JP3240341B2 - 情報変換方法及び記録再生装置 - Google Patents

情報変換方法及び記録再生装置

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    • H04L25/4906Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using binary codes
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    • GPHYSICS
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    • G11B20/1403Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of two levels
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータを記
録または伝送する際に、その記録系または伝送系に適し
た信号にこのディジタルデータを変換する情報変換方法
及びこの情報変換方法を適用した磁気記録再生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報を伝送路を介して伝達する
場合、その伝送路を効率よく、また情報の劣化をできる
だけ発生させない状態で使用するために、情報源の種
類,伝送路の再生状態により様々な情報変換方式が提案
されている。一方、伝送路の特性によって情報変換方式
に要求される特性も異なり、帯域通過特性を有する伝送
路系、例えば磁気記録再生系が一例としてあげられる。
【0003】特に回転ヘッド方式のVTRなどの磁気記
録再生装置では、記録信号または再生信号が、ロータリ
ートランス,ヘッドアンプのコンデンサなどを通過する
ために直流成分及び低域成分が遮断される。このように
直流成分及び低域成分を記録・再生できない場合、再生
されたディジタル信号は、波形歪を生じたり、直流レベ
ルの変動を起こし、ディジタル信号の誤りを起こしやす
くなる。そのために記録しようとするディジタル信号が
記録,再生される状態ではなるべく直流成分及び低域成
分を含まないように情報変換する。このような情報変換
方式をDCフリー情報変換方式と呼ぶ。DCフリー情報
変換方式として、例えば特開昭56−19506 号公報,特開
昭60−48646 号公報,“THE DAT CONFERENCE STANDARD"
(1987年6月発行)等に示された8−10変調方式を用い
たもの、特開昭61−30818 号公報,特開平3−234146号
公報等に示された8−14変調方式を用いたものが知られ
ている。
【0004】ここで、8−10変調方式とは、8ビット単
位に区分されたディジタルデータ(情報語)を10ビット
のディジタルデータ(符号語)に変換する情報変換方式
であり、8−14変調方式とは、8ビット単位の情報語を
14ビット単位の符号語に変換する情報変換方式である。
また、これらのDCフリー情報変換方式は、DSV(Di
gital Sum Variation)が0となるようにする情報変換方
式である。
【0005】ここでDSVは、2値のレベル1(ハイレ
ベル),0(ローレベル)をそれぞれ+1(正極性),
−1(負極性)に対応させ、その積分値を表す。このD
SVは任意の時点の任意の期間について値を持つ。連続
する2値信号に対してDSVを求めた場合に、DSVが
限りなく増加または減少する場合は、その2値信号は直
流成分を持ち、DSVが有限ならば直流成分を持たな
い。また、CDS(Codeword Digital Sum)は、任意の
符号語の始めから終わりまでのDSVを表す。
【0006】符号語には、CDS>0,CDS=0,C
DS<0の3種類のものが存在する。例えば、特開昭59
−123343号公報に示されている情報変換方式ではCDS
=0の符号語に対して情報語を1対1に対応させ、CD
S>0とCDS<0との符号語は組にして1つの情報語
に対応させている。そして、DSVを監視し、DSV>
0の場合は、CDS≦0の符号語を選択し、DSV<0
の場合はCDS≧0の符号語を選択し、DSV=0の場
合は、適当な符号語を選択している。
【0007】また、回転ヘッド方式のVTRなどの磁気
記録再生装置では、Tw ×Tmin (但し、Tw はジッタ
により再生信号の時間軸が搖れたときにその符号誤りを
起こさない余裕度を表す検出窓幅,Tmin は記録機構の
分解能に対応する最小磁化反転間隔)が大きくかつ高密
度記録が可能なことが望ましい。更には、符号間干渉に
よるピークシフトが小さくかつ信号の重ね書きによるオ
ーバーライト特性を良くするために、Tmax /Tmin
(但し、Tmax は最大磁化反転間隔)が小さいことが望
ましく、そして、高域成分をなるべく少なくするために
Tmin が大きいことが望まれる。図87に、8−10変調方
式及び8−14変調方式のTmin,Tmax,Tmax /Tmin,T
w,Tw ×Tmin,DSVmax の各値を示している。
【0008】図88は8−10変調方式の変調回路の構成を
示す図であり、図89は動作を説明するための図、図90は
情報変換表の一部を示す図である。図88において、70は
8ビットのディジタルデータと1ビットのテーブルを選
択する信号(Q’)とを入力とし、10ビットの符号語と
次の符号語のテーブルを選択する1ビットの信号(Q)
との合計11ビットを出力する符号器、71は符号語のテー
ブル選択信号を1情報語分ディレーするためのフリップ
フロップである。なお、符号器70には図90に示した情報
変換表の内容が例えばROM(Read Only Memory)等に
て格納されており、16進表現で“00”から“FF”までの
256 の情報に対して、CDS=0の符号語は8ビットの
情報語と1対1で対応づけ、CDS≠0の符号語に対し
てはCDSが+2と−2の符号語をペアとして1つの情
報語に対応づけられており、テーブルQ’=−1の方は
CDS=+2で、テーブルQ’=+1の方はCDS=−
2の符号で構成されている。尚、テーブルを選択する信
号Qはコード列における電荷の発散を抑圧する方向のC
DS(テーブル)選択を行うものである。
【0009】次に、動作について図88及び図89を用いて
説明する。図89において、まず符号器70に入力された
“FF”なる8ビットの情報語はテーブル選択信号Q’が
−1であり、Q’=−1の“FF”に対応したCDS=+
2なる“1111101010”の10ビットの符号語が出力され
る。また、同時に、次の符号語のテーブルを選択する信
号Qが−1で出力される。なお、この10ビットの並列信
号はMSBを先頭とした直列信号に変換された後、NR
ZI変調される。その結果、符号終端におけるDSVは
+2となる。
【0010】次に符号器70に“00”が入力されると、符
号語の出力は直前に出力されたQの−1が1シンボルデ
ィレーしたQ’=−1の“00”に対応したCDS=0な
る“0101010101”の10ビットの信号とQが1で出力され
る。その結果、NRZI変調後の符号終端におけるDS
Vは+2のままとなる。さらに、符号器70に“FF”が入
力されると、符号器70の出力はQ’=1の“FF”に対応
したCDS=−2の10ビットの信号とQが−1で出力さ
れる。その結果、NRZI変調後の符号語終端における
DSVは0となる。以下、同様の手段により、符号器70
に入力された8ビットの情報語は、直前に出力されたテ
ーブル選択信号に基づき、各情報語に対応したQ’=−
1またはQ’=1のいずれかのテーブルの符号語が選択
されて出力される。その結果、NRZI変調後の各符号
語終端におけるDSVは0もしくは±2の値に限定され
る。このことは、DSVの発散が抑圧されていることを
示すものであり、結果として直流成分を含まないDCフ
リーの情報変換が実現されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の情報変換方法は
以上のように行われるので、CDS=0の符号語と情報
語とは1対1に対応させており、DSV>0またはDS
V<0の場合にCDS=0と1対1に対応した情報語が
来た場合にDSVを即座に収束させることができないと
いう問題点があった。
【0012】従来の8−10変調方式においては、Tmin
が 0.8データクロック周期(T)と小さいため符号間干
渉が大きくなり、また、Tw ×Tmin が0.64とやや小さ
いため、高密度化においても若干の問題が残る。また、
従来の8−14変調方式においては、Tmax /Tmin が3.
5 とやや大きいため、符号間干渉によるピークシフトが
起こりやすく、かつ、信号の重ね書きによるオーバーラ
イト特性が悪くなるなどの問題点があった。
【0013】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、DSVの絶対値が大きい符号語の生起確率を減
少させ、より低域成分の抑圧を可能にする情報変換方法
を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、符号間干渉に
よるピークシフトが起こらず、オーバーライト特性が良
く、高密度記録が可能になる情報変換方法、及び、この
情報変換方法により変換された符号語を記録し記録され
た符号語を元の情報語に再生する記録再生装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明に係る情
報変換方法は、2値の値1,0をそれぞれ+1,−1に
対応させ積分値をDSVとし、符号語の始めから終わり
までのDSVの値をCDSとし、mビットの情報語にn
ビットの符号語を対応させるアルゴリズムが以下の規則
に従うことを特徴とする。 (a)CDS=0の符号語を情報語に対応させ、CDS
>0の符号語とCDS<0の符号語とを組にして他の情
報語に対応させ、CDS=0の符号語を対応させている
情報語に対してもCDS>0の符号語とCDS<0の符
号語とを組にして対応させる。 (b)DSV=0の場合、情報語に対応した符号語にC
DS=0の符号語がある場合はCDS=0の符号語を選
択し、ない場合はCDS≠0の符号語を選択する。DS
V>0の場合、情報語に対応した符号語にCDS<0の
符号語がある場合はCDS<0の符号語を選択し、ない
場合はCDS=0の符号語を選択する。DSV<0の場
合、情報語に対応した符号語にCDS>0の符号語があ
る場合はCDS>0の符号語を選択し、ない場合はCD
S=0の符号語を選択する。
【0016】本願の第2発明に係る情報変換方法は、2
値の値1,0をそれぞれ+1,−1に対応させ積分値を
DSVとし、符号語の始めから終わりまでのDSVの値
をCDSとし、mビットの情報語にnビットの符号語を
対応させるアルゴリズムが以下の規則に従うことを特徴
とする。 (a)CDS=0の符号語を情報語に対応させ、CDS
>0の符号語とCDS<0の符号語とを組にして他の情
報語に対応させ、CDS=0の符号語を対応させている
情報語に対してもCDS>0の符号語とCDS<0の符
号語とを組にして対応させ、組にされていないCDS≠
0の符号語は、CDS=0の符号語のみが対応している
情報語に対応させる。 (b)DSV=0の場合、情報語に対応した符号語にC
DS=0の符号語がある場合はCDS=0の符号語を選
択し、ない場合はCDS≠0の符号語を選択する。DS
V>0の場合、情報語に対応した符号語にCDS<0の
符号語がある場合はCDS<0の符号語を選択し、ない
場合はCDS=0の符号語を選択する。DSV<0の場
合、情報語に対応した符号語にCDS>0の符号語があ
る場合はCDS>0の符号語を選択し、ない場合はCD
S=0の符号語を選択する。
【0017】本願の第3発明に係る情報変換方法は、第
1または第2発明において、符号語のCDSの絶対値が
小さいものから順に、情報語に対応させることを特徴と
する。
【0018】本願の第4発明に係る情報変換方法は、第
1または第2発明において、CDS=0の符号語内にあ
ってDSV変動幅が大きいものから順に、CDS≠0の
符号語を組にすることを特徴とする。
【0019】本願の第5発明に係る情報変換方法は、今
回変換する情報語の直前に変換された情報語に対応する
符号語の最下位ビットを検出し、検出した最下位ビット
と今回変換する情報語と次回変換する情報語とに基づい
て、今回変換する情報語に対応するnビットの符号語を
選択することを特徴とする。
【0020】本願の第6発明に係る情報変換方法は、第
5発明において、一つの情報語に対してCDSまたは最
下位ビットが異なる複数の符号語を対応させた変換テー
ブルを有し、今回変換する情報語をこの変換テーブルに
より符号語に変換する際に、この変換テーブルにおける
第1の符号語を選択した場合と、第2の符号語を選択し
た場合との各々について、次回変換する情報語を符号語
に変換したときの符号語終端におけるDSVを求め、こ
のDSVに基づき、この変換テーブルによる今回変換す
る情報語に対応する符号語を選択することを特徴とす
る。
【0021】本願の第7発明に係る情報変換方法は、第
5または第6発明において、情報語を符号語に変換する
際に、直前に変換された情報語に対応する符号語の終端
でのDSV及び直前に変換された符号語の終端でのレベ
ルに基づき、異なる変換テーブルを用いて符号語を選択
することを特徴とする。
【0022】本願の第8発明に係る情報変換方法は、第
5,第6または第7発明において、情報語が8ビットの
情報語であり、符号語が14ビットの符号語であり、変換
後の符号語系列内の任意の第1の論理と次に現われる第
1の論理との間に1個以上5個以下の第2の論理が存在
し、かつ変換後の符号語系列をNRZI変調した信号に
おけるDSVの発散範囲を有限とするように、符号語を
選択することを特徴とする。
【0023】本願の第9発明に係る記録再生装置は、第
5発明の情報変換方法を適用した記録再生装置であっ
て、再生時に符号語列を元の情報語に復号する際に、今
回復号する符号語の直前に復号された符号語の最下位ビ
ットを検出するとともに、再生信号における今回復号す
る符号語の直前に復号された符号語終端でのDSV及び
直前に復号された符号語の終端レベルを判別し、検出し
た直前に復号された符号語の最下位ビットと、判別した
再生信号における直前に復号された符号語の終端でのD
SV及び終端レベルとに基づき、今回の復号における符
号語に対応する元の情報を選択して復号を行なうように
構成したことを特徴とする。
【0024】本願の第10発明に係る記録再生装置は、第
5発明の情報変換方法を適用した記録再生装置であっ
て、記録時に直前に変換された情報語に対応する符号語
の終端でのDSVを符号語終端において0または所定の
値にする符号語を付加する付加手段と、再生時に符号語
列を元の情報語に復号する際に、今回復号する符号語の
直前に復号された符号語の最下位ビットを検出する検出
手段と、再生信号における今回復号する符号語の直前に
復号された符号語の終端でのDSV及び直前に復号され
た符号語の終端レベルを判別する判別手段と、記録時に
付加した符号語の領域を検出して、検出手段による最下
位ビットの検出及び判別手段によるDSVの判別におい
て、記録時に付加した符号語の最下位ビット及びその終
端でのDSVを記録時の符号語列における最下位ビット
及びDSVに設定し直すリセット手段とを備え、検出さ
れた直前に復号された符号語の最下位ビットと、判別さ
れた再生信号における直前に復号された符号語の終端で
のDSV及び終端レベルとに基づき、今回の復号におけ
る符号語に対応する元の情報語を選択して復号を行なう
ように構成したことを特徴とする。
【0025】本願の第11発明に係る記録再生装置は、第
5発明の情報変換方法を適用した記録再生装置であっ
て、記録時に直前に変換された情報語に対応する符号語
の終端でのDSVを示すデータを付加する付加手段と、
再生時に符号語列を元の情報語に復号する際に、今回復
号する符号語の直前に復号された符号語の最下位ビット
を検出する検出手段と、再生信号における今回復号する
符号語の直前に復号された符号語の終端でのDSV及び
直前に復号された符号語の終端レベルを判別する判別手
段と、記録時に付加したデータを検出して、判別手段に
よるDSVの判別において、記録時に付加したデータに
基づき、記録時に付加した直前に変換された符号語の終
端でのDSVを記録時の符号語列におけるDSVに設定
し直すリセット手段とを備え、検出された直前に復号さ
れた符号語の最下位ビットと、判別された再生信号にお
ける直前に復号された符号語の終端でのDSV及び終端
レベルとに基づき、今回の復号における符号語に対応す
る元の情報語を選択して復号を行なうように構成したこ
とを特徴とする。
【0026】
【作用】第1〜第4発明では、CDS=0の符号語に対
して、CDS>0の符号語とCDS<0の符号語とを組
にし、情報語を符号語に変換する場合に、DSVの状態
を監視して符号語を選択するのでDSVが即座に0に収
束し、符号化後の直流成分,低域成分が減少して、ディ
ジタル信号の誤りが発生し難くなる。
【0027】第5発明では、今回変換するmビットの情
報語の直前に変換されたmビットの情報語に対応するn
ビットの符号語の最下位ビットと今回変換するmビット
の情報語と次回変換するmビットの情報語とに基づい
て、今回変換するmビットの情報語に対応するnビット
の符号語を選択することにより、DSVの発散が有限値
以内となるようなnビットの符号語列を構成し、Tmax
及びTmax /Tmin が8−14変調方式より小さく、Tmi
n 及びTw ×Tmin が8−10変調方式より大きい符号語
列を構成する。
【0028】第6発明では、今回変換するmビットの情
報語を変換テーブルに従ってnビットの符号語に変換す
る際に、変換テーブルにおける第1のnビットの符号語
を選択した場合と第2のnビットの符号語を選択した場
合とのそれぞれについて、次回変換するmビットの情報
語をnビットの符号語に変換したときの符号語終端にお
けるDSVを求め、求めたDSVに基づいて、今回変換
するmビットの情報語に対応するnビットの符号語を選
択することにより、DSVの発散が有限値内となるよう
な符号語列を構成し、Tmax 及びTmax /Tmin が8−
14変調方式より小さく、Tmin 及びTw ×Tmin が8−
10変調方式より大きい符号語列を構成する。
【0029】第7発明では、mビットの情報語をnビッ
トの符号語に変換する際に、直前に変換されたmビット
の情報語に対応するnビットの符号語の終端でのDSV
及び直前に変換されたnビットの符号語の終端でのレベ
ルに基づき、異なる変換テーブルを用いてnビットの符
号語を選択することにより、DSVの発散が有限値内と
なるような符号語列を構成し、Tmax 及びTmax /Tmi
n が8−14変調方式より小さく、Tmin 及びTw ×Tmi
n が8−10変調方式より大きい符号語列を構成する。
【0030】第8発明では、第5,6,7発明にあっ
て、8ビットの情報語を14ビットの符号語に変換するこ
ととし、変換後の符号語系列内の任意の第1の論理と次
に現われる第1の論理との間に1個以上5個以下の第2
の論理が存在し、かつ変換後の符号語系列をNRZI変
調した信号におけるDSVの発散範囲を有限とすること
により、具体的には、Tmax /Tmin =3.0 ,Tw ×T
min =0.653 、かつDSVの発散が有限値±14以内とな
るような符号語列を構成する。
【0031】第9発明では、今回復号するnビットの符
号語の直前に復号されたnビットの符号語の最下位ビッ
トを検出するとともに、再生信号における今回復号する
nビットの符号語の直前に復号されたnビットの符号語
終端でのDSV及び直前に復号されたnビット符号語の
終端レベルを判別し、検出した直前に復号されたnビッ
トの符号語の最下位ビットと、判別した再生信号におけ
る直前に復号されたnビットの符号語の終端でのDSV
及び終端レベルとに基づき、今回の復号におけるnビッ
トの符号語に対応するmビットの元の情報語を選択する
ことによって、元の情報語に復号する。
【0032】第10発明では、記録時に直前に変換された
mビットの情報語に対応するnビットの符号語の終端で
のDSVを符号語終端において0または所定の値にする
nビットの符号語を付加しておき、再生時にnビットの
符号語列をmビットの元の情報語に復号する際に、今回
