JP2003033843A - 潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法 - Google Patents

潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】汎用プレスにおいて軸物製品を成形しても、金
型に確実に潤滑剤を吹付けることができ、成形された軸
物製品の品質が低下することを防ぐことができる潤滑剤
吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレ
スにおける潤滑剤吹付方法を提供する。 【解決手段】潤滑剤吹付装置を備えた鍛造プレスであっ
て、自動送り装置10が鍛造素材Bを支持するための一
対のフィンガー11 ,11と、鍛造素材Bを次工程に送
るフィードバー12とからなり、潤滑剤吹付装置20
が、潤滑剤を噴射するノズル22と、ノズル22を、フ
ィードバー12と上型2との間から一対の金型2 ,3間
に挿入離脱させるアーム21とからなり、フィードバー
12が、鍛造素材Bを一の金型3から完全に離間させる
前に一時停止し、その間に、潤滑剤吹付装置20が、潤
滑剤を一対の金型2 ,3の表面に吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑剤吹付装置付
鍛造プレスおよび潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける
潤滑剤吹付方法に関する。鍛造プレスでは、上下一対の
金型によって鍛造素材を挟んで加圧し、上下一対の金型
に形成されている形穴の形状に鍛造素材を成形する。こ
のとき、鍛造素材と金型との間に発生する摩擦力を小さ
くして金型の変形を防ぎ型寿命を延ばしたり、鍛造素材
の型穴内での流れや、鍛造品の寸法精度および表面粗さ
を良好にするために、金型の表面には潤滑剤が塗布され
ている。本発明は、金型の表面に潤滑剤を塗布すること
ができる潤滑剤吹付装置付鍛造プレスおよび潤滑剤吹付
装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は自動送り装置110が設けられた
鍛造プレス100の概略説明図である。同図に示すよう
に、鍛造プレス100は、上ダイホルダー104と下ダ
イホルダー105を備えており、上ダイホルダー104
の下面および下ダイホルダー105の上面に上下一対の
上型102、下型103がそれぞれ取り付けられてい
る。また、図3において、符号110は成形前の鍛造素
材Bを上型102と下型103の間に供給したり、成形
された鍛造素材Bを次工程に搬送するための自動送り装
置であり、符号111は鍛造素材Bを支持するためのフ
ィンガーであり、符号112は鍛造素材Bを支持したフ
ィンガー111を上下および前後(図3では紙面に垂直
な方向)に移動させるためのフィードバーである。さら
に、符号120は上下一対の上型102、下型103の
表面に、潤滑剤を吹き付けるための潤滑剤吹付け装置で
あり、この潤滑剤吹付装置120は上下一対の上型10
2、下型103に向けて進退可能なアーム121と、ア
ーム121の先端に設けられたノズル部122とを備え
ている。このため、自動送り装置110によって鍛造素
材Bを上型102と下型103の間に供給し、その後、
上ダイホルダー104を下降させて、上型102と下型
103を接近させれば、上型102と下型103の間に
鍛造素材Bを挟んで加圧することができるので、上型1
02および下型103に設けられた型穴の形状に鍛造素
材Bを成形することができる。ついで、上ダイホルダー
104を上昇させて上型102と下型103を離間させ
た後、自動送り装置110のフィンガー111によって
鍛造素材Bを支持した状態でフィードバー112によっ
て鍛造素材Bを次工程に搬送することができる。そし
て、自動送り装置110によって鍛造素材Bを搬送して
いる間に、潤滑剤吹付装置120のノズル部122を前
進させてアーム121を上型102と鍛造素材Bの上端
との間に位置させれば、ノズル部122によって上型1
02および下型103の型穴に潤滑剤を吹付けることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、例えば、等
速ジョイントやピニオンシャフト等のように、本体部よ
り下方に伸びた長尺な軸部を有するような鍛造品(以下
軸物製品という)を成形するときには、成形された鍛造
素材Bを下型103から完全に抜くためには、フィンガ
ー111によって鍛造素材Bを上方に移動させる量が大
