JP2003026998A - スクラッチ可能な隠蔽性コーティング用シリコーン組成物 - Google Patents

スクラッチ可能な隠蔽性コーティング用シリコーン組成物

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)下記式(1)の構造単位を主構造
単位とし、平均重合度が50以上のジオルガノポリシロ
キサン:100重量部 【化1】 (B)下記式(2)及び(3)の構造単位を主構造単位
とするオルガノポリシロキサン:10〜200重量部 (R1−)n(R2−)3-nSi−O− …(2) 【化2】 (C)無機粉末隠蔽剤:(A)成分及び(B)成分の合
計100重量部に対して10〜500重量部 (D)硬化触媒:(A)成分及び(B)成分を硬化させ
る有効量 (E)有機溶剤を含有することを特徴とする隠蔽性コー
ティング用シリコーン組成物。 【効果】 本発明によれば、硬化性に優れ、基材に対し
て、コーティング層や離型剤を用いなくても優れた仮接
着性及びスクラッチ性を示す隠蔽層の形成に適したコー
ティング用シリコーン組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易くじ等に使用
されるスクラッチシート等の隠蔽層の形成に適したコー
ティング用シリコーン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】下に書
かれているものを隠し、かつ擦る等により容易に取り除
き可能な隠蔽層を備えたものとしては、従来より簡易く
じ等に使用されるスクラッチシート等を挙げることがで
きる(実公平2−3897号公報、特開平2−2974
82号公報)。
【0003】このスクラッチシートは、紙やカード等を
基材とした印刷物の表面の一部に隠蔽層が形成され、下
に書かれているものが隠される構成であり、この隠蔽層
を爪や硬貨等で擦ったり、又は隠蔽層に接着テープを貼
り付けて引き剥がしたりすることによって、簡単に取り
除くことができる。
【0004】該隠蔽層には、従来から無機粉末隠蔽剤
(アルミニウム微粉末、黄銅微粉末、銅微粉末やそれら
の酸化微粉末等)、合成樹脂ビヒクル(アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂等)、これらを溶解させる有機溶剤等
を含有する組成物が利用されてきた。
【0005】これらの組成物は隠蔽情報が印刷された基
材上に、印刷等の方法により塗布し隠蔽層を形成する
が、従来からビヒクルとして利用されてきた合成樹脂の
硬化性は低いため、溶剤を揮発させるための乾燥程度の
熱を与えただけの硬化が不十分な状態でも、ある程度の
バインダー性能が得られるように硬い樹脂が用いられて
いる。この場合、十分に硬化させるにはより多くのエネ
ルギーと時間が必要であり、これは製造工程上望ましい
ことではないため、硬化性の優れたビヒクルが求められ
ている。
【0006】現状では硬いビヒクルを使用せざるを得な
いが、硬い隠蔽層は紙やフィルム等変形し易い基材に対
して密着性が悪く、満足できる仮接着性を得られない場
合が多い。そのため、基材と隠蔽層の間に仮接着力を向
上させる目的でコーティング層を設けるのが一般的であ
るが、製造に際しては、隠蔽層と合わせて2コートが必
要となり、手間のかかる作業となっている。
【0007】更に、仮接着力を向上させるコーティング
層は、隠蔽層と密着性の良い材料が選ばれるため、擦り
取る際のスクラッチ性が低下し、隠蔽層として必要な機
能が損なわれてしまう場合もある。その対策として、隠
蔽層用の組成物中にシリコーン系離型剤を添加する方法
が通常採用されているが、添加量が少ないと十分なスク
ラッチ性が得られず、多すぎれば仮接着力を低下させて
しまうため、配合量の調整が難しく、また、コストアッ
プになるという欠点もあった。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
であり、硬化性に優れ、紙、合成紙、プラスチックフィ
ルム等の種々の基材に対して、コーティング層や離型剤
を用いなくても優れた仮接着性及びスクラッチ性を示す
