JP2003031157A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2003031157A
JP2003031157A JP2001211326A JP2001211326A JP2003031157A JP 2003031157 A JP2003031157 A JP 2003031157A JP 2001211326 A JP2001211326 A JP 2001211326A JP 2001211326 A JP2001211326 A JP 2001211326A JP 2003031157 A JP2003031157 A JP 2003031157A
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correction
magnetic piece
deflection yoke
bobbin
neck
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Toshinori Sasaki
利典 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストレートベンドタイプの偏向ヨークのネック
部において、磁性片が管面に均等に近づけると共に、陰
極線管の画面の水平軸端左右部のミスコンバージェンス
の補正量が大きくなるようにする。 【解決手段】ストレートベンドタイプの偏向ヨーク本体
のネック部6に装着されるコンバージェンス補正用の補
正部材を備えた偏向ヨークにおいて、前記補正部材は、
コンバージェンス補正用の磁性片10と、磁性片10を
保持する磁性片保持部材9と、磁性片保持部材9をネッ
ク部の左右の外側及び内側に水平偏向軸方向に移動可能
に挿着する取付部材7とを有する偏向ヨーク1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管に用いら
れる偏向ヨークに関する。詳しくは、ストレートベンド
タイプの偏向ヨークのネック部の管軸に対して前後の左
右に4箇所磁性片を入れられるように構成し、ネック部
の左右に互いに外側、内側の位置が異なるように磁性片
を入れることにより、陰極線管の画面の水平軸端左右部
のミスコンバージェンスの補正量を大きくできるように
した偏向ヨークに係るものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機など陰極線管(CR
T)を使用した装置では、陰極線管の外面に電子ビーム
を偏向するための偏向ヨークが取り付けられている。偏
向ヨークはセパレータのファンネル側とネック側の間に
水平偏向コイルを巻き、この水平偏向コイルの外側に垂
直偏向コイルとコアを装着したものである。セパレータ
のネック側にはリアカバーが取り付けられ、このリアカ
バーには陰極線管の画面の水平軸端左右部のミスコンバ
ージェンスの補正を行うための磁性片等が取り付けられ
ている。
【0003】図11はこのような磁性片を用いた従来の
ミスコンバージェンス補正装置の構成図、図12はその
後端側から見た図である。セパレータ21のネック部2
2の外側には、補正片23が左右どちらかの方向からも
挿入可能に配設されている。補正片23の先端には長方
形の磁性片25が付設されている。補正片23を左右方
向に移動させることにより、プラス方向又はマイナス方
向にコンバージェンス補正するようになっている。
【0004】ここで、プラス方向にコンバージェンス補
正するとは、陰極線管の画面の水平軸端左右部でレッド
に対してブルーが外側に位置し、レッドに対してブルー
を接近させる方向、すなわち内側へ移動させて水平軸端
左右部のミスコンバージェンスを補正することである。
マイナス方向にコンバージェンス補正するとは、陰極線
管の画面の水平軸端左右部でブルーに対してレッドが外
側に位置し、レッドに対してブルーを接近させる方向、
すなわち外側へ移動させて水平軸端左右部のミスコンバ
ージェンスを補正することである。例えば、補正片23
を左側へ挿入した場合にはプラス方向へ補正するとする
と、マイナス方向へ補正する場合には、右側から補正片
23を挿入することになる。
【0005】ところで、偏向コイルの偏向効率を高める
一つの手法として、コイルボビン後端側におけるコイル
線の渡り線部をできるだけ陰極線管バルブのネックガラ
スに近づけ、これによって無効磁束を減らす手法が知ら
れている。このように、コイルボビン後端側で渡り線部
を陰極線管バルブのネックガラスに近づける巻線構造
は、一般にベンドレス構造と呼ばれている。
【0006】図13は偏向コイルをベンドレス構造で巻
