JP2003022954A - 重ね合わせ誤差測定装置 - Google Patents

重ね合わせ誤差測定装置

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JP2003022954A
JP2003022954A JP2001207345A JP2001207345A JP2003022954A JP 2003022954 A JP2003022954 A JP 2003022954A JP 2001207345 A JP2001207345 A JP 2001207345A JP 2001207345 A JP2001207345 A JP 2001207345A JP 2003022954 A JP2003022954 A JP 2003022954A
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JP2001207345A
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English (en)
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Hirofumi Arima
洋文 有馬
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査マークの画像が高コントラストで得ら
れ、作業効率と測定精度の向上を図ることが可能な構成
の重ね合わせ誤差測定装置を提供する。 【解決手段】 反射光の明るさの差異が小さく、得られ
た検査マーク3の画像のコントラストが不充分である場
合、この検査マーク画像にガンマ補正を施して得られる
補正後の検査マーク画像に基づいて重ね合わせ誤差を算
出する。設定されるガンマ値には、入力された元の明る
さのレベルを増大させて出力し、コントラストを際立た
せる必要があることから、1よりも小さい値(例えば
0.2)が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のリソグラフ
ィ工程において相互に位置合わせされるパターン間の重
ね合わせ誤差を測定する重ね合わせ誤差測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは一般的に、複数のリソ
グラフィ工程を経て複数の配線層が多層に積み重ねられ
た構成となっている。この配線層の積み重ねは、ウエハ
上に形成されたパターンの上に更にパターンを重ね合わ
せて転写することにより行われるが、その際には、ウエ
ハ上に既に形成されているパターンとこれから転写する
マスク上のパターンとの位置合わせ(アライメント)が
行われる。この位置合わせは、具体的には、回路パター
ンと同時に予め重ね合わせ検査マークを焼き付けてお
き、次の露光工程ではこの重ね合わせ検査マークの位置
を検出し、この検査マークに対応してレチクルの位置を
合わせるようにウエハを移動させる。この重ね合わせ時
における両パターンのずれ量(重ね合わせ誤差)は予め
規定された許容量に収められる必要があるとともに、そ
のずれ量はできるだけ小さい方が好ましい。
【0003】このような位置合わせの後に後のパターン
が焼き付けられるが、この位置合わせの際の重ね合わせ
誤差が許容量に収まっているかどうかの測定は、焼き付
けとレジスト現像の後に重ね合わせ誤差測定装置を用い
て行われる。この重ね合わせ誤差測定装置では、例え
ば、下層パターンの転写時に基板表面に焼き付けられた
下層側マークの内部に上層パターンの転写時に焼き付け
られた上層側マークを有してなる検査マークからの反射
光をCCDカメラのような撮像装置により取り込み、こ
のようにして得られた検査マークの画像に基づいて下層
側マークの位置と上層側マークの位置とを認識する。そ
して、これら両マークそれぞれの中心点の位置を求めて
その差をとり、これを両パターンの重ね合わせ誤差とし
て算出するようになっている。
【0004】このような重ね合わせ誤差測定装置では、
下層側及び上層側マークそれぞれの中心点の位置を算出
する工程を有するため、両マークの凹凸形状は明瞭でな
ければならず、撮像画像全体が高いコントラストで撮像
されている必要がある。一般に、コントラストの高い画
像を得るためには撮像装置のシャッタースピードを遅く
(現像時間を長く)すればよい。通常、測定に最適な画
像を得るために、シャッタースピードを変えて複数の画
像が撮られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにシャッタースピードを変えて複数の画像を撮るのは
