JP2003027013A - 両面粘着テープの使用方法、並びに両面粘着テープとその製造方法 - Google Patents
両面粘着テープの使用方法、並びに両面粘着テープとその製造方法Info
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- JP2003027013A JP2003027013A JP2001216754A JP2001216754A JP2003027013A JP 2003027013 A JP2003027013 A JP 2003027013A JP 2001216754 A JP2001216754 A JP 2001216754A JP 2001216754 A JP2001216754 A JP 2001216754A JP 2003027013 A JP2003027013 A JP 2003027013A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の両面粘着テープを被着体に貼着した後
に、離型紙を粘着剤層から剥がす際に離型紙の紙切れが
生じない両面粘着テープの使用方法、並びに離型紙の紙
切れが生じない両面貼着テープとその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 幅広の離型紙の片面に粘着剤層を設けて
巻芯に巻回したマスターテープ材を、前記巻芯の外周側
から巻芯の中心側へと所定幅に切断して製造される両面
粘着テープの使用方法であって、前記粘着剤層は前記巻
芯側の離型紙とともに巻解いて被着体に貼着して使用す
ることを特徴とする。
に、離型紙を粘着剤層から剥がす際に離型紙の紙切れが
生じない両面粘着テープの使用方法、並びに離型紙の紙
切れが生じない両面貼着テープとその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 幅広の離型紙の片面に粘着剤層を設けて
巻芯に巻回したマスターテープ材を、前記巻芯の外周側
から巻芯の中心側へと所定幅に切断して製造される両面
粘着テープの使用方法であって、前記粘着剤層は前記巻
芯側の離型紙とともに巻解いて被着体に貼着して使用す
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用防水シート
等を貼着するために用いるのに好適な両面粘着テープの
使用方法、並びに両面貼着テープとその製造方法に関す
る。更に、詳細には、粘着剤層の片面に離型紙を添設し
て巻回保持してなる両面粘着テープを巻き解いて、所定
長さ分を被着体に貼着し、その後、離型紙を粘着剤層か
ら剥がす際に離型紙の紙切れが生じない両面粘着テープ
の使用方法、並びに離型紙の紙切れの生じない両面粘着
テープとその製造方法に関する。
等を貼着するために用いるのに好適な両面粘着テープの
使用方法、並びに両面貼着テープとその製造方法に関す
る。更に、詳細には、粘着剤層の片面に離型紙を添設し
て巻回保持してなる両面粘着テープを巻き解いて、所定
長さ分を被着体に貼着し、その後、離型紙を粘着剤層か
ら剥がす際に離型紙の紙切れが生じない両面粘着テープ
の使用方法、並びに離型紙の紙切れの生じない両面粘着
テープとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の両面粘着テープは、幅広
の離型紙の片面に粘着剤層を設け、これを粘着剤層側を
巻芯側にして巻回したマスターテープ材を用意して、こ
れを巻芯の外周側から巻芯の中心側へ所定幅に切断して
製造されていた。より、詳細には、例えば、図4に示す
ように、巻回状態の幅広のマスターテープ材20を巻芯
を中心として回転させながら、このマスターテープ材2
0の巻芯の外周側から巻心の中心側へと所定幅に切断し
て両面粘着テープ13としていた。尚、図4中、12は
紙管からなる巻芯を示す。
の離型紙の片面に粘着剤層を設け、これを粘着剤層側を
巻芯側にして巻回したマスターテープ材を用意して、こ
れを巻芯の外周側から巻芯の中心側へ所定幅に切断して
製造されていた。より、詳細には、例えば、図4に示す
ように、巻回状態の幅広のマスターテープ材20を巻芯
