JP2003033617A - フィルター装置及び該フィルター装置を備えた吸引装置 - Google Patents
フィルター装置及び該フィルター装置を備えた吸引装置Info
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Abstract
ルターの入口側の圧力を容易に解放することができ、ま
た目詰まり状態を容易に認識することができ、さらに構
造が簡単な改良されたフィルター装置を提供するととも
に、この改良されたフィルター装置を備えて破損などの
不具合を防止した吸引装置を提供する。 【解決手段】 フィルター装置(2)は、両端部の開口
された筒状のフィルター部材(4)と、一方の開口端を
支持しフィルター部材の内側に連通する流体流入口を有
したフィルター支持体(6)と、他方の開口端を閉じる
接離自在なカバー体(8)と、カバー体を閉じ方向に付
勢する付勢手段(10)とを備える。
Description
持するチャックテーブルを備えた半導体ウエーハの研削
装置、ダイシング装置などに好適に用いられる、吸引さ
れた流体のフィルター装置及びこのフィルター装置を備
えた吸引装置に関する。
導体ウエーハからチップを製造するダイシング装置など
の加工装置は、被加工物である半導体ウエーハを吸引保
持するためにチャックテーブルを備え、チャックテーブ
ルには吸引力を生成するための吸引装置が連結されてい
る。この吸引装置は、加工装置が設置されるクリーンル
ームの空気とともに加工の際の加工液も吸引する。吸引
された空気、加工液などからなる流体は、気液分離タン
クにおいて空気と液体とに分離され、分離された空気は
フィルター装置を介してクリーンルームに戻され、液体
はドレーンに適宜放出される。
の従来の吸引装置には、そのフィルター装置に起因して
次のとおりの解決すべき問題がある。
空気が流れるフィルター装置は、経時的に目詰まりを起
こし通気性が悪くなる。したがって、目詰まりが大きく
なると気液分離タンクの内圧が高くなりタンクが破損さ
れ、タンク内の液体の漏れ、クリーンルームの汚染など
の問題を発生させる可能性がある。
まりによる圧力の上昇を検知するために、タンク又はフ
ィルター装置に圧力検出のための圧力スイッチを設け、
圧力が所定の値に上昇した場合に吸引装置の運転を止め
る方法がある。しかしながら、この方法では加工中に吸
引装置が停止した場合被加工物が吸引保持されなくなり
加工不良が発生してしまう。
力を逃がすためにリリーフバルブを取付ける方法がある
が、吸引装置の最大排気流量を処理できるリリーフバル
ブは、複雑になり、コストが高く、また排気配管も煩雑
である。さらに、リリーフバルブの開いたことに気づき
にくいので、フィルターエレメントの交換時期が不明確
になりやすい。
で、その技術的課題は、フィルター装置が目詰まりを起
こしてもフィルターの入口側の圧力を容易に解放するこ
とができ、また目詰まりを起こした場合にはそれを容易
に認識することができ、さらに構造が簡単な、改良され
たフィルター装置を提供することである。また、この改
良されたフィルター装置を備え吸引装置の破損などの不
具合が防止された吸引装置を提供することである。
技術的課題を解決するフィルター装置として、両端部の
開口された筒状のフィルター部材と、フィルター部材の
一方の開口端を支持しフィルター部材の内側に連通する
流体流入口を有したフィルター支持体と、フィルター部
材の他方の開口端を閉じる接離自在なカバー体と、カバ
ー体を閉じ方向に弾性的に付勢する付勢手段とを備えて
いる、ことを特徴とするフィルター装置が提供される。
した場合その圧力によりカバー体を付勢力に抗して押し
開けフィルターの入口側の圧力を解放する。また、カバ
ー体の移動によりフィルタ装置の目詰まりを容易に認識
できるようにする。さらに、構造が簡単である。
持体及びカバー体は、一端が実質上閉じられた筒状を成
し、それぞれの閉端部がフィルター部材の開口端の各々
に当接し、それぞれの筒部がフィルター部材の外側に被
嵌され環状流路が形成されている。該付勢手段は、フィ
ルター支持体に一端が取付けられフィルター部材の内側
を通し他端がカバー体を摺動自在に貫通突出した軸部材
により支持され、カバー体をフィルター部材に向けて押
圧するばね部材を備えている。該カバー体がフィルター
部材の開口端から離れ開口端が開口状態にあることを示
す表示手段を備えている。該表示手段は、カバー体の移
動により現れる標識を備えている。
定の加工を施す加工装置に装着された流体の吸引装置で
あって、流体の吸引路に連結し吸引力を生成するポンプ
と、ポンプにより吸引された流体の送出路に連結しこの
流体を気体と液体とに分離する気液分離タンクと、気液
