JP2003026253A - 包装袋、該包装袋の製造方法、および製袋充填包装機 - Google Patents

包装袋、該包装袋の製造方法、および製袋充填包装機

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JP2003026253A
JP2003026253A JP2001213587A JP2001213587A JP2003026253A JP 2003026253 A JP2003026253 A JP 2003026253A JP 2001213587 A JP2001213587 A JP 2001213587A JP 2001213587 A JP2001213587 A JP 2001213587A JP 2003026253 A JP2003026253 A JP 2003026253A
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Japan
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bag
packaging bag
seal
welding
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JP2001213587A
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English (en)
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Orihiro Tsuruta
織寛 鶴田
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Orihiro Engineering Co Ltd
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Orihiro Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応に用いられる複数の原料を収容し、しか
も混合作業を容易に行える包装袋を提供する。 【解決手段】 自立袋80は、天シール部81と、脚部
となる底シール部83と、両側の側シール部82とを有
し、これらのシール部によって内部が密封されている。
さらに自立袋80にはイージーピールシール部84を有
し、これによって、自立袋80の内部は、それぞれ異な
る種類の充填物を収容した2つの収容室に分割されてい
る。イージーピールシール部84は、自立袋80を握る
など、自立袋に外力が加わった際に、天シール部81、
側シール部82および底シール部93でのフィルムの剥
離に優先して剥離する性質を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イージーピール性
を持つ溶着部で内部が複数の室に分割され、それぞれの
室に異なる種類の内容物が充填された包装袋、この包装
袋の製造方法、およびこの包装袋を製造するための製袋
充填包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2種類の原料を混合攪拌して反応
を生じさせ、所望の反応物を生成する場合、一般には、
それぞれ別々の容器に入れられた原料をさらに別の容器
に移し替え、その容器内で2種類の原料を撹拌する方法
が採られる。このような、2種類の原料を混合攪拌して
反応物を生成するものの例として、例えば、家庭で手作
り豆腐を手軽に作ることができる手作り豆腐キットや、
2液反応型の接着剤などが挙げられる。
【0003】手作り豆腐キットの場合、豆乳は容器に収
容する一方、苦汁(凝固剤)を小袋に入れて豆乳入りの
容器に添付した形態で販売されている。ユーザは、豆腐
を作る際、苦汁と豆乳とを別の容器に移し替え、その容
器内で苦汁と豆乳とを混合撹拌して豆乳を凝固させる。
2液混合型の接着剤の場合、基剤と反応剤とを別々のチ
ューブに入れたセットとして販売されている。ユーザ
は、主剤および硬化剤をそれぞれのチューブから必要な
量だけ絞り出し、これらを混合攪拌することにより接着
剤を作る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように従来のセットでは、反応させるべき2種類の原
料が別々の容器に入れられているので、一方の容器を紛
失してしまうおそれがあるという問題があった。2種類
の原料を反応させて所望の反応物を作るために、2種類
の物質をセットとして販売する形態では、セットに含ま
れる各原料は、目的とする反応物を得るための専用の原
料であり他の用途に転用できない場合が多い。したがっ
て、一方の物質を紛失してしまうと他方の原料の使い道
がなくなり、結果的に他方の原料は不用になってしま
う。
【0005】また、従来のセットでは、2種類の原料を
別の容器に移し替え、そして容器の中で混合する必要が
あったので、その作業が煩雑で、しかも混合作業中に周
囲を汚してしまうおそれがあった。さらに、容器中の全
ての原料を一度に使用する場合には問題にならないが、
容器の中から原料を必要な量だけ取り出して使用する場
合には、各原料を正確な割合で混合しないと目的とする
反応物が得られないことがあり、このことも、混合作業
が煩雑になる要因の一つとなっていた。
【0006】そこで本発明は、反応に用いられる複数の
原料が紛失することなく収容され、しかも混合作業を容
易に行うことのできる包装袋、このような包装袋の製造
方法、およびこのような包装袋を製造するための製袋充
填包装機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の包装袋は、フィルムで形成され、内部に複数種
の充填物を密封した包装袋であって、前記フィルムの縁
部に沿って前記フィルムの向き合った内面同士を溶着す
ることによって形成された周縁シール部と、前記フィル
ムで包囲された領域をそれぞれ異なる種類の充填物が収
容された複数の収容室に分割するように、前記フィルム
の向き合った内面同士を溶着することによって形成され
た少なくとも一つの仕切シール部とを有し、前記フィル
ムに前記周縁シール部および前記仕切シール部を剥離す
る力が付与された際、前記周縁シール部の剥離に優先し
て前記仕切シール部が剥離する性質を有する。
【0008】本発明の包装袋では、少なくとも一つの仕
切シール部によって内部が複数の収容室に分割され、各
収容室にそれぞれ異なる種類の充填物が収容されてい
る。ここで、例えば包装袋を押しつぶすなどすると、包
装袋には各シール部を剥離する力が加わる。この際、仕
切シール部は、他のシール部に優先して剥離する性質を
有しているので、周縁シール部では剥離せず仕切シール
部が剥離する。これによって各収容室が連通し、包装袋
を開封せずに充填物を混合攪拌することが可能となる。
【0009】仕切シール部はイージーピール性を持って
いることが好ましく、仕切シール部のシール強度は4.
9〜11.8N/15mmの範囲であることが好まし
い。また、包装袋の形態としては、自立袋、三方シール
タイプ、四方シールタイプ、およびピロータイプが挙げ
られる。
【0010】また本発明は、上述の包装袋を連続的に効
率よく製造するため、長尺のフィルムを上方から下方へ
送りつつ、前記フィルムを用いて、内部に複数種の充填
物を密封した包装袋の製造方法であって、長尺のフィル
ムをその同じ面が対面するように両縁部を向き合わせて
筒状にフォーミングする工程と、筒状にフォーミングさ
れた前記フィルムの両縁部同士を前記フィルムの長手方
向に沿って溶着することによって、縦シール部を形成す
る工程と、筒状にフォーミングされた前記フィルムの前
記両縁部と間隔をあけた位置で、前記フィルムの長手方
向に沿って前記フィルムの向き合った内面同士を溶着す
ることによって、前記フィルムに、イージーピール性を
持つ少なくとも一つの仕切りシール部を形成する工程
と、前記縦シール部および前記仕切りシール部が形成さ
れた前記フィルムの内側の、前記仕切りシール部によっ
て仕切られた複数の領域に、それぞれ異なる種類の充填
物を投入する工程と、前記充填物の投入後、前記フィル
ムの向き合った内面同士をその幅方向に溶着して、前記
充填物が投入された前記複数の領域を密封する工程とを
有する、包装袋の製造方法を提供する。
【0011】本発明の包装袋の製造方法において、仕切