線するためのコイルボビンを示す斜視図である。図13
において、コイルボビン31の内周面には、ボビン軸方
向の一方から他方に放射状に延びるリブ32を境として
巻線ガイド部33が形成されている。また、コイルボビ
ン31の前端部には、偏向コイルのコイル線を円周方向
に渡らせるための回周案内溝34が形成されている。一
方、コイルボビン31の後端側には、それぞれ円弧状を
なす複数のガイドリブ35を境として複数の回周案内溝
36が形成されている。
【0007】このコイルボビン31に対して、図示せぬ
偏向コイルのコイル線は、コイルボビン31の一方から
他方にかけてはリブ32を境界とした巻線ガイド部33
により案内され、かつコイルボビン31の前端部では回
周案内溝34により案内される。一方、コイルボビン3
1の後端側では、偏向コイルのコイル線が複数の回周案
内溝36により案内される。これにより、コイルボビン
31の後端側で偏向コイルの渡り線部がボビン軸方向に
延出するかたちで、偏向コイルが鞍型にセクション巻き
される。なお、図13に示すコイルボビン31について
も、これと同様の構造をなすコイルボビンと一体に組み
合わされることにより、全体として略円錐筒形状に形成
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなベンドレス構造、すなわちストレートベンドタイプ
の偏向ヨークのネック部では、管軸方向にコイル線が分
散して巻かれているため、従来と同じ電子銃側の位置に
磁性片を取り付けただけでは、この磁性片による磁束の
コイルへの鎖交数が少ないため、ミスコンバージェンス
補正磁界が弱く、補正量が小さくなり、十分な補正が得
られないという問題があった。
【0009】更に、ストレートベンドタイプの偏向ヨー
クのネック部では、電線が管面近くに巻かれているた
め、有効に補正するためには、磁性片を管面に均等に近
づける必要があるが、従来と同じ長方形状の磁性片で
は、長方形状の中央部のみ管面に近づけても、長方形状
の両端は管面に近づけず、すなわち管面に均等に近づく
ことができなかった。
【0010】そこで、本発明は、ストレートベンドタイ
プの偏向ヨークのネック部において、磁性片が管面に略
均等に近づけると共に、陰極線管の画面の水平軸端左右
部のミスコンバージェンスの補正量を大きくできるよう
にした偏向ヨークを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏向ヨーク
は、ストレートベンドタイプの偏向ヨーク本体のネック
部に装着されるコンバージェンス補正用の補正部材を備
えた偏向ヨークにおいて、前記補正部材は、コンバージ
ェンス補正用の磁性片と、前記磁性片を保持する磁性片
保持部材と、前記磁性片保持部材を前記ネック部の左右
の外側及び内側に水平偏向軸方向に移動可能に挿着する
取付部材とを有することを特徴とするものである。
【0012】本発明に係る偏向ヨークでは、磁性片を保
持する磁性片保持部材を取付部材を介してネック部の管
軸に対して左右の外側及び内側に挿着可能としたため、
例えば磁性片保持部材を取付部材の左右に互いに外側、
内側の位置が異なるように装着することにより、コンバ
ージェンス補正量を大きくでき、陰極線管の画面の水平
軸端左右部のミスコンバージェンスを効果的に補正する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る偏向ヨークの実施の形態の一例を説明する。図1は本
発明に係るストレートベンドタイプの偏向ヨークの分解
斜視図である。ここでは、電線が巻かれていない状態を
示している。偏向ヨーク1は、水平偏向コイルを保持す
る内側ボビン2、垂直偏向コイル及びフェライトコア3
を保持する外側ボビン5、外側ボビン5の端部に取り付
けられ、内側ボビン2のネック側端部2bと連接するセ
パレータネック部6、及びセパレータネック部6をカバ
ーするリアカバー7から概略構成されている。
【0014】本発明は、取付部材であるリアカバー7の
左右前後に後述する取付部7dを設け、4箇所の取付部
7dに後述する磁性片10を付設した補正片9を挿着可
能としたため、例えば補正片9をリアカバー7の左右に
互いに外側、内側の位置が異なるように装着することに
より、コンバージェンス補正量を大きくでき、陰極線管
の画面の水平軸端左右部のミスコンバージェンスを効果
的に補正できるようにしたものである。
【0015】内側ボビン2、外側ボビン5及びセパレー
タネック部6は、ポリプロピレン樹脂等の非磁性体で形
成されている。内側ボビン2及び外側ボビン5のスクリ
ーン側は拡開形状に形成され、内側ボビン2には陰極線
管(CRT)のネック部が挿入されるようになってい
