JP2003032550A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003032550A
JP2003032550A JP2001220001A JP2001220001A JP2003032550A JP 2003032550 A JP2003032550 A JP 2003032550A JP 2001220001 A JP2001220001 A JP 2001220001A JP 2001220001 A JP2001220001 A JP 2001220001A JP 2003032550 A JP2003032550 A JP 2003032550A
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JP2001220001A
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Hideaki Yoshida
英明 吉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プログレッシブ読出し時における画像の飽和レ
ベル低下という不具合を生じることなく、インターレー
ス読み出し時にはS/Nの向上した高画質な撮像を実現
する。 【解決手段】CCDドライバ106によるCCDカラー
撮像素子105の駆動制御により、1フレームに対応す
る全画素の電荷を個別に且つ同時に転送可能なプログレ
ッシブ読み出しと、1フレームに対応する全画素の電荷
を複数のフィールドに分割して垂直転送路によって転送
することで1フレームに対応する全画素情報をフィール
ド順次で読み出すインターレース読み出しの双方が実行
される。この走査の切換えに対応して、撮像素子105
の出力に対するゲインが可変制御され、インターレース
読み出しの場合には小さいゲイン(低感度)に、プログ
レッシブ読み出しの場合は大きいゲイン(高感度)に設
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子を用い
た撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子を用いた撮像装置が
種々開発されている。撮像装置で使用される撮像素子と
しては、従来ではムービーを中心に、全画素を奇遇のフ
ィールドに分けて読み出すインターレース走査対応型C
CD撮像素子が多く使用されていたが、静止画撮影を目
的としたディジタルスチルカメラの登場に伴い、最近で
は全画素プログレッシブ走査に対応した垂直転送路を持
つプログレッシブ走査対応型CCD撮像素子が主流とな
っている。
【0003】プログレッシブ走査対応型CCD撮像素子
では1フレームの全画素の読み出しを個別且つ同時に行
うことができる。よって、フィールド間の時差の問題を
招くことなく1フレーム分の高解像度の静止画を純電子
シャッタによって得ることができ、メカシャッタ等の光
学シャッタでは不可能な超高速シャッタを実現すること
が可能である。しかしプログレッシブ走査対応型CCD
撮像素子は、インターレース走査対応型CCD撮像素子
に比べ2倍の垂直転送段数が必要となるため、1転送電
極当たりの面積の低下が余儀なくされ、同サイズ・同解
像度のインターレース走査対応型CCD撮像素子と比較
すると、転送電荷量が小さくなるという問題を有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、先に、全画素プログレッシブ走査に対応した垂直転
送路を持つプログレッシブ走査対応型CCD撮像素子を
用いてインターレース走査も行ない得るように構成した
撮像装置を提案している。(特願2001−13343
3号明細書) この走査切換え技術を用いれば、例えば「メカシャッタ
等の光学シャッタによる露光時間制御が有効である場合
には、インターレース読出しを選択することにより、転
送電荷量を多くした広いダイナミックレンジでの撮影を
行うことができ、光学シャッタによる露光時間制御が有
効でない場合であっても、プログレッシブ読出しを選択
することにより、少なくとも純電子シャッタによる高精
度な超高速シャッタによる撮影を行なうことができるも
のであり、その際いずれの場合も全画素の情報が個別に
読み出されるから、解像度の劣化を生じることが無い」
カメラを実現することができる。
【0005】しかし、撮像素子自体のダイナミックレン
ジは広くなっても、後段の画像処理系におけるゲイン
(撮像感度)設定が一定のままだと、以下のいずれかの
不具合が生じて画質の向上を図ることができないという
問題があった。
【0006】(1)プログレッシブ読み出しの飽和レベ
ルを基準にゲインを固定した場合には、インターレース
読み出しにおいても得られる画質はプログレッシブ読出
しの場合と同じものとなる。(厳密にはむしろ暗電流の
増加による劣化も伴う。) つまりインターレース読み出し時には撮像素子の飽和レ
ベルは高くなるが、プログレッシブ読み出しの場合の低
い飽和レベルを基準に規定したゲインをそのまま適用す
ると、プログレッシブ読み出しの飽和レベル以上の素子
出力成分は結局利用されなくなる。
【0007】(2)インターレース読み出しの飽和レベ
ルを基準にゲインを固定した場合には、プログレッシブ
読み出しの場合には最終的な画像の飽和レベルが低下し
て、いわゆる白つぶれを生じるため画質が劣化してしま
う。プログレッシブ読み出しの場合はインターレース読
み出しの飽和レベルまでの素子出力をもたないため、最
終的な画像信号の再現域のうちの低中域までしか利用さ
れなくなり、これにより最終的な画像の飽和レベルが低
