JP2003023182A - 窒化物半導体素子 - Google Patents

窒化物半導体素子

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JP2003023182A
JP2003023182A JP2002119613A JP2002119613A JP2003023182A JP 2003023182 A JP2003023182 A JP 2003023182A JP 2002119613 A JP2002119613 A JP 2002119613A JP 2002119613 A JP2002119613 A JP 2002119613A JP 2003023182 A JP2003023182 A JP 2003023182A
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Tatsunori Toyoda
達憲 豊田
Yoshinori Nakagawa
義典 中河
Takeshi Kususe
健 楠瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光層(又は受光層)に均一に電流を注入す
ることができ、発光効率(又は受光効率)を高くできる
窒化物半導体素子を提供する。 【解決手段】 基板上にn型窒化物半導体層、発光層及
びp型窒化物半導体層が順に積層され、p型窒化物半導
体層上に正電極が形成され、p型窒化物半導体層の一部
を除去して露出させたn型窒化物半導体層の表面とオー
ミック接触するように負電極が形成された窒化物半導体
素子において、正電極及びp型窒化物半導体層を覆うよ
うに第1の絶縁膜を形成し、負電極を外部回路との接続
部分の面積が大きくなるように第1の絶縁膜を介して正
電極上に延在させて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、n型及びp型窒化
物半導体層を備えた窒化物半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、窒化物化合物半導体を用いた発光
素子が、青色系の発光が可能な発光素子として注目され
ている。この窒化物化合物半導体を用いた従来の発光素
子は、図15に示すように、サファイヤ基板11上にn
型窒化物半導体層12を成長させ、そのn型窒化物半導
体層12上に発光層10を介してp型窒化物半導体層1
3を成長させた層構造を有する。この従来の窒化物半導
体発光素子において、図15,16に示すように、p型
窒化物半導体層上には、p型窒化物半導体層とオーミッ
ク接触可能な金属膜からなるp側の正電極15が形成さ
れ、n側の負電極14は、所定の位置で、p型窒化窒化
物半導体層と発光層をエッチングにより除去してn型窒
化物半導体層の上面を露出させて、露出させた上面上に
形成されている。このように、従来例の窒化物半導体発
光素子では、同一面側に形成された正負の電極間の短絡
を防止するためと、素子の保護のために正負の電極の取
り出し部分(開口部18,19)を除いて絶縁膜17が
形成されている。尚、図15,16の窒化物半導体発光
素子においては、正電極15上の負電極14から比較的
離れた位置に取り出し電極16が形成されている。以上
のように構成された従来例の窒化物半導体発光素子は、
比較的高い強度の青色系の発光が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
窒化物半導体発光素子では、p型窒化物半導体の抵抗が
n型窒化物半導体の抵抗に比較して大きいので、p側の
正電極15の面積をn側の負電極14の面積に比較して
大きくする必要があり、かつ負電極14はn型窒化物半
導体層の上面にのみ形成されているので、n型窒化物半
導体層12との接触面積を大きくすることができいとい
う問題点があった。また、窒化物半導体発光素子におい
て、p型窒化物半導体13の上に透明電極を形成して、
該透明電極を介して光を出力するいわゆる半導体側発光
とする場合、p側の正電極15として形成される透明電
極の面積をさらに大きくする必要があるので、n側の負
電極の面積の確保が益々困難になるという問題点があっ
た。この結果、従来の窒化物半導体発光素子では、発光
層15全体に電流を均一に流すことが困難であり、窒化
物半導体発光素子の高い発光効率を十分引き出すことが
できなかった。また、電流が一部に集中して流れること
