JP2003032119A - ディジタル信号変調方法、ディジタル信号変調装置、記録媒体及び伝送装置並びにプログラム - Google Patents

ディジタル信号変調方法、ディジタル信号変調装置、記録媒体及び伝送装置並びにプログラム

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JP2003032119A
JP2003032119A JP2001217406A JP2001217406A JP2003032119A JP 2003032119 A JP2003032119 A JP 2003032119A JP 2001217406 A JP2001217406 A JP 2001217406A JP 2001217406 A JP2001217406 A JP 2001217406A JP 2003032119 A JP2003032119 A JP 2003032119A
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Takeshi Oki
剛 沖
Atsushi Hayamizu
淳 速水
Toshio Kuroiwa
俊夫 黒岩
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DSV制御時点におけるDSV値の絶対値を
小さくする従来方法では、低域成分の低減が十分ではな
く、DSV制御時点以外においても低域成分が生じない
高性能なDSV制御を行うディジタル信号変調方法が求
められている。 【解決手段】 変換部12に供給されるソースコードに
選択肢が検出された場合は、DSV二乗演算積算メモリ
128及び129のそれぞれから取り出されたDSV二
乗演算積算値は二乗積算値比較部130に供給され、こ
こで両者のDSV二乗演算積算値が大小比較され、得ら
れた比較結果がメモリ制御符号出力部131に供給され
る。メモリ制御符号出力部131では、供給された比較
結果を基にしてDSV二乗演算積算値の小さい方の符号
語を符号語メモリ124又は125より、同期語に続い
て供給された符号語よりなる符号語系列として得、その
得られた符号化系列をp−q変調されたディジタル変調
信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル信号変調
方法、ディジタル信号変調装置、記録媒体及び伝送装置
並びにプログラムに係り、特にp(pは正の整数)ビッ
トのソースデータが、q(qはpより大きな整数)ビッ
トの符号語に変換され、かつ、所定のランレングス制限
規則を満たすようにされた符号化系列データの低域成分
を抑圧するための低域成分抑圧制御を行うディジタル信
号変調方法、ディジタル信号変調装置、上記符号化系列
データが記録された記録媒体、及び伝送する伝送装置並
びにディジタル信号変調方法及び変調装置を実現するプ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル情報信号を、光ディス
ク、磁気ディスク及び磁気テープなどの記録媒体に記録
するためのディジタル信号の変調方式として、変調され
た信号に含まれる直流信号成分が少ない変調方式が開発
され、その変調方式を搭載したディジタル信号記録装置
が実用化されてきた。
【0003】一方、ディジタル情報信号の伝送及び記録
により実現されている最近の情報化社会において、扱わ
れる情報の種類が増加すると共に情報量が増加しつつあ
り、それらの増加傾向にあるディジタル情報信号を効率
良く伝送及び記録するための能率の良いディジタル変調
方式の出現が待たれている。
【0004】その能率の良いディジタル変調方式とは、
できるだけ低い変調信号周波数成分によりディジタル変
調を行うことにより、定められた記録周波数容量のディ
ジタル記録媒体に、より多くのディジタル情報信号を記
録することができるようにする変調方式のことである。
【0005】ディジタル変調方式で変調されたディジタ
ル情報信号(ディジタル変調信号)は、磁気記録の場合
には磁気再生特性を考慮して低周波数成分及び直流成分
が抑圧されて記録される。これに対し、光ディスク記録
の場合には、記録信号系列の低域成分がトラッキングサ
ーボの他にもフォーカスサーボ信号等に混入され、高速
なサーボ制御を行うための性能に悪影響を与えるのを最
小限に抑えるために、サーボのための誤差信号の検出に
際し、信号検出のための基準レベルが変動する、誤った
制御動作が行われてしまうなどの好ましくないサーボ制
御動作を低減することを目的として、ディジタル変調信
号低域成分の抑圧が行われている。
【0006】このように、記録容量の高密度化と共に、
直流周波数成分はできる限り低減された変調信号として
得られるようにするためのディジタル信号変調方法が求
められており、そのディジタル信号変調方法として、従
来より変換符号化の手法が用いられている。
【0007】例えば、CD(Compact Disc)には8ビッ
トの信号を14ビットの信号系列に変換するEFM(Ei
ght to Fourteen Modulation)方式が用いられている。
このEFM方式は、周知のように、8ビットデータを1
4チャネルビットの符号語に変換すると共に、その変換
の際にチャネルビットの”1”と”1”の間には必ず”
0”が2個以上、10個以下連続するというランレング
ス制限規則を満足するようにし、更に14ビットの符号
語の間には必ず3ビットのマージンビットと称される冗
長ビットを、上記の符号語の接続部においても上記の所
定のランレングス制限規則を満足させると共に変調され
た信号の直流成分や低周波数成分を減少させるために設
ける変調方式である。
【0008】更に、そのような冗長ビットを設定するこ
となしに直流成分の抑圧されたディジタル変調信号の生
成ができれば更に符号化能率を高くすることができるの
で、記録媒体に高密度記録する記録符号系列に対してD
SV(Digital Sum Value)制御を行って直流成分の低
減を行うディジタル信号変調方法が従来より開発されて
いる。
【0009】例えば、DVD(Digital versatile Dis
c:ディジタル多用途ディスク)では、冗長ビットを用い
ることなく入力データを符号化する際にDSV極性の異
なる符号語を選択することによって直流成分の低減を行
うディジタル信号変調方法を採用している。また、DS
V極性の異なる符号語を選択する方法として、DVD−
ROMの物理規格の中でDSV制御の方法が明示されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、DVD−R
OM物理規格に明示されるDSV制御方法では、DSV
制御時点におけるDSV値の絶対値を小さくするように
して好ましくない誤差信号の発生を低減させるものであ
り、ディジタル変調信号の低域成分の低減は可能である
ものの、更にDSV制御時点以外においても低域成分が
生じない高性能なDSV制御を行うためのディジタル変
調信号の生成手法の確立が求められている。
【0011】そのようなDSV信号のピーク電圧値を検
出して参照DSV値と比較し、その比較結果に応じて、
参照DSVに対して検出DSV値をそのまま、又は符号
を反転して加算して新たなDSV値とし、そのDSV値
に基づきDSV制御を行おうとする従来のディジタル変
調装置が特開2000−295109号公報(発明の名
称:ディジタル変調装置)が開示されている。
【0012】しかるに、この従来のディジタル変調装置
によるDSV制御の方法はデータスクランブルの手法を
用いてDSV制御の最適化を図るものであって、例えば
データスクランブルの手法を用いないブロック変換によ
るようなディジタル変調方式には適用することはできな
い。
【0013】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、pビットのデータをqビットの符号語に変換する複
数の符号化テーブルを用いて変調することにより、従来
よりも優れた直流成分抑圧特性を有するDSV制御法を
可能とするとともに、そのDSV制御法を搭載する変調
装置を安価に構成し得るディジタル信号変調方法、ディ
ジタル信号変調装置、記録媒体及び伝送装置並びにプロ
