JP2003025640A - プリンタおよびプリントシステム - Google Patents

プリンタおよびプリントシステム

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JP2003025640A
JP2003025640A JP2001215238A JP2001215238A JP2003025640A JP 2003025640 A JP2003025640 A JP 2003025640A JP 2001215238 A JP2001215238 A JP 2001215238A JP 2001215238 A JP2001215238 A JP 2001215238A JP 2003025640 A JP2003025640 A JP 2003025640A
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JP2001215238A
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Yumiko Yamaguchi
由美子 山口
Masato Akitaya
正人 秋田谷
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像データの受信を開始してから印刷が終了す
るまでに要する時間を短縮することができるプリンタお
よびプリントシステムを提供する。 【解決手段】本発明のプリンタ10は、発振器と、メモ
リ14と、中央演算処理装置(CPU)16と、保持手
段17と、ゲートICと、LEDドライバおよびLED
ヘッドと、モータドライバおよびモータと、リニアスケ
ールおよびセンサと、ヒータドライバおよびヒータとを
備えている。前記保持手段17は、中央演算処理装置1
6を介すことなくパーソナルコンピュータ19から画像
データを受信して、その画像データを保持する。中央演
算処理装置16は、印刷工程と印刷工程との間に保持手
段17で保持された画像データをメモリ14へ格納する
格納工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの供給
源から送信された画像データに基づいて印刷を行うプリ
ンタおよびプリントシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データの供給源から送信された画像
データに基づいてプリント用紙に印刷を行うプリンタの
1つとして、例えば、感光型マイクロカプセル(サイリ
ス)が塗布されたプリント用紙(サイカラーメディア:
サイカラー方式のプリント用紙)に印刷(再生)を行う
サイカラー方式のプリンタが知られている。
【0003】前述の感光型マイクロカプセルが塗布され
たプリント用紙には、シアンのインクを含む多数(無
数)の柔らかいマイクロカプセルと、マゼンダのインク
を含む多数(無数)の柔らかいマイクロカプセルと、イ
エローのインクを含む多数(無数)の柔らかいマイクロ
カプセルとが、ランダムに塗布されており、それぞれ、
補色関係にあたるR(赤:赤色)、G(緑:緑色)、B
(青:青色)の光に反応して硬化するという特性があ
る。すなわち、プリント用紙にRの光を照射するとシア
ンのインクを含むシアンカプセルが硬化し、また、Gの
光を照射するとマゼンダのインクを含むマゼンダカプセ
ルが硬化し、また、Bの光を照射するとイエローのイン
クを含むイエローカプセルが硬化する。
【0004】サイカラー方式を採用するプリンタでは、
露光用ヘッドを用いて、前述のプリント用紙に、画像デ
ータに対応した色の光を照射して露光し、露光後のプリ
ント用紙に機械的な圧力をかけて現像が行われる。現像
工程では、硬化していない柔らかいままの状態のカプセ
ルが押しつぶされ、つぶされたカプセル内部のインクが
互いに混ざり合うことにより、画像データに対応した色
に発色され、所望の画像が再生される。
【0005】例えば、プリント用紙にRの光だけを照射
すると、シアンカプセルだけが硬化し、現像工程では、
柔らかいままの状態のマゼンダとイエローのカプセルが
つぶれ、マゼンダとイエローのインクが混ざり合って赤
色を発色する。
【0006】また、プリント用紙にGの光だけを照射す
ると、マゼンダカプセルだけが硬化し、現像工程では、
柔らかいままの状態のシアンとイエローのカプセルがつ
ぶれ、シアンとイエローのインクが混ざり合って緑色を
発色する。
【0007】また、プリント用紙にBの光だけを照射す
ると、イエローカプセルだけが硬化し、現像工程では、
柔らかいままの状態のマゼンダとシアンのカプセルがつ
ぶれ、マゼンダとシアンのインクが混ざり合って青色を
発色する。
【0008】そして、このプリンタでは、RGB各色の
光の照射時間・強さ(露光量)をそれぞれコントロール
して各カプセルの硬化する量とバランスを変え、3色の
インクの混ざり具合を変えることにより、様々な中間色
を表現することができる。
【0009】このようなプリンタは、画像データの供給
源、例えば、パーソナルコンピュータのような電子機器
から送信される画像データを受信し、全画像データをメ
モリに格納し終えてから印刷を行う方式を採用してい
る。
【0010】しかしながら、メモリに全画像データを格
納し終えてから印刷を行う方式では、パーソナルコンピ
ュータが画像データの送信を開始してから印刷が終了す
るまでに要する時間が長いという欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
データの受信を開始してから印刷が終了するまでに要す
る時間を短縮することができるプリンタおよびプリント
システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。
【0013】(1) 画像データの供給源から送信され
る画像データを受信し、該画像データに基づいて印刷を
行うプリンタであって、前記画像データを受信しつつ前
記印刷を行うよう構成されていることを特徴とするプリ
ンタ。
【0014】(2) 前記印刷に先立って、前記供給源
から送信される全画像データのうち所定量の画像データ
を受信し、該所定量の画像データを受信し終えた後、前
記印刷を開始するよう構成されている上記(1)に記載
のプリンタ。
【0015】(3) レジスタ群と、前記供給源から送
信される画像データを受信し、該画像データを保持する
保持手段と、前記保持手段により保持されている画像デ
ータを格納するメモリとを有し、前記メモリに格納され
ている画像データを前記レジスタ群に設定する設定工程
と、前記保持手段により保持されている画像データを前
記メモリへ格納する格納工程とを行い、前記レジスタ群
に設定された画像データに基づいて前記印刷を行うよう
構成されている上記(1)または(2)に記載のプリン
タ。
【0016】(4) 前記保持手段は、レジスタを有す
る上記(3)に記載のプリンタ。
【0017】(5) 当該プリンタは、赤色の光を発す
る光源、緑色の光を発する光源および青色の光を発する
光源を搭載した露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドに
より感光型のプリント用紙を露光し、該感光型のプリン
ト用紙に画像を再生するよう構成されており、前記赤色
の光を発する光源に対応する画像データ、前記緑色の光
を発する光源に対応する画像データおよび前記青色の光
を発する光源に対応する画像データを設定するための第
1のレジスタ群と、該第1のレジスタ群に設定された前
記各光源に対応する画像データを保持する第2のレジス
タ群とを有し、前記第1のレジスタ群へ次の画像データ
を設定しながら、前記第2のレジスタ群に保持されてい
る画像データを用いて、前記露光用ヘッドに搭載された
各光源を駆動するよう構成されている上記(1)または
(2)に記載のプリンタ。
【0018】(6) 当該プリンタは、光源を搭載した
露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより感光型のプ
リント用紙を露光し、該感光型のプリント用紙に画像を
再生するよう構成されている上記(1)ないし(4)の
いずれかに記載のプリンタ。
【0019】(7) 当該プリンタは、赤色の光を発す
る光源、緑色の光を発する光源および青色の光を発する
光源を搭載した露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドに
より感光型のプリント用紙を露光し、該感光型のプリン
ト用紙に画像を再生するよう構成されている上記(1)
ないし(4)のいずれかに記載のプリンタ。
【0020】(8) 当該プリンタは、赤色の光を発す
る光源、緑色の光を発する光源および青色の光を発する
光源を搭載した露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドに
より感光型のプリント用紙を露光し、該感光型のプリン
ト用紙に画像を再生するよう構成されており、前記レジ
スタ群には、前記赤色の光を発する光源に対応する画像
データ、前記緑色の光を発する光源に対応する画像デー
タおよび前記青色の光を発する光源に対応する画像デー
タを設定するための第1のレジスタ群と、該第1のレジ
スタ群に設定された前記各光源に対応する画像データを
保持する第2のレジスタ群とが含まれており、前記第1
