JP2003022792A - 電池用セパレータおよび二次電池 - Google Patents

電池用セパレータおよび二次電池

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JP2003022792A
JP2003022792A JP2001206812A JP2001206812A JP2003022792A JP 2003022792 A JP2003022792 A JP 2003022792A JP 2001206812 A JP2001206812 A JP 2001206812A JP 2001206812 A JP2001206812 A JP 2001206812A JP 2003022792 A JP2003022792 A JP 2003022792A
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negative electrode
separator
gas permeable
permeable membrane
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Noriyuki Kobayashi
宣之 小林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクル特性の向上を図ることができる二次
電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 電池1は、正極3と、亜鉛もしくは亜鉛
合金の粉末を含む負極5とを有し、正極3と負極5の間
にセパレータ4を配している。このセパレータ4は、バ
リア性膜、不織布層、および透気性膜の積層構造からな
っている。この透気性膜は負極5に接している。また、
透気性膜はポリオレフィンからなる。透気性膜の透気度
(秒/100ml)(X)は200≦X≦1500(秒
/100ml)の範囲にあることが望ましい。また、透
気性膜の電解液保液率(%)(Y)はY≧50(%)で
あることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用セパレータ
およびこれを用いる二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の環境意識の高まりから、使い捨て
の一次電池よりも何回も使用できる二次電池への要望が
高まってきている。現在のところ主な二次電池としては
ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウム
イオン電池等があるが更なる高容量化として理論容量の
大きい亜鉛を負極に用いるアルカリ亜鉛二次電池の開発
が行なわれてきている。
【0003】負極に亜鉛を用いる電池において大きな問
題の1つになっているのは充放電を繰り返したときに亜
鉛の析出がセパレータの不織布層内で起こり、不織布層
の電解液保液率を低下させることである。
【0004】一般的に亜鉛を負極に用いるアルカリ亜鉛
二次電池において、正極内面に接してバリア性膜を配置
し、その負極側に不織布層を配置している。バリア性膜
を配置するのは充電するときに樹枝状に析出した亜鉛が
不織布層を貫通してショートすることを防止する為であ
る。また、不織布層を用いるのは正負極間の隔離を行
い、且つ電解液を保持し導電性を保つ為である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このセパレー
タ構成では負極から溶け出して不織布層内で起こる亜鉛
の析出を防止することはできない。また不織布層の中に
亜鉛が析出するので不織布層の電解液保持能力が低下も
しくは無くなる。その為に正負極間の抵抗が増大し、サ
イクル特性の低下を引き起こすという問題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、サイクル特性の向上を図ることができる
電池用セパレータ、およびこれを用いる二次電池を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電池用セパレー
タは透気性膜を含む。上述の透気性膜の透気度(秒/1
00ml)(X)は200≦X≦1500(秒/100
ml)である場合がある。また、上述の透気性膜の電解
液保液率(%)(Y)はY≧50(%)である場合があ
る。また、上述の透気性膜はポリオレフィンからなる場
合がある。また、上述の電池用セパレータは、積層構造
からなり、不織布からなる層を含む場合がある。また、
