵌入して補剛管5を支持する
摺動式支持材6が固定される。この支持材は、中実・中
空・十字・星形・多角形等いずれの断面形状でもよく、
要は内管5を外管4に対して同心状となるように支える
と共に、補剛管5が接合部3Aに向けて変位する際にそ
の真直姿勢を保ち、軸力管4の塑性変形の安定に寄与す
るようになっていればよい。この摺動式支持材6の存在
により、本発明の目的である図8の(a)に示したA部
のような変形を回避しようとするのである。
【0039】この例においては、支持材6が円筒面6a
を有して補剛管5の内面と摺接できるようになってお
り、補剛管の変位を軸方向のみに許容する。その動きを
案内する作用の確実性を上げるため、支持材6の補剛管
5に対する嵌入量Li は、通常内管の内径Di 分もしく
はそれ以上に確保される。
【0040】その嵌入量は内管5が外管4に対して同心
状に支えられるに十分な長さを意味しており、従って嵌
着隙間も支持材6を簡単に差し込むことができ、かつガ
タつきもできるだけ少なくなる程度にとどめられる。こ
れによって左右のクレビスアイ31A,31Bは常に軸
力管4の軸線上に配置されることになり、それゆえ外管
4に図8の(a)のような曲がりの発生を防止しておく
ことができる。
【0041】ところで、摺動式支持材6の接合部3Aに
対する固定は、支持材6に形成したねじを接合部3Aに
設けられたねじ孔に螺合させることによって行ってい
る。図1の例では支持材6に二段首を設け、その先端側
首の外周にねじ6bを形成しておき、これをクレビスア
イ31Aの基部背面に刻設したねじ孔31bに螺合させ
ている。しかし、図2の(b)に示すように、支持材6
の首を一段のみとし、その周囲に形成したねじ6cを、
エンド部材32Aの管体部側に設けられたねじ孔32d
に取りつけるようにしてもよい。
【0042】摺動式支持材6を図1のようにクレビスア
イ31Aの管体部側に固定させようとも、図2の(b)
のようにエンド部材32Aの管体部側に固定するように
しようとも、摺動式支持材の存在がクレビスアイとエン
ド部材との一体化やクレビスアイとエンド部材との螺着
量の変更を阻害することのないように配慮される。
【0043】勿論、ねじを用いた一体化に限らず、図3
の(a)に示すように、摺動式支持材6Aをエンド部材
32Aに溶接づけ(溶接ビード6dを参照)してもよい
し、同図(b)のように、製作の段階からエンド部材3
2Aと支持材6Bとを一体にした長いエンド部材35と
しておくこともできる。また、支持材として中空パイプ
36を使用する場合には、例えば図6に示すように、螺
合用ねじ37aを伴ったキャップ37を溶接するなどし
て一つの支持材6Cを形成しておくこともできる。いず
れにしても、支持材はクレビスアイと直接または間接的
に一体化され、剛なる関係に保たれる。
【0044】上記した外管4は降伏点の低い鉄製パイプ
であり、内管5は普通鋼製パイプ(降伏強さσy ≒24
0〜350N/mm2 )が使用される。降伏点の低い鉄
製パイプとしては、とりわけ極低降伏点鋼(σy ≒60
〜120N/mm2 )製もしくは純鉄(σy ≒150〜
200N/mm2 )製のパイプが好適である。その理由
は後述するが、摺動式支持材6が採用されている図8の
(b)の構造材1と同図(a)に示した支持材のない構
造材62との間には、以下の顕著な差異ある現象が生じ
る。
【0045】両構造材に軸圧縮力を作用させると、支持
材がない場合には図8の(a)に示した座屈が早い時期
に発生し、図4の(a)中に破線Bで示すように降伏す
ると急激に耐力を落とす。しかし、図8の(b)のよう
に、支持材6が存在すればこれによって常時真直を維持
する内管5の補剛作用により、軸力管(外管)4の座屈
は大きく遅らされるか抑止され、図4の(a)に実線R
で示したように大きい縮み変形に対しても耐力を急激に
低下させることがない。
【0046】本発明は、補剛管によって外管の塑性変形
をできるだけ維持させようとするものであり、それによ
って構造材に大きな縮みの発生を可能にして鋼構造物に