りシール部を形成する工程では、超音波シール法によっ
てフィルムを溶着するのが、イージーピール性を持たせ
るようにシール強度を制御しやすいという点で好ましい
が、フィルムを加熱して溶着してもよい。本方法を利用
して、自立袋、三方シールタイプの包装袋、四方シール
タイプの包装袋、およびピロータイプの包装袋が製造可
能である。また、フィルムを筒状にフォーミングする工
程の後、フィルムの両縁部で、対面した2枚のフィルム
の間に口栓を溶着する工程を更に有し、この工程の後
に、縦シール部を形成することで、口栓付きの包装袋が
製造される。
【0012】さらに本発明は、上述の包装袋を連続的に
効率よく製造するため、長尺のフィルムを上方から下方
へ送りつつ、前記フィルムを用いて、内部に複数種の充
填物を収容した包装袋を製造する製袋充填包装機であっ
て、長尺のフィルムをその同じ面が対面するように両縁
部を向き合わせるフィルム整形機構と、前記フィルムの
向き合った両縁部同士を前記フィルムの長手方向に沿っ
て溶着する縦シール機構と、前記フィルムの幅方向につ
いて前記両縁部と間隔をあけた位置で、前記フィルムの
長手方向に沿って前記フィルムの向き合った内面同士
を、イージーピール性を持たせて溶着する少なくとも一
つのイージーピールシール機構と、前記縦シール機構お
よびイージーピールシール機構により前記フィルムを溶
着することで前記フィルムの内側に形成された複数の領
域内にそれぞれ異なる種類の充填物を投入するための複
数の投入ノズルと、前記充填物が投入された前記複数の
領域を密封するために、前記フィルムの向き合った内面
同士を前記フィルムの幅方向に溶着する横シール機構と
を有する、製袋充填包装機を提供する。
【0013】イージーピールシール機構としては、超音
波シール機やヒートシール機を用いることができるが、
シール強度を制御しやすいという点では超音波シール機
であることが好ましい。特に、超音波シール機を、エン
ボスパターンでフィルムを溶着するものとすることで、
剥離し易いシール部を形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明による包装袋の一例である
自立袋の斜視図であり、図2は、図1に示す自立袋をそ
の幅方向中央部で高さ方向に沿って切断した断面図であ
る。
【0016】自立袋80は、熱可塑性樹脂製のフィルム
で作られたものであり、それぞれフィルムの対向した面
同士を溶着することによって形成された、天シール部8
1と、自立袋80の脚部となる底シール部83と、両側
の側シール部82とを有する。さらに、自立袋80は、
その高さ方向中間部において天シール部81と平行かつ
自立袋80の全幅にわたって形成されたイージーピール
シール部84を有する。
【0017】イージーピールシール部84も他のシール
部と同様に、フィルムの対向した面同士を溶着すること
によって形成されたものである。このイージーピールシ
ール部84によって、自立袋80の内部は第1収容室8
5と第2収容室86とに区画され、第1収容室85と第
2収容室86とにはそれぞれ異なる内容物が充填されて
いる。イージーピールシール部84では、イージーピー
ル性を持つように、天シール部81、側シール部82お
よび底シール部83よりも弱いシール強度でフィルムが
溶着されている。これにより、自立袋80は、上述した
各シール部にフィルムを剥離する力が付与された際、天
シール部81、底シール部83および側シール部82で
のフィルムの剥離に優先して、イージーピールシール部
84でフィルムが剥離する性質を有する。
【0018】イージーピールシール部84のシール強度
は、輸送中や通常の取り扱いでは剥離することはない
が、例えば自立袋80を握りつぶすなど、ある一定以上
の力がイージーピールシール部84に加わることによっ
てイージーピールシール部84でフィルムが剥離する程
度の大きさである。具体的には、イージーピールシール
部84のシール強度は、4.9〜11.8N/15mm
(500〜1200gf/15mm)の範囲であること
が好ましい。シール強度が4.9N/15mm未満の場
合、輸送中や通常の取り扱い中にフィルムが剥離するお
それがあり、一方、11.8N/15mmを超えると自
立袋80を握りつぶしてもイージーピールシール部84
でフィルムを剥離させるのが困難となる。
【0019】天シール部81、底シール部83および側
シール部82のシール強度はイージーピールシール部8
4でのシール強度より強ければ特に制限されないが、自
立袋80を握りつぶしても内容物が漏れないように確実
にシールするためには、49N/15mm以上であるこ
とが好ましい。
【0020】ここで、シール強度は、JISZ0238
に準拠して測定した値である。つまり、包装袋の測定対
象となるシール部を含む部分からそのシール部に対して
直角の方向に幅15.0±0.1mm、展開長さ100
mm以上の試験片を採取し、その試験片のシール部を中
央にして180°に開き、つかみの間隔を50mm以上
とし、試験片の両端を引張試験機のつかみに取り付け、
シール部が破断するまで300±20mm/minの速
度で引張荷重を加え、その間の最大荷重(N/15m
m)を求める。この最大荷重を10個以上の試験片に対
して求め、その平均値をシール強度とする。
【0021】上述した構成に基づき、例えば自立袋80
を手作り豆腐キットとする場合には、第1収容室85に
苦汁が充填され、第2収容室86に豆乳が充填されたも
のとする。そして、自立袋80を開封せずに、第1収容
室85の部分または第2収容室86の部分で自立袋80
を握り、イージーピールシール部84のフィルム同士を
剥離させる。これによって第1収容室85と第2収容室
86とが連通し、苦汁と豆乳とが混ざり合う。その後、
自立袋80を揉んで、苦汁と豆乳とをよく撹拌する。苦
汁と豆乳とが撹拌されたら、自立袋80のまま加熱し、
豆乳を凝固させることによって、自立袋80内に入れら
れたまま豆腐が作られる。作られた豆腐を食する際に
は、自立袋80を開封し、自立袋80の中から豆腐を取
り出す。なお、苦汁と豆乳とを混合攪拌した後、自立袋
80を開封して内容物を他の容器に移し替え、この容器
内で凝固させてもよい。
【0022】また、自立袋80を2液硬化型の接着剤用
袋とする場合は、第1収容室85に基剤が充填され、第
2収容室86に反応剤が充填されたものとする。そし
て、この接着剤を用いるときには、手作り豆腐キットの
場合と同様にして基剤と反応剤とを混合攪拌する。その
後、自立袋80を開封し、混合攪拌された内容物が接着
に供される。
【0023】以上説明したように本実施形態の自立袋8
0によれば、反応に必要な2種類の液体を一つの自立袋
80に収容することができるので、いずれか一方の原料
を紛失するといった不具合を確実に防止することができ
る。また、2種類の液体の混合攪拌を、自立袋80を開
封することなく自立袋80内に収容された状態で行える
ので、作業者自身や周囲を汚すことなく、しかも簡単に
行うことができる。さらに、混合する2種類の液体の割
合は、第1収容室85および第2収容室86に入れられ
ている液体の量で決まるので、誰が混合作業を行っても
混合比を誤ることなく所定の混合比で混合することがで
きる。つまり、作業者の経験や技能に拘わらず、目的と
する反応物を容易に得ることができる。
【0024】次に、上述の自立袋80を製造するのに好
適に用いられる製袋充填包装機の一例について、その側
面図である図3および正面図である図4を参照して説明
する。
【0025】この製袋充填包装機は、長尺シート状のフ
ィルム1’を2組の送りローラ4によって上方から下方
へ送りながら、異なる2種類の充填物を、それぞれ鉛直
方向下向きに延びた2本の投入ノズル3a,3bより供
給し、図1に示したような自立袋80を製造するもので
ある。
【0026】図3および図4において、投入ノズル3
a,3bの上方には、ガイドローラ2を経由して供給さ
れる長尺シート状のフィルム1’を、その両縁部で同じ
側の面を向き合わせた状態で、自立袋80の底面となる
部分を内側に折り込み、ほぼ偏平状とするためのフィル
ム折り込み機構10が設けられている。
【0027】フィルム折り込み機構10の下方には、フ
ィルム折り込み機構10によって上述の形状に折り込ま
れたフィルム1’の幅方向両側部でフィルム1’の向き
合った内面同士をその長手方向に沿って熱溶着するため
