JP2003026963A - ホットメルトインク組成物及びそれによる記録物 - Google Patents

ホットメルトインク組成物及びそれによる記録物

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JP2003026963A
JP2003026963A JP2001210925A JP2001210925A JP2003026963A JP 2003026963 A JP2003026963 A JP 2003026963A JP 2001210925 A JP2001210925 A JP 2001210925A JP 2001210925 A JP2001210925 A JP 2001210925A JP 2003026963 A JP2003026963 A JP 2003026963A
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wax
melt ink
hot melt
color
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Yoshikatsu Ito
芳勝 伊東
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Seiren Co Ltd
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Seiren Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/34Hot-melt inks

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット印写において色材本来の色を
表現でき、しかも高温でのインク安定性に優れ記録画像
の色再現安定性に優れるホットメルトインク組成物を提
供する。 【構成】 インクジェット印写用のホットメルトインク
組成物であって、色材と、常温で固体の飽和炭化水素系
のワックスと、樹脂とを含み、前記ワックスはASTM
D−1500法における色相値が1.0以下であり、
前記樹脂はJISK 7103法におけるYI値が−5
〜5であることを特徴とするホットメルトインク組成
物。 【効果】 本発明のホットメルトインク組成物を用いて
インクジェット印写記録を行うと、色材本来の色で豊か
に表現された記録物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット印
写用ホットメルトインク組成物に関し、更に詳しくは、
色材本来の色を表現でき、また高温でのインク物性にお
いて安定性に優れるインクジェット印写用ホットメルト
インク組成物及びその記録物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット印写技術を用
いた記録方式が普及している。この記録方式は、色材
(染料又は顔料)を水や有機溶剤等の溶媒(分散媒)に
溶解(分散)してなる液体インクを用いて、紙、フイル
ム、布帛等の記録媒体に噴射し、画像を記録する方法で
ある。
【0003】しかし、液体インクは、記録媒体に印写す
ると滲み現象が現れ、鮮明な画像が得られない。その問
題を解決する方法として前処理を行ってインク受容層を
記録媒体の記録面に形成する方法が提供されている。し
かし、記録面にインク受容層を形成するにはこのような
前処理工程が必要となり、またインクジェット印写後
に、そのインク受容層を取り除くための後処理工程が更
に必要となる場合もあり極めて効率が悪い。
【0004】このようなことから、インク受容層を形成
しない状態で、直接、記録面にインクジェット印写が可
能であるホットメルトインクを使った印写法が開発され
た。この印写法に使われるホットメルトインクは、常温
では固体(半固体)のビヒクルを加熱溶融したものを溶
媒として、その中に色材を溶解させてなるホットメルト
インク組成物である。
【0005】そして、ホットメルトインクは、インクジ
ェット印写において、高温のノズルから溶融したインク
滴の形で噴射され、記録媒体の表面上で冷却されドット
状に固化することにより記録媒体への印写が行われる。
このようなホットメルトインクとして、例えば、天然ワ
ックスのビヒクルを用いるホットメルトインク(特開昭
