JP2003028636A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP2003028636A
JP2003028636A JP2001215329A JP2001215329A JP2003028636A JP 2003028636 A JP2003028636 A JP 2003028636A JP 2001215329 A JP2001215329 A JP 2001215329A JP 2001215329 A JP2001215329 A JP 2001215329A JP 2003028636 A JP2003028636 A JP 2003028636A
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Japan
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conductive sheet
moving member
conductive member
voltage
upper conductive
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JP2001215329A
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Kunio Amamiya
邦夫 雨宮
Michiko Endou
みち子 遠藤
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動部材と検出部との相対位置に応じて位置
の検出を行う位置検出装置に関し、簡単な構成で、正確
に位置検出が可能な位置検出装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 ホルダにより円弧状に延在する上部導電
性シートと、上部導電性シートに対向して設けられた下
部導電性シートと、上部導電性シートの上を回転しつ
つ、移動可能とされた球体と、下部導電性シートの両端
に所定の電圧を印加し、上部導電性シートの電圧に基づ
いて球体の位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位置検出装置に係
り、特に、移動部材と検出部との相対位置に応じて位置
の検出を行う位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の一例の構成図を示す。図1
(A)は電位検出型の検出装置、図1(B)は磁電変換
型の検出装置を示す。
【0003】図1(A)に示す検出装置10は、抵抗体
11、ブラシ12を含む構成とされている。抵抗体11
には、円弧状に設置されており、その両端には電位差V
ccが与えられている。ブラシ12は、抵抗体11と接触
を保ちながら移動可能とされている。ブラシ12の電位
は、抵抗体11との接触位置に応じて変化する。よっ
て、ブラシ12の電位を検出することによりブラシ12
と抵抗体11との位置を検出できる。
【0004】図1(B)に示す検出装置20は、複数の
磁電変換素子21、マグネット22を含む構成とされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図1(A)
に示す方法では、抵抗体11にブラシ12を接触させる
必要があるため、耐久性に問題がある。
【0006】また、図1(B)に示す方法では、複数の
磁電変換素子を配列する必要があるため、高価な部品を
多く必要とするとともに、複数の部品を所定の配列で配
置する必要があるため製造工程が複雑となり、コストが
かかる。また、解像度を素子の大きさ以上にすることは
できないため、位置検出の精度がよくない等の問題点が
あった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で、正確に位置検出が可能な位置検出装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、位置測定方向
に延在する第1の導電性部材と、第1の導電性部材に対
向して設けられた第2の導電性部材と、位置測定方向に
移動可能とされており、第1の導電性部材と第2の導電
性部材とを所定の位置で接触させる移動部材と、第1の
導電性部材の位置測定方向の一端と他端との間に所定の
電圧を印加する電圧印加部と、第2の導電性部材の電圧
に基づいて移動部材の位置測定方向における位置を検出
する位置検出部とを有することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、移動部材の位置に応じて
第1の導電性部材と第2の導電性部材とが接触し、第1
の導電性部材の電圧が第2の導電性部材に印加され、第
2の導電性部材の電圧を検出ことにより移動部材の位置
を検出できる。よって、移動体をフリーな状態にでき
る。
【0010】また、本発明は、第1及び第2の導電性部
材を位置測定方向に保持するとともに、移動部材を位置
測定方向に移動可能に保持する保持部材を有することを
特徴とする。
【0011】本発明によれば、保持部材に第1及び第2