復号するnビットの符号語の直前に復号されたnビット
の符号語の最下位ビットを検出し、再生信号における今
回復号するnビットの符号語の直前に復号されたnビッ
トの符号語の終端でのDSV及び直前に復号されたnビ
ットの符号語の終端レベルを判別し、記録時に付加した
符号語の領域を検出して、最下位ビットの検出及びDS
Vの判別において、記録時に付加した符号語の最下位ビ
ット及びその終端でのDSVを記録時の符号語列におけ
る最下位ビット及びDSVに設定し直し、検出された直
前に復号されたnビットの符号語の最下位ビットと、判
別された再生信号における直前に復号されたnビットの
符号語の終端でのDSV及び終端レベルとに基づき、今
回復号するnビットの符号語に対応するmビットの元の
情報語を選択して、元の情報語に復号する。ここで、再
生信号中で誤りが起こっても、再生信号におけるDSV
の値が正しい値へ復元される。
【0033】第11発明では、記録時に直前に変換された
mビットの情報語に対応するnビットの符号語の終端で
のDSVを示すデータを付加しておき、再生時にnビッ
トの符号語列をmビットの元の情報語に復号する際に、
今回復号するnビットの符号語の直前に復号されたnビ
ットの符号語の最下位ビットを検出し、再生信号におけ
る今回復号するnビットの符号語の直前に復号されたn
ビットの符号語の終端でのDSV及び直前に復号された
nビットの符号語の終端レベルを判別し、記録時に付加
したデータを検出して、前記判別手段によるDSVの判
別において、記録時に付加したデータに基づき、記録時
に付加した直前に変換された符号語の終端でのDSVを
記録時の符号語列におけるDSVに設定し直し、検出さ
れた直前に復号されたnビットの符号語の最下位ビット
と、判別された再生信号における直前に復号されたnビ
ットの符号語の終端でのDSV及び終端レベルとに基づ
き、今回復号するnビットの符号語に対応するmビット
の元の情報語を選択して、元の情報語に復号する。ここ
で、再生信号中で誤りが起こっても、再生信号における
DSVの値が正しい値へ復元される。
【0034】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0035】実施例1.以下に示す本発明の実施例1で
は、m=8ビットの情報語をn=10ビットの符号語にN
RZI変調を行う場合について説明する。NRZI変調
は、ビットの中央で極性が反転するものと、ビットセル
の前縁で反転するものとがある。NRZI変調は極性反
転に意味を持ち、その間のレベルは一定である。実施例
1は、いずれのタイプのNRZI変調に対しても適用で
きる。以下の説明は、前縁で極性が反転するNRZI変
調について説明する。
【0036】10ビットの符号語をCDSで分類する。但
し、低周波成分を抑圧するために、0が連続する個数を
3以下とし、符号語の始まりの0が連続する個数を2以
下、符号語の終わりの0が連続する個数を1以下とし、
任意符号語の直前のNRZI波形の極性を負極性とす
る。上記条件で分類すると、CDS=+6の符号語が6
個、CDS=+4の符号語が55個、CDS=+2の符号
語が151 個、CDS=0の符号語が192 個、CDS=−
2の符号語が125 個、CDS=−4の符号語が33個、C
DS=−6の符号語が1個存在する。また、符号語内の
DSVの変動の最大値または最小値を調べる。これらの
結果を図1に示す。
【0037】次に、情報語に対応させる符号語の割当に
ついて説明する。m=8の情報語は、256 個存在する。
始めにCDS=0の符号語を全て1対1で情報語に割り
当てる。残りの情報語64個に対して、CDSの絶対値が
小さいものつまり、CDS=+2,CDS=−2の符号
語を組にして情報語64個に割り当てる。CDS=+2の
符号語は残数87個であり、CDS=−2の符号語は残数
62個である。CDSの絶対値が2である符号語で極性が
異なる符号語を組にすると62組できる。このうちCDS
=−2符号語内のDSVの最大値が3の符号語は使用し
ない。この61組の符号語を再度、CDS=0の符号語と
組み合わせる。この時CDS=0の符号語で符号語内で
のDSV変動が大きい符号語と組にする。図1からもわ
かるように、CDS=0であっても、符号語内でDSV
は変動する。つまり、DSV変動の最大値,最小値の絶
対値が大きいもの、つまり4,3,2の順に61組を割り
当てていく。このようにして割り当てた例を図2〜図9
に示す。
【0038】図2〜図9にて、Aグループは、選択する
符号語直前のDSVが0で且つ符号語直前のNRZI変
調語の極性が−の場合に選択するグループであり、Bグ
ループは、選択する符号語直前のDSVが0で且つ符号
語直前のNRZI変調語の極性が+の場合に選択するグ
ループである。Cグループは、選択する符号語直前のD
SVが−2で且つ符号語直前のNRZI変調語の極性が
−の場合か、DSVが+2で且つ極性が+の場合に選択
するグループであり、Dグループは、選択する符号語直
前のDSVが−2で且つ符号語直前のNRZI変調語の
極性が+の場合か、DSVが+2で極性が−の場合に選
択するグループである。
【0039】次に、DSVの変動について説明する。図
10にて、情報語が連続して符号語に変換される場合に、
情報語a−1に対する符号語が出力され、その符号語の
CDSが−2であり、次の情報語aに対する符号語の出
力時のDSVが0になり、且つNRZI変調後の極性が
−であるならば、情報語aに対する符号語は、Aグルー
プの符号語jが選択される。AグループのCDSは0ま
たは+2であり、符号語jのCDSが0であり、NRZ
I変調時の符号語jの最後の極性が−であるならば、情
報語a+1に対する符号語j+1を選択する際に、Aグ
ループを選択し、jのCDS=0で極性が+であるなら
ばBグループを選択する。符号語jのCDSが+2であ
り、NRZI変調時の符号語jの最後の極性が−である
ならば、符号語j+1としてDグループを選択し、符号
語jのCDS=+2で極性が+であるならば、Cグルー
プを選択する。
【0040】つまり、DSVが0の場合は、CDS=0
の符号語を 192/256 の確率で選択し、CDS=2また
はCDS=−2の符号語を64/256 の確率で選択する。
DSVが+2の場合は、CDS=−2になる符号語を 1
25/256 の確率で選択し、CDS=0になる符号語を 1
31/256 の確率で選択する。DSVが−2の場合は、C
DS=+2になる符号語を 125/256 の確率で選択し、
CDS=0になる符号語を 131/256 の確率で選択す
る。この結果、DSVは符号語の接続部では、−2≦D
SV≦2の変動幅にとどまり、よりすばやくDSVを0
に収束させるように動作する。
【0041】次にQ1,Q2 について説明する。Aグルー
プは前符号語のNRZI変調後の極性が+でDSV=0
の時に選択されるために、選択された符号語の終わりで
のDSVと極性とによって次に選択される符号語のグル
ープが決定される。選択された符号語の終わりのDSV
の値とは、すなわち符号語が選択される前のDSVに選
択された符号語のCDSを加えた値である。従って、選
択された符号語のCDSが0であり、極性が−であるな
らば、次の符号語を選択する際にAグループを選択し、
CDS=0で極性が+であるならばBグループを選択す
る。CDS=2であり極性が+ならばCグループを選択
し、CDS=2で極性が−ならばDグループを選択す
る。以上まとめたものを図11に示す。Bグループ、Cグ
ループ、Dグループも同様であり、まとめたものを図12
〜図14に示す。
【0042】図15に、以上のような情報語から符号語へ
の変換を行う符号化回路の一例の構成を示す。図15にお
いて、1は情報語としての8ビットのパラレルデータが
入力されるデータ入力端子である。データ入力端子1を
介してパラレルデータが、変換テーブルを格納したRO
Mテーブル2に入力される。ROMテーブル2には、Q
1,Q2 を1情報語分遅延させるための遅延回路3が接続
されている。ROMテーブル2は、情報語に対応する符
号語としての10ビットのパラレルデータを並直列変換器
4へ出力する。並直列変換器4は、入力パラレルデータ
をシリアルデータに変換してNRZI変調器5へ出力す
る。NRZI変調器5は、入力データにNRZI変調を
施して出力端子6を介して出力する。
【0043】次に、符号化時の回路動作について説明を
する。図15にて、8ビットのパラレルデータ(情報語)
aはデータ入力端子を介してROMテーブル2のアドレ
ス端子に入力される。パラレルデータ(1つ前の情報
語)a−1の出力Q1,Q2 も遅延回路3を介してROM
テーブル2のアドレス端子に入力される。ROMテーブ
ル2よりこの情報語aに対応する10ビットのパラレルデ
ータ(符号語)が並直列変換器4に出力されると共に、
Q1,Q2 の2ビットが遅延回路3に出力される。10ビッ
トの符号語は並直列変換器4からシリアルデータとして
NRZI変調器5へ出力され、NRZI変調器5にてN
RZI変調された後出力端子6より出力される。
【0044】なお、実施例1の復号化に際しては、その
回路構成は省略するが、符号語に対して情報語が一義的
に決まるので、10ビットの符号語に対して8ビットの情
報語が出力される。
【0045】実施例2.実施例2も、実施例1と同様に
8ビットの情報語を10ビットの符号語に情報変換しNR
ZI変調を行なう場合について説明する。符号語をCD
Sの値について分類した場合に、本実施例2では、図1
に示してある符号語で−4≦CDS≦4の符号語すべて
を使用する。
【0046】次に、符号語の割当について説明する。ま
ず、CDS=0の符号語 192個はすべて情報語に割り当
る。残りの情報語64個にCDS=2の符号語とCDS=
−2の符号語を組にして割り当てる。4≧CDS≧2の
符号語142 個をCDS=0の符号語を割り当てた情報語
に割り当てる。−4≦CDS≦−2の符号語95個を同じ
くCDS=0を割り当てた情報語に割り当てる。以上の
様に対応させたものを図16から図23に示す。図16から図
23にて、Aグループ,Bグループ,Cグループ,Dグル
ープは、それぞれ実施例1と同様の場合に選択される。
なお、符号化,復号化回路は、実施例1と同様である。
【0047】実施例3.以下に示す実施例3では、情報
語m=8ビット,符号語n=14ビット,Tmax/Tmin
=3.0 となる符号語を構成する場合について説明する。
この時、d(任意の“1”と次の“1”との間の最小の
“0”の個数)=1、k(任意の“1”と次の“1”と
の間の最大の“0”の個数)=5となる。但し、符号語
はNRZI(F)則を用いる。
【0048】このような情報変換を実現するために、ま
ず各符号語において“0”の連続(“0”ランレング
ス)の最大数をLSB(最下位ビット)端側で2とし、
符号語内での“0”の連続数は最小1,最大5とする。
このとき、d=1,k=5を満たすためにMSB(最上
位ビット)端側での“0”ランレングス条件は、直前に
変換された符号語のLSBが“0”のとき接続可能とな
る最小0,最大3の場合と、直前に変換された符号語の
LSBが“1”のとき接続可能となる最小1,最大5の
場合との2通りの場合があり、図24(a),(b)に示
す個数の符号語が得られる。
【0049】ここで、各符号語端毎でDSVの発散を抑
圧して制御しDCフリーとなる符号語を構成するには、
CDSの極性が異なる符号語をペアとして、8ビットの
データに対応する28 組(256 組)を準備する。そし
て、このようにして得られた符号語を2つのグループに
分けて変換テーブルを構成し、符号語系列形成に際し
て、DSVの値が減少するような方向となるCDSを持
つ符号語を選択するようにこの変換テーブルを切り換え
て用いればよい。但し、CDS=0となる符号語に関し
ては2つのグループのどちらにも用いることができる。
【0050】よって、以上のように構成するためには、
図24(a)に示す直前の符号語のLSBが“0”の場合
に使用できるMSB端側“0”ランレングス最大3の符
号語、及び、図24(b)に示す直前の符号語のLSBが
“1”の場合に使用できるMSB端側“0”ランレング
ス最小1,最大5の符号語それぞれの場合について、C
DS≧0となる符号語とCDS≦0となる符号語とを対
として 256組準備することになる。図24(a)において
は、CDSが+2となるもののうち 100個及び−2とな
る 100個、+4となるもののうち37個及び−4となる37
個、+6となるもののうち6個及び−6となる6個、0
となる 147個を符号語として用い、かつCDS≠0とな
るものをCDS>0とCDS<0との符号語を対として
用い、CDS=0の符号語は両方の場合に用いる。従っ
て、この場合の総符号語対は 147+100 +37+6=290
で290 組となり、8ビットのデータ 256個を十分に満た
していることになる。
【0051】一方、図24(b)においては、CDSが−
2となるもののうち71個及び+2となる71個、−4とな
るもののうち27個及び+4となる27個、−6となるもの
のうち3個及び+6となる3個、0となる 100個を符号
語として用い、かつCDS≠0となるものをCDS>0
とCDS<0との符号語を対として用い、CDS=0の
符号語は両方の場合に用いる。従って、この場合の総符
号語対は 100+71+27+3=201 で201 組となり、8ビ
ットのデータ 256個に対して55組不足する。そこで、不
足する符号語数分を符号語の余りが存在するCDS=−
2,−4,−6,−8の55個をCDS≧0とCDS≦0
との符号語の両方の場合に用い、かつ以下に述べる方法
によりDSVの発散の抑圧を行いDCフリーとなる符号
語(DSVが有限値内となる符号語)を構成する。
【0052】まず、DSVの発散抑圧の管理を各符号語
端で行なう場合と、次に接続される符号語の終端におい
て収束方向となるように行なう場合との2通りの方法で
行なう。そのために、第1に、直前の符号語のLSB
“1”のとき使用する符号語対のうち、不足する符号語
対分として用いる2つの符号語ともCDS<0となる符
号語(以下NG符号語と呼ぶものとする)は、LSBが
“0”となる符号語を用いる。つまり、LSBが“0”
の符号語をNG符号語とすることにより、NG符号語の
後に接続される符号語は、CDS≧0とCDS≦0との
符号語を必ずペアで持ち8ビットのデータに対応させた
直前の符号語のLSB“0”のとき使用する符号語の中
から選択されることになり、NG符号語の次に接続され
る符号語端においてDSVの発散を収束または抑圧する
ことができる。
【0053】第2には、NG符号語以外の符号語におい
てその符号語の次にNG符号語が接続され、かつ接続さ
れたNG符号語の終端DSVがこの符号語の開始端での
DSVよりも大きな値となるもの及びDSVの絶対値が
所定の値を越えるものについては、この符号語のほかに
この符号語のCDSとは極性が異なる符号語をサブコー
ドとしてもうける。サブコードとしては、サブコードの
あとにDSVが発散方向となるNG符号語が接続される
ことがなく、さらに、サブコードを用いたあとの符号語
端DSVは一旦発散方向へ向かうが、次に接続される符
号語の終端でのDSVにおいて、発散方向のDSVをサ
ブコードの開始端DSVと同じ値もしくはそれよりも0
に近い値に収束させる符号語を用いる。このために、N
G符号語が対応する8ビットのデータと同じデータに対
応する他の変換テーブルでの符号語、つまりサブコード
の後に接続される符号語のCDSは、サブコードにより
発散方向に向かったDSV分を元に戻すもしくはサブコ
ードの開始時のDSVより絶対値が小さいDSVとする
ような値のCDSを用意することとなる。
【0054】図25〜図28は、後に接続される符号語の選
択すべきCDSを考慮するため、図24に示された符号語
数を符号語のLSBによりCDS及び符号語系列での符
号語終端の状態(これをPとする)の関係で求めたもの
である。ここで、Pは符号語内の状態推移を示し、かつ
NRZI変調した後の符号語終端状態を示すものとし、
NRZI変調はローレベルより開始するものとしたとき
に、符号語の終端レベルがハイレベルのときP=−1
(つまり、符号語の開始のレベルと逆の極性で終了する
という意味)、符号語終端レベルがローレベルのときP
=+1(符号語の開始のレベルと同じ極性で終了すると
いう意味)として示す。図25,図26は、直前の符号語の
LSB“0”のとき用いる符号語のMSB端側“0”ラ
ンレングス最大3の符号語についての符号語数を示し、
図27,図28は、直前の符号語のLSB“1”のとき用い
る符号語MSB端側“0”ランレングス1〜5の符号語
についての符号語数を示している。
【0055】図25,図26の直前に変換された符号語のL
SB“0”のとき用いる符号語については、符号語のL
SB“0”のときのCDS<0の符号語72個、符号語の
LSB“1”のときのCDS=−2の符号語49個、CD
S=0の符号語のうち42個及びCDS=−4,P=−1
の符号語17個の合計 180個の符号語と、符号語のLSB
“0”のときのCDS>0の符号語 119個、符号語のL
SB“1”のときのCDS=+2の符号語のうち50個及
びCDS=+4,P=−1の符号語のうち11個の合計 1
80個の符号語とをCDS≦0とCDS≧0とのペアと
し、そして、符号語のLSB“0”でCDS=0となる
符号語76個は両方で用いるとすれば、 180+76=256 で
256組となり8ビットデータに対応付けられる。一方、
図27,図28の直前に変換された符号語のLSB“1”の
とき用いる符号語については、符号語のLSB“0”の
ときのCDS=−2の符号語のうちの10個、CDS=−
6の符号語11個及び符号語のLSB“1”のときのCD
S<0の符号語77個の合計98個の符号語と、符号語のL
SB“0”のときのCDS>0の符号語52個、符号語の
LSB“1”のときのCDS>0の符号語うちの46個の
合計98個の符号語とをCDS<0とCDS>0とのペア
とし、また、符号語のLSB“0”及び“1”でCDS
=0となる符号語 100個は両方で用いるとすれば、98+
100 =198 で 198組となる。そして、不足する 256−19
8 =58組については、符号語のLSB“0”のときのC
DS=−2での残りの符号語34個とCDS=−4の符号
語24個との合計58個をCDS<0の場合とCDS>0の
場合との両方で用いる。従って、上述したNG符号語と
しては、CDS>0において用いるLSB“0”でCD
S=−2及び−4の符号語が対応することとなり、符号
語のLSBは“0”であるので、次に接続される符号語
は、上記に示した必ずCDS≧0の符号語とCDS≦0
の符号語を対で持つ直前の符号語のLSB“0”で使用
する符号語となる。
【0056】ここで、上述したDSVの発散を抑圧する
方法を実現するために、符号語の変換テーブルを構成す
るにあたり、直前に変換された符号語の終端DSV(D
SV’)と符号語系列中での直前の符号語の終端状態
(これをPeとする)とによる関数kを定めてk=DS
V’×Peとし、kの極性と直前の符号語のLSBとに
より符号語を選択していく。但し、Peは上述のPに関
係し、符号語終端レベルがハイレベルのときPe=−
1、ローレベルのときPe=+1とする。このとき、選
択すべき符号語のCDSは、k>0のときは、DSV’
>0,Pe=+1またはDSV’<0,Pe=−1の場
合であるので、DSVを収束する方向のCDS≦0とな
り、k<0のときは、DSV’>0,Pe=−1または
DSV’<0,Pe=+1の場合であるので、DSVを
収束する方向のCDS≧0となる。なお、k=0の場合
は選択するCDSは正負どちらでもよいため、この場合
は、直前の符号語のLSBが“0”または“1”どちら
の場合においても8ビットのデータ数だけ符号語が存在
し、NG符号語が用いられていないCDS≦0の符号語
を選択するものとする。
【0057】以上より、直前の符号語のLSBによるC
DS≧0とCDS≦0との符号語対は、直前の符号語の
終端におけるkと直前の符号語のLSBとにより、以下
の4つのグループに分かれる。 (1)直前に変換された符号語のLSB“0”かつk≧
0のとき選択されるCDS≦0の符号語で構成されるT
0 グループ (2)直前に変換された符号語のLSB“0”かつk<
0のとき選択されるCDS≧0の符号語で構成されるT
1 グループ (3)直前に変換された符号語のLSB“1”かつk≧
0のとき選択されるCDS≦0の符号語で構成されるT
