JP2015205262A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2流体ノズルに対する洗浄液の供給の有無を安価な構成で監視すること。【解決手段】洗浄装置(1)は、板状ワーク(W)に気体と洗浄液とを混合させた2流体を噴出する2流体ノズル(4)と、2流体ノズルに洗浄液を供給する洗浄液供給源(41)と、2流体ノズルと洗浄液供給源との間の洗浄液用配管(42)に接続される逆止弁(45)と、逆止弁と洗浄液供給源との間の洗浄液配管に接続され、洗浄液用配管の内部圧力を測定する圧力ゲージ(46)とを備え、圧力ゲージの示す値が2流体ノズルにエアー及び洗浄液が供給されているときの圧力範囲に入っていれば、2流体ノズルに洗浄液が供給されていると判断する構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、板状ワークを洗浄する洗浄装置に関し、特に、板状ワークの加工によって生じる加工屑を、2流体ノズルから噴出される2流体で洗浄する洗浄装置に関する。
従来、板状ワークを洗浄する際には、洗浄液をエアーの圧力で板状ワークに吹き付けて洗浄する、いわゆる2流体洗浄が実施される。2流体洗浄においては、洗浄液にエアーを混合して噴霧状の小さい液滴を噴出する2流体ノズルが用いられる(例えば、特許文献1、2参照)。これらの2流体ノズルを備えた加工装置において、2流体ノズルによって生成される噴霧中の液滴の粒径は、エアーと洗浄液との混合比によって決められる。
例えば、粒径の大きい液滴よれば、大きな加工屑を除去するのに適しているが、微細な加工屑を除去するのには適していない。一方、粒径の小さい液滴によれば、微細な加工屑を除去するのに適しているが、大きな加工屑を除去するのには適していない。このように、加工屑の大きさは加工状況により異なる。よって、液滴の粒径は、加工によって生じる加工屑の大きさに応じて、洗浄液の流量等を調節することにより変更される。
また、2流体洗浄においては、洗浄液が2流体ノズルに適切に供給されているか否かを監視する必要がある。2流体ノズルに供給される洗浄液の流量は、エアーの流量に対して非常に小さいため、洗浄液の供給の有無を監視する場合、流れセンサー(特許文献3参照)、超音波式やコリオリ式の流量計(特許文献4、5参照)等の測定器を用いることが考えられる。これらの測定器によれば、2流体ノズルに対する微量な洗浄液の供給の有無を監視することができる。
特開2008−080180号公報 特開2011−200785号公報 特開2014−020365号公報 特開2004−093147号公報 特開2002−168672号公報
しかしながら、特許文献3から特許文献5に記載の測定器を適用すれば、2流体ノズルに洗浄液が適切に供給されているのを監視することができるものの、これらの測定器は高価であるという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、2流体ノズルに洗浄液が適切に供給されているのを安価な構成で監視できる洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の洗浄装置は、気体と洗浄液とを混合させた2流体を噴出する2流体ノズルと、被洗浄物を保持する保持手段と、を、備え、2流体ノズルから噴出される2流体で保持手段が保持する被洗浄物を洗浄する洗浄装置であって、気体供給源と2流体ノズルとを連通する気体用配管と、洗浄液供給源と2流体ノズルとを連通する洗浄液用配管と、洗浄液用配管に配設される逆止弁と、逆止弁と洗浄液供給源との間に配設され洗浄液用配管の内部圧力を認識する圧力ゲージと、を、備え、逆止弁は、2流体ノズルから洗浄液供給源に向かう方向で洗浄液用配管へ気体の流入を遮断するように方向付けられていて、2流体ノズルに気体と洗浄液を供給した時に、圧力ゲージの値が、逆止弁の作動圧力から洗浄液供給源の圧力までの範囲で予め設定される設定範囲に入っていれば2流体ノズルに洗浄液が供給されていると判断する判断部を有することを特徴とする。
