JP2003024732A - 空調用粗塵フィルタ - Google Patents
空調用粗塵フィルタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高湿度の個所にも適用が可能で高圧力損失に
耐えるようにした濾材のみを簡易に交換することができ
る長寿命洗浄可能型の粗塵フィルタを供給する。 【解決手段】粗塵フィルタ１の外枠幅６を２５ｍｍ以下
として外枠の上側の蓋４が開閉可能なコ字型を内側にし
た角形の防錆金属製の外枠２内の裏面側に金網３を配設
して裏面９にアルミニュウム製のエキスパンドメタル１
０を補強接着した厚みが１０ｍｍ以下の捕集効率が重量
法で９０％以上の濾材８を蛇腹状に折り込みピッチ１２
を１２ｍｍ以下に濾過面積を拡大した濾材８を、前記金
網３の前面に配置して両端及び下端を外枠２内に挿入し
て上方の蓋４を閉じた後の最前面に線材１４，１４’を
外枠２内の両側の側面から突っ張り式に両側の濾材端部
２０を外枠２内に押しつけるように保持する構成とす
る。
耐えるようにした濾材のみを簡易に交換することができ
る長寿命洗浄可能型の粗塵フィルタを供給する。 【解決手段】粗塵フィルタ１の外枠幅６を２５ｍｍ以下
として外枠の上側の蓋４が開閉可能なコ字型を内側にし
た角形の防錆金属製の外枠２内の裏面側に金網３を配設
して裏面９にアルミニュウム製のエキスパンドメタル１
０を補強接着した厚みが１０ｍｍ以下の捕集効率が重量
法で９０％以上の濾材８を蛇腹状に折り込みピッチ１２
を１２ｍｍ以下に濾過面積を拡大した濾材８を、前記金
網３の前面に配置して両端及び下端を外枠２内に挿入し
て上方の蓋４を閉じた後の最前面に線材１４，１４’を
外枠２内の両側の側面から突っ張り式に両側の濾材端部
２０を外枠２内に押しつけるように保持する構成とす
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】ビル，一般産業空調用フィル
タの粗塵フィルタに関する。 【従来の技術】 【０００１】ビル，一般産業空調用フィルタシステムで
は汚れた空気は粗塵フィルタの後にメインフィルタを設
けて濾過後に浄化された空気を送風機で搬送している。
外気取り入れ等の簡易な濾過ではメインフィルタを設け
ない場合もある。一般的に粗塵フィルタは平面で濾過さ
れる洗浄再生型のパネル式フィルタ、交換濾布型の折り
込み式のフィルタ及びロール巻き取り型のロールフィル
タ等が使用されているが最も安価な洗浄再生型パネル式
フィルタが多く使用されている。 【０００２】一般的に使用されるパネル式フィルタは１
枚の大きさが６１０ｍｍ□サイズで厚みが２５ｍｍ以下
で処理風量が５６ｍ３／ｍｉｎ前後で濾材は捕集効率が
重量法で６０〜８０％程度のポリエステルファイバー等
が多く使用されている。圧損が５〜１５ｍｍＡｑ程度に
達した時点で交換，洗浄再生され、その周期は使用場所
により異なるが１〜３ヵ月以内の短い周期で洗浄を繰り
返している。粗塵フィルタの後段に設置されるメインフ
ィルタは更に細かな濾布を使用した中性能，高性能フィ
ルタ又は、電気集塵フィルタや脱臭フィルタ等が使用さ
れるがメインフィルタの交換周期は前段の洗浄再生型粗
塵フィルタを使用する場合は捕集効率が低いのでメイン
フィルタにかかる負荷が高くなり圧損が１５〜３０ｍｍ
Ａｑ程度に達した時点の１〜２年の短い周期で交換して
いる。又、電気集塵フィルタでは６ヵ月〜１年の短い周
期で洗浄作業が繰り返されているのでフィルタにかかる
費用は多くなっている。 【０００３】以上のようなフィルタにかかる費用をコス
トダウンする方法として高捕集効率の濾材を使用した長
寿命の粗塵フィルタとして実用新案登録第３０７９０９
１号のような濾過面積を拡大した外枠が紙製の交換型の
折り込み式のフィルタが考案されており、洗浄再生型よ
りも安価な粗塵フィルタを使用してメインフィルタの交
換周期を延長してフィルタにかかる費用をコストダウン
できている。 【発明が解決しようとする課題】 【０００４】実用新案登録第３０７９０９１号では濾材
を折り込んで紙製の外枠内に周囲を接着固定され、前後
面は紙枠の対角状に板紙を折り込んだ濾材の先端とを接
着補強して折り込みピッチが変動しないようになされて
いるが湿度の影響には強度不足で折り込みピッチが変動
し、加湿装置のあるところでは短期間で紙枠そのものが
変形する欠点があり使用できないのでほぼ１ヵ年程度が
限界で交換式として使用されている。 【０００５】又、長期使用では圧力損失が高くなると湿