効率が悪く、作業コストも高いという問題があった。ま
た、シャッタースピードは画像全体のコントラストを基
準に決定されるため、測定対象となる検査マークそのも
ののコントラストが良好であるとは限らず、測定精度が
不充分となる場合もあった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、検査マークの画像が高コントラストで得ら
れ、作業効率と測定精度の向上を図ることが可能な構成
の重ね合わせ誤差測定装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る重ね合わせ
誤差測定装置は、基板表面に多層に形成されたパターン
の重ね合わせ誤差を上層側マークと下層側マークとから
なる検査マークに基づいて測定する重ね合わせ誤差測定
装置であって、検査マークからの反射光を検査マーク画
像として取り込む撮像手段(例えば、実施形態における
撮像装置13)と、撮像手段により取り込まれた検査マ
ーク画像にガンマ補正を施して補正後の検査マーク画像
を得るガンマ補正部と、補正後の検査マーク画像に基づ
いて得られる下層側マークの位置と上層側マークの位置
との関係から両パターンの重ね合わせ誤差を算出する演
算部とを備える。
【0008】本発明に係る重ね合わせ誤差測定装置にお
いては、撮像手段により撮像された検査マークの画像に
ガンマ補正を施すことによりコントラストの高い検査マ
ーク画像を得ることができるので、下層側マークと上層
側マークそれぞれの形状が明瞭になり、両マークの位置
関係を求める工程を容易且つ高精度に行うことができ
る。このため、コントラストの異なる複数の検査マーク
画像を撮らざるを得なかった従来の装置に比して作業効
率と測定精度とを格段に向上させることができる。
【0009】ここで、ガンマ補正部は、基板の材質、若
しくは下層パターンと上層パターンとの間に形成される
レジストの膜厚に応じたガンマ値でガンマ補正を行うよ
うになっていることが好ましい。検査マークからの反射
光強度は基板の材質により異なるため、この基板の材質
をパラメータとしてガンマ値を決定すれば、効率良く高
コントラストな画像を得ることができる。また、下層パ
ターンの表面における反射光の強度は下層パターンと上
層パターンとの間に形成されるレジストの膜厚が大きい
ほど小さくなるため、このレジスト膜厚をパラメータと
してガンマ値を決定すれば、同様に効率良く高コントラ
ストな画像を得ることができる。
【0010】また、この際ガンマ補正部は、第1のガン
マ値を用いて下層側マークに対して第1のガンマ補正を
行い、第1のガンマ値とは異なる第2のガンマ値を用い
て上層側マークに対して第2のガンマ補正を行い、演算
部は、第1のガンマ補正により得られた補正後の検査マ
ーク画像に基づいて下層側マークの位置を求め、第2の
ガンマ補正により得られた補正後の検査マーク画像に基
づいて上層側マークの位置を求めるようになっているこ
とが好ましい。このようにすれば、下層側マークと上層
側マークとの位置関係を、下層側マークに関する高コン
トラストな画像と上層側マークに関する高コントラスト
な画像とから求めることができ、より正確な測定を行う
ことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好ましい実施形態ついて説明する。図1は本発明に係
る重ね合わせ誤差測定装置の一実施形態のブロック図で
あり、図2は本装置により重ね合わせ誤差が測定される
基板(シリコンウエハ)1上の検査マークの位置及び形
状を説明する図である。
【0012】図2(A)に示すように重ね合わせ誤差測
定の対象となる基板1上には多数のチップ2が縦横に並
んで位置しており、図2(B)に示すようにそのチップ
2の一隅には下層パターンの転写時に焼き付けられた下
層側マーク4と上層パターンの転写時に焼き付けられた
上層側マーク5とからなる検査マーク3が形成されてい
る。図2(C)はこの検査マーク3を拡大して示してお
り、ほぼ正方形形状の下層側マーク4の内部に、同じく
正方形形状の上層側マーク5が位置している。本重ね合
わせ誤差測定装置は、この検査マーク3を撮像して得ら
れる検査マーク3の画像(以下、「検査マーク画像」と
称する)に基づいて下層側マーク4の中心点の位置を求
めるとともに上層側マーク5の中心点の位置を求め、こ
れら両位置の関係から上下両パターンの重ね合わせ誤差
を算出するようになっている。なお、基板1(チップ
2)上には回路パターンが多層に形成されており、ここ
でいう「下層」、「上層」というのは、或る2つのパタ
ーン層に着目した場合における相対的な表現である。