飛躍的に大きい耐震性を与えんとするものである。それ
のみならず、上記したごとく軸力管4に例えば極低降伏
点鋼を採用すれば、地震時のように部材が引張と圧縮の
繰り返しを短時間のうちに受けたとき、図4の(b)に
表したごとく耐力を増大させることができる。
【0047】図4の(b)は、極低降伏点鋼パイプに定
変位繰り返し軸荷重を及ぼした場合の実験データであ
る。例えば±35mmの歪が生じるところまで引張・圧
縮を繰り返すように荷重を掛けると、降伏点がその都度
上昇していくことが分かる。このような歪み効果により
応力が順次上昇すると、例えば大地震の際の比較的初期
の段階は勿論のこと、その後の大きなエネルギに至るま
で吸収するという制震デバイスとして極めて高い制震性
能が発揮されることになる。
【0048】図4の(b)には50mmの伸びおよび縮
みが生じる場合のデータも重ねて表示されているが、そ
の右上部分は何回目からかはその耐力を落とし始めるこ
とも教えている。しかし、その以前にあっては、大地震
時にこのような大きい歪(相対変位)を生じさせること
も可能であり、何回目かまでは歪み効果による耐力増加
を±35mmの場合と同様に発揮させることができる。
一つのサイクルで吸収されて熱に変わる歪エネルギはサ
イクル中にたどる線で囲まれた面積によって与えられる
から、応力上昇が認められれば吸収される歪エネルギも
増大することは言うまでもない。なお、純鉄製のパイプ
も同様の挙動が顕著に見られる。
【0049】これを、図1の二重鋼管型耐震性構造材1
に適用して述べる。図中にδを付した軸力管4の縮み代
として35mmを与えておくと、図4の(b)に従う軸
力管を備えた構造材の場合、約130トンの荷重まで耐
えるブレース材として扱うことができる。もしδ=50
mmとしておくならば、160トンまで耐えると期待す
ることができる。
【0050】図4の(b)のデータにはパイプ径や肉厚
さらには鋼種が示されていないが、各種寸法のパイプ材
についてこの種のデータを得ておけば、そのデータと、
設計対象の鋼構造物における各部のブレース材に与える
べきδと、各部分における軸荷重の想定値とから、構築
仕様を満した軸力管を持つ構造材を設計することができ
る。
【0051】ここで、本発明に係る二重鋼管型耐震性構
造材の一つの例をとり挙げ、その組み立てから説明す
る。図1を参照して、内管5と外管4とがそれぞれエン
ド部材32Bの段違い部32b,32aの順で全周溶接
される。そして、エンド部材32Bにクレビスアイ31
Bが螺着される。一方、クレビスアイ31Aがエンド部
材32Aに螺着されると、そのクレビスアイの反対側か
ら基部に摺動式支持材6が螺合される。
【0052】次に、支持材6を内管5の開口部5bに嵌
入させるようにしてエンド部材32Aを外管4に近づ
け、段違い部32aで全周が溶接される。このような取
付操作によって、補剛管5は支持材6によって軸力管4
に対して図8の(b)のように同心状に支持された恰好
となる。
【0053】支持材6はクレビスアイ31A,31Bの
姿勢を補剛管5の軸線と一致するように保持するので、
圧縮および引張による軸力管4の変形の際に、ピン34
(図2の(a)を参照)は補剛管5の軸線の延長線上を
移動するにとどまる。その結果、軸力管4は曲げを伴う
ことなく安定して軸方向に変形する。この場合、図4の
(b)の例で言えば、±35mm程度の大きな変形に対
しても安定した伸縮がなされ、120トン近くの耐力を
発揮する。
【0054】支持材で支えられた補剛管によって軸力管
が弾塑性座屈を起こすことなく例えば±35mmもの変
形が達成されると、耐震設計の実務上要求される大きな
塑性変形を得ることができる。このような塑性変形があ
ると鋼構造物は緩やかであるが比較的大きく変形し、地
震などによる外部エネルギが吸収される。柱や梁におけ
る変形や倒壊は可及的に遅らされたり抑止され、その間
に建物外に避難する時間も確保できることになる。
【0055】ところで、接合部は上記したクレビスアイ