隠蔽性コーティング用シリコーン組成物を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、特定構造の(A)ジオルガノポリシロキサン及び
(B)オルガノポリシロキサン、(C)無機粉末隠蔽
剤、(D)硬化触媒及び(E)有機溶剤を含有するシリ
コーン組成物、又は上記(A)成分と(B)成分とを予
め塩基性触媒存在下で反応させたもの、上記(C)成分
及び(E)成分を含有するシリコーン組成物が、硬化に
必要な時間を従来よりも短縮でき、工程合理化が可能で
あること、隠蔽層が擦り取られるまでの間に必要な基材
との仮接着性や、擦り取られるのに適したスクラッチ性
(柔軟性、脆弱性)を隠蔽層自体が有していること、更
には仮接着性とスクラッチ性を得る機構が異なっている
ことから、コーティング層を設けたり、離型剤を配合し
たりせずに、紙、合成紙、プラスチックフィルム等の種
々の基材に対する仮接着性とスクラッチ性を高い水準で
両立できることを知見し、本発明をなすに至った。
【0010】従って、本発明は、(A)下記式(1)の
構造単位を主構造単位とし、平均重合度が50以上のジ
オルガノポリシロキサン:100重量部
【化3】 (式中、R1は炭素数1〜20の非置換又は置換のアル
キル基又はアリール基、R2はR1、アルケニル基、アル
コキシ基、アルコキシアルコキシ基、水酸基又はエポキ
シ基であり、R1、R2の各々は、同一であっても異なっ
ていてもよく、Oは隣接する構造単位と共有されてシロ
キサン結合を形成しているものとする。) (B)下記式(2)及び(3)の構造単位を主構造単位
とするオルガノポリシロキサン:10〜200重量部 (R1−)n(R2−)3-nSi−O− …(2)
【化4】 (式中、R1とR2は上記と同じ、nは1〜3の整数であ
り、Oは隣接する構造単位と共有されてシロキサン結合
を形成しているものとする。) (C)無機粉末隠蔽剤:(A)成分及び(B)成分の合
計100重量部に対して10〜500重量部 (D)硬化触媒:(A)成分及び(B)成分を硬化させ
る有効量 (E)有機溶剤を含有することを特徴とする隠蔽性コー
ティング用シリコーン組成物を提供する。
【0011】また、本発明は、(F)上記(A)成分1
00重量部と(B)成分10〜200重量部とを予め塩
基性触媒の存在下で反応させることにより得られた反応
生成物 (C)無機粉末隠蔽剤:(A)成分及び(B)成分の合
計100重量部に対して10〜500重量部 (E)有機溶剤を含有することを特徴とする隠蔽性コー
ティング用シリコーン組成物を提供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の(A)成分であるジオルガノポリシロキサン
は、下記式(1)
【0013】
【化5】 で示される2官能性の構造単位(D単位)を主構造単位
とするものである。
【0014】上記式(1)及び(2)中、R1は炭素数
1〜20、好ましくは炭素数1〜12の非置換又は置換
のアルキル基又はアリール基であり、例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シク
ロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリ
ル基等のアリール基、或いはこれらの基の水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子、シアノ基等で置換したクロ
ロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基
等が挙げられ、互いに同一であっても異なっていてもよ
いがメチル基、フェニル基が工業的に好ましい。
【0015】また、R2はR1、ビニル基、アリル基、プ
ロペニル基等の好ましくは炭素数2〜8のアルケニル
基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、メトキシ
エトキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2
〜10のアルコシキアルコキシ基、水酸基又はエポキシ
