JP2003031512A - 入出制御装置を備える拡散炉 - Google Patents

入出制御装置を備える拡散炉

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JP2003031512A
JP2003031512A JP2001217934A JP2001217934A JP2003031512A JP 2003031512 A JP2003031512 A JP 2003031512A JP 2001217934 A JP2001217934 A JP 2001217934A JP 2001217934 A JP2001217934 A JP 2001217934A JP 2003031512 A JP2003031512 A JP 2003031512A
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JP
Japan
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boat elevator
boat
controller
diffusion furnace
diffusion
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Withdrawn
Application number
JP2001217934A
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English (en)
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Keiichi Nakamura
圭一 中村
Michiyuki Kato
倫之 加藤
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 拡散炉10は入出制御装置12を備え、入出
制御装置12に含まれるコントローラ14はオペレータ
の指示に従って、ボートエレベータ34の昇降を制御す
る。ボートエレベータ34の上昇中では、エンコーダ2
2aからのパルスがカウンタ14aでカウントされる。
コントローラ14は、カウント値がレジスタ14bに記
憶されたカウント値Pと一致すれば、ボートエレベータ
34を停止させる。ここで、コントローラ14は、上限
センサ24がオンであれば拡散処理に移行するが、オフ
であればボートエレベータ34を上限位置Bに強制的に
移動してから拡散処理に移行する。拡散処理が終了する
と、上昇時と同様に、パルスのカウント値に基づいてボ
ートエレベータ34が下降され、下限センサ26の出力
に応じて強制的に下限位置Aに移動される。 【効果】 ウェハを拡散炉へ確実に入出することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は入出制御装置を備える
拡散炉に関し、特にたとえば、複数のウェハを拡散炉本
体内に搬送し、ウェハを拡散処理してから拡散炉本体外
へ搬送するボートの移動を制御する、入出制御装置を備
える拡散炉に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す従来の拡散炉1は、入出制御
装置2を備えている。この入出制御装置2は、ウェハ3
を拡散炉本体4へ搬送したり、ウェハ3を拡散炉本体4
から搬出したりするボートエレベータ5の移動(昇降)
を制御する。たとえば、ボートエレベータ5にウェハ3
が載置され、オペレータによってウェハ3の搬入の指示
すなわちボートエレベータ5の上昇の指示が入力される
と、コントローラ6はドライバ7を制御してモータ8を
回転させ、ボートエレベータ5を上昇させる。ボートエ
レベータ5の移動中では、モータ8に設けられたエンコ
ーダ8aから発せられるパルスをコントローラ6に設け
られたカウンタ6aでカウントし、パルス数(カウント
値)が所定値になると、つまりカウント値がレジスタ6
bに記憶された上昇時の目標値と一致すると、コントロ
ーラ6はボートエレベータ5を停止させ、(不純物)拡
散処理に移行する。拡散処理では、テーブル5aが回転
され、ヒータ9によって炉芯管4a内が加熱され、窒素
ガス、酸素ガスおよびオキシ塩化燐のような成膜ガスが