の天シール機構20および底シール機構30が配置され
ている。天シール機構20と底シール機構30とは、投
入ノズル3a,3bを間において互いに対向する位置に
配置されている。さらに、フィルム1’の幅方向につい
て天シール機構20と離れた位置には、一方の投入ノズ
ル3aと他方の投入ノズル3bとの間の領域でフィルム
1’の向き合った内面同士をその長手方向に沿ってシー
ルするためのイージーピールシール機構50が配置され
ている。
【0028】天シール機構20により自立袋80の天シ
ール部81が形成され、底シール機構30により自立袋
80の底シール部83が形成され、イージーピールシー
ル機構50により自立袋80のイージーピールシール部
84が形成される。フィルム1’は、フィルム折り込み
機構10を通過し、さらに天シール機構20で両縁部の
内面同士が熱溶着されることで、後述するように一部位
が内側に折り込まれた略扁平状の筒状フィルム1とされ
る。
【0029】筒状フィルム1を挟みながら回転し、これ
によって筒状フィルム1を下方に送る送りローラ4は、
上述した天シール機構20、底シール機構30、および
イージーピールシール機構50の下方に設けられてい
る。
【0030】送りローラ4の下方で、かつ投入ノズル3
a,3bの下端よりも下方には、筒状フィルム1を間に
おいて対向配置され、送りローラ4の回転に同期して回
転される1対のシゴキローラ5が設けられている。シゴ
キローラ5は、筒状フィルム1を挟み込むことによっ
て、筒状フィルム1内に投入された充填物を分割するも
のであり、不図示の駆動機構によって図4に示した矢印
A方向に対向移動可能に設けられている。また、シゴキ
ローラ5は、筒状フィルム1を挟んだ状態で回転するこ
とにより、送りローラ4とともに筒状フィルム1を下方
に送る。
【0031】シゴキローラ5の下方には、筒状フィルム
1の向き合った内面同士を全幅にわたって熱溶着し、自
立袋80の側シール部82を形成するための側シール機
構60が配置されている。
【0032】以下に、上述したフィルム折り込み機構1
0、底シール機構30、天シール機構20、イージーピ
ールシール機構50、および側シール機構60について
詳しく説明する。
【0033】(フィルム折り込み機構)フィルム折り込
み機構10は、台形板11と、台形板11の下方に設け
られた2本のガイドアーム13と、各ガイドアーム13
の下方に設けられた2枚の押さえ板12と、押さえ板1
2の間に侵入して設けられた押し込み板14と、2対の
押さえローラ15とを有する。
【0034】台形板11は、上辺の長さが下辺の長さお
よびフィルム1’の幅よりも長く、かつ、2つの斜辺の
角度が互いに等しい板部材であり、鉛直方向に対して斜
めに配置されている。台形板11の下辺の近傍には、水
平方向、かつ、互いに平行に延びた2本のガイドアーム
13が設けられている。
【0035】ガイドローラ2を経由したフィルム1’
は、送りローラ4の駆動により台形板11の上面に密着
しながら下方に送られ、さらに、各ガイドアーム13に
よって、フィルム1’の端部の広がりがフィルム1’の
外側から押さえられる。これにより、フィルム1には、
図5に示すように2つの稜部1aが形成され、これら稜
部1aの間の領域が、自立袋の底面となる。
【0036】ガイドアーム13の下方には、フィルム
1’に形成された2つの稜部1aの間の領域をさらに内
側に折り込むための、1枚の押し込み板14および2枚
の押さえ板12が配置されている。押し込み板14は逆
三角形状の部材であり、図5に示したフィルム1’の2
つの稜部1aの間の領域をフィルム1’の外側から押し
込むように、傾斜して配置される。各押さえ板12は、
フィルム1’の内側において互いに間隔をあけて対向配
置され、フィルム1’の内側から2つの稜部1aを支持
することによって、フィルム1’が押し込み板14で押
し込まれたときに各稜部1aが内側に押し込まれないよ
うに規制する。
【0037】押し込み板14および各押さえ板12を通
過したフィルム1’は、図6に示すように、開放端とは
反対側の側部がW字形状に折り込まれて、2つの山部1
bとその間の谷部とが形成される。また、各押さえ板1
2は、押し込み板14の斜辺の傾斜に合わせて互いの間
隔が次第に小さくなるように傾いて配置される。
【0038】2対の押さえローラ15は、図6に示すよ
うに折り込まれたフィルム1’の折り込まれた部分およ
び重ね合わせられた縁部をそれぞれ挟み、フィルム1’
の送りをガイドする。
【0039】(底シール機構)図3のB−B線断面図で
ある図7に示すように、底シール機構30は、互いに対
向して配置され不図示の駆動源によって対向移動される
1対の底ヒーターバー31と、各底ヒーターバー31の
間に配置された受け板32とを有する。フィルム折り込
み機構10(図3参照)を通過したフィルム1’は、2
つの山部1bの間に受け板32が位置するように送られ
る。フィルム1’の送りを停止した状態で各底ヒーター
バー31を前進させ、受け板32の両面を各底ヒーター
バー31で加圧することで、フィルム1’の、受け板3
2と底ヒーターバー31とで挟まれた部位、すなわち2
つの山部1bでフィルム1’の向き合った内面同士がそ
れぞれ熱溶着され、底シール部83(図3参照)が形成
される。フィルム1’の、底シール機構30によって熱
溶着された部位は、自立袋80(図1参照)を安定して
立たせるためのリブとして機能する。
【0040】各底ヒーターバー31の加圧面は、図8に
示すように斜線で示した領域が凸部31aとなってお
り、底ヒーターバー31がフィルム1’の山部1bを熱
溶着する際は、実際には凸部31aがフィルム1’に加
圧される。つまり、凸部31aの形状によって、上述の
リブの形状が決定される。なお、本実施形態では、底シ
ール機構30は、後述するようにイージーピールシール
機構50のレイアウト上の制限から、側シール部82
(図1参照)が形成されるべき位置がフィルム1’の送
り方向について中央となる位置に配置されているので、
凸部31aの形状は図8に示す形状となっているが、こ
の凸部31aの形状は、フィルム1’の送り方向におけ
る底シール機構30の位置に応じて変更される。
【0041】(天シール機構)天シール機構20は、図
7に示すように、フィルム1’の対面した両縁部を間に
おいて対向配置された天ヒーターバー21と天ヒーター
受けバー22とを有する。天ヒーター受けバー22の、
天ヒーターバー21との対向面には、シリコーンゴムか
らなるマット23が貼り付けられている。天ヒーターバ
ー21と天ヒーター受けバー22とで、フィルム1’の
対面した両縁部同士を加圧および加熱することで、フィ
ルム1’の両縁部同士が熱溶着されて、フィルム1’に
天シール部81(図3参照)が形成される。
【0042】(イージーピールシール機構)本実施形態
で用いたイージーピールシール機構50は、超音波シー
ル機であり、図9に示すように、フィルム1’を間にお
いて対向配置された共振ホーン51と受け台53とを有
する。共振ホーン51は、発振器(不図示)からの高周
波電流を縦振動に変換する振動子52に連結されてい
る。共振ホーン51と受け台53とでフィルム1’を加
圧し、フィルム1’に超音波振動エネルギーを伝達する
ことで、重なり合ったフィルム1’の境界面で局所的な
内部発熱を生じさせ、その部位が瞬間的に溶着され、フ
ィルム1’にイージーピールシール部84が形成され
る。
【0043】イージーピールシール機構50は、前述し
たように、イージーピールシール部84のシール強度が
天シール部81および底シール部83のそれよりも弱く
なるように、共振ホーン51の形状や溶着条件を設定す
る必要がある。例えば、共振ホーン51の先端をエンボ
ス状とすると、エンボスの凸部と凹部とでシール圧が異
なり、これが部分的なシール強度のムラを作ることにな
り、イージーピールシール部84でフィルム1’を剥離
する力が加わったときに凹部から剥離が生じやすいとい
う利点がある。なお、共振ホーン51の先端をエンボス
状とする他に、共振ホーン51および受け台53の互い
の対向面に、互いに直交するように方向付けられたスト
ライプ状の凹凸を形成しても、イージーピールシール部
84をエンボスパターンで溶着し、部分的なシール強度
のムラを作ることができる。
【0044】また、図3および図4に示されるように、
本実施形態ではイージーピールシール機構50は、天シ
ール機構20および底シール機構30よりも上方に配置
