JP2003027970A - タンデム弁型スロットルボデー - Google Patents
タンデム弁型スロットルボデーInfo
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 第２絞り弁の閉方向が一側に規制されること
がなく、且つ吸気効率の向上とスロットルボデーの全長
を短縮することのできるタンデム弁型スロットルボデー
を提供する。 【構成】 バタフライ型の第１絞り弁３は、第１絞り弁
軸４に取着され、アクセルによって操作され、バタフラ
イ型の第２絞り弁５は第１絞り弁３より上流側にあって
第２絞り弁軸６に取着され、第２絞り弁５は常閉型をな
し、電磁アクチュエータによって閉弁操作される。第１
絞り弁軸４と第２絞り弁軸６との軸間ピッチＰは絞り弁
３の半径Ｒの２倍以下であり、両絞り弁３，５の全開時
において、両絞り弁３，５の平面上における干渉部分に
相当して第２絞り弁５に切欠き部５Ｂが形成される。
がなく、且つ吸気効率の向上とスロットルボデーの全長
を短縮することのできるタンデム弁型スロットルボデー
を提供する。 【構成】 バタフライ型の第１絞り弁３は、第１絞り弁
軸４に取着され、アクセルによって操作され、バタフラ
イ型の第２絞り弁５は第１絞り弁３より上流側にあって
第２絞り弁軸６に取着され、第２絞り弁５は常閉型をな
し、電磁アクチュエータによって閉弁操作される。第１
絞り弁軸４と第２絞り弁軸６との軸間ピッチＰは絞り弁
３の半径Ｒの２倍以下であり、両絞り弁３，５の全開時
において、両絞り弁３，５の平面上における干渉部分に
相当して第２絞り弁５に切欠き部５Ｂが形成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は機関へ向かう空気量を制
御するスロットルボデーに関し、そのうち特にスロット
ルボデーに穿設された吸気路内にアクセルによって開閉
制御される第１絞り弁と、第１絞り弁の上流側の吸気路
に配置され、電磁アクチュエータ等によって閉弁操作さ
れる常開型の第２絞り弁と、を備えるタンデム弁型スロ
ットルボデーに関する。
御するスロットルボデーに関し、そのうち特にスロット
ルボデーに穿設された吸気路内にアクセルによって開閉
制御される第１絞り弁と、第１絞り弁の上流側の吸気路
に配置され、電磁アクチュエータ等によって閉弁操作さ
れる常開型の第２絞り弁と、を備えるタンデム弁型スロ
ットルボデーに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のタンデム弁型スロットルボデーは
実用新案登録第２５４６０６３号公報に示される。かか
るタンデム弁型スロットルボデーによると、第１の絞り
弁と第１の絞り弁より上流側に配置される第２の絞り弁
との開弁方向を同方向とし、各絞り弁の全開位置と、各
絞り弁が吸気路の軸心線と一致する以前の回動角度に設
定し、且つその回動角度位置において吸気路の軸心線方
向にみて各絞り弁の外周を絞り弁軸の直径の範囲内に設
定し、更に両絞り弁軸の軸間距離を絞り弁の半径の２倍
の長さより短くしたものが開示される。そして、第１の
絞り弁はアクセルによって開閉動作され、第２の絞り弁
は、電磁アクチュエータ等によって閉弁操作されるもの
で、例えばトラクション制御時等において、第２絞り弁
は強制的に閉弁され、これによってスリップ発生時にお
いて機関のトルクを低下させたものである。
実用新案登録第２５４６０６３号公報に示される。かか
るタンデム弁型スロットルボデーによると、第１の絞り
弁と第１の絞り弁より上流側に配置される第２の絞り弁
との開弁方向を同方向とし、各絞り弁の全開位置と、各
絞り弁が吸気路の軸心線と一致する以前の回動角度に設
定し、且つその回動角度位置において吸気路の軸心線方
向にみて各絞り弁の外周を絞り弁軸の直径の範囲内に設
定し、更に両絞り弁軸の軸間距離を絞り弁の半径の２倍
の長さより短くしたものが開示される。そして、第１の
絞り弁はアクセルによって開閉動作され、第２の絞り弁
は、電磁アクチュエータ等によって閉弁操作されるもの
