JP2003034549A - 光透過用金属キャップ - Google Patents

光透過用金属キャップ

Info

Publication number
JP2003034549A
JP2003034549A JP2001220970A JP2001220970A JP2003034549A JP 2003034549 A JP2003034549 A JP 2003034549A JP 2001220970 A JP2001220970 A JP 2001220970A JP 2001220970 A JP2001220970 A JP 2001220970A JP 2003034549 A JP2003034549 A JP 2003034549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
metal cap
light
sealing material
low melting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001220970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5071876B2 (ja
Inventor
Junichi Izeki
淳一 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2001220970A priority Critical patent/JP5071876B2/ja
Publication of JP2003034549A publication Critical patent/JP2003034549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5071876B2 publication Critical patent/JP5071876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/02Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
    • C03C8/08Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing phosphorus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/24Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に対して有害な鉛を一切含有せず、結露
が発生し易い環境下で使用しても光の透過率が低下しな
い光透過用金属キャップを提供する。 【解決手段】 光を通すガラス部材と金属ケースとが、
低融点ガラスと耐火性フィラーからなる封着材料により
封着されてなる光透過用金属キャップにおいて、封着材
料が、鉛を含まず、50℃の純水中に48時間浸漬した
後の耐水性を示す重量減が1mg/cm2未満の性質を
有することを特徴とする。低融点ガラスには、B23
25がモル比で1.2≧B23/P25≧0.4、か
つB23+P25≧20モル%であるSnO―P25
23系ガラスを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
用金属キャップ等の光透過用金属キャップに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、従来、レーザダイオ
ード用金属キャップ1は、光を通過させるガラス窓20
とコバール等からなる金属ケース部分10からなり、こ
の両者を信頼性よく接合するために低融点ガラスと耐火
性フィラーからなる封着材料30が使われてきた。封着
材料としては、レンズや金属の耐熱温度である550℃
以下で焼成でき、各種構成物と熱膨張係数が適合し、ま
たガラス窓をケースに信頼性よく接着させることができ
る材料が使用されている。この種の材料として、PbO
−B23系、PbO−B23−ZnO系等の低融点ガラ
スに耐火性フィラーを添加してなる複合材料が多く使用
されている。なお、ガラス部材と金属ケースの封着は、
金属の酸化防止のため、一般的にN2雰囲気で行われる
ことが多い。
【0003】ところで、近年の環境問題の観点から、鉛
などの有害物質を含まない封着ガラスが求められてい
る。このような事情から、SnO−P25系を代表とす
る無鉛封着ガラスが各種開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のレー
ザダイオード用金属キャップは、結露が発生するような
高湿度で温度差が生じる環境下で使用された場合、封着
材料からガラス成分が溶出してガラス窓表面を汚染する
と、光の透過率が低下し、光学部品としての機能を果た
すことができなくなることがある。このため、封着材料
には高い耐水性が求められる。
【0005】しかしながら、前記したSnO−P25
ガラスはP25を主成分とするために耐水性が十分では
ない。
【0006】本発明の目的は、環境に対して有害な鉛を
一切含有せず、結露が発生し易い環境下で使用しても光
の透過率が低下しない光透過用金属キャップを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光透過用金属キ
ャップは、光を通すガラス部材と金属ケースとが、低融
点ガラスと耐火性フィラーからなる封着材料により封着
されてなる光透過用金属キャップにおいて、封着材料
が、鉛を含まず、50℃の純水中に48時間浸漬した後
の耐水性を示す重量減が1mg/cm2未満の性質を有
することを特徴とする。
【0008】また本発明の光透過用金属キャップは、光
を通すガラス部材と金属ケースとが、低融点ガラスと耐
火性フィラーからなる封着材料により封着されてなる光
透過用金属キャップにおいて、低融点ガラスがSnO―