により、素子特性の劣化させる恐れがあった。以上、窒
化物半導体発光素子の例について説明したが、発光層1
0に代えて受光層を形成することにより窒化物半導体を
用いた窒化物半導体受光素子を構成しようとする場合に
おいても同様の問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決して、
発光層(又は受光層)に均一に電流を注入することがで
き、発光効率(又は受光効率)を高くできる窒化物半導
体素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の従来例の持つ問題
点を解決するために、本発明に係る請求項1記載の発明
は、基板上にn型窒化物半導体層、発光層及びp型窒化
物半導体層が順に積層され、上記p型窒化物半導体層上
に正電極が形成され、上記p型窒化物半導体層の一部を
除去して露出させた上記n型窒化物半導体層の表面とオ
ーミック接触するように負電極が形成された窒化物半導
体素子において、上記正電極及び上記p型窒化物半導体
層を覆うように第1の絶縁膜を形成し、上記負電極を外
部回路との接続部分の面積が大きくなるように上記第1
の絶縁膜を介して上記正電極上に延在させて形成したこ
とを特徴とする。また、本発明に係る請求項2記載の発
明は、請求項1記載の窒化物半導体素子においてさら
に、上記第1の絶縁膜により上記正電極と導通しないよ
うに上記正電極上に重ねてn側取り出し電極が形成され
ているとしたものである。さらに、本発明に係る請求項
3記載の発明は、請求項1又は2に記載の窒化物半導体
素子おいて、上記正電極と接触するp側取り出し電極が
上記負電極の一部と第2の絶縁膜を介して重なるように
形成されたとしたものである。またさらに、本発明に係
る請求項4記載の発明は、請求項3記載の窒化物半導体
素子において、上記n型窒化物半導体層、上記発光層及
び上記p型窒化物半導体層の各側面及び上面が上記負電
極、上記n側取り出し電極又は上記p側取り出し電極の
いずれかにより覆われているとしたものである。また、
本発明に係る請求項5記載の発明は、基板上にn型窒化
物半導体層、発光層及びp型窒化物半導体層が順に積層
され、上記p型窒化物半導体層上に正電極が形成され、
上記p型窒化物半導体層の一部を除去して露出させた上
記n型窒化物半導体層の表面とオーミック接触するよう
に負電極が形成された窒化物半導体素子において、上記
正電極と接触するp側取り出し電極が上記負電極の一部
と絶縁膜を介して重なるように形成され、上記n型窒化
物半導体層、上記発光層及び上記p型窒化物半導体層の
各側面及び上面が上記p側取り出し電極及び上記負電極
のいずれかにより覆われていることを特徴とする。さら
に、本発明に係る請求項6記載の発明は、請求項3〜5
のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体素子におい
て、上記p側取り出し電極は、上記正電極の中央部で上
記正電極に接続されたとしたものである。さらにまた、
本発明に係る請求項7記載の発明は、請求項1〜6のう
ちのいずれか1つに記載の窒化物半導体素子において、
上記負電極は上記露出されたn型窒化物半導体層の表面
及び側面を覆うように形成されたとしたものである。
【0006】尚、以下においてさらに、上述の従来例の
持つ問題点を解決することができる他の窒化物半導体素
子の構成を開示しておく。該他の窒化物半導体素子は、
基板上に形成されたn型窒化物半導体からなる第1半導
体層と、該第1半導体層上に動作領域を介して形成され
たp型窒化物半導体からなる第2半導体層と、上記第2
半導体層上に形成された正電極と、上記第2半導体層の
一部を除去して露出させた上記第1半導体層の表面に形
成された負電極とを備えた窒化物半導体素子であって、
上記負電極が形成される上記第1半導体層の表面は、上
記第1半導体層の少なくとも一部の外周側面と連続する
ように露出されており、かつ上記負電極が上記第1半導
体層の露出させた表面と該表面に連続する上記外周側面
とに連続して形成されていることを特徴とする。ここ
で、上記動作領域とは、発光層又はpn接合面等の発光
領域又は光吸収層又はpn接合面等の光吸収領域のこと
をいう。これによって、n側の上記負電極と上記第1の
半導体層との接触面積を大きくすることができるので、
動作効率を向上させることができる。また、他の窒化物
半導体素子において、上記負電極が形成される上記第1
の半導体層の表面が上記第2の半導体層を囲むように露