炉芯管4a内に流される。したがって、ウェハ3の表面
に不純物(燐)が均一に拡散される。拡散処理が終了す
ると、コントローラ6はドライバ7を制御してモータ8
を上昇時とは逆向きに回転させ、ボートエレベータ5を
下降させる。ボートエレベータ5を下降させる場合もま
た、カウンタ6aでエンコーダ8aから発せられるパル
スをカウントし、カウント値がレジスタ6bに記憶され
た下降時の目標値と一致するまで、ボートエレベータ5
を下降させて、ウェハ3を拡散炉本体4から搬出してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、エンコーダ8aから発せられるパルスをカウント
して、ボートエレベータ5の移動(昇降)を制御してい
るため、パルス数を誤カウントしてしまった場合には、
ボートエレベータ5が途中で停止してしまっていた。た
とえば、上昇中にボートエレベータ5が途中で停止して
しまうと、炉芯管4aが密閉されないまま拡散処理が実
行されるため、成膜ガスが炉芯管4aから漏れてしま
い、ウェハ3に加工異常が発生するという問題があっ
た。また、下降中にボートエレベータ5が途中で停止し
てしまうと、ヒータ9の余熱によってウェハ3が過熱し
てしまい、加工異常が発生するという問題もあった。通
常、一度に150枚〜170枚のウェハ3が拡散処理さ
れるため、加工異常が発生し、ウェハ3を廃棄しなけれ
ばならない場合には、多大な損害を引き起こしていた。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、ウ
ェハを拡散炉本体へ確実に入出することができる、入出
制御装置を備える拡散炉を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のウェ
ハを拡散炉本体内に搬入し、ウェハに拡散処理を施して
から拡散炉本体外へ搬出するボートの移動を制御する入
出制御装置を備える拡散炉において、ウェハを拡散炉本
体から搬出完了する原点位置とウェハを拡散炉本体へ搬
入完了する目標位置との間でボートを移動させる移動手
段、および原点位置と目標位置との間でボートが停止し
たとき、ボートを原点位置または目標位置に強制的に移
動させる強制移動手段を備えることを特徴とする、入出
制御装置を備える拡散炉である。
【0006】
【作用】この発明の拡散炉は入出力制御装置を備え、こ
の入出力制御装置は複数のウェハを拡散炉本体内に搬入
し、ウェハを拡散処理してから拡散炉本体外へ搬出する
ボートの移動を制御する。移動手段は、原点位置と目標
位置との間でボートを移動させる。この原点位置はウェ
ハを拡散炉本体から搬出完了した時のボートの位置であ
り、目標位置はウェハを拡散炉本体へ搬入完了した時の
ボートの位置である。強制移動手段は、原点位置と目標
位置との間でボートが停止したとき、ボートを原点位置
または目標位置に強制的に移動させる。このように、ボ
ートが途中で停止してしまった場合であっても、強制移
動手段によって、ボートを原点位置あるいは目標位置に
確実に移動させることができる。
【0007】たとえば、移動手段はモータを含み、モー
タに設けられたエンコーダのようなパルス発生手段から
発せられるパルスがカウント手段によってカウントされ
る。移動手段は、このカウント手段のカウント値に基づ
いてモータを回転駆動させる。具体的には、カウント値
が所定値になるまで、モータが回転駆動され、ボートが
移動(昇降)される。したがって、所定値を予め試験等
により取得しておけば、ボートを原点位置あるいは目標
位置に移動させることができる。
【0008】また、原点位置検出手段は原点位置でボー
トを検出し、目標位置検出手段は目標位置でボートを検
出する。したがって、移動手段で移動した結果、すなわ
ちカウント値に基づいてボートを移動した結果、ボート
が原点位置検出手段あるいは目標位置検出手段でボート
が検出されない場合には、強制移動手段が原点位置検出
手段あるいは目標位置検出手段でボートが検出されるま
で、モータを回転駆動させる。このため、ボートを確実
に原点位置あるいは目標位置に移動させることができ
る。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、ボートが途中で停止