上述の電池用セパレータはバリア性膜を含む場合があ
る。また、上述の電池用セパレータは、以下の電池に用
いられる場合がある。すなわち、二次電池であって、そ
の負極が亜鉛または亜鉛合金の粉末を含むものである。
【0008】本発明の二次電池は、正極と、亜鉛もしく
は亜鉛合金の粉末を含む負極とを有し、上記正極と上記
負極の間にセパレータを配する二次電池において、以下
の二次電池である。すなわち、(イ)上記セパレータ
は、透気性膜を含む。(ロ)上記透気性膜は、負極に接
する。
【0009】上述の透気性膜の透気度(秒/100m
l)(X)は200≦X≦1500(秒/100ml)
である場合がある。また、上述の透気性膜の電解液保液
率(%)(Y)はY≧50(%)である場合がある。ま
た、上述の透気性膜はポリオレフィンからなる場合があ
る。また、上述のセパレータは、積層構造からなり、か
つ不織布からなる層を含む場合がある。また、上述のセ
パレータはバリア性膜を含む場合がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、電池用セパレータおよび二
次電池にかかる発明の実施の形態について説明する。
【0011】まず、本実施の形態にかかる二次電池の構
成について説明する。図1は本実施の形態にかかる二次
電池の一構成例としての、ニッケル亜鉛電池を示す断面
図である。すなわち、このニッケル亜鉛電池は、オキシ
水酸化ニッケル(NiOOH)を正極活物質とする正極
と、亜鉛を負極活物質とする負極とを有する電池であ
る。
【0012】具体的には、この電池1は、電池缶2と、
正極3と、セパレータ4と、負極5と、封口部材6と、
ワッシャー7と、負極端子板8と、集電ピン9とを備え
ている。ここで、電池缶2は、開口部を有する中空有底
円筒状の金属製の缶である。電池缶2は、例えば鉄にニ
ッケルめっきが施されており、電池の外部正極端子とな
る。
【0013】正極3は、中空円筒状をしており、正極活
物質であるオキシ水酸化ニッケルと、導電剤である黒鉛
粉末と、電解液である水酸化カリウム水溶液とからなる
正極合剤を中空円筒状に成形した正極ペレット3a,3
b,3cが電池缶2の内部に積層されている。
【0014】セパレータ4は、薄い肉厚を有する円筒状
であり、一方の端部は閉じられており、他の端部は開口
部を有している。セパレータ4は、正極と負極の間に配
される。なお、セパレータ4の具体的な内容については
後に詳しく述べる。
【0015】負極5は、負極活物質となる亜鉛もしくは
亜鉛合金の粉末と、水酸化カリウム水溶液を使用した電
解液と、負極5をゲル状として亜鉛もしくは亜鉛合金の
粉末と電解液を均一に分散させておくためのゲル化剤と
からなる。この負極5は、有底円筒状のセパレータ4の
内部に注入されている。
【0016】そして、正極3と、負極5が充填されたセ
パレータ4とが内部に収納された電池缶2の開口部は、
封口部材6がこの開口部を封口するために嵌合されてい
る。封口部材6はプラスチック材からなり、更に封口部
材6を覆うようにワッシャー7と負極端子板8とが取り
付けられている。
【0017】さらに、上記ワッシャー7が取り付けられ
た封口部材6の貫通孔には、上方から黄銅製の集電ピン
9が圧入されている。これにより、負極の集電は、負極
端子板8に溶接された釘状の集電ピン9が封口部材6の
中央部に形成された貫通孔に圧入されて、負極に達する
ことで確保されている。また、正極の集電は、正極3と
電池缶2とが接続されることで確保される。そして、電
池缶2の外周面は、図示しない外装ラベルによって覆わ
れており、電池缶2の下部に正極端子が位置している。
【0018】つぎに、セパレータ4について詳しく説明
する。図2は、本実施の形態にかかる電池用セパレータ
の断面図を示すものである。セパレータ4は積層構造に
なっている。すなわち、負極側から順に、透気性膜1
2、不織布層11、およびバリア性膜10の三層からな
っている。
【0019】最初に、透気性膜12について説明する。
透気性膜12は、電解質の通過を抑制できる孔もしくは
空隙・空孔部位を内部に多数配置させた高分子(ポリマ
ー)よりなるものである。透気性膜12は、セパレータ
4のうち最も負極側に存在している。また、透気性膜1
2は負極5に接している。
【0020】ここで、透気性膜12の透気度(秒/10
0ml)(X)は、200≦X≦1500(秒/100
ml)の範囲にあることが望ましい。透気度がこの範囲
内にあると、亜鉛イオンの制御を行うことにより不織布
層の電解液保持率を維持できるとともに、内部抵抗を小
さくすることができるという利点があるからである。な