きくなり、鍛造素材Bの上端と上型102との間が狭く
なる。すると、潤滑剤吹付装置120のノズル部122
を上型102と鍛造素材Bの上端との間に挿入させるこ
とができなかったり、たとえ挿入することができても、
ノズル部122と上型102との間の距離とノズル部1
22と下型103との間の距離に大きな差ができてしま
う。すると、上型102では一部分に多量の潤滑剤が吹
付けられたりするし、下型103では十分な量の潤滑剤
が吹付けられなかったり、潤滑剤が周囲に飛散したりす
る。すると、上型102と下型103の間に鍛造素材B
を挟んで加圧したときに、型穴内での鍛造素材Bの流れ
が悪くなったり、鍛造素材Bの表面粗さが低下してしま
うし、飛散した潤滑剤によって型の周囲を汚してしまう
という問題がある。また、上ダイホルダー104を上昇
させるストロークの量を長くすれば、上型102と下型
103との間の間隔を広くすることができ、潤滑剤吹付
装置120のノズル部122を上型102および下型1
03の中間に配置することも可能であるが、汎用プレス
ではストロークの量を大きくすると他の鍛造品を成形す
るときの生産効率が低下するので、そのような長いスト
ロークをとることができない。したがって、汎用プレス
で軸物製品をプレスした場合、上型102および下型1
03への潤滑剤の吹付けが不良となり、軸物製品を精度
よく成形することが困難であるため、汎用プレスで軸物
製品を製造することができないという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、汎用プレスに
おいて軸物製品を成形しても、金型に確実に潤滑剤を吹
付けることができ、成形された軸物製品の品質が低下す
ることを防ぐことができる潤滑剤吹付装置付鍛造プレス
および潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の潤滑剤吹付装
置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法は、鍛造素材を
形成するための型穴が形成された一対の金型と、該一対
の金型に鍛造素材を供給搬出するための自動送り装置
と、前記一対の金型の表面に潤滑剤を吹付けるための潤
滑剤吹付装置を備えた鍛造プレスであって、前記鍛造素
材を支持するための一対のフィンガーと、前記自動送り
装置が前記鍛造素材を搬出するときに、前記フィンガー
によって支持された前記鍛造素材を、一の金型から離間
させてから次工程に送るフィードバーとからなり、前記
潤滑剤吹付装置が、前記一対の金型の表面に向けて潤滑
剤を噴射するノズルと、該ノズルを、前記他の金型と前
記フィードバーとの間から、前記一対の金型間に挿入離
脱させるアームとからなり、前記鍛造素材を搬出すると
きに、前記フィードバーが、前記鍛造素材を前記一の金
型から完全に離間させる前に一時停止し、前記フィード
バーが一時停止している間に、前記潤滑剤吹付装置が、
潤滑剤を一対の金型の表面に吹き付けることを特徴とす
る。請求項2の請求項1記載の潤滑剤吹付装置付鍛造プ
レスにおける潤滑剤吹付方法は、前記潤滑剤吹付装置の
ノズルを、前記他の金型と前記フィードバーとの間か
ら、前記一対の金型間に挿入したときに、前記ノズル
が、前記一対の金型の中間に位置することを特徴とす
る。請求項3の潤滑剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤
滑剤吹付方法は、鍛造素材を形成するための型穴が形成
された一対の金型と、該一対の金型に鍛造素材を供給搬
出するための自動送り装置と、前記一対の金型の表面に
潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置を備えた鍛造プ
レスであって、前記鍛造素材を搬出するときに、自動送
り装置によって、前記一の金型から前記鍛造素材をわず
かに離間させた状態で一時停止させ、前記鍛造素材が停
止している間に、前記潤滑剤吹付装置によって、前記一
対の金型の表面に潤滑剤を吹き付けることを特徴とす
る。
【0006】請求項1の発明によれば、鍛造が終了した
鍛造素材を次工程に搬出するときに、鍛造素材を一の金
型から完全に離間させる前に、自動送り装置のフィード
バーを一時停止させているので、フィードバーと他の金
型との間にノズルを挿入するための十分な間隔をとるこ
とができる。したがって、汎用プレスにおいて軸物製品
をプレスしても、フィードバーが一時停止している間
に、ノズルによって一対の金型の表面に潤滑剤を吹き付
けることができるので、汎用プレスでも軸物製品を精度