度の影響がなくても紙枠製のために強度が不足となり通
風方向に全体に湾曲する等の欠点があり、フィルタの裏
面の周囲が金属フレーム等で支持された状況でない場合
はフィルタが取り付け枠から外れる事故も予想され高圧
力となる長期間には使用できない。更に紙枠製交換型は
使用期間が約１ヵ年のために産業廃棄物の増加となる欠
点もあった。 【０００６】そこで本発明では高湿度の個所でも適用が
可能となる濾過面積を最大とした濾材を使用して高圧力
損失に耐えて長期間の使用が可能になる剛性のある構造
とした濾材のみが交換可能で洗浄再生も可能なる安価な
粗塵フィルタを供給する。 【課題を解決するための手段】 【０００７】本発明では上記目的を達成するために以下
のように構成した。粗塵フィルタの角形の外周枠はコ字
型を内側にした形状とした紙を使用せずアルミニュウム
製等の金属製外周枠として外周枠の内面の裏面側には金
網を配設した。濾材を蛇腹状に折り込み、その折り込み
形状が変動しないように濾材の裏面にアルミニュウム製
のエキスパンドメタルを接着した濾材を外周枠幅内の濾
材幅として折り込みピッチは濾材間が接触しない最小の
ピッチとした濾過面積が最大の蛇腹状濾材を裏面側の金
網の前面に配置して外周枠の内面に組み込む。濾材の最
前面は小外径の線材を外周枠の内面の両側面から交差さ
せて突っ張る状態で濾材の両端部を押しつけて保持する
ような保持棒とした。 【０００８】以上のような粗塵フィルタでは紙を使用せ
ず濾材のみで構成されるので高湿度の個所でも適用が可
能となり使用制限がなくなり洗浄再生も可能となる。ア
ルミニュウム製のエキスパンドメタルで裏面を補強した
濾材の折り込みピッチを最小として濾過面積を拡大した
ので長期間の使用が可能となり更に裏面側に配設された
金網で通風方向の風圧力を受けるようにしたので剛性が
強く高圧力損失に耐えるので更に長期間の使用ができ
る。紙枠の場合は全体が風圧力により湾曲するので外周
枠の４面を裏面側で保持する必要があったが金属製の外
周枠の場合は上下又は左右の２面を保持されれば良く設
置の制限もなくせる。長期間の使用では洗浄を繰り返し
実施する洗浄再生型の洗浄作業費用よりも安価となり簡
易に濾材のみを交換可能で紙を使用しない安価な粗塵フ
ィルタが供給できる。 【発明の実施の形態】 【０００９】従来の洗浄再生型の粗塵パネル式フィルタ
は平面で濾過されフィルタの厚みは２５ｍｍ以下なので
本発明の粗塵フィルタの厚みは２５ｍｍ以下としたので
従来のパネル式フィルタと交換を容易とした。従来の洗
浄再生型の一般的なサイズは６１０ｍｍ□が多く濾過面
積は０．３６ｍ２と少く洗浄再生周期が短いが本発明の
粗塵フィルタは２５ｍｍ厚み内に収納する濾材幅は２０
ｍｍとして折り込みピッチは濾材間が接触しない最小の
ピッチで蛇腹状に折り込んだ濾過面積が１．６ｍ２に拡
大ができ従来型に比べて４．４倍に拡大したので長寿命
が得られる。 【００１０】濾材は蛇腹状に折り込んだ形状が風圧によ
り折り込みピッチが変わらないように裏面を幅が１．０
ｍｍで０．３ｍｍ厚みの一片が３０ｍｍ，２０ｍｍのア
ルミニュウム製のエキスパンドメタルを予め濾材に接着
補強している。又、紙製の外枠を使用しないアルミニュ
ウム製等の金属製外枠として、濾材の前後面の補強も紙
製を使用せず裏面側は金網を配設して通風方向からの風
圧を受けるようにしたので高湿度の個所にも適用が可能
となり高圧力損失に耐えるので長期間の使用ができるよ
うにした。 【００１１】蛇腹状に折り込んだ濾材は金属製外枠内の
裏面側の金網の前面に配置して金網に沿って金属製外枠
内に挿入された濾材の最前面には外径が３ｍｍの線材の
保持棒を外枠内の両側の側面から交差する突っ張り式に
濾材の端部を外枠内に押しつけて濾材を保持する構造と
したので容易に収納固定ができる。又、外枠の上面に当
たる一辺を開閉式にしたのでさらに収納固定が容易にで
きる。前面の保持棒は通風方向から風圧は裏面の金網側
で受けるので簡易な方法でも良いが保持棒の数量の増加
や裏面のような更にメッシュの大きな金網とすることに
より濾材の移動を規制することも可能である。 【００１２】以上のように濾材を外枠内に接着固定する
ことなく簡易に収納固定ができる構造の粗塵フィルタを
提供することにより、従来の平面で濾過する洗浄再生型
の粗ィルタと容易に交換使用ができるので洗浄排水の放
流による水質汚濁を防止することに寄与できる。 【実施例】 【００１３】本発明の実施例を図面にもとずいて組み立
て手順を説明する。図１は本発明の粗塵フィルタの全体
