JP2003026123A - カートン保持搬送装置 - Google Patents

カートン保持搬送装置

Info

Publication number
JP2003026123A
JP2003026123A JP2001211176A JP2001211176A JP2003026123A JP 2003026123 A JP2003026123 A JP 2003026123A JP 2001211176 A JP2001211176 A JP 2001211176A JP 2001211176 A JP2001211176 A JP 2001211176A JP 2003026123 A JP2003026123 A JP 2003026123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton
holding
suction
rotating body
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001211176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3577667B2 (ja
Inventor
Atsuya Yogo
篤也 余吾
Kenji Takeshita
健治 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Machinery Co Ltd
Original Assignee
Fuji Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machinery Co Ltd filed Critical Fuji Machinery Co Ltd
Priority to JP2001211176A priority Critical patent/JP3577667B2/ja
Publication of JP2003026123A publication Critical patent/JP2003026123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3577667B2 publication Critical patent/JP3577667B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるカートンサイズに合わせて両保持部材
のカートン保持間隔を変更調整するのみで、保持部材の
円弧状移動領域をカートンの開口状態を維持して良好に
搬送する。 【解決手段】 一対の無端チェン17,18が巻掛けら
れる従動側巻掛け部に、両チェン17,18に配設した
保持部材19,20と一体的に回転可能な回転体28が
配設される。回転体28に、両保持部材19,20で保
持したカートン21を保持する吸着カップ32が配設さ
れる。従動側巻掛け部に、無端チェン17,18が同一
方向に走行する際には回転体28を同一方向に一体的に
回転させ、無端チェン17,18が相互に反対方向に移
動される際には吸着カップ32が両保持部材19,20
の略中間位置に位置決めされた状態を維持するよう回転
体28を回転させる差動機構39が配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば箱詰機等
において筒状に開口されたカートンを一対の保持部材に
より左右両側から保持して搬送するカートン保持搬送装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】筒状に開口されたカートンを一対の保持
部材により左右両側から保持して搬送する小箱詰機で
は、カートンコンベヤを構成する上下に並列配置した2
本の無端チェンに交互に保持部材が装着され、対向する
一対の保持部材によりカートンを両側から保持するよう
構成されている。そして、両無端チェンを同一方向に走
行駆動することで、一対の保持部材が保持しているカー
トンを下流側に搬送するようになっている。
【0003】前記保持部材が配設された各無端チェンが
巻掛けられた駆動側スプロケットと従動側スプロケット
との各リターン部における保持部材の円弧状移動領域で
は、カートンを両側から保持するべき両保持部材の開放
端部が拡開してしまい、カートンの保持が一時的に解除
されることとなる。そこで、カートンの無端チェンから
離間する外側部の移動軌跡に沿って円弧状のガイド手段
を設ける等により、保持部材の円弧状移動領域における
カートンの開口状態を維持する構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記小箱詰機では、カ