良く成形することができる。請求項2の発明によれば、
潤滑剤を吹き付けるときに、ノズルと一の金型との間の
距離およびノズルと他の金型との間の距離を同じ長さに
することができるので、各金型の表面に潤滑剤を確実に
吹き付けることができる。したがって、型穴内での鍛造
素材の流れが安定するし、鍛造素材の表面粗さを良好に
保つことができる。しかも、型の周囲に潤滑剤が飛散し
て、型の周囲を汚すこともない。請求項3の発明によれ
ば、鍛造が終了した鍛造素材を次工程に搬出するとき
に、自動送り装置によって、鍛造素材を一の金型から完
全に離間させる前に一時停止させているので、フィード
バーと他の金型との間にノズルを挿入するための十分な
間隔をとることができる。したがって、汎用プレスにお
いて軸物製品をプレスしても、ノズルによってフィード
バーが一時停止している間に、ノズルによって一対の金
型の表面に潤滑剤を吹き付けることができるので、汎用
プレスでも軸物製品を精度良く成形することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の潤滑剤吹付装置
付鍛造プレス1の概略説明図である。同図に示すよう
に、本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1は、上
下一対の金型2 ,3、自動送り装置10および潤滑剤吹
付装置20を備えており、鍛造素材Bを搬出するとき
に、自動送り装置10が、鍛造素材Bを下型3から完全
に離間させる前に一時停止し、自動送り装置10が一時
停止している間に、潤滑剤吹付装置20によって、潤滑
剤を上下一対の金型2 ,3に吹き付けるようにしたこと
が特徴である。
【0008】まず、上下一対の金型2 ,3を説明する。
図1において、符号4および符号5は、それぞれ上ダイ
ホルダーおよび下ダイホルダーを示している。この上ダ
イホルダー4の下端および下ダイホルダー5の上端に
は、それぞれ上下一対の金型2 ,3が取り付けられてい
る。この上下一対の金型2 ,3は、本体部より下方に伸
びた長尺な軸部を有するような鍛造品、すなわち軸物製
品を製造するためのものであり、下型3には、前記軸部
を形成するために、下方に凹んだ型穴が形成されてい
る。このため、上下一対の金型2 ,3間に鍛造素材Bを
配置して、上ダイホルダー4を下降させれば、上型2と
下型3の間に鍛造素材Bを挟んで加圧することができる
ので、軸物製品を成形することができる。
【0009】つぎに、自動送り装置10を説明する。図
1に示すように、上ダイホルダー4と下ダイホルダー5
の間において、上下一対の金型2 ,3の両側方には、左
右一対のフィードバー12 ,12が設けられている。こ
の左右一対のフィードバー12 ,12は、上下および前
後(図1では紙面に垂直)に移動可能に設けられてい
る。この左右一対のフィードバー12 ,12には、左右
一対のフィンガー11 ,11が、互いに対向するように
取り付けられており、上下一対の金型2 ,3に取り付け
られた鍛造素材Bに対して接近離間自在に設けられてい
る。このため、左右一対のフィンガー11 ,11によっ
て鍛造素材Bを支持した状態で左右一対のフィードバー
12 ,12を移動させて、鍛造素材Bを下型3の上まで
移動して、左右一対のフィンガー11 ,11を鍛造素材
Bから離間させれば、鍛造素材Bを下型3に載せること
ができる。また、鍛造が終了して、上型2が上ダイホル
ダー4とともに上方に移動した後で、左右一対のフィン
ガー11 ,11を成型された鍛造素材Bに接近させれ
ば、右一対のフィンガー11 ,11によって鍛造素材
Bを支持することができる。そして、左右一対のフィン
ガー11 ,11によって鍛造素材Bを支持した状態で左
右一対のフィードバー12 ,12を上方に移動させれ
ば、鍛造素材Bを下型3から離間させることができ、次
工程に送ることができる。
【0010】つぎに、潤滑剤吹付装置20を説明する。
図1において、符号21は潤滑剤吹付装置20のアーム
を示している。このアーム21は、その先端部を前記上
下一対の金型2 ,3に向けて前進後退可能に設けられて
いる。このアーム21の先端には、金型に対応するよう
に分岐してノズル22が設けられている。金型数とノズ
ル配置については4工程金型では各工程金型に対応して
設け、5工程金型では中間の3つの金型の各々に対応し
て設けられている。このノズル22は、その上方および
下方に、潤滑剤を同時に噴霧することができるものであ
る。このため、上下一対の金型2 ,3が離間していると
きに、アーム21を前進させれば、アーム21の先端に
設けられたノズル22を、上下一対の金型2 ,3間に挿