を中心として回転させながら、このマスターテープ材2
0の巻芯の外周側から巻心の中心側へと所定幅に切断し
て両面粘着テープ13としていた。尚、図4中、12は
紙管からなる巻芯を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の巻回状態にある両面粘着テープを巻き解いて、所定
長さ分の両面粘着テープを被着体に貼着し、離型紙を剥
がすと、離型紙が破れて被着面に残るという問題があっ
た。これは、両面粘着テープがその製造時にマスターテ
ープ材から切断される際に、離型紙の紙層が粘着剤に付
着するために生じるものである。詳細に説明すると、通
常、剥離紙10は、図5に示すように、シリコン処理し
たポリエチレン層10a/紙層10b/シリコン処理し
たポリエチレン層10aの3層構造とされており、マス
ターテープ材から所定の幅に切断される際に、図5
(a)に示すように、離型紙10は下方に折り曲げら
れ、粘着剤層11に没入する。この結果、切断された両
面粘着テープの端縁は、図5(b)に示すように粘着剤
層11の粘着剤に離型紙10bが付着することになる。
このようにして得られた両面粘着テープを、図6に示す
ように被着体50に貼着すると、上記離型紙10の紙層
と粘着剤層11とが付着したままの状態であるため、離
型紙10は粘着剤層から剥がれにくくなり、離型紙を剥
がす際に離型紙の紙切れが生じる場合がある。そこで、
本発明は、従来の両面粘着テープを被着体に貼着した後
に、離型紙を粘着剤層から剥がす際に離型紙の紙切れが
生じない両面粘着テープの使用方法、並びに離型紙の紙
切れが生じない両面貼着テープとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
来の巻回状態にある両面粘着テープを巻き解いて、所定
長さ分の両面粘着テープを被着体に貼着し、離型紙を剥
がすと、離型紙が破れて被着面に残るという問題があっ
た。これは、両面粘着テープがその製造時にマスターテ
ープ材から切断される際に、離型紙の紙層が粘着剤に付
着するために生じるものである。詳細に説明すると、通
常、剥離紙10は、図5に示すように、シリコン処理し
たポリエチレン層10a/紙層10b/シリコン処理し
たポリエチレン層10aの3層構造とされており、マス
ターテープ材から所定の幅に切断される際に、図5
(a)に示すように、離型紙10は下方に折り曲げら
れ、粘着剤層11に没入する。この結果、切断された両
面粘着テープの端縁は、図5(b)に示すように粘着剤
層11の粘着剤に離型紙10bが付着することになる。
このようにして得られた両面粘着テープを、図6に示す
ように被着体50に貼着すると、上記離型紙10の紙層
と粘着剤層11とが付着したままの状態であるため、離
型紙10は粘着剤層から剥がれにくくなり、離型紙を剥
がす際に離型紙の紙切れが生じる場合がある。そこで、
本発明は、従来の両面粘着テープを被着体に貼着した後
に、離型紙を粘着剤層から剥がす際に離型紙の紙切れが
生じない両面粘着テープの使用方法、並びに離型紙の紙
切れが生じない両面貼着テープとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の両面粘着テープ
の使用方法は前記目的を達成するべく、請求項1に記載
の通り、幅広の離型紙の片面に粘着剤層を設けて巻芯に
巻回したマスターテープ材を、前記巻芯の外周側から巻
芯の中心側へと所定幅に切断して製造される両面粘着テ
ープの使用方法であって、前記粘着剤層は前記巻芯側の
離型紙とともに巻解いて被着体に貼着して使用すること
を特徴とする。また、本発明の両面貼着テープは、請求
項2に記載の通り、長尺テープ状の離型紙の片面に粘着
剤層を設けた両面粘着テープにおいて、前記粘着テープ
の長手方向に沿った両端縁は、前記離型紙側に反るよう
にしたものであることを特徴とする。また、本発明の両
面粘着テープの製造方法は、請求項3記載の通り、離型
紙の片面に粘着剤層を設けて巻回保持してなる両面粘着
テープの製造方法であって、幅広の離型紙の片面に粘着
材層を設け、これを離型紙側を巻芯側にして巻回したマ