ートンのサイズ変更に対応して、一対の保持部材の間隔
を調整する各種機構が設けられている。この場合におい
て、カートンサイズの変更に伴ってカートンの外側移動
軌跡が変化するが、ガイド手段をカートンサイズに合わ
せた円弧状形状となるように調節することは極めて困難
である。従って、カートンサイズ毎に異なるガイド手段
を複数用意し、サイズ変更の都度交換する等の煩雑な作
業を要する。
【0005】また、カートンの外側部をガイド手段で案
内する構成では、カートンの角部がガイド手段でこすれ
て潰れたり変形する問題も指摘される。
【0006】
【発明の目的】本発明は、従来の技術に係るカートン保
持搬送装置に内在している前記課題に鑑み、これを好適
に解決するべく提案されたものであって、異なるカート
ンサイズに合わせて両保持部材のカートン保持間隔を変
更調整するのみで、ガイド手段の交換やその他の調整機
構等の設定変更を要することなく、保持部材の円弧状移
動領域においてもカートンの開口状態を維持して良好に
搬送できるカートン保持搬送装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るカートン保持搬送
装置は、第1保持部材が配設された第1無端索体および
第2保持部材が配設された第2無端索体が平行に巻掛け
られ、第1保持部材と第2保持部材とで筒状に開口され
たカートンを両側から保持した状態で搬送するようにし
たカートン搬送コンベヤと、前記一対の無端索体が従動
側巻掛け部において巻掛けられる第1および第2巻掛け
体と、前記各巻掛け体の支持軸に対して自由回転可能に
配設された回転体と、該回転体に配設され、両保持部材
の略中間位置においてカートンを吸着保持可能な吸着手
段と、前記各巻掛け体と前記回転体とを連繋し、前記吸
着手段が対をなす両保持部材の略中間位置に位置決めさ
れた状態を維持するよう回転体を回転させる差動機構と
から構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るカートン保持
搬送装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら説明する。
【0009】図1は、実施例に係るカートン保持搬送装
置における従動側巻掛け部を示すものであり、図2は、
該搬装装置の全体構成を概略的に示している。水平なコ
ンベヤフレーム10の長手方向に離間する一方には、上
下方向に離間して第1駆動スプロケット13および第2
駆動スプロケット14が夫々回転可能に配設されてい
る。また従動側の支持軸12の上部には、後述する第1
ベベルギヤ37と一体的に回転可能な第1従動スプロケ
ット(第1巻掛け体)15が、該支持軸12に対して自由
回転可能に配設されると共に、この第1従動スプロケッ
ト15の上方位置に、第2従動スプロケット(第2巻掛
け体)16が支持軸12と一体的に回転可能に配設され
ている。そして、対をなす下方の第1駆動スプロケット
13と第1従動スプロケット15との間に第1無端チェ
ン(第1無端索体)17が巻掛けられ、また対をなす上方
の第2駆動スプロケット14と第2従動スプロケット1
6との間に第2無端チェン(第2無端索体)18が巻掛け
られて、両無端チェン17,18は平行に走行可能にな
っている。
【0010】前記第1無端チェン17には、走行方向に
所定間隔離間して板状を呈する複数の第1保持部材19
がホルダ19aを介して配設され、この第1保持部材1
9は、無端チェン17の周回軌道より外側に向けて所定
長さで延出している。また同様に第2無端チェン18
に、走行方向に所定間隔離間して板状を呈する複数の第
2保持部材20がホルダ20aを介して配設され、この
第2保持部材20は、第1保持部材19と平行な関係で
無端チェン18の周回軌道より外側に向けて所定長さで
延出している。そして、前記第1保持部材19と第2保
持部材20とは、図2に示す如く、走行方向に交互に位
置するよう設定され、走行方向に隣合って対をなす第1
保持部材19と第2保持部材20とにより、開口部が上
下方向に位置するよう筒状に開口されたカートン21の
胴部を左右両側から保持した状態で搬送するよう構成さ
れる。
【0011】前記第1駆動スプロケット13および第2
駆動スプロケット14は、図示しない駆動モータにより
同一方向に回転駆動するよう構成され、これによって一
対の無端チェン17,18を同一方向に走行すること
で、第1保持部材19と第2保持部材20とでカートン
21を両側から保持した状態で搬送するよう構成され
る。なお、両保持部材19,20の移動領域の下方位置
に支持台22が配設され、カートン21は支持台22上