の導電性部材と移動部材とを保持することにより、移動
部材を位置測定方向に確実にガイドできる。
【0012】また、本発明は、移動部材を球体とするこ
とを特徴とする。
【0013】本発明によれば、移動部材を球体とするこ
とにより、第1及び第2の導電性部材上を転がりつつ、
移動するため、移動部材のスムーズな移動が可能であ
り、確実に移動部材の位置を検出することが可能とな
る。
【0014】さらに、本発明は、第1及び第2の導電性
部材を可撓性部材で構成し、移動部材の重さにより撓
み、接触可能としたことを特徴とする。
【0015】本発明によれば、位置測定方向を円弧状な
ど容易に自在に設定できる。
【0016】本発明は、位置検出部で、所定の基準位置
における基準電圧を記憶しておき、基準電圧と第2の導
電性部材の電圧とに基づいて位置を検出することを特徴
とする。
【0017】本発明によれば、基準位置での基準電圧と
検出された電圧とで位置を検出することにより、正確な
位置を検出できる。
【0018】本発明は、保持部材に所定の基準位置を示
す位置認識部を設けたことを特徴とする。
【0019】本発明によれば、位置認識部により基準位
置を認識できるため、基準電圧の更新を容易に行える。
【0020】本発明は、検出された位置情報の所定時間
内での平均値を出力することを特徴とする。
【0021】本発明によれば、移動部材が揺動した場合
でも正確な位置を検出できる。
【0022】本発明は、平均化する時間を移動部材に生
じる往復移動の周期と等しいか又はそれより大きい値に
設定する。
【0023】本発明によれば、移動部材の揺動の振幅の
すべての範囲で平均化できるため、正確な位置測定が可
能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施例の概略構
成図、図3は本発明の一実施例の分解斜視図、図4は本
発明の一実施例のブロック構成図を示す。
【0025】本実施例の検出装置100は、上部導電性
シート101、下部導電性シート102、球体103、
ホルダ104、検出回路105を含む構成とされてい
る。上部導電性シート101及び下部導電性シート10
2は、図3(C)に示すように樹脂シート111に抵抗
膜112を形成した帯状のシートから構成される。
【0026】上部導電性シート101及び下部導電性シ
ート102は、互いの抵抗膜112が対向するように重
ねてホルダ104内に装着される。ホルダ104は、樹
脂などから構成され、断面形状が略コ字状に形成されて
いる。ホルダ104は、開口部が内周側となるようにし
て略円弧状に湾曲されている。ホルダ104の側面には
一定間隔dでスリット104aが形成されている。スリ
ット104aには、スライダ106が係合可能とされて
いる。スリット104aにより信号の調整が可能とされ
ている。
【0027】また、上部導電性シート101の抵抗膜1
12は、一端が検出回路105に接続され、他端は開放
されている。下部導電性シート102は、抵抗膜112
の一端が検出回路105に接続され、他端が接地されて
いる。
【0028】検出回路105は、下部導電性シート10
2の抵抗膜112の一端に定電圧Vccを印加する。下部
導電性シート102の一端と他端との間には抵抗膜11
2により電圧Vccの電圧降下が発生する。
【0029】球体103は、ボルダ104の内周側に装
着される。球体103は、重力によりホルダ104内を
転がり、最下部P0に位置される。ホルダ104の最下
部P0では、上部導電性シート101の抵抗膜112と
下部導電性シート102の抵抗膜112とは、ホルダ1
04の最下部P0で球体103の重さにより互いに圧着
される。上部導電性シート101と下部導電性シート1
02とが圧着されると、上部導電性シート101の最下
部P0が下部導電性シート102の最下部P0の電位と
される。
【0030】上部導電性シート101の下部導電性シー
ト102との接触点での電位は、球体103と下部導電
性シート102との相対的な位置に応じた電位となる。
また、下部導電性シート102と球体103との相対位
置は、ホルダ104の傾斜角度に応じて変化する。よっ
て、例えば、図2(A)に示すようにホルダ104の最
下部P0が下部導電性シート102の略中央となると、
球体103により下部導電性シート102の略中央が押
圧される。下部導電性シート102の球体103に押圧
される位置の電位Vdは、Vd=(Vcc/2)となる。
【0031】また、図2(B)に示すようにホルダ10
4の最下部P0が下部導電性シート102の他端側に移
動した位置になると、球体103により下部導電性シー
ト102の他端側に移動した位置が押圧される。下部導
電性シート102の球体103に押圧される位置の電位
Vdは、(Vcc/2)>Vdとなる。
【0032】よって、上部導電性シート101の最下部
P0の電位を検出することによりホルダ104の傾斜角
を検出することができる。
【0033】なお、上部導電性シート101の最下部P
0の電位は、最下部P0から上部導電性シート101の
一端までの距離に応じた抵抗分だけ電圧降下されて、検
出回路105に供給される。このとき、電圧降下は、上