出され、かつ上記負電極が上記第2の半導体層の少なく
とも一部を囲むように形成されていることが好ましい。
これによって、さらに負電極とn型窒化物半導体層との
接触面積を大きくでき、上記動作層に電流をより均一に
流すことができる。従って、他の窒化物半導体素子で
は、上記負電極が形成される上記第1の半導体層の表面
が上記第2の半導体層の周囲を全て囲むように露出さ
れ、かつ上記負電極が上記第2の半導体層の周囲を全て
囲むように形成されていることがさらに好ましい。
【0007】上記他の窒化物半導体素子のp側の正電極
上において、上記正電極の中央部に、上記正電極に接続
された取り出し電極を設けることが好ましく、上記第2
の半導体の周囲を囲むように形成された負電極と相俟っ
て、さらに効率的に電流を流すことができる。
【0008】また、上記負電極が上記第2の半導体層の
周囲を全て囲むように形成されている窒化物半導体素子
においては、上記第2の半導体層の外周側面と上記正電
極の外周周辺部とを覆うように絶縁膜を形成し、上記負
電極を該絶縁膜を介して上記正電極の外周周辺部上まで
延在させて形成することが好ましい。これによって、上
記p型窒化物半導体層及び上記正電極の面積を大きくで
きるので、動作効率を高くでき、しかも上記負電極の外
部回路との接続部分の面積を大きくすることができる。
【0009】また、他の窒化物半導体素子は、上記動作
領域が発光領域であってもよい。また、上記動作領域と
して発光領域を有する他の窒化物半導体素子では、上記
正電極を透光性を有する金属薄膜で構成し、発光した光
を上記正電極を介して出力するようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態について説明する。 実施形態1.本発明に係る実施形態1の窒化物半導体発
光素子は、図1及び図2に示すように、例えばサファイ
ヤ等からなる基板11上に、例えば、Siがドープされ
たAlInGaNからなるn型窒化物半導体層12、例
えば、InGaNからなる発光層10及び例えば、Mg
がドープされたAlInGaNからなるp型窒化物半導
体層13が順に積層された半導体層構造を有する。ま
た、実施形態1の窒化物半導体発光素子において、p型
窒化物半導体層は、n型窒化物半導体層12の少なくと
も一側面に沿ってn型窒化物半導体層12の上面を露出
させるように除去され、露出されたn型窒化物半導体層
12の上面からn型窒化物半導体層12の外周側面22
に渡って連続したn側の負電極21を形成する。p側の
正電極15は、p型窒化物半導体層13上面のほぼ全面
に形成され、p側の正電極15の一部に取り出し電極1
6を形成する。尚、実施形態1の窒化物半導体発光素子
において、負電極21上及び取り出し電極16上の開口
部18,19を除いて、各電極及び各半導体層の表面を
覆うように絶縁膜17が形成される。
【0011】以上のように構成された実施形態1の窒化
物半導体発光素子において、n側の負電極21が形成さ
れるべきn型窒化物半導体層12の上面は、n型窒化物
半導体層の外周側面22と連続するように露出されてお
り、かつn側の負電極21が露出させたn型窒化物半導
体層の上面と該上面に連続する上記外周側面22とに連
続して形成されている。これによって、n型窒化物半導
体層12とn側の負電極21との接触面積を大きくでき
るので、接触抵抗を低くでき、効率的に発光させること
ができる。
【0012】以上の実施形態1の窒化物半導体素子にお
いて、発光層10において発光した光りは、半導体層側
から出力するようにしてもよいし、基板11側から出力
するようにしてもよい。半導体層側から光りを出力する
場合は、正電極15及び絶縁膜17とを透光性を有する
もので構成する。
【0013】実施形態2.図3は、実施形態2の窒化物
半導体素子におけるp側の正電極15とn側の負電極と
の形状を示すための模式図である。この実施形態2の窒
化物半導体素子は、負電極21から延在する負電極21
aと負電極21bを備えている点が実施形態1と異な
り、他の部分は実施形態1と同様に構成される。尚、図
3において、図1及び図2と同様のものには同様の符号
を付して示している。すなわち、実施形態2の窒化物半
導体素子においては、p型窒化物半導体層13を取り囲
むように露出されたn型窒化物半導体層12の上面にお
いて、負電極21の両端部からn型窒化物半導体層12
の各側面に沿って負電極21aと負電極21bとを形成
している。ここで、負電極21a,21bは、n型窒化