してしまっても、強制的に原点位置または目標位置に移
動させることができるので、ウェハを拡散炉本体へ確実
に入出することができる。したがって、加工異常などの
品質上の問題が発生することがなく、ウェハの歩留まり
が低下するのを防止することができる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1を参照して、この実施例の拡散炉10は
入出制御装置12を備え、この入出制御装置12はコン
トローラ14を含む。コントローラ14には、操作パネ
ル16およびディスプレイ18が接続される。入出制御
装置12はまた、ドライバ20およびステップモータの
ようなモータ22を含み、コントローラ14はドライバ
20を介してモータ22に接続される。また、モータ2
2に設けられたエンコーダ22aは、ドライバ20を介
してコントローラ14に接続される。さらに、入出制御
装置12は上限センサ24および下限センサ26を含
み、上限センサ24および下限センサ26はコントロー
ラ14に接続される。
【0012】また、拡散炉10は縦型の加熱炉(拡散
炉)本体28を含み、拡散炉本体28には炉芯管30が
設けられる。拡散炉本体28および炉芯管30のそれぞ
れは、図1において、断面を示しているが、ほぼ円筒形
状に形成される。拡散炉本体28はまた、ヒータ32を
含み、ヒータ32は炉芯管30の外周を覆うように設け
られる。つまり、ヒータ32もまた円筒形状に形成され
る。図示は省略するが、ヒータ32は、ドライバ20と
異なるドライバを介してコントローラ14に接続され、
コントローラ14によってオン/オフが制御される。さ
らに、炉芯管30には、ガス導入口30aが設けられ
る。
【0013】さらに、拡散炉10は石英ガラスのような
耐熱性物質で形成されたボートエレベータ34を含み、
ボートエレベータ34には同じく石英ガラスで形成され
たテーブル36が設けられる。このテーブル36は、ボ
ートエレベータ34内に設けられるステップモータのよ
うなモータ38のモータ軸(図示せず)と連結され、水
平方向に回転可能に設けられる。また、テーブル36に
は、たとえば石英ガラスで形成されたケース40が載置
され、このケース40には複数(この実施例では、15
0枚〜170枚)のウェハ42が収納されている。な
お、モータ38は、図示しないドライバを介してコント
ローラ14に接続され、コントローラ14によって回転
が制御される。
【0014】また、ボートエレベータ34はボールネジ
44とボールネジ機構で連結され、ボールネジ44の回
転に従って、図1に示す原点位置(下限位置)Aと目標
位置(上限位置)Bとの間で移動することができる。
【0015】なお、下限位置Aは拡散炉本体28(炉芯
管30)からウェハ42の搬出を完了(出炉完了)した
ときのボートエレベータ34の位置であり、上限位置B
は拡散炉本体28(炉芯管30)にウェハ42の搬入を
完了(入炉完了)したときのボートエレベータ34の位
置である。
【0016】ボールネジ44は、たとえば地面あるいは
拡散炉10の基台に回転可能に軸支され、その下端部に
は、プーリ46が設けられる。このプーリ46は、タイ
ミングベルト48を介して入出制御装置12に含まれる
モータ22の回転軸22bに固定されたプーリ50と連
結される。つまり、モータ22が回転すると、その回転
力がプーリ50、タイミングベルト48およびプーリ4
6を介してボールネジ44に伝達される。
【0017】なお、モータ22は減速機付きのステップ
モータであり、モータ22の回転速度(回転数)が10
分の1に減速されてプーリ50に伝達される。
【0018】たとえば、この拡散炉10では、入出制御
装置12に含まれるコントローラ14がボートエレベー
タ34の移動すなわち上昇および下降を制御するととも
に、ヒータ32を制御している。すなわち、コントロー
ラ14は、拡散炉本体28へのボートエレベータ34の
入出を制御するとともに、ウェハ42の拡散処理を制御
している。
【0019】複数のウェハ42が装着されたケース40
がテーブル36に載置され、オペレータが操作パネル1
6に設けられた上昇ボタンあるいは開始ボタン(図示せ
ず)を操作すると、ボタン操作に対応する指示がコント
ローラ14に与えられる。したがって、コントローラ1
4は、その指示を受けて、ドライバ20にボートエレベ