グラムを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、データスクラ
ンブルの手法を用いないブロック変換によるようなディ
ジタル変調方式にも適用可能なディジタル信号変調方
法、ディジタル信号変調装置、記録媒体及び伝送装置並
びにプログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明のディジタル信号変調方法は、ビット数
がp(pは正の整数)であるソースデータをビット数が
q(qはpより大きな整数)である符号語に変換する変
調動作を複数回繰り返して符号語群を生成すると共に、
所定のビット間隔により同期語を生成し、その生成され
た同期語に続けて符号語群を配置してソースデータを変
調した符号化系列信号として得、その得られた符号化系
列信号をNRZI変換して出力するディジタル信号変調
方法において、NRZI変換により、互いに異なる極性
の反転回数が得られる第1の同期語及び第2の同期語の
それぞれを同時に生成する第1のステップと、ラン長を
所定の範囲に制限したランレングス制限規則に基づいて
符号語群を生成し、その生成された符号語群を第1の同
期語に続けて配置して第1の符号化系列データを生成す
ると共に、生成された符号語群を第2の同期語に続けて
配置して第2の符号化系列データを生成する第2のステ
ップと、第2のステップにより生成された第1及び第2
の符号化系列データに基づき、第1の符号化系列データ
をNRZI変換したときに生じる直流成分に係る第1の
直流成分データを得ると共に、第2の符号化系列データ
をNRZI変換したときに生じる直流成分に係る第2の
直流成分データを得る第3のステップと、所定のビット
間隔毎に得られる第1の直流成分データを二乗して積算
することにより第1の直流成分二乗積算データを得ると
共に、所定のビット間隔毎に得られる第2の直流成分デ
ータを二乗して積算することにより第2の直流成分二乗
積算データを得る第4のステップと、第1の直流成分二
乗積算データと第2の直流成分二乗積算データとを大小
比較し、小さい方の直流成分二乗積算データとして得ら
れる方の第1の符号化系列データ又は第2の符号化系列
データを選択して符号化系列信号として出力する第5の
ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】また、上記の目的を達成するため、第2の
発明のディジタル信号変調方法は、ビット数がp(pは
正の整数)であるソースデータをビット数がq(qはp
より大きな整数)である符号語に変換する変調動作を複
数回繰り返して符号語群を生成すると共に、所定のビッ
ト間隔により同期語を生成するに際し、1つのソースデ
ータに対して値の異なる第1の符号語及び第2の符号語
を生成できる特定ソースデータが入力されたときは、特
定ソースデータの後に入力されるソースデータより符号
語群を生成し、その生成された符号語群を第1の符号語
又は第2の符号語に続けて配置し、かつ、所定のビット
間隔で同期語が挿入された符号化系列信号として得、そ
の得られた符号化系列信号をNRZI変換して出力する
ディジタル信号変調方法において、NRZI変換によ
り、互いに異なる極性の反転回数が得られる第1の符号
語及び第2の符号語のそれぞれを生成する第1のステッ
プと、ラン長を所定の範囲に制限したランレングス制限
規則に基づいて符号語群を生成し、その生成された符号
語群を第1の符号語に続けて配置して第1の符号化系列
データを生成すると共に、符号語群を第2の符号語に続
けて配置して第2の符号化系列データを生成する第2の
ステップと、第2のステップにより生成された第1及び
第2の符号化系列データに基づき、第2の符号化系列デ
ータをNRZI変換したときに生じる直流成分に係る第
1の直流成分データを得ると共に、第2の符号化系列デ
ータをNRZI変換したときに生じる直流成分に係る第
2の直流成分データを得る第3のステップと、所定のビ
ット間隔毎に得られる第1の直流成分データを二乗して
積算することにより第1の直流成分二乗積算データを得
ると共に、所定のビット間隔毎に得られる第2の直流成
分データを二乗して積算することにより第2の直流成分
二乗積算データを得る第4のステップと、第1の直流成
分二乗積算データと第2の直流成分二乗積算データとを
大小比較し、小さい方の直流成分二乗積算データとして
得られる方の第1の符号化系列データ又は第2の符号化
系列データを選択して符号化系列信号として出力する第
5のステップとを含むことを特徴とする。
【0017】上記の第1及び第2の発明では、いずれも
第1及び第2の符号化系列データのそれぞれについてN
RZI変換したときに生じる直流成分に係る第1及び第
2の直流成分データの二乗積算データを生成して大小比
較し、小さい方の直流成分二乗積算データとして得られ
る方の第1の符号化系列データ又は第2の符号化系列デ
ータを選択して符号化系列信号として出力するようにし
たため、従来の第1及び第2の直流成分データの大小比
較をして、小さい方の第1の符号化系列データ又は第2
の符号化系列データを選択して出力する方法に比べて、
出力符号語のDSVの分散を効果的に低減することがで
きる。
【0018】また、上記の目的を達成するため、第3の
発明のディジタル信号変調装置は、ビット数がp(pは
正の整数)であるソースデータをビット数がq(qはp
より大きな整数)である符号語に変換する変調動作を複
数回繰り返して符号語群を生成すると共に、所定のビッ
ト間隔により同期語を生成し、その生成された同期語に
続けて符号語群を配置して符号化系列信号として得、そ
の得られた符号化系列信号をNRZI変換して出力する
ディジタル信号変調装置において、NRZI変換によ
り、互いに異なる極性の反転回数が得られる第1の同期
語及び第2の同期語のそれぞれを同時に生成する同期語
生成手段と、ラン長を所定の範囲に制限したランレング
ス制限規則に基づいて符号語群を生成し、その生成され
た符号語群を第1の同期語に続けて配置して第1の符号
化系列データを生成すると共に、符号語群を第2の同期
語に続けて配置して第2の符号化系列データを生成する
符号化系列データ生成手段と、第1及び第2の符号化系
列データを入力として受け、第1の符号化系列データを
NRZI変換したときに生じる直流成分に係る第1の直
流成分データを得ると共に、第2の符号化系列データを
NRZI変換したときに生じる直流成分に係る第2の直
流成分データを得るDSV演算メモリ手段と、所定のビ
ット間隔毎に得られる第1の直流成分データを二乗して
積算することにより第1の直流成分二乗積算データを得
ると共に、所定のビット間隔毎に得られる第2の直流成
分データを二乗して積算することにより第2の直流成分
二乗積算データを得るDSV二乗演算積算手段と、第1
の直流成分二乗積算データと第2の直流成分二乗積算デ
ータとを大小比較し、小さい方の直流成分二乗積算デー
タとして得られる方の第1の符号化系列データ又は第2
の符号化系列データを選択して符号化系列信号として出
力する符号語出力手段とを有する構成としたものであ
る。
【0019】また、上記の目的を達成するため、第4の
発明のディジタル信号変調装置は、ビット数がp(pは
正の整数)であるソースデータをビット数がq(qはp
より大きな整数)である符号語に変換する変調動作を複
数回繰り返して符号語データ群を生成すると共に、所定
のビット間隔により同期語を生成するに際し、1つのソ
ースデータに対して値の異なる第1の符号語及び第2の
符号語を生成できる特定ソースデータが入力されたとき
は、特定ソースデータの後に入力されるソースデータよ
り符号語群を生成し、その生成された符号語群を第1の
符号語又は第2の符号語に続けて配置し、かつ、所定の
ビット間隔で同期語が挿入された符号化系列信号として
得、その得られた符号化系列信号をNRZI変換して出
力するディジタル信号変調装置において、第3の発明と
同様の構成としたものである。
【0020】上記の第3及び第4の発明のディジタル信
号変調装置では、いずれも第1及び第2の符号化系列デ
ータのそれぞれについてNRZI変換したときに生じる
直流成分に係る第1及び第2の直流成分データの二乗積
算データを生成して大小比較し、小さい方の直流成分二
乗積算データとして得られる方の第1の符号化系列デー