スターテープ材を用意して、前記巻芯の外周側から巻芯
の中心側へと所定幅に切断して製造されることを特徴と
する。
の使用方法は前記目的を達成するべく、請求項1に記載
の通り、幅広の離型紙の片面に粘着剤層を設けて巻芯に
巻回したマスターテープ材を、前記巻芯の外周側から巻
芯の中心側へと所定幅に切断して製造される両面粘着テ
ープの使用方法であって、前記粘着剤層は前記巻芯側の
離型紙とともに巻解いて被着体に貼着して使用すること
を特徴とする。また、本発明の両面貼着テープは、請求
項2に記載の通り、長尺テープ状の離型紙の片面に粘着
剤層を設けた両面粘着テープにおいて、前記粘着テープ
の長手方向に沿った両端縁は、前記離型紙側に反るよう
にしたものであることを特徴とする。また、本発明の両
面粘着テープの製造方法は、請求項3記載の通り、離型
紙の片面に粘着剤層を設けて巻回保持してなる両面粘着
テープの製造方法であって、幅広の離型紙の片面に粘着
材層を設け、これを離型紙側を巻芯側にして巻回したマ
スターテープ材を用意して、前記巻芯の外周側から巻芯
の中心側へと所定幅に切断して製造されることを特徴と
する。
【0005】
【発明の実施の形態】前記マスターテープ材を構成する
離型紙としては、例えば、ポリエチレン層/紙層/ポリ
エチレン層の3層構造のものが使用され、幅100〜1
30cm、長さ20〜100m、厚味0.3mm程度に
形成される。
離型紙としては、例えば、ポリエチレン層/紙層/ポリ
エチレン層の3層構造のものが使用され、幅100〜1
30cm、長さ20〜100m、厚味0.3mm程度に
形成される。
【0006】また、前記マスターテープ材を構成する幅
広の粘着剤層は、幅100〜130cm、長さ20〜1
00m、厚味0.1〜0.5mm程度に形成され、前記
離型紙とともに直径15〜30cm程度の円筒状に巻回
されている。前記粘着剤層を構成する粘着剤としては、
アクリル、ブチル、ウレタン、シリコン、天然ゴム、酢
酸ビニル、SBS、SIS等が用いられる。
広の粘着剤層は、幅100〜130cm、長さ20〜1
00m、厚味0.1〜0.5mm程度に形成され、前記
離型紙とともに直径15〜30cm程度の円筒状に巻回
されている。前記粘着剤層を構成する粘着剤としては、
アクリル、ブチル、ウレタン、シリコン、天然ゴム、酢
酸ビニル、SBS、SIS等が用いられる。
【0007】前記マスターテープ材は幅広の離型紙の片
面に粘着剤層を設けたものを、粘着剤層側を巻芯側にし
て紙管等の巻芯に巻回されており、これをロールカッタ
ー等の所望のカッティング手段で、0.5〜30cm等
の所定幅に切断して、両面粘着テープとして完成するも
のである。上記のように完成された両面貼着テープは、
上記したように、最外周の離型紙の紙層がその下側に位
置する粘着剤層に付着した状態となっている。本発明の
使用方法をこのような従来の両面貼着テープに用いるに
は、最外周の離型紙の紙層と粘着剤層との粘着状態を断
つ必要がある。その方法は、両面貼着テープの最外周の
離型紙だけを粘着剤層からまず1周分剥がし、下側の離
型紙の外周側に前記粘着剤層がのるようにすることであ
る。このようにして、従来の両面貼着テープを、最外周
の粘着剤層を巻芯側の離型紙とともに巻解いて使用する
ことで、離型紙は紙切れしなくなる。しかし、上記の使
用方法では、巻解いて使用する粘着剤層とこの下側の離
型紙の他に、更に、その離型紙の下側の粘着剤層も離型
紙に付着して剥がれてきてしまうことがある。この結
果、剥がれた粘着剤層を元の状態に巻き戻す手間が生じ
る場合もあるため、更に、作業性のよい両面貼着テープ
が望まれる。このため、マスターテープ材として幅広の
粘着剤層の片面に離型紙を添設したものを、離型紙側を
巻芯側にして紙等の芯材に巻回し、離型紙の巻芯とは反
対側に粘着剤層を添設するようにすれば、このようなマ
スターテープから得られる両面粘着テープは、上記のよ
うな不都合が生じることなく最後まで効率よく巻解くこ
とができるようになる。
面に粘着剤層を設けたものを、粘着剤層側を巻芯側にし
て紙管等の巻芯に巻回されており、これをロールカッタ
ー等の所望のカッティング手段で、0.5〜30cm等
の所定幅に切断して、両面粘着テープとして完成するも