物半導体層12の表面から側面に渡って形成されてい
る。これによって、実施形態2では、n型窒化物半導体
層12の3つの側面がほぼ全て覆われることになる。
【0014】以上のように構成された実施形態2の窒化
物半導体素子は、実施形態1と同様の効果を有するとと
もに、負電極21から延在するように形成された負電極
21a,21bによって、実施形態1に比較して電流を
均一に発光層に注入することができるので、より効率的
な発光が可能になる。
【0015】実施形態3.図4は、実施形態3の窒化物
半導体素子の構成を示す模式断面図であり、図5は実施
形態3の窒化物半導体素子におけるp側の正電極15と
n側の負電極との形状を示すための模式図である。この
実施形態3の窒化物半導体素子は、p型窒化物半導体層
13の全周を取り囲むように形成された負電極21cを
備えている点が実施形態1と異なり、他の部分は実施形
態1と同様に構成される。尚、図4,5において、図1
及び図2と同様のものには同様の符号を付して示してい
る。すなわち、実施形態3の窒化物半導体素子において
は、p型窒化物半導体層13を取り囲むように露出され
た上面において、負電極21及び負電極21cによっ
て、p型窒化物半導体層13の周囲を取り囲むように負
電極を形成している。ここで、負電極21cは、n型窒
化物半導体層12の表面から側面に渡って形成されてい
る。これによって、実施形態3では、n型窒化物半導体
層12の4つの側面が全て覆われることになる。
【0016】以上のように構成された実施形態3の窒化
物半導体素子は、実施形態1と同様の効果を有するとと
もに、p型窒化物半導体層の周囲を全て取り囲むように
形成された負電極21,21cによって、実施形態1及
び2に比較してさらに電流を均一に発光層に注入するこ
とができ、より効率的な発光が可能になる。
【0017】実施形態4.図6は、本発明に係る実施形
態4の構成を示す断面図である。本実施形態4の窒化物
半導体発光素子は、実施形態1と同様、基板11上にn
型窒化物半導体層12、発光層10及びp型窒化物半導
体層13が順に積層された半導体層構造を有し、p側と
n側の電極が以下のように形成される。 (1)まず、p型窒化物半導体層の周辺部が除去され、
p型窒化物半導体層13の周囲にn型窒化物半導体層1
2の上面が所定の幅で露出される(図7)。 (2)次に、p型窒化物半導体層13の上面のほぼ全面
に比較的薄いp側の正電極35を形成する(図8)。 (3)そして、正電極35の中央部に円形の開口部25
aを有する絶縁膜37を、正電極35及びp型窒化物半
導体層13の上面及び側面を覆うように形成する(図
9)。 (4)次に、開口部25aとその近傍を除いて、絶縁膜
37とp型窒化物半導体層13の周囲に所定の幅に露出
されたn型窒化物半導体層13の上面及びn型窒化物半
導体層13の側面とを覆うように、n側の負電極31を
形成する(図10)。ここで、負電極31は、p型窒化
物半導体層13の外側に露出されたn型窒化物半導体層
12の上面及び側面でn型窒化物半導体層12とオーミ
ック接触する。 (5)次に、負電極31を覆うように絶縁膜38を形成
する(図11)。ここで、絶縁膜38は、絶縁膜37の
開口部25aの直上に開口部25bが形成され、該開口
部25aと開口部25bとによって開口部25が形成さ
れる。また、絶縁膜38は、正電極35上の片側に略矩
形の開口部26が形成される。 (6)次に、開口部25を介して正電極35と接触する
p側取り出し電極36を形成する(図12)。ここで、
p側取り出し電極36は、開口部26側には、絶縁膜3
8を介して負電極31の一部分と厚さ方向に重なるよう
に開口部26に近接する位置まで延在し、かつ開口部2
6の反対側にはp型窒化物半導体層13の上部において
絶縁膜38を介して負電極31と厚さ方向に重なるよう
に、p型窒化物半導体層の縁まで延在して形成される。 (7)n側取り出し電極32を、開口部26を介して負
電極31と導通するように形成する(図13)。 (8)さらに、n側取り出し電極32上に開口部28を
有しかつp側取り出し電極36上のn側取り出し電極3
2から離れた位置に開口部27を有する絶縁膜39を、
形成する(図14)。
【0018】以上のように構成された実施形態4の窒化
物半導体発光素子は、(a)正電極35がp型窒化物半
導体層13のほぼ全面に形成されかつ正電極35に中央
部で接続された取り出し電極36を有し、しかも、
(b)負電極31が、p型窒化物半導体層13を周囲を