タ又は第2の符号化系列データを選択して符号化系列信
号として出力するようにしたため、従来の第1及び第2
の直流成分データの大小比較をして、小さい方の第1の
符号化系列データ又は第2の符号化系列データを選択し
て出力する方法に比べて、出力符号語のDSVの分散を
効果的に低減することができる。
【0021】また、本発明の記録媒体は、上記の第3の
発明又は第4の発明に係るディジタル信号変調装置によ
り生成された符号化系列信号が、NRZI変換されて記
録されていることを特徴とする。
【0022】また、上記の目的を達成するため、本発明
の伝送装置は、上記の第3の発明又は第4の発明に係る
ディジタル信号変調装置により生成され、かつ、NRZ
I変換された符号化系列信号にヘッダを付加すると共に
パケット化する伝送符号化部を具備し、その伝送符号化
部から出力されるパケットを伝送路へ送出することを特
徴とする。
【0023】更に、上記の目的を達成するため、本発明
のプログラムは、上記の第1の発明又は第2の発明に係
るディジタル信号変調方法における第1乃至第5のステ
ップを、コンピュータにより実行させる構成としたもの
である。これにより、第1又は第2の発明をコンピュー
タにより実現させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるディジタル
信号変調方法及びディジタル信号変調装置を搭載するデ
ィジタル信号記録装置の一例の概略構成図を示す。同図
において、ディジタル信号記録装置1は、フォーマット
部11と、p−q変調部12と、符号化テーブル1
、13 、…、13nと、NRZI(Non Return t
o Zero Inverse)変換部14とより構成されるディジタ
ル信号変調器10、及び記録駆動部15より構成され、
入力されたディジタル情報信号をディジタル信号変調器
10によって変調してディジタル変調信号とした後、記
録駆動部15により光ディスクなどの記録媒体2に高密
度記録する。
【0025】次に、ディジタル信号記録装置1の動作に
ついて概説する。まず、MPEG(moving picture exp
erts group)−2などにより圧縮符号化のなされた画像
あるいは音声等のディジタル情報信号はフォーマット部
11に供給され、ここで供給されたディジタル情報信号
に誤り訂正符号の付加、供給されたデータのスクランブ
ル化、及びインタリーブ等の処理がなされ、そのような
処理のなされた情報信号はpビット(pは1より大きな
整数で、例えば4)ごとのソースデータに分割され、そ
の分割されたpビット毎のソースデータはp−q変調部
12に供給される。
【0026】p−q変調部12は、pビットずつ供給さ
れる情報信号であるソースデータをqビット(qはpよ
り大きな整数で、例えば6)の符号化データよりなる信
号にブロック変換された信号を生成する回路であり、さ
らにそのp−q変調部12では、所定数のソースデータ
を単位とし、その単位数のソースデータ毎に予め設定さ
れる同期語を挿入するように動作する。
【0027】この動作のため、p−q変調部12はn種
類(nは2以上の整数)の符号化テーブル13、13
、・・・、13nを内蔵しており、供給されたソース
データをそれらの複数の符号化テーブル13、1
、・・・、13nを参照しつつ、後述の方法による
DSV(Digital Sum Value)制御を行いながら、qビ
ットの符号語にブロック変換のされた符号化系列信号と
して出力する。
【0028】そのブロック変換のされた符号化系列信号
は、NRZI変換部14に供給されてNRZI変換され
てディジタル変調信号とされる。このディジタル変調信
号は記録駆動部15に、例えば光ディスクである記録媒
体2にその信号を記録するためのレーザ光の強さを強弱
変換(レーザ光強度を変調)する信号として供給され、
強弱変換のなされたレーザ光が記録媒体2に照射され、
その強弱に応じたディジタル変調信号の記録がなされ
る。
【0029】このようにして、ディジタル信号記録装置
1は供給されるディジタル情報信号を、直流成分の抑圧
されたp−q変調、及びNRZI変調された信号により
光変調されたレーザビーム出力光として記録媒体2に供
給して記録を行うものである。
【0030】次に、このディジタル信号変調器10の要
部であり、本発明のディジタル信号変調方法及びディジ
タル信号変調装置の一実施の形態をなすp−q変調部1
2の構成と動作について詳細に述べる。
【0031】図2はp−q変調部12を構成する本発明
になるディジタル信号変調装置の一実施のブロック図を
示す。同図において、p−q変調部12は、符号語選択
肢有無検出回路121と、符号化テーブル13、13
、・・・、13n及び同期語生成部123を含む符号
化テーブルアドレス生成部122と、第1の符号語メモ
リ124と、第2の符号語メモリ125と、第1のDS
V演算メモリ126と、第2のDSV演算メモリ127
と、第1のDSV二乗演算積算メモリ128と、第2の
DSV二乗演算積算メモリ129と、二乗積算値比較部
130と、メモリ制御符号出力部131より構成されて
いる。また、DSV演算メモリ126、DSV演算メモ
リ127、DSV二乗演算積算メモリ128、DSV二
乗演算積算メモリ129及び二乗積算値比較部130
は、DSV二乗演算積算部16を構成している。
【0032】次に、この様に構成されるp−q変調部1
2の動作について説明する。まず、同期語生成部123
は、pビットのソースデータの所定数毎に状態S(k)
に対する2種類の同期語を生成する。すなわち、それら
の2種類の同期語は、互いにDSV極性が逆となるよう
に、一方において符号ビットに含まれる1の数が偶数個
あるならば他方は奇数個となるように偶奇性を有して予
め設定された符号語であり、一方の同期語はC(k)0
として第1の符号語メモリ124と第1のDSV演算メ
モリ126にそれぞれ供給され、他方の同期語はC
(k)1として第2の符号語メモリ125と第2のDS
V演算メモリ127にそれぞれ供給される。
【0033】DSV演算メモリ126及びDSV演算メ
モリ127は、供給された各々の同期語C(k)0、C
(k)1のCDS(Codeword Digital Sum)を演算し
て、DSV演算メモリ126及びDSV演算メモリ12
7の記憶DSV値を更新する。更新されたDSV演算メ
モリ126のDSV値は、第1のDSV二乗演算積算メ
モリ128に供給され、これと同時に、更新されたDS
V演算メモリ127のDSV値は、第2のDSV二乗演
算積算メモリ129に供給され、各々のDSV二乗演算
積算メモリ128及び129において、入力DSV値の
二乗演算が行われて以前に蓄積されていた値に積算され
る。
【0034】ここで、DSV演算メモリ126及びDS
V演算メモリ127は、以前に出力された符号化列デー
タを含めて同期語や符号語が供給される毎に同期語や符
号語のCDSを演算し、この演算されて得られたCDS
値を直前のDSV値に加算することによって、DSV値
を更新する動作が繰り返されている。このDSV演算メ
モリ126、127に格納されているDSV値は、符号
語メモリ124、125から出力される符号化系列デー
タをNRZI変換したときに生じる直流成分に係る直流
成分データである。
【0035】また、DSV二乗演算積算メモリ128及
びDSV二乗演算積算メモリ129は、DSV制御が可
能な状態、すなわち2種類のDSV極性が逆の同期語や
符号語が選択できる状態が符号語選択肢有無検出回路1
21で検出されると、符号語選択肢有無検出回路121
の出力により積算値が無い状態にリセットされる。この
DSV二乗演算積算メモリ128及び129に格納され
る積算値は、DSV演算メモリ126及び127に格納
されている、符号化系列データをNRZI変換したとき
に生じる直流成分に係る直流成分データを二乗して積算
した二乗積算データである。
【0036】DSV制御可能な2種類の同期語が生成さ
れると、DSV二乗演算積算メモリ128及びDSV二
乗演算積算メモリ129はリセットされ、新たに供給さ
れてくる2種類の同期語を含めたDSV値の二乗演算値
が新たに蓄積されることになる。
【0037】生成された2種類の同期語に対する一連の
動作がなされた後にソースデータの供給が開始される。
図1に示したフォーマット部11より取り出されたソー