お、透気度の測定はJIS8117にしたがって行っ
た。
【0021】また、透気性膜12の電解液保液率(%)
(Y)はY≧50(%)であることが望ましい。電解液
保液率がこの範囲にあると、内部抵抗を小さくすること
ができるという利点があるからである。
【0022】なお、この電解液保液率は次式に示すよう
に1gあたりの透気性膜12が吸液する量(g)を示
す。 電解液保液率(%)=透気性膜の電解液保持量(g)/
透気性膜の自重(g)×100
【0023】透気性膜12の厚さは、15〜70μmの
範囲にあることが望ましい。厚さがこの範囲内にある
と、ショートを防止しつつ保液率が確保できる。また透
気度も確保できるという利点があるからである。
【0024】透気性膜の材質としては、ポリエチレンや
ポリプロピレンなどのポリオレフィン系やセロハン系の
微細多孔質膜等を使用することができる。このポリオレ
フィン系の微細多孔質膜は、親水処理されていることが
望ましい。この親水処理により内部抵抗を小さくするな
どの効果を得ることができる。
【0025】なお、透気性膜の材質は、上述のポリオレ
フィン系やセロハン系の微細多孔質膜に限定されるわけ
ではない。透気性膜の材質としては、このほかビニル−
アクリル酸共重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール等の微細多孔質膜等を採用することが
できる。
【0026】つぎに、不織布層11について説明する。
不織布層11の材質としては、ビニロン、レーヨンなど
を採用することができる。ただし、不織布11の材質
は、これらのビニロン、レーヨンに限定されるわけでは
ない。このほか、不織布11の材質としては、ポリアミ
ド、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ポリオレ
フィン(例えばポリプロピレン)などの合成繊維、ま
た、天然繊維、ガラス繊維などを採用することができ
る。
【0027】つぎに、バリア性膜10について説明す
る。バリア性膜10の材質としては、セロハンなどを採
用することができる。ただし、バリア性膜10の材質
は、このセロハンに限定されるわけではない。このほ
か、バリア性膜10の材質としては、ビニル−アクリル
酸共重合体、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、
変性ポリビニルアルコール等の微細多孔質膜等を採用す
ることができる。
【0028】本実施の形態よれば、負極に接して透気性
膜を配置することによって放電により溶け出した亜鉛イ
オンの不織布層内への進入を制御する。このことにより
負極内の亜鉛イオンの濃度が増大するので充電を行った
ときに亜鉛の析出が優先的に負極内で起こる。このこと
から、不織布層内での亜鉛の析出が制御される。また、
不織布層は電解液の保持能力を維持することができるの
で正負極間の抵抗の増大を抑制することができる。この
結果、サイクル特性の向上を図ることができる。
【0029】なお、上述の発明の実施の形態では、ニッ
ケル亜鉛二次電池について説明したが、本発明は同じ亜
鉛を負極活物質とするアルカリ電池、例えば空気亜鉛二
次電池、二酸化マンガン亜鉛二次電池、酸化銀二次電池
等においても同様の効果が得られる。
【0030】また、上述の発明の実施の形態では、イン
サイドアウト型円筒形の電池について説明したが、この
円筒形電池に限定されるわけではなく、渦巻状電極体を
収納した円筒形電池、このほか扁平形など他の形状の電
池についても、本発明が適用できることはもちろんであ
る。また、本発明は上述の実施の形態に限らず本発明の
要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得るこ
とはもちろんである。
【0031】
【実施例】次に、本発明にかかる実施例について具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではないことはもちろんである。
【0032】最初に、電池サンプルの作製方法について
説明する。以下に、単三形ニッケル亜鉛電池を用いた従
来例、実施例、および比較例について説明する。
【0033】〔従来例〕従来例の電池は下端部が閉塞さ
れており、上端部に開口部を有する円筒形の電池缶2内
に、オキシ水酸化ニッケル、黒鉛および水酸化カリウム
水溶液(30質量%)を質量比8:1:1で混合した正
極合剤を中空円筒状に成形した正極ペレット3a,3
b,3cを積層した正極3が配置されている。この正極
3の内側に正極側からバリア性膜10、不織布層11
(ビニロン、レーヨンからなる)の順に配置して、その