58−108271号公報)、合成ワックスのビヒクル
を用いるホットメルトインク(特開昭62−29597
3号公報)等がある。
【0006】しかし、これらのホットメルトインク中の
ビヒクルは、インクジェット記録装置のヘッド内にて、
長時間、加熱状態に置かれるため、熱による物性変化を
起こす。その結果、これらのビヒクルは、色相や粘度が
変化してインク安定性が悪くなり、画像の再現性が得ら
れない。
【0007】このようなことから、特開平4−3398
71号公報に示すような耐熱堅牢性のあるビヒクルを用
いた、すなわちパラフィンワックスとエチレン酢酸ビニ
ル共重合体を用いた、ホットメルトインクが開発されて
いる。このホットメルトインクは、記録媒体の表面上で
ドット状に固化する際、ビヒクル中に分散していた色材
がビヒクルの固化の進行に伴ってドットの中心に集積し
ていくことを特徴とするものである。
【0008】しかし、このインク組成物では色材の色が
ビヒクルを通して視認されるため、外側のビヒクルの色
が内側の色材本来の色をくすませてしまう現象が生じ、
的確に色材本来の色を表現できない。特に、淡色の色材
を使用した場合、色のくすみは顕著に現れ、微妙な色表
現ができないといった問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
を背景に、上記の問題点を克服するためになされたもの
である。すなわち、本発明の目的は、インクジェット印
写において、色材本来の色を表現できるホットメルトイ
ンク組成物を提供することである。さらに、高温でのイ
ンク安定性に優れ、記録画像の色再現安定性に優れるホ
ットメルトインク組成物を提供することである。及びそ
れによって印写記録された記録物を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、イ
ンクジェット印写において、ビヒクル自身の色と色材の
色相の相互の発色に及ぼす影響を見出し、この知見に基
づいて、本発明を完成させたものである。
【0011】即ち、本発明は、(1)、インクジェット
印写用のホットメルトインク組成物であって、色材と、
常温で固体のワックスを含み、該ワックスは、ASTM
D−1500法における色相値が1.0以下であるホ
ットメルトインク組成物に存する。
【0012】そして、(2)、インクジェット印写用の
ホットメルトインク組成物であって、色材と、常温で固
体のワックスと、樹脂とを含み、前記ワックスはAST
MD−1500法における色相値が1.0以下であり、
前記樹脂はJIS K 7103法におけるYI値が−
5〜5であることを特徴とするホットメルトインク組成
物に存する。
【0013】そしてまた、(3)、前記ワックスは、飽
和炭化水素系のワックスであるホットメルトインク組成
物に存する。
【0014】そしてまた、(4)、インクジェット印写
用のホットメルトインク組成物であって、色材と、常温
で固体の飽和炭化水素系のワックスと、樹脂とを含み、
前記ワックスはASTM D−1500法における色相
値が1.0以下であり、前記樹脂はJIS K 710
3法におけるYI値が−5〜5であるホットメルトイン
ク組成物に存する。
【0015】そしてまた、(5)、上記ホットメルトイ
ンク組成物を用いてインクジェット印写記録された記録
物に存する。
【0016】本発明はこの目的に沿ったものであれば、
上記1〜4の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構
成も当然採用可能であり、そのようなホットメルトイン
ク組成物を用いてインクジェット印写記録された記録物
も同様に当然採用可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のホットメルトイン
ク組成物の実施の形態について説明する。本発明は、ビ
ヒクルとして、固体の状態でほぼ白色であるワックスや
ほとんど無色透明な樹脂を用いることにより、色材本来
の色の表現を可能にしたものである。
【0018】また、熱により特性が変化しないワックス
や樹脂を使用したことにより、インクジェット印写装置
のヘッド内で長時間、加熱状態に置かれても、ホットメ
ルトインク(ホットメルトインク組成物)自体の優れた
熱安定性やまた記録画像の色再現安定性を可能にしたも
のである。
