JP2003033438A - ガイドワイヤ - Google Patents

ガイドワイヤ

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JP2003033438A
JP2003033438A JP2002203365A JP2002203365A JP2003033438A JP 2003033438 A JP2003033438 A JP 2003033438A JP 2002203365 A JP2002203365 A JP 2002203365A JP 2002203365 A JP2002203365 A JP 2002203365A JP 2003033438 A JP2003033438 A JP 2003033438A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】体内挿入時の摺動抵抗を低減し、かつその摺動
性を損なうことなく、操作者の操作性を向上させたガイ
ドワイヤを提供する。 【解決手段】湿潤時に潤滑性を有する潤滑性樹脂被覆を
有するガイドワイヤにおいて、該潤滑性樹脂被覆は該ガ
イドワイヤの全体を被覆してなり、該潤滑性樹脂被覆の
該ガイドワイヤ上における基端側と先端側とは摩擦抵抗
が異なり、該潤滑性樹脂被覆は該基端側から該先端側に
かけて3段階以上の段階的に摩擦抵抗が小さくなること
を特徴とするガイドワイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に潤滑性樹脂
被覆を有するガイドワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】気道、気管、消化管、尿道、血管、その
他の体腔あるいは組織中に挿入されるカテーテル等の医
療用器具、さらにはこれらに挿入されて体内に挿入され
るガイドワイヤー、スタイレット等の各種医療用具は、
組織を損傷させず、また目的部位まで確実に挿入するこ
とを可能とする円滑性が要求され、さらには組織内に留
置している間に摩擦によって粘膜を損傷したり、炎症を
引き起こしたりすることを避けるために、表面にすぐれ
た潤滑性を有することが要求される。このような要求を
満足するため、体内に挿入する医療器具の基材表面全体
に、無水マレイン酸系高分子物質等の水溶性高分子を共
有結合させて、潤滑性樹脂の被覆を形成することが知ら
れている(特開昭59−81341号、特開平1−195863号、特
公平1−33181号)。
【0003】しかしながら、これら従来技術のように基
材の全表面に被覆を形成すると、体内での摩擦抵抗が小
さくなるとともに、体外の基端部操作部分の摩擦抵抗も
小さくなるため、術者の手が滑りやすくなり、操作性が
低下する。このため、術者は操作部分が濡れないように
注意したり、あるいは特開平3-82478号公報に示される
ような操作用の特殊なアダプターを用いたりする必要が
あった。
【0004】また、これらの問題を鑑みて、ガイドワイ
ヤにおいて手元側に潤滑性樹脂被覆を行わないもの(特
公平4-45189号)や手元部分に潤滑性をなくす処理を施
したもの(特公平7-83761号)が考えられているが、潤
滑性の無い部分を長く取るとカテーテル導入時や抜去時
にガイドワイヤの潤滑性のない部分がカテーテルの中で
高い摩擦抵抗を発生し、また潤滑性の無い部分を手元側
の短い部分のみにすると術者が潤滑性のある部分に触れ
る機会が増え、操作性をおとすという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の技術の欠点を克服することを目的とし、更に体内挿
入時の摺動抵抗を低減減少し、かつ、その摺動性を損な
うことなく、操作性を向上させたガイドワイヤを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(10)の本発明によって達成される。
【0007】(1)湿潤時に潤滑性を有する潤滑性樹脂
