JP2003033344A - 2次元x線検出器を用いたx線回転撮影装置 - Google Patents

2次元x線検出器を用いたx線回転撮影装置

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JP2003033344A
JP2003033344A JP2001220089A JP2001220089A JP2003033344A JP 2003033344 A JP2003033344 A JP 2003033344A JP 2001220089 A JP2001220089 A JP 2001220089A JP 2001220089 A JP2001220089 A JP 2001220089A JP 2003033344 A JP2003033344 A JP 2003033344A
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imaging
dimensional
photographing
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Yasuo Omi
康夫 尾見
Takeshi Ueda
健 植田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 撮影角度毎に2次元X線検出器への入力信号
レベルを最適化して、被検体に照射される総X線被曝量
が増加することなく再構成像のS/Nを向上させて高画
質の画像が得られる2次元X線検出器を用いたX線回転
撮影装置を提供する。 【解決手段】撮影条件の設定及び算出並びに各種の操作
指令を入力する外部入力装置を有する操作部を備え、該
操作部で設定した撮影パラメータに基づいて回転撮影が
行われる。この撮影パラメータの初期値は、本撮影前の
予備撮影で得た予備撮影パラメータと前記外部入力装置
から入力した本撮影用の撮影パラメータとから前記撮影
パラメータの初期値を前記操作部の演算装置で求め30
3、この求めた撮影パラメータの初期値を設定して回転
撮影304を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線回転撮影装置
に関し、特に撮影角度毎に2次元X線検出器への入力信
号レベルを最適化して高画質の画像が得られる2次元X
線検出器を用いたX線回転撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2次元X線検出器を用いた回転撮影装置
は、1次元X線検出器を用いたX線CT装置に比較して
被検体の体軸方向の分解能が高いという利点があり、コ
ーンビームCT撮影装置、回転DSA撮影装置、Cアー
ム支持器を用いた循環器X線検査装置(以下、Cアーム
装置と呼ぶ)などが実用に供されている。これらの回転
撮影装置による回転撮影では、X線の吸収は被検体の形
状に応じて撮影角度毎に変化するので、該被検体に照射
される総X線被曝量を増加することなく再構成像のS/
N(Signal to Noise ratio)を向上させるために、撮
影角度毎に上記2次元X線検出器への入力信号レベルを
最適化する必要がある。
【0003】上記回転撮影装置に用いられている2次元
X線検出器には、イメージ・インテンシファイア(以
下、I.I.と略記)を用いるもの(以下、これをI.
I.方式と呼ぶ)やシンチレータと光検出器とを組み合
わせた平面型の検出器を用いるもの(以下、これを平面
検出器方式と呼ぶ)などある。I.I.方式は、I.
I.と、タンデムレンズ系及び光学絞りなどから成る光
学系と、この光学系で結像される光学像をCCD画像セ
ンサ素子等で撮像されるテレビカメラで構成され、この
構成の2次元X線検出器への入力信号レベルを最適化す
る技術として、特開平10-192267号公報に開示されるも
のがある。これは、撮影角度毎に前記光学絞りの開度
(以下、これをアイリスの開度と呼ぶ)を制御するもの
で、このアイリス制御システムは、関心領域(以下、R
OIと略記)における画素の輝度の最大値と最小値の次
投影の前の数投影での変化量と次投影でのX線量とから