で、例えばトラクション制御時等において、第２絞り弁
は強制的に閉弁され、これによってスリップ発生時にお
いて機関のトルクを低下させたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のタンデム
弁型スロットルボデーによると、スロットルボデーの吸
気路の長手方向長さを短縮できるものの以下において課
題を有する。第１には第１絞り弁と第２絞り弁の開弁方
向を同方向とすることであり、これによると、特に第２
絞り弁を回転駆動する為に第２絞り弁軸の端部に取着さ
れる第２絞り弁レバーの回転方向が一義的に決定されて
しまい、第２絞り弁レバーの設計的自由度が大きく規制
される。これは特にオートバイにあっては、かかるスロ
ットルボデーが機関と燃料タンク等の狭い限られた空間
内に配置されることから、第２絞り弁レバーの回転方向
を第２絞り弁の開方向と同一に規制されることは第２絞
り弁レバーの設計的自由度を制限されて好ましいもので
ない。第２には、第１絞り弁、第２絞り弁の全開位置
は、吸気路の長手軸心線と一致する以前の回動角度位置
に設定されるもので、両絞り弁を吸気路に対して平行に
配置できない。これによると、吸気路を流れる空気の整
流効果を充分に得ることができないもので、空気の吸気
効率の向上を望めない。
弁型スロットルボデーによると、スロットルボデーの吸
気路の長手方向長さを短縮できるものの以下において課
題を有する。第１には第１絞り弁と第２絞り弁の開弁方
向を同方向とすることであり、これによると、特に第２
絞り弁を回転駆動する為に第２絞り弁軸の端部に取着さ
れる第２絞り弁レバーの回転方向が一義的に決定されて
しまい、第２絞り弁レバーの設計的自由度が大きく規制
される。これは特にオートバイにあっては、かかるスロ
ットルボデーが機関と燃料タンク等の狭い限られた空間
内に配置されることから、第２絞り弁レバーの回転方向
を第２絞り弁の開方向と同一に規制されることは第２絞
り弁レバーの設計的自由度を制限されて好ましいもので
ない。第２には、第１絞り弁、第２絞り弁の全開位置
は、吸気路の長手軸心線と一致する以前の回動角度位置
に設定されるもので、両絞り弁を吸気路に対して平行に
配置できない。これによると、吸気路を流れる空気の整
流効果を充分に得ることができないもので、空気の吸気
効率の向上を望めない。
【０００４】本発明は前記課題に鑑み成されたもので、
第２絞り弁の閉方向が単一の方向に規制されることな
く、且つ第１，第２絞り弁の全開時における吸気効率の
向上を達成でき、更にスロットルボデーの全長を短縮す
ることのできるタンデム弁型スロットルボデーを提供す
ることにある。
第２絞り弁の閉方向が単一の方向に規制されることな
く、且つ第１，第２絞り弁の全開時における吸気効率の
向上を達成でき、更にスロットルボデーの全長を短縮す
ることのできるタンデム弁型スロットルボデーを提供す
ることにある。
【０００５】
【課題を達成する為の手段】本発明になるタンデム弁型
スロットルボデーは前記目的達成の為に、内部を吸気路
が貫通して穿設されるとともに該吸気路内には、アクセ
ルに連動して吸気路を開閉する第１絞り弁と、第１絞り
弁の上流側にあって閉弁操作される常開型の第２絞り弁
と、を備えるタンデム弁型スロットルボデーにおいて、
バタフライ型をなす第１絞り弁は、吸気路２を横断して
スロットルボデーに回転自在に支承される第１絞り弁軸
に取着され、バタフライ型をなす第２絞り弁は、吸気路
を横断してスロットルボデーに回転自在に支承される第
２絞り弁軸に取着されるとともに、両絞り弁軸の軸間ピ
ッチを絞り弁の半径の２倍以下とし、両絞り弁の全開時
において、両絞り弁の平面上における干渉部分に相当し
て第２絞り弁に切欠き部を形成したことを第１の特徴と
する。
スロットルボデーは前記目的達成の為に、内部を吸気路
が貫通して穿設されるとともに該吸気路内には、アクセ
ルに連動して吸気路を開閉する第１絞り弁と、第１絞り
弁の上流側にあって閉弁操作される常開型の第２絞り弁
と、を備えるタンデム弁型スロットルボデーにおいて、
