JP2003022578A - 光学記録媒体の製造方法 - Google Patents

光学記録媒体の製造方法

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JP2003022578A
JP2003022578A JP2001209156A JP2001209156A JP2003022578A JP 2003022578 A JP2003022578 A JP 2003022578A JP 2001209156 A JP2001209156 A JP 2001209156A JP 2001209156 A JP2001209156 A JP 2001209156A JP 2003022578 A JP2003022578 A JP 2003022578A
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JP
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adhesive
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optical recording
viscosity
manufacturing
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JP2001209156A
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Inventor
Ryohei Miyake
了平 三宅
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 貼り合わされるハーフディスク間の接着層へ
の気泡の巻き込みを生じない光学記録媒体の製造方法を
提供する。 【解決手段】 2枚の基板11,15を貼り合わせて作
られる光学記録媒体の製造方法であって、貼り合わせの
ためのUV硬化性接着剤21の粘度が温度に対する変化
係数が大きな負の値を有するようにし、室温(30℃以
下)で高粘度(800mpas以上)、高温(40℃以
上)で低粘度(300mpas以下)とした。 【効果】接着剤が高粘度化されているので、ハーフディ
スクに対して接着剤は最初は線上に接触し、しかる後に
面接触に移行するため、接触時に気泡を巻き込むことが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体の製
造方法、特に、貼り合わせを必要とする光学記録媒体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量光学記録媒体は、DVD等の映像
記録用として積極的に利用されており、近年著しく生産
量が伸びている。以下、図面を参照しながら従来の光学
記録媒体の製造方法について説明する。
【0003】図3は一般的な光学記録媒体の構成を示す
断面図、図4は従来の光学記録媒体の製造方法における
工程説明図、図5は従来の光学記録媒体の製造方法にお
いて用いられる接着剤の形状説明図である。
【0004】光学記録媒体、例えば、大容量光学記録媒
体は図3に示すような構成であり、図中、11は情報ビ
ットが刻まれた原盤上に溶融したポリカーボネイト樹脂
を射出成形してビットを形成した透明な下基板、12は
下基板11上にスパッタリングによりアルミ等の材料を
成膜した全反射層、13は接着層、14は上基板15上
に金等の材料を成膜した半透過層である。
【0005】その製造方法においては、成型機を用い
て、スタンパーとよばれる情報ビットが刻まれた原盤上
に溶融したポリカーボネイト樹脂を射出成形して、透明
板上にビットが形成された下基板11を製作し、この下
基板11上にスパッタリングにより半透過である金等の
材料を成膜して半透過層14を形成したハーフディスク
と、同様に製作した上基板15上に全反射膜としてアル
ミ等の膜を同じく成膜して全反射層12を形成したハー
フディスクを用意する。
【0006】この2枚のハーフディスクを所定の間隔を
保持しながら貼り合わせるのであるが、まず、図4
(a)の側面図に示すように、下基板11の上に、後に
接着層13となるUV硬化性の接着剤17をディスペン
サ16で図4(b)の平面図に示すように円環状に滴下
する。接着剤17としては室温で粘度が400〜600
mpasのものが使用される。この粘度が使用される理
由は通常、振り切りの最大回転数が3000rpm以下
であり、許容振り切り時間が3秒以下であるために、接
着層13に要求される厚みである40〜80μmを達成
するのに必要とされる粘度であるからである。この円環
状に滴下した接着剤17の上に図4(c)の側面図に示
すように、上基板15を重ねる。この際、図4(d)の
一部拡大側面図に示すように、気泡18が含まれている
場合がある。その後、図4(e)の側面図に示すよう
に、高速で回転するスピナー19で余分な接着剤を振り
切り所定の厚みの接着層13を形成する。その後、図4
(f)の側面図に示すように、UVランプ20で接着剤
17を硬化させて完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光学記録媒体の製造方法、特に、貼り合わせディス
クにおいてのハーフディスクの貼り合わせ工程は非常に
