JP2003025462A - 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ

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JP2003025462A
JP2003025462A JP2002054820A JP2002054820A JP2003025462A JP 2003025462 A JP2003025462 A JP 2003025462A JP 2002054820 A JP2002054820 A JP 2002054820A JP 2002054820 A JP2002054820 A JP 2002054820A JP 2003025462 A JP2003025462 A JP 2003025462A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、大きな破壊強度が必要な車輌やRV車
輌用タイヤの製造において、コストダウンが可能にな
り、しかも高品質を達成すること。 【解決手段】 複数のコード層が積層状態で埋設された
ボディプライ3Aをブラダ24上に巻回するとともに、
ボディプライ3Aの両幅端部にビード10をセットす
る。そして、ボディプライ3Aの両幅端部間を狭めなが
らボディプライ3Aのビード間部分を外径側に膨張させ
るとともに、剛体よりなる折り曲げ部材31をボディプ
ライ3Aの内径側から外径側に移動させることにより、
ボディプライ3Aの幅端部をビード10側に折り曲げ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気入りタイヤ
の製造方法及びその製造方法により製造される空気入り
タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24には、ビードコア154aとビー
ドフィラー154bとよりなるビード154をボディプ
ライ153に装着するための従来の製造方法が示されて
いる。この従来方法においては、まず、図24(a)に
示すように、ドラム155上に153がその幅端部を突
出させた状態でセットされ、その突出部上にビード15
4が組み付けられる。次に、図24(b)に示すよう
に、扁平状態のブラダ156内にエアーが注入されて、
そのブラダ156を膨脹させることにより、153の幅
端部を起立させる。
【0003】さらに、図24(c)に示すように、ブラ
ダ156を引き続き膨脹させるとともに、金属製のプッ
シュキャン157によりブラダ156をドラム155側
に向かって押し付ける。この押付けにより、153の幅
端部が折り返されて、ビード154を包み込む。その
後、ドラム155を収縮させ、ビード154が包み込ま
れた153をドラム155から取り外し、次工程に送
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
製造方法においては、図24(b)から明らかなよう
に、ブラダ156の膨脹初期ではその外径形状が小さく
て、153の幅端部を十分に起立させることができな
い。つまり、153の折り曲げ部153aの長さが短い
と、自重により垂れ下がり折り曲げられなかったり、無
理に折り曲げて皺が生じたりする。
【0005】特に、2001−130215号公報に示
されるように、大きな破壊強度が要求される大型サイズ
のタイヤやRV車用のタイヤ、あるいはタイヤサイド部
に対する要求性能が厳しい扁平タイヤでは、複数枚のボ
ディプライを積層した構成が採用される。
【0006】このような構成のタイヤにおいては、ボデ
ィプライの幅端部の重量も重くなるため、前述の垂れ下
がりの問題がさらに大きくなる。特に、ボディプライを
積層するなどしてタイヤ強度を高めたタイヤの場合で
は、上述した従来の製造方法によりボディプライの幅端
部を高精度かつ確実に折り曲げすることは困難である。
【0007】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ためになされたものであり、前述の問題点を解消して、
ボディプライの幅端部の折り曲げ不可、皺発生等を防止
し、品質を向上することが可能であり、その適用が高強
度タイヤに好適である空気入りタイヤの製造方法及び空
気入りタイヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、実質的に複数
層のコードが積層状態で埋設されたボディプライ用のゴ
ムシートを円筒面上に巻回してボディプライを形成し、
このボディプライの両幅端部にビードをセットした状態
で、剛体よりなる折り曲げ手段をボディプライの内径側
から外径側に移動させることにより、ボディプライの幅
端部をタイヤ外径側に折り曲げることを特徴とする。
【0009】従って、コードを複数層埋設して強度アッ
プしたボディプライの幅端部における折り曲げ部を、こ
の折り曲げ部の長さが長い場合は勿論のこと、短い場合
でも、剛体からなる折り曲げ手段の移動により、ボディ
プライの両幅端部を確実に起立させながら折り曲げて、
ビードを包み込むことができる。よって、複数層のコー
ドが積層状態で埋設されていても、幅端部の折り曲げ不
可や皺の発生等を抑制して、高品質のタイヤとすること
が可能になる。
【0010】請求項2に記載の発明においては、請求項