部導電性シート101の一端側で小さく、他端側で大き
くなる。よって、検出回路105で検出される電位は、
上部導電性シート101の一端側に比べて他端側でより
小さくなる。このため、検出回路105で検出される電
位の変化を上部導電性シート101で生じる電位の変化
より顕著にできる。
【0034】検出回路105は、PNPトランジスタt
r1、tr2、抵抗R、アナログディジタル変換器13
1、メモリ132、マイコン133を含む構成とされて
いる。また、マイコン133は、入出力制御部141、
制御部142、プログラムメモリ143、タイマ14
4、データメモリ145、インタフェース制御部146
から構成されている。トランジスタtr1は、エミッタ
に電源電圧Vccが印加されており、コレクタに抵抗Rを
介して上部導電性シート101の一端が接続され、ベー
スにマイコン133の入出力制御部141が接続されて
いる。トランジスタtr1は、マイコン133によりス
イッチング制御される。トランジスタtr1がオンする
ことにより上部導電性シート101の一端に電圧が印加
される。また、トランジスタtr2は、エミッタに電源
電圧Vccが印加されており、コレクタに下部導電性シー
ト102の一端が接続されており、ベースにマイコン1
33の入出力制御部141が接続されている。トランジ
スタtr2は、マイコン133によりスイッチング制御
される。トランジスタtr2がオンすることにより下部
導電性シート102の一端に電源電圧Vccが印加され
る。
【0035】マイコン133は、上部導電性シート10
1と下部導電性シート102との接触を検出するときに
は、トランジスタtr1をオンし、トランジスタtr2
をオフする。トランジスタtr1をオンすることによ
り、上部導電性シート101に所定の電位が印加され
る。また、トランジスタtr2をオフすることにより下
部導電性シート102は接地電位とされる。
【0036】このとき、上部導電性シート101の一端
の電位は、アナログディジタル変換器131に供給され
る。アナログディジタル変換器131は、上部導電性シ
ート101の一端の電位をディジタルデータに変換して
マイコン133の入出力制御部141に供給する。
【0037】このとき、上部導電性シート101の一端
の電位は、下部導電性シート102と接触していれば、
下部導電性シート102を介して接地に接続されるた
め、所定の電位以下となる。マイコン133は、アナロ
グディジタル変換器131からのディジタルデータに基
づいて上部導電性シート101の一端の電位が所定電位
より大きいか、小さいかを判定する。マイコン133
は、上部導電性シート101の一端の電位が所定電位よ
り大きければ、開放状態であり、小さければ、接触して
いると判断する。
【0038】マイコン133は、上部導電性シート10
1と下部導電性シート102との接触位置を検出する場
合には、トランジスタtr1をオフし、トランジスタt
r2をオンする。トランジスタtr2がオンすることに
より下部導電性シート102の一端に電源電圧Vccが印
加される。これにより、下部導電性シート102の一端
と他端との間に電源電圧Vccの電位差が発生する。球体
103又はスライダ106により上部導電性シート10
1と下部導電性シート102とが接触すると、上部導電
性シート101の一端に下部導電性シート102との接
触位置に応じた電位が発生する。上部導電性シート10
1の一端に発生した電位Vdは、アナログディジタル変
換器131によりディジタルデータに変換され、マイコ
ン131の入出力制御部141に供給される。マイコン
133では、制御部142がプログラムメモリ143に
予め記憶されたプログラムに基づいて入出力制御部14
1を制御する。なお、プログラムの具体的な処理は後で
詳細に説明する。データメモリ145は、制御部142
の作業用記憶領域として用いられる。また、不揮発性メ
モリ132には、所定角度位置における入力情報から構
成される更正データテーブルが予め記憶されている。こ
の更正データテーブルは、製品出荷時に実製品の複数の
角度位置における上部導電性シート101の一端の電位
を測定した結果である。制御部142は、不揮発性メモ
リ132に記憶された更正データテーブルに基づいて上
部導電性シート101の一端の電位を更正して傾斜角度
を算出する。図5は更正データテーブルの構成図を示
す。
【0039】更正データは、−90°〜+90°の範囲
において30°毎に設定されている。不揮発性メモリ1
32のアドレスA0には、ホルダ104が−90°傾斜
したときにアナログディジタル変換器131から出力さ
れるディジタルデータV-90が記憶されている。アドレ
スA1には、ホルダ104が−60°傾斜したときにア
ナログディジタル変換器131から出力されるディジタ
ルデータV-60が記憶されている。アドレスA2には、ホ
ルダ104が−30°傾斜したときにアナログディジタ
ル変換器131から出力されるディジタルデータV-30
が記憶されている。アドレスA3には、ホルダ104の
傾斜が0°のときにアナログディジタル変換器131か
ら出力されるディジタルデータV0が記憶されている。
アドレスA4には、ホルダ104が30°傾斜したとき