重要な工程であって、もし接着層13に気泡18が含ま
れると、その気泡部分から全反射層12の腐蝕が生じた
り、片面2層読み取りの場合では、気泡部分の屈折率が
異なるためにレーザ光での情報の読み出しができなくな
るので、接着層13に気泡が含まれるディスクは欠陥デ
ィスクとして除かれてしまう。
【0008】従来の技術においては接着剤17として4
00〜600mpasの粘度のものを使用する必要があ
るが、この粘度では、接着層13の均一性を確保するた
めに円環状に3cm3の量を滴下した場合には自重で図
5に示すように滴下した接着剤17の裾野が広がりその
ピークがなだらかになり、この状態で上基板15を重ね
合わせると、上基板15と接着剤17のピークの接触が
最初から面接触になるために、接着剤17に気泡18を
巻き込み易く、巻き込まれた気泡18はその後のスピン
19による振り切り工程でも排除されないため接着層1
3内に残り、欠陥ディスクになるという問題点があっ
た。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、貼り合わされるハーフディスク間の接着層への
気泡の巻き込みを生じない光学記録媒体の製造方法を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光学記録媒体の
製造方法は、2枚の基板を貼り合わせて作られる光学記
録媒体の製造方法であって、貼り合わせのためのUV硬
化性接着剤の粘度が温度に対する変化係数が大きな負の
値を有するようにしたものである。
【0011】この発明によれば、接着剤が高粘度化され
ているので、ハーフディスクに対して接着剤は最初は線
状に接触し、しかる後に面接触に移行するため、接触時
に気泡を巻き込むことがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、前記従来のも
のと同一の部分については同一符号を用いるものとす
る。
【0013】図1は本発明の光学記録媒体の製造方法の
一実施の形態における工程説明図、図2は本発明の光学
記録媒体の製造方法の一実施の形態において用いられる
接着剤の形状説明図である。
【0014】まず、図1(a)に示すように、情報ビッ
トが形成された基板に反射層が形成された下基板11上
に室温で高粘度であるUV硬化性の接着剤21を図1
(b)の上面図に示すように、円環上にディスペンサ1
6で滴下する。従来技術で使用されていたUV硬化性の
接着剤17と異なり、粘度が高いため図2に示すように
滴下樹脂の裾野が拡がることはなく、ピークが鋭い状態
を保っている。この状態で図1(c)に示すように、上
基板15を重ね合わせた場合、上基板15と接着剤21
は図1(d)に示すように、最初は線状に接触し、上下
基板15,11の圧接によって接着剤21は潰れてその
上面が半円形状になって面接触に移行するために、接触
時に気泡18を巻き込むという事態は回避できる。この
ように、接着剤21に気泡18を巻き込むことはない
が、接着剤21が高粘度であるため通常の貼り合わせ装
置で使用されているスピナー19では振り切ることがで
きない。そこで、上下基板15,11の重ね合わせ後、
図1(e)に示すように、接着剤21をホットプレート
22により加熱して低粘度化することにより図1(f)
に示すスピナー19により、3000rpm以下の回転
数でも振り切ることができ、最終的に図1(g)に示す
ように、UVランプ20により接着剤21を硬化させて
完成する。また、この加熱による接着剤21の低粘度化
により伸延を行い易くなるために、低速での振り切り
や、上下からプレートにより弱い圧力を加えることによ
り、毛細管現象で接着剤がディスクの内外周のエッジま
で到達するため、接着層13の膜厚を形成するのに丁度
必要な量を滴下すれば余分な接着剤21の振り切りは必
要なくなる。
【0015】次に、本発明の具体的実施例を説明する。
【0016】(実施例1)ポリカーボネイトを射出成形
しで情報ビットを刻んだ基板にアルミニュウム合金をス
パッタリング装置で厚さ60nmに成膜したディスクを
下基板11として、その上に、粘度が910mPasを
有するUV硬化性の接着剤21を3cm3の量を円環状
に滴下した後に、ポリカーボネイトを射出成形して情報
ビットを刻んだ基板に金を厚さ15nmにスパッタした
上基板15を重ねた後に、ホットプレート22で50℃
に加熱した後に、スピナー19による1000rpmの
回転数で2秒間振り切りを行い、UVランプ20で硬化
させた。その結果、平均で55μmの接着剤層の厚みを
有するディスクを得ることができた。この方法で100
0枚を製作したが接着層13に気泡18が検出されるこ
とは無く全てが良品ディスクであった。
【0017】(実施例2)ポリカーボネイトを射出成形
して情報ビットを刻んだ基板にアルミニュウム合金をス
パッタリング装置で厚さ60nmに成膜したディスクを
下基板11として、その上に、粘度が1050mpas
を有するUV硬化性の接着剤21を0.9cm3の量を
円環状に滴下した後に、ポリカーボネイトを射出成形し
て情報ビットを刻んだ基板に金を厚さ15nmにスパッ
タした上基板15を重ねた後に、ホットプレート22で
60℃に加熱した後に、上下から金属プレートを介して
2Nで重ね合わせディスクに圧力をかけた後に、UVラ
ンプ20で硬化させた。その結果、平均で80gmの接