入することができる。そして、ノズル22を、上下一対
の金型2 ,3間に挿入した状態で、ノズル22から潤滑
剤を噴霧すれば、潤滑剤を上下一対の金型2,3の表面
に吹き付けることができる。
【0011】つぎに、本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛
造プレス1の作用と効果を説明する。図2は本実施形態
の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1によって、軸物製品を
製造したときにおける潤滑剤吹き付け作業の説明図であ
る。なお、本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1
は、複数の工程を同時に行うために、複数の金型2 ,3
を備えているが、全ての金型2 ,3では型打ちを行わ
ず、隣接する金型2 ,3のうち、いずれか一方のみが型
打ちを行う状態で鍛造作業が行うことがある。例えば、
4工程の型打ちを同時に行う場合では、第一工程の金型
によって型打ちが行われているときは、第三工程では型
打ちを行うが、第二、第四工程では型打ちをしないよう
に、自動送り装置10によって鍛造素材Bを一個飛ばし
で搬送している。図2では、複数の金型2 ,3のうち、
型打ちを行っていない金型2 ,3を示している。
【0012】図2(A) および図2(B) に示すように、鍛
造が終了すると、上型2が、上ダイホルダー4とともに
上昇し、上下一対の金型2 ,3が離間する。
【0013】ついで、左右一対のフィンガー11 ,11
を、図示しない鍛造素材Bに接近させれば、左右一対の
フィンガー11 ,11によって成型された鍛造素材Bを
支持することができる。そして、左右一対のフィンガー
11 ,11によって鍛造素材Bを支持した状態で左右一
対のフィードバー12 ,12を上方に移動させれば、鍛
造素材Bを下型3から離間させることができる。このと
き、左右一対のフィードバー12 ,12を一時停止させ
て、図示しない型打ちを行った下型3から鍛造素材Bを
完全に離間させず、下型3からわずかに浮かせた状態で
保持する。
【0014】ついで、アーム21を前進させれば、フィ
ードバー12と上型2との間に十分な間隔があるので、
フィードバー12と上型2との間から、ノズル22を上
下一対の金型2 ,3の間に挿入することができる。
【0015】その状態で、ノズル22から潤滑剤を噴霧
すれば、型打ちを行っていない上下一対の金型2 ,3で
は、両者の表面全体に潤滑剤を吹き付けることができ
る。しかも、上下一対の金型2 ,3間には、鍛造素材B
が存在しないので、上型2および下型3の潤滑剤を吹き
付ける面が、鍛造素材Bによって遮られるという不都合
が生じない。また、型打ちを行った上下一対の金型2 ,
3では、ノズル22が鍛造素材Bと上型2との間に位置
するので、下型3は、鍛造素材Bによって遮られていな
い部分に潤滑剤を吹き付けることができし、上型2は、
その表面全体に潤滑剤を吹き付けることができる。
【0016】図2(C) 吹きつけが終了すると、アーム2
1を後退させて、鍛造素材Bと上型2との間からにノズ
ル22を抜き、再び左右一対のフィードバー12 ,12
を作動させれば、鍛造素材Bを次工程に搬出することが
できる。
【0017】上記のごとく、本実施形態の潤滑剤吹付装
置付鍛造プレス1によれば、成型が終了した鍛造素材B
を次工程に搬出するときに、鍛造素材Bを下型3から完
全に離間させる前に自動送り装置10の左右一対のフィ
ードバー12 ,12を一時停止させているので、フィー
ドバー12と上型2との間にノズル22を挿入するため
の十分な間隔をとることができる。したがって、汎用プ
レスにおいて軸物製品をプレスしても、左右一対のフィ
ードバー12 ,12が一時停止している間に、ノズル2
2によって上下一対の金型2 ,3の表面に潤滑剤を吹き
付けることができるので、汎用プレスでも軸物製品を精
度良く成形することができる。
【0018】また、潤滑剤吹付装置20のノズル22
を、フィードバー12と上型2との間からに上下一対の
金型2 ,3間に挿入したときに、ノズル22が、上下一
対の金型2 ,3の中間に位置するように設ければ、上下
一対の金型2 ,3に潤滑剤を吹き付けるときに、ノズル
22と上型2との間の距離およびノズル22と下型3と
の間の距離を同じ長さにすることができる。
【0019】したがって、型打ちを行っていない上下一
対の金型2 ,3では、上下一対の金型2 ,3の表面に潤
滑剤を均一に吹き付けることができるので、型穴内での