25―B23系ガラスからなり、B23とP25がモ
ル比で1.2≧B23/P25≧0.4、かつB23
25≧20モル%であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のキャップは、ガラス部材
と、金属ケースと、それらを封着する封着材料からな
る。
【0010】本発明で使用する封着材料は、鉛を含有し
ていないので環境汚染がなく、また封着材料の耐水性
は、その焼結体を50℃の純水中に48時間浸漬した後
の重量減が1mg/cm2未満である。このような特徴
を有する封着材料を使用することにより、結露の発生し
やすい環境下でも、ガラス成分が溶け出す心配がなく、
目的とする光学的特性を満足し、信頼性の高い光透過用
金属キャップが得られる。
【0011】また、本発明者は封着材料の耐水性を向上
させるべく種々の実験を行った結果、B23とP25
特定の関係にあるSnO−P25−B23系無鉛ガラス
を用いれば、耐水性が飛躍的に向上することを見いだし
た。
【0012】つまりこの系のガラス組成において、B2
3/P25の含有比率は、ガラスの安定化と耐水性を
向上させるのに大きく作用する。その含有比率は、モル
比で1.2≧B23/P25≧0.4で、好ましくは
1.2≧B23/P25≧0.6である。B23/P2
5の含有比率が、1.2より大きいとガラスの粘度が
増大してガラス化が困難になり、0.4より小さくなる
と耐水性が悪化する。但し、B23とP25の合量は2
0%以上である。20%より少ないとガラス構成成分が
少なくなりすぎてガラス化が困難になる。
【0013】またSnO−P25−B23系無鉛ガラス
の具体的な組成範囲としては、モル%でSnO 45〜
80%、B23 5〜30%、P25 8〜24%、Z
nO0〜20%、Al23 0〜5%、モル比で1.2
≧B23/P25≧0.4、かつB23+P25≧20
モル%の組成を有するガラスが使用できる。
【0014】低融点ガラス粉末の組成を上記のように限
定した理由を以下に述べる。
【0015】SnOは本発明のガラスの主成分であり、
その含有量は45〜80%、好ましくは45〜78%で
ある。SnOが45%より少ないとガラスの粘度が増大
して流動性が悪くなり、80%より多いとガラスが不安
定になり、結晶が析出して所定温度で封着ができなくな
る。
【0016】B23は本発明のガラスの主成分であり、
その含有量は5〜30%、好ましくは7〜30%であ
る。B23が5%より少ないとガラスが不安定になり、
結晶が析出して低温封着ができなくなり、30%よりも
多いとガラスの粘度が増大して低温での封着が困難とな
る。
【0017】P25 はガラス形成成分であり、また耐
水性に作用する成分でもある。その含有量は8〜24
%、好ましくは10〜24%である。P25が8%より
も少ないとガラスの粘度が増大して低温での封着が困難
となり、24%よりも多いとガラス構造が不安定になり
耐水性が悪化する。
【0018】ZnOは粘度をあまり増大させることなく
ガラスの熱膨張係数を低くする性質を有するが、その含
有量は0〜20%、好ましくは0〜18%である。Zn
Oが20%を超えるとガラスが失透しやすくなり、所定
温度で封着できなくなる。
【0019】Al23はガラスを安定化させるが、その
含有量は0〜5%、好ましくは0〜4%である。Al2
3が5%より多いとガラスの粘度が増大して所定温度
で封着できなくなる。
【0020】また上記の成分以外にも5%以下のBa
O、CaO、SrO、Fe23、CuO、V25、Ag
2O、Co23、MoO3、WO3、Nb25、Ta
25、CeO2、Ga23、Sb23、Bi23、Li2
O、Na2O、K2O、F2やI2等のハロゲンを含有させ
ることができる。
【0021】以上の組成を有するガラスは、ガラス転移
点が350℃以下と低く、良好な流動性を示す非晶質ガ
ラスである。また30〜250℃における熱膨張係数が
130×10-7/℃以下であり、500℃以下の低温で
封着することが可能である。
【0022】また封着材料に含まれる耐火性フィラー粉
末は、鉛を含有せず、封着材料の熱膨張係数を調整し、
熱膨張係数の異なるガラス部材と金属キャップとの封着
を可能にする成分である。またこの耐火性フィラ−粉末
は機械的強度を高める効果も併せ持っている。
【0023】耐火性フィラ−粉末としては、ウィレマイ
ト系セラミック、リン酸ニオブジルコニウム系セラミッ
ク、コーディエライト、酸化スズ固溶体、ジルコン系セ
ラミック、酸化ニオブ等の粉末を単独、或いは組み合わ
せて使用することができる。
【0024】低融点ガラス粉末と耐火性フィラ−粉末の
混合割合は低融点ガラス粉末45〜92体積%と耐火性
フィラ−粉末8〜55体積%であることが好ましい。両
者の割合をこのように限定した理由は、耐火性フィラ−
粉末が8体積%より少ないとその効果がなく、55体積
%より多くなると流動性が悪くなるためである。
【0025】また本発明の光透過用金属キャップは、ガ
ラス部材として、BLC(熱膨張係数51×10-7
℃、日本電気硝子製)、BS67(67×10-7/℃、
日本電気硝子製)、LaSF015(74×10-7
℃)、BK−7(86×10-7/℃)等のガラスを、ま
た金属ケースとして、コバール(約45×10-7
℃)、42鉄ニッケル合金(65×10-7/℃)、50
鉄ニッケル合金(90×10-7/℃)、ステンレス(1
20×10-7/℃)等の材料を用いることができる。
【0026】なお、本発明の光透過用金属キャップは、
ガラス部材に板ガラスを使用することで、レーザダイオ
ード、CCD、光学センサー等の金属キャップとして使
用することができる。また、ガラス部材にレンズを使用
することにより、光通信用レンズキャップ等として使用
することもできる。
【0027】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】表1、2は、本発明の実施例(試料No.