を摺動するようになっている。また、一対の無端チェン
17,18および保持部材19,20等から構成されるカ
ートン搬送コンベヤ23の駆動側巻掛け部には、サイズ
調整機構(図示せず)が連繋され、カートン21のサイズ
変更に際して一対の無端チェン17,18を相互に反対
方向に移動することで、対をなす第1保持部材19と第
2保持部材20とのカートン保持間隔を調整し得るよう
構成される。
【0012】前記カートン搬送コンベヤ23の従動側巻
掛け部には、前記コンベヤフレーム10に配設されて、
支持軸12が回転を許容された状態で挿通される底部支
持板24の上面に吸引ベース25が配設される。この吸
引ベース25の上面には、後述する吸着カップ32の配
設個数(実施例では3個であるがその数には限定されな
い)に対応する数の環状の周溝25aが、支持軸12を
中心として同心的に凹設されている。また各周溝25a
には、下面側に開放する貫通孔25bが周方向に離間し
た位置に夫々形成され、各貫通孔25bが図示しない真
空ポンプ等の吸引源にホース等からなる吸引路26を介
して夫々連通接続されている。なお、底部支持板24に
は、吸引ベース25の各貫通孔25bと対応する位置に
通孔24aが夫々穿設され、該通孔24aを介して吸引
路26が各貫通孔25bに接続される。
【0013】前記吸引ベース25の上面には、全ての周
溝25aの上部開口を覆うように円盤状のロータ27が
摺動可能に載置されている。このロータ27の配設位置
より上方の支持軸12に、円盤状の回転体28が自由回
転可能に配設されると共に、ロータ27の上面に突設さ
れて周方向に離間する複数のピン29が、回転体28に
穿設した対応する通孔28aに挿通されて、ロータ27
と回転体28とは一体的に回転するよう構成してある。
また、各ピン29に巻装された弾性手段としての圧縮バ
ネ30が回転体28とロータ27との間に弾力的に臨
み、ロータ27は圧縮バネ30の弾力によって常に吸引
ベース25に所定圧で当接された状態で回転するように
なっている。なお、吸引ベース25を形成する材料とし
ては、ロータ27の円滑な摺動を行なうため、例えばナ
イロン樹脂等が好適であるが、その他の材料であっても
よい。
【0014】前記回転体28の上面には、図3に示す如
く、周方向に等間隔で3個のカップ用ブラケット31が
立設され、各ブラケット31には径方向外側を指向する
吸着手段としての吸着カップ32が配設される。また前
記ロータ27には、前記吸引ベース25の各周溝25a
と対応する位置にエア通路としての貫通孔27aが穿設
されており、前記各吸着カップ32に接続するホース等
からなる吸引接続路33が対応する貫通孔27aに連通
接続されて、各吸着カップ32が対応する周溝25aに
夫々連通するようになっている。なお各吸着カップ32
の配設間隔は、前記カートン搬送コンベヤ23の各保持
部材19,20の配設ピッチに一致する間隔に設定され
ると共に、対をなす両保持部材19,20の略中間位置
に位置合わせされて、両保持部材19,20により従動
側巻掛け部(円弧状移動領域)を搬送されるカートン21
における支持軸12側を向く面(内側面)の幅方向中間位
置を吸着保持し得るよう構成してある。また、各吸着カ
ップ32は夫々独立した経路を介して吸引源に接続され
ており、カートン21が吸着されている吸着カップ32
の数に関係なく、夫々の吸着カップ32がカートン21
を吸着し得る範囲内に位置する時のみに吸引源からの吸
引力が付与されるよう切換作動されて、各吸着カップ3
2の吸引力が一定となるようにしてある。
【0015】前記回転体28の上面には、図1に示す如
く、前記支持軸12を挟む両側にギヤ用ブラケット34
が夫々立設され、両ブラケット34,34間には、支持
軸12に対して旋回可能に挿通される通孔35aを有す
るギヤピン35が架設され、該ギヤピン35における支
持軸12を挟む両側位置に、中間ベベルギヤ36が夫々
自由回転可能に配設されている。中間ベベルギヤ36よ
り上方位置に臨む支持軸12に第1ベベルギヤ37が自
由回転可能に配設され、該ベベルギヤ37に前記第1従
動スプロケット15が一体的に回転可能に取付けられて
いる。また、中間ベベルギヤ36より下方位置に臨む支
持軸12に第2ベベルギヤ38が一体的に回転可能に配
設され、該第2ベベルギヤ38は前記第2従動スプロケ
ット16と一体的に回転するよう構成される。そして、
第1ベベルギヤ37と第2ベベルギヤ38とが一対の中
間ベベルギヤ36,36に共通的に噛合し、これら4つ
のベベルギヤ36,36,37,38によって、両従動ス
プロケット15,16と回転体28とを連繋する差動機
構39が構成される。この差動機構39では、前記一対