にアナログディジタル変換器131から出力されるディ
ジタルデータV+30が記憶されている。アドレスA5に
は、ホルダ104が+60°傾斜したときにアナログデ
ィジタル変換器131から出力されるディジタルデータ
V+60が記憶されている。アドレスA6には、ホルダ1
04が+90°傾斜したときにアナログディジタル変換
器131から出力されるディジタルデータV+90が記憶
されている。
【0040】上記更正データテーブルに記憶された入力
情報に基づいて検出されたデータの更正が行われる。例
えば、角度測定時にアナログディジタル変換器131か
らの検出ディジタルデータVsがV+30〜V+60の間であ
ったとすれば、検出角度θは、 θ=30°+30°×(Vs−V+30)/(V+60−V+30) ・・・(1) で算出される。
【0041】球体103は、傾斜角が変化している場合
に過渡的には一箇所に留まることはなく往復移動してい
る。このため、制御部142で実行されるプログラムで
は、変化する角度検出値から角度位置を推定している。
角度位置の推定方法として本実施例では所定時間内の角
度検出値の最大値と最小値の平均値を算出して推定を行
い出力としている。
【0042】また、本実施例の制御部142で実行され
るプログラムでは、外部からの指示(コマンド)に通常
動作モードと更正モードの切り替えが可能とされてい
る。通常動作モードは、球体103の位置に応じてホル
ダ104の傾斜角度データを取得するためのモードであ
る。また、更正モードは、更正データテーブルに記憶さ
れる更正データを取得するためのモードである。
【0043】次に、制御部142でのプログラムメモリ
143に記憶されたプログラムに基づいた処理を詳細に
説明する。
【0044】図6は本発明の一実施例の制御部の処理フ
ローチャートを示す。
【0045】制御部142は、ステップS1で更正モー
ド開始指示があったか否かを判定する。ステップS1で
更正モード開始指示がなければ、通常動作モードで処理
を実行する。通常動作モードでは、まず、ステップS2
でトランジスタtr1をオンし、トランジスタtr2を
オフして、上部導電性シート101と下部導電性シート
02との接触検出を開始する。ステップS3で、アナロ
グディジタル変換器131からのディジタルデータが所
定の値より大きいか否かを判定することにより上部導電
性シート101と下部導電性シート102とが接触した
か否かを判定する。ステップS3で、アナログディジタ
ル変換器131からのディジタルデータが所定値より大
きければ、上部導電性シート101と下部導電性シート
102とは接触していないと判断できるので、角度検出
のための処理は行わず、ステップS1に戻る。
【0046】また、ステップS3で、アナログディジタ
ル変換器131からのディジタルデータが所定値より小
さければ、上部導電性シート101と下部導電性シート
102とが接触している、すなわち、球体103がホル
ダ104上に存在し、角度測定か可能であると、判断で
きるため、ステップS4以降で角度読み取りのための処
理を行う。
【0047】ステップS3で接触が検出された場合に
は、制御部142は、まず、ステップS4でタイマ14
4を起動する。タイマ144は、所定測定時間を計数す
るためのものである。
【0048】次に、ステップS5でトランジスタtr1
をオフにし、トランジスタtr2をオンして、下部導電
性シート102の一端と他端との間に電源電圧Vccを印
加して、位置検出可能とした後、アナログディジタル変
換器131からディジタルデータを取り込む。アナログ
ディジタル変換器131からディジタルデータが取り込
まれると、次にステップS6で、制御部142は、不揮
発性メモリ132にアクセスして、アナログディジタル
変換器131から取り込んだディジタルデータの前後の
更正データを更正データテーブルから読み取る。
【0049】次に、ステップS7で、更正データを用い
て、前述の式(1)に基づき角度θを算出する。このと
きの検出角度をθsとする。ステップS7で角度θsが検
出されると、ステップS8で、検出角度θsに応じて検
出角度の最大値θmaxと最小値θminを更新する。すなわ
ち、今回検出された検出角度θsが最大値θmaxより大き
ければ、今回検出された検出角度θsを最大値θmaxと
し、今回検出された検出角度θsが最小値θminより大き
ければ、今回検出された検出角度θsを最小値θminに更
新する。
【0050】次にステップS9で、タイマ144がタイ
ムアップしたか否か、すなわち、計測時間以内か否かを
判定する。ステップS9タイマ144がタイムアップし
ていなければ、ステップS5〜S8が繰り返される。以
上により所定の計測時間内の最大値θmaxと最小値θmin
が検出できる。なお、タイマ114のタイムアップまで
の時間は、球体103に生じる往復移動の周期と等しい
か又はそれより大きい時間に設定される。例えば、1秒
程度に設定されている。
【0051】ステップS9でタイマ144がタイムアッ
プすると、ステップS10で最大値θmaxと最小値θmin
の平均値θaveを算出する。ステップS10で最大値θm
axと最小値θminの平均値θaveが算出されると、ステッ