スデータD(k)は、図2の符号化テーブルアドレス生
成部122に供給されると共に、符号語選択肢有無検出
回路121に供給され、そこではソースデータD(k)
の系列に後述の符号語交換が可能な符号語が含まれるか
否かが検出される。
【0038】符号語選択肢有無検出回路121により得
られた選択肢有無に係る検出結果は、符号化テーブルア
ドレス生成部122に供給されると共に、DSV二乗演
算積算メモリ128、DSV二乗演算積算メモリ129
及び二乗積算値比較部130にも供給される。選択肢が
検出された場合と、検出されない場合とに応じて異なっ
た動作がなされる。
【0039】最初に、選択肢が検出されない場合の動作
について述べる。ソースデータD(k)に後述の条件に
合致する選択肢に係る符号語が検出されないときは、p
ビットで供給されるソースデータは、一義的にqビット
の符号化データにコード変換がなされる。このコード変
換は符号化テーブル13、13、・・・、13nに
格納されるデータ値に該当する符号化テーブルのアドレ
ス値が指定されることで行われ、符号化テーブルアドレ
ス生成部122からはコード変換のなされた符号語が得
られる。
【0040】選択肢が検出されない場合、そのようにし
て得られる符号語は1つであるため、その得られた1つ
の符号語がそれぞれC(k)0、及びC(k)1として
符号語メモリ124及び符号語メモリ125に供給され
ると共に、DSV演算メモリ126及びDSV演算メモ
リ127のそれぞれに供給される。DSV演算メモリ1
26及びDSV演算メモリ127は、新しく供給された
符号語C(k)0及びC(k)1のCDSを演算し、そ
の演算したCDSを蓄積されている直前の符号語までの
DSV値に加算して新たに供給された符号語を含めたD
SV値としてメモリ内容を更新する。
【0041】続いて、DSV演算メモリ126及びDS
V演算メモリ127から出力された各々の新たなDSV
値は、DSV二乗演算積算メモリ128及びDSV二乗
演算積算メモリ129に供給され、ここで入力DSV値
の二乗演算が行われ、その二乗演算値が直前までの積算
値に加算されて、DSV二乗演算積算メモリ128及び
DSV二乗演算積算メモリ129の積算値がそれぞれ更
新される。
【0042】このようにして、それぞれのDSV演算メ
モリ126及びDSV演算メモリ127に記憶されるD
SV値を基に、2種類の同期語のそれぞれに続いて供給
される符号語により演算されるDSV二乗演算値が順次
積算更新されながらp−q変調がなされて行く。
【0043】次に、供給される符号語に選択肢が検出さ
れる場合の動作について説明する。選択肢が検出される
場合は、供給される1つのpビットのソースデータD
(k)に対して2つの符号語を得ることができる場合で
あり、それらの2つの符号語に対しては、上述の2つの
同期語に対して2つの符号化系列を作成することができ
るのと同様にして、2つの符号語に基づく2つの符号化
系列を作成することができるものである。
【0044】そこで、供給される符号語に選択肢が検出
された場合は、上述の2つの同期語に対する符号化系列
のうちで小さなDSV二乗演算積算値を与える方の符号
化系列を得るための動作を行う。すなわち、DSV二乗
演算積算メモリ128及びDSV二乗演算積算メモリ1
29のそれぞれから取り出されたDSV二乗演算積算値
は、二乗積算値比較部130に供給され、ここで両者の
DSV二乗演算積算値が大小比較され、得られた比較結
果がメモリ制御符号出力部131に供給される。
【0045】メモリ制御符号出力部131では、供給さ
れた比較結果を基にしてDSV二乗演算積算値の小さい
方の符号語を符号語メモリ124又は符号語メモリ12
5より、同期語に続いて供給された符号語よりなる符号
語系列として得、その得られた符号化系列をp−q変調
されたディジタル変調信号(出力符号語)として出力す
る。
【0046】このような一連の動作の終了時点で、DS
V二乗演算積算メモリ128及びDSV二乗演算積算メ
モリ129に各々記憶されている積算されたDSV二乗
演算積算値がクリアされ、上記の選択肢により検出され
て得られる2つの異なる符号語に対する2つの符号化系
列に対する同様のDSV値管理による符号語の生成が再
開される。
【0047】すなわち、DSV二乗演算積算メモリ12
8及びDSV二乗演算積算メモリ129に積算されたD
SV二乗演算積算値は一旦クリアされた後に、ソースデ
ータD(k)より得られる2種類の符号語のうち、一方
の符号語はC(k)0として符号語メモリ124に、他
方の符号語はC(k)1として符号語メモリ125に供
給されてそれぞれにおいて蓄積されると共に、符号語C
(k)0及びC(k)1がDSV演算メモリ126及び
DSV演算メモリ127に供給されてDSV値が更新さ
れると共に、DSV二乗演算積算メモリ128及びDS
V二乗演算積算メモリ129には2種類の符号語を含め
たDSV値の二乗演算値より積算が再開される。
【0048】以上のようにして、所定の間隔で生成され
る2種類の同期語毎、または2種類の符号語が生成され
る毎に2つの符号語系列の生成を開始し、2種類のDS
V極性を持った符号語系列のそれぞれを符号語メモリ1
24及び125に一時記憶する。
【0049】そして、同期語が生成される時点で、ある
いは選択可能な2種類の符号語が得られるときにDSV
の二乗演算蓄積値が小である方の符号語系列が決定され
てディジタル変調信号として出力されるようになされる
ため、出力ディジタル変調信号は時間的に間欠的な符号
語系列となるが、実際にはメモリ制御符号出力部131
には一時記憶回路が内蔵されており、そこに一度バッフ
ァ記録された後、連続的な符号語系列の信号としてp−
q変調部12より出力されるものである。
【0050】なお、符号語系列が決定された時点でメモ
リ制御符号出力部131に決定された符号語系列を出力
するのではなく、符号語系列が決定される時点で決定さ
れた符号語系列及びそれ以前に決定された符号語系列で
符号語メモリ124及び符号語メモリ125の内容を揃
えて蓄積しておき、所定の間隔、例えば同期語から次の
同期語の直前までの符号語系列がすべて決定された時点
でメモリ制御符号出力部131に出力する構成としても
よい。
【0051】また、上記の説明では、符号語系列の決定
を、DSV制御可能な同期語又は符号語より始まって次
のDSV制御可能な条件になった時点でDSV二乗演算
積算値の比較を行うようにしたが、後述するようにDS
V二乗演算を積算する区間を次のDSV制御可能な条件
になった時点まで積算することにより、より長い間のD
SV二乗演算積算値により比較を行うようにしてもよ
い。更に、DSV制御可能点に限らずDSV制御可能点
から所定の数のソースデータが入力した時点というよう
に任意の時点を設定しても構わない。
【0052】次に、p−q変調を行うための符号化テー
ブル13、13、・・・、13nについて説明す
る。図3はp=4、q=6で、かつ、ランレングス制限
規則RLL(1,9)制限における符号化テーブルの一
例を示す。同図に示す符号化テーブルは、RLL(1,
9)制限として「1」と「1」との間に存在する「0」
の個数が1〜9個に制限されるRLL(Run Length Lim
ited)符号化における符号語を表で示したものである。
【0053】図3に示す符号化テーブルは、S(k)
が”0”から”3”までの4つの状態(あるいは、テー
ブル番号)をもつ4つの符号化テーブル(すなわち、図
2のS(k)=0の符号化テーブル13、S(k)=
1の符号化テーブル13、S(k)=2の符号化テー
ブル13、S(k)=3の符号化テーブル13)か
ら構成されている。また、D(k)は4(=p)ビット
のソースデータ(入力データ語)を、C(k)は変換後
の6(=q)ビットの出力符号語を示しており、C
(k)はデシマル値と、バイナリ値の両者により表記さ
れている。
【0054】また、上記の符号化テーブル中のS(k+
1)は、出力符号語C(k)に直接結合しても上記のR
LL(1,9)制限を満たす次の符号語を得るために、
次のソースデータD(k+1)を符号化するのに使用す
る符号化テーブルの状態情報(テーブル番号)を示して
いる。つまり、ソースデータD(k)を符号化する(変
調する)のに使用した一つの符号化テーブルを示す状態
情報S(k)に対応して、次に入力されるソースデータ