のである。上記のように完成された両面貼着テープは、
上記したように、最外周の離型紙の紙層がその下側に位
置する粘着剤層に付着した状態となっている。本発明の
使用方法をこのような従来の両面貼着テープに用いるに
は、最外周の離型紙の紙層と粘着剤層との粘着状態を断
つ必要がある。その方法は、両面貼着テープの最外周の
離型紙だけを粘着剤層からまず1周分剥がし、下側の離
型紙の外周側に前記粘着剤層がのるようにすることであ
る。このようにして、従来の両面貼着テープを、最外周
の粘着剤層を巻芯側の離型紙とともに巻解いて使用する
ことで、離型紙は紙切れしなくなる。しかし、上記の使
用方法では、巻解いて使用する粘着剤層とこの下側の離
型紙の他に、更に、その離型紙の下側の粘着剤層も離型
紙に付着して剥がれてきてしまうことがある。この結
果、剥がれた粘着剤層を元の状態に巻き戻す手間が生じ
る場合もあるため、更に、作業性のよい両面貼着テープ
が望まれる。このため、マスターテープ材として幅広の
粘着剤層の片面に離型紙を添設したものを、離型紙側を
巻芯側にして紙等の芯材に巻回し、離型紙の巻芯とは反
対側に粘着剤層を添設するようにすれば、このようなマ
スターテープから得られる両面粘着テープは、上記のよ
うな不都合が生じることなく最後まで効率よく巻解くこ
とができるようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の両面粘着テープの使用方法、
並びに両面粘着テープとその製造方法の具体的実施例に
つき図面を参照しつつ説明する。 (実施例1)本実施例では、両面粘着テープの使用方法
について説明する。図4は、本実施例の説明のために用
いられるマスターテープ材を示すもので、幅2cm、厚
味0.3mm、長さ100mの離型紙の片面の全面に粘
着剤層を設けるようにして形成され、粘着剤層側を巻芯
側にして、直径27cmの円筒状に巻回されている。
並びに両面粘着テープとその製造方法の具体的実施例に
つき図面を参照しつつ説明する。 (実施例1)本実施例では、両面粘着テープの使用方法
について説明する。図4は、本実施例の説明のために用
いられるマスターテープ材を示すもので、幅2cm、厚
味0.3mm、長さ100mの離型紙の片面の全面に粘
着剤層を設けるようにして形成され、粘着剤層側を巻芯
側にして、直径27cmの円筒状に巻回されている。
【0009】離型紙10としては、図5に示したシリコ
ン処理したポリエチレン層10a/紙層10b/シリコ
ン処理したポリエチレン層10aの3層構造のものを用
いた。
ン処理したポリエチレン層10a/紙層10b/シリコ
ン処理したポリエチレン層10aの3層構造のものを用
いた。
【0010】また、粘着剤層は、ブチル粘着剤によって
形成されており、図5に示すように、前記離型紙10の
片面にコンマロール若しくはドクターナイフによって厚
味0.15mmに塗工形成されている。
形成されており、図5に示すように、前記離型紙10の
片面にコンマロール若しくはドクターナイフによって厚
味0.15mmに塗工形成されている。
【0011】このマスターテープ材を、図4に示すよう
に、巻芯12を中心に回転させながらロールカッター4
0によって巻芯12の外周側から巻芯12の中心側へ幅
2cmに切断することにより、両面粘着テープ13を作
製した。尚、この両面粘着テープは、図5(a)に示し
た従来の両面粘着テープと同様の断面構造を有してお
り、粘着剤層11の上側の離型紙10の切断面に沿った
端縁は、下方へ折り曲げられ、粘着剤層11に没入する
とともにその紙層10bは粘着剤層11に付着してい
た。また、粘着剤層11の下側の離型紙10’の切断面
に沿った端縁は、上側の粘着剤層11とともに巻芯12
側に折り曲げられることになり、粘着剤層11に付着す
ることはなかった。このようにして得られた従来と同様
の構造の両面粘着テープ13の最外周の離型紙10を1
周分剥がしてから、粘着剤層11とその下側の離型紙1
0’とを、両面粘着テープ13とし巻き解いて、被着体
50である建築用防水ゴムシートに貼着して貼着部を形
成し、その後、離型紙10’を剥がしてみた。粘着剤層
11の粘着剤が最外周の離型紙10の紙層10bに付着