のレジスタ群へ次の画像データを設定しながら、前記第
2のレジスタ群に保持されている画像データを用いて、
前記露光用ヘッドに搭載された各光源を駆動するよう構
成されている上記(3)または(4)に記載のプリン
タ。
【0021】(9) 前記供給源は、パーソナルコンピ
ュータである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載
のプリンタ。
【0022】(10) 当該プリンタは、感光型マイク
ロカプセルが設けられたプリント用紙に画像を再生する
よう構成されている上記(1)ないし(9)のいずれか
に記載のプリンタ。
【0023】(11) 当該プリンタは、サイカラー方
式である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の
プリンタ。
【0024】(12) 上記(1)ないし(11)のい
ずれかに記載のプリンタと、該プリンタへ画像データを
送信する電子機器とを有するプリントシステム。
【0025】(13) 前記プリンタと前記電子機器と
の間のデータ通信をシリアル通信で行うよう構成されて
いる上記(12)に記載のプリントシステム。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリンタおよびプ
リントシステムを添付図面に示す好適な実施形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明のプリンタの実施形態を示
すブロック図、図2は、本発明のプリントシステムの実
施形態を示すブロック図である。図2中、プリンタ10
については主要部のみ示す。
【0028】プリンタ10は、画像データの供給源から
入力(送信)された画像データに対応する画像を感光型
のプリント用紙上に再生(印刷)するものであり、図1
に示すように、プリンタ10は、発振器12と、メモリ
14と、中央演算処理装置(CPU)16と、保持手段
17と、ゲートIC(デジタルIC)18と、LEDド
ライバ20およびLEDヘッド(露光用(光学)ヘッ
ド)22と、モータドライバ24およびモータ26と、
リニアスケール(図示せず)およびセンサ28と、ヒー
タドライバ30およびヒータ32とを備えている。
【0029】図2に示すように、プリントシステム1
は、画像データの供給源であるパーソナルコンピュータ
19と、プリンタ10とで構成されている。
【0030】ここで、プリンタ10へ画像データを送信
するパーソナルコンピュータ(電子機器)19は、図2
に示すように、プリンタ10の中央演算処理装置16お
よび保持手段17と接続されている。このパーソナルコ
ンピュータ19は、画像データをデジタルデータとして
扱い、その画像データを1ビットずつ(単位ビット数ず
つ)送信するシリアル通信方式(第2のデータ通信方
式)でプリンタ10へ送信する。
【0031】なお、本実施形態では、画像データの供給
源は、パーソナルコンピュータであるが、本発明では、
これに限定されず、例えば、デジタルカメラ等の各種デ
ジタル機器等であってもよい。
【0032】また、プリンタ10と画像データの供給源
との接続方式や画像データも何ら限定されず、例えば、
従来公知のインタフェース規格や通信プロトコル、各種
フォーマットの画像データがいずれも利用可能である。
【0033】また、プリンタ10で使用可能なプリント
用紙は、感光型のプリント用紙であれば何ら限定され
ず、例えば、感光型マイクロカプセル(サイリス)が塗
布された(設けられた)プリント用紙(サイカラーメデ
ィア:サイカラー方式のプリント用紙)、ポラロイド
(登録商標)フィルム等の従来公知のものがいずれも利
用可能である。
【0034】なお、図示を省略しているが、プリンタ1
0は、上記各部位の他、例えば上記各部位に所定電圧の
電源を供給する電源回路や、このプリンタが接続される
画像データの供給源とのインタフェース回路、前述のビ
デオ信号をデコードして画像データをデジタルデータに
変換するビデオデコーダ、プリント用紙の搬送機構等の
各部位を備えている。
【0035】ここで、本実施形態では、プリンタ10
は、感光型マイクロカプセル(サイリス)が塗布された
(設けられた)プリント用紙(サイカラーメディア:サ
イカラー方式のプリント用紙)に画像を再生(印刷)す
るサイカラー方式のものであり、露光後のプリント用紙
に対して機械的な圧力をかけて現像(現像工程)を行う
加圧機構222を備えている(図4参照)。加圧機構2
22としては、例えば、球面や円筒面を有するもの等を
用いることができる。
【0036】以下、プリンタ10の各部位について順に
説明する。図1に示すプリンタ10において、発振器1
2は、所定周波数のクロック信号を生成する。この発振
器12で生成されたクロック信号は、例えば、中央演算
処理装置16やゲートIC18等を含む各部位へ供給さ
れ、クロック信号が供給された各部位は、このクロック
信号に同期して動作する。
【0037】メモリ14は、画像データの供給源から送
信される画像データを格納(記憶)するためのバッファ
(記憶手段)である。このメモリ14としては、例え
ば、SRAM(スタティックメモリ)、DRAM(ダイ
ナミックメモリ)等の各種RAMや、EPROM、EE
PROM、フラッシュメモリ等の各種不揮発性メモリ等
を含む従来公知の各種の半導体メモリ等を用いることが
できる。
【0038】中央演算処理装置16は、LEDヘッド2
2に搭載されている複数のLEDの座標位置を検出(算
出)する他、画像データの供給源との画像データの通信
の制御、ヒータドライバ30の制御、LEDの電流制御
(光の強度の制御)、プリント用紙の搬送機構等のメカ
ニカルな部位の制御およびその動作異常の検出と処理等
を行う。
【0039】ゲートIC18は、LEDドライバ20の
制御、モータドライバ24を介してモータ26の制御
(モータサーボ)、メモリ14の制御等を行う。
【0040】保持手段17は、図2に示すように、レジ
スタ171、アドレスデコーダ172およびカウンタ1
73で構成される。この保持手段17は、中央演算処理
装置16を介すことなく、パーソナルコンピュータ19
から送信される画像データを受信し、その画像データを
保持するために設けられている。レジスタ171、アド
レスデコーダ172およびカウンタ173については、
後で説明する。
【0041】なお、本実施形態では、保持手段17は独
立して記載されているが、本発明では、これに限定され
ず、例えば、ゲートIC18の内部に搭載されていても
よい。
【0042】これらの中央演算処理装置16、メモリ1
4、保持手段17およびゲートIC18は、アドレスバ
ス“ADDRESS”およびデータバス“DATA”を
介して相互に接続されている。保持手段17で保持され
た画像データは、アドレスバス“ADDRESS”およ
びデータバス“DATA”を介して中央演算処理装置1
6で受信され、メモリ14の所定アドレスに書き込まれ
る(格納される)。
【0043】前記データバス“DATA”を介して行う
データ通信方式は、8ビット単位でデータ通信を行うパ
ラレル通信方式(第1のデータ通信方式)である。
【0044】本実施形態では、画像データが8ビット単
位(1バイト単位)で構成されており、パーソナルコン
ピュータ19は、8ビット単位の画像データを1ビット
ずつプリンタ10へ送信する。
【0045】中央演算処理装置16は、前記保持手段1
7において、パーソナルコンピュータ19から1ビット
ずつ受信した画像データが8ビット(所定のビット数)
になった後、すなわち、保持手段17で8ビットの画像
データが保持された後、前記データバス“DATA”を
介して、その画像データを受信し、メモリ14の所定ア
ドレスに格納される。
【0046】このメモリ14に格納された画像データ
は、アドレスバス“ADDRESS”およびデータバス
“DATA”を介して中央演算処理装置16およびゲー
トIC18の両方から参照可能である。
【0047】プリント用紙に画像を再生(印刷)する際
は、中央演算処理装置16により、前記メモリ14へ格
納された画像データが、読み出され、その画像データに
対応するアドレスデータと共に、ゲートIC18へ供給
される。
【0048】前記中央演算処理装置16およびゲートI
C18により、プリンタ10の駆動を制御する制御手段
が構成される。
【0049】なお、本実施形態における中央演算処理装
置16とゲートIC18の機能分担は単なる一例であっ
て、必要に応じて適宜機能分担を変更してもよい。
【0050】また、本実施形態では、画像データは、8
ビット単位で構成されているが、本発明では、これに限
定されず、例えば、16ビット単位で構成されていても
よく、また、32ビット単位で構成されていてもよく、
また、4ビット単位で構成されていてもよい。
【0051】また、本実施形態では、データバス“DA
TA”を介して、8ビット単位でデータ通信を行うよう
構成されているが、本発明では、これに限定されず、例
えば、16ビット単位でデータ通信を行うよう構成され
ていてもよく、また、32ビット単位でデータ通信を行
うよう構成されていてもよく、また、4ビット単位でデ
ータ通信を行うよう構成されていてもよい。
【0052】このプリントシステム1では、プリンタ1
0は、パーソナルコンピュータ19から送信される画像
データを受信しつつ印刷を行う。