バタフライ型をなす第１絞り弁は、吸気路２を横断して
スロットルボデーに回転自在に支承される第１絞り弁軸
に取着され、バタフライ型をなす第２絞り弁は、吸気路
を横断してスロットルボデーに回転自在に支承される第
２絞り弁軸に取着されるとともに、両絞り弁軸の軸間ピ
ッチを絞り弁の半径の２倍以下とし、両絞り弁の全開時
において、両絞り弁の平面上における干渉部分に相当し
て第２絞り弁に切欠き部を形成したことを第１の特徴と
する。
【０００６】又、本発明は前記第１の特徴に加え、前記
第１絞り弁軸及び第２絞り弁軸の回転中心と、第１絞り
弁、第２絞り弁の板厚部の中心及びを吸気路の長手方向
軸心線上に配置するとともに前記第１絞り弁、第２絞り
弁の全開時において、両絞り弁を吸気路内の流体流れ方
向において両絞り弁軸の投影面内に配置したことを第２
の特徴とする。
第１絞り弁軸及び第２絞り弁軸の回転中心と、第１絞り
弁、第２絞り弁の板厚部の中心及びを吸気路の長手方向
軸心線上に配置するとともに前記第１絞り弁、第２絞り
弁の全開時において、両絞り弁を吸気路内の流体流れ方
向において両絞り弁軸の投影面内に配置したことを第２
の特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明の第１の特徴によると、第１絞り弁及び
第２絞り弁の全開時において、両絞り弁の平面上におけ
る干渉部分に相当して第２絞り弁に切欠き部を形成した
ので、第２絞り弁の閉方向動作は時計方向、反時計方向
の何れでもよく、その閉方向が一方向に限定されること
がない。又、その干渉部分に相当して両絞り弁軸間のピ
ッチを短縮でき、もってスロットルボデーの全長を短縮
できる。
第２絞り弁の全開時において、両絞り弁の平面上におけ
る干渉部分に相当して第２絞り弁に切欠き部を形成した
ので、第２絞り弁の閉方向動作は時計方向、反時計方向
の何れでもよく、その閉方向が一方向に限定されること
がない。又、その干渉部分に相当して両絞り弁軸間のピ
ッチを短縮でき、もってスロットルボデーの全長を短縮
できる。
【０００８】又、本発明の第２の特徴によると、第１絞
り弁軸及び第２絞り弁軸の回転中心と、第１絞り弁、第
２絞り弁の板厚部の中心及び吸気路の長手方向軸心線上
に配置したこと、及び第１絞り弁、第２絞り弁の全開時
において、両絞り弁を吸気路内の流体流れ方向において
両絞り弁軸の投影面内に配置したこと、により吸気路内
を流れる流体の整流効果を高めるとともに吸気効率を向
上できる。
り弁軸及び第２絞り弁軸の回転中心と、第１絞り弁、第
２絞り弁の板厚部の中心及び吸気路の長手方向軸心線上
に配置したこと、及び第１絞り弁、第２絞り弁の全開時
において、両絞り弁を吸気路内の流体流れ方向において
両絞り弁軸の投影面内に配置したこと、により吸気路内
を流れる流体の整流効果を高めるとともに吸気効率を向
上できる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明になるタンデム弁型スロットル
ボデーの一実施例について図により説明する。図１はそ
の縦断面図、図２は図１の中心における横断面図であ
る。１は内部を吸気路２が側方に貫通して穿設されたス
ロットルボデーであり、下流側の吸気路２にはバタフラ
イ型をなす第１絞り弁３が配置される。第１絞り弁３
は、吸気路２の中心にあって且つ吸気路２の長手軸心線
Ｘ−Ｘに直交して配置されるとともにスロットルボデー
１に回転自在に支承される第１絞り弁軸４に取着され
る。又、第１絞り弁軸４のスロットルボデー１外へ突出
する端部には第１絞り弁レバーＶ（図示せず）が固着さ
れ、この第１絞り弁レバーはアクセルグリップとアクセ
ルワイヤーによって連結される。（アクセルグリップ、
アクセルワイヤー共に図示せず） 図１によればアクセルグリップを操作することによって
第１絞り弁レバーが反時計方向へ回転すると、第１絞り
弁軸４及び第１絞り弁３もまた同期的に反時計方向へ回
転し、第１絞り弁３によって吸気路２は、アクセルグリ
ップの操作量に応じて吸気路２を開放する。前記におい