る。
【0016】内側ボビン2には、環状のスクリーン側基
部2aと、それよりも小径の環状のネック側端部2bと
が設けられている。スクリーン側基部2aには偏向コイ
ル、ここでは水平コイルの電線を掛止するための側面L
字状の複数のフック2a-1が形成されている。ネック側
端部2bの内側には電線を案内するための複数本のリブ
2b-1が形成されている。内側ボビン2及び外側ボビン
5との間には、フェライトコア3が配置されている。フ
ェライトコア3は、磁性体のフェライトからなり、スク
リーン側が拡開形状に形成されている。
【0017】外側ボビン5には環状のスクリーン側基部
5aと、それよりも小径の環状のネック側基部5bとが
設けられ、環状の基部5a,5bにはそれぞれ偏向コイ
ル、ここでは垂直コイルの電線を掛止するための側面L
字(或いは逆L字)状の複数のフック5a-1,・・・,
5b-1,・・・が形成されている。外側ボビン5のテー
パ側面には複数の開口5cが穿設されており、外側ボビ
ン5の内側にフェライトコア3を嵌着し、この状態でフ
ック5a-1,5b-1間に垂直コイルの電線が巻き掛けら
れている。更に、ネック側基部5bの外周にはセパレー
タネック部6及びリアカバー7の係合爪部6f,7eと
係合するための複数、ここでは8個の係合溝5b-2が設
けられている。
【0018】セパレータネック部6は、環状のフランジ
部6aと、フランジ部6aより小径の略円筒形のボス部
6bからなり、フランジ部6a及びボス部6bの内周に
は軸と平行な方向に複数本のリブ6cが形成されてい
る。セパレータネック部6のボス部6bと内側ボビン2
のネック側端部2bとは連接し、セパレータネック部6
のリブ6cと内側ボビン2のネック側端部2bのリブ2
b-1も連接するようになっている。セパレータネック部
6のボス部6bには軸と平行な方向に複数のスリット6
b-1が刻設され、偏向コイルを巻き掛けるための複数の
フック片6dに分割されている。更に、フランジ部6a
のスクリーン側には外側ボビン5のネック側基部5bの
係合溝5b-2と係合するための複数の係合爪部6fが突
設されている。
【0019】取付部材であるリアカバー7は両側が開放
された3段の円筒形状からなり、スクリーン側から順
に、外側ボビン5の基部5b及びセパレータネック部6
のフランジ部6aをカバーするための大円筒部7aと、
大円筒部7aより小径でセパレータネック部6のボス部
6bをカバーするための中円筒部7bと、中円筒部7b
より小径の小円筒部7cからなり、一体に成形されてい
る。
【0020】中円筒部7bの左右側面の小円筒部7c側
と大円筒部7a側にはそれぞれ磁性片保持部材である補
正片9を挿入し取り付けるための筒状の取付部7dが設
けられている。すなわち、取付部7dはそれぞれ補正片
9を挿入するための挿入口7d-1を有すると共に、ここ
では中円筒部7bの左右の前後に4個設けられている。
更に、リアカバー7の大円筒部7aの側端には外側ボビ
ン5のネック側基部5bの係合溝5b-2と係合するため
の複数の係合爪部7eが突設されている。補正片9につ
いて詳しくは後述する。
【0021】図2はリアカバー7以外の内側ボビン2、
フェライトコア3、外側ボビン5、及びセパレータネッ
ク部6を一体に組み付けた状態を示す斜視図である。内
側にフェライトコア3を嵌着した外側ボビン5のフック
5a-1,5b-1間に垂直コイルの電線を巻き掛け、内側
ボビン2に外挿する。次いで、外側ボビン5のネック側
基部5bの複数の係合溝5b-2にセパレータネック部6
の複数の係合爪部6fを係合させ、セパレータネック部
6のボス部6bと内側ボビン2のネック側端部2bとを
当接させ、セパレータネック部6のリブ6cと内側ボビ
ン2のリブ2b-1とを連接する。そして、内側ボビン2
の複数のフック2a-1と、セパレータネック部6の複数
のフック片6dに水平コイルの電線12を巻き掛けるこ
とにより、セパレータネック部6に円弧状の渡り線部8
が形成され、図2に示すような組立状態となる。
【0022】図3は補正片9の正面図である。補正片9
の先端部にはコ字形の磁性片10が付設され、後端部に
は把持しスライド操作するための幅狭の把持部9aが設
けられている。ストレートベンドタイプの偏向ヨークの
ネック部では、電線が管面近くに巻かれているため、有
効に補正するためには、磁性片を管面に均等に近づける
必要がある。そこで、従来と同じ長方形状の磁性片では
管面に均等に近づくことができないので、磁性片10の
先端をコ字形にして、セパレータネック部6のボス部6
bの形状に合わせ、X軸端(水平端)のフック片6dに
当接しないように逃げて、コ字の先端をフック片6dの