【0013】図1に示すように、本重ね合わせ誤差測定
装置では、測定対象となる基板1が水平面内で移動自在
なステージ11に保持される。このステージ11には電
動モータ等の移動機構及び各種位置検出センサが備えら
れており、演算部12からの制御信号に基づいて基板1
を所定の測定位置に位置させる動作を行う。ステージ1
2に保持された基板1の上方には基板1表面の撮像を行
う撮像装置(例えばCCDカメラ)13が設置されてお
り、演算部12により制御される撮像装置制御部14か
らの撮像指令信号に基づいて撮像動作が行われる。ここ
で、撮像装置制御部14は撮像しようとする検査マーク
3の全体画像のコントラストが最適な状態になるよう
に、撮像装置13のシャッタースピードや機械的に駆動
される絞り等の動作制御を行う。
【0014】撮像装置13により撮像された検査マーク
3の画像データはA/D変換器15に送信され、ここで
アナログ−ディジタル変換された後、原画像メモリ16
に保存される。演算部12は原画像メモリ16に保存さ
れた検査マーク画像のデータを取り込み、検査マーク3
を構成する下層側マーク4及び上層側マーク5を識別す
るとともに、これら両マーク4,、5それぞれの中心点
の位置を求めて基板1上に形成された上下両パターンの
重ね合わせ誤差を算出する。
【0015】図3は、演算部12において行われる重ね
合わせ誤差測定手順の一例を示したものである。ここ
で、図3(A)は図2(C)における検査マーク3をII
I−III線から見た断面図であり、図3(B)は図3
(A)の形状に対応して得られる検査マーク3からの反
射光の明るさを示すグラフである。これらの図に示すよ
うに、下層側マーク4(4a、4b)又は上層側マーク
5でない位置において反射した光は暗い(黒色レベルに
近い)が、これら両マーク4,5において反射した光4
ga,4gb,5gは明るく(白色レベルに近く)なって
いる。これは、検査マーク3表面において光が反射して
から撮像装置13に入射するまでの間の距離が短いほど
反射光の強度が強くなるからである。
【0016】演算部12は、このようにして得られた反
射光の明るさの分布に基づいて下層側マーク4の存在す
る位置と上層側マーク5の存在する位置とを認識する。
そして、これら両マーク4,5それぞれの中心点の位置
を算出し、これら両中心点の位置の差から上下両パター
ンの重ね合わせ誤差を得る。これは、上記の場合であれ
ば、上層側マーク5の両側に位置する2つの下層側マー
ク4a,4bそれぞれの中心P1,P2から等距離にあ
る点を下層側マーク4の中心点Pとして求めるととも
に、上層側マーク5の両端部から等距離にある点を上層
側マーク5の中心点Qとして求め、その上で両点P,Q
間の距離eを求めることに相当する。したがって、得ら
れた距離eの値が小さければ小さいほど重ね合わせ誤差
は小さいといえ、この距離eの値が規定の値以下であれ
ば、重ね合わせは良好な状態であると判定することがで
きる。また、このような検査マーク3の画像は演算部1
2により制御されるディスプレイ装置17に画面表示さ
れ、誤差測定を行う作業者が重ね合わせ誤差の程度を視
覚的に把握できるようになっている。
【0017】また、図3(C)に示すように、反射光4
ga,4gb,5gの明るさのレベルが低くコントラスト
が不充分である場合には、重ね合わせ誤差の測定を充分
な精度で行うことができない(この判断基準は演算部1
2自身が行う)。このため、演算部12はこのような場
合には上述のような重ね合わせ誤差の算出を行うことな
く、画像メモリ制御部20経由で原画像メモリ16に制
御信号を出力し、原画像メモリ16に保存された検査マ
ーク画像のデータをガンマ補正部18に転送させるとと
もに、ガンマ補正部18には所定の基準に基づいて適当
なガンマ値を選択するよう所要の指令を与える。
【0018】ガンマ補正部18は、原画像メモリ16よ
り転送されてきた検査マーク画像に対して自身が選択し
たガンマ値を用いたガンマ補正を行う。また、これによ
り得られた補正後の検査マーク画像のデータは補正後画
像メモリ19に保存される。補正後の検査マーク画像の
データが補正後画像メモリ18に保存されたら、演算部
12は更に画像メモリ制御部20経由で補正後画像メモ
リ19に制御信号を出力し、ここ(補正後画像メモリ1
9)に保存された補正後の検査マーク画像のデータを演
算部12に転送させる。演算部12はこの転送されてき
た補正後の検査マーク画像に基づき、改めて重ね合わせ
誤差の算出を行う。
【0019】ここでガンマ値は、入力された元の明るさ
のレベルを増大させて出力し、コントラストを際立たせ
る必要があることから、1よりも小さい値(例えば0.