下するのである。
【0008】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、プログレッシブ読出し
時における画像の飽和レベル低下という不具合を生じる
ことなく、インターレース読み出し時にはS/Nの向上
した高画質な撮像が可能な撮像装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、1フレームに対応する全画素の電荷を個
別に且つ同時に転送可能な垂直転送路を有する撮像素子
と、前記撮像素子を駆動して、1フレームに対応する全
画素の電荷を個別に且つ同時に転送可能なプログレッシ
ブ読み出し、および、1フレームに対応する全画素の電
荷を複数のフィールドに分割して前記垂直転送路によっ
て転送することで1フレームに対応する全画素情報をフ
ィールド順次で読み出すインターレース読み出しを実行
可能な駆動手段と、前記撮像素子による撮像に際して前
記インターレース読み出し又は前記プログレッシブ読み
出しのいずれかを選択的に実行する読み出し制御手段
と、前記撮像素子の出力信号に基づいて最終的な画像信
号を生成する過程における画像信号増幅率を制御するゲ
イン制御手段とを具備し、前記ゲイン制御手段は、前記
読み出し制御手段が実行する読み出しが前記プログレッ
シブ読み出しである場合と前記インターレース読み出し
である場合とで前記画像信号増幅率を異なる設定値に制
御することを特徴とする。
【0010】この撮像装置においては、走査の切換えに
対応して撮像素子の出力に対するゲイン(画像信号増幅
率)の設定値を可変制御しているので、インターレース
読み出しの場合には小さいゲイン(低感度)に、プログ
レッシブ読み出しの場合は大きいゲイン(高感度)に設
定することができ、インターレース/プログレッシブそ
れぞれにおける素子出力の飽和レベルに対応した最適な
ゲイン設定が可能となる。よって、プログレッシブ読出
し時における飽和レベル低下を生じることなく、インタ
ーレース読み出し時にはS/Nの向上した高画質な撮像
を行なうことが可能となる。
【0011】また、読み出し制御手段が実行する読み出
しが前記プログレッシブ読み出しである場合と前記イン
ターレース読み出しである場合とで露出制御目標値をそ
れぞれ異なる値に設定する露出制御目標値制御手段をさ
らに設けることにより、ゲインの可変設定による撮像装
置全体の感度設定の変化を考慮した最適な露出制御を実
現できる。
【0012】また、前記インターレース読み出しの実行
時の垂直転送路の駆動には、インターレース比率N(N
は2以上の整数)に対応するN個の隣接する垂直転送電
極を単位相として、前記プログレッシブ読み出しにおけ
る垂直転送路駆動相数M(Mは3以上の整数)と同じ相
数の駆動を行なうようにしたN倍電極M相駆動を使用
し、前記プログレッシブ読み出し時の画像信号増幅率が
前記インターレース読み出しのそれのほぼN倍となるよ
うに前記画像信号増幅率を可変制御することが好適であ
る。これにより、プログレッシブ読み出し対応型の撮像
素子で一般的に用いられている例えば4相駆動方式など
の駆動タイミングをそのまま利用しつつ、インターレー
ス読み出し時には、電荷保持に使用される垂直電極数を
プログレッシブ読み出し時のN倍に容易に拡張すること
ができる。この場合、垂直転送路の垂直転送路の飽和レ
ベルもN倍になるので、ゲイン設定値もそれに合わせて
制御(プログレッシブ読み出し時のゲインはインターレ
ース読み出し時のN倍)することで最適なゲイン制御を
実現することが出来る。
【0013】また、この場合、露出制御目標値について
も、インターレース読み出し時の露出制御目標値が前記
プログレッシブ読み出しのそれのほぼN倍となるように
制御することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる撮像装置の構成が示されている。ここでは、ディジ
タルスチルカメラとして実現した場合を例示して説明す
ることにする。
【0015】図中101は各種レンズからなるレンズ
系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ駆
動機構、103はレンズ系101の絞りを制御するため
の露出制御機構、104はメカニカルシャッタ104、
105はCCDカラー撮像素子、106は撮像素子10
5を駆動するためのCCDドライバ、107はゲインコ
ントロールアンプ(GCA)107a,A/D変換器1
07b等を含むプリプロセス回路、108は色信号生成
処理,マトリックス変換処理,その他各種のデジタル処
理を行うためのデジタルプロセス回路、109はカード
インターフェース、110はメモリカード、111はL
CD画像表示系を示している。
【0016】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種操作ボタンからなる操作スイッチ系、114は操作
状態及びモード状態等を表示するための操作表示系、1
15は発光手段としてのストロボ、116はレンズ駆動
機構102を制御するためのレンズドライバ、117は
ストロボ115および露出制御機構103を制御するた
めの露出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶
するための不揮発性メモリ(EEPROM)を示してい
る。
【0017】本実施形態のカメラにおいては、システム
コントローラ112が全ての制御を統括的に行ってお
り、CCDドライバ106によりCCD撮像素子105
の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読み出し