基から選択され、互いに同一であっても異なっていても
よいが、メチル基、フェニル基、ビニル基が工業的に好
ましい。
【0016】また、上記式中のO(酸素原子)は、隣接
する構造単位と共有されてシロキサン結合を形成してお
り、構造の末端が水酸基、又は下記式(2) (R1−)n(R2−)3-nSi−O− …(2) (式中、R1、R2は上記と同じであるが、R1としては
メチル基、フェニル基、R2としてはメチル基、フェニ
ル基、ビニル基が好ましい。また、nは1〜3の整数で
ある。)で示される単官能性の構造単位により酸素原子
を共有して封鎖されていることが好ましい。
【0017】本発明のジオルガノポリシロキサンは、基
本的には直鎖状の構造であるものが好ましいが、下記式
(4)で示される3官能性(T単位)の構造単位、又は
下記式(3)で示される4官能性(Q単位)の構造単位
を部分的に含む分岐状の構造を有したものでもよく、こ
の場合、一分子を構成する構造単位中の3官能性及び4
官能性の構造単位の含有量が5モル%以下であることが
好ましい。5モル%以下であれば、本発明の組成物の性
能を損なうことなく、硬化性を向上させたり組成物の粘
度を低下させたりする効果が期待できる。
【0018】
【化6】 (式中、R2は前記と同じであるが、メチル基、フェニ
ル基、ビニル基が工業的に好ましい。)
【0019】なお、このジオルガノポリシロキサンの平
均重合度は50以上、好ましくは100以上である。重
合度が50未満では仮接着力が低下する。重合度の上限
は組成物の用途等により適宜選定されるが、本発明の効
果を十分発揮させるためには好ましくは50,000以
下、更に好ましくは20,000以下である。
【0020】本発明の組成物は、従来公知の方法で硬化
でき、付加反応、縮合反応、ラジカル反応等を利用して
硬化させることが好ましいが、利用する反応によって
は、(A)成分のジオルガノポリシロキサンが特定の官
能基を有していることが好ましい。
【0021】付加反応を用いる場合には、(A)成分の
ジオルガノポリシロキサン1分子中に少なくとも2個の
アルケニル基を有していることが好ましく、このアルケ
ニル基の含有量は(A)成分100g当たり0.001
〜0.1モル、特に0.002〜0.07モルであるこ
とが望ましい。
【0022】また、縮合反応を用いる場合には、(A)
成分100g当たり水酸基を0.0001〜0.05モ
ル、特に0.0002〜0.01モル含有していること
が望ましく、とりわけ両末端が水酸基で封鎖されたα,
ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキサンが好ましい。
一方、ラジカル反応を用いる場合には、特定の官能基を
有している必要はないが、硬化に用いる触媒によって
は、ビニル基を有するものが、良好な硬化性を得ること
ができるため好適である。
【0023】本発明の(B)成分であるオルガノポリシ
ロキサンは、主に下記式(2)(M単位)及び(3)
(Q単位) (R1−)n(R2−)3-nSi−O− …(2) (式中、R1、R2は上記と同じであるが、R1としては
メチル基、フェニル基、R2としてはメチル基、フェニ
ル基、ビニル基が好ましい。また、nは1〜3の整数で
ある。)
【0024】
【化7】 で示される構造単位を主構造単位とするオルガノポリシ
ロキサンである。
【0025】上記式(3)中のO(酸素原子)は、隣接
する構造単位と共有されてシロキサン結合を形成してお
り、3次元架橋構造を骨格構造とし、構造の末端が、主
に上記式(2)で示される単官能性の構造単位により酸
素原子を共有して封鎖されているものであり、これら構
造単位を有することが優れたスクラッチ性と仮接着性を
得るのに必要である。
【0026】特に、本発明で好ましく使用できる最も単
純な構造であるオルガノポリシロキサンとしては、上記
式(2)及び(3)で示される構造単位のみで構成され
るものであり、一般にMQレジンとして知られている。
【0027】MQレジンにはM/Qモル比、置換基、官
能基の異なる各種のMQレジンが存在し、シリコーン粘
着剤用原料としても知られているが、M/Qモル比が