されているが、これは単に、イージーピールシール機構
50である超音波シール機が大型であることに起因して
レイアウトが制限されたためであり、実際の装置構成に
即して任意の位置に配置して構わない。
【0045】(側シール機構)図10は、図3に示した
側シール機構の正面図である。
【0046】図10において、筒状フィルム1を間にお
いて、2つのシリンダ61,66が互いのロッドを対向
させて配置されている。各シリンダ61,66は、それ
ぞれ水平方向に対向移動する不図示のスライダに固定さ
れている。
【0047】一方のシリンダ61のロッドには、カッタ
63を進退可能に保持したカッタ保持バー62が固定さ
れている。また、そのシリンダ61には、後述するヒー
ターバー67の受けとなるヒーター受けバー64が、支
持軸61aを中心に図示矢印D方向に揺動自在に設けら
れている。ヒーター受けバー64は、ばね(不図示)に
より図示反時計回りに付勢されているが、ヒーター受け
バー64の先端部の位置は、後述するヒーターバー67
の位置とほぼ等しい高さ以上には回動しないように規制
されている。カッタ保持バー62の先端面及びヒーター
受けバー64の先端面には、シリコーンゴムからなるマ
ットが貼り付けられている。
【0048】さらに、このシリンダ61のロッドにはカ
ム62aが設けられ、ヒーター受けバー64には、シリ
ンダ61のロッドを前進させたときにカム62aの下面
と当接するカム受けローラ64aが設けられている。こ
れにより、シリンダ61のロッドが前進してカム62a
がカム受けローラ64aに乗り上げると、ヒーター受け
バー64は上記ばねの付勢力に抗して時計回りに揺動す
る構成となっている。
【0049】他方のシリンダ66のロッドには、電熱ヒ
ーター等の加熱手段(不図示)を内蔵したヒーターバー
67が固定されている。また、そのシリンダ66には、
カッタ保持バー62の受けとなる冷却バー68が、支持
軸66aを中心に図示矢印E方向に揺動自在に設けられ
ている。冷却バー68は、ばね(不図示)により図示時
計回りに付勢されているが、冷却バー68の先端部の位
置は、カッタ保持バー62の位置とほぼ等しい高さ以上
には回動しないように規制されている。冷却バー68の
先端部には、カッタ保持バー62に保持されたカッタ6
3を前進させたときに、カッタ63が進入可能な溝が形
成されている。
【0050】さらに、このシリンダ66のロッドにはカ
ム67aが設けられ、冷却バー68には、シリンダ66
のロッドを前進させたときにカム67aの下面と当接す
るカム受けローラ68aが設けられている。これによ
り、シリンダ66のロッドが前進してカム67aがカム
受けローラ68aに乗り上げると、冷却バー68は上記
ばねの付勢力に抗して反時計回りに揺動する構成となっ
ている。
【0051】側シール機構60は、筒状フィルム1を全
幅にわたって熱溶着するものであるが、底シール部83
(図3参照)では4枚のフィルムが重なり合っている。
従って、この底シール部83に過度の引き剥がし力が加
わると、熱シールした部分が剥離してしまうおそれがあ
る。そこで、図3に示すように、底シール部83でのシ
ール強度をより向上させるために、底シール部83を側
シール機構60により熱溶着するのに先立って熱シール
する補強シール機構40を、側シール機構60と底シー
ル機構30との間に設けてもよい。
【0052】次に、上述した製袋充填包装機による充填
包装動作について、図3、図4及び図11を参照して説
明する。
【0053】まず、図3および図4において、シゴキロ
ーラ5を開いた状態で、各投入ノズル3a,3bからそ
れぞれ筒状フィルム1内に充填物を投入しつつ、送りロ
ーラ4を回転させて筒状フィルム1を下方に送る。この
際、筒状フィルム1には既に、底シール部83、天シー
ル部81およびイージーピールシール部84が形成され
ており、それぞれイージーピールシール部84で仕切ら
れた別々の空間内に、各投入ノズル3a,3bから充填
物が投入される。投入ノズル3a,3bからそれぞれ投
入される充填物は、目的とする反応物を生成するための
原料となるものである。例えば、豆腐を作る場合には、
一方の投入ノズル3aから豆乳を投入し、他方の投入ノ
ズル3bから苦汁を投入する。
【0054】筒状フィルム1が所定量だけ送られたら、
シゴキローラ5を閉じ、シゴキローラ5により筒状フィ
ルム1内で充填物を分割する。
【0055】この状態で更に送りローラ4およびシゴキ
ローラ5を回転させて筒状フィルム1を下方に送ると、
図11(a)に示すように、筒状フィルム1には充填物
が存在しない空充填部1dが形成される。
【0056】空充填部1dが側シール機構60の間に位
置するまで筒状フィルム1が送られたら、筒状フィルム
1の送りを停止し、前述したスライダの駆動により各シ
リンダ61,66を接近させていく。このとき、ヒータ
ーバー67は前進されており、ヒーターバー67とヒー
ター受けバー64とが対向している。各シリンダ61,
66を接近させていくと、図11(b)に示すように、
ヒーターバー67とヒーター受けバー64とが閉じら
れ、空充填部1dが加圧される。これにより空充填部1
dが熱溶着される。
【0057】空充填部1dの熱溶着が終了したら、図1
1(c)に示すように、ヒーターバー67を後退させる
と同時に、カッタ保持バー62を前進させる。これによ
り、冷却バー68およびヒーター受けバー64はそれぞ
れ時計回りに回動し、冷却バー68はカッタ保持バー6
2と対向する位置に移動される一方、ヒーター受けバー
64は下方に退避される。その結果、今度は冷却バー6
8とカッタ保持バー62とで空充填部1dが加圧され
る。この状態で、熱溶着された部分を冷却し、さらにカ
ッタ63を前進させて、熱溶着された部分を切断する。
【0058】熱溶着された部分が切断されたら各シリン
ダ61,66を後退させ、得られた包装体を落下させ
る。このとき、カッタ保持バー62を後退させ、ヒータ
ー受けバー64を元の位置に戻しておく。そして、シゴ
キローラ5を開き、シゴキローラ5の間から次回分の充
填物を落下させる。
【0059】上述のようにして得られた包装体は、底シ
ール部83(図3参照)底にして図1に示すように立た
せることができる自立袋80となる。また、この包装機
は、フィルムを送りながら、製袋と2種類の充填物の充
填とを同時に行っているので、自立袋80を連続的かつ
効率的に生産することができる。
【0060】一方、本実施形態の側シール機構60は、
筒状フィルム1の送りを停止した状態で、熱溶着と、熱
溶着された部分の冷却・切断とをそれぞれ別の手段で行
っている。したがって、筒状フィルム1は、加熱後直ち
に冷却されるので、フィルム1の加熱、冷却、切断の各
工程を効率的に行うことができ、熱溶着から切断までの
動作の高速化が達成されるとともに、シール強度が向上
し、さらに、シール幅を小さくすることができる。
【0061】本実施形態では、筒状フィルム1を幅方向
に熱溶着するシール機構として、加熱と冷却とを別々の
手段で行うものを例に挙げて説明したが、それに限ら
ず、一般的な縦型の製袋充填包装機においてフィルムを
幅方向に熱溶着するのに用いられる種々のシール機構を
利用することができる。
【0062】その代表的な例を図12に示す。図12に
示す側シール機構70は、筒状フィルム1を間において
対向配置されたヒーターバー71とヒーター受けバー7
2とを有する。ヒーターバー71とヒーター受けバー7
2とは不図示の駆動源により対向移動され、ヒーターバ
ー71とヒーター受けバー72とで筒状フィルム1を加
圧し加熱することで、筒状フィルム1がその幅方向に全
幅にわたって熱溶着される。ヒーター受けバー72の、
ヒーターバー71との対向面には、シリコーンゴムから
なるマット74が貼り付けられている。
【0063】また、ヒーター受けバー72には、ヒータ
ーバー71とヒーター受けバー72とで熱溶着された筒
状フィルム1の部分を筒状フィルム1の幅方向に沿って
切断するためのカッタ73が、ヒーターバー71に対し
て進退可能に設けられている。カッタ73は、通常はヒ
ーター受けバー72内に引き込まれているが、筒状フィ
ルム1を切断する際に前進し、ヒーター受けバー72の
ヒーターバー71との対向面から突出する。ヒーターバ
ー71のヒーター受けバー72との対向面には、カッタ
73が前進したときにカッタ73を受け入れる凹部が形
成されている。
【0064】なお、側シール機構70を、ヒーターバー