1において、前記折り曲げ手段をボディプライの内径側
から外径側に移動させるのに際して、前記ボディプライ
の両幅端部間を狭めながらボディプライのビード間部分
を外径側に膨張させることを特徴とする。
【0011】従って、ボディプライをタイヤ形状である
トロイダル状に成形できるとともに、ボディプライの両
幅端部を円滑に折り曲げることができる。請求項3に記
載の発明においては、請求項1または2において、前記
複数のコード層を埋設したボディプライ用のゴムシート
は、各層に複数本のコードが配列される少なくとも1層
のコード層を埋設したゴム被覆リボンを円筒面上に密着
状態で巻回して円筒状をなすリボン巻付体を形成し、こ
のリボン巻付体を埋設されたコードに対し直角に切り開
いて作製したことを特徴とする。
【0012】従って、コードがタイヤラジアル方向に延
びるようにボディプライを形成できる。そして、広幅の
ゴムシートを巻回するのではなく、細幅のリボンを巻回
してゴムシートとするため、大がかりな設備が不要にな
る。従って、工場敷地が狭くて済み、コストダウンが可
能になる。
【0013】請求項4においては、請求項1〜3のいず
れかにおいて、ボディプライの幅端をビードのビードコ
アに添着されたビードフィラーの外側面に位置させたこ
とを特徴とする。
【0014】従って、ビードコアからビードフィラーに
かけてのビードを包み込むことができるとともに、ボデ
ィプライの幅端をタイヤのサイド部におけるほとんど動
きのない部分に配置させることができ、その幅端に応力
が集中しても、小さい力であり、タイヤ故障のおそれを
なくすことができる。
【0015】請求項5に記載の発明おいては、請求項4
において、前記ボディプライの幅端をビードフィラーの
先端よりもタイヤ内径側に位置させることを特徴とす
る。従って、ビードフィラーの部分を含むサイドウォー
ルの剛性が適度に抑制され、タイヤ故障が少なく乗り心
地を向上できる。
【0016】請求項6に記載の発明においては、請求項
4において、前記ボディプライの幅端をビードフィラー
の先端よりもタイヤ外径側に位置させることを特徴とす
る。従って、ビードフィラーの部分を含むサイドウォー
ルの剛性が高められて、操縦安定性に優れたタイヤとす
ることができる。
【0017】請求項7においては、請求項1〜6のいず
れかにおいて、ボディプライの幅端部の折り曲げを行う
剛体よりなる折り曲げ手段を回転体と、これを折り曲げ
方向へ移動する支持体とで構成したことを特徴とする。
【0018】従って、回転体がボディプライの幅端部を
保持した状態でタイヤ外径側に移動することにより、そ
の幅端部の折り返しが径方向に長い、いわゆるハイター
ンアップ構造であっても、垂れ下がったり、皺になった
りすることがなく、確実に折り曲げることができ、タイ
ヤ品質の向上に寄与できる。
【0019】請求項8においては、請求項1〜7のいず
れかにおいて、ボディプライの幅端部の折り曲げに際し
て、ボディプライのビードセット部の内面に対して内径
側から外径方向への力を作用させて、その部分をロック
することを特徴とする。
【0020】従って、ビードコアの内径面とボディプラ
イとの間に隙間がなく、ボディプライの幅端部をビード
に対して皺や隙間が生じることなく密着させることがで
きるとともに、ボディプライをビードコア内径面を起点
にして確実に折り曲げることができる。
【0021】請求項9に記載の発明においては、請求項
1〜8のいずれかにおいて、複数のコード層を埋設した
一枚のゴムシートを1回巻きして前記ボディプライを構
成したことを特徴とする。
【0022】従って、複数層のコードが埋設されたボデ
ィプライにするため、複数枚のボディプライを使用する
必要がない。このため、複数枚のボディプライ間の位置
合わせ等の面倒な作業が不要であり、製造が容易で、コ
ストダウンが可能になる。
【0023】請求項10に記載の発明においては、請求
項1〜8のいずれかにおいて、各々が少なくとも一層の
コード層を持つ複数枚のボディプライを積層し、前記ボ
ディプライを構成したことを特徴とする。
【0024】このようにすれば、コード層の総数が2層
以上になり、大きな破壊強度が必要とされる大型サイズ
のタイヤやRV車用、あるいはタイヤサイド部に対する
要求性能が厳しい扁平タイヤのタイヤに有効に適合でき
る。
【0025】請求項11に記載の発明においては、請求
項1〜8のいずれかにおいて、少なくとも一層のコード
層を持つ1枚のボディプライを前記円筒面上に複数回連
続して積層巻回したことを特徴とする。
【0026】従って、1枚のボディプライで2層以上の
積層コード層の構造を得ることができ、部品点数が少な
く、製造が簡単である。請求項12に記載の発明おいて
は、請求項1〜11のいずれかにおいて、複数層のコー
ド層の配列位相をコード層間でずらせたことを特徴とす
る。
【0027】このようにすれば、隣接するコード層の各
コードが対向することがない。従って、コード間ゲージ
を確保する場合、斜め方向において確保すれば良いの
で、層間ゲージを短くでき、ボディプライの厚さを薄く
できる。
【0028】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1〜12のいずれかにおいて、単位長さ当たりのコード
の配列本数を層ごとに変えたことを特徴とする。従っ
て、コードの配列本数を少なくでき、軽量化が可能にな