していた部分は、最外周の離型紙10を剥がす際に粘着
状態が断たれており、また、粘着剤層11とその下側の
離型紙10’とは粘着状態にはなかったため、離型紙1
0’は紙切れを生じることなく簡単に剥がすことができ
た。尚、本実施例の使用方法においては、両面貼着テー
プとして使用する粘着剤層11とその下側の離型紙1
0’とを巻解く際に、図5(b)に示す離型紙10’の
下側の粘着剤層11’が一緒に剥がれてきてしまうこと
があった。
に、巻芯12を中心に回転させながらロールカッター4
0によって巻芯12の外周側から巻芯12の中心側へ幅
2cmに切断することにより、両面粘着テープ13を作
製した。尚、この両面粘着テープは、図5(a)に示し
た従来の両面粘着テープと同様の断面構造を有してお
り、粘着剤層11の上側の離型紙10の切断面に沿った
端縁は、下方へ折り曲げられ、粘着剤層11に没入する
とともにその紙層10bは粘着剤層11に付着してい
た。また、粘着剤層11の下側の離型紙10’の切断面
に沿った端縁は、上側の粘着剤層11とともに巻芯12
側に折り曲げられることになり、粘着剤層11に付着す
ることはなかった。このようにして得られた従来と同様
の構造の両面粘着テープ13の最外周の離型紙10を1
周分剥がしてから、粘着剤層11とその下側の離型紙1
0’とを、両面粘着テープ13とし巻き解いて、被着体
50である建築用防水ゴムシートに貼着して貼着部を形
成し、その後、離型紙10’を剥がしてみた。粘着剤層
11の粘着剤が最外周の離型紙10の紙層10bに付着
していた部分は、最外周の離型紙10を剥がす際に粘着
状態が断たれており、また、粘着剤層11とその下側の
離型紙10’とは粘着状態にはなかったため、離型紙1
0’は紙切れを生じることなく簡単に剥がすことができ
た。尚、本実施例の使用方法においては、両面貼着テー
プとして使用する粘着剤層11とその下側の離型紙1
0’とを巻解く際に、図5(b)に示す離型紙10’の
下側の粘着剤層11’が一緒に剥がれてきてしまうこと
があった。
【0012】(実施例2)次ぎに、本実施例では、本発
明の両面粘着テープと、その製造方法及びその使用方法
を説明する。図1は、本実施例の製造方法に使用される
マスターテープ材を示すもので、離型紙側を巻芯12側
として巻回した以外は実施例1と同様のものを使用し
た。
明の両面粘着テープと、その製造方法及びその使用方法
を説明する。図1は、本実施例の製造方法に使用される
マスターテープ材を示すもので、離型紙側を巻芯12側
として巻回した以外は実施例1と同様のものを使用し
た。
【0013】このようにして得られたマスターテープ材
を、図1に示すように、巻芯12を中心に回転させなが
らロールカッター40によって、巻芯12の外周側から
巻芯12の中心側へと幅2cmに切断することにより、
両面粘着テープ13を完成した。図2(a)に示すよう
に、粘着剤層11’の上側の離型紙10の切断面に沿っ
た端縁は下方へ折り曲げられるとともに、粘着剤層1
1’に没入し、離型紙10の紙層10bは粘着剤層1
1’に付着していた。これとは反対に、離型紙10の切
断面に沿った端縁は、上側の粘着剤層11とともに巻芯
12側に折り曲げられることになり、粘着剤層11に付
着することはなかった。このようにして得られた両面粘
着テープ13の切断面は、図2(b)に示すように、離
型紙10,10’側に反った構造となっており、この製
造方法によれば、最外周の粘着剤層11とその下側の離
型紙10とは粘着状態にないので、これらをともに巻解
くだけで、そのまま本発明の両面粘着テープとして使用
でき、しかも、実施例1のように使い始めに離型紙を剥
がす手間がないものであった。
を、図1に示すように、巻芯12を中心に回転させなが
らロールカッター40によって、巻芯12の外周側から
巻芯12の中心側へと幅2cmに切断することにより、
両面粘着テープ13を完成した。図2(a)に示すよう
に、粘着剤層11’の上側の離型紙10の切断面に沿っ
た端縁は下方へ折り曲げられるとともに、粘着剤層1
1’に没入し、離型紙10の紙層10bは粘着剤層1
1’に付着していた。これとは反対に、離型紙10の切