この構成によれば、被洗浄物の洗浄中に、逆止弁の作動状況に応じて圧力ゲージの示す値が変化する。例えば、圧力ゲージの示す値が予め設定された設定範囲に入っていれば、逆止弁は、洗浄液用配管に気体が流入するのを防止しており、2流体ノズルに洗浄液が適切に供給されていると判断される。また、圧力ゲージの示す値が設定範囲より小さい値ならば、洗浄液供給源に不具合が生じていることを予測することができ、2流体ノズルには洗浄液が供給されていないと判断される。さらに、圧力ゲージの示す値が設定範囲より大きい値ならば、逆止弁に不具合が生じていることを予測することができ、2流体ノズルには洗浄液が供給されていないと判断される。このように、圧力ゲージの示す値から2流体ノズルに対する洗浄液の供給の有無を判断することができるため、洗浄液の供給を監視するための高価な測定器を設ける必要がない。よって、安価な構成で2流体ノズルに対する洗浄液の供給の有無を監視することができる。
本発明によれば、逆止弁の作動状況に応じて変化する洗浄液用配管の内部圧力を監視することにより、2流体ノズルに対する洗浄液の供給の有無を安価な構成で監視することができる。
本実施の形態に係る洗浄装置の斜視図である。 本実施の形態に係る洗浄装置の模式図である。 本実施の形態に係る洗浄装置の配管系統図である。 本実施の形態に係る洗浄装置の洗浄中及びメンテナンス中における配管部品の作動状態を示す表である。 本実施の形態に係る洗浄装置のメンテナンス動作のフロー図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る洗浄装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る洗浄装置の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る洗浄装置の模式図である。図3は、本実施の形態に係る洗浄装置の配管系統図である。以下の説明においては、切削装置に適用される洗浄装置について説明するが、この構成に限定されない。本実施の形態に係る洗浄装置は、どのような装置に適用されてもよく、例えば、研削装置にも適用可能である。
図1及び図2に示すように、洗浄装置1は、保持手段3に保持された被洗浄物の表面を2流体洗浄するように構成されている。なお、本実施の形態における洗浄対象としての被洗浄物は、円板状の板状ワークWで構成され、板状ワークWの表面は複数の分割予定ライン(不図示)によって格子状に区画されている。区画された各領域には、デバイスDが配設されている。なお、板状ワークWの構成は特に限定されず、例えば、シリコン、ガリウムヒソ等の半導体基板にIC、LSI等のデバイスが形成された半導体板状ワークでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイス板状ワークでもよい。板状ワークWは、ダイシングテープTを介してリングフレームFに支持される。
洗浄装置1は、円筒状の周壁部21と底壁部22とからなる有底筒状のケーシング2を有している。ケーシング2は、底壁部22の下面から延びる複数(本実施の形態では3本)の脚部23によって支持されている。ケーシング2内には、保持手段3が収容されており、保持手段3の周囲には、エアー及び洗浄液を混合させた噴霧を板状ワークWに向かって噴出する2流体ノズル4が設けられている。
保持手段3は、円盤状に形成されており、上面に多孔質材料で吸着面が形成されている。吸着面は保持手段3内の図示しない流路を通じて吸引源に接続されており、吸着面上に生じる負圧によって板状ワークWが吸引保持される。保持手段3の下面中央には、電動モータ31の駆動軸32の上端部が固定されている。駆動軸32は、ケーシング2の下方に位置する電動モータ31から上方に延在し、底壁部22に貫通形成された中心開口を通って保持手段3に接続される。また、駆動軸32の上端側には、底壁部22に形成された開口を覆うように下方に開口された筒状のカバー33が設けられている。
電動モータ31の外周面には、複数(本実施の形態では3つ)のエアシリンダ34が取り付けられている。電動モータ31は、各エアシリンダ34から地面(設置面)に突き当てられたピストンロッド35によって支持されており、ピストンロッド35の伸縮によって昇降駆動される。このように、保持手段3は、電動モータ31によってケーシング2内で高速回転され、複数のエアシリンダ34によって板状ワークWを載置する載置位置(上昇位置)と洗浄が行われる洗浄位置(下降位置)との間で昇降駆動される。
2流体ノズル4は、例えば、内部混合式の2流体ノズルで構成され、エアー及び洗浄液を2流体ノズル4の内部で混合し、先端から板状ワークWの表面に向かって噴霧を噴出するように構成されている。2流体ノズル4は、保持手段3の上方で旋回可能な旋回アーム61の先端に取り付けられており、2流体ノズル4の先端が保持手段3の吸着面に向けられている。