ータ34を上昇させるための駆動パルスを出力する。す
ると、ドライバ20からモータ22に駆動パルスに対応
する駆動電圧が与えられ、モータ20が回転する。した
がって、ボートエレベータ34が上昇される。
【0020】また、ボートエレベータ34の移動中で
は、エンコーダ22aからドライバ20を介して、モー
タ22の回転数に対応するパルスがコントローラ14に
与えられる。コントローラ14は、パルスの個数をカウ
ンタ14aでカウントする。コントローラ14はレジス
タ14bに予め記憶してあるカウント値Pを参照して、
ボートエレベータ14が目標位置すなわち上限位置Bに
到着したかどうかを判断している。つまり、ウェハ42
が拡散炉本体28(炉芯管30)に入炉されたかどうか
を判断している。
【0021】なお、カウント値Pは、予め試験等によ
り、ボートエレベータ34を実際に下限位置Aから上限
位置Bに上昇させた場合の全パルス数から、ブレーキパ
ルスを出力してからボートエレベータ34が停止するま
でに検出されるパルス数を減算した値である。
【0022】また、コントローラ14は、カウンタ14
aのカウント値に基づいて、ボートエレベータ34の移
動距離をディスプレイ18に表示する。この実施例で
は、下限位置Aから上限位置Bまでの距離は1427m
mであり、ボートエレベータ34が正常に上昇している
場合には、ディスプレイ18に0から1427までの数
字が連続的に表示される。したがって、オペレータはモ
ータ22が正常に回転しているかどうか、すなわちボー
トエレベータ34が正常に上昇しているかどうかを監視
することができる。
【0023】なお、この実施例では、コントローラ14
は、エンコーダ22aから発せられるパルスを5000
個検出すると、ボートエレベータ34が1cm上昇したと
判断し、パルス数に応じた移動距離をディスプレイ18
に表示している。
【0024】そして、コントローラ14は、カウンタ1
4aのカウント値がレジスタ14bに記憶されたカウン
ト値Pと一致すると、ボートエレベータ34が上限位置
Bに到着したと判断する。つまり、入炉が完了したと判
断する。したがって、コントローラ14は、ドライバ2
0を制御して、すなわちブレーキパルスを出力して、モ
ータ22を停止させる。つまり、ボートエレベータ34
を停止させる。
【0025】しかし、カウンタ14aがパルス数を誤カ
ウントしてしまうと、実際には入炉が完了していないの
に、コントローラ14はソフト的に入炉が完了したと判
断してしまい、ボートエレベータ34を停止して、次の
拡散処理に移行してしまう。
【0026】このため、この実施例では、上限センサ2
4でボートエレベータ34を検出することにより、機械
的に入炉が完了したかどうかも検出するようにしてあ
る。
【0027】なお、上限センサ24はたとえば反射型の
光センサであり、ボートエレベータ34を検出すると、
上限センサ24はオンし、そのオン信号がコントローラ
14に与えられる。一方、ボートエレベータ34を検出
しない場合には、上限センサ24はオフし、コントロー
ラ14には信号が与えられない。また、下限センサ26
も同様のセンサである。さらに、上限センサ24および
下限センサ26は、発光部および受光部を備える光セン
サを用いてもよい。この場合には、ボートエレベータ3
4に遮光板を設けて、光センサの発光部から受光部に発
せられる光を遮るようにすれば、コントローラ14は光
センサからの信号を受けてボートエレベータ14が下限
位置Aあるいは上限位置Bにあるかどうかを知ることが
できる。
【0028】したがって、コントローラ14は、カウン
タ14aのカウント値に基づいてボートエレベータ34
を停止させると、上限センサ24からオン信号があるか
どうかを判断する。コントローラ14は、上限センサ2
4からオン信号があれば、入炉が完了していると判断
し、拡散処理に移行する。一方、上限センサ24からオ
ン信号がなければ、入炉が完了していないと判断し、再
度ドライバ20を制御してモータ22を回転させ、上限
センサ24からオン信号が得られるまで、ボートエレベ
ータ34を強制的に上昇させる。
【0029】なお、ボートエレベータ34を強制的に上
昇させた場合には、上限センサ24がオンすると、ボー
トエレベータ34を停止するようにしてあるため、カウ