間の狭いスペースへ挿入させ、管面に極力近づけ、補正
量が大きくなるようにしている。
【0023】図4は、セパレータネック部6のフック片
6dに電線12が巻き掛けられた状態を示す模式図であ
る。ストレートベンドタイプの偏向ヨークのネック部で
は、管軸方向に電線が分散して巻かれているため、従来
と同じ電子銃側の位置に磁性片を取り付けただけでは、
この磁性片による磁束のコイルへの鎖交数が少ないた
め、ミスコンバージェンス補正磁界が弱く、陰極線管の
画面の水平軸端左右部のミスコンバージェンスの補正量
が小さくなり、十分な補正が得られないことが判明して
いる。
【0024】ストレートベンドタイプの偏向ヨークのネ
ック部では、内側(スクリーン側)の渡り線部8Bが発
生する磁界は水平偏向コイルの主巻線が発生する磁界の
向きと同じになり、外側(電子銃側)の渡り線部8Aが
発生する磁界は主巻線が発生する磁界の向きと逆向きと
なる。そこで、先端に磁性片10が付設された補正片9
をネック部の外側に入れた場合と、ネック部の内側に入
れた場合とでは、補正方向が逆になることを利用して、
左右前後4箇所に補正片9を入れられるように構成し、
左右2箇所に互いに前後位置が異なるように補正片9を
入れることにより、補正磁界を大きくできるようにして
いる。
【0025】図4中、太線の矢印は渡り線部8A,8B
が発生する磁界の方向を示し、例えば磁界の方向と同じ
方向に補正片9を挿入した場合にはプラス方向へ補正
し、磁界の方向と逆方向に補正片9を挿入した場合には
マイナス方向へ補正するとする。
【0026】プラス方向にコンバージェンス補正すると
は、陰極線管の画面の水平軸端左右部でレッドに対して
ブルーが外側に位置し、レッドに対してブルーを接近さ
せる方向、すなわち内側へ移動させて水平軸端左右部の
ミスコンバージェンスを補正することである。マイナス
方向にコンバージェンス補正するとは、陰極線管の画面
の水平軸端左右部でブルーに対してレッドが外側に位置
し、レッドに対してブルーを接近させる方向、すなわち
外側へ移動させて水平軸端左右部のミスコンバージェン
スを補正することである。
【0027】ここでは、陰極線管の画面の水平軸端左右
部のミスコンバージェンスをプラス方向へ補正する場合
には、左側内側と右側外側へ補正片9を入れ、マイナス
方向へ補正する場合には、左側外側と右側内側へ補正片
9を入れる。プラス方向への補正及びマイナス方向への
補正について詳しくは以下に述べる。
【0028】図5はマイナス方向への補正をするため、
リアカバー7の4個の取付部7dのうち、左側外側と右
側内側に補正片9を入れた状態を示す模式図である。図
7はパネル側から見たミスコンバージェンスパターンを
示し、レッド(Red)より内側にブルー(Blue)が位置し、
プラスパターンと称するミスコンバージェンスパターン
である。図7に示すプラスパターンで、図5に示すよう
な構成でマイナス方向への補正をすると、実線の矢印で
示すようにレッドに対してブルーが接近して陰極線管の
画面の水平軸端左右部のミスコンバージェンスを補正す
ることができる。
【0029】図6はプラス方向への補正をするため、リ
アカバー7の4個の取付部7dのうち、左側内側と右側
外側に補正片9を入れた状態を示す模式図である。図8
はパネル側から見たミスコンバージェンスパターンを示
し、レッド(Red)より外側にブルー(Blue)が位置し、マ
イナスパターンと称するミスコンバージェンスパターン
である。図8に示すマイナスパターンで、図6に示すよ
うな構成でプラス方向への補正をすると、実線の矢印で
示すようにレッドに対してブルーが接近して陰極線管の
画面の水平軸端左右部のミスコンバージェンスを補正す
ることができる。
【0030】マイナス方向の必要補正量が小さい場合に
は、図9に示すように、リアカバー7の4個の取付部7
dのうち、左側外側のみに補正片9を入れるか、又は右
側内側のみに補正片9を入れて補正すればよい。一方、
プラス方向の必要補正量が小さい場合には、図10に示
すように、リアカバー7の4個の取付部7dのうち、右
側外側のみに補正片9を入れるか、又は左側内側のみに
補正片9を入れて補正すればよい。
【0031】従って、ストレートベンドタイプであって
も、磁性片10の形状をコ字形にしたため、管面に極力
近づけることができ、効果的に補正することができ、ネ
ック部の左側と右側に、一方が外側で他方が内側となる
ように補正片9を配置することにより、陰極線管の画面
の水平軸端左右部のミスコンバージェンスの補正力を大
きくすることができる。マイナス方向の必要補正量が小
さい場合やプラス方向の必要補正量が小さい場合には、
ネック部の左側又は右側の外側又は内側に、すなわち1