A〜J)、比較例(試料No.K、L)を示している。
一方、表3、4は、表1、2のガラスを用いて作製した
レーザダイオード用金属キャップの実施例(試料No.
1〜10)及び比較例(試料No.11、12)を示し
ている。
【0033】各試料は次のようにして調製した。
【0034】まず表1、2の組成になるように原料を調
合し、高純度のアルミナ磁性坩堝に入れて700〜10
00℃で1〜2時間溶融した。次いでこれを薄板状に成
形し、粉砕した後250メッシュの篩を通過させて平均
粒径4μmのガラス粉末試料を得た。得られた試料につ
いて耐水性、ガラス転移点及び熱膨張係数を評価した。
なお、ガラス化の有無は、ガラスの溶融成形時に評価し
た。
【0035】表1、2の実施例(試料No.A〜J)
は、すべてガラス化して、耐水性は0.01〜0.17
mg/cm2と良好で、ガラス転移点は、すべて350
℃以下で低温封着が可能であり、熱膨張係数は105〜
123×10-7/℃であった。比較例Kは、耐水性が1
7.5mg/cm2と著しく悪かった。比較例Lは、ガ
ラス化しなかった。
【0036】次に、表3、4に示す混合比になるように
表1、2の各ガラス粉末試料に250メッシュの篩を通
過した耐火性フィラー粉末を加えた後に、振動ミルを用
いて封着材料を混合作製した。得られた試料について封
着材料の耐水性、熱膨張係数及び封着温度を測定し、そ
れらの結果を表3、4に示した。
【0037】さらに、この封着材料をビークルに混ぜて
スラリ−とし、スプレ−ドライヤーにて顆粒状にし、こ
れをプレスし成形体を得た。次にこれを焼成し焼結体
(タブレット)とし、その後コバール製の金属ケース1
0内にはめ込みその上からガラス窓部材20となる硼珪
酸系ガラス板を載せ、N2雰囲気で封着することで図1
に示すようなレーザダイオード用金属キャップ1を作製
した。なお、図中30は封着材料を示している。
【0038】上記方法で作製したレーザダイオード用金
属キャップの各試料についてPCT試験(プレッシャー
クッカーテスト)、押しつけ強度、気密性を評価した。
それらの結果を表3、4に示す。
【0039】表3、4から、各封着材料とも硼珪酸系ガ
ラスとコバールの熱膨張係数にほぼ適合する熱膨張係数
を有し、また500℃以下の温度で封着可能なものであ
った。しかも、実施例である試料No.1〜10で用い
る封着材料の耐水性は0.01〜0.09mg/cm2
であり、比較例である試料No.11、12で用いる封
着材料の耐水性12.5〜16.5mg/cm2に比べ
て優れていた。
【0040】このような封着材料を用いて作製したN
o.1〜10の試料は、PCT試験が良好であり、押し
つけ強度が2.5kg以上、気密性も良好であった。こ
れに対して、No.11、12の試料は、PCT試験で
ガラス成分が溶出し、ガラス窓表面上に成分が析出し
た。また、押しつけ強度が0.1kgと低く、気密性も
不良であった。
【0041】なお、表1、2のガラス化の評価は、溶融
成形時に失透が生じなかったものを「○」、失透が生じ
たものを「×」とした。失透の有無はX線回折法よって
確認した。
【0042】表1、2の低融点ガラスの耐水性は、各ガ
ラスを8φ×10mmの円柱状に成形し、その表面を研
磨して試料とし、次いで試料を50℃の純水中に48時
間浸漬した後の試料の単位表面積あたりの重量減(mg
/cm2)で評価した。表3、4の封着材料の耐水性
は、20×20×10mmの寸法の試料を作製し、ガラ
スと同様の方法で耐水性を評価したものである。
【0043】表1、2のガラス転移点は各ガラスを粉砕
し、250メッシュのステンレス篩を通過したものを試
料とし、示差熱分析計(DTA)により測定した。
【0044】表1〜4の熱膨張係数は各ガラス又は各封
着材料を5φ×20mmの棒状に成形したものを試料と
し、Dilatoメーターによって測定し、30〜25
0℃の平均熱膨張係数の値で評価した。
【0045】表3、4の封着温度は、低融点ガラス粉末
と耐火性フィラー粉末を混合した封着材料を20φ×5
mmの大きさのボタンに成形した後、種々の焼成温度で
加熱して流動径が21mmになったときの温度とした。
【0046】PCT試験は、恒温恒湿の加速試験で12
1℃、湿度95%、24時間後の上記評価サンプル(レ
ーザダイオード用金属キャップ)の変化を目視で観察
し、ガラス窓面上に封着材料に起因する異物がないもの
を良、異物が発生したものを不良として評価した。
【0047】押し付け強度は、PCT試験後のレーザダ
イオード用金属キャップの評価サンプルを用いて、金属
キャップ外側面部にφ1mmの棒を押し付け、荷重を懸
けてガラス板が剥がれた時又は割れた時の荷重で評価し
た。
【0048】気密性は、PCT試験後のレーザダイオー
ド用金属キャップの評価サンプルを治具でHeリークデ
ィテクターに取り付け、Heガスを吹き付けてリーク速
度を検定した結果が、1.0×10-8atm・cc/s
ec以下であるものを良とし、その値より大きいものを
不良とした。
【0049】また、本実施例で使用したフィラー粉末は
次のようにして調製した。
【0050】ウィレマイト系セラミック粉末は、亜鉛
華、光学石粉、酸化アルミニウムを質量%で、ZnO
70%、SiO2 25%、Al23 5%の組成にな
るように調合し、混合した後、1440℃で15時間焼
成し、次にアルミナボールで粉砕し、250メッシュの
ステンレス篩を通過したものを用いた。