2 グループ (4)直前に変換された符号語のLSB“1”かつk<
0のとき選択されるCDS≧0の符号語とNG符号語と
で構成されるT3 グループ このとき、直前の符号語のLSBにより(1),(2)
のグループがペアで、(3),(4)のグループがペア
で用いられることとなる。
【0058】そして、上述のそれぞれのグループ内にお
いて各符号語は、その符号語の次に選択されて接続され
る符号語の接続条件により分類され、各グループでの分
類と変換テーブルでの8ビットデータへの対応とを図29
〜図32に示す。なお、図中データは16進で示す。図よ
り、前記分類は以下のようになる。 (a)符号語のLSBが“0”で次にMSB“1”の符
号語へ接続が可能な符号語。(T0 グループまたはT1
グループの符号語へ接続される。) (b)符号語のLSBが“1”で次にMSB“1”の符
号語へ接続が不可能であり、T2 グループの符号語に接
続される符号語。(符号語終端でのk≧0で、次にNG
符号語に接続されない。) (c)符号語のLSBが“1”で次にMSB“1”の符
号語へ接続が不可能な符号語(T2 グループまたはT3
グループの符号語へ接続される。)であるが、次に接続
される符号語がNG符号語であっても、NG符号語の終
端でのDSVの絶対値が所定値nを超えない符号語。但
し、このDSVの絶対値の所定値nはこの場合n=8と
して符号語を構成している。 (d)符号語のLSBが“1”で次にMSB“1”の符
号語へ接続が不可能な符号語(T2 グループまたはT3
グループの符号語へ接続される。)であり、次に接続さ
れる符号語がNG符号語であると、NG符号語の終端で
のDSVの絶対値が所定値nを越える可能性がある符号
語。
【0059】図32のT3 グループにおいてNG符号語は
データ“C6”〜“FF”に対応され、その他のグループで
のこのデータに対応する符号語はCDSの絶対値が2以
上でかつ上記分類の(a)または(c)の符号語とす
る。そして、上記分類のうち(d)の符号語に関して
は、上述したようなサブコードをもうける。図33〜図36
に各グループの分類(d)の符号語に対するサブコード
の符号語LSB,CDS,Pを示す。
【0060】T0 グループでのサブコードとしては図33
に示す符号語を用い、これをT01グループとする。この
サブコードはT1 グループでのCDS=+2,P=+1
の符号語であって、同じ8ビットデータに対応してお
り、この符号語を直前の符号語終端のk>0で用いると
(この場合、直前の符号語終端でk=0となりサブコー
ドを用いることはない。)、今回の符号語の終端ではk
>0となり符号語LSB“1”であるのでT2 グループ
のNG符号語の対応するデータに対応した符号語へ接続
される。よって、サブコードの後に接続される符号語の
終端においてのDSVの絶対値は所定値n=8以下とな
る。同様に、T1 グループでのサブコードとしては図34
に示す符号語を用い、これをT11グループとする。この
サブコードはT0 グループでのCDS=0,P=−1及
びCDS=−2,P=−1の符号語であって、同じ8ビ
ットデータに対応しており、この符号語を直前の符号語
終端のk<0で用いると、今回の符号語の終端ではk>
0となり符号語LSB“1”であるのでT2 グループの
NG符号語の対応するデータに対応した符号語へ接続さ
れる。よって、サブコードの後に接続される符号語の終
端においてのDSVの絶対値は所定値n=8以下とな
る。
【0061】また、T2 グループでのサブコードとして
は図35に示す符号語を用い、これをT21グループとす
る。このサブコードはT3 グループでの符号語であり、
このうち符号語のLSB“1”でCDS=+2, P=+
1の符号語と符号語のLSB“0”でデータ“69”〜
“6E”に対応するCDS=+2,P=+1の符号語はT
3グループでの符号語が対応するデータと同じ8ビット
データに対応している。T21グループにおける符号語を
本来のT2 グループの符号語選択の条件となる直前の符
号語終端のkの極性で用いると(k>0またはk=
0)、符号語のLSB“0”で次にはT0 グループまた
はT1 グループの符号語へ接続されるか、または今回の
符号語の終端でk>0となり符号語LSB“1”でT2
グループのNG符号語が対応するデータに対応した符号
語へ接続される。よって、サブコードの後に接続される
符号語の終端においてのDSVの絶対値は所定値n=8
以下となる。そして、T3 グループでのサブコードとし
ては図36に示す符号語を用い、これをT31グループとす
る。このサブコードはT2 グループでの符号語であり、
このうち符号語のLSB“1”でデータ“54”〜“5C”
に対応するCDS=−2,P=−1の符号語はT2 グル
ープでの符号語が対応するデータと同じ8ビットデータ
に対応している。T31グループでの符号語を直前の符号
語終端のk<0で用いると、今回の符号語の終端ではk
>0となり符号語のLSB“1”でT2 グループのNG
符号語が対応するデータに対応した符号語へ接続される
か、またはk<0となり符号語のLSB“0”でT1 グ
ループのNG符号語が対応するデータに対応した符号語
へ接続される。よって、サブコードの後に接続される符
号語の終端においてのDSVの絶対値は所定値n=8以
下となる。
【0062】ここで、以上のように変換テーブル及びサ
ブコードテーブルを構成するのであるが、T2 ,T21グ
ループの符号語とT3 ,T31グループの符号語において
同じ符号語であるにもかかわらず異なるデータに対応さ
れた符号語は、T2 (またはT21)あるいはT3 (また
はT31)を選択する場合の条件である直前に変換された
符号語の終端でのkの極性により区別されることとな
る。
【0063】以上説明した符号語の変換テーブルを図37
〜図42(T0,T1 グループ),図43〜図48(T2,T3 グ
ループ)に示し、図49〜図51にはサブコードテーブルを
示す。なお、図中でのP信号はP=+1で“+”、P=
−1で“−”と示し、サブコードテーブルの図中で示さ
れていない8ビットのデータに対応する符号語は、サブ
コードが存在せず、本来の変換テーブルでのデータに対
応する符号語と同じ符号語を用いることとなる。
【0064】次に、上記変換テーブルにおける符号語の
選択方法を図52により説明する。まず、直前に変換され
た符号語の終端でのk=DSV’×PeとLSBとの条
件により、今回変換する情報語を一旦仮の符号語(仮コ
ード)に図37〜図48に示す変換テーブルT0 ,T1 及び
T2 ,T3 により変換したものとして仮コード終端での
DSVとPeとからk’及びLSBを求める。次に、仮
コード終端でのk’,LSBの条件により今回の次に変
換する情報語での選択テーブルを求め、仮コードの次に
接続される符号語(仮次コード)が変換テーブルT0 ,
T1 及びT2 から選択されるのであれば、仮コードに変
換する際に用いた変換テーブルをそのまま用いて決定選
択テーブルとし、今回の情報語を符号語に変換する。一
方、仮コードの次に接続される仮次コードが変換テーブ
ルT3 より選択される場合は、仮コードの終端でのDS
V,Pe及びLSBから仮次コードの終端でのDSVを
求め、このDSVの絶対値が所定値n=8以下であると
きは、仮コードに変換する際に用いた変換テーブルをそ
のまま用いて決定選択テーブルとし、今回の情報語を符
号語に変換する。そして、DSVの絶対値が所定値n=
8を超えるときは、サブコードを選択するような図49〜
図51に示す変換テーブルT01,T11,T21及びT31を決
定選択テーブルとして、今回の情報語を符号語に変換す
る。
【0065】以上の変換方法を適用することにより、変
換された符号語系列における任意の“1”と次に来る
“1”との間の“0”の数の最小値が1,最大値が5、
すなわちTmax /Tmin が3.0 となる情報変換を実現す
ることが可能となる。また、Tw ×Tmin は従来の8−
14変調方式と同じ0.653 であり、8−10変調方式の0.64
よりも大きく、高密度記録が可能である。しかも、DS
Vの発散範囲(DSVの最大値と最小値との幅)が符号
語端で±12、符号語系列中では±14と有限値となり、D
Cフリーである。
【0066】図53はこの実施例3の情報変換方法を実現
する装置の回路構成の一例を示した図であり、図におい
て、11は入力された8ビット単位のデータ(c)を1情
報語分遅延するフリップフロップ回路であり、フリップ
フロップ回路11は、遅延した8ビットのデータ(d)を
仮コード判別器12へ出力する。仮コード判別器12は、入
力された8ビットのデータ(d)を、ラッチ回路13にて
遅延された、直前に変換された符号語の終端におけるD
SVとPe信号及びこれらにより判定されたテーブル選
択信号に基づいて仮の符号語(仮コード)に変換し、仮
コードの終端におけるDSVとPe信号及び仮コードの
次に変換される符号語(仮次コード)を選択するための
変換テーブルを示す信号をサブコード選択判定器14へ出
力する。サブコード選択判定器14は、入力8ビットデー
タ(c)を、仮コード判別器12の出力に基づいて符号語
に変換して仮次コードとし、その終端におけるDSV及
び仮次コードへ変換するために用いた変換テーブルを示
す信号によりサブコードを使用するか否かの判定を行
い、その判定結果を選択テーブル決定器15へ出力する。
選択テーブル決定器15は、サブコード選択判定器14の出
力とラッチ回路13からのテーブル選択信号とに基づいて
今回の情報変換で用いる変換テーブルを決定し、その変
換テーブルを示す信号を符号器16へ出力する。
【0067】符号器16は、図37〜図51に示されるような
情報変換のための変換テーブルを記憶しており、フリッ
プフロップ回路11からの出力である8ビットのデータ
(d)を、選択テーブル決定器15から送られる信号に応
じて選択した変換テーブルに従って、14ビット単位の符
号語に変換して、並直列変換器17とテーブル判定器21と
に出力する。また、符号器16は、変換された14ビットの
符号語に対応したCDS情報を3ビットのデータでDS
V演算器19に出力し、また、符号語の終端の状態を示す
P信号(P=+1のとき“1”、P=−1のとき“0”
とする)を1ビットでPe判定器20に出力する。
【0068】並直列変換器17は、符号器16より出力され
た14ビット符号語である並列信号をシンボルクロック
(a)でロ−ドし、チャンネルクロック(b)で直列信
号に変換して、NRZI変調器18へ伝送する。NRZI
変調器18は、入力される信号が“1”のとき状態反転
(ハイからロ−, ロ−からハイ)をおこす。
【0069】DSV演算器19は、符号器16からのCDS
情報とラッチ回路13からの直前に変換された符号語の終
端でのDSV及びPe信号とが入力され、今回変換され
た符号語の終端におけるDSVを演算し、その演算結果
をラッチ回路13とテーブル判定器21とに出力する。Pe
判定器20は、符号器16からのP信号とラッチ回路13から
の直前に変換された符号語終端でのPe信号とに基づい
て、今回変換された符号語の終端状態であるPe信号を
判定し、その判定結果をラッチ回路13とテーブル判定器
21とに出力する。テーブル判定器21は、DSV演算器19
からのDSVと、Pe判定器20からのPe信号と、符号
器16から出力される14ビットの符号語のLSBとが入力
され、今回変換された符号語の次に変換する符号語の選
択すべき変換テーブルを判定し、その変換テーブルを示
すテーブル選択信号を2ビットのデータでラッチ回路13
に出力する。そして、DSV演算器19,Pe判定器20及
びテーブル判定器21からのそれぞれの出力はラッチ回路
13へ入力され、シンボルクロック(a)により1シンボ
ル分遅延され、今回変換された符号語の次に変換する情
報語の変換のための情報となる。
【0070】図54は、仮コード判別器12の回路構成の一
例を示した図である。仮コード判別器12は、図37〜図48
における変換テーブルでの各符号語のLSB,CDS情
報及びP信号が8ビットのデータに対応して記憶されて
おり、フリップフロップ回路11からの8ビットデータ
(d)をラッチ回路13から送られたテーブル選択信号に
基づき仮の符号語(仮コード)に変換したときの符号語
のLSB,CDS情報及びP信号を出力する仮コード変
換器121 と、ラッチ回路13からの直前に変換された符号
語の終端におけるDSVとPe信号及び仮コード変換器
121 からのCDS情報をもとに仮コード終端でのDSV
を算出するDSV演算器122 と、ラッチ回路13からの直
前に変換された符号語終端でのPe信号と仮コード変換
器121 からのP信号とにより仮コード終端状態を判定し
これを示すPe信号を出力するPe判定器123 と、DS
V演算器122 及びPe判定器123 からの出力である仮コ
ード終端でのDSV及びPe信号により仮コードの次の
符号語を変換するための変換テーブル選択の条件となる
値k(k=DSV×Pe)を求め、その極性を示す信号
を出力するk演算器124 と、仮コード変換器121 の出力
である仮コードのLSBとk演算器124 の出力であるk
の極性を示す信号とにより、仮コードの次に変換される
符号語(仮次コード)を変換する際に用いる変換テーブ
ルを判定し、仮次コードがNG符号語を含む変換テーブ
ルT3 (図43〜図48)により変換されるか、他の変換テ
ーブルT0 ,T1 またはT2 (図37〜図42及び図43〜図
48)により変換されるかを示す信号を出力する仮次コー
ドテーブル判定器125 とを備える。ここで、DSV演算
器122 ,Pe判定器123 及び仮次コードテーブル判定器
125 からのそれぞれの出力は、サブコード選択判定器14
へ入力される。
【0071】図55は、サブコード選択判定器14の回路構
成の一例を示した図である。サブコード選択判定器14
は、図43〜図48における変換テーブルT3 での符号語の
CDS情報が8ビットのデータに対応して記憶されてお
り、仮コード判別器12中の仮次コードテーブル判定器12
5 から出力される仮次コードが変換テーブルT3 から選
択されるか否かを示す選択信号に基づき入力8ビットデ
ータ(c)をT3 テーブルにより変換したときの符号語
(仮次コード)のCDS情報を出力する仮次コード変換
器141 と、仮次コードが変換テーブルT3 により変換さ
れている場合にのみ、仮コード判別器12からの仮コード
の終端におけるDSVとPe信号及び仮次コード変換器
141 から出力されるCDS情報により仮次コード終端で
のDSVを算出するDSV演算器142 と、DSV演算器
142 からの仮次コード終端でのDSVと仮コード判別器
12からの仮次コードの変換時の変換テーブルを示す選択
信号とが入力され、仮次コードが変換テーブルT3 によ
る符号語であるとき仮次コードの終端DSVの絶対値を
求め、それが所定値n=8を越える場合には今回変換す
る符号語をサブコードより選択し、所定値以下あるいは
仮次コードがT3 以外の変換テーブルによる場合はサブ
コードは用いないことを示す信号を出力するサブコード
判別器143 とを備える。このサブコードを使用するか否
かの信号は選択テーブル決定器15に送られる。
【0072】図56〜図59は、図53,図54及び図55の回路
動作の説明を補足するためのタイミング図であり、図中
(a)〜(t)の記号は図53〜図55に示す各回路部の入
出力部に記載している同一記号のポイントに対応する。
【0073】次に、動作について詳しく説明する。誤り
訂正符号化回路部からの8ビット単位のデータ(c)
は、フリップフロップ回路11及びサブコード選択判定器
14へ入力され、フリップフロップ回路11ではシンボルク
ロック(a)にてこの8ビットデータ(c)を1情報語
分遅延して遅延データ(d)を出力し、仮コード判別器
12と符号器16とへ並列信号として送られる。仮コード判
別器12では、フリップフロップ回路11からの8ビットデ
ータ(d)とラッチ回路13から送られるテーブル選択信
号(e)とを仮コード変換器121 に入力し、テーブル選
択信号(e)に基づきこの8ビットデータ(d)を仮コ
ードへと変換し、そのときの仮コードのCDS情報,P
信号及び符号語LSBを出力する。また、ラッチ回路13
からの直前に変換された符号語の終端でのDSV
(g),Pe信号(f)も仮コード判別器12に送られ、
直前の符号語終端のDSV値(g)はDSV演算器122
へ、直前の符号語終端のPe信号(f)はDSV演算器
122 及びPe判定器123 へ入力され、DSV演算器122
では仮コード変換器121 の出力CDS情報とともに仮コ
ード終端でのDSVを演算し、その結果(i)を出力す
る。Pe判定器123 では仮コード変換器121 出力のP信
号と直前の符号語終端のPe信号により仮コード終端で
のPe信号を判定し、その結果(h)を出力する。ここ
で、図56の時刻1において、ラッチ回路13からのテーブ
ル選択信号(e)が変換テーブルT0 を示し、直前に変
換された符号語終端のPe信号がPe=+1、DSV
(g)がDSV=0であったとすると、フリップフロッ
プ回路11出力のデータ(d)“8C”を仮コード変換器12
1 により仮コードに変換した際のCDS,P信号,符号
語LSBはそれぞれ“0”,“+1”,“1”として出
力される。そして、DSV演算器122 の出力である仮コ
ードの終端DSV(i)及びPe判定器123 の出力
(h)は“0”及び“+1”となる。
【0074】DSV演算器122 の出力である仮コード終
端でのDSV(i)とPe判定器123 の出力である仮コ
ード終端のPe信号とはともにk演算器124 へ送られる
とともにサブコード選択判定器14へも出力される。k演
算器124 ではDSV(i)とPe信号(h)とからk=
DSV×Peを演算し、その極性を求め、例えばk≧0
であれば“1”、k<0であれば“0”となる信号
(j)を出力して、仮次コードテーブル判定器125 へ送
る。仮次コードテーブル判定器125 では仮コード変換器
121 からの仮コードのLSBと仮コード終端でのkの極
性を示す信号(j)とにより仮コードの次の符号語、仮
次コードを変換する際の変換テーブルを判定し、変換テ
ーブルT3 による場合は例えばハイレベルを示し、その
他の変換テーブルによる場合はローレベルを示す信号
(l)を出力する。つまり、仮コードのLSB“1”か
つk<0であれば仮次コードは変換テーブルT3 より選
択され、そのほかの場合(仮コードLSB“1”かつk
≧0または仮コードLSB“0”のとき)はT3 以外の
変換テーブルとなり、図56においては、上記より時刻1
でk=0、仮コードLSB“1”から変換テーブルT2
が仮次コードの選択テーブルとなり、仮次コードテーブ
ル判定器125 の出力(l)としてはローレベルの信号が
出力される。そして、この仮次コードテーブル判定器12
5 の出力(l)はサブコード選択判定器14に出力され
る。
【0075】次に、サブコード選択判定器14の動作を説
明する。サブコード選択判定器14内の仮次コード変換器
141 では、入力8ビットデータ(c)と仮次コードテー
ブル判定器125 の出力である仮次コードが変換テーブル
T3 により変換されるか否かを示す信号(l)とが入力
され、変換テーブルT3 を用いる場合には次の8ビット
データ(c)“81”を変換して仮次コードとし、そのと
きのCDS情報をDSV演算器142 に出力する。DSV
演算器142 では、仮次コード変換器141 からの仮次コー
ドのCDS情報及び仮コード判別器12からの仮コード終
端でのDSV(i),Pe信号(h)より仮次コード終
端におけるDSVを演算し、その結果(o)をサブコー
ド判別器143 へ出力する。なお、DSV演算器142 の演
算は仮次コードが変換テーブルT3 から選択された場合
についてのみ行なえばよく、その制御は仮次コードテー
ブル判定器125 の出力(l)により行なう。
【0076】サブコード判別器143 では、仮次コードテ
ーブル判定器125 からの信号(l)とDSV演算器142
からの仮次コード終端におけるDSV(o)とが入力さ
れ、今回変換する情報語の変換の際にサブコードを用い
るかどうかを判定し、例えばサブコードテーブルを使用
する場合にはハイレベルの信号、本来の符号語をそのま
ま用いる場合はローレベルの信号(r)を出力する。判
別の方法としては、まず仮次コードの選択テーブルが変
換テーブルT3 によるか否かの信号(l)によって、信
号(l)がローレベルのときはサブコードを使用するこ
とはなくローレベルを出力し、信号(l)がハイレベル
