JPH04267914A

JPH04267914A - 集塵装置

Info

Publication number: JPH04267914A
Application number: JP3033691A
Authority: JP
Inventors: Akira Suzuki; 鈴　木　　　彰; Takahiro Kobayashi; 小　林　隆　裕
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1991-02-25
Filing date: 1991-02-25
Publication date: 1992-09-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ガスタービン
プラントの空気吸い込み口に設置される集塵装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ガスタービンは、運転にあたり外気を吸
い込み、これを作動流体としている。この外気には、微
細な固体（粉塵）や液体（霧、雨）などが浮遊している
ので、これらの異物微粒子も一緒にガスタービンの中に
吸い込まれることになる。このような異物（以下、浮遊
粉塵という）がスタービン内部の腐食、汚染の発生原因
となるとともに、ガスタービンの重要部分に入り込むと
故障や、性能、寿命の低下につながることになる。

【０００３】そこで、浮遊粉塵の吸込みを未然に防止す
るため、ガスタービンの空気吸込み口には、空気から浮
遊粉塵を機械的に分離、除去して吸込み空気を清浄な空
気にするための集塵装置が据付けられており、一般に、
この種の集塵装置としては、フィルタ式の集塵装置が利
用されている。

【０００４】図９および図１０は、従来のフィルタ式の
集塵装置の構成を示す図である。この集塵装置は、筐体
状の金属製のフレーム１の前面、背面にそれぞれ金網２
ａ、２ｂが張られており、この金属製のフレーム１の内
部には、粉塵を空気中から分離する媒体としてフィルタ
メディア３が収納されている。この場合、空気のろ過面
積を大きくとってろ過する空気の流量を確保するために
、フィルタメディア３は図示するように波形に褶曲した
形で収納されている。従って、フィルタメディア３のこ
の形状を保持するため、一定間隔をおいて、前後から互
い違いにサポート部材４が多数設けられている。これら
のサポート部材４は支持枠５によって支持されている。

【０００５】一方、図１１は、従来例による他の形式の
集塵装置を示したもので、この集塵装置では、フィルタ
メディア３は交換可能となっている。すなわち、フィル
タメディア３は上下の紙製のプレート７ａ、７ｂによっ
て波形形状に保持されており、これらを一体としてリテ
ーナ８に着脱自在に収納できるようになっている。従っ
て、フレーム９を取り外したのち、リテーナ８から古く
なったフィルタメディア３を取り出して交換する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような集塵装置に
おいては、ガスタービンに設置されてから使用が継続し
て時間が経つとフィルタメディア３の集塵能力が低下し
てくるため、その交換を行わなければならない。一般に
、ガスタービンプラントの場合、一台のガスタービンに
ついて、数百の集塵装置が使用されており、ガスタービ
ンを数基備えたコンバインドサイクルプラントともなる
と、設置されている集塵装置の数は、一千台以上にもの
ぼる。このため、その交換にあたっては、図９に示した
集塵装置では、フィルタメディアの交換が容易ではない
ので、フィルタメディアとともにフレーム、金網も一緒
に廃棄して、新品の集塵装置に交換しているのが実状で
ある。

【０００７】また、図１１の集塵装置においては、フィ
ルタメディアの交換が可能なようになってはいるが、フ
ィルタメディアの褶曲した一つ一つのひだをリテーナに
挿入していく作業が煩雑であり、一度に交換すべき集塵
装置の数が多数になるとその交換は大変な作業となる。

【０００８】一方、集塵装置をフィルタメディアごと廃
棄する場合には、産業廃棄物としてその処理コストの増
大が問題となっている。

【０００９】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消し、外枠ごと廃棄することなくフィルタメ
ディアのみの交換を簡便に行え、また、本体ごと廃棄す
る場合でも焼却処理ができるようにした集塵装置を提供
することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外枠を一体、分離自在に分割するととも
に、フィルタメディアの形状を保持する部材を分割構成
し、フィルタメディアを着脱自在に収納するようにした
ことを特徴とするものである。

【００１１】また、本発明は、少なくとも外枠の材質が
可燃性の非金属材料からなることを特徴とするものであ
る。

【００１２】

【作用】本発明によれば、分割された一方の外枠を取り
外すと、保持部材も分割されているので、フィルタメデ
ィアを抜きとるように取り出すことができ、新品のフィ
ルタメディアの装着も容易にできる。一方、可燃性の材
質からなる外枠は、廃棄に際して焼却処理に付すことが
できる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明による集塵装置の一実施例につ
いて添付の図面を参照して説明する。