0.5〜1.5であるものが使用に適している。M/Q
モル比が0.5未満では組成物としての相溶性が悪くな
る恐れがあり、1.5を超えるとスクラッチ性が悪くな
る恐れがある。なお、MQレジンはシリコーン粘着剤用
途に限定されるものではない。
【0028】本発明のオルガノポリシロキサンは、基本
的には上記式(2)及び(3)で示される構造単位のみ
で構成されていることが好ましいが、前記式(1)又は
(4)で示される構造単位を部分的に含むものでもよ
く、この場合、一分子を構成する構造単位中の上記式
(1)及び(4)で示される構造単位の含有量は、本発
明の組成物の効果が損なわれない程度であり、概ね30
モル%以下、特に20モル%以下であることが好まし
い。
【0029】この、オルガノポリシロキサンは、前述の
(A)成分の場合と同様に、利用する反応によっては、
特定の官能基を有していることが好ましいが、付加反応
を利用する場合において、アルケニル基は必ずしも必要
ではない。
【0030】(B)成分の配合量は(A)成分100重
量部に対して10〜200重量部、好ましくは20〜1
80重量部、更に好ましくは20〜150重量部であ
る。10重量部未満では隠蔽層の仮接着性が不足し、2
00重量部を超えると隠蔽層が硬くなりひびが発生しや
すくなる。
【0031】本発明の(C)成分である無機粉末隠蔽剤
としては、従来から使用されてきた材料が使用できる。
例えば、アルミニウム粉末、黄銅粉末、銅粉末等の金属
粉末や、それらの酸化物の微粉末等、酸化チタン、カー
ボンブラック等の無機顔料等が使用可能であり、これら
の内ではアルミニウム粉末の隠蔽性が良好であり好適に
使用可能である。
【0032】この無機粉末隠蔽剤の配合量は、(A)成
分及び(B)成分の合計100重量部に対して10〜5
00重量部、好ましくは20〜400重量部、更に好ま
しくは30〜400重量部である。10重量部未満では
隠蔽性が不足し、500重量部を超えると隠蔽層の仮接
着性が悪くなる。
【0033】本発明の(D)成分である硬化触媒は、付
加反応、縮合反応、ラジカル反応等による硬化反応に用
いるものであり、一般に使用されているものが使用でき
る。硬化反応として付加反応を利用する場合、上述した
ように、(A)成分は1分子中に少なくとも2個のアル
ケニル基を有するものを用いることが必要であり、
(B)成分としても1分子中に2個以上のアルケニル基
を有するものを使用することが好ましいが、(D)成分
は(A)成分又は(B)成分と架橋する成分として、一
分子中にケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を
少なくとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン及び白金金属系触媒が用いられる。
【0034】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンとしては、好ましくは下記式(5)で示される構造単
位を有し、分子鎖末端が下記式(6)で封鎖されたもの
であることが好ましい。
【0035】
【化8】 このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量
は、(A)成分及び(B)成分中のアルケニル基の合計
モル数に対してケイ素原子に結合した水素原子(SiH
基)のモル数が1〜10倍、特に1.5〜8倍に相当す
る量である。
【0036】一方、白金族金属系触媒としては、例えば
白金黒、塩化白金酸、塩化白金酸−オレフィンコンプレ
ックス、塩化白金酸−アルコール配位化合物、ロジウム
金属、ロジウム−オレフィンコンプレックス等が挙げら
れる。この白金族金属系触媒は、(A)成分及び(B)
成分の合計100重量部に対して金属量として0.00
05〜0.1重量部、特に0.001〜0.01重量部
配合することが、十分な硬化被膜を形成する上で好まし
い。
【0037】縮合反応により硬化させる場合には、パラ
トルエンスルホン酸、マレイン酸、リン酸等の酸、トリ
エチルアミン、エチレンジアミン、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド等の塩基、オクチル酸亜鉛、オクチ
