JP2003034060A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2003034060A
JP2003034060A JP2001222070A JP2001222070A JP2003034060A JP 2003034060 A JP2003034060 A JP 2003034060A JP 2001222070 A JP2001222070 A JP 2001222070A JP 2001222070 A JP2001222070 A JP 2001222070A JP 2003034060 A JP2003034060 A JP 2003034060A
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Masato Akitaya
正人 秋田谷
Yumiko Yamaguchi
由美子 山口
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/44Typewriters or selective printing mechanisms having dual functions or combined with, or coupled to, apparatus performing other functions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/12Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by photographic printing, e.g. by laser printers

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】数多くのセンサを設けることなく、例えば印刷
中に電源がオフしたような場合でも、再度、電源がオン
した際、適正に動作することができるプリンタを提供す
る。 【解決手段】プリンタ10は、画像データの供給源から
入力された画像データに対応する画像を感光型のプリン
ト用紙上に再生(印刷)するものであり、マイクロコン
ピュータ16と、ゲートIC18と、EEPROM42
と、ヒータ32と、モータ26と、LEDヘッド22
と、リニアスケールおよびセンサ28と、センサ40と
を有している。印刷の際は、印刷の進行状況に応じたプ
リンタ10の状態を示す情報をEEPROM42に記憶
し、電源がオフし、再度、電源がオンした際、EEPR
OM42に記憶されている情報を読み出し、その情報を
解析する。そして、プリンタ10内にプリント用紙が残
存していることが判明した場合には、そのプリント用紙
を排紙する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】感光型のプリント用紙を利用するプリン
タの1つとして、例えば感光型マイクロカプセル(サイ
リス)が塗布されたプリント用紙(サイカラーメディ
ア:サイカラー方式のプリント用紙)に画像を再生(印
刷)するサイカラー方式のプリンタが知られている。
【0003】前述の感光型マイクロカプセルが塗布され
たプリント用紙には、シアンのインクを含む多数(無
数)の柔らかいマイクロカプセルと、マゼンダのインク
を含む多数(無数)の柔らかいマイクロカプセルと、イ
エローのインクを含む多数(無数)の柔らかいマイクロ
カプセルとが、ランダムに塗布されており、それぞれ、
補色関係にあたるR(赤:赤色)、G(緑:緑色)、B
(青:青色)の光に反応して硬化するという特性があ
る。すなわち、プリント用紙にRの光を照射するとシア
ンのインクを含むシアンカプセルが硬化し、また、Gの
光を照射するとマゼンダのインクを含むマゼンダカプセ
ルが硬化し、また、Bの光を照射するとイエローのイン
クを含むイエローカプセルが硬化する。
【0004】サイカラー方式を採用するプリンタでは、
露光用ヘッドを用いて、前述のプリント用紙に、画像デ
ータに対応した色の光を照射して露光し、露光後のプリ
ント用紙に機械的な圧力をかけて現像が行われる。現像
工程では、硬化していない柔らかいままの状態のカプセ
ルが押しつぶされ、つぶされたカプセル内部のインクが
互いに混ざり合うことにより、画像データに対応した色
に発色され、所望の画像が再生される。
【0005】例えば、プリント用紙にRの光だけを照射
すると、シアンカプセルだけが硬化し、現像工程では、
柔らかいままの状態のマゼンダとイエローのカプセルが
つぶれ、マゼンダとイエローのインクが混ざり合って赤
色を発色する。
【0006】また、プリント用紙にGの光だけを照射す
ると、マゼンダカプセルだけが硬化し、現像工程では、
柔らかいままの状態のシアンとイエローのカプセルがつ
ぶれ、シアンとイエローのインクが混ざり合って緑色を
発色する。
【0007】また、プリント用紙にBの光だけを照射す
ると、イエローカプセルだけが硬化し、現像工程では、
柔らかいままの状態のマゼンダとシアンのカプセルがつ
ぶれ、マゼンダとシアンのインクが混ざり合って青色を
発色する。
【0008】そして、このプリンタでは、RGB各色の
光の照射時間・強さ(露光量)をそれぞれコントールし
て各カプセルの硬化する量とバランスを変え、3色のイ
ンクの混ざり具合を変えることにより、様々な中間色を
表現することができる。
【0009】ところで、前述の露光用ヘッドとしては、
例えばRGBの3色(3個)のLEDを一列に配置して
搭載したLEDヘッドが用いられている。
【0010】前述の露光工程では、プリント用紙とLE
Dヘッドとが近接して対向する位置に配置され、LED
ヘッドを主走査方向に移動させると共に、プリント用紙
を主走査方向とほぼ直交する副走査方向へ移動させ、こ
の際、プリント用紙はLEDヘッドによって露光され、
潜像が記録される。
【0011】しかしながら、前記従来のプリンタでは、
印刷中に、停電、電池切れ、人為的な原因や、その他の
原因で電力の供給が遮断される(電源がオフする)と、
プリンタの内部にプリント用紙が残ってしまい、この残
存したプリント用紙を取り除かないと、プリンタの動作
に支障をきたすことになる。
【0012】このため、プリンタ内のプリント用紙の搬
送方向に沿って、プリント用紙を検出するセンサを複数
の箇所に設け、電源を投入(電源がオン)した際、各セ
ンサによりプリント用紙の検出を行い、プリント用紙が
検出された場合には、プリンタの内部にプリント用紙が
残存している旨のエラーメッセージを表示したり、また
は、自動的に排紙するようになっている。
【0013】しかし、プリンタの内部に残存しているプ
リント用紙を検出するには、センサを数多く設置しなけ
ればならず、これにより、部品点数が増加し、プリンタ
の組み立て(製造)に手間がかかるとともに、プリンタ
の組み立てに長時間を要し、また、コストも増大する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、数多
くのセンサを設けることなく、例えば印刷中に電源がオ
フしたような場合でも、再度、電源がオンした際、適正
に動作することができるプリンタを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(15)の本発明により達成される。
【0016】(1) プリント用紙に印刷を行うプリン
タであって、印刷の際、該印刷の進行状況に応じた当該
プリンタの状態を示す情報を記憶する記憶手段を有し、
電源がオフし、再度、電源がオンした際、前記記憶手段
に記憶されている情報に基づいて動作するよう構成され
ていることを特徴とするプリンタ。
【0017】(2) 印刷の途中で電源がオフした場合
には、印刷の途中の状態を示す情報が前記記憶手段に記
憶されるよう構成されている上記(1)に記載のプリン
タ。
【0018】(3) 電源がオンした際、前記記憶手段
に記憶されている情報を読み出し、該情報が印刷の途中
の状態を示す場合には、プリント用紙を排紙するよう構
成されている上記(2)に記載のプリンタ。
【0019】(4) プリント用紙を収納する収納部を
有し、前記収納部からのプリント用紙のピックアップを
開始した状態を示す情報と、プリント用紙のピックアッ
プを終了した状態を示す情報と、印刷の終了を示す情報
とのうちのいずれかが前記記憶手段に記憶されるよう構
成されている上記(1)に記載のプリンタ。
【0020】(5) 電源がオンした際、前記記憶手段
に記憶されている情報を読み出し、該情報が、前記収納
部からのプリント用紙のピックアップを開始した状態ま
たはプリント用紙のピックアップを終了した状態を示す
場合には、プリント用紙を排紙するよう構成されている
上記(4)に記載のプリンタ。
【0021】(6) プリント用紙を排紙する際、該排
紙の進行状況に応じた当該プリンタの状態を示す情報を
前記記憶手段に記憶するよう構成されている上記(3)
または(5)に記載のプリンタ。
【0022】(7) 電源がオンした際、前記記憶手段
に記憶されている情報を読み出し、該情報がプリント用
紙の排紙の途中の状態を示す場合には、プリント用紙を