2)が選択される。このように1よりも小さいガンマ値
が選択された場合、明るさの入力対出力のグラフ形状
は、図4(D)若しくは図5(D)に示すように上に凸
な曲線となる。また、設定したガンマ値が適当でなく、
検査マークのコントラストが不充分である場合には、演
算部12は改めてガンマ補正部18に指令を出し、より
適当なガンマ値(より小さいガンマ値)を設定させる。
【0020】このように本発明に係る重ね合わせ誤差測
定装置においては、撮像装置13により撮像された検査
マークの画像にガンマ補正を施してコントラストの高い
検査マーク画像が得られるようにしているので、下層側
マーク4と上層側マーク5それぞれの凹凸形状が明瞭に
なり、両マーク4,5の中心位置を求める工程を容易且
つ高精度に行うことができる。このため両マーク4,5
の中心位置を求めるためにコントラストの異なる複数の
検査マーク画像を撮らざるを得なかった従来の装置に比
して作業効率と測定精度とを格段に向上させることがで
きる。
【0021】ここでガンマ補正部18は、基板1の材質
に応じたガンマ値でガンマ補正を行うようになっている
ことが好ましい。これは、基板1の表面において反射す
る光の反射率は基板1の材質によって異なり、反射率が
小さいほど下層側マーク4における反射光の強度は上層
側マーク5における反射光よりも小さく、コントラスト
が低くなる傾向にあるからである。したがってガンマ補
正部18は、基板1に反射率が小さい材質が用いられて
いるときほど小さなガンマ値を用いてガンマ補正を行え
ば(基板1の材質をパラメータとしてガンマ値を決定す
れば)よく、これにより効率良く高コントラストな画像
を得ることができるようになる。
【0022】また、ガンマ補正部18は、下層パターン
と上層パターンとの間に形成されるレジスト6の膜厚に
応じたガンマ値でガンマ補正を行うようになっていると
よい。これは、下層側マーク4において反射した光は光
透過率の低いレジスト膜を通過するため、下層側マーク
4において反射した光の強度は上層側マーク5において
反射した光の強度よりも低く(暗く、或いはコントラス
トが低く)なる傾向にあり、得られた検査マーク画像そ
のままでは下層側マーク4の形状を把握することが難し
いからである。また、この下層側マーク4において反射
した光が上層側マーク5において反射した光よりも暗く
なる度合いは、下層パターンと上層パターンとの間に形
成されたレジスト6の膜厚に関係し、この膜厚が大きい
ときほど下層側マーク4において反射した光は暗くな
る。このため上記レジスト6の膜厚が大きいときほど下
層側マーク4において反射した光を浮き上がらせる必要
があり、したがって下層パターンと上層パターンとの間
に形成されるレジスト膜厚が大きいときほど、より小さ
いガンマ値が設定されることが好ましい。なお、このレ
ジスト膜厚は設計データより既知であり、予め演算部1
2若しくはガンマ補正部18に記憶させておくことがで
きる。
【0023】図4及び図5はこのように下層パターンと
上層パターンとの間に形成されるレジスト6の膜厚に応
じて選択したガンマ値を用いたガンマ補正を行うことに
より、下層側マーク4と上層側マーク5が同等のコント
ラストとなる場合の具体例を示している。図4(A)は
下層パターンと上層パターンとの間のレジスト膜厚がΔ
1である検査マーク3の断面図であり、図5(A)は
レジスト膜厚がΔt1よりも大きいΔt2である検査マー
ク3の断面図である。図4(B)及び図5(B)は図4
(A)と図5(A)それぞれの検査マーク3に対応する
検査マーク画像を示しており、いずれもガンマ補正を施
す前のものである。ここで、図4(B)に示す検査マー
ク画像にガンマ値がγ1であるガンマ補正を施すととも
に、図5(B)に示す検査マーク画像にガンマ値がγ1
よりも小さいγ2であるガンマ補正を施すと、補正後の
検査マーク画像はそれぞれ図4(C)及び図5(C)に
示す検査マーク画像となる。
【0024】これらの図から、下層パターンと上層パタ
ーンとの間のレジスト膜厚が大きいときほど小さいガン
マ値を用いることにより、下層側マーク4の反射光4g
a,4gbと上層側マーク5の反射光5gがほぼ同等のコ
ントラストで表されていることが分かる。このように、
ガンマ補正部18が下層パターンと上層パターンとの間
に形成されるレジスト6の膜厚に応じたガンマ値でガン
マ補正を行う(レジスト膜厚をパラメータとしてガンマ
値を決定する)ようになっているのであれば、効率良く
高コントラストな画像を得ることができる。なお、図4
(D)及び図5(D)はそれぞれガンマ値がγ1,γ2
ある場合の明るさの入力対出力の関係を表したものであ
る(ガンマ値が小さいほどグラフの凸の度合いは大きく
なる)。
【0025】また、ガンマ補正部18は、下層側マーク
4のコントラストが最適になるように定めた第1のガン
マ値γ11を用いて行う第1のガンマ補正と、上層側マー