ル酸鉄、トリアセチルアセトンアルミニウム、テトラブ
チルチタン、ジオクチル錫ジアセテート等の有機金属化
合物を硬化触媒として用いることができる。この場合の
配合量は、(A)成分及び(B)成分の合計100重量
部に対して0.1〜5重量部、特に0.2〜4重量部で
あることが好ましい。
【0038】また、ラジカル反応を利用する場合は、例
えばベンゾイルパーオキサイド、ジ(tert−ブチ
ル)パーオキサイド等の有機過酸化物を硬化触媒として
利用できる。この場合の配合量は有機過酸化物の種類に
よって異なるが、概ね(A)成分及び(B)成分の合計
100重量部に対して、1〜5重量部、特に2〜4重量
部である。
【0039】本発明の(D)成分である硬化触媒は、そ
の性質上、組成物を塗布しようとする直前に配合するこ
とが好ましい。特に、付加反応を利用する場合は、硬化
触媒配合後には室温でも反応が進行してしまう場合があ
り、ポットライフが短くなり、隠蔽層の塗工に支障をき
たすことがある。そのため、付加反応を利用する場合に
は、ポットライフを確保する目的で、本発明の組成物に
付加反応制御剤を配合することが望ましい。
【0040】付加反応制御剤としては公知のものが使用
でき、例えば3−メチル−1−ブチン−3−オール、
3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−メ
チル−1−ペンテン−3−オール、フェニルブチノール
等のアセチレン系アルコール、3−メチル−3−ペンテ
ン−1−イン、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−
イン等のアセチレン系化合物、これらアセチレン化合物
とアルコキシシラン及びシロキサンとの反応物、又は上
記アセチレン化合物とハイドロジエンシラン及びシロキ
サンとの反応物、テトラメチルビニルシロキサン環状体
等のビニルシロキサン、ベンゾトリアゾール等の有機窒
素化合物の他、有機リン化合物、オキシム化合物、有機
クロム化合物等が挙げられる。
【0041】この付加反応制御剤の配合量は、一般に
(A)成分及び(B)成分の合計100重量部に対して
好ましくは0.01〜10重量部、更に好ましくは0.
1〜7重量部使用される。
【0042】本発明の(E)成分の有機溶剤は、各種基
材に対する塗工性の向上、塗工量及び組成物粘度の調整
を目的として配合される成分であり、例えばトルエン、
キシレン、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケト
ン、ヘキサン等の本発明の組成物を均一に溶解でき、組
成物の他の成分や付加反応制御剤と反応しない有機溶剤
が使用できる。
【0043】上記有機溶剤の配合量は、上記目的に合わ
せて適宜選定され、特に限定されないが、(A)成分の
ジオルガノシロキサン100重量部に対して0〜5,0
00重量部、特に0〜1,000重量部が好ましい。
【0044】本発明の組成物を調製するのに特別な方法
は必要とされず、各成分が十分均一に溶解又は分散させ
ることができる方法であればよい。例えば(D)成分の
硬化触媒以外の成分を混合し、ボールミル等を用いて溶
解・分散し、塗工直前に(D)成分の硬化触媒を添加、
混合して使用することが好ましい。
【0045】また、本発明の組成物を調製する別の簡便
な方法として、市販のシリコーン粘着剤を(A)成分、
(B)成分、(D)成分及び(E)成分として利用する
こともできる。この場合、市販品のシリコーン粘着剤を
適切に選択し、(C)成分の無機粉末隠蔽剤と必要に応
じて(E)成分の有機溶剤を更に配合することで本発明
の組成物を調製することができる。硬化の際にはシリコ
ーン粘着剤用の硬化触媒を規定量配合して用いればよ
い。
【0046】シリコーン粘着剤の選択に際しては、第一
に、本発明の組成物の(C)成分である無機粉末隠蔽剤
により硬化が阻害されたり、副反応が進行したりしない
ものを選択する必要がある。第二に、一般にシリコーン
粘着剤は粘着力が比較的小さい特徴を有するが、隠蔽層
を形成される基材との間で目的とする仮接着力の得られ