また、2流体ノズル4には、洗浄液用配管42を介して洗浄液供給源41が接続され、気体用配管52を介して気体供給源51とが接続されている。また、2流体ノズル4と洗浄液供給源41との間には、洗浄液用配管42の内部圧力を測定する圧力ゲージ46が設けられている。圧力ゲージ46で測定された値は、後述する制御手段7に出力される。なお、本実施の形態においては、気体供給源51からエアーを供給する構成について説明するが、この構成に限定されない。気体供給源51は、どのような気体を供給してもよい。
旋回アーム61は、ケーシング2の底壁部22から保持手段3の吸着面より高い位置まで垂直に立ち上がり、その上端から水平方向に延在した略L字状に形成されている。旋回アーム61が取り付けられた底壁部22の下面には、旋回アームを旋回駆動する旋回モータ62が設けられている。2流体ノズル4は、回転駆動される保持手段3の上方で、旋回モータ62の回転軸を支点に旋回しながら板状ワークWに噴霧を噴出する。これにより、2流体ノズル4は、板状ワークWに任意の位置に噴霧を噴出することができ、板状ワークWを全面にわたって洗浄することが可能になっている。
洗浄装置1には、洗浄装置1の各部を統括制御する制御手段7が設けられている。制御手段7は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を含んで構成される。メモリの一部となる記憶部71には、2流体ノズル4に洗浄液が供給されているか否かの判断基準となる圧力ゲージ46の設定範囲が記憶されている。また、制御手段7は、圧力ゲージ46の値を基に、2流体ノズル4に洗浄液が適切に供給されているか否かを判断する判断部72を備えている。判断部72は、2流体ノズル4に気体及び洗浄液が供給されているときに、圧力ゲージ46の値が、記憶部71に記憶された設定範囲に入っていれば、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていると判断する。また、判断部72によって判断された結果は、不図示のモニタに表示される。
次に、図3を参照して、2流体ノズルに接続される配管系統について説明する。図3に示すように、気体供給源51と2流体ノズル4とを連通する気体用配管52には、上流側から順に、気体バルブ53と、2流体ノズル4に供給されるエアーの流量を調整する気体流量調整弁54とが配設される。気体バルブ53の開閉は、制御手段7(図2参照)によって自動制御される。
また、洗浄液供給源41と2流体ノズル4とを連通する洗浄液用配管42には、洗浄液用配管42を開閉する洗浄液バルブ43が配設されている。洗浄液バルブ43の開閉は、制御手段7によって自動制御され、洗浄液バルブ43の開閉の情報は、判断部72(図2参照)に送信される。洗浄液バルブ43の下流側には、2流体ノズル4に供給される洗浄液の流量を調整する洗浄液流量調整弁44が配設されている。洗浄液流量調整弁44の下流側には、洗浄液用配管42内にエアーが侵入(逆流)するのを防止する逆止弁45が配設されている。また、洗浄液流量調整弁44と逆止弁45との間には、上述した圧力ゲージ46が配設されている。
このように構成された洗浄装置1では、板状ワークWが保持手段3に保持され、保持手段3は、洗浄が行われる洗浄位置まで降下される。そして、2流体ノズル4から板状ワークWの表面に向かって、エアーと洗浄液とが混合された2流体を噴出させながら保持手段3が高速回転される。板状ワークWの表面に、混合された2流体が吹き付けられることで、板状ワークWから加工屑等が洗い流される。そして、洗浄時の廃液は、ケーシング2に接続されたドレインホース24(図1参照)を介して外に排出される。
また、本実施の形態に係る洗浄装置1においては、洗浄中に、逆止弁45の作動状況に応じて圧力ゲージ46の示す値が変化する。そして、その圧力ゲージ46の示す値から、2流体ノズル4に洗浄液が適切に供給されているかどうかを判断することが可能になっている。このため、高価な測定器で洗浄液の供給を監視する必要がなく、安価な構成で2流体ノズル4に対する洗浄液の供給の有無を監視することができる。