被覆を有するガイドワイヤにおいて、該潤滑性樹脂被覆
は該ガイドワイヤの全体を被覆してなり、該潤滑性樹脂
被覆の該ガイドワイヤ上における基端側と先端側とは摩
擦抵抗が異なり、該潤滑性樹脂被覆は該基端側から該先
端側にかけて3段階以上の段階的に摩擦抵抗が小さくな
ることを特徴とするガイドワイヤ。
【0008】(2) 前記潤滑性樹脂被覆は前記先端側
の方が前記基端側より高密度で被覆されている事を特徴
とする(1)に記載のガイドワイヤ。 (3) 前記潤滑性樹脂被覆の前記基端側の摩擦抵抗
が、前記先端側の摩擦抵抗の1.2倍以上かつ20倍未
満の大きさであることを特徴とする(1)に記載のガイ
ドワイヤ。 (4)前記樹脂被覆は、水溶性高分子物質またはその誘
導体を含む上記(1)に記載のガイドワイヤ。 (5)前記水溶性高分子物質は、無水マレイン酸系高分
子物質である上記(4)に記載のガイドワイヤ。 (6)前記水溶性高分子物質は、基材表面に存在する反
応性官能基と共有結合している上記(5)に記載のガイ
ドワイヤ。 (7)上記樹脂被覆は、水溶性または水膨潤性重合体の
架橋物または高分子化合物が、ガイドワイヤの基材表面
で、相互貫入網目構造を形成する上記(1)に記載のガ
イドワイヤ。 (8)該重合体がエポキシ基を有するブロックポリマー
である上記(7)に記載のガイドワイヤ。 (9)該重合体がマクロモノマーである上記(7)に記
載のガイドワイヤ。 (10)水溶性または水膨潤性重合体をガイドワイヤの
基材が膨潤する溶媒に溶解して該重合体溶液を作製し、
該溶液にガイドワイヤの基材を浸漬して膨潤させ、さら
に基材表面で該重合体を架橋または高分子化させた上記
(1)に記載のガイドワイヤ。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につい
て詳細に説明する。本発明のガイドワイヤの潤滑性の樹
脂被覆を形成するのに用いる水溶性高分子物質は、ガイ
ドワイヤ基材上に共有結合により固定されることが好ま
しい。このような水溶性高分子物質は、原則として鎖状
で架橋のない高分子が−OH,−CONH2,−COOH,−NH2,−
COO-,−SO3-,−NR3+などの親水基をもつもので、具体
的に天然水溶性高分子としては、カルボキシルメチルデ
ンプン、ジアルデヒドデンプン等のデンプン系、カルボ
キシメチルセルロース等のセルロース系、タンニン、ニ
グニン系、アルギン酸、アラビアゴム、グアーガム、ト
ラガントガム、タマリント種、キチン、キトサン等の多
糖類系、ゼラチン、カゼイン、にかわ、コラーゲン合成
水溶性高分子等のタンパク質等が考えられる。合成水溶
性高分子物質としては、ポリビニルアルコールや、ポリ
エチレンオキサイド、ポリエチレングリコール等のポリ
エチレンオキサイド系、ポリアクリル酸ソーダ等のアク
リル酸系、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合
体等の無水マレイン酸系、ポリヒドロキシエチルフタル
酸エステル等のフタル酸系、ポリジメチルロールプロピ
オン酸エステル等の水溶性ポリエステル、メチルイソプ
ロピルケトンホルムアルデヒド樹脂等のケトンアルデヒ
ド樹脂、ポリアクリルアミド等のアクリルアミド系、ポ
リビニルピロリドン、ポリアミン、ポリ電解質、水溶性
ナイロン等が考えられる。これらのうちでは、特に無水
マレイン酸系高分子物質、セルロース系高分子物質、ポ
リエチレンオキサイド系高分子物質、水溶性ナイロンが
湿潤時の潤滑性およびその持続性が高いため好ましい。
【0010】そして、このような効果は、特に無水マレ
イン酸系高分子物質を用いたとき、きわめて高いものと
なる。この場合、無水マレイン酸系高分子物質としては
無水マレイン酸のホモポリマーであっても、コポリマー
であってもよい。これらの中では、特に、メチルビニル
エーテル無水マレイン酸共重合体が好適である。このよ
うなものとしては、G.A.F.コーポレーションからGANTRE