D(k+1)を符号化する(変調する)のに使用する符
号化テーブルの状態情報S(k+1)が対応付けてテー
ブルとして格納されている。
【0055】次に、符号化テーブルを参照して求められ
る出力符号語C(k)において、前述の選択肢があると
して検出される場合の条件について説明する。図4は選
択肢有りの条件判断のなされるときの6つの条件を示
す。同図において、D(k)は4ピットのソースデータ
の値(10進数)、C(k)は6ビットの出力符号語、
S(k)は時点kにおけるテーブルの状態(テーブル番
号)であり、L(k−1)はC(k−1)の下位ゼロラ
ン長である。
【0056】図4において、例えば条件1として示され
る選択肢有りの条件はS(k)=3の符号化テーブル1
を使用するときに、先行符号語の下位のゼロラン長
L(k−1)が”4”又は”5”で、かつ、ソースデー
タD(k)の値が”6”以下である場合、又はL(k−
1)が”6”でD(k)の値が”0”、”1”、”
3”、又は”5”のいずれかである条件を示しており、
この条件1を満たせばS(k)=1の符号化テーブル1
の符号語と交換が可能であることを示している。
【0057】また、図4において、例えば条件3として
示される選択肢有りの条件は、S(k)=2の符号化テ
ーブル13を使用するときに、先行符号語の下位のゼ
ロラン長L(k−1)が”1”以上で”4”以下であ
り、かつ、ソースデータD(k)の値が”0”又は”
5”であるという条件を示しており、この条件3を満足
するときは、S(k)=0の符号化テーブル13の符
号語と交換が可能であることを示している。
【0058】従って、図4に示す6つの条件のうちのど
れか1つの条件を満足する時には、交換可能な符号語が
存在することになるので、前述の図2に示した符号語選
択肢有無検出回路121は、これら6つの条件のうちの
どれか1つの条件を満足するかどうか検出し、どれか1
つの条件を満足するときには選択肢有りの信号を選択肢
検出結果として出力し、その選択肢検出結果信号を二乗
積算値比較部130に供給し、2つの符号系列のDSV
二乗演算積算値の比較が行わせる。
【0059】そのDSV二乗演算積算値の比較処理は同
期語(同期信号)が生成される時点においてもなされる
が、次にその同期語(同期信号)について説明する。図
5はS(k)の値に対応して用いられる4つの同期語の
例を示す。
【0060】同図において、S(k)が0〜3の4つの
符号化テーブルに対応して用いられる24ビットの同期
語が示されており、その最下位ビットは反転が可能なこ
とをXにより示している。そして、それらの同期語の後
はS(k)=1に遷移するものとする。
【0061】このように、所定間隔毎に挿入される同期
語又は前述の図4に示した条件に基づいて2種類の選択
可能な符号語が生成される時点で、DSVの二乗演算積
算値の小さい方の符号語系列の信号が選択されp−q変
調部12より出力信号として出力される。
【0062】次に、本実施の形態の動作について図6の
フローチャートと共に説明する。p−q変調部12は、
まず、任意のS(k)を取るように初期状態の設定をし
(ステップS101)、次に入力データ語が同期語以外
の語であるか否かが判定される(ステップS102)。
同期語である場合は図2のDSV二乗演算積算メモリ1
28及びDSV二乗演算積算メモリ129にそれぞれ記
憶されているDSVの二乗演算積算値を参照して二乗積
算値比較部130で大小比較し、その比較結果に基づ
き、メモリ制御符号出力部131がDSVの二乗演算積
算値の小である方の符号語メモリ124又は125に蓄
積されている符号化系列の信号を選択して出力符号語と
して出力する(ステップS111)。
【0063】メモリ制御符号出力部131は、上記の出
力符号語の出力の後に、選択されなかった符号語メモリ
の記憶内容を選択された方の符号語メモリと同一の符号
語の内容とし、かつ、選択されなかった方のDSV演算
メモリの内容を選択した方のDSV演算メモリの内容に
書き替え、DSV二乗演算積算メモリ128及び129
は選択された方、及び選択されなかった方のどちらもD
SV二乗演算積算値をクリアする(ステップS11
2)。
【0064】そのDSV二乗演算積算値のクリアの後、
状態情報S(k)の値に従って前述の図5に示した同期
語が選択され(ステップS113)、例えばLSBが0
である同期語は符号語メモリ124に、またLSBが1
である同期語は符号語メモリ125に供給される(ステ
ップS108)。以上、同期語が生成された場合の動作
について述べた。
【0065】次に、同期語が生成されない時点における
動作について述べる。ステップS102で供給される変
調対象のデータ語が同期語以外であると判定された場合
は、4ビットのソースデータD(k)が符号語選択肢有
無検出回路121に供給される(ステップS103)。
【0066】符号語選択肢有無検出回路121は入力さ
れたソースデータD(k)に対し、前述の図4に示した
6つの条件のどれか一つに合致する符号語が存在するか
否かが検出され(ステップS104)、どれか一つの条
件に合致するときには存在が検出され、符号語選択肢有
無検出回路121から選択肢有りの検出結果が出力され
て、符号化テーブルアドレス生成部122に供給される
一方、DSV二乗演算積算メモリ128、DSV二乗演
算積算メモリ129及び二乗積算値比較部130に供給
される。
【0067】二乗積算値比較部130は、DSV二乗演
算積算メモリ128及びDSV二乗演算積算メモリ12
9にそれぞれ記憶されているDSVの二乗演算積算値を
参照して大小比較し、その比較結果に基づき、メモリ制
御符号出力部131がDSVの二乗演算積算値の小であ
る方の符号語メモリ124又は125に蓄積されている
符号化系列の信号を選択して出力符号語として出力する
(ステップS105)。
【0068】メモリ制御符号出力部131は、上記の出
力符号語の出力の後に、選択されなかった符号語メモリ
の記憶内容を選択された方の符号語メモリと同一の符号
語の内容とし、かつ、選択されなかった方のDSV演算
メモリの内容を選択した方のDSV演算メモリの内容に
書き替え、DSV二乗演算積算メモリ128及び129
は選択された方、及び選択されなかった方のどちらもD
SV二乗演算積算値をクリアする(ステップS10
6)。
【0069】そのDSV二乗演算積算値のクリアの次
に、符号化テーブルアドレス生成部122は前述の図3
に示した4つの符号化テーブルのうち、交換可能な2つ
の符号化テーブルを使用して第1及び第2の符号語C
(k)0及びC(k)1をそれぞれ選択し、第1の符号
語C(k)0は符号語メモリ124及びDSV演算メモ
リ126に、また第2の符号語C(k)1は符号語メモ
リ125及びDSV演算メモリ127に供給して、それ
ぞれのメモリに記憶する(ステップS107、S10
8)。
【0070】これにより、ステップS113の処理後で
は第1の同期語と第2の同期語が、ステップS107の
処理後では第1の符号語と第2の符号語が、また、ステ
ップS104で選択肢無しと判定されたときの符号語の
場合には同一符号語が、DSV演算メモリ126及び1
27にそれぞれ符号語C(k)0、及びC(k)1とし
て供給されている。DSV演算メモリ126及びDSV
演算メモリ127は、新しく供給された符号語C(k)
0及びC(k)1のCDSを演算し、その演算したCD
Sを蓄積されている直前の符号語までのDSV値に加算
して新たに供給された符号語を含めたDSV値としてメ
モリ内容を更新する(ステップS109)。
【0071】続いて、DSV演算メモリ126及びDS
V演算メモリ127から出力された各々の新たなDSV
値は、DSV二乗演算積算メモリ128及びDSV二乗
演算積算メモリ129に供給され、ここで入力DSV値
の二乗演算が行われ、その二乗演算値が直前までの積算
値に加算されて、DSV演算メモリ126及びDSV演
算メモリ127の積算値がそれぞれ更新される(ステッ
プS109)。
【0072】このような一連の動作の後、符号化が終了
したか否かが判断され(ステップS110)、終了であ
れば符号化が終了され、終了していなければステップS
102に戻される。このようにして、DSVの値が小さ
な符号化系列の信号が得られ、その得られた信号はNR
ZI変調されたときに直流成分が小であるNRZI変調