の無端チェン17,18が同一方向に走行しカートン2
1を保持して搬送する際には、回転体28を無端チェン
17,18と同一方向に一体的に回転し、前記吸着カッ
プ32を、対をなす両保持部材19,20の略中間位置
に維持したままカートン21と同一速度で回転すると共
に、前記サイズ調整機構により一対の無端チェン17,
18を相互に反対方向に移動する際には、吸着カップ3
2が対をなす両保持部材19,20の略中間位置に位置
決めされた状態を維持するように、回転体28を回転す
るよう設定されている。
【0016】
【実施例の作用】次に、実施例に係るカートン保持搬送
装置の作用につき説明する。図2に示すように、対をな
す第1保持部材19と第2保持部材20とが、カートン
21の供給位置に到来すると、図示しない手段によりカ
ートン21が両保持部材19,20の間に供給され、該
カートン21は第1保持部材19と第2保持部材20と
により左右両側から保持される。前記第1駆動スプロケ
ット13と第2駆動スプロケット14とを同一方向に回
転駆動することで、第1無端チェン17と第2無端チェ
ン18とが同一方向に同一速度で走行し、カートン21
を保持している第1保持部材19と第2保持部材20と
は、そのカートン保持間隔を一定に保ったまま下流側に
移動し、カートン21は前記支持台22に沿って搬送さ
れる。
【0017】前記カートン21を保持した第1保持部材
19と第2保持部材20が、カートン搬送コンベヤ23
の従動側巻掛け部に到来すると、図3に示す如く、前記
回転体28に配設されている吸着カップ32によりカー
トン21の内側面の幅方向中間位置が吸着保持される。
カートン21の搬送時において一対の無端チェン17,
18が同一方向に走行されるときには、吸着カップ32
が対をなす両保持部材19,20の略中間位置に位置決
めされた状態を維持するように、回転体28が前記差動
機構39を介して無端チェン17,18と一体的に同一
速度で回転する。すなわち、一対の無端チェン17,1
8が同一方向に走行する際には、前記第1および第2従
動スプロケット15,16も同一方向に回転し、第1従
動スプロケット15と一体的に回転する第1ベベルギヤ
37から一対の中間ベベルギヤ36,36には所定方向
への回転力が作用する。このとき、第2従動スプロケッ
ト16と一体的に回転する第2ベベルギヤ38から一対
の中間ベベルギヤ36,36には、第1ベベルギヤ37
とは逆方向の回転力が作用する。このように、中間ベベ
ルギヤ36,36に対して上下のベベルギヤ37,38か
ら相互に逆方向の回転力が作用することで、該中間ベベ
ルギヤ36,36は両ベベルギヤ37,38の一定位置に
噛合したままとなり、前記回転体28が両スプロケット
15,16と一体的に回転される。
【0018】前述したように回転体28が無端チェン1
7,18と一体的に同一速度で回転することで、前記カ
ートン21と共に回転する吸着カップ32により該カー
トン21は吸着保持されるから、両保持部材19,20
が円弧状移動領域である従動側巻掛け部を移動する際に
その開放端部が拡開しても、カートン21は開口状態を
維持して良好に搬送される。従って、カートン21にお
ける外側部の移動軌跡に沿ってガイド手段を設ける必要
はなく、ガイド手段にカートン21の角部がこすれて潰
れたり変形する等の問題は生じない。また、カートン2
1と共に回転する各吸着カップ32には、カートン21
を吸引保持する領域においては前記ロータ27および吸
引ベース25を介して吸引源からの吸引力が常に作用し
ており、該カートン21の安定的な搬送が達成される。
なお、カートン21が従動側巻掛け部に到来するタイミ
ングで吸引源による吸引力が作用するよう切換えられた
各吸着カップ32では、当該吸着カップ32で保持され
ているカートン21が従動側巻掛け部から離れる際には
吸引源からの吸引力が遮断され、該カートン21には吸
引力が作用しなくなる。従って、カートン21に対する
吸引作用が継続することで、両保持部材19,20によ
るカートン21の下流側への搬送に抵抗を生ずる等の問
題は生じない。
【0019】次に、サイズ変更によりカートン21の幅
寸法が変わった場合は、前記サイズ調整機構により第1
無端チェン17と第2無端チェン18とを相互に反対方
向に移動させる。これにより、第1保持部材19と第2
保持部材20とは、そのケース保持間隔の中心を基準と
して同一距離だけ相互に近接・離間移動する。これによ
り、両保持部材19,20のケース保持間隔は、変更後
のサイズのカートン21の幅寸法に略一致するよう調整
される。
【0020】このとき、前記従動側巻掛け部に配設され
た前記差動機構39を介して前記回転体28は、予め両