内側に粒状亜鉛と水酸化カリウム水溶液(30質量
%)、ゲル化剤等からなるゲル状の負極5が内蔵され構
成される。
【0034】また、電池缶2の円筒外周面は外装ラベル
によって覆われており、電池缶2の下部に正極端子が位
置している。電池缶2の開口部には封口体が嵌合されて
いる。封口体は負極端子板8、封口部材6、ワッシャー
7から成り、封口部材6はプラスチック材で作られ、さ
らに封口部材6を覆うようにワッシャー7と負極端子板
8が取り付けられている。更に、封口部材6の貫通孔に
は上方から黄銅製の集電ピン9が圧入されている。
【0035】〔実施例1〕実施例1の電池は下端部が閉
塞されており、上端部に開口部を有する円筒形の電池缶
2内にオキシ水酸化ニッケル、黒鉛および水酸化カリウ
ム水溶液(30質量%)を質量比8:1:1で混合した
正極合材を中空円筒状に成形した正極ペレット3a,3
b,3cを積層した正極3が配置されている。この正極
3の内側に正極側からバリア性膜10、不織布層11
(ビニロン、レーヨンからなる)、透気性膜12の順に
配置して、その内側に粒状亜鉛と水酸化カリウム水溶液
(30質量%)、ゲル化剤等からなるゲル状の負極5が
内蔵され構成される。ここで用いた透気性膜はポリエチ
レンからなり、その厚みは25μmである。JISP8
117に従い測定した透気性膜の透気度(秒/100m
l)は200(秒/100ml)であり、電解液の保液
率は80%である。
【0036】また、電池缶2の円筒外周面は外装ラベル
によって覆われており、正極缶の下部に正極端子が位置
している。電池缶2の開口部には封口体が嵌合されてい
る。封口体は負極端子板8、封口部材6、ワッシャー7
から成り、封口部材6はプラスチック材で作られ、さら
に封口部材6を覆うようにワッシャー7と負極端子板8
が取り付けられている。更に、封口部材6の貫通孔には
上方から黄銅製の集電ピン9が圧入されている。
【0037】〔実施例2〕実施例2の電池は実施例1と
同じ作製方法である。用いた透気性膜の透気度は150
0(秒/100ml)であり、電解液の保液率は80%
である。
【0038】〔実施例3〕実施例3の電池は実施例1と
同じ作製方法である。用いた透気性膜の透気度は800
(秒/100ml)であり、電解液の保液率は50%で
ある。
【0039】〔実施例4〕実施例4の電池は実施例1と
同じ作製方法である。ここでは、セロハン系微細多孔質
膜からなる透気性膜を用いた。この透気性膜の透気度は
780(秒/100ml)であり、電解液の保液率は2
10%である。
【0040】〔比較例1〕比較例1の電池は実施例1と
同じ作製方法である。用いた透気性膜の透気度は150
(秒/100ml)であり、電解液の保液率は100%
である。
【0041】〔比較例2〕比較例2の電池は実施例1と
同じ作製方法である。用いた透気性膜の透気度は250
0(秒/100ml)であり、電解液の保液率は90%
である。
【0042】〔比較例3〕比較例3の電池は実施例1と
同じ作製方法である。用いた透気性膜の透気度は200
(秒/100ml)であり、電解液の保液率は40%で
ある。
【0043】〔比較例4〕比較例4の電池は実施例1と
同じ作製方法である。用いた透気性膜の透気度は230
0(秒/100ml)であり、電解液の保液率は40%
である。
【0044】つぎに、電池サンプルの電池特性を評価し
た。すなわち、上述のようにして作成された電池サンプ
ルのサイクル前の内部抵抗、サイクル前および150サ
イクル後の不織布層の電解液保液率、および150サイ
クル後の容量維持率の評価を行った。この評価結果は表
1に示すとおりである。なお、試験条件は0.1C電流
で12時間充電を行い、その後0.1C電流で放電を行
って電池電圧が1.0Vに達したところで放電を終了さ
せた。また、不織布層の電解液保液率、および容量維持
率はつぎの式で定義される。 電解液保液率(%)=不織布層の電解液保持量(g)/
不織布層の自重(g)×100 容量維持率(%)=150サイクル目の放電容量(mW
h)/1サイクル目の放電容量(mWh)×100
【0045】
【表1】
【0046】表1を見ると、負極に接して透気性膜を配
置していない従来例は150サイクル後の容量維持率が
非常に低いことがわかる。また、不織布層内に亜鉛が析
出している為に不織布層の電解液保液率は測定不能にな
っている。これに対して透気性膜を配置した実施例1〜
4はいずれも高い容量維持率を示し、150サイクル後
の不織布層の電解液保液率はサイクル前とほぼ同等であ
る。これは透気度を適正化したことにより、亜鉛イオン
の制御を行って不織布層の電解液保液率を維持できたか