ク5のコントラストが最適になるように定めた第2のガ
ンマ値γ12(>γ11)を用いて行う第2ガンマ補正とを
別個に行い、演算部12は、第1のガンマ補正により得
られた補正後の検査マーク画像に基づいて下層側マーク
4の中心点の位置を求め、第2のガンマ補正により得ら
れた補正後の検査マーク画像に基づいて上層側マーク5
の中心点の位置を求めるようにしてもよい。図6はその
具体例を示すものであり、図6(A)は検査マーク3の
断面図である。図6(B)は図6(A)の検査マーク3
に対応する検査マーク画像を示しており、ガンマ補正を
施す前のものである。図6(C)は図6(B)の結果に
上記第1のガンマ値γ11を用いた第1のガンマ補正を施
した後の検査マーク画像を示しており、図6(D)は図
6(B)の結果に第2のガンマ値γ12を用いた第2のガ
ンマ補正を施した後の検査マーク画像を示している。
【0026】ここで、図6(C)に示すように、第1の
ガンマ値γ11を用いたガンマ補正(第1のガンマ補正)
では、下層側マーク4の反射光4ga,4gbのコントラ
ストが最適になるため上層側マーク5の反射光5gは飽
和した状態になるが、ここではコントラストが明瞭とな
った両下層側マーク4a,4bの形状からそれぞれの中
心点P1,P2を求め、これら両中心点P1,P2から
下層側マーク4の中心点Pを求める(両中心点P1,P
2から等距離にある点をPとする)のみであるので、上
層側マーク5の反射光5gは飽和していても構わない。
一方、図6(F)に示すように、第2のガンマ値γ12
用いたガンマ補正(第2のガンマ補正)では、上層側マ
ーク5の反射光5gのコントラストが最適になるため下
層側マーク4a,4bの反射光4ga,4gbのコントラ
ストは必ずしも充分ではないが、ここではコントラスト
が明瞭となった上層側マーク5の形状からその中心点Q
を求めるのみであるので、下層側マーク4a,4bの反
射光4ga,4gbのコントラストは充分でなくても構わ
ない。
【0027】このような測定方法によれば、下層側マー
ク4の中心点の位置と上層側マーク5の中心点の位置そ
れぞれを、下層側マーク4に関する高コントラストな画
像と上層側マーク5に関する高コントラストな画像とか
ら求めることができるので、より正確な測定を行うこと
が可能である。なお、図6(C’)はガンマ値がγ11
ある場合における明るさの入力対出力のグラフであり、
図6(D’)はガンマ値がγ12である場合における明る
さの入力対出力のグラフである。このようにγ 11<γ12
であるため、図6(C’)におけるグラフの凸の度合い
は図6(D’)におけるグラフの凸の度合いよりも大き
くなっている。
【0028】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、上述の実施形態においては、下層側マ
ーク4の中心位置は、上層側マーク5の両側に位置する
2つの下層側マーク4a,4bそれぞれの中心P1,P
2の位置を求めた上で、これら両中心P1,P2から等
距離にある点の位置として求められるようになっていた
が、このような方法に替えて、両下層側マーク4a,4
bそれぞれの外縁から等距離にある点、若しくはそれぞ
れの内縁から等距離にある点の位置として求められるよ
うになっていてもよい。また、上記実施形態において
は、上層側マークは下層側マークの内部に形成されるも
のとして説明したが、上層側マークは下層側マークの外
部に形成されるものであってもよい。このような場合で
も上述の場合と同様に本発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る重ね
合わせ誤差測定装置においては、撮像手段により撮像さ
れた検査マークの画像にガンマ補正を施すことによりコ
ントラストの高い検査マーク画像を得ることができるの
で、下層側マークと上層側マークそれぞれの形状が明瞭
になり、両マークの位置関係を求める工程を容易且つ高
精度に行うことができる。このため、コントラストの異
なる複数の検査マーク画像を撮らざるを得なかった従来
の装置に比して作業効率と測定精度とを格段に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る重ね合わせ誤差測定装置における
一実施形態のブロック図である。
【図2】基板に形成された検査マークの位置及び形状を
説明する図であり、図2(A)は測定対象となる基板の
平面図、図2(B)はこの基板の表面に形成された多数
のチップの一つを示す拡大平面図、図2(C)はこのチ
ップの一隅に焼き付けられた検査マークの拡大平面図で
ある。
【図3】(A)は図2(C)における検査マークをIII
−III線から見た断面図、(B)は(A)の形状に対応
して得られる反射光の明るさを示すグラフ、(C)は反
射光の明るさの差異が小さい場合の例を示す反射光の明
るさのグラフである。
【図4】(A)は下層パターンと上層パターンとの間の