組み立て構成図である。本発明の粗塵フィルタ１は洗浄
再生型の粗塵パネル式フィルタと交換が容易にできるよ
うに一般的な厚み２５ｍｍと同様にした外枠２の上側に
開閉可能な蓋４を設け幅６を２５ｍｍとして両幅１８が
２０ｍｍのコ字型を内側にした寸法２２を６１０ｍｍ□
の外枠２とした。それぞれの接続はピン５により組み立
てられ、開閉可能な蓋４のピン５は隙間がゆるく旋回で
きるようにして反対側のピン部は図示していないがピン
５を抜き取った凹凸の状態で嵌まり込むようにした。外
枠２の前面に当たる面の両側にはコ字型形状の内側に更
に折り返し部７を設けてその寸法１９を１０ｍｍとした
外枠２の形状とした。又、下側の外枠２には図示してい
ないが水抜き用の小穴を設けている。上記の各部の寸法
は厚みと大きさが種々あり代表的な寸法を示すものであ
る。外枠２の材質は１．０ｍｍ厚みのアルミニュウムと
したがステンレス又は，亜メッキ板等を使用することも
できる。 【００１４】上記の外枠２内の裏面側に当たる面に６１
０ｍｍ□の直径が２．０ｍｍの網み目寸法が３０ｍｍ□
の亜鉛メッキ製の格子状金網３を配設した。格子状金網
３は溶接接合されワイヤー状は強度を向上させるために
波打ち形状としている。上記の金網３の網み目の大きさ
や直径はフィルタのサイズにより変更され、材質も変更
が可能である。又、ワイヤー形状は直線であったりエキ
スパンドメタルであっても構わない。金網３の先端２４
は突起のない平坦な形状として蓋４を閉じ易くした。 【００１５】外枠２内の金網３の前面に組み込む濾材８
は裏面９に濾材８の補強材として０．３ｍｍ厚みで幅が
１．０ｍｍのアルミニュウム製のエキスパンドメタル１
０を接着した厚みが１．０ｍｍの捕集効率が重量法で９
０％以上の外枠２の寸法２２より５．０ｍｍ長くした寸
法２３の濾材８の幅１１を２０ｍｍでピッチ１２を１０
ｍｍとして濾材８の先端部１３に半径２ｍｍを設けて濾
材８間が接触して通風効率を悪くしないように蛇腹状に
折り込んだ濾材８とした。上記の濾材８の幅１１とピッ
チ１２は外枠２の幅６が２５ｍｍ時の一例の寸法であり
濾過面積を限定するものではない。又、裏面９の補強材
としてエキスパンドメタル１０の厚みと幅は大きさによ
り変更される。又、格子状のワイヤーによる補強であっ
ても構わない。 【００１６】次に濾材８を外枠２内への組み込む手順と
して外枠２の蓋４を開放した状態で裏面側の金網３の前
面に組み込む濾材８を前面側に向けて配置して組み込み
矢示１７方向へ順に組み込む。図４は本発明の粗塵フィ
ルタを組み立て中の中央部Ａ−Ａ視の拡大断面図であ
る。濾材８は裏面側の金網３の前面に幅６のコ字型を内
側にした外枠２内へ組み込むが外枠２の前面に当たる面
の両側にはコ字型形状の内側に更に折り返し部７を設け
ており濾材８の両幅２０は伸縮方向矢示２１を伸長させ
て両幅１８の内側へ２〜３ピッチ１２分を押し入れる。 【００１７】次に外枠２の蓋４を閉じる。この時濾材８
の幅寸法２３は外枠２の寸法２２より５．０ｍｍ長くし
ているので上下間で押しつけるので上下での通風のシー
ル性が保てる。濾材８の上下方向は蛇腹状の縦方向とな
るので強度があり幅寸法２３は寸法２２より５．０ｍｍ
でなくてもシール性が保てる。又、蓋４の内側にスポン
ジシートを張りつけてシールすることもできる。蓋４の
一方の固定は凹凸の嵌め合いのみで持たせたがピン挿入
タイプであっても構わない。 【００１８】図５は本発明の粗塵フィルタを組み立て後
のＢ−Ｂ視の拡大断図図である。図６は本発明の粗塵フ
ィルタを組み立て後の断面Ｃ−Ｃ視の拡大正面図であ
る。外枠２内へ組み込まれた濾材８は裏面は金網３に沿
って上下方向はコ字型形状の両幅１８の内側へ収納され
左右方向は更に折り返し部７の両幅１８の内側へ収納さ
れた状態の最前面側に、外径が３ｍｍの線材を中央部１
６を平坦にして左右を折り曲げその両端部１５を平坦な
Ｌ字型状に内側へ曲げ加工した保持棒１４，１４’を外
枠２内の両側の側面から交差する突っ張り式に左右から
濾材８の端部２０を圧縮して押しつけて濾材８を保持す
るようにした。 【００１９】保持棒１４，１４’は交差して平坦な中央
部１６と両先端部１５により濾材８のほぼ全体長さを押
しつけるようにした。又、保持棒１４，１４’は外枠２
のコ字型形状の内側に更に折り返し部７の寸法１９を１
０ｍｍとしているので濾材８の幅１１が２０ｍｍの中央
部より下方を押しつけるようにしたので濾材８の端部幅
２０は外枠２の両幅１８内から抜け出ることがなくシー
ル性が保てる。又、折り返し部７の寸法１９を１０ｍｍ