71とヒーター受けバー72だけの構成とし、フィルム
を切断する機構はこれらとは別に設けてもよい。
【0065】イージーピールシール機構50について
も、本実施形態では超音波シール機を示したが、フィル
ムを所望のシール強度で溶着できるものであれば、これ
に限らず種々のものを利用することができる。その例と
しては、天シール機構20などと同様にヒーターからの
熱をフィルムに伝えることでフィルムを加熱し、溶着す
るヒートシール機や、高周波シール機などが挙げられ
る。本発明に用いられるイージーピールシール機構は、
通常の取り扱いではフィルムが剥離せず、かつ、必要な
ときには容易に剥離させることのできる程度のシール強
度での溶着を安定して行えることが重要である。シール
強度の制御を容易に行えるという点では、超音波シール
機や高周波シール機が好ましく用いられる。また、構造
が簡単であるという点では、ヒートシール機が好まし
い。図24に、超音波シール機に代えてヒートシール機
でイージーピールシール機構50’を構成した製袋充填
包装機の正面図を示す。図24に示すように、イージー
ピールシール機構50’をヒートシール機で構成した場
合、イージーピールシール機構50’は、フィルムを間
において対向配置されるヒーターバー51’とヒーター
受けバー52’とを有する。イージーピールシール機構
50’をヒートシール機で構成した場合は、イージーピ
ールシール機構50’の小型化が可能であるので、その
レイアウト上の制限も少なくなる。その結果、イージー
ピールシール機構50’を、フィルムの送り方向につい
て天シール機構20等と同じ位置に配置することもで
き、包装機全体の高さを抑えることができる。
【0066】フィルムとしては、溶着可能な種々の単層
フィルムや積層フィルムが適用可能である。積層フィル
ムの好ましい例として、外側の層をナイロンとし、内側
の層をポリエチレンとした2層フィルムが挙げられる。
フィルムとしてこの積層フィルムを用いた場合、ナイロ
ンの層同士は溶着しないので、底シール機構30におい
ては受け板32は不要である。
【0067】本発明において、包装袋の形態は図1に示
した形態に限定されるものではない。
【0068】例えば、包装袋内での充填物の混合攪拌
後、混合攪拌された充填物が流動性を有する状態で包装
袋から注ぎ出されるものである場合、図13に示すよう
な、天シール部91に口栓アセンブリ98が設けられた
自立袋90とすることも可能である。口栓アセンブリ9
8は、天シール部91に溶着されて自立袋90の内部と
外部とを連通させる口栓本体98aと、口栓本体98a
に着脱可能に取り付けられたキャップ98bとを有す
る。
【0069】このように、口栓アセンブリ98が設けら
れた構成とすることによって、図1に示した自立袋80
と同様にして内部の充填物を混合攪拌した後、キャップ
98bを取り外して、混合攪拌された充填物を注ぎ出す
ことができる。
【0070】口栓付きの自立袋90を製造するのに好適
な製袋充填包装機の一例を図14および図15に示す。
【0071】フィルム折り込み機構110と天シール機
構120との間には、自立袋90の天シール部91とな
る部位に口栓アセンブリ98を供給する口栓供給機構1
70、および供給された口栓アセンブリ98を熱溶着す
る口栓溶着機構180が配置されている。なお、口栓供
給機構170は図15では省略している。天シール機構
120の下方には、口栓アセンブリ98が熱溶着された
筒状フィルム101の部分を冷却するための口栓冷却機
構190が配置されている。また、シゴキローラ105
は、筒状フィルム101に口栓アセンブリ98が熱溶着
された後に筒状フィルム101を加圧するので、口栓ア
センブリ98が通過しない位置で筒状フィルム101を
加圧するように長さが短くなっている。
【0072】その他の構成については図3および図4に
示した製袋充填包装機と同様の構成であるのでそれらの
説明は省略し、以下に、口栓供給機構170、口栓溶着
機構180、天シール機構120、および口栓冷却機構
190について説明する。
【0073】(口栓供給機構)図16は、図14に示す
口栓供給機構170の、一部を破断した拡大図である。
口栓供給機構170は、多数の口栓アセンブリ98を保
持する口栓ホルダ173と、口栓ホルダ173に保持さ
れた口栓アセンブリ98を、口栓溶着機構180(図1
4参照)の位置へ移送する口栓移送ユニット175とを
有する。
【0074】口栓ホルダ173は、ブラケット172に
よって水平方向に対して傾斜してベース171に固定さ
れており、キャップ98bを下に向けた状態で口栓アセ
ンブリ98を一列に並べて保持する。口栓ホルダ173
には、口栓アセンブリ98のこの姿勢を保つために口栓
本体98aのフランジ部をガイドするガイド溝173a
が設けられている。また、口栓ホルダ173の下端に
は、口栓アセンブリ98を下側から支持する支持部材1
74が設けられている。
【0075】口栓移送ユニット175は、シャフト17
6を中心に揺動自在にベース171に設けられている。
口栓移送ユニット175の先端部には、口栓アセンブリ
98のキャップ98bを把持するフィンガ177が設け
られている。フィンガ177の構造としては、物品を把
持する一般的な構造を適用可能であるが、それ自身の弾
性変形を利用して把持するものが最も簡単である。
【0076】不図示の駆動手段によって口栓移送ユニッ
ト175を口栓ホルダ173の位置まで図示時計回りに
回転させると、口栓ホルダ173に保持された最下位置
の口栓アセンブリ98がフィンガ177によって把持さ
れる。その後、口栓移送ユニット175を反時計回りに
回転させることで、フィンガ177に把持された口栓ア
センブリ98は口栓ホルダ173から引き出され、口栓
移送ユニット175の回転とともに、一点鎖線で示した
軌跡を通って、口栓溶着機構180(図14参照)の位
置へ移送される。一方、口栓ホルダ173の下端から口
栓アセンブリ98が引き出されると、残りの口栓ホルダ
173はガイド溝173aに沿って滑り落ち、最下位置
のものが支持部材174上に支持される。次回の動作で
は、この最下位置の口栓アセンブリ98が引き出され
る。
【0077】(口栓溶着機構)口栓溶着機構180は、
図14に示すように、フィルム折り込み機構110によ
って折り込まれたフィルム101’の開放端側に位置し
ており、図15に示すように、フィルム101’を間に
おいて対向配置され、それぞれ水平方向に対向移動され
る2つの溶着用ヒーター181を有する。各溶着用ヒー
ター181は、それぞれ電熱ヒーター等の加熱手段を内
蔵している。口栓アセンブリ98は、図13及び図16
にも示されるように、口栓本体98aのキャップ98b
が取り付けられた側と反対側の端部がフランジ部となっ
ており、各溶着用ヒーター181の対向面には、溶着用
ヒーター181を閉じたときにこのフランジ部を受け入
れる凹部が、フランジ部の外形に合致した形状で形成さ
れている。
【0078】前述した口栓供給機構170により口栓ア
センブリ98が供給された後、各溶着用ヒーター181
を閉じることにより、口栓アセンブリ98のフランジ部
とフィルム101’とが加圧されつつ加熱され、口栓ア
センブリ98は、フィルム101’に挟まれた状態で、
フィルム101’の開放端部に熱溶着される。
【0079】(天シール機構)天シール機構120は口
栓溶着機構180の下方に位置しており、図7に示した
天シール機構20と同様に、天ヒーターバーと天ヒータ
ー受けバーとを有する。ただし、天ヒーターバーおよび
天ヒーター受けバーの互いの対向面には、口栓溶着機構
180の溶着用ヒーター181と同様に、天ヒーターバ
ーと天ヒーター受けバーとを閉じたときに口栓アセンブ
リ98のフランジ部を受容する凹部が形成されている。
これにより、口栓アセンブリ98が溶着されたフィルム
101’が良好に熱溶着される。
【0080】(口栓冷却機構)図15に示すように、口
栓冷却機構190は、天シール機構120による熱溶着
が行われた後の筒状フィルム101を間において対向配
置され、それぞれ水平方向に対向移動される2つの加圧
部材191を有する。各加圧部材191は、熱伝導率の
高い金属で構成されており、各加圧部材191の対向面
には、口栓溶着機構180の溶着用ヒーター181と同
様に、加圧部材191を閉じたときに口栓アセンブリ9
8のフランジ部を受容する凹部が形成されている。この