次投影の輝度の最大値と最小値を求め、このようにして
求めた輝度の最大値と最小値になるように前記アイリス
の開度を制御し、前記CCDカメラへの入力信号レベル
を制御していた。
【0004】このアイリス制御システムは、高精度のア
イリスが必要であるため、より簡易にCCDカメラへの
入力信号レベルを制御する方法として、X線を放射する
X線管のアノードとカソード間に印加する電圧(以下、
管電圧と呼ぶ)のパルス幅を制御するX線放射パルス幅
制御方式がある。
【0005】一方、平面検出器方式においては、平面検
出器の出力はディジタル値であので、このディジタルデ
ータを画像処理装置に入力して各種の処理が可能である
ために、上記のアイリス制御は不要である。したがっ
て、この方式ではX線管のアノードとカソード間に流れ
る電流(以下、管電流と呼ぶ)を制御して、撮影角度毎
に平面検出器への入力信号レベルを最適化する必要があ
る。この管電流制御システムは、ROIにおける平面検
出器への入力信号レベルの前の数枚の投影データの変化
量から、次の投影での管電流値を求め、この管電流値に
なるように平面検出器への入力信号レベルを制御するも
のである。
【0006】また、上記の管電流制御の他に、管電流値
は一定のままで、管電圧のパルス幅を制御するX線放射
パルス幅制御方式もある。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】上記のように回転
撮影装置においては、CCDカメラや平面検出器などの
検出器入力信号レベルは飽和することがないように制御
する必要がある。また、検出器のダイナミックレンジを
有効かつ無駄なく利用して診断に有効な画像を得るため
には、検出器入力信号レベルがダイナミックレンジの上
限に近い値になるように、検出器入力信号レベルを制御
することが望ましい。
【0008】I.I.方式の2次元X線検出器を用いた
回転撮影装置において、最初の1投影目におけるアイリ
スの開度、すなわちアイリス開度の初期値をχ0とする
と、理想的なχ0は撮影部位によって異なり、このχ0
設定が適切でない場合、撮影開始直後の何枚かの投影で
は、CCDカメラへの入力信号レベルが安定しない。こ
のため再構成像の画質が劣化する。上記の従来技術にお
いて、前記χ0はファントム実験等のデータや過去の撮
影データに基づいて設定している。しかしながら最適な
χ0は、撮影部位、被検体の大きさ、厚さ等によって異
なるため、従来技術ではこれらの諸条件に応じた被検体
毎に最適なχ0を設定することは難しく、操作者の経験
にたよるところが大きく、その設定に多くの時間を費や
すばかりではなく、設定値そのものも満足するものでな
かった。
【0009】また、アイリス制御を行わないX線放射パ
ルス幅制御方式の場合においても、最初の1投影目にお
けるパルス幅、すなわちパルス幅の初期値dt0とする
と、理想的なdt0は撮影部位によって異なり、dt0
設定が適切でないと撮影開始直後の何枚かの投影では、
CCDカメラへの入力信号レベルが安定しない。このた
め再構成像の画質が劣化する。
【0010】このdt0の値もファントム実験等のデー
タや過去の撮影データに基づいて設定している。しかし
ながら最適なdt0は、撮影部位、被検体の大きさ、厚さ
等によって異なるため、上記従来技術でこれらの諸条件
に応じて被検体毎に最適なdt 0を設定することは難し
く、操作者の経験にたよるところが大きく、その設定に
多くの時間を費やすばかりではなく、設定値そのものも
満足するものでない。
【0011】一方、平面検出器方式の2次元X線検出器
を用いた回転撮影装置において、最初の1投影目におけ
る管電流値、すなわち管電流の初期値をI0とすると、
理想的なI0は撮影部位によって異なり、このI0の設定
が適切でない場合、撮影開始直後の何枚かの投影では、
平面検出器への入力信号レベルが安定しない。このため
再構成像の画質が劣化する。
【0012】このI0は、ファントム実験等のデータや
過去の撮影データに基づいて設定しているが、最適なI
0は撮影部位、被検体の大きさ、厚さ等によって異なる
ため、従来技術ではこれらの諸条件に応じて最適なI0
を設定することは難しく、操作者の経験と習熟が必要で