Z AN(商品名)として市販されているほぼ1:1の共重合
体が挙げられる。
【0011】また、その誘導体とは水溶性に限定され
ず、上記水溶性高分子物質を基本構成としていれば、特
に制限はなく、不溶化されたものについても後述の如く
分子鎖に自由度があり、かつ含水するものであればよ
い。例えば、上記水溶性高分子物質の縮合、付加、置
換、酸化、還元反応などで得られるエステル化物、塩、
アミド化物、無水物、ハロゲン化物、エーテル化物、加
水分解物、アセタール化物、ホルマール化物、アルキロ
ール化物、4級化物、ジアゾ化物、ヒドラジド化物、ス
ルホン化物、ニトロ化物、イオンコンプレックス;ジア
ゾニウム基、アジド基、イソシアネート基、酸クロリド
基、酸無水物基、イミノ炭酸エステル基、アミノ基、カ
ルボキシル基、エポキシ基、水酸基、アルデヒド基等、
反応性官能基を2個以上有する物質との架橋物;ビニル
化合物、アクリル酸、メタクリル酸、ジエン系化合物、
無水マレイン酸等との共重合物などがある。
【0012】このような水溶性高分子物質は、水によく
溶解し、その溶液をある物体間に存在せしめると、両者
間の摩擦抵抗を著しく低下させることができ、潤滑剤と
して用いることができる。また、これらの水溶性高分子
物質の縮合または付加反応や置換反応などで得られる誘
導体や、一部架橋などにされたものも潤滑剤として効果
的である。これらを基材中もしくは基材表面に存在また
は導入された反応性官能基と共有結合させることによ
り、基材上に担持された潤滑層を得ることが可能とな
り、水に溶けることなく持続的な潤滑性表面を得ること
ができる。これら水溶性高分子物質の平均分子量は、特
に制限はないが、1〜500万程度のものが潤滑性も高
く、適度な厚さに、しかも含水時における膨潤度も著し
く大きくない潤滑層が得られ好適である。
【0013】基材中もしくは基材表面上に、存在または
導入される反応性官能基は、前記水溶性高分子物質と反
応し、結合ないし架橋して固定するものであれば、特に
制限はないが、ジアゾニウム基、アジド基、イソシアネ
ート基、酸クロリド基、酸無水物基、イミノ炭酸エステ
ル基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、水酸
基、アルデヒド基等が考えられ、特にイソシアネート
基、アミノ基、アルデヒド基、エポキシ基が好適であ
る。反応性官能基含有基材としては、ポリウレタン、ポ
リアミドなどが好適である。
【0014】また、各種ガイドワイヤの外壁などを構成
する基材としては、通常、これら反応性官能基を含有し
ていないものも用いられる。このようなときには前述の
ように反応性官能基を有する物質にて処理し、反応性官
能基を基材に存在させ、この上に水溶性高分子物質を共
有結合させる。結合形態は、共有結合、イオン結合、物
理的付着など種々あるが、持続性に点を考慮すると、共
有結合が最も好ましい。このような反応性官能基を有す
る物質としては、例えば、エチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、トルフェ
ニルメタントリイソシアネート、トルエントリイソシア
ネートなどのポリイソシアネート、およびこれらポリイ
ソシアネートとポリオールのアダクトまたはプレポリマ
ー等や、さらに、例えば低分子ポリアミンとしてエチレ
ンジアミン、トリメチレンジアミン、1,2−ジアミノプ
ロパン、テトラメチレンジアミン、1,3−ジアミノブタ
ン、2,3−ジアミノブタン、ペンタメチレンジアミン、
2,4−ジアミノペンタン、ヘキサメチレンジアミン、オ
クタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメ
チレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、デドカメ
チレンジアミン、トリデカメチレンジアミン、オクタデ
カメチレンジアシン、N,N−ジメチルエチレンジアミ