保持部材19,20の略中間位置に位置決めされている
吸着カップ32の位置が変動することなく、常に両保持
部材19,20の略中間位置に位置合わせされるよう回
転される。すなわち、一対の無端チェン17,18が相
互に反対方向に移動するのに伴い、前記第1および第2
従動スプロケット15,16は相互に反対方向に回転
し、第1従動スプロケット15と一体的に回転する第1
ベベルギヤ37から一対の中間ベベルギヤ36,36に
は所定方向への回転力が作用する。このとき、第2従動
スプロケット16と一体的に回転する第2ベベルギヤ3
8から一対の中間ベベルギヤ36,36には、第1ベベ
ルギヤ37と同方向の回転力が作用する。このように、
中間ベベルギヤ36,36に対して上下のベベルギヤ3
7,38から同一方向の回転力が作用することで、該中
間ベベルギヤ36,36は前記ギヤピン35に対して自
由回転して回転体28には回転力が付与されず、これに
よって吸着カップ32の位置が変動しないようになって
いる。そして、サイズ変更後に前記一対の無端チェン1
7,18を同一方向に走行すれば、前述したと同様に吸
着カップ32は、従動側巻掛け部を搬送されるカートン
21における内側面の幅方向中間位置を吸着保持した状
態で一体的に回転し、該カートン21の安定的な搬送が
達成される。
【0021】すなわち、カートン21のサイズ変更に際
して両保持部材19,20のカートン保持間隔を変更調
整するのみで、差動機構39を介して吸着カップ32は
常に両保持部材19,20の略中間位置に位置合わせさ
れるから、駆動側巻掛け部の駆動系を従動側巻掛け部に
連結する必要はない。また吸着カップ32の位置調整を
別途行なうための機構も必要としないから、サイズ変更
に際しての作業時間を短縮し得ると共に構成も簡単とな
る。
【0022】
【変更例】実施例では、カートン搬送コンベヤとしてチ
ェン−スプロケットを用いた構成を例に挙げて説明した
が、本願はこれに限られるものでなく、例えばベルト−
プーリの構成であってもよい。なお、ベルト−プーリの
構成では、ベルトおよびプーリとして歯付きのものを使
用することが推奨される。またカートン搬送コンベヤ
は、上下方向に開口部が位置するように開口されたカー
トンの左右両側を保持して搬送する方式を採用したが、
開口部が水平方向に位置する等、その方向には制限され
ない。すなわち、例えば駆動軸および支持軸を水平に配
設し、垂直面内でカートンを搬送する構成であっても、
カートン搬送コンベヤの従動側巻掛け部を搬送されるカ
ートンの開口状態を維持して安定して搬送することがで
きる。
【0023】前記差動機構としては、実施例のように4
個のベベルギヤで構成されるものに限定されず、遊星歯
車を用いたりベルト−プーリを用いる等、その他の構成
を採用し得る。また実施例では、1つの回転体に複数の
吸着手段を配設するようにしたが、複数の回転体を支持
軸の軸方向に並列的に配置して一体的に回転するように
し、夫々の回転体に所定個数の吸着手段を配設するよう
にしてもよい。なお、前記回転体に配設される吸着手段
について、従動側巻掛け部を移動する対をなす両保持部
材が常に1つのみしか存在しないように両保持部材の配
設ピッチが設定されている場合等では、その配設数は1
個でもよく、必ずしも複数設けられている必要はない。
更に、実施例では吸引ベースに対して周溝を環状に設
け、吸引源の吸引作用をカートンの吸引保持搬送領域に
対応した所定タイミングで入り切りするよう設定した
が、吸引源の吸引作用を連続的に行ない、吸着手段でカ
ートンを保持可能な範囲に対応する長さの弧状の周溝を
設けることで、吸引源からの吸引作用が遮断されるよう
に構成することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上に説明した如く、本願の請求項1の
発明に係るカートン保持搬送装置によれば、保持部材が
円弧状に移動する従動側巻掛け部において、対をなす両
保持部材の略中間位置に常に位置決めされた吸着手段に
よりカートンを吸着保持するよう構成したから、カート
ンサイズが変更された際にも、ガイド手段等の交換やそ
の他の調整機構等の設定変更を行なうことなく、カート
ンの開口状態を維持して良好に搬送できる。すなわち、
ガイド手段によってカートンの外側部を案内する方式の
ように、カートンの角部がガイド手段にこすれて潰れた
り変形する等の問題を招くことはない。また、吸着手段
の両保持部材の略中間位置への位置決めは、従動側巻掛
け部に配設した差動機構を介して行なうよう構成したの
で、吸着手段への駆動系の連結が不要となり、機構の簡
略化を図り得る。
【0025】請求項2の発明に係るカートン保持搬送装
置によれば、一対の巻掛け体、第1ベベルギヤ、第2ベ