による接合方式に代えて、図5で述べる接合装置41
と、その接合装置と管体部2との一体化を図るエンド部
材42とからなる構造としておいてもよい。なお、エン
ド部材は、接合装置を構成する接合ボルトを管体部に取
りつけかつ軸方向に摺接変位可能に支持するものとなっ
ている。
【0056】詳しく述べると、接合装置41は接合ボル
ト43とスリーブ44とを備えていて、特開昭62−5
5347号公報、特開昭63−51539号公報や実開
平2−18003号公報等に記載された幾つかの公知の
接合装置のいずれかである。その接合ボルト43は、鋼
構造物側に取りつけられたノード部材45のねじ孔45
aに螺着されるもので、軸部中間部位には半径方向へ突
出する係合用ボス部43mを備えており、その反対側は
スリーブナット46を介してエンド部材42に取りつけ
られる。
【0057】スリーブ44は係合用ボス部43mに被さ
るように嵌着され、外面がスパナ等で回転することがで
きるように多角形断面となっている。そして、接合ボル
ト43を回転させかつそれと相対的に摺接変位すること
ができるような係合用の六角状貫通孔44aを有してい
る。このスリーブ44を回転させれば、接合ボルト43
はノード部材45のねじ孔45aに向けて進出され、ス
リーブ44がエンド部材42とノード部材45とに密着
した時点で接合操作が完了する。このねじ式接合装置4
1の場合でも、摺動式支持材6は図2の(b)の場合と
同様の要領によって、ねじ6cをエンド部材42の背後
凹み部42dに螺合させるなどしておくことができる。
【0058】図6は、十字形継手を接合装置として構造
材の端部に備えた例の縦断面図である。構造材は前述し
たようにパイプであり、十字形継手51の一部を構成し
て軸力管4に突き合わせ溶接などで接続材52が一体化
されている。なお、この接続材52は、円筒部52Aと
その端面で十字形をなす接合片52Bとを有する例えば
鍛造品である。
【0059】十字形継手はよく知られたものであるが、
ガセットプレート53と十字板54のうちガセットプレ
ートに同一面をなす継手板54aとが、表裏各一枚の添
板としての高力ボルト摩擦接合板55,55によって挟
みつけられ、幾つかの高力ボルト56によって締結され
る。加えて、ガセットプレート53に垂直となるように
溶接された接合板57とこれに同一面をなす継手板54
bとも、高力ボルト摩擦接合板55,55によって接合
される。
【0060】このような8枚の高力ボルト摩擦接合板5
5による非ピンジョイント的な剛的固定構造継手の形態
においても、摺動式支持材6Cのねじ37aを接続材5
2の背後部に螺合させるなどして補剛管5を支え、軸力
管4の塑性変形の安定を図りかつ大きな変形を得ること
ができる。
【0061】因みに、十字形継手式接合装置とする場
合、摺動式支持材としては、図7の(a)中の VII−VI
I 線矢視を図中に二点鎖線で書き入れたような十字断面
支持材6Dとしたものでも十分である。支持材の製作も
簡便化され、十字形継手とも容易に一体化しておくこと
ができる利点がある。
【0062】このような十字形継手式接合装置とした場
合は、クレビスアイを採用した場合とは異なり、鋼構造
物との接合は剛なる固定支持形態となる。従って、支持
部すなわち十字形継手部には曲げモーメントが作用する
ことになるが、構造材の弾性線は継手部において理屈上
接線勾配が零となるゆえ、摺動式支持材を敢えて導入し
なくてもよい場合もある。
【0063】しかし、上記した十字断面であれ図6に表
したような管体であれ、摺動式支持材を介在させておけ
ば、軸力管のより確実かつ安定した塑性変形の実現を促
すことができる。因みに、以上述べた構造材はブレース
として特に好適であるが、梁材等にも使用できるもので
あることは言うまでもない。
【0064】以上述べたクレビスアイ,エンド部材,接
合ボルト式接合装置,剛的固定構造継手といったいずれ
の形式を採用するにしても、摺動式支持材をその端部に
形成したねじを介して接合部に螺合させるようにするな
ら、管体部の左右で同じ接合部品を使用することができ