次に、図2から図4を参照して、本実施の形態に係る洗浄装置の洗浄時及びメンテナンス時の動作について説明する。図4は、本実施の形態に係る洗浄装置の洗浄中及びメンテナンス中における配管部品の作動状態を示す表である。本実施の形態においては、洗浄中に洗浄液の供給の有無を監視するだけでなく、メンテナンス中に、圧力ゲージの値の示す値を基に各配管部品の異常を予測することが可能になっている。
なお、図4の表において、最上段の行に示す各項目は、左から順に、各項目のタイトル、気体の供給の有無、洗浄液の供給の有無、圧力ゲージの示す値、逆止弁の状態、洗浄液バルブの開閉、洗浄液バルブの開閉指令の有無、及び備考を示している。各項目について、NO.1からNO.8では、洗浄中及びメンテナンス中の各配管部品の状態が記載されている。また、本実施の形態においては、気体供給源の圧力が500kPa、流量が100l/min、気体用配管の内径が4mmになっており、洗浄液供給源の圧力が300kPa、流量が10〜40ml/min、洗浄液用配管の内径が4mmになっている。逆止弁の作動圧力は、10kPaになっている。また、記憶部に記憶される洗浄液用配管の内部圧力の設定範囲は、15〜150kPaに設定されている。この設定範囲は、逆止弁の作動圧力から洗浄液供給源の圧力までの所定範囲を示している。また、設定範囲は、2流体ノズルに洗浄液のみを供給した時の圧力ゲージの値から、気体と洗浄液とを供給して洗浄する時の圧力ゲージの値までの範囲であることが好ましい。
図4に示すにように、NO.1の項目では、洗浄液バルブ43の開閉指令が開になっており、洗浄液バルブ43が正常に開かれている。また、逆止弁45も開かれており、圧力ゲージ46は、150kPaを示している。この場合、圧力ゲージ46の示す値が設定範囲内であるため、判断部72では、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていると判断される。
NO.2の項目においても同様に、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲内であるため、判断部72では、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていると判断される。しかしながら、NO.2の項目においては、逆止弁45が故障して開いたままになっている。このように、洗浄中の動作においては、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていることを判断することができるものの、逆止弁45の故障を発見することはできない。そこで、本実施の形態では、後述するNO.6の項目(メンテナンス中の動作)において、逆止弁45の故障を予測することが可能になっている。
NO.3の項目では、洗浄液バルブ43の開閉指令が開になっているが洗浄液バルブ43が故障して閉じたままになった状態を示している。そのため、圧力ゲージ46は10kPa以下を示しており、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲外である。よって、判断部72では、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていないと判断される。この場合、洗浄液バルブ43の開閉指令が開であるにもかかわらず、圧力ゲージ46の示す値が10kPaであるため、洗浄液バルブ43が故障して閉じたままになっていると予測することができる。
NO.4の項目では、逆止弁45が故障して閉じたままになった状態を示している。2流体ノズル4には、エアーと洗浄液とが供給されており、洗浄液バルブ43の開閉指令は、開となっていて洗浄液バルブ43も開かれている。また、圧力ゲージ46は300kPaを示しており、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲外である。よって、判断部72では、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていないと判断される。この場合、洗浄液バルブ43の開閉指令が開であるにもかかわらず、圧力ゲージ46の示す値が、洗浄液供給源41の圧力を示す300kPaになっている。このため、洗浄液用配管42には、洗浄液が適切に供給されているものの、2流体ノズル4には洗浄液が供給されていないことから、逆止弁45が故障して閉じたままになっていると予測することができる。なお、後述するNO.8の項目においても、逆止弁45が故障して閉じたままになっていることを予測することが可能になっている。