鍛造素材Bの流れが安定するし、鍛造素材Bの表面粗さ
を良好に保つことができる。しかも、下型3の周囲に潤
滑剤が飛散して、型の周囲を汚すこともない。
【0020】また、型打ちを行った金型2 ,3において
も、潤滑剤を吹き付けたときに、下型3における潤滑剤
を吹き付ける面が、鍛造素材Bによって遮られる割合を
少なくすることができる。したがって、上型2には、そ
の表面全体に潤滑剤を吹き付けることができ、下型3で
は、鍛造作業に支障を生じない程度に潤滑剤を吹き付け
ることができるのである。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、汎用プレスに
おいて軸物製品をプレスしても、フィードバーが一時停
止している間に、ノズルによって一対の金型の表面に潤
滑剤を吹き付けることができるので、汎用プレスでも軸
物製品を精度良く成形することができる。請求項2の発
明によれば、型穴内での鍛造素材の流れが安定するし、
鍛造素材の表面粗さを良好に保つことができ、型の周囲
に潤滑剤が飛散して、型の周囲を汚すこともない。請求
項3の発明によれば、汎用プレスにおいて軸物製品をプ
レスしても、ノズルによってフィードバーが一時停止し
ている間に、ノズルによって一対の金型の表面に潤滑剤
を吹き付けることができるので、汎用プレスでも軸物製
品を精度良く成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1の
概略説明図である。
【図2】本実施形態の潤滑剤吹付装置付鍛造プレス1に
よって、軸物製品製造したときにおける潤滑剤吹き付け
作業の説明図である。
【図3】自動送り装置110が設けられた鍛造プレス1
00の概略説明図である。
【符号の説明】
1 潤滑剤吹付装置付鍛造プレス 2 上型 3 下型 10 自動送り装置 11 フィンガー 12 フィードバー 20 潤滑剤吹付装置 21 アーム 22 ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍛造素材を形成するための型穴が形成され
    た一対の金型と、該一対の金型に鍛造素材を供給搬出す
    るための自動送り装置と、前記一対の金型の表面に潤滑
    剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置を備えた鍛造プレス
    であって、前記自動送り装置が前記鍛造素材を支持する
    ための一対のフィンガーと、前記鍛造素材を搬出すると
    きに、前記フィンガーによって支持された前記鍛造素材
    を、一の金型から離間させてから次工程に送るフィード
    バーとからなり、前記潤滑剤吹付装置が、前記一対の金
    型の表面に向けて潤滑剤を噴射するノズルと、該ノズル
    を、前記他の金型と前記フィードバーとの間から、前記
    一対の金型間にに挿入離脱させるアームとからなり、前
    記鍛造素材を搬出するときに、前記フィードバーが、前
    記鍛造素材を前記一の金型から完全に離間させる前に一
    時停止し、前記フィードバーが一時停止している間に、
    前記潤滑剤吹付装置が、潤滑剤を一対の金型の表面に吹
    き付けることを特徴とする潤滑剤吹付装置付鍛造プレ
    ス。
  2. 【請求項2】前記潤滑剤吹付装置のノズルを、前記他の
    金型と前記フィードバーとの間から、前記一対の金型間
    に挿入したときに、前記ノズルが、前記一対の金型の中
    間に位置することを特徴とする請求項1記載の潤滑剤吹
    付装置付鍛造プレス。
  3. 【請求項3】鍛造素材を形成するための型穴が形成され
    た一対の金型と、該一対の金型に鍛造素材を供給搬出す
    るための自動送り装置と、前記一対の金型の表面に潤滑
    剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置を備えた鍛造プレス
    であって、前記鍛造素材を搬出するときに、自動送り装
    置によって、前記一の金型から前記鍛造素材をわずかに
    離間させた状態で一時停止させ、前記鍛造素材が停止し
    ている間に、前記潤滑剤吹付装置によって、前記一対の
    金型の表面に潤滑剤を吹き付けることを特徴とする潤滑
    剤吹付装置付鍛造プレスにおける潤滑剤吹付方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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