【0053】印刷において、パーソナルコンピュータ1
9が画像データを送信する際は、信号線“SCK”を介
して同期信号を送信し、信号線“SO”を介して画像デ
ータを送信する。これにより、保持手段17は、前記同
期信号と同期して画像データを受信し、レジスタ171
でその画像データを保持する。
【0054】一方、中央演算処理装置16は、印刷を行
っている。印刷においては、中央演算処理装置16は、
前記レジスタ171で8ビットの画像データが保持され
るまで、印刷工程を繰り返し行い、前記レジスタ171
で8ビットの画像データが保持されると、印刷工程と印
刷工程との間に、その画像データをメモリ14へ格納す
る格納工程を行う。
【0055】前記印刷工程には、メモリ14に格納され
ている画像データをゲートIC18の後述するレジスタ
群に設定する設定工程、プリント用紙を露光する露光工
程、露光後のプリント用紙に対して機械的な圧力をかけ
て現像を行う現像工程および現像後のプリント用紙を加
熱して画像を定着する加熱工程等が含まれる。
【0056】中央演算処理装置16は、レジスタ171
で保持された画像データを受信し、その画像データをメ
モリ14へ格納した後(格納工程が終了した後)、画像
データの受信が完了したことをパーソナルコンピュータ
19へ通知する。すなわち、中央演算処理装置16は、
信号線“SI”を介して受信完了信号をパーソナルコン
ピュータ19へ送信する。
【0057】パーソナルコンピュータ19は、中央演算
処理装置16から前記受信完了信号を受信し、中央演算
処理装置16がレジスタ171で保持された画像データ
を受信したことを確認すると、次の画像データを送信す
る。
【0058】この動作を繰り返すことにより、中央演算
処理装置16は、パーソナルコンピュータ19から受信
した画像データをメモリ14に格納しつつ印刷を行う。
【0059】以下、信号線“SCK”を介して送信する
同期信号を単に“SCK”で表わす。
【0060】また、信号線“SO”を介して送信するデ
ータと、そのデータを示す信号についても、単に“S
O”で表わし、信号線“SI”を介して送信するデータ
と、そのデータを示す信号についても、単に“SI”で
表わす。
【0061】続いて、LEDヘッド(露光用(光学)ヘ
ッド)22は、プリント用紙を露光するものであり、R
(赤:赤色)の光を発するLED(RのLED)(光
源)と、G(緑:緑色)の光を発するLED(GのLE
D)(光源)と、B(青:青色)の光を発するLED
(BのLED)(光源)とを備えている。これらRGB
の3色のLEDの駆動(例えば、発光タイミング等)
は、ゲートICにより、LEDドライバ20を介してそ
れぞれ個別に制御される。
【0062】このLEDヘッド22は、少なくともRG
Bの各色のLEDをそれぞれ1個ずつ備えていればよい
が、例えば、RGBのうちの任意の1色のLEDを複数
個備えていてもよく、また、任意の2色のLEDをそれ
ぞれ複数個ずつ備えていてもよく、また、3色のLED
をそれぞれ複数個ずつ備えていてもよい。同じ色のLE
Dを複数個設けることにより、印刷速度を高速化するこ
とができ、また、画像を高解像度化した時に露光量が不
足してしまうのを防止することができる。詳細は後述す
るが、本実施形態では、LEDヘッド22は、RGBの
LEDをそれぞれ3個ずつ備えている。
【0063】なお、本発明では、露光用ヘッドはこのL
EDヘッド22に限定されず(光源は、LED(発光ダ
イオード)に限定されず)、感光型のプリント用紙を露
光するための所定波長の光を発光する光源が搭載されて
いるものであれば、例えば従来公知のものがいずれも利
用可能である。
【0064】モータ26は、ゲートIC18の制御によ
って、モータドライバ24より駆動される。モータ26
が駆動すると、図示しないギア等の動力伝達機構によ
り、LEDヘッド22は、主走査方向へ所定の一定速度
で往復運動(移動)すると共に、図示しない搬送機構に
より、プリント用紙は、主走査方向とほぼ直交する副走
査方向へ所定の速度で搬送される。この際、プリント用
紙は、LEDヘッド22によって露光され、画像データ
に対応した潜像が記録(形成)される。
【0065】リニアスケールおよびセンサ28は、プリ
ント用紙に対するLEDヘッド22の主走査方向および
副走査方向の位置(座標位置)、すなわち、LEDヘッ
ド22が往復運動する際の各ドット(画素)と、プリン
ト用紙に対するLEDヘッド22の進行方向等の検出等
に用いられる。
【0066】リニアスケールは、帯状の複数の白黒の印
刷パターンを備えたエンコーダ用スケールであり、該リ
ニアスケールに対してLEDヘッド22が主走査方向に
移動し得るようにLEDヘッド22から離間した所定の
位置に設けられている。このリニアスケールのパターン
は、LEDヘッド22の移動方向(主走査方向)に沿っ
て、所定の一定間隔(所定のピッチ)で並設されてい
る。なお、本実施形態では、前記パターンのピッチは、
画像のドット(画素)のピッチに対応している。
【0067】一方、センサ28は、前記リニアスケール
に向けて光を照射(投光)する投光部と、前記投光部か
ら照射され、前記リニアスケールで反射した光を受光
(光電変換)する複数の受光部とを有している。
【0068】前記投光部としては、例えば、LED(発
光ダイオード)等を用いることができ、また、受光部と
しては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用
いることができる。
【0069】本実施形態では、LEDヘッド22と、セ
ンサ28とは図示しないキャリッジ上に一体化されてお
り、このキャリッジ(LEDヘッド22)が移動するの
に伴って、センサ28からは、図3のタイミングチャー
トに示すように、互いに位相が90゜ずれた2つのエン
コードパルスFG1,FG2が出力される。これらのエ
ンコードパルスFG1,FG2は共にゲートIC18に
供給される。
【0070】前記エンコードパルスFG1,FG2の1
周期(レベルがハイレベル(H)の期間とロウレベル
(L)の期間とを加算した期間)は、それぞれ、画像の
主走査方向の2ドット(画素)分の時間、すなわち、画
像のドット(画素)の主走査方向のピッチの2倍分の時
間に相当する。
【0071】また、LEDヘッド22が所定方向に移動
しているときは、エンコードパルスFG1の位相は、エ
ンコードパルスFG2の位相に対して90゜遅れ、LE
Dヘッド22が前記と逆方向に移動しているときは、エ
ンコードパルスFG1の位相は、エンコードパルスFG
2の位相に対して90゜進む。
【0072】前述のゲートIC18では、図3のタイミ
ングチャートに示すように、センサ28から入力される
エンコードパルスFG1の立ち上がりでエンコードパル
スFG2のレベルをラッチ(保持)して、LR信号を出
力する。
【0073】LR信号の1周期(レベルがハイレベルの
期間とロウレベルの期間とを加算した期間)は、画像の
2ライン分の時間、すなわち、画像のドット(画素)の
副走査方向のピッチの2倍分の時間に相当する。
【0074】このLR信号により、LEDヘッド22の
進行方向を検出(判別)することができる。すなわち、
LR信号のレベルがロウレベルの期間は、LEDヘッド
22の進行方向が所定方向(例えば、右側)、ハイレベ
ルの期間は、LEDヘッド22の進行方向が前記と逆方
向(例えば、左側)である。
【0075】また、図3中、エンコードパルスFG1,
FG2のパルス幅の長い期間は、LEDヘッド22が折
り返しを行う期間(折り返し期間)である。すなわち、
この折り返し期間において、LEDヘッド22の進行方
向が変更(反転)される。
【0076】前記LR信号と、前述のエンコードパルス
FG1,FG2とは、それぞれ、中央演算処理装置16
に供給される。
【0077】中央演算処理装置16は、これらLR信号
およびエンコードパルスFG1,FG2により、LED
ヘッド22の進行方向と、LEDヘッド22(LEDヘ
ッド22の基準部位)の主走査方向および副走査方向の
位置(座標位置)とを検出する。すなわち、中央演算処
理装置16は、LR信号のレベルとFG2からLEDヘ
ッド22の進行方向を検出すると共に、エンコードパル
スFG1およびLR信号をそれぞれカウントすることに
より、LEDヘッド22に搭載されている複数のLED
の主走査方向および副走査方向の位置(座標位置)をそ
れぞれ順次検出(算出)する。
【0078】また、中央演算処理装置16は、算出した
複数のLEDの座標位置に対応する画像データを順次メ
モリ14から読み出し、この画像データと、画像データ
に対応するLEDを示すアドレスデータとをゲートIC
18へ供給し、前記画像データを後述する第1のレジス
タ群へ設定する。
【0079】なお、本実施形態では、中央演算処理装置
16が複数のLEDの座標位置を演算して算出するよう
に構成されているが、本発明では、これに限らず、例え
ば、前記座標位置を演算し、前記画像データを後述する
第1のレジスタ群へ設定するハード演算器を設けてもよ
い。
【0080】ハード演算器は、中央演算処理装置16の
ように、複数のLEDの座標位置を順番に算出するので
はなく、全てのLEDの座標位置をパラレル処理して同
時に算出することができるので、極めて高速に、短時間
で座標位置を算出することができるという利点がある。
これにより、中央演算処理装置16は高速動作が要求さ
れないので、動作速度の遅い安価なものを使用すること