NO.5の項目では、各配管部品が正常に作動している状態を示している。2流体ノズル4には、エアーのみが供給されており、洗浄液バルブ43の開閉指令は、閉となっている。また、圧力ゲージ46は10kPa以下を示しており、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲外である。この場合、洗浄液バルブ43は閉じられて2流体ノズル4には洗浄液が供給されていない。また、逆止弁45は、作動圧力に到達していないため、閉じられていると考えられる。よって、エアーは洗浄液用配管42内に流入しておらず、逆止弁45及び洗浄液バルブ43は正常に作動していると予測することができる。
NO.6の項目では、逆止弁45が故障して開いたままになった状態を示している。2流体ノズル4には、エアーのみが供給されており、洗浄液バルブ43の開閉指令は、閉となっている。また、圧力ゲージ46は150kPaを示しており、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲内である。この場合、洗浄液バルブ43が閉じられているにもかかわらず、圧力ゲージ46が設定範囲内の値を示しているため、エアーが洗浄液用配管42を逆流していると考えられる。よって、逆止弁45が故障して開いたままになっていると予測することができる。
NO.7の項目では、洗浄液バルブ43の開閉指令は、閉となっており、開閉指令では2流体ノズル4には、エアー及び洗浄液は供給されていない状態を示している。例えば、圧力ゲージ46が10kPa以下を示している場合、逆止弁45及び洗浄液バルブ43が正常に作動している(閉じている)と判断することができる。しかし、圧力ゲージ46が15kPaを示している場合、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲内であるため、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていると判断されてしまう。このように、洗浄液バルブ43の開閉指令が閉であるにもかかわらず、圧力ゲージ46の示す値が15kPaであるため、洗浄液バルブ43には漏れが生じていると考えられる。よって、洗浄液バルブ43が故障して開いたままになっていると予測することができる。また、洗浄液バルブ43の故障を予測すると共に逆止弁45の故障を予測することもできる。例えば、圧力ゲージ46が洗浄液供給源41の圧力を示す300kPaであった場合には、逆止弁45が故障して閉じたままになっていると予測することができる。
NO.8の項目では、逆止弁45が故障して閉じたままになった状態を示している。2流体ノズル4には、洗浄液のみが供給されており、洗浄液バルブ43の開閉指令は、開となっている。また、圧力ゲージ46は300kPaを示しており、圧力ゲージ46の示す値は設定範囲外である。この場合、圧力ゲージ46の示す値が洗浄液供給源41の圧力と同じため、洗浄液用配管42には洗浄液が適切に供給されているものの、逆止弁45が閉じられて、2流体ノズル4には洗浄液が供給されていないと考えられる。よって、逆止弁45が故障して閉じたままになっていると予測することができる。
以上のように、洗浄中に、逆止弁45や洗浄液バルブ43の作動状況に応じて、洗浄液用配管42の内部圧力が変化する。本実施の形態においては、洗浄中に圧力ゲージ46の値を監視するだけで、2流体ノズル4に洗浄液が適切に供給されているか否かを判断することが可能になっている。そして、2流体ノズル4までの配管系統に異常があった場合、に、洗浄装置の定期的なメンテナンス作業によって、異常の原因となる配管部品を特定することが可能になっている。
メンテナンス中においては、例えば、NO.5及びNO.6の項目に示すように、2流体ノズル4にエアーのみを供給して、そのときの圧力ゲージ46の示す値から、逆止弁45の作動状況を予測することができる。また、NO.7の項目においては、2流体ノズル4に何も供給しなくても、圧力ゲージ46の示す値から洗浄液バルブ43の故障を予測することができる。さらに、NO.8の項目においては、2流体ノズル4に洗浄液のみを供給して、そのときの圧力ゲージ46の示す値から、逆止弁45の作動状況を予測することができる。このように、メンテナンス中に、2流体ノズル4に対するエアー又は洗浄液の供給の有無に応じて変化する圧力ゲージ46の示す値を基に、配管部品の作動業況を把握することが可能になっている。