排紙するよう構成されている上記(6)に記載のプリン
タ。
【0023】(8) プリント用紙を排紙する際、プリ
ント用紙を搬送したライン数が前記記憶手段に記憶され
るよう構成されている上記(3)、(5)、(6)また
は(7)に記載のプリンタ。
【0024】(9) 印刷の際、プリント用紙を搬送し
たライン数が前記記憶手段に記憶されるよう構成されて
いる上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のプリン
タ。
【0025】(10) 前記記憶手段は、書き換え可能
な不揮発性メモリである上記(1)ないし(9)のいず
れかに記載のプリンタ。
【0026】(11) 光源を搭載した露光用ヘッドを
有し、該露光用ヘッドにより感光型のプリント用紙を露
光し、該感光型のプリント用紙に画像を再生するよう構
成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記
載のプリンタ。
【0027】(12) 赤色の光を発する光源、緑色の
光を発する光源および青色の光を発する光源を搭載した
露光用ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより感光型のプ
リント用紙を露光し、該感光型のプリント用紙に画像を
再生するよう構成されている上記(1)ないし(10)
のいずれかに記載のプリンタ。
【0028】(13) 前記赤色の光を発する光源に対
応する画像データ、前記緑色の光を発する光源に対応す
る画像データおよび前記青色の光を発する光源に対応す
る画像データを設定するための第1のレジスタ群と、該
第1のレジスタ群に設定された前記各光源に対応する画
像データを保持する第2のレジスタ群とを有し、前記第
1のレジスタ群へ次の画像データを設定しながら、前記
第2のレジスタ群に保持されている画像データを用い
て、前記露光用ヘッドに搭載された各光源を駆動するよ
う構成されている上記(12)に記載のプリンタ。
【0029】(14) 当該プリンタは、感光型マイク
ロカプセルが設けられたプリント用紙に画像を再生する
よう構成されている上記(1)ないし(13)のいずれ
かに記載のプリンタ。
【0030】(15) 当該プリンタは、サイカラー方
式である上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の
プリンタ。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリンタを添付図
面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明のプリンタの実施形態を示
すブロック図である。図1に示すプリンタ10は、画像
データの供給源から入力された画像データに対応する画
像を感光型のプリント用紙上に再生(印刷)するもので
あり、同図に示すように、プリンタ10は、発振器12
と、メモリ14と、EEPROM(記憶手段)42と、
マイクロコンピュータ16と、ゲートIC(デジタルI
C)18と、LEDドライバ20と、プリンタ用ヘッド
であるLEDヘッド(露光用(光学)ヘッド)22と、
モータドライバ24およびモータ26と、図示しないリ
ニアスケール(スケール)およびリニアセンサ(セン
サ)28で構成されたリニアエンコーダ(エンコーダ)
と、メディア検知用センサ(センサ)40と、ヒータド
ライバ30およびヒータ32と、プリント用紙を収納す
る収納部44(図8参照)とを備えている。
【0033】ここで、画像データの供給源は、例えばパ
ーソナルコンピュータ(コンピュータ)、デジタルカメ
ラ等のように、画像データをデジタルデータとして扱う
デジタル機器や、ビデオデッキ、テレビ等のように、画
像データをNTSCやPAL等の規格に準拠したビデオ
信号として扱うアナログ機器である。
【0034】プリンタ10とパーソナルコンピュータ等
のデジタル機器は、例えばパラレルポートを介して接続
され、例えばシリアル通信により、画像データとして、
パーソナルコンピュータ等のデジタル機器から送信され
るデジタルデータがプリンタ10で受信される。また、
プリンタ10とビデオデッキ等のアナログ機器は、例え
ばビデオ端子を介して接続され、画像データとして、ビ
デオデッキ等のアナログ機器から送信されるビデオ信号
がプリンタ10で受信される。
【0035】なお、画像データの供給源は何ら限定され
ず、例えば、前述のように、画像データを送信可能なデ
ジタル機器、アナログ機器のいずれもが使用可能であ
る。また、プリンタ10と画像データの供給源との接続
方式や画像データも何ら限定されず、例えば、従来公知
のインタフェース規格や通信プロトコル、各種フォーマ
ットの画像データがいずれも利用可能である。
【0036】また、プリンタ10で使用可能なプリント
用紙は、感光型のプリント用紙であれば何ら限定され
ず、例えば、感光型マイクロカプセル(サイリス)が塗
布された(設けられた)プリント用紙(サイカラーメデ
ィア:サイカラー方式のプリント用紙)、ポラロイド
(登録商標)フィルム等の従来公知のものがいずれも利
用可能である。
【0037】なお、図示を省略しているが、プリンタ1
0は、上記各部位の他、例えば上記各部位に所定電圧の
電源を供給する電源回路や、このプリンタが接続される
画像データの供給源とのインタフェース回路、前述のビ
デオ信号をデコードして画像データをデジタルデータに
変換するビデオデコーダ、プリント用紙のピックアップ
機構(初期送り機構)、プリント用紙の搬送機構等の各
部位を備えている。
【0038】ここで、本実施形態では、プリンタ10
は、感光型マイクロカプセル(サイリス)が塗布された
(設けられた)プリント用紙(サイカラーメディア:サ
イカラー方式のプリント用紙)に画像を再生(印刷)す
るサイカラー方式のものであり、露光後のプリント用紙
に対して機械的な圧力をかけて現像(現像工程)を行う
加圧機構222を備えている(図3参照)。加圧機構2
22としては、例えば、球面や円筒面を有するもの等を
用いることができる。
【0039】以下、プリンタ10の各部位について順に
説明する。図1に示すプリンタ10において、発振器1
2は、所定周波数のクロック信号を生成する。この発振
器12で生成されたクロック信号は、例えばマイクロコ
ンピュータ16やゲートIC18等を含む各部位へ供給
され、クロック信号が供給された各部位は、このクロッ
ク信号に同期して動作する。
【0040】メモリ14は、画像データの供給源から送
信される画像データを格納(記憶)するためのバッファ
(記憶手段)である。このメモリ14としては、例え
ば、SRAM(スタティックメモリ)、DRAM(ダイ
ナミックメモリ)等の各種RAMや、EPROM、EE
PROM、フラッシュメモリ等の各種不揮発性メモリ等
を含む従来公知の各種の半導体メモリ等を用いることが
できる。
【0041】また、EEPROM(記憶手段)42は、
印刷および排紙の進行状況に応じたプリンタ10の状態
を示す情報を格納(記憶)するための書き換え可能な不
揮発性メモリである。
【0042】なお、本発明では、記憶手段は、前記EE
PROM42に限らず、例えば、EPROM、フラッシ
ュメモリ等を用いることができる。
【0043】マイクロコンピュータ16は、LEDヘッ
ド22に搭載されている複数のLEDの座標位置を検出
(算出)する他、画像データの供給源との画像データの
通信の制御、EEPROM42の制御、ヒータドライバ
30の制御、LEDの電流制御(光の強度の制御)、プ
リント用紙のピックアップ機構や搬送機構等のメカニカ
ルな部位の制御およびその動作異常の検出と処理等を行
う。
【0044】また、ゲートIC18は、LEDドライバ
20の制御、モータドライバ24を介してモータ26の
制御(モータサーボ)、メモリ14の制御等を行う。
【0045】これらのマイクロコンピュータ16、メモ
リ14およびゲートIC18は、アドレスバス“ADD
RESS”およびデータバス“DATA”を介して相互
に接続されている。メモリ14に格納された画像データ
は、アドレスバス“ADDRESS”およびデータバス
“DATA”を介してマイクロコンピュータ16および
ゲートIC18の両方から参照可能である。
【0046】また、EEPROM42は、シリアルバス
形式のものであり、専用シリアルバスを介してマイクロ
コンピュータ16に接続されている。EEPROM42
に格納されたデータは、専用シリアルバスを介してマイ
クロコンピュータ16から参照可能である。なお、EE
PROM42として、パラレルバス形式のものを用いて
もよい。
【0047】画像データの供給源から供給された画像デ
ータは、マイクロコンピュータ16からデータバス“D
ATA”を介してメモリ14へ供給され、アドレスバス
“ADDRESS”を介して指定されるメモリ14の所
定アドレスに書き込まれる(格納される)。
【0048】そして、プリント用紙に画像を再生(印
刷)する際は、マイクロコンピュータ16により、前記
メモリ14へ格納された画像データが、読み出され、そ
の画像データに対応するアドレスデータと共に、ゲート