すべて取り囲むように該半導体層13に近接してn型窒
化物半導体層12に接続している。これによって、発光
層10にほぼ均一に電流を流すことができるので、効率
よく発光させることができる。
【0019】また、以上のように構成された実施形態4
の窒化物半導体素子では、絶縁膜37を介して正電極3
5と電気的に導通しないように正電極35上に重ねてn
側取り出し電極32を形成できるように構成している。
これによって、正電極15と負電極21とを並置して設
けた実施形態1〜3に比較して、p型窒化物半導体層1
3及び正電極15の面積を大きくできるので、より効率
的な発光が可能になる。
【0020】また、以上のように構成された実施形態4
の窒化物半導体発光素子は、n型窒化物半導体層12、
発光層10及びp型窒化物半導体層13の各側面及び上
面が、基板11側に位置する面を除いて、それぞれ比較
的厚く形成された負電極31、n側取り出し電極32又
はp側取り出し電極36のいずれかで覆われているの
で、半導体層の側面又は上面からの光りの漏れを防止で
きる。これによって、発光した光りを基板11側から効
率よく出力することができる。
【0021】また、以上のように構成された実施形態4
の窒化物半導体発光素子は、n型窒化物半導体層12、
発光層10及びp型窒化物半導体層13の各側面及び上
面が、基板11側に位置する面を除いて、それぞれ比較
的厚く形成された負電極31、n側取り出し電極32又
はp側取り出し電極36のいずれかで覆われているの
で、サファイヤ基板の高い熱伝導率と相俟って、各半導
体層で発生する熱を効率よく外部に放出でき、各半導体
層の温度上昇を防止できる。これによって、窒化物半導
体発光素子の寿命を長くできる。
【0022】以上の実施の形態1〜4では、窒化物半導
体からなる発光層10を用いて構成したが、本発明はこ
れに限らず、発光領域としてn型窒化物半導体層とp型
窒化物半導体層とのpn接合を用い、該pn接合部で発
光させるようにしてもよい。以上のように構成しても実
施形態1〜4と同様の効果を有する。
【0023】以上の実施の形態1〜4では、それぞれ窒
化物半導体層からなるn型窒化物半導体層12、発光層
10及びp型窒化物半導体層13とを備えた発光素子に
付いて説明したが、本発明はこれに限らず、バッファ層
等の他の層を有する半導体素子についても適用すること
ができる。すなわち、本願発明は、基板上に少なくとも
n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層とを有する半
導体素子であって、n側の負電極とp側の正電極とが同
一面側に形成されているものであれば適用することがで
きる。
【0024】以上の実施の形態1〜4では、本願発明を
発光素子に適用した例を示したが本発明はこれに限ら
ず、受光素子に適用しても実施形態1〜4と同様の効果
を有する。本願発明を受光素子に適用する場合、実施形
態1〜4に示した発光層10に代えて、吸収層を形成す
る以外は、基本的には実施形態1〜4と同様に構成され
る。尚、この場合、吸収層に代えてn型窒化物半導体層
とp型窒化物半導体層とのpn接合部を吸収領域として
用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
上記動作領域に効率よく電流を流すことができるので、
動作効率のよい窒化物半導体素子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態1の窒化物半導体発光
素子の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】 図1の窒化物半導体発光素子の電極形状を示
す平面図である。
【図3】 本発明に係る実施形態2の電極形状を示す平
面図である。
【図4】 本発明に係る実施形態3の窒化物半導体発光
素子の構成を模式的に示す断面図である。
【図5】 図4の窒化物半導体発光素子の電極形状を示
す平面図である。
【図6】 本発明に係る実施形態4の窒化物半導体発光
素子の構成を模式的に示す断面図である。
【図7】 実施形態4の窒化物半導体発光素子の半導体
層構造を示す斜視図である。
【図8】 実施形態4の窒化物半導体発光素子における
正電極35の形状を示す斜視図である。
【図9】 実施形態4の窒化物半導体発光素子における
絶縁膜37の形状を示す斜視図である。
【図10】 実施形態4の窒化物半導体発光素子におけ
る電極31の形状を示す斜視図である。