を行い、それをプリプロセス回路107を介してデジタ
ルプロセス回路108に取込んで、各種信号処理を施し
た後にカードインターフェース109を介して着脱可能
なメモリカード110に記録するようになっている。
【0018】CCDカラー撮像素子105は1フレーム
に対応する全画素の電荷を個別に且つ同時に転送可能な
プログレッシブ走査(PL)対応型CCD撮像素子(PS−
CCD)であり、例えば縦型オーバーフロードレイン構
造を用いたインターライン型のものなどが用いられる。
この撮像素子105はマトリクス配置された電荷蓄積部
(光電変換部)と、水平および垂直にそれぞれ配置され
たCCD転送路(垂直転送路、水平電荷転送路)とを備
えている。垂直転送路は全画素プログレッシブ走査(P
S)に対応した垂直転送段数を持つ。CCD撮像素子1
05の駆動制御は、CCDドライバ106から出力され
る各種駆動信号(電荷移送パルスTG、垂直駆動パル
ス、水平駆動パルス、さらには基板バイアス電圧VSU
B等)を用いて行われる。
【0019】CCDドライバ106によるCCDカラー
撮像素子105の駆動制御により、1フレームに対応す
る全画素の電荷を個別に且つ同時に転送可能なプログレ
ッシブ読み出しと、1フレームに対応する全画素の電荷
を複数のフィールドに分割して垂直転送路によって転送
することで1フレームに対応する全画素情報をフィール
ド順次で読み出すインターレース読み出しの双方を実行
することが出来る。
【0020】例えばプログレッシブ読み出し時には、1
フレームに対応する全画素からの信号電荷が垂直転送路
に同時に移送され、そして通常の4相駆動方式等を用い
た垂直転送により、それら信号電荷がライン単位で順次
垂直転送される。垂直転送は1水平ブランキング期間に
1回の割合で定期的に行われ、各信号電荷は隣接する2
つの垂直転送電極で蓄積・保持されながらシフトされ
る。
【0021】一方、インターレース読み出し時には、例
えば奇遇の2つのフィールドの内の一方に対応する画素
からの信号電荷のみが垂直転送路に同時に移送され、そ
して隣接する2つの垂直転送電極のペアを単位相とした
4相駆動方式(後述の2倍電極4相駆動)が実行され
る。この場合、各信号電荷は隣接する4つの垂直転送電
極で蓄積・保持されながらシフトされることになる。2
倍電極4相駆動の具体例については図4以降で後述す
る。
【0022】基板バイアス電圧VSUBは撮像素子10
5の光電変換部の飽和レベルを規定するために用いられ
る。また、このVSUBに大きな値のパルス(VSUB
パルス)を重畳することにより各光電変換部の電荷を基
板に排出してリセットすることができる。
【0023】ここで、光電変換部の飽和レベルとは換言
すればその電荷蓄積部のオーバーフローレベルであっ
て、これを超える光電荷が発生してもオーバーフロード
レインに排出されてしまい蓄積されない。そして同時
に、電荷蓄積部のオーバーフローレベルは転送路の転送
容量(飽和レベル)を越えてはならない。水平転送路の
容量は充分余裕があるものとすれば、これは垂直転送路
の容量で決まる。この撮像素子105を通常のプログレ
ッシブ読み出しのタイミングで駆動制御した場合の垂直
転送路の容量(飽和レベル)をSatPS、インターレ
ース読み出しのタイミングで駆動制御した場合のそれを
SatILと書けば、インターレース読み出し時に上述
の2倍電極4相駆動を使用する場合には SatIL ≒ 2×SatPS である。
【0024】また電荷蓄積部のオーバーフローレベルの
設定は、転送容量(飽和レベル)に等しく設定されてい
るとする。従って上記SatPS、SatILがそのま
ま撮像素子の最大出力レベル(飽和レベル)となる。
【0025】本実施形態のカメラに於いては、以下に説
明するプログレッシブ/インターレース読み出しの切換
え動作およびこれに伴う撮像素子出力に対するゲインお
よびこれに対応した露出制御の可変設定制御に関する動
作を除けば、通常のデジタルカメラと同様の動作および
制御が行われるものである。
【0026】システムコントローラ112には、本実施
形態の特徴とする機能を実現するための機能要素とし
て、読み出し制御部112aおよびゲイン制御部112
bが設けられている。
【0027】読み出し制御部112aは、CCDドライ
バ106を制御して、撮像素子105による撮像に際し
てインターレース読み出し又はプログレッシブ読み出し
のいずれかを選択的に実行する。例えば、通常はインタ
ーレース読み出しが実行されるが、メカシャッタ104
の利用が困難な高速シャッタ撮影時または連写撮影時に
はプログレッシブ読み出しへの走査方式の切り換えが行
われる。
【0028】ゲイン制御部112bは、撮像素子105
の出力信号に基づいて最終的な画像信号を生成する過程
における画像信号増幅率すなわちゲインを制御するため
のものであり、プログレッシブ読み出し時とインターレ
ース読み出し時とでゲインを異なる値に設定する制御を
行う。このゲイン可変制御は、例えばゲインコントロー
ルアンプGCA107aを用いて行うことが出来る。ま
たデジタルプロセス回路108によるディジタル演算処
理でゲインの可変制御を行うようにしてもよい。
【0029】次に、図2を参照して、本実施形態におけ
るゲイン制御動作について説明する。図2は、入力光量
対撮像素子出力との関係と、撮像素子出力対最終撮像出
力との関係を示している。
【0030】入力光量対撮像素子出力との関係を示すグ
ラフにおいて、PSはプログレッシブ読み出し時の特性
を示し、またILはインターレース読み出し時の特性を
示している。プログレッシブ/インターレースのどちら