としているので保持棒１４，１４’は濾材８の中央部を
も圧縮するように保持するので濾材８のピッチ１２の変
動を抑制することができる。保持棒１４，１４’は２本
の線材を交差させて使用したが本数や線径は大きさによ
り変更される。又、外枠２に折り返し部７を設けなくて
も線材側で両端部を曲げ加工した押しつけ方法であって
も構わない。又、線材を交差させずに□型にして両側の
側面から突っ張り式にする方法や端部幅２０をクランプ
装置で固定する等の方法であっても構わない。 【発明の効果】 【００２０】上記のように紙を使用しないので高湿度の
個所でも使用ができるので使用制限がなくなる。又、濾
材８の折り込みピッチ１２は１２ｍｍ以内とした最大の
濾過面積とするので長寿命化が図れるが更に、濾材８の
裏面９にアルミニュウムエキスパンドメタル１０で補強
して更に金属製の外枠２内の濾材８の裏面側に金網３を
配置をするので剛性が高いので通風の圧力は紙枠型では
１５ｍｍＡｑ程度が基準であったが２５ｍｍＡｑ程度ま
で可能となり１ヵ年間以上の長寿命化が図れる。又、金
網３を波形状とするので濾材８の先端部１３は波形状内
に収まりピッチ１２の変動が抑制できる。濾材８の交換
周期が延長されるので従来の洗浄再生型の交換寿命とほ
ぼ同じになり産業廃棄物の増加にはならない。又、紙を
使用しなく濾材８の裏面９にアルミニュウムエキスパン
ドメタル１０を接着補強しているので洗浄しても濾材８
は縮小されないので洗浄再生型とすることもできる。更
に、濾材８の捕集効率を重量法で９０％以上としたので
後段に設置される価格の高いメインフィルタの負荷が軽
減され交換寿命が延長されるので産業廃棄物の減少とコ
ストダウンが図れる。
タの粗塵フィルタに関する。 【従来の技術】 【０００１】ビル，一般産業空調用フィルタシステムで
は汚れた空気は粗塵フィルタの後にメインフィルタを設
けて濾過後に浄化された空気を送風機で搬送している。
外気取り入れ等の簡易な濾過ではメインフィルタを設け
ない場合もある。一般的に粗塵フィルタは平面で濾過さ
れる洗浄再生型のパネル式フィルタ、交換濾布型の折り
込み式のフィルタ及びロール巻き取り型のロールフィル
タ等が使用されているが最も安価な洗浄再生型パネル式
フィルタが多く使用されている。 【０００２】一般的に使用されるパネル式フィルタは１
枚の大きさが６１０ｍｍ□サイズで厚みが２５ｍｍ以下
で処理風量が５６ｍ３／ｍｉｎ前後で濾材は捕集効率が
重量法で６０〜８０％程度のポリエステルファイバー等
が多く使用されている。圧損が５〜１５ｍｍＡｑ程度に
達した時点で交換，洗浄再生され、その周期は使用場所
により異なるが１〜３ヵ月以内の短い周期で洗浄を繰り
返している。粗塵フィルタの後段に設置されるメインフ
ィルタは更に細かな濾布を使用した中性能，高性能フィ
ルタ又は、電気集塵フィルタや脱臭フィルタ等が使用さ
れるがメインフィルタの交換周期は前段の洗浄再生型粗
塵フィルタを使用する場合は捕集効率が低いのでメイン
フィルタにかかる負荷が高くなり圧損が１５〜３０ｍｍ
Ａｑ程度に達した時点の１〜２年の短い周期で交換して
いる。又、電気集塵フィルタでは６ヵ月〜１年の短い周
期で洗浄作業が繰り返されているのでフィルタにかかる
費用は多くなっている。 【０００３】以上のようなフィルタにかかる費用をコス
トダウンする方法として高捕集効率の濾材を使用した長
寿命の粗塵フィルタとして実用新案登録第３０７９０９
１号のような濾過面積を拡大した外枠が紙製の交換型の
折り込み式のフィルタが考案されており、洗浄再生型よ
りも安価な粗塵フィルタを使用してメインフィルタの交
換周期を延長してフィルタにかかる費用をコストダウン
できている。 【発明が解決しようとする課題】 【０００４】実用新案登録第３０７９０９１号では濾材
を折り込んで紙製の外枠内に周囲を接着固定され、前後
面は紙枠の対角状に板紙を折り込んだ濾材の先端とを接
着補強して折り込みピッチが変動しないようになされて
いるが湿度の影響には強度不足で折り込みピッチが変動
し、加湿装置のあるところでは短期間で紙枠そのものが
変形する欠点があり使用できないのでほぼ１ヵ年程度が
限界で交換式として使用されている。 【０００５】又、長期使用では圧力損失が高くなると湿
度の影響がなくても紙枠製のために強度が不足となり通
風方向に全体に湾曲する等の欠点があり、フィルタの裏
面の周囲が金属フレーム等で支持された状況でない場合
はフィルタが取り付け枠から外れる事故も予想され高圧
力となる長期間には使用できない。更に紙枠製交換型は