【0051】リン酸ニオブジルコニウム系セラミック粉
末(表中ではリン酸NbZrと表示)は、五酸化ニオ
ブ、酸化ジルコニウム、リン酸二水素アンモニウム、酸
化マグネシウムを質量%で、Nb25 28%、ZrO
2 26%、P25 45%、MgO 1%の組成にな
るように調合し、混合した後、1400℃で15時間焼
成し、次いでこの焼成物を粉砕した後、これを350メ
ッシュのステンレス篩を通過したものを用いた。
【0052】コーディエライト粉末は、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、光学石粉を2MgO・2Al2
3・5SiO2になるように調合し、混合した後、14
00℃で10時間焼成し、次いでアルミナボールミルで
粉砕し、250メッシュのステンレス篩を通過したもの
を用いた。
【0053】酸化スズ固溶体粉末は、質量%でSnO2
93%、TiO2 2%、MnO25%の組成になるよ
うに酸化錫、酸化チタン、二酸化マンガンを調合し、混
合した後、1400℃で16時間焼成し、次いでアルミ
ナボールミルで粉砕し、250メッシュのステンレス篩
を通過したものを用いた。
【0054】ジルコン系セラミック粉末は、天然ジルコ
ンサンドを一旦ソーダ分解し、塩酸に溶解させた後、濃
縮結晶化を繰り返すことによってα線放出物質である
U、Thの極めて少ないオキシ塩化ジルコニウムにし、
アルカリ中和後、加熱して精製しZrO2を得た。これ
に高純度珪石粉、酸化第二鉄を質量%で、ZrO2
6%、SiO2 32%、Fe23 2%の組成になる
ように調合し、混合した後、1400℃で16時間焼成
し、次いでアルミナボールで粉砕し、250メッシュの
ステンレス篩を通過したものを用いた。
【0055】酸化ニオブ粉末は、五酸化ニオブを140
0℃、10時間焼成し、次いでアルミナボールで粉砕
し、250メッシュのステンレス篩を通過したものを用
いたなお、本実施例では、レーザダイオード用金属キャ
ップを例にあげて説明したが、光通信用レンズキャップ
等としても同様に好適に使用することが出来る。
【0056】
【発明の効果】本発明の光透過用金属キャップは、高耐
水性の封着材料を使用しているため、結露が発生し易い
ような環境下で使用されても、光の透過率が低下せず、
光学部品として好適である。また本発明の封着材料は、
鉛を一切含まないので環境を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザダイオード用金属キャップの断
面図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード用金属キャップ 10 金属ケース 20 ガラス窓部材 30 封着材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA09 BB07 DA01 DB01 DB02 DB03 DC03 DC04 DD03 DD04 DE01 DE02 DE03 DE04 DF01 EA01 EA10 EB01 EC01 ED01 EE01 EF01 EG01 FA01 FB01 FC01 FD01 FE05 FE06 FE07 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM04 MM31 NN01 NN34 PP01 PP05 PP06 PP11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を通すガラス部材と金属ケースとが、
    低融点ガラスと耐火性フィラーからなる封着材料により
    封着されてなる光透過用金属キャップにおいて、封着材
    料が、鉛を含まず、50℃の純水中に48時間浸漬した
    後の耐水性を示す重量減が1mg/cm2未満の性質を
    有することを特徴とする光透過用金属キャップ。
  2. 【請求項2】 光を通すガラス部材と金属ケースとが、
    低融点ガラスと耐火性フィラーからなる封着材料により
    封着されてなる光透過用金属キャップにおいて、低融点
    ガラスがSnO―P25―B23系ガラスからなり、B
    23とP25がモル比で1.2≧B23/P25≧0.
    4、かつB23+P25≧20モル%であることを特徴
    とする光透過用金属キャップ。
  3. 【請求項3】 低融点ガラスが、モル%でSnO 4
    5〜80%、B235〜30%、P25 8〜24%、
    ZnO 0〜20%、Al23 0〜5%、モル比で
    1.2≧B23/P25≧0.4、かつB23+P25
    ≧20モル%の組成を有することを特徴とする請求項2
    の光透過用金属キャップ。
  4. 【請求項4】 レーザダイオード用金属キャップであ
    ることを特徴とする請求項1又は2の光透過用金属キャ
    ップ。
JP2001220970A 2001-07-23 2001-07-23 光透過用金属キャップ Expired - Fee Related JP5071876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220970A JP5071876B2 (ja) 2001-07-23 2001-07-23 光透過用金属キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220970A JP5071876B2 (ja) 2001-07-23 2001-07-23 光透過用金属キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003034549A true JP2003034549A (ja) 2003-02-07