においても電荷蓄積部の面積は同じであるので、入力光
量に対する撮像素子出力の値で定義される素子感度自体
は同じである。異なるのは、撮像素子出力の飽和レベル
である。すなわち、上述したようにインターレース読み
出しに2倍電極4相駆動を使用した場合には、インター
レース読み出し時の撮像素子出力の飽和レベルSatI
Lは、プログレッシブ読み出し時の撮像素子出力の飽和
レベルSatPSの約2倍となる。このため、インター
レース読み出し時にはプログレッシブ読み出し時の2倍
の素子出力まで得られ、プログレッシブ読み出し時には
インターレース読み出し時の約半分の素子出力で飽和す
ることになる。
【0031】撮像素子出力対最終撮像出力との関係は、
簡単のためにリニア領域で示されてている。すなわち、
実際には撮像素子出力に対してガンマ(γ)変換が施さ
れて最終的な撮像出力信号が得られるものであるが、こ
こではγの階調変換特性については考慮せずに、言い換
えれば、デガンマ後の最終撮像出力換算で、撮像素子出
力対最終撮像出力との関係を示している。
【0032】有効な最終撮像出力の最大レベル、つまり
カメラ最大出力レベルをEmaxとすると、プログレッ
シブ読み出し時のゲイン(GPS)は、飽和レベルSa
tPSに対応する素子出力がEmaxとなるように、 GPS =Emax/SatPS に設定される。
【0033】一方、インターレース読み出し時のゲイン
(GIL)は、飽和レベルSatILに対応する素子出
力がEmaxとなるように、 GIL =Emax/SatIL に設定される。
【0034】すなわち、SatIL ≒2× SatP
Sであるので、GPS ≒2× GILとなる。
【0035】このようなゲイン可変制御によりトータル
の階調特性はインターレース読み出しとプログレッシブ
読み出しとで全く同じになるが、インターレースの方が
ゲインが低い分S/Nの良い高画質画像が得られること
になる。
【0036】また、本実施形態のカメラにおいては、プ
ログレッシブ/インターレースの走査切り替えに応じ
て、露出制御目標値も異なる値に設定される。つまり、
カメラ全体の感度はゲインに比例するから、露出目標値
もこれに対応して変えるようにする。(インターレース
の場合は目標値を2倍に設定する。)すなわち、本実施
形態のカメラにおいては、システムコントローラ112
の制御の下、被写体光の測光値が露出制御目標値に一致
するような自動露出制御AEが行われるが、その場合の
露出制御目標値の設定値は、インターレース読み出しの
場合とプログレッシブ読み出しの場合とで異なる値に設
定されることになる。この露出制御動作は以下のように
行われる。
【0037】まず、予備トリガー(2段トリガースイッ
チの1段目)によって測光情報の取得およびそれに基づ
く露出制御が行われる。この場合測光は例えば平均測光
(中央重点平均測光を含む)により行われ、測光値(撮
像素子出力の信号レベル平均値)が露出制御目標値に等
しくなるように、露出制御される。露出制御では、測光
値と露出目標値とに基づいて最適な露出パラメータ(シ
ャッタ値、絞り値等)を算出する演算処理、または測光
値と露出目標値との差分に対応する信号によって露出パ
ラメータを増減させるフィードバック制御が用いられ
る。
【0038】この場合、プログレッシブ読み出し時には
そのときの露出制御目標値は0.18×SatPSに設
定され、またインターレース読み出し時には露出制御目
標値は0.18×SatILに設定される。ここで、
0.18は被写体標準反射係数(約18%)に対応する
値である。SatILがSatPSの2倍の場合、ゲイ
ンGPSはゲインGILの2倍となるので、上述のよう
な露出制御目標値の可変制御により、プログレッシブ/
インターレースのどちらの場合でも主要被写体の輝度レ
ンジは0.18×Emaxを中心とした最適な分布とな
る。
【0039】次に、プログレッシブ/インターレース読
み出しの切換え動作について説明する。
【0040】図3はCCD105の基本的な構成例を模
式的に示した図である。通常のCCDイメージャと同
様、光電変換素子を有する複数の画素部(電荷蓄積部)
11が2次元配列され、各画素部11では入射光量に応
じて電荷が発生し蓄積される。各画素部11にはトラン
スファゲート12を介して垂直転送路(垂直CCD)1
3が接続されており、各画素部11に蓄積された電荷が
垂直転送路13に読み出されて垂直方向に転送される。
各垂直転送路13には水平転送路(水平CCD)14が
接続されており、垂直転送路13から転送された電荷が
水平転送路14によって水平方向に転送される。水平転
送路14には出力バッファ15が接続され、水平転送路
14を転送された電荷は、出力バッファ15を介して順
次出力されるようになっている。
【0041】図4は、図3に示した撮像素子105の要
部を模式的に示した図である。すでに述べたように、各
画素部11(P1、P2、……)には読み出しゲート
(トランスファゲート)12(G1、G2、……)を介
して垂直転送路13が接続されており、また、垂直転送
路13には1画素あたり4個の垂直転送電極16(Ea
〜Ed、Ee〜Eh)が設けられている。垂直転送電極
16には配線17(Wa〜Wh)が接続されており、各
垂直転送電極Ea〜Ehは、対応する配線Wa〜Whに
よってそれぞれ独立して駆動することが可能である。す
なわち、垂直転送電極8個分を繰り返し周期として、各
配線Wa〜Whが共通接続されている。言い換えると、
垂直方向で隣接する2画素分を繰り返し周期として、各
配線Wa〜Whが共通接続されている。従来のプログレ
ッシブ型CCDイメージャ(4相駆動の場合)では、1