IC18へ供給される。
【0049】前記マイクロコンピュータ16およびゲー
トIC18により、プリンタ10の駆動を制御する制御
手段が構成される。
【0050】なお、本実施形態におけるマイクロコンピ
ュータ16とゲートIC18の機能分担は単なる一例で
あって、必要に応じて適宜機能分担を変更してもよい。
【0051】続いて、LEDヘッド(露光用(光学)ヘ
ッド)22は、プリント用紙を露光するものであり、R
(赤:赤色)の光を発するLED(RのLED)(光
源)と、G(緑:緑色)の光を発するLED(GのLE
D)(光源)と、B(青:青色)の光を発するLED
(BのLED)(光源)とを備えている。これらRGB
の3色のLEDの駆動(例えば、発光タイミング等)
は、ゲートICにより、LEDドライバ20を介してそ
れぞれ個別に制御される。
【0052】このLEDヘッド22は、少なくともRG
Bの各色のLEDをそれぞれ1個ずつ備えていればよい
が、例えば、RGBのうちの任意の1色のLEDを複数
個備えていてもよく、また、任意の2色のLEDをそれ
ぞれ複数個ずつ備えていてもよく、また、3色のLED
をそれぞれ複数個ずつ備えていてもよい。同じ色のLE
Dを複数個設けることにより、印刷速度を高速化するこ
とができ、また、画像を高解像度化した時に露光量が不
足してしまうのを防止することができる。詳細は後述す
るが、本実施形態では、LEDヘッド22は、RGBの
LEDをそれぞれ3個ずつ備えている。
【0053】ここで、プリンタ用ヘッドは、このLED
ヘッド22に限定されず(光源は、LED(発光ダイオ
ード)に限定されず)、感光型のプリント用紙を露光す
るための所定波長の光を発光する光源が搭載されている
もの(露光用ヘッド)であれば、例えば従来公知のもの
がいずれも利用可能である。
【0054】なお、本発明では、プリンタ用ヘッドは、
露光用ヘッドに限定されないことは言うまでもない。
【0055】図8に示すように、収納部44には複数の
プリント用紙50が収納される。モータ26は、ゲート
IC18の制御によって、モータドライバ24より駆動
される。
【0056】印刷の際は、モータ26が駆動し、図示し
ないピックアップ機構により、プリント用紙50が1枚
ずつ収納部44からピックアップされ、図9に示す初期
位置にセットされる。
【0057】そして、図示しないギア等の動力伝達機構
により、LEDヘッド22は、主走査方向へ所定の一定
速度で往復運動(移動)すると共に、図示しない搬送機
構により、プリント用紙50は、主走査方向とほぼ直交
する副走査方向へ所定の速度で搬送される。この際、プ
リント用紙50は、LEDヘッド22によって露光さ
れ、画像データに対応した潜像が記録(形成)される。
【0058】リニアスケールおよびセンサ28は、プリ
ント用紙に対するLEDヘッド22の主走査方向および
副走査方向の位置(座標位置)、すなわち、LEDヘッ
ド22が往復運動する際の各ドット(画素)と、プリン
ト用紙に対するLEDヘッド22の進行方向等の検出等
に用いられる。
【0059】リニアスケールは、帯状の複数の白黒の印
刷パターンを備えたエンコーダ用スケールであり、該リ
ニアスケールに対してLEDヘッド22が主走査方向に
移動し得るようにLEDヘッド22から離間した所定の
位置に設けられている。このリニアスケールのパターン
は、LEDヘッド22の移動方向(主走査方向)に沿っ
て、所定の一定間隔(所定のピッチ)で並設されてい
る。なお、本実施形態では、前記パターンのピッチは、
画像のドット(画素)のピッチに対応している。
【0060】一方、センサ28は、前記リニアスケール
に向けて光を照射(投光)する投光部と、前記投光部か
ら照射され、前記リニアスケールで反射した光を受光
(光電変換)する複数の受光部とを有している。
【0061】前記投光部としては、例えば、LED(発
光ダイオード)等を用いることができ、また、受光部と
しては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用
いることができる。
【0062】本実施形態では、LEDヘッド22と、セ
ンサ28とは図示しないキャリッジ上に一体化されてお
り、このキャリッジ(LEDヘッド22)が移動するの
に伴って、センサ28からは、図2のタイミングチャー
トに示すように、互いに位相が90゜ずれた2つのエン
コードパルスFG1,FG2が出力される。これらのエ
ンコードパルスFG1,FG2は共にゲートIC18に
供給される。
【0063】前記エンコードパルスFG1,FG2の1
周期(レベルがハイレベル(H)の期間とロウレベル
(L)の期間とを加算した期間)は、それぞれ、画像の
主走査方向の2ドット(画素)分の時間、すなわち、画
像のドット(画素)の主走査方向のピッチの2倍分の時
間に相当する。
【0064】また、LEDヘッド22が所定方向に移動
しているときは、エンコードパルスFG1の位相は、エ
ンコードパルスFG2の位相に対して90゜遅れ、LE
Dヘッド22が前記と逆方向に移動しているときは、エ
ンコードパルスFG1の位相は、エンコードパルスFG
2の位相に対して90゜進む。
【0065】前述のゲートIC18では、図2のタイミ
ングチャートに示すように、センサ28から入力される
エンコードパルスFG1の立ち上がりでエンコードパル
スFG2のレベルをラッチ(保持)して、LR信号を出
力する。
【0066】LR信号の1周期(レベルがハイレベルの
期間とロウレベルの期間とを加算した期間)は、画像の
2ライン分の時間、すなわち、画像のドット(画素)の
副走査方向のピッチの2倍分の時間に相当する。
【0067】このLR信号により、LEDヘッド22の
進行方向を検出(判別)することができる。すなわち、
LR信号のレベルがロウレベルの期間は、LEDヘッド
22の進行方向が所定方向(例えば、右側)、ハイレベ
ルの期間は、LEDヘッド22の進行方向が前記と逆方
向(例えば、左側)である。
【0068】また、図2中、エンコードパルスFG1,
FG2のパルス幅の長い期間は、LEDヘッド22が折
り返しを行う期間(折り返し期間)である。すなわち、
この折り返し期間において、LEDヘッド22の進行方
向が変更(反転)される。
【0069】前記LR信号と、前述のエンコードパルス
FG1,FG2とは、それぞれ、マイクロコンピュータ
16に供給される。
【0070】マイクロコンピュータ16は、これらLR
信号およびエンコードパルスFG1,FG2により、L
EDヘッド22の進行方向と、LEDヘッド22(LE
Dヘッド22の基準部位)の主走査方向および副走査方
向の位置(座標位置)とを検出する。すなわち、マイク
ロコンピュータ16は、LR信号のレベルとFG2から
LEDヘッド22の進行方向を検出すると共に、エンコ
ードパルスFG1およびLR信号をそれぞれカウントす
ることにより、LEDヘッド22に搭載されている複数
のLEDの主走査方向および副走査方向の位置(座標位
置)をそれぞれ順次検出(算出)する。
【0071】また、マイクロコンピュータ16は、算出
した複数のLEDの座標位置に対応する画像データを順
次メモリ14から読み出し、この画像データと、画像デ
ータに対応するLEDを示すアドレスデータとをゲート
IC18へ供給し、前記画像データを後述する第1のレ
ジスタ群へ設定する。
【0072】なお、本実施形態では、マイクロコンピュ
ータ16が複数のLEDの座標位置を演算して算出する
ように構成されているが、本発明では、これに限らず、
例えば、前記座標位置を演算し、前記画像データを後述
する第1のレジスタ群へ設定するハード演算器を設けて
もよい。
【0073】ハード演算器は、マイクロコンピュータ1
6のように、複数のLEDの座標位置を順番に算出する
のではなく、全てのLEDの座標位置をパラレル処理し
て同時に算出することができるので、極めて高速に、短
時間で座標位置を算出することができるという利点があ
る。これにより、マイクロコンピュータ16は高速動作
が要求されないので、動作速度の遅い安価なものを使用
することができ、その分、プリンタ10のコストを削減
することができる。また、例えば印刷時間をより短縮す
るために、LEDヘッド22をより高速に移動させた
り、搭載するLEDの個数を増加させる場合や、画像の
解像度をさらに高くする場合にも、より確実に対応する
ことができる。
【0074】このハード演算器は、例えば、ゲートIC
18の一部として設けてもよく、また、別途、設けても
よい。
【0075】また、図1に示すプリンタ10において、
ヒータ32は、露光現像後のプリント用紙を加熱して定
着させるためのものであり、その駆動(例えば、発熱タ
イミング等)は、マイクロコンピュータ16により、ヒ
ータドライバ30を介して制御される。
【0076】センサ40は、プリント用紙50を検出す
るためのものであり、図8に示すように、プリンタ10
のプリント用紙50の挿入側に設置されている。このセ
ンサ40は、図8に示すように、プリンタ10のピック
アップ機構によりプリント用紙50がピックアップされ
る前は、プリント用紙50を検出せず、図9に示すよう
に、プリント用紙50がピックアップされ、初期位置に