て第１絞り弁軸４の回転中心４Ａは、吸気路２の長手軸
心線Ｘ−Ｘ上に配置され、又、第１絞り弁３の全開時に
おいて、第１絞り弁３の板厚部３Ａの中心Ａ−Ａは、吸
気路２の長手軸心線Ｘ−Ｘ上に配置される。
ボデーの一実施例について図により説明する。図１はそ
の縦断面図、図２は図１の中心における横断面図であ
る。１は内部を吸気路２が側方に貫通して穿設されたス
ロットルボデーであり、下流側の吸気路２にはバタフラ
イ型をなす第１絞り弁３が配置される。第１絞り弁３
は、吸気路２の中心にあって且つ吸気路２の長手軸心線
Ｘ−Ｘに直交して配置されるとともにスロットルボデー
１に回転自在に支承される第１絞り弁軸４に取着され
る。又、第１絞り弁軸４のスロットルボデー１外へ突出
する端部には第１絞り弁レバーＶ（図示せず）が固着さ
れ、この第１絞り弁レバーはアクセルグリップとアクセ
ルワイヤーによって連結される。（アクセルグリップ、
アクセルワイヤー共に図示せず） 図１によればアクセルグリップを操作することによって
第１絞り弁レバーが反時計方向へ回転すると、第１絞り
弁軸４及び第１絞り弁３もまた同期的に反時計方向へ回
転し、第１絞り弁３によって吸気路２は、アクセルグリ
ップの操作量に応じて吸気路２を開放する。前記におい
て第１絞り弁軸４の回転中心４Ａは、吸気路２の長手軸
心線Ｘ−Ｘ上に配置され、又、第１絞り弁３の全開時に
おいて、第１絞り弁３の板厚部３Ａの中心Ａ−Ａは、吸
気路２の長手軸心線Ｘ−Ｘ上に配置される。
【００１０】５は、第１絞り弁３より上流側（図におい
て右方）の吸気路２内に配置された第２絞り弁である。
第２絞り弁５は、吸気路２の中心にあって且つ吸気路２
の長手軸心線Ｘ−Ｘに直交して配置されるとともにスロ
ットルボデー１に回転自在に支承される第２絞り弁軸６
に取着される。第２絞り弁軸６のスロットルボデー１外
へ突出する端部には、第２絞り弁レバー（図示せず）が
固着され、この第２絞り弁レバーは、図示せぬＥＣＵか
らの出力信号によって駆動する電磁アクチュエータ（図
示せず）によって操作される。前記において、第２絞り
弁軸６の回転中心６Ａは、吸気路２の長手軸心線Ｘ−Ｘ
上に配置され、又第２絞り弁５の全開時において、第２
絞り弁５の板厚部５Ａの中心Ｂ−Ｂは吸気路２の長手軸
心線Ｘ−Ｘ上に配置される。尚、前記第２絞り弁５は通
常は全開状態に保持される常開型の弁を成すもので、Ｅ
ＣＵの出力信号によって駆動する電磁アクチュエータに
よって閉弁操作される。
て右方）の吸気路２内に配置された第２絞り弁である。
第２絞り弁５は、吸気路２の中心にあって且つ吸気路２
の長手軸心線Ｘ−Ｘに直交して配置されるとともにスロ
ットルボデー１に回転自在に支承される第２絞り弁軸６
に取着される。第２絞り弁軸６のスロットルボデー１外
へ突出する端部には、第２絞り弁レバー（図示せず）が
固着され、この第２絞り弁レバーは、図示せぬＥＣＵか
らの出力信号によって駆動する電磁アクチュエータ（図
示せず）によって操作される。前記において、第２絞り
弁軸６の回転中心６Ａは、吸気路２の長手軸心線Ｘ−Ｘ
上に配置され、又第２絞り弁５の全開時において、第２
絞り弁５の板厚部５Ａの中心Ｂ−Ｂは吸気路２の長手軸
心線Ｘ−Ｘ上に配置される。尚、前記第２絞り弁５は通
常は全開状態に保持される常開型の弁を成すもので、Ｅ
ＣＵの出力信号によって駆動する電磁アクチュエータに
よって閉弁操作される。
【００１１】そして前記第１絞り弁軸４と第２絞り弁軸
６との軸間ピッチＰは第１，及び第２絞り弁３，５の半
径Ｒの２倍以下に設定される。ここで上記の如く第１，
第２絞り弁軸４，６間の軸間ピッチＰを絞り弁の半径Ｒ
の２倍以下としたことによると、第１，第２絞り弁３，
５の全開時において、第１絞り弁３の右端部と第２絞り
弁５の左端部とが干渉することになるが、この干渉部に
相当して第２絞り弁５の左端部に切欠き部５Ｂを設け
る。前記干渉部は図２において斜線部で示される。以上
によると、第１，第２絞り弁３，５の全開時において、
それらが直接的に当接することがない。尚、Ｊは吸気路