プS11で算出された平均値を角度データとして出力
し、ステップS12で最大値θmax及び最小値θminをリ
セットし、ステップS1に戻る。
【0052】なお、本実施例では、最大値θmax及び最
小値θminから平均値を求めたが、検出角度θsすべての
平均値をとるようにしてもよく、要は実際の角度を最も
反映した算出方法を用いればよい。
【0053】また、ステップS1で更正モード開始指示
があった場合には、ステップS13で、まず、更正モー
ド終了指示の有無を調べる。
【0054】ステップS13で更正モード終了指示があ
れば、ステップS1に戻り、なければ、ステップS14
でトランジスタtr1をオンし、トランジスタtr2を
オフして、上部導電性シート101と下部導電性シート
102との接触検出を可能な状態とする。
【0055】ステップS14で上部導電性シート101
と下部導電性シート102との接触の検出が可能になる
と、ステップS15で上部導電性シート101と下部導
電性シート102とが接触したか否かをステップS3と
同様な方法で判定する。ステップS15で上部導電性シ
ート101と下部導電性シート102と接触してないな
場合には、ステップS13に戻って更正モードが終了す
るまで、上部導電性シート101と下部導電性シート1
02との接触を検出する。
【0056】ここで、ユーザは、図3(B)に示すよう
にホルダ104のスリット104aにスライダ106を
挿入し、所定の位置で上部導電性シート101と下部導
電性シート102とを接触させる。
【0057】ステップS15で上部導電性シート101
と下部導電性シート102との接触を検出すると、ステ
ップS16で、トランジスタtr1をオフし、トランジ
スタtr2をオンして、下部導電性シート102の一端
と他端との間に電源電圧Vccを印加して、アナログディ
ジタル変換器131からディジタルデータを読み込む。
【0058】ステップS17でアナログディジタル変換
器131から読み込んだディジタルデータに基づいて検
出されたディジタルデータが−90°、−60°、−3
0°、0°、+30°、+60°、+90°のうち、い
ずれの位置のものであるかを判定する。ディジタルデー
タは角度に応じてほぼ決まった値になるので、ディジタ
ルデータから角度を判定できる。
【0059】次にステップS18で、制御部142は不
揮発性メモリ132にアクセスし、更正データテーブル
のステップS17で判定された角度位置に対応した更正
データをステップS16で検出されたディジタルデータ
に更新する。
【0060】ステップS18で更正データテーブルの更
正データが更新されると、ステップS19でトランジス
タtr1をオンし、トランジスタtr2をオフして、上
部導電性シート101と下部導電性シート102との接
触を検出する。ステップS20は上部導電性シート10
1と下部導電性シート102との接触状態が解除された
か否かを判定する。
【0061】ステップS20で上部導電性シート101
と下部導電性シート102との接触状態が解除される
と、ステップS13に戻って、−90°、−60°、−
30°、0°、+30°、+60°、+90°のすべて
の角度位置で同様の動作を行うことにより更正データテ
ーブルが更新される。
【0062】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、移動部材
の位置に応じて第1の導電性部材と第2の導電性部材と
が接触し、第1の導電性部材の電圧が第2の導電性部材
に印加され、第2の導電性部材の電圧を検出ことにより
移動部材の位置を検出できるため、移動部材をフリーな
状態にでき、よって、安価に構成できるとともに、移動
部材をスムーズに移動させることができ、位置測定の精
度を向上させることができる等の特長とを有する。
【0063】また、本発明によれば、第1及び第2の導
電性部材を位置測定方向に保持するとともに、移動部材
を位置測定方向に移動可能に保持する保持部材を設ける
ことにより、移動部材を位置測定方向に確実にガイドで
きる等の特長を有する。
【0064】また、本発明によれば、移動部材を球体と
することにより、第1及び第2の導電性部材上を転がり
つつ、移動するため、移動部材のスムーズな移動が可能
であり、確実に移動部材の位置を検出することが可能と
なる等の特長を有する。
【0065】さらに、本発明によれば、第1及び第2の
導電性部材を可撓性部材で構成することにより、位置測
定方向を円弧状など容易に自在に設定できる等の特長を
有する。
【0066】本発明によれば、所定の基準位置における
基準電圧を記憶しておき、基準電圧と第2の導電性部材
の電圧とに基づいて位置を検出することにより、正確な
位置を検出できる等の特長を有する。
【0067】本発明によれば、保持部材に所定の基準位
置を示す位置認識部を設けることにより、位置認識部に
より基準位置を認識できるため、基準電圧の更新を容易
に行える等の特長を有する。
【0068】本発明によれば、検出された位置情報の所
定時間内での平均値を出力することにより、移動部材が
揺動した場合でも正確な位置を検出できる等の特長を有
する。
【0069】本発明によれば、平均化する時間を移動部