【0019】まず、本発明のホットメルトインク組成物
に用いられる色材としては、顔料及び染料のいずれも使
用可能である。印写記録された記録物に対して耐候性や
耐光性が求められる場合は、顔料を使用することが好ま
しく、有機、無機を問わず任意のものが選択される。
【0020】例えば有機顔料としては、ニトロソ類、染
付レーキ類、アゾレーキ類、不溶性アゾ類、モノアゾ
類、ジスアゾ類、縮合アゾ類、ベンゾイミダゾロン類、
フタロシアニン類、アントラキノン類、ペリレン類、キ
ナクリドン類、ジオキサジン類、イソインドリン類、ア
ゾメチン類、ピロロピロール類等が挙げられる。また、
無機顔料としては、酸化物類、水酸化物類、硫化物類、
フェロシアン化物類、クロム酸塩類、硫酸塩類、炭酸塩
類、ケイ酸塩類、リン酸塩類、炭素類(カーボンブラッ
ク)、金属粉類等が挙げられる。
【0021】また、耐候性や耐光性をあまり重視しない
場合には、染料を使用することも可能であり、その際の
染料は特に限定されず任意のものが選択される。例えば
染料としては、アゾ類、アントラキノン類、インジゴイ
ド類、フタロシアニン類、カルボニウム類、キノンイミ
ン類、メチン類、キサンテン類、ニトロ類、ニトロソ類
のような油溶性染料、分散染料、酸性染料、反応染料、
カチオン染料、直接染料等が挙げられる。
【0022】次に、色材の溶媒(分散媒剤)であるビヒ
クルとしては、ASTM D−1500法において色相
値が1.0以下のワックスを使用することが重要であ
る。ここで、ASTM D−1500法とは、米国材料
試験協会による石油製品の色相を数値化する標準試験法
であり、色相値の度合いは0. 5刻みの値で定義され
る。
【0023】この方法による色相値と色相の関係は、
0. 5以下が白、4. 0以下が淡い琥珀色、6. 0以下
が黄色(琥珀色)、8.0以下が茶色、それ以上が黒色
として対応している。従って、ワックスが固体の状態で
白色またはほぼ白に近い琥珀色を呈する場合、すなわち
色相値が1.0以下の場合、イエロー、レッド、ブルー
といった有彩色の色材を溶解若しくは分散させても、色
材の彩度低下などを引き起こすことは殆どなく、鮮明な
色表現に優れ、色再現性にも優れる。
【0024】さらに、ワックスが固体の状態で白色を呈
する場合、すなわち色相値が0.5以下の場合、特に淡
色や中間色における微妙な色表現が可能となることから
より好ましい。しかし逆に、ワックスが固体の状態で
黄、茶、黒といった色を呈する場合、すなわち、色相値
が1.0より大きい場合、このようなワックス中に色材
を分散させると、色材の色とワックスの色が混ざってし
まうため、色材の持つ本来の色の表現が困難となるので
ある。
【0025】白色〜淡い琥珀色を有するワックスの具体
例としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックスといった石油系ワックス、及びそれらの石油
系ワックスを変性させた石油系ワックス誘導体(水酸基
やカルボキシル基を分子中に持たせたもの)、ポリエチ
レンワックス、フィッシャートロプスワックス、アミド
ワックスといった合成ワックス、硬化ヒマシ油、硬化ヒ
マシ油誘導体といった水素化ワックス等が挙げられる。
本発明では、上記のワックスの中から色相値が1.0以
下の物を選択して使用する。
【0026】一方、ワックスの構造としては、飽和炭化
水素系のワックスであればより好ましい。飽和炭化水素
系のワックスは、化学的に不活性で、熱による分子の解
離、酸化などの現象を起こし難いため、変色や粘度低下
など物性変化が生じ難いからである。
【0027】従って、ホットメルトインク組成物がイン
クジェットプリンタのヘッド内で長時間に渡って加熱さ
れた状態でも、ホットメルトインク組成物自体の変色や
粘度変化が起きにくく、安定した色再現性(や吐出性)
を得ることが可能となる。すなわち、ASTM D−1
500法の色相値が1.0以下の飽和炭化水素系のワッ
クスは、常に安定した色相を呈し、しかも粘度低下など
を起こさない。
【0028】ここで、飽和炭化水素系のワックスの具体
例としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロ
プスワックス等が挙げられる。これらのワックスは、1
種類又は2種類以上の組み合わせとして用いられる。
【0029】さて、ホットメルトインク組成物には、上