された信号として得られる。
【0073】次に、NRZで表される符号語とNRZI
に変換した記録信号、及びCDSとDSVの関係につい
て示し、DSV極性の異なる符号語を選択することによ
って直流成分を低減できることを説明する。図7は生成
されたNRZで表される符号語信号、符号語信号をNR
ZI変換した信号及びNRZI変換した信号に対するC
DSとDSVの値を示す。
【0074】同図(a)と(b)に示すNRZで表され
る2つの符号語列において、C(k−1)とC(k+
1)はお互いに同一の符号語であるが、C(k)は前述
の図4の条件1に示した条件に合致する交換可能な符号
語であって、(a)では“101001”の符号語が選
択され、また(b)では“001001”の符号語が選
択された場合である。
【0075】CDS及びDSVの計算は、NRZI変換
された信号に対してレベルが1の場合に+1、レベルが
0の場合に−1として積算によって求めることができ
る。図7(a)では各符号語のCDSは−4、0、及び
+4であってレベル1から変調がなされているので、C
(k+1)までのDSVは0であり、また同図(b)で
はCDSは−4、0、−4であり、DSVは−8とな
る。これはC(k)において図7(a)と(b)とでは
「1」の個数が異なることにより、C(k)をNRZI
変換した信号の最後のビットは図7(a)では「1」、
図7(b)では「0」であり、後続の符号によるDSV
は増える方向と減る方向になり、DSV反転がなされる
からである。
【0076】このようにして、前述の図4に示した条件
に合致する符号語が供給されたときは、図7(a)と
(b)に示したように、お互いにDSV極性の異なる符
号語が用いられることにより、異なるDSV特性のディ
ジタル変調信号を得ることができる。
【0077】そのようにして得られた2つの符号語系列
のうち、NRZI変調後に生じるディジタル変調信号の
直流成分の少ない方の符号語系列を選択する必要があ
り、そのため、次に、出力符号語の決定複数先のDSV
変換点までのDSVレベルにより、符号語系列を決定す
る方法について説明する。
【0078】図8は前述の図2におけるDSV二乗演算
積算部16の動作を説明するための符号語とDSVレベ
ルの関係の一例を示す。図8において、横軸は時間軸で
あり縦軸はDSVの値を示す。また、時刻k、k+1、
k+2、及びk+3は、前述のDSV変換が可能な条件
に合致する符号語が出現した、又は同期語が挿入された
時刻を示す。また、時刻kにおいては既に符号語系列の
選択決定がなされ、時刻k以前の符号語系列は出力符号
語として出力されたことにより、符号語メモリ124及
び125には符号語は残されていない状態を示してい
る。
【0079】また、M0は時刻kから時刻k+1までの
区間においてC(k)0を先頭とした場合のDSVの二
乗演算積算値であって、M1は同様にC(k)1を先頭
とした場合のDSVの二乗演算積算値である。以下、時
刻k+1から時刻k+2までの区間にはM00〜M11
の4通りのDSV二乗演算積算値が、時刻k+2から時
刻k+3までの区間にはM000〜M111の8通りの
DSV二乗演算積算値が存在している。
【0080】このようにして時刻kから時刻k+3の区
間には8通りのDSV二乗演算積算値のデータが得られ
ているが、それらの得られたデータを基にして行われ
る、時刻k+1における符号語メモリ124又は符号語
メモリ125に一時記憶されている符号語系列のいずれ
を選択するかに係る符号語の決定方法について説明す
る。
【0081】時刻k+1は前述の選択可能な符号語ある
いは同期語が出現した時刻であり、符号語メモリ124
にはC(k)0を先頭とした符号語が、符号語メモリ1
25にはC(k)1を先頭とした符号語がそれぞれ蓄え
られている。この時刻k+1における符号語メモリの選
択は、C(k)0の方を選択した方が時刻k+3までの
DSV二乗演算積算値が小さいか、又はC(k)1の方
を選択した方のDSV二乗演算積算値が小さいかが比較
されて行われる。
【0082】そのためのDSV二乗演算積算値の演算は
DSV二乗演算積算部16でなされるが、そこではC
(k)0を選択した場合の時刻k+3までの間のDSV
二乗演算積算値と、C(k)1を選択した場合の時刻k
+3までの間のDSV二乗演算積算値を算出すればよ
い。そして、符号語メモリ124及び125には時刻k
+1から時刻k+3までの区間の符号語は記憶する必要
はなく、DSV演算値及びDSV二乗演算積算値のみを
求めておけばよいことになる。
【0083】その符号語メモリ124及び125の選択
条件について次に説明する。すなわち、(M0+M00
+M000)、(M0+M00+M001)、(M0+
M01+M010)、及び(M0+M01+M011)
のうちの最小値をmin(M0)とし、(M1+M10
+M100)、(M1+M10+M101)、(M1+
M11+M110)、及び(M1+M11+M111)
のうちの最小値をmin(M1)とするとき、min
(M0)がmin(M1)より小の場合は符号語メモリ
124を選択し、それ以外のときは符号語メモリ125
を選択するようにする。
【0084】以上、CDSの演算を符号語ビット毎に行
う場合について述べたが、CDS値を各符号語について
予めテーブルとして求めておき、そのテーブルを用いて
CDS値を得ることができる。
【0085】図9は符号語に対して求めたCDS値のテ
ーブルを示す。同図は、図3に示した符号化テーブルの
各符号語に対して各符号語の直前の符号語をNRZI変
換した場合に最終ビットがレベル1の時における各符号
語のCDS値を計算したもので、そのテーブルに示され
るCDS値は前述の図3における符号化テーブルの各符
号語に対応している。
【0086】このようにして、符号語を基にしてCDS
の値が求められるが、そのようにして得られたCDSの
値を基にしてDSV値やDSV二乗演算値が計算でき、
直流成分の少ないディジタル信号の方の符号語系列を選
定することができるものである。
【0087】なお、上記の実施の形態では光ディスクな
どの記録媒体に信号を記録する記録装置を示したが、図
10に示すように本発明によるディジタル信号変調方法
又はディジタル信号変調装置を備えたディジタル信号伝
送装置3によりネットワークを介してディジタル信号を
伝送することも可能である。
【0088】図10中、図1と同一構成部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。図10において、ディ
ジタル信号変調器10から取り出されたディジタル変調
信号は、伝送符号化部31に供給され、ここでネットワ
ークを介して伝送するための信号に適した信号になるよ
うに必要に応じて第2のディジタル変調がなされ、伝送
用のヘッダを付加され、そのヘッダを付加されたパケッ
トデータが出力される。このパケットデータは、図示し
ないネットワークを介して相手受信装置へ伝送される。
【0089】図11は上記の受信装置の一例のブロック
図を示す。受信装置5は伝送復号化部51とディジタル
信号復調器52とを有する構成であり、ネットワークを
経て受信装置5の図示しない受信部で受信されたパケッ
トデータは、伝送復号化部51に供給されてヘッダを取
り除かれた後、ディジタル信号復調器52に供給されて
復調される。
【0090】また、例えばディジタル信号変調装置の信
号を他の周辺装置にディジタル変調信号をベースバンド
信号のまま供給するような場合では、装置間のグランド
電位が異なり高周波トランスなどにより結合されている
場合であっても、ディジタル変調信号に含まれる直流成
分が殆どないため、安定した信号の伝送ができるもので
ある。
【0091】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、前述の図1における動作説
明では、図2の符号語メモリ124又は125からメモ
リ制御符号出力部131を通して出力された出力符号語
をNRZI変換するように説明したが、符号語メモリ1
24、125にはNRZI変換した後の記録符号語列を
記憶しておくようにしてもよい。
【0092】また、図5に同期語例を示したが、その同
期語は符号語と区別のし易い同期パタンであり、且つ2
つの同期語はお互いにDSV値が異なる様に設定されて