材に生じる往復移動の周期と等しいか又はそれより大き
い値に設定することにより、移動部材の揺動の振幅のす
べての範囲で平均化できるため、正確な位置測定が可能
となる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例の構成図である。
【図2】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例の要部の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施例のデータ更正テーブルのデー
タ構成図である。
【図6】本発明の一実施例の制御部の処理フローチャー
トである。
【符号の説明】
100 傾斜検出装置 101 上部導電性シート 102 下部導電性シート 103 球体 104 ホルダ 104a スリット 105 検出回路 106 スライダ 111 樹脂シート 112 抵抗膜 131 アナログディジタル変換器 132 メモリ 133 マイコン 141 入出力制御部 142 制御部 143 プログラムメモリ 144 タイマ 145 データメモリ 146 インタフェース制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置測定方向に延在する第1の導電性部
    材と、 前記第1の導電性部材に対向して設けられた第2の導電
    性部材と、 位置測定方向に移動可能とされており、前記第1の導電
    性部材と前記第2の導電性部材とを所定の位置で接触さ
    せる移動部材と、 前記第1の導電性部材の前記位置測定方向の一端と他端
    との間に所定の電圧を印加する電圧印加部と、 前記第2の導電性部材の電圧に基づいて前記移動部材の
    前記位置測定方向における位置を検出する位置検出部と
    を有することを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の導電性部材を前記位
    置測定方向に保持するとともに、前記移動部材を前記位
    置測定方向に移動可能に保持する保持部材を有すること
    を特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記移動部材は、球体であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の導電性部材は、可撓
    性を有し、 前記移動部材の重さにより撓み、接触可能とされたこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の位置
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記位置検出部は、前記所定の位置にお
    ける基準電圧を記憶しており、 前記基準電圧と前記第2の導電性部材の電圧とに基づい
    て位置を検出することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか一項記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、前記所定の位置を示す
    位置認識部を有することを特徴とする請求項5記載の位
    置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記位置検出部は、前記検出された位置
    情報の所定時間内での平均値を出力することを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか一項記載の位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記所定時間は、前記移動部材に生じる
    往復移動の周期と等しいか又はそれより大きいことを特
    徴とする請求項7記載の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 移動体の位置に応じた検出信号を検出す
    る信号検出部と、 前記移動体が基準となる位置に存在するときに得られる
    基準検出信号を記憶した記憶部と、 前記信号検出部からの前記検出信号に基づいて前記記憶
    部から基準検出信号を読み出し、前記信号検出部からの
    前記検出信号と前記記憶部からの前記基準検出信号とに
    基づいて前記移動体の位置情報を算出する位置情報算出
    部とを有することを特徴とする位置検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075302A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Fujitsu Ltd 障害検出装置及び移動ロボット
CN110159255A (zh) * 2019-07-02 2019-08-23 中国矿业大学(北京) 一种基于超导滑块变阻思想的瓦斯钻孔测斜仪及实施方法

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