あるという問題は上記I.I.方式による2次元X線検
出器の場合と同様である。
【0013】さらに、上記平面検出器を用いた回転撮影
装置において、管電流制御を行わないでX線放射パルス
幅制御方式を採用した場合、平面検出器への入力信号レ
ベルを理想的な値に制御するためには、X線のパルス幅
を適切な値にする必要がある。最初の1投影目における
パルス幅、すなわちパルス幅の初期値をdt0とすると、
理想的なdt0は撮影部位によって異なり、このdt0の設
定が適切でない場合、撮影開始直後の何枚かの投影で
は、平面検出器への入力信号レベルが安定しない。この
ため再構成像の画質が劣化する。前記dt0は主にファン
トム実験等のデータや過去の撮影データに基づいて設定
していたが、最適なdt0は、撮影部位、被検体の大き
さ、厚さ等によって異なるため、被検体毎に最適なdt0
を設定することは難しく、上記管電流制御方式と同様の
問題があった。
【0014】そこで、本発明の目的は、撮影角度毎に2
次元X線検出器への入力信号レベルを最適化して、被検
体に照射される総X線被曝量が増加することなく再構成
像のS/Nを向上させて高画質の画像が得られる2次元
X線検出器を用いたX線回転撮影装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、X線を発生
するX線発生装置と、このX線発生装置からのX線量を
制御するX線制御装置と、被検体を挟んで前記X線発生
装置と対向する位置に配置された前記被検体を透過した
X線を検出する2次元X線検出装置と、中央に被検体を
挿入する開口部を有し前記X線発生装置及び2次元X線
検出装置などで構成される撮影系を保持してこれらを前
記被検体の周りに回転させる回転装置と、前記撮影系の
制御や画像計測データの収集を行う制御収集装置と、該
制御収集装置で収集した画像計測データを処理する画像
処理装置と、この画像処理装置で処理した再構成画像な
どを表示する表示装置と、撮影条件の設定及び算出並び
に各種の操作指令を入力する外部入力装置を備えた操作
装置と、この操作装置で設定された撮影パラメータに基
づいて回転撮影を行う2次元X線検出器を用いたX線回
転撮影装置であって、前記撮影パラメータは、本撮影前
の予備撮影で得た予備撮影パラメータと前記外部入力装
置から入力した本撮影用の撮影パラメータとから前記撮
影パラメータの初期値を演算する手段を備え、この演算
手段で算出した撮影パラメータの初期値を設定すること
によって達成される。
【0016】前記撮影パラメータの初期値は、前記被検
体の撮影角度毎に前記2次元X線検出器への入力信号レ
ベルに関与するパラメータであり、2次元X線検出器と
して、イメージ・インテンシファイアと、タンデムレン
ズ系及び光学絞りから成る光学系と、この光学系で結像
される光学像を撮像するテレビカメラで構成される2次
元X線検出器の場合には、前記光学絞りの開度、前記X
線制御装置で制御される前記X線発生装置のX線管のア
ノードとカソード間電圧のパルス幅、該X線管に流れる
電流のうちの少なくとも一つであり、シンチレータと光
検出器とを組み合わせた平面検出器の場合には、前記X
線制御装置で制御される前記X線発生装置のX線管のア
ノードとカソード間電圧のパルス幅、該X線管に流れる
電流のうちの少なくとも一つである。これらの初期値は
以下の式によって算出される。
【0017】(1)イメージ・インテンシファイアと、
タンデムレンズ系及び光学絞りから成る光学系と、この
光学系で結像される光学像を撮像するテレビカメラで構
成され2次元X線検出器を用いた場合の撮影パラメータ
の初期値、光学絞りの開度すなわち、光学絞りの開度、
X線管のアノードとカソード間電圧のパルス幅、X線管
に流れる電流は、
【数1】
【0018】ただし、kは被検体の体厚、撮影部位、投
影方向によって決まる定数、χ1 、I1、V1、dt1はそ
れぞれ予備撮影におけるパラメータ、S、χ、I、V、
dtは本撮影用に前記外部入力装置から入力するパラメ
ータである。
【0019】(2)シンチレータと光検出器とを組み合
わせた平面検出器を用いた場合の撮影パラメータの初期
値、すなわち、X線管のアノードとカソード間電圧のパ
