JPH04237838A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、異常発生時に内燃機関
の吸気通路を閉鎖する吸気制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】吸気通路を流れるエンジン吸入空気量を
制御するスロットルバルブが運転者のアクセル操作また
は定速走行装置用のアクチュエータによって開閉制御さ
れる自動車において、定速走行時にスロットルバルブの
制御が不能となるような異常発生時に、吸気通路を閉鎖
する遮断弁をスロットルバルブとは別に備えた吸気制御
装置が周知である。（特開平２−９９７２６号公報）。

【０００３】このものは、遮断弁を開閉操作するプラン
ジャーソレノイドを有し、そのプランジャーと遮断弁と
がレバー機構で連結され、プランジャーを付勢して遮断
弁を閉鎖位置におくための圧縮スプリングを備えていた
。そしてエンジン運転時はソレノイドに励磁電流を流し
てプランジャーを吸引することによって、遮断弁を全開
位置におくようにし、異常発生時にはソレノイドの励磁
電流を断つことによって、圧縮スプリングが遮断弁を閉
鎖位置に動かすようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、プ
ランジャーと遮断弁との連結機構や、遮断弁を全閉位置
まで動かすスプリング等の複雑な機構を必要とするばか
りでなく、エンジン運転時には前記スプリングを圧縮し
てプランジャーを吸引することで、遮断弁を全開位置に
保持しておくための大きな吸引力をソレノイドが必要と
し、そのための電力をエンジン運転中常時消費する等の
問題点があった。

【０００５】本発明はこのような問題点を解消できる内
燃機関の吸気制御装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の内燃機関の吸気制御装置は、吸気通路（２
）に配設され、回動可能の弁軸（３）とこの弁軸（３）
に取付けられた板状の弁体（６）とからなるバタフライ
バルブ（８）を有し、該バタフライバルブ（８）を常時
は全開位置におき異常発生時に閉鎖位置におく吸気制御
装置において、弁軸（３）の回転中心を吸気通路（２）
の中心線（Ｙ−Ｙ）から偏心して設けると共に、弁体（
６）の弁軸（３）より上流側の部分（６ａ）の面積を下
流側の部分（６ｂ）の面積より大きく定め、かつバタフ
ライバルブ（８）の全開位置における弁体（６）の上流
側先端部（６ｃ）をバルブ閉鎖方向に折曲げ形成し、さ
らに、バルブ全開位置において弁体（６）と係合して弁
体（６）を挟み込んで止める二また（１１ｃ）を有する
プランジャー（１１）を吸気筒（１）の壁面から吸気通
路（２）内に進退可能に設けたプランジャーソレノイド
（９）を具備したことを特徴とする内燃機関の吸気制御
装置。

【０００７】

【作用】バタフライバルブ（８）が全開位置にあるとき
は、プランジャー（１１）の二また（１１ｃ）に弁体（
６）が挟み込まれて制止されているため、全開状態が維
持される。吸気通路（２）に図１（ａ）の矢印Ａに示す
ように吸気が流れると、弁体（６）の折曲げられた上流
側先端部（６ｃ）にかかる吸気の流れによる力が弁体（
６）を弁軸（３）の周りに反時計方向に付勢する。従っ
て異常発生時ソレノイドに通電すると、プランジャー（
１１）が吸引されて、二また（１１ｃ）が弁体（６）の
制止を解くため、弁体（６）が回動してバタフライバル
ブ（８）が吸気通路（２）を閉鎖する。

【０００８】このとき、弁体（６）は二また（１１ｃ）
が外されて回動し始めると、弁軸（３）が吸気通路（２
）の中心から偏心しているために、吸入空気により、弁
体（６）を閉じる方向に付勢する力が益々強くなってバ
タフライバルブ（８）が吸気通路（２）を確実に閉鎖す
る。

【０００９】

【実施例】図示の実施例において、１は吸気通路２を形
成する吸気筒で、弁軸３を支承する軸受４，５を備えて
いる。６は弁体で２本のねじ７，７により弁軸３に固着
されていて、これらの弁軸３と弁体６でバタフライバル
ブ８を構成している。弁軸３の回転中心は、図１（ａ）
に示すように吸気通路２の中心線Ｙ−Ｙに対して距離Ｄ
だけ偏心して設けられている。そして、弁体６の弁軸３
より上流側（図の上方側）の部分６ａ　は下流側の部分
６ｂ　より大きな面積に定められかつ、バタフライバル
ブ８の図（１ａ　）の実線で示す全開位置における弁体
６の上流側先端部６ｃ　をバルブ閉鎖方向（図の左方）
に折曲げ形成している。