るか半完成品段階までの共通化が引続き確保され、製作
費の高騰を抑制しやすくなる。
【0065】本発明に係る構造材においては、管体部の
表面にプラグ溶接痕が残ることはなく、シンプルな幾何
学的線形からなる機能美溢れた鉄骨構造を造りあげるこ
とができる。因みに、外管を軸力管にして補剛管を覆う
ようにしているので、エンド部材に溶接された軸力管に
よってブレース内の気密が高く保たれ、内部構成品お防
錆処理も最小限にとどめておくことができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る二重鋼管型耐震性構造材の両端
部位のみを表した縦断面図。
【図2】 (a)は図1におけるII−II部矢視図、
(b)は摺動式支持材をエンド部材に螺合させた取付構
造の部分断面図。
【図3】 摺動式支持材の取付構造の他例であって、
(a)はエンド部材に溶接した場合の断面図、(b)は
エンド部材と支持材とを一体品とした場合の断面図。
【図4】 (a)は摺動式支持材がない場合とある場合
についての軸力に対する縮み変形量の変化を表したグラ
フ、(b)は極低降伏点鋼管に軸方向定変位繰り返し荷
重を作用させた場合の軸方向相対変位に対する軸荷重の
関係を示した計測データ。
【図5】 接合ボルトとスリーブとを備える接合装置を
採用した二重鋼管型耐震性構造材の端部断面図。
【図6】 剛的固定構造継手を接合装置として採用した
場合の二重鋼管型耐震性構造材の構造図。
【図7】 (a)は摺動式支持材が十字断面とした場合
の剛的固定構造継手の縦断面図、(b)は鋼構造物にブ
レースを装着させた状態の正面図、(c)は一対のブレ
ースに対する鋼構造物の一つのグリッドにおける変形の
説明図。
【図8】 軸方向繰り返し荷重を受けたときの二重管型
構造材であって、(a)は摺動式支持材が存在しなく補
剛管が固定されていない側で折れ曲がる不安定な変形を
呈した場合の断面図、(b)は摺動式支持材が採用され
真直な姿勢が維持されている場合の断面図。
【図9】 先行技術の二重管型構造材であって、
(a),(b)いずれも外管が補剛管となっている場合
の縦断面図。
【符号の説明】
1…耐震性構造材(構造材)、2…管体部、3A,3B
…接合部、4…外管(軸力管)、5…内管(補剛管)、
5b…開口部、6,6A,6B,6C,6D…摺動式支
持材(支持材)、6b,6c…ねじ、31,31A,3
1B…接合装置(クレビスアイ)、31a,31aA
31aB …ねじ部、31b…ねじ孔、32,32A,3
2B…エンド部材、32d…ねじ孔、33…ガセットプ
レート、41…接合装置、42…エンド部材、43…接
合ボルト、43m…係合用ボス部、44…スリーブ、4
5…ノード部材、45a…ねじ孔、51…十字形継手
(剛的固定構造継手)、53…ガセットプレート、PT
…引張力、PC …圧縮力、Li …嵌入量、Di …内管の
内径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 陵二 兵庫県神戸市西区桜が丘東町1−9−5 (72)発明者 森田 時雄 兵庫県神戸市西区桜が丘西町1−10−3 Fターム(参考) 2E163 FB06 FB09 FF01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼構造物を形成する鉄骨構造の枠組に介
    在され、軸方向に引張と圧縮とが繰り返して作用するブ
    レース等のための耐震性構造材において、 前記構造材は、管体部とその両端に設けられて鋼構造物
    に接合できるようにするための接合部とを備え、 前記管体部は、軸力管として機能する外管と、該外管に
    よって全長が覆われ軸力が導入されることのない状態で
    内部から前記外管の弾塑性座屈を阻止すべく補剛管とし
    て機能する内管とを有し、 前記外管の両開口端はその周囲を溶接することによって
    前記各接合部に固定され、前記内管は一方の開口端のみ