【００１４】図１は、本実施例による集塵装置の全体を
示したもので、この集塵装置の箱形の外枠は、空気の流
れ方向の前後で二分割されており、空気の取り込み側に
あたる外枠１０ａと、清浄になった空気の出口側にあた
る外枠１０ｂとから構成され、両者は図示しない止め金
などによって一体化、また分離取り外しが自在になって
いる。この実施例では、これら外枠１０ａ、１０ｂは金
属薄板からなり、外枠１０ａの前面の開口部には金網１
２ａが、外枠１０ｂの背面の開口部には金網１２ｂがそ
れぞれ張られている。また、これら外枠１０ａ、１０ｂ
の内側にはそれぞれ図２に示されるように、収納される
フィルタメディア１４の波形に褶曲した形状を保持する
部材として、外枠１０ａ、１０ｂ側とにそれぞれ分割し
て設けたサポート部材１６ａ、１６ａ、…、１６ｂ、１
６ｂ、…が水平に張り出すように取り付けられている。外枠１０ａのサポート部材１６ａ、１６ａ、…は、細長
い帯状の薄板を折り返したものを支持枠１８ａに対して
所定間隔をおいて水平に片持ち支持するように取り付け
たもので、フィルタメディア１４の高さに応じて上下に
数段設けられている。そして、もう一方の外枠１０ｂに
対しても上記各段のサポート部材１６ａ、１６ａ、…に
対応するように、同様のサポート部材１６ｂ、１６ｂ、
…が支持枠１８ｂに片持ち支持されている。このような
各段のサポート部材１６ａ、１６ａ、…、サポート部材
１６ｂ、１６ｂ、…は互い違いになるように配置されて
いる。この実施例では、外枠１０ｂ側のサポート部材１
６ｂ、１６ｂ、…の長さＬは、外枠１０ｂの前後方向の
幅よりも大きくとられており、これによって、サポート
部材１６ｂ、１６ｂ、…が外枠１０ｂから大きく外側に
張り出すようになっている。

【００１５】次に、図４は、外枠１０ｂに設けられたフ
ィルタメディア１４の取り付け兼シール部が示されてい
る。すなわち、外枠１０ｂの内側側面には、Ｌ字状に屈
曲した舌状のホルダ１９が取り付けられており、外枠１
０ｂとこのホルダ１９との間に形成された隙間にフィル
タメディア１４の端部を差し込むことで気密に拘止され
るようになっている。従って、従来、フィルタメディア
１４の端部を接着剤で接着していたものに較べて、取扱
いが簡便化されている。

【００１６】なお、この取り付け兼シール部を図５に示
されるような構成とすることもできる。この変形例では
、外枠１０ａの両側面の端縁には、フィルタメディア１
４の厚さよりも若干小さな段差Ｈが付けられており、こ
の外枠１０ａと重なり合うもう一方の外枠１０ｂの端縁
との間にこのフィルタメディア１４の端部が挟み込まれ
、これによって外枠１０ａ、１０ｂとフィルタメディア
１４の間の気密性が保持されるようになっている。

【００１７】以上のように構成される集塵装置において
は、ガスタービンなどの空気取り込み口に設置して所定
の使用期間が経過した集塵装置について、定期的なフィ
ルタメディア１４の交換を次のようにして行うことがで
きる。すなわち、図３に示されるように、集塵装置の外
枠が外枠１０ａと外枠１０ｂとに分割されているので、
外枠１０ａを外枠１０ｂから取り外ずすことで、フィル
タメディア１４が外枠１０ｂの内側に装着された状態で
外部に露出する。従って、これを引き抜くようにして寿
命のきたフィルタメディア１４を簡単に取り出すことが
できる。

【００１８】その後、新しいフィルタメディア１４に交
換するときには、予め波状に折り畳んでおいた新品のフ
ィルタメディア１４を、そのそれぞれのひだの間にサポ
ート部材１６ｂ、１６ｂ、…が入るようして装着し、さ
らにフィルタメディア１４の両端部を屈曲したホルダ１
９に差し込んでこれに拘止させる。この間の作業におい
ては、サポート部材１６ｂ、１６ｂ、…が大きく外側に
張り出している一方で外枠１０ｂの端縁が後側に後退し
た位置にあるため、当該外枠１０ｂがフィルタメディア
１４と干渉せず、従って交換作業を円滑に能率良く行う
ことができる。しかる後、外枠１０ａを外枠１０ｂに一
体的に組み付けることで交換作業が終了する。

【００１９】次に本発明の他の実施例について、上記第
１実施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付して
説明する。

【００２０】図６に示した実施例では、集塵装置の箱形
の外枠を上下方向で二分割に構成している。すなわち、
この外枠は、空気の流れ方向について前面、背面の開口
部にそれぞれ金網１２ａ、１２ｂが張られた外枠２０ａ
と、筐体状の蓋体として構成されている外枠２０ｂとか
らなっている。フィルタメディア１４は上下多段に組み
上げられた支持枠２２ａ、２２ｂのなかにすっぽりと組
み入れられ、この支持枠２２ａ、２２ｂごと外枠２０ａ
の中に着脱自在に収納されるようになっている。この実
施例では、図７に示されるように、支持枠２２ａ、２２
ｂは前後方向で二分割されており、それぞれの支持枠２
２ａ、２２ｂにはサポート部材１６ａ、１６ａ、…、１
６ｂ、１６ｂ、…が水平に片持ち支持されている。これ
らサポート部材１６ａ、１６ａ、…、１６ｂ、１６ｂ、
…は、互い違いに一定間隔をおいて配列している。なお
、一方の支持枠２２ｂについては、そのサポート部材１
６ａ、１６ａ、…が大きく張り出すように構成されてい
る。