使用期間が約１ヵ年のために産業廃棄物の増加となる欠
点もあった。 【０００６】そこで本発明では高湿度の個所でも適用が
可能となる濾過面積を最大とした濾材を使用して高圧力
損失に耐えて長期間の使用が可能になる剛性のある構造
とした濾材のみが交換可能で洗浄再生も可能なる安価な
粗塵フィルタを供給する。 【課題を解決するための手段】 【０００７】本発明では上記目的を達成するために以下
のように構成した。粗塵フィルタの角形の外周枠はコ字
型を内側にした形状とした紙を使用せずアルミニュウム
製等の金属製外周枠として外周枠の内面の裏面側には金
網を配設した。濾材を蛇腹状に折り込み、その折り込み
形状が変動しないように濾材の裏面にアルミニュウム製
のエキスパンドメタルを接着した濾材を外周枠幅内の濾
材幅として折り込みピッチは濾材間が接触しない最小の
ピッチとした濾過面積が最大の蛇腹状濾材を裏面側の金
網の前面に配置して外周枠の内面に組み込む。濾材の最
前面は小外径の線材を外周枠の内面の両側面から交差さ
せて突っ張る状態で濾材の両端部を押しつけて保持する
ような保持棒とした。 【０００８】以上のような粗塵フィルタでは紙を使用せ
ず濾材のみで構成されるので高湿度の個所でも適用が可
能となり使用制限がなくなり洗浄再生も可能となる。ア
ルミニュウム製のエキスパンドメタルで裏面を補強した
濾材の折り込みピッチを最小として濾過面積を拡大した
ので長期間の使用が可能となり更に裏面側に配設された
金網で通風方向の風圧力を受けるようにしたので剛性が
強く高圧力損失に耐えるので更に長期間の使用ができ
る。紙枠の場合は全体が風圧力により湾曲するので外周
枠の４面を裏面側で保持する必要があったが金属製の外
周枠の場合は上下又は左右の２面を保持されれば良く設
置の制限もなくせる。長期間の使用では洗浄を繰り返し
実施する洗浄再生型の洗浄作業費用よりも安価となり簡
易に濾材のみを交換可能で紙を使用しない安価な粗塵フ
ィルタが供給できる。 【発明の実施の形態】 【０００９】従来の洗浄再生型の粗塵パネル式フィルタ
は平面で濾過されフィルタの厚みは２５ｍｍ以下なので
本発明の粗塵フィルタの厚みは２５ｍｍ以下としたので
従来のパネル式フィルタと交換を容易とした。従来の洗
浄再生型の一般的なサイズは６１０ｍｍ□が多く濾過面
積は０．３６ｍ２と少く洗浄再生周期が短いが本発明の
粗塵フィルタは２５ｍｍ厚み内に収納する濾材幅は２０
ｍｍとして折り込みピッチは濾材間が接触しない最小の
ピッチで蛇腹状に折り込んだ濾過面積が１．６ｍ２に拡
大ができ従来型に比べて４．４倍に拡大したので長寿命
が得られる。 【００１０】濾材は蛇腹状に折り込んだ形状が風圧によ
り折り込みピッチが変わらないように裏面を幅が１．０
ｍｍで０．３ｍｍ厚みの一片が３０ｍｍ，２０ｍｍのア
ルミニュウム製のエキスパンドメタルを予め濾材に接着
補強している。又、紙製の外枠を使用しないアルミニュ
ウム製等の金属製外枠として、濾材の前後面の補強も紙
製を使用せず裏面側は金網を配設して通風方向からの風
圧を受けるようにしたので高湿度の個所にも適用が可能
となり高圧力損失に耐えるので長期間の使用ができるよ
うにした。 【００１１】蛇腹状に折り込んだ濾材は金属製外枠内の
裏面側の金網の前面に配置して金網に沿って金属製外枠
内に挿入された濾材の最前面には外径が３ｍｍの線材の
保持棒を外枠内の両側の側面から交差する突っ張り式に
濾材の端部を外枠内に押しつけて濾材を保持する構造と
したので容易に収納固定ができる。又、外枠の上面に当
たる一辺を開閉式にしたのでさらに収納固定が容易にで
きる。前面の保持棒は通風方向から風圧は裏面の金網側
で受けるので簡易な方法でも良いが保持棒の数量の増加
や裏面のような更にメッシュの大きな金網とすることに
より濾材の移動を規制することも可能である。 【００１２】以上のように濾材を外枠内に接着固定する
ことなく簡易に収納固定ができる構造の粗塵フィルタを
提供することにより、従来の平面で濾過する洗浄再生型
の粗ィルタと容易に交換使用ができるので洗浄排水の放
流による水質汚濁を防止することに寄与できる。 【実施例】 【００１３】本発明の実施例を図面にもとずいて組み立
て手順を説明する。図１は本発明の粗塵フィルタの全体
組み立て構成図である。本発明の粗塵フィルタ１は洗浄
再生型の粗塵パネル式フィルタと交換が容易にできるよ
うに一般的な厚み２５ｍｍと同様にした外枠２の上側に
開閉可能な蓋４を設け幅６を２５ｍｍとして両幅１８が