ような加圧部材191で、筒状フィルム101の口栓ア
センブリ98が溶着された部分を挟むことで、口栓溶着
機構180および天シール機構120によって与えられ
た熱が加圧部材191に伝わり、結果的に、口栓アセン
ブリ98が溶着された部分が冷却される。
【0081】口栓アセンブリ98が溶着された部分は溶
着後の温度が低下しにくいため、自然冷却を待って次工
程を行うのは、生産効率の観点からは好ましくない。従
って、口栓アセンブリ98が溶着された部分を口栓冷却
機構190によって強制的に冷却することで、口栓付き
の自立袋90の生産効率を向上することができる。
【0082】この製袋充填包装機の動作は、上述した口
栓アセンブリ98の取り扱いに関する部分を除いて、図
3および図4に示した製袋充填包装機の動作と同様であ
るので、ここではその説明は省略する。
【0083】また、上述した各実施形態では、フィルム
が天シール部に沿って直線状に形成されたイージーピー
ルシール部を示したが、その形状は任意である。例え
ば、図17に示すように、波形に形成されたイージーピ
ールシール部204を有する自立袋200とすること
で、イージーピールシール部204での剥離性が向上す
る。
【0084】また、本発明が適用可能な包装袋の形態と
しては、これまで説明してきた自立袋以外に、四方シー
ルタイプの包装袋、三方シールタイプの包装袋、および
ピロータイプの包装袋が挙げられる。これらの包装袋
は、自立袋製造用の製袋充填包装機の構成を一部変更す
るだけで簡単に製造することができる。
【0085】例えば、図3および図4に示した製袋充填
包装機において、フィルム折り込み機構10を、単にフ
ィルム1’をその幅方向中央で半分に折り合わせる機構
とするとともに、底シール機構30の代わりに天シール
機構20と同様の構成を有するシール機構を設置するこ
とで、四方シールタイプの包装袋を製造することができ
る。
【0086】すなわち、図18に示すように、フィルム
折り込み機構310の下方に、第1の縦シール機構32
0および第2の縦シール機構330が、2本の投入ノズ
ル303a,303bを間において互いに対向する位置
に配置されている。また、フィルム折り込み機構310
は、台形板311と、2本のガイドアーム313と、押
し出し板312と、2対の押さえローラ315とを有す
る。台形板311、ガイドアーム313、および押さえ
ローラ315は、図3に示したものと同様であるので、
ここではその説明は省略する。押し出し板312は、台
形板311の下辺の下方に設けられた板部材であり、台
形板311を通過したフィルム101’の幅方向中央を
フィルム101’の内側から押し出し、フィルム10
1’の幅方向中央に折り目を形成する。
【0087】第1の縦シール機構320は、フィルム折
り込み機構310を通過したフィルム101’の対面し
た両縁部が通過する位置に配置され、フィルム101’
の重ね合わせられた両縁部で、フィルムの内面同士をフ
ィルム101’の長手方向に沿って熱溶着する。第2の
縦シール機構330は、押し出し板312によって形成
されたフィルム101’の折り目が通過する位置に配置
され、フィルム101’に形成された折り目の部分で、
折り目に沿ってフィルムの内面同士を熱溶着する。第1
の縦シール機構320および第2の縦シール機構330
は、図3に示した天シール機構20と同様に構成されか
つ動作されるので、ここではその詳細な説明は省略す
る。また、イージーピールシール機構350の構成や、
第1の縦シール機構320および第2の縦シール機構3
30よりも下方の構成も、図3に示した包装機と同様で
あるので、ここではそれらの詳細な説明は省略する。
【0088】図18に示す包装機によって包装袋を製造
することで、図19に示すような四方シールタイプの包
装袋380を製造することができる。この包装袋380
は、周縁の全周が熱溶着されたものであり、図18に示
した包装機のイージーピールシール機構350によって
形成されたイージーピールシール部384と、第1の縦
シール機構320によって形成された第1の縦シール部
381と、第2の縦シール機構320によって形成され
た第2の縦シール部383と、側シール機構によって形
成された横シール部382とを有する。
【0089】また、図18に示す包装機の構成から第2
の縦シール機構330を除いた構成とすることで、図2
0に示す三方シールタイプの包装袋390を製造するこ
とができる。この包装袋390は、イージーピールシー
ル機構350によって形成されたイージーピールシール
部394と、第1の縦シール機構320によって形成さ
れた縦シール部391と、側シール機構によって形成さ
れた横シール部392とを有する。
【0090】また、三方シールタイプの包装袋を製造す
る包装機において、フィルム折り込み機構を、フィルム
を円筒状にフォーミングする機構とするとともに、縦シ
ール部を形成するシール機構と横シール部を形成するシ
ール機構との位置関係を変更することで、ピロータイプ
の包装袋を製造することができる。
【0091】以下に、ピロータイプの包装袋を製造する
包装機について、その正面図である図21および側面図
である図22を参照して説明する。
【0092】図21および図22に示すように、この包
装機は、長尺のフィルム1’を、その同一面が対面する
ように両縁部を重ね合わせて筒状にフォーミングする製
袋ガイド410を有する。製袋ガイド410の下方には
メインパイプ406が配置され、製袋ガイド410によ
って筒状にフォーミングされたフィルム1’は、メイン
パイプ406の外周を包囲した状態で、送りローラ40
4によって下方に送られる。メインパイプ406の内側
には、2本の投入ノズル403a,403bがメインパ
イプ406を貫通して設けられている。
【0093】製袋ガイド410の下方には、製袋ガイド
410によって筒状にフォーミングされたフィルム1’
の重ね合わせられた両縁部同士をフィルム1’の長手方
向に沿って熱溶着する縦シール機構420が配置されて
いる。縦シール機構420は、一般的な縦型製袋充填包
装機に用いられている従来の縦シール機構と同様のもの
であり、図3,4に示した天シール機構20と同様に構
成されているので、その説明は省略する。フィルム1’
は、縦シール機構420で熱溶着されることにより、筒
状フィルム1となる。
【0094】縦シール機構420の下方において、メイ
ンパイプ406の下端部には、2本の案内針407が設
けられている。案内針407は、筒状フィルム1をその
内側から広げるための棒状の部材である。筒状フィルム
1が案内針407を通過することにより、筒状フィルム
1は内側から広げられ、特にその両側部は略扁平状とな
る。筒状フィルム1が内側から広げられた状態において
は、縦シール機構420によって形成されたシール部
は、筒状フィルム1の幅方向の略中央部に位置する。
【0095】案内針407の下方には、筒状フィルム1
の略扁平状となった両側部をそれぞれ挟み込み、筒状フ
ィルム1の送りをガイドするための、2対の押さえロー
ラ415が設けられている。押さえローラ415の下方
には、上から順に、イージーピールシール機構450、
送りローラ404、シゴキローラ405、および横シー
ル機構460が配置されている。これらは、前述した包
装機におけるイージーピールシール機構、送りローラ、
シゴキローラおよび側シール機構と同様のものであり、
かつ同様に動作されるので、その説明は省略する。
【0096】図21および図22に示す包装機には更
に、製造される包装袋における充填物の定量性を向上さ
せるために、充填物が投入された筒状フィルム1の膨ら
みを規制する1対の成形板408が設けられている。成
形板408は、シゴキローラ405と横シール機構46
0との間に、筒状フィルム1を間において対向配置され
ている。成形板408は、不図示の駆動機構により対向
移動可能に設けられており、成形板408によって筒状
フィルム1をその外側から保持し、筒状フィルム1の膨
らみを規制した状態でシゴキローラ405を閉じること
で、シゴキローラ405により分割される充填物の定量
性が向上する。なお、成形板408は、ピロータイプの
包装袋を製造するのに必須の要素ではなく、必要に応じ
て設ければよい。
【0097】以上説明したように、縦シール機構420
によって形成されたシール部が幅方向略中央部に位置す
るように筒状フィルム1を内側から広げ、その筒状フィ