いればよく、他の同期パタンを用いる場合においても全
く同様な動作をさせることができるものである。
【0093】更に、以上述べた実施の形態では4ビット
を6ビットに変換する4状態の符号化テーブルを例にし
て述べたが、もちろん他のpビットをqビットに変換す
る符号化テーブルを用いて変調を行う方法、それを搭載
した変調装置の構成も可能であり、そのpとqの値を変
えることにより例えば前述の図4に示した選択肢有り条
件の数を増加させ、更に頻度を高くした符号系列の選択
を行うなど、得ようとするディジタル変調信号の特性に
合わせて適当なp及びqの値を選定するようにすればよ
い。
【0094】また、図8では、kからk+3までの区間
のC(k)0、C(k)1を先頭とするDSVの二乗演
算積算値の各最小値を比較しているが、M0とM1を比
較して符号語を選択決定してもよく、k+2あるいはk
+4以上でもよく、kからk+n(nは1以上の整数)
までの区間のC(k)0、C(k)1を先頭とするDS
Vの二乗演算積算値の各最小値を比較して符号語を選択
決定してもよい。
【0095】また、更に、本発明は、図2の符号語選択
肢有無検出回路121、符号化テーブルアドレス生成部
122、符号語メモリ124及び125、DSV二乗演
算積算部16、メモリ制御符号出力部131をコンピュ
ータにより機能させるコンピュータプログラムを含むも
のである。このコンピュータプログラムは、図1のディ
ジタル信号記録装置1、あるいは図10のディジタル信
号伝送装置3に直接ローディングして機能させる場合は
勿論のこと、通信ネットワークを介してサーバーから配
信されたものを上記装置1又は3にローディングする場
合も包含する。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1及び第2の符号化系列データのそれぞれについてN
RZI変換したときに生じる直流成分に係る第1及び第
2の直流成分データの二乗積算データを生成して大小比
較し、小さい方の直流成分二乗積算データとして得られ
る方の第1の符号化系列データ又は第2の符号化系列デ
ータを選択して符号化系列信号として出力することによ
り、従来のDSV制御時点におけるDSVの絶対値を小
さくする従来方法に比べて、DSV制御時点以外におい
てもDSV制御を行い、出力符号語のDSVの分散を効
果的に低減できるようにしたため、より高密度な変調方
式においても得られる変調信号の低域成分を効果的に抑
制できる。
【0097】また、本発明によれば、本発明のディジタ
ル信号変調装置を搭載した記録装置のサーボ制御信号へ
の悪影響を従来に比べてより一層回避することができ、
安定したサーボ動作ができる記録装置を構築することが
できる。
【0098】更に、本発明によれば、データスクランブ
ルの手法を用いないディジタル変調方法にも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル信号変調装置を搭載したデ
ィジタル信号記録装置の一例の概略ブロック図である。
【図2】本発明になるディジタル信号変調装置の一実施
の形態のブロック図である。
【図3】本発明で使用されるp=4、q=6で、かつ、
RLL(1,9)制限における符号化テーブルの一例を
示す図である。
【図4】図2の符号語選択肢有無検出回路により選択肢
有りの条件判断のなされるときの条件の説明図である。
【図5】本発明で用いる符号化テーブルの状態情報S
(k)の値に対応して用いられる同期語の例の説明図で
ある。
【図6】本発明の一実施の形態の動作説明用フローチャ
ートである。
【図7】本発明の生成された符号語に対するCDSとD
SVの値を例示した図である。
【図8】図2におけるDSV二乗演算積算部の動作を説
明するための符号語とDSVレベルの関係の一例を示す
図である。
【図9】符号語に対して求めたCDS値のテーブルを示
す図である。
【図10】本発明になるディジタル信号変調装置を搭載
したディジタル信号伝送装置の一例の概略ブロック図で
ある。
【図11】図10のディジタル信号伝送装置から送信し
たパケットデータを受信する受信装置の一例の概略ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 ディジタル信号記録装置 2 記録媒体 3 ディジタル信号伝送装置 5 受信装置 10 ディジタル信号変調器 11 フォーマット部 12 p−q変調部 13、13、…、13n 符号化テーブル 14 NRZI変換部 15 記録駆動部 16 DSV二乗演算積算部 31 伝送符号化部 121 符号語選択肢有無検出回路 122 符号化テーブルアドレス生成部 123 同期語生成部 124、125 符号語メモリ 126、127 DSV演算メモリ 128、129 DSV二乗演算積算メモリ 130 二乗積算値比較部 131 メモリ制御符号出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 俊夫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC06 CC06 GL01 GL02 GL20 GL21 GL22 GM23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット数がp(pは正の整数)であるソ
    ースデータをビット数がq(qはpより大きな整数)で
    ある符号語に変換する変調動作を複数回繰り返して符号
    語群を生成すると共に、所定のビット間隔により同期語
    を生成し、その生成された同期語に続けて前記符号語群
    を配置して前記ソースデータを変調した符号化系列信号
    として得、その得られた符号化系列信号をNRZI変換
    して出力するディジタル信号変調方法において、 前記NRZI変換により、互いに異なる極性の反転回数
    が得られる第1の同期語及び第2の同期語のそれぞれを
    同時に生成する第1のステップと、 ラン長を所定の範囲に制限したランレングス制限規則に
    基づいて前記符号語群を生成し、その生成された符号語
    群を前記第1の同期語に続けて配置して第1の符号化系
    列データを生成すると共に、前記生成された符号語群を
    前記第2の同期語に続けて配置して第2の符号化系列デ
    ータを生成する第2のステップと、 前記第2のステップにより生成された前記第1及び第2
    の符号化系列データに基づき、前記第1の符号化系列デ
    ータをNRZI変換したときに生じる直流成分に係る第
    1の直流成分データを得ると共に、前記第2の符号化系
    列データをNRZI変換したときに生じる直流成分に係
    る第2の直流成分データを得る第3のステップと、 前記所定のビット間隔毎に得られる前記第1の直流成分
    データを二乗して積算することにより第1の直流成分二
    乗積算データを得ると共に、前記所定のビット間隔毎に
    得られる第2の直流成分データを二乗して積算すること
    により第2の直流成分二乗積算データを得る第4のステ
    ップと、 前記第1の直流成分二乗積算データと前記第2の直流成
    分二乗積算データとを大小比較し、小さい方の直流成分
    二乗積算データとして得られる方の前記第1の符号化系
    列データ又は前記第2の符号化系列データを選択して前
    記符号化系列信号として出力する第5のステップとを含
    むことを特徴とするディジタル信号変調方法。
  2. 【請求項2】 ビット数がp(pは正の整数)であるソ
    ースデータをビット数がq(qはpより大きな整数)で
    ある符号語に変換する変調動作を複数回繰り返して符号
    語群を生成すると共に、所定のビット間隔により同期語
    を生成するに際し、1つのソースデータに対して値の異
    なる第1の符号語及び第2の符号語を生成できる特定ソ
    ースデータが入力されたときは、前記特定ソースデータ
    の後に入力されるソースデータより前記符号語群を生成
    し、その生成された符号語群を前記第1の符号語又は前
    記第2の符号語に続けて配置し、かつ、前記所定のビッ
    ト間隔で前記同期語が挿入された符号化系列信号として