２内に向けて燃料を噴射供給する燃料噴射弁であり、こ
の燃料噴射弁ＪもまたＥＣＵからの出力信号によって駆
動され、機関の運転状態に見合った燃料が噴射される。
６との軸間ピッチＰは第１，及び第２絞り弁３，５の半
径Ｒの２倍以下に設定される。ここで上記の如く第１，
第２絞り弁軸４，６間の軸間ピッチＰを絞り弁の半径Ｒ
の２倍以下としたことによると、第１，第２絞り弁３，
５の全開時において、第１絞り弁３の右端部と第２絞り
弁５の左端部とが干渉することになるが、この干渉部に
相当して第２絞り弁５の左端部に切欠き部５Ｂを設け
る。前記干渉部は図２において斜線部で示される。以上
によると、第１，第２絞り弁３，５の全開時において、
それらが直接的に当接することがない。尚、Ｊは吸気路
２内に向けて燃料を噴射供給する燃料噴射弁であり、こ
の燃料噴射弁ＪもまたＥＣＵからの出力信号によって駆
動され、機関の運転状態に見合った燃料が噴射される。
【００１２】次にその作用について説明する。第２絞り
弁５を制御する図示せぬ電磁アクチュエータが駆動され
ない状態において、第２絞り弁５は全開状態に保持さ
れ、一方、第１絞り弁３は運転者によって操作されるア
クセル操作によって開閉される。以上によると、第１絞
り弁３はアクセル操作に応じて吸気路２を開閉するもの
で、アクセル操作に応じた適正な空気を機関に向けて供
給できる。そして、かかる第１絞り弁３の開閉操作時に
おいて、全開状態に保持される第２絞り弁５と第１絞り
弁３とが当接して干渉することがない。これは、第２絞
り弁５に切欠き部５Ｂを設けたことによる。一方、第１
絞り弁３の全開状態について鑑案すると、吸気路２を流
れる空気の吸気効率を向上できる。これは以下の理由に
よるものであり、第１には、第１絞り弁軸４の回転中心
４Ａ及び第２絞り弁軸６の回転中心６Ａと、第１絞り弁
３の板厚部３Ａの中心Ａ−Ａ及び第２絞り弁５の板厚部
５Ａの中心Ｂ−Ｂを吸気路２の長手軸心線Ｘ−Ｘ上に配
置したことであり、第２には、第１絞り弁３の全開時に
おいて、第１絞り弁３を吸気路２内の流体流れ方向にお
いて、第１絞り弁軸４の投影面内に配置するとともに第
２絞り弁５の全開時において、第２絞り弁５を吸気路２
内の流体流れ方向において、第２絞り弁軸６の投影面内
に配置したことである。前記第１によれば、第１絞り弁
３、第２絞り弁５の全開時において、それらは吸気路２
の長手軸心線Ｘ−Ｘに一枚の平板として水平配置される
もので吸気路２内を流れる空気流れを整流する効果を備
える。又、第２によれば、第１絞り弁３、第２絞り弁５
の全開時において、それらは第１，第２絞り弁軸４，６
の投影面内に配置され、吸気路２の有効面積を絞り弁軸
４，６を超えて減少させることがない。以上によって、
吸気効率の向上を達成できる。
弁５を制御する図示せぬ電磁アクチュエータが駆動され
ない状態において、第２絞り弁５は全開状態に保持さ
れ、一方、第１絞り弁３は運転者によって操作されるア
クセル操作によって開閉される。以上によると、第１絞
り弁３はアクセル操作に応じて吸気路２を開閉するもの
で、アクセル操作に応じた適正な空気を機関に向けて供
給できる。そして、かかる第１絞り弁３の開閉操作時に
おいて、全開状態に保持される第２絞り弁５と第１絞り
弁３とが当接して干渉することがない。これは、第２絞
り弁５に切欠き部５Ｂを設けたことによる。一方、第１
絞り弁３の全開状態について鑑案すると、吸気路２を流
れる空気の吸気効率を向上できる。これは以下の理由に
よるものであり、第１には、第１絞り弁軸４の回転中心
４Ａ及び第２絞り弁軸６の回転中心６Ａと、第１絞り弁
３の板厚部３Ａの中心Ａ−Ａ及び第２絞り弁５の板厚部
５Ａの中心Ｂ−Ｂを吸気路２の長手軸心線Ｘ−Ｘ上に配
置したことであり、第２には、第１絞り弁３の全開時に
おいて、第１絞り弁３を吸気路２内の流体流れ方向にお
いて、第１絞り弁軸４の投影面内に配置するとともに第
２絞り弁５の全開時において、第２絞り弁５を吸気路２
内の流体流れ方向において、第２絞り弁軸６の投影面内
に配置したことである。前記第１によれば、第１絞り弁