らである。
【0047】しかしながら、比較例3,4のように、透
気膜の電解液保液率が低いものは初期の内部抵抗が高く
電池として機能していない。これは親水性が低い為に生
成したイオンや電解液等が透気性膜内を通過することが
困難な為である。
【0048】また、透気度も容量維持率に影響を与えて
いることがわかる。比較例1のように、透気度が小さい
と透気性膜を配置していない従来例と同様の電解液保液
率と容量維持率を示している。これは透気度が小さい為
に放電により溶け出した亜鉛イオンの制御が行えなかっ
た為である。このことは150サイクル後の電解液保液
率が測定不能となっていることからもわかる。他方、比
較例2のように、透気度が大きい場合はイオンや電解液
の移動が困難になる為に内部抵抗の上昇が起こり容量維
持率が低下する。
【0049】以上のことから、本実施例によれば、亜鉛
を負極活物質とするアルカリ亜鉛二次電池において、負
極に接して透気性膜を配置することで不織布層内の亜鉛
の析出を抑制してサイクル特性の向上を図ることができ
る。ここで、透気性膜の透気度(秒/100ml)
(X)が200≦X≦1500(秒/100ml)であ
ることが望ましい。また、透気性膜の電解液保液率
(%)(Y)がY≧50(%)であることが望ましい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。セパレータが透気性膜を含み、かつ透気性膜
が負極に接するので、サイクル特性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次電池にかかる発明の実施の形態を示す断面
図である。
【図2】電池用セパレータにかかる発明の実施の形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1‥‥電池、2‥‥電池缶、3‥‥正極、4‥‥セパレ
ータ、5‥‥負極、6‥‥封口部材、7‥‥ワッシャ
ー、8‥‥負極端子板、9‥‥集電ピン、10‥‥バリ
ア性膜、11‥‥不織布層、12‥‥透気性膜

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透気性膜を含む電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 透気性膜の透気度(秒/100ml)
    (X)が200≦X≦1500(秒/100ml)であ
    る請求項1記載の電池用セパレータ。
  3. 【請求項3】 透気性膜の電解液保液率(%)(Y)が
    Y≧50(%)である請求項2に記載の電池用セパレー
    タ。
  4. 【請求項4】 透気性膜がポリオレフィンからなる請求
    項3に記載の電池用セパレータ。
  5. 【請求項5】 積層構造からなり、不織布からなる層を
    含む請求項4に記載の電池用セパレータ。
  6. 【請求項6】 バリア性膜を含む請求項5に記載の電池
    用セパレータ。
  7. 【請求項7】 以下の電池に用いられる請求項6に記載
    の電池用セパレータ。 (イ)二次電池であって、その負極が亜鉛または亜鉛合
    金の粉末を含むもの。
  8. 【請求項8】 正極と、亜鉛もしくは亜鉛合金の粉末を
    含む負極とを有し、上記正極と上記負極の間にセパレー
    タを配する二次電池において、以下のことを特徴とする
    二次電池。 (イ)上記セパレータは、透気性膜を含む。 (ロ)上記透気性膜は、負極に接する。
  9. 【請求項9】 透気性膜の透気度(秒/100ml)
    (X)が200≦X≦1500(秒/100ml)であ
    ることを特徴とする請求項8記載の二次電池。
  10. 【請求項10】 透気性膜の電解液保液率(%)(Y)
    がY≧50(%)であることを特徴とする請求項9に記
    載の二次電池。
  11. 【請求項11】 透気性膜がポリオレフィンからなるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の二次電池。
  12. 【請求項12】 セパレータは、積層構造からなり、か
    つ不織布からなる層を含むことを特徴とする請求項11
    に記載の二次電池。
  13. 【請求項13】 セパレータはバリア性膜を含むことを
    特徴とする請求項12に記載の二次電池。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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