画素分を繰り返し周期として、すなわち垂直転送電極4
個分を繰り返し周期として各配線を共通接続しており、
本実施形態のCCDイメージャは、各配線の繰り返し周
期の点で従来のCCDイメージャとは基本的に異なった
構成となっている。
【0042】上述したような構成を用い、各配線Wa〜
Whに供給する信号、すなわち各垂直転送電極Ea〜E
hに供給する信号を切り換えることにより、本撮像素子
は、プログレッシブ駆動(プログレッシブ読み出し)と
インターレース駆動(インターレース読み出し)とを切
り換えて用いることが可能である。
【0043】(撮像素子の動作)次に、撮像素子105
の駆動動作について、タイミングチャートを参照して説
明する。
【0044】図5は、本撮像素子を用いてプログレッシ
ブ読み出しを行う場合の垂直転送駆動タイミングを示す
タイミングチャートである。同図(a)〜(h)はそれ
ぞれ、各配線Wa〜Whから各垂直転送電極Ea〜Eh
に供給される制御信号(駆動信号)を示している。
【0045】プログレッシブ読み出しを行う場合には、
1フレーム分の全画素11に蓄積された各電荷をトラン
スファゲート12を介して個別に且つ同時に垂直転送路
13に読み出し、各垂直転送電極Ea〜Ehに所定の駆
動信号(駆動電圧)を印加することで、各画素から読み
出された電荷が垂直転送路13を転送される。具体的に
は、トランスファゲート12のうち第1フィールドに属
するG1、G3、G5、・・・と兼用されている垂直転
送電極Eaに対するゲート励起用のパルスであるトラン
スファーゲートパルスTGP1と、同じく第2フィール
ドに属するG2、G4、・・・と兼用されている垂直転
送電極Eeに対するTGP2の、これら2つのTGPを
同時に印加することによって全電荷の垂直転送路13へ
の同時読み出しを行ない、その後に垂直転送電極Eaと
Ee、EbとEf、EcとEg、EdとEhに、それぞ
れ同一の駆動信号を供給することで、4相駆動によって
電荷が垂直転送路13内を転送される。以下では、駆動
信号がロウレベルの時に該当する垂直転送電極下にポテ
ンシャル井戸が形成される場合を例示して説明する。
【0046】まず、期間t1では、垂直転送電極Ea、
Eb、Ee、Efにロウ(L)レベルの駆動信号、垂直
転送電極Ec、Ed、Eg、Ehにハイ(H)レベルの
駆動信号が印加され、垂直転送電極Ea、Eb、Ee、
Efに対応する領域がポテンシャル井戸、垂直転送電極
Ec、Ed、Eg、Ehに対応する領域がポテンシャル
障壁として機能する。その結果、第1フィールドに対応
する各画素からの信号電荷は垂直転送電極Ea、Eb対
応する領域に保持され、第2フィールドに対応する各画
素からの信号電荷は垂直転送電極Ee、Efに対応する
領域にそれぞれ保持される。
【0047】期間t2では、垂直転送電極Ea、Eb、
Ee、Efの他、垂直転送電極Ec及びEgにもLレベ
ルの駆動信号が印加され、電荷転送の過渡状態へと移行
する。つまり、期間t2では、電荷保持のためのポテン
シャル井戸は3つの垂直転送電極Ea、Eb、Ecと、
Ee、Ef、Egにそれぞれ一時的に広げられる。
【0048】期間t3では、垂直転送電極Ea、Eeへ
の駆動信号がHレベルに変化し、垂直転送電極Ea、E
eがそれぞれ新たにポテンシャル障壁となるため、第1
フィールドに対応する各画素からの信号電荷は垂直転送
電極Ea、Ebから垂直転送電極Eb、Ecにシフトさ
れ、また第2フィールドに対応する各画素からの信号電
荷も垂直転送電極Ee、Efから垂直転送電極Ef、E
gにシフトされる。
【0049】以後、同様にして、Lレベル及びHレベル
の駆動信号が印加される部分が順次シフトし、垂直転送
路13内を電荷が転送される。
【0050】このように、プログレッシブ読み出しで
は、従来公知の4相駆動と等価な駆動が用いられ、連続
(隣接)した2つの垂直転送電極によって電荷を保持し
ながら、言い換えると連続した2つの相を励起状態にし
ながら、順次電荷が転送される。
【0051】図6は、本撮像素子を用いてインターレー
ス読み出しを行う場合の垂直転送駆動のタイミングを示
すタイミングチャートである。同図(a)〜(h)はそ
れぞれ、各配線Wa〜Whから各垂直転送電極Ea〜E
hに供給される制御信号(駆動信号)を示している。
【0052】インターレース読み出しを行う場合には、
1フレーム分の全画素11に蓄積された各電荷を複数の
フィールドに分割してフィールド順次で垂直転送路13
に読み出し、各垂直転送電極Ea〜Ehに所定の駆動信
号(駆動電圧)を印加することで、各画素から読み出さ
れた電荷が垂直転送路13を転送される。具体的には、
まずトランスファゲート12のうち第1フィールドに属
するG1、G3、G5、・・・と兼用されている垂直転
送電極Eaに対するゲート励起用のパルスであるトラン
スファーゲートパルスTGP1を印加することによって
第1フィールドの画素電荷の垂直転送路13への読み出
しを行ない、その後に2倍電極4相駆動によってこの第
1フィールドの画素電荷を転送により順次読み出す。次
に第2フィールドに属するG2、G4、・・・と兼用さ
れている垂直転送電極Eeに対するTGP2を印加する
ことによって第2フィールドの画素電荷の垂直転送路1
3への読み出しを行ない、その後に同じく2倍電極4相
駆動によってこの第2フィールドの画素電荷を転送によ
り順次読み出す。
【0053】ここで2倍電極4相駆動について説明すれ
ば、連続(隣接)する2電極ずつを単位相として、すな
わち垂直転送電極EaとEb、EcとEd、EeとE
f、EgとEhに、それぞれ同一の駆動信号を供給する
ことで、実質的に4相駆動によって電荷が垂直転送路1
3内を転送される。