る。
【0029】請求項14に記載の発明においては、請求
項1〜13のいずれかにおいて、各層が所定本数のコー
ドよりなる複数のコード層を積層状態で埋設したリボン
を複数本用い、各コードがタイヤ幅方向に延びるよう
に、各リボンをそれらの側縁を密着させてボディプライ
としたことを特徴とする。
【0030】従って、ボディプライを細幅のリボンによ
り製造できるため、そのリボンを処理する装置は小型の
ものでよく、工場面積を小さくできて、製造コストを大
幅に低減できる。
【0031】請求項15に記載の発明においては、請求
項1〜14のいずれかに記載の製造方法により製造され
た空気入りタイヤを特徴とする。従って、前述した各種
の作用・効果のいずれかを備えた空気入りタイヤを実現
できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)はじめに、第1の実施形態を図1〜
図12に基づいて説明する。まず、図1において、空気
入りタイヤの構成について説明する。リム1に装着され
るタイヤ2は、全体の骨格を形成するボディプライ3を
有し、このボディプライ3の外径側に積層状態の2枚の
ベルト4A,4Bが設けられるとともに、そのベルト4
A,4Bの外径側にキャップベルト5が設けられ、この
キャップベルト5の外径側に、トレッドゴム6が設けら
れている。ボディプライ3の両側のサイド部7には、サ
イドウォールゴム7aが設けられている。ボディプライ
3の幅端部は、ビード10の周りを内側から外径側にら
折り曲げられ、その幅端がビードフィラー9の外側面に
密着しているとともに、そして、その幅端の高さは、前
記リム1のフランジ1a高さDの約半分程度である。
【0033】図2及び図3に示すように、前記ボディプ
ライ3は多数のリボン12をそれらの幅端において互い
に密着させて構成されており、各リボン12は、タイヤ
軸方向(タイヤ幅方向)に延びている。なお、図3はボ
ディプライ3をタイヤ軸方向から見たものである。各リ
ボン12は、両側端面を傾斜させたほぼ平行四辺形断面
を有している。各リボン12には、複数本のリボン長さ
方向に延びる金属または有機繊維よりなるコード13を
並設した2層のコード層14,15が相互間隔をおいて
積層されている。従って、各コード層14,15のコー
ドは、タイヤ軸方向(タイヤ幅方向)に延びている。こ
れらのコード層14,15はリボンのゴム16内に埋設
されている。両コード層14,15の各コード13は、
位相が半分ずれている。
【0034】前記のように構成したボディプライ3の製
造方法を図4〜図7について説明する。まず、図4に示
すように、軸線Aを中心に一方向に連続回転されるドラ
ム17の円筒面上に長尺リボン18を連続して螺旋状
に、かつ側縁を相互に密着させて隙間なく巻回する。こ
の長尺リボン18は、図2に示す断面形状である。この
ようにして、適宜の軸方向長さを有する巻付体としての
筒状体19がドラム17上に密着状態で形成される。
【0035】次に、図5に示すように、前記筒状体19
が、多数の所定長さのリボン12が形成されるように、
その周方向の1箇所において巻回螺旋角に対して直角を
なすように切断されて、ドラム17から外され、図6に
示すように展開されて板状体10Bとなる。
【0036】次に、前記板状体10Bを図7に示すよう
に円筒状のボディプライ3Aとする。そして、この円筒
状ボディプライ3Aが後述のようにタイヤ成形装置21
上においてトロイダル状に成形される。
【0037】そこで、次にタイヤ成形装置21について
図8〜図12を参照しながら説明する。このタイヤ成形
装置21においては、作動軸22に左右一対のリング状
の移動体23が図示しない駆動手段により軸線L方向に
沿って相対的に接近離間可能に支持され、それらの内側
周縁にはブラダ装着部23aが設けられている。
【0038】前記両移動体23のブラダ装着部23a間
には、円筒状のブラダ24がその両幅端部にて装着され
ている。ブラダ24の外周面には、前工程において円筒
状に成形されたボディプライ3Aが嵌着される。また、
ボディプライ3Aの両幅端部の外周には、ビードコア8
とビードフィラー9とよりなる環状のビード10が嵌合
される。
【0039】前記ブラダ24は、内側弾性材27と、外
側弾性材28と、両弾性材27,28間に介装された心
材29とから構成されている。この心材29は、ブラダ
24の軸線方向に延在する複数の線材と、それと直交す
る方向に延在する複数の線材とより形成され、それら縦
横に延在する線材としては、高引張り強さを有し、永久
歪の小さい材料、例えばアラミド繊維が用いられてい
る。このため、ブラダ24は、容易に撓む性質を有する
が、伸縮することはほとんどない。ブラダ24の両幅端
部の内周面には、環状の装着凸部27aとともに、環状
の連結凸部28aが形成されている。そして、前記装着
凸部27aが前記移動体23に形成されたブラダ装着部
23aに嵌着固定されている。また、前記連結凸部28
aが後述する押圧部材30に形成された連結凹部30a
に嵌着固定されている。
【0040】前記両移動体23の外周面には環状の収容
凹部23bが形成されている。収容凹部23b内には硬
質合成樹脂等の剛体からなる複数の押圧部材30が前記
軸線Lを中心とした放射状をなすように移動体23の円
周方向に配列した状態で半径方向へ移動可能に収容され
ている。図12に示すように、各押圧部材30の外端部