述した色材やワックスに加え、接着性および可撓性アッ
プのために樹脂を添加するとよい。その際、色材の彩度
を低下させず微妙な色表現を可能にするために、選定さ
れる樹脂は、JIS K7103法におけるYI値が−
5〜5のものが好ましい。
【0030】ここで、JIS K 7103法とは、無
色又は白色に近いプラスチック(固体状又は液状)の黄
色度及び黄変度の試験方法であり、YI値とは黄色度を
示す値である。YI値がプラスの値で表示されるときは
色相が黄色方向へ、マイナスのときは青方向へ移行する
ことを示す。
【0031】樹脂のYI値が−5〜5の範囲であると該
樹脂はほとんど無色であり、的確な色材本来の発色がな
される。YI値が5より大きいと樹脂は黄色がかってし
まい、また−5より小さいと樹脂は青みを呈してしまう
ため、色材本来の色の表現を妨げるようになる。
【0032】また、これらの樹脂は、ワックスの場合と
同様に、熱による材料の劣化すなわち変色や粘度変化が
少ないものが好ましい。熱による材料の劣化が少ない樹
脂としてはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エ
チレンーエチルアクリレート共重合樹脂、ポリアクリル
酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、石油樹脂、水添石油樹脂、ロジン樹脂、水添
ロジン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン系熱可塑性エ
ラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ
エステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可
塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー
等の樹脂が挙げられる。
【0033】またこれらの樹脂は、1種類又は2種類以
上の組み合わせとして用いられるが、原則として使用す
るワックスと相溶性が高いものが選定される。その他、
ホットメルトインク組成物には、必要に応じて分散剤、
熱安定剤、酸化防止剤、防腐剤、pH調整剤、消泡剤、
浸透剤等の添加剤を加えることも当然可能である。
【0034】本発明のホットメルトインク組成物は、色
材、ワックス、及び必要に応じて樹脂、その他添加剤を
溶融混合し、更にその溶融混合物を、3本ロールミル、
ボールミル、コロイドミル、アトライター等の分散機を
使って分散させる。その後、加熱濾過装置などを用いて
濾過を行い、成型用の型などに流し込んで冷却すること
で得られる。
【0035】本発明のホットメルトインク組成物を使っ
たインクジェット印写装置としては特に限定されず、通
常のインクジェットプリンタに装備されたヘッドに加熱
装置を備えたものや市販のホットメルト型インクジェッ
ト記録装置であればよい。
【0036】本発明に用いられる記録媒体としては、繊
維類、紙類、プラスチック類、セラミックス類、金属類
等特に限定されない。繊維類としては、綿、麻、羊毛、
絹、ビスコースレーヨン、キュプラレーヨン、ポリノジ
ック、ジアセテート、トリアセテート、ビニロン、ナイ
ロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ア
クリル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリクラー
ル、ベンゾエート、プロミックス、エスタミド、ポリエ
チレン、カチオン可染ポリエステル等の素材を含有する
編物・織物・不織布等があげられる。
【0037】また紙類としては普通紙、上質紙、コート
紙、クラフト紙、グラシン紙、和紙等が挙げられる。ま
た、プラスチック類としてはアクリル、ポリスチレン、
塩化ビニル等が挙げられ、セラッミクス類としては陶磁
器、ガラス、ほうろう、セメント等が挙げられる。また
金属類としては銅、アルミ、ステンレス等が挙げられ
る。
【0038】本発明のホットメルトインク組成物を使っ
てインクジェット印写する際には、通常、これら記録媒
体を処理しないが、必要に応じてプライマー処理等の前
処理を行うことも可能である。このような記録媒体を対
象としてインクジェット印写され記録物となる。この記
録物は、必要に応じて適宜後処理がなされる。