ン、,N−ジエチルトリメチレンジアミン、N,N−ジメチ
ルトリメチレンジアミン、N,N−ジブチルトリメチレン
ジアミン、N,N,N′−トリエチルエチレンジアミン、N
−メチルトリメチレンジアミン、N−N−ジメチル−p
−フェニレンジアミン、N,N−ジメチルヘキサメチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミン、テトラエチレンペンタミン、ヘプタエチレンオク
タミン、ノナエチレンデカミン、1,3−ビス(2′−ア
ミノエチルアミノ)プロパン、ビス(3−ダミノプロパ
ル)アミン、N1,3−ビス(3′−アシノプロピルアミ
ノ)プロパン、1,2,3−トリアミノプロパン、トリス
(2−アミノエチル)アミン、テトラ(アミノメチル)
メタン、メチルイミノビスプロピルアミン、メチルイミ
ノビスエチルアミン、エチルイミノビスエチルアミン、
N−アミノプロピル−2−モルホリン、N−アミノプリ
ピル−2−ピペコリン、N−(2−ヒドロキシエチル)
トリメチレンジアミン、キシリレンジアミン、フェニレ
ンジアミン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、N−
(2−アミノエチル)エタノールアミン、N−アミノエ
チルピペラジン、N,N,N′N′−テトラメチルエチレン
ジアミン、N,N,N′N′−テトラメチルテトラメチレン
ジアミンなどが挙げられ、高分子ポリアミンとして
〔I〕アミンとアルキレンジハライドあるいはエピクロ
ルヒドリンから合成されるポリ(アルキレンポリアミ
ン)〔エンサイクロピディア・オブ・ポリマー・サイエ
ンス・アンド・テクノロジー(Encyclopedia of Polyme
r Scienceand Technology)10巻、616ページ〕、〔II〕
エチレンイミン、プロピレンイミンなどのアルキレンイ
ミンの開環重合によって得られるアルキレンイミン重合
体〔エンサウクロピディア・オブ・ポリマー・サイエン
ス・アンド・テクノロジー、1巻、734ページ〕、〔II
I〕その他、ポリビニルアミン、ポリリジンなどのポリ
アミン、さらに、グルタルアルデヒド、テレフタルアル
デヒド、イソフタルアルデヒド、ジアルデヒド、でんぷ
ん、ガリオキサール、マロンアルデヒド、コハク酸アル
ドヒド、アジプアルデヒド、ピメリンジアルデヒド、ス
ベリンジアルデヒド、マレインアルデヒド、2−ペンテ
ン−1,5−ジアルデヒドなどのポリアルデヒド、さらに
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコ
ールジグリンジルエーテル、ポリプロピレンジグリンシ
ジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、トリメチエロールプロパントリグリシジルエーテル
などのポリエポキシドがある。なお、これらのうちでは
特に4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのア
ダクト(付加体)、ヘキサメチレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト、あるいはそのト
リマー、ジエチレントリアミンが最も好ましい。
【0015】本発明において、水溶性高分子物質に用い
る基材の材質上の制限はきわめて少ない。従って、用い
る基材としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルア
ルコール、ポリ無水マレイン酸、ポリエチレンイミン。
ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、シリコール樹脂、各種
ラテックス、さらにはこれらの各種共重合体、ブレンド
体等の各種有機高分子基材や、ガラス、セラミックス、
ステンレス等の各種無機ないし金属基材のいずれであっ
てもよい。そして、これら基材中には、必要に応じ各種
添加剤が含有されていてもよい。