ルス幅、X線管に流れる電流は、
【数2】
【0020】ただし、kは被検体の体厚、撮影部位、投
影方向によって決まる定数、I1、V1 、dt1はそれぞれ
予備撮影におけるパラメータ、S、I、V、dtは本撮
影用に前記外部入力装置から入力するパラメータであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る初期撮影条件自動設定機能を有する2次元X線検出
器を用いたX線回転撮影装置の好ましい実施の形態につ
いて詳説する。
【0022】図1は本発明に係る初期撮影条件自動設定
機能を有する2次元X線検出器を用いたX線回転撮影装
置の全体構成図である。図1に示すX線回転撮影装置
は、X線管装置などを備えたX線発生装置1と、このX
線発生装置1から放射されたX線をコリメートするX線
絞り2と、寝台3に載置された被検体4を透過したX線
検出器を検出する2次元X線検出装置5(この図1では
I.I.を用いた例である)と、前記X線発生装置1や2
次元X線検出器5などを保持してこれらを被検体4の周
りに回転させる回転装置6と、前記X線発生装置1及び2
次元X線検出器5などで構成される撮影系の制御や画像
の収集を行う制御収集装置7と、該制御収集装置7で収
集した画像計測データを処理する画像処理装置、この画
像処理装置で処理した再構成画像などを表示する表示装
置、撮影条件の算出及び設定並びに各種の操作指令を入
力する機能を有する操作装置8などからなり、上記回転
装置6は図示省略の支持部材に回転可能に支持され、こ
れらは外装カバーで覆われてガントリーを構成してい
る。
【0023】図2は操作装置8の構成を示す図である。
操作装置8は、制御収集装置7からの撮影画像データの
取り込み及び撮影条件や操作指令を前記制御収集装置7
などに出力するインターフェイス(I/F)9と、撮影
画像データや撮影パラメータを一時的に格納するメモリ
10と、回転撮影の初期パラメータの算出や画像再構成
などの演算を行う中央処理装置(CPU)11と、撮影
画像を記録するハードディスク12と、マウスやキーボ
ードなどの外部入力装置13と、処理結果を表示する表
示装置14とから成る。
【0024】このような図1、図2示す構成のX線回転
撮影装置は、X線発生装置1から放射されたX線をX線
絞り2でコリメートしてこれを被検体4に照射し、該被
検体を透過したX線をI.I.方式による2次元X線検
出器5で検出して、一度に広い範囲の2次元の投影デー
タを計測する。
【0025】この2次元の投影データは、前記回転装置
6によりX線発生装置1と2次元X線検出器5とを被検
体4の周りに回転させることによって計測され、この計
測した投影データを制御収集装置に取り込み、ここで各
種の補正を含む前処理を行って操作装置8のインターフ
ェイス(I/F)9を介してメモリ10に記憶する。こ
の記憶した投影データを用いてCPU11で再構成演算
を行って3次元の画像を含む各種の画像を生成し、この
生成した画像を表示装置14に表示する。このような構
成のX線回転撮影装置の撮影条件は、外部入力装置13
により被検体4の撮影部位、厚さ等に応じて設定するも
のであるが、2次元X線検出器への入力信号レベルを最
適化するための前記撮影条件の初期値、すなわち2次元
X線検出器がI.I.方式の場合のアイリスの開度
χ0、管電圧のパルス幅dt0と、2次元X線検出器が平
面検出器方式の場合の管電流I0、管電圧のパルス幅dt
0は以下の演算により算出し、設定する。
【0026】図3は上記初期値を求めるための処理フロ
ーチャートである。本発明による初期値は、本撮影を行
う前にX線発生装置1と2次元X線検出器5を静止、す
なわち回転装置6を静止しておき、被検体の撮影部位に
X線を極短時間だけ照射し(以下、これをワンショット
撮影と呼ぶ)、この時のアイリスの開度、管電圧、管電
流及び照射時間と2次元X線検出器で検出した被検体の
透過X線量から求めるものである。
【0027】図3において、先ずワンショット撮影によ
り被検体の位置決めを行う(ステップ301)。このとき
の撮影方向は、一般的なAP(Anterior-Posterior)方向
やラテラル方向に限らず、どんな方向でもよい。制御収