２０ｍｍのコ字型を内側にした寸法２２を６１０ｍｍ□
の外枠２とした。それぞれの接続はピン５により組み立
てられ、開閉可能な蓋４のピン５は隙間がゆるく旋回で
きるようにして反対側のピン部は図示していないがピン
５を抜き取った凹凸の状態で嵌まり込むようにした。外
枠２の前面に当たる面の両側にはコ字型形状の内側に更
に折り返し部７を設けてその寸法１９を１０ｍｍとした
外枠２の形状とした。又、下側の外枠２には図示してい
ないが水抜き用の小穴を設けている。上記の各部の寸法
は厚みと大きさが種々あり代表的な寸法を示すものであ
る。外枠２の材質は１．０ｍｍ厚みのアルミニュウムと
したがステンレス又は，亜メッキ板等を使用することも
できる。 【００１４】上記の外枠２内の裏面側に当たる面に６１
０ｍｍ□の直径が２．０ｍｍの網み目寸法が３０ｍｍ□
の亜鉛メッキ製の格子状金網３を配設した。格子状金網
３は溶接接合されワイヤー状は強度を向上させるために
波打ち形状としている。上記の金網３の網み目の大きさ
や直径はフィルタのサイズにより変更され、材質も変更
が可能である。又、ワイヤー形状は直線であったりエキ
スパンドメタルであっても構わない。金網３の先端２４
は突起のない平坦な形状として蓋４を閉じ易くした。 【００１５】外枠２内の金網３の前面に組み込む濾材８
は裏面９に濾材８の補強材として０．３ｍｍ厚みで幅が
１．０ｍｍのアルミニュウム製のエキスパンドメタル１
０を接着した厚みが１．０ｍｍの捕集効率が重量法で９
０％以上の外枠２の寸法２２より５．０ｍｍ長くした寸
法２３の濾材８の幅１１を２０ｍｍでピッチ１２を１０
ｍｍとして濾材８の先端部１３に半径２ｍｍを設けて濾
材８間が接触して通風効率を悪くしないように蛇腹状に
折り込んだ濾材８とした。上記の濾材８の幅１１とピッ
チ１２は外枠２の幅６が２５ｍｍ時の一例の寸法であり
濾過面積を限定するものではない。又、裏面９の補強材
としてエキスパンドメタル１０の厚みと幅は大きさによ
り変更される。又、格子状のワイヤーによる補強であっ
ても構わない。 【００１６】次に濾材８を外枠２内への組み込む手順と
して外枠２の蓋４を開放した状態で裏面側の金網３の前
面に組み込む濾材８を前面側に向けて配置して組み込み
矢示１７方向へ順に組み込む。図４は本発明の粗塵フィ
ルタを組み立て中の中央部Ａ−Ａ視の拡大断面図であ
る。濾材８は裏面側の金網３の前面に幅６のコ字型を内
側にした外枠２内へ組み込むが外枠２の前面に当たる面
の両側にはコ字型形状の内側に更に折り返し部７を設け
ており濾材８の両幅２０は伸縮方向矢示２１を伸長させ
て両幅１８の内側へ２〜３ピッチ１２分を押し入れる。 【００１７】次に外枠２の蓋４を閉じる。この時濾材８
の幅寸法２３は外枠２の寸法２２より５．０ｍｍ長くし
ているので上下間で押しつけるので上下での通風のシー
ル性が保てる。濾材８の上下方向は蛇腹状の縦方向とな
るので強度があり幅寸法２３は寸法２２より５．０ｍｍ
でなくてもシール性が保てる。又、蓋４の内側にスポン
ジシートを張りつけてシールすることもできる。蓋４の
一方の固定は凹凸の嵌め合いのみで持たせたがピン挿入
タイプであっても構わない。 【００１８】図５は本発明の粗塵フィルタを組み立て後
のＢ−Ｂ視の拡大断図図である。図６は本発明の粗塵フ
ィルタを組み立て後の断面Ｃ−Ｃ視の拡大正面図であ
る。外枠２内へ組み込まれた濾材８は裏面は金網３に沿
って上下方向はコ字型形状の両幅１８の内側へ収納され
左右方向は更に折り返し部７の両幅１８の内側へ収納さ
れた状態の最前面側に、外径が３ｍｍの線材を中央部１
６を平坦にして左右を折り曲げその両端部１５を平坦な
Ｌ字型状に内側へ曲げ加工した保持棒１４，１４’を外
枠２内の両側の側面から交差する突っ張り式に左右から
濾材８の端部２０を圧縮して押しつけて濾材８を保持す
るようにした。 【００１９】保持棒１４，１４’は交差して平坦な中央
部１６と両先端部１５により濾材８のほぼ全体長さを押
しつけるようにした。又、保持棒１４，１４’は外枠２
のコ字型形状の内側に更に折り返し部７の寸法１９を１
０ｍｍとしているので濾材８の幅１１が２０ｍｍの中央
部より下方を押しつけるようにしたので濾材８の端部幅
２０は外枠２の両幅１８内から抜け出ることがなくシー
ル性が保てる。又、折り返し部７の寸法１９を１０ｍｍ
としているので保持棒１４，１４’は濾材８の中央部を
も圧縮するように保持するので濾材８のピッチ１２の変
動を抑制することができる。保持棒１４，１４’は２本
の線材を交差させて使用したが本数や線径は大きさによ