【0016】なお、基材として、特にその潤滑性持続効
果が高いのは、有機高分子樹脂であり、そのうち、ポリ
塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ラテッ
クス系、ポリエステル系は最もその効果が高い。
【0017】従って、これらの他の樹脂ないし金属、ガ
ラス等を基材とするときには、前述の基材に用いたと同
様の各種有機高分子樹脂からなる層を、予め基材表面に
形成しておき、反応性官能基を導入したり、該樹脂と反
応性官能基を有する物質をブレンドしたりして潤滑層を
設けるとより好ましい結果をうる。
【0018】湿潤時に潤滑性を有する水溶性または水膨
潤性重合体は、要求される機械的強度や潤滑性の機能に
より異なるが、加熱処理や触媒を添加することにより架
橋するエポキシ基を有するブロックポリマーや高分子化
するマクロモノマーが好適に使用される。また、患者の
体温(30〜40℃)において吸水し、潤滑性を発現す
る重合体であり、架橋または不溶化した際に吸水率が1
00%以下のものである。
【0019】さらにブロックポリマーにおいては、潤滑
性を発現する部位とエポキシ基を有する部位とからなる
ブロック共重合体であることが望ましい。潤滑性を発現
する部位は、体液や水系溶媒中において潤滑性を発現す
ればいかなるものであっても良いが、合成の容易性や操
作性などを考慮すると、アクリルアミド、アクリルアミ
ド誘導体よりなる重合体、N,N−ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、糖、リン脂質を側鎖に有する単量体を
構成成分とする重合体あるいは無水マレイン酸系重合体
などが挙げられる。無水マレイン酸系重合体としては、
水溶解性に限定されず、無水マレイン酸系高分子を主成
分としていれば不溶化されたものであっても、湿潤時に
潤滑性を発現するものであれば良い。さらに、基材を膨
潤させる溶媒に、重合体を溶解させてコーティングする
ことを考慮すると、有機溶媒にも可溶な重合体、すなわ
ち両親媒性重合体が好ましい。
【0020】一方マクロモノマーにおいては、枝の部分
が潤滑性を発現する部位で、幹の部分が加熱処理により
架橋または高分子化するドメインを有する部位であるこ
とが望ましい。具体的には、グリシジルメタアクリレー
トとジメチルアクリルアミドとのマクロモノマー、グリ
シジルメタアクリレートと無水マレイン酸・ヒドロキシ
エチルメタアクリレート共重合体とのマクロモノマー、
グリシジルメタアクリレートと無水マレイン酸・アクリ
ルアミド共重合体とのマクロモノマー等が例示される。
またその基材は、機械的強度が大きく寸法が著しく変化
しなければ、溶媒に対して膨潤すればいかなるものであ
っても構わないが、好ましくは数1の式により算出され
た膨潤率が、1〜100%、好ましくは5〜40%、よ
り好ましくは10〜30%の条件で該重合体をコーティ
ングできる基材と溶媒の組み合わせであることが望まれ
る。
【0021】
【数1】
【0022】また、膨潤率は以下の方法で測定する。
【0023】(1)ガイドワイヤを構成する基材を1c
m×3cm×0.3mmのシートに切断し(この時の重
量をWoとする)、溶媒25mlに浸漬させる。
【0024】(2)浸漬後、即座に表面に存在する溶媒
を拭き取り、重量変化(ΔW)を算出する。浸漬時間に
関しては、基材の寸法が著しく変化せず、要求されてい
る物性が保持される範囲内であれば、いかなる時間でも
構わないが、操作性の観点から1秒〜10分、好ましく
は10秒〜5分、より好ましくは30秒〜3分であるこ
とが望まれる。
【0025】さらに、具体的な素材としては、ポレオレ
フィン、変性ポレオレフィン、ハロゲン化ポレオレフィ
ン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエ
ステル、あるいはこれらのブロックまたはグラフト共重
合体やアロイ化成型物や多層化成形物であり、アルカリ