るものとして、本発明の用途においては、中でも粘着力
の低いものを選択することにより良好な仮接着性を得る
ことができる。例えば、対SUS板、180゜ピール、
粘着剤層厚み30μmの標準的な条件による粘着力が、
1N/25mm程度以下であることが好ましい。
【0047】市販のシリコーン粘着剤のみでは、本発明
の性能を達成し得ない場合であっても、(A)成分、
(B)成分及び(D)成分を追加配合することによって
本発明の性能を示す組成物を調製することも可能であ
る。
【0048】また、本発明において、(A)成分のジオ
ルガノポリシロキサンと(B)成分のオルガノポリシロ
キサンの代わりに、(F)成分として上記(A)成分と
(B)成分とを予め塩基性触媒の存在下で反応させたも
のを用いることもできる。これを用いることにより、硬
化性や仮接着性をより向上させることができる。この場
合、(A)成分及び(B)成分としては、前記で例示し
たものと同様のものが挙げられるが、(A)成分として
は分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたもの、(B)成分
としてはM単位及びQ単位からなるMQレジン等を好ま
しく用いることができる。
【0049】塩基性触媒としては、水酸化カリウムやア
ンモニア等が挙げられ、(A)成分及び(B)成分の合
計100重量部に対して好ましくは0.0001〜5重
量部、更に好ましくは0.001〜0.1重量部が添加
される。反応は20〜200℃で1〜10時間行われる
ことが好ましく、終了後に蒸留、中和、イオン交換体や
吸着剤による処理等の方法で触媒は失活除去できる。ま
た、反応を均一に進めるため希釈溶剤を配合したり、攪
拌したりしてもよい。
【0050】なお、この場合、硬化触媒の配合は任意で
あり、配合しても前述の(D)成分の配合量以下であ
り、配合しなくとも隠蔽層の形成が可能となる。配合す
る場合、その条件は前述の(D)成分及び(E)成分と
同様であるが、適正な配合量は隠蔽層の性能により調整
することが好ましい。
【0051】隠蔽層の塗工及び印刷方法としては、スク
リーン印刷、グラビア印刷、シール印刷等が可能である
が、厚い被膜の印刷が可能であることから、スクリーン
印刷が好ましい。
【0052】隠蔽層の厚みは、スクラッチで隠蔽層を擦
って取り除くような場合は、通常2〜100μmであ
る。薄すぎると隠蔽性を確保できない場合があり、厚す
ぎるとスクラッチして隠蔽層を剥がそうとするとき手間
がかかる恐れや、材料の浪費となる恐れがある。
【0053】塗工及び印刷された後、硬化方式の常法に
応じ、例えば加熱により硬化させるが、付加反応により
硬化させる場合は、100℃程度で10〜30秒間程度
の加熱で硬化できる。
【0054】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。
【0055】[実施例1](A)成分として、骨格構造
が下記式(7)の構造単位1.5モル%と下記式(8)
の構造単位98.5モル%からなり、分子鎖の両末端が
下記式(9)の構造単位で封鎖されている平均重合度が
8,000のジオルガノポリシロキサンを100重量
部、
【0056】
【化9】 (式中、Meはメチル基、Viはビニル基を表す。) (B)成分として下記式(3)の構造単位50モル%、
下記式(6)の構造単位50モル%からなるオルガノポ
リシロキサンを100重量部、
【0057】
【化10】 (式中、Meはメチル基を表す。) (C)成分としてアルミニウム粉末(606Mギンペー
スト セイコーアドバンス社製)200重量部 (D)成分のうち、分子鎖両末端が上記式(6)の構造
単位で封鎖され、下記式(5)の構造単位を95モル%
含有し、粘度が25mPa・s(25℃)であるメチル
ハイドロジェンポリシロキサンを、Si−H基のモル数
が(A)成分のビニル基のモル数の5倍に相当する重量
【0058】
【化11】 (式中、Meはメチル基を表す。) (E)成分として、トルエンを800重量部、付加反応
制御剤として3−メチル−1−ブチン−3−オールを5
重量部混合し、20〜40℃で3時間攪拌し、溶解・分