セットされると、プリント用紙50を検出するように、
その配置等が設定されている。従って、センサ40によ
り、プリント用紙50がピックアップされ、図9に示す
初期位置にセットされたこと、すなわち、プリント用紙
50のピックアップが終了したことを検知することがで
き、このセンサ40からの信号は、マイクロコンピュー
タ16へ入力される。
【0077】センサ40は、前記ピックアップされるプ
リント用紙50に向けて光を照射(投光)する投光部
と、前記投光部から照射され、前記プリント用紙50で
反射した光を受光(光電変換)する複数の受光部とを有
している。
【0078】前記投光部としては、例えば、LED(発
光ダイオード)等を用いることができ、また、受光部と
しては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用
いることができる。
【0079】続いて、プリンタ10のLEDヘッド22
の構造について説明する。図3は、プリンタ10のLE
Dヘッド22の構成例を示す底面図である。
【0080】同図に示すように、本実施形態のLEDヘ
ッド22は、ヘッド基板221を有し、そのヘッド基板
221上に、RGBの3色のLEDをそれぞれ3個ず
つ、合計9個のLEDを備えている。
【0081】ここで、ヘッド基板221上には、9個の
LEDが、3行×3列の行列状(マトリックス状)であ
って、互いに、図3中上下方向(副走査方向)および図
3中左右方向(主走査方向)に所定ドット(画素)ずれ
るように配置されている。
【0082】すなわち、図3中の最も上側の行には、R
のLEDR3、BのLEDB3およびGのLEDG3
が、図3中右側からRのLEDR3、BのLEDB3、
GのLEDG3の順に、図3中上下方向に所定ドットず
つずらして一列に配置されている。図示例の場合、Gの
LEDG3を上下方向の中心として、RのLEDR3は
GのLEDG3の所定ドット上側に配置され、また、B
のLEDB3はGのLEDG3の所定ドット下側に配置
されている。
【0083】また、図3中の上から2番目(真中)の行
には、RのLEDR2、BのLEDB2およびGのLE
DG2が、前記と同様に、図3中右側からRのLEDR
2、BのLEDB2、GのLEDG2の順に、図3中上
下方向に所定ドットずつずらして一列に配置され、図3
中の最も下側の行には、RのLEDR1、BのLEDB
1およびGのLEDG1が、前記と同様に、図3中右側
からRのLEDR1、BのLEDB1、GのLEDG1
の順に、図3中上下方向に所定ドットずつずらして一列
に配置されている。
【0084】また、Rの3個のLEDR3、R2および
R1は、図3中左右方向に所定ドットずつずらして図3
中上下方向に一列に配置されている。図示例の場合、L
EDR2を左右方向の中心として、LEDR1はLED
R2の所定ドット左側に配置され、また、LEDR3は
LEDR2の所定ドット右側に配置されている。
【0085】また、Bの3個のLEDB3、B2および
B1も前記と同様に、図3中左右方向に所定ドットずつ
ずらして図3中上下方向に一列に配置され、また、Gの
3個のLEDG3、G2およびG1も前記と同様に、図
3中左右方向に所定ドットずつずらして図3中上下方向
に一列に配置されている。
【0086】前述のように、本実施形態のプリンタ10
では、LEDヘッド22を主走査方向に移動させると共
に、プリント用紙を副走査方向へ移動させる。この際、
感光型のプリント用紙に、LEDヘッド22に搭載され
た9個のLEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に
よって、画像データに対応した色の光を画像データに対
応した時間、順次照射してプリント用紙を2次元的に露
光し、潜像を記録する。
【0087】言い換えると、プリント用紙の各ドット
(画素)からすると、それぞれ、LEDヘッド22に搭
載された9個のLEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜
B3から順次光が照射されることによって、画像データ
に対応した潜像が記録される。なお、各ドットでは、そ
れぞれ、そのドットに対するRの3つのLEDR1〜R
3に設定される画像データは同一である。同様に、Gの
3つのLEDG1〜G3に設定される画像データは同一
であり、また、Bの3つのLEDB1〜B3に設定され
る画像データは同一である。
【0088】ここで、各ドットからすると、LEDヘッ
ド22を主走査方向へ移動する際、図示例のLEDヘッ
ド22では、RGBの各LEDが副走査方向にずれてい
るので、例えばRのLEDR3によってRの光が照射さ
れてから、次のGのLEDG3によってGの光が照射さ
れるまでには所定ライン分以上の時間間隔があり、ま
た、GのLEDG3によってGの光が照射されてから、
次のBのLEDB3によってBの光が照射されるまでに
は所定ライン分以上の時間間隔がある。
【0089】感光型マイクロカプセルが塗布されたプリ
ント用紙では、連続的に光を照射するよりも、間隔をお
いて光を照射した方が感度が上昇するという特性があ
る。したがって、図示例のLEDヘッド22のように、
RGBの各LEDの配置を副走査方向へずらすことによ
り、その分プリント用紙の感度を向上させることができ
るという利点がある。
【0090】なお、RGBの各LEDの配置(例えば、
間隔、ずれ量等)は、特に限定されず、例えば、必要に
応じて適宜変更することができる。
【0091】また、ヘッド基板221上には、露光後の
プリント用紙に対して機械的な圧力をかけて現像(現像
工程)を行う加圧機構222が設けられている。この加
圧機構222は、ヘッド基板221の図3中下側に配置
されている。
【0092】続いて、プリンタ10のゲートIC18の
内部構造について説明する。図4は、プリンタ10のゲ
ートIC18の構成例であって、その主要部を示すブロ
ック図である。
【0093】図4には、ゲートIC18のうちのLED
ドライバ20を制御する部分が示されており、同図に示
すように、ゲートIC18は、アドレスデコーダ34
と、LED制御回路36と、第1のレジスタ群REG1
と、第2のレジスタ群REG2と、比較回路群38とを
備えている。なお、これ以外のゲートIC18の各部位
は、説明を簡略化するために省略してある。
【0094】マイクロコンピュータ16からは、画像デ
ータ“LED DATA”がデータバス“DATA”を
介して第1のレジスタ群REG1へ入力されると共に、
その画像データ“LED DATA”に対応するLED
(第1のレジスタ)を示すアドレス信号がアドレスバス
“ADDRESS”を介してアドレスデコーダ34へ入
力される。
【0095】アドレスデコーダ34は、マイクロコンピ
ュータ16からアドレスバス“ADDRESS”を介し
て入力されるアドレス信号をデコードし、このアドレス
信号に対応した第1のレジスタを選択(指定)するため
のイネーブル信号“ENA”を出力する。
【0096】“ENA”によって選択(指定)されたレ
ジスタは、この時にデータバス“DATA”に入力され
ている“LED DATA”を取り込みラッチする。
【0097】LED制御回路36は、センサ28から入
力されるエンコードパルスFG1,FG2の内の1つ
(ここでは、エンコードパルス“FG”とする)に基づ
いて、イネーブル信号“ENA”および比較データ“C
OMP DATA”を生成し、出力する。
【0098】LED制御回路36から出力されるイネー
ブル信号“ENA”は、第1のレジスタ群REG1に設
定された画像データ“LED DATA”を第2のレジ
スタ群REG2に同時(パラレル)に保持(シフト)す
るためのタイミング信号であり、1つ前のドット(画
素)の位置での9ドット(画素)の露光が完了した後、
所定のタイミングで出力される。
【0099】また、比較データ“COMP DATA”
は、第2のレジスタ群REG2に保持された画像データ
“LED DATA”と比較して、9個のLEDR1〜
R3、G1〜G3、B1〜B3を発光させる時間を決定
するために用いられるものであり、エンコードパルス
“FG”に同期して、クロック信号“CLK”をカウン
トすることにより生成され、出力される。
【0100】この比較データ“COMP DATA”の
生成には、例えば、図5のタイミングチャートに示すよ
うに、エンコードパルス“FG”に同期して、(2^
n)−1〜0までダウンカウントし、その後、0〜(2
^n)−1までアップカウントすることを繰り返し行う
nビットのカウンタが用いられる。このカウンタのダウ
ン、アップの動作は、図5のタイミングチャートでは、
三角波のような状態で示されている。ここで、本実施形
態では、n=8であるが、これに限定されないことは言
うまでもない。
【0101】なお、前述のように、本実施形態では、エ
ンコードパルス“FG”の1周期は、画像の主走査方向
の2ドット(画素)分の時間に相当するので、前述のカ
ウンタの動作(カウント)は、エンコードパルス“F
G”のハイレベルおよびロウレベルの期間共に行われ
る。
【0102】第1のレジスタ群REG1および第2のレ