には前記ブラダ24の連結凸部28aを嵌合するための
前記連結凹部30aが形成されている。また、各押圧部
材30の内端部には傾斜面30bが形成されるととも
に、外側面には係合凸部30cが形成されている。
【0041】前記各押圧部材30の外側面に隣接配置さ
れるように、移動体23の収容凹部23b内には硬質合
成樹脂等の剛体からなる複数の折り曲げ部材31が前記
軸線Lを中心とした放射状をなすように移動体23の円
周方向に配列した状態で半径方向へ移動可能に収容され
ている。各折り曲げ部材31の外端部には係止溝31a
が形成されている。また、各折り曲げ部材31の内端部
には傾斜面31bが形成されるとともに、外側面には各
押圧部材30の係合凸部30cに係合可能な係合凹部3
1cが形成されている。そして、この折り曲げ部材31
と前記押圧部材30とにより、折り曲げ手段が構成され
ている。
【0042】前記各折り曲げ部材31の係止溝31aに
は前記軸線Lを中心とした環状のスプリング32が掛装
されている。そして、このスプリング32により、各折
り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b内への没
入方向に移動付勢されるとともに、各押圧部材30が係
合凸部30cと係合凹部31cとの係合を介して同方向
に移動付勢されている。
【0043】前記両移動体23内には軸線Lを中心とし
た円環状の内側シリンダー室33が形成され、その内側
シリンダー室33内には内端周面に傾斜カム面34aを
有する内側ピストン34が軸線L方向に移動可能に配設
されている。そして、図9に示すように、内側シリンダ
ー室33内への圧縮エアーの供給に伴い、内側ピストン
34が押圧部材30側に接近移動されたとき、傾斜カム
面34aと傾斜面30bとの係合により、各押圧部材3
0がスプリング32の付勢力に抗して移動体23の収容
凹部23b内から外方に突出移動される。この突出移動
により、ボディプライ3のビードセット部が内径側から
外径側に押圧されて、その部分がビードコア8の内径面
との間で挟持されてその内径面に対してロックされるよ
うになっている。
【0044】また、各押圧部材30が突出移動される際
には、係合凸部30cと係合凹部31cとの係合を介し
て、各折り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b
内から外方へ若干突出した位置に移動される。この移動
により、各折り曲げ部材31の傾斜面31bが後述する
外側ピストン38の傾斜カム面38aと係合可能に対応
配置されるようになっている。
【0045】前記両移動体23間におけるブラダ24内
の内側空間35と連通するように、作動軸22の軸芯部
にはエアー供給路36が形成されている。そして、図1
0及び図11に示すように、両移動体23の接近移動に
よりボディプライ3の両幅端部間が狭められながら、こ
のエアー供給路36からブラダ24の内側空間35に圧
縮エアーが供給されることにより、ブラダ24が外径側
に向かって変形する。この変形により、ボディプライ3
がその軸線方向の中間部にて拡径しながらトロイダル状
に変形するようになっている。
【0046】前記両移動体23内には前記軸線Lを中心
とした円環状の外側シリンダー室37が内側シリンダー
室33と同心状に形成され、その外側シリンダー室37
内には内端周面に傾斜カム面38aを有する外側ピスト
ン38が移動可能に配設してある。そして、図10及び
図11に示すように、外側シリンダー室37内への圧縮
エアーの供給に伴い、外側ピストン38が折り曲げ部材
31側に接近移動したとき、傾斜カム面38aと傾斜面
31bとの係合により、各折り曲げ部材31が移動体2
3の収容凹部23b内から外方に突出移動する。この突
出移動により、ボディプライ3の両幅端部が各折り曲げ
部材31によりビードコア8の内径面を起点として折り
返されて、その折り曲げ部25a内にビード10が包み
込まれるようになっている。
【0047】次に、前記のように構成されたタイヤ成形
装置21の動作を説明する。さて、このタイヤ成形装置
21においては、図8に示すように、一対の移動体23
が離間位置に移動配置された状態で、ブラダ24の外周
に環状のボディプライ3Aを嵌着するとともに、そのボ
ディプライ3の両幅端部にビード10をセットする。こ
の状態では、内外のピストン34,38が後退位置に配
置されて、複数の押圧部材30及び折り曲げ部材31が
スプリング32の付勢力により、移動体23の収容凹部
23b内の没入位置に配置されている。
【0048】この状態で、エアー供給路36からブラダ
24の内側空間35に圧縮エアーが供給され、図10に
示すように、ブラダ24が外径側に膨出変形して、ボデ
ィプライ3の中間部を拡径しトロイダル形状にする。そ
れとともに、両移動体23が互いに接近する方向へ移動
し、ボディプライ3の両幅端部の間隔が狭まる。
【0049】この場合、内側シリンダー室33内にも圧
縮エアーが供給され、内側ピストン34が押圧部材30
側に前進移動する。従って、傾斜カム面34aと傾斜面
30bとの係合により、各押圧部材30が移動体23の
収容凹部23b内から外方に突出移動する。この突出移
動により、ボディプライ3のビードセット部が内径側か
ら外径側に押圧されてビードコア8と押圧部材30との