【図11】 実施形態4の窒化物半導体発光素子におけ
る絶縁膜38の形状を示す斜視図である。
【図12】 実施形態4の窒化物半導体発光素子におけ
る電極36の形状を示す斜視図である。
【図13】 実施形態4の窒化物半導体発光素子におけ
る電極32の形状を示す斜視図である。
【図14】 実施形態4の窒化物半導体発光素子におけ
る絶縁膜39の形状を示す斜視図である。
【図15】 従来例の窒化物半導体発光素子の構成を示
す模式断面図である。
【図16】 従来例の窒化物半導体発光素子の電極構成
を示す平面図である。
【符号の説明】
10…発光層、 11…基板、 12…n型窒化物半導体層、 13…p型窒化物半導体層、 15,35…正電極、 16,32,36…取り出し電極、 17,37,38,39…絶縁膜、 18,19,25,25a,25b,26,27,28
…開口部、 21,21a,21b,21c…負電極、 22…n型窒化物半導体層12の外周側面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/44 P 31/10 H (72)発明者 楠瀬 健 徳島県阿南市上中町岡491番地100 日亜化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA04 CC01 DD06 FF01 FF03 FF09 FF11 GG04 GG05 HH20 5F041 AA03 AA33 CA40 CA46 CA93 5F049 MA02 MB07 NA14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にn型窒化物半導体層、発光層及
    びp型窒化物半導体層が順に積層され、上記p型窒化物
    半導体層上に正電極が形成され、上記p型窒化物半導体
    層の一部を除去して露出させた上記n型窒化物半導体層
    の表面とオーミック接触するように負電極が形成された
    窒化物半導体素子において、 上記正電極及び上記p型窒化物半導体層を覆うように第
    1の絶縁膜を形成し、上記負電極を外部回路との接続部
    分の面積が大きくなるように上記第1の絶縁膜を介して
    上記正電極上に延在させて形成したことを特徴とする窒
    化物半導体素子。
  2. 【請求項2】 上記窒化物半導体素子においてさらに、
    上記第1の絶縁膜により上記正電極と導通しないように
    上記正電極上に重ねてn側取り出し電極が形成されてい
    る請求項1記載の窒化物半導体素子。
  3. 【請求項3】 上記窒化物半導体素子においてさらに、
    上記正電極と接触するp側取り出し電極が上記負電極の
    一部と第2の絶縁膜を介して重なるように形成された請
    求項1又は2に記載の窒化物半導体素子。
  4. 【請求項4】 上記n型窒化物半導体層、上記発光層及
    び上記p型窒化物半導体層の各側面及び上面が上記負電
    極、上記n側取り出し電極又は上記p側取り出し電極の
    いずれかにより覆われている請求項3記載の窒化物半導
    体素子。
  5. 【請求項5】 基板上にn型窒化物半導体層、発光層及
    びp型窒化物半導体層が順に積層され、上記p型窒化物
    半導体層上に正電極が形成され、上記p型窒化物半導体
    層の一部を除去して露出させた上記n型窒化物半導体層
    の表面とオーミック接触するように負電極が形成された
    窒化物半導体素子において、 上記正電極と接触するp側取り出し電極が上記負電極の
    一部と絶縁膜を介して重なるように形成され、上記n型
    窒化物半導体層、上記発光層及び上記p型窒化物半導体
    層の各側面及び上面が上記p側取り出し電極及び上記負
    電極のいずれかにより覆われていることを特徴とする窒
    化物半導体素子。
  6. 【請求項6】上記p側取り出し電極は、上記正電極の中
    央部で上記正電極に接続された請求項3〜5のうちのい
    ずれか1つに記載の窒化物半導体素子。
  7. 【請求項7】上記負電極は上記露出されたn型窒化物半
    導体層の表面及び側面を覆うように形成された請求項1
    〜6のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体素子。
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