ント値に基づいてボートエレベータ34を移動(上昇)
させている場合よりも低速でボートエレベータ34を移
動させるようにすれば、短い距離でボートエレベータ3
4を停止させることができる。したがって、正確に上限
位置Bで停止させることができる。
【0030】図2に示すように、ボートエレベータ34
が上限位置Bで停止されると、コントローラ14はウェ
ハ42に(不純物)拡散処理を施す。具体的には、コン
トローラ14はヒータ32をオンし、炉芯管30内のウ
ェハ42を加熱する。なお、不純物拡散処理の場合に
は、炉芯管30内が1000℃〜1200℃に熱せられ
る。
【0031】また、コントローラ14の指示に従って、
2 (窒素ガス)、O2 (酸素ガス)およびPOCl3
(オキシ塩化燐)あるいはBBr3 (ボロン)のような
成膜ガスGがガス導入口30aから炉芯管30内に導入
される。具体的には、窒素ガスと窒素ガスに対して数%
の酸素ガスとを流した炉芯管30内の雰囲気中に、窒素
ガスの流量に対して数%のオキシ塩化燐を流し込んで、
燐拡散を実行している。
【0032】さらに、コントローラ14は、図示しない
ドライバを制御してモータ38を回転させ、テーブル3
6を回転させる。したがって、ケース40に収納された
ウェハ42も回転される。このように、回転させること
により、温度むらが発生するのを防止し、均一に燐を拡
散している。
【0033】このような拡散処理が所定時間実行され、
ウェハ42の表面に均一に不純物(燐)が拡散される。
なお、コントローラ14は、図示しないタイマで時間を
カウントすることにより、拡散処理の時間を監視してい
る。
【0034】拡散処理が終了すると、ボートエレベータ
34が下降され、ウェハ42が拡散炉本体28(炉芯管
30)から搬出される。つまり、コントローラ14は、
ボートエレベータ34を下降させるための駆動パルスを
ドライバ20に与え、モータ22が上昇時とは逆向きに
回転される。したがって、ボールネジ44も上昇時とは
逆向きに回転され、ボートエレベータ34が下降する。
【0035】ボートエレベータ34の下降時にも、コン
トローラ14はエンコーダ22aから発せられるパルス
を検出し、そのパルスをカウントすることにより、ボー
トエレベータ34が下限位置Aに到達したかどうかを判
断している。コントローラ14は、カウンタ14aのカ
ウント値がレジスタ14bに記憶されたカウント値Qと
同じになると、ボートエレベータ34が原点位置Aに到
達したと判断して、ボートエレベータ34を停止する。
つまり、コントローラ14は、ドライバ20へブレーキ
パルスを出力する。
【0036】なお、カウント値Qは、上述のカウント値
Pと同じように、試験等で実際にボートエレベータ34
を上限位置Bから下限位置Aに下降させた場合の全パル
ス数から、ブレーキパルスを出力してからボートエレベ
ータ34が停止するまでに検出されるパルス数を減算し
た値であり、通常カウント値Pと同じ値である。
【0037】続いて、下限センサ26からオン信号が出
力されているかどうかを判断する。つまり、機械的にボ
ートエレベータ34が原点位置Aに到達しているかどう
かを判断する。下限センサ26からオン信号が出力され
ていれば、コントローラ14はウェハ42の出炉が完了
していると判断し、処理を終了する。一方、下限センサ
26からオン信号が出力されてなければ、ウェハ42の
出炉が完了してないと判断し、再度ドライバ20を制御
してモータ22を回転させ、下限センサ26からオン信
号が得られるまで、ボートエレベータ34を強制的に下
降させる。
【0038】なお、ボートエレベータ34を強制的に下
降させる場合もまた、強制的に上昇させる場合と同様
に、カウント値に基づいて下降させるときの速度よりも
低速で下降される。したがって、ボートエレベータ34
を正確に下限位置Aに停止させることができる。
【0039】具体的には、コントローラ14は、図2お
よび図3に示すフロー図に従って処理する。オペレータ
が操作パネル16に設けられた開始ボタンあるいは上昇
ボタンを操作すると、図3に示すように、コントローラ
14は処理を開始し、ステップS1でボートエレベータ
34を上方向に移動させる。つまり、コントローラ14
は、ドライバ20を制御してボートエレベータ14が上
昇するように、モータ22を駆動する。続くステップS