ジスタ群REG2は、それぞれ、LEDヘッド22に搭
載されているLEDの個数分のレジスタを備えており、
比較回路群38は、LEDヘッド22に搭載されている
LEDの個数分の比較回路を備えている。本実施形態で
は、LEDヘッド22に、RGBそれぞれ3個ずつ、合
計9個のLEDが搭載されているので、第1のレジスタ
群REG1は、9個の第1のレジスタを備えており、第
2のレジスタ群REG2は、9個の第2のレジスタを備
えており、比較回路群38は、9個の比較回路“Com
pare”を備えている。
【0103】第1のレジスタ群REG1は、マイクロコ
ンピュータ16からデータバス“DATA”を介して供
給される、LEDヘッド22に搭載されているRGBの
各LEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応す
る画像データ“LED DATA”を設定するためのも
のである。
【0104】この第1のレジスタ群REG1は、前述し
たように、9個の第1のレジスタ、図示例では、図4中
上側から下側に向かって、Rの3個のLEDR1,R
2,R3に対応する画像データ“LED DATA”を
保持する第1のレジスタR1REG1,R2REG1,
R3REG1、Gの3個のLEDG1,G2,G3に対
応する画像データ“LED DATA”を保持する第1
のレジスタG1REG1,G2REG1,G3REG
1、Bの3個のLEDB1,B2,B3に対応する画像
データ“LED DATA”を保持する第1のレジスタ
B1REG1,B2REG1,B3REG1を備えてい
る。
【0105】第1のレジスタ群REG1には、図6のタ
イミングチャートに示すように、エンコードパルス“F
G”に同期して、また、マイクロコンピュータ16から
入力されるライトイネーブル信号“_WE”の立ち上が
りに同期して、前述のイネーブル信号“ENA”により
選択された第1のレジスタに、前述のRGBの9個のL
EDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画
像データ“LED DATA”が順次設定される。
【0106】このようにして、マイクロコンピュータ1
6から、LEDヘッド22の合計9個のLEDR1〜R
3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画像データ“L
EDDATA”が、第1のレジスタR1REG1〜R3
REG1,G1REG1〜G3REG1,B1REG1
〜B3REG1に順次(時系列に)設定される。
【0107】なお、前述のように、本実施形態では、エ
ンコードパルス“FG”の1周期は、画像の主走査方向
の2ドット(画素)分の時間に相当するので、マイクロ
コンピュータ16から第1のレジスタ群REG1への画
像データの設定は、エンコードパルス“FG”のハイレ
ベルおよびロウレベルの期間共に行われる。
【0108】一方、第2のレジスタ群REG2は、第1
のレジスタ群REG1に順次設定されたRGBの9個の
LEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する
画像データ“LED DATA”を同時に保持するもの
である。
【0109】第2のレジスタ群REG2は、前述したよ
うに、9個の第2のレジスタ、図示例では、図4中上側
から下側に向かって、Rの3個のLEDR1,R2,R
3に対応する画像データ“LED DATA”を保持す
る第2のレジスタR1REG2,R2REG2,R3R
EG2、Gの3個のLEDG1,G2,G3に対応する
画像データ“LED DATA”を保持する第2のレジ
スタG1REG2,G2REG2,G3REG2、Bの
3個のLEDB1,B2,B3に対応する画像データ
“LED DATA”を保持する第2のレジスタB1R
EG2,B2REG2,B3REG2を備えている。
【0110】第2のレジスタ群REG2には、図7のタ
イミングチャートに示すように、エンコードパルス“F
G”に同期して、また、イネーブル信号“ENA”とし
てロウレベルが入力されるタイミングで、発振器12か
ら供給されるクロック信号“CLK”の立ち上がりに同
期して、第1のレジスタ群REG1に設定されたRGB
の9個のLEDR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に
対応する画像データ“LED DATA”が同時に(パ
ラレルに)保持(シフト)される。
【0111】すなわち、第1のレジスタ群R1REG1
〜R3REG1,G1REG1〜G3REG1,B1R
EG1〜B3REG1に設定された合計9個のLEDR
1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画像デー
タ“LED DATA”が、第2のレジスタ群R1RE
G2〜R3REG2,G1REG2〜G3REG2,B
1REG2〜B3REG2に同時に保持される。
【0112】前述のように、本実施形態では、エンコー
ドパルス“FG”の1周期は、画像の主走査方向の2ド
ット(画素)分の時間に相当するので、第1のレジスタ
群REG1から第2のレジスタ群REG2への画像デー
タのシフトも、エンコードパルス“FG”のハイレベル
およびロウレベルの期間共に行われる。
【0113】図6および図7のタイミングチャートから
も分るように、マイクロコンピュータ16から第1のレ
ジスタ群REG1への画像データの設定と、第2のレジ
スタ群REG2における画像データの保持およびLED
の発光(プリント用紙への露光)とは、同時に(パラレ
ルに)行われている。
【0114】具体的には、(n−2)回目の露光のため
の画像データが第2のレジスタ群REG2に保持されて
おり、その画像データに基づいて(n−2)回目の露光
を行っている最中に、マイクロコンピュータ16から第
1のレジスタ群REG1への(n−1)回目(次)の露
光のための画像データの設定が行われる。
【0115】そして、前記画像データの設定および前記
露光が完了した後に、第1のレジスタ群REG1に設定
された画像データが、第2のレジスタ群REG2へ転送
(シフト)され、その第2のレジスタ群REG2で保持
される。
【0116】この後、(n−1)回目の露光と、マイク
ロコンピュータ16から第1のレジスタ群REG1への
n回目の露光のための画像データの設定とが行われる。
以降、前述した動作が繰り返される。
【0117】このように、このプリンタ10では、第2
のレジスタ群REG2を備えていることによって、エン
コードパルス“FG”の変わり目で第1のレジスタ群R
EG1に保持されているデータを第2のレジスタ群RE
G2に保持し、LEDのドライブには、第2のレジスタ
群REG2に保持された画像データを使用するので、マ
イクロコンピュータ16は、エンコードパルス“FG”
の変わり目を検知した後に、第1のレジスタ群REG1
に対して次の画像データの設定を行うことができる。
【0118】すなわち、このプリンタ10では、画像デ
ータの設定用の第1のレジスタ群REG1とLEDのド
ライブ用の第2のレジスタ群REG2とを分離した構造
(構成)になっているので、1ドット分(1回分)の露
光時間の間に次の画像データを設定することができれば
よく、このため、マイクロコンピュータ16として動作
速度の遅い安価なものを使用しても、LEDヘッド22
に設定すべき複数の画像データを十分な余裕を持って確
実に設定することができ、印刷速度の高速化、すなわち
印刷時間の短縮や、画像の高解像度化(高精細化)に容
易に対応することができる。
【0119】続いて、比較回路群38の各比較回路“C
ompare”は、LEDドライバ20を制御するため
のLED制御信号“LED CTL”を出力する。
【0120】この場合、比較回路群38の各比較回路
“Compare”へは、マイクロコンピュータ16か
ら、印刷状態と非印刷状態とを切り替える印刷オン/オ
フ信号“PRINT_ON/OFF”が入力され、第2
のレジスタ群REG2の対応する第2のレジスタから、
画像データ“LED DATA”が入力され、LED制
御回路36から、比較データ“COMP DATA”が
入力される。そして、比較回路群38の各比較回路“C
ompare”は、それぞれ、第2のレジスタ群REG
2に保持された画像データ“LED DATA”とLE
D制御回路36から入力される比較データ“COMP
DATA”とを比較するとともに、マイクロコンピュー
タ16から入力される印刷オン/オフ信号“PRINT
_ON/OFF”とから、LEDドライバ20を制御す
るためのLED制御信号“LEDCTL”を出力する。
【0121】図5のタイミングチャートに示すように、
このLED制御信号“LED CTL”は、画像データ
“LED DATA”の値(レベル)が比較データ“C
OMP DATA”の値(レベル)より大きい期間(画
像データ“LED DATA”>比較データ“COMP
DATA”の期間)であって、かつ、印刷オン/オフ
信号“PRINT_ON/OFF”のレベルが印刷状態
を示すレベルの期間だけロウレベルとされ、このロウレ