集装置7に収集されたワンショット撮影画像データと管
電流値などのワンショット撮影パラメータは、インター
フェイス9を介してメモリ10に一時格納するか、ハー
ドディスク12に保存する(ステップ302)。
【0028】次に、このワンショット撮影画像データと
ワンショット撮影パラメータとを基にして、回転撮影に
おけるパラメータの初期値をCPUで算出する。(ステ
ップ303)。
【0029】次に、前記ステップ303で算出したパラメ
ータを基にして回転撮影を行う。(ステップ304)。こ
の時、回転撮影の撮影開始位置は、ワンショット撮影時
の撮影方向と同一の位置であることが必要である。制御
収集装置7に収集された回転撮影画像データ(投影デー
タ)は、インターフェイス9を介してメモリ10に一時
格納するか、ハードディスク12に保存する。(ステッ
プ305)。再構成が不要な場合には、回転撮影後の投影
像を表示装置14に表示する(ステップ308)。再構成
が必要な場合には、投影データに対して再構成前処理
(ステップ306)と再構成処理(ステップ307)を行い、
該処理によって生成した再構成画像を表示装置14に表
示する(ステップ308)。
【0030】続いて、ワンショット撮影における撮影パ
ラメータから、回転撮影の初期パラメータを算出する方
法について説明する。
【0031】《I.I.方式の2次元X線検出器を用い
たX線回転撮影装置の場合》 (1)アイリス制御を行う場合 図4はI.I.方式の2次元X線検出器を用いたX線回
転撮影装置でアイリス制御を行う場合のアイリス開度の
初期値を算出するフローチャートである。先ず、ワンシ
ョット撮影により、ワンショット撮影画像を得る。(ス
テップ401)。このワンショット撮影画像から、注目す
る領域におけるテレビカメラへの入力信号レベルS1
得る(ステップ402)。また、ステップ401と同時にワン
ショット撮影における撮影パラメータが得られる(ステ
ップ403)。
【0032】ここで、前記ワンショット撮影時のアイリ
ス開度をχ1、管電流をI1、管電圧をV1、管電圧のパ
ルス幅をdt1とし、以下の関係式が成り立つと仮定す
る。
【0033】
【数3】 ここで、kは被検体の体厚、撮影部位、投影方向によっ
て決まる定数である。回転撮影におけるテレビカメラへ
の入力信号レベルをS、アイリス開度をχ、管電流を
I、管電圧をV、パルス幅をdtとすると、以下の関係式
が成り立つ。
【0034】
【数4】 次に、回転撮影における各撮影パラメータのうち、S、
I、V、dtを外部入力装置13により入力する(ステッ
プ404)。ここで、前記入力したS、I、V、dtは投影
方向によらず一定値であるから、(1)、(2)式より回転撮
影におけるアイリス開度の初期値χ0は(3)式から求めら
れる(ステップ405)。
【0035】
【数5】 このようにして(3)式で算出したχ0を用いることによっ
て、被検体に最適なアイリス開度の初期値を設定するこ
とが可能となる。
【0036】(2)X線放射パルス幅制御を行う場合 図5はI.I.方式の2次元X線検出器を用いたX線回
転撮影装置でX線放射パルス幅制御を行う場合の管電圧
パルス幅の初期値を算出するフローチャートである。
【0037】先ず、ワンショット撮影により、ワンショ
ット撮影画像を得る(ステップ501)。
【0038】このワンショット撮影画像から、注目する
領域におけるテレビカメラへの入力信号レベルS1が得
られる(ステップ502)。また、ステップ501と同時に、
ワンショット撮影における撮影パラメータが得られる
(ステップ503)。ここで、ワンショット撮影時のアイ
リス開度χ1 、管電流をI1 、管電圧をV1 、管電圧の
パルス幅をdt1とし、上記(1)式と同じ関係式が成り立
つものと仮定する。回転撮影におけるテレビカメラへの
入力信号レベルをS、アイリス開度をχ、管電流をI、
管電圧をV、管電圧のパルス幅をdtとすると、上記
(2)式と同じ関係式が成り立つ。
【0039】次に、回転撮影における各撮影パラメータ
のうち、S、χ、I、Vを外部入力装置13により入力
する(ステップ504)。ここで、前記S、χ、I、V
は、投影方向によらず一定値であるから、(1)、(2)式よ