【0039】次に、本発明について実施例をあげて説明
するが、本発明は、必ずしもその実施例に限定されるも
のではない。
【0040】
【実施例】〔記録媒体〕記録媒体としてポリエステル1
00%平織物を用いた。 〔評価試験〕 色相(または鮮明性) 得られた記録物の色表現を目視にて観察した。 ・色材本来の色で鮮明な色が表現されている・・・
(○) ・一部色相がくすみ、鮮明さが足りない・・・(△) ・色相がくすみ、色材本来の色が表現されていない・・
・(×)
【0041】色安定性 作成後130℃恒温にて72時間放置したインク組成物
(A)、前記の条件で放置していないインク組成物
(B)の2つを用意し、ソリッドインクジェットプリン
タにてインク(A)及び(B)で被記録物に記録を行っ
た。記録物を分光測色計CM−1000(MINOLT
A製)にて測色し、それらの△E値(色差)を求めた。
数字が小さいほど安定性が高いことを示す。 粘度安定性 上記のインク(A)及び(B)を130℃で加熱し、そ
れぞれの粘度をB形粘度計(トキメック製)を用いて測
定した。 ・粘度の増加、減少なし(±20%未満)・・・(○) ・粘度の増加、減少が若干あり(±20〜40%未満)
・・・(△) ・粘度の増加、減少が著しくあり(±40%以上)・・
・(×)
【0042】〔実施例1〕ワックスとしてOX−020
T(ASTM D−1500法の色相値=0.5、石油
系ワックス誘導体、日本精蝋(株))を100重量部採
取し、130℃で溶融させ、これにHOSTAPERM
PINK E−02(顔料、クラリアント(株))1
重量部、及びLANOX FP−1410N(分散剤、
日本精化(株))0.3重量部を加え、加熱対応型分散
機を用い分散後、続いて加熱濾過を行い不純物を除去
し、室温で放冷して均質なマゼンタ色ホットメルトイン
ク組成物を作成した。記録媒体に対するインク組成物の
付与方法としては、ホットメルト対応インクジェットプ
リンタを用いて以下の印写条件でプリントを行い、記録
物を得た。上記で得られたインク組成物及び記録物に対
し評価試験を行った。得られた結果を表1に示す。 〔印写条件〕 イ)ノズル径 : 70(μm) ロ)印加電圧 : 50(V) ハ)パルス幅 : 20(μs) ニ)駆動周波数: 1(kHz) ホ)解像度 : 180(dpi)
【0043】〔実施例2〕ワックスとしてBE SQU
ARE195(ASTM D−1500法の色相値=
0.5、マイクロクリスタリンワックス、東洋ペトロラ
イト(株))を用いる以外は実施例1と同様にインク組
成物を作成した。このインク組成物を用いて、記録媒体
に対しインクジェット印写を行い記録物を得た。上記で
得られたインク組成物及び記録物に対し評価試験を実施
し、得られた結果を表1に示す。
【0044】〔実施例3〕ワックスとしてBE SQU
ARE195(ASTM D−1500法の色相値=
0.5、マイクロクリスタリンワックス、東洋ペトロラ
イト(株))及びVICTORY(ASTM D−15
00法の色相値=0.5、マイクロクリスタリンワック
ス、東洋ペトロライト(株))をそれぞれ60重量部及
び40重量部用いる以外は実施例1と同様にインク組成
物を作成した。このインク組成物を用いて、記録媒体に
対しインクジェット印写を行い記録物を得た。上記で得
られたインク組成物及び記録物に対し評価試験を実施
し、得られた結果を表1に示す。
【0045】〔実施例4〕樹脂成分としてウルトラセン
722(JIS K7103法のYI値=−5、エチレ
ン酢酸ビニル共重合樹脂、東ソー(株))を5重量部更
に加える以外は実施例3と同様にインク組成物を作成し
た。このインク組成物を用いて、記録媒体に対しインク
ジェット印写を行い記録物を得た。上記で得られたイン
ク組成物及び記録物に対し評価試験を実施し、得られた
結果を表1に示す。
【0046】〔実施例5〕樹脂成分としてタフテックH
1141(JIS K7103法のYI値=1、スチレ
ン系熱可塑性エラストマー、旭化成(株))を5重量部
更に加える以外は実施例3と同様にインク組成物を作成
した。このインク組成物を用いて、記録媒体に対しイン
クジェット印写を行い記録物を得た。上記で得られたイ
ンク組成物及び記録物に対し評価試験を実施し、得られ
た結果を表1に示す。
【0047】〔実施例6〕ワックスとしてHi−Mic
−2045(ASTM D−1500法の色相値=1.
