JP2003032790A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2003032790A
JP2003032790A JP2001219383A JP2001219383A JP2003032790A JP 2003032790 A JP2003032790 A JP 2003032790A JP 2001219383 A JP2001219383 A JP 2001219383A JP 2001219383 A JP2001219383 A JP 2001219383A JP 2003032790 A JP2003032790 A JP 2003032790A
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JP
Japan
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diaphragm
voice coil
speaker
present
vibration system
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Application number
JP2001219383A
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English (en)
Inventor
Masahide Sumiyama
昌英 隅山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は各種音響機器および産業用機器に使
用されるスピーカに関するものであり、過大入力の印
加、周囲温度の高い環境下ではダイアフラムとボイスコ
イルの接着外れ、周波数特性の不安定化が課題であっ
た。 【解決手段】 本発明のスピーカは、ボイスコイル28
をシリコン系樹脂によりインサートしてダイアフラム2
9と同時に一体成形した構成とすることを特徴としたも
ので、この振動系を使用してスピーカを組立てる構成と
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種音響機器および
産業用機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスピーカについて、図7、図8に
より説明する。
【0003】図7は従来のダイアフラムとボイスコイル
を結合した振動系の断面図であり、図8はその振動系を
使用したスピーカの断面図を示したものである。
【0004】図7によると、硬質アルミにより構成され
たボビン8aに線輪8bを巻線して、ボイスコイル8を
得、布や樹脂等の材料により成形加工して得られたダイ
アフラム9に前記ボイスコイル8を接着剤により接着結
合して振動系7を得ている。
【0005】一方図8は、図7にて完成した振動系を使
用して組立てられたスピーカの断面図を示したものであ
り、図8によると着磁されたマグネット1を上部プレー
ト2および下部プレート3により挟み込んで構成された
磁気回路4の上部プレート2にツィータリング6を結合
し、このツィータリング6の周縁部に振動系のダイアフ
ラム9のエッジ9aを接着し、この振動系のボイスコイ
ル8を磁気ギャップ5にはまり込むように結合し、最後
にバッフル板10をツィータリング6と上部プレート2
に取付けて組立てを完成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のスピーカは、過
大入力が印加されたり、周囲温度の高い環境下での使用
状態の場合、ダイアフラム9とボイスコイル8を接着し
ている接着剤が熱軟化を起こし、柔らかくなるため周波
数特性が安定しないという大きな問題を抱えるものであ
った。特にひどい場合には、ダイアフラム9とボイスコ
イル8の接着外れが発生することもあった。また、これ
は屋外仕様のスピーカ等その耐環境信頼性が厳しく、か
つ動作温度範囲が広く要求されるスピーカに関しては非
常に大きな問題であった。
【0007】よって、今後のスピーカは過大入力が印加
されたり、周囲温度の高い環境下での使用状態の場合で
もダイアフラム9とボイスコイル8の接着信頼性が高
く、温度変化に対する周波数特性の安定性を向上させる
ことが課題であった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するもので、ダ
イアフラムとボイスコイルの接着信頼性向上、温度変化
に対する周波数特性の安定性向上を実現できる優れたス
ピーカを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の構成を有する。
【0010】本発明の請求項1に記載の発明は、ボイス
コイルをシリコン系樹脂によりインサートしてダイアフ
ラムと同時に一体成形した構成としたものである。これ
により、ボビン、接着剤、接着工程が不要となり、ダイ
アフラムとボイスコイルの接着信頼性向上、温度変化に
対する周波数特性の安定性向上が図れるという作用効果
が得られる。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、特に、
ダイアフラムの内周部の一部にシリコン樹脂より比重の
小さい材料をインサートしてダイアフラムと同時に一体
成形した構成としたもので、これにより、ダイアフラム
の軽量化による音圧レベル向上、高域限界周波数の拡大
が図れるという作用効果が得られる。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、特に、
ダイアフラム外周部のエッジの一部にシリコン樹脂より
比重の小さい材料をインサートしてダイアフラムと同時
に一体成形した構成としたもので、これにより、エッジ
の軽量化による音圧レベル向上、高域限界周波数の拡
大、最低共振周波数の制御が図れるという作用効果が得
られる。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、特に、
ダイアフラムのボイスコイルをインサートした近傍に強
化フィラーを混入した構成としたもので、これにより、
ボイスコイル近傍の強化を図ることで、高域限界周波数
の拡大、最低共振周波数の制御が図れるという作用効果
が得られる。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、特に、
ダイアフラムのボイスコイルをインサートした以外の位
置のシリコンを発泡化させた構成としたもので、これに
より、ボイスコイル近傍の強度は保ちつつ、それ以外の
部分は軽量化を図ることで、音圧レベル向上、高域限界
周波数の拡大、最低共振周波数の制御が図れるという作
用効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて、本発明の特に請求項1に記載の発明につ
いて説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態の振動系の断
面図を示したもので、図2はその振動系を使用したスピ
ーカの断面図を示したものである。
【0017】図1によると、ボイスコイル28の線輪を
シリコン系樹脂によりインサートしてダイアフラム29
と同時に一体成形して振動系27を得た構成としたもの
で、これにより、ボビン、接着剤、接着工程が不要とな
り、ダイアフラム29とボイスコイル28の接着信頼性