ができ、その分、プリンタ10のコストを削減すること
ができる。また、例えば、印刷時間をより短縮するため
に、LEDヘッド22をより高速に移動させたり、搭載
するLEDの個数を増加させる場合や、画像の解像度を
さらに高くする場合にも、より確実に対応することがで
きる。
【0081】このハード演算器は、例えば、ゲートIC
18の一部として設けてもよく、また、別途、設けても
よい。
【0082】最後に、図1に示すプリンタ10におい
て、ヒータ32は、露光現像後のプリント用紙を加熱し
て定着させるためのものであり、その駆動(例えば、発
熱タイミング等)は、中央演算処理装置16により、ヒ
ータドライバ30を介して制御される。
【0083】続いて、プリンタ10のLEDヘッド22
の構造について説明する。図4は、プリンタ10のLE
Dヘッド22の構成例を示す底面図である。
【0084】同図に示すように、本実施形態のLEDヘ
ッド22は、ヘッド基板221を有し、そのヘッド基板
221上に、RGBの3色のLEDをそれぞれ3個ず
つ、合計9個のLEDを備えている。
【0085】ここで、ヘッド基板221上には、9個の
LEDが、3行×3列の行列状(マトリックス状)であ
って、互いに、図4中上下方向(副走査方向)および図
4中左右方向(主走査方向)に所定ドット(画素)ずれ
るように配置されている。
【0086】すなわち、図4中の最も上側の行には、R
のLEDR3、BのLEDB3およびGのLEDG3
が、図4中右側からRのLEDR3、BのLEDB3、
GのLEDG3の順に、図4中上下方向に所定ドットず
つずらして一列に配置されている。図示例の場合、Gの
LEDG3を上下方向の中心として、RのLEDR3は
GのLEDG3の所定ドット上側に配置され、また、B
のLEDB3はGのLEDG3の所定ドット下側に配置
されている。
【0087】また、図4中の上から2番目(真中)の行
には、RのLEDR2、BのLEDB2およびGのLE
DG2が、前記と同様に、図4中右側からRのLEDR
2、BのLEDB2、GのLEDG2の順に、図4中上
下方向に所定ドットずつずらして一列に配置され、図4
中の最も下側の行には、RのLEDR1、BのLEDB
1およびGのLEDG1が、前記と同様に、図4中右側
からRのLEDR1、BのLEDB1、GのLEDG1
の順に、図4中上下方向に所定ドットずつずらして一列
に配置されている。
【0088】また、Rの3個のLEDR3、R2および
R1は、図4中左右方向に所定ドットずつずらして図4
中上下方向に一列に配置されている。図示例の場合、L
EDR2を左右方向の中心として、LEDR1はLED
R2の所定ドット左側に配置され、また、LEDR3は
LEDR2の所定ドット右側に配置されている。
【0089】また、Bの3個のLEDB3、B2および
B1も前記と同様に、図4中左右方向に所定ドットずつ
ずらして図4中上下方向に一列に配置され、また、Gの
3個のLEDG3、G2およびG1も前記と同様に、図
4中左右方向に所定ドットずつずらして図4中上下方向
に一列に配置されている。
【0090】前述のように、本実施形態のプリンタ10
では、LEDヘッド22を主走査方向に移動させると共
に、プリント用紙を副走査方向へ移動させる。この際、
感光型のプリント用紙に、LEDヘッド22に搭載され
た9個のLEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に
よって、画像データに対応した色の光を画像データに対
応した時間、順次照射してプリント用紙を2次元的に露
光し、潜像を記録する。
【0091】言い換えると、プリント用紙の各ドット
(画素)からすると、それぞれ、LEDヘッド22に搭
載された9個のLEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜
B3から順次光が照射されることによって、画像データ
に対応した潜像が記録される。なお、各ドットでは、そ
れぞれ、そのドットに対するRの3つのLEDR1〜R
3に設定される画像データは同一である。同様に、Gの
3つのLEDG1〜G3に設定される画像データは同一
であり、また、Bの3つのLEDB1〜B3に設定され
る画像データは同一である。
【0092】ここで、各ドットからすると、LEDヘッ
ド22を主走査方向へ移動する際、図示例のLEDヘッ
ド22では、RGBの各LEDが副走査方向にずれてい
るので、例えばRのLEDR3によってRの光が照射さ
れてから、次のGのLEDG3によってGの光が照射さ
れるまでには所定ライン分以上の時間間隔があり、ま
た、GのLEDG3によってGの光が照射されてから、
次のBのLEDB3によってBの光が照射されるまでに
は所定ライン分以上の時間間隔がある。
【0093】感光型マイクロカプセルが塗布されたプリ
ント用紙では、連続的に光を照射するよりも、間隔をお
いて光を照射した方が感度が上昇するという特性があ
る。したがって、図示例のLEDヘッド22のように、
RGBの各LEDの配置を副走査方向へずらすことによ
り、その分プリント用紙の感度を向上させることができ
るという利点がある。
【0094】なお、RGBの各LEDの配置(例えば、
間隔、ずれ量等)は、特に限定されず、例えば、必要に
応じて適宜変更することができる。
【0095】また、ヘッド基板221上には、露光後の
プリント用紙に対して機械的な圧力をかけて現像(現像
工程)を行う加圧機構222が設けられている。この加
圧機構222は、ヘッド基板221の図4中下側に配置
されている。
【0096】続いて、プリンタ10のゲートIC18の
内部構造について説明する。図5は、プリンタ10のゲ
ートIC18の構成例であって、その主要部を示すブロ
ック図である。
【0097】図5には、ゲートIC18のうちのLED
ドライバ20を制御する部分が示されており、同図に示
すように、ゲートIC18は、アドレスデコーダ34
と、LED制御回路36と、第1のレジスタ群REG1
と、第2のレジスタ群REG2と、比較回路群38とを
備えている。なお、これ以外のゲートIC18の各部位
は、説明を簡略化するために省略してある。
【0098】中央演算処理装置16からは、画像データ
“LED DATA”がデータバス“DATA”を介し
て第1のレジスタ群REG1へ入力されると共に、その
画像データ“LED DATA”に対応するLED(第
1のレジスタ)を示すアドレス信号がアドレスバス“A
DDRESS”を介してアドレスデコーダ34へ入力さ
れる。
【0099】アドレスデコーダ34は、中央演算処理装
置16からアドレスバス“ADDRESS”を介して入
力されるアドレス信号をデコードし、このアドレス信号
に対応した第1のレジスタを選択(指定)するためのイ
ネーブル信号“ENA”を出力する。
【0100】“ENA”によって選択(指定)されたレ
ジスタは、この時にデータバス“DATA”に入力され
ている“LED DATA”を取り込みラッチする。
【0101】LED制御回路36は、センサ28から入
力されるエンコードパルスFG1,FG2の内の1つ
(ここでは、エンコードパルス“FG”とする)に基づ
いて、イネーブル信号“ENA”および比較データ“C
OMP DATA”を生成し、出力する。
【0102】LED制御回路36から出力されるイネー
ブル信号“ENA”は、第1のレジスタ群REG1に設
定された画像データ“LED DATA”を第2のレジ
スタ群REG2に同時(パラレル)に保持(シフト)す
るためのタイミング信号であり、1つ前のドット(画
素)位置での9ドット(画素)の露光が完了した後、所
定のタイミングで出力される。
【0103】また、比較データ“COMP DATA”
は、第2のレジスタ群REG2に保持された画像データ
“LED DATA”と比較して、9個のLEDR1〜
R3、G1〜G3、B1〜B3を発光させる時間を決定
するために用いられるものであり、エンコードパルス
“FG”に同期して、クロック信号“CLK”をカウン
トすることにより生成され、出力される。
【0104】この比較データ“COMP DATA”の
生成には、例えば、図6のタイミングチャートに示すよ
うに、エンコードパルス“FG”に同期して、(2^
n)−1〜0までダウンカウントし、その後、0〜(2
^n)−1までアップカウントすることを繰り返し行う
nビットのカウンタが用いられる。このカウンタのダウ
ン、アップの動作は、図6のタイミングチャートでは、
三角波のような状態で示されている。ここで、本実施形
態では、n=8であるが、これに限定されないことは言
うまでもない。
【0105】なお、前述のように、本実施形態では、エ
ンコードパルス“FG”の1周期は、画像の主走査方向
の2ドット(画素)分の時間に相当するので、前述のカ
ウンタの動作(カウント)は、エンコードパルス“F
G”のハイレベルおよびロウレベルの期間共に行われ
る。
【0106】第1のレジスタ群REG1および第2のレ
ジスタ群REG2は、それぞれ、LEDヘッド22に搭
載されているLEDの個数分のレジスタを備えており、
比較回路群38は、LEDヘッド22に搭載されている
LEDの個数分の比較回路を備えている。本実施形態で
は、LEDヘッド22に、RGBそれぞれ3個ずつ、合
計9個のLEDが搭載されているので、第1のレジスタ
群REG1は、9個の第1のレジスタを備えており、第