間に挟持され、その部分が移動不能にロックされる。ま
た、各押圧部材30の突出移動にともない、係合凸部3
0cと係合凹部31cとの係合を介して、各折り曲げ部
材31が移動体23の収容凹部23b内から外方へ若干
突出した位置に移動する。この移動によって、各折り曲
げ部材31の傾斜面31bが外側ピストン38の傾斜カ
ム面38aと係合可能に対応する。
【0050】さらに、図11に示すように、外側シリン
ダー室37内に圧縮エアーが供給され、外側ピストン3
8が折り曲げ部材31側に前進移動して、傾斜カム面3
8aと傾斜面31bとの係合により、各折り曲げ部材3
1が移動体23の収容凹部23b内から外方に突出移動
する。この突出移動により、ボディプライ3の両幅端部
が高精度かつ確実に折り曲げられて、その折り曲げ部内
にビード10が包み込まれる。この状態でボディプライ
3の折り曲げ端、すなわち幅端は、皺を生ずることなく
ビードフィラー9の外側面に密着する。
【0051】従って、図2に示すように、強度アップさ
れたボディプライ3が2層のコード層14,15を備
え、その幅端部の折り曲げ抵抗が強くても、その幅端部
は剛体よりなる折り曲げ部材31により、皺や垂れ下が
りを生じることなく確実に起立させながら、ビード10
上に折り返せる。
【0052】その後、トロイダル形状に形成されたボデ
ィプライ3の外周に、前もって環状に張り合わされたベ
ルト・トレッド環状体が、ブラダ24内圧が下げられた
ときに嵌合される。次いで、ボディプライ3の側面にサ
イドウォールが巻着される。このようにして、加硫前の
グリーンタイヤの成形が完了する。そして、このグリー
ンタイヤに加硫が施されることにより、図1に示すよう
な空気入りタイヤとなる。
【0053】このようにして製造された空気入りタイヤ
は、ボディプライのコードが2層になっている。従っ
て、この空気入りタイヤは、大きな破壊強力を必要とす
る車両用や、RV車両用のタイヤとして適する。
【0054】以上説明したこの第1の実施形態において
は、以下のような効果を発揮する。すなわち、剛体より
なるボディプライ折り曲げ部材31によりボディプライ
3の幅端部が起立させられる。同時に、ボディプライ3
の両ビード10間の部分が膨張する。このため、ボディ
プライ3の幅端部が短くても、あるいは、コード層1
4,15が2層設けられていて、幅端部の折り曲げ抵抗
が強くても、確実に起立させて、折り曲げることができ
る。従って、高品質のタイヤとすることが可能になる。
【0055】また、ボディプライのコードを複数層にす
るために、複数枚のボディプライを使用する必要がな
い。このため、複数枚のボディプライ間の位置合わせ等
の面倒な作業も不要であり、製造が容易で、コストダウ
ンが可能になる。しかも、図2から明らかなように、コ
ード層14,15におけるコード13間のゲージGを確
保する場合、コード13間における斜め方向において確
保すればよく、コード層14,15間の間隔を短くで
き、ボディプライの厚さを薄くでき、タイヤ軽量化に寄
与できる。
【0056】さらに、ボディプライ3の幅端部の折り曲
げに際して、ボディプライ3のビードセット部の内面に
対してビード押圧部材30により内径側から外径方向へ
の力を作用させて、その部分をロックするようにした。
このため、ボディプライ3のビードセット部が動かない
ように固定され、相互に圧着されて隙間が生じない。従
って、ビード10の内径面を起点にボディプライ3の幅
端部を確実に折り返すことができて、前記と同様に、タ
イヤ品質の向上に寄与できる。
【0057】ボディプライ3として、リボン12よりな
るものを用いたため、このリボン12を処理したり、取
り扱ったりする装置や設備を小型化できた。すなわち、
一般には、幅広の帯状コードにゴムを被覆したり、それ
をボディプライとするために小さく裁断したりするた
め、大型のカレンダー装置や裁断設備が必要である。こ
のため、工場スペースも広くせざるを得ず、設備費用も
莫大となる。これに対し、この実施形態においては、こ
のようなことを抑制して、設備やスペース等に要する費
用を大きく低減できる。
【0058】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を図13〜図15に基づいて説明する。な
お、以降の各実施形態及び変形例においては、前記第1
の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0059】この第2の実施形態においては、図13に
示すように、ボディプライ3の幅端がサイド部7の径方
向ほぼ中間部まで延長されたものである。この第2実施
形態のタイヤ成形装置11では、図14及び図15に示
すように、転動手段61が設けられている。この転動手
段61は、回転体としての折り曲げローラー54と、そ
の折り曲げローラー54を支持するラッセル機構46A
(図14の形態)或いはリンク機構46B(図15の形
態)と、それら機構46A又は46Bを作動させるため
の作動手段としてのシリンダー47とから構成されてい
る。ラッセル機構46A或いはリンク機構46Bは、そ
れ自体で或いはシリンダー47と共に折り曲げローラー
54を移動支持する支持体を構成している。
【0060】すなわち、前記各移動体23には作動板4
8が一対のガイドロッド39を介して押圧部材30と接
近離間する方向へ移動可能に配設され、その内面には作