向上、生産性の向上、品質の安定化、コスト低減化を図
ることができる。
【0018】一方図2は、図1にて完成した振動系27
を使用して組立てられたソフトドームタイプのスピーカ
の断面図を示したものであり、図2によると着磁された
マグネット21を上部プレート22および下部プレート
23により挟み込んで構成された磁気回路24の上部プ
レート22に、ツィータリング26を結合し、このツィ
ータリング26の周縁部に振動系27のダイアフラム2
9のエッジ29aを接着し、この振動系27のボイスコ
イル28を前記磁気回路24の磁気ギャップ25にはま
り込むように結合し、最後にバッフル板30をツィータ
リング26と上部プレート22に結合して構成してい
る。この構成とすることで、温度変化に対する周波数特
性の安定性の向上を図ることができる。
【0019】(実施の形態2)以下、実施の形態2を用
いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明
する。
【0020】図3は、本発明の別の実施形態の振動系の
断面図を示したものである。
【0021】図3によると、ダイアフラム29の内周部
の一部にシリコン樹脂より比重の小さい材料29bをイ
ンサートしてダイアフラムと同時に一体成形した構成と
したもので、これにより、ダイアフラム29の軽量化に
よる音圧レベル向上、高域限界周波数の拡大、コスト低
減化を図ることができる。
【0022】スピーカの構成については、前記同様であ
るため説明を省略する。
【0023】(実施の形態3)以下、実施の形態3を用
いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明
する。
【0024】図4は、本発明の別の実施形態の振動系の
断面図を示したものである。
【0025】図4によると、ダイアフラム29の外周部
のエッジ29aの一部にシリコン樹脂より比重の小さい
材料29cをインサートしてダイアフラム29と同時に
一体成形した構成としたもので、これにより、エッジ2
9cの軽量化による音圧レベル向上、高域限界周波数の
拡大、最低共振周波数の制御、コスト低減化を図ること
ができる。
【0026】スピーカの構成については、前記同様であ
るため説明を省略する。
【0027】(実施の形態4)以下、実施の形態4を用
いて、本発明の特に請求項4に記載の発明について説明
する。
【0028】図5は、本発明の別の実施形態の振動系の
断面図を示したものである。
【0029】図5によると、ダイアフラム29のボイス
コイル28をインサートした近傍に強化フィラー29d
を混入した構成としたもので、これにより、ボイスコイ
ル28近傍の強化を図ることで、高域限界周波数の拡
大、最低共振周波数の制御を図ることができる。
【0030】スピーカの構成については、前記同様であ
るため省略する。
【0031】(実施の形態5)以下、実施の形態5を用
いて、本発明の特に請求項5に記載の発明について説明
する。
【0032】図6は、本発明の別の実施形態の振動系の
断面図を示したものである。
【0033】図6によると、ダイアフラム29のボイス
コイル28をインサートした近似以外の位置29eのシ
リコンを発泡化させたもので、これにより、ボイスコイ
ル28近傍の強度を保ちつつ軽量化を図ることで、音圧
レベルの向上、高域限界周波数の拡大、最低共振周波数
の制御を図ることができる。
【0034】スピーカの構成については、前記同様であ
るため省略する。
【0035】以上のように、本発明は、ダイアフラム2
9とボイスコイル28の接着信頼性向上、温度変化に対
する周波数特性の安定性の向上、品質の安定化、部品点
数削減化、コスト低減化を実現することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明のスピーカは、ボ
イスコイルをシリコン系樹脂によりインサートしてダイ
アフラムと同時に一体成形した構成としたもので、これ
により、ボイスコイルのボビン、接着剤、接着工程が不
要となり、ダイアフラムとボイスコイルの接着信頼性向
上、温度変化に対する周波数特性の安定性の向上を図る
ことができる。さらに、実施形態によっては、音圧レベ
ル向上、高域限界周波数の拡大、最低共振周波数の制御
を図ることも可能である。
【0037】このように本発明は品質、信頼性、温度特
性や性能の向上を実現できる優れたスピーカを提供する
ことができ、その工業的価値は非常に大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における振動系の断面図
【図2】本発明の実施の形態におけるスピーカの断面図
【図3】本発明の別の実施の形態における振動系の断面
【図4】本発明の別の実施の形態における振動系の断面
【図5】本発明の別の実施の形態における振動系の断面
【図6】本発明の別の実施の形態における振動系の断面
【図7】従来の振動系の断面図
【図8】従来のスピーカの断面図
【符号の説明】 21 マグネット 22 上部プレート 23 下部プレート 24 磁気回路 25 磁気ギャップ 26 ツィータリング 27 振動系 28 ボイスコイル 29 ダイアフラム 29a エッジ 30 バッフル板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイアフラムと、このダイアフラムに結
    合されるとともに、その一部が磁気回路の磁気ギャップ
    に配置されたボイスコイルからなるスピーカであって、
    前記ボイスコイルはシリコン系樹脂によりインサートし
    てダイアフラムと同時に一体成形して構成されたスピー
    カ。
  2. 【請求項2】 ダイアフラムの内周部の一部にシリコン
    樹脂より比重の小さい材料をインサートしてダイアフラ
    ムと同時に一体成形してなる請求項1記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 ダイアフラム外周部のエッジの一部にシ
    リコン樹脂より比重の小さい材料をインサートしてダイ
    アフラムと同時に一体成形してなる請求項1記載のスピ
    ーカ。
  4. 【請求項4】 ダイアフラムのボイスコイルをインサー
    トした近傍に強化フィラーを混入してなる請求項1記載
    のスピーカ。
  5. 【請求項5】 ダイアフラムのボイスコイルをインサー
    トした以外の位置を発泡化してなる請求項1記載のスピ
    ーカ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238077A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Pioneer Electronic Corp スピーカ装置
CN107529116A (zh) * 2017-08-02 2017-12-29 瑞声声学科技(常州)有限公司 微型发声器及电子设备

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JP2006238077A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Pioneer Electronic Corp スピーカ装置
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