で仮次コードが変換テーブルT3 から選択される場合
は、DSV演算器142 からの仮次コード終端でのDSV
(o)の絶対値を求め、その絶対値が所定値n=8を超
える場合は今回変換する情報語の変換においてサブコー
ドを用いることになり、出力(r)としてハイレベル
を、所定値以下の場合はサブコードは用いることなくロ
ーレベルを出力する。つまり、図56での時刻1において
は、仮次コードテーブル判定器125 の出力信号(l)が
ローであるので、仮次コード変換器141 及びDSV演算
器142 からは出力がなくサブコードを使用しないことと
なり、サブコード判別器143 からはローレベルが出力さ
れる。そして、サブコード判別器143 の出力(r)は、
選択テーブル決定器15へ入力される。
【0077】選択テーブル決定器15には、仮コードを判
定する際にも用いたテーブル選択信号(e)とサブコー
ド選択判定器14(サブコード判別器143)の出力(r)と
が入力され、これに基づき今回変換する情報語の変換の
ための変換テーブルを決定し、決定した選択テーブルを
示す3ビットの信号(s)を出力する。つまり、サブコ
ード判別器143 の出力(r)がローレベルの場合は、テ
ーブル選択信号(e)で示された変換テーブルをそのま
ま示す信号を出力し、サブコード判別器143 の出力
(r)がハイレベルの場合は、サブコードテーブルを示
す信号を出力し、符号器16へ入力する。符号器16では、
選択テーブル決定器15の決定選択テーブルを示す信号
(s)に基づき図37〜図51の変換テーブルから用いる変
換テーブルを選択し、フリップフロップ回路11からの8
ビットデータ(d)(情報語)を14ビットの符号語に変
換し出力する。この14ビットの符号語は、並直列変換器
17に入力される。
【0078】図58での時刻1において、サブコード判別
器143 からの出力(r)はローレベルであるので、選択
テーブル決定器15の出力(s)は変換テーブルT0 を示
すテーブル選択信号(e)となり、符号器16において今
回変換する8ビットデータ(d)の“8C”を図37〜図42
に示した変換テーブルT0 により14ビットの符号語“10
010000010001”(n)へ変換して並直列変換器17に入力
する。そして、この14ビットの符号語(n)は、並直列
変換器17においてシンボルクロック(a)がローレベル
の間にロードされ、チャンネルクロック(b)でMSB
を先頭にした直列に変換された符号語列として並直列変
換器17より出力される。並直列変換器17より出力された
符号語列はNRZI変調器18にて信号“1”で反転を繰
り返す処理がなされ、図58の(t)に示す信号となる。
ここで、ハイレベルを+1,ローレベルを−1としてC
DSを計算すると+1となり、符号語列のDSVは0の
ままとなっている。
【0079】以上の動作で8ビットの情報語は14ビット
の符号語に変換されるが、さらに、今回変換された符号
語の終端でのDSV及び終端状態を示すPe信号を求
め、次に変換する情報語で用いる選択すべき変換テーブ
ルを求めることになり、以下の動作で行っている。
【0080】符号器16からは変換された14ビットの符号
語とともにこの符号語のCDS情報と符号語の終端状態
を示すP信号とが出力される。CDS情報はDSV演算
器19へ、P信号はPe判定器20へと入力される。さら
に、符号器16からの出力である符号語のLSBがテーブ
ル判定器21へ入力される。DSV演算器19においては、
ラッチ回路13からの直前に変換された符号語の終端にお
けるDSV(g)とPe信号(f)及び今回変換された
符号語のCDS情報により符号語の終端におけるDSV
を演算し、その結果(u)をテーブル判定器21及びラッ
チ回路13へ出力する。Pe判定器20では、ラッチ回路13
からの直前に変換された符号語の終端におけるPe信号
(f)と符号語器16からの今回変換された符号語のP信
号とに基づき、符号語の終端における状態を示すPe信
号を判定し、その結果(v)をテーブル判定器21及びラ
ッチ回路13へ出力する。そして、テーブル判定器21では
DSV演算器19及びPe判定器20からの今回変換した符
号語の終端でのDSV(u)とPe信号(v)及び符号
語のLSBから次に行なう変換の際に用いるべき変換テ
ーブルを判定し、その結果(w)をラッチ回路13へ出力
する。つまり、符号語の終端でのDSVとPe信号とか
らk=DSV×Peの値を求め、このkの極性と符号語
のLSBとから、符号語のLSB“0”かつk≧0では
変換テーブルT0 を、LSB“0”かつk<0では変換
テーブルT1 を、LSB“1”かつk≧0では変換テー
ブルT2 を、LSB“1”かつk<0では変換テーブル
T3 を次の情報語の変換時に選択することとなる。ラッ
チ回路13に入力された符号語のDSV(u),Pe信号
(v)及びテーブル判定器21の出力(w)はシンボルク
ロック(a)により1シンボル分ラッチされ、次に変換
する情報語の変換時の情報となる。
【0081】このとき、図56においては、時刻1で8ビ
ットのデータ“8C”を変換した符号語(n)の終端にお
けるDSV(u)“0”とPe(v)“+1”及び次の
符号語の選択テーブル(w)“T2 ”はラッチ回路13で
ラッチされて、時刻2における直前の符号語の終端での
DSV(g),Pe信号(f)及びテーブル選択信号
(e)となる。そして、次には上述した同様の方法によ
り時刻2での8ビットのデータ“81”が変換されること
になる。
【0082】以上のようにして、8ビット単位のデータ
(情報語)を、直前に変換された符号語の終端でのDS
VとPe信号及び次に変換される符号語の種類と終端の
DSVに基づき、符号器16で14ビットの符号語に変換す
ることにより、DSVの変動幅を符号語端で±12に、符
号語系列内では±14と、DSVを有限な値とし、DCフ
リーな符号語が得られる。
【0083】実施例4.次に、上述した実施例3の情報
変換方法を適用した記録再生装置において、再生信号に
対してnビットの符号語をmビットの情報語に逆変換し
て復号する方式について説明する。
【0084】図60は、本発明の実施例3における情報変
換方法を採用した記録再生装置において、再生された14
ビットの符号語を元の8ビットの情報語に復号するため
の装置の構成例を示す図である。図60において、30は再
生チャンネルクロックにより伝送される再生信号をNR
ZI復調するNRZI復調器であり、NRZI復調器30
は、NRZI復調した信号を直並列変換器31へ出力す
る。直並列変換器31は、NRZI復調器30からのNRZ
I復調信号を、ブロックの先頭に付けた同期信号により
ワード同期がとられた再生ワードクロックを用いて、直
列信号から14ビットの並列信号に変換して、第1の復号
器33,第2の復号器34及び第3の復号器35へそれぞれ出
力する。また、直並列変換器31は、14ビットの符号語の
LSBをフリップフロップ回路36へ出力する。また、伝
送される再生信号はk判別器32へも入力され、k判別器
32は、再生チャンネルクロック,再生ワードクロック及
びブロックの先頭に付けた同期信号などにより直並列変
換器31の出力とタイミングを合わせられた再生カウント
スタート信号によって、再生チャンネルクロックにより
伝送される再生信号の再生時のDSVをカウントすると
ともに、符号語の終端状態Pe及びDSVを判別し再生
時でのk=DSV×Peを判別して、kの極性を示す信
号を次に復号する符号語の復号条件として再生ワードク
ロックでラッチしてセレクタ37へ出力する。kの極性を
示す信号としては、例えばk≧0であれば“1”を、k
<0であれば“0”を出力する。
【0085】第1の復号器33は、直並列変換器31から出
力される14ビットの符号語が入力され、この14ビットの
符号語のうち図37〜図42の変換テーブルT0 ,T1 と図
49の変換テーブルT01,T11とに示された符号語を元の
8ビットの情報語となるよう復号して、復号結果をセレ
クタ38の一方の入力端子に出力する。第2の復号器34
は、第1の復号器33と同様に直並列変換器31からの14ビ
ットの符号語が入力され、この14ビットの符号語のうち
図43〜48の変換テーブルT2 と図50の変換テーブルT21
とに示された符号語を元の8ビットの情報語に復号し
て、復号結果をセレクタ37の一方の入力端子に出力す
る。第3の復号器35は、第1の復号器33及び第2の復号
器34と同様に直並列変換器31からの14ビットの符号語が
入力され、この14ビットの符号語のうち図43〜48の変換
テーブルT3 と図51の変換テーブルT31とに示された符
号語を元の8ビットの情報語に復号して、復号結果をセ
レクタ37の他方の入力端子に出力する。
【0086】フリップフロップ回路36は、直並列変換器
31からのLSB1ビットを再生ワードクロックにより1
ワード分遅延してセレクタ38に出力する。セレクタ37
は、第2の復号器34及び第3の復号器35から出力される
8ビット単位の情報語の何れか一方を、k判別器32から
の信号に基づいて選択し、選択した情報語をセレクタ38
の他方の入力端子に出力する。セレクタ38は、第1の復
号器33からの8ビット単位の情報語とセレクタ37から出
力される8ビット単位の情報語との何れか一方を、フリ
ップフロップ回路36で1ワード分遅延された14ビット単
位の符号語の内のLSBに基づいて選択し、選択した情
報語を出力する。
【0087】次に、動作について説明する。再生信号は
NRZI復調器30でNRZI復調され、直並列変換器31
に送られて直列信号から並列信号へと変換されて14ビッ
ト単位の符号語として出力される。また、再生信号はk
判別器32にも送られて、再生カウントスタート信号,再
生チャンネルクロック及び再生ワードクロックにより再
生信号のDSVをカウントするとともに符号語終端のD
SVとPeとを判別しk=DSV×Peを求め、ワード
クロックでラッチした後、そのkの極性を示す信号を今
回復号する符号語の直前に復号された符号語の終端での
k情報としてセレクタ37に送る。そして、直並列変換器
31から出力された14ビットの符号語は第1の復号器33,
第2の復号器34及び第3の復号器35に送られ、また符号
語14ビットのうちLSBがフリップフロップ回路36に送
られて1ワード分遅延した後セレクタ38に送られる。
【0088】第1の復号器33においては、14ビットの符
号語を図37〜図42の変換テーブルT0 , T1 での符号語
及び図49の変換テーブルT01, T11での符号語を元の8
ビットのデータ(情報語)に復号してセレクタ38に送
る。ここで、変換テーブルT0,T1 及びT01, T11に
よる符号語については、直前に復号された符号語の終端
でのkの極性により対応する8ビットデータの区別はさ
れず、これらの符号語は直前の符号語のLSBが“0”
のときに用いられている。一方、第2の復号器34におい
ては、14ビットの符号語を図43〜図48の変換テーブルT
2 での符号語及び図50の変換テーブルT21での符号語を
元の8ビットのデータに復号してセレクタ37へ送り、第
3の復号器35においては、14ビットの符号語を図43〜図
48の変換テーブルT3 での符号語及び図51の変換テーブ
ルT31での符号語を元の8ビットのデータに復号してセ
レクタ37へ送る。ここで、変換テーブルT2 ,T21と変
換テーブルT3 ,T31とによる符号語については、直前
に復号された符号語の終端でのkの極性により対応する
8ビットデータの区別をする必要があり、これらの符号
語は直前の符号語のLSBが“1”のときに用いられて
いる。
【0089】次に、セレクタ37ではk判別器32からの直
前に復号された符号語の終端でのkの極性を示す信号を
選択信号として、k≧0の場合は第2の復号器34により
復号された8ビットのデータを、k<0の場合には第3
の復号器35により復号された8ビットのデータを選択
し、セレクタ38へ送る。セレクタ38ではフリップフロッ
プ回路36からの直前に復号された符号語のLSBを選択
信号として、直前の符号語のLSBが“0”のときは第
1の復号器33からの8ビットデータを、“1”のときに
はセレクタ37で選択された8ビットデータを選択し、復
号後の8ビットデータとして出力する。
【0090】以上のことから、上記実施例3における情
報変換方法を採用した記録再生装置において再生された
14ビットの符号語を8ビットの情報語に逆変換して復号
する場合の復号方法は、再生信号での直前の符号語終端
のDSVとPeとによりkの極性を求め、このkの極性
と直前の符号語のLSBとにより復号の変換テーブルの
出力を切り換え選択する方式とすることができる。
【0091】実施例5.ところで、上記実施例4におけ
る復号方法では、それぞれで変換テーブルが異なる3種
類の復号器(第1,第2,第3の復号器)を有し、直前
の符号語の終端でのkの極性とLSBとの判別条件によ
りセレクタにおいて復号データを切り換える構成とする
場合について説明しているが、判別条件により変換テー
ブルを切り換える方法はこれに限るものではない。例え
ば図61に示す構成のように、k判別器からの信号と直前
の符号語のLSBとによる判別信号及び符号語を復号器
の入力とし、mビットのデータ(情報語)を得るように
構成しても、上記実施例4と同様の効果を奏する。
【0092】図61において、30,31,32,36は図60での
実施例4の装置と全く同一のものである。39はk判別器
32からの出力であるkの極性を示す信号とフリップフロ
ップ回路36からの直前の符号語のLSBとを入力とし、
今回復号する符号語を復号する際の復号テーブルを示す
信号を判別する復号テーブル判別器である。復号テーブ
ル判別器39は、実施例4における第1の復号器33と同様
の復号テーブルを用いる場合は例えば“00”を、第2の
復号器34での復号テーブルの場合は“01”を、第3の復
号器35での復号テーブルの場合は“11”を、2ビットの
制御信号として復号器40に出力する。復号器40は、復号
テーブル判別器39から出力される復号テーブルを示す2
ビットの制御信号と14ビットの符号語との計16ビットを
入力として、14ビットの符号語を8ビットの情報語に復
号して出力する。
【0093】次に、動作について説明する。直並列変換
器31から送られる14ビットの符号語は復号器40へ送られ
るとともに、そのLSBがフリップフロップ回路36に送
られて1ワード分遅延されて復号テーブル判別器39へ送
られる。k判別器32において判別された直前の符号語の
終端でのkの極性を示す信号も、復号テーブル判別器39
に送られる。復号テーブル判別器39では、k判別器32か
らの信号とフリップフロップ回路36からの直前の符号語
のLSBとにより今回復号する符号語の復号テーブルを
判別し、その結果を復号器40に出力する。このとき、直
前の符号語のLSB“0”であれば実施例4での第1の
復号器33と同様の復号テーブルを用いることを示す信号
“00”を、直前の符号語のLSB“1”でかつk≧0で
あれば実施例4での第2の復号器34と同様の復号テーブ
ルを用いることを示す信号“01”を、直前の符号語のL
SB“1”でかつk<0であれば実施例4での第3の復
号器35と同様の復号テーブルを用いることを示す信号
“11”を復号器40に出力する。
【0094】復号器40においては、復号テーブル判別器
39からの制御信号2ビットと符号語14ビットとを入力と
し、制御信号ビットが“00”である場合は実施例4の図
60における第1の復号器33と同一の変換テーブルで14ビ
ットの符号語を8ビットの情報語に復号し、制御信号ビ
ットが“01”の場合は第2の復号器34と同一の変換テー
ブルで14ビットの符号語を8ビットの情報語に復号し、
また、制御信号ビットが“11”の場合は第3の復号器35
と同一の変換テーブルで14ビットの符号語を8ビットの
情報語に復号して、復号後の8ビットのデータとする。
【0095】従って、復号器40からは復号後の8ビット
データ(情報語)が出力され、上記実施例4の復号方法
と同様の効果を奏する。
【0096】実施例6.また、図62は上述の実施例3で
の情報変換方法を実現するための回路構成を示した図で
ある。図62において、11,12,14,15,17〜20は図53で
の上記実施例3の装置と全く同一のものである。22は入
力された信号をシンボルクロック(a)で1シンボル分
遅延するラッチ回路である。符号器23は、図37〜図51に
示されるような情報変換のための変換テーブル、これら
の変換テーブルでは用いられていない符号語を同期信号
を示す符号として、また、同期信号の後に置かれ同期信
号の終端でのDSVをDSV=0にリセットするための
符号語をそれぞれ記憶しており、フリップフロップ回路
11からの出力である8ビット単位のデータ(d)を選択
テーブル決定器15から送られる信号,同期信号のエリア
を示す同期信号エリア信号(sy)及びDSVをリセッ
トするための符号語を出力することを示す信号(dr)
により変換テーブル,同期信号またはDSVリセットデ
ータを選択して14ビット単位の符号語に変換して出力す
る。また、符号器23は、出力する14ビットの符号語に対
応したCDS情報を3ビットのデータでDSV演算器19
に出力すると共に、出力する符号語の終端状態を示すP
信号(P=+1のとき“1”,P=−1のとき“0”と
する)を1ビットでPe判定器20に出力する。
【0097】テーブル判定器24は、DSV演算器19から
出力されるDSV,Pe判定器20から出力されるPe信
号及びび符号器23から出力される14ビットの符号語での
LSBが入力され、k=DSV×Peを求めて今回変換
された情報語の次に変換する情報語の選択すべき変換テ
ーブルを判定し、その選択テーブルを示す2ビットのテ
ーブル選択信号とkの値とをラッチ回路22へ出力する。
DSVリセットデータ判別器25は、ラッチ回路22からの
直前の符号語の終端でのkの値が入力され、同期信号エ
リア信号(sy),シンボルクロック(a)に基づき同
期信号エリアの次の2シンボル分のエリアにおいて同期
信号終端でのDSVをDSV=0にリセットするような
データを判別し、それを示す信号を生成して符号器23へ
出力する。
【0098】図63は、テーブル判定器24の回路構成の一
例を示した図である。テーブル判定器24は、DSV演算
器19からの符号語終端でのDSV(u)とPe判定器20
からのPe信号(v)によりk=DSV×Peを求め、
その値を出力するk演算器241 と、k演算器241 からの
kの値,符号器23からの符号語のLSBが入力されて次
に変換する情報語の選択すべき変換テーブルを判別する
テーブル判別器242 とを有する。k演算器241 ,テーブ
ル判別器242 からの出力はそれぞれラッチ回路22へ送ら
れ、1シンボル分遅延される。
【0099】図64は、DSVリセットデータ判別器25の
回路構成の一例を示した図である。DSVリセットデー
タ判別器25は、シンボルクロック(a)と同期信号エリ
ア信号(sy)とに基づき、同期信号エリアの後ろ2シ
ンボル分のDSVリセットデータのエリアを示す領域信
号を生成して出力する領域信号発生器251 と、ラッチ回
路22からの直前に変換された符号語の終端でのkの値,
領域信号発生器251 からの領域信号及びシンボルクロッ
ク(a)に基づき、同期信号を示す符号語終端でのDS
VをDSV=0とする符号語を出力することを示す信号
を生成し、符号器23に出力するDSVリセットデータ発
生信号生成器252 とを有する。
【0100】ここで、一般に、ブロック先頭に付ける同
期信号は符号語群を区分するための信号であり、信頼性
が高い信号であることが望まれ、8ビット単位のデータ
を変換する符号語列中では発生しない符号語を同期信号
を示す符号として用い、再生時にはこの符号語を検出す
ることで再生の同期信号として再生動作の基準とする。
そこで、本実施例6においては同期信号を示す符号とし
て、図37〜図51の変換テーブルにおいて8ビットのデー
タに対応する符号語として用いていないCDS=+4,
P=−1の符号語“01000101000101”を利用する。この
符号語は直前の符号語のLSBが“0”の場合も“1”
の場合も符号語の“0”ランレングスの接続条件を満た
し、2ワード続けて用いることで、2ワード目の同期信
号符号語終端でのDSV,Peは、同期信号の直前に変
換された符号語の終端のDSV,Peの値を保持するこ
とになる。また、同期信号の直前に変換された符号語の
終端でのDSVは、次に来る符号語はNG符号語ではな