    が溶接によって前記接合部に固定され、 前記内管が固定されない接合部には、該内管の開口部に
    嵌入して補剛管の軸方向変位をのみを許容する摺動式支
    持材が固定されていることを特徴とする二重鋼管型耐震
    性構造材。
  2. 【請求項2】 前記摺動式支持材の内管に対する嵌入量
    は、内管の内径分以上であることを特徴とする請求項1
    に記載された二重鋼管型耐震性構造材。
  3. 【請求項3】 前記摺動式支持材の接合部に対する固定
    は、摺動式支持材の端部に形成したねじを接合部に設け
    たねじ孔に螺合させるようにしていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載された二重鋼管型耐震性
    構造材。
  4. 【請求項4】 上記の外管は降伏点の低い鉄製パイプで
    あり、前記内管は普通鋼製パイプであることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された
    二重鋼管型耐震性構造材。
  5. 【請求項5】 前記降伏点の低い鉄製パイプは、極低降
    伏点鋼製もしくは純鉄製であることを特徴とする請求項
    4に記載された二重鋼管型耐震性構造材。
  6. 【請求項6】 前記接合部は、鋼構造物側に取りつけら
    れたガセットプレートに接合されるクレビスアイとして
    の接合装置と、前記外管が固定されてそのクレビスアイ
    が螺着されるエンド部材とを備えることを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載された二重
    鋼管型耐震性構造材。
  7. 【請求項7】 前記摺動式支持材は、前記クレビスアイ
    の管体部側に固定されていることを特徴とする請求項6
    に記載された二重鋼管型耐震性構造材。
  8. 【請求項8】 前記摺動式支持材は、前記エンド部材の
    管体部側に固定されていることを特徴とする請求項6に
    記載された二重鋼管型耐震性構造材。
  9. 【請求項9】 一方のエンド部材に螺着されるクレビス
    アイの基部外面に設けられたねじ部が、他方のエンド部
    材に螺着されるクレビスアイの基部外面に設けたねじ部
    とは逆方向螺旋となっていることを特徴とする請求項6
    ないし請求項8のいずれか一項に記載された連結式耐震
    構造材。
  10. 【請求項10】 前記接合部は、鋼構造物に取りつけら
    れたノード部材のねじ孔に螺着され軸部中間部位で半径
    方向に突出する係合用ボス部を備える接合ボルトと、前
    記係合用ボス部に嵌着して該接合ボルトを回転させつつ
    接合ボルトに相対的に摺接変位することができるスリー
    ブとを備え、該スリーブを回転させることによって前記
    接合ボルトをノード部材のねじ孔に進出させることがで
    きるようになっている接合装置と、前記接合ボルトを管
    体部に取りつけかつ軸方向に摺接変位可能に支持するエ
    ンド部材とを備えることを特徴とする請求項1ないし請
    求項5のいずれか一項に記載された二重鋼管型耐震性構
    造材。
  11. 【請求項11】 前記摺動式支持材は、前記エンド部材
    の管体部側に固定されていることを特徴とする請求項1
    0に記載された二重鋼管型耐震性構造材。
  12. 【請求項12】 前記接合部は、鋼構造物側に設けたガ
    セットプレートに取りつけられる剛的固定構造継手であ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    一項に記載された連結式耐震構造材。
  13. 【請求項13】 前記摺動式支持材は、前記剛的固定構
    造継手の管体部側に固定されていることを特徴とする請
    求項12に記載された二重鋼管型耐震性構造材。
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