分離タンクにより分離された気体を排出する排出路の排
気口に取付けられた上述のフィルター装置とを備えてい
る、ことを特徴とする吸引装置が提供される。好適実施
形態においては、該加工装置は被加工物を吸引保持する
チャックテーブルを備え、このチャックテーブルに該吸
引路が連結されている。
により気液分離タンクの圧力を解放し、損傷などの問題
を除く。
いて、添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
番号2で示すフィルター装置は、円筒状の両端部の開口
されたフィルターエレメントであるフィルター部材4
と、フィルター部材4の一方の開口端を支持しその内側
に連通する流体流入口6aを有したフィルター支持体6
と、フィルター部材4の他方の開口端を閉じる接離自在
なカバー体8と、カバー体8を閉じ方向に弾性的に付勢
する付勢手段10とを備えている。
プロピレンなどにより成形されている。そして、濾過さ
れる流体はその内側から外側に流される。
て下端)が実質上閉じられた円筒状を成し、閉端部には
フィルター部材4の開口端が当接され支持される環状受
部6bが形成され、閉端部の中心には上述の流体流入口
6aが形成され、流体流入口6aの部分には配管接続金
具6cが一体的に取付けられている。フィルター支持体
6の円筒部は、その円筒長さをフィルター部材4の長さ
と略同じにしてフィルター部材4の半径方向外側に、フ
ィルター部材4を通過した流体の通る環状の流路Rを形
成して被嵌されている。
口6aを跨いで取付けられたブラケット6dに軸部材6
eが円筒部の開口端より外方に延びて立設されている。
軸部材6eの突出した先端には雄ねじが形成されてい
る。
が実質上閉じられた円筒状を成し、閉端部はフィルター
部材4の開口端に当接し開口端を接離自在に閉じてい
る。閉端部の中心には軸部材6eが摺動自在に通る貫通
口8aが形成されている。カバー体8の円筒部は、その
円筒長さをフィルター部材4の長さよりも短くしてフィ
ルター部材4の半径方向外側に、フィルター部材4とフ
ィルター支持体6の円筒部との間に位置付けられて上述
の環状流路Rを形成し被嵌されている。
付けられ他端がカバー体8を貫通突出した軸部材6eに
より支持され、カバー体8をフィルター部材4に向けて
押圧するばね部材である圧縮コイルスプリング10aを
備えている。スプリング10aは、一端がカバー体8に
当接され、他端が軸部材6eの雄ねじに螺合されたナッ
ト10bに当接されて取付けられている。
フィルター部材4の開口面積から軸部材6eの断面積を
引いたカバー体8の受圧面積とによって、カバー体8が
フィルター部材4の開口端から離れる開弁圧が設定され
る。したがって、フィルター部材4の内側の圧力がこの
設定圧力を超えると、カバー体8はスプリング10aの
力に抗して押し離される(この作用については後にさら
に述べる)。
フィルター部材4の開口端から離れ開口端が開口状態に
あることを示す表示手段12を備えている。この表示手
段12は、カバー体8に設けられた標識としてのラベル
12aを備えている。ラベル12aには「フィルター交
換」の文字が記され、カバー体8の円筒部の閉端部端に
貼付されている。したがって、ラベル12aは常時はフ
ィルター支持体6の円筒部の内側に隠れているが、カバ
ー体8が押し上げられると目視可能に現れる(この作用
については後にさらに述べる)。
したとおりのフィルター装置2の作用について説明す
る。
明すると、流体流入口6aから流入した流体の圧力、す
なわちフィルター部材4の内側の圧力が付勢手段10に
より設定された圧力よりも低いフィルター部材4の目詰
まりが少ない通常時においては、カバー体8はフィルタ
ー部材4の開口端を閉じている。流体流入口6aから流
入した流体は、矢印で示すように、フィルター部材4を
内側から外側に通り濾過され、外側のカバー体8及びフ
ィルター支持体4の円筒部により形成された環状流路R
を通り外部に放出される。
(図4):図4を参照して説明すると、フィルター部材
4の目詰まりが増しフィルター部材4の内側の圧力が所
定の圧力を超えると、カバー体8は付勢手段10に抗し
て押し上げられフィルター部材4から離れ、開口する。
そして圧力の上昇した流体は、矢印で示すように、この
開口を通り、外側の環状流路Rを通り外部に放出され
る。したがって、カバー体8を押し上げることにより、
フィルター部材4内側の圧力が外部へ逃げ、これ以上の
圧力の上昇が抑えられる。
バー体8が押し上げられると、図5に示すように、カバ
ー体8に設けられフィルター支持体4で隠されていた表
示手段12のラベル12a「フィルター交換」が現れ、
フィルター部材4が目詰まり状態であり交換の必要なこ
とが知らされる。
詰まりを起こした場合、フィルター装置2の入口側の圧