く同期信号であるため、上記実施例3で示した情報変換
でのDSV制御の所定値であるDSVの絶対値n=8以
下の値となる。
【0101】図65〜図68は図62,図63及び図64の回路動
作の説明を補足するためのタイミング図であり、図中
(a)〜(g),(k’),(sy)などの記号は図62
〜図64に示す各回路部の入出力部に記載している同一記
号のポイントに対応する。
【0102】次に、動作について説明する。誤り訂正符
号化回路部からの8ビット単位のデータ(c)は、フリ
ップフロップ回路11及びサブコード選択判定器14に入力
され、フリップフロップ回路11ではシンボルクロック
(a)にてこの8ビットデータ(c)を1情報語分遅延
して遅延データ(d)を出力し、仮コード判別器12と符
号器23とへ並列信号として送られる。仮コード判別器12
ではフリップフロップ回路11からの8ビットデータ
(d)とラッチ回路22から送られるテーブル選択信号
(e)とを入力し、テーブル選択信号(e)に基づきこ
の8ビットデータ(d)を仮コードに変換し、また、ラ
ッチ回路22からの直前に変換された符号語の終端でのD
SV(g),Pe信号(f)も入力されて、仮コード終
端でのDSV(i)と仮コード終端でのPe信号(h)
とを出力する。さらに、仮コード判別器12では仮コード
終端でのDSV(i),仮コード終端のPe信号(h)
及び仮コードのLSBにより仮次コードを変換する際の
変換テーブルを判定し、仮次コードが変換テーブルT3
によるか否かを示す信号(l)を出力する。そして、こ
の仮コード判別器12の出力信号である仮コード終端のD
SV(i),Pe信号(h)及び仮次コードの選択テー
ブルを示す信号(l)はサブコード選択判定器14に出力
される。
【0103】サブコード選択判定器14では、入力8ビッ
トデータ(c)と、仮コード判別器12の出力である仮次
コードが変換テーブルT3 により変換されるか否かを示
す信号(l)と、仮コード終端でのDSV(i),Pe
信号(h)とにより、今回の情報語の変換時にサブコー
ドを用いるかどうかを判定し、例えばサブコードテーブ
ルを使用する場合にはハイレベルの信号を、本来の符号
語をそのまま用いる場合はローレベルの信号(r)を出
力する。そして、サブコード選択判定器14の出力(r)
が、選択テーブル決定器15に入力される。選択テーブル
決定器15には、仮コードを判定する際にも用いたテーブ
ル選択信号(e)とサブコード判定器14の出力(r)と
が入力され、これに基づき今回変換する情報語のための
変換テーブルを決定し、決定した選択テーブルを示す3
ビットの信号(s)を符号器23へ出力する。符号器23で
は、選択テーブル決定器15の決定選択テーブルを示す信
号(s)に基づき図37〜図51の変換テーブルから用いる
変換テーブルを選択し、フリップフロップ回路11からの
8ビットデータ(d)を14ビットの符号語に変換し出力
する。この14ビットの符号語は、並直列変換器17に入力
される。そして、14ビットの符号語(n)は、並直列変
換器17においてシンボルクロック(a)がローレベルの
間にロードされ、チャンネルクロック(b)でMSBを
先頭にした直列に変換された符号語列として並直列変換
器17より出力される。並直列変換器17より出力された符
号語列はNRZI変調器18にて信号“1”で反転を繰り
返す処理がなされる。ここでの動作は、上記実施例3で
の変換時の動作と同じである。
【0104】以上の動作で8ビットのデータ(情報語)
は14ビットの符号語に変換されるが、さらに、符号器23
では同期信号エリア信号(sy)とDSVリセットデー
タ判別器25からの出力とが入力され、また、今回変換さ
れた符号語の終端でのDSV及び終端状態を示すPe信
号を求め、次に変換する情報語で用いるべき変換テーブ
ルを求めることになり、以下にこの時の動作を説明す
る。
【0105】符号器23において、同期信号エリア及びD
SVリセットデータ領域以外では、上述した符号化の動
作を行いフリップフロップ回路11からの8ビットデータ
(d)を14ビットの符号語に変換し、14ビットの符号語
とともにその符号語のCDS情報と符号語の終端状態を
示すP信号とを出力する。そして、図65〜図68におい
て、例えば同期信号エリア信号(sy)が同期信号エリ
アでハイレベルを示すとすると、同期信号エリア信号が
ハイレベルの間は、符号器23では他の入力信号である8
ビットデータ(d), DSVリセットデータ判別器25か
らの出力信号の如何に関わらず、同期信号を示す符号語
“01000101000101”とそのCDS情報,P信号を出力す
る。また、DSVリセットデータ領域でDSVリセット
データが入力されると、符号器23では8ビットデータ
(d),同期信号エリア信号(sy)に関わらず、DS
Vをリセットする14ビットの符号語とそのCDS情報,
P信号を出力する。次に、CDS情報はDSV演算器19
へ、P信号はPe判定器20へと入力される。さらに、符
号器23からの出力である符号語のLSBがテーブル判定
器24に入力される。DSV演算器19においては、ラッチ
回路22からの直前に変換された符号語の終端におけるD
SV(g)と、Pe信号(f),今回変換された符号語
のCDS情報により符号語の終端におけるDSVとを演
算し、その結果(u)をテーブル判定器24及びラッチ回
路22へ出力する。Pe判定器20では、ラッチ回路22から
の直前に変換された符号語の終端におけるPe信号
(f)と符号器23からの今回変換された符号語のP信号
とに基づき、符号語の終端における状態を示すPe信号
を判定し、その結果(v)をテーブル判定器24及びラッ
チ回路22へ出力する。
【0106】そして、テーブル判定器24においては、D
SV演算器19,Pe判定器20からの今回変換した符号語
の終端でのDSV(u),Pe信号(v)がk演算器24
1 へ入力され、符号語の終端でのk=DSV×Peを演
算しこの値(k)をテーブル判別器242 及びラッチ回路
22へ出力する。テーブル判別器242 ではk演算器241か
らのkの値(k)及び符号語のLSBから次に行なう情
報変換の際に用いるべき変換テーブルを判定し、その結
果(w)をラッチ回路22へ出力する。つまり、符号語の
終端でのkの極性と符号語のLSBとから、符号語のL
SB“0”かつk≧0では変換テーブルT0 を、LSB
“0”かつk<0では変換テーブルT1を、LSB
“1”かつk≧0では変換テーブルT2 を、LSB
“1”かつk<0では変換テーブルT3 を次のデータの
変換時に選択することとなる。ラッチ回路22に入力され
た符号語のDSV(u),Pe信号(v),テーブル選
択信号(w)及び符号語終端のk値(k)はシンボルク
ロック(a)により1シンボル分遅延され、次に変換す
るデータの変換時の情報となり、このうちラッチ回路22
の出力である符号語終端のk値(k’)はDSVリセッ
トデータ判別器25へ送られる。
【0107】次に、DSVリセットデータ判別器25での
動作を説明する。DSVリセットデータ判別器25は図64
のように構成され、領域信号発生器251 では、同期信号
エリア信号(sy)とシンボルクロック(a)とにより
DSVリセットデータ領域を示す信号(ra)を発生
し、DSVリセットデータ発生信号生成器252 へ送る。
DSVリセットデータ発生信号生成器252 では、領域信
号発生器251 からの領域信号(ra)とシンボルクロッ
ク(a)とにより、領域信号(ra)が示すエリアの
間、ラッチ回路22からの直前に変換された符号語の終端
でのk値(k’)に基づくDSVリセットデータを発生
するための信号(dr)を生成し、符号器23へ送る。
【0108】ここで、DSVリセットデータは図69に示
すように、同期信号エリアの後ろに2ワードで付加さ
れ、同期信号の符号語終端でのDSVをDSV=0にリ
セットするような符号語列に設定される。同期信号の符
号語終端でのDSVとしては、上述したように変換時の
DSV制御のためのDSVの絶対値の所定値n=8以内
であり、DSV=0,±2,±4,±6,±8となり、
このDSVをDSV=0にリセットするために、2ワー
ドのDSVリセットのためのデータを例えば図70に示す
データのうちから用い、2ワードのDSVリセットデー
タによる符号語の終端でのDSVをDSV=0とする。
図70におけるデータで示される符号語は、同期信号の符
号語(LSB“1”)と接続する場合、それぞれの符号
語同士を接続する場合、どちらの場合も符号語の“0”
ランレングス条件を満足する。
【0109】そして、同期信号符号語の終端でのkの値
により、DSVを0にリセットするための2ワードのデ
ータとしては図70のデータから、図71に示すようなもの
を用いればDSVリセットデータの符号語終端でのDS
VをDSV=0とすることができる。つまり、図65〜図
68において、領域信号発生器251 での出力(ra)が時
刻3,4の同期信号エリアの後ろ2ワードの間でハイレ
ベルを示し、ラッチ回路22からの同期信号符号語の終端
でのk値(k’)が時刻3でk’=−8とすると、DS
Vリセットデータ発生信号生成器252 ではシンボルクロ
ック(a)に基づき、図71中のk’=−8の場合に示す
データとして時刻3では図70のNo.4のコードを出力す
ることを示す信号を例えば5ビット“01001"(10進表示
で“9”)で出力し、2ワード目の時刻4では図70のN
o.2のコードを出力することを示す信号“11001"(10
進表示で“25”)を出力する。なお、DSVリセットデ
ータ領域以外ではDSVリセットデータ発生信号生成器
252 の出力は“00000"で出力されるとする。そして、こ
のDSVリセットデータ発生信号生成器252 からの信号
(dr)により、符号器23から、時刻3で符号語“0100
1001000001”が、時刻4で符号語“01001001000001”が
出力されることになり、その符号語終端でのDSVは図
67, 図68の(x)に示すようにDSV=0となる。
【0110】以上のようにして、8ビット単位のデータ
を、直前に変換された符号語の終端でのDSVとPe信
号及び次に変換される符号語の種類と終端のDSVに基
づき、符号器23で14ビットの符号語に変換し、また、同
期信号の後ろに同期信号の符号語終端でのDSVの値を
DSV=0にリセットするデータエリアを設けて変換を
行ない、DSVの変動幅を符号語端で±12に、符号語系
列内では±14と、DSVを有限な値とし、DCフリーな
符号語を得られる。
【0111】実施例7.次に、上記実施例6に示すよう
な情報変換方法を適用した記録再生装置において、再生
信号に対してnビットの符号語をmビットの情報語に逆
変換し復号する方式について説明する。
【0112】図72は、実施例6における情報変換方法を
使用した場合の復号動作を行う装置の構成例を示す図で
あり、図72において、30,36,39,40は図61での上記実
施例5の装置と全く同一のものである。41はNRZI復
調器30からのNRZI復調後の再生直列信号を並列信号
に変換する直並列変換器であり、直並列変換器41は変換
後の並列信号をラッチ回路42及び同期信号検出回路43へ
出力する。ラッチ回路42は、直並列変換器41からの並列
信号をラッチする。同期信号検出回路43は、直並列変換
器41からの並列信号より同期信号を検出し、再生の同期
信号をワードクロック生成器44及びリセット信号生成器
45へ出力する。ワードクロック生成器44は、同期信号検
出回路43からの同期信号と再生チャンネルクロック(p
a)とにより再生ワードクロックを生成し、ラッチ回路
42ではこの再生ワードクロックにより直並列変換器41か
らの並列信号をラッチする。
【0113】リセット信号生成器45は、同期信号検出回
路43からの同期信号とワードクロック生成器44からの再
生ワードクロックとに基づき、実施例6におけるDSV
リセットデータ領域を判別し、そのエリアの終端でのD
SVをDSV=0にリセットすることを示すリセット信
号及びDSVリセットデータ領域での符号語のLSBを
“1”にリセットするための信号を生成して、k判別器
46及びLSBリセット回路47へ出力する。k判別器46
は、再生チャンネルクロック,再生ワードクロック及び
リセット信号生成器45からのリセット信号により、再生
チャンネルクロックにより伝送される再生信号の再生時
のDSVをカウントするとともに、符号語終端の状態P
e及びDSVを判別し再生時でのk=DSV×Peを判
別して、このkの極性を示す信号を次に復号する符号語
の復号条件として再生ワードクロックでラッチして復号
テーブル判別器39へ出力する。kの極性を示す信号とし
ては、例えばk≧0であれば“1”を、k<0であれば
“0”を出力する。LSBリセット回路47は、リセット
信号生成器45からの信号に基づき符号語のLSBをリセ
ットする。
【0114】図73, 図74は図72の回路動作の説明を補足
するためのタイミング図であり、図中(pa),(ps
y),(wcl)などの記号は図72に示す各回路部の入
出力部に記載している同一記号のポイントに対応する。
【0115】次に、動作について説明する。直並列変換
器41から送られる14ビットの並列信号はラッチ回路42に
送られるとともに、同期信号検出回路43にも送られる。
同期信号検出回路43では再生信号の同期信号を示す符号
語を検出し、図73, 図74に示すような同期信号(ps
y)を出力する。ワードクロック生成器44では同期信号
検出回路43からの同期信号,再生チャンネルクロック
(pa)に基づき再生ワードクロック(wcl)を生成
し出力する。そして、ラッチ回路42では入力された直並
列変換器41からの並列信号をこのワードクロック生成器
44からの再生ワードクロックによりラッチして、ワード
同期がとられた再生の14ビット符号語(pn)が復号器
40へ出力されるとともに、そのLSBがフリップフロッ
プ回路36に送られて1ワード分遅延されて、LSBリセ
ット回路47へ送られる。
【0116】リセット信号生成器45では同期信号検出回
路43からの同期信号(psy)とワードクロック生成器
44からの再生ワードクロック(wcl)とに基づき、実
施例6における同期信号の後ろの2ワード分のエリアの
DSVリセットデータ領域を示す信号(kr)を、例え
ばエリア内でローレベルとなる信号として生成しk判別
器46へ出力するとともに、DSVリセットデータ領域の
後ろ1ワードを示す信号(lr)を生成してLSBリセ
ット回路47へ出力する。k判別器46では再生チャンネル
クロック,再生ワードクロック及びリセット信号生成器
45からのリセット信号により、再生チャンネルクロック
により伝送される再生信号の再生時のDSVをカウント
するとともに、符号語終端の状態Pe及びDSVを判別
し再生時でのk=DSV×Peを判別して、このkの極
性を示す信号を次に復号する符号語の復号条件として再
生ワードクロックでラッチして出力する。この際、リセ
ット信号生成器45からのDSVリセットデータ領域を示
す信号(kr)の立ち上がり、つまり、DSVリセット
データに相当する符号語の終端でそのDSVをDSV=
0とリセット(k=0にリセット)してDSVのカウン
ト及びkの演算を行なう。このk判別器46において判別
された直前の符号語終端でのkの極性を示す信号は、復
号テーブル判別器39に送られる。
【0117】また、LSBリセット回路47ではリセット
信号生成器45からのDSVリセットデータ領域の後ろ1
ワードを示す信号(lr)により、そのエリアでの符号
語のLSBを“1”にリセットして出力し、一方、その
他のエリアでは入力されたLSBをそのまま出力する。
これは、図70に示すDSVリセットデータ領域での符号
語のLSBは全て“1”であることによる。そして、こ
のLSBリセット回路47の出力は復号テーブル判別器39
に入力される。復号テーブル判別器39では、k判別器46
からの信号とLSBリセット回路47からの直前符号語の
LSBとにより今回復号する符号語の復号テーブルを判
別し、その結果を復号器40に出力する。このとき、直前
符号語のLSB“0”であれば実施例4での第1の復号
器33と同様の復号テーブルを用いることを示す信号“0
0”を、直前符号語のLSB“1”でかつk≧0であれ
ば実施例4での第2の復号器34と同様の復号テーブルを
用いることを示す信号“01”を、直前符号語のLSB
“1”でかつk<0であれば実施例4での第3の復号器
35と同様の復号テーブルを用いることを示す信号“11”
を出力する。
【0118】復号器40においては、復号テーブル判別器
39からの2ビットの制御信号と14ビットの符号語とを入
力し、制御信号ビットが“00”である場合は実施例4の
図60における第1の復号器33と同一の変換テーブルで14
ビット符号語を8ビットの情報語に復号し、制御信号ビ
ットが“01”の場合は第2の復号器34と同一の変換テー
ブルで14ビット符号語を8ビットの情報語に復号し、ま
た、制御信号ビットが“11”の場合は第3の復号器35と
同一の変換テーブルで14ビット符号語を8ビットの情報
語に復号して、復号後の8ビットのデータとする。
【0119】以上のことから、実施例6における情報変
換方法を採用した記録再生装置において再生された14ビ
ットの符号語を8ビットの情報語に逆変換して復号する
場合の復号方法は、再生信号での直前の符号語終端のD
SV,Peによりkの極性を求め、同期信号エリアの後
ろのDSVリセットデータ領域でkの値をk=0にリセ
ットするとともにこの領域の符号語のLSBをリセット
することで、直前の符号語終端でのkの極性と直前の符
号語のLSBとにより復号時の変換テーブルを切り換え
選択する方式とすることができ、再生信号中で誤りが発
生し再生時にカウントするDSVが誤っても、DSVリ
セットデータ領域終端でのDSVをDSV=0にリセッ
トすることができ、正しいDSVのカウントを再び行な
うことができる。
【0120】実施例8.なお、上記実施例7における復
号方法では、k判別器からの信号と直前符号語のLSB
とによる判別信号及び符号語を復号器の入力とし、判別
信号ビット+符号語nビットによりmビットの情報語に
復号する場合について説明しているが、条件により変換
テーブルを切り換える方法はこれに限るものではない。
例えば図75に示す構成例のように、それぞれで変換テー
ブルが異なる第1の復号器,第2の復号器及び第3の復
号器の3種類の復号器を有し、直前の符号語の終端での
kの極性とLSBとの判別条件によりセレクタにおいて
復号された情報語を切り換える構成としても、実施例7
と同様の効果を奏する。
【0121】図75において、30,33〜38は図60での上記
実施例4の装置と全く同一のものであり、41〜47は図72
での実施例7の装置とまったく同一のものである。
【0122】次に動作について説明する。直並列変換器
41からの14ビットの並列信号はラッチ回路42へ送られる
とともに、同期信号検出回路43へも送られる。同期信号
検出回路43では再生信号の同期信号を示す符号語を検出
して同期信号(psy)を出力し、ワードクロック生成
器44では同期信号検出回路43からの同期信号と再生チャ
ンネルクロック(pa)とに基づき再生ワードクロック
(wcl)を生成し出力する。そして、ラッチ回路42で
は入力された直並列変換器41からの並列信号をワードク
ロック生成器44からの再生ワードクロックによりラッチ
して、ワード同期がとられた14ビットの符号語が出力さ
れて、第1の復号器33,第2の復号器34及び第3の復号
器35へ送られるとともに、そのLSBがフリップフロッ
プ回路36に送られて1ワード分遅延されて、LSBリセ
ット回路47へ送られる。
【0123】リセット信号生成器45では、同期信号検出
回路43からの同期信号(psy)とワードクロック生成
器44からの再生ワードクロック(wcl)とに基づき、
同期信号の後ろの2ワード分のエリアのDSVリセット
データ領域を示す信号(kr)を生成しk判別器46へ出
力するとともに、DSVリセットデータ領域の後ろ1ワ
ードを示す信号(lr)を生成してLSBリセット回路
47へ出力する。k判別器46では再生チャンネルクロッ
ク,再生ワードクロック及びリセット信号生成器45から
のリセット信号により、再生チャンネルクロックにより
伝送される再生信号の再生時のDSVをカウントすると
ともに、符号語終端の終端状態Pe及びDSVを判別し
再生時でのk=DSV×Peを判別して、このkの極性
を示す信号を次に復号する符号語の復号条件として再生