３、第２絞り弁５の全開時において、それらは吸気路２
の長手軸心線Ｘ−Ｘに一枚の平板として水平配置される
もので吸気路２内を流れる空気流れを整流する効果を備
える。又、第２によれば、第１絞り弁３、第２絞り弁５
の全開時において、それらは第１，第２絞り弁軸４，６
の投影面内に配置され、吸気路２の有効面積を絞り弁軸
４，６を超えて減少させることがない。以上によって、
吸気効率の向上を達成できる。
【００１３】そして、トラクション制御時等において、
ＥＣＵからの駆動信号が電磁アクチュエータに出力され
て電磁アクチュエータが作動すると、この作動は図示せ
ぬ第２絞り弁レバーを介して第２絞り弁軸６に伝達さ
れ、第２絞り弁５は、電磁アクチュエータの作動に応じ
て吸気路２を閉塞し、機関に向かう空気量を減少させる
ことによって機関のトルクを低下することができ、もっ
てスリップの発生を抑止できるものである。ここで、前
記第２絞り弁５について着目すると、第１絞り弁３との
干渉部に相当して第２絞り弁５に切欠き部５Ｂを設けた
ので、第２絞り弁５が閉方向へ回動する際において、そ
の回転方向に何等の制限を必要としない。要するに第２
絞り弁５の閉方向への回転は時計方向、反時計方向の何
れでもよい。以上によると、電磁アクチュエータに連結
されて第２絞り弁軸６に回転力を付与する第２絞り弁レ
バーの回転方向は何等限定されることがないので第２絞
り弁レバーの設計的自由度を大きく向上でき、特にオー
トバイの如くスロットルボデー１の周囲の収納空間が限
定されるものにおいて効果的である。又、前記第２絞り
弁５に切欠き部５Ｂを設けたことにより、切欠き部５Ｂ
に相当して第１絞り弁軸４と第２絞り弁軸６との軸間ピ
ッチＰを短くすることができ、これによってスロットル
ボデー１の全長を短縮できたものである。
ＥＣＵからの駆動信号が電磁アクチュエータに出力され
て電磁アクチュエータが作動すると、この作動は図示せ
ぬ第２絞り弁レバーを介して第２絞り弁軸６に伝達さ
れ、第２絞り弁５は、電磁アクチュエータの作動に応じ
て吸気路２を閉塞し、機関に向かう空気量を減少させる
ことによって機関のトルクを低下することができ、もっ
てスリップの発生を抑止できるものである。ここで、前
記第２絞り弁５について着目すると、第１絞り弁３との
干渉部に相当して第２絞り弁５に切欠き部５Ｂを設けた
ので、第２絞り弁５が閉方向へ回動する際において、そ
の回転方向に何等の制限を必要としない。要するに第２
絞り弁５の閉方向への回転は時計方向、反時計方向の何
れでもよい。以上によると、電磁アクチュエータに連結
されて第２絞り弁軸６に回転力を付与する第２絞り弁レ
バーの回転方向は何等限定されることがないので第２絞
り弁レバーの設計的自由度を大きく向上でき、特にオー
トバイの如くスロットルボデー１の周囲の収納空間が限
定されるものにおいて効果的である。又、前記第２絞り
弁５に切欠き部５Ｂを設けたことにより、切欠き部５Ｂ
に相当して第１絞り弁軸４と第２絞り弁軸６との軸間ピ
ッチＰを短くすることができ、これによってスロットル
ボデー１の全長を短縮できたものである。
【００１４】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるタンデム弁型
スロットルボデーによると、第１及び第２絞り弁軸の軸
間ピッチを絞り弁の半径の２倍以下とし、両絞り弁の全
開時において、両絞り弁の平面上における干渉部分に相
当して第２絞り弁に切欠き部を形成したので、第２絞り
弁軸の閉方向への回転方向（いいかえると第２絞り弁レ
バーの閉方向への回転）が一方向回転に限定されること
がなく、これによって第２絞り弁レバーの設計的自由度
を高めることができ、更に第１，第２絞り弁軸の軸間ピ
ッチに相当してスロットルボデーの全長を短縮できる。
又、第１絞り弁軸及び第２絞り弁軸の回転中心と、第１
絞り弁、第２絞り弁の板厚部の中心及び吸気路の長手方
向軸心線上に配置するとともに前記第１絞り弁、第２絞
り弁の全開時において、両絞り弁を吸気路内の流体流れ
方向において両絞り弁軸の投影面内に配置したので吸気