3では、カウンタ14aのカウント値が所定値(P)に
なったかどうかを判断する。つまり、カウンタ14aの
カウント値がレジスタ14bに記憶されたカウント値P
と一致するかどうかを判断する。
【0040】ステップS3で“NO”であれば、つまり
カウンタ14aのカウント値が所定値(P)に達してな
ければ、ステップS1に戻って、ボートエレベータ34
を上昇させる。一方、ステップS3で“YES”であれ
ば、つまりカウンタ14aのカウント値が所定値(P)
に達していれば、ステップS5でドライバ20にブレー
キパルスを出力して、ボートエレベータ34を停止させ
る。そして、ステップS7では、上限センサ24がオン
かどうかを判断する。つまり、上限センサ24からオン
信号が与えられるかどうかを判断する。
【0041】ステップS7で“YES”であれば、つま
り上昇センサ24がオンであれば、ウェハ42の入炉が
完了したと判断し、ステップS9で上述したような拡散
処理を実行してから、図4に示すステップS17に進
む。
【0042】一方、ステップS7で“NO”であれば、
つまり上昇センサ24がオンしてなければ、ウェハ42
の入炉が完了してないと判断し、すなわち途中でボート
エレベータ34が停止していると判断し、ステップS1
1でボートエレベータ34を強制的に上昇させる。つま
り、コントローラ14は、ドライバ20を制御してモー
タ22を(低速)回転させ、ボートエレベータ34を上
昇させる。
【0043】続いて、ステップS13では、上限センサ
24がオンしたかどうかを判断する。ステップS13で
“NO”であれば、つまり上限センサ24がオンしてな
ければ、ステップS11に戻る。つまり、上限センサ2
4がオンされるまで、ボートエレベータ34が上昇され
る。一方、ステップS13で“YES”であれば、つま
り上限センサ24がオンであれば、ウェハ42の入炉が
完了したと判断し、ステップS15でドライバ20にブ
レーキパルスを出力して、ボートエレベータ34を停止
させてからステップS9に進む。
【0044】図4に示すステップS17では、下方向に
ボートエレベータ34を移動させる。つまり、コントロ
ーラ14はドライバ20を制御してボートエレベータ3
4を下降させる。続くステップS19では、カウント値
が所定値(Q)になったかどうかを判断する。つまり、
カウンタ14aのカウント値がレジスタ14bに記憶さ
れているカウント値Qと同じかどうかを判断する。ステ
ップS19で“NO”であれば、つまりカウント値が所
定値(Q)に達してなければ、ステップS17に戻っ
て、ボートエレベータ34を下降させる。
【0045】一方、ステップS19で“YES”であれ
ば、つまりカウント値が所定値(Q)に達していれば、
ステップS21でドライバ20にブレーキパルスを出力
して、ボートを停止させる。そして、ステップS23で
は、下限センサ26がオンかどうかを判断する。つま
り、下限センサ26からオン信号が得られるかどうかを
判断する。
【0046】ステップS23で“YES”であれば、つ
まり下限センサ26がオンであれば、ボートエレベータ
34の出炉が完了していると判断して、そのまま処理を
終了する。一方、ステップS23で“NO”であれば、
つまり下限センサ26がオンしてなければ、途中でボー
トエレベータ34が停止していると判断し、ステップS
25でボートエレベータ34を強制的に下降させる。つ
まり、コントローラ14はドライバ20を制御して、モ
ータ22を低速回転させ、ボートエレベータ34を下降
させる。続くステップS27では、下限センサ26がオ
ンしたかどうかを判断する。
【0047】ステップS27で“NO”であれば、つま
り下限センサ26がオンされなければ、ウェハ42の出
炉が完了してないと判断し、ステップS25に戻る。つ
まり、下限センサ26がオンされるまで、ボートエレベ
ータ34が下降される。一方、ステップS27で“YE
S”であれば、つまり下限センサ26がオンされれば、
ウェハ42の出炉が完了したと判断し、ステップS29
でドライバ20にブレーキパルスを出力して、ボートエ
レベータ34を停止させてから処理を終了する。
【0048】この実施例によれば、カウント値に基づい
てボートエレベータの移動を制御するとともに、センサ
でボートエレベータの位置を実際に検出し、原点位置あ