ワードクロックでラッチして出力する。この際、リセッ
ト信号生成器45からのDSVリセットデータ領域を示す
信号(kr)の立ち上がり、つまり、DSVリセットデ
ータに相当する符号語の終端でそのDSVをDSV=0
とリセット(k=0にリセット)してDSVのカウント
及びkの演算を行なう。このk判別器46において判別さ
れた直前の符号語終端でのkの極性を示す信号は、セレ
クタ37へと送られる。
【0124】また、LSBリセット回路47では、リセッ
ト信号生成器45からのDSVリセットデータ領域の後ろ
1ワードを示す信号(lr)により、そのエリアでの符
号語のLSBを“1”にリセットして出力し、一方、そ
の他のエリアでは入力されたLSBをそのまま出力す
る。そして、このLSBリセット回路47の出力はセレク
タ38に入される。
【0125】セレクタ37では、k判別器46からの直前に
復号された符号語の終端でのkの極性を示す信号を選択
信号として、k≧0の場合は第2の復号器34により復号
された8ビットデータを、k<0の場合には第3の復号
器35により復号された8ビットデータを選択してセレク
タ38へ出力する。セレクタ38では、LSBリセット回路
47からの直前に復号された符号語のLSBを選択信号と
して、直前符号語のLSBが“0”のときは第1の復号
器33からの出力である8ビットデータを、“1”のとき
にはセレクタ37で選択された8ビットデータを選択して
復号後の8ビットデータとして出力する。従って、セレ
クタ38からは復号後の8ビットデータ(情報語)が出力
され、上記実施例7の復号方法と同様の効果を奏する。
【0126】実施例9.また、図76は上述した実施例3
の情報変換方法を実現する装置の回路構成の一例を示し
た図である。図76において、11〜15,17〜20は図53の上
記実施例3での装置と全く同一のものである。26はセレ
クタであり、27は図37〜図51の情報変換のための変換テ
ーブル及び同期信号を示す符号語が記憶されており、フ
リップフロップ回路11からの出力である8ビット単位の
データ(d)を選択テーブル決定器15から送られる信
号,同期信号のエリアを示す同期信号エリア信号によ
り、変換テーブルまたは同期信号を選択して14ビット単
位の符号語に変換して出力する符号器である。また、符
号器27は、出力する14ビットの符号語に対応したCDS
情報を3ビットのデータでDSV演算器19に出力し、さ
らに、出力する符号語の終端状態を示すP信号(P=+
1のとき“1”、P=−1のとき“0”とする)を1ビ
ットでPe判定器20に出力する。この同期信号の符号語
としては、上述した実施例6での同期信号と同一のもの
を用いるものとし、8ビットのデータに対応する符号語
として用いていないCDS=+4、P=−1の符号語
“01000101000101”とする。この符号語は直前の符号語
のLSBが“0”の場合も“1”の場合も符号語の
“0”ランレングスの接続条件を満たし、2ワード続け
て用いることで、2ワード目の同期信号符号語終端での
DSVとPeとは同期信号の直前に変換された符号語の
終端のDSVとPeとの値を保持することになり、同期
信号の直前に変換された符号語の終端でのDSVは、次
に来る符号語はNG符号語ではなく同期信号であるた
め、上記実施例3で示した情報変換でのDSV制御の所
定値である絶対値n=8以下の値となる。
【0127】IDエリア信号発生器28は、同期信号エリ
アを示す同期信号エリア信号(sy)からシンボルクロ
ック(a)に基づきID符号語のエリアを示すIDエリ
ア信号を発生してセレクタ26及びIDデータ生成器55へ
出力する。ここで、ID符号語は特殊再生のために記録
信号のチャンネル,セグメントなどの情報を示すデータ
であり、本実施例9においてはID符号語として、図77
に示すようにID1に1ワードで同期信号終端でのDS
Vを示すデータを、ID2に1ワードで記録信号のチャ
ンネル,セグメントナンバー等のデータを、そして、そ
の後にIDデータのパリティ信号をブロック中に付加す
るものとする。フリップフロップ回路29は、ラッチ回路
13からのDSV(g)をシンボルクロック(a)により
1情報語分遅延し、遅延したDSV(g’)をIDデー
タ生成器55に出力する。IDデータ生成器55は、IDエ
リア信号発生器28からのIDエリア信号と同期信号エリ
ア信号とに基づいて、フリップフロップ回路29からのD
SVからこの値を示すID1符号語データ、チャンネ
ル,セグメント等の情報を示すID2符号語データ、及
びIDパリティ信号を生成してセレクタ26へ出力する。
これらのIDデータは、IDエリア信号発生器28からの
IDエリア信号を切り換え信号として、セレクタ26で切
り換えられて入力8ビットデータに付加される。また、
フリップフロップ回路56は、同期信号エリア信号を1シ
ンボル分遅延せて符号器27へ出力する。
【0128】図78は、IDデータ生成器55でフリップフ
ロップ回路29からのDSVにより生成するID1符号語
データの一例を示した図であり、同期信号終端でのDS
V、つまり直前のブロックでの終端のDSVによりID
1データを図のように生成するものとする。
【0129】図79〜図81は、図76の回路動作の説明を補
足するためのタイミング図であり、図中(a)〜
(g),(g’),(sy)などの記号は図76に示す各
回路部の入出力部に記載している同一記号のポイントに
対応する。
【0130】次に、動作について説明する。IDエリア
信号発生器28では同期信号エリア信号(sy)が入力さ
れて、シンボルクロック(a)に基づき、同期信号後の
3シンボル分のIDエリアを示すIDエリア信号(id
2)とID1のエリアを示すID1エリア信号(id
1)とを生成し出力する。ここで、図79, 図80において
それぞれのエリア信号は例えばそのエリアでハイレベル
を、エリア外ではローレベルを示すとする。フリップフ
ロップ回路29では、ラッチ回路13からの符号語終端のD
SV(g)を1シンボル分遅延して出力するのである
が、この出力(g’)は図79〜図81の時刻2のID1エ
リアにおいては、同期信号直前の符号語終端のDSV、
つまり直前ブロック終端のDSVを示すことになる。I
Dデータ生成器55では、IDエリア信号発生器28からの
IDエリア信号(id2),ID1エリア信号(id
1)及び同期信号エリア信号(sy)に基づきID符号
語データ,パリティ信号を生成し出力するのであるが、
ID1エリアを示すID1エリア信号(id1)がハイ
レベルの場合はフリップフロップ回路29からの直前ブロ
ック終端のDSVを示す信号(g’)に基づき図78に示
すID1データを生成する。図81ではフリップフロップ
回路29の出力(g’)が“−8”であるので、ID1デ
ータとしては“09”を出力することになる。そして、こ
のIDデータ生成器55の出力であるIDデータは、セレ
クタ26においてIDエリア信号発生器28からのIDエリ
ア信号(id2)に基づいて誤り訂正符号化回路部から
の8ビット単位のデータに付加され、セレクタ26の出力
であるIDデータが付加された8ビット単位のデータ
(c)は、フリップフロップ回路11及びサブコード選択
判定器14に入力され、フリップフロップ回路11ではシン
ボルクロック(a)にてこの8ビットデータ(c)を1
情報語分遅延して遅延データ(d)を仮コード判別器12
と符号器27とに出力する。
【0131】以下の符号化方法は、図53に示す実施例3
と同様であり、仮コード判別器12ではフリップフロップ
回路11からの8ビットデータ(d)とラッチ回路13から
送られるテーブル選択信号(e)とを入力し、テーブル
選択信号(e)に基づき8ビットデータ(d)を仮コー
ドへと変換し、また、ラッチ回路13からの直前に変換さ
れた符号語の終端でのDSV(g),Pe信号(f)も
入力されて、仮コード終端でのDSV(i)と仮コード
終端でのPe信号(h)とを出力する。さらに、仮コー
ド判別器12では仮コード終端でのDSV(i),仮コー
ド終端のPe信号(h)及び仮コードのLSBにより仮
次コードを変換する際の変換テーブルを判定し、仮次コ
ードが変換テーブルT3 によるか否かを示す信号(l)
を出力する。そして、この仮コード判別器12の出力信号
である仮コード終端のDSV(i),Pe信号(h)及
び仮次コードの選択テーブルを示す信号(l)はサブコ
ード選択判定器14に出力される。
【0132】サブコード選択判定器14では、8ビット単
位のデータ(c)と、仮コード判別器12の出力である仮
次コードが変換テーブルT3により変換されるか否かを
示す信号(l)と、仮コード終端でのDSV(i),P
e信号(h)とにより、今回変換する符号語の変換の際
にサブコードを用いるかどうかを判定し、例えばサブコ
ードテーブルを使用する場合にはハイレベルの信号を、
本来の符号語をそのまま用いる場合はローレベルの信号
(r)を出力する。そして、サブコード選択判定器14の
出力(r)は、次に、選択テーブル決定器15に入力され
る。選択テーブル決定器15には、仮コードを判定する際
にも用いたテーブル選択信号(e)とサブコード判定器
14の出力(r)とが入力され、これに基づき今回変換す
る情報語のための変換テーブルを決定し、決定した選択
テーブルを示す3ビットの信号(s)を符号器27へ出力
する。符号器27では、選択テーブル決定器15の決定選択
テーブルを示す信号(s)に基づき図37〜図51の変換テ
ーブルから用いる変換テーブルを選択し、フリップフロ
ップ回路11からの8ビットデータ(d)を14ビットの符
号語に変換し出力する。この際、フリップフロップ回路
56により1シンボル分遅延された同期信号エリア信号
(sy’)が同期信号エリアを示すハイレベルとして入
力されると、その間は符号器27では8ビットデータ
(d)に依存せず、同期信号を示す符号語“0100010100
0101”とそのCDS情報,P信号を出力する。
【0133】そして、符号器27の出力である14ビットの
符号語は、並直列変換器17に入力され、14ビットの符号
語(n)は、並直列変換器17においてシンボルクロック
(a)がローレベルの間にロードされ、チャンネルクロ
ック(b)でMSBを先頭にした直列に変換された符号
語列として並直列変換器17より出力される。並直列変換
器17より出力された符号語列はNRZI変調器18にて信
号“1”で反転を繰り返す処理がなされる。
【0134】以上の動作で8ビットのデータ(情報語)
は14ビットの符号語に変換されるが、さらに、今回変換
された符号語の終端でのDSV及び終端状態を示すPe
信号を求め、次に変換するデータで用いるべき変換テー
ブルを求めることになり、以下にこの時の動作を説明す
る。
【0135】符号器27において、同期信号エリア以外で
は14ビットの符号語とともにその符号語のCDS情報と
符号語の終端状態を示すP信号とが出力され、同期信号
エリアでは、同期信号を示す符号語“01000101000101”
とそのCDS情報,P信号が出力される。次に、CDS
情報はDSV演算器19へ、P信号はPe判定器20へと入
力される。さらに、符号器27からの出力である符号語の
LSBがテーブル判定器21へ入力される。DSV演算器
19においては、ラッチ回路13からの直前に変換された符
号語の終端におけるDSV(g),Pe信号(f)と、
今回変換された符号語のCDS情報とにより符号語の終
端におけるDSVを演算し、その結果(u)をテーブル
判定器21及びラッチ回路13へ出力する。Pe判定器20で
は、ラッチ回路13からの直前に変換された符号語の終端
におけるPe信号(f)と符号器27からの今回変換され
た符号語のP信号とに基づき、符号語の終端における状
態を示すPe信号を判定し、その結果(v)をテーブル
判定器21及びラッチ回路13へ出力する。
【0136】そして、テーブル判定器21においては、D
SV演算器19及びPe判定器20からの今回変換した符号
語の終端でのDSV(u)及びPe信号(v)が入力さ
れ、符号語終端でのk=DSV×Peを演算しこの値
(k)の極性と符号語のLSBとから次に行なう情報変
換の際に用いるべき変換テーブルを判定し、その結果
(w)をラッチ回路13へ出力する。つまり、符号語の終
端でのkの極性と符号語のLSBとから、符号語のLS
B“0”かつk≧0では変換テーブルT0 を、LSB
“0”かつk<0では変換テーブルT1 を、LSB
“1”かつk≧0では変換テーブルT2を、LSB
“1”かつk<0では変換テーブルT3を次の変換時に
選択することとなる。ラッチ回路13に入力された符号語
のDSV(u),Pe信号(v)及びテーブル判定器21
の出力のテーブル選択信号(w)は、シンボルクロック
(a)により1シンボル分遅延され、次のデータの変換
時の情報となる。
【0137】以上のようにして、8ビット単位のデータ
を、直前に変換された符号語の終端でのDSVとPe信
号及び次に変換される符号語の種類と終端のDSVに基
づき、符号器27で14ビットの符号語に変換し、また、同
期信号の後ろのID符号語中に同期信号の符号語終端で
のDSVの値を示すデータを付加して変換を行い、DS
Vの変動幅を符号語端で±12に、符号語系列内では±14
と、DSVを有限な値とし、DCフリーな符号語を得ら
れる。
【0138】実施例10.次に、上述した実施例9に示す
ような情報変換方法を適用した記録再生装置において、
再生信号に対してnビットの符号語をmビットの情報語
に逆変換して復号する方式について説明する。
【0139】図82は、この復号方式を実施するための装
置の構成の一例を示す図であり、図82において、30,3
6,39,40〜44は図72での上記実施例7の装置と全く同
一のものである。60は、同期信号検出回路43からの同期
信号とワードクロック生成器44からの再生ワードクロッ
クとに基づき、上記実施例9の図77におけるID符号語
領域を判別し、そのエリアを示す信号(pi2)及びI
D1符号語エリアを示す信号(pi1)を生成する領域
信号生成器であり、信号(pi2)をIDパリティチェ
ック回路61及びリセットデータ発生器65へ出力し、信号
(pi1)をIDデータ判別器62へ出力する。IDパリ
ティチェック回路61は、再生チャンネルクロック,再生
ワードクロック及び領域信号生成器60からのID符号語
領域信号(pi2)により、復号器40からの復号された
データのID符号語領域での信号のIDパリティチェッ
クを行い、IDデータが正しい場合に例えばハイレベル
の信号をIDデータ判別器62へ出力する。IDデータ判
別器62は、再生チャンネルクロック,再生ワードクロッ
ク及び領域信号生成器60からのID1符号語領域信号
(pi1)により、復号器40からの復号されたデータの
ID符号語領域での信号のうちID1のデータを保持
し、IDパリティチェック回路61からの信号がハイレベ
ルであるとき(IDデータが正しい場合)に保持された
ID1領域のデータをリセットデータ発生器65へ出力す
る。
【0140】DSVカウント器63は、再生チャンネルク
ロックにより伝送される再生信号の再生時のDSVをカ
ウントしてそのカウント結果をk判別器64へ出力する。
k判別器64は、符号語の終端状態Peを判別し、またD
SVカウント器63からのDSVにより再生時の符号語終
端でのk=DSV×Peを判別して、このkの極性を示
す信号を次に復号する符号語の復号条件として再生ワー
ドクロックでラッチして復号テーブル判別器39へ出力す
る。kの極性を示す信号としては、例えばk≧0であれ
ば“1”を、k<0であれば“0”を出力する。リセッ
トデータ発生器65は、IDデータ判別器62からのID1
データ,領域信号生成器60からのID符号語領域信号及
び再生信号により、ID符号語領域終端でのDSVを検
出してDSVカウント器63のDSVカウント値とk判別
器64のkの値とをリセットするための信号を生成する。
【0141】図83は、リセットデータ発生器65の回路構
成の一例を示した図である。リセットデータ発生器65
は、領域信号生成器60からのID符号語領域信号(pi
2)と再生ワードクロック(wcl)とにより、ID符
号語領域とその後ろの符号語1ワード分の領域とでハイ
レベルとなる信号、ID符号語領域の直後の符号語1ワ
ード分の領域でハイレベルとなる信号、そして、ID符
号語領域の直後の符号語の終端で立ち上がりとなる信号
を発生する領域信号発生器651 と、ID符号語領域の開
始端でDSV=0としてDSVのカウントを始めてID
符号語領域とその後ろの符号語1ワード分の領域とでの
DSVを求めるDSVカウント器652 と、DSVカウン
ト器652 からのDSVとIDデータ判別器62からのID
1データとにより、ID符号語領域終端でのDSVを求
め、DSVリセットデータとしてk判別器64へ送る第1
のDSVリセットデータ生成器653 と、DSVカウント
器652 からのDSVとIDデータ判別器62からのID1
データと領域信号発生器651からのID符号語領域の直
後の符号語の終端で立ち上がりとなる信号とにより、I
D符号語領域の直後の符号語終端でのDSVを求め、D
SVリセットデータとしてDSVカウント器63へ送る第
2のDSVリセットデータ生成器654 とを有する。
【0142】図84, 図85は、図82,図83の回路動作の説
明を補足するためのタイミング図であり、図中(p
a),(psy),(wcl)などの記号は図82,図83
に示す各回路部の入出力部に記載している同一記号のポ
イントに対応する。
【0143】次に動作について説明する。直並列変換器
41からの14ビットの並列信号はラッチ回路42へ送られる
とともに、同期信号検出回路43へも送られる。同期信号
検出回路43では再生信号の同期信号を示す符号語を検出
し、図84, 図85に示すような同期信号(psy)を出力
する。ワードクロック生成器44では同期信号検出回路43
からの同期信号,再生チャンネルクロック(pa)に基
づき再生ワードクロック(wcl)を生成し出力する。
そして、ラッチ回路42では入力された直並列変換器41か
らの並列信号をワードクロック生成器44からの再生ワー
ドクロックによりラッチして、ワード同期がとられた再
生の14ビット符号語(pn)が復号器40へ出力されると
ともに、そのLSBがフリップフロップ回路36に送られ
て1ワード分遅延されて、復号テーブル判別器39へ送ら
れる。
【0144】領域信号生成器60では、同期信号検出回路
43からの同期信号(psy)とワードクロック生成器44
からの再生ワードクロック(wcl)とに基づき、実施
例9の図77における同期信号の後ろのID符号語領域を
示す信号(pi2)を、例えばエリア内でハイレベルと
なる信号として生成し出力するとともに、ID1データ
領域でローレベルを示す信号(pi1)を生成して出力
する。DSVカウント器63では再生チャンネルクロッ
ク,再生ワードクロック及びリセットデータ発生器65か
らのリセット信号により、再生チャンネルクロックによ
り伝送される再生信号の再生時のDSVをカウントしk
判別器64へ送り、k判別器64では符号語の終端状態Pe
及びDSVを判別し再生時でのk=DSV×Peを判別
して、このkの極性を示す信号を次に復号する符号語の
復号条件として再生ワードクロックでラッチして出力す
るのであるが、リセットデータ発生器65からのリセット
信号によりID符号語領域終端でのDSVをリセットし
てkの判定を行なう。このk判別器64において判別され
た直前の符号語終端でのkの極性を示す信号は、復号テ
ーブル判別器39へ送られる。
【0145】復号テーブル判別器39では、k判別器64か
らの信号とフリップフロップ回路36からの直前符号語の
LSBとにより今回復号する符号語の復号テーブルを判
別し、その結果を復号器40へ出力する。このとき、直前
符号語のLSB“0”であれば実施例4での第1の復号
器33と同様の復号テーブルを用いることを示す信号“0
0”を、直前符号語のLSB“1”でかつk≧0であれ
ば実施例4での第2の復号器34と同様の復号テーブルを
用いることを示す信号“01”を、直前符号語のLSB
“1”でかつk<0であれば実施例4での第3の復号器
35と同様の復号テーブルを用いることを示す信号“11”
を出力する。
【0146】復号器40においては、復号テーブル判別器
39からの2ビットの制御信号と14ビットの符号語とを入
力し、制御信号ビットが“00”である場合は実施例4の
図60における第1の復号器33と同一の変換テーブルで14
ビット符号語を8ビットの情報語に復号し、制御信号ビ
ットが“01”の場合は第2の復号器34と同一の変換テー