断面に沿った端縁は、上側の粘着剤層11とともに巻芯
12側に折り曲げられることになり、粘着剤層11に付
着することはなかった。このようにして得られた両面粘
着テープ13の切断面は、図2(b)に示すように、離
型紙10,10’側に反った構造となっており、この製
造方法によれば、最外周の粘着剤層11とその下側の離
型紙10とは粘着状態にないので、これらをともに巻解
くだけで、そのまま本発明の両面粘着テープとして使用
でき、しかも、実施例1のように使い始めに離型紙を剥
がす手間がないものであった。
【0014】前記両面粘着テープ13を100cm巻き
解いて、図3に示すように、被着体50である建築用防
水ゴムシートに貼着して貼着部51を形成し、その後、
離型紙10を剥がしてみたところ、図2(b)中の離型
紙10の紙層10bと下側の粘着剤層11’とが付着し
ている部分は、両面貼着テープを巻解く際に断たれてお
り、また、被着体50への貼着前においては、両面粘着
テープの切断面に沿った端縁全体が離型紙側に反ってお
り、被着体50への貼着後においては、粘着剤層11は
被着体50に対して、その全面において貼着状態とな
り、離型紙10のみが元の反った状態となるため、離型
紙10の切断面に反った端縁は、粘着剤層11と離間状
態となる。そのため、離型紙10は紙切れを生じること
なく簡単に剥がすことができた。
解いて、図3に示すように、被着体50である建築用防
水ゴムシートに貼着して貼着部51を形成し、その後、
離型紙10を剥がしてみたところ、図2(b)中の離型
紙10の紙層10bと下側の粘着剤層11’とが付着し
ている部分は、両面貼着テープを巻解く際に断たれてお
り、また、被着体50への貼着前においては、両面粘着
テープの切断面に沿った端縁全体が離型紙側に反ってお
り、被着体50への貼着後においては、粘着剤層11は
被着体50に対して、その全面において貼着状態とな
り、離型紙10のみが元の反った状態となるため、離型
紙10の切断面に反った端縁は、粘着剤層11と離間状
態となる。そのため、離型紙10は紙切れを生じること
なく簡単に剥がすことができた。
【0015】
【発明の効果】このように、本発明の両面粘着テープの
使用方法によれば、粘着剤層を巻芯側の離型紙とともに
巻解いて被着体に貼着して使用するので、両面粘着テー
プの離型紙と粘着剤層とが付着しない状態で被着体に貼
着でき、紙切れを生じることなく離型紙を剥がすことが
できる。また、本発明の両面粘着テープによれば、長尺
テープ状の離型紙の片面に粘着剤層を設け、前記離型紙
の長手方向に沿った両端縁を、前記離型紙側に反るよう
にしたことで、被着体に粘着剤層を貼着した後、離型紙
の両端縁は粘着剤層からわずかに離間状態となり、離型
紙の紙切れを確実に防止できる。また、本発明の両面粘
着テープの製造方法によれば、幅広の離型紙の片面に粘
着材層を設け、これを離型紙側を巻芯側にして巻回した
マスターテープ材を用意して、前記巻芯の外周側から巻
芯の中心側へ所定幅に切断するようにしたので、得られ
た両面粘着テープの両端縁は離型紙側に反ったものとな
るため、離型紙の紙切れのない両面粘着テープを極めて
簡単な方法で製造することができる。また、得られた両
面粘着テープは、被着体に貼着する際に粘着剤層に皺が
寄ったりせず、また、巻解く際に剥がれた粘着剤層をも
とに戻すための手間等を生じることがない。
使用方法によれば、粘着剤層を巻芯側の離型紙とともに
巻解いて被着体に貼着して使用するので、両面粘着テー
プの離型紙と粘着剤層とが付着しない状態で被着体に貼
着でき、紙切れを生じることなく離型紙を剥がすことが
できる。また、本発明の両面粘着テープによれば、長尺
テープ状の離型紙の片面に粘着剤層を設け、前記離型紙
の長手方向に沿った両端縁を、前記離型紙側に反るよう
にしたことで、被着体に粘着剤層を貼着した後、離型紙
の両端縁は粘着剤層からわずかに離間状態となり、離型
紙の紙切れを確実に防止できる。また、本発明の両面粘
着テープの製造方法によれば、幅広の離型紙の片面に粘
着材層を設け、これを離型紙側を巻芯側にして巻回した
マスターテープ材を用意して、前記巻芯の外周側から巻
芯の中心側へ所定幅に切断するようにしたので、得られ