2のレジスタ群REG2は、9個の第2のレジスタを備
えており、比較回路群38は、9個の比較回路“Com
pare”を備えている。
【0107】第1のレジスタ群REG1は、中央演算処
理装置16からデータバス“DATA”を介して供給さ
れる、LEDヘッド22に搭載されているRGBの各L
EDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画
像データ“LED DATA”を設定するためのもので
ある。
【0108】この第1のレジスタ群REG1は、前述し
たように、9個の第1のレジスタ、図示例では、図5中
上側から下側に向かって、Rの3個のLEDR1,R
2,R3に対応する画像データ“LED DATA”を
保持する第1のレジスタR1REG1,R2REG1,
R3REG1、Gの3個のLEDG1,G2,G3に対
応する画像データ“LED DATA”を保持する第1
のレジスタG1REG1,G2REG1,G3REG
1、Bの3個のLEDB1,B2,B3に対応する画像
データ“LED DATA”を保持する第1のレジスタ
B1REG1,B2REG1,B3REG1を備えてい
る。
【0109】第1のレジスタ群REG1には、図7のタ
イミングチャートに示すように、エンコードパルス“F
G”に同期して、また、中央演算処理装置16から入力
されるライトイネーブル信号“_WE”の立ち上がりに
同期して、前述のイネーブル信号“ENA”により選択
された第1のレジスタに、前述のRGBの9個のLED
R1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画像デ
ータ“LED DATA”が順次設定される。
【0110】このようにして、中央演算処理装置16か
ら、LEDヘッド22の合計9個のLEDR1〜R3、
G1〜G3、B1〜B3に対応する画像データ“LED
DATA”が、第1のレジスタR1REG1〜R3R
EG1,G1REG1〜G3REG1,B1REG1〜
B3REG1に順次(時系列に)設定される。
【0111】なお、前述のように、本実施形態では、エ
ンコードパルス“FG”の1周期は、画像の主走査方向
の2ドット(画素)分の時間に相当するので、中央演算
処理装置16から第1のレジスタ群REG1への画像デ
ータの設定は、エンコードパルス“FG”のハイレベル
およびロウレベルの期間共に行われる。
【0112】一方、第2のレジスタ群REG2は、第1
のレジスタ群REG1に順次設定されたRGBの9個の
LEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する
画像データ“LED DATA”を同時に保持するもの
である。
【0113】第2のレジスタ群REG2は、前述したよ
うに、9個の第2のレジスタ、図示例では、図5中上側
から下側に向かって、Rの3個のLEDR1,R2,R
3に対応する画像データ“LED DATA”を保持す
る第2のレジスタR1REG2,R2REG2,R3R
EG2、Gの3個のLEDG1,G2,G3に対応する
画像データ“LED DATA”を保持する第2のレジ
スタG1REG2,G2REG2,G3REG2、Bの
3個のLEDB1,B2,B3に対応する画像データ
“LED DATA”を保持する第2のレジスタB1R
EG2,B2REG2,B3REG2を備えている。
【0114】第2のレジスタ群REG2には、図8のタ
イミングチャートに示すように、エンコードパルス“F
G”に同期して、また、イネーブル信号“ENA”とし
てロウレベルが入力されるタイミングで、発振器12か
ら供給されるクロック信号“CLK”の立ち上がりに同
期して、第1のレジスタ群REG1に設定されたRGB
の9個のLEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に
対応する画像データ“LED DATA”が同時に(パ
ラレルに)保持(シフト)される。
【0115】すなわち、第1のレジスタ群R1REG1
〜R3REG1,G1REG1〜G3REG1,B1R
EG1〜B3REG1に設定された合計9個のLEDR
1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画像デー
タ“LED DATA”が、第2のレジスタ群R1RE
G2〜R3REG2,G1REG2〜G3REG2,B
1REG2〜B3REG2に同時に保持される。
【0116】前述のように、本実施形態では、エンコー
ドパルス“FG”の1周期は、画像の主走査方向の2ド
ット(画素)分の時間に相当するので、第1のレジスタ
群REG1から第2のレジスタ群REG2への画像デー
タのシフトも、エンコードパルス“FG”のハイレベル
およびロウレベルの期間共に行われる。
【0117】図7および図8のタイミングチャートから
も分るように、中央演算処理装置16から第1のレジス
タ群REG1への画像データの設定と、第2のレジスタ
群REG2における画像データの保持およびLEDの発
光(プリント用紙への露光)とは、同時に(パラレル
に)行われている。
【0118】具体的には、(n−2)回目の露光のため
の画像データが第2のレジスタ群REG2に保持されて
おり、その画像データに基づいて(n−2)回目の露光
を行っている最中に、中央演算処理装置16から第1の
レジスタ群REG1への(n−1)回目(次)の露光の
ための画像データの設定が行われる。
【0119】そして、前記画像データの設定および前記
露光が完了した後に、第1のレジスタ群REG1に設定
された画像データが、第2のレジスタ群REG2へ転送
(シフト)され、その第2のレジスタ群REG2で保持
される。
【0120】この後、(n−1)回目の露光と、中央演
算処理装置16から第1のレジスタ群REG1へのn回
目の露光のための画像データの設定とが行われる。以
降、前述した動作が繰り返される。
【0121】このように、このプリンタ10では、第2
のレジスタ群REG2を備えていることによって、エン
コードパルス“FG”の変わり目で第1のレジスタ群に
保持されているデータを第2のレジスタ群REG2に保
持し、LEDのドライブには、第2のレジスタ群REG
2に保持された画像データを使用するので、中央演算処
理装置16は、エンコードパルス“FG”の変わり目を
検知した後に、第1のレジスタ群REG1に対して次の
画像データの設定を行うことができる。
【0122】すなわち、このプリンタ10では、画像デ
ータの設定用の第1のレジスタ群REG1とLEDのド
ライブ用の第2のレジスタ群REG2とを分離した構造
(構成)になっているので、1ドット分(1回分)の露
光時間の間に次の画像データを設定することができれば
よく、このため、中央演算処理装置16として動作速度
の遅い安価なものを使用しても、LEDヘッド22に設
定すべき複数の画像データを十分な余裕を持って確実に
設定することができ、印刷速度の高速化、すなわち印刷
時間の短縮や、画像の高解像度化(高精細化)に容易に
対応することができる。
【0123】続いて、比較回路群38の各比較回路“C
ompare”は、LEDドライバ20を制御するため
のLED制御信号“LED CTL”を出力する。
【0124】この場合、比較回路群38の各比較回路
“Compare”へは、中央演算処理装置16から、
印刷状態と非印刷状態とを切り替える印刷オン/オフ信
号“PRINT_ON/OFF”が入力され、第2のレ
ジスタ群REG2の対応する第2のレジスタから、画像
データ“LED DATA”が入力され、LED制御回
路36から、比較データ“COMP DATA”が入力
される。そして、比較回路群38の各比較回路“Com
pare”は、それぞれ、第2のレジスタ群REG2に
保持された画像データ“LED DATA”とLED制
御回路36から入力される比較データ“COMP DA
TA”とを比較するとともに、中央演算処理装置16か
ら入力される印刷オン/オフ信号“PRINT_ON/
OFF”とから、LEDドライバ20を制御するための
LED制御信号“LED CTL”を出力する。
【0125】図6のタイミングチャートに示すように、
このLED制御信号“LED CTL”は、画像データ
“LED DATA”の値(レベル)が比較データ“C
OMP DATA”の値(レベル)より大きい期間(画
像データ“LED DATA”>比較データ“COMP
DATA”の期間)であって、かつ、印刷オン/オフ
信号“PAINT_ON/OFF”のレベルが印刷状態
を示すレベルの期間だけロウレベルとされ、このロウレ
ベルとされた期間、LEDは発光する。
【0126】なお、LED制御信号“LED CTL”
の極性は何ら限定されず、図示例の場合とはLED制御
信号“LED CTL”の極性を逆にして、LED制御
信号“LED CTL”がハイレベルの期間だけLED
を発光させるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0127】本実施形態のサイカラー方式のプリンタ1
0では、プリント用紙とLEDヘッド22とが近接して
対向する位置に配置され、LEDヘッド22を主走査方
向に移動させながら、感光型のプリント用紙に、画像デ
ータに対応した色の光を照射して露光する。そして、L
EDヘッド22が端部に到達したとき、プリント用紙を
副走査方向へ移動させ、その後、同様に、LEDヘッド
22を主走査方向に移動させながら、前記プリント用紙