金属アルコラート基、アミノ基、アルカリ金属アミド
基、カルボン酸基、スルホン酸基、マグネシウムハライ
ド基およびフッ素ホウ素系錯体基を含有する必要はな
く、使用する溶媒に膨潤すれば良い。
【0026】本発明における、先端側と基端側とで摩擦
抵抗の異なる潤滑性樹脂被覆を有することを特徴とする
ガイドワイヤは、水系の液体にぬれた状態で、挿入時
や、摺動時や、体内留置時等に、低い摩擦抵抗を要求さ
れる表面をもつものである。なお、水系の液体にぬれた
状態で、挿入時や、摺動時や、体内留置時等に、低い摩
擦抵抗を要求される表面をもつ医療用具には、ガイドワ
イヤも含めて、具体的に下記のようなものがある。
【0027】1)胃管カテーテル、栄養カテーテル、ED
(経管栄養用)チューブ、内視鏡などの経口ないし経鼻
的に消化管内に挿入ないし留置されるカテーテル類およ
びこれらのためのガイドワイヤ。
【0028】2)酸素カテーテル、酸素カヌラ、気管内
チューブのチューブやカフ、気管切開チューブのチュー
ブやカフ、気管内吸引カテーテルなどの経口ないし経鼻
的に気道ないし気管内に挿入ないし留置されるカテーテ
ル類。
【0029】3)尿道カテーテル、導尿カテーテル、バ
ルーンカテーテルのカテーテルやバルーンなどの尿道な
いし尿管挿入ないし留置用のカテーテル類の外表面。
【0030】4)吸引カテーテル、排液カテーテル、直
腸カテーテルなど各種体腔ないし組織内挿入ないし留置
用のカテーテル類。
【0031】5)留置針、IVHカテーテル、サーモダイ
リューションカテーテル、血管造影カテーテル、PTCA用
カテーテルダイレーター、イントロデューサー、血管用
超音波プローブなどの血管内挿入ないし留置用のカテー
テル類。あるいは、これらカテーテル類に使用されるガ
イドワイヤやスタイレット等の外表面。
【0032】6)各種器管内挿入用内視鏡の外表面など
挿入時、摺動時または体内留置時等低い摩擦抵抗を要求
されるガイドワイヤの表面。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し、本発明をさ
らに詳細に説明する。前記のとおり、体内に挿入し、目
的部位まで移動操作するガイドワイヤの実施態様を挙
げ、本発明の効果を例証する。
【0034】樹脂被覆は以下のように形成した。アジピ
ン酸2塩化物72.3gに50℃でトリエチレングリコ
ール29.7gを滴下した後、50℃で3時間塩酸を減
圧除去して得られたオリゴエステル22.5gにメチル
エチルケトン4.5gを加え水酸化ナトリウム5g、3
1%過酸化水素6.93g、界面活性剤ジオクチルフォ
スフェート0.44g、水120gよりなる溶液に滴下
し、−5℃で20分間反応させた。反応生成物を水洗、
メタノール洗浄を繰り返した後、乾燥させて分子内に複
数のパーオキサイド基を有するポリ過酸化物を得た。こ
のポリ過酸化物を開始剤として0.5g、グリシジルメ
タクリレート(GMA)9.5gを、ベンゼン30gを
溶媒として、80℃、2時間減圧下で撹拌しながら重合
した。反応生成物は貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒
をテトラヒドロフランとして精製し、分子内に複数のパ
ーオキサイド基を有するポリグリシジルメタアクリレー
ト(PPO−GMA)を得た。続いてPPO−GMA
1.0gをジメチルアクリルアミド9.0g、溶媒とし
てジメチルスルフォキシド90gを仕込み、減圧で密閉
にした後、80℃に加熱して18時間重合反応を行なっ
た。反応後、貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテト
ラヒドロフランとして精製し、分子内にエポキシ基材を
有する湿潤時に潤滑性を発現するブロックポリマーを得
た。本ポリマーはNMRおよびIR測定により、分子内
にエポキシ基の存在が確認できた。
【0035】上記ブロックポリマーを重量比で2%、ク
ロロホルムに溶解させ、ピリジンを適量加えたものに、