力を容易に解放することができる。また、その状態を容
易に認識することができる。さらに構造が簡単である。
装置2を備えた吸引装置について説明する。
工装置の典型例である半導体ウエーハの研削装置14に
ついて説明する。研削装置14は、装置ハウジング16
の一端に立設した支持板18に、一対の案内レール2
0、20を介して荒研削ユニット22、並びに一対の案
内レール24、24を介して仕上研削ユニット26を備
えている。装置ハウジング16の上面には3個のチャッ
クテーブル28を有したターンテーブル30を備え、チ
ャックテーブル28は上方に開口した円形状の凹部に多
孔質のセラミック板からなる吸着保持チャック28aを
備えている。このチャックテーブル28に吸引装置32
が接続されている。
において、被加工物である半導体ウエーハが前工程部3
4から搬入手段36により搬入載置され吸着保持され
る。そしてターンテーブル30を回転させることによ
り、チャックテーブル28は荒研削加工域B、仕上げ研
削加工域Cを移動し、加工液が供給されながら研削加工
される。加工された半導体ウエーハは、搬入搬出域Aに
おいて搬出手段38により次工程へ搬出される。
する。吸引装置32は、チャックテーブル28に接続し
た流体の吸引路40に連結し吸引力を生成するポンプ4
2と、ポンプ42により吸引された流体の送出路44に
連結しこの流体を気体と液体とに分離する気液分離タン
ク46と、気液分離タンク46により分離された気体を
排出する排出路48の排気口49に取付けられたフィル
ター装置2とを備えている。そして分離された液体はド
レーンホース47を介して外部に排出される。
フィルター装置2を備えた吸引装置32の作用について
説明する。
ター装置2を備えた吸引装置32は、フィルター装置2
のフィルター部材4が目詰まりしてきた場合、圧力の上
昇によりフィルター装置2のカバー体8がフィルター部
材4から離れ開口し(図4)圧力の上昇が抑えられるの
で、気液分離タンク46の破損が防止される。そして、
タンク46内の液体が漏れ出す問題、クリーンルームを
汚す問題などが防止される。
装置2を備えた吸引装置32は、従来のように圧力の上
昇を圧力スイッチにより検出して吸引ポンプを止めるも
のではないから、加工中に吸引装置が停止し被加工物の
加工不良が発生することはない。
認識できる:フィルター装置2を備えた吸引装置32
は、フィルター部材4の目詰まり状態が容易に分かるの
で、交換時期が容易に分かる。したがって作業者は、フ
ィルターが目詰まりし交換しなければならないことを認
識しフィルターの交換を迅速に行うことができる。
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内に
おいてさまざまな変形あるいは修正ができるものであ
る。
は、フィルター装置2の表示手段12として、カバー体
8に設けられた標識としてのラベル12aを備えている
が、図8に示すように、カバー体8の開方向への移動を
検出する検出体としてのリミットスイッチ50と、その
出力に基づいて作動する表示体としての点灯作動するラ
ンプ52とを備えてもよい。さらに、表示体としてはブ
ザー、モニターなど(図示していない)を用いてもよ
い。より確実に作業者にフィルター交換の時期を認識さ
せフィルターの交換を速やかに行うことができる。
明の実施の形態においては、フィルター装置2のフィル
ター部材4の半径方向外側に、カバー部材8の円筒部そ
の外側にフィルター支持体6の円筒部を被せ、フィルタ
ー部材4を通った気体が環状流路Rを通って上方に放出
されるようにしたが、逆にフィルター支持体6の円筒部
を内側にして気体を下方に放出するようにすることもで
きる。
置によれば、フィルター装置が目詰まりを起こしてもフ
ィルターの入口側の圧力を容易に解放することができ、
また目詰まりを起こした場合にはそれを容易に認識する
ことができ、さらに構造が簡単な、改良されたフィルタ
ー装置を提供することができる。また、本発明に従って
構成されたフィルター装置を備えた吸引装置によれば、
吸引装置の破損などの不具合が防止された吸引装置を提
供することができる。
視図。
断面図。
態を示した側面図。
装着された研削装置の斜視図。
示した図。
Claims (8)
- 【請求項1】 両端部の開口された筒状のフィルター部
材と、フィルター部材の一方の開口端を支持しフィルタ
ー部材の内側に連通する流体流入口を有したフィルター
支持体と、フィルター部材の他方の開口端を閉じる接離
自在なカバー体と、カバー体を閉じ方向に弾性的に付勢
する付勢手段とを備えている、ことを特徴とするフィル
ター装置。 - 【請求項2】 該フィルター支持体及びカバー体は、一