ベルギヤおよび一対の中間ベベルギヤから差動機構を構
成したから、該機構による吸着手段の位置決めが正確に
行ない得る。また請求項3の発明に係るカートン保持搬
送装置によれば、吸引ベースに連通接続される吸引源と
各吸着手段とを、吸引ベースに対して回転するロータを
介して独立する個々の周溝や吸引接続路により連通接続
したから、吸着手段の回転中においても夫々の吸着手段
に対して効率的に吸引力を作用させることができ、カー
トンを確実に吸着保持して搬送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るカートン保持搬送装置に
おける従動側巻掛け部を一部断面で示す側面図である。
【図2】実施例に係るカートン保持搬送装置を示す概略
平面図である。
【図3】実施例に係るカートン保持搬送装置における従
動側巻掛け部の横断平面図である。
【符号の説明】
12 支持軸 15 第1従動スプロケット(第1巻掛け体) 16 第2従動スプロケット(第2巻掛け体) 17 第1無端チェン(第1無端索体) 18 第2無端チェン(第2無端索体) 19 第1保持部材 20 第2保持部材 21 カートン 23 カートン搬送コンベヤ 25 吸引ベース 25a 周溝 26 吸引路 27 ロータ 27a 貫通孔(エア通路) 28 回転体 32 吸着カップ(吸着手段) 33 吸引接続路 36 中間ベベルギヤ 37 第1ベベルギヤ 38 第2ベベルギヤ 39 差動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1保持部材(19)が配設された第1無端
    索体(17)および第2保持部材(20)が配設された第2無端
    索体(18)が平行に巻掛けられ、第1保持部材(19)と第2
    保持部材(20)とで筒状に開口されたカートン(21)を両側
    から保持した状態で搬送するようにしたカートン搬送コ
    ンベヤ(23)と、 前記一対の無端索体(17,18)が従動側巻掛け部において
    巻掛けられる第1および第2巻掛け体(15,16)と、 前記各巻掛け体(15,16)の支持軸(12)に対して自由回転
    可能に配設された回転体(28)と、 該回転体(28)に配設され、両保持部材(19,20)の略中間
    位置においてカートン(21)を吸着保持可能な吸着手段(3
    2)と、 前記各巻掛け体(15,16)と前記回転体(28)とを連繋し、
    前記吸着手段(32)が対をなす両保持部材(19,20)の略中
    間位置に位置決めされた状態を維持するよう回転体(28)
    を回転させる差動機構(39)とから構成したことを特徴と
    するカートン保持搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記支持軸(12)に対して自由回転可能に
    配設された第1巻掛け体(15)と、支持軸(12)と一体的に
    回転可能に配設された第2巻掛け体(16)と、支持軸(12)
    に対して自由回転可能に配設されると共に、第1巻掛け
    体(15)と一体的に回転する第1ベベルギヤ(37)と、前記
    支持軸(12)と一体的に回転可能に配設されると共に、前
    記第2巻掛け体(16)と一体的に回転する第2ベベルギヤ
    (38)と、前記第1ベベルギヤ(37)および第2ベベルギヤ
    (38)に共通的に噛合すると共に、前記回転体(28)と一体
    的に回転する一対の中間ベベルギヤ(36,36)とから前記
    差動機構(39)が構成される請求項1記載のカートン保持
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着手段(32)の配設個数に対応した
    数の周溝(25a)が設けられる吸引ベース(25)と、前記各
    周溝(25a)と吸引源とを連通接続する吸引路(26)と、前
    記全ての周溝(25a)の開口を覆うように前記吸引ベース
    (25)に所定圧で当接された状態で、前記回転体(28)と一
    体的に回転するロータ(27)と、前記ロータ(27)における
    各周溝(25a)と対応する位置に夫々形成され、前記各吸
    着手段(32)からの吸引接続路(33)が連通接続されると共
    に該接続路(33)を周溝(25a)に連通するエア通路(27a)と
    を有する請求項1または2記載のカートン保持搬送装
    置。