【0054】図6の垂直転送は第1フィールドの読出し
に対応した2倍電極4相駆動であって、まず、期間t1
では、垂直転送電極Ea、Eb、Ec及びEdにロウ
(L)レベルの駆動信号、垂直転送電極Ee、Ef、E
g及びEhにハイ(H)レベルの駆動信号が印加され、
垂直転送電極Ea、Eb、Ec及びEdに対応する領域
がポテンシャル井戸、垂直転送電極Ee、Ef、Eg及
びEhに対応する領域がポテンシャル障壁として機能す
る。その結果、垂直転送電極Ea、Eb、Ec及びEd
に対応する領域に電荷が保持される。
【0055】期間t2では、垂直転送電極Ea、Eb、
Ec及びEdの他、垂直転送電極Ee及びEfにもLレ
ベルの駆動信号が印加され、電荷転送の過渡状態へと移
行する。
【0056】期間t3では、垂直転送電極Ec、Ed、
Ee及びEfにLレベルの駆動信号、垂直転送電極E
a、Eb、Eg及びEhにHレベルの駆動信号が印加さ
れ、垂直転送電極Ec、Ed、Ee及びEfに対応する
領域がポテンシャル井戸、垂直転送電極Ea、Eb、E
g及びEhに対応する領域がポテンシャル障壁として機
能する。その結果、垂直転送電極Ec、Ed、Ee及び
Efに対応する領域に、転送された電荷が保持される。
【0057】以後、同様にして、Lレベル及びHレベル
の駆動信号が印加される部分が順次シフトし、垂直転送
路13内を電荷が転送される。
【0058】なお、第2フィールドの垂直転送について
も基本的には同様に行われるが、この場合は上記したと
おり画素部の電荷はトランスファーゲートパルスTGP
2によって垂直転送電極Eeの位置に読み出されるか
ら、この位置にポテンシャル井戸が形成されている状態
を待機位相として垂直転送を実行する。すなわち第2フ
ィールドの場合は図6において例えば期間t5を転送の
初期状態として上記転送読出しが行なわれる。
【0059】このように、インターレース読み出しで
は、連続する2電極ずつを単位相として用いる2倍電極
4相駆動が適用され、連続した4つの垂直転送電極によ
って電荷を保持しながら、言い換えると連続した4つの
相(2電極単位で見れば2相)を励起状態にしながら、
順次電荷が転送される。
【0060】以上のように、本実施形態では、垂直方向
で隣接する2画素分を繰り返し周期として、各配線Wa
〜Whすなわち各垂直転送電極Ea〜Ehを共通接続
し、プログレッシブ読み出しとインターレース読み出し
とで、各垂直転送電極Ea〜Ehに供給する信号を切り
換えるようにしている。また、併せて、プログレッシブ
読み出しとインターレース読み出しとの切り替えに応じ
てゲインの設定値を可変制御することにより、プログレ
ッシブ読出し時における画像の飽和レベルの低下を生じ
ることなく、インターレース読み出し時にはS/Nの向
上した高画質な撮像を行なうことが可能となる。
【0061】図7は、本撮像素子を用いてインターレー
ス読み出しを行う場合の動作例についてその変更例を示
したタイミングチャートである。同図(a)〜(h)は
それぞれ、各配線Wa〜Whから各垂直転送電極Ea〜
Ehに供給される制御信号(駆動信号)を示している。
なお、プログレッシブ読み出しについては、図5に示し
た例と同様である。
【0062】本変更例によってインターレース読み出し
を行う場合にも、1フレーム分の全画素11に蓄積され
た各電荷を複数のフィールドに分割してフィールド順次
で垂直転送路13に読み出し、各垂直転送電極Ea〜E
hに所定の駆動信号(駆動電圧)を印加することで、各
画素から読み出された電荷が垂直転送路13を転送され
る。ただし、本例では、垂直転送電極Ea〜Ehにそれ
ぞれ異なる駆動信号を供給することで、8相駆動によっ
て電荷が垂直転送路13内を転送される。
【0063】まず、期間t1では、垂直転送電極Ea〜
Efにロウ(L)レベルの駆動信号、垂直転送電極Eg
及びEhにハイ(H)レベルの駆動信号が印加され、垂
直転送電極Ea〜Efに対応する領域がポテンシャル井
戸、垂直転送電極Eg及びEhに対応する領域がポテン
シャル障壁として機能する。その結果、垂直転送電極E
a〜Efに対応する領域に電荷が保持される。
【0064】期間t2では、垂直転送電極Ea〜Efの
他、垂直転送電極EgにもLレベルの駆動信号が印加さ
れ、電荷転送の過渡状態へと移行する。
【0065】期間t3では、垂直転送電極Eb〜Egに
Lレベルの駆動信号、垂直転送電極Ea及びEhにHレ
ベルの駆動信号が印加され、垂直転送電極Eb〜Egに
対応する領域がポテンシャル井戸、垂直転送電極Ea及
びEhに対応する領域がポテンシャル障壁として機能す
る。その結果、垂直転送電極Eb〜Egに対応する領域
に、転送された電荷が保持される。
【0066】以後、同様にして、Lレベル及びHレベル
の駆動信号が印加される部分が順次シフトし、垂直転送
路13内を電荷が転送される。
【0067】このように、本変更例のインターレース読
み出しでは、連続した6つの垂直転送電極によって電荷
を保持しながら、言い換えると連続した6つの相を励起
状態にしながら、順次電荷が転送される。
【0068】本変更例においても、先に示した例と同様
の作用効果を得ることができる他、連続した6つの垂直
転送電極によって電荷を保持しながら転送を行うため、
より多くの電荷を転送することができる。逆に言えば、
垂直転送路に割り当てる面積を削減しても一定量以上の
電荷を転送することが可能であり、その分画素領域の面
積を増加させることができるため、画素領域の面積増加
によって受光感度を増加させることも可能である。
【0069】また、期間t1においては、第1・第2の
各フィールドでそれぞれ電荷が読み出される垂直転送電