ルム1に対して、図3,4に示した包装機と同様に、イ
ージーピールシール機構450および横シール機構46
0で熱溶着を行うことにより、図23に示すようなピロ
ータイプの包装袋480が製造される。
【0098】図23に示すピロータイプの包装袋480
は、イージーピールシール機構450によって形成され
たイージーピールシール部484と、縦シール機構42
0によって形成された縦シール部481と、横シール機
構460によって形成された横シール部482とを有す
る。ピロータイプの包装袋480も一種の三方シールタ
イプの包装袋であるが、図20に示した包装袋390と
の違いは、図20に示した包装袋390では縦シール部
391が包装袋390の縁部に位置するのに対して、図
23に示した包装袋480では縦シール部481が包装
袋480の幅方向略中央部に位置している点である。
【0099】以上、本発明を適用した、四方シールタイ
プの包装袋を製造するための製袋充填包装機、三方シー
ルタイプの包装袋を製造するための製袋充填包装機、お
よびピロータイプの包装袋を製造するための製袋充填包
装機について説明した。これらについても、図14およ
び図15に示した、包装袋に口栓を付加するための各機
構を追加するとともに、それに応じた必要な設計変更を
施すことで、口栓付きの包装袋を製造することができ
る。
【0100】なお、上述した各形態では、内部を2つの
収容室に分離した包装袋について説明したが、収納室の
数は混合される原料の数に応じて3つ以上とすることも
できるし、各収容室の容積比も原料の混合比に応じて任
意に変えることができる。また、製袋充填包装機につい
ても、製造される包装袋の収容室の数およびそれらの容
積比に応じて、イージーピールシール機構の数および位
置が変えられる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の包装袋に
よれば、包装袋内を複数の収容室に分割する少なくとも
一つの仕切りシール部を有し、仕切りシール部は、周縁
シール部に優先して剥離する性質を有する構成とするこ
とにより、包装袋を開封することなく、内部に収容され
た複数種の充填物を容易に混合攪拌することができる。
また、混合すべき充填物は一つの包装袋内に収容され、
その量の割合も各収容室の大きさにより決定されている
ので、充填物を紛失したり、混合量を誤るといった不具
合も防止することができる。
【0102】本発明の包装袋の製造方法および製袋充填
包装機によれば、包装袋内を複数の領域に仕切るための
シール部を、イージーピール性を持たせて形成するよう
に構成されているので、上述した本発明の包装袋を容易
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による包装袋の一例である自立袋の斜視
図である。
【図2】図1に示す自立袋をその幅方向中央部で高さ方
向に沿って切断した断面図である。
【図3】図1に示す自立袋を製造するのに好適に用いら
れる製袋充填包装機の一例の側面図である。
【図4】図3に示す製袋充填包装機の正面図である。
【図5】図3に示すフィルム折り込み機構の台形板を通
過したフィルムの横断面図である。
【図6】図3に示すフィルム折り込み機構を通過したフ
ィルムの横断面図である。
【図7】図3のB−B線断面図である。
【図8】図7に示す底ヒーターバーの加圧面の図であ
る。
【図9】図3に示すイージーピールシール機構の平面図
(a)および正面図(b)である。
【図10】図3に示す側シール機構の正面図である。
【図11】図3に示す製袋充填包装機による充填包装動
作を説明する図である。
【図12】図3に示す側シール機構の変形例の正面図で
ある。
【図13】本発明を適用した、口栓付きの自立袋の斜視
図である。
【図14】図13に示す自立袋を製造するのに適した製
袋充填包装機の一例の側面図である。
【図15】図14に示す製袋充填包装機の正面図であ
る。
【図16】図14に示す口栓供給機構の一部を破断した
拡大図である。
【図17】本発明による自立袋の、イージーピールシー
ル部の形状を変更した例の斜視図である。
【図18】本発明を適用した、四方シールタイプの包装
袋製造用の製袋充填包装機の一例の、主要部の側面図で
ある。
【図19】図18に示す製袋充填包装機によって製造さ
れる四方シールタイプの包装袋の斜視図である。
【図20】図18に示す製袋充填包装機から第2の縦シ
ール機構を除いた構成の包装機によって製造される三方
シールタイプの包装袋の斜視図である。
【図21】本発明を適用した、ピロータイプの包装袋製
造用の製袋充填包装機の一例の側面図である。
【図22】図21に示す製袋充填包装機の正面図であ
る。
【図23】図21に示す製袋充填包装機によって製造さ
れるピロータイプの包装袋の斜視図である。
【図24】図4に示す製袋充填包装機においてイージー
ピールシール機構をヒートシール機で構成した場合の正
面図である。
【符号の説明】 1,101 筒状フィルム 1’,101’ フィルム 1b 山部 2 ガイドローラ 3a,3b,303a,303b,403a,403b
投入ノズル 4,404 送りローラ 5,105,405 シゴキローラ 10,110,310 フィルム折り込み機構 20,120 天シール機構 30 底シール機構 40 補強シール機構 50,50’,350,450 イージーピールシー
ル機構 51 共振ホーン 51’,67,71 ヒーターバー 52 振動子 52’,64,72 ヒーター受けバー 53 受け台 60,70 側シール機構 62 カッタ保持バー 63,73 カッタ 68 冷却バー 80,90,200 自立袋 81,91 天シール部 82 側シール部 83 底シール部 84,94,204,384,394 イージーピー
ルシール部 85 第1収容室 86 第2収容室 98 口栓アセンブリ 98a 口栓本体 98b キャップ 170 口栓供給機構 180 口栓溶着機構 181 溶着用ヒーター 190 口栓冷却機構 320 第1の縦シール機構 330 第2の縦シール機構 406 メインパイプ 407 案内針 410 製袋ガイド 420 縦シール機構 460 横シール機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 30/22 B65D 30/22 F 33/00 33/00 Z Fターム(参考) 3E050 AA02 AB02 BA01 BA11 BA18 BA19 CA01 CA08 CB03 DB04 DB05 DD03 DD07 DF01 DH04 DH06 FA10 FB01 FB07 GA02 GA05 GA07 GA08 GB06 GC03 3E064 AB14 AB23 BA22 BB03 BC18 GA02 HN06 HP01 HS04 HT07 3E094 AA12 BA01 CA03 CA06 CA22 DA07 DA08 DA10 EA03 FA21 FA28 HA05 HA13

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムで形成され、内部に複数種の充
    填物を密封した包装袋であって、 前記フィルムの縁部に沿って前記フィルムの向き合った
    内面同士を溶着することによって形成された周縁シール
    部と、 前記フィルムで包囲された領域をそれぞれ異なる種類の
    充填物が収容された複数の収容室に分割するように、前
    記フィルムの向き合った内面同士を溶着することによっ
    て形成された少なくとも一つの仕切シール部とを有し、 前記フィルムに前記周縁シール部および前記仕切シール
    部を剥離する力が付与された際、前記周縁シール部の剥
    離に優先して前記仕切シール部が剥離する性質を有する
    包装袋。
  2. 【請求項2】 前記仕切シール部ではイージーピール性
    を持って前記フィルムが溶着されている、請求項1に記
    載の包装袋。
  3. 【請求項3】 前記仕切シール部のシール強度は4.9
    〜11.8N/15mmの範囲である、請求項1に記載
    の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記包装袋は自立袋である、請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 【請求項5】 前記包装袋は四方シールタイプの包装袋