り回転撮影における管電圧のパルス幅の初期値dt0は(4)
式により求められる(ステップ505)。
【0040】
【数6】 このようにして(4)式で算出したdt0を用いることによ
って、被検体に最適な管電圧のパルス幅の初期値を設定
することが可能となる。
【0041】(3)管電流制御を行う場合 図6はI.I.方式の2次元X線検出器を用いたX線回
転撮影装置で管電流制御を行う場合の管電流の初期値を
算出するフローチャートである。
【0042】先ず、ワンショット撮影により、ワンショ
ット撮影画像を得る(ステップ601)。
【0043】このワンショット撮影画像から、注目する
領域におけるテレビカメラへの入力信号レベルS1が得
られる(ステップ602)。また、ステップ601と同時に、
ワンショット撮影における撮影パラメータが得られる
(ステップ603)。ここで、ワンショット撮影時のアイ
リス開度χ1 、管電流をI1 、管電圧をV1 、管電圧の
パルス幅をdt1とし、上記(1)式と同じ関係式が成り立
つものと仮定する。回転撮影におけるテレビカメラへの
入力信号レベルをS、アイリス開度をχ、管電流をI、
管電圧をV、管電圧のパルス幅をdtとすると、上記
(2)式と同じ関係式が成り立つ。
【0044】次に、回転撮影における各撮影パラメータ
のうち、S、χ、、V、dtを外部入力装置13により入
力する(ステップ604)。ここで、前記S、χ、I、
V、dtは、投影方向によらず一定値であるから、(1)、
(2)式より回転撮影における管電流の初期値I0は(5)式
により求められる(ステップ605)。
【0045】
【数7】 このようにして(5)式で算出したI0を用いることによっ
て、被検体に最適な管電流の初期値を設定することが可
能となる。 《平面検出器方式の2次元X線検出器を用いたX線回転
撮影装置の場合》 (1)管電流制御を行う場合 図7は平面センサ方式の2次元X線検出器を用いたX線
回転撮影装置で管電流制御を行う場合の管電流の初期値
を算出するフローチャートである。
【0046】図7において、先ずワンショット撮影によ
り、ワンショット撮影画像を得る(ステップ701)。こ
のワンショット撮影画像から、注目する領域における平
面検出器への入力信号レベルS1が得られる(ステップ7
02)。また、ステップ701と同時に、ワンショット撮影
における撮影パラメータが得られる(ステップ703)。
ここで、ワンショット撮影時の検出器ゲインをg1 、管
電流をI1、管電圧をV1 、パルス幅をdt1とし、以下の
関係式が成り立つと仮定する。
【0047】
【数8】 ここで、kは被検体の体厚、撮影部位、投影方向によっ
て決まる定数である。
【0048】ワンショット撮影終了後に行われる回転撮
影における平面検出器への入力信号レベルをS、検出器
ゲインをg、管電流をI、管電圧をV、パルス幅をdtと
すると、以下の関係式が成り立つ。
【0049】
【数9】 次に、回転撮影における各撮影パラメータのうち、S、
g、V、dtを外部入力装置13より入力する(ステップ
704)。ここで、S、g、V、dtは投影方向によらず一
定値であるから、(6)、(7)式より回転撮影における管電
流の初期値I0は(8)式により求められる(ステップ70
5)。
【0050】
【数10】 このようにして(8)式で算出したI0を用いることによっ
て、被検体に最適な管電流の初期値を設定することが可
能となる。
【0051】(2)X線放射パルス幅制御を行う場合 図8は平面検出器方式の2次元X線検出器を用いたX線
回転撮影装置でX線放射パルス幅制御を行う場合の管電
圧パルス幅の初期値を算出するフローチャートである。
【0052】先ず、ワンショット撮影により、ワンショ
ット撮影画像を得る(ステップ801)。このワンショッ
ト撮影画像から、注目する領域における平面検出器への
入力信号レベルS1を得る(ステップ802)。
【0053】また、ステップ801と同時に、ワンショッ
ト撮影における撮影パラメータが得られる。(ステップ
(803)。ここで、ワンショット撮影時の検出器ゲイン
をg1、管電流をI1 、管電圧をV1 、パルス幅をdt1
とし、上記(6)と同じ関係式が成り立つとものと仮定