外径0.6mmのNi−Ti製芯金に熱可塑性ポリウレタン樹脂
をコートし外径0.89mmとしたガイドワイヤを数秒浸漬さ
せ、常温乾燥させた。さらにコーティングしたガイドワ
イヤを60〜100℃で加熱乾燥して、全面を潤滑性処理し
たガイドワイヤを得た。また、上記ブロックポリマーの
溶液中に溶解させたブロックポリマーの重量比2%のも
のに対し、1.5%・1%・0.5%・0.4%・0.3%・0.16%
・0.08%のブロックポリマー溶解液それぞれによって、
全面を同様な方法でコートしたガイドワイヤを作製し
た。
【0036】図1に示される、テルモ社製カテーテル
「ハートキャス」5Frに上記の方法で得られた各ガイ
ドワイヤを挿入し、それぞれの最大抵抗値を引っ張り試
験器(島津オートグラフ AGS-100D 島津製作所製)に
て測定した。この際、カテーテル内には水道水を満た
し、挿入速度は500mm/minとした。結果をもとに得られ
た累乗近似曲線を図2に示す。図2に示される結果か
ら、湿潤時にのみ潤滑性を示す被覆樹脂のコート濃度に
より挿入抵抗が変わることがわかる。このコート濃度
は、被覆後のガイドワイヤ表面においては樹脂の密度と
して現れる。
【0037】そこで、図3に示すように、全長150cmの
ガイドワイヤ1の基端側(50〜100cm)の部分には0.6%
の濃度の潤滑性樹脂被覆5を施し、先端側には2%の濃
度の潤滑性樹脂被覆6を行ったところ、操作性はきわめ
て良好なものとなった。また、2%の濃度の潤滑性樹脂
被覆と0.6%の濃度の潤滑性樹脂被覆の境に濃度勾配を
つけると、外径や摩擦抵抗に段差もなくスムーズに移行
し、より操作性は良好なものとなった。なお、ガイドワ
イヤとしては、外径0.6mmのNi−Ti製芯金2に熱可塑性
ポリウレタン樹脂3をコートし外径0.89mmとしたもの
で、先端部は芯金をテーパ状に細径化し柔軟化した上に
X線造影マーカとしてPt、Au等のコイル4を巻い
た。ポリウレタン樹脂の被覆層は先端部においても外径
が一定であるものとした。
【0038】図4は本発明を適用した他の実施例を示す
ものである。先端部は表面にシリコンを被覆したプラチ
ナ(Pt)製のコイル8がNi−Ti製芯金9の先端細径部
30cmの部分に巻かれており、芯金9の他の部分は熱可塑
性ポリウレタン樹脂7によりコートされている。また、
芯金9のコイル8の基端から約50-100cmは上記実施例と
同様の潤滑性樹脂による濃度1.6%の潤滑性樹脂被覆1
0を施し、その基端側40-90cmには濃度0.4%の潤滑性樹
脂被覆11を施した。最も基端側の10cmは、潤滑性樹脂
被覆を行わなかった。先端のコイル8は先端部の形状付
け(リシェイプ)を可能とし、基端の潤滑性樹脂被覆を
行わなかった部分は、カテーテル等への挿入の際には摩
擦抵抗が阻害とならない程に短く、かつ術者の取り扱い
をより容易とするために設けられている。
【0039】図5は本発明を適用した第三の実施例を示
すものである。本願は先端側のNi−Ti製芯金12と基端
側のスレンレス製芯金13をステンレス製パイプ14に
より接続したものである。芯金12の先端部は図3に示
した実施例と同様テーパー化された上にPt製コイル1
7が設けられ、全体を熱可塑性ポリウレタン樹脂16に
よりコートされている。また、パイプ14には樹脂のコ
ートがなされておらず、先端側の芯金12との接続をス
ムーズに移行させるために螺旋状の切れ込み18が入れ
られている。芯金12、13とパイプ14の接続はハン
ダ等によりなされる。芯金13の表面は先端部と同様の
ポリウレタン樹脂15によりコートされている。潤滑性
樹脂被覆は、パイプ14を境界に先端側が2.0%の潤滑
性樹脂被覆19、基端側が0.6%の滑性樹脂被覆20を
されている。このような構成により、先端部は弾性が高
く、基端部はコシの強い、操作性に優れたガイドワイヤ
を得ることが出来る。
【0040】上記各実施例はガイドワイヤについてのも
のであるが、既に述べているように、カテーテルへの応