JP2001211176A 2001-07-11 2001-07-11 カートン保持搬送装置 Expired - Lifetime JP3577667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211176A JP3577667B2 (ja) 2001-07-11 2001-07-11 カートン保持搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211176A JP3577667B2 (ja) 2001-07-11 2001-07-11 カートン保持搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003026123A true JP2003026123A (ja) 2003-01-29
JP3577667B2 JP3577667B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=19046535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211176A Expired - Lifetime JP3577667B2 (ja) 2001-07-11 2001-07-11 カートン保持搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3577667B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101615806B1 (ko) * 2014-03-06 2016-04-26 주식회사 엘지생활건강 용기 고정 장치
CN108502261A (zh) * 2018-04-26 2018-09-07 杭州中亚机械股份有限公司 一种装箱装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109969479A (zh) * 2019-04-17 2019-07-05 河北喜之郎食品有限公司 纸托吸投设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101615806B1 (ko) * 2014-03-06 2016-04-26 주식회사 엘지생활건강 용기 고정 장치
CN108502261A (zh) * 2018-04-26 2018-09-07 杭州中亚机械股份有限公司 一种装箱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3577667B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100526179C (zh) 物品转向设备
US7581370B2 (en) Method and apparatus for feeding bags to a packaging machine
JP2018127353A (ja) 搬送装置及びコンベヤユニット
JPH04260516A (ja) タイヤ構成部材搬送装置
WO2019167864A1 (ja) 搬送装置及び搬送方向変更装置
WO2008026478A1 (en) Conveyance device
JP2003026123A (ja) カートン保持搬送装置
JP3922916B2 (ja) 受皿の方向制御装置
JPH06115679A (ja) 方向転換装置
JP6451286B2 (ja) 物品搬送システム
JP4247522B2 (ja) 物品揃え装置
US3637064A (en) Apparatus for and method of transferring articles
JP5642955B2 (ja) ピロー包装機
JP4392535B2 (ja) ブランクシートの供給装置
JP6341835B2 (ja) 物品移載装置
JP3354656B2 (ja) 物品移載装置
JPS61277514A (ja) 容器回転搬送装置
JP4300422B2 (ja) ブランクシートの取出し供給方法および装置
JP4345006B2 (ja) ブランクシートの折曲げ搬送装置
JP7016162B2 (ja) 搬送ベルト装置
JPH07323920A (ja) 包装体の搬送装置
JP3101161B2 (ja) 搬送供給装置
JP2750676B2 (ja) 貯溜方法及び装置
KR20180080617A (ko) 마스크팩 제조용 가공시트 이송장치
JPH10194459A (ja) 切出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3577667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term