動コマ40がガイドレール48aを介して移動体23の
半径方向へ移動可能に支持されている。そして、前記シ
リンダー47により、この作動板48が移動されるよう
になっている。
【0061】図14に示す前記ラッセル機構46Aは、
移動体23に支軸57を介して回動可能に支持された第
1リンク58、その第1リンク58の先端に中間部にお
いて中間軸51を介して回動可能に支持された第2リン
ク50とから構成されている。そして、前記折り曲げロ
ーラー54が第2リンク50の先端に回転可能に取り付
けられるとともに、第2リンク50の基端が軸49を介
してが前記作動コマ40に回転可能に支持されている。
【0062】よって、このタイヤ成形装置11におい
て、押圧部材30によりボディプライ3のビードセット
部がロックされた後、シリンダー47のピストンロッド
の突出により作動板48が押圧部材30側に接近移動さ
れる。そして、この接近移動により、ラッセル機構46
Aを介して折り曲げローラー54がボディプライ3の幅
端部を押圧しながら移動体23の外方(外径側)に突出
移動される。この折り曲げローラー54の突出移動によ
り、ボディプライ3の両幅端部が皺等を発生することな
くビード10側へスムーズに折り曲げられ、その折り返
し部にてビード10が包み込まれる。
【0063】図15に示す前記リンク機構46Bは、移
動体23に支軸41を介して回動可能に支持された第1
リンク42と、その第1リンク42の先端に中間軸43
を介して回動可能に支持された第2リンク44とから構
成されている。そして、前記折り曲げローラー54が第
2リンク44の先端に回転可能に取り付けられるととも
に、中間軸43が前記作動コマ40に回転可能に支持さ
れている。また、第1,第2リンク44は第1リンク4
2との間に掛装されたスプリング45により、相互に重
なる方向に回動付勢され、作動コマ40が作動板48の
方向に付勢されている。
【0064】よって、このタイヤ成形装置11におい
て、押圧部材30によりボディプライ3のビードセット
部がロックされた後、シリンダー47のピストンロッド
の突出により作動板48が押圧部材30側に接近移動さ
れる。そして、この接近移動により、リンク機構46B
を介して折り曲げローラー54がボディプライ3の幅端
部を押圧しながら移動体23の外方(外径側)に突出移
動される。この折り曲げローラー54の突出移動によ
り、図14の場合と同様にボディプライ3の両幅端部が
皺等を発生することなくビード10側へスムーズに折り
曲げられ、その折り返し部にてビード10が包み込まれ
る。
【0065】従って、この第2実施形態によれば、以下
のような効果を得ることができる。すなわち、このタイ
ヤ成形装置11においては、折り曲げローラー54によ
りボディプライ3の両幅端部を押圧した状態で外径側に
移動させる。このため、ボディプライ3の両幅端部を、
その両幅端部が図13に示すように長いハイターンアッ
プ構成の場合であっても、内径側から確実に折り返すこ
とができる。また、ボディプライ3折り曲げ部とビード
10との間のエアーを排出させることができて、エアー
溜まりの発生を防止できる。従って、タイヤ品質を向上
させることができる。
【0066】なお、図面上ビードコア8が断面円形に描
かれているが、ビードコア8の断面形状は円形,四角
形,六角形のいずれでもよく、この発明を具体化する上
で差異はない。
【0067】(第3の実施形態)この発明の第3の実施
形態を図16に基づいて説明する。この第3実施形態
は、ボディプライ3の幅端部を、後に巻装される第1ベ
ルト4Aの下まで延長したものである。従って、この第
3の実施形態においても、前記第2の実施形態と同様な
折り曲げローラーを有するタイヤ成形装置を用いるのが
好ましい。
【0068】この形態においては、サイド部7の全体が
2枚重ねのボディプライ3により覆われることになるた
め、サイド部7全体を補強できる。また、走行中、常に
変形を繰り返すサイド部7にボディプライ3の幅端が存
在しないため、応力が集中する個所がなく、セパレーシ
ョン等の危険性は少なく、タイヤ故障のおそれが低減で
きる。
【0069】(第4の実施形態)この発明の第4の実施
形態を図17及び図18に基づいて説明する。図18に
示すように、この第4の実施形態においては、1枚のボ
ディプライ3が円筒状にされた際(ボディプライ3A)
に、連続して複数回(図17,18では2回)積層巻回
されている。
【0070】従って、この第4の実施形態においては、
例えば図2で示す2層のコード層を有する1枚のボディ
プライ3で、4層のコード層を得ることができる。従っ
て、破壊強度の大きなボディプライが必要な車に使用さ
れるタイヤや、扁平タイヤに適したタイヤとなる。しか
しながら、これほど高強度が必要でない場合は、1層の
コード層を2回巻きして2層としてもよい。しかも、ボ
ディプライ3の種類が増えるわけではないので、製造は
簡単である。加えて、図17から明らかなように、ボデ
ィプライ3をトロイダル状に変形させることにより、ボ
ディプライ3の内外の層の幅端が自然にずれるため、幅
端の重なりを緩和できる。つまり、この幅端に大きな応
力集中が生じるのを抑制できる。
【0071】(第5の実施形態)次に、この発明の第5
の実施形態を図19に基づいて説明する。前記第4の実
施形態においては、1枚のボディプライ3を用いたが、
この第5の実施形態においては、幅の異なる2枚のボデ