次に、図5を参照して本実施の形態に係る洗浄装置のメンテナンス動作のフローについて説明する。図5は、本実施の形態に係る洗浄装置のメンテナンス動作のフロー図である。なお、メンテナンスはどのタイミングで実施されてもよく、例えば、洗浄の開始直後にメンテナンスモードに入り、2流体ノズルに正常に洗浄液が供給されているかを判断してもよい。また、図5において、Pは圧力ゲージの示す圧力値であり、T1は設定圧力の下限値(図4において15kPa)を示し、T2は設定圧力の上限値(図4において150kPa)を示している。
先ず、図5Aに示すように、洗浄液バルブ43(図3参照)の開閉指令が開になる(ステップST101)。そして、気体バルブ53(図3参照)の開閉指令が開になると(ステップST102:YES)、判断部72(図2参照)は、圧力ゲージ46(図3参照)の示す圧力値Pが設定範囲の上限値T2以下であるかを判断する(ステップST103)。ステップST103において、圧力値Pが上限値T2より大きい場合(ステップST103:NO)、判断部72は、逆止弁45が故障していると判断する(ステップST106)。これにより、逆止弁45の故障を発見することができる(図4のNO.4参照)。また、ステップST103において、圧力値Pが上限値T2以下である場合(ステップST103:YES)、判断部72は、圧力値Pが設定範囲の下限値T1より小さいかを判断する(ステップST104)。
ステップST104において、圧力値Pが下限値T1より小さい場合(ステップST104:YES)、判断部72は、洗浄液バルブ43が故障していると判断する(ステップST107)。これにより、洗浄液バルブ43の故障を発見することができる(図4のNO.3参照)。また、ステップST104において、圧力値Pが下限値T1より大きい場合(ステップST104:NO)、判断部72は、2流体ノズル4に洗浄液が正常に流れていると判断する(ステップST108)。
ステップST102において、気体バルブ53の開閉指令が閉になると(ステップST102:NO)、判断部72は、圧力値Pが下限値T1以上であるかを判断する(ステップST105)。ステップST105において、圧力値Pが下限値T1より小さい場合(ステップST105:NO)、判断部72は2流体ノズル4に洗浄液が正常に流れていると判断する(ステップST108)。また、ステップST105において、圧力値Pが下限値T1以上である場合(ステップST105:YES)、判断部72は、逆止弁45が故障していると判断する(ステップST109)。これにより、逆止弁45の故障を発見することができる(図4のNO.8参照)。
なお、図5AのステップST108において、判断部72は、2流体ノズル4に洗浄液が正常に流れていると判断するものの、逆止弁45及び洗浄液バルブ43の作動状態を判断することはできない(図4のNO.1又はNO.2参照)。そこで、ステップST108の後には、図5Bに示すフローに進む。
図5Bにおいては、先ず、洗浄液バルブ43の開閉指令が閉になる(ステップST201)。そして、気体バルブ53の開閉指令が開になると(ステップST202:YES)、判断部72は、圧力値Pが下限値T1より小さいかを判断する(ステップST203)。ステップST203において、圧力値Pが下限値T1以上である場合(ステップST203:NO)、判断部72は、逆止弁45が故障していると判断する(ステップST206)。これにより、逆止弁45の故障を発見することができる(図4のNO.6参照)。また、ステップST203において、圧力値Pが下限値T1より小さい場合(ステップST203:YES)、判断部72は、逆止弁45が正常に作動していると判断する(ステップST207(図4のNO.5参照))。
ステップST202において、気体バルブ53の開閉指令が閉になると(ステップST202:NO)、判断部72は、圧力値Pが下限値T1より大きいかを判断する(ステップST204)。ステップST204において、圧力値Pが下限値T1以下である場合(ステップST204:NO)、判断部72は、圧力値Pが下限値T1より小さいかを判断する(ステップST205)。