ベルとされた期間、LEDは発光する。
【0122】なお、LED制御信号“LED CTL”
の極性は何ら限定されず、図示例の場合とはLED制御
信号“LED CTL”の極性を逆にして、LED制御
信号“LED CTL”がハイレベルの期間だけLED
を発光させるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0123】本実施形態のサイカラー方式のプリンタ1
0では、プリント用紙とLEDヘッド22とが近接して
対向する位置に配置され、LEDヘッド22を主走査方
向に移動させながら、感光型のプリント用紙に、画像デ
ータに対応した色の光を照射して露光する。そして、L
EDヘッド22が端部に到達したとき、プリント用紙を
副走査方向へ移動させ、その後、同様に、LEDヘッド
22を主走査方向に移動させながら、前記プリント用紙
に、画像データに対応した色の光を照射して露光する。
以降、前記の動作を繰り返し行う。
【0124】これにより、プリント用紙はLEDヘッド
22によって2次元的に露光され、そのプリント用紙に
潜像が記録される。
【0125】露光工程では、LEDヘッド22が移動す
るのに伴って、リニアスケールおよびセンサ28により
エンコードパルスFG1,FG2が生成され、このエン
コードパルスFG1,FG2からLR信号が生成され
る。これらのエンコードパルス“FG”とLR信号とか
ら、マイクロコンピュータ16により、LEDヘッド2
2に搭載されたRGBの9個のLEDR1〜R3、G1
〜G3、B1〜B3の座標位置が算出され、各々のLE
DR1〜R3、G1〜G3、B1〜B3に対応する画像
データがメモリ14から読み出されて、ゲートIC18
内の第1のレジスタ群REG1に順次設定される。
【0126】露光後のプリント用紙、すなわち、プリン
ト用紙のうちの露光を完了した部分は、加圧機構222
と図示しない所定の部材とで挟み込まれることにより、
機械的な圧力がかけられ、現像される。この現像は、前
記LEDヘッド22の主走査方向への移動により、主走
査方向に連続的に行われ、これと、前記プリント用紙の
副走査方向への移動とにより、プリント用紙全体が現像
される。
【0127】前記現像工程では、硬化していない柔らか
いままの状態のカプセルが押しつぶされ、つぶされたカ
プセル内部のインクが互いに混ざり合うことにより、画
像データに対応した色に発色され、プリント用紙に所望
の画像が再生される。
【0128】その後、現像後のプリント用紙は、ヒータ
32によって加熱され、これにより画像が定着し、印刷
が完了する。
【0129】以上述べたプリンタ10は、印刷および排
紙の際、それぞれ、印刷および排紙の進行状況に応じた
プリンタ10の状態を示す情報をEEPROM42に記
憶し、電源がオフし、再度、電源がオンした際、EEP
ROM42に記憶されている情報を読み出し、その情報
に基づいて動作するよう構成されている。
【0130】すなわち、印刷を開始した後であって印刷
を終了する前に電源がオフした場合(印刷の途中で電源
がオフした場合)には、印刷の途中の状態を示す情報が
EEPROM42に記憶され、排紙の途中で電源がオフ
した場合には、排紙の途中の状態を示す情報がEEPR
OM42に記憶される。そして、電源がオフし、再度、
電源がオンした際、EEPROM42に記憶されている
情報を読み出し、その情報が、印刷の途中の状態を示す
場合、または、排紙の途中の状態を示す場合には、プリ
ント用紙を排紙する。
【0131】以下、図12および図13に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。図12は、印刷の際のマイ
クロコンピュータ16の制御動作を示すフローチャー
ト、図13は、電源をオンした際のマイクロコンピュー
タ16の制御動作を示すフローチャートである。
【0132】図12に示すように、印刷の際は、まず、
プリント用紙のピックアップを開始することを示す「紙
ピック開始コード(2)」をEEPROM42のA番地
へ転送し、記憶する(ステップS101)。
【0133】次いで、プリント用紙のピックアップ動作
を行う(ステップS102)。これにより、図9に示す
ように、プリント用紙50が収納部44からピックアッ
プされ、初期位置にセットされる。
【0134】このピックアップ動作の最中に電源がオフ
した場合には、EEPROM42のA番地に「紙ピック
開始コード(2)」が記憶されているので、再度、電源
がオンした際は、ピックアップ動作の最中に電源がオフ
したことを把握することができる。
【0135】前記プリント用紙のピックアップ動作を終
了した後、プリント用紙のピックアップを終了したこと
を示す「紙ピック終了コード(1)」をEEPROM4
2のA番地へ転送し、記憶する(ステップS103)。
これにより、EEPROM42のA番地に記憶されてい
る情報は、「紙ピック終了コード(1)」に書き換わ
る。
【0136】次いで、プリント用紙を搬送したライン数
(初期位置からのライン数)を示す印刷ライン数LNの
値を「0」にリセットする(LN=0)(ステップS1
04)。
【0137】次いで、印刷ライン数LNの値をEEPR
OM42のB番地へ転送し、記憶する(ステップS10
5)。
【0138】次いで、印刷動作を開始し、LEDヘッド
22を主走査方向へ移動させて、プリント用紙を1ライ
ン露光(印刷)する(ステップS106)。
【0139】次いで、印刷ライン数LNの値を1つイン
クリメントする(LN=LN+1)(ステップS10
7)。
【0140】次いで、印刷ライン数LNの値が規定印刷
ライン数Xとなったか否か(LN=X)、すなわち、印
刷を終了したか否かを判断する(ステップS108)。
【0141】ステップS108において、印刷ライン数
LNの値が規定印刷ライン数Xとなっていない(LN<
X)と判断した場合、すなわち、印刷を終了していない
場合には、ステップS105に戻り、再度、ステップS
105以降を実行する。
【0142】プリント用紙のピックアップ動作を終了し
た後であって、印刷を終了する前に電源がオフした場合
には、EEPROM42のA番地に「紙ピック終了コー
ド(1)」が記憶され、かつ、EEPROM42のB番
地に印刷ライン数LNの値が記憶されているので、再
度、電源がオンした際は、ピックアップ動作を終了した
後であって、印刷を終了する前に電源がオフしたこと
と、印刷ライン数LNとを把握することができる。
【0143】ステップS108において、印刷ライン数
LNの値が規定印刷ライン数Xとなった(LN=X)と
判断した場合、すなわち、印刷を終了した場合には、印
刷を終了したことを示す「印刷終了コード(0)」をE
EPROM42のA番地へ転送し、記憶する(ステップ
S109)。これにより、EEPROM42のA番地に
記憶されている情報は、「印刷終了コード(0)」に書
き換わる。
【0144】図10に示すように、印刷ライン数LNの
値が規定印刷ライン数Xとなり、印刷が終了すると、プ
リント用紙50は、プリンタ10の排出口から所定量突
出した状態で保持される。使用者は、そのプリント用紙
50を摘み、プリンタ10の排出口から引き抜き、プリ
ンタ10から離脱させる。以上でこのプログラムを終了
する。
【0145】電源がオフし、再度、電源がオンすると、
図13に示すプログラムが実行される。
【0146】図13に示すように、電源がオンすると、
まず、EEPROM42のA番地から情報を読み出す
(ステップS201)。
【0147】次いで、EEPROM42のA番地から読
み出した情報が「印刷終了コード(0)」または後述す
る「紙送り終了コード(0)」であるか否かを判断する
(ステップS202)。なお、EEPROM42のA番
地に「0」が記憶されている場合、それは、「印刷終了
コード」または「紙送り終了コード」を示し、前記両者
の区別はない。
【0148】ステップS202において、「印刷終了コ
ード(0)」または「紙送り終了コード(0)」である
と判断した場合、すなわち、印刷を終了した後または後
述する排紙(排紙処理)を終了した後に電源がオフした
場合には、EEPROM42のA番地およびB番地をそ
れぞれ「0」にリセットし(ステップS203)、動作
命令待ちとなり(ステップS204)、動作命令を受け
ると、その動作処理に移行する。
【0149】また、ステップS202において、「印刷
終了コード(0)」または「紙送り終了コード(0)」
ではないと判断した場合には、EEPROM42のA番
地から読み出した情報が「紙ピック終了コード(1)」
であるか否かを判断する(ステップS205)。
【0150】ステップS205において、「紙ピック終
了コード(1)」ではないと判断した場合、すなわち、
プリント用紙のピックアップ動作の最中に電源がオフし
た場合には、排紙処理に移行し、プリント用紙のピック
アップ動作を行う(ステップS206)。
【0151】前記プリント用紙のピックアップ動作を終
了した後、プリント用紙のピックアップを終了したこと
を示す「紙ピック終了コード(1)」をEEPROM4
2のA番地へ転送し、記憶する(ステップS207)。
これにより、EEPROM42のA番地に記憶されてい