効率を向上できたものである。
スロットルボデーによると、第１及び第２絞り弁軸の軸
間ピッチを絞り弁の半径の２倍以下とし、両絞り弁の全
開時において、両絞り弁の平面上における干渉部分に相
当して第２絞り弁に切欠き部を形成したので、第２絞り
弁軸の閉方向への回転方向（いいかえると第２絞り弁レ
バーの閉方向への回転）が一方向回転に限定されること
がなく、これによって第２絞り弁レバーの設計的自由度
を高めることができ、更に第１，第２絞り弁軸の軸間ピ
ッチに相当してスロットルボデーの全長を短縮できる。
又、第１絞り弁軸及び第２絞り弁軸の回転中心と、第１
絞り弁、第２絞り弁の板厚部の中心及び吸気路の長手方
向軸心線上に配置するとともに前記第１絞り弁、第２絞
り弁の全開時において、両絞り弁を吸気路内の流体流れ
方向において両絞り弁軸の投影面内に配置したので吸気
効率を向上できたものである。
【図１】本発明になるタンデム弁型スロットルボデーの
縦断面図。
縦断面図。
【図２】図１の中心の線における横断面図。
１ スロットルボデー
２ 吸気路
３ 第１絞り弁
４ 第１絞り弁軸
５ 第２絞り弁
５Ｂ 切欠き部
６ 第２絞り弁軸
Claims (2)
- 【請求項１】 内部を吸気路が貫通して穿設されるとと
もに該吸気路内には、アクセルに連動して吸気路を開閉
する第１絞り弁と、第１絞り弁の上流側にあって閉弁操
作される常開型の第２絞り弁と、を備えるタンデム弁型
スロットルボデーにおいて、バタフライ型をなす第１絞
り弁３は、吸気路２を横断してスロットルボデー１に回
転自在に支承される第１絞り弁軸４に取着され、バタフ
ライ型をなす第２絞り弁５は、吸気路２を横断してスロ
ットルボデー１に回転自在に支承される第２絞り弁軸６
に取着されるとともに、両絞り弁軸４，６の軸間ピッチ
Ｐを絞り弁３，５の半径Ｒの２倍以下とし、両絞り弁
３，５の全開時において、両絞り弁３，５の平面上にお
ける干渉部分に相当して第２絞り弁５に切欠き部５Ｂを
形成したことを特徴とするタンデム弁型スロットルボデ
ー。 - 【請求項２】 前記第１絞り弁軸及び第２絞り弁軸６の
回転中心４Ａ，６Ａと、第１絞り弁３、第２絞り弁５の
板厚部３Ａ，５Ａの中心Ａ−Ａ及びＢ−Ｂを吸気路２の
長手方向軸心線Ｘ−Ｘ上に配置するとともに前記第１絞
り弁、第２絞り弁５の全開時において、両絞り弁３，５
を吸気路２内の流体流れ方向において両絞り弁軸４，６
の投影面内に配置したことを特徴とする請求項１記載の
タンデム弁型スロットルボデー。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001214831A JP2003027970A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | タンデム弁型スロットルボデー |
| US10/193,655 US6530362B1 (en) | 2001-07-16 | 2002-07-10 | Tandem valve type throttle body |
| IT2002FI000127A ITFI20020127A1 (it) | 2001-07-16 | 2002-07-15 | Corpo di regolazione di tipo a valvole in tandem |
| TW091115797A TW534950B (en) | 2001-07-16 | 2002-07-16 | Tandem valve type throttle body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001214831A JP2003027970A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | タンデム弁型スロットルボデー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003027970A true