極Ea・Eeの両位置を含んだポテンシャル井戸が形成
されているから、例えばこの期間t1をフィールドによ
らない共通の待機位相(転送の初期状態)とすることが
でき、駆動方法の単純化を図ることができる。
【0070】なお、図4に示した例では、1画素あたり
の垂直転送電極の個数(1水平画素行あたりの垂直転送
電極の個数)Mを4、インターレース比率Nを2とし、
垂直転送電極8個分(4×2個分)を繰り返し周期とし
て各配線(各垂直転送電極)を共通接続したが、M及び
Nの数は適宜変更可能であり、この場合、垂直転送電極
の繰り返し周期は一般的にはM×N(Mは3以上の整
数、Nは2以上の整数)となる。
【0071】また、この一般化に倣えば、上記2倍電極
4相駆動はN倍電極M相駆動に、上記8相駆動はM×N
相駆動にそれぞれ一般化されるものである。例えばN倍
電極M相駆動によりインターレース読み出しを行う場合
には、インターレース読み出し時のゲインがプログレッ
シブ読み出し時のN倍になるように制御すれば良い。
【0072】図8は、インターレース読み出しを利用す
る場合の撮像シーケンスを示すタイミングチャートであ
る。同図(a)はレリーズ操作のタイミング、同図
(b)は電荷排出パルス(画素11に蓄積された電荷を
半導体基板に排出するためのVSUBパルス)のタイミ
ング、同図(c)は第1フィールドのトランスファゲー
トパルスTGP1のタイミング、同図(d)は第2フィ
ールドのトランスファゲートパルスTGP2のタイミン
グ、同図(e)は電荷転送のタイミング、同図(f)は
メカシャッタの開閉タイミングを、それぞれ示してい
る。
【0073】インターレース読み出しが選択されている
場合には、CCD105による露光の終了はフィールド
間の露光時間差の問題を避けるためにメカシャッタ閉に
よって行う。すなわち、レリーズ操作の後、電荷排出パ
ルスによる電荷排出動作が終了した時点から露光期間が
開始され、メカシャッタ104が開状態から閉状態に移
行した時点で実質的な露光期間が終了する。
【0074】露光終了後、第1のトランスファゲート
(図4のトランスファゲートG1、G3、……)を開い
て当該トランスファゲートに接続された画素(画素P
1、P3、……)に蓄積された電荷のみを垂直転送路に
読み出し、垂直転送路に読み出された電荷を順次転送す
ることで、図3に示した出力バッファ15から1フィー
ルド目の画素情報が得られる。その後、第2のトランス
ファゲート(G2、G4、……)を開いて当該トランス
ファゲートに接続された画素(画素P2、P4、……)
に蓄積された電荷のみを垂直転送路に読み出し、垂直転
送路に読み出された電荷を順次転送することで、出力バ
ッファ15から2フィールド目の画素情報が得られる。
このインターレース読出しの場合の各フィールドにおけ
る垂直転送は上記した2倍電極4相駆動または8相駆動
のいずれかが用いられる。
【0075】図9は、プログレッシブ読み出しを利用す
る場合の撮像シーケンスを示すタイミングチャートであ
る。図9(a)〜(f)の各タイミングの意味について
は、図8(a)〜(f)に示したものと同様である。
【0076】プログレッシブ読み出しが選択されている
場合には、CCD105での露光は、純電子シャッタ
(素子シャッタ)によって行われる。すなわち、レリー
ズ操作の後、電荷排出パルスによる電荷排出動作が終了
した時点から露光期間が開始され、メカシャッタの閉動
作を開始する前にトランスファーゲートパルスTGP
1,TGP2が同時に出力されることによって実質的な
露光期間が終了する。すなわちプログレッシブ読み出し
では、各トランスファゲート(図4のG1、G2、G
3、G4、……)は全て同時に駆動され、各画素(P
1、P2、P3、P4……)に蓄積された電荷が全て同
時に垂直転送路に読み出される。その後、垂直転送路に
読み出された電荷を順次転送することで、図3に示した
出力バッファ15から全画素情報が単一フィールド(=
フレーム)内で得られる。このプログレッシブ読出しの
場合の垂直転送は上記従来公知の4相駆動と等価な駆動
が用いられる。
【0077】なお、このときメカシャッタ104は垂直
転送時に光が入射することに起因するスミアの発生を回
避する目的で用いられており、上記電荷転送読出しはメ
カシャッタ104を閉じた後に実行されるようになって
いる。
【0078】なお、CCD105をプログレッシブ駆動
するかインターレース駆動するかの選択判断は、以下の
ようにして行われる。すなわち、撮影の際に適用する露
出時間T(シャッタスピード等)が所定時間T0よりも
短い場合(T<T0)にはプログレッシブ駆動を選択
し、撮影の際に適用する露出時間Tが所定時間T0以上
の場合(T≧T0)にはインターレース駆動を選択す
る。所定時間T0は、メカシャッタ等の動作スピード等
によって決まる値である。また、操作スイッチ部113
の撮影モード選択スイッチによって連写モードが選択さ
れている場合には、メカシャッタ104の動作スピード
が連写のスピードに追いつかないことが多いことから、
プログレッシブ駆動を選択する。連写モードでない場合
(単写モード)には、T≧T0を条件としてインターレ
ース駆動を選択する。
【0079】以上のように、全画素プログレッシブ走査
に対応した垂直転送路を有したCCD撮像素子を用いて
インターレース走査も行ない得るように構成すると共
に、走査の切り替えに応じてゲイン、さらには露出制御
目標値を可変制御することにより、インターレース読み
出しの転送容量を充分生かした広ダイナミックレンジ撮
像を可能としつつ、プログレッシブ読み出し時にも画質
低下を招かずに、インターレース読み出し時の高画質化