るいは目標位置にボートエレベータが達してない場合に
は、強制的にボートエレベータを原点位置あるいは目標
位置に移動させるので、確実にウェハを拡散炉本体に搬
入することができ、また拡散炉本体から搬出することが
できる。したがって、拡散処理が正常に実行されるた
め、ウェハに品質上の問題が発生することがない。つま
り、ウェハの歩留まりが低下するのを防止することがで
きる。
【0049】なお、この実施例では、コントローラに設
けられたカウンタでパルス数をカウントするようにした
が、ボートエレベータが移動している時間をカウントす
るようにしてもよい。この場合には、予め試験等によ
り、測定しておいたボートエレベータの昇降に係る時間
がそれぞれレジスタに記憶される。
【0050】また、この実施例では、ボールネジ機構で
ボートエレベータを昇降するようにしているが、ラック
ピニオン機構でボートエレベータを昇降するようにして
もよい。
【0051】さらに、この実施例では、縦型の拡散炉本
体へのウェハの入出を制御するようにしているが、横型
の拡散炉本体へのウェハの入出を制御することもでき
る。
【0052】さらにまた、この実施例では、拡散処理を
施す拡散炉が入出制御装置を備える場合についてのみ示
したが、他の熱酸化処理、アニール処理およびCVD処
理のような加熱処理を施す拡散炉に同様の入出制御装置
を備えるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1に示す拡散炉においてウェハが入炉された
状態を示す図解図である。
【図3】図1に示すコントローラの処理の一部を示すフ
ロー図である。
【図4】図1に示すコントローラの処理の他の一部を示
すフロー図である。
【図5】従来の拡散炉の一例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …拡散炉 12 …入出制御装置 14 …コントローラ 16 …操作パネル 18 …ディスプレイ 22,38 …モータ 24 …上限センサ 26 …下限センサ 28 …拡散炉本体 30 …炉芯管 32 …ヒータ 34 …ボートエレベータ 36 …テーブル 40 …ケース 42 …ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K061 AA01 BA11 EA00 GA10 5F031 CA02 FA01 FA12 HA01 HA42 HA58 HA59 HA60 HA67 JA02 JA23 JA45 JA51 LA09 LA12 MA13 PA03 PA04 PA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のウェハを拡散炉本体内に搬入し、前
    記ウェハに拡散処理を施してから前記拡散炉本体外へ搬
    出するボートの移動を制御する入出制御装置を備える拡
    散炉において、 前記ウェハを前記拡散炉本体から搬出完了する原点位置
    と前記ウェハを前記拡散炉本体へ搬入完了する目標位置
    との間で前記ボートを移動させる移動手段、および前記
    原点位置と前記目標位置との間で前記ボートが停止した
    とき、前記ボートを前記原点位置または前記目標位置に
    強制的に移動させる強制移動手段を備えることを特徴と
    する、入出制御装置を備える拡散炉。
  2. 【請求項2】前記移動手段は、モータ、前記モータの回
    転に応じてパルスを発生するパルス発生手段、および前
    記パルス発生手段で発生されたパルスをカウントするカ
    ウント手段を含み、 前記カウント手段のカウント値に基づいて前記モータを
    回転駆動させる、請求項1記載の入出制御装置を備える
    拡散炉。
  3. 【請求項3】前記原点位置で前記ボートを検出する原点
    位置検出手段、および前記目標位置で前記ボートを検出
    する目標位置検出手段をさらに備え、 前記強制移動手段は、前記原点位置検出手段または前記
    目標位置検出手段によって前記ボートが検出されるまで
    前記モータを回転駆動させる、請求項2記載の入出制御
    装置を備える拡散炉。
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