する。ワンショット撮影終了後に行われる回転撮影にお
ける平面検出器への入力信号レベルをS、検出器ゲイン
をg、管電流をI、管電圧をV、パルス幅をdtとする
と、上記(7)式と同じ関係式が成り立つ。
【0054】次に、回転撮影における各撮影パラメータ
のうち、S、g、I、Vを外部入力装置13により入力
する(ステップ804)。ここで、S、g、I、Vは投影
方向によらず一定値であるから、(6)及び(7)式より回転
撮影におけるパルス幅の初期値dt0は(9)式より求められ
る。(ステップ805)。
【0055】
【数11】 このようにして(9)式で算出したdt0を用いることによ
って、被検体に最適な管電圧のパルス幅の初期値を設定
することが可能となる。
【0056】以上、2次元X線検出器を用いたX線回転
撮影装置において、撮影角度毎に前記2次元X線検出器
への入力信号レベルを最適化して高画質の画像を得るた
めの撮影パラメータの初期値を求める実施例について説
明したが、本発明はこれらに限定するものではない。
【0057】すなわち、I.I.方式の2次元X線検出
器を用いた場合は、アイリスの開度、管電圧のパルス
幅、管電流の3つのパラメータのうちの2つを固定し、
残りの1つの初期値を求めてこれを設定するようにした
が、これは管電流を固定し、アイリスの開度と管電圧の
パルス幅の初期値を求めてこれらを設定することも可能
であるし、あるいはアイリスの開度、管電圧のパルス
幅、管電流の3つのパラメータの全部の初期値を求めて
設定することもできる。同様に、平面検出器方式の2次
元X線検出器を用いた場合は、管電圧のパルス幅、管電
流の2つのパラメータの全部の初期値を求めて設定して
も良い。要するに、本発明は、本撮影前の予備撮影であ
るワンショット撮影で得た撮影パラメータと本撮影時に
入力する撮影パラメータとから該撮影パラメータの初期
値を演算により求め、この初期値を設定して回転撮影を
行うようにしたものである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2次元X線検出器を用いてX線回転撮影を行う場合、本
撮影前の予備撮影としてのワンショット撮影における撮
影パラメータを基にして回転撮影時の撮影パラメータの
初期値を自動的に算出するようにしたので、操作者の経
験と習熟がなくても一枚目の投影像から最適なパラメー
タで撮影できる。これによって、撮影角度毎に2次元X
線検出器への入力信号レベルを最適化して、被検体に照
射される総X線被曝量が増加することなく再構成像のS
/Nを向上させて高画質の画像が得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る初期撮影条件自動設定機能を有す
る2次元X線検出器を用いたX線回転撮影装置の全体構
成図。
【図2】図1の2次元X線検出器を用いたX線回転撮影
装置の操作装置の構成を示す図。
【図3】撮影パラメータの初期値を求めるためのフロー
チャート図。
【図4】I.I.方式の2次元X線検出器を用いたX線
回転撮影装置でアイリス制御を行う場合のアイリス開度
の初期値を算出するフローチャート図。
【図5】I.I.方式の2次元X線検出器を用いたX線
回転撮影装置でX線放射パルス幅制御を行う場合の管電
圧パルス幅の初期値を算出するフローチャート図。
【図6】I.I.方式の2次元X線検出器を用いたX線
回転撮影装置で管電流制御を行う場合の管電流の初期値
を算出するフローチャート図。
【図7】平面検出器方式の2次元X線検出器を用いたX
線回転撮影装置で管電流制御を行う場合の管電流の初期
値を算出するフローチャート図。
【図8】平面検出器方式の2次元X線検出器を用いたX
線回転撮影装置でX線放射パルス幅制御を行う場合の管
電圧パルス幅の初期値を算出するフローチャート図。
【符号の説明】
1…X線発生装置、5…2次元X線検出装置、6…回転
装置、7…制御収集装置、8…操作装置、10…メモ
リ、11…中央処理装置(CPU)、13 …外部入力
装置、14…表示装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生するX線発生装置と、このX
    線発生装置からのX線量を制御するX線制御装置と、被