を図ることが出来る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プログレッシブ読出し時における画像の飽和レベル低下
という不具合を生じることなく、インターレース読み出
し時にはS/Nの向上した高画質な撮像を行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの
構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で用いられるゲイン切り換えを説明
するための図。
【図3】同実施形態で用いられる撮像素子の構成例を模
式的に示した図。
【図4】図3に示した撮像素子の要部を模式的に示した
図。
【図5】同実施形態におけるプログレッシブ読み出し時
の駆動タイミングを示すタイミングチャート。
【図6】同実施形態におけるインターレース読み出し時
の駆動タイミングを示すタイミングチャート。
【図7】同実施形態におけるインターレース読み出し時
の駆動タイミングの他の例を示すタイミングチャート。
【図8】同実施形態におけるインターレース読み出し時
の撮像シーケンスを示すタイミングチャート。
【図9】同実施形態におけるプログレッシブ読み出し時
の撮像シーケンスを示すタイミングチャート。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…メカシャッタ 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス回路 108…ディジタルプロセス回路 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 112a…読み出し制御部 112b…ゲイン制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フレームに対応する全画素の電荷を個別
    に且つ同時に転送可能な垂直転送路を有する撮像素子
    と、 前記撮像素子を駆動して、1フレームに対応する全画素
    の電荷を個別に且つ同時に転送可能なプログレッシブ読
    み出し、および、1フレームに対応する全画素の電荷を
    複数のフィールドに分割して前記垂直転送路によって転
    送することで1フレームに対応する全画素情報をフィー
    ルド順次で読み出すインターレース読み出しを実行可能
    な駆動手段と、 前記撮像素子による撮像に際して前記インターレース読
    み出し又は前記プログレッシブ読み出しのいずれかを選
    択的に実行する読み出し制御手段と、 前記撮像素子の出力信号に基づいて最終的な画像信号を
    生成する過程における画像信号増幅率を制御するゲイン
    制御手段とを具備し、 前記ゲイン制御手段は、前記読み出し制御手段が実行す
    る読み出しが前記プログレッシブ読み出しである場合と
    前記インターレース読み出しである場合とで前記画像信
    号増幅率を異なる設定値に制御することを特徴とする撮
    像装置。
  2. 【請求項2】被写体入力光の測光値が所定の露出制御目
    標値に一致するように前記撮像素子における露出を制御
    する露出制御手段と、 前記読み出し制御手段が実行する読み出しが前記プログ
    レッシブ読み出しである場合と前記インターレース読み
    出しである場合とで前記露出制御手段の露出制御目標値
    をそれぞれ異なる値に設定する露出制御目標値制御手段
    とをさらに具備することを特徴とする請求項1記載の撮
    像装置。
  3. 【請求項3】前記インターレース読み出しの実行時の垂
    直転送路の駆動は、インターレース比率N(Nは2以上
    の整数)に対応するN個の隣接する垂直転送電極を単位
    相として、前記プログレッシブ読み出しにおける垂直転
    送路駆動相数M(Mは3以上の整数)と同じ相数の駆動
    を行なうようにしたN倍電極M相駆動であって、 前記ゲイン制御手段は、前記プログレッシブ読み出し時
    の画像信号増幅率が前記インターレース読み出しのそれ
    のほぼN倍となるように前記画像信号増幅率を可変制御
    することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記露出制御目標値制御手段は、前記イン
    ターレース読み出し時の露出制御目標値が前記プログレ
    ッシブ読み出しのそれのほぼN倍となるように前記露出
    制御目標値を可変制御することを特徴とする請求項3記
    載の撮像装置。
  5. 【請求項5】撮像素子と、 前記撮像素子の電荷蓄積部から垂直転送路に移送された
    信号電荷を前記垂直転送路内の隣接する垂直転送電極で
    蓄積・保持しながら水平転送路に垂直転送する駆動手段
    であって、前記垂直転送に際して前記信号電荷の蓄積・
    保持に使用される垂直転送電極数の個数が互いに異なる
    第1および第2の垂直転送駆動を実行可能な駆動手段
    と、 前記撮像素子による撮像に際して前記第1および第2の
    垂直転送駆動の一方を選択する手段と、 前記撮像素子の出力信号に基づいて最終的な画像信号を
    生成する過程における画像信号増幅率を制御するゲイン
    制御手段とを具備し、 前記ゲイン制御手段は、前記第1および第2のいずれの
    垂直転送駆動が選択されたかに応じて前記画像信号増幅
    率を異なる設定値に制御することを特徴とする撮像装
    置。
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