り変更される。又、外枠２に折り返し部７を設けなくて
も線材側で両端部を曲げ加工した押しつけ方法であって
も構わない。又、線材を交差させずに□型にして両側の
側面から突っ張り式にする方法や端部幅２０をクランプ
装置で固定する等の方法であっても構わない。 【発明の効果】 【００２０】上記のように紙を使用しないので高湿度の
個所でも使用ができるので使用制限がなくなる。又、濾
材８の折り込みピッチ１２は１２ｍｍ以内とした最大の
濾過面積とするので長寿命化が図れるが更に、濾材８の
裏面９にアルミニュウムエキスパンドメタル１０で補強
して更に金属製の外枠２内の濾材８の裏面側に金網３を
配置をするので剛性が高いので通風の圧力は紙枠型では
１５ｍｍＡｑ程度が基準であったが２５ｍｍＡｑ程度ま
で可能となり１ヵ年間以上の長寿命化が図れる。又、金
網３を波形状とするので濾材８の先端部１３は波形状内
に収まりピッチ１２の変動が抑制できる。濾材８の交換
周期が延長されるので従来の洗浄再生型の交換寿命とほ
ぼ同じになり産業廃棄物の増加にはならない。又、紙を
使用しなく濾材８の裏面９にアルミニュウムエキスパン
ドメタル１０を接着補強しているので洗浄しても濾材８
は縮小されないので洗浄再生型とすることもできる。更
に、濾材８の捕集効率を重量法で９０％以上としたので
後段に設置される価格の高いメインフィルタの負荷が軽
減され交換寿命が延長されるので産業廃棄物の減少とコ
ストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の粗塵フィルタの全体組み立て構成図で
ある。 【図２】本発明の粗塵フィルタの正面図である。 【図３】本発明の粗塵フィルタの裏面の正面図である。 【図４】本発明の粗塵フィルタを組み立て中のＡ−Ａ視
の拡大断面図である。 【図５】本発明の粗塵フィルタを組み立て後のＢ−Ｂ視
の拡大断面図である 【図６】本発明の粗塵フィルタを組み立て後の断面Ｃ−
Ｃ視の拡大正面図である 【符号の説明】 １ 粗塵フィルター，２ 外枠 ，３ 金網
，４ 蓋 ，５ ピン ，６ 幅
，７ 折り返し部，８ 濾材 ，９ 裏面
，１０ エキスパンドメタル ，１１ 幅
，１２ ピッチ ，１３ 先端部 ，１４ 保
持棒 ，１４ 保持棒，１５ 両端部 ，１６ 中
央部 ，１７ 矢示 ，１８ 幅 ，１９ 寸法
，２０ 幅 ，２１ 矢示 ，２２
寸法 ，２３ 寸法 ，２４ 先端
ある。 【図２】本発明の粗塵フィルタの正面図である。 【図３】本発明の粗塵フィルタの裏面の正面図である。 【図４】本発明の粗塵フィルタを組み立て中のＡ−Ａ視
の拡大断面図である。 【図５】本発明の粗塵フィルタを組み立て後のＢ−Ｂ視
の拡大断面図である 【図６】本発明の粗塵フィルタを組み立て後の断面Ｃ−
Ｃ視の拡大正面図である 【符号の説明】 １ 粗塵フィルター，２ 外枠 ，３ 金網
，４ 蓋 ，５ ピン ，６ 幅
，７ 折り返し部，８ 濾材 ，９ 裏面
，１０ エキスパンドメタル ，１１ 幅
，１２ ピッチ ，１３ 先端部 ，１４ 保
持棒 ，１４ 保持棒，１５ 両端部 ，１６ 中
央部 ，１７ 矢示 ，１８ 幅 ，１９ 寸法
，２０ 幅 ，２１ 矢示 ，２２
寸法 ，２３ 寸法 ，２４ 先端
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 汚れた空気を浄化するフィルタの外枠の
厚みを２５ｍｍ以下としてコ字型を内側にした外枠の内
側を空洞とした角形の防錆金属製の上方を開閉可能とし
て外枠内の裏面側に金網を配設して、裏面にアルミニュ
ウム製のエキスパンドメタルを補強接着した厚みが１．
０ｍｍ以下の捕集効率が重量法で９０％以上の濾材を蛇
腹状に折り込んだピッチを１５ｍｍ以下に濾過面積を拡
大した濾材を、前記金網の前面に配置して両端及び下端
を外枠内に挿入後に上方の一辺を閉じた後の最前面に線
材で外枠内の両側の側面から突っ張り式に両側の濾材端
部を外枠内に押しつけるように保持する組立構成とする
ことにより、高湿度の個所にも適用が可能で高圧力損失
に耐えるようにした濾過面積の拡大型で濾材の交換も簡
易にできて洗浄再生も可能なることを特徴とする粗塵フ
ィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001247450A JP2003024732A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 空調用粗塵フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001247450A JP2003024732A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 空調用粗塵フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003024732A true JP2003024732A (ja) | 2003-01-28 |
Family
ID=19076788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001247450A Pending JP2003024732A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 空調用粗塵フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003024732A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011041270A1 (en) * | 2009-09-29 | 2011-04-07 | Wallner Tooling/Expac, Inc. | Expanded metal and process of making the same |
| KR101607177B1 (ko) | 2013-03-28 | 2016-03-29 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
| JP6140346B1 (ja) * | 2016-07-25 | 2017-05-31 | 仁孝 福井 | 粉塵回収体と集塵装置 |
| KR20180123884A (ko) * | 2017-05-10 | 2018-11-20 | 코웨이 주식회사 | 가습필터용 필터프레임 |
| US10760266B2 (en) | 2017-08-14 | 2020-09-01 | Clarkwestern Dietrich Building Systems Llc | Varied length metal studs |
-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001247450A patent/JP2003024732A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011041270A1 (en) * | 2009-09-29 | 2011-04-07 | Wallner Tooling/Expac, Inc. | Expanded metal and process of making the same |
| US8696781B2 (en) | 2009-09-29 | 2014-04-15 | Wallner Tooling\Expac, Inc. | Expanded metal and process of making the same |
| KR101607177B1 (ko) | 2013-03-28 | 2016-03-29 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
| JP6140346B1 (ja) * | 2016-07-25 | 2017-05-31 | 仁孝 福井 | 粉塵回収体と集塵装置 |
| JP2018020296A (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-08 | 仁孝 福井 | 粉塵回収体と集塵装置 |
| KR20180123884A (ko) * | 2017-05-10 | 2018-11-20 | 코웨이 주식회사 | 가습필터용 필터프레임 |
| KR102480170B1 (ko) * | 2017-05-10 | 2022-12-22 | 코웨이 주식회사 | 가습필터용 필터프레임 |
| US10760266B2 (en) | 2017-08-14 | 2020-09-01 | Clarkwestern Dietrich Building Systems Llc | Varied length metal studs |
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