JP5071876B2 JP5071876B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=19054711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001220970A Expired - Fee Related JP5071876B2 (ja) 2001-07-23 2001-07-23 光透過用金属キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5071876B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1465263A2 (en) * 2003-04-04 2004-10-06 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for optical semiconductor device
EP1633025A2 (en) * 2004-09-02 2006-03-08 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for semiconductor device
JP2006169018A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラスタブレット、その製造方法およびガラスタブレット一体型排気管
JP2007165551A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学用キャップ部品
JP2008037740A (ja) * 2006-07-11 2008-02-21 Nippon Electric Glass Co Ltd 封着用ガラス組成物および封着材料
JP2013049628A (ja) * 2006-07-11 2013-03-14 Nippon Electric Glass Co Ltd 封着用ガラス組成物および封着材料
US8461069B2 (en) 2005-04-15 2013-06-11 Asahi Glass Company, Limited Light emitting diode element

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01133387A (ja) * 1987-11-18 1989-05-25 Shinko Electric Ind Co Ltd 光透過用キャップ
JPH11292564A (ja) * 1998-04-06 1999-10-26 Nippon Electric Glass Co Ltd ホウリン酸スズ系ガラス及び封着材料
JP2000219536A (ja) * 1999-01-27 2000-08-08 Asahi Glass Co Ltd 低吸湿性ガラスフリットおよびガラスセラミックス組成物
JP2001019472A (ja) * 1999-06-30 2001-01-23 Nippon Electric Glass Co Ltd 封着材料

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01133387A (ja) * 1987-11-18 1989-05-25 Shinko Electric Ind Co Ltd 光透過用キャップ
JPH11292564A (ja) * 1998-04-06 1999-10-26 Nippon Electric Glass Co Ltd ホウリン酸スズ系ガラス及び封着材料
JP2000219536A (ja) * 1999-01-27 2000-08-08 Asahi Glass Co Ltd 低吸湿性ガラスフリットおよびガラスセラミックス組成物
JP2001019472A (ja) * 1999-06-30 2001-01-23 Nippon Electric Glass Co Ltd 封着材料

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1465263A2 (en) * 2003-04-04 2004-10-06 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for optical semiconductor device
US6984849B2 (en) 2003-04-04 2006-01-10 Shinko Electric Industries Co., Ltd Optical cap for semiconductor device
EP1465263A3 (en) * 2003-04-04 2010-11-17 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for optical semiconductor device