る情報は、「紙ピック終了コード(1)」に書き換わ
る。
【0152】次いで、プリント用紙を搬送したライン数
(初期位置からのライン数)を示す紙送りライン数L
N′の値を「0」にリセットする(LN′=0)(ステ
ップS208)。
【0153】次いで、紙送り印刷ライン数LN′の値を
EEPROM42のB番地へ転送し、記憶する(ステッ
プS212)。
【0154】次いで、紙送り動作を開始し、プリント用
紙を副走査方向へ1ドット(画素)分移動、すなわち、
1ライン紙送り(搬送)する(ステップS213)。
【0155】次いで、紙送りライン数LN′の値を1つ
インクリメントする(LN′=LN′+1)(ステップ
S214)。
【0156】次いで、紙送りライン数LN′の値が規定
紙送りライン数Y以上(LN′≧Y)であるか否か、す
なわち、排紙終了規定位置またはそれを超える位置まで
紙送りされているか否かを判断する(ステップS21
5)。
【0157】ステップS215において、紙送りライン
数LN′の値が規定紙送りライン数Yとなっていない
(LN′<Y)と判断した場合、すなわち、排紙終了規
定位置の手前までしか紙送りされていない場合には、ス
テップS212に戻り、再度、ステップS212以降を
実行する。
【0158】プリント用紙のピックアップ動作を終了し
た後であって、排紙終了規定位置まで紙送りされる前に
電源がオフした場合には、EEPROM42のA番地に
「紙ピック終了コード(1)」が記憶され、かつ、EE
PROM42のB番地に紙送りライン数LN′の値が記
憶されているので、再度、電源がオンした際は、ピック
アップ動作を終了した後であって、排紙終了規定位置ま
で紙送りされる前に電源がオフしたことと、紙送りライ
ン数LN′とを把握することができる。
【0159】ステップS215において、紙送りライン
数LN′の値が規定紙送りライン数Y以上である(L
N′≧Y)と判断した場合、すなわち、排紙終了規定位
置まで紙送りされている場合または排紙終了規定位置を
超える位置まで紙送りされている場合には、紙送り(排
紙)を終了したことを示す「紙送り終了コード(0)」
をEEPROM42のA番地へ転送し、記憶する(ステ
ップS216)。これにより、EEPROM42のA番
地に記憶されている情報は、「紙送り終了コード
(0)」に書き換わる。
【0160】前記ステップS216で排紙処理が終了
し、次いで、動作命令待ちとなり(ステップS21
7)、動作命令を受けると、その動作処理に移行する。
【0161】図11に示すように、紙送りライン数L
N′の値が規定紙送りライン数Yとなり、プリント用紙
50が排紙終了規定位置に位置すると、プリント用紙5
0は、プリンタ10の排出口から所定量突出した状態で
保持される。使用者は、そのプリント用紙50を摘み、
プリンタ10の排出口から引き抜き、プリンタ10から
離脱させる。
【0162】また、前記ステップS205において、
「紙ピック終了コード(1)」であると判断した場合、
すなわち、プリント用紙のピックアップ動作を終了した
後であって、印刷を終了する前または排紙終了規定位置
まで紙送りされる前に電源がオフした場合には、排紙処
理に移行し、EEPROM42のB番地から印刷ライン
数LNまたは紙送りライン数LN′の値を読み出す(ス
テップS209)。なお、このEEPROM42のB番
地から読み出した値を「Z」とする。
【0163】次いで、紙送りライン数LN′の値とし
て、EEPROM42のB番地から読み出した値「Z」
をセットする(LN′=Z)(ステップS210)。
【0164】次いで、前記EEPROM42のB番地か
ら読み出した値「Z」が規定紙送りライン数Y未満(Z
<Y)であるか否かを判断する(ステップS211)。
【0165】ステップS211において、前記EEPR
OM42のB番地から読み出した値「Z」が規定紙送り
ライン数Y未満(Z<Y)であると判断した場合、すな
わち、排紙終了規定位置の手前にプリント用紙が位置し
ている場合には、ステップS212へ進み、前述したよ
うに、ステップS212以降を実行し規定紙送りライン
数まで紙送りを行い、その後、動作命令待ちとなり(ス
テップS217)、動作命令を受けると、その動作処理
に移行する。
【0166】一方、ステップS211において、前記E
EPROM42のB番地から読み出した値「Z」が規定
紙送りライン数Y以上(Z≧Y)であると判断した場
合、すなわち、排紙終了規定位置または排紙終了規定位
置を超えた位置にプリント用紙が位置している場合に
は、プリント用紙の紙送りをせずに、ステップS216
へ進み、前述したように、「紙送り終了コード(0)」
をEEPROM42のA番地へ転送し、記憶し(ステッ
プS216)、この後、動作命令待ちとなり(ステップ
S217)、動作命令を受けると、その動作処理に移行
する。
【0167】図12に示すプログラムの実行中や実行後
に電源がオフし、再度、電源がオンした場合はもちろん
のこと、図13に示すプログラムの実行中や実行後に電
源がオフし、再度、電源がオンした場合も、前述したよ
うに図13に示すプログラムが実行され、電源がオフす
る直前のプリンタ10の状態に応じて、適切な所定の処
理(例えば、排紙処理等)がなされる。これにより、プ
リンタ10は、支障をきたすことなく、適正に動作する
ことができる。
【0168】以上説明したように、このプリンタ10に
よれば、電源がオフし、再度、電源がオンした際、前記
電源がオフする直前のプリンタ10の状態(例えば、プ
リンタ10内にプリント用紙が残っているか否か等)が
判るので、支障をきたすことなく、適正に動作すること
ができる。すなわち、電源がオフする直前にプリンタ1
0が行っていた動作や処理を完結させることができ、ま
たは、異常事態からの復帰動作や復帰処理を実行するこ
とができる。
【0169】例えば、印刷の途中や排紙の途中で電源が
オフした場合、再度、電源がオンした際に、プリンタ1
0からプリント用紙が自動的に排紙されるので、使用者
は、プリンタ10からプリント用紙を容易に除去するこ
とができ、プリンタ10は、支障をきたすことなく、適
正に動作することができる。
【0170】また、プリント用紙を検出するためのセン
サを数多く設けることなく(本実施形態では1個設ける
だけでよく)、電源がオフする直前のプリンタ10の状
態を把握することができるので、部品点数を削減するこ
とができ、プリンタの組み立て(製造)にかかる手間を
減少させることができるとともに、プリンタの組み立て
に要する時間を短縮することができる。また、コストを
低減することができる。
【0171】以上、本発明のプリンタを、図示の実施形
態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の
構成のものに置換することができる。
【0172】例えば、本発明では、印刷の途中で電源が
オフした場合、再度、電源がオンした際、続きを印刷す
るように構成してもよい。
【0173】前記続きを印刷するように構成する場合に
は、電源がオフした際、画像データが消去されないよう
に、画像データを格納(記憶)するためのメモリ(記憶
手段)として、例えば、EPROM、EEPROM、フ
ラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリを用
いる。また、プリンタの本体(プリンタ本体)に対し、
メモリカードが着脱自在に構成されており、例えば、ス
マートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、
メモリスティック等の書き換え可能な不揮発性メモリが
搭載されたメモリカードで画像データの受け渡しを行う
場合も、前記続きの印刷を行うことができる。
【0174】また、本発明では、前述した排紙処理と、
前記続きの印刷とのいずれか一方を使用者が選択し得る
ように構成してもよい。
【0175】また、前記実施形態では、印刷の際やプリ
ント用紙を排紙する際、プリント用紙を搬送したライン
数を、1ライン毎に記憶するが、本発明では、1ライン
毎には限らず、例えば、LEDヘッド(プリンタ用ヘッ
ド)22が1往復する毎に記憶するように構成してもよ
い。
【0176】前記1往復毎に記憶する場合は、LEDヘ
ッド(プリンタ用ヘッド)22が主走査方向左側(L方
向)に移動し終えたときに、EEPROM(記憶手段)
42の上位バイトのデータの書き込みを行い、主走査方
向右側(R方向)に移動し終えたときに、下位バイトの
データの書き込みを行うようにするのが好ましい。な
お、上位バイトと下位バイトの書き込みの順序は、前記
と逆、すなわち、R方向に移動し終えたときを上位バイ
ト、L方向に移動し終えたときを下位バイトとしてもよ
い。
【0177】また、前記実施形態のプリンタの方式は、
サイカラー方式であるが、本発明では、プリンタの方式
は、サイカラー方式には限定されず、また、感光型のプ
リント用紙を露光し、その感光型のプリント用紙に画像
を再生(印刷)する方式にも限定されない。
【0178】また、本発明のプリンタは、複数色を再生
(印刷)し得るプリンタ、例えば、フルカラーの画像を