用も可能である。
【0041】また、上述した実施例はいずれも、潤滑性
被覆の摩擦抵抗の変化させるために、被覆した樹脂溶液
の濃度を変えているが、先端側と基端側とで、異なる潤
滑性樹脂を被覆することにより行っても良い。
【0042】また、上記3つの実施例における潤滑性被
覆の基端部と先端部との摩擦抵抗の大きさの比は、図2
の摺動値の大きさから明らかなように、基端:先端が
1:2程度である。この比は、操作性やカテーテル無い
の摺動性を考慮すると、1:1.2無し1:20の範囲
内であることが好ましく、最も好ましくは、1:1.5
乃至1:4.5程度、すなわち、潤滑性樹脂被覆の基端
部の摩擦抵抗が、先端部の摩擦抵抗の1.5倍以上かつ
4.5倍以下の大きさであることが好ましい。これによ
って、操作性が高く、かつ摺動性の高い、本発明の効果
をより顕著に示すガイドワイヤを実現することができ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、体内に挿入する部分の
摩擦抵抗は小さく、手元部分の摩擦抵抗は大きくなり、
また、摩擦抵抗の大きい手元部分もある程度の潤滑性を
有するので、ガイドワイヤの操作性が大きく向上する。
本発明では、水溶性高分子物質の潤滑性の樹脂被覆を施
したガイドワイヤの基端部の親水性ないし潤滑性を樹脂
被覆の濃度を薄くし潤滑性をおさえ、ガイドワイヤ把持
部分を滑り難くして操作性を向上させている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の効果を確認するための挿入抵抗の試験
法を示す正面図である。
【図2】ブロックポリマー濃度を重量比で変えた場合の
摺動抵抗値とブロックポリマー濃度の累乗近似曲線を示
す。
【図3】本発明の実施例1であるガイドワイヤを示す断
面図である。
【図4】本発明の実施例2であるガイドワイヤを示す断
面図である。
【図5】本発明の実施例3であるガイドワイヤを示す断
面図である。
【符号の説明】
1:ガイドワイヤ、2:芯金、3:ポリウレタン樹脂、
4:コイル、5・6:潤滑性樹脂被覆

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿潤時に潤滑性を有する潤滑性樹脂被覆を
    有するガイドワイヤにおいて、該潤滑性樹脂被覆は該ガ
    イドワイヤの全体を被覆してなり、該潤滑性樹脂被覆の
    該ガイドワイヤ上における基端側と先端側とは摩擦抵抗
    が異なり、該潤滑性樹脂被覆は該基端側から該先端側に
    かけて3段階以上の段階的に摩擦抵抗が小さくなること
    を特徴とするガイドワイヤ。
  2. 【請求項2】前記潤滑性樹脂被覆は前記先端側の方が前
    記基端側より高密度で被覆されている事を特徴とする請
    求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 【請求項3】前記潤滑性樹脂被覆の前記基端側の摩擦抵
    抗が、前記先端側の摩擦抵抗の1.2倍以上かつ20倍
    未満の大きさであることを特徴とする請求項1に記載の
    ガイドワイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007325639A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Terumo Corp カテーテルチューブ
JP2009501056A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 ボストン サイエンティフィック リミテッド 多様な潤滑性を有するガイドワイヤ
JP2012090949A (ja) * 2010-09-27 2012-05-17 Terumo Corp 内視鏡用ガイドワイヤ

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