端が実質上閉じられた筒状を成し、それぞれの閉端部が
フィルター部材の開口端の各々に当接し、それぞれの筒
部がフィルター部材の外側に被嵌され環状流路が形成さ
れている、請求項1記載のフィルター装置。 - 【請求項3】 該付勢手段は、フィルター支持体に一端
が取付けられフィルター部材の内側を通し他端がカバー
体を摺動自在に貫通突出した軸部材により支持され、カ
バー体をフィルター部材に向けて押圧するばね部材を備
えている、請求項1又は2記載のフィルター装置。 - 【請求項4】 該カバー体がフィルター部材の開口端か
ら離れ開口端が開口状態にあることを示す表示手段を備
えている、請求項1から3までのいずれかに記載のフィ
ルター装置。 - 【請求項5】 該表示手段は、カバー体の移動により現
れる標識を備えている、請求項4記載のフィルター装
置。 - 【請求項6】 該表示手段は、カバー体が開方向へ移動
したことを検出する検出体と、検出体の出力に基づいて
作動する表示体とを備えている、請求項4記載のフィル
ター装置。 - 【請求項7】 加工液を供給しながら被加工物に所定の
加工を施す加工装置に装着された、流体の吸引装置であ
って、 流体の吸引路に連結し吸引力を生成するポンプと、ポン
プにより吸引された流体の送出路に連結しこの流体を気
体と液体とに分離する気液分離タンクと、気液分離タン
クにより分離された気体を排出する排出路の排気口に取
付けられた請求項1から6のいずれかに記載のフィルタ
ー装置とを備えている、ことを特徴とする吸引装置。 - 【請求項8】 該加工装置は被加工物を吸引保持するチ
ャックテーブルを備え、このチャックテーブルに該吸引
路が連結されている、請求項7記載の吸引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001226137A JP4630497B2 (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | フィルター装置及び該フィルター装置を備えた吸引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003033617A true JP2003033617A (ja) | 2003-02-04 |
JP4630497B2 JP4630497B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=19059010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001226137A Expired - Lifetime JP4630497B2 (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | フィルター装置及び該フィルター装置を備えた吸引装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4630497B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101507722B1 (ko) | 2013-07-19 | 2015-04-07 | 주식회사에이비테크 | 액적분리장치 |
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JPS6175812U (ja) * | 1984-10-19 | 1986-05-22 | ||
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JPH05317629A (ja) * | 1992-05-15 | 1993-12-03 | Hitachi Seiko Ltd | プリント基板加工機における集塵装置 |
JP2000126959A (ja) * | 1998-10-27 | 2000-05-09 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 被加工材のチャックテーブル |
-
2001
- 2001-07-26 JP JP2001226137A patent/JP4630497B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
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KR101507722B1 (ko) | 2013-07-19 | 2015-04-07 | 주식회사에이비테크 | 액적분리장치 |
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