に、画像データに対応した色の光を照射して露光する。
以降、前記の動作を繰り返し行う。
【0128】これにより、プリント用紙はLEDヘッド
22によって2次元的に露光され、そのプリント用紙に
潜像が記録される。
【0129】露光工程では、LEDヘッド22が移動す
るのに伴って、リニアスケールおよびセンサ28により
エンコードパルスFG1,FG2が生成され、このエン
コードパルスFG1,FG2からLR信号が生成され
る。これらのエンコードパルス“FG”とLR信号とか
ら、中央演算処理装置16により、LEDヘッド22に
搭載されたRGBの9個のLEDR1〜R3、G1〜G
3、B1〜B3の座標位置が算出され、各々のLEDR
1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画像デー
タがメモリ14から読み出されて、ゲートIC18内の
第1のレジスタ群REG1に順次設定される。
【0130】露光後のプリント用紙、すなわち、プリン
ト用紙のうちの露光を完了した部分は、加圧機構222
と図示しない所定の部材とで挟み込まれることにより、
機械的な圧力がかけられ、現像される。この現像は、前
記LEDヘッド22の主走査方向への移動により、主走
査方向に連続的に行われ、これと、前記プリント用紙の
副走査方向への移動とにより、プリント用紙全体が現像
される。
【0131】前記現像工程では、硬化していない柔らか
いままの状態のカプセルが押しつぶされ、つぶされたカ
プセル内部のインクが互いに混ざり合うことにより、画
像データに対応した色に発色され、プリント用紙に所望
の画像が再生される。
【0132】その後、現像後のプリント用紙は、ヒータ
32によって加熱され、これにより画像が定着し(加熱
工程)、印刷が完了する。
【0133】次に、パーソナルコンピュータ19から画
像データを受信しつつ印刷を行うプリンタ10の動作に
ついて説明する。
【0134】プリンタ10において、パーソナルコンピ
ュータ19から画像データを1ビットずつ受信し、保持
手段17で8ビットの画像データが保持されると、中央
演算処理装置16は、前述したように、印刷工程と印刷
工程との間に、その保持された画像データを受信し、そ
の画像データをメモリ14へ格納する格納工程を行う。
以下、パーソナルコンピュータ19から画像データを受
信し、中央演算処理装置16に保持した画像データを受
信させるときの保持手段17の動作について説明する。
【0135】図9は、パーソナルコンピュータ19から
画像データを受信し、中央演算処理装置16に保持した
画像データを受信させるときの保持手段17に接続され
た各信号線の出力のタイミングチャートである。
【0136】パーソナルコンピュータ19から画像デー
タを受信するときは、まず、パーソナルコンピュータ1
9から最上位のビットの画像データ(D)が送信さ
れ、レジスタ171では、その画像データ(D)が受
信される。
【0137】次に、画像データ(D)の次の画像デー
タ(D)を受信するときは、“SCK”がハイレベル
に立ち上がりその後ロウレベルに立ち下がった時に、画
像データ(D)の受信が終了する。すなわち、この
“SCK”のロウレベルへの立ち下りで、レジスタ17
1は画像データを保持する。その後のハイレベルへの立
ち上がり時に、“SO”から次の画像データ(D)が
送信されている。
【0138】また、カウンタ173は、“SCK”のハ
イレベルへの立ち上がりで、レジスタ171で保持され
ている画像データのビット数を計数する。
【0139】ここで、“SCK”がロウレベルに立ち下
がる度に、レジスタ171では、順次画像データが保持
され、“SCK”がハイレベルに立ち上がる度に、カウ
ンタ173では、計数値(値)がインクリメントされ
る。
【0140】そして、カウンタ173で計数した値が
“8”になったとき、すなわち、レジスタ171で8ビ
ットの画像データが保持されたとき、カウンタ173
は、信号線“SUB”の電圧レベルをロウレベルに設定
し、前記レジスタ171に8ビットの画像データが保持
されたことを中央演算処理装置16に通知する。以下、
信号線“SUB”の電圧レベルを示すときは、単に“S
UB”で表わす。
【0141】中央演算処理装置16は、前記レジスタ1
71に8ビットの画像データが保持されたことを確認し
た後、その画像データを受信するときには、アドレスバ
ス“ADDRESS”を介してレジスタ171を選択
(指定)するアドレス信号をアドレスデコーダ172へ
送信し、アウトプットイネーブル信号“_OE”の電圧
レベルをロウレベルに設定する。
【0142】これにより、アドレスデコーダ172は、
前記レジスタ171を起動させ、中央演算処理装置16
は、前記レジスタ171に保持された画像データを受信
する。
【0143】そして、中央演算処理装置16は、レジス
タ171から画像データを受信した後、アウトプットイ
ネーブル信号“_OE”の電圧レベルをハイレベルに立
ち上げる。これにより、アドレスデコーダ172は、前
記レジスタ171に保持された画像データと前記カウン
タ173で計数した画像データのビット数とをクリア
(消去)する。
【0144】中央演算処理装置16は、前記レジスタ1
71から画像データを受信した後、その画像データをメ
モリ14へ格納し、印刷工程を実行する。
【0145】また、中央演算処理装置16は、前述した
ように、前記レジスタ171から画像データを受信した
後、パーソナルコンピュータ19へ受信完了信号を送信
する。パーソナルコンピュータ19は、この受信完了信
号により、中央演算処理装置16がレジスタ171で保
持された画像データを受信したことを確認すると、次の
8ビットの画像データを送信する。
【0146】このようにして、保持手段17は、中央演
算処理装置16が印刷工程を行っているときに画像デー
タを受信し、中央演算処理装置16は、その保持手段1
7で保持された画像データを、印刷工程と印刷工程の間
にメモリ14へ格納する。
【0147】中央演算処理装置16は、保持手段17か
ら画像データを受信するときとその画像データをメモリ
14へ格納するときを、共にデータバス“DATA”を
介して前記パラレル通信方式で行う。このため、格納工
程を行うのに要する時間が短縮される。
【0148】またプリンタ10側はハードで受け取る
為、パーソナルコンピュータ19からの早いシリアル通
信にも対応可能である。
【0149】これにより、プリンタ10とパーソナルコ
ンピュータ19とを接続する信号線を少なくすることが
でき、プリンタ10と信号線との接続部分(コネクタ部
分)、および、パーソナルコンピュータ19と信号線と
の接続部分を小さくすることができる。
【0150】また、中央演算処理装置16は高速動作が
要求されないので、動作速度の遅い安価なものを使用す
ることができ、その分、プリンタ10のコストを削減す
ることができる。
【0151】次に、プリントシステム1の印刷における
全体の動作について説明する。このプリントシステム1
では、プリンタ10は、印刷に先立って、パーソナルコ
ンピュータ19から送信される全画像データのうち所定
量の画像データを受信し、その所定量の画像データをメ
モリ14へ格納し終えた後、印刷を開始するよう構成さ
れている。
【0152】そして、実際の印刷では、印刷工程と格納
工程とを実行して印刷を行う。以下、所定量の画像デー
タをメモリ14へ格納する工程を初期格納工程と言う。
【0153】図10は、プリントシステム1の印刷にお
ける全体の動作のフローチャートである。
【0154】同図に示すように、まず、印刷に先立っ
て、プリンタ10は、パーソナルコンピュータ19から
全画像データのうち、所定量の画像データをメモリ14
へ格納する初期格納工程を行う(ステップS101)。
【0155】次に、初期格納工程が終了したか否かを判
断し(ステップS102)、初期格納工程が終了してい
れば、印刷を開始する(ステップS103)。
【0156】印刷では、印刷工程を行い(ステップS1
04)、印刷工程が終了した後、印刷が終了したか否か
を判断する(ステップS105)。
【0157】印刷が終了していなければ、次に、レジス
タ171に画像データが保持されたか否かを判断し(ス
テップS106)、レジスタ171に画像データが保持
されていなければ、ステップS104に戻り、再度ステ
ップS104以降を実行する。すなわち、レジスタ17
1に画像データが保持されるまで印刷工程を繰り返し実
行する。
【0158】また、ステップS106において、レジス
タ171に画像データが保持されていれば、次に、格納
工程を行い(ステップS107)、格納工程が終了後、
ステップS104に戻り、再度ステップS104以降を
実行する。すなわち、印刷工程と印刷工程の間に、格納
工程を行い、印刷を継続する。
【0159】以下、印刷が終了するまで、この動作を繰
り返し実行する。なお、メモリ14へ格納する画像デー
タがパーソナルコンピュータ19から受信し終えている
とき、すなわち、全画像データをメモリ14へ格納し終
えているときは、印刷工程を順次実行して印刷を行う。
【0160】なお、初期格納工程が終了した後に印刷を
開始する際は、任意の時期に印刷を開始することができ
ることは言うまでもない。
【0161】次に、印刷工程と格納工程とを実行すると
きのパーソナルコンピュータ19およびプリンタ10の
動作について詳細に説明する。