ブルで14ビット符号語を8ビットの情報語に復号し、ま
た、制御信号ビットが“11”の場合は第3の復号器35と
同一の変換テーブルで14ビット符号語を8ビットの情報
語に復号して、復号後の8ビットのデータとする。
【0147】ここで、復号器40から出力される8ビット
のデータは、また、IDパリティチェック回路61とID
データ判別器62とにも送られる。IDパリティチェック
回路61では領域信号生成器60から出力される同期信号の
後ろのID符号語領域を示す信号(pi2)がハイレベ
ルとなるエリアにおいて、復号器40からの復号されたデ
ータのID符号語領域での信号のIDパリティチェック
を行い、IDデータが正しい場合に例えばハイレベルの
信号(ip)をIDデータ判別器62へ出力する。IDデ
ータ判別器62では、領域信号生成器60からのID1デー
タ領域を示す信号(pi1)がローレベルのときのID
1データを保持し、IDパリティチェック回路61からの
信号がハイレベルであるとき(IDデータが正しい場
合)に保持されたID1領域のデータを示す信号(d
1)をリセットデータ発生器65へ出力する。このとき、
このID1データは実施例9に上述したように同期信号
終端でのDSVを示すデータである。
【0148】次に、リセットデータ発生器65の動作につ
いて説明する。リセットデータ発生器65内の領域信号発
生器651 では、領域信号生成器60からのID符号語領域
信号(pi2)と再生ワードクロック(wcl)とによ
り、ID符号語領域とその後ろの符号語1ワード分の領
域とでハイレベルとなる信号(r1)、ID符号語領域
の終端で立ち上がりとなり、ID符号語領域直後の符号
語1ワード分の領域でハイレベルとなる信号(r2)、
及び、ID符号語領域の直後の符号語の終端で立ち上が
りとなる信号(r3)を発生して出力する。DSVカウ
ント器652 では、再生信号が入力され、ID符号語領域
の開始端(図84中のDSV1)でDSV=0としてDS
Vのカウントを始め、領域信号発生器651 からのID符
号語領域とその後ろの符号語1ワード分の領域を示す信
号(r1)がハイレベルの間でのDSVを求めて第1の
DSVリセットデータ生成器653 及び第2のDSVリセ
ットデータ生成器654 へ出力する。第1のDSVリセッ
トデータ生成器653 ではDSVカウント器652 からのD
SVが入力され、領域信号発生器651 からのID符号語
領域の終端で立ち上がりとなり、ID符号語領域直後の
符号語1ワード分の領域でハイレベルとなる信号(r
2)からその立ち上がり部でのDSV、つまりID符号
語領域開始端から終端までのDSV(図84, 図85中のD
SV1〜DSV2)を求めて、このDSVとID1デー
タ判別器62からのID1データとにより、符号語系列中
のID符号語領域終端でのDSVを求め、DSVリセッ
トデータ(dr1)としてk判別器64へ送る。ここで、
IDデータ判別器62からのID1データは、変換時での
同期信号終端でのDSVを示しており、ID符号語領域
開始端から終端までのDSVを累積すれば、ID符号語
領域終端でのDSVを求めることができる。k判別器64
では第1のDSVリセットデータ生成器653 からのID
符号語領域終端でのDSVを示すDSVリセットデータ
(dr1)が入力されると、このDSVの値にDSVを
リセットしてkの値を判定することになり、ID符号語
領域直後の符号語を復号する際の復号テーブルを決める
直前符号語終端のkの極性は、リセットされたDSVに
基づくものとなる。
【0149】また、第2のDSVリセットデータ生成器
654 ではDSVカウント器652 からのDSVが入力さ
れ、領域信号発生器651 からのID符号語領域の直後の
符号語の終端で立ち上がりとなる信号(r3)からその
立ち上がり部でのDSV、つまりID符号語領域開始端
からID符号語領域直後の符号語終端までのDSV(図
84, 図85中のDSV1〜DSV3)を求めて、このDS
VとIDデータ判別器62からのID1データとにより、
符号語系列中のID符号語領域直後の符号語終端でのD
SVを求め、DSVリセットデータ(dr2)としてD
SVカウント器63へ送る。ここで、IDデータ判別器62
からのID1データによるDSVにID符号語領域開始
端からID符号語領域直後の符号語終端までのDSVを
累積すれば、ID符号語領域直後の符号語終端でのDS
Vを求めることができる。DSVカウント器63では第2
のDSVリセットデータ生成器654 からのID符号語領
域直後の符号語終端でのDSVを示すDSVリセットデ
ータ(dr2)が入力されると、このDSVの値にDS
Vをリセットして2ワード目符号語からのDSVをカウ
ントすることになる。
【0150】以上のことから、実施例9における情報変
換方法を採用した記録再生装置において再生された14ビ
ットの符号語を8ビットの情報語に逆変換して復号する
場合の復号方法は、再生信号での直前の符号語終端のD
SV,Peによりkの極性を求め、ID符号語エリアに
付加した直前ブロック終端でのDSVのデータを検出し
これに基づき再生時のDSVをリセットすることで、直
前の符号語終端でのkの極性と直前の符号語のLSBと
により復号時の変換テーブルを切り換え選択する方式と
することができ、再生信号中で誤りが発生し再生時にカ
ウントするDSVが誤っても、ID符号語中のDSVの
値によりDSVをリセットすることができ、正しいDS
Vのカウントを再び行なうことができる。
【0151】実施例11.なお、上記実施例10における復
号方法では、k判別器からの信号と直前符号語のLSB
とによる判別信号及び符号語を復号器の入力とし、判別
信号ビット+符号語nビットによりmビットの情報語に
復号する場合について説明しているが、条件により変換
テーブルを切り換える方法はこれに限るものではない。
例えば図86に示す構成例のように、それぞれで変換テー
ブルが異なる第1の復号器,第2の復号器及び第3の復
号器の3種類の復号器を有し、直前の符号語の終端での
kの極性とLSBとの判別条件によりセレクタにおいて
情報語を切り換える構成としても、実施例10と同様の効
果を奏する。
【0152】図86において、30,33〜38は図60での上記
実施例4の装置と全く同一のものであり、41〜44は図72
での上記実施例7の装置と全く同一のものであり、60〜
65は図82での上記実施例10の装置と全く同一のものであ
る。
【0153】次に、動作について説明する。直並列変換
器41からの14ビットの並列信号はラッチ回路42へと送ら
れるとともに、同期信号検出回路43へも送られる。同期
信号検出回路43では再生信号の同期信号を示す符号語を
検出し、同期信号(psy)を出力する。ワードクロッ
ク生成器44では同期信号検出回路43からの同期信号,再
生チャンネルクロック(pa)に基づき再生ワードクロ
ック(wcl)を生成して出力する。そして、ラッチ回
路42では入力された直並列変換器41からの並列信号をワ
ードクロック生成器44からの再生ワードクロックにより
ラッチして、ワード同期がとられた14ビットの符号語
(pn)が出力されて、第1の復号器33,第2の復号器
34及び第3の復号器35へ送られるとともに、そのLSB
がフリップフロップ回路36へ送られて1ワード分遅延さ
れ、セレクタ38に送られる。
【0154】領域信号生成器60では同期信号検出回路43
からの同期信号(psy)とワードクロック生成器44か
らの再生ワードクロック(wcl)とに基づき、実施例
9の図77における同期信号の後ろのID符号語領域を示
す信号(pi2)を生成し出力するとともに、ID1デ
ータ領域でローレベルを示す信号(pi1)を生成して
出力する。DSVカウント器63では再生チャンネルクロ
ック,再生ワードクロック及びリセットデータ発生器65
からのリセット信号により、再生チャンネルクロックに
より伝送される再生信号の再生時のDSVをカウントし
k判別器64へ送り、k判別器64では符号語の終端状態P
e及びDSVを判別し再生時でのk=DSV×Peを判
別して、このkの極性を示す信号を次に復号する符号語
の復号条件として再生ワードクロックでラッチして出力
するのであるが、リセットデータ発生器65からのリセッ
ト信号によりID符号語領域終端でのDSVをリセット
してkの判定を行なう。このk判別器64において判別さ
れた直前の符号語終端でのkの極性を示す信号は、セレ
クタ37へ送られる。
【0155】セレクタ37ではk判別器64からの直前に復
号された符号語の終端でのkの極性を示す信号を選択信
号として、k≧0の場合は第2の復号器34により復号さ
れた8ビットデータを、k<0の場合には第3の復号器
35により復号された8ビットデータを選択してセレクタ
38へ出力する。セレクタ38ではフリップフロップ回路36
からの直前に復号された符号語のLSBを選択信号とし
て、直前符号語のLSBが“0”のときは第1の復号器
33からの出力である8ビットデータを、“1”のときに
はセレクタ37で選択された8ビットデータを選択して、
復号後の8ビットデータとして出力する。
【0156】ここで、セレクタ38から出力される8ビッ
トデータは、また、IDパリティチェック回路61とID
データ判別器62とにも送られる。IDパリティチェック
回路61では領域信号生成器60から出力される同期信号の
後ろのID符号語領域を示す信号エリアにおいて、復号
されたデータのID符号語領域での信号のIDパリティ
チェックを行い、IDデータが正しい場合に例えばハイ
レベルの信号(ip)をIDデータ判別器62へ出力す
る。IDデータ判別器62では、領域信号生成器60からの
ID1データ領域を示す信号(pi1)がローレベルの
ときのID1データを保持し、IDパリティチェック回
路61からの信号がハイレベルであるとき(IDデータが
正しい場合)に保持されたID1領域のデータを示す信
号(d1)をリセットデータ発生器65へ出力する。この
とき、このID1データは実施例9に上述したように同
期信号終端でのDSVを示すデータである。
【0157】次に、リセットデータ発生器65内の領域信
号発生器651 では、領域信号生成器60からのID符号語
領域信号(pi2)と再生ワードクロック(wcl)と
により、ID符号語領域とその後ろの符号語1ワード分
の領域とでハイレベルとなる信号(r1)と、ID符号
語領域の終端で立ち上がりとなり、ID符号語領域直後
の符号語1ワード分の領域でハイレベルとなる信号(r
2)と、ID符号語領域の直後の符号語の終端で立ち上
がりとなる信号(r3)とを発生して出力する。DSV
カウント器652 では、再生信号が入力され、ID符号語
領域の開始端でDSV=0としてDSVのカウントを始
め、領域信号発生器651 からのID符号語領域とその後
ろの符号語1ワード分の領域を示す信号(r1)がハイ
レベルの間でのDSVを求めて第1のDSVリセットデ
ータ生成器653 及び第2のDSVリセットデータ生成器
654 へ出力する。第1のDSVリセットデータ生成器65
3ではDSVカウント器652 からのDSVが入力され、
領域信号発生器651 からのID符号語領域の終端で立ち
上がりとなり、ID符号語領域直後の符号語1ワード分
の領域でハイレベルとなる信号(r2)からその立ち上
がり部でのDSV、つまりID符号語領域開始端から終
端までのDSVを求めて、このDSVとIDデータ判別
器62からのID1データとにより、符号語系列中のID
符号語領域終端でのDSVを求め、DSVリセットデー
タ(dr1)としてk判別器64へ送る。k判別器64では
DSVリセットデータ生成器653 からのID符号語領域
終端でのDSVを示すDSVリセットデータ(dr1)
が入力されると、このDSVの値にDSVをリセットし
てkの値を判定することになり、ID符号語領域直後の
符号語を復号する際の復号テーブルを決める直前符号語
終端のkの極性は、リセットされたDSVに基づくもの
となる。
【0158】また、第2のDSVリセットデータ生成器
654 ではDSVカウント器652 からのDSVが入力さ
れ、領域信号発生器651 からのID符号語領域の直後の
符号語の終端で立ち上がりとなる信号(r3)からその
立ち上がり部でのDSV、つまりID符号語領域開始端
からID符号語領域直後の符号語終端までのDSVを求
めて、このDSVとID1データ判別器62からのID1
データとにより、符号語系列中のID符号語領域直後の
符号語終端でのDSVを求め、DSVリセットデータ
(dr2)としてDSVカウント器63へ送る。DSVカ
ウント器63では第2のDSVリセットデータ生成器654
からのID符号語領域直後の符号語終端でのDSVを示
すDSVリセットデータ(dr2)が入力されると、こ
のDSVの値にDSVをリセットして2ワード目符号語
からのDSVをカウントすることになる。従って、セレ
クタ38からは復号後の8ビットデータ(情報語)が出力
され、上記実施例10の復号方法と同様の効果を奏する。
【0159】
【発明の効果】以上のように、第1〜第4発明によれ
ば、情報語に対してCDS=0の符号語を1対1に割り
当てるのではなく、符号語の個数が許す限りCDS≠0
である符号語を極性が異なる符号語を組にして、CDS
=0の符号語の情報語に割当て、NRZI変換語のDS
Vが0になるように符号語を選択するので、信号は直流
成分,低域成分を持つことがなく、直流成分の伝送が出
来ない伝送路,記録装置においても符号語の誤りを極力
少なくした伝送が可能となる。
【0160】第5発明によれば、今回変換しようとする
情報語の直前に変換された符号語の最下位ビットと今回
変換しようとする情報語と次回変換する情報語とに基づ
いて、今回変換して出力する符号語の選択を行なうよう
にしたので、DSVが有限となりDCフリー変調を実現
できるとともに、Tmax 及びTmax /Tmin が従来の8
−14変調方式より小さく、またTmin 及びTw ×Tmin
が従来の8−10変調方式より大きく、符号語間干渉によ
るピークシフトが起こりにくく、かつ、重ね書きによる
オーバーライト特性も良く、また高密度記録が可能であ
る。
【0161】第6発明によれば、情報語に対してCDS
または最下位ビットが異なる複数の符号語を対応させた
変換テーブルを有し、変換テーブルにおける第1の符号
語を選択した場合と、第2の符号語を選択した場合との
各々について、次回の情報語を変換した符号語の終端に
おけるDSVを求め、このDSVに基づき、変換テーブ
ルによる今回変換する情報語に対応する符号語の選択を
行なうようにしたので、DSVが有限となりDCフリー
変調を実現できる。
【0162】第7発明によれば、直前に変換された情報
語に対応する符号語の終端でのDSV及び直前に変換さ
れた符号語の終端でのレベルに基づき、異なる変換テー
ブルを用いて符号語を選択するので、DSVが有限とな
りDCフリー変調を実現できるとともに、Tmax 及びT
max /Tmin が従来の8−14変調方式より小さく、また
Tmin 及びTw ×Tmin が従来の8−10変調方式より大
きく、符号語間干渉によるピークシフトが起こりにく
く、かつ、重ね書きによるオーバーライト特性も良く、
また高密度記録が可能である。
【0163】第8発明によれば、8ビットの情報語を14
ビットの符号語に変換することとし、変換後の符号語系
列内の任意の第1の論理と次に現われる第1の論理との
間に1個以上5個以下の第2の論理が存在し、かつ変換
後の符号語系列のDSVの発散範囲を有限とするように
情報変換を行うので、DSVが有限となりDCフリー変
調を実現できるとともに、図87に示されるようにTmax
/Tmin =3.0 となってTmax 及びTmax /Tmin を従
来の8−14変調方式より小さくでき、また、図87に示さ
れるようにTw ×Tmin =0.653 となってTmin 及びT
w ×Tmin を従来の8−10変調方式より大きくでき、符
号語間干渉によるピークシフトが起こりにくく、かつ、
重ね書きによるオーバーライト特性も良く、また高密度
記録が可能である。
【0164】第9発明によれば、再生時に符号語列を元
の情報語に復号する際に、今回復号する符号語の直前に
復号された符号語の最下位ビットを検出するとともに、
再生信号における今回復号する符号語の直前に復号され
た符号語終端でのDSV及び直前に復号された符号語の
終端レベルを判別し、検出した直前に復号された符号語
の最下位ビットと、判別した再生信号における直前に復
号された符号語終端でのDSVと終端レベルとに基づ
き、今回の復号における符号語に対応する元の情報語を
選択して復号を行なうので、第5発明の情報変換方法に
より変換された符号語を元の情報語に復号することがで
きる。
【0165】第10発明によれば、記録時に直前に変換さ
れた情報語に対応する符号語の終端でのDSVを符号語
終端において0または所定の値にする符号語を付加する
付加手段と、再生時に符号語列を元の情報語に復号する
際に、今回復号する符号語の直前に復号された符号語の
最下位ビットを検出する検出手段と、再生信号における
今回復号する符号語の直前に復号された符号語の終端で
のDSV及び直前に復号された符号語の終端レベルを判
別する判別手段と、記録時に付加した符号語の領域を検
出して、最下位ビットの検出及びDSVの判別におい
て、記録時に付加した符号語の最下位ビット及びその終
端でのDSVを記録時の符号語列における最下位ビット
及びDSVに設定し直すリセット手段とを備え、検出さ
れた直前に復号された符号語の最下位ビットと、判別さ
れた再生信号における直前に復号された符号語の終端で
のDSV及び終端レベルとに基づき、今回復号するnビ
ットの符号語に対応する元の情報語を選択して復号を行
なうので、元の情報語を復号でき、さらに、再生信号中
で誤りが起こっても、再生信号におけるDSVの値を正
しい値へ復元することができる。
【0166】第11発明によれば、記録時に直前に変換さ
れた情報語に対応する符号語の終端でのDSVを示すデ
ータを付加する付加手段と、再生時に符号語列を元の情
報語に復号する際に、今回復号する符号語の直前に復号
された符号語の最下位ビットを検出する検出手段と、再
生信号における今回復号する符号語の直前に復号された
符号語の終端でのDSV及び直前に復号された符号語の
終端レベルを判別する判別手段と、記録時に付加したデ
ータを検出して、判別手段によるDSVの判別におい
て、記録時に付加したデータに基づき、記録時に付加し
た直前に変換された符号語の終端でのDSVを記録時の
符号語列におけるDSVに設定し直すリセット手段とを
備え、検出された直前に復号された符号語の最下位ビッ
トと、判別された再生信号における直前に復号された符
号語の終端でのDSV及び終端レベルとに基づき、今回
復号する符号語に対応する元の情報語を選択して復号を
行なうので、元の情報語を復号でき、さらに、再生信号
中で誤りが起こっても、再生信号におけるDSVの値を
正しい値へ復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 10ビットの符号語をCDSで分類した分類テ
ーブルを示す図である。
【図2】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図3】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図4】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図5】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図6】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図7】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図8】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図9】 実施例1における変換テーブルを示す図であ
る。
【図10】 情報変換時のDSV変動を表す図である。
【図11】 AグループにおけるQ1,Q2とNRZI後
の入出力極性とCDSとの関係を表す図である。
【図12】 BグループにおけるQ1,Q2とNRZI後
の入出力極性とCDSとの関係を表す図である。
【図13】 CグループにおけるQ1,Q2とNRZI後
の入出力極性とCDSとの関係を表す図である。