【００１０】９はプランジャーソレノイドで、吸気筒１
の外壁面に装着されていて、ソレノイド１０とプランジ
ャー１１と、鉄心１２と、プランジャー１１を鉄心１２
から離す方向に付勢する圧縮スプリング１３を有してい
る。プランジャー１１はその先端が２本の係止片１１ａ
　と１１ｂ　とに分かれた二また１１ｃ　を形成してい
ると共に、二また１１ｃ　の外周は図１（ａ）に示すよ
うに、二方向を面とりした小判形になっていて、同じ小
判形の形状に吸気筒１に明けられた穴に嵌合している。 従ってプランジャー１１は吸気筒１の穴に嵌合した状態
で回動不能で、かつ吸気通路２内に進退可能であり、図
示の状態はソレノイド１０が非励磁で、圧縮スプリング
１３の力で最も吸気通路２内に進入した有様を示す。二
また１１ｃ　の係止片１１ａ　は図１（ｂ）に示すよう
に、他方の係止片１１ｂ　より短くなっている。１４は
弁軸７の右端に嵌合固着したレバーである。

【００１１】ソレノイド１０が非励磁で、バタフライバ
ルブ８が全開のときは、弁体６は図示のように二また１
１ｃ　の係止片１１ａ　と１１ｂの間に挟まれて係止さ
れている。異常発生時にソレノイド１０が励磁されて、
スプリング１３に抗してプランジャー１１が鉄心１２に
吸引されて後退すると、短い方の係止片１１ａ　が吸気
筒１の壁面から引っ込み、弁体６の側面から外れるため
、バタフライバルブの吸入空気の流れによる力で閉じ図
１（ａ）の２点鎖線の閉鎖位置となる。

【００１２】異常が回復したあとは、バタフライバルブ
８を、弁軸３の一端のレバー１４を手動操作して全開位
置にもどすことにより、弁体６が二また１１ｃ　の係止
片１１ｂ　に当接して位置決めされ、両係止片１１ａ　
と１１ｂ　の間に挟まれて全開状態を維持する。なお、
プランジャー１１が鉄心１２に吸着された位置のとき、
一方の係止片１１ｂ　だけは吸気筒１の内側に突出して
いて、弁体６を全開位置方向に回動させたときのストッ
パの作用をする。又、バタフライバルブ８を手動で全開
位置に戻すときは、ソレノイド１０を励磁してプランジ
ャー１１を鉄心１２に吸着する。このとき、係止片１１
ａ　は吸気筒１の壁面から引っこんだ後退位置にあり、
弁体６が全開位置に移動するのをさまたげない。

【００１３】

【発明の効果】本発明の内燃機関の吸気制御装置は上述
のように構成されているので、バタフライバルブ（遮断
弁）とプランジャーを連結するレバー等の連動機構を要
しない簡単な構造で良い。又、バルブを閉じるのを吸入
空気の流れによって行うことができるため、閉鎖用のス
プリングを要しない。従って従来技術のような閉鎖用ス
プリングに抗してバルブを全開位置に維持する大形のプ
ランジャーソレノイドを要しないばかりでなく、ソレノ
イドはバルブ閉鎖時に一時的に励磁するだけで電力を消
費しない利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の実施例の縦断側面図、（ｂ）
は図（２）のＢ−Ｂ断面図である。

【図２】図１のＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１　　吸気筒 ２　　吸気通路 ３　　弁軸 ６　　弁体 ６ａ　　上流側の部分 ６ｂ　　下流側の部分 ６ｃ　　上流側先端部 ８　　バタフライバルブ ９　　プランジャーソレノイド １０　　ソレノイド １１　　プランジャー １１ｃ　　二また

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　吸気通路（２）に配設され、回動可能
   の弁軸（３）とこの弁軸（３）に取付けられた板状の弁
   体（６）とからなるバタフライバルブ（８）を有し、該
   バタフライバルブ（８）を常時は全開位置におき異常発
   生時に閉鎖位置におく吸気制御装置において、弁軸（３
   ）の回転中心を吸気通路（２）の中心線（Ｙ−Ｙ）から
   偏心して設けると共に、弁体（６）の弁軸（３）より上
   流側の部分（６ａ）の面積を下流側の部分（６ｂ）の面
   積より大きく定め、かつバタフライバルブ（８）の全開
   位置における弁体（６）の上流側先端部（６ｃ）をバル
   ブ閉鎖方向に折曲げ形成し、さらに、バルブ全開位置に
   おいて弁体（６）と係合して弁体（６）を挟み込んで止
   める二また（１１ｃ）を有するプランジャー（１１）を
   吸気筒（１）の壁面から吸気通路（２）内に進退可能に
   設けたプランジャーソレノイド（９）を具備したことを
   特徴とする内燃機関の吸気制御装置。