【0162】図11は、印刷工程と格納工程とを実行す
るときの各信号線の出力のタイミングチャート、図12
は、印刷工程と格納工程とを実行するときのパーソナル
コンピュータ19およびプリンタ10の動作のフローチ
ャートである。
【0163】図12のフローチャートにおいて、図中左
側はパーソナルコンピュータ19の動作、図中右側はプ
リンタ10の動作を表わす。
【0164】パーソナルコンピュータ19の動作では、
まず、“SO”に最上位のビットの画像データ(MS
B)を出力し(ステップS201)、“SCK”をロウ
レベルに立ち下げる(ステップS202)。
【0165】プリンタ10の動作では、印刷工程を行い
(ステップS301)、“SCK”がロウレベルである
か否かを判断する(ステップS302)。
【0166】“SCK”がロウレベルでなければ、再度
ステップS301に戻り、ステップS301以降を繰り
返す。すなわち、“SCK”がロウレベルとなるまで、
印刷工程を繰り返し実行する。
【0167】“SCK”がロウレベルであれば、“S
I”をロウレベルに設定し(ステップS303)、印刷
工程を実行する(ステップS304)。
【0168】パーソナルコンピュータ19では、ステッ
プS202が終了後、“SI”がロウレベルであるか否
かを判断し(ステップS203)、“SI”がロウレベ
ルであれば、“SCK”をハイレベルに立ち上げ、“S
O”に次のビットの画像データを出力する(ステップS
204)。
【0169】次に、“SCK”をロウレベルに立ち下げ
(ステップS205)、送信する画像データが最下位の
ビットのデータ(LSB)であるか否かを判断し(ステ
ップS206)、送信する画像データが最下位のビット
のデータでなければ再度ステップS204に戻り、ステ
ップS204以降を繰り返す。
【0170】すなわち、8ビットの画像データが送信し
終えるまで画像データの送信を繰り返し実行する。
【0171】ステップS206において、送信する画像
データが最下位のビットのデータであれば、“SCK”
をハイレベルに立ち上げる(ステップS207)。
【0172】プリンタ10では、ステップS304にお
いて印刷工程が終了した後、“SUB”がロウレベルで
あるか否かを判断し(ステップS305)、“SUB”
がロウレベルでなければ、再度ステップS304に戻
り、ステップS304以降を繰り返す。
【0173】すなわち、“SUB”がロウレベルになる
まで、印刷工程を順次実行する。“SUB”がロウレベ
ルであれば、レジスタ171で保持された画像データを
メモリ14へ格納する格納工程を行う(ステップS30
6)。
【0174】次に、前記格納工程が終了した後、“S
I”をハイレベルに設定する(ステップS307)。
【0175】パーソナルコンピュータ19では、ステッ
プS207において、“SCK”をハイレベルに立ち上
げた後、“SI”がハイレベルであるか否かを判断し
(ステップS208)、“SI”がハイレベルであれ
ば、送信した画像データが最終バイトであるか否かを判
断する(ステップS209)。
【0176】送信した画像データが最終バイトでなけれ
ば、再度ステップS201に戻り、ステップS201以
降を繰り返す。すなわち、全画像データを送信するまで
画像データの送信を繰り返し実行する。
【0177】プリンタ10では、ステップS307にお
いて、“SI”をハイレベルに設定した後、受信した画
像データが最終バイトであるか否かを判断し(ステップ
S308)、受信した画像データが最終バイトでなけれ
ば、再度ステップS301に戻り、ステップS301以
降を実行する。すなわち、全画像データを受信し終える
まで画像データの受信を繰り返し実行する。
【0178】受信した画像データが最終バイトであれ
ば、印刷工程がすべて終了するまで、印刷工程を繰り返
す。すなわち、“SI”をロウレベル(印刷中と言う意
味)に設定し(ステップS309)、印刷工程を実行し
(ステップS310)、印刷工程が終了したか否かを判
断し(ステップS311)、終了していなければ、再度
ステップS310に戻り、ステップS310以降を繰り
返す。
【0179】すなわち、印刷工程が終了するまで、印刷
工程を順次実行する。印刷工程が終了したら、“SI”
をハイレベル(印刷動作終了と言う意味)に設定する(ス
テップS312)。次に、印刷の動作が正常に終了した
か否かを通知する工程(ACK送信工程)を実行し(ス
テップS313)、この印刷の動作を終了する。
【0180】また、パーソナルコンピュータ19では、
ステップS209において送信した画像データが最終バ
イトであると判断した場合には、印刷工程を行っている
と言う意味のSIが“L”になるのを待ち(ステップS
210でYES)、その後印刷工程が終了したと言う意
味のSIが“H”になるのを待ち(ステップS211で
YES)、その後ステップS313においてACK送信
に対応する工程(ACK受信工程)を実行し(ステップ
S212)、この画像データの送信の動作を終了する。
【0181】パーソナルコンピュータ19は、このAC
K受信工程により、プリンタ10で印刷の動作が正常に
実行されたか否かを確認することができる。
【0182】そして、プリンタ10で印刷の動作が正常
に実行されなかった場合、例えば、プリンタ10で画像
データが正常に受信されなかった場合には、パーソナル
コンピュータ19は、再度、画像データの送信を行う
(画像データの送信のリトライを行う)。
【0183】以上説明したように、このプリンタ10お
よびプリントシステム1によれば、パーソナルコンピュ
ータ19が画像データの送信を開始してから印刷が終了
するまでに要する時間を短縮することができる。
【0184】また、プリンタ10とパーソナルコンピュ
ータ19との間のデータ通信方式をシリアル通信方式で
行っているため、パラレル通信方式に比べて、プリンタ
10とパーソナルコンピュータ19とを接続する信号線
を少なくすることができる。
【0185】これにより、プリンタ10と信号線との接
続部分(コネクタ部分)、および、パーソナルコンピュ
ータ19と信号線との接続部分を小さくすることができ
る。
【0186】また、プリンタ10は、パーソナルコンピ
ュータ19から送信される画像データの受信を、中央演
算処理装置16ではなく保持手段17で行っているた
め、中央演算処理装置16は、パーソナルコンピュータ
19から送信される同期信号の速度(処理速度)に影響
されることなく各種制御および各種処理を行うことがで
きる。
【0187】このため、プリントシステム1の設計を容
易に行うことができる。また、プリンタ10は、画像デ
ータの設定用の第1のレジスタ群と露光用ヘッドのドラ
イブ用の第2のレジスタ群とを分離した構造になってい
るので、動作速度の遅い安価な中央演算処理装置を使用
しても、露光用ヘッドに設定すべき複数の画像データを
十分な余裕を持って確実に設定することができ、印刷速
度の高速化、すなわち、印刷時間の短縮や、画像の高解
像度化(高精細化)に容易に対応することができる。
【0188】以上、本発明のプリンタおよびプリントシ
ステムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様
の機能を有する任意の構成のものに置換することができ
る。
【0189】例えば、前記実施形態のプリンタの方式
は、サイカラー方式であるが、本発明では、プリンタの
方式は、サイカラー方式には限定されず、また、感光型
のプリント用紙を露光し、その感光型のプリント用紙に
画像を再生(印刷)する方式にも限定されない。
【0190】また、本発明のプリンタは、複数色を再生
(印刷)し得るプリンタ、例えば、フルカラーの画像を
再生するプリンタであってもよく、また、モノクロの画
像を再生するプリンタであってもよい。
【0191】次に、本発明の効果を確認するために、下
記の実験および評価を行った。 <本発明>図2に示す実施形態のプリントシステム1を
用いて、パーソナルコンピュータ19が画像データの送
信を開始してから印刷が終了するまでに要する全体の所
要時間を測定した。
【0192】この測定において、初期格納工程に要する
時間を初期格納時間とした。また、印刷を開始してから
印刷が終了するまでに要する時間を印刷時間とした。
【0193】前記画像データの送信を開始してから印刷
が終わるまでに要する全体の所要時間は、下記表1に示
す通りであった。また、初期格納時間および印刷時間に
ついても表1に示す。
【0194】<比較例>全画像データをプリンタのメモ
リへ格納してから印刷を開始するよう構成されているプ
リントシステムを用いて、パーソナルコンピュータが画
像データの送信を開始してから印刷が終了するまでに要
する全体の所要時間を測定した。
【0195】この測定において、全画像データをプリン
タのメモリへ格納するのに要する時間を格納時間とし
た。
【0196】また、印刷を開始してから印刷が終了する
までに要する時間を印刷時間とした。
【0197】前記画像データの送信を開始してから印刷
が終わるまでに要する全体の所要時間は、下記表1に示
す通りであった。また、格納時間および印刷時間につい
ても表1に示す。
【0198】
【表1】
【0199】<評価>本発明では、表1に示すように、
初期格納時間が短く(初期格納時間=10秒)、全体の
所要時間が短い(全体の所要時間=90秒)。
【0200】これに対し、全画像データをプリンタのメ