ステップST205において、圧力値Pが下限値T1より小さい場合(ステップST205:YES)、判断部72は、逆止弁45及び洗浄液バルブ43が正常に作動していると判断する(ステップST207(図4のNO.7上段参照))。また、ステップST205において、圧力値Pが下限値T1以上、すなわち下限値T1に等しい場合(ステップST205:NO)、判断部72は、洗浄液バルブ43が故障していると判断する(ステップST208)。これにより、洗浄液バルブ43に漏れが生じていることを発見することができる(図4のNO.7中段参照)。
また、ステップST204において、圧力値Pが下限値T1より大きい場合(ステップST204:YES)、判断部72は、逆止弁45及び洗浄液バルブ43が故障していると判断する(ステップST209)。これにより、洗浄液バルブ43は故障して開いてしまい、逆止弁45は故障して開かなくなっているのを発見することができる(図4のNO.7下段参照)。
このように、図5AのステップST108で各配管部品の作動状況を判断することができなくても、図5Bのフローを経ることで、各配管部品の作動状況を判断することができる。そして、ステップST207において、正常と判断された場合、洗浄液バルブ43の開閉指令を開にして、通常の洗浄動作を実施することができる。なお、メンテナンスモードでは、図5Aと図5Bとを行なえば良く、図5Bのフローを実施した後に、図5Aのフローを実施しても良い。
以上説明したように、本実施の形態に係る洗浄装置1においては、板状ワークWの洗浄中に、逆止弁45の作動状況に応じて圧力ゲージ46の示す値が変化する。例えば、圧力ゲージ46の示す値が予め設定された設定範囲に入っていれば、2流体ノズル4に洗浄液が供給されていると判断される。また、圧力ゲージ46の示す値が設定範囲より小さい値ならば、2流体ノズル4には洗浄液が供給されておらず、洗浄液バルブ43に不具合が生じていることを予測することができる。さらに、圧力ゲージ46の示す値が設定範囲より大きい値ならば、2流体ノズル4には洗浄液が供給されておらず、逆止弁45に不具合が生じていることを予測することができる。このように、逆止弁45の作動状況から2流体ノズル4に対する洗浄液の供給の有無を判断することができるため、洗浄液の供給を監視するための高価な測定器を設ける必要がない。よって、安価な構成で2流体ノズル4に対する洗浄液の供給の有無を監視することができる。また、圧力ゲージ46の示す値と、洗浄液バルブ43の開閉指令を監視するだけで、2流体ノズル4に接続される配管部品の作動状況を把握することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態において、保持手段3は、リングフレームFに支持された板状ワークWを保持する構成としたが、この構成に限定されない。板状ワークWはリングフレームFに支持されなくてもよく、保持手段3は、例えば、板状ワークWの裏面に貼着された保護テープを介して板状ワークWを保持してもよい。また、ワークの外周縁を保持するエッジクランプで板状ワークを保持しても良い。
以上説明したように、本発明は、2流体ノズルに対する洗浄液の供給の有無を安価な構成で監視することができるという効果を有し、特に、板状ワークの加工によって生じる加工屑を、2流体ノズルから噴出される2流体で洗浄する洗浄装置に有用である。
W 板状ワーク(被洗浄物)
1 洗浄装置
3 保持手段
4 2流体ノズル
41 洗浄液供給源
42 洗浄液用配管
45 逆止弁
46 圧力ゲージ
51 気体供給源
52 気体用配管
72 判断部

Claims (1)

  1. 気体と洗浄液とを混合させた2流体を噴出する2流体ノズルと、被洗浄物を保持する保持手段と、を、備え、該2流体ノズルから噴出される該2流体で該保持手段が保持する被洗浄物を洗浄する洗浄装置であって、
    気体供給源と該2流体ノズルとを連通する気体用配管と、
    洗浄液供給源と該2流体ノズルとを連通する洗浄液用配管と、
    該洗浄液用配管に配設される逆止弁と、
    該逆止弁と該洗浄液供給源との間に配設され該洗浄液用配管の内部圧力を認識する圧力ゲージと、を、備え、
    該逆止弁は、該2流体ノズルから該洗浄液供給源に向かう方向で該洗浄液用配管へ気体の流入を遮断するように方向付けられていて、
    該2流体ノズルに気体と洗浄液を供給した時に、該圧力ゲージの値が、該逆止弁の作動圧力から該洗浄液供給源の圧力までの範囲で予め設定される設定範囲に入っていれば該2流体ノズルに洗浄液が供給されていると判断する判断部を有する洗浄装置。
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