    得、その得られた符号化系列信号をNRZI変換して出
    力するディジタル信号変調方法において、 前記NRZI変換により、互いに異なる極性の反転回数
    が得られる前記第1の符号語及び前記第2の符号語のそ
    れぞれを生成する第1のステップと、 ラン長を所定の範囲に制限したランレングス制限規則に
    基づいて前記符号語群を生成し、その生成された符号語
    群を前記第1の符号語に続けて配置して第1の符号化系
    列データを生成すると共に、前記符号語群を前記第2の
    符号語に続けて配置して第2の符号化系列データを生成
    する第2のステップと、 前記第2のステップにより生成された前記第1及び第2
    の符号化系列データに基づき、前記第2の符号化系列デ
    ータをNRZI変換したときに生じる直流成分に係る第
    1の直流成分データを得ると共に、前記第2の符号化系
    列データをNRZI変換したときに生じる直流成分に係
    る第2の直流成分データを得る第3のステップと、 所定のビット間隔毎に得られる前記第1の直流成分デー
    タを二乗して積算することにより第1の直流成分二乗積
    算データを得ると共に、前記所定のビット間隔毎に得ら
    れる前記第2の直流成分データを二乗して積算すること
    により第2の直流成分二乗積算データを得る第4のステ
    ップと、 前記第1の直流成分二乗積算データと前記第2の直流成
    分二乗積算データとを大小比較し、小さい方の直流成分
    二乗積算データとして得られる方の前記第1の符号化系
    列データ又は前記第2の符号化系列データを選択して前
    記符号化系列信号として出力する第5のステップとを含
    むことを特徴とするディジタル信号変調方法。
  3. 【請求項3】 前記第5のステップにおける符号化系列
    データの選択は、前記第1及び第2の同期語が生成され
    る時点、又は1つの前記ソースデータに対して値の異な
    る複数の符号語を生成できるソースデータが入力された
    時点に行われることを特徴とする請求項1記載のディジ
    タル信号変調方法。
  4. 【請求項4】 前記第5のステップにおける符号化系列
    データの選択は、前記同期語が入力された時点、又は前
    記1つのソースデータに対して値の異なる複数の符号語
    を生成できる前記特定ソースデータが入力された時点に
    行われることを特徴とする請求項2記載のディジタル信
    号変調方法。
  5. 【請求項5】 ビット数がp(pは正の整数)であるソ
    ースデータをビット数がq(qはpより大きな整数)で
    ある符号語に変換する変調動作を複数回繰り返して符号
    語群を生成すると共に、所定のビット間隔により同期語
    を生成し、その生成された同期語に続けて前記符号語群
    を配置して符号化系列信号として得、その得られた符号
    化系列信号をNRZI変換して出力するディジタル信号
    変調装置において、 前記NRZI変換により、互いに異なる極性の反転回数
    が得られる第1の同期語及び第2の同期語のそれぞれを
    同時に生成する同期語生成手段と、 ラン長を所定の範囲に制限したランレングス制限規則に
    基づいて前記符号語群を生成し、その生成された符号語
    群を前記第1の同期語に続けて配置して第1の符号化系
    列データを生成すると共に、前記符号語群を前記第2の
    同期語に続けて配置して第2の符号化系列データを生成
    する符号化系列データ生成手段と、 前記第1及び第2の符号化系列データを入力として受
    け、前記第1の符号化系列データをNRZI変換したと
    きに生じる直流成分に係る第1の直流成分データを得る
    と共に、前記第2の符号化系列データをNRZI変換し
    たときに生じる直流成分に係る第2の直流成分データを
    得るDSV演算メモリ手段と、 前記所定のビット間隔毎に得られる前記第1の直流成分
    データを二乗して積算することにより第1の直流成分二
    乗積算データを得ると共に、前記所定のビット間隔毎に
    得られる第2の直流成分データを二乗して積算すること
    により第2の直流成分二乗積算データを得るDSV二乗
    演算積算手段と、 前記第1の直流成分二乗積算データと前記第2の直流成
    分二乗積算データとを大小比較し、小さい方の直流成分
    二乗積算データとして得られる方の前記第1の符号化系
    列データ又は前記第2の符号化系列データを選択して前
    記符号化系列信号として出力する符号語出力手段とを有
    することを特徴とするディジタル信号変調装置。
  6. 【請求項6】 ビット数がp(pは正の整数)であるソ
    ースデータをビット数がq(qはpより大きな整数)で
    ある符号語に変換する変調動作を複数回繰り返して符号
    語データ群を生成すると共に、所定のビット間隔により
    同期語を生成するに際し、1つのソースデータに対して
    値の異なる第1の符号語及び第2の符号語を生成できる
    特定ソースデータが入力されたときは、前記特定ソース
    データの後に入力されるソースデータより前記符号語群
    を生成し、その生成された符号語群を前記第1の符号語
    又は前記第2の符号語に続けて配置し、かつ、前記所定
    のビット間隔で前記同期語が挿入された符号化系列信号
    として得、その得られた符号化系列信号をNRZI変換
    して出力するディジタル信号変調装置において、 前記NRZI変換により、互いに異なる極性の反転回数
    が得られる前記第1の符号語及び前記第2の符号語のそ
    れぞれを生成する符号語生成手段と、 ラン長を所定の範囲に制限したランレングス制限規則に
    基づいて前記符号語群を生成し、その生成された符号語
    群を前記第1の符号語に続けて配置して第1の符号化系
    列データを生成すると共に、前記符号語群を前記第2の
    符号語に続けて配置して第2の符号化系列データを生成
    する符号化系列データ生成手段と、 前記第1及び第2の符号化系列データを入力として受
    け、前記第1の符号化系列データをNRZI変換したと
    きに生じる直流成分に係る第1の直流成分データを得る
    と共に、前記第2の符号化系列データをNRZI変換し
    たときに生じる直流成分に係る第2の直流成分データを
    得るDSV演算メモリ手段と、 前記所定のビット間隔毎に得られる前記第1の直流成分
    データを二乗して積算することにより第1の直流成分二
    乗積算データを得ると共に、前記所定のビット間隔毎に
    得られる第2の直流成分データを二乗して積算すること
    により第2の直流成分二乗積算データを得るDSV二乗
    演算積算手段と、 前記第1の直流成分データと前記第2の直流成分データ
    とを比較し、小さい方の直流成分データとして得られる
    方の前記第1の符号化系列データ又は前記第2の符号化
    系列データを選択して前記符号化系列信号として出力す
    る符号語出力手段とを有することを特徴とするディジタ
    ル信号変調装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のディジタル信号変
    調装置により生成された符号化系列信号が、NRZI変
    換されて記録されていることを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6記載のディジタル信号変
    調装置により生成され、かつ、NRZI変換された符号
    化系列信号にヘッダを付加すると共にパケット化する伝
    送符号化部を具備し、その伝送符号化部から出力される
    パケットを伝送路へ送出することを特徴とする伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4のうちいずれか一項記載
    の第1乃至第5のステップを、コンピュータにより実行
    させることを特徴とするプログラム。
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