【図14】 DグループにおけるQ1,Q2とNRZI後
の入出力極性とCDSとの関係を表す図である。
【図15】 実施例1,2の情報変換方法を実現するた
めの情報変換装置の構成図である。
【図16】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図17】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図18】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図19】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図20】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図21】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図22】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図23】 実施例2における変換テーブルを示す図で
ある。
【図24】 実施例3における符号語の個数を示す図で
ある。
【図25】 実施例3における符号語の終端状態に応じ
た符号語の個数を示す図である。
【図26】 実施例3における符号語の終端状態に応じ
た符号語の個数を示す図である。
【図27】 実施例3における符号語の終端状態に応じ
た符号語の個数を示す図である。
【図28】 実施例3における符号語の終端状態に応じ
た符号語の個数を示す図である。
【図29】 実施例3における変換テーブルT0 を導出
するための図である。
【図30】 実施例3における変換テーブルT1 を導出
するための図である。
【図31】 実施例3における変換テーブルT2 を導出
するための図である。
【図32】 実施例3における変換テーブT3 を導出す
るための図である。
【図33】 実施例3における変換テーブルT01を導出
するための図である。
【図34】 実施例3における変換テーブルT11を導出
するための図である。
【図35】 実施例3における変換テーブルT21を導出
するための図である。
【図36】 実施例3における変換テーブルT31を導出
するための図である。
【図37】 実施例3における変換テーブルT0 及びT
1 を示す図である。
【図38】 実施例3における変換テーブルT0 及びT
1 を示す図である。
【図39】 実施例3における変換テーブルT0 及びT
1 を示す図である。
【図40】 実施例3における変換テーブルT0 及びT
1 を示す図である。
【図41】 実施例3における変換テーブルT0 及びT
1 を示す図である。
【図42】 実施例3における変換テーブルT0 及びT
1 を示す図である。
【図43】 実施例3における変換テーブルT2 及びT
3 を示す図である。
【図44】 実施例3における変換テーブルT2 及びT
3 を示す図である。
【図45】 実施例3における変換テーブルT2 及びT
3 を示す図である。
【図46】 実施例3における変換テーブルT2 及びT
3 を示す図である。
【図47】 実施例3における変換テーブルT2 及びT
3 を示す図である。
【図48】 実施例3における変換テーブルT2 及びT
3 を示す図である。
【図49】 実施例3における変換テーブルT01及びT
11を示す図である。
【図50】 実施例3における変換テーブルT21を示す
図である。
【図51】 実施例3における変換テーブルT31を示す
図である。
【図52】 実施例3における変換テーブルの選択方法
を示す図である。
【図53】 実施例3の情報変換方法を実現するための
情報変換装置の構成図である。
【図54】 図53の情報変換装置における仮コード判別
器の構成図である。
【図55】 図53の情報変換装置におけるサブコード選
択判定器の構成図である。
【図56】 図53の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図57】 図53の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図58】 図53の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図59】 図53の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図60】 実施例3の情報変換方法を適用した実施例
4の記録再生装置の復号系の構成図である。
【図61】 実施例3の情報変換方法を適用した実施例
5の記録再生装置の復号系の構成図である。
【図62】 実施例3の情報変換方法を実現するための
他の情報変換装置(第6実施例)の構成図である。
【図63】 図62の情報変換装置におけるテーブル判定
器の構成図である。
【図64】 図62の情報変換装置におけるDSVリセッ
トデータ判別器の構成図である。
【図65】 図62の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図66】 図62の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図67】 図62の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図68】 図62の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図69】 実施例6における情報変換装置での符号語
列の1ブロックの構成の一例を示す図である。
【図70】 実施例6における情報変換装置でのDSV
リセットデータの一例を示す図である。
【図71】 実施例6における情報変換装置でのDSV
リセットデータの使用方法を説明するための図である。
【図72】 実施例6の情報変換方法を適用した実施例
7の記録再生装置の復号系の構成図である。
【図73】 図72の記録再生装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図74】 図72の記録再生装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図75】 実施例6の情報変換方法を適用した実施例
8の記録再生装置の復号系の構成図である。
【図76】 実施例3の情報変換方法を実現するための
更に他の情報変換装置(実施例9)の構成図である。
【図77】 実施例9における情報変換装置での符号語
列の1ブロックの構成の一例を示す図である。
【図78】 実施例9における情報変換装置でのID1
符号語データの一例を示す図である。
【図79】 図76の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図80】 図76の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図81】 図76の情報変換装置の動作を補足説明する
ためのタイミングチャートである。
【図82】 実施例9の情報変換方法を適用した実施例
10の記録再生装置の復号系の構成図である。
【図83】 図82の記録再生装置の復号系におけるリセ
ットデータ発生器の構成図である。
【図84】 図82の記録再生装置の復号系における復号
方法の動作を補足説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図85】 図82の記録再生装置の復号系における復号
方法の動作を補足説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図86】 実施例9の情報変換方法を適用した実施例
11の記録再生装置の復号系の構成図である。
【図87】 8−14変調方式,8−10変調方式及び実施
例の情報変換方法の変調パラメータ比較を示す図であ
る。
【図88】 従来の情報変換装置の構成図である。
【図89】 従来の情報変換装置の動作を説明するため
の図である。
【図90】 従来の情報変換装置における変換テーブル
を示す図である。
【符号の説明】
2 テーブルROM、3 遅延回路、4,17 並直列変
換器、5,18 NRZI変調器、11, 29, 36, 56 フリ
ップフロップ回路、12 仮コード判別器、13,22 ラッ
チ回路、14 サブコード選択判定器、15 選択テーブル
決定器、16, 23, 27 符号器、19, 122, 142 DSV演
算器、20, 123 Pe判定器、21, 24 テーブル判定器、
25 DSVリセットデータ判別器、26,37, 38 セレク
タ、28 IDエリア信号発生器、31, 41 直並列変換
器、32、46、64 k判別器、33 第1の復号器、34 第
2の復号器、35 第3の復号器、39 復号テーブル判別
器、40 復号器、42 ラッチ回路、43 同期信号検出回
路、44 ワードクロック生成器、45 リセット信号生成
器、47 LSBリセット回路、55 IDデータ生成器、
60 領域信号生成器、61 IDパリティチェック回路、
62 IDデータ判別器、63, 652 DSVカウント器、65
リセットデータ発生器、121 仮コード変換器、124, 2
41 k演算器、125 仮次コードテーブル判定器、141 仮
次コード変換器、143 サブコード判別器、242 テーブル
判別器、251 領域信号発生器、252 DSVリセットデー
タ発生信号生成器、651 領域信号発生器、653 第1のD
SVリセットデータ生成器、654 第2のDSVリセット
データ生成器。
フロントページの続き (72)発明者 大西 健 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (72)発明者 山田 まさ子 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (72)発明者 日比 武利 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (56)参考文献 特開 平5−152970(JP,A) 特開 平4−252617(JP,A) 特開 平4−302868(JP,A) 特開 平5−235775(JP,A) 特開 昭56−19506(JP,A) 特開 昭60−48646(JP,A) 特開 昭61−30818(JP,A) 特開 平3−234146(JP,A) 特開 昭64−5229(JP,A) 特開 昭64−57827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mビットの情報語をnビットの符号語に
    変換する情報変換方法において、2値の値1,0をそれ
    ぞれ+1,−1に対応させ積分値をDSV(Digital Su
    m Variation)とし、符号語の始めから終わりまでのDS
    Vの値をCDS(Codeword Digital Sum)とし、mビッ
    トの情報語にnビットの符号語を対応させる際に以下の
    規則に従うことを特徴とする情報変換方法。 (a)CDS=0の符号語を情報語に対応させ、CDS
    >0の符号語とCDS<0の符号語とを組にして他の情
    報語に対応させ、CDS=0の符号語を対応させている
    情報語に対してもCDS>0の符号語とCDS<0の符
    号語とを組にして対応させる。 (b)DSV=0の場合、情報語に対応した符号語にC
    DS=0の符号語がある場合はCDS=0の符号語を選
    択し、ない場合はCDS≠0の符号語を選択する。DS
    V>0の場合、情報語に対応した符号語にCDS<0の
    符号語がある場合はCDS<0の符号語を選択し、ない
    場合はCDS=0の符号語を選択する。DSV<0の場
    合、情報語に対応した符号語にCDS>0の符号語があ
    る場合はCDS>0の符号語を選択し、ない場合はCD
    S=0の符号語を選択する。
  2. 【請求項2】 mビットの情報語をnビットの符号語に
    変換する情報変換方法において、2値の値1,0をそれ
    ぞれ+1,−1に対応させ積分値をDSVとし、符号語
    のはじめから終わりまでのDSVの値をCDSとし、m
    ビットの情報語にnビットの符号語を対応させる際に以
    下の規則に従うことを特徴とする情報変換方法。 (a)CDS=0の符号語を情報語に対応させ、CDS
    >0の符号語とCDS<0の符号語とを組にして他の情
    報語に対応させ、CDS=0の符号語を対応させている
    情報語に対してもCDS>0の符号語とCDS<0の符
    号語とを組にして対応させる。組にされていないCDS
    ≠0の符号語は、CDS=0の符号語のみが対応してい
    る情報語に対応させる。 (b)DSV=0の場合、情報語に対応した符号語にC
    DS=0の符号語がある場合はCDS=0の符号語を選
    択し、ない場合はCDS≠0の符号語を選択する。DS
    V>0の場合、情報語に対応した符号語にCDS<0の
    符号語がある場合はCDS<0の符号語を選択し、ない
    場合はCDS=0の符号語を選択する。DSV<0の場
    合、情報語に対応した符号語にCDS>0の符号語があ
    る場合はCDS>0の符号語を選択し、ない場合はCD
    S=0の符号語を選択する。
  3. 【請求項3】 mビットの情報語にnビットの符号語を
    対応させる場合に、符号語のCDSの絶対値が小さいも
    のより順に情報語に対応させることを特徴とする請求項
    1または2記載の情報変換方法。
  4. 【請求項4】 mビットの情報語にnビットの符号語を
    対応させる場合に、CDS=0の符号語におけるDSV
    変動幅が大きいものより順に、CDS≠0の符号語を組
    にすることを特徴とする請求項1または2記載の情報変
    換方法。
  5. 【請求項5】 mビットの情報語をnビットの符号語に
    変換する情報変換方法において、今回変換するmビット
    の情報語の直前に変換されたmビットの情報語に対応す
    るnビットの符号語の最下位ビットを検出し、検出した
    最下位ビットと今回変換するmビットの情報語と次回変
    換するmビットの情報語とに基づいて、今回の情報変換
    におけるmビットの情報語に対応するnビットの符号語
    を選択することを特徴とする情報変換方法。
  6. 【請求項6】 一つのmビットの情報語に対してCDS
    または最下位ビットが異なる複数のnビットの符号語を
    対応させた変換テーブルを有し、今回変換するmビット
    の情報語を前記変換テーブルによりnビットの符号語に
    変換する際に、前記変換テーブルにおける第1のnビッ
    トの符号語を選択した場合と、第2のnビットの符号語
    を選択した場合との各々について、次回変換するmビッ
    トの情報語をnビットの符号語に変換したときの符号語
    終端におけるDSVを求め、求めたDSVに基づき、前
    記変換テーブルによる今回変換するmビットの情報語に
    対応するnビットの符号語を選択することを特徴とする
    請求項5記載の情報変換方法。
  7. 【請求項7】 mビットの情報語をnビットの符号語に
    変換する際に、直前に変換されたmビットの情報語に対
    応するnビットの符号語の終端でのDSV及び直前に変
    換されたnビットの符号語の終端でのレベルに基づき、
    異なる変換テーブルを用いてnビットの符号語を選択す
    ることを特徴とする請求項5または6記載の情報変換方
    法。
  8. 【請求項8】 mビットの情報語は8ビットの情報語で
    あり、nビットの符号語は14ビットの符号語であり、変
    換後の符号語系列内の任意の第1の論理と次に現われる
    第1の論理との間に1個以上5個以下の第2の論理が存
    在し、かつ変換後の符号語系列をNRZI変調した信号
    におけるDSVの発散範囲を有限とするように、nビッ
    トの符号語の選択を行なうことを特徴とする請求項5,
    6または7記載の情報変換方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の情報変換方法を適用した
    記録再生装置であって、再生時にnビットの符号語列を
    mビットの元の情報語に復号する際に、今回復号するn
    ビットの符号語の直前に復号されたnビットの符号語の
    最下位ビットを検出するとともに、再生信号における今
    回復号するnビットの符号語の直前に復号されたnビッ
    トの符号語終端でのDSV及び直前に復号されたnビッ
    トの符号語の終端レベルを判別し、検出した直前に復号
    されたnビットの符号語の最下位ビットと、判別した再
    生信号における直前に復号されたnビットの符号語の終
    端でのDSV及び終端レベルとに基づき、今回の復号に
    おけるnビットの符号語に対応するmビットの元の情報
    語を選択して復号を行なうように構成したことを特徴と
    する記録再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の情報変換方法を適用し
    た記録再生装置であって、記録時に直前に変換されたm
    ビットの情報語に対応するnビットの符号語の終端での
    DSVを符号語終端において0または所定の値にするn
    ビットの符号語を付加する付加手段と、再生時にnビッ
    トの符号語列をmビットの元の情報語に復号する際に、
    今回復号するnビットの符号語の直前に復号されたnビ
    ットの符号語の最下位ビットを検出する検出手段と、再
    生信号における今回復号するnビットの符号語の直前に
    復号されたnビットの符号語の終端でのDSV及び直前
    に復号されたnビットの符号語の終端レベルを判別する
    判別手段と、記録時に付加した符号語の領域を検出し
    て、前記検出手段による最下位ビットの検出及び前記判
    別手段によるDSVの判別において、記録時に付加した
    符号語の最下位ビット及びその終端でのDSVを記録時
    の符号語列における最下位ビット及びDSVに設定し直
    すリセット手段とを備え、検出された直前に復号された
    nビットの符号語の最下位ビットと、判別された再生信
    号における直前に復号されたnビットの符号語の終端で
    のDSV及び終端レベルとに基づき、今回の復号におけ
    るnビットの符号語に対応するmビットの元の情報語を
    選択して復号を行なうように構成したことを特徴とする
    記録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の情報変換方法を適用し
    た記録再生装置であって、記録時に直前に変換されたm
    ビットの情報語に対応するnビットの符号語の終端での
    DSVを示すデータを付加する付加手段と、再生時にn
    ビットの符号語列をmビットの元の情報語に復号する際
    に、今回復号するnビットの符号語の直前に復号された
    nビットの符号語の最下位ビットを検出する検出手段
    と、再生信号における今回復号するnビットの符号語の
    直前に復号されたnビットの符号語の終端でのDSV及
    び直前に復号されたnビットの符号語の終端レベルを判
    別する判別手段と、記録時に付加したデータを検出し
    て、前記判別手段によるDSVの判別において、記録時
    に付加したデータに基づき、記録時に付加した直前に変
    換された符号語の終端でのDSVを記録時の符号語列に
    おけるDSVに設定し直すリセット手段とを備え、検出
    された直前に復号されたnビットの符号語の最下位ビッ
    トと、判別された再生信号における直前に復号されたn
    ビットの符号語の終端でのDSV及び終端レベルとに基
    づき、今回の復号におけるnビットの符号語に対応する
    mビットの元の情報語を選択して復号を行なうように構
    成したことを特徴とする記録再生装置。
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