    検体を挟んで前記X線発生装置と対向する位置に配置さ
    れた前記被検体を透過したX線を検出する2次元X線検
    出装置と、中央に被検体を挿入する開口部を有し前記X
    線発生装置及び2次元X線検出装置などで構成される撮
    影系を保持してこれらを前記被検体の周りに回転させる
    回転装置と、前記撮影系の制御や画像計測データの収集
    を行う制御収集装置と、該制御収集装置で収集した画像
    計測データを処理する画像処理装置と、この画像処理装
    置で処理した再構成画像などを表示する表示装置と、撮
    影条件の設定及び算出並びに各種の操作指令を入力する
    外部入力装置を備えた操作装置と、この操作装置で設定
    された撮影パラメータに基づいて回転撮影を行う2次元
    X線検出器を用いたX線回転撮影装置であって、前記撮
    影パラメータは、本撮影前の予備撮影で得た予備撮影パ
    ラメータと前記外部入力装置から入力した本撮影用の撮
    影パラメータとから前記撮影パラメータの初期値を演算
    する手段を備え、この演算手段で算出した撮影パラメー
    タの初期値を設定して回転撮影を行うことを特徴とする
    2次元X線検出器を用いたX線回転撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影パラメータの初期値は、前記被
    検体の撮影角度毎に前記2次元X線検出器への入力信号
    レベルに関与するパラメータであることを特徴とする請
    求項1に記載の2次元X線検出器を用いたX線回転撮影
    装置。
  3. 【請求項3】 前記2次元X線検出器への入力信号レベ
    ルに関与する撮影パラメータの初期値は、2次元X線検
    出器として、イメージ・インテンシファイアと、タンデ
    ムレンズ系及び光学絞りから成る光学系と、この光学系
    で結像される光学像を撮像するテレビカメラで構成され
    る2次元X線検出器の場合には、前記光学絞りの開度、
    前記X線制御装置で制御される前記X線発生装置のX線
    管のアノードとカソード間電圧のパルス幅、該X線管に
    流れる電流のうちの少なくとも一つであり、シンチレー
    タと光検出器とを組み合わせた平面検出器の場合には、
    前記X線制御装置で制御される前記X線発生装置のX線
    管のアノードとカソード間電圧のパルス幅、該X線管に
    流れる電流のうちの少なくとも一つであることを特徴と
    する請求項2に記載の2次元X線検出器を用いたX線回
    転撮影装置。
  4. 【請求項4】 イメージ・インテンシファイアと、タン
    デムレンズ系及び光学絞りから成る光学系と、この光学
    系で結像される光学像を撮像するテレビカメラで構成さ
    れ2次元X線検出器を用いた場合の撮影パラメータの初
    期値は、以下の式によって算出することを特徴とする請
    求項3に記載の2次元X線検出器を用いたX線回転撮影
    装置。 光学絞りの開度 X線管のアノードとカソード間電圧のパルス幅 X線管に流れる電流 ただし、kは被検体の体厚、撮影部位、投影方向によっ
    て決まる定数、χ1 、I1、V1 、dt1はそれぞれ予備撮
    影におけるパラメータ、S、χ、I、V、dtは本撮影用
    に前記外部入力装置から入力するパラメータである。
  5. 【請求項5】 シンチレータと光検出器とを組み合わせ
    た平面検出器を用いた場合の撮影パラメータの初期値
    は、以下の式によって算出することを特徴とする請求項
    3に記載の2次元X線検出器を用いたX線回転撮影装
    置。 X線管のアノードとカソード間電圧のパルス幅 X線管に流れる電流 ただし、kは被検体の体厚、撮影部位、投影方向によっ
    て決まる定数、I1、V1 、dt1はそれぞれ予備撮影にお
    けるパラメータ、S、I、V、dtは本撮影用に前記外部
    入力装置から入力するパラメータである。
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