レジスト膜厚がΔt1である検査マークの断面図、
(B)は(A)の検査マークに対応する補正前の検査マ
ーク画像(原画像)を示す図、(C)はガンマ補正を施
した後における検査マーク画像(補正後画像)を示す
図、(D)はガンマ値がγ1である場合における明るさ
の入力対出力のグラフである。
【図5】(A)は下層パターンと上層パターンとの間の
レジスト膜厚がΔt2である検査マークの断面図、
(B)は(A)の検査マークに対応する補正前の検査マ
ーク画像を示す図、(C)はガンマ補正を施した後にお
ける検査マーク画像を示す図、(D)はガンマ値がγ2
である場合における明るさの入力対出力のグラフであ
る。
【図6】(A)は検査マークの断面図、(B)は(A)
の検査マークに対応する検査マーク画像を示す図、
(C)は(B)の結果に第1のガンマ補正を施した後の
検査マーク画像を示す図、(D)は(B)の結果に第2
のガンマ補正を施した後の検査マーク画像を示す図であ
る。また、(C’)はガンマ値がγ11である場合におけ
る明るさの入力対出力のグラフであり、(D’)はガン
マ値がγ12(>γ11)である場合における明るさの入力
対出力のグラフである。
【符号の説明】
1 基板 2 チップ 3 検査マーク 4 下層側マーク 5 上層側マーク 6 レジスト 11 ステージ 12 演算部 13 撮像装置 14 撮像装置制御部 15 A/D変換部 16 原画像メモリ 17 ディスプレイ装置 18 ガンマ補正部 19 補正後画像メモリ 20 画像メモリ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 G01B 11/24 F K Fターム(参考) 2F065 AA17 AA20 BB02 BB03 BB27 CC19 DD06 DD09 EE00 FF42 JJ03 JJ09 JJ26 PP12 QQ03 QQ24 4M106 AA01 CA39 CA50 DB04 DB20 5B057 AA03 BA02 CA12 CA16 CE03 DA07 DB02 DC02 DC32 5F046 EA04 EA13 EB01 EB05 FA17 FB20 FC03 5L096 BA03 CA02 EA07 FA64 FA69

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に多層に形成されたパターンの
    重ね合わせ誤差を上層側マークと下層側マークとからな
    る検査マークに基づいて測定する重ね合わせ誤差測定装
    置であって、 前記検査マークからの反射光を検査マーク画像として取
    り込む撮像手段と、 前記撮像手段により取り込まれた前記検査マーク画像に
    ガンマ補正を施して補正後の検査マーク画像を得るガン
    マ補正部と、 前記補正後の検査マーク画像に基づいて得られる前記下
    層側マークの位置と前記上層側マークの位置との関係か
    ら前記両パターンの重ね合わせ誤差を算出する演算部と
    を備えたことを特徴とする重ね合わせ誤差測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ガンマ補正部は、前記基板の材質、
    若しくは前記下層パターンと前記上層パターンとの間に
    形成されるレジストの膜厚に応じたガンマ値で前記ガン
    マ補正を行うことを特徴とする請求項1記載の重ね合わ
    せ誤差測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ガンマ補正部は、第1のガンマ値を
    用いて前記下層側マークに対して第1のガンマ補正を行
    い、前記第1のガンマ値とは異なる第2のガンマ値を用
    いて前記上層側マークに対して第2のガンマ補正を行
    い、前記演算部は、前記第1のガンマ補正により得られ
    た前記補正後の検査マーク画像に基づいて前記下層側マ
    ークの位置を求め、前記第2のガンマ補正により得られ
    た前記補正後の検査マーク画像に基づいて前記上層側マ
    ークの位置を求めることを特徴とする請求項1又は2記
    載の重ね合わせ誤差測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031175A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
KR101730918B1 (ko) 2012-07-06 2017-04-27 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 오버레이 오차 측정 장치, 및 패턴 측정을 컴퓨터에 실행시키는 컴퓨터 프로그램

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