JP2003027970A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19049587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001214831A Pending JP2003027970A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | タンデム弁型スロットルボデー |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6530362B1 (ja) |
| JP (1) | JP2003027970A (ja) |
| IT (1) | ITFI20020127A1 (ja) |
| TW (1) | TW534950B (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4778917B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2011-09-21 | 株式会社ケーヒン | 二輪車用のタンデム弁型スロットルボデー |
| KR100889325B1 (ko) * | 2007-04-02 | 2009-03-18 | 한경희 | 스팀진공청소기 |
| GB2553818B (en) * | 2016-09-15 | 2018-09-26 | Ford Global Tech Llc | A throttle valve assesmbly |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6053783B2 (ja) * | 1978-07-17 | 1985-11-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 燃料噴射式内燃機関 |
| JPS56132457A (en) * | 1980-03-19 | 1981-10-16 | Hitachi Ltd | Fuel injector |
| JPS58152162A (ja) * | 1982-03-04 | 1983-09-09 | Hitachi Ltd | 燃料制御装置 |
| DE3637958C1 (de) * | 1986-11-07 | 1987-07-16 | Audi Ag | Vorrichtung an einem Kraftfahrzeug |
-
2001
- 2001-07-16 JP JP2001214831A patent/JP2003027970A/ja active Pending
-
2002
- 2002-07-10 US US10/193,655 patent/US6530362B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-07-15 IT IT2002FI000127A patent/ITFI20020127A1/it unknown
- 2002-07-16 TW TW091115797A patent/TW534950B/zh not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| ITFI20020127A1 (it) | 2004-01-15 |
| US6530362B1 (en) | 2003-03-11 |
| TW534950B (en) | 2003-06-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040826 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070410 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070509 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070807 |