散させた。得られた液に、(D)成分の白金とビニルシ
ロキサンとの錯塩を白金換算量で0.05重量部配合し
て攪拌し、隠蔽層塗工用の組成物を調製した。
【0059】次に、片面に隠蔽したい情報を印刷した2
50g/m2の厚紙の上に、調製した組成物をアプリケ
ーターで塗工後、100℃で10秒間加熱して厚さ25
μmの隠蔽層を形成した。
【0060】形成された隠蔽層を通して下の情報は読み
取ることはできず、十分な隠蔽性を有していた。塗工品
を折り曲げても、隠蔽層表面を指の腹で擦っても剥離せ
ず、仮接着性は良好であった。隠蔽層表面を爪や硬貨で
擦ると簡単に取り除くことができ、情報を読みとれる様
になり、スクラッチ性も良好であった。
【0061】[比較例1](A)成分の配合量を190
重量部、(B)成分の配合量を10重量部とした以外は
実施例1同様にして組成物を調製し、更に隠蔽層を形成
して、隠蔽性、仮接着性、スクラッチ性を評価した。
【0062】隠蔽性、スクラッチ性は良好であったが、
隠蔽層表面を指の腹で10往復擦ると部分的に剥離して
しまい、仮接着性は不十分であった。
【0063】[比較例2](A)成分の配合量を50重
量部、(B)成分の配合量を150重量部とした以外は
実施例1同様にして組成物を調製し、更に隠蔽層を形成
して、隠蔽性、仮接着性、スクラッチ性を評価した。
【0064】隠蔽性、スクラッチ性は良好であったが、
塗工品を折り曲げると隠蔽層にひびが入り、仮接着性は
不十分であった。
【0065】[実施例2](A)成分として、分子鎖両
末端が水酸基で封鎖され、上記式(8)の構造単位10
0モル%からなる平均重合度が8,000のジオルガノ
ポリシロキサンを100重量部、(B)成分として上記
式(3)の構造単位50モル%、上記式(6)の構造単
位50モル%からなるオルガノポリシロキサンを100
重量部、(E)成分として、トルエンを400重量部、
塩基性触媒として水酸化カリウム0.002重量部をフ
ラスコにとり、窒素雰囲気下で攪拌しながら内温110
℃で10時間還流して反応させた、次に内温を90℃に
下げて、エチレンクロルヒドリンを0.01重量部添加
して3時間攪拌して中和し生成物を得た。
【0066】得られた生成物600重量部に、(C)成
分としてアルミニウム粉末(606Mギンペースト セ
イコーアドバンス社製)200重量部 (E)成分として、トルエンを400重量部、配合して
20〜40℃で3時間攪拌して隠蔽層塗工用の組成物を
調製し、実施例1と同様に隠蔽層を形成して、隠蔽性、
仮接着性、スクラッチ性を評価した。
【0067】形成された隠蔽層を通して下の情報は読み
取ることはできず、十分な隠蔽性を有していた。塗工品
を折り曲げても、隠蔽層表面を指の腹で擦っても剥離せ
ず、仮接着性は良好であった。隠蔽層表面を爪や硬貨で
擦ると簡単に取り除くことができ、情報を読みとれる様
になり、スクラッチ性も良好であった。
【0068】[実施例3](A)成分、(B)成分、
(D)成分、及び(E)成分の一部として、信越化学工
業(株)製シリコーン粘着剤X−40−3102(固形
分50%、トルエン50%、対SUS板、180゜ピー
ル、粘着層厚み30μmの標準的な条件による粘着力が
0.8N/25mm)を400重量部、(C)成分とし
てアルミニウム粉末(606Mギンペースト セイコー
アドバンス社製)200重量部 (F)成分として、トルエンを600重量部、混合し、
20〜40℃で3時間攪拌し、溶解・分散させた。得ら
れた液に、(D)成分として白金とビニルシロキサンと
の錯塩を白金換算量で0.05重量部配合して攪拌して
隠蔽層塗工用の組成物を調製し、実施例1と同様に隠蔽
層を形成して、隠蔽性、仮接着性、スクラッチ性を評価
した。
【0069】形成された隠蔽層を通して下の情報は読み
取ることはできず、十分な隠蔽性を有していた。塗工品
を折り曲げても、隠蔽層表面を指の腹で擦っても剥離せ
ず、仮接着性は良好であった。隠蔽層表面を爪や硬貨で
擦ると簡単に取り除くことができ、情報を読みとれる様
になり、スクラッチ性も良好であった。
【0070】[比較例3]合成樹脂ビヒクルとしてアク
リル樹脂(YR−102 東洋レーヨン社製)700重