箇所に補正片9を入れて補正すればよく、補正量を微調
整することができる。
【0032】なお、上述実施の形態では、マイナス方向
への補正をするため、左側外側と右側内側に補正片9を
入れ、プラス方向への補正をするため、左側内側と右側
外側に補正片9を入れたが、これに限らず、マイナス方
向への補正をするため、左側内側と右側外側に補正片9
を入れ、プラス方向への補正をするため、左側外側と右
側内側に補正片9を入れてもよい。内側ボビン2とセパ
レータネック部6とを別体としたが、これに限らず、内
側ボビンとセパレータネック部を一体に形成してもよい
ことは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁性片保持部材を取付部材を介してネック部の左右の外
側及び内側に挿着可能としたため、例えば磁性片保持部
材をネック部の左右に互いに外側、内側の位置が異なる
ように配置することにより、コンバージェンス補正量を
大きくでき、陰極線管の画面の水平軸端左右部のミスコ
ンバージェンスを効果的に補正することができる。
【0034】磁性片の先端がコ字形状であるので、陰極
線管面に極力近づけることができ、効果的に補正するこ
とができる。必要補正量が小さい場合には、磁性片保持
部材を取付部材の4箇所の挿着箇所のうち何れか一箇所
に挿着すればよく、簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストレートベンドタイプの偏向ヨ
ークの分解斜視図である。
【図2】組み付け状態の偏向ヨークの斜視図である。
【図3】補正片の正面図である。
【図4】セパレータネック部の渡り線部を示す模式図で
ある。
【図5】マイナス方向の補正をするための補正例を示す
模式図である。
【図6】プラス方向の補正をするための補正例を示す模
式図である。
【図7】パネル側から見たプラスパターンのミスコンバ
ージェンスパターンを示す図である。
【図8】パネル側から見たマイナスパターンのミスコン
バージェンスパターンを示す図である。
【図9】マイナス方向の必要補正量が小さい場合の補正
例を示す模式図である。
【図10】プラス方向の必要補正量が小さい場合の補正
例を示す模式図である。
【図11】磁性片を用いた従来のミスコンバージェンス
補正装置の構成図である。
【図12】従来のミスコンバージェンス補正装置の後端
から見た図である。
【図13】ベンドレス構造のコイルボビンを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1・・・偏向ヨーク、2・・・内側ボビン、3・・・フ
ェライトコア、5・・・外側ボビン、6・・・セパレー
タネック部、6d・・・フック片、7・・・リアカバー
(取付部材)、7d・・・取付部、7d-1・・・挿入
口、8A・・・外側の渡り線部、8B・・・内側の渡り
線部、9・・・補正片(磁性片保持部材)、10・・・
磁性片、12・・・電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレートベンドタイプの偏向ヨーク本
    体のネック部に装着されるコンバージェンス補正用の補
    正部材を備えた偏向ヨークにおいて、 前記補正部材は、コンバージェンス補正用の磁性片と、 前記磁性片を保持する磁性片保持部材と、 前記磁性片保持部材を前記ネック部の左右の外側及び内
    側に水平偏向軸方向に移動可能に挿着する取付部材とを
    有することを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記取付部材がリアカバーであることを
    特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記磁性片の先端がコ字形状であること
    を特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 前記磁性片保持部材を前記取付部材の左
    右に互いに外側、内側の位置が異なるように装着するこ
    とにより、コンバージェンス補正量を大きくできること
    を特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 前記磁性片保持部材を前記取付部材の4
    箇所の挿着箇所のうち何れか一箇所に挿着することによ
    り、コンバージェンス補正量を小さくできることを特徴
    とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
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