【００２１】以上のように構成される集塵装置において
は、定期的なフィルタメディア１４の交換を次のように
して行うことができる。すなわち、集塵装置の外枠が外
枠２０ａと外枠２０ｂとに分割されているので、外枠２
０ｂを外枠２０ａから取り外ずすことで、内部に収納さ
れたフィルタメディア１４を多段に組み上げられた支持
枠２２ａ、２２ｂごと引き上げて取り出すことができる
。その後、支持枠２２ａと、支持枠２２ｂとを分離する
ことで、使用済みのフィルタメディア１４を取り出す。

【００２２】しかして、新しいフィルタメディア１４に
交換するときには、予め波状に折り畳んでおいた新品の
フィルタメディア１４のそれぞれのひだの間にサポート
部材１６ａ、１６ａ、…、１６ｂ、１６ｂ、…が入るよ
うして支持枠２２ａ、２２ｂを組み上げ、この支持枠ご
と外枠２０ａに組み込むことで、交換作業が終了する。　　次に、さらに他の実施例について、図８に基づき説
明する。

【００２３】この実施例の集塵装置は、上記実施例と相
違し、一体の箱形の外枠２４の内部に波形に褶曲した状
態でフィルタメディア１４を収納して構成されるもので
ある。外枠２４の前面、背面にはそれぞれ金網１２ａ、
１２ｂが張られており、金網１２ａから取り込まれフィ
ルタメディア１４により清浄化された空気は、金網１２
ａを通って導出されるようになっている。フィルタメデ
ィア１４は、多段に組み上げた支持枠２５によって囲ま
れており、それぞれの支持枠２５には前後から互い違い
にサポート部材２６、２６、…が張り出している。これ
らサポート部材２６、２６、…は、フィルタメディア１
４の重畳したひだとひだとの間を隔絶し、これによって
フィルタメディア１４の波形の形状がくずれないように
保持されている。

【００２４】しかして、この集塵装置において、外枠２
４、支持枠２５およびサポート部材２６、２６、…は、
その材質に可燃性の非金属材料、この実施例ではＡＢＳ
樹脂等の可燃性プラスチックを用いて成形されている。従って、装置全体の重量を大幅に軽量化、腐食防止を図
ることができ、新しい集塵装置との交換作業に際して、
取り外し、据付などの取扱いが容易になる。また、集塵
装置を新しいものに交換したあとの廃品となつた集塵装
置の処理としては、焼却に付すことができる。従って、
ガスタービンプラントなどで、一度に多数の集塵装置を
交換する場合に、大量に廃棄される集塵装置の後処理の
問題を処理コストの低い焼却によって処理することがで
きる。なお、可燃性プラスチックを材質とする集塵装置
の構成要素については、焼却処理の便宜を考慮し、金網
１２ａ、１２ｂに替えて可燃性プラスチックの網を使用
することもできる。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外枠を一体、分離自在に分割するとともに、
フィルタメディアの形状を保持する部材を分割構成し、
フィルタメディアを着脱自在に収納するようにしている
。このため、分割された一方の外枠を取り外すと、保持
部材も分割されているので、フィルタメディアを抜きと
るように取り出すことができ、新品のフィルタメディア
の装着も容易にできる。

【００２６】また、少なくとも外枠の材質が可燃性の非
金属材料からなる集塵装置によれば、可燃性の材質から
なる外枠は、焼却処理に付すことができので、一度の交
換作業で多量の廃棄すべき集塵装置が出た場合でも、そ
の廃棄処理の問題を低コストで解決することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による集塵装置の一実施例を示す斜視図
。

【図２】図１の集塵装置の内部を表した概略断面図。

【図３】図１の集塵装置において、フィルタメディアの
交換の手順を説明する図。

【図４】図１の集塵装置において、フィルタメディアの
端部の取り付け兼シール部の構成を示した図。

【図５】図１の集塵装置において、フィルタメディアの
端部の取り付け兼シール部の変形例の構成を示した図。

【図６】本発明による集塵装置の第２の一実施例を示す
斜視図。

【図７】図６の集塵装置の支持枠を表した概略断面図。

【図８】本発明による集塵装置の第３の一実施例を示す
斜視図。

【図９】従来技術による集塵装置を示した斜視図。

【図１０】図９の集塵装置の内部を表した概略断面図。

【図１１】従来技術による他の形式の集塵装置を表した
斜視図。

【図１２】図１１の集塵装置の概略断面図。

【符号の説明】

１０ａ、ｂ　　外枠１２ａ、ｂ　　金網１４　　フィルタメディア１６ａ、ｂ　　サポート部材１８ａ、ｂ　　支持枠１９　　シール部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】箱形の外枠の内部にフィルタメディアを収
納してなる集塵装置において、外枠を一体、分離自在に
分割するとともに、フィルタメディアの形状を保持する
部材を分割構成し、フィルタメディアを着脱自在に収納
するようにしたことを特徴とする集塵装置。
【請求項２】箱形の外枠の内部にフィルタメディアを収
納してなる集塵装置において、少なくとも外枠の材質が
可燃性の非金属材料からなることを特徴とする集塵装置
。