量部 (C)成分としてアルミニウム粉末(606Mギンペー
スト セイコーアドバンス社製)300重量部混合し、
20〜40℃で3時間攪拌し、溶解・分散させて、隠蔽
層塗工用の組成物を調製し、実施例1と同様に隠蔽層を
形成して、隠蔽性、仮接着性、スクラッチ性を評価し
た。
【0071】形成された隠蔽層を通して下の情報は読み
取ることはできず、十分な隠蔽性を有していたが、隠蔽
層表面を指の腹で擦ると部分的に剥離し、仮接着性は不
良であった。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、硬化性に優れ、紙、合
成紙、プラスチックフィルム等の種々の基材に対して、
コーティング層や離型剤を用いなくても優れた仮接着性
及びスクラッチ性を示すスクラッチシート等の隠蔽層の
形成に適したコーティング用シリコーン組成物が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/07 C09D 183/07 (72)発明者 小川 匡彦 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 2C005 HA17 KA11 KA12 4J038 DL021 DL022 DL031 DL032 DL042 DL101 DL102 GA03 HA02 HA06 HA16 HA22 HA41 JA05 JA32 JA35 JA43 JA55 JA66 JC01 JC26 JC38 KA03 KA04 KA06 KA08 KA20 MA09 NA11 NA12 NA23 PA19 PA20 PB14 PC08 PC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記式(1)の構造単位を主構造
    単位とし、平均重合度が50以上のジオルガノポリシロ
    キサン:100重量部 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜20の非置換又は置換のアル
    キル基又はアリール基、R2はR1、アルケニル基、アル
    コキシ基、アルコキシアルコキシ基、水酸基又はエポキ
    シ基であり、R1、R2の各々は、同一であっても異なっ
    ていてもよく、Oは隣接する構造単位と共有されてシロ
    キサン結合を形成しているものとする。) (B)下記式(2)及び(3)の構造単位を主構造単位
    とするオルガノポリシロキサン:10〜200重量部 (R1−)n(R2−)3-nSi−O− …(2) 【化2】 (式中、R1とR2は上記と同じ、nは1〜3の整数であ
    り、Oは隣接する構造単位と共有されてシロキサン結合
    を形成しているものとする。) (C)無機粉末隠蔽剤:(A)成分及び(B)成分の合
    計100重量部に対して10〜500重量部 (D)硬化触媒:(A)成分及び(B)成分を硬化させ
    る有効量 (E)有機溶剤を含有することを特徴とする隠蔽性コー
    ティング用シリコーン組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分のジオルガノポリシロキサン
    又は(A)成分のジオルガノポリシロキサンと(B)成
    分のオルガノポリシロキサンがアルケニル基を有するも
    のであり、(D)成分が1分子中にケイ素原子に結合し
    た水素原子を少なくとも3個有するオルガノハイドロジ
    ェンポリシロキサン及び白金族金属系触媒である請求項
    1記載の隠蔽性コーティング用シリコーン組成物。
  3. 【請求項3】 (F)請求項1記載の(A)成分100
    重量部と(B)成分10〜200重量部とを予め塩基性
    触媒の存在下で反応させることにより得られた反応生成
    物 (C)無機粉末隠蔽剤:(A)成分及び(B)成分の合
    計100重量部に対して10〜500重量部 (E)有機溶剤を含有することを特徴とする隠蔽性コー
    ティング用シリコーン組成物。
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