モリへ格納してから印刷を開始する比較例では、印刷時
間は本発明と比べて同じだが、格納時間が長く(格納時
間=60秒)、全体の所要時間が長い(全体の所要時間
=140秒)。
【0201】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、画
像データを受信しつつ印刷を行うよう構成されているの
で、画像データの受信を開始してから印刷が終了するま
でに要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの実施形態を示すブロック図
である。
【図2】本発明のプリントシステムの実施形態を示すブ
ロック図である。
【図3】図1に示すプリンタの2つのエンコードパルス
FG1,FG2とLR信号との関係を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】図1に示すプリンタのLEDヘッドの構成例を
示す底面図である。
【図5】図1に示すプリンタのゲートICの構成例であ
って、その主要部を示すブロック図である。
【図6】図1に示すプリンタの画像データとLED制御
信号との関係を示すタイミングチャートである。
【図7】図1に示すプリンタの第1のレジスタ群に画像
データを設定する時の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】図1に示すプリンタの第2のレジスタ群に画像
データを保持する時の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図9】図1に示すプリンタの保持手段において、パー
ソナルコンピュータから画像データを受信し、中央演算
処理装置に保持された画像データを受信させるときの各
信号線の出力を示すタイミングチャートである。
【図10】図2に示すプリントシステムの印刷における
全体の動作のフローチャートである。
【図11】図2に示すプリントシステムの印刷工程と格
納工程とを実行するときの各信号線の出力のタイミング
チャートである。
【図12】図2に示すパーソナルコンピュータおよびプ
リンタの印刷工程と格納工程とを実行するときの動作の
フローチャートである。
【符号の説明】
1 プリントシステム 10 プリンタ 12 発振器 14 メモリ 16 中央演算処理装置 17 保持手段 171 レジスタ 172 アドレスデコーダ 173 カウンタ 18 ゲートIC 19 パーソナルコンピュータ 20 LEDドライバ 22 LEDヘッド 221 ヘッド基板 222 加圧機構 24 モータドライバ 26 モータ 28 センサ 30 ヒータドライバ 32 ヒータ R1〜R3,G1〜G3,B1〜B3 LED 34 アドレスデコーダ 36 LED制御回路 REG1 第1のレジスタ群 REG2 第2のレジスタ群 38 比較回路群 S101〜S107 ステップ S201〜S212 ステップ S301〜S313 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AB05 AC15 BA03 BA07 BC02 BD35 BD46 CB02 2C162 AE01 AE12 AE25 AE28 AE47 AF14 AF19 AF61 FA17 5B021 AA02 BB01 BB04 CC05 DD03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの供給源から送信される画像
    データを受信し、該画像データに基づいて印刷を行うプ
    リンタであって、 前記画像データを受信しつつ前記印刷を行うよう構成さ
    れていることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記印刷に先立って、前記供給源から送
    信される全画像データのうち所定量の画像データを受信
    し、該所定量の画像データを受信し終えた後、前記印刷
    を開始するよう構成されている請求項1に記載のプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 レジスタ群と、前記供給源から送信され
    る画像データを受信し、該画像データを保持する保持手
    段と、前記保持手段により保持されている画像データを
    格納するメモリとを有し、 前記メモリに格納されている画像データを前記レジスタ
    群に設定する設定工程と、前記保持手段により保持され
    ている画像データを前記メモリへ格納する格納工程とを
    行い、前記レジスタ群に設定された画像データに基づい
    て前記印刷を行うよう構成されている請求項1または2
    に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は、レジスタを有する請求
    項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 当該プリンタは、赤色の光を発する光
    源、緑色の光を発する光源および青色の光を発する光源
    を搭載した露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより
    感光型のプリント用紙を露光し、該感光型のプリント用
    紙に画像を再生するよう構成されており、 前記赤色の光を発する光源に対応する画像データ、前記
    緑色の光を発する光源に対応する画像データおよび前記
    青色の光を発する光源に対応する画像データを設定する
    ための第1のレジスタ群と、該第1のレジスタ群に設定
    された前記各光源に対応する画像データを保持する第2
    のレジスタ群とを有し、 前記第1のレジスタ群へ次の画像データを設定しなが
    ら、前記第2のレジスタ群に保持されている画像データ
    を用いて、前記露光用ヘッドに搭載された各光源を駆動
    するよう構成されている請求項1または2に記載のプリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 当該プリンタは、光源を搭載した露光用
    ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより感光型のプリント
    用紙を露光し、該感光型のプリント用紙に画像を再生す
    るよう構成されている請求項1ないし4のいずれかに記
    載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 当該プリンタは、赤色の光を発する光
    源、緑色の光を発する光源および青色の光を発する光源
    を搭載した露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより
    感光型のプリント用紙を露光し、該感光型のプリント用
    紙に画像を再生するよう構成されている請求項1ないし
    4のいずれかに記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 当該プリンタは、赤色の光を発する光
    源、緑色の光を発する光源および青色の光を発する光源
    を搭載した露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより
    感光型のプリント用紙を露光し、該感光型のプリント用
    紙に画像を再生するよう構成されており、 前記レジスタ群には、前記赤色の光を発する光源に対応
    する画像データ、前記緑色の光を発する光源に対応する
    画像データおよび前記青色の光を発する光源に対応する
    画像データを設定するための第1のレジスタ群と、該第
    1のレジスタ群に設定された前記各光源に対応する画像
    データを保持する第2のレジスタ群とが含まれており、 前記第1のレジスタ群へ次の画像データを設定しなが
    ら、前記第2のレジスタ群に保持されている画像データ
    を用いて、前記露光用ヘッドに搭載された各光源を駆動
    するよう構成されている請求項3または4に記載のプリ
    ンタ。
  9. 【請求項9】 前記供給源は、パーソナルコンピュータ
    である請求項1ないし8のいずれかに記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 当該プリンタは、感光型マイクロカプ
    セルが設けられたプリント用紙に画像を再生するよう構
    成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のプリ
    ンタ。
  11. 【請求項11】 当該プリンタは、サイカラー方式であ
    る請求項1ないし10のいずれかに記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のプリンタと、該プリンタへ画像データを送信する電子
    機器とを有するプリントシステム。
  13. 【請求項13】 前記プリンタと前記電子機器との間の
    データ通信をシリアル通信で行うよう構成されている請
    求項12に記載のプリントシステム。
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