0、マイクロクリスタリンワックス、日本精蝋(株))
を用いる以外は実施例1と同様にインク組成物を作成し
た。このインク組成物を用いて、記録媒体に対しインク
ジェット印写を行い記録物を得た。上記で得られたイン
ク組成物及び記録物に対し評価試験を実施し、得られた
結果を表1に示す。
【0048】〔比較例1〕ワックスとしてHi−Mic
−1070(ASTM D−1500法の色相値=1.
5、マイクロクリスタリンワックス、日本精蝋(株))
を100重量部採取し、130℃の温度で溶融させ、こ
れにHOSTAPERM PINK E−02(顔料、
クラリアント(株))1重量部、及びLANOX FP
−1410N(分散剤、日本精化(株))0.3重量部
を加え、加熱対応型分散機を用い分散した。続いて加熱
濾過を行い不純物を除去し、室温で放冷して均質なマゼ
ンタ色ホットメルトインク組成物を作成した。このイン
ク組成物を用いて、記録媒体に対しインクジェット印写
を行い記録物を得た。上記で得られたインク組成物及び
記録物に対し評価試験を実施し、得られた結果を表1に
示す。
【0049】〔比較例2〕ワックスとしてLICOWA
X OP(ASTM D−1500法の色相値=1.
5、モンタンワックス、クラリアント(株))を用いる
以外は比較例1と同様にインク組成物を作成した。この
インク組成物を用いて、記録媒体に対しインクジェット
印写を行い記録物を得た。上記で得られたインク組成物
及び記録物に対し評価試験を実施し、得られた結果を表
1に示す。
【0050】〔比較例3〕ワックスとしてワックスレッ
クス155(ASTM D−1500法の色相値=2.
0、スラックスワックス、エクソンモービル(株))を
用いる以外は比較例1と同様にインク組成物を作成し
た。このインク組成物を用いて、記録媒体に対しインク
ジェット印写を行い記録物を得た。上記で得られたイン
ク組成物及び記録物に対し評価試験を実施し、得られた
結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明のホットメルトインクは、インク
ジェット印写において、的確に色材本来の色を表現で
き、豊かな色表現を可能とする。また、長時間における
加熱状態でのインク安定性及び記録画像の色再現安定性
に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA54 BA55 BA59 BA60 4J039 AB04 AB08 AB12 AD01 AD03 AD08 AD09 AD10 AD18 AE04 AE06 AE08 BB01 BC01 BC36 BE01 BE02 BE03 BE04 BE05 BE07 BE08 CA09 EA21 EA44 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット印写用のホットメルトイ
    ンク組成物であって、色材と、常温で固体のワックスを
    含み、該ワックスは、ASTM D−1500法におけ
    る色相値が1.0以下であることを特徴とするホットメ
    ルトインク組成物。
  2. 【請求項2】 インクジェット印写用のホットメルトイ
    ンク組成物であって、色材と、常温で固体のワックス
    と、樹脂とを含み、前記ワックスはASTM D−15
    00法における色相値が1.0以下であり、前記樹脂は
    JIS K 7103法におけるYI値が−5〜5であ
    ることを特徴とするホットメルトインク組成物。
  3. 【請求項3】 前記ワックスは、飽和炭化水素系のワッ
    クスであることを特徴とする請求項1記載のホットメル
    トインク組成物。
  4. 【請求項4】 インクジェット印写用のホットメルトイ
    ンク組成物であって、色材と、常温で固体の飽和炭化水
    素系のワックスと、樹脂とを含み、前記ワックスはAS
    TM D−1500法における色相値が1.0以下であ
    り、前記樹脂はJIS K 7103法におけるYI値
    が−5〜5であることを特徴とするホットメルトインク
    組成物。
  5. 【請求項5】 上記ホットメルトインク組成物を用いて
    インクジェット印写記録された請求項1〜4記載のいず
    れか1項記載の記録物。
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