着層13の厚みを有するディスクを得ることができた。
この方法で1000枚を製作した時に接着層13に気泡
18が検出されることは無く全てが良品ディスクであっ
た。
【0018】次に、従来の光学記録媒体の製造方法によ
る場合を比較例として示す。
【0019】(比較例1)ポリカーボネイトを射出成形
して情報ビットを刻んだ基板にアルミニュウム合金をス
パッタリング装置で厚さ60nmに成膜したディスクを
下基板11として、その上に、粘度が460mpasを
有するUV硬化性の接着剤17を3cm3の量を円環状
に滴下した後に、ポリカーボネイトを射出成形して情報
ビットを刻んだ基板に金を厚さ15nmにスパッタした
上基板15を重ねた後に、3000rpmの回転数で2
秒間振り切りを行い、UVランプ20で硬化させた。そ
の結果、平均で50μmの接着層13の厚みを有するデ
ィスクを得ることができた。しかし、この方法で100
0枚を製作したところ300枚に接着層13に気泡18
が検出されて欠陥ディスクとなった。
【0020】以上のように、本実施の形態によれば、従
来の製造方法のように接着層に気泡を巻き込むことがな
く、高い歩留まりで良品のディスクを得ることができ、
さらに従来の方法では必要以上の接着剤量を滴下してい
たために、振り切った接着剤は回収して、ゴミの除去の
ためにフィルターを通した後に再利用する必要があった
が、本実施の形態においては余分の接着剤が必要なく、
従って、接着剤の回収機構が不要となり、接着剤のリサ
イクルに伴う接着剤の劣化の問題も避けることができ
る。
【0021】なお、本実施の形態においては、接着剤を
滴下する方法としてディスペンサによる方法を説明した
が、これに限るものではなく、注射器やチューブからの
押し出し等の手段も可能である。また、滴下形状も円環
状に限るものではなく、点状に滴下して円形にしたも
の、円環の一部を切り欠いたもの等も可能である。さら
に、加熱方法としては、ホットプレート、誘導加熱、プ
ロアーによる熱風印加、高温槽などの方法も可能であ
る。さらにまた、接着剤を伸延する方法としては真空引
きや水圧等も可能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
ように接着層に気泡を巻き込むことがなく高い歩留まり
で良品ディスクを製造することができるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学記録媒体の製造方法の一実施の形
態における工程説明図
【図2】本発明の光学記録媒体の製造方法の−実施の形
態において用いられる接着剤の形状説明図
【図3】一般的な光学記録媒体の構成を示す断面図
【図4】従来の光学記録媒体の製造方法における工程説
明図
【図5】従来の光学記録媒体の製造方法において用いら
れる接着剤の形状説明図
【符号の説明】
11 下基板 12 全反射層 13 接着層 14 半透過層 15 上基板 16 ディスペンサ 17 接着剤 18 気泡 19 スピナー 20 UVランプ 21 接着剤 22 ホットプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板を貼り合わせて作られる光学
    記録媒体の製造方法であって、貼り合わせのためのUV
    硬化性接着剤の粘度が温度に対する変化係数が大きな負
    の値を有することを特徴とする光学記録媒体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 UV硬化性接着剤の粘度変化は、室温
    (30℃以下)で高粘度(800mpas以上)、高温
    (40℃以上)で低粘度(300mpas以下)である
    ことを特徴とする請求項1記載の光学記録媒体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 UV硬化性接着剤は下側基板上に円環状
    に滴下された後に、上側基板が重ねられることを特徴と
    する請求項1記載の光学記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 下側基板と上側基板を重ね合わせた後に
    UV硬化性接着剤を室温状態または高温状態に加熱し、
    その粘度を変化させることを特徴とする請求項3記載の
    光学記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 UV硬化性接着剤の粘度が低粘度になっ
    た状態でディスクを回転または加圧し、UV硬化性接着
    剤を均一に伸延することを特徴とする請求項4記載の光
    学記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 UV硬化性接着剤が均一に伸延された後
    にUV光線を照射し、これを硬化させることを特徴とす
    る請求項5記載の光学記録媒体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329475A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法

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