    である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装
    袋。
  6. 【請求項6】 前記包装袋は三方シールタイプの包装袋
    である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装
    袋。
  7. 【請求項7】 前記包装袋はピロータイプの包装袋であ
    る、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装袋。
  8. 【請求項8】 長尺のフィルムを上方から下方へ送りつ
    つ、前記フィルムを用いて、内部に複数種の充填物を密
    封した包装袋の製造方法であって、 長尺のフィルムをその同じ面が対面するように両縁部を
    向き合わせて筒状にフォーミングする工程と、 筒状にフォーミングされた前記フィルムの両縁部同士を
    前記フィルムの長手方向に沿って溶着することによっ
    て、縦シール部を形成する工程と、 筒状にフォーミングされた前記フィルムの前記両縁部と
    間隔をあけた位置で、前記フィルムの長手方向に沿って
    前記フィルムの向き合った内面同士を溶着することによ
    って、前記フィルムに、イージーピール性を持つ少なく
    とも一つの仕切りシール部を形成する工程と、 前記縦シール部および前記仕切りシール部が形成された
    前記フィルムの内側の、前記仕切りシール部によって仕
    切られた複数の領域に、それぞれ異なる種類の充填物を
    投入する工程と、 前記充填物の投入後、前記フィルムの向き合った内面同
    士をその幅方向に溶着して、前記充填物が投入された前
    記複数の領域を密封する工程とを有する、包装袋の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記仕切りシール部を形成する工程は、
    超音波シール法により前記フィルムを溶着することを含
    む、請求項8に記載の包装袋の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記仕切りシール部を形成する工程
    は、前記フィルムを加熱することにより前記フィルムを
    溶着することを含む、請求項8に記載の包装袋の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記フィルムを筒状にフォーミングす
    る工程は、前記対面した両縁部と反対側の部分を内側に
    折り込むことによって2つの山部を形成することを含
    み、 前記フィルムを筒状にフォーミングする工程の後に、前
    記2つの山部で前記フィルムの向き合った内面同士をそ
    れぞれ前記フィルムの長手方向に溶着する工程を更に有
    する、請求項8ないし10のいずれか1項に記載の包装
    袋の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記フィルムを筒状にフォーミングす
    る工程は、前記長尺のフィルムをその両縁部が一致する
    ように幅方向中央で折り合わせる工程を含む、請求項8
    ないし10のいずれか1項に記載の包装袋の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記フィルムを筒状にフォーミングす
    る工程の後に、前記幅方向中央で折り合わせられること
    によって前記フィルムに形成された折り目の部分で、前
    記折り目に沿って前記フィルムの内面同士を溶着する工
    程を更に有する、請求項12に記載の包装袋の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記フィルムを幅方向に溶着する工程
    は、前記縦シール部が前記フィルムの幅方向中央部に位
    置するように前記フィルムを溶着することを含む、請求
    項8ないし10のいずれか1項に記載の包装袋の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記フィルムを筒状にフォーミングす
    る工程の後、前記両縁部で、対面した2枚のフィルムの
    間に口栓を溶着する工程を更に有し、この工程の後に、
    前記縦シール部を形成する工程を行う、請求項8ないし
    14のいずれか1項に記載の包装袋の製造方法。
  16. 【請求項16】 長尺のフィルムを上方から下方へ送り
    つつ、前記フィルムを用いて、内部に複数種の充填物を
    収容した包装袋を製造する製袋充填包装機であって、 長尺のフィルムをその同じ面が対面するように両縁部を
    向き合わせるフィルム整形機構と、 前記フィルムの向き合った両縁部同士を前記フィルムの
    長手方向に沿って溶着する縦シール機構と、 前記フィルムの幅方向について前記両縁部と間隔をあけ
    た位置で、前記フィルムの長手方向に沿って前記フィル
    ムの向き合った内面同士を、イージーピール性を持たせ
    て溶着する少なくとも一つのイージーピールシール機構
    と、 前記縦シール機構およびイージーピールシール機構によ
    り前記フィルムを溶着することで前記フィルムの内側に
    形成された複数の領域内にそれぞれ異なる種類の充填物
    を投入するための複数の投入ノズルと、 前記充填物が投入された前記複数の領域を密封するため
    に、前記フィルムの向き合った内面同士を前記フィルム
    の幅方向に溶着する横シール機構とを有する、製袋充填
    包装機。
  17. 【請求項17】 前記イージーピールシール機構は、高
    周波電流を振動に変換する振動子と、該振動子で変換さ
    れた振動をフィルムに伝達するためにフィルムに加圧さ
    れるホーンとを有する超音波シール機である、請求項1
    6に記載の製袋充填包装機。
  18. 【請求項18】 前記超音波シール機は、前記フィルム
    をエンボスパターンで溶着する、請求項17に記載の製
    袋充填包装機。
  19. 【請求項19】 前記イージーピールシール機構は、フ
    ィルムを加熱するヒーターバーと、前記フィルムを間に
    おいて前記ヒーターバーと対向配置されたヒーター受け
    バーとを有する、請求項16に記載の製袋充填包装機。
  20. 【請求項20】 前記フィルム整形機構は、前記対面し
    た両縁部と反対側の部分を内側に折り込むことによって
    2つの山部を形成するためのフィルム折り込み部材を含
    み、 前記フィルム整形機構の下方に、前記フィルム折り込み
    部材によって形成された前記2つの山部で前記フィルム
    の向き合った内面同士をそれぞれ前記フィルムの長手方
    向に溶着する第2の縦シール機構を更に有する、請求項
    16ないし19のいずれか1項に記載の製袋充填包装
    機。
  21. 【請求項21】 前記フィルム整形機構は、前記長尺の
    フィルムをその両縁部が一致するように幅方向中央部で
    半分に折り合わせるための、前記フィルムの幅方向中央
    部を内側から押し出して折り目を形成する押し出し部
    材、および前記フィルムの両端部を外側から押さえる2
    つのガイド部材を有する、請求項16ないし19のいず
    れか1項に記載の製袋充填包装機。
  22. 【請求項22】 前記フィルムの折り目が形成された部
    分が通過する位置に、前記折り目の部分で前記折り目に
    沿って前記フィルムの内面同士を溶着する第2の縦シー
    ル機構を更に有する、請求項21に記載の製袋充填包装
    機。
  23. 【請求項23】 前記横シール機構は、前記縦シール機
    構によって溶着された部位が幅方向中央部に位置するよ
    うに配置されている、請求項16ないし19のいずれか
    1項に記載の製袋充填包装機。
  24. 【請求項24】 前記縦シール機構の上方に、前記両縁
    部で前記対面した2枚のフィルムの間に口栓を溶着する
    口栓溶着機構を更に有する、請求項16ないし23のい
    ずれか1項に記載の製袋充填包装機。
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