ィプライ3,3を夫々1回巻きとして用いる。この場
合、各ボディプライは少なくとも一層のコード層を持っ
ている。そして、内側のボディプライ3を外側ボディプ
ライ3より幅の狭いものを用いれば、幅端段差を一層大
きくつけることが可能になる。
【0072】(第6の実施形態)この第6の実施形態に
おいては、図20に示すように、ボディプライ3の幅端
がビードコア8の外側の端面のところで止まっている。
【0073】従って、この第6の実施形態においては、
ボディプライ3の幅が小さくなり、タイヤ軽量化が可能
になる。 (第7の実施形態)この第7の実施形態においては、図
21に示すように、ボディプライ3の幅端がビードコア
8の内径面を覆う程度まで延びているだけで、外側面ま
で到達していない。
【0074】従って、この第7の実施形態においては、
さらなる軽量化が可能になる。また、ボディプライ3の
幅端部をビードコア8の外側面に折り返す必要がないた
め、例えば前記実施形態ような折り曲げ手段31及び転
動手段61が不要になり、成形装置の構成が簡単にな
る。
【0075】(第8の実施形態)この第8の実施形態に
おいては、図22に示すように、ボディプライ3に使用
されるリボン12のコード間ゲージGをコード径に比し
て大きく確保している。
【0076】コード層14,15に比してゴム16の量
が多くなり、クッション性が向上して、乗り心地に優れ
る。 (第9の実施形態)第9の実施形態においては、図23
に示すように、ひとつのコード層14におけるコード1
3の配列本数を少なくしたものである。
【0077】このように構成すれば、コード13の本数
を少なくでき、コード13がスチール等の金属よりなる
場合は、タイヤ軽量化が可能になる。 (変形例)なお、この発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、以下のような態様で具体化してもよ
い。
【0078】・ ボディプライを複数層にする構成にお
いて、そのボディプライを3層または4層、あるいはそ
れ以上の層数にすること。この場合、層数に対応する枚
数のボディプライを用いても、1枚のボディプライを層
数分だけ連続的に積層巻回してもよい。このように構成
されたボディプライを有するタイヤは、例えば、トラッ
ク等のように、大きな耐破壊強度が必要なタイヤに適す
る。
【0079】・ コード層が1層のボディプライ3を用
いること。従って、このようなボディプライ3を複数枚
用いて積層巻回すれば、実質的に、コード層が積層され
たことになる。また、このようなコード層が1層のボデ
ィプライ3と2層のボディプライ3とを積層すれば、奇
数層のコード層とすることができる。
【0080】・ 前記各実施形態においては、リボンを
断面平行四辺形としたが、長方形や台形等、他の形状に
すること。 ・ 図23の実施形態において、コード本数が少ないコ
ード層14のコード13を他のコード層15のそれより
も太くすること。このようにすれば、両層の剛性を均一
化できる。
【0081】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、特に、大きな破壊強度が必要な車輌や
RV車輌用タイヤの製造において、コストダウンが可能
になり、しかも高品質を達成できるという効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の空気入りタイヤを示す断面
図。
【図2】 ボディプライを示す一部断面図。
【図3】 ボディプライの側面図。
【図4】 リボンの巻回状態を示す斜視図。
【図5】 ボディプライの切開状態を示す斜視図。
【図6】 ボディプライの展開状態を示す正面図。
【図7】 ボディプライを円筒状にした状態を示す斜視
図。
【図8】 ボディプライを装着した状態の成形装置を示
す断面図。
【図9】 同じく一部拡大断面図。
【図10】 ボディプライを膨らませた状態の成形装置
を示す断面図。
【図11】 ボディプライの幅端部を折り曲げた状態の
成形装置を示す断面図。
【図12】 押圧部材及び折り曲げ部材を示す分解斜視
図。
【図13】 第2の実施形態の空気入りタイヤの断面
図。
【図14】 ハイターンアップタイヤの成形装置を示す
断面図。
【図15】 同じく断面図。
【図16】 第3の実施形態の空気入りタイヤの断面
図。
【図17】 第4の実施形態の空気入りタイヤの断面
図。
【図18】 同じくボディプライの側面図。
【図19】 第5の実施形態の空気入りタイヤの断面
図。
【図20】 第6の実施形態の空気入りタイヤの一部断
面図。
【図21】 第7の実施形態の空気入りタイヤの一部断
面図。
【図22】 第8の実施形態を示すボディプライの一部
断面図。
【図23】 第9の実施形態を示すボディプライの一部
断面図。
【図24】 従来例を示す断面図。
【符号の説明】
2…空気入りタイヤ、3…ボディプライ、8…ビードコ
ア、9…ビードフィラー、11…タイヤ成形装置、12
…リボン、13…コード、14…コード層、15…コー
ド層、21…タイヤ成形装置、30…折り曲げ手段とし
ての押圧部材、31…折り曲げ手段としての折り曲げ部
材、46A…ラッセル機構、46B…リンク機構、54
…回転体としての折り曲げローラー、G…コード間ゲー
ジ。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に複数層のコードが積層状態で埋
    設されたボディプライ用のゴムシートを円筒面上に巻回
    してボディプライを形成し、このボディプライの両幅端
    部にビードをセットした状態で、剛体よりなる折り曲げ
    手段をボディプライの内径側から外径側に移動させるこ
    とにより、ボディプライの幅端部をタイヤ外径側に折り
    曲げることを特徴とした空気入りタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げ手段をボディプライの内径
    側から外径側に移動させるのに際して、前記ボディプラ
    イの両幅端部間を狭めながらボディプライのビード間部
    分を外径側に膨張させることを特徴とする請求項1に記
    載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のコード層を埋設したボディプ
    ライ用のゴムシートは、各層に複数本のコードが配列さ
    れる少なくとも1層のコード層を埋設したゴム被覆リボ
    ンを円筒面上に密着状態で巻回して円筒状をなすリボン
    巻付体を形成し、このリボン巻付体を埋設されたコード
    に対し直角に切り開いて作製したことを特徴とする請求
    項1または2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ボディプライの幅端をビードのビー
    ドコアに添着されたビードフィラーの外側面に位置させ
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空
    気入りタイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ボディプライの幅端をビードフィラ
    ーの先端よりもタイヤ内径側に位置させることを特徴と
    した請求項4に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ボディプライの幅端をビードフィラ
    ーの先端よりもタイヤ外径側に位置させることを特徴と
    した請求項4に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ボディプライの幅端部の折り曲げを
    行う前記剛体よりなる折り曲げ手段は、回転体と、この
    回転体を折り曲げ方向へ移動する支持体とより構成した
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気
    入りタイヤの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ボディプライの幅端部の折り曲げに
    際して、ボディプライのビードセット部の内面に対して
    内径側から外径方向への力を作用させて、その部分をロ
    ックすることを特徴とした請求項1〜7のいずれかに記
    載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 【請求項9】 複数のコード層を埋設した一枚の前記ゴ
    ムシートを一回巻きして前記ボディプライを形成したこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気入
    りタイヤの製造方法。
  10. 【請求項10】 各々が少なくとも一層のコード層を持
    つ複数枚の前記ゴムシートを積層巻回して前記ボディプ
    ライを形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも一層のコード層を持つ1枚
    の前記ゴムシートを前記円筒面上に複数回連続して積層
    巻回して前記ボディプライを形成したことを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 積層されたコード層の各コードの配列
    位相をコード層間でずらせたことを特徴とする請求項1
    〜11のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  13. 【請求項13】 ボディプライの単位幅当たりのコード
    の配列本数をコード層ごとに変えたことを特徴とする請
    求項1〜12のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 各コード層が所定本数のコードよりな
    る複数のコード層を積層状態で埋設したリボンを複数本
    用い、各コードがタイヤ幅方向に延びるように、各リボ
    ンをそれらの側縁を密着させてボディプライとしたこと
    を特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の空気入
    りタイヤの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の製
    造方法により製造されたことを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
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