再生するプリンタであってもよく、また、モノクロの画
像を再生するプリンタであってもよい。
【0179】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
リンタの状態を示す情報を記憶する記憶手段を有し、電
源がオンした際、記憶手段に記憶されている情報に基づ
いて動作するよう構成されているので、電源がオフする
直前のプリンタの状態が判り、支障をきたすことなく、
適正に動作することができる。
【0180】例えば、印刷中に電源がオフしてプリンタ
の内部にプリント用紙が残ってしまったとしても、その
プリント用紙を排紙することができる。
【0181】また、プリント用紙を検出するためのセン
サを数多く設ける必要がないので、部品点数が少なく、
プリンタの組み立て(製造)にかかる手間を減少させる
ことができるとともに、プリンタの組み立てに要する時
間を短縮することができ、また、コストを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの実施形態を示すブロック図
である。
【図2】図1に示すプリンタの2つのエンコードパルス
FG1,FG2とLR信号との関係を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】図1に示すプリンタのLEDヘッドの構成例を
示す底面図である。
【図4】図1に示すプリンタのゲートICの構成例であ
って、その主要部を示すブロック図である。
【図5】図1に示すプリンタの画像データとLED制御
信号との関係を示すタイミングチャートである。
【図6】図1に示すプリンタの第1のレジスタ群に画像
データを設定する時の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図7】図1に示すプリンタの第2のレジスタ群に画像
データを保持する時の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】図1に示すプリンタにおいて、収納部にプリン
ト用紙が収納されている状態を模式的に示す平面図であ
る。
【図9】図1に示すプリンタにおいて、プリント用紙が
ピックアップされ、初期位置にセットされた状態を模式
的に示す平面図である。
【図10】図1に示すプリンタにおいて、印刷ライン数
LNの値が規定印刷ライン数Xとなるまでプリント用紙
を搬送した状態を模式的に示す平面図である。
【図11】図1に示すプリンタにおいて、紙送りライン
数LN′の値が規定紙送りライン数Yとなるまでプリン
ト用紙を搬送した状態を模式的に示す平面図である。
【図12】図1に示すプリンタにおいて、印刷の際のマ
イクロコンピュータの制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】図1に示すプリンタにおいて、電源をオンし
た際のマイクロコンピュータの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 発振器 14 メモリ 16 マイクロコンピュータ 18 ゲートIC 20 LEDドライバ 22 LEDヘッド 221 ヘッド基板 222 加圧機構 24 モータドライバ 26 モータ 28 センサ 30 ヒータドライバ 32 ヒータ R1〜R3,G1〜G3,B1〜B3 LED 34 アドレスデコーダ 36 LED制御回路 REG1 第1のレジスタ群 REG2 第2のレジスタ群 38 比較回路群 40 センサ 42 EEPROM 44 収納部 50 プリント用紙 S101〜S109 ステップ S201〜S217 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ03 AR01 AS00 HK05 HK11 HK23 HN15 2C162 AE12 AE23 AE28 AE77 FA04 FA17 FA34

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント用紙に印刷を行うプリンタであ
    って、 印刷の際、該印刷の進行状況に応じた当該プリンタの状
    態を示す情報を記憶する記憶手段を有し、 電源がオフし、再度、電源がオンした際、前記記憶手段
    に記憶されている情報に基づいて動作するよう構成され
    ていることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 印刷の途中で電源がオフした場合には、
    印刷の途中の状態を示す情報が前記記憶手段に記憶され
    るよう構成されている請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 電源がオンした際、前記記憶手段に記憶
    されている情報を読み出し、該情報が印刷の途中の状態
    を示す場合には、プリント用紙を排紙するよう構成され
    ている請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 プリント用紙を収納する収納部を有し、 前記収納部からのプリント用紙のピックアップを開始し
    た状態を示す情報と、プリント用紙のピックアップを終
    了した状態を示す情報と、印刷の終了を示す情報とのう
    ちのいずれかが前記記憶手段に記憶されるよう構成され
    ている請求項1に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 電源がオンした際、前記記憶手段に記憶
    されている情報を読み出し、該情報が、前記収納部から
    のプリント用紙のピックアップを開始した状態またはプ
    リント用紙のピックアップを終了した状態を示す場合に
    は、プリント用紙を排紙するよう構成されている請求項
    4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 プリント用紙を排紙する際、該排紙の進
    行状況に応じた当該プリンタの状態を示す情報を前記記
    憶手段に記憶するよう構成されている請求項3または5
    に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 電源がオンした際、前記記憶手段に記憶
    されている情報を読み出し、該情報がプリント用紙の排
    紙の途中の状態を示す場合には、プリント用紙を排紙す
    るよう構成されている請求項6に記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 プリント用紙を排紙する際、プリント用
    紙を搬送したライン数が前記記憶手段に記憶されるよう
    構成されている請求項3、5、6または7に記載のプリ
    ンタ。
  9. 【請求項9】 印刷の際、プリント用紙を搬送したライ
    ン数が前記記憶手段に記憶されるよう構成されている請
    求項1ないし8のいずれかに記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、書き換え可能な不揮
    発性メモリである請求項1ないし9のいずれかに記載の
    プリンタ。
  11. 【請求項11】 光源を搭載した露光用ヘッドを有し、
    該露光用ヘッドにより感光型のプリント用紙を露光し、
    該感光型のプリント用紙に画像を再生するよう構成され
    ている請求項1ないし10のいずれかに記載のプリン
    タ。
  12. 【請求項12】 赤色の光を発する光源、緑色の光を発
    する光源および青色の光を発する光源を搭載した露光用
    ヘッドを有し、該露光用ヘッドにより感光型のプリント
    用紙を露光し、該感光型のプリント用紙に画像を再生す
    るよう構成されている請求項1ないし10のいずれかに
    記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記赤色の光を発する光源に対応する
    画像データ、前記緑色の光を発する光源に対応する画像
    データおよび前記青色の光を発する光源に対応する画像
    データを設定するための第1のレジスタ群と、該第1の
    レジスタ群に設定された前記各光源に対応する画像デー
    タを保持する第2のレジスタ群とを有し、 前記第1のレジスタ群へ次の画像データを設定しなが
    ら、前記第2のレジスタ群に保持されている画像データ
    を用いて、前記露光用ヘッドに搭載された各光源を駆動
    するよう構成されている請求項12に記載のプリンタ。
  14. 【請求項14】 当該プリンタは、感光型マイクロカプ
    セルが設けられたプリント用紙に画像を再生するよう構
    成されている請求項1ないし13のいずれかに記載のプ
    リンタ。
  15. 【請求項15】 当該プリンタは、サイカラー方式であ
    る請求項1ないし14のいずれかに記載のプリンタ。
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