た両面粘着テープの両端縁は離型紙側に反ったものとな
るため、離型紙の紙切れのない両面粘着テープを極めて
簡単な方法で製造することができる。また、得られた両
面粘着テープは、被着体に貼着する際に粘着剤層に皺が
寄ったりせず、また、巻解く際に剥がれた粘着剤層をも
とに戻すための手間等を生じることがない。
【図1】 本発明両面粘着テープの作製に係わるマスタ
ーテープ材の切断工程を示す斜視図
ーテープ材の切断工程を示す斜視図
【図2】 本発明両面粘着テープの断面図
【図3】 従来の両面粘着テープの作製に係わるマスタ
ーテープ材の断面図
ーテープ材の断面図
【図4】 従来の両面粘着テープの作製に係わるマスタ
ーテープ材の切断行程を示す斜視図
ーテープ材の切断行程を示す斜視図
【図5】 従来の両面粘着テープの断面図
【図6】 従来の両面粘着テープの断面図
10 離型紙
10a 離型紙のコート層
10b 離型紙の紙層
11 粘着剤層
11’ 粘着剤層
12 紙管
13 粘着剤層
20 マスターテープ材
40 ロールカッター
50 被着体
51 貼着部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4J004 AA05 AA06 AA09 AA10 AA11
AA14 AB01 DA02 DA03 DB00
DB03 DB04 EA01 EA05 FA08
GA01
Claims (3)
- 【請求項1】 幅広の離型紙の片面に粘着剤層を設けて
巻芯に巻回したマスターテープ材を、前記巻芯の外周側
から巻芯の中心側へと所定幅に切断して製造される両面
粘着テープの使用方法であって、前記粘着剤層は前記巻
芯側の離型紙とともに巻解いて被着体に貼着して使用す
ることを特徴とする両面粘着テープの使用方法。 - 【請求項2】 長尺テープ状の離型紙の片面に粘着剤層
を設けた両面粘着テープにおいて、前記粘着テープの長
手方向に沿った両端縁は、前記離型紙側に反るようにし
たものであることを特徴とする両面粘着テープ。 - 【請求項3】 離型紙の片面に粘着剤層を設けて巻回保
持してなる両面粘着テープの製造方法であって、幅広の
離型紙の片面に粘着材層を設け、これを離型紙側を巻芯
側にして巻回したマスターテープ材を用意して、前記巻
芯の外周側から巻芯の中心側へと所定幅に切断して製造
されることを特徴とする両面粘着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001216754A JP2003027013A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 両面粘着テープの使用方法、並びに両面粘着テープとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001216754A JP2003027013A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 両面粘着テープの使用方法、並びに両面粘着テープとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003027013A true JP2003027013A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19051191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001216754A Withdrawn JP2003027013A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 両面粘着テープの使用方法、並びに両面粘着テープとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003027013A (ja) |
-
2001
- 2001-07-17 JP JP2001216754A patent/JP2003027013A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040518 |