EP1633025A2 (en) * 2004-09-02 2006-03-08 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for semiconductor device
US7208773B2 (en) 2004-09-02 2007-04-24 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for semiconductor device
EP1633025A3 (en) * 2004-09-02 2009-01-21 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Cap for semiconductor device
JP2006169018A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラスタブレット、その製造方法およびガラスタブレット一体型排気管
US8461069B2 (en) 2005-04-15 2013-06-11 Asahi Glass Company, Limited Light emitting diode element
JP2007165551A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学用キャップ部品
JP2008037740A (ja) * 2006-07-11 2008-02-21 Nippon Electric Glass Co Ltd 封着用ガラス組成物および封着材料
JP2013049628A (ja) * 2006-07-11 2013-03-14 Nippon Electric Glass Co Ltd 封着用ガラス組成物および封着材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP5071876B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3814810B2 (ja) ビスマス系ガラス組成物
JP3845853B2 (ja) ホウリン酸スズ系ガラス及び封着材料
CA2122459C (en) Non-lead sealing glasses
US11028009B2 (en) Coefficient of thermal expansion filler for vanadium-based frit materials and/or methods of making and/or using the same
US10752535B2 (en) Coefficient of thermal expansion filler for vanadium-based frit materials and/or methods of making and/or using the same
JP3424219B2 (ja) 低融点封着用組成物
US6617269B2 (en) Lead-free tin silicate-phosphate glass and sealing material containing the same
JPH05339029A (ja) 亜鉛含有、鉛およびカドミウム不含のガラスフリット、その製造方法および装飾被膜材料の製造方法
WO2013109456A2 (en) Coefficient of thermal expansion filler for vanadium-based frit materials and/or methods of making and/or using the same
JP4013012B2 (ja) ホウリン酸スズ系ガラス及び封着材料
JP5071876B2 (ja) 光透過用金属キャップ
JP2003146691A (ja) 低融点ガラス及びその製造方法
KR101064228B1 (ko) 봉착용 무연 유리프리트 조성물
US4748137A (en) Low temperature melting frits
WO2008015834A1 (fr) Matériau diélectrique pour écran à plasma
JP2005132650A (ja) 封着用複合材料
JP2002037644A (ja) 封着用ガラス及びそれを用いた封着材料
KR100924120B1 (ko) 디스플레이 패널 봉착 재료
JP2007161524A (ja) ビスマス系ガラス組成物
JP4154732B2 (ja) 封着用ビスマス系ガラス混合物
JPH05170481A (ja) 低融点封着組成物
JP5026121B2 (ja) アンチモンリン酸塩系ガラス組成物
JP2002319642A (ja) 光透過用金属キャップ
JP2001328837A (ja) 封着用ガラス及びそれを用いた封着材料
JPH06171975A (ja) 低融点封着組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120730

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120812

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees