JP4153224B2 - 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りタイヤの製造方法、特にタイヤビード部に関連した製造方法、及び空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図9に示すような空気入りタイヤ51においては、走行使用時に、タイヤ最大断面幅部51aとリム52に対する装着部51bとで挟まれた部分、すなわち内径側サイドウォール部51cに対して圧縮力等の大きなストレスが作用する。この内径側サイドウォール部51cにボディプライ53の両幅端の折り曲げ部53aの端縁53bが配置されていると、その折り曲げ部53aの端縁53bに応力が集中する。内径側サイドウォール部51cでは、その過大な力に耐えきれず、端縁53bを核としてセパレーションが広まり、好ましくない。
【0003】
よって、ボディプライ53の折り曲げ部53aをタイヤ最大幅部51aを超えてトレッド51d側まで大きく延長させたり、折り曲げ部53aの端縁53bを覆うための被覆層を設けたり、あるいは、折り曲げ部53aを短くしてその端縁53bをリム装着部51bの領域内に止めたりすることが必要となる。この場合、材料コストの低減や軽量化等の観点から、折り曲げ部53aの端縁53bを装着部51bの領域内に止める方法が好ましいが、従来の製造方法においては、以下に説明するように、その要求を満たすことができなかった。
【0004】
すなわち、図10には、ビードコア54aとビードフィラー54bとよりなるビード54をボディプライ53に装着するための従来の製造方法が示されている。この従来方法においては、まず図10(a)に示すように、ドラム55上にボディプライ53がその幅端部を突出させた状態でセットされ、その突出部上にビード54が組み付けられる。次に、図10(b)に示すように、偏平状態のブラダ56内にエアーが注入されて、そのブラダ56が膨脹されることにより、ボディプライ53の幅端部が起立される。
【0005】
さらに、図10(c)に示すように、ブラダ56が引き続き膨脹されるとともに、金属製のプッシュキャン57によりブラダ56がドラム55側に向かって押し付けられる。この押付けにより、ボディプライ53の幅端部が折り返されて、そのボディプライ53の折り曲げ部53aにビード54が包み込まれる。その後、ドラム55が収縮されて、ビード54を包み込んだボディプライ53がドラム55から取り外され、次工程に送られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の製造方法においては、図10(b)から明らかなように、ブラダ56の膨脹初期ではその外径形状が小さくて、ボディプライ53の幅端部を十分に起立させることができない。このため、ボディプライ53の折り曲げ部53aの長さが短い場合、その折り曲げ部53aが自重により垂れ下がったり、折り曲げ部53aに皺が生じたりする。従って、前記のようにボディプライ53の折り曲げ部53aをトレッド51d側まで長く延長させたり、その折り曲げ部53aの端縁53bを被覆層により被覆してセパレーションの核になるのを防止する必要があって、材料コストの低減や軽量化の点で問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、コストの低減を図ることができるとともに、タイヤ軽量化を達成することができる空気入りタイヤの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法に係る発明は、接近離間可能な一対のリング状の移動体に円筒状のブラダが装着され、前記両移動体の外周面の収容凹部には、剛体からなる複数の押圧部材が放射状をなすように移動体の円周方向に配列した状態で半径方向に移動可能に収容されるとともに、各押圧部材の外側面と隣接して剛体からなる複数の折り曲げ部材が放射状をなすように移動体の円周方向に配列した状態で半径方向へ移動可能に設けられ、かつ前記押圧部材は前記折り曲げ部材に対して相対移動可能とされ、前記押圧部材には係合凸部が形成されるとともに、前記折り曲げ部材には前記係合凸部と係合可能な係合凹部が形成され、各折り曲げ部材の外端部に形成した係止溝には環状のスプリングを掛装して、このスプリングにより、各折り曲げ部材が前記収容凹部内への没入方向に移動付勢されるとともに、前記係合凸部と係合凹部との係合を介して前記押圧部材が前記折り曲げ部材と同方向に移動付勢された構成を用いて、前記ブラダの外周面にボディプライを巻回するとともに、そのボディプライの両幅端部にビードをセットした状態で、ボディプライのビードセット部を前記押圧部材により内径側から外径側に押圧することによってボディプライのビードセット部をロックした状態で、前記両移動体の接近移動により、ボディプライの両幅端間を狭めながらそのボディプライの軸線方向の中間部を拡径させるとともに、前記係合凸部と係合凹部との係合を介して折り曲げ部材を前記収容凹部内から突出させ、続いて、ボディプライの端部の折り返しのために前記折り曲げ部材をさらに突出させて、折り曲げ部材をボディプライの内径側から外径側に移動させることにより、ボディプライの両幅端部を折り曲げて、その折り曲げ部内にビードが包み込まれることを特徴とするものである。
【0009】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、ボディプライの折り曲げ部の長さが短い場合でも、剛体からなる折り曲げ部材の移動により、ボディプライの両幅端部を確実に起立させながら折り曲げて、ビードを配置することができる。よって、コストの低減を図ることができるとともに、タイヤ軽量化を達成することができる。
【0011】
また、この請求項1に記載の発明によれば、ボディプライのビードセット部を押圧部材により動かないようにロックすることができて、ビードの包み込みを確実に行うことができる。
【0013】
さらに、この請求項1に記載の発明によれば、ボディプライのビードセット部をロックすることができるとともに、それにともなってボディプライの両幅端部間が狭められるため、タイヤの成形とビードの包み込みとを同時に行うことができる。
【0015】
加えて、この請求項1に記載の発明によれば、折り曲げ部材が押圧部材に隣接した状態で移動されて、ボディプライの折り曲げ部をビードに対し、ビードの内径側の面を基点にして、皺や隙間が生じることなく密着させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施形態)
以下に、この発明の実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
【0026】
図1及び図2に示すように、この実施形態のタイヤ成形装置21においては、作動軸22に左右一対のリング状の移動体23が図示しない駆動手段により軸線L方向に沿って相対的に接近離間可能に支持され、それらの内側周縁にはブラダ装着部23aが設けられている。
【0027】
前記両移動体23のブラダ装着部23a間には、円筒状のブラダ24がその両端縁にて装着されている。ブラダ24の外周面には、前工程において円筒状に成形されたボディプライ25が嵌着される。また、ボディプライ25の両幅端部の外周には、ビードコア26aとビードフィラー26bとよりなるビード26が嵌合される。
【0028】
前記ブラダ24は、内側弾性材27と、外側弾性材28と、両弾性材27,28間に介装された芯材29とから構成されている。この芯材29は、ブラダ24の軸線方向に延長された複数の線材と、ブラダ24の軸線と直交する方向に延長された複数の線材とより形成され、それらの線材として高引張り強さを有し、永久歪の小さい材料、例えばアラミド繊維が用いられている。このため、ブラダ24は、容易に撓む性質を有するが、伸縮することはほとんどない。ブラダ24の内側弾性材27の両幅端部の内周面には、環状の装着凸部27aが形成されるとともに、同じく環状の連結凸部28aが形成されている。そして、前記装着凸部27aが前記移動体23に形成されたブラダ装着部23aに嵌着固定されている。また、前記連結凸部28aが後述する押圧部材30に形成された連結凹部30aに嵌着固定されている。
【0029】
図1〜図3に示すように、前記両移動体23の外周面には環状の収容凹部23bが形成されている。収容凹部23b内には硬質合成樹脂等の剛体からなる複数の押圧部材30が前記軸線Lを中心とした放射状をなすように移動体23の円周方向に配列した状態で半径方向へ移動可能に収容されている。各押圧部材30の外端部には前記ブラダ24の連結凸部28aを嵌合するための前記連結凹部30aが形成されている。また、各押圧部材30の内端部には傾斜面30bが形成されるとともに、外側面には係合凸部30cが形成されている。
【0030】
前記各押圧部材30の外側面に隣接配置されるように、移動体23の収容凹部23b内には硬質合成樹脂等の剛体からなる複数の折り曲げ部材31が前記軸線Lを中心とした放射状をなすように移動体23の円周方向に配列した状態で半径方向へ移動可能に収容されている。各折り曲げ部材31の外端部には係止溝31aが形成されている。また、各折り曲げ部材31の内端部には傾斜面31bが形成されるとともに、外側面には各押圧部材30の係合凸部30cに係合可能な係合凹部31cが形成されている。
【0031】
前記各折り曲げ部材31の係止溝31aには前記軸線Lを中心とした環状のスプリング32が掛装されている。そして、このスプリング32により、各折り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b内への没入方向に移動付勢されるとともに、各押圧部材30が係合凸部30cと係合凹部31cとの係合を介して同方向に移動付勢されている。
【0032】
前記両移動体23内には軸線Lを中心とした円環状の内側シリンダー室33が形成され、その内側シリンダー室33内には内端周面に傾斜カム面34aを有する内側ピストン34が移動可能に配設されている。そして、図4に示すように、内側シリンダー室33内への圧縮エアーの供給に伴い、内側ピストン34が押圧部材30側に接近移動されたとき、傾斜カム面34aと傾斜面30bとの係合により、各押圧部材30がスプリング32の付勢力に抗して移動体23の収容凹部23b内から外方に突出移動される。この突出移動により、ボディプライ25のビードセット部が内径側から外径側に押圧されて、その部分がビードコア26aの内径面に対してロックされるようになっている。
【0033】
また、各押圧部材30が突出移動される際には、係合凸部30cと係合凹部31cとの係合を介して、各折り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b内から外方へ若干突出した位置に移動される。この移動により、各折り曲げ部材31の傾斜面31bが後述する外側ピストン38の傾斜カム面38aと係合可能に対応配置されるようになっている。
【0034】
前記両移動体23間におけるブラダ24内の内側空間35と連通するように、作動軸22の軸芯部にはエアー供給路36が形成されている。そして、図4に示すように、両移動体23の接近移動によりボディプライ25の両幅端部間が狭められながら、このエアー供給路36からブラダ24の内側空間35に圧縮エアーが供給されることにより、ブラダ24が外径側に向かって変形される。この変形により、ボディプライ25がその軸線方向の中間部にて拡径されながらトロイダル状に変形されるようになっている。
【0035】
前記両移動体23内には前記軸線Lを中心とした円環状の外側シリンダー室37が内側シリンダー室33と同心状に形成され、その外側シリンダー室37内には内端周面に傾斜カム面38aを有する外側ピストン38が移動可能に配設されている。そして、図5に示すように、外側シリンダー室37内への圧縮エアーの供給に伴い、外側ピストン38が折り曲げ部材31側に接近移動されたとき、傾斜カム面38aと傾斜面31bとの係合により、各折り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b内から外方に突出移動される。この突出移動により、ボディプライ25の両幅端部が各折り曲げ部材31により折り曲げられ、その折り曲げ部25aにビード26が配置されるようになっている。
【0036】
そして、この実施形態においては、図6に示すように、折り曲げ部25aの端縁25bの位置がリム40におけるリムフランジ40aの高さH以下、好ましくは1/2H以下(リムフランジ40aの高さHの1/2倍以下)の範囲内で、設定されている。そして、空気入りタイヤ39を成形した状態で、このボディプライ25の折り曲げ部25aの端縁25bがリム40に対する装着部39aの領域内で止められるようになっている。
【0037】
次に、前記のように構成されたタイヤ成形装置21の動作を説明する。
さて、このタイヤ成形装置21においては、図1に示すように、一対の移動体23が離間位置に移動配置された状態で、ブラダ24の円筒面の外周にボディプライ25が嵌着されるとともに、そのボディプライ25の両幅端部にビード26が置かれる。この状態では、内外のピストン34,38が後退位置に配置されて、複数の押圧部材30及び折り曲げ部材31がスプリング32の付勢力により、移動体23の収容凹部23b内の没入位置に配置されている。
【0038】
この状態で、図4に示すように、内側シリンダー室33内に圧縮エアーが供給され、内側ピストン34が押圧部材30側に前進移動される。従って、傾斜カム面34aと傾斜面30bとの係合により、各押圧部材30が移動体23の収容凹部23b内から外方に突出移動される。この突出移動により、ボディプライ25のビードセット部が内径側から外径側に押圧されて、その部分が移動不能にロックされる。
【0039】
この場合、エアー供給路36からブラダ24の内側空間35にも圧縮エアーが供給され、図4に示すように、ブラダ24が外径側に変形されて、ボディプライ25の中間部が拡径される。それとともに、両移動体23が互いに接近する方向へ移動され、ボディプライ25の両幅端部の間隔が狭められる。
【0040】
また、各押圧部材30の突出移動に伴い、係合凸部30cと係合凹部31cとの係合を介して、各折り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b内から外方へ若干突出した位置に移動される。この移動によって、各折り曲げ部材31の傾斜面31bが外側ピストン38の傾斜カム面38aと係合可能に対応配置される。
【0041】
さらに、図5に示すように、外側シリンダー室37内に圧縮エアーが供給され、外側ピストン38が折り曲げ部材31側に前進移動されて、傾斜カム面38aと傾斜面31bとの係合により、各折り曲げ部材31が移動体23の収容凹部23b内から外方に突出移動される。この突出移動により、ボディプライ25の両幅端部が折り返されて、その折り曲げ部25a内にビード26が包み込まれる。
従って、図6に示すように、ボディプライ25の折り曲げ部25aの端縁25bの位置がリムフランジ高さH以内の範囲内で、例えば10mm程度の短い寸法に設定されている場合でも、剛体よりなる折り曲げ部材31により、ボディプライ25の両幅端部に皺や垂れ下がりを生じることながない。このため、ボディプライ25の両幅端部が確実に起立されながら、ビード26上に折り返される。
【0042】
その後、トロイダル形状に形成されたボディプライ25の外周に、ベルト層とトレッドゴム等が順次張り合わされ、あるいは前もって環状に張り合わせてなるベルト・トレッド環状体が嵌合される。次いで、ボディプライ25の側面にサイドウォールが巻着される。このようにして、加硫前のグリーンタイヤの成形が完了する。そして、このグリーンタイヤに加硫が施されることにより、図8に示すような空気入りタイヤ39となる。
【0043】
なお、グリーンタイヤが加硫工程を経ると、加硫時の拡径によりボディプライ25がわずかにずれるため、ボディプライ25の折り曲げ部25aの長さは、そのずれ分を見込んで設定されている。
【0044】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この空気入りタイヤの製造方法においては、剛体からなる折り曲げ部材31をボディプライ25の内径側から外径側に移動させることにより、ボディプライ25の両幅端部を折り曲げて、その折り曲げ部25aにビード26を配置するようになっている。このため、ボディプライ25の折り曲げ部25aの長さが短い場合でも、ボディプライ25の両幅端部を皺や垂れ下がりが生じることなく確実に起立させながら折りまげて、ビード26を配置することができる。よって、コストの低減を図ることができるとともに、タイヤ軽量化を達成することができる。
【0045】
(2) この空気入りタイヤの製造方法においては、前記ボディプライ25の両幅端部の折り曲げに際して、ボディプライ25のビードセット部を押圧部材30により内径側から外径側に押圧して、その部分をロックするようになっている。このため、ボディプライ25の幅端部を折り曲げて、ビード26を包む際に、その配置を確実に行うことができる。また、ボディプライ25はそのロックされた部分から端部側が折り曲げられるため、ボディプライ25の両ビード部間の部分には折り曲げの影響が及ぶことはない。機械的に均一に折り返されることで、皺もない均一なタイヤが形成され、タイヤのユニフォミティを改良することができる。
【0046】
(3) この空気入りタイヤにおいては、前記のような製造方法により製造され、ボディプライ25の折り曲げ部25aの端縁25bの高さ位置L1がリムフランジの高さH以内の範囲内で、好ましくは1/2H以内の範囲内で設定されている。つまり、ボディプライ25の折り曲げ部25aの端縁25bをリム40に対する装着部39aの領域内、すなわちリム40のフランジ高さ以内に止めることができる。よって、故障核になりがちな端縁25bを動歪が小さいフランジ内に収め、タイヤの強度、耐久性を確保しつつ、コスト低減及び軽量化を図ることができる。特に、折り曲げ部25aの端縁25bの高さ位置L1を10mm程度、好ましくはビードコア高さ以内にすれば、タイヤ強度、耐久性の確保と、コスト低減及び軽量化とのバランスを高いレベルで達成することができる。
【0057】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0058】
・ 前記実施形態において、押圧部材30及び折り曲げ部材31を、圧油にて作動されるシリンダー装置やソレノイド等の機械的駆動装置により移動させるように構成すること。
【0059】
・ 前記実施形態において、図7に示すように、ボディプライ25の折り曲げ部25aの高さL1を、5〜15mmの範囲内で、例えばビード26のビードコア26aの高さ程度の短い寸法に設定すること。このようにすれば、コスト軽減及びタイヤ軽量化に寄与できる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明においては、コストの低減を図ることができるとともに、タイヤ軽量化を達成することができる空気入りタイヤを提供できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のタイヤ成形装置を示す部分破断正面図。
【図2】 図1のタイヤ成形装置の一部を拡大して示す部分断面図。
【図3】 折り曲げ部材及び押圧部材を拡大して示す分解斜視図。
【図4】 図1のタイヤ成形装置の作動状態を示す部分断面図。
【図5】 タイヤ成形装置のさらに動作した状態を示す部分断面図。
【図6】 図1のタイヤ成形装置により製造されたタイヤの部分断面図。
【図7】 タイヤの異なった構成を示す部分断面図。
【図8】 この発明の製造方法によって製造されたタイヤの断面図。
【図9】 通常のタイヤの構成を示す断面図。
【図10】 (a)(b)(c)は従来のボディプライ折り曲げの製造工程を順に示す説明図。
【符号の説明】
21…タイヤ成形装置、23…移動体、23b…収容凹部、24…ブラダ、25…ボディプライ、25a…折り曲げ部、26…ビード、30…押圧部材、30c…係合凸部、31…折り曲げ部材、31a…係止溝、31c…係合凹部、32…スプリング、34…内側ピストン、36…エアー供給路、38…外側ピストン、51…空気入りタイヤ、L1…折り曲げ部の高さ、L2…ビードコアの底辺長さ。
Claims (1)
- 接近離間可能な一対のリング状の移動体に円筒状のブラダが装着され、
前記両移動体の外周面の収容凹部には、剛体からなる複数の押圧部材が放射状をなすように移動体の円周方向に配列した状態で半径方向に移動可能に収容されるとともに、各押圧部材の外側面と隣接して剛体からなる複数の折り曲げ部材が放射状をなすように移動体の円周方向に配列した状態で半径方向へ移動可能に設けられ、かつ前記押圧部材は前記折り曲げ部材に対して相対移動可能とされ、
前記押圧部材には係合凸部が形成されるとともに、前記折り曲げ部材には前記係合凸部と係合可能な係合凹部が形成され、
各折り曲げ部材の外端部に形成した係止溝には環状のスプリングを掛装して、このスプリングにより、各折り曲げ部材が前記収容凹部内への没入方向に移動付勢されるとともに、前記係合凸部と係合凹部との係合を介して前記押圧部材が前記折り曲げ部材と同方向に移動付勢された構成を用いて、
前記ブラダの外周面にボディプライを巻回するとともに、そのボディプライの両幅端部にビードをセットした状態で、
ボディプライのビードセット部を前記押圧部材により内径側から外径側に押圧することによってボディプライのビードセット部をロックした状態で、前記両移動体の接近移動により、ボディプライの両幅端間を狭めながらそのボディプライの軸線方向の中間部を拡径させるとともに、前記係合凸部と係合凹部との係合を介して折り曲げ部材を前記収容凹部内から外方へ突出させ、続いて、ボディプライの端部の折り返しのために前記折り曲げ部材をさらに突出させて、折り曲げ部材をボディプライの内径側から外径側に移動させることにより、ボディプライの両幅端